JP2018001614A - 画像形成出力制御装置、画像形成出力制御装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の後処理を適用させた印刷結果を確認可能にする。【解決手段】画像形成出力の実行を制御する画像形成出力制御装置において、処理実行制御装置から取得した画像形成出力の画像の情報である出力対象画像情報に基づいて、画像形成装置が画像形成出力に際して参照する情報である描画情報を出力側描画情報生成部に生成させ、描画情報が出力された記録媒体に対して実行される処理であって画像形成装置に接続される後処理装置が命令情報に基づいて実行する後処理を制御し、処理の実行状況を処理実行制御装置に表示させるための情報である実行状況情報のひとつであって後処理の適用結果を示す情報である適用結果情報を、命令情報に基づいて処理実行制御装置に送信する。【選択図】図18
Description
本発明は、画像形成出力制御装置、画像形成出力制御装置の制御プログラムに関する。
JDF(Job Definition Format)やJMF(Job Messaging Format)と呼ばれる情報伝達フォーマットにより、印刷物の生成に関するあらゆる処理を定義して制御する方法が用いられている。この方法によれば、オフセットプリンタやデジタルプリンタ等の異なる種類のプリンタを一括して制御することが可能となる。そのようなシステムはHWF(Hybrid Work Flow)システムと呼ばれ、そのようなシステムを制御するサーバはHWFサーバと呼ばれる。
このようなHWFシステムにおいては、同一の印刷データに基づいてオフセットプリンタおよびデジタルプリンタのそれぞれに出力を実行させた場合に、フォント、色味、レイアウトなどに差異が無く同一の結果が得られることが求められる。そのため、印刷出力において最終的に参照されるデータであるラスターデータを印刷データに基づいて出力するRIP(Raster Image Processor)エンジンが、オフセットプリンタとデジタルプリンタとにおいて共通化される。
そのようなRIPエンジンは上述したHWFサーバに搭載され、オフセットプリンタによる出力の場合にはHWFサーバ上にてRIPエンジンによるラスターデータの生成処理(以後、「RIP処理」とする)が行われる。他方、デジタルプリンタの場合、DFE(Degital Front End)と呼ばれる構成が印刷データを受信してRIP処理を行い、プリンタエンジンに印刷出力を実行させる構成が一般的である。
すなわち、HWFシステムにおいてデジタルプリンタを用いる場合、HWFサーバからDFEがデータを受信し、DFEによってデジタルプリンタのプリンタエンジンが制御されて印刷出力が実行される方式が採用される。したがって、DFEには、上述したようにオフセットプリンタと共通化されたRIPエンジンが搭載されることとなる。
このようなHWFシステムにおいては、同一の印刷データに基づいて印刷出力を行う際の印刷設定をHWFサーバに実行させることができる。この時、HWFサーバはDFEが持つ機能やDFEに接続されている後処理装置の構成などの印刷設定を行うために必要な情報をデバイス情報として取得し、印刷設定を行うためのUI(User Interface)を表示させる(例えば、特許文献1参照)。
したがって、このようなHWFシステムにおいてHWFサーバ上で印刷設定の適用結果を確認するためには、RIPエンジンが生成するプレビュー結果についてもHWFサーバとDFEとで同一のものを出力することが望ましい。
しかし、特許文献1では、HWFサーバがDFEで行われるステープル処理や綴じ処理などのRIP外の処理内容については詳細を把握できないために、HWFサーバとDFEとで必ずしも同一のプレビュー結果にはならない。そのため、デジタルプリンタを使用して印刷を行う際に、所望の印刷結果を得ることができないことがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、所望の後処理を適用させた印刷結果を確認可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、定められた複数の処理を順番に実行する画像処理システムにおいて前記複数の処理の実行を制御する処理実行制御装置から受信した画像形成出力の命令情報に基づいて画像形成出力の実行を制御する画像形成出力制御装置であって、前記処理実行制御装置は、前記複数の処理の実行を制御する処理実行制御部と、前記処理の実行状況を示す実行状況情報を表示させる画面表示制御部と、を含み、前記画像形成出力制御装置は、前記処理実行制御装置から取得した画像形成出力の画像の情報である出力対象画像情報に基づいて、画像形成装置が画像形成出力に際して参照する情報である描画情報を出力側描画情報生成部に生成させる出力側描画情報生成制御部と、前記描画情報が出力された記録媒体に対して実行される処理であって前記画像形成装置に接続される後処理装置が前記命令情報に基づいて実行する後処理を制御する後処理制御部と、前記実行状況情報のひとつであって前記後処理の適用結果を示す情報である適用結果情報を、前記命令情報に基づいて前記処理実行制御装置に送信する適用結果送信制御部と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、所望の後処理を適用させた印刷結果を確認可能にすることが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、オフセットプリンタ及びデジタルプリンタが混在するシステムにおいて、両方のプリンタを同一のサーバを介して制御可能な画像処理システムについて説明する。このようなシステムは、HWF(Hybrid Work Flow)システムと呼ばれる。そのようなシステムにおいてデジタルプリンタを動作させる場合に、本実施形態においては、デジタルプリンタを制御するDFE(Digital Front End)とサーバとに共通化されたRIP(Raster Image Processor)エンジンを搭載したHWFシステムを例に挙げて説明を行う。
図1は、本実施形態に係るHWFシステムの運用形態を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、デジタルプリンタ1、オフセットプリンタ2、後処理装置3、HWFサーバ4a、4b(以降、総じて「HWFサーバ4」とする)、クライアント端末5a、5b(以降、総じて「クライアント端末5」とする)がネットワークを介して接続されて構成されている。
デジタルプリンタ1は、電子写真方式やインクジェット方式等、版を用いずに画像形成出力を行うプリンタであり、DFE100、デジタルエンジン150、インラインフィニッシャ160を含む。DFE100は、デジタルエンジン150に印刷出力を、インラインフィニッシャ160に後処理をそれぞれ実行させるための制御部である画像形成出力制御装置として機能する。また、デジタルエンジン150が画像形成装置として、インラインフィニッシャ160が後処理装置として機能する。そのため、DFE100は、デジタルエンジン150が印刷出力を実行する際に参照する画像データであるラスターデータを生成するためのRIP(Raster Image Processor)エンジンを含む。ラスターデータが描画情報である。
オフセットプリンタ2は、版を用いて画像形成出力を行うプリンタであり、CTP(Computer To Plate)200及びオフセットエンジン250を含む。CTP200は、ラスターデータに基づいて版を生成する装置である。CTP200によって版が生成されることにより、オフセットエンジン250によるオフセット印刷が可能となる。
後処理装置3は、デジタルプリンタ1、オフセットプリンタ2によって印刷出力された記録媒体である用紙に対してパンチ、ステープル、製本等の後処理を行う装置である。HWFサーバ4は、印刷出力する対象の画像データを含むジョブデータの入稿から、印刷出力、後処理まで全てを管理するHWFソフトウェアがインストールされたサーバである。HWFサーバ4は、JDF(Job Definition Format)と呼ばれる情報形式で生成された情報(以降、「JDF情報」とする)により、上述した様々な処理を管理する。即ち、HWFサーバ4が処理実行制御装置として機能する。
HWFサーバ4は、オフセットプリンタ2を用いてオフセット印刷により印刷出力を行う場合、内部に搭載されたRIPエンジンによりラスターデータを生成し、そのラスターデータをCTP200に送信する。そのため、HWFサーバ4にはRIPエンジンが搭載されている。
他方、デジタルプリンタ1により印刷出力を行う場合、DFE100にデータを送信する。DFE100には上述した通りRIPエンジンが搭載されているため、HWFサーバ4はRIP処理前の印刷データをDFE100に送信することにより、デジタルプリンタ1に印刷出力を実行させることが可能である。
ここで、同一の印刷データに基づく印刷出力がデジタルプリンタ1、オフセットプリンタ2のそれぞれにおいて実行される場合がある。そのような場合において、両者の印刷出力の結果が異なると、出力物を受け取るユーザに違和感を与えることとなる。そのため、デジタルプリンタ1、オフセットプリンタ2のそれぞれにおける印刷出力の結果は同一であることが好ましい。
異なるデバイスによる印刷出力の差異は、主にRIP処理によって生じる。そのため、デジタルプリンタ1とオフセットプリンタ2とで処理が共通化されたRIPエンジンを用いることにより、両者の出力結果の差異を最低限とすることが可能である。
即ち、本実施形態においてHWFサーバ4に搭載されるRIPエンジンは、デジタルプリンタ1及びオフセットプリンタ2の両方に対応し、共通化可能な処理が共通化されたRIPエンジンである。また、DFE100には、HWFサーバ4に搭載されたRIPエンジンと共通のRIPエンジンが搭載される。
このような構成により、HWFサーバ4及びDFE100には共通のRIPエンジンが搭載されることとなる。そのため、デジタルプリンタ1により印刷出力を実行する場合、HWFサーバ4によるRIP処理とDFE100によるRIP処理とを組み合わせることが可能となる。
クライアント端末5は、システムを使用するオペレータがHWFサーバ4を操作するための情報処理端末であり、一般的なPC(Personal Computer)等によって実現される。オペレータは、クライアント端末5を操作してHWFサーバ4を操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表示し、データの入力や上述したJDF情報の設定などを行う。JDF情報が処理設定情報である。
次に、本実施形態に係るDFE100、HWFサーバ4及びクライアント端末5等の情報処理装置のハードウェア構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
CPU10は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが情報処理装置の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが情報処理装置に情報を入力するためのユーザインタフェースである。尚、HWFサーバ4はサーバとして運用されるため、LCD60や操作部70等のユーザインタフェースは省略可能である。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されたプログラムや、HDD40若しくは光学ディスク等の記憶媒体からRAM20にロードされたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係るDFE100、HWFサーバ4及びクライアント端末5の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、上述したJDF情報について説明する。図3は、JDF情報の例を示す図である。図3に示すように、JDF情報は、ジョブの実行に関する“ジョブ情報”、ラスターデータに関する“エディット情報”、後処理に関する“フィニッシング情報”を含む。また、“RIPステータス”、“RIPデバイス指定”及び“デバイス指定”の情報を含む。
