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JP2017531835A - 光方向転換フィルム構成体及びその作製方法 - Google Patents

光方向転換フィルム構成体及びその作製方法 Download PDF

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JP2017531835A JP2017521560A JP2017521560A JP2017531835A JP 2017531835 A JP2017531835 A JP 2017531835A JP 2017521560 A JP2017521560 A JP 2017521560A JP 2017521560 A JP2017521560 A JP 2017521560A JP 2017531835 A JP2017531835 A JP 2017531835A
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Abstract

本開示は、選択された領域で別のフィルムへと結合される、微細構造化光学フィルムを含む光方向転換フィルム構成体を作製する物品及び方法に関する。この種類のアセンブリは、様々な目的を果たし得る。例えば、アセンブリは、構造化フィルムを保護し、拡散などの追加的な機能性をもたらし、及び/又は窓などの取り付け表面に微細構造化光学フィルムを取り付けるのを容易にすることができる。

Description

本開示は、選択された領域で別のフィルムへと結合される、日光方向転換フィルムなどの微細構造化光学フィルムを含む光方向転換フィルム構成体を備える物品及びその作製方法に関する。この種類のアセンブリは、様々な目的を果たし得る。例えば、アセンブリは、構造化フィルムを保護し、拡散などの追加的な機能性をもたらし、及び/又はガラス若しくは窓枠などの取り付け表面に微細構造化光学フィルムを取り付けるのを容易にすることができる。
建物内におけるエネルギー消費を低減するために、様々な手法が使用される。これらの手法の中でもとりわけ、建物内に光をもたらすために、日光をより効率的に使用することがある。オフィス、住宅用建物などの建物の内部に光を供給するための1つの技術は、入射する日光の方向転換である。日光は下向きの角度で窓から入るため、この光の多くは、部屋の照明にとって有用ではない。しかしながら、下方向に入射する光線が上方に方向転換され得、それによってこれらが天井に当たれば、光はより有用に部屋の照明に使用され得る。
光方向転換フィルム(LRF)は、天井に向けて上方へと日光を方向転換することによって、自然光をもたらす。これは、人工光の必要性を低減することによって、エネルギーを大幅に制限することにつながり得る。光方向転換フィルムは、入射光を天井へと反射する線形光学微細構造から成ることがある。LRFは典型的には、窓7’の上方採光窓及びその上に設けられる。典型的な構成が図1に示されており、窓110上のLRF101は、日光120を、偏向光124として上方に方向転換する。
フロアに垂直に入る日光は、日光方向転換フィルムを含む、好適な構成体を使用することによって、自然光をもたらすために使用されてもよい。図2は、LRF201の使用により、フロアから天井へと方向転換することができる光の量の例を示している。
ビル(住宅用及び商用)は、消費されるエネルギーの約40%を占め、照明はそのエネルギーの約30%を占める。人工光の一部を、自然光に変えるだけでも、大幅なエネルギーの節約をもたらすことができる。北米照明学会(IES)は、日光システムの有効性を特徴付ける、空間的昼光の自律性、又はsDAと称される、包括的な日光照度測定基準を開発した。アメリカ国内で、国防総省により複数の場所で広範な研究が行われ、3M日光方向転換フィルムの設置がsDA値を向上させることが示された。エネルギーの節約に加えて、日光による照明は、労働者の生産性の向上、試験の点数の向上、並びに気分及びエネルギーの改善に関わる、ソフトベネフィットを有する。
自然光を使用して、ある領域が照明されるときに、しばしば生じる問題は、光をどのようにして適切に、かつ均一に分散するかということである。例えば、ビル内のある領域が照明される場合、通常、他の部分よりも弱く照明される部分があり、かつ一部の場所では、ビルの使用者が光源からの眩しい光に悩まされる。この問題に対処する方法は、拡散体を使用することである。
一般的に、微細構造化光方向転換フィルムは、微細構造化特徴部が、機械的損傷及び/又は化学的損傷(例えば、窓洗浄剤)を受けることがあるため、特定の状況下では、脆弱であり得る。LRFの微細構造化要素を保護しようとする際の1つの課題は、カバー又は保護層を追加する積層プロセスが、これらの微細構造化要素を損傷し得るということである。拡散体など、他のいずれかの種類の機能層又はフィルムを、微細構造化要素の側のLRFに積層しようとするとき、同じ課題が存在する。加えて、LRFに隣接する追加的な層の存在はまた、その光学特性を修正し、その光方向転換特性を大幅に低減又は無効化させることができる。本開示の目的の1つは、微細構造化フィルムの光学性能を大きく犠牲にすることなく、LRFなどの微細構造化フィルムを、別の機能層に結合できるようにする、フィルム構成体をもたらすことである。
本開示は、選択された領域で別のフィルムへと結合される、光方向転換層の形態の微細構造化光学フィルムを含む光方向転換フィルム構成体を作製する物品及び方法に関する。
本開示の物品のいくつかの実施形態は、微細構造化光学フィルム内の1つ以上の光学的に機能する領域、加えて、1つ以上の部分的に光学的に機能する領域を含む。これらの領域は、接着剤が微細構造の底部まで完全に流れるかどうかによって、部分的に機能し得る。このような場合、光方向転換は依然として生じ得るが、ただし程度はより低くなる。光方向転換層の場合、光学的に機能する領域は、入射光の方向転換を可能にする。入射光が1つ以上の部分的に光学的に機能する領域に当たると、光は光方向転換層の微細構造化プリズム状要素によって実質的に方向転換されない。1つ以上の光学的に機能する領域は、微細構造化プリズム状要素の隣に、微細構造化プリズム状要素が光を方向転換させるのを可能にする屈折率を有する、空気、又はエアロゲルなどの他のいずれかの合成代替物などの材料を含む。1つ以上の部分的に光学的に機能する領域は、微細構造化プリズム状要素の一部と隣接する、材料、典型的には接着剤(例えば、感圧接着剤、又は他のいずれかの好適な接着剤)を含む。接着剤の存在により、これに直接隣接する日光方向転換層の部分における光方向転換能力が低下する。典型的にはLRFの屈折率と同様の屈折率を有する、本開示のバリア要素は、微細構造化プリズム状要素と接着剤との間に「バリア」を形成することにより、微細構造化プリズム状要素の光方向転換特性を維持するのに役立つ。バリア要素は、LRF構造のための、低屈折率界面の存在(例えば、所望により空気又はエアロゲル)を可能にする。空気とLRFとの間の屈折率差は、入射光の方向転換を可能にする。
本開示のバリア要素は、空気を変位させる、接着剤の微細構造化プリズム状要素への流入を実質的に防ぐため、十分な構造的一体性を有する。バリア要素は、任意の好適な硬化性ポリマー材料から作製することができる。バリア要素に含めるための代表的な材料としては、多官能、又は架橋性モノマー、樹脂、高分子材料、インク、染料、及びビニルが挙げられる。具体的な架橋性モノマーとしては、多官能性アクリレート、ウレタン、ウレタンアクリレート、シロキサン及びエポキシが挙げられる。いくつかの実施形態において、架橋性モノマーは、多官能性アクリレート、ウレタンアクリレート又はエポキシの混合物を含む。いくつかの実施形態においては、バリア要素は複数の無機ナノ粒子を含むことができる。無機ナノ粒子は、例えば、シリカ、アルミナ又はジルコニアナノ粒子を含むことができる。いくつかの実施形態において、ナノ粒子は、1〜200マイクロメートル、又は5〜150マイクロメートル、又は5〜125マイクロメートルの範囲内の平均直径を有する。具体的な実施形態において、ナノ粒子は、「表面変性」されることができるので、ナノ粒子は、周囲条件下でしばらく経った後に、例えば24時間後に、ナノ粒子が凝集しない安定な分散物を提供する。
いくつかの実施形態において、バリア層は、微細構造化プリズム状要素と隣接する領域に、低屈折率材料(例えば、空気又はエアロゲル)を閉じ込める。
一実施形態において、本開示は、a)第1主面及び第2主面を備える、光方向転換層、b)1つ以上のバリア要素、及びc)接着剤層を含む、光方向転換層を備える物品を対象としており、これは、以下の条件に従う(図11〜13も参照):
・光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
・1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
・接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
・接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
・接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
・接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
・物品は可視光の透過を可能にする。
他の実施形態において、本開示は、上記の物品を備えるフィルムを対象としている。更に他の実施形態において、本開示は、上記フィルム又は物品を備える窓を対象としている。
別の実施形態において、本開示は、a)第1主面及び第1主面と反対側の第2主面を有する、第1基材を準備する工程と、b)第1基材の第1主面に接着剤層を適用する工程と(接着剤層は第1主面及び第1主面と反対側の第2主面を含み、接着剤層の第2主面は、第1基材の第1主面と直接隣接している)、c)接着剤層の第1主面に1つ以上のバリア要素を印刷する工程と、d)1つ以上のバリア層を硬化させる工程と、d)接着剤層の第1主面に光方向転換層を積層する工程とを含む、物品を作製する方法を対象としており、これは、以下の条件に従う。
・光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
・1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
・接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
・接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
・接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
・物品は可視光の透過を可能にする。
本出願に開示される構成体を含むフィルム及びウィンドーもまた、本開示の範囲内である。
本明細書で使用する全ての科学的及び技術的用語は、特に断らない限り、当該技術分野において一般的に用いられる意味を有する。本明細書において与えられる定義は、本出願で頻繁に使用される特定の用語の理解を助けるためのものであり、これらの用語を本開示の文脈において妥当に解釈することを排除しようとするものではない。
特に断りがない限り、本明細書及び「特許請求の範囲」で使用される特徴の大きさ、量、及び物理的特性を表わす、詳細な説明及び「特許請求の範囲」の全ての数字は、いずれの場合においても「約」なる語によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、そうではないことが示されない限り、上記の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本明細書で開示された教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変動し得る、近似値である。少なくとも、等価物の原則の適用範囲を特許請求の範囲の範囲に限定するものではないが、各数値パラメータは少なくとも、報告される有効桁の数に照らして、通常の丸め技法を適用することによって、解釈されるべきである。本発明の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似値であるにもかかわらず、具体的な例に記載する数値は可能な限り精密に報告している。しかし、どの数値も本質的に、それぞれの試験測定値に見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を含んでいる。
