JP2017533366A - 浮遊する波生成機で波を生成する - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーソン内の柱状の水部分が上下方向にのみ動く波生成機を提供する。【解決手段】 本発明の波のプール用の波生成機は、前記波のプール内の水本体に関連するケーソンと、空気をケーソン内に空気を出し入れする機構と、前記柱状の水部分の上部に配置された浮游する減衰器と、前記ケーソン内に配置された垂直方向を向いたポストとを有する。前記ケーソン内の柱状の水部分は前記水本体と連通しており、前記機構は前記の柱状の水部分を前記ケーソン内で上下に移動させ、前記ポストは前記減衰器内のホール内を貫通し、前記ホールと前記ポストの関連により前記減衰器は、前記ケーソン内を上下しても水平方向を維持し、前記減衰器は前記ケーソン内で上部に移動しても前記柱状の水部分の表面と接触している。【選択図】 図2
Description
本発明は、波のプールの分野に関し、特に複数のケーソンを有する波生成機(wave generator)によりエネルギーが加えられる波のプールに関する。このケーソンは、波生成機が波を作り出す際に、ケーソン内で発生する不要な水/波の動きを減衰させる浮遊する減衰器機構を有する。
従来の波のプールは、深い端部と波が砕ける浅い端部とを有し、深い端部に沿って配置された1つあるいは複数の波生成機と、浅い端部に沿って傾斜した波打ち線(shoreline)とを有する。複数の波生成機を用いて波を生成するため、波生成機は通常並べて配置される。その際各波生成機は、水を保持する区画とこの区画内で水を下にかつ前方に駆動する機構とを有し、この機構により、各波生成機の前面方向に水を押し出して波を生成する。
この種の従来の波生成機に関連する1つの問題点は、波を生成する区画あるいはケーソン内の水が持ち上がる傾向にあり、水のサージがプール内を上下に強制されて動き、これが波の生成に際し悪影響を与える。内部の反射がケーソン内の水面を更に悪くする。即ちこのケーソン内部の水の動きは渦を作り出し、区画内の水の表面に沿って不要な波の動きを作り出す。これは最終的に水の前方向の様々な速度ベクトルを生み出し、これにより平滑な波の生成を困難にする。内部に定在波を生成することに加え、上方向と側面方向の圧力が区画内で生成され、これにより水をケーソン内の回りで跳ね飛ばす。その結果、渦が発生し、様々な水/波の放出速度が発生しこれがプール内の平滑な波の形成に悪影響を及ぼす。
この種の波のプール内の表面の波を生成する従来の試みにも拘わらず、現在必要とされているものは、ケーソン内部の不要な波の動きを減らす又は無くし、かつ標準の波生成装置内に容易に組み込むことができる波生成機である。更にここに議論した従来の波生成機に適用して、ケーソン内の不要な水の動きを減らすのを助ける波生成機である。
一般的に本発明の波生成機は横に並べて配置された複数のケーソンを含む。この各ケーソンは方形のボックスの形状をしている。このボックスは、前壁と、後壁と、側面壁と、床部分と天井とを有する。前壁は底部に開口を有し、ここから水がプール内に下にかつ前方向に押し込まれて波を形成する。他の構成例えば円形あるいは四角形のケーソンも採用可能である。
この種の油圧方式の波生成機が用いられた場合には、各ケーソンの上部部分は例えば後壁の上部エッジに沿って、開口を具備する。これにより空気がケーソン内に、例えばファン、ブロア、又はポンプ機構等により出し入れされる。かくして充填フェーズの間、空気は、上部開口を通してケーソンから引き出される(真空引きされる)。これにより水はプールから区画内に前開口を介して引き込まれ、ケーソンは所望のレベルまで水で充填される。その後放出フェーズの間は、空気は、同一の上部開口を介して区画内に押し込まれる即ち導入され、区画内の柱状の水部分が下側に移動し、水がケーソンの開口を介して前方向に押し出される。この動きにより波がプール内に形成される。
本発明は、新たなデザインの波生成機を有する。この本発明の波生成機は、独自に設計した浮遊する減衰器装置を使用する。この本発明の浮遊する減衰器装置(以下「減衰器」と称する)はケーソン内でプランジャあるいはピストン機構として動作する。このピストン機構は、ケーソン内の柱状の水部分が上下する時に、ケーソンの区画内で不要な波の動きを減らすあるいは阻止する。好ましくは浮遊する減衰器は、浮遊し水平方向を向いた構造物を含む。この構造物は、柱状の水部分の上部即ちケーソン内の水面に浮遊することができる。この減衰器は、上下に動く間水面と接触し、不要な水の動き及び水の移動がケーソンの幅方向に渡って発生するのを阻止する。その結果過剰な波と水面の動きが阻止され、これによりより安定した平滑で均一な形状の波の発生と水のエネルギーが、区画内から波のプールへ移動することができるようになる。
本発明の減衰器の目的は、ケーソン内の水面をフラット(平坦)に維持することであり、これにより不要な波の動きがケーソン内に入るのを阻止することである。その結果得られた様々な柱状の水部分の速度がプール内に伝搬するのを阻止する。これは特に上記した油圧式の波生成機が用いられた場合に有効である。空気をケーソン内に導入して、水を前開口を介して下方向に押し出す。浮遊する減衰器は、ケーソン内の水の動きを押さえて、その結果波即ち水の動きはプール内で波に変わることはない。
本発明の一態様においては、本発明の浮遊する減衰器は、水面に浮かぶ耐久性のある浮遊する剛性材料で形成される。一実施例においては、減衰器は大きな直径のパイプ(直径が約16インチ(40cm))を用いて形成され、これは蓋が被され並べて配置されて互いに接続されて方形の「デッキ」を形成する。このパイプは、耐久性のある材料即ちPVC、プラスチック、アルミ、他の錆びない材料で形成される。他の実施例においては、減衰器は、組み立てられた或いはモールドされた浮遊する剛性発泡剤の「シート」を用いて製造される。例えばケーソンの形状即ち区画の幅方向に伸びるように形成される。この発泡材料は、剛性フレーム例えば錆びない金属材料製あるいは他の材料製の重量構造物に結合されて、更に強度、剛性、質量をその構造体に与えることができる。
いずれの場合にも、減衰器は、十分な密度と質量と重量とを有し、ケーソンの内部で安定した位置を保持する。その結果区画内で起きる変動する表面波の動きと水の動きとに逆らう。減衰器の構造は、十分厚く重いものであり、その結果水面上のサージあるいは定在波を引き起こすような変化する上方向と側面方向の圧力を補償する。この点に関し減衰器が軽すぎる場合には、水の動きが発生すると、減衰器は、ケーソン内部の波頭の上に容易に持ち上げられてしまう。関連する波のトラフ(谷部)が減衰器の下に即ち柱状の水部分内に形成されるされてしまう。その結果減衰器の機能が損なわれる。減衰器は浮遊するが十分厚く密度があり重く、その結果減衰器は、柱状の水部分内で一部沈んでおり、波のチョップ/サージ/定在波を適切に取り除き、減衰器の底部表面と水面との接触を十分に維持し、かつ同時に水が減衰器の上部に掛かるのを最小にする。
他の態様においては、減衰器は追加的な安定化機構から構成される。減衰器は必要以上の傾斜しないようにされている。その結果減衰器はほぼ水平方向を向いており、かくして区画内の水面をほぼ平坦/水平に保つ。例えば減衰器と柱状の水部分の上部表面を平坦に維持することは、以下の設計の特徴の1つを組み込むことにより達成される。