“ジョブ情報”は、図3に示すように、“部数”、“ページ数”、“RIP制御モード”、“画像処理パス”といった情報を含む。“部数”は、出力対象の印刷物の部数を指定する情報である。“ページ数”は、印刷物のページ数を指定する情報である。“RIP制御モード”は、RIP処理の制御モードを示し、「ページモード」、「シートモード」等が指定される。“画像処理パス”は、RIP処理によって生成されたラスターデータの取り扱いを示す情報であり。画像処理パスには、「プリントパス」、「プレビューパス」、「HWFプレビューパス」等が指定される。尚、“画像処理パス”の詳細については、後述する。
“エディット情報”は、“向き情報”、“印刷面情報”、“回転”、“拡大/縮小”、“イメージ位置”、“レイアウト情報”、“マージン情報”、“クロップ・マーク情報”を含む。“向き情報”は、「縦」、「横」等の印刷の向きを指定する情報である。“印刷面情報”は、「両面」、「片面」等の印刷面を指定する情報である。
“回転”は、出力対象の画像の回転角度を指定する情報である。“拡大/縮小”は、出力対象の画像の変倍率を指定する情報である。“イメージ位置”の“オフセット”は、出力対象の画像のオフセットを指定する情報である。“位置調整情報”は、出力対象の画像の位置調整の値を指定する情報である。
“レイアウト情報”の“カスタム・インポジション配置”は、カスタム面の配置を指定する情報である。“ページ数”は、用紙1枚のページ数を指定する情報であり、例えば1枚の用紙に2ページを集約する場合には「2in1」等と指定される。“ページ順序情報”は、印刷されるページの順序に関する情報を指定する情報である。“クリープ位置調整”は、クリープ位置の調整に関する値を指定する情報である。
“マージン情報”は、フィット・ボックスやガターなどのマージンに関する値を指定する情報である。“クロップ・マーク情報”の“センター・クロップ・マーク情報”は、センター・クロップ・マークに関する値を指定する情報である。“コーナー・クロップ・マーク情報”は、コーナー・クロップ・マークに関する値を指定する情報である。
“フィニッシング情報”は、“Collate情報”、“ステープル/バインド情報”、“パンチ情報”、“折り情報”、“トリム”、“出力トレイ情報”、“入力トレイ情報”、“カバー・シート情報”を含む。“Collate情報”は、文書が複数部数印刷される場合にページ単位で印刷するか文書単位で印刷するかを指定する情報である。
“ステープル/バインド情報”は、ステープル/バインドに関する処理を指定する情報である。“パンチ情報”は、パンチに関する処理を指定する情報である。“折り情報”は、折りに関する処理を指定する情報である。“トリム”は、トリムに関する処理を指定する情報である。
“出力トレイ情報”は、出力トレイを指定する情報である。“入力トレイ”は、入力トレイを指定する情報である。“カバー・シート情報”は、カバー・シートに関する処理を指定する情報である。
“RIPステータス”は、RIP処理に含まれる各処理であるRIP内部処理のそれぞれが実行済みであるか否かを示す実行状態情報である。図3においては、RIP内部処理の項目として“プリフライト”、“ノーマライズ”、“フォント”、“レイアウト”、“マーク”、“CMM”、“Trapping”、“Calibration”、“Screening”といった処理項目が記述されている。そして、それぞれの項目についての処理状態のステータスが記述される。図3においては、未処理であることを示す「NotYet」が設定されており、それぞれの処理が実行されると「Done」に更新される。
“RIPデバイス指定”は、それぞれのRIP内部処理について、HWFサーバ4側において実行するか、DFE100側において実行するかを指定する情報である。“RIPステータス”と同様のRIP内部処理のそれぞれの項目について、「HWFサーバ」と「DFE」とのいずれかが設定される。また、「DFE」が設定される場合、「DFE(エンジンA)」、「DFE(エンジンB)」のように、DFE100に搭載されている複数のRIPエンジンもしくはラスターデータを生成する処理を実行するモジュールの内から、いずれかを指定する情報が含まれる。
“デバイス指定”は、印刷ジョブを実行するデバイスを指定する情報であり、図3の例においては、「デジタルプリンタ」が指定されている。尚、JDF情報は図3に示す情報の他にも様々な情報を含む。それらの情報については以降の説明において詳述する。
図3に示すJDF情報は、オペレータがクライアント端末5を介してHWFサーバ4のGUIを表示させ、GUIにおいて各種の項目を設定することにより生成される。そして、HWFサーバ4やDFE100に搭載されるRIPエンジンは、このようなJDF情報に基づいてRIP処理を行う。また、後処理装置3は、このようなJDF情報に基づいて後処理を実行する。
尚、外部のソフトウェアやシステムからHWFサーバ4に対してジョブが入稿される場合、JDF情報が付与された状態で入稿される場合もある。このような場合の処理について、詳細は後述する。
次に、本実施形態に係るHWFサーバ4の機能構成について図4を参照して説明する。図4に示すように、HWFサーバ4は、HWFコントローラ400及びネットワークI/F401を含む。ネットワークI/F401は、HWFサーバ4がネットワークを介して他の機器と情報をやり取りするためのインタフェースである。
HWFコントローラ400は、印刷対象のデータの取得、印刷ジョブの作成、ワークフローの管理、デジタルプリンタ1及びオフセットプリンタ2へのジョブの振り分け等を管理する。印刷対象のジョブデータがHWFサーバ4に入力され、HWFコントローラ400によって取得される処理が、本システムにおける入稿処理である。HWFコントローラ400は、専用のソフトウェアが情報処理装置にインストールされることによって構成される。このソフトウェアがHWFソフトウェアである。
HWFコントローラ400において、システム制御部410は、HWFコントローラ400全体の制御を行う。そのため、システム制御部410は、上述したHWFコントローラ400の各機能の実現に際して、HWFコントローラ400各部に命令を与えて処理を実行させる。データ受信部411は、他のシステムからの印刷物のジョブデータの受信、もしくはオペレータの操作によって入稿されるジョブデータの受信を行う。
UI(User Interface)制御部412は、クライアント端末5を介したオペレータによる操作を制御する。クライアント端末5にはHWFサーバ4を操作するためのGUIが表示され、UI制御部412は、クライアント端末5において表示されたGUIに対する操作の情報を、ネットワークを介して取得する。
UI制御部412は、このようにしてネットワークを介して取得した操作の情報をシステム制御部410に通知する。クライアント端末5におけるGUIの表示は、クライアント端末5に予めインストールされたソフトウェアや、UI制御部412からネットワークを介してクライアント端末5に提供される情報によって実現される。したがって、UI制御部412は、クライアント端末5に、処理の実行状況を示す実行状況情報であるUIを表示させるための画面表示制御部として機能する。
オペレータは、クライアント端末5に表示されたGUIを操作することにより入稿対象のジョブデータを選択する。これにより、クライアント端末5がHWFサーバ4に対してジョブデータを送信し、データ受信部411がジョブデータを取得する。システム制御部410は、データ受信部411が取得したジョブデータをジョブデータ格納部414に登録する。
クライアント端末5からHWFサーバ4へのジョブデータの送信に際しては、クライアント端末5において選択された文書データや画像データに基づき、クライアント端末5においてジョブデータが生成された上でHWFサーバ4に送信される。ジョブデータは、例えばPDF(Portable Document Format)やPostScript等のPDL(Page Description Language)形式の命令情報である。
この他、クライアント端末5からHWFサーバ4に対してアプリケーション専用のデータ形式や一般的な画像データの形式のまま印刷対象のデータが送信されても良い。その場合、システム制御部410は、取得したデータに基づいてジョブ制御部413にジョブデータを生成させる。ジョブ制御部413は、RIPエンジン420の機能により印刷対象のデータに基づいてジョブデータを生成させる。
尚、ジョブデータ格納部414に登録された印刷対象のデータは上述したようにPDL情報であるが、このPDL情報は、印刷対象のデータに基づいて生成された一次的なデータの他、途中まで処理が実行された中間データの場合もあり得る。これらの情報が、出力対象画像情報として用いられる。中間データがジョブデータ格納部414に格納される場合としては、HWFサーバ4において既に処理が開始された処理途中の状態の他、中間データの状態でHWFサーバ4にジョブデータが登録される場合等があり得る。以降、“PDL情報”とする場合には、RIP処理が行われていない一次的なデータを示し、“中間データ”とする場合には途中までRIP処理が実行された処理途中の状態のデータを示す。
また、上述したように、図3において説明したJDFの情報はクライアント端末5に表示されるGUIに対するオペレータの操作により設定されて生成される。若しくは、外部のソフトウェアやシステムからHWFサーバ4に対してジョブが入稿される場合には、予め付与されている。そのようにして取得されたJDF情報はジョブデータとしてPDL情報と共にデータ受信部411によって受信される。システム制御部410は、そのようにして取得されたJDF情報とPDL情報とを関連付けてジョブデータ格納部414に登録する。
尚、本実施形態においてはジョブの内容を示す属性情報としてJDF情報を用いる場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、他の形式、例えばPPF(Print Production Format)情報を用いても良い。
また、システム制御部410は、クライアント端末5に表示されたGUIに対するオペレータの操作に基づき、受信したジョブデータを、ページ単位等の印刷部位毎に分割することができる。そのようにして分割したそれぞれのジョブデータは、分割された個別のジョブデータとしてジョブデータ格納部414に登録される。
また、分割が指定されたそれぞれのジョブについて、クライアント端末5に表示されたGUIに対するオペレータの操作により出力先のデバイスが選択されると、その選択結果がジョブデータと関連付けてジョブデータ格納部414に保存される。出力先の選択態様としては、例えば表紙部分はデジタルプリンタ1、本文はオフセットプリンタ2といった選択態様があり得る。
デバイス情報管理部416は、デジタルプリンタ1、オフセットプリンタ2、後処理装置3等、システムに含まれる他のデバイスの情報を取得してデバイス情報格納部417に記憶させることにより管理する。他のデバイスの情報としては、デバイスがネットワークに接続された際に割り当てられるネットワークのアドレスや、デバイスの機能の情報である。デバイスの機能の情報とは、例えば印刷速度、使用可能な後処理機能、動作状態等である。
デバイス情報通信部415は、ネットワークI/F401を介して、システムに含まれる他のデバイスの情報を定期的に取得する。これにより、デバイス情報管理部416は、デバイス情報格納部417に格納されている他のデバイスの情報を定期的に更新するため、他のデバイスの情報が動的に変化したとしてもデバイス情報格納部417に格納された情報が正確に保たれる。