端点による数値範囲の記載にはその範囲内に包括される全ての数値(例えば、1〜5の範囲は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)、及びその範囲内の任意の範囲が含まれる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用する場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容が特に明白に示さない限り、複数の参照物を有する実施形態を包含する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するときに、用語「又は」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、一般に「及び/又は」を含む意味で用いられる。
本明細書で使用されるとき、用語「接着剤」とは、2つの構成要素(被着体)を一緒に接着するのに有用なポリマー組成物を指す。
用語「ウィンドーフィルム接着剤層」は、本明細書において使用されるとき、例えば、感圧接着剤など、窓又は窓ガラスにフィルムを結合するのに好適な接着剤を含む層を指している。
用語「隣接している」とは、フィルム構成体における層など、2つの要素の相対位置を示しており、これらの要素は互いに近く、互いに接触していても、必ずしも接触していなくてもよく、2つの要素を分離する1つ以上の層を有してもよく、「隣接している」が使用される文脈によって理解されるものである。
用語「直接隣接している」とは、フィルム構成体における層など、2つの要素の相対位置を示しており、これらの要素は互いにすぐ隣にあり、これらの2つの要素を分離する他のいずれの層も有さず、「直接隣接している」が使用される文脈によって理解されるものである。
用語「構成体」又は「アセンブリ」は、異なる層が共押し出しされるか、積層されるか、一方が他方にコーティングされるか、又はこれらの組み合わせであり得る、多層フィルムを指す際に、本出願においては互換可能に使用される。
本明細書において使用するとき「光方向転換層」は、微細構造化プリズム状要素を備える層を指すものとして使用される。
用語「光方向転換フィルム」は本明細書において使用するとき、1つ以上の光方向転換層を備え、任意選択により、基材又は他の機能層など、他の追加的な層を備える、フィルムを指している。
光方向転換とは、光源が太陽である場合、一般的に、日光方向転換、太陽光方向転換、又は太陽光線方向転換と称され得る。
用語「フィルム」とは、本明細書において使用するとき、文脈によって、単一層物品、又は異なる層が積層、押し出し、コーティング、若しくはこれらの組み合わせを行われ得る、多層構成体の、いずれかを指す。
本明細書において使用されるとき、用語「バリア要素」とは、接着剤層及び光方向転換層が相対する形で結合されている際に、光方向転換層の光学的性能を維持するのを補助する、接着剤層の区域上に配置された物理的特徴を指す。バリア要素は、微細構造化角柱要素を取り囲む空間を接着剤層が充填するのを防ぎ、LRFと、空気又はエアロゲルなどの低屈折率材料との間に界面を設けることができる。本開示のいくつかの場合において、バリア要素はまた、「パッシベーションアイランド」又は「アイランド」と称される。
用語「微細構造化プリズム状要素」とは、本明細書において使用されるとき、特徴の少なくとも2つの寸法が微視的であり、特定の角度特性を備える入射光を、特定の角度特性を備える出射光へと方向転換する、加工された光学要素を指す。いくつかの実施形態において、微細構造化プリズム状要素の高さは1000マイクロメートル未満である。微細構造化プリズム状要素は、単峰、二峰構造などの多峰構造、1つ以上の曲線を備える構造、又はこれらの組み合わせなどを含んでもよい。双方とも2014年10月20日に出願された、仮特許出願、表題「Room−Facing Light Redirecting Film with Reduced Glare」、及び「Sun−Facing Light Redirecting Film with Reduced Glare」に開示される、これらの物理及び光学特性(例えば、グレア、TIR角度など)を全て含む、微細構造化プリズム状要素は、本明細書において参照として組み込まれる。
用語「拡散剤」とは本明細書において使用されるとき、物品を通過する光の角度広がりを増加させる、物品に組み込まれた特徴又は添加剤を指す。
本明細書において使用されるとき、用語「反復一次元パターン」とは、物品の一方向に沿って規則的な特徴を指す。
本明細書において使用されるとき、用語「反復二次元パターン」とは、物品の2つの異なる方向に沿って規則的な特徴を指す。
用語「ランダムに見える1次元又は2次元パターン」は、本明細書で使用されるとき、物品に関して1つ又は2つの異なる方向に沿って規則的又は半規則的でないように見える特徴を指す。これらの特徴は依然として規則的であるが、見る人のほとんどが周期に気づかないほど、周期が個別の特徴の平均ピッチよりも十分に大きくなっている。
本明細書で使用されるとき、材料1(「RI1」)の屈折率は、RI1の値がRI2の±5%の範囲内にある場合、材料2(「RI2」)の屈折率に「一致」するとされる。
「部屋に面する」及び「太陽に面する」という以下の定義に関し、光方向転換層は、第1主面及び第1主面と反対側の第2主面を有し、光方向転換フィルムの第1主面は、微細構造化プリズム状要素を備えることが想定される。
本明細書で使用されるとき、光方向転換フィルム又は光方向転換フィルムを含む構成体の文脈における「部屋に面する」という用語は、入射光線が微細構造化プリズム状要素を含む主面を通過する前に、これが、微細構造化プリズム状要素を含まない光方向転換フィルムの主面を通過する、フィルム又は構成体を指している。最も典型的な構成において、光方向転換フィルムは外部の窓に位置するとき(すなわち、窓がビルの外部に面している)、「部屋に面する」構成体の微細構造化プリズム状要素は、部屋の内部に面するように向けられている。しかしながら、本明細書において定義される、「部屋に面する」という用語はまた、光方向転換フィルムが、ビルの外部に面さないが、2つの内部領域の間にある、窓ガラス、又は他の種類の基材上にある、構成を指すことができる。
本明細書で使用されるとき、光方向転換フィルム又は光方向転換フィルムを含む構成体の文脈における「太陽に面する」という用語は、入射光線が、微細構造化プリズム状要素を含む光方向転換フィルムの主面を、他方の主面(この主面は、微細構造化プリズム状要素を含まない)を通過する前に、通過する、フィルム又は構成体を指している。最も典型的な構成において、光方向転換フィルムは窓の外部に位置するとき(すなわち、窓がビルの外部に面しているとき)、「太陽に面する」構成の微細構造化プリズム状要素は、太陽に面するように向けられている。しかしながら、本明細書において定義される、「太陽に面する」という用語はまた、光方向転換フィルムが、ビルの外部に面さないが、2つの内部領域の間にある、窓ガラス上にある、構成を指すことができる。
本明細書において使用するとき、本開示の物品の縁部に関し、用語「封止」又は「封止された」という用語は、湿分、又は他の汚染物質など特定の望ましくない要素が侵入するのを防ぐことを意味する。
本明細書で使用されるとき、「硬化」という用語は、物理的(例えば、温度、加熱又は冷却のいずれか)、化学的又は放射線(例えば、紫外線、又は電子ビーム放射)手段を使用して、材料を、初期状態から、流れ、剛性など、様々な特性を有する最終的な所望の状態へと変換することを指す。
本明細書において使用されるとき、「可視光線」という用語は、本開示では、400nm〜700nmとされる、可視スペクトルの放射線を指す。
光方向転換フィルムの使用を示す典型的な構成であり、光が部屋対向光方向転換層を通過した後の光方向転換を実証している。 LRFの使用により、フロアから天井へと方向転換され得る、光の量の例を示している(フロアから天井へと方向転換された光の部分を示す、矢印を参照)。 窓に映る太陽光の柱(白いバー)の視覚的な例を示している。 光方向転換フィルムの拡散層の効果を示している。 拡散層を光方向転換フィルムと組み合わせるための、2フィルム解決法を使用した構成を示している。 接着剤にバリア要素(又は「アイランド」)が印刷された、実施例を示している。 微細構造化フィルムを第2フィルムに結合するための典型的なプロセスの概略図である。 「パンチスルー」現象、及びこれらの領域に半透明接着剤を使用して、この現象を最小化するための1つの選択肢を示している。 バリア要素のための3つの異なるパターンを示している。 単一フィルム光方向転換フィルム/拡散構成体におけるパンチスルーグレアを示している。 透明な透視領域と光方向転換領域の両方を有する構成体を示す。 光方向転換フィルム及び拡散体を有する、部屋に面する構成体を示している。 光方向転換フィルム及び拡散体を有する、2つの異なる太陽に面する構成体である。左側のパネルが図13(a)であり、右側のパネルが図13(b)である。 透視区域と光方向転換区域を備える実施形態を示している。 接着剤層のランダムに見える二次元バリア要素の実施例を示している。 バリア要素を含むフィルムに積層された光方向転換フィルムを備える積層体の実施形態を示している。 接着剤が流れて、微細構造内の空隙を充填し得ることを示す、積層体の断面図である。
要素番号
101 光方向転換フィルム
110 窓ガラス
120 太陽光
122 光方向転換フィルムを通過しない太陽光
124 光方向転換フィルムを通過しない太陽光
201 窓ガラスに適用された光方向転換フィルム
501a 光方向転換フィルム
505a 拡散体
510a 窓ガラス
512a 窓ガラス
514a 窓ガラス
530a 断熱窓ガラスユニット
501b 光方向転換構成体
510b 窓ガラス
512b 窓ガラス
530b 断熱窓ガラスユニット
640 バリア要素
645 接着剤
700 物品
740 バリア要素
743 接着剤フィルム層
745 接着剤層
747 ライナー
750 光方向転換層
751 フィルム
752 光方向転換層の第1主面
754 光方向転換層の第2主面
756 微細構造化プリズム状要素
760 空気
846 半透明接着剤
865 パンチスルー(半透明接着剤により阻止される)
1070 パンチスルー
1100 構成体
1140 バリア要素
1145 接着剤
1146 接着剤の第1主面
1147 接着剤の第2主面
1148 第1区域
1149 第2区域
1150 光方向転換層
1152 光方向転換層の第1主面
1154 光方向転換層の第2主面
1156 微細構造化プリズム状要素
1165 光線
1173 光線
1175 ほとんど散乱せずに区域1149を通過する光線
1200 部屋に面する光方向転換アセンブリ
1210 窓ガラス
1240 バリア要素
1243 カバーフィルム
1245 接着剤
1247 窓フィルム接着剤
1250 日光方向転換フィルム
1251 基材
1256 光方向転換微細構造
1265 入射太陽光線
1266 偏向した光線
1280 拡散体
1300a アセンブリ
1300b アセンブリ
1310a 窓ガラス
1310b 窓ガラス
1335a 接着剤
1340a バリア要素
1340b バリア要素
1343a カバーフィルム
1343b カバーフィルム
1345 接着剤
1347a 窓フィルム接着剤
1350a 光方向転換層
1350b 光方向転換
1351a 基材
1351b 基材
1356a 光方向転換微細構造
1356b 光方向転換微細構造
1365a 入射太陽光線
1365b 入射太陽光線
1366a 方向転換された光線
1366b 方向転換された光線
1380a 拡散体
1380b 拡散体
1385 基材
1400 光方向転換構成体
1475 透視区域
1478 光方向転換区域