一実施例においては、垂直方向を向いたガイドポストが区画の中央部に具備される。このガイドポストは減衰器の中央のホールを通して伸びる。このガイドポストとホールとの関連により減衰器が一方に傾斜するのを阻止する。一般的に減衰器を厚くすることにより、そしてガイドポストをホールを貫通して伸ばし、それらの間に若干のギャップを形成することにより(即ちホールの深さの1/4以下にする)、このポストは、減衰器が上下した際にも、減衰器をケーソン内で水平に維持する。1個の中央ポストのみで、区画に渡って波のエネルギーのバランスの取れた分散を維持できるが、他の実施例においては複数のポストを用いることもできる。この関連する開口は、減衰器のセンターラインを中心に対称に配置され、その結果、区画の幅に渡って減衰器に、等しい水の分散と水のエネルギーが加えられることが可能となる。
他の実施例においては、区画の中央に伸びるポストは中空/空洞のチューブでも良い。この中空のチューブは、ケーソン内を垂直方向に伸び、空気をケーソン内に出し入れする手段として用いられる。この手段により、上記したケーソンの後壁に上部開口を有する必要はない。この場合、チューブはケーソンの底部から上部にまで垂直方向に伸びる。空気は、関連する貯蔵タンクと、このチューブを介して又はチューブのトップとケーソンの天井との間に存在するスペースを介して、連通する。別の構成として、チューブはその上部近傍の側面に開口を具備する。この開口を通してこの空気が通過する。この場合、チューブはその上部でケーソンに連結される。いずれの場合にも、チューブは中空/空洞であり、上部に或いは上部の近傍に開口を具備する。ケーソン内に出入りする空気は、このチューブを介してケーソン内に直接入る。これはケーソンの後面にある開口を通さずに行うことができる。
関連する実施例において、圧縮空気を保持する貯蔵タンクが波のプールの傾斜した床の下に配置される。即ちポールの床は貯蔵タンクの上に吊り下げられている。この貯蔵タンクはケーソンの区画とチューブを介して連通している。貯蔵タンク内の空気は、充填フェーズと放出フェーズの間、ケーソン内にチューブを介して出入りする。
他の実施例においては、ポストあるいはチューブを用いずに、ケーブル/プーリー・システムを具備し、減衰器の上下方向の動きを制御する。プーリーはケーソンの壁に固定され、ケーブルはプーリー内で伸びて減衰器の対向する両側に固定され、減衰器の上下運動を制御する。かくして減衰器にケーブル/プーリー・システムを介して加えられた力が、減衰器が不必要に傾斜したり曲がったりするのを阻止する。かくして減衰器は、区画内の水が上下に動いている間も、水平方向を維持することができる。
ケーブルとプーリーの一実施例においては、ケーソンの壁に取り付けられた複数のプーリーと、このプーリー内を伸びる複数のケーブルとがある。ケーブルは、減衰器に減衰器の対向する側の間の動きの範囲を同期できるように、取り付けられる。その結果、減衰器の剛性により、減衰器の一方の側は、減衰器の他方の側が上下しないで、上下することはない。即ち一体に動く。
他の実施例においては、減衰器は1本のケーブル/プーリー・システムに結合することもできる。この実施例においては、2個のプーリーが具備され、一方は減衰器の上に、他方は減衰器の下に取り付けられる。ケーブルはプーリー内を伸び、ケーブルの一端は減衰器の上部に取り付けられる。ケーブルの他端は2本のブランチ・ケーブルを有し、これらは減衰器の底部に取り付けられる。即ち減衰器の中央ラインから等距離に伸びる位置に取り付けられる。減衰器の対向する側の間の動きの範囲は、制御され同期がとられる。減衰器の剛性があり、かつ減衰器の対向する側の間の力の均等な分散があるので、減衰器の一方の側は他側が上下しない限り上下に動くことはない。いずれの場合も、プーリーは、壁、床、天井に搭載され、例えばボルトを埋め込んだプレートにより行われる。
他の実施例においては、機械的な連結が減衰器とケーソンとの間に具備される。例えばケーソンの壁に垂直方向のガイドがあり、減衰器はこのガイドに適合したローラーを有する。ローラーとガイドとの関連により、減衰器は、柱状の水部分が上下した場合でもそのレベルは安定している。この様な場合、減衰器は、区画に沿って垂直方向に伸びるローラーチェーンと歯車とベルトのシステムに結合される。減衰器をチェーン、ギア、ベルトシステムに結合することにより、減衰器のレベルを維持する。
これらの機構により、減衰器が柱状の水部分と共に上下しても、区画内で減衰器を水平方向に維持できる。減衰器の対向する側の間の動きの範囲を制御し同期させ維持することができる、水本体は、様々な種類の動きを受ける。例えば六方向の移動、即ち、ヒーブ(垂直/上下方向の動き)、ヨウ(垂直軸に沿った回転)、スエイ(横方向の動き)、ピッチ(横方向軸を中心とした回転)、サージ(長手方向の前後の動き)、ロール(長手方向軸を中心として回転)を含む様々な動きを受ける。好ましい実施例においては、本発明の目的は、ケーソン内の柱状の水部分がヒーブ方向にのみ動くことである。即ち垂直方向で上下し他の5つの運動方向の動きを取り除くことである。好ましくは、減衰器は、柱状の水部分の動きをヒーブ方向にのみ限定することである。このメカニズムを用いて残りの5つの方向の動きを取り除くことである。
図1は、複数の波生成機3を有する波のプール1の平面図である。この一連の波生成機3は、波を生成する深い端部5に斜めの方向を向いた千鳥ライン6に沿って伸びる。傾斜した波打ち線7は、波を留める浅い端部11で同じ方向を向いた点線9に沿って伸びる。この実施例においては、一連の波生成機3(千鳥ライン6に沿って伸びる)は、一方の端部に沿って横並びに配置されており、傾斜した波打ち線7(点線9に沿って伸びる)は、それに対向して配置されている。千鳥ライン6と点線9は、互いに平行に伸び、同時に下り線の先頭である波頭13(矢印波の移動方向10の方向に移動する)に対し傾斜している。様々な実施例においては、波生成機3は、千鳥ラインでずらさずに、互いに隣接して配置してもよい(図3に示すように)。あるいは他の適宜の配列方法で配置することもできる。
図1の実施例において、波のプール1の側面壁2,4は、互いに並列/平行に伸びる(必須ではないが)。外側の側面壁2,4は、所望の目的/結果を達成するために実質的に様々な広がった形状あるいは湾曲にすることもできる。波生成機3は複数のケーソン17を有する。これらのケーソン17は横並びに配置される。それぞれのケーソン17は、互いにずらして即ちオフセットして配置される。例えば第2の波生成機3bは、第2のケーソン17b内に配置されるが、第1のケーソン17a内に配置される第1の波生成機3aから下流側に配置される。同様に第3の波生成機3cは、第3のケーソン17c内に配置されるが、第2のケーソン17b内に配置される第2の波生成機3bから下流側に配置される。一連の波生成機3とケーソン17は、上記したように、最後の波生成機3mとケーソン17mまで順に配置される。この最後の波生成機3mとケーソン17mは、他の波生成機3又はケーソン17のいずれよりも、下流側に配置される。
生成された波頭13に対し千鳥ライン6で伸びる角度15(即ち波頭13の移動方向10に直行する方向)は、「千鳥角(stagger angle)」と称し、これは波生成機3が波の移動方向10に対しオフセットされる(ずれる)ような角度/量である。あるケーソン17の前面壁26が隣のケーソン17の前面壁26から前に出ている距離は、「千鳥量(stagger distance)」と称し、これは各波が次のケーソン17の前面に達する前に移動しなければならない距離である。波生成機3は、千鳥ライン6に沿って、波頭13の移動方向に対し斜めの角度で向いている。これらはずらして配置され、その結果波生成機3が順番に動作すると、波生成機3が形成する波は、最終的に合体し、平滑形状の波頭13を形成し、サーフィンに適したものとなる。