ワークフロー制御部418は、ジョブデータ格納部414に登録されたジョブデータをシステム上で処理する際の各処理の実行順を決定し、その情報をワークフロー情報格納部419に記憶させる。ワークフローに定められた各処理は予めその実行順序が決められており、順序性を保つため、前の処理が完了すると次の処理に進むように制御される。
即ち、ワークフロー情報格納部419に格納されているのは、HWFシステムにおいて実行可能なそれぞれの処理が指定された順番通りに組み合わせられたワークフロー情報である。図5は、ワークフロー情報の例を示す図である。これに対して、それぞれの処理が実行される際のパラメータは上述した通りJDF情報において指定される。ワークフロー情報格納部419には、クライアント端末5に表示されたGUIに対するオペレータの操作に基づいて設定されたワークフロー情報が予め登録されている。
HWFサーバ4に登録されたジョブデータに対する実行指示は、クライアント端末5に表示されたGUIに対するオペレータの操作に基づきUI制御部412を介してシステム制御部410に通知される。これにより、システム制御部410は、上述した出力先デバイスの選択を行う。
上述したように、クライアント端末5に表示されたGUI上で出力先デバイスを選択する態様の場合、システム制御部410は指定の内容に従って出力先デバイスを選択する。この他、ジョブの内容とデバイスの特性との比較に基づいて自動的に選択する態様も可能である。
ジョブの内容とデバイスの特性との比較に基づいて出力先デバイスを自動的に選択する場合、システム制御部410は、利用可能なデバイスの情報をデバイス情報管理部416から取得する。このようにして出力先デバイスを決定すると、システム制御部410は、決定した出力先デバイスを示す情報をJDF情報に付与する。
出力先デバイスを決定した後、システム制御部410はワークフロー制御部418に対してジョブの実行指示を行う。この際、オペレータの操作に基づいてワークフロー情報格納部419に予め登録されているワークフロー情報を用いても良いし、オペレータの操作に従って設定された内容に基づいて新たなワークフロー情報が生成されても良い。
ワークフロー制御部418は、システム制御部410から実行指示を受け付けると、指定されたワークフロー情報若しくは新たに生成したワークフロー情報に従い、指定された実行順に従ってジョブ制御部413に各処理の実行指示を行う。即ち、ワークフロー制御部418が処理実行制御部として機能する。
実行指示を受けたジョブ制御部413は、上述したPDL情報及びJDF情報をRIPエンジン420に入力してRIP処理を実行させる。JDF情報には、RIPエンジンによって行われる複数のRIP内部処理それぞれについて、HWFサーバ4、DFE100のいずれにおいて実行するかを示す情報が含まれる。
ジョブ制御部413は、JDF情報に含まれる情報のうち、RIP処理の振り分けの情報を参照し、ワークフロー制御部418から指示された処理がHWFサーバ4において実行するべき処理であれば、RIPエンジン420に対して指定された処理を実行させる。RIPエンジン420は、ジョブ制御部413からの指示に従い、JDF情報において指定されたパラメータに基づいてRIP処理を実行する。
このようにしてRIP処理を実行したRIPエンジン420は、処理を実行したRIP処理のRIPステータスを更新する。これにより、複数のRIP内部処理のうちHWFサーバ4において実行されたRIP内部処理については、ステータスが「Done」に変更される。RIPエンジン420が、制御側描画情報生成部として機能する。
RIP処理が実行されることによって生成されるRIP実行結果データは、PDL情報、中間データ、ラスターデータのいずれかである。これらはRIP内部処理の内容に異なるが、処理が進むことによって当初PDL情報であったデータに基づいて中間データが生成され、最終的にラスターデータが生成される。RIP実行結果データは、実行中のジョブに関連付けられてジョブデータ格納部414に格納される。
1つのRIP内部処理が完了すると、RIPエンジン420がジョブ制御部413に完了を通知し、ジョブ制御部413がワークフロー制御部418に通知する。これにより、ワークフロー制御部418が、ワークフロー情報に従って次の処理の制御を開始する。
ジョブ制御部413は、ワークフロー制御部418から受け取ったジョブの内容が、他システムに対する要求である場合、ジョブ送受信部421に対して、他システムに応じた形でジョブデータを入力し、ジョブデータを送信させる。オフセットプリンタ2へのジョブデータの送信の場合、印刷対象のデータはラスターデータに変換された上でジョブデータとして送信される。
他方、デジタルプリンタ1へのジョブデータの送信の場合、ジョブ制御部413は、DFE100に含まれる複数のRIPエンジンのうち、RIPエンジン420に対応した同一のRIPエンジンを指定してジョブ送受信部421にジョブデータを入力する。これにより、ジョブ送受信部421は、RIPエンジン420に対応した同一のRIPエンジンを指定してDFE100にジョブデータを送信する。
ジョブ送受信部421は、PDL情報または中間データと、JDF情報とをパッケージしたジョブデータをDFE100に送信する。尚、ジョブデータの送信態様として、PDL情報または中間データを外部リソースデータとし、JDF情報内にPDL情報または中間データの格納先を示すURLを記述する態様でも良い。この場合、JDF情報を受信した側でURLにアクセスし、PDL情報または中間データを取得する。
次に、本実施形態に係るDFE100の機能構成について図6を参照して説明する。DFE100は、HWFサーバ4からジョブデータを受信し、受信したジョブの制御、RIP処理の実行制御及びデジタルエンジン150の制御を行う。HWFサーバ4は、DFE100にジョブデータを送信することにより、デジタルエンジン150による印刷出力を実行させる。即ち、DFE100は、HWFサーバ4に対してデジタルプリント機能を提供するためのサーバとして機能する。
DFE100が提供するジョブの制御機能とは、ジョブデータの受け付け、JDF情報の解析、ラスターデータの作成及びデジタルエンジン150による印刷出力等の一連の動作の制御機能である。RIP処理の実行制御とは、JDF情報とPDL情報の解析によって生成された情報に基づいてRIPエンジンにラスターデータを生成するRIP処理を実行させる制御である。
JDF情報の解析によって生成される情報とは、図3において説明したJDF情報のうち、RIP処理に用いられる情報が抽出され、DFE100において解読可能な形式に変換された情報であり、“DFE内ジョブ属性”と呼ばれる。このDFE内ジョブ属性とPDL情報を参照してRIP処理が実行されることにより、中間データ、ラスターデータが作成される。
デジタルエンジン150の制御機能とは、デジタルエンジン150にラスターデータ及び上述したDFE内ジョブ属性の一部を送信して印刷出力を実行させる機能である。これらの機能は、図6に示す各ブロックによって実現される。図6に示す各ブロックは、図2において説明したように、RAM20にロードされたプログラムやROM30に格納されたプログラムに従ってCPU10が演算処理を行い、他のハードウェアを動作させることにより実現される。
DFE100は、内部に複数のRIPエンジン120を搭載している。これは、HWFシステムにおいてDFE100にジョブを送信する可能性のある他のデバイスのRIPエンジンにそれぞれ対応して搭載されたものである。本実施形態においては、複数のHWFサーバ4a、4bにそれぞれ異なるRIPエンジンが含まれているため、DFE100にはそれぞれのRIPエンジンに対応して複数のRIPエンジン120が搭載されている。
ジョブ受信部111は、図7に示すように、個別ジョブ受信部112a〜c、プレビュージョブ受信部112dを含む。個別ジョブ受信部112a〜cは、ネットワークI/F101を介してHWFサーバ4からジョブデータを受信する。複数の個別ジョブ受信部112a〜cは、DFE100に搭載されている複数のRIPエンジン120にそれぞれ対応している。尚、プレビュージョブ受信部112dを複数設けて、DFE100に搭載されている複数のRIPエンジン120にそれぞれ対応可能なように構成されていてもよい。
プレビュージョブ受信部112dは、HWFサーバ4で後処理結果を含むプレビューを行う際に必要な情報をDFE100に生成させるためのジョブデータをHWFサーバ4から受信する個別ジョブ受信部112として構成される。したがって、HWFサーバ4からプレビュージョブ受信部112dを指定してジョブデータを入力することによって、DFE100に搭載されたRIPエンジン120及びジョブの内容を反映させたプレビューの実行をHWFサーバ4において実現することが可能になる。
上述したように、HWFサーバ4からのDFE100へのジョブデータの送信に際しては、対応するRIPエンジンが指定されて送信される。そのため、ジョブ受信部111においては、JDF情報において指定されたRIPエンジンに対応した個別ジョブ受信部112もしくはプレビュージョブ受信部112dがジョブデータを受信する。
尚、DFE100へのジョブデータの入力は、HWFサーバ4からネットワークを介した入力の他、USBメモリ等の可搬型記憶媒体を介して入力することも可能である。本実施形態においてはジョブデータにJDF情報が含まれる場合を例として説明するが、JDFが含まれていない場合、ジョブ受信部111はダミーのJDFを作成して、ジョブデータにJDF情報を付与する。
個別ジョブ受信部112は、上述したそれぞれのRIPエンジン120に対応して設けられる場合の他、予めジョブの内容が設定された仮想プリンタとしても機能する。即ち、DFE100に搭載されたRIPエンジン120及びジョブの内容を設定した個別ジョブ受信部112を設け、複数の個別ジョブ受信部112もしくはプレビュージョブ受信部112dのいずれかを指定することにより、予め設定された内容でジョブを実行させることが可能となる。
システム制御部113は、個別ジョブ受信部112もしくはプレビュージョブ受信部112dが受信したジョブデータをジョブデータ格納部114に格納し、若しくはジョブ制御部116に受け渡す。DFE100においてジョブデータを格納する設定がされている場合、システム制御部113はジョブデータをジョブデータ格納部114に格納する。また、ジョブデータ格納部114に格納するか否かがJDF情報に記述されている場合、システム制御部113はその記述に従う。
ジョブデータ格納部114にジョブデータを格納する場合とは、例えばDFE100において印刷内容のプレビューを行う場合等である。この場合、システム制御部113は、ジョブデータに含まれる印刷対象のデータ、即ちPDL情報や中間データを、ジョブデータ格納部114から取得してプレビューデータを生成してUI制御部115に受け渡す。これにより、UI制御部115は、印刷内容のプレビューをディスプレイ102に表示させる。
プレビューデータの生成に際して、システム制御部113はジョブ制御部116に印刷対象のデータを受け渡してプレビューデータの生成を要求する。ジョブ制御部116はRIP部118に印刷対象のデータを受け渡してプレビューデータを生成させ、生成されたプレビューデータをシステム制御部113に受け渡す。
また、システム制御部113は、プリンタ制御部123に、“フィニッシング情報”に基づいて後処理の適用結果を示す適用結果情報である後処理適用データを生成させる。プリンタ制御部123は、DFE100に接続されているインラインフィニッシャ160が実行する後処理についての詳細情報を取得可能なため、“フィニッシング情報”に基づいて実行される後処理の適用結果情報を生成することができる。システム制御部113は、生成されたラスターデータ及び後処理適用データをUI制御部115に送信し、ディスプレイ102にプレビュー画面を表示させる。