1795 接着剤が微細構造の底部へと流れた区域
以下の説明において、本明細書において示される添付の図面が参照される。いくつかの場合において、図面は、本開示のいくつかの特定の実施形態を、単に例示として示すことがある。図面において明示的に示されるものとは異なる他の実施形態は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、想到されて、行うことができると理解すべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で理解されるべきではない。
一般的に、本開示は、2つのフィルムが互いに結合され、フィルムの少なくとも一方が、微細構造化光学フィルムを含む、フィルム構成体を作製する物品及び方法に関する。典型的な実施例において、微細構造化光学フィルムは、光方向転換フィルムであり得る。本出願における開示は、光方向転換フィルム及び光方向転換層を、構成体全体の一部として参照することによって例示されているが、本出願において教示され、請求される概念及び主題は、光方向転換フィルムではない他の微細構造化光学フィルムへと拡張することができる。
本出願において開示及び教示される、2つのフィルムの結合の種類は、フィルムの光方向転換機能(又は他の微細構造光学フィルムの適切な機能)を維持するために、光方向転換フィルムの選択された領域のみを介して結合するものを指す。微細構造化プリズム状要素と接触する接着剤の存在は、光を方向転換する能力を実質的に損なうため、2つのフィルムの結合に影響する領域(典型的には光学的に機能している領域)の大きさと、光学的に機能している(光を方向転換することができる)領域の大きさとの間には、自然なバランスが存在する。すなわち、2つのフィルムの間の結合領域の大きさが増加すると、結合強度が増加し、これは有益であるが、元の光を方向転換フィルムの、光を方向転換する機能を果たすために残された領域も小さくなってしまう。逆に、光方向転換領域の大きさが増加すると、より大きな量の光が方向転換されるが、結合のために利用可能な領域の大きさが低減し、2つのフィルムの間の結合強度も低減する。
本出願の発明者らは、驚くべきことに、光学領域が、利用可能な領域全体の90%よりも大きいが、商用、住居用、及び更に自動車用の用途のための窓フィルムの調製を含む、いくつかの用途のために、両方のフィルムの結合を維持するための、好適な結合強度を依然として有する、物品を作製した。
本出願において提示される構成体の種類は、様々な目的を果たし得る。例えば、アセンブリは光方向転換フィルムを保護することができ、光方向転換フィルムが結合される第2フィルムは、拡散などの追加的な機能をもたらすことができ、構成体はまた、窓などの取り付け表面への光方向転換フィルムの取り付けを容易にすることができる。
2つのフィルムの結合は、他の重要な利点をもたらす。例えば、生じる構成体は、より高い取り扱い性、剛性を有することができ、かつより薄い最終的な構成体を得る能力をもたらすことができる。
基本構成体
一実施形態において、本開示は、a)第1主面及び第2主面を備える、光方向転換層、b)1つ以上のバリア要素、及びc)接着剤層を含む、光方向転換層を備える物品を対象としており、これは、以下の条件に従う(図11〜13も参照):
・光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
・1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
・接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
・接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
・接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
・接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
・物品は可視光の透過を可能にする。
いくつかの実施形態において、光方向転換層は光方向転換基材を備え、光方向転換基材の上に1つ以上の微細構造化プリズム状要素がある。
微細構造化プリズム状要素に支持をもたらすための他の実施形態において、本開示の構成は更に、接着剤層の第2主面に隣接する第1基材を備える。
光方向転換フィルムに連結された拡散層
光方向転換フィルムを使用することの、主要な目的の1つはエネルギーの節約であるが、視覚的快適性も考慮する必要がある。図1に示されるように、太陽光120の大部分は、偏向された光124として上方に向けられるが、一部は下方に向かう(図示されない)。この下方への光は、住居者に対してグレアを生じ得る。加えて、微細構造化プリズム状要素は典型的には線形であり、水平方向に向けられので、入射光線は主に垂直方向に屈折/反射する。太陽光は、約0.5°で高度にコリメートされ、太陽面として顕れる。光方向転換フィルムの効果により、この光は垂直に広がって図3に示されるような太陽光の柱を形成し、ここでは太陽光の柱は白いバンドとして見えている。
室内の照明を提供するように日光を方向転換するために様々な物品が開発されてきた。例えば、以下の特許及び特許出願は、様々な光方向転換フィルム及び光方向転換微細構造について記載している;2007年5月23日出願の、米国特許出願第2008/0291541号、表題「Light Redirecting Solar Control Film」(Padiyath et al.)、2009年12月17日出願の、同時係属米国特許出願第61/287360号、表題「Light Redirecting Constructions」(Padiyath et al.)、及び2009年12月17日出願の、同第61/287354号、表題「Light Redirecting Film Laminate」(Padiyath et al.)、2012年3月12日出願の、PCT出願公開WO2012/134787号、表題「Hybrid Light Redirecting and Light Diffusing Constructions」(Padiyath et al.)、1996年8月27日発行の米国特許第5,551,042号、表題「Structured Films and Use Thereof for Daylight Illumination」(Lea,et al.)、2014年3月27日に出願された、米国特許出願公開第2014/0211331号、表題「Multiple Sequenced Daylight Redirecting Layers」(Padiyath et al.)、2014年3月27日出願、米国特許出願公開第2014/0198390号、表題「Dual−sided Daylight Redirecting Film」(Padiyath,et al.)、2007年5月23日に出願された、米国特許出願公開第2008/0292820号、表題「Light Diffusing Solar Control Film」(Padiyath,et al.)、2002年9月24日に発行された、米国特許第6,456,437号、表題「Optical Sheets Suitable for Spreading Light」(Lea,et al.)。この段落における特許及び特許出願に開示される光方向転換フィルム及び光方向転換微細構造は、本明細書において参照として組み込まれる。一般的に、この段落で言及されるもの、及び当該技術分野において既知のものを含む、いずれかの光方向転換フィルム又は層が、本開示の構成体において使用され得る。
下向きの光の総量、及び太陽光による柱の明るさの両方が、グレア(視覚的不快感)に寄与する。太陽光の柱の明るさは、その角広がりに依存する。グレアを低減するための一つの解決法は、光学経路に拡散層を組み込むことである。この拡散体は、太陽光による柱を広げるのに役立つ。加えて、拡散層は、図4に示されるように、上方に向けられた光を拡散することによって、より均一な天井の照明をもたらす。図4Aに示される、裸の光方向転換フィルムの光出力分布を、図4Bに示される、45°の照明角度における、LRF/拡散体(拡散層の前のLRF)と比較する。拡散層は、上方及び下方に向けた光を拡散する。0°の高さの水平断面が、図4Bにおいて比較される。太陽光による柱の明るさは、これらのピークの幅及び高さと比例する。ピークの幅は増加し、ピークの高さは、拡散体の追加によって、約2倍減少する。拡散層の使用により、太陽光による柱のグレア及び可視性は大幅に減少する。
様々な拡散体が開発され、当該技術分野において既知である。例えば、以下の特許及び特許出願は、様々な種類の拡散体について記載している:2013年12月5日に出願された、米国特許出願公開第2014/0104689号、表題「Hybrid Light Redirecting and Light Diffusing Constructions」(Padiyath,et al.)、2013年12月5日に出願された、PCT出願公開WO 2014/093119号、表題「Brightness Enhancing Film with Embedded Diffuser」、2001年9月11日に発行された、米国特許第6,288,172号、表題「Light Diffusing Adhesive」(Goetz,et al.)、2013年4月12日に出願された、PCT出願公開WO 2013/158475号、表題「Brightness Enhancement Film with Substantially Non−imaging Embedded Diffuser」(Boyd,et al.)。この段落における特許及び特許出願に開示される拡散体は、本明細書において参照として組み込まれる。一般的に、この段落で言及されるもの、及び当該技術分野において既知のものを含む、いずれかの拡散又は拡散性層が、本開示の構成体において使用され得る。
拡散層の効果を光方向転換フィルムと組み合わせるための1つの選択肢は、図5Aに示されるように、光方向転換フィルム501aを、窓512aに接着し、拡散体505aを追加の窓ガラス514に取り付けることである。本開示は、図5Bに示されるように、拡散層及び光方向転換フィルムが、単一の構成体501b内にある、解決法を提示している。
いくつかの実施形態において、拡散特性は、バリア要素、窓フィルム接着剤、又は光方向転換構成体の一部であり得る基材のいずれかに付与することができる。いくつかの実施形態において、先に記載された要素のいずれかの拡散特性は、表面粗さ、バルク拡散を組み込むか、又は埋め込まれた拡散体を使用することによって、修正することができる。
いくつかの実施形態において、光方向転換構成体の層部分の表面は、層が可視光を拡散させるような方法で処理することができる。層内に拡散特性を生じるための表面粗さは、入射光の角広がりを所望の方法により増加させるように、層表面にパターンを付与することによって達成することができる。このようなパターンを付与するために使用されるいくつかの方法としては、エンボス加工、複製、及びコーティングが挙げられる。
他の実施形態において、バルク拡散は、窓フィルム接着剤に1つ以上の拡散剤を追加することによって達成することができる。拡散剤は、不透明な粒子又はビーズを含み得る。拡散剤の例としては、ポリマー若しくは無機粒子が挙げられ、及び/又は層に空間が含まれる。
更に他の実施形態において、光方向転換構成体の基材又は層部分は、埋め込まれた拡散体を含み得る。埋め込まれた拡散層は、光方向転換層と、基材との間に形成される。この層は、拡散剤を有するマトリックスから成り得る。あるいは、層は、所望のレベルの拡散を得るために、光方向転換層と十分に異なる屈折率を有する材料から成る、表面拡散層であり得る。他の実施形態において、様々な種類の拡散体が組み合わせて使用されてもよい。
バリア要素
光方向転換フィルムと、拡散体などの第2フィルムとの間にアセンブリを形成するための1つの解決法は、「パッシベーションアイランド」とも称される、「バリア要素」を含む。この手法において、ベースフィルム、又はライナーは典型的には、例えば、感圧接着剤(PSA)、ホットメルト、熱硬化性接着剤、又は紫外線硬化性接着剤などの、接着剤の連続的な層でコーティングされる。接着剤層は、硬化性、非粘着性インクを含む、「バリア要素」又は「アイランド」を印刷される。接着剤の露出区域は、粘着性のままであるが、バリア要素を印刷された区域は典型的には固く、非粘着性である。すなわち、接着剤はこれらの区域で不活性化される。