図1に示すように、ケーソン17は、矩形のボックス形状をしている。このケーソン17は、前面壁26と、一対の側面壁18,19と、後面壁28とを有する。好ましくはケーソン17の前面に一対の分割壁20,22を有する。これは波の移動方向10の方に向かって伸びる。分割壁20,22は、WO2012/150908号公報に示された波生成機のように互いに平行/並列に伸びる。他の実施例においては、これらは20度以下のフェード角(fade angle)を有する。いずれの場合も、分割壁20,22は、各波生成機3により生成された波のエネルギーと高さを維持する。即ち波は波生成機3の前面に伸びる空間30内に閉じ込められ保持される。各波生成機3により放出されたエネルギーは、波が前進したり他の波と合流したりする間、保持されて所望の波頭13を形成する。
千鳥角度(stagger angle)15は、波生成機3が波の移動方向10に直行する方向に対し配置される角度である。波生成機3は、ずらしてかつ波頭13に対し傾斜した角度で伸びるために、連続する一連の波生成機即ち(3a,3b,3c)は順番に動作する。即ち1つの波生成機が動作した後次の波生成機が動作する。そして個々の波を形成しそれらが合体して合成波頭13を形成する。その結果動作中においては、各波生成機3は、所定の時間差でもって順番に動作を開始する。この波が形成される時間差は、波があるケーソン17の前面壁26からそれに続く(次の)ケーソン17の前面壁26まで移動するのに等しい時間である。例えば波がケーソン17bの前面壁26から次のケーソン17cの前面壁26までの距離(即ちこの距離が千鳥距離(stagger distance)である)を移動するのに1秒かかったとすると、連続的に波生成機を活性化する好ましい時間間隔も1秒となる。これにより、各波生成機3により形成された各波が適宜の時間にかつ適宜に合体し、プール1を下流側に向かって移動方向10で移動する平滑な波頭13を形成するのを確実にする。その後、生成された波頭13が、波のプール1内の波生成機3により形成され波の移動方向10の傾斜した波打ち線7に近づき点線9を越えると、それらは打ち砕け横方向に捲れ上がる。この波の慣性より、波は波のプール1の横方向に全体渡って前方向に砕け、プールの一方の側から他方の側に(即ち側面壁2から側面壁4の方向に)順番に動く。
波頭13が生成されるタイミングと周期に関しては、それらは、波生成機3が活性化する順番即ち連続するシーケンス(即ちサイクル)の間に経過する時間間隔によって決定される。即ち第1の波生成機3が活性化された後、後続の波生成機3がそれに続くと、サイクルは、第1の波生成機3が再活性化を開始しそして次の波生成機3が再活性化することにより、繰り返される周期である。この点に関し、各サイクルは、6秒から90秒あるいはその前後の時間間隔が考えられる。このサイクルは、各波生成機3がエネルギーを放出する前にエネルギーを蓄えそして次のサイクルが始まる前の十分な時間を与える。
図2は波のプール1の断面図である。同図において、波生成機3は波を生成する左側の深い端部5に沿って伸び、傾斜した波打ち線7は右側の波を留める浅い端部11に沿って伸びる、深い端部5と浅い端部11との間に傾斜した底部21が延びる。この底部21は、点線9で示す波を留める部分に続く下流に沿って延びる。波打ち線7は穴あき隆起床37を有する波緩衝室23を有する。この構造は、本出願人の米国特許第8,561,221号に開示されている。波緩衝室23は、不要な激流や反射波を減らす役割を果たす。これら激流や反射波は、後から来入する波の形成あるいは波が砕けるのに悪影響を及ぼすものである。
図2は波生成機3で生成された波頭13を示す。この波頭13は深い端部5から浅い端部11へ即ち左から右へ移動する。波が砕ける領域(wave breaking zone)での底部21の傾斜は2%と12%との間である。これは波が砕ける領域内のlribarren number に依存する。各波生成機3に対し、前面壁26から点線9に伸びる及びる最小距離(リーフの波を留める流域)と点線9から後面壁61に伸びる最小距離(緩衝流域)は、波の大きさ(高さと大きさ)に依存する。底部21の可変の水深(傾斜)により、各波頭13は、適宜の深さの場所で例えば点線9に沿った場所で、前方向に砕け始める。波は、浅い端部11の方向に向いて砕けるのが好ましい。波のプール1は、従来の材料例えば強化バーを含んだコンクリートで形成することができる。
各波生成機3は1つのケーソン17を有する。このケーソン17は水密な/防水構造の水密コラム/区画25を有し、これには空気と水が充填される。ケーソン17は天井12と側面壁18,19(図1)と後面壁28と部分的な前面壁26とを有する。前面壁26の下側は所定の高さと大きさの開口29を有する。これにより、波と波のエネルギーは前方向に移動して波のプール1内にはいる。他の種類の波生成機3、例えば機械式あるいは水圧式のものも本発明では用いることもできる。好ましい波生成機3は油圧式である。
図2の実施例において、各ケーソン17は垂直方向を向いたポスト(図2で充填・パイプとも称する)35を有する。このポスト35は、区画25の中央部内を上方向に天井12まで伸びる。ポスト35は中空のチューブを有する。この中空のチューブであるポスト35を用いて空気を貯蔵タンク(容量:29−89立方m)40から区画25内に適宜の時間に出し入れすることができる。この様な場合、中空のチューブ即ちポスト35は、貯蔵タンク40から伸び、ケーソン17の床を貫通して立ち上がる。ポスト35の上部部分の開口を介して、空気をケーソン17内にに出し入れすることができる。一実施例において、ポスト35は天井12まで全てに渡って伸びて、そこに接続される。開口(即ち空気が通過できる)は、上部近傍のポスト35の側面に形成することもできる。他の実施例においては、ポスト35はケーソン17の上部近傍まで立ち上がって伸びる。ギャップがポスト35の上端部とケーソンの天井12との間に形成され、その結果ポスト35内の空気は、このギャップを通ってケーソン17内に出入りすることができる。
好ましい実施例においては、浮遊する減衰器(図2では「浮遊プランジャー」と称している)39が区画25内に配置され、ウォーター・コラム45の水面でケーソン17内を浮き沈みする。減衰器39は、比較的密で重いシート製あるいはブロック製で、耐久性かつ剛性のある浮遊材料(即ち水よりも低密度の材料)製であるので、水面に浮くことができる。一実施例においては、減衰器39は大きな直径のパイプ(直径約16インチ(40cm))で形成され、キャップで閉じられ並べて配置され、一体に連結されて、矩形の「デッキ」を形成する。このパイプは、耐久性材料例えばPVC、プラスチック、アルミ、耐サビ性材料で形成される。他の実施例においては、減衰器39は、モールドされた浮き用の剛性発泡シートで形成される。例えばケーソン17の形状に合わせて形成される。発泡材料は、耐サビ性金属製フレームにあるいは他の重い材料製の構造物に結合されて、強い剛性と質量の構造物が得られる。