また、DFE100においてオペレータがJDF情報の変更を行う場合も、ジョブデータ格納部114にジョブデータが格納される。この場合、システム制御部113は、JDF情報をジョブデータ格納部114から取得してUI制御部115に受け渡す。これにより、ディスプレイ102にジョブデータのJDF情報が表示され、オペレータが操作によって変更することが可能となる。
オペレータがDFE100を操作してJDF情報を変更した場合、UI制御部115は変更内容を受け付けてシステム制御部113に通知する。システム制御部113は、受け付けた変更内容を対象のJDF情報に反映して更新し、更新後のJDF情報をジョブデータ格納部114に記憶させる。
そして、システム制御部113は、ジョブ実行の指示を受け付けると、ジョブデータ格納部114に格納されたジョブデータをジョブ制御部116に受け渡す。ジョブ実行の指示は、HWFサーバ4からネットワークを介して入力される場合や、DFE100に対するオペレータの操作によって入力される。また、例えば、JDF情報にジョブの実行時刻が設定されている場合、システム制御部113は、設定時刻になるとジョブデータ格納部114に格納されたジョブデータをジョブ制御部116に受け渡す。
ジョブデータ格納部114は、このようにジョブデータを格納するための記憶領域であり、図2において説明したHDD40等によって実現される。この他、DFE100にUSBインタフェース等を介して接続された記憶装置や、ネットワークを介して接続された記憶装置であっても良い。
UI制御部115は、上述したようにディスプレイ102への情報の表示や、DFE100に対するオペレータの操作を受け付ける。上述したJDF情報の編集操作において、UI制御部115はJDF情報を解釈してディスプレイ102に印刷ジョブの内容を表示する。
ジョブ制御部116は、システム制御部113からのジョブの実行指示に基づいてジョブの実行に係る制御を行う実行制御部である。具体的に、ジョブ制御部116が行う制御は、JDF解析部117によるJDF解析処理、RIP部118によるRIP処理、プリンタ制御部123によるデジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160の制御処理である。
ジョブ制御部116は、システム制御部113からジョブの実行指示を受けると、ジョブデータに含まれるJDF情報をJDF解析部117に入力してJDF変換要求を行う。JDF変換要求とは、JDF情報の生成元の形式で記述されたJDF情報を、RIP部118において認識可能な形式に変換する処理の要求である。
JDF解析部117は、上述したように生成元の形式で記述されたJDF情報をRIP部118において認識可能な形式に変換する。JDF解析部117は内部に変換テーブルを保持しており、その変換テーブルに従ってJDF情報に含まれる情報のうちRIP部118において必要な情報を抜き出して記述形式を変換する。これにより、上述したDFE内ジョブ属性が生成される。
図8は、本実施形態に係るJDF解析部117が保持している変換テーブルの例を示す図である。図8に示すように、本実施形態に係る変換テーブルは、JDF情報における記述形式とDFE内ジョブ属性における記述形式とが関連付けられた情報である。例えば、図3において説明した“部数”の情報は、実際のJDF情報においては“A・Amount”と記述されており、DFE内ジョブ属性の生成に際して“部数”という記述に変換される。
図8に示すような変換テーブルを用いたJDF解析部117の処理により、DFE内ジョブ属性が生成される。DFE内ジョブ属性において記述される情報は、例えば図3に示す“ジョブ情報”、“エディット情報”、“フィニッシング情報”等である。
また、JDF解析部117は、DFE内ジョブ属性の生成に際して、DFE内ジョブ属性に“RIP制御モード”および“画像処理パス”を設定する。“RIP制御モード”には、「ページモード」、「シートモード」等の情報が設定される。JDF解析部117は、ジョブデータを受信した個別ジョブ受信部112の種類、ジョブの内容、ジョブデータの送信元であるHWFサーバ4を構成するHWFソフトウェア等に応じて“RIP制御モード”および“画像処理パス”を割り当てる。
“画像処理パス”には、「プリントパス」、「プレビューパス」、「HWFプレビューパス」のうちいずれかの情報が設定される。「プリントパス」は、RIP部118で生成されたラスターデータをデジタルプリンタ1に出力するための“画像処理パス”である。「プレビューパス」は、ディスプレイ102にジョブのプレビューを表示させるための“画像処理パス”であり、RIP部118で生成されたラスターデータは、画像格納部122に格納される。
「HWFプレビューパス」は、個別ジョブ受信部112のプレビュージョブ受信部112dにジョブが投入された際にJDF解析部117によって割り当てられる“画像処理パス”である。「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいては、ジョブ制御部116によってRIP部118で生成されたラスターデータは一度、画像格納部122に格納される。
そして、プリンタ制御部123は、“フィニッシング情報”に基づいて生成した後処理適用データをシステム制御部113に送信し、システム制御部113は、後処理適用データとラスターデータとに基づいてJDF情報を生成し、HWFサーバ4に送信する。
本実施形態においては、印刷ジョブにおける集約印刷の設定を「ページモード」で扱っている。“RIP制御モード”および“画像処理パス”について詳細は後述する。
ジョブ制御部116は、JDF解析部117によって生成されたDFE内ジョブ属性に基づいて“RIPパラメータ”を生成し、RIP部118のRIP制御部119に対してRIPパラメータを受け渡すことによりRIP処理を実行させる。これにより、RIP部118においてはRIPパラメータに基づいてRIP処理が実行される。
図9は、本実施形態に係るRIPパラメータの内容を示す図である。本実施形態に係るRIPパラメータは、冒頭の情報として“入出力データ種類”、“データ読み込み情報”、“RIP制御モード”を含む。“入出力データ種類”は、「JDF」、「PDL」等、入出力データの種類を指定する。指定の形式は、「JDF」、「PDL」等の他、テキスト形式や画像データの拡張子、中間データ等である。
“データ読み込み情報”は、入出力データの読み込み位置、書き込み位置の指定方法や、指定位置の情報である。“RIP制御モード”は、「ページモード」、「シートモード」の情報である。この他、冒頭の情報としては、RIPパラメータ内で使用する単位の情報や、データの圧縮方式の情報が含まれる。
“入出力画像情報”は、“出力画像に関する情報”、“入力画像に関する情報”、“画像の取り扱いに関する情報”を含む。“出力画像に関する情報”は、出力画像データのフォーマット、解像度、サイズ、カラー分解、カラーシフト、ページ向き等の情報を含む。また、“入力画像に関する情報”は、入力画像データのフォーマット、解像度、ページ範囲、カラー設定等の情報を含む。“画像の取り扱いに関する情報”は、拡大縮小アルゴリズムのオフセット、オブジェクト領域、ハーフトーンのオフセット等の情報を含む。
“PDL関連情報”は、RIPパラメータが対象とするPDL情報に関連する情報であり、“データ領域”、“サイズ情報”、“データ配置方式”の情報を含む。尚、ここで言うPDL情報は、ジョブにおいて印刷対象となるデータであり、中間データの場合を含む。“データ領域”は、PDL情報の格納されている領域情報を指定する。“サイズ情報”は、PDL情報のデータサイズを指定する。“データ配置方式”は、「リトルエンディアン」、「ビッグエンディアン」等、PDL情報のメモリにおけるデータ配置方式を指定する。
図9に示すように、RIPパラメータには“RIP制御モード”が含まれる。RIP制御部119は、“RIP制御モード”に応じてRIPエンジン120を制御する。したがって、“RIP制御モード”に従ってシーケンスが決定される。上述したように、“RIP制御モード”には「ページモード」、「シートモード」が設定される。
「ページモード」は、1枚の用紙に集約された複数の集約前のページ毎にRIP処理を実行してラスターデータを生成する処理である。「シートモード」は、1枚の用紙に集約される複数ページ毎にRIP処理を実行して、1枚に集約されたラスターデータを生成する処理である。
また、ジョブ制御部116は、RIPパラメータに“RIPエンジン識別情報”を設定する。“RIPエンジン識別情報”は、RIP部118に含まれる複数のRIPエンジン120をそれぞれ識別する情報である。本実施形態においては、HWFサーバ4に搭載されているRIPエンジン420に対応した同一のRIPエンジン120がDFE100において使用される。
そのため、JDF情報には、上述したように個別ジョブ受信部112を指定する情報が含まれており、そのように指定された個別ジョブ受信部112によってジョブデータが受信される。個別ジョブ受信部112は、RIPエンジン120のいずれかに対応しており、対応するRIPエンジン120の識別情報を受信したJDF情報に付加する。ジョブ制御部116は、このようにJDF情報に付加されたRIPエンジン120の識別情報に基づき、上述した“RIPエンジン識別情報”をRIPパラメータに付加する。
RIP部118においては、RIP制御部119がRIPエンジン120を制御し、入力されたRIPパラメータに基づいてRIP内部処理を実行させてラスターデータを生成する。したがって、RIP制御部119は、画像形成装置において用いるラスターデータを出力側描画情報生成部であるRIPエンジン120に生成させる出力側描画情報生成制御部として機能する。
画像格納部122は、RIPエンジン120によって生成されたラスターデータを記憶する記憶部である。画像格納部122は、図2において説明したHDD40等によって実現される。この他、DFE100にUSBインタフェース等を介して接続された記憶装置や、ネットワークを介して接続された記憶装置であっても良い。
プリンタ制御部123は、デジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160と接続されている。そのため、プリンタ制御部123は、画像格納部122に格納されたラスターデータを読み出してデジタルエンジン150に送信することによって印刷出力を実行させる。また、ジョブ制御部116からDFE内ジョブ属性に含まれるフィニッシング情報を取得することにより、インラインフィニッシャ160で実行される仕上げ処理のための制御を行う後処理制御部として機能する。
プリンタ制御部123は、デジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160との間で情報をやり取りすることにより、デジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160の情報を取得することができる。例えばCIP4規格の場合、JDF情報の規格としてデバイス仕様情報をプリンタと送受信するDevCapsという規格が定められている。また、SNMP(Simple Network Management Protocol)という通信プロトコルとMIB(Management Information Base)というデータベースとを利用したプリンタの情報の収集方法も知られている。
デバイス情報管理部124は、DFE100自身やデジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160の情報であるデバイス情報を管理する。デバイス情報には、RIP部118に含まれるRIPエンジン120の情報や、ジョブ受信部111において構成されている個別ジョブ受信部112の情報、インラインフィニッシャ160で実行される後処理の詳細情報が含まれる。
尚、本実施形態において、インラインフィニッシャ160で実行される後処理の詳細情報はJDF形式で記述される。この詳細情報は、JDF解析部117が保持している変換テーブルによってJDF情報における記述形式に基づいてDFE内ジョブ属性における記述形式に変換される情報である。