図6は、バリア要素640が、接着剤645上に印刷された実施例を示している。四角い部分は、バリア要素を表し、バリア要素を取り囲むチャネル様領域は、印刷を施されていない接着剤により形成されている。
一実施形態において、バリア要素が印刷されたフィルムは、光方向転換フィルムに積層されてもよい。積層は、接着剤が、微細構造化プリズム状要素内へと流れ込むのを可能にするように、熱及び圧力下で行われてもよい。2つのフィルムは、露出し、印刷を施されていない区域に結合される。図7A〜7Bは、微細構造化フィルムを第2フィルムに結合するための典型的なプロセスの概略図である。相対する第1主面752及び第2主面754を有する光方向転換層750が提供され、接着剤層745の上に配置されたバリア要素740を含み、ライナー747を含むフィルム743が提供される。光方向転換層750は、フィルム751上に微細構造化プリズム状要素756を含む。フィルム743は、光方向転換層750に積層されて、図7Bに示される物品700が形成される。バリア要素740と、光方向転換要素756との間に閉じ込められた空気760が存在する。バリア要素740、光方向転換要素756、及び接着剤層745のそれぞれは、典型的には透明な材料から形成されている。
典型的には樹脂から形成される、光方向転換フィルムの微細構造化プリズム状要素756は、機能するために空気界面を必要とする。バリア要素740は、接着剤745が、これらの区域において微細構造化プリズム状要素内に流れるのを防ぎ、空気界面を維持する。この状況は、図7Bで確認することができる。微細構造化プリズム状要素756は、閉じ込められた空気760が、微細構造化プリズム状要素との空気界面を維持する領域において、その光学的機能を保持する。結合された区域において、接着剤は微細構造化プリズム状要素を「湿潤」させ、その光学的機能(例えば、光を方向転換する能力)は低下し得る。これらの領域に入射する光は、方向転換されず、そのまま構成体を通過する。この減少は、パンチスルーと称される。一実施形態において、パンチスルー865は、図8に示されるように、接着剤が微細構造化プリズム状要素と接触している領域において不透明接着剤846が使用される場合に、排除することができる。
アセンブリの光学性能は、バリア要素の面積の、露出した接着剤の面積に対する比率を最大化することによって最適化することができる。上記のように、剥離強度を測定すると、2つの基材の間の接着は、露出した接着剤の面積と比例する。必要な剥離強度は具体的な用途に依存する。接着剤に曝露された面積を判定する際、アセンブリの剥離強度及び光学性能は、バランスがとれていなければならない。加えて、光方向転換フィルムなどの用途に関し、パターンの審美性もまた考慮されるべきであるが、これは、接着剤に曝露された面積の大きさのみではなく、フィルム全体におけるこれらの区域の位置もまた、ユーザーの構成体の知覚の仕方に影響し得るためである。
いくつかの実施形態において、第1基材などの光方向転換層に結合された層と、光方向転換層との間の結合における剥離強度は、25g/インチ〜2000g/インチである。他の実施形態において、第1基材と光方向転換層との間の結合における剥離強度は、300g/インチを超える、400g/インチを超える、又は500g/インチを超える。
いくつかの実施形態において、バリア要素は、可視光線を拡散する。上記のように、表面拡散体、バルク拡散体、及び埋め込まれた拡散体を形成することによって達成することができる。
他の実施形態において、バリア要素は、例えば、太陽光に曝露される環境において、持続性を向上させるために、1つ以上の光安定剤を含んでもよい。これらの安定剤は、次の部類:熱安定剤、UV光安定剤及びフリーラジカルスカベンジャーに分類することができる。熱安定剤は、Witco Corp.,Greenwich,Conn.から商品表記「Mark V 1923」として、並びにFerro Corp.,Polymer Additives Div.,Walton Hills,Ohioから商品表記「Synpron 1163」、「Ferro 1237」及び「Ferro 1720」として、市販されている。いくつかの実施形態において、こうした熱安定剤は、0.02〜0.15重量パーセントの範囲の量で存在し得る。一実施形態において、紫外線光安定剤は、0.1〜5重量%の範囲の量で存在し得る。ベンゾフェノン型UV吸収剤はBASF Corp.,Parsippany,N.J.から、商標名「Uvinol 400」で、Cytec Industries,West Patterson,N.J.から商標名「Cyasorb UV1164」で、及びCiba Specialty Chemicals(Tarrytown,N.Y)から、商標名「Tinuvin 900」、「Tinuvin 123」、及び「Tinuvin 1130」で市販されている。いくつかの実施形態において、フリーラジカルスカベンジャーは、0.05〜0.25重量%の量で存在し得る。フリーラジカルスカベンジャーの非限定例としては、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)化合物、ヒドロキシルアミン、立体障害フェノール等が挙げられる。HALS化合物は、Ciba Specialty Chemicalsから商標名「Tinuvin 292」として、及びCytec Industriesから商標名「Cyasorb UV3581」として、市販されている。
バリア要素のパターン
単一構成体内において、拡散体を備える光方向転換フィルムを想到するものなど、いくつかの窓フィルム用途において、バリア要素の可視性を最小化することが望ましい場合がある。これは、バリア要素が接着剤の上に印刷されたパターンの、慎重な選択によって達成することができる。発明者の経験に基づき、以下は人間の視覚系の考慮に基づく、パターン可視性に影響するいくつかの要因である:
・バリア要素の大きさを最小化すること、
・断絶のない長い連続した縁部又はチャネルを避けること、及び
・接着剤のライン幅を最小化すること。
図9は、3つの異なるサンプルパターン9A、9B、及び9Cを示している。黒い領域は、バリア要素を表し、一方で白い領域は露出した接着剤を表している。図9Aは、ラインから成る一次元パターンを表す。ラインは、任意の方向に向けることができる。構造化フィルムに積層されるとき、黒い領域内のバリア要素によってもたらされる空気の侵入により、この構造化フィルムは完全には封止されない。更に、露出した接着剤の境界を設けることにより、又は積層体を縁部封止することによって、完全な封止を達成することができる。
一般的にバリア要素は、反復一次元パターン、反復二次元パターン、及びランダムに見える一次元若しくは二次元パターンから選択されるパターンに設計することができる。
完全に封止された構成体はまた、図9Bに示されるように、二次元パターンを使用して達成することができ、ここで空気の侵入は、白いラインとして示される露出した接着剤によって防がれる。このパターンは、正方形を矩形に配列することによって成る、整列した格子パターンの例である。図9Cは、ランダムに見える多角形の形状のバリア要素を示している。9Cのパターンはまた、白色で示される露出した接着剤により、空気の侵入を防ぎ、パターン9Bに存在する長い真っ直ぐな縁部は崩壊しているため、図9Bと比較して人間の目にはより見えにくくなり得る。二次元パターンの縁部は、直線的であるか、又は湾曲を有し得る。他のパターンは、ドット、又は装飾的な特徴の、ランダムな、又は整列された配列を含み得る。
図9におけるパターンは、2つの独立したパラメータによって特徴付けることができる:
・対応するバリア要素の間の中心間距離を表すことを意図する、ピッチ。図9Cのような、ランダムに見える構造において、ピッチは、隣接する多角形の中心間の平均距離を表し得る。いくつかの実施形態において、構成体における平均ピッチは、0.035ミリメートル〜100ミリメートルである。他の実施形態において、物品における平均ピッチは、0.1ミリメートル〜10ミリメートル、又は0.5ミリメートル〜5ミリメートル、又は0.75ミリメートル〜3ミリメートルである。発明者の見解では、ピッチがより小さいパターンは、より見えにくくなり得る。
・バリア要素の面積の合計表面積の、合計面積に対する比率として理解される、適用範囲。合計面積とは、光方向転換フィルムを形成する、微細構造化プリズム状要素によって画定される面積を指す。この理由のため、本開示では、合計表面積はまた、光方向転換面積と称される。適用範囲がより大きいパターンは、「パンチスルー」がより少なくなり得、一方で適用範囲がより小さいパターンは、より高い剥離強度を有し得る。
いくつかの実施形態において、バリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の50%より大きい。他の実施形態において、バリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きい、又は65%より大きい、又は70%より大きい、又は75%より大きい、又は80%より大きい、又は85%より大きい、又は90%より大きい、又は95%より大きい、又は98%より大きい。
バリア要素の間の露出した接着剤幅を表す空隙は、ピッチ及び適用範囲がわかれば、推測することができる。いくつかの実施形態において、構成体における平均空隙は、0.01ミリメートル〜40ミリメートルである。他の実施形態において、構成体における平均空隙は、0.05ミリメートル〜20ミリメートル、又は0.1mm〜20mm、又は0.2mm〜20mmである。参照として、図9の左及び中央のパネルにおけるパターンは双方とも、約80%の適用範囲を有する。
様々なピッチ及び適用範囲を有するランダムに見える多角形バリア要素を備える、単一フィルム光方向転換/拡散体構成体からの、「パンチスルー」グレア1070が図10Aに示されている。パンチスルーは、方向転換の性能を低下させる。図10Bに示されるように、適用範囲がより大きいパターンは、パンチスルーの低下を生じる。しかしながら、アセンブリ内のフィルムの間の結合強度は、バリア要素によって被覆される面積が増加すると、低減し得る。
パターンの可視性もまた、特徴部の大きさ、バリア要素の大きさ(パターンピッチに関連する)、及び空隙の幅によって決定される。空隙の可視性は、空隙の幅、及び観察する距離により決まる。空隙の可視性は、所定の観察距離における人の視覚系の解像度に基いて推定することができる。
バリア要素のインク
バリア要素のパターンは、様々な既知の印刷方法、例えば、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平版印刷、インクジェット印刷、デジタル制御噴霧、熱印刷、及びこれらの組み合わせを使用して、直接、又はオフセット印刷により印刷することができる。直接印刷方法において、フレキソ印刷により印刷されたバリア要素は、最大10マイクロメートルの厚さを有することができ、グラビア印刷によって厚さは、最大30マイクロメートルであり得、スクリーン印刷では厚さは最大500μmであり得る。インクは典型的には液状で印刷され、その後、適所で硬化される。硬化方法としては、UV、電子ビーム、化学、熱硬化、又は冷却が挙げられる。インクの持続性は、光安定剤などの添加剤によって増加し得る。
一般的には、流動又はクリープを低減又は防止することによって、接着剤が、微細構造化プリズム状要素と接触するのを防ぐ、いずれかの材料が、バリア要素のためのインクとして使用され得る。バリア要素で使用するための代表的な材料には、樹脂、高分子材料、染料、インク、ビニル、無機材料、紫外線硬化性ポリマー、顔料、粒子、及びビーズが挙げられる。
インクの光学特性はまた、インクの屈折率、及び/又はその拡散特性を修正することによって調節することができる。インクの拡散特性は、例えば、表面粗さ、又はバルク拡散体を組み込むことによって、修正することができる。いくつかの実施形態において、拡散を有するバリア要素を使用して、図11に例示される光方向転換構成体1100など、透明な透視区域、及び光方向転換区域の両方を備える、光方向転換構成体が調製される。