いずれの場合も、減衰器39は、十分な密度と質量と重量を有し、ケーソン17に対し安定した内部位置を占め、区画25内で変動する表面波の動きと水の動きに対し反対方向動く。減衰器39の構造と形状は、十分に厚く重いため、切り立った波(chop)/衝撃波(surge)あるいは定在波(standing wave)を水面上に引き起こす上方向と側面方向に変動する圧力を打ち消す。この点に関し、減衰器39が軽すぎる場合には、水が動くと減衰器39はケーソン17内部の波頭の上にまで簡単に持ち上げられてしまう。それに関連する波のトラフ(溝)が生成され、ケーソン17内の水面は水平方向にかつ平坦に維持されず、その結果減衰器39の動作が損なわれてしまう。減衰器39は、浮遊するが、十分に厚く密度が大きく重い為、水中に部分的に沈み、前記した切り立った波(chop)/衝撃波(surge)あるいは定在波を適宜に取り除き、同時に減衰器39の上部に跳ね返る水を最小にする。
減衰器39は、内部ケーソン17内の波の動きを最小にするよう設計されている。これは、波の生成時にケーソン17内で水面を水平方向かつ平坦に保つことにより行われる。即ち、減衰器39が波頭上に浮かぶことによりケーソン17内部の下側に空気ギャップが存在しないようにして、また減衰器39の上部に波がかからないようにして行われている。所望の結果を得る1つの方法は、以下の数式に基づいて適宜の質量と密度の減衰器39を設計することである。これは、図7,8に示した設計パラメータに関連し又これらの式を再生することを含む。
A=a*h*(1−z/H−1/2*h/H)
F+=ρ*g*A*b=ρ*g*a*h*(1−z/H−1/2*h/H)*b
F−=M*g=ρ−*a*b*h*g
F+=F−
…ρ*g*a*b*h*(1−z/H−1/2*h/H)=ρ−*a*b*h*g
…ρ*(1−z/H−1/2*h/H)=ρ−
図8に示したように静止時では
Mg=a*b*x*ρ*g ≫ ρ−*h=ρ*x or ρ−=ρ*x/h
…(1−z/H−1/2*h/H)=x/h
z=0x/h=2/3 ≫ 1−z/H−x/h=1/2*h/H
…2H*(1−z/H−x/h)=h ≫ h=2/3H
パラメータ定義は以下の通りである。
a=ケーソンの前壁から後壁までの長さ、減衰器の長さにほぼ等しい
b=ケーソンの内部の幅で、減衰器の幅にほぼ等しい
h=減衰器の厚さ
H=想定される波高(中央の節目)
z=ケーソン内の定在波のトラフから任意の距離における減衰器の底部の下にある空気ギャップ(目標はz=0即ち空気ギャップが存在しない)
g=重力加速度
ρ=水の密度
ρ−=減衰器の平均密度(減衰器の質量をその体積で割った値)
A=減衰器の濡れている面積
F+=減衰器の沈んだ部分の体積に等しい上方向への力=排除された水の量(アルキメデスの原理)
F−=減衰器の質量(M)x重力に等しい下方向の力
x=水面の静止レベルの下にある減衰器の質量
A=a*h*(1−z/H−1/2*h/H)
F+=ρ*g*A*b=ρ*g*a*h*(1−z/H−1/2*h/H)*b
F−=M*g=ρ−*a*b*h*g
F+=F−
…ρ*g*a*b*h*(1−z/H−1/2*h/H)=ρ−*a*b*h*g
…ρ*(1−z/H−1/2*h/H)=ρ−
図8に示したように静止時では
Mg=a*b*x*ρ*g ≫ ρ−*h=ρ*x or ρ−=ρ*x/h
…(1−z/H−1/2*h/H)=x/h
z=0x/h=2/3 ≫ 1−z/H−x/h=1/2*h/H
…2H*(1−z/H−x/h)=h ≫ h=2/3H
パラメータ定義は以下の通りである。
a=ケーソンの前壁から後壁までの長さ、減衰器の長さにほぼ等しい
b=ケーソンの内部の幅で、減衰器の幅にほぼ等しい
h=減衰器の厚さ
H=想定される波高(中央の節目)
z=ケーソン内の定在波のトラフから任意の距離における減衰器の底部の下にある空気ギャップ(目標はz=0即ち空気ギャップが存在しない)
g=重力加速度
ρ=水の密度
ρ−=減衰器の平均密度(減衰器の質量をその体積で割った値)
A=減衰器の濡れている面積
F+=減衰器の沈んだ部分の体積に等しい上方向への力=排除された水の量(アルキメデスの原理)
F−=減衰器の質量(M)x重力に等しい下方向の力
x=水面の静止レベルの下にある減衰器の質量
減衰器39はその中央部にホール87を有する。このホール87を通してポスト35は伸び、減衰器39は区画25内をポスト35に沿って上下する。ポスト35とホール87の関係により減衰器39が安定する。その結果減衰器39は、上下してもほぼ水平方向を維持する。この点に関し、減衰器39の厚さとホール87の高さは、ポスト35とホール87の内壁の間のギャップの少なくとも4倍である。かくして波の動きにより減衰器39が上がったり傾斜したりすると、ポスト35に関連するホール87に整合することにより、減衰器39がケーソン17内を上下する間傾斜するのを制限する。摩擦を減らす為にローラベアリングあるいはシリコン製のスライド表面あるいは類似の摩擦軽減材料及び機構が、ポスト35とホール87の間のインターフェースの点に沿って追加される。
ケーソン17の区画25は、波のプール1の水本体の上昇する定在波の上に伸び、その結果圧力ヘッドが、区画25が水で充填された時に、生成され、柱状の水部分の下方向かつ前方向への運動量/勢いが、ケーソンの開口29を通した間即ち放出フェーズの間、誘因される。減衰器39の重量はこの動きを補助する。
区画25へ出入りする空気は、図2の底部21の下にある貯蔵タンク40内に貯蔵される。充填フェーズ(charging phase)の間、空気は、区画25からポスト/チューブ35の上部を介して貯蔵タンク40内に引き込まれる。これはファン、ブロア、ポンプ(図示せず)を用いて行われる。これによりケーソン17内の水位を隆起させる(区画25内の背圧により水が波のプール1から開口29を介して区画25内に引き込まれる)。ポンプは。真空又は圧力のいずれか又は両方の部屋/プレナムを使用する、又はプレナムなしの真空ファンのみと活性圧力サイドを使用する、プレナム無しで真空ファンと圧力ファンの両方を使用する、必要によっては圧力ファンのみを用いる。この様な場合、引き出された空気は、貯蔵タンク40内に圧縮して貯蔵され、そこに放出フェーズの間放出されるまで貯蔵される。その後適宜の時間、即ち波生成機3が活性化できる準備ができた時に、貯蔵タンク40内の圧縮空気は、開放される又はポスト35を介してポンプで区画25内に戻されるまたはその両方である。これにより、その下にあるウォーター・コラム45は、減衰器39と共に急速に落ち込み、区画25内の柱状の水部分を開口29を介して、下方向かつ前方向に押し込む。これにより波のプール1内で水の動きを形成できる。
減衰器39は、区画25内の力をウォーター・コラム45に渡って一定に保ち、その結果水の一定量が所望の速度でかつ開口29を介して下方向に押される。かくして水と波のエネルギーのプール内への均一な放出が可能となる。
個別のバルブあるいは開口33が区画25内に具備され、これにより空気は必要により逃げることができる。区画25内の圧力ヘッドが十分高い場合には、単に空気が区画25内に導入されるだけで、貯蔵タンク40内の空気を開放してもしなくてよい。これによりウォーター・コラム45は放出フェーズ(discharging phase)の間落ちる、例えば重力のみで、水は開口29を介して波のプール1の方向に強制的に送り込まれる。充填フェーズの間、区画25内の空間は気密であるので、区画25内の空気がポスト35を介して引き抜かれると、区画25内の水位は自然と上昇する。この背圧に起因して、水は波のプール1から開口29を介して区画25内に引き込まれる。この時点で、ケーソンの無水空間(freeboad)43は、減衰器39の上部と天井12との間の垂直方向の距離(図2に示す)であるが、区画25内では実質的に存在しなくなる。即ち区画25内の全ての空気は引き出される。空気を区画25の上部から引き抜くことにより、区画25内の水位は、区画25が水で満たされるまで上昇し、これにより区画25内のウォーター・コラム45の深さとその圧力ヘッドが上昇する。区画25内の水位を上昇させ圧力ヘッドを増加させることにより、ケーソン17内の水は下方向に押され、開口29を介して波のプール1内で水の動きを生成する。これは、重力のみによりあるいは貯蔵タンク40からの圧縮空気を区画25内に開放することにより、あるいはファン、ブロア、ポンプを用いて更なる慣性力でエネルギーの移動を生成させることにより、より大きな波を生成する。かくして開口29を介して水を下方向かつ前方向に強制することにより、前面壁26の前に直接波が形成される。後面壁28には丸い角部が形成され、これにより水の開口29を介した前方向の動きを容易にする。
