JP2017519756A - ガレクチンの新規ハイブリッドガラクトシド阻害剤 - Google Patents
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Abstract
Description
ガレクチン−3は、多様な現象に関係し、したがって、阻害剤は、複数の用途があり得る。これは特異性の欠如又は科学的焦点の欠如と認識されやすい。したがって、アスピリンとシクロオキシゲナーゼ(COX−I及びII)との類似性は有用である。COXは、多種多様なプロスタグランジンの前駆体を生成し、したがって、多様な生物学的機序に関与する。それらの阻害剤であるアスピリン及び他の非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs:non−steroid anti−inflammatory drugs)も広範な多様な効果を有する。それでも、これらの阻害剤は、医学的に極めて有用であり、幾つかの異なる具体的有用性を有する。
ガレクチン−3の炎症誘発機能は、炎症部位の細胞におけるその誘導、免疫細胞に対する種々の効果(例えば、好中球における酸化バースト、及び単球における化学走性)、及びヌル変異マウスにおける、主に好中球及びマクロファージにおける炎症反応の減少によって示される(Leffler(編集者)、2004b)。さらに、ガレクチン−3リガンドであるMac−2BPのノックアウトマウスは、炎症反応が増加する(Traheyら、1999)。重要なことに、最近の研究では、ガレクチン−3が、マクロファージM2分化、及び線維症の発生に影響を及ぼす筋線維芽細胞活性化における重要な律速因子であることが確認された(Mackinnonら、2008、Mackinnonら、2012)。
線維症におけるガレクチン−3の可能な役割の考えは、マクロファージ分化の細胞及び生体外研究(Mackinnonら、2008)、並びにマクロファージ分化及び筋線維芽細胞活性化の生体内研究(Mackinnonら、2012)に由来する。手短に述べると、仮説は以下の通りである。すなわち、ガレクチン−3は、細胞表面の滞在を延長し、したがってTGF−β受容体の反応性を高めることが示され(Partridgeら、2004)、それは、M2マクロファージへの選択的マクロファージ分化、及び筋線維芽細胞活性化を調節する。
多数の免疫組織化学的研究が、癌におけるある種のガレクチンの発現の変化を示しており(Leffler(編集者)、2004bにおけるvan den Bruleら及びBidonら)、例えば、ガレクチン−3は、現在、甲状腺癌の確立された組織化学的マーカである。癌におけるガレクチン−3の役割の直接的証拠は、主にRazらによるが、他の者にもよる、マウスモデルに由来する(Leffler(編集者)、2004b)。(ガレクチン−3の発現が減少又は増加した)腫瘍細胞系の対においては、ガレクチン−3の誘導は、腫瘍及び転移を増加させ、ガレクチン−3の抑制は、腫瘍及び転移を減少させる。ガレクチン−3は、抗アポトーシス性であることによって腫瘍増殖を高め、血管新生を促進し、又は細胞接着に作用することによって転移を促進することが提唱されている。上記から、ガレクチン−3の阻害剤は貴重な抗癌作用を有し得ることが明らかである。実際、ガレクチン−3を阻害すると主張されてはいるが証明されていない糖類が抗癌作用を有することが報告された。本発明者ら自身の研究では、CRDを含むガレクチン−3の断片は、マウスモデルにおいてドミナントネガティブ阻害剤として作用することによって乳癌を抑制した(Johnら、2003)。より最近では、小分子によるガレクチン−3の阻害は、細胞アッセイ及び生体外(Linら、2009)並びに生体内(Glinskyら、2009)において、放射線及び標準アポトーシス促進薬に対する腫瘍細胞の感受性を実際に大いに高めることが示された。
VEGF受容体−2(VEGFR−2)を介した血管内皮増殖因子(VEGFs:Vascular endothelial growth factors)のシグナル伝達は、主要な血管形成経路である。ガレクチン−1(Gal−1)とガレクチン−3(Gal−3)の両方がVEGF/VEGFR−2シグナル伝達経路の重要な調節物質であることを示す研究が発表された。ガレクチン阻害剤TDXが病的血管新生に対して有効であると予想されることも発表された(Chen 2012)。
天然リガンド
固相結合アッセイ及び阻害アッセイによって、ガレクチンに結合する能力を有する幾つかの糖類及び複合糖質が確認された(Leffler、2001及びLefflerら、2004による概説)。すべてのガレクチンは、ラクトースにKd0.5〜1mMで結合する。D−ガラクトースの親和性は、1/50〜1/100である。N−アセチルラクトサミン及び関連する二糖は、ラクトースとほぼ同様に結合するが、ある種のガレクチンでは、より劣る場合も、最高10倍良好である場合もある。ガレクチン−3に最適な小分子糖リガンドは、ラクトース又はLacNAc残基に結合した血液型A決定因子を有するものであり、ラクトースよりも最高約50倍良好に結合することが判明した。ガレクチン−1は、これらの糖類を好まない。
上記小分子天然糖類による阻害を利用したガレクチン特異性の研究によれば、すべてのガレクチンがラクトース、LacNAc及び関連する二糖に結合したが、ガレクチン−3は、ある種のより長鎖の糖類にはるかに良好に結合した(Leffler及びBarondes、1986)。これらのより長鎖の糖類は、広範な結合溝に結合した(例えば、ラクトース又はLacNAcにおいて)ガラクトースのC3位に付加した追加の糖残基を有することを特徴とした。この溝の形状は、ガレクチン間で異なり、同じ延長部分に異なるガレクチンが同様に結合しないことを示唆している。