構成体1100は、相対する第1主面1152、及び第2主面1154を有する、光方向転換層1150であって、第1表面1152は1つ以上の微細構造化プリズム状要素1156を含む、光方向転換層1150と、接着剤層1145と、接着剤層1145上に配置された1つ以上のバリア要素1140とを含む。支持層1145は、第1主面1146、及び第2主面1147を備えている。接着剤層1145の第1主要表面1146は、第1区域1148、及び第2区域1149を有する。接着剤層1145の第1表面1146の第1区域1148は、1つ以上のバリア要素1140と接触している。接着剤層1145の第1表面1146の第2区域1149は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素1156と接触している。1つ以上の微細構造化プリズム状要素1156は、光方向転換領域を画定し、これは例示される実施形態では、実質的に第2主面1154の領域である。1つ以上のバリア要素1140の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく。
図11の実施形態において、拡散体はバリア要素1140に一体化されている。接着剤が微細構造を湿潤させる区域1149は、透明な透視領域1175をもたらす。第1主面1152が空気に曝露される区域において、光線1165は、光方向転換層1150に入射する。この光線1165は微細構造化プリズム状要素によって偏向され、バリア要素1140によって散乱(拡散)され、その後構成体1100から出る。光線1173は、透明な透視領域1175付近で、光方向転換層1150に入射する。構成1173は、ほとんど散乱せずに、構成体1100を通過する。これらの区域における不明瞭性は、微細構造化プリズム状要素の屈折率を接着剤の屈折率と一致させることによって低減させることができる。いくつかの実施形態において、透明な透視区域は、構成体を通じた可視性をもたらすために望ましい場合がある。
接着剤
いくつかの実施形態において、本開示による構成体内の2つのフィルムを積層するのに使用される接着剤は、以下の特性を有する:
a)接着剤は、例えば、2つのフィルムを積層するのに使用されるような、好適な条件下で、微細構造化プリズム状要素内に流れる。積層などにおける好適な条件としては、熱、圧力、及びロールツーロール動作において実行される場合は、一定のライン速度が挙げられる。微細構造化プリズム状要素に対する接着剤の流れ特性及び厚さは、必要に応じて調節することができる。流れに影響し得る接着剤特性としては、分子量、架橋密度、及び可塑剤などの添加剤が挙げられ、
b)接着剤は、製品を保存、適用、及び使用する際に使用される条件下において、「クリープ」に抵抗し、
c)接着剤は、経験する紫外線への暴露、及び熱条件下で、持続性である。いくつかの実施形態において、紫外線吸収剤(UVA)、又はヒンダードアミン光安定剤(HALS)などの紫外線安定剤が、接着剤に追加されてもよい。
紫外線吸収剤は、紫外線を優先的に吸収し、これを熱エネルギーとして消散することによって、機能する。好適なUVAとしては、ベンゾフェノン(ヒドロキシベンゾフェノン、例えば、Cyasorb531(Cytec))、ベンゾトリアゾール(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、例えば、Cyasorb5411、Tinuvin329(Ciba Geigy))、トリアジン(ヒドロキシフェニルトリアジン、例えば、Cyasorb1164)、オキサニリド(例えば、Sanuvor VSU(Clariant))、シアノアクリレート(例えば、Uvinol3039(BASF))、又はベンゾオキサジノンが挙げられる。適切なベンゾフェノンとしては、CYASORB UV−9(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、CHIMASSORB 81(又はCYASORB UV531)(2ヒロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン)が挙げられる。適切なベンゾトリアゾールUVAとしては、TINUVIN P、213、234、326、327、328、405、及び571、並びにCYASORB UV 5411及びCYASORB UV 237としてCiba,Tarrytown,N.Y.から入手可能な化合物が挙げられる。他の適切なUVAとしては、CYASORB UV 1164(2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(oxctyloxy)フェノール(代表的なトリアジン)及びCYASORB3638(代表的なベンゾキシアジン)が挙げられる。
ヒンダードアミン光安定剤(HALS)は、ほとんどのポリマーの光誘導性の劣化に対して効果的な安定剤である。HALSは一般には紫外線は吸収しないが、ポリマーの劣化を抑制するように作用する。HALSは典型的には、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアミン及び2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールのようなテトラアルキルピペリジンを含む。他の好適なHALSとしては、Ciba(ニューヨーク州Tarrytown)からTINUVIN123、144及び292として入手可能な化合物が挙げられる。
本明細書に明示的に開示したUVA及びHALSは、これら2つの接着剤カテゴリーのそれぞれに対応する材料の例として意図されている。本発明の発明者らは、その特性について、本明細書においては開示されていないが、当該技術分野において紫外線吸収剤又はヒンダードアミン光安定剤として既知である他の材料が、本開示における構成体において使用できることを想到する。
いくつかの実施形態において、ユーザーが構成体の一部の区域を透視することが望ましい場合、微細構造化プリズム状要素の材料の屈折率が、接着剤層の屈折率と一致する。
いくつかの実施形態において、接着剤層内の接着剤は、感圧接着剤、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、及び紫外線硬化性接着剤から選択される。
本開示の物品で使用するための代表的な感圧接着剤には、架橋粘着性アクリル感圧接着剤が挙げられる。接着剤と共に、又は接着剤を含まない天然又は剛性ゴム及び樹脂、シリコーン又は他のポリマー系のブレンドなど、他の感圧接着剤が使用されてもよい。PSTC(pressure sensitive tape council)による感圧接着剤の定義は、室温で恒久的に粘着性であり、軽い圧力(指圧)で、相変化(液体から固体へ)を伴わずに、様々な表面に接着する接着剤である。
アクリル酸及びメタ(アクリル)酸エステル:アクリル酸エステルは、約65〜約99重量部、例えば、約78〜約98重量部、及びいくつかの実施形態において約90〜約98重量部の範囲で存在する。有用なアクリル酸エステルは、非三級アルキルアルコールの第1の1官能性アクリレート又はメタクリレートエステル(このアルキル基は4〜約12の炭素原子を含む)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーを含む。このようなアクリレート、又はメタクリレートエステルは一般的に、ホモポリマーとして、約−25℃未満のガラス転移温度を有する。他のコモノマーよりも、このモノマーの量が多いと、低音においてより高いPSA粘着度が可能になる。
アクリレート又はメタクリレートエステルモノマーの例としては、これらに限定されるものではないが、n−ブチルアクリレート(BA)、n−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート(IOA)、イソオクチルメタクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
いくつかの実施形態において、アクリレートには、イソオクチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
極性モノマー:低濃度(典型的に約1〜約10重量部)の極性モノマー、例えばカルボン酸が使用されて、感圧接着剤の凝集力を高めてもよい。より高濃度では、これらの極性モノマーは粘着を減少させ、ガラス転移温度を上昇させ、低温での性能を減少させる傾向がある。
有用な共重合可能酸性モノマーとしては、エチレン性不飽和カルボン酸、エチレン性不飽和スルホン酸、及びエチレン性不飽和ホスホン酸から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。このようなコモノマーの例として、アクリル酸(AA)、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸、マレイン酸、β−カルボキシエチルアクリレート、スルホエチルメタクリレート等、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
他の有用な共重合可能なモノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル置換(メタ)アクリルアミド、N−ビニルラクタム、及びN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。例証となる例としては、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム等、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
非極性エチレン性不飽和モノマー:非極性エチレン性不飽和モノマーは、そのホモポリマーがFedors法(Polymer Handbook(Bandrup及びImmergut)を参照)によって測定されたとき、10.50以下の溶解度パラメータ及び15oCを超えるTgを有するモノマーである。このモノマーの非極性の性質は、接着剤の低エネルギーの接着を改善する傾向にある。これらの非極性エチレン性不飽和モノマーは、アルキル(メタ)アクリレート、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、及びこれらの組み合わせから選択される。例証となる例としは、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボニルアクリレート、イソボニルメタクリレート、N−オクチルアクリルアミド、N−オクチルメタクリルアミド、又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。任意に0〜25重量部の非極性エチレン性不飽和モノマーが添加されてもよい。
粘着付与剤:いくつかの実施形態において、粘着付与剤が接着剤に添加されてもよく、これには、テルペンフェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、水素添加ロジンのエステル、合成炭化水素樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらは、低いエネルギー表面上で良好な結合特性をもたらす。水素添加ロジンエステル及び水素添加C9芳香族樹脂は、高いレベルの「粘着」、屋外での耐久性、酸化耐性、及びアクリルPSAの架橋後における限定された干渉のために、いくつかの実施形態において、有用な粘着付与剤である。
粘着付与剤は、非第三級アルキルアルコール、極性モノマー、及び非極性エチレン性不飽和モノマーの1官能性アクリレート又はメタクリレートエステル100部当たり約1〜約65部の濃度で添加されて、任意の「粘着」を達成することができる。好ましくは、粘着付与剤は約65〜約100度の軟化点を有する。しかしながら、粘着付与剤の添加はアクリルPSAの剪断力、又は凝集力を減少させ、Tgを上昇させる場合があり、これは低温における性能にとって望ましくない。