分割壁20,22は互いに平行にかつ波生成機3の前で前方向に伸びるので、波生成機3により形成された波のエネルギーは、閉じこめられ、波生成機3前で平衡を維持する、即ち一対の分割壁20,22の間で一連の他の波と合流する前は、平衡を維持する。かくして、波生成機3により放出された波のエネルギーは維持される。波のエネルギーは、波が空間30を介して前方向に移動する間、維持され、これにより前進する波が一連の他の波と合流して合成波頭13を形成するする前は、前進する波の形状と振幅を維持する。その後波が合流してして合成波頭13を形成すると、合成波頭13が波のプール1を前進するに連れて、底部21の傾斜は点線9に沿って合成波頭13が砕け始めるよう補助する(図2)。
波緩衝室である波緩衝領域23は、点線9と波のプール1の遠方端壁61の間を傾斜した波打ち線7に沿って伸びる。波緩衝室23は、底床に渡って伸びる穴あき隆起床(perforated false floor)37を含む。これにより波のエネルギーの消失を容易にする。これにより波のエネルギーを減らし、傾斜した波打ち線7に沿って起こりうる激流と逆流を減らす。図2に示す溝67は遠方端壁61に沿って具備される。
図3は直線上で横並びに配置された波生成機51を示す平面図である。この波生成機51は、ファン、ブロア、ポンプ機構52を具備し、空気をケーソン57内に出し入れする。このポンプ機構52はケーソン57の後方に配置される。ダクト56が、ポンプ機構52とケーソン57の間に伸びて、それらの間の空気の連通を可能とする。各ケーソン57は矩形のボックスの形状をしている。ケーソン57は互いに隣接して横並びに配置される。この場合千鳥状あるいはオフセットされていてもいなくてもよい。波生成機51は合成波頭53がショア・ライン58の方向に向かって移動するように動作される。ショア・ライン58の傾斜は、複数の深さ形状59で表される。
波生成機51は、順番に即ち1つづつ所定の時間間隔をもって活性化される。その結果それらが作り出す個別の波は前進して、合体して1個の合成波頭13を形成し、この波頭13はショア・ライン58に対し傾斜した角度で進む。波生成機51を活性化する間の時間間隔が長くなると、波頭53がショア・ライン58に対し斜めに移動する角度が大きくなる。他方千鳥状に配置されていない場合には、波生成機51が同時に活性化されると、1個の合成波頭が一度に生成され、一斉に前進する、即ち波生成機51の前方向に向かって生成される。各波53の波頭は波生成機51に平行な方向を向いている。
図4は、ファン、ブロア、ポンプ機構52を具備する波生成機51と波のプール64の断面図である。このポンプ機構52は、ケーソン57内に空気を出し入れする。傾斜して床71の一部は右側に示されている。ダクト56はポンプ機構52とケーソン57の間を伸びて、その結果ポンプ機構52は、、ケーソン57とダクト56と開口49を介して連通する。充填フェーズの間、ポンプ機構52は、ケーソン57から空気を取り出し、波のプール64から水を取り出してケーソン57にケーソン開口69を介して入れる。その後放出フェーズの間、ポンプ機構52は、空気をケーソン57内にダクト56を介して戻す。これによりウォーター・コラム74は、下方に落ちて、ケーソン開口69を介して前方向に進み、波のプール64内に入り、波を生成する。
図4に示すように、ケーソン57は、水密のカラム即ち水密区画75を有する。この水密区画75は空気と水で充填される。各ケーソン57は、上部の壁即ちシーリング72と側面壁18,19(図1)と後面壁78と床83と部分的前壁76とを有する。前壁76の下部分は所定の高さと大きさのケーソン開口69を有する。これにより水と波のエネルギーが、波のプール64に入る。各ケーソン57は、強化コンクリート製あるいは他の構造材料製である。
減衰器79は区画75内に配置される。減衰器79は水面に浮遊する。この実施例では、図2の実施例と同様に、各ケーソン57は垂直方向を向いたポストでもあるチューブ85を有する。しかし図2の実施例とは異なり、チューブ85は、空気をケーソン57に出し入れするために使用するものではなく、減衰器79がウォーター・コラム74の上部に浮遊する時に、減衰器79を上下に動くようガイドするために用いる。この場合、減衰器79はその中央部にホール87を有する。そのホール87を貫通してチューブ85が伸び、その結果チューブ85に沿って減衰器79が上下する。減衰器79は、チューブ85に結合されて、水密区画75内で上下する際に水平を維持する。減衰器79は比較的厚く耐久性のある剛性浮揚材料あるいはシートから形成される。減衰器79の中心のホール87の相対高さは、チューブ85とホール87の間に伸びるギャップの4倍以上である。この2つの組み合わせにより、減衰器79をほぼ水平に維持することができる。
ホール87は、耐久性のある剛性材料(例、ステンレススチール)製の内部スリーブ内に含まれる。これによりその形状と曲げ剛性を維持する。その結果ホール87内におけるチューブ85の相対的な動きにより、減衰器79を水平方向に維持する。波の動きにより減衰器79が傾斜するような場合には、内部スリーブをチューブ85に整合させることにより、傾斜動作を制限する。即ちチューブ85とホール87の内部スリーブの狭いギャップにより、その動きを制限する。摩擦を低減するために、ローラーベアリング、滑らかなテフロン(登録商標)製のスライド表面、同様な低摩擦材料あるいは摩擦を低減する機構を、ホール87とチューブ85の間の境界部分に、用いることができる。
一実施例においては、1個のチューブであるポスト85のみが用いられる。しかし他の実施例においては、複数のチューブであるポスト35を用いることもできる。減衰器79上のホールは、減衰器79の中心線の回りに対称に配置される。その結果、減衰器79がケーソン57内で上下する際に、減衰器79に対するエネルギーの均一の分担が可能となる。この実施例において、チューブ85は、中空である必要はなく、耐久材料例えばコンクリート、プラスチック、ステンレススチール、アルミ、ファイバグラス等で形成できる。即ち錆びない材料から形成できる。チューブ85は、ケーソン57のシーリング72と又は床83に連結されるが、これはプレイス、ボルト、プレートの従来手段を用いて行うことができる。