デバイス情報通信部125は、MIBやJMF(Job Messaging Format)などの仕様に合わせた形で、ネットワークI/F101を介してHWFサーバ4との間でデバイス情報のやり取りを行う。これにより、HWFサーバ4のデバイス情報通信部415が、DFE100からデバイス情報を取得する。その結果、クライアント端末5に表示されたGUIにおいて、DFE100に含まれるRIPエンジン120の情報や、個別ジョブ受信部112a〜cやプレビュージョブ受信部112dの情報が反映されることとなる。
DFE100においてプリンタ制御部123によってデジタルエンジン150及びインラインフィニッシャ160が制御されて印刷出力が完了すると、システム制御部113はジョブ制御部116を介してそれを認識する。そして、システム制御部113は、ジョブ受信部111を介して印刷ジョブの完了通知をHWFサーバ4に通知する。これにより、HWFサーバ4のジョブ送受信部421がジョブの完了通知を受け付ける。
HWFサーバ4においては、ジョブ送受信部421がジョブ制御部413にジョブ完了通知を転送し、ジョブ制御部413がワークフロー制御部418にジョブ完了を通知する。HWFサーバ4からDFE100へのジョブデータの送信は、元々、ワークフロー制御部418がワークフロー情報に従って実行したものである。
ワークフロー制御部418は、DFE100によるジョブの完了を認識すると、ワークフロー情報に従って次の処理の実行を制御する。DFE100による印刷出力の次に設定される処理としては、例えば後処理装置3による後処理等がある。
次に、本実施形態に係るRIPエンジンの機能構成について説明する。図10は、JDF解析部117によるJDF解析処理を伴う場合のRIPエンジン120の機能構成を示す図である。上述したように、RIPエンジン120は図9において説明したRIPパラメータに基づいてRIP内部処理を実行してラスターデータを生成するソフトウェアモジュールである。RIPエンジン120、420としては、例えばアドビ・システムズによって提供されるPDFプリンティングエンジンであるAPPE等がベースとして用いられる。
図10に示すように、RIPエンジン120は、制御部201と他の部分とによって構成される。制御部201以外の部分が、ベンダーによって拡張可能な拡張部である。制御部201は、拡張部として含まれる様々な機能を利用することによりRIP処理を実行する。
入力部202は、初期化要求やRIP処理の実行要求を受け付け、その要求を制御部201に通知する。初期化要求に際しては、上述したRIPパラメータも共に制御部201に入力される。初期化要求を受けた制御部201は、同時に受け付けたRIPパラメータをRIPパラメータ解析部203に入力する。そして、RIPパラメータ解析部203の機能によりRIPパラメータの解析結果を取得し、RIP処理においてRIPエンジン120に含まれるそれぞれの拡張部を動作させる順番を決定する。また、それらの処理の結果生成されるデータの形式が、ラスターイメージ、プレビューイメージ、PDF、中間データ等のいずれかを決定する。
また、制御部201は、入力部202からRIP処理の実行要求を受け付けると、初期化要求を受け付けた際に決定した処理順に従って拡張部の各部を動作させる。プリフライト処理部204は、入力されたPDLデータの内容の妥当性の確認を行う。そして、不正なPDL属性を発見した場合、制御部201に通知する。この通知を受けた制御部201は、出力部213を介してRIP制御部119やジョブ制御部116等の外部モジュールに通知を行う。
プリフライト処理によって確認される属性の情報としては、例えば非対応のフォントが指定されていないか否か等、RIPエンジン120に含まれる他のモジュールによる処理が不可能になる事態が発生し得る情報である。
ノーマライズ処理部205は、入力されたPDLデータがPDFではなくPostScriptである場合にPDFに変換する。マーク処理部206は、指定されたマークのグラフィック情報を展開し、印刷対象の画像において指定された位置に重畳する。
フォント処理部207は、フォントデータを取り出し、フォントのPDLへの埋め込みフォント化、アウトライン化を行う。CMM(Color Management Module)処理部209は、ICC(International Color Consortium)プロファイルに記述された色変換テーブル等に基づいて、入力画像の色空間をCMYK(Cyan,Magenta,Yellow,blacK)へ変換する。ICCプロファイルとは、カラーICC情報、デバイスICC情報である。
Trapping処理部210は、トラッピング処理を行う。トラッピング処理とは、境界を接して隣接している異なる色の領域について位置ずれが生じた場合に境界部分に隙間が生じることを防ぐため、それぞれの色の領域を拡張して隙間が埋まるようにする処理である。
Calibration処理部211は、CMM処理部209による色変換の精度を高めるため、出力デバイスの経時変動や個体差による発色バランスのばらつきの調節作業を実施する。尚、Calibration処理部211による処理は、RIPエンジン120の外部において実行される場合もあり得る。
Screening処理部212は、最終出力を意識した網点の生成処理を実施する。尚、Screening処理部212による処理は、Calibration処理部211による処理と同様に、RIPエンジン120の外部において実行されることもあり得る。出力部213は、外部にRIP結果を送信する。RIP結果は、初期化時に決定したラスターイメージ、プレビューイメージ、PDF、中間データのいずれかである。
レンダリング処理部218は、入力データに基づいてラスターデータを生成するレンダリング処理を行う。尚、図10に示す各処理部のうち、マーク処理部206、フォント処理部207による処理は、レンダリング処理部218において同時に実行される場合もあり得る。
次に、JDF解析部117によるJDF解析処理を伴わない場合のRIPエンジン120の機能構成について、図11を参照して説明する。上述したように、JDF解析部117によるJDF解析処理を伴わない場合とは、HWFサーバ4とDFE100とでRIP内部処理を分散する場合である。したがって、図11に示すRIPエンジン120と同様の構成をHWFサーバ4に搭載されるRIPエンジン420も含む。
図11に示すように、JDF解析部117によるJDF解析処理を伴わない場合のRIPエンジン120の機能構成は、大部分は図10において説明した構成と同一である。以下、図10とは異なる部分のみ説明する。制御部201以外の部分が拡張部であることも図10と同様である。
図11の例における制御部201は、入力部202から初期化要求を受け付けると、初期化要求と共にJDF情報を取得する。そして、制御部201は、ジョブ属性解析部214の機能を利用してJDF情報及びPDL情報を解析し、図10の場合と同様に拡張部それぞれの処理順や処理の結果生成されるデータの形式を決定する。
特に、DFE100に搭載されたRIPエンジン120の場合、処理結果のデータ形式はプリンタ制御部123に入力するためのラスターデータとなることが多い。これに対して、HWFサーバ4に搭載されたRIPエンジン420の場合、処理結果のデータ形式は、HWFサーバ4とDFE100との処理の分散態様に応じて異なる。したがって、RIPエンジン420における制御部201は、ジョブ属性解析部214による解析結果に基づき、PDL情報や中間データ等の処理結果のデータ形式を決定する。
また、制御部201は、RIPステータス解析部215の機能を利用して、JDF情報に含まれるRIPステータスの情報を解析し、既に実行済みのRIP内部処理の有無を確認する。既に実行済みのRIP内部処理がある場合は、対応する拡張部を処理の対象から除外する。
尚、RIPステータス解析部215は、JDF情報に含まれるRIPステータスを解析する場合の他、PDL情報を解析して同様の処理を実行することも可能である。PDL情報の場合、既に実行されたRIP内部処理についてはパラメータ等の属性情報が消えているので、残っている属性情報に基づいて未実行であるRIP内部処理を判断することが可能である。
レイアウト処理部217は、面付け処理を実行する。RIPステータス管理部216は、制御部201の制御に従い、それぞれの拡張部によって実行されたRIP内部処理に対応するRIPステータスを「Done」に書き換える。出力部213は、エンジンの外部にRIP結果を送信する。RIP結果は、初期化時に決定したデータ形式のデータである。
図11に示すレンダリング処理部218も、図10と同様に入力データに基づいてラスターデータを生成するレンダリング処理を行う。そして、図11に示す各処理部のうち、マーク処理部206、フォント処理部207による処理に加えて、レイアウト処理部217による処理が、レンダリング処理部218において同時に実行される場合もある。
また、上述したように、ジョブデータのJDF情報に含まれる“RIPデバイス指定”の情報によっては、「DFE(エンジンA)」、「DFE(エンジンB)」のように、DFE100内部に搭載された複数のRIPエンジン120を使い分ける場合がある。制御部201では、他のRIPエンジンの拡張部に処理を委託することはできないため、これらの処理の委託先の決定は、ジョブ制御部116によって実行される。
上述したように、ジョブ制御部116は、“RIPエンジン識別情報”をRIPパラメータに付加する。この際、異なるRIPエンジンが指定されたRIP処理毎に、異なるRIPパラメータを生成する。図3の例の場合、“フォント”、“レイアウト”の実行が指定された「エンジンA」用のRIPパラメータと、“マーク”の実行が指定された「エンジンB」用のRIPパラメータと、それ以降の処理の実行が指定された「エンジンA」用のRIPパラメータとを生成する。
そして、ジョブ制御部116は、RIP内部処理の順番に従って、生成したRIPパラメータごとに順番にRIP部118にRIP処理を要求する。これにより、「エンジンA」、「エンジンB」が使い分けられてRIP内部処理が実行される。
そして、ジョブ制御部116は、RIPエンジン120を指定してジョブデータを送信する。一方で複製されたジョブデータにおいて、RIPエンジン120に指定された処理のみを実行させるようにする方法として、“RIPステータス”の情報を参照することができる。即ち、実行させる処理の項目のみステータスを「NotYet」とし、他の処理を「Done」とすることにより、指定した処理のみを実行させることができる。
尚、上述したように、本実施形態に係るシステムにおいては、HWFサーバ4に搭載されているRIPエンジン420と共通のRIPエンジン120がDFE100に搭載されている。ここで、共通化されたRIPエンジンとは、少なくともラスターデータの生成に関する部分である。従って、RIPエンジン420とRIPエンジン120とは、図10、図11に示すそれぞれの処理部の全てが共通化されているのではない。
次に、本実施形態に係るシステムの動作について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係るHWFシステムの動作を示すシーケンス図である。図12においては、デジタルプリンタ1により印刷出力が実行される場合の例を示している。図12に示すように、HWFサーバ4においては、デバイス情報通信部415がネットワークを介してDFE100やCTP200からデバイス情報を取得し、デバイス情報管理部416がデバイス情報格納部417に情報を登録する(S1201)。S1201の処理は定期的に実行される。
他方、クライアント端末5は、システムのGUIに対するオペレータの操作によりジョブデータの登録操作が行われると、HWFサーバ4に対してジョブ登録要求を送信する(S1202)。HWFサーバ4においてはUI制御部412がジョブ登録要求を取得する。これにより、システム制御部410の制御に従ってデータ受信部411がジョブデータを取得する(S1203)。