架橋剤:一実施形態において、架橋剤が接着剤に添加される。アクリル感圧接着剤の剪断力、又は凝集力を増加させるために、架橋添加物は、PSAに組み込まれてもよい。2つの主なタイプの架橋添加剤が一般に使用される。第1の架橋添加剤は、多官能性アジリジンなどの熱架橋添加剤である。一例は本明細書では「ビスアミド」と呼ばれる1,1’−(1,3−フェニレンジカルボニル)−ビス−(2−メチルアジリジン)(CAS番号7652−64−4)である。このような化学的架橋剤は、重合後に溶剤系PSAに添加して、コーティングされた接着剤のオーブン乾燥中に、熱によって活性化することができる。
他の実施形態では、フリーラジカルによって架橋反応を起こす化学架橋剤が使用され得る。例えば、過酸化物のような試薬は、フリーラジカル供給源として機能する。十分に加熱した場合、これらの前駆体は、ポリマーの架橋反応を生じさせるラジカルを発生する。一般的なフリーラジカル生成試薬は、過酸化ベンゾイルである。ラジカル発生剤は少量のみ必要とされるが、一般に、架橋反応を完了するために、ビスアミド試薬に要求される温度よりも高い温度を必要とする。
いくつかの実施形態において、接着剤は、ホットメルト接着剤など、熱活性接着剤であり得る。熱活性化接着剤は、室温では非粘着性であるが、高温で粘着性になって基材に結合することができるようになる。これらの接着剤は、通常、室温より高いガラス転移温度(Tg)又は融点(Tm)を有する。温度がTg又はTmより高いと、貯蔵弾性率は通常低下し、接着剤は粘着性になる。
いくつかの実施形態において、接着剤は、可視光線を拡散する。上記のように、表面拡散体、バルク拡散体、及び埋め込まれた拡散体を形成することによって達成することができる。
光方向転換フィルム積層体
部屋に面する構成体
図12に、部屋に面する光方向転換アセンブリ1200が示されている。この実施形態において、部屋に向けられた、基材1251上に配置された、光方向転換微細構造1256を備える、太陽光方向転換フィルム1250は、バリア要素手法を使用して、カバー/拡散フィルム1243に結合されている。カバーフィルム1243は、光方向転換微細構造の光学的性能に依存する拡散特性を含み得る。例示される実施形態において、カバーフィルム1243は、バリア要素1240、接着剤1245、及び拡散体1280を含む。拡散体1280は、アセンブリ1200の部屋に面する表面上の層として例示される。他の実施形態において、拡散体は、基材1251と一体化されてもよく、あるいは別の基材内、若しくは別の基材上、又はバリア要素1240内、若しくはバリア要素1240上に含まれてもよい。拡散体1280は、表面、バルク、及び/又は埋め込まれた拡散体であり得る。いくつかの実施形態において、拡散体1280は、本明細書において他所で更に記載されるように、非対称又は異方性表面拡散体であり得る、表面拡散体である。拡散はまた、接着剤及び/又はバリア要素内に含まれ得る。アセンブリ1200は、ウィンドーフィルム背着剤1247を使用して、窓又はガラス窓1210に取り付けられてもよい。図12は、光方向転換アセンブリを通過するときに、構成体1256によって偏向される、入射太陽光線1265を例示している。光線は、偏向した光線1266として、光方向転換アセンブリから出る。図12に明示的に示されないが、光方向転換アセンブリ1200を通過する光の一部が、典型的には、光方向転換層1250によって偏向された後に、拡散体1280によって散乱される。
いくつかの実施形態において、本開示は、物品を含むフィルムを対象とし、物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
接着剤層の第2主面と隣接する第1基材であって、
第1基材は拡散体である、第1基材と、光方向転換層の第2表面と隣接する窓フィルム接着剤層とを含み、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える。
部屋に面する構成体
太陽に面する光方向転換構成体は、図13A〜13Bに示されている。図13Aは、基材1351a上に配置された光方向転換微細構造1356a、及び拡散体1380aを有する光方向転換層1350aと、バリア要素1340a、接着剤1335a、基材1385を含むカバーフィルム1343aとを含む、アセンブリ1300aを示している。カバーフィルム1343aは、バリア要素手法を使用して、光方向転換層1350aに積層されている。アセンブリ1300aは、ウィンドーフィルム接着剤1347aを通じて、窓又は窓ガラス1310aに取り付けられる。入射太陽光線1365a、及び出社光線1366aが、図13Aに例示されている。拡散体1380aは、基材1351a上に表面層として例示されている。他の実施形態において、拡散体は、基材1351aと一体化されてもよく、あるいは別の基材内、若しくは別の基材上、又はバリア要素1340a内、若しくはバリア要素1340a上に含まれてもよい。図13Bは、基材1351b上に配置された光方向転換微細構造1356b、及び拡散体1380bを有する光方向転換層1350bと、バリア要素1340b、及び接着剤1345を含むカバーフィルム1343bとを含む、アセンブリ1300bを示している。カバーフィルム1343bは、バリア要素手法を使用して、光方向転換層1350bに積層されている。アセンブリ1300aは、接着剤1345を通じて、窓又は窓ガラス1310aに取り付けられる。入射太陽光線1365b、及び出社光線1366bが、図13Bに例示されている。拡散体1380bは、基材1351b上に表面層として例示されている。他の実施形態において、拡散体は、基材1351bと一体化されてもよく、あるいは別の基材内、若しくは別の基材上、又はバリア要素1340b内、若しくはバリア要素1340b上に含まれてもよい。
両方の実施形態において、微細構造化1356a及び1356bは、入射太陽光の方に向けられている。これらの実施形態において、微細構造化基材1351a又は1351bはまた、これと一体化された拡散特性を有してもよい。いくつかの実施形態において、拡散特性は、基材の、微細構造化プリズム状要素と反対側に表面拡散体をコーティングすることによって達成することができる。この基材はまた、バルク拡散特性を含み得る。図13Aにおいて、光方向転換基材1351aは、バリア要素手法を使用して、第2基材1385に結合される。基材1385は、窓ガラス1310aに取り付けるために、反対側の面に、コーティングされた窓フィルム接着剤1347aを有してもよい。
いくつかの実施形態において、本開示は、物品を含むフィルムを対象とし、物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
光方向転換層の第2主面と隣接する拡散体と、
接着剤層と直接隣接する第1基材と、
第1基材と直接隣接する窓フィルム接着剤層と、を含み、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える。
図13Bにおいて、共に、バリア要素1340bを微細構造化プリズム状要素1356bに積層し、アセンブリ1300bを窓ガラス1310bに取り付けるために、第2基材が排除され、結合接着剤1345が使用される。この構成体は、潜在的により単純で、より安価であり、より薄い構成体である。入射太陽光線1365b、及び出社光線1366bが、図13Bに例示されている。拡散体1380bは、基材1351b上に表面層として例示されている。他の実施形態において、拡散体は、基材1351bと一体化されてもよく、あるいは別の基材内、若しくは別の基材上、又はバリア要素1340b内、若しくはバリア要素1340b上に含まれてもよい。
いくつかの実施形態において、本開示は、物品を含むフィルムを対象とし、物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
光方向転換層の第2主面と隣接する拡散体と、を備え、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える。
いくつかの実施形態において、本開示は、上記のフィルムのいずれかを備える、ウィンドーを対象とする。
上記の部屋に面する構成体及び太陽に面する構成体など、いくつかの実施形態において、基材及び/又は接着剤に拡散が組み込まれてもよい。拡散体は、表面、バルク、又は埋め込まれた拡散体であり得る。
いくつかの実施形態において、ウィンドーフィルム接着剤は、可視光線を拡散する。上記のように、表面拡散体、バルク拡散体、及び埋め込まれた拡散体を形成することによって達成することができる。
本項に開示されるものなど、他の実施形態において、湿分及び汚れなどの汚染物質の侵入を防ぐために、光方向転換構成端の縁部を封止することが有用である。これらの実施形態において、縁部の少なくとも一部を封止する1つの選択肢は、接着剤層が、少なくとも2つの、直接隣接する微細構造化プリズム状要素の間の空間を充填することである。他の実施形態において、縁部付近において微細構造化プリズム状要素の間の空間を接着剤が充填する場合、縁部全体がこのような形で封止され得る。
いくつかの実施形態において、構成体は、矩形又は正方形を有し、1つ以上、最大4つの辺の縁部が封止される。いくつかの実施形態において、封止は、封止材の使用により、上記の接着剤層により、縁部封止テープの使用により、圧力、温度、若しくはその両方のなんらかの組み合わせの使用(ホットナイフの使用を含む)により、行うことができる。
他の実施形態において、この構成体の形状は、円形又は楕円形の形状であり、この構成体の縁部の全周が封止される。上記のように、封止は、封止剤の使用により、上記の接着剤層により、縁部封止テープの使用により、圧力、温度、若しくはその両方のなんらかの組み合わせの使用(ホットナイフの使用を含む)により、行うことができる。
他の実施形態において、光方向転換構成体は、(a)光方向転換が生じず、光が有意に屈折せずに構成体を通過するように、隣接する微細構造化プリズム状要素の間の空間を接着剤層が充填する、透視区域と、(b)上記の実施形態(すなわち、光方向転換層を第2層又は基材へと結合する接着剤層によって取り囲まれたバリア層を有する)において記載される光方向転換区域とを有し得る。図14は、このような実施形態の例を示している。この実施形態において、光方向転換構成体1400は、透視区域1475、及び光方向転換区域1478を含む。このような実施形態において、機能している光方向転換区域1478内のバリア要素は、例えば、拡散剤又は表面拡散体を含むことにより、任意選択により拡散性であってもよい。
更に他の実施形態において、前の段落に記載される構成体は、元来透視区域であったものの上に(バルク、表面、又は埋め込み)拡散体を有してもよい。
光方向転換フィルム構成体の作製方法
本開示の別の態様は、光方向転換構成体の作製方法を対象としている。いくつかの実施形態では、この方法は、
・第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を有する光学基材を準備する工程と、
・第1基材の第1主面に接着剤層を適用する工程であって、
接着剤層は第1主面及び第1主面と反対側の第2主面を含み、接着剤層の第2主面は、第1基材の第1主面と直接隣接している、工程と、
・接着剤層の第1主面に1つ以上のバリア要素を印刷する工程と、
・1つ以上のバリア要素を硬化させる工程と、
・接着剤層の第1主面上に光方向転換層を積層する工程であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、工程とを含み、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
物品は可視光の透過を可能にする。
他の実施形態において、1つ以上のバリア要素の印刷は、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平版印刷、インクジェット印刷、デジタル制御噴霧、熱印刷、及びこれらの組み合わせから選択されるプロセスにより、直接、又はオフセット印刷で印刷することができる。
更に他の実施形態において、1つ以上のバリア要素を硬化させる工程は、紫外線硬化、電子ビーム照射硬化、熱硬化、化学的硬化、及び冷却から選択される方法によって行われる。
例示的な実施形態
1.