区画75は、波のプール1の水本体が上昇する高さの平均値を超えて伸びる。その結果、十分な圧力ヘッドが区間75が水で充填された時に生成される。その結果、水の下方向の慣性力が、放出フェーズの間ケーソン開口69を介して下にかつ前方向に動くことができる。減衰器79の重量によりこの動きが容易になる。この点に関し、ポンプ機構52は、充填フェーズの間、空気を区間75から引き出すだけで、水をケーソン57内に下のケーソン開口69を介して引き込むことができる。そして放出フェーズの間、空気は区間75内に、例えばダクト56を介して戻される。区間75内の圧力ヘッドとウォーター・コラム74、は、減衰器79の重量と共ににより、ウォーター・コラム74は区間75内で下方向に落ちる。その後水は、ケーソン開口69を介して波のプール64内に強制的に下方向へかつ前方向に押される。かくしてこの十分な圧力ヘッドが有るため、ファン、ブロア、ポンプは、放出フェーズの間、空気を区間75内に導入するのには、必要とはされない。しかしファン、ブロア、ポンプを用いて水の動きを加速させることもできる。従来の実施例と同様に、減衰器79は、ウォーター・コラム74の表面の波の動きを取り除き、これにより、それにかかる力が、区間75全体で一定となる。その結果、一定量の水が、区間75の幅方向に渡って一定の速度で放出される。かくしてケーソン57から波のプール64内への波と波エネルギーの均一な放出が可能となる。
この臨界的なステップにおいて、減衰器79は柱状の水部分の上部に浮游し、その重量と厚さにより減衰器79は部分的に沈み、水の表面を平坦に維持する。これにより過剰な波の動きを回避し、その結果、水が波のプール1内に放出される際に、所望の主波の動きを安定かつ一定に維持する。この機構と上記した態様により、減衰器79は水平位置で安定を維持し、更にウォーター・コラムの表面上の波と波の動きを一定にし、1つの波から次の波に一致/滑らかにさせる。
図5は別の波生成機91を示す波のプール94の断面図である。この波生成機91は、空気をケーソン97の後に配置され、空気をケーソン97内に出入りさせるファン、ブロア、ポンプ機構92を具備する。傾斜床101の一部が右側に示されている。ダクト96は、ポンプ機構92とケーソン97との間を伸び、ポンプ機構92は、ダクト96と開口111を介して、ケーソン97と連通する。充填フェーズの間、ポンプ機構92は空気をケーソン97から引き出すことができ、これにより水を、波のプール94からケーソン97にケーソン開口99を介して引き出す。放出フェーズの間、ポンプ機構92は、空気がケーソン97内にダクト96を介して戻るようにすることができる。これによりケーソン97内の水は、ケーソン開口99を介して波のプール94内に入り、前方向に動いて所望の波を形成することができる。
図5に示すように、ケーソン97は、水密のカラム即ち水密区画95を有する。この区画95は空気と水で充填される。各ケーソン97は、上部の壁即ちシーリング102と側面壁18,19(図1)と後面壁108と床103と部分的前壁106とを有する。前壁106の下部分は所定の高さと大きさのケーソン開口99を有する。これにより水と波のエネルギーが、波のプール94に入る。各ケーソン97は、強化コンクリート製あるいは他の構造材料製である。減衰器98は区画95内に具備される。この減衰器98は水面の上部に浮游する。この実施例では前の実施例とは異なり、各ケーソン97は複数のケーブル/プーリー・システムを有し、減衰器98が区画95内で上下している間、減衰器98が水平になるよう維持する。このケーブル/プーリー・システムは、第1と第2のプーリー104,110と、それらの間を伸びる第1のケーブル・ループ109と、第2と第3のプーリー110と112と、それらの間を伸びる第2のケーブル・ループ114と、第3と第4のプーリー112,116とそれらの間を伸びる第3のケーブル・ループ118とを有する。第1と第2のプーリー104,110と第2と第3のプーリー110,112と116はケーソンの壁に固定されて、水平軸に沿って回転できる。ケーブル・ループ109,114、118は、プーリーに結合されて、3本のケーブル・ループ109,114、118は一体になって動く、即ちあるケーブルがある一定の距離を上下あるいは横に動くと、他のケーブルも又同じ距離だけ上下又は横に動く。ケーブル・ループ109,118は、別々に減衰器98の反対側に取り付けられるために、減衰器98の一方の側が上下すると、引っ張り状態にあるケーブルは拘束するよう動き、その結果減衰器98の反対側も同じ距離だけ上下に動く。かくして減衰器98は上下に動く間水平方向を維持する。減衰器98がそれぞれの(上下)方向で水平方向を維持するのを確実にするために、複数個のケーブル/プーリー・システムを異なる様々な側に配置することもできる。即ち1個のケーブル/プーリー・システムを減衰器の1つの側で、そして別のケーブル/プーリー・システムを減衰器の別の側で、減衰器の中央線から等距離に離した位置に、配置することもできる。
減衰器98はホール120を有する。このホール120を介してケーブル・ループ109,118が通過する。ケーブル・ループ109,118は減衰器98に固定されるが、このケーブルループはプーリーの周囲を回らなければならないので、これらのケーブル・ループ109,118は減衰器98を通らなければならない。かくして、減衰器98が上下すると、ケーブル・ループ109,118の取付部分はそれと共に動き、ケーブル・ループ109,118の他の側は反対方向に動き、減衰器98の動きには影響を与えない。例えば水が区画95を下から充填し始めると、減衰器98は上昇し、ケーブル・ループ109,118の取付部分もそれと共に上昇する。しかしこれらループは第1と第2のプーリー104,110の間と第3と第4のプーリー112,116の間にそれぞれ結合されているために、ケーブル・ループ109,118は、これらのプーリーの周囲を回転しなければならず、それらは反対方向に動く必要がある。即ち、ホール120を介して等距離で反対方向に動く必要がある。
他の形態においては、ケーブル・ループ109,114,118は、ローラーチェーンあるいは歯車のシステムで置換できる。その結果減衰器98は、このチェーン又は歯車のシステムに沿って上下する。この様な場合、各プーリーはスプロケットあるいは歯車を具備し、これによりローラーチェーンとギアシステムが上下するようガイドし、減衰器98の反対側の動きを同期させる。別の構成として、類似の歯車ギアシステムが側面の壁に沿って垂直方向に伸び、例えば1つの側に1つのシステムを配置する。この歯車付のスプロケットは減衰器98に具備され、減衰器98上の歯車と減衰器98の側面の壁の間の関連性により、減衰器98は水平方向を維持する。
図6は別の波生成機121を示す波のプール124の断面図である。この波生成機121は、空気をケーソン127の後に配置され、空気をケーソン127内に出入りさせるファン、ブロア、ポンプ機構122を具備する。傾斜床131の一部が右側に示されている。ダクト126は、ポンプ機構122とケーソン127との間を伸び、ポンプ機構122はダクト126と開口129を介してケーソン127と連通する。充填フェーズの間、ポンプ機構122は空気をケーソン127から引き出すことができ、水を波のプール124からケーソン127にケーソン開口129を介して引き出す。放出フェーズの間、ポンプ機構122は、空気がケーソン127内にダクト126を介して戻るようにすることができる。これによりケーソン127内の水は、ケーソン開口129を介して波のプール124内に入り、前方向に動いて所望の波を形成することができる。
ケーソン127は、水密のカラム即ち区画125を有する。この区画125は空気と水で充填される。各ケーソン127は、上部の壁即ちシーリング132と側面壁18,19(図1)と後面壁138と床133と部分的前壁136とを有する。前壁136の下部分は所定の高さと大きさのケーソン開口129を有する。これにより水と波のエネルギーが、波のプール124に入る。各ケーソン127は、強化コンクリート製あるいは他の構造材料製である。