データ受信部411によってジョブデータが取得されると、システム制御部410はジョブ制御部413を制御し、取得したジョブデータの形式をPDL形式に変換する(S1204)。このようにして変換されたジョブデータがジョブデータ格納部414に登録される。S1202においてジョブの登録操作が行われるGUIにおいては、登録対象のデータをファイルパス等により指定するためのインタフェースの他、図3において説明したJDFに含まれる情報の項目をそれぞれ指定するための入力部が表示される。
また、S1201の処理により、HWFサーバ4においては、DFE100に搭載されているRIPエンジン120の種類の情報が取得されている。従って、クライアント端末5のGUIに含まれる、図3に示す“RIPデバイス指定”の情報を指定するための入力欄においては、DFEに実行させる場合に、どのRIPエンジン120に実行させるかを選択することが可能となる。
また、クライアント端末5は、システムのGUIに対するオペレータの操作によりジョブデータの分割操作が行われると、HWFサーバ4に対してジョブ分割要求を送信する(S1205)。図13は、S1205において送信されるジョブ分割要求に含まれる情報の例を示す図である。図13に示すように、分割対象のジョブを示す情報の他、分割の内容が指定された情報がジョブ分割要求において送信される。分割の内容を示す情報は、印刷出力を実行するデバイスがページ単位で指定された情報である。
ジョブ分割要求を受けたHWFサーバ4においては、システム制御部410が、図13に示す情報において指定されている分割対象ジョブについて、分割内容に従ってページ単位でジョブを分割し、別個のジョブを生成する(S1206)。この際、それぞれの分割範囲毎に指定されているデバイスが、JDF情報において図3に示す“デバイス指定”の情報として用いられる。このようにして分割して生成されたジョブが個別のジョブとしてジョブデータ格納部414に格納される。
また、クライアント端末5は、システムのGUIに対するオペレータの操作によりワークフローの生成操作が行われると、HWFサーバ4に対してワークフロー生成要求を送信する(S1207)。ワークフロー生成要求においては、図5に示すようなワークフローの内容を指定する情報及びそのワークフローに従って処理すべきジョブを特定する情報が送信される。
ワークフロー生成要求を受けたHWFサーバ4においては、システム制御部410が、要求と共に受信した情報をワークフロー制御部418に入力する。これにより、ワークフロー制御部418が、受信した情報に基づいて新たなワークフロー情報を生成してワークフロー情報格納部419に格納すると共に、そのワークフローと要求において特定されたジョブとを関連付ける(S1208)。ワークフローとジョブとの関連付けは、例えばワークフローを識別するための識別子をJDF情報に付加することによって実行される。
このような処理の後、クライアント端末5においてシステムのGUIに対するオペレータの操作によりジョブ実行操作が行われると、クライアント端末5がHWFサーバ4に対してジョブ実行要求を送信する。尚、S1202〜S1209の操作はそれぞれ異なる操作に応じて実行されても良いし、一度の操作でジョブ登録要求、ジョブ分割要求、ワークフロー生成要求、ジョブ実行要求が行われても良い。
ジョブ実行要求を受けたHWFサーバ4においては、システム制御部410が、要求と共に受信したジョブデータを特定するための情報に基づき、ジョブデータ格納部414から指定されたジョブデータを取得する(S1210)。また、システム制御部は、取得したジョブデータにおいて指定されているデバイスの最新の情報をデバイス情報管理部416から取得し、ジョブに対してデバイスの情報を設定する(S1211)。
その後、システム制御部410は、ワークフロー制御部418にジョブデータを受け渡し、ワークフローの実行を開始させる(S1212)。ワークフロー制御部418は、取得したジョブデータに関連付けられているワークフロー情報をワークフロー情報格納部419から取得し、ワークフロー情報に従って処理を実行する。
ワークフロー処理においては、まずHWFサーバ4に搭載されたRIPエンジン420によって実行するべきサーバ内処理が実行される(S1213)。S1113においては、ジョブ制御部413がワークフロー制御部418の制御に従って上述したようにRIPエンジン420に処理を実行させる。
その後、ワークフローの処理がDFE100における処理に到達したら、ジョブ制御部413が、ワークフロー制御部418の制御に従い、ジョブ送受信部421を制御してDFE100にジョブデータを送信させる(S1214)。S1214においては、ジョブ制御部413が、複数の個別ジョブ受信部112からJDF情報において指定されている情報に応じた個別ジョブ受信部112を指定する。
DFE100へのジョブデータの送信に際して複数の個別ジョブ受信部112のいずれかが指定されることにより、DFE100において適切な個別ジョブ受信部112がジョブデータを受信することとなる。DFE100にジョブデータが入力されることにより、上述したように、DFE100のRIPエンジン120においてラスターデータを生成する処理が実行され、デジタルエンジン150による出力処理が実行される(S1215)。
DFE100においては、指定された処理が完了すると、ジョブ受信部111によってHWFサーバ4に完了通知が行われる(S1216)。ジョブ制御部413は、ジョブ送受信部421を介してDFE100からの完了通知を受け取ると、ワークフロー制御部418に完了通知を行う。これにより、ワークフロー制御部418は、DFE100での制御の次にワークフローで指定されている後処理を実行させるための後処理要求を後処理装置3に対して行う(S1217)。
S1217においては、ジョブ制御部413がワークフロー制御部418の制御に従ってジョブ送受信部421を制御し、後処理装置3に対して後処理要求を行う。このような処理により、本実施形態に係るシステムの動作が完了する。
尚、本実施形態においては、インラインフィニッシャ160と後処理装置3とにおいて後処理を行うことができる。DFE100は、インラインフィニッシャ160と接続されているため、インラインフィニッシャ160で行われる後処理についての詳細情報を把握することができる。そのため、本実施形態においては、インラインフィニッシャ160で実行される後処理については、DFE内部で制御が実行される処理として取り扱う。
他方、後処理装置3は、DFE100と直接接続されていないため、DFE100は、後処理装置3で行われる後処理についての詳細情報を把握することができない。したがって、“画像処理パス”に「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいては、後処理装置3で行われる後処理の情報を含まない形式でプレビュー画面が表示される。
次に、図12のS1215におけるDFE内処理について図14のフローチャートを参照して説明する。図14に示すように、まずはHWFサーバ4からのジョブデータの送信に際して指定された個別ジョブ受信部112がジョブデータを受信する(S1401)。個別ジョブ受信部112は、ジョブデータを受信すると自身に対して設定されている個別設定をジョブデータに反映するようにJDF情報を更新する(S1402)。
個別ジョブ受信部112が受信したジョブデータはシステム制御部113に入力される。システム制御部113は、入力されたジョブデータを設定に応じてジョブデータ格納部114に格納し、オペレータの操作に応じてUI制御部115を介してプレビュー処理等を行う。
そして、オペレータの操作や設定された実行時間への到達等、DFE100におけるジョブの実行タイミングになると、システム制御部113は、ジョブデータをジョブ制御部116に入力する。ジョブ制御部116は、JDF解析部117にジョブデータを入力してDFE内ジョブ属性を生成させる(S1403)。
そして、ジョブ制御部116は、図9において説明したようなRIPパラメータを生成する(S1404)。さらに、ジョブ制御部116は、RIPパラメータを生成すると、RIP部118に必要な情報を入力してRIP処理を実行させる。これにより、まずはRIP制御部119が上述したパラメータ変換を行う(S1405)。そして、RIP制御部119が、変換後のパラメータを指定してRIPエンジン120にRIP処理を実行させる(S1406)。これにより、RIPエンジン120によってラスターデータが作成される。RIPエンジン120によってラスターデータが生成されると、RIP部118は、生成されたラスターデータを画像格納部122に格納し(S1407)本処理を終了する。
次に、図14のS1406におけるRIP処理について、図15を参照して説明する。図15に示すように、まずは入力部202に対する初期化要求に基づいて制御部201が初期化処理を実行する(S1501)。S1501においては、図10の例の場合、RIPパラメータ解析部203がRIPパラメータを受け付けて解析を行い、上述したようにRIPエンジン120に含まれるそれぞれの拡張部のうち処理を実行させる拡張部や、その順番を決定する。また、処理の結果生成されるデータの形式を決定する。
また、図11の例の場合、ジョブ属性解析部214が、JDF情報及びPDL情報を受け付けて解析を行い、処理を実行させる拡張部や、その順番を決定する。また、処理の結果生成されるデータの形式を決定する。続いて、図11の例の場合、制御部201は、RIPステータス解析部215にステータス解析を実行させる。
ステータス解析において、RIPステータス解析部215は、図3に示す“RIPステータス”を参照し、RIP内部処理の1つの項目を選択する(S1502)。そして、そのステータスが「Done」であれば(S1503/YES)、対応する拡張部を、S1401の処理において決定した実行対象の拡張部から除外する(S1504)。他方、「NotYet」であれば(S1503/NO)、特に処理は行わない。
RIPステータス解析部215は、全てのRIP内部処理の項目についてS1402からの処理が完了するまで処理を繰り返す(S1505/NO)。RIPステータス解析部215が、全てのRIP内部処理の項目についてS1502からの処理を完了した後(S1505/YES)、入力部202がRIP処理の実行要求を取得すると(S1506/YES)、制御部201は、それぞれの拡張部に対して順番に処理を実行させる(S1507)。
S1507においては、S1501の処理において決定された拡張部であって、且つS1504の処理により除外されていない拡張部に対してのみ処理が要求される。また、S1501において決定された処理順に従って処理が要求される。そのようにして拡張部により処理が実行されてラスターデータが生成されると、出力部213が処理結果を出力する(S1508)。このような処理により、RIP部118による処理が完了する。
尚、本実施形態においては、図11に示したRIPエンジン120の場合についてのみ説明を行った。これは、HWFサーバ4とDFE100とでRIP処理を分担する場合であれば、ステータス解析を行う必要があるためである。即ち、HWFサーバ4とDFE100とでRIP処理を分担する場合には、HWFサーバ4で既に実行されたRIP処理をDFE100側で除外する必要がある。
したがって、HWFサーバ4とDFE100とでRIP処理を分担する場合に、DFE100側でJDF解析部117によるJDF解析を行った上で、RIPステータス解析部215によるステータス解析を行って、必要なRIP内部処理を判断してもよい。
以上説明した処理においては、複数の個別ジョブ受信部112や個別ジョブ受信部112の一種であるプレビュージョブ受信部112dそれぞれに対して印刷ジョブを送信できる入力装置を予め割り当てておくことができる。このような場合、DFE100は、HWFサーバ4等のデバイス情報を参照して、印刷ジョブを入力する個別ジョブ受信部112やプレビュージョブ受信部112dを判断する。