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素と、
接着剤層とを備える物品であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
物品は可視光の透過を可能にする、物品。
2.光方向転換層は光方向転換基材を備え、光方向転換基材の上に1つ以上の微細構造化プリズム状要素がある実施形態1に記載の物品。
3.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の65%より大きい、実施形態1又は2に記載の物品。
4.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の70%より大きい、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の物品。
5.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の80%より大きい、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の物品。
6.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の物品。
7.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の95%より大きい、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の物品。
8.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の98%より大きい、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の物品。
9.バリア要素は、可視光線を拡散させる、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の物品。
10.バリア要素は、拡散剤を含む、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の物品。
11.バリア要素は、拡散剤の粒子を含む、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の物品。
12.接着剤層は拡散剤を含む、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の物品。
13.接着剤層は拡散剤の粒子を含む、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の物品。
14.ウィンドーフィルム接着剤層は拡散剤を含む、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の物品。
15.ウィンドーフィルム接着剤層は拡散剤の粒子を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の物品。
16.バリア要素の表面粗さは、バリア要素に可視光線拡散特性をもたらす、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の物品。
17.バリア要素は、光安定剤を含む、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の物品。
18.バリア要素の材料は、紫外線又は熱により硬化されている、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の物品。
19.バリア要素は、反復一次元パターン、反復二次元パターン、及びランダムに見える一次元若しくは二次元パターンから選択されるパターンに設計される、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の物品。
20.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.035ミリメートル〜100ミリメートルである、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の物品。
21.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.1ミリメートル〜10ミリメートルである、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の物品。
22.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.5ミリメートル〜5ミリメートルである、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の物品。
23.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.075ミリメートル〜3ミリメートルである、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の物品。
24.接着剤層の第1表面の第2区域のチャネルの幅が、空隙を画定し、物品の平均空隙は0.01ミリメートル〜40ミリメートルである、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の物品。
25.接着剤層内の接着剤は、感圧接着剤、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、及び紫外線硬化性接着剤から選択される、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の物品。
26.接着剤層の接着剤は感圧接着剤である、実施形態1〜25のいずれか1つに記載の物品。
27.接着剤層は1つ以上の紫外線安定剤を含む、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の物品。
28.微細構造化プリズム状要素の材料の屈折率は接着剤層の屈折率と一致する、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の物品。
29.接着剤層の第2主面と隣接する第1基材を更に備える、実施形態1〜28のいずれか1つに記載の物品。
30.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、25g/インチ〜2000g/インチである、実施形態1〜29のいずれか1つに記載の物品。
31.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、300g/インチより大きい、実施形態1〜30のいずれか1つに記載の物品。
32.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、400g/インチより大きい、実施形態1〜31のいずれか1つに記載の物品。
33.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、500g/インチより大きい、実施形態1〜32のいずれか1つに記載の物品。
34.接着剤層の第1主面の第2区域は、少なくとも2つの直接隣接する微細構造化プリズム状要素の間の空間を充填する、実施形態1〜33のいずれか1つに記載の物品。
35.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、4つの辺全ての縁部が封止されている、実施形態1〜34のいずれか1つに記載の物品。
36.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が接着剤層によって封止されている、実施形態1〜35のいずれか1つに記載の物品。
37.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が封止剤によって封止されている、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の物品。
38.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が縁部封止テープによって封止されている、実施形態1〜37のいずれか1つに記載の物品。
39.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が、圧力、温度、又は圧力及び温度両方の組み合わせによって封止されている、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の物品。
40.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の全周が封止されている、実施形態1〜39のいずれか1つに記載の物品。
41.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が接着剤層によって封止されている、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の物品。
42.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が封止材によって封止されている、実施形態1〜41のいずれか1つに記載の物品。
43.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が封止材によって封止されている、実施形態1〜42のいずれか1つに記載の物品。
44.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が圧力、温度、又は圧力及び温度両方の組み合わせを使用して封止されている、実施形態1〜43のいずれか1つに記載の物品。
45.物品が、接着剤層の第2主面と隣接する第2基材を更に備え、
物品は、光方向転換層の第2主面と隣接する窓フィルム接着剤層を更に備え、物品は任意選択により窓フィルム接着剤層に隣接するライナーを更に備える、実施形態1〜44のいずれか1つに記載の物品を備えるフィルム。
46.第2基材に隣接する拡散体を更に備える、実施形態45に記載のフィルム。
47.更に、第2基材が拡散体を備える、実施形態45に記載のフィルム。
48.窓が、窓フィルム接着剤層に直接隣接する窓ガラスを更に備える、フィルムを対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載のフィルムを備える、窓。
49.物品が、光方向転換層の第2主面に隣接する第2基材を更に備え、
物品が任意選択により、接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、物品を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の物品を備える、フィルム。
50.第2基材に隣接する拡散体を更に備える、実施形態49に記載のフィルム。
51.更に、第2基材が拡散体を備える、請求項49に記載のフィルム。
52.窓が、接着剤層に直接隣接する窓ガラスを更に備える、実施形態49〜51のいずれか1つに記載の実施形態のフィルムを備える、窓。
53.
・光方向転換層の第2主面と隣接する第2基材と、
・接着剤層と直接隣接する第3基材と、
・第3基材と直接隣接する窓フィルム接着剤層と、
・任意選択により、窓フィルム接着剤層と隣接するライナーとを更に備える、物品を対象とする先行する実施形態のいずれか1つに記載の物品を備える、フィルム。
54.第2基材に隣接する拡散体を更に備える、実施形態53に記載のフィルム。
55.更に、第2基材が拡散体を備える、請求項53に記載のフィルム。
56.窓が、窓フィルム接着剤層に直接隣接する窓ガラスを更に備える、実施形態53〜55のいずれか1つに記載のフィルムを備える、窓。
57.バルク拡散体、表面拡散体、及び埋め込まれた拡散体、又はこれらの組み合わせから選択される、拡散体を備える、フィルムを対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載のフィルム。
58.バルク拡散体、表面拡散体、及び埋め込まれた拡散体、又はこれらの組み合わせから選択される、拡散体を備える、窓を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の窓。
59.物品を備えるフィルムであって、
物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
接着剤層の第2主面と隣接する第1基材であって、
第1基材は拡散体を含む、第1基材と、方向転換層の第2表面と隣接する窓フィルム接着剤層とを含み、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、フィルム。
60.物品を備えるフィルムであって、
物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
光方向転換層の第2主面と隣接する拡散体と、
接着剤層と直接隣接する第1基材と、
第1基材と直接隣接する窓フィルム接着剤層と、を含み、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、フィルム。
61.物品を備えるフィルムであって、
物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
光方向転換層の第2主面と隣接する拡散体とを備え、
物品は可視光の透過を可能にし、
フィルムは任意選択により、接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、フィルム。
62.物品であって、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素と、
接着剤層とを備え、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
光方向転換区域として画定される物品の少なくとも一部における、1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
物品は可視光の透過を可能にする、物品。
63.光方向転換区域の一部ではない、光方向転換領域の部分は、ユーザーが構成体を透視するのを可能にするほど、十分に透明である、実施形態62に記載の物品。
64.
第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を有する光学基材を準備する工程と、
第1基材の第1主面に接着剤層を適用する工程であって、
接着剤層は第1主面及び第1主面と反対側の第2主面を含み、接着剤層の第2主面は、第1基材の第1主面と直接隣接している、工程と、
接着剤層の第1主面に1つ以上のバリア要素を印刷する工程と、
1つ以上のバリア要素を硬化させる工程と、
接着剤層の第1主面上に光方向転換層を積層する工程とを含み、
光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の60%より大きく、
接着剤層の第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
接着剤層の第1表面の第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
接着剤層の第1表面の第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
物品は可視光の透過を可能にする、物品を作製する方法。
65.1つ以上のバリア要素の印刷は、直接、又はオフセット印刷により、かつフレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平版印刷、インクジェット印刷、デジタル制御噴霧、熱印刷、及びこれらの組み合わせから選択されるプロセスにより、行われる、実施形態0に記載の方法。
66.1つ以上のバリア要素を硬化させる工程は、紫外線硬化、電子ビーム照射硬化、熱硬化、化学的硬化、及び冷却から選択される方法によって行われる、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
67.第1基材は、バルク拡散体、表面拡散体、及び埋め込まれた拡散体、又はこれらの組み合わせから選択される、拡散体を備える、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
68.光方向転換層は光方向転換基材を備え、光方向転換基材の上に1つ以上の微細構造化プリズム状要素がある、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
69.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の65%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
70.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の70%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
71.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の80%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
72.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の90%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
73.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の95%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
74.1つ以上のバリア要素の合計表面積は、光方向転換領域の98%より大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
75.バリア要素は、可視光線を拡散させる、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
76.バリア要素は拡散剤を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
77.バリア要素は拡散剤の粒子を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
78.接着剤層は拡散剤を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
79.接着剤層は拡散剤の粒子を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
80.窓フィルム接着剤層は拡散剤を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
81.窓フィルム接着剤層は拡散剤の粒子を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
82.バリア要素の表面粗さは、バリア要素に可視光線拡散特性をもたらす、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
83.バリア要素は、1つ以上の光安定剤を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
84.バリア要素の材料は、紫外線又は熱により硬化されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
85.バリア要素は、反復一次元パターン、反復二次元パターン、及びランダムに見える一次元若しくは二次元パターンから選択されるパターンに設計される、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
86.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.035ミリメートル〜100ミリメートルである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
87.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.1ミリメートル〜10ミリメートルである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
88.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.5ミリメートル〜5ミリメートルである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
89.バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、物品の平均ピッチは、0.75ミリメートル〜3ミリメートルである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