減衰器128はケーソン127内に具備される。この減衰器128は水面に浮游する。この実施例では前の実施例とは異なり、各ケーソン127は1個のケーブル/プーリー・システムを有し、減衰器128が区画125内で上下している間、減衰器128が水平になるよう維持する。このケーブル/プーリー・システムは、第1と第2のプーリー142,144と、1つはケーソン127の上部に別の1つは底部近傍に配置され、それらの間を伸びるケーブル140と、ケーブル140の一端148は減衰器128の上部表面に、他端は2本ブランチ・ケーブル150,152を有する。これらは減衰器128の反対側に接続される。ブランチ・ケーブル150,152は、ケーブル140に対し等距離離間して保持され、減衰器128に対し対称に配置される。その結果、減衰器128が上下すると、ケーブル140は、 プーリー142,144の間でタイトに引かれる。ブランチ・ケーブル150,152は、等しい引っ張り力を加えて、減衰器128を水平方向に維持する。ケーブル140はピンと引っ張られているので、ブランチ・ケーブル150,152も引っ張られている。その結果、減衰器128は、区画125内を上下している間、水平を維持する。
前の前記した実施例と同様に、プーリー142,144はケーソンの壁に固定され水平軸を中心に回転する。ケーブル140はプーリーの回りを時計方向あるいは反時計方向に回転する。そのためケーブル140の一端148がある距離上下に移動すると、ケーブル140の他端も同一距離だけ下上する。即ち反対方向に移動する。そしてケーブル140の対向するブランチ・ケーブル150,152は減衰器128の対向する側に取り付けられているために、ブランチ・ケーブル150,152は減衰器128にケーブル140の中心線から等距離離間し、減衰器128に対し対称に配置される。減衰器128が上下すると、減衰器128の両側も同一距離だけ上下に動き、これにより減衰器128の水平レベルを維持する。
2本のブランチ・ケーブル150,152が示されたが、3本以上のブランチ・ケーブルを用いて減衰器128を水平方向に維持することも可能である。減衰器128が各方向で水平方向の位置に維持されるようにするために、上記に類似した追加的なブランチ・ケーブルを具備することもできる。この様な場合、各ブランチ・ケーブルはケーブル140から等距離の位置で減衰器128に固定され、減衰器128に対し対称に配置されなければならない。
減衰器128はその中心にホール154を有する。このホール154を介してケーブル140が通過する。ケーブル140は減衰器128を通過して動作可能である。即ち減衰器128が上下すると、ケーブル140がそれ同時に移動すると、ケーブル140の接続された端部は減衰器128に沿って移動する。しかしケーブル140がプーリー142,144の回りでループを形成しているので、それらはホール154を通過して減衰器128が自由に移動できるようにしている。例えば水が区画125内に導入されると、減衰器128は上昇を開始し、減衰器128に接続されたケーブル140はそれと共に上に移動する。しかしケーブル140はプーリーの回りにループを形成し反対方向に動くために、即ち減衰器128に対し下側に動くために、ケーブル140は、減衰器128の動きに影響を与えることなく、ホール154を通過できる。
他の実施例において、ケーブル140はローラーチェーンあるいは歯車ギアシステムで置換できる。プーリーは関連するスプロケットあるいは歯車で置換でき、これらによりローラーチェーンあるいはギアシステムを、ブランチ・ケーブルに沿って上下させ、減衰器128が区画125内を上下する際にもそれを水平に維持する。
エンコーダとスプールカウンタあるいは他の装置を用いて、区画125内で浮游する減衰器128の位置をモニタすることもできる。減衰器128が適切に動作するのを確保するために、その位置を、紫外線センサ、音響センサ、光学センサ、レーザーセンサで監視するのが望ましい。減衰器128の安定性と水平方向の位置を、デジタルインクリメーター、光学センサあるいはヒーブ・センサの組み合わせを用いて測定し監視することもできる。
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
1:波のプール
2,4:側面壁
3:波生成機
5:深い端部
6:千鳥ライン
7:傾斜した波打ち線
9:点線
10:波の移動方向
11:波を留める浅い端部
12:
13:波頭
15:角度
17:ケーソン
18,19:側面壁
20,22:分割壁
21:底部
23:波緩衝室
25:水密のコラム/区画
26:前面壁
28:後面壁
29:開口
35:ポスト/チューブ
37:穴あき隆起床
39:減衰器
40:貯蔵タンク
43:フリー・ボード
45:ウォーター・コラム
49:開口
51:波生成機
52,122:ポンプ機構
53:波頭
56:ダクト
57:ケーソン
58:ショア・ライン
59:深さ形状
61:遠方端壁
64:波のプール
69:ケーソン開口
72:シーリング
74:ウォーター・コラム
75:水密区画
78:後面壁
79:減衰器
83:床
85:チューブ
87:ホール
91:波生成機
92:ポンプ機構
94:波のプール
95:区画
96:
97:ケーソン
98:減衰器
99:ケーソン開口
101:傾斜床
102;上部壁/シーリング
103:床
106:前面壁
108:後面壁
104,110:第1と第2のプーリー
110,112:第2と第3のプーリー
112,116:第3と第4のプーリー
109,114,118:ケーブル・ループ
122:ポンプ機構
124:波プール
125:区画
126:ダクト
127:ケーソン
128:減衰器
129:開口
131:傾斜床
132:天井
133:床
138:後面壁
140:ケーブル
142,144:プーリー
148:一端
150,152:ブランチ・ケーブル
154:ホール
2,4:側面壁
3:波生成機
5:深い端部
6:千鳥ライン
7:傾斜した波打ち線
9:点線
10:波の移動方向
11:波を留める浅い端部
12:
13:波頭
15:角度
17:ケーソン
18,19:側面壁
20,22:分割壁
21:底部
23:波緩衝室
25:水密のコラム/区画
26:前面壁
28:後面壁
29:開口
35:ポスト/チューブ
37:穴あき隆起床
39:減衰器
40:貯蔵タンク
43:フリー・ボード
45:ウォーター・コラム
49:開口
51:波生成機
52,122:ポンプ機構
53:波頭
56:ダクト
57:ケーソン
58:ショア・ライン
59:深さ形状
61:遠方端壁
64:波のプール
69:ケーソン開口
72:シーリング
74:ウォーター・コラム
75:水密区画
78:後面壁
79:減衰器
83:床
85:チューブ
87:ホール
91:波生成機
92:ポンプ機構
94:波のプール
95:区画
96:
97:ケーソン
98:減衰器
99:ケーソン開口
101:傾斜床
102;上部壁/シーリング
103:床
106:前面壁
108:後面壁
104,110:第1と第2のプーリー
110,112:第2と第3のプーリー
112,116:第3と第4のプーリー
109,114,118:ケーブル・ループ
122:ポンプ機構
124:波プール
125:区画
126:ダクト
127:ケーソン
128:減衰器
129:開口
131:傾斜床
132:天井
133:床
138:後面壁
140:ケーブル
142,144:プーリー
148:一端
150,152:ブランチ・ケーブル
154:ホール
Claims (20)
- 波のプール用の波生成機において、
(A)前記波のプール内の水本体に関連するケーソンと、