そして、ジョブ制御部116は、“画像処理パス”に設定された情報に基づいて、ラスターデータを処理する。尚、HWFサーバ4において、印刷出力処理の実行状況を確認するためにデジタルプリンタ1のプレビューを実行する場合には、HWFサーバ4からDFE100に送信する印刷ジョブにおいてプレビュージョブ受信部112dが指定される。
次に、図16ないし図18を参照して、本実施形態に係るDFE100内部におけるラスターデータの取り扱いの流れを説明する。すでに説明したとおり、DEF100は、本発明に係る画像形成出力制御装置の実施形態である。以下において説明するDFE100内部におけるラスターデータの取り扱いの流れは、DEF100において動作する制御プログラムを実行することで行われる処理に基づくものである。図16は、“画像処理パス”に「プリントパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいてラスターデータが取り扱われる処理の流れを示すシーケンス図である。
図16に示すように、S1407の処理において生成されたラスターデータが画像格納部122に格納されると、ジョブ制御部116は、“画像処理パス”に割り当てられている情報に従って、ラスターデータをデジタルプリンタ1に出力する処理を実行する。即ち、ジョブ制御部116は、印刷実行要求情報をプリンタ制御部123に送信する(S1601)。
印刷実行要求情報を受信すると、プリンタ制御部123は、画像格納部122に格納されているラスターデータの読み出し要求を行う(S1602)。画像格納部122は、ラスターデータの読み出し要求を受けると、格納されているラスターデータをプリンタ制御部123に送信する(S1603)。
プリンタ制御部123は、ラスターデータを受信すると、デジタルエンジン150に送信し、印刷出力を実行させる(S1604)。このような処理を経て、“画像処理パス”に「プリントパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいては、印刷出力が実行される。
次に、図17を参照して、“画像処理パス”に「プレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブについて説明する。図17は、“画像処理パス”に「プレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいてラスターデータが取り扱われる処理の流れを示すシーケンス図である。
図17に示すように、S1407の処理において生成されたラスターデータが画像格納部122に格納されると、ジョブ制御部116は、“画像処理パス”に割り当てられている情報に従って、ラスターデータをディスプレイ102に表示させる処理を実行する。即ち、ジョブ制御部116は、プレビュー実行要求情報をプリンタ制御部123に送信する(S1701)。尚、ジョブ制御部116は、プレビュー実行要求情報に“フィニッシング情報”を含んで送信する。
プレビュー実行要求情報を受信すると、プリンタ制御部123は、画像格納部122に格納されているラスターデータの読み出し要求を行う(S1702)。画像格納部122は、ラスターデータの読み出し要求を受けると、格納されているラスターデータをプリンタ制御部123に送信する(S1703)。
プリンタ制御部123は、受信したラスターデータ及び“フィニッシング情報”に基づいて後処理適用データに基づいて、プレビューデータを生成する(S1704)。そして、プリンタ制御部123は、プレビューデータを画像格納部122に格納する(S1705)。
ジョブ制御部116は、画像格納部122に格納されたプレビューデータを取得し(S1706)、UI制御部115にプレビューデータを表示させる(S1707)。このような処理を経て、“画像処理パス”に「プレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいては、DFE100におけるプレビューが実行される。
次に、図18を参照して、“画像処理パス”に「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブについて説明する。図18は、“画像処理パス”に「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいてラスターデータが取り扱われる処理の流れを示すシーケンス図である。
図18に示すように、S1407の処理において生成されたラスターデータが画像格納部122に格納されると、ジョブ制御部116は、“画像処理パス”に割り当てられている情報に従って、ラスターデータをディスプレイ102に表示させる処理を実行する。即ち、ジョブ制御部116は、プレビュー実行要求情報をプリンタ制御部123に送信する(S1801)。尚、ジョブ制御部116は、プレビュー実行要求情報に“フィニッシング情報”を含んで送信する。
プレビュー実行要求情報を受信すると、プリンタ制御部123は、画像格納部122に格納されているラスターデータの読み出し要求を行う(S1802)。画像格納部122は、ラスターデータの読み出し要求を受けると、格納されているラスターデータをプリンタ制御部123に送信する(S1803)。
プリンタ制御部123は、受信したラスターデータ及び“フィニッシング情報”に基づいて後処理適用データに基づいてプレビューデータを生成する(S1804)。そして、プリンタ制御部123は、プレビューデータを画像格納部122に格納する(S1805)。
ジョブ制御部116は、画像格納部122に格納されたプレビューデータを取得し(S1806)、取得したプレビューデータに基づいてJDF情報を生成する(S1807)。そして、ジョブ制御部116は、生成されたJDF情報をHWFサーバ4に送信する(S1808)。このように、“画像処理パス”に「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいては、“フィニッシング情報”に基づいて後処理を適用させたラスターデータである後処理適用データを含むプレビューデータに基づいて生成されたJDF情報がHWFサーバ4へ送信される。したがって、ジョブ制御部116は、適用結果送信制御部として機能する。
JDF情報を受信すると、システム制御部410は、受信したJDF情報に基づいてUI制御部412にプレビューデータを生成させ、LCD60や操作部70などの操作表示部に表示させる。次に、図19ないし図26を参照して、本実施形態に係るプレビュー表示の実行態様について説明する。図19は、本実施形態に係るHWFサーバ4からプレビュージョブ受信部112dに送信される印刷ジョブに含まれるJDF情報の情報構成を示す図である。
図19に示すように、HWFサーバ4からプレビュージョブ受信部112dに送信される印刷ジョブに含まれるJDF情報は、「JDF記述情報」、「後処理実行情報」を含む。「JDF記述情報」は、例えば、CIP4規格に準拠しているJDF情報であることを示す情報である。また、CIP4規格に準拠していないベンダーによって拡張されたJDF記述を解釈するためのJDFタグの定義を示す情報が含まれることもある。「後処理実行情報」は、後処理内容を示す情報である。
図19に示すJDF情報は、プレビュージョブ受信部112dに入力されることで、JDF解析部117によってDFE内ジョブ属性が生成される際に“画像処理パス”として「HWFプレビューパス」が設定される。上述したように、ジョブ制御部116は、「HWFプレビューパス」が設定された印刷ジョブにおいて、後処理適用データとラスターデータとに基づいて生成されたJDF情報をHWFサーバ4に送信する。したがって、ジョブ制御部116は、適用結果情報を送信する適用結果情報送信制御部として機能する。
図20は、「HWFプレビューパス」を含む印刷ジョブにおいて、DFE100からHWFサーバ4に送信されるJDF情報の情報構成を示す図である。図20に示すように、「HWFプレビューパス」を含む印刷ジョブにおいて、DFE100からHWFサーバ4に送信されるJDF情報は、「JDF記述情報」、「拡張ジョブ属性定義情報」、「後処理実行情報」、「後処理実行パラメータ」を含む。
「JDF記述情報」及び「後処理実行情報」については、図19において説明したものと同様の情報である。「拡張ジョブ属性定義情報」は、例えば、後処理を含む印刷ジョブのプレビューを実行するための情報である。「後処理実行パラメータ」は、「後処理実行情報」によって実行される後処理の適用位置やサイズなどを定義する情報である。
ここで、HWFサーバ4がDFE100から図21に示すJDF情報を受信したとして以後の説明を行う。図21に示すJDF情報においては、「拡張ジョブ属性定義情報」において<後処理適用結果プレビュー>、「後処理実行情報」において<ステープル/45°/角留め/1ヶ所>、「後処理実行パラメータ」において、<位置=“10 20” 寸法=“100 100”>と記載されている。
このような場合、図22に示すように、用紙端からの位置が、“10 20”であって、後処理のサイズが“100 100”の領域にステープル針の角度45°のステープル処理が一か所実行されたプレビューデータがUI制御部412によって生成される。また、「後処理パラメータ」が<ステープル/0°/角留め/1ヶ所>、<ステープル/90°/角留め/1ヶ所>と記載されているJDF情報によって生成されるプレビューデータを図23、図24にそれぞれ示す。
図23及び図24においては、角度が0°もしくは90°のため、後処理のサイズが“100 100”の領域を縦または横に分割する線にステープル処理が実行されたプレビューデータが生成される。尚、「HWFプレビューパス」を含む印刷ジョブにおいて、DFE100からHWFサーバ4に送信されるJDF情報に、後処理結果に関する他の情報、例えば、ステープル針の太さの情報を示す情報を含める構成であってもよい。
図21ないし図24においては、後処理としてステープル処理を行う場合について説明を行った。図25は、後処理としてパンチ処理を行う場合にDFE100からHWFサーバ4に送信されるJDF情報の情報構成を示している。図25に示すJDF情報においては、「拡張ジョブ属性定義情報」において<後処理適用結果プレビュー>、「後処理実行情報」において<パンチ/2穴>、「後処理実行パラメータ」において、<位置=“30 250” 寸法=“100 100”>と記載されている。
このような場合、図26に示すように、用紙端左端中央からの位置が、“30 250”であって、パンチ穴が“100 100”が示す領域に内接する円領域に形成されるパンチ処理が実行されたプレビューデータがUI制御部412によって生成される。
尚、DFE100からHWFサーバ4に送信されるJDF情報においては、印刷出力が実行された用紙に対して実行される後処理の内容を、後処理の種類ごとに拡張・追加してもよい。例えば、後処理実行パラメータにおいてパンチ穴の半径の大きさを寸法に定義してもよいし、ステープル針の始点と終点を指定するような属性を定義してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理システムにおいては、デジタルプリンタ1で実行される後処理の結果が反映されたプレビューをHWFサーバ4にて実行することができる。そのため、HWFサーバ4上に表示されたプレビューデータにおいて示された位置に後処理が実行されるため、オペレータの所望の印刷出力及び後処理が実行された印刷物を得ることができる。
尚、上述したように、本実施形態においてジョブ制御部116は、プレビュー実行要求情報に“フィニッシング情報”を含んで送信する。そのため、図27に示すように、ジョブ制御部116は、画像格納部122からラスターデータを、プリンタ制御部123から後処理適用データをそれぞれ受信し、それらの情報に基づいてHWFサーバ4に送信するJDF情報を生成してもよい。