90.接着剤層の第1表面の第2区域のチャネルの幅が、空隙を画定し、物品の平均空隙は0.01ミリメートル〜40ミリメートルである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
91.接着剤層内の接着剤は、感圧接着剤、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、及び紫外線硬化性接着剤から選択される、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
92.接着剤層の接着剤は感圧接着剤である、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
93.接着剤層は、1つ以上の紫外線安定剤を含む、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
94.微細構造化プリズム状要素の材料の屈折率は接着剤層の屈折率と一致する、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
95.接着剤層の第2主面と隣接する第1基材を更に備える、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
96.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、25g/インチ〜2000g/インチである、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
97.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、300g/インチより大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
98.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、400g/インチより大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
99.第1基材と光方向転換層との間の結合の剥離強度は、500g/インチより大きい、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
100.接着剤層の第1主面の第2区域は、少なくとも2つの直接隣接する微細構造化プリズム状要素の間の空間を充填する、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
101.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、4つの辺全ての縁部が封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
102.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が接着剤層によって封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
103.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が封止剤で封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
104.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が縁部封止テープで封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
105.物品は、正方形又は矩形の形状を有し、少なくとも1つの辺の縁部が熱封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
106.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の全周が封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
107.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が接着剤層によって封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
108.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が封止剤によって封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
109.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が縁部封止テープによって封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
110.物品は円形又は楕円形の形状を有し、物品の縁部の少なくとも一部が熱封止されている、方法を対象とした先行する実施形態のいずれか1つに記載の方法。
バリア要素と使用するのに好適な接着剤転写テープ
2つのシリコーン剥離ライナーの間にRD2738感圧接着剤(3M Company,St.Paul,MNから入手可能)を溶液コーティングすることによって作製された。溶媒除去の後、接着剤層厚さは3ミルであった。
バリア要素配合
印刷されたバリア要素は、50重量%のEbecryl 8301−R(Allnex、Smyrna、GA)、25重量%の1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(Ciba/BASF、Hawthorne、NY)及び25重量%のペンタエリスリトールテトラアクリレート(Sigma−Aldrich、St.Louis、MO)を含む、アクリレート配合物から作製された。モノマーの合計重量に基いて、1重量%のPL−100光開始剤が添加された。PL−100は、Esstech,Inc.(Essington,PA)から市販されている、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル−1− [4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン]と2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノンの70:30のブレンドである。これらの成分を混合して、均一な混合物を提供する。
接着剤転写テープ上に印刷されたバリア要素
予め選択された画像に基いて、所定の印刷パターンを含むフレキソ印刷版を使用した。印刷パターンは、1169マイクロメートルのピッチ、135マイクロメートルの空隙、及び78%の設計された適用範囲を使用した、ランダムに見えるパターンであった。ピッチはバリア要素の中心間距離を指し、空隙は近接するバリア要素の間の距離を指し、設計された適用範囲とは、バリア要素によりカバーされる合計面積の割合を指す。フレキソ印刷版は、およそ30.5×30.5cmであり、印刷前にイソプロパノールで手動で拭いた。
バリア要素配合物はその後、フレキソ印刷プロセスを使用して、接着剤上に印刷された。フレキソ印刷版は、1060クッション − マウントフレキソ版取り付けテープ(3M Company,St.Paul,MN)を使用して、フレキソ印刷装置の平滑なロールに取り付けた。バリア要素配合物は、従来的な方法及び装置を使用して、フレキソ印刷装置に導入され、アニロックスロールを介してフレキソ印刷プレートの印刷面に転写された。印刷可能な組成物はその後、およそ3メートル/分のライン速度で接着剤フィルムに転写された。その後、コーティングされたフィルムは、印刷装置と協働するMaxwell UV硬化装置(XericWeb,Neenah,WIから入手可能)に通された。紫外線硬化装置は、不活性窒素ガスで、全出力で運転された。印刷さればバリア要素構成体が図15に示されており、バリア要素と空隙とのコントラストを強調するために、染色された。
印刷された接着剤転写テープ、及び日光方向転換フィルムを含む、積層体
次いで、バリア要素を印刷された接着剤転写テープは、熱(190°F)及び圧力(40psi)を加えた状態で、15フィート/分のライン速度で3M日光方向転換微細構造化フィルムに積層された。図16は、光を透過する積層体の画像である。図16の細い垂直の線は、線形の光方向転換微細構造である。より暗い区域は、微細構造が機能している(すなわち、光を方向転換することができる)、バリア要素である。より明るい区域は、接着剤が、微細構造を充填し、これを部分的に光学的に機能する状態にし、完全に方向転換させることなく(「パンチスルー」と称されることがある)、光の透過を可能にしている、区域である。図17は、積層体の断面図であり、区域1795に見られるように、接着剤が、微細構造の底部に流れ込み得ることを示している。
これらの積層条件において、接着剤は、図17の1795に示されるように、微細構造の間の谷部の底部まで完全に流れる。微細構造の谷部の底部へのこの接着剤の流れは、二次元的に相互接続した接着剤パターンと組み合わされて、水などの汚染物質が入らないよう積層体を完全に封止する。
浸漬試験及び光学性能
光学性能を損なうことなく、上記のアセンブリを水に浸漬してから取り出し、相互接続した接着剤パターンが積層体を完全に封止していることが、実証された。
この積層体の光学性能は、Radiant−Zemax(Redmond,WA)からのIS−SA−13−1 Imaging Sphereを使用して、特徴付けられた。サンプルをメタルハライド光源を用いて37度の仰角で照射し、透過光の角度プロファイルを測定した。
設計された適用範囲が約78%である、バリア要素を有する構成体のこのスコーププロットである。上方に方向転換された光は、上方の四分円に確認することができる。下方に向かう「パンチスルー」1070は、下方の四分円で、丸で囲まれている。パンチスルーは、ほぼ偏向せずに光学構成体を横断する光を表す。パンチスルーは、太陽の高度によって、グレアを生じ得る。
光方向転換性能は、以下のように定義されるUpRatioによって定量化することができる:
Figure 2017531835
このUpRatioでは、Upとは上方に方向転換される光の割合を指し、Downは、下方に向けられる光の割合を指す。このサンプルにおいて、この仰角で、UpRatioは、およそ73%であった。
光方向転換性能は、以下のように定義されるUpRatioによって定量化することができる:
Figure 2017531835
このUpRatioでは、Upとは上方に方向転換される光の割合を指し、Downは、下方に向けられる光の割合を指す。このサンプルにおいて、この仰角で、UpRatioは、およそ73%であった。本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]−[15]に記載する。
[項目1]
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素と、
接着剤層とを備える物品であって、
前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の60%より大きく、
前記接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
前記物品は可視光の透過を可能にする、物品。
[項目2]
前記光方向転換層は光方向転換基材を備え、前記光方向転換基材の上に前記1つ以上の微細構造化プリズム状要素がある、項目1に記載の物品。
[項目3]
前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の70%より大きい、項目1又は2に記載の物品。
[項目4]
バリア要素は、可視光線を拡散させる、項目1〜3のいずれか一項に記載の物品。
[項目5]
前記接着剤層は拡散剤を含む、項目1〜4のいずれか一項に記載の物品。
[項目6]
前記窓フィルム接着剤層は拡散剤を含む、項目1〜5のいずれか一項に記載の物品。
[項目7]
バリア要素の表面粗さは、前記バリア要素に可視光線拡散特性をもたらす、項目1〜6のいずれか一項に記載の物品。
[項目8]
前記バリア要素は、反復一次元パターン、反復二次元パターン、及びランダムに見える一次元若しくは二次元パターンから選択されるパターンに設計される、項目1〜7のいずれか一項に記載の物品。
[項目9]
バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、前記物品の平均ピッチは、0.035ミリメートル〜100ミリメートルである、項目1〜8のいずれか一項に記載の物品。
[項目10]
前記接着剤層内の前記接着剤は、感圧接着剤、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、及び紫外線硬化性接着剤から選択される、項目1〜9のいずれか一項に記載の物品。
[項目11]
前記微細構造化プリズム状要素の材料の屈折率は前記接着剤層の屈折率と一致する、項目1〜10のいずれか一項に記載の物品。
[項目12]
前記第1基材と前記光方向転換層との間の結合の剥離強度は、300g/インチより大きい、項目1〜11のいずれか一項に記載の物品。
[項目13]
前記物品は、正方形又は矩形の形状を有し、4つの辺全ての縁部が封止されている、項目1〜12のいずれか一項に記載の物品。
[項目14]
物品を備えるフィルムであって、
前記物品は、
第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
1つ以上のバリア要素であって、
前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
接着剤層であって、
前記接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
前記接着剤層の前記第2主面と隣接する第1基材であって、
前記第1基材は拡散体を含む、第1基材と、
前記光方向転換層の前記第2表面と隣接する窓フィルム接着剤層とを含み、
前記物品は可視光の透過を可能にし、
前記フィルムは任意選択により、前記窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、フィルム。
[項目15]
物品を製造する方法であって、
第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を有する第1基材を準備する工程と、
前記第1基材の前記第1主面に接着剤層を適用する工程であって、
前記接着剤層は第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を含み、前記接着剤層の第2主面は、前記第1基材の前記第1主面と直接隣接している、工程と、
前記接着剤層の前記第1主面に1つ以上のバリア要素を印刷する工程と、
前記1つ以上のバリア要素を硬化させる工程と、
前記接着剤層の前記第1主面上に光方向転換層を積層する工程とを含み、
前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の60%より大きく、
前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
前記物品は可視光の透過を可能にする、方法。

Claims (15)

  1. 第1主面及び第2主面を備える光方向転換層と、
    1つ以上のバリア要素と、
    接着剤層とを備える物品であって、
    前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化角柱状要素を備え、
    前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の60%より大きく、
    前記接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
    前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
    前記物品は可視光の透過を可能にする、物品。
  2. 前記光方向転換層は光方向転換基材を備え、前記光方向転換基材の上に前記1つ以上の微細構造化プリズム状要素がある、請求項1に記載の物品。
  3. 前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の70%より大きい、請求項1又は2に記載の物品。
  4. バリア要素は、可視光線を拡散させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品。
  5. 前記接着剤層は拡散剤を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の物品。
  6. 前記窓フィルム接着剤層は拡散剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品。
  7. バリア要素の表面粗さは、前記バリア要素に可視光線拡散特性をもたらす、請求項1〜6のいずれか一項に記載の物品。
  8. 前記バリア要素は、反復一次元パターン、反復二次元パターン、及びランダムに見える一次元若しくは二次元パターンから選択されるパターンに設計される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の物品。
  9. バリア要素の中心間距離は、ピッチを画定し、前記物品の平均ピッチは、0.035ミリメートル〜100ミリメートルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の物品。
  10. 前記接着剤層内の前記接着剤は、感圧接着剤、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、及び紫外線硬化性接着剤から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の物品。
  11. 前記微細構造化プリズム状要素の材料の屈折率は前記接着剤層の屈折率と一致する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の物品。
  12. 前記第1基材と前記光方向転換層との間の結合の剥離強度は、300g/インチより大きい、請求項1〜11のいずれか一項に記載の物品。
  13. 前記物品は、正方形又は矩形の形状を有し、4つの辺全ての縁部が封止されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の物品。
  14. 物品を備えるフィルムであって、
    前記物品は、
    第1主面及び第2主面を備える光方向転換層であって、
    前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備える、光方向転換層と、
    1つ以上のバリア要素であって、
    前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の90%より大きい、バリア要素と、
    接着剤層であって、
    前記接着剤層は第1主面及び第2主面を備え、
    前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触している、接着剤層と、
    前記接着剤層の前記第2主面と隣接する第1基材であって、
    前記第1基材は拡散体を含む、第1基材と、
    前記光方向転換層の前記第2表面と隣接する窓フィルム接着剤層とを含み、
    前記物品は可視光の透過を可能にし、
    前記フィルムは任意選択により、前記窓フィルム接着剤層と直接隣接するライナーを更に備える、フィルム。
  15. 物品を製造する方法であって、
    第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を有する第1基材を準備する工程と、
    前記第1基材の前記第1主面に接着剤層を適用する工程であって、
    前記接着剤層は第1主面及び前記第1主面と反対側の第2主面を含み、前記接着剤層の第2主面は、前記第1基材の前記第1主面と直接隣接している、工程と、
    前記接着剤層の前記第1主面に1つ以上のバリア要素を印刷する工程と、
    前記1つ以上のバリア要素を硬化させる工程と、
    前記接着剤層の前記第1主面上に光方向転換層を積層する工程とを含み、
    前記光方向転換層は、光方向転換領域を画定する、その第1主面の1つ以上の微細構造化プリズム状要素を備え、
    前記1つ以上のバリア要素の合計表面積は、前記光方向転換領域の60%より大きく、
    前記接着剤層の前記第1主面は第1区域及び第2区域を有し、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第1区域は、1つ以上のバリア要素と接触しており、
    前記接着剤層の前記第1表面の前記第2区域は、1つ以上の微細構造化プリズム状要素と接触しており、
    前記物品は可視光の透過を可能にする、方法。
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