前記ケーソン内の柱状の水部分は前記水本体と連通しており、
(B)空気をケーソン内に空気を出し入れする機構と、
前記機構は、前記の柱状の水部分を前記ケーソン内で上下に移動させ、
(C)前記柱状の水部分の上部に配置された浮游する減衰器と、
前記減衰器は、前記ケーソン内で上部に移動しても、前記柱状の水部分の表面と接触しており、
(D)前記ケーソン内に配置された垂直方向を向いたポストと、
前記ポストは前記減衰器内のホール内を貫通し、前記ホールと前記ポストの関連により、前記減衰器は、前記ケーソン内を上下しても、水平方向を維持し、
を有する
ことを特徴とする波のプール用の波生成機。 - 前記減衰器は所定の厚さを有し、前記減衰器内の前記ホールは所定の高さを有し、前記ポストと前記ホールの間のギャップは前記ホールの所定の高さの1/4以下である
ことを特徴とする請求項1記載の波生成機。 - 前記ケーソンの上部近傍に配置された開口を有し、前記開口を介して空気が前記機構によりケーソン内で出入りし、
前記ケーソンは、前記水本体の上昇面の平均値より上に延び、
前記ポストは前記ケーソンの天井に連結しそこから下方向に伸びる
ことを特徴とする請求項1記載の波生成機。 - 前記ポストは、前記機構と連通する中空のチューブであり、前記チューブは、その上端部にあるいはその近傍にある開口を有し、この開口を介して空気を前記機構により前記ケーソン内に出入りさせる
ことを特徴とする請求項1記載の波生成機。 - 前記チューブは、前記ケーソンの床に連結された底部部分を有し、
前記ポストの上端部は前記ケーソンの天井よりも短いところで終わり、
前記開口は、前記ポストの上端部と前記ケーソンの天井との間に伸びるギャップにより形成される
ことを特徴とする請求項4記載の波生成機。 - 前記ポストの上端部は、前記ケーソンの天井に連結され、
前記開口は、前記天井の真下の前記ポストの壁に形成される
ことを特徴とする請求項4記載の波生成機。 - 前記波のプールは、傾斜した床を有し、その床下に空気を貯蔵するタンクを具備し、
前記機構は、空気を、タンク内に導入し前記チューブを介して前記ケーソン内に出し入れさせる
ことを特徴とする請求項4記載の波生成機。 - 前記減衰器は、浮遊するが十分な質量と密度と重量を有し、
前記減衰器の底部表面は、前記減衰器がケーソン内を上下している間でも、前記柱状の水部分の上部表面と完全に接触している
ことを特徴とする請求項1記載の波生成機。 - 波のプール用の波生成機において、
(A)前記波のプール内の水本体に関連するケーソンと、
前記ケーソン内の柱状の水部分は前記水本体と連通しており、
(B)空気をケーソン内に空気を出し入れする機構と、
前記機構は、前記の柱状の水部分を前記ケーソン内で上下に移動させ、
(C)前記柱状の水部分の上部に配置された浮游する減衰器と、
前記減衰器は、前記ケーソン内で上部に移動しても、前記柱状の水部分の表面と接触しており、
(D’)ケーブル/プーリー・システムと、
前記ケーブルの内の少なくとも1本は前記減衰器に接続され、前記プーリーの内の少なくとも1個は前記ケーソンに接続され、前記減衰器は、前記ケーソン内を上下しても、水平方向を維持し、
を有する
ことを特徴とする波のプール用の波生成機。 - 前記減衰器は、浮遊するが十分な質量と密度と重量を有し、
前記減衰器の底部表面は、前記減衰器がケーソン内を上下している間でも、前記柱状の水部分の上部表面と完全に接触している
ことを特徴とする請求項9記載の波生成機。 - 前記ケーブル/プーリー。システムは、前記ケーソンに接続された4個のプーリーと前記プーリー内を伸びるループを形成する3本のケーブルとを有し、
前記ケーブルの内2本は、前記減衰器に前記減衰器の中央線から等距離の位置に接続され、均等な力の分布が前記2本のケーブルにより前記減衰器に加えられ、これにより前記減衰器は前記ケーソン内でほぼ水平の位置を維持する
ことを特徴とする請求項9記載の波生成機。 - 前記ケーブル/プーリー・システムは、前記ケーソンに、前記プーリー内を伸びるケーブルにより接続された底部プーリーと上部プーリーとを有し、
前記ケーブルの第1端部は前記減衰器の上部表面に接続され、前記ケーブルの第2端部は前記減衰器の下表面に接続された2本のブランチ・ケーブルを有し、前記2本のブランチ・ケーブルは、前記減衰器に前記減衰器の中央線から等距離の位置に接続され、均等な力の分布が前記ケーブルにより前記減衰器に加えられ、これにより前記減衰器は前記ケーソン内でほぼ水平の位置を維持する
ことを特徴とする請求項9記載の波生成機。 - 前記ケーブル/プーリー・システムは、歯車付きのスプロケットと歯車付きのベルトとを有する
ことを特徴とする請求項9記載の波生成機。 - 波のプール用の波生成機において、
(A)前記波のプール内の水本体に関連するケーソンと、
前記ケーソン内の柱状の水部分は前記水本体と連通しており、
(B)空気をケーソン内に空気を出し入れする機構と、
前記機構は、前記の柱状の水部分を前記ケーソン内で上下に移動させ、
(C)前記柱状の水部分の上部に配置された浮游する減衰器と、
前記減衰器は、浮遊するが十分な質量と密度と重量を有し、前記減衰器の底部表面は、前記減衰器がケーソン内を上下している間でも、前記柱状の水部分の上部表面と完全に接触し、
を有する
ことを特徴とする波のプール用の波生成機。 - 前記減衰器は、中空の部材又は剛性のあるフレームに取り付けられた発泡部材を用いて構成される
ことを特徴とする請求項14記載の波生成機。 - (D)前記ケーソン内に配置された垂直方向を向いたポストを更に有し、
前記ポストは前記減衰器内のホール内を貫通し、前記ホールと前記ポストの関連により、前記減衰器は、前記ケーソン内を上下しても、水平方向を維持する
ことを特徴とする請求項14記載の波生成機。 - 前記減衰器は所定の厚さを有し、前記減衰器内の前記ホールは所定の高さを有し、前記ポストと前記ホールの間のギャップは前記ホールの所定の高さの1/4以下である
ことを特徴とする請求項16記載の波生成機。 - 前記ポストは、前記機構と連通する中空のチューブであり、前記チューブは、その上端部にあるいはその近傍にある開口を有し、この開口を介して空気を前記機構により前記ケーソン内に出入りさせる
ことを特徴とする請求項16記載の波生成機。 - 前記減衰器を前記カーソン内で水平位置に保つケーブル/プーリー・システムを更に有し、前記ケーブル/プーリー・システムは、前記ケーソンに接続された4個のプーリーと前記プーリー内を伸びるループを形成する3本のケーブルとを有し、
前記ケーブルの内2本は、前記減衰器に前記減衰器の中央線から等距離の位置に接続され、均等な力の分布が前記ケーブルにより前記減衰器に加えられる
ことを特徴とする請求項16記載の波生成機。 - 前記減衰器を前記カーソン内で水平位置に保つケーブル/プーリー・システムを更に有し、前記ケーブル/プーリー・システムは、前記ケーソンに、前記プーリー内を伸びるケーブルにより接続された底部プーリーと上部プーリーとを有し、
前記ケーブルの第1端部は前記減衰器の上部表面に接続され、前記ケーブルの第2端部は前記減衰器の下表面に接続された2本のブランチ・ケーブルを有し、前記2本のブランチ・ケーブルは、前記減衰器に前記減衰器の中央線から等距離の位置に接続され、均等な力の分布が前記ケーブルにより前記減衰器に加えられ、これにより前記減衰器は前記ケーソン内でほぼ水平の位置を維持する
ことを特徴とする請求項16記載の波生成機。
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