図27は、“画像処理パス”に「HWFプレビューパス」が割り当てられた印刷ジョブにおいてラスターデータが取り扱われる他の処理の流れを示すシーケンス図である。尚、図27において図18と同様の処理を行う箇所には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図27に示すように、プリンタ制御部123は、受信したプレビュー実行要求情報に含まれる“フィニッシング情報”に基づいて、後処理の適用結果を示す後処理適用データを生成する(S2701)。そして、生成した後処理適用データをジョブ制御部116に送信する(S2702)。ジョブ制御部116は、画像格納部122から取得したラスターデータと後処理適用データとに基づいてJDF情報を生成し(S1807)、HWFサーバ4に生成したJDF情報を送信する。
さらに、HWFサーバ4とDFE100において共通化されたRIPエンジン120が搭載されているため、HWFサーバ4から送信する印刷ジョブによってDFE100に後処理の適用結果のみを示す後処理適用データのみを生成させてもよい。このような場合、ジョブ制御部116は、後処理適用データのみをJDF情報として生成し、生成したJDF情報とRIPエンジン120に生成させたラスターデータをHWFサーバ4に送信する。
システム制御部410は、受信したJDF情報及びラスターデータをUI制御部412に送信し、プレビューデータを生成させる。尚、UI制御部412は、ラスターデータの上から後処理が適用されるようにプレビューデータを生成する。
また、ジョブ制御部116は、印刷対象のラスターデータと後処理適用データとに基づいてJDF情報を生成する際に、後処理を適用させるか否か選択可能な形式で記述された選択可能適用結果情報であるJDF情報を生成する構成であってもよい。ジョブ制御部116は、HWFサーバ4から後処理を適用させるか否か選択されたジョブデータに基づいて、後処理を適用して印刷物を生成させるか否か判定する。
このような場合、個別ジョブ受信部112のひとつとして、後処理を適用させるか否か選択可能な形式にJDF情報において後処理を適用させるか否か選択可能なプレビューデータを生成し、HWFサーバ4に返信する処理を実行するプレビュージョブ受信部112eとして構成されてもよい。
1 デジタルプリンタ
2 オフセットプリンタ
3 後処理装置(ニアラインフィニッシャ)
4、4a、4b HWFサーバ
5、5a、5b クライアント端末
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 DFE
101 ネットワークI/F
102 ディスプレイ
111 ジョブ受信部
112 個別ジョブ受信部
112d プレビュージョブ受信部
113 システム制御部
114 ジョブデータ格納部
115 UI制御部
116 ジョブ制御部
117 JDF解析部
118 RIP部
119 RIP制御部
120 RIPエンジン
122 画像格納部
123 プリンタ制御部
124 デバイス情報管理部
125 デバイス情報通信部
150 デジタルエンジン
160 インラインフィニッシャ
200 CTP
201 制御部
202 入力部
203 RIPパラメータ解析部
204 プリフライト処理部
205 ノーマライズ処理部
206 マーク処理部
207 フォント処理部
209 CMM処理部
210 Trapping処理部
211 Calibration処理部
212 Screening処理部
213 出力部
214 ジョブ属性解析部
215 RIPステータス解析部
216 RIPステータス管理部
217 レイアウト処理部
218 レンダリング処理部
400 HWFコントローラ
401 ネットワークI/F
410 システム制御部
411 データ受信部
412 UI制御部
413 ジョブ制御部
414 ジョブデータ格納部
415 デバイス情報通信部
416 デバイス情報管理部
417 デバイス情報格納部
418 ワークフロー制御部
419 ワークフロー情報格納部
420 RIPエンジン
421 ジョブ送受信部
2 オフセットプリンタ
3 後処理装置(ニアラインフィニッシャ)
4、4a、4b HWFサーバ
5、5a、5b クライアント端末
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 DFE
101 ネットワークI/F
102 ディスプレイ
111 ジョブ受信部
112 個別ジョブ受信部
112d プレビュージョブ受信部
113 システム制御部
114 ジョブデータ格納部
115 UI制御部
116 ジョブ制御部
117 JDF解析部
118 RIP部
119 RIP制御部
120 RIPエンジン
122 画像格納部
123 プリンタ制御部
124 デバイス情報管理部
125 デバイス情報通信部
150 デジタルエンジン
160 インラインフィニッシャ
200 CTP
201 制御部
202 入力部
203 RIPパラメータ解析部
204 プリフライト処理部
205 ノーマライズ処理部
206 マーク処理部
207 フォント処理部
209 CMM処理部
210 Trapping処理部
211 Calibration処理部
212 Screening処理部
213 出力部
214 ジョブ属性解析部
215 RIPステータス解析部
216 RIPステータス管理部
217 レイアウト処理部
218 レンダリング処理部
400 HWFコントローラ
401 ネットワークI/F
410 システム制御部
411 データ受信部
412 UI制御部
413 ジョブ制御部
414 ジョブデータ格納部
415 デバイス情報通信部
416 デバイス情報管理部
417 デバイス情報格納部
418 ワークフロー制御部
419 ワークフロー情報格納部
420 RIPエンジン
421 ジョブ送受信部
Claims (7)
- 定められた複数の処理を順番に実行する画像処理システムにおいて前記複数の処理の実行を制御する処理実行制御装置から受信した画像形成出力の命令情報に基づいて画像形成出力の実行を制御する画像形成出力制御装置であって、
前記処理実行制御装置は、
前記複数の処理の実行を制御する処理実行制御部と、
前記処理の実行状況を示す実行状況情報を表示させる画面表示制御部と、
を含み、
前記画像形成出力制御装置は、
前記処理実行制御装置から取得した画像形成出力の画像の情報である出力対象画像情報に基づいて、画像形成装置が画像形成出力に際して参照する情報である描画情報を出力側描画情報生成部に生成させる出力側描画情報生成制御部と、
前記描画情報が出力された記録媒体に対して実行される処理であって前記画像形成装置に接続される後処理装置が前記命令情報に基づいて実行する後処理を制御する後処理制御部と、
前記実行状況情報のひとつであって前記後処理の適用結果を示す情報である適用結果情報を、前記命令情報に基づいて前記処理実行制御装置に送信する適用結果送信制御部と、
を含むことを特徴とする画像形成出力制御装置。 - 前記適用結果送信制御部は、
前記描画情報及び前記適用結果情報を、前記命令情報に基づいて前記処理実行制御装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成出力制御装置。 - 前記描画情報に基づいて前記画像形成装置に画像形成出力を実行させる制御を行い、かつ、前記適用結果情報に基づいて前記後処理装置に後処理を実行させる制御を行う実行制御部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成出力制御装置。
- 前記描画情報及び前記適用結果情報を記憶する記憶部を含み、
前記実行制御部は、
前記適用結果情報を受信した処理実行制御装置から前記命令情報を受信した場合に、前記記憶部に記憶されている前記適用結果情報に基づいて前記画像形成装置に画像形成出力を実行させる制御を行い、前記記憶部に記憶されている前記描画情報に基づいて前記後処理装置に後処理を実行させる制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成出力制御装置。 - 前記適用結果送信制御部は、
前記後処理を前記描画情報に適用させるか否か選択可能な形式の前記適用結果情報である選択可能適用結果情報を前記処理実行制御装置に送信することを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか一項に記載の画像形成出力制御装置。 - 前記描画情報に基づいて前記画像形成装置に画像形成出力を実行させる制御を行い、かつ、前記適用結果情報に基づいて前記後処理装置に後処理を実行させる制御を行う実行制御部を含み、
前記実行制御部は、
前記適用結果情報を受信した処理実行制御装置から受信した前記命令情報に基づいて前記後処理装置に後処理を実行させるか否か判定する制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか一項に記載の画像形成出力制御装置。 - 定められた複数の処理を順番に実行する画像処理システムにおいて前記複数の処理の実行を制御する処理実行制御装置から受信した画像形成出力の命令情報に基づいて画像形成出力の実行を制御する画像形成出力制御装置の制御プログラムであって、
前記処理実行制御装置から取得した画像形成出力の画像の情報である出力対象画像情報に基づいて、画像形成装置が画像形成出力に際して参照する情報である描画情報を出力側描画情報生成部に生成させるステップと、
前記描画情報が出力された記録媒体に対して実行される処理であって前記画像形成装置に接続される後処理装置が前記命令情報に基づいて実行する後処理を制御するステップと、
前記処理の実行状況を前記処理実行制御装置の操作表示部に表示される画面に表示させるための情報である実行状況情報のひとつであって前記後処理の適用結果を示す情報である適用結果情報を、前記命令情報に基づいて前記処理実行制御装置に送信するステップと、
を実行させることを特徴とする画像形成出力制御装置の制御プログラム。
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---|---|---|---|
JP2016131934A JP2018001614A (ja) | 2016-07-01 | 2016-07-01 | 画像形成出力制御装置、画像形成出力制御装置の制御プログラム |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016131934A Pending JP2018001614A (ja) | 2016-07-01 | 2016-07-01 | 画像形成出力制御装置、画像形成出力制御装置の制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018001614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021033911A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | コニカミノルタ株式会社 | 情報処理装置、印刷制御方法及びプログラム |
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2016
- 2016-07-01 JP JP2016131934A patent/JP2018001614A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021033911A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | コニカミノルタ株式会社 | 情報処理装置、印刷制御方法及びプログラム |
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