抗癌活性を有するアミノ酸に結合した糖類は、最初に血清中の天然化合物として同定されたが、その後、合成類似体が製造された(Glinskyら、1996)。とりわけ、ラクトース又はガラクトースがアミノ酸に結合したものは、ガレクチンを阻害するが、対応する誘導体化されていない糖とほぼ同じ効力しか持たない。ガレクチン−3を阻害する柑橘ペクチンの化学修飾体(Platt及びRaz、1992)は、生体内で抗腫瘍活性を示す(Pientaら、1995、Nangia−Makkerら、2002)。
特許文献5に記載のように
R4及びR5は、H、F、Cl及びメチルから独立に選択され、
R6は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜C7シクロアルキルから選択され、
R7は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された、フェニル、ナフチル、アントラセニルなどのアリールから選択され、
Bは、
R13〜R16は、H、F、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R17は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R18は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された、フェニル、ナフチル、アントラセニルなどのアリールから選択される。
a2)p−トルエンスルホニルアジド及びCuIの存在下で、THFなどの不活性溶媒中で、化合物IIを対応するサリチルアルデヒドと反応させて、スルホンイミド中間体を生成し、この中間体を水系での後処理によって単離し、続いてナトリウムメトキシドなどの塩基を用いてメタノールなどの溶媒中で処理し、続いてダウエックスを用いて処理してpH7に調節し、続いて溶媒を除去してアセトキシ基のないクマリン中間体を生成し、次いでこの中間体をピリジンなどの有機塩基を用いて無水酢酸で処理して、式IIIの化合物を生成するステップ、
a3)CH2Cl2などの不活性溶媒中で式IIIの化合物をZnBr及び臭化アセチルと反応させ、場合によっては中間体を単離し、NaHCO3水溶液で洗浄し、更にアセトンなどの不活性溶媒中でトリイソプロピルシランチオールと反応させて、式IVの化合物を生成するステップ、
a4)フッ化テトラブチルアンモニウムなどの試薬を用いてアセトニトリルなどの不活性溶媒中で式IVの化合物を式Vの化合物と反応させて、式VIの化合物を生成するステップ、
a5)メタノール中で式VIの化合物をナトリウムメトキシドと反応させて、式VIIの化合物を生成するステップ、
a6)DMFなどの不活性溶媒中で、ジイソプロピルアミンなどの塩基を用いて、CuIを触媒として、式VIIの化合物を式VIIIの化合物と反応させて、式IXの化合物を生成するステップ。
1.式(1)の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
R4及びR5は、H、F、Cl及びメチルから独立に選択され、
R6は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R7は、H、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換されたフェニル、H、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された1−ナフチル(Naphtyl)、又はH、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された2−ナフチルから選択され、
Bは、
R13〜R16は、H、F、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R17は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R18は、H、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換されたフェニル、H、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された1−ナフチル、又はH、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された2−ナフチルから選択される。ただし、AとBを同一にすることはできない。
21.式(I)の化合物。
R4及びR5は、H、F、Cl及びメチルから独立に選択され、
R6は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R7は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された、フェニル、ナフチルおよびアントラセニルなどのアリールから選択され、
Bは、
R13〜R16は、H、F、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R17は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R18は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換された、フェニル、ナフチルおよびアントラセニルなどのアリールから選択される。
b2)アセトニトリル中で式XIの化合物をチオ尿素などの試薬と反応させ、続いてトリエチルアミンなどの塩基を用いてチオールを遊離させて、式XIIの化合物を生成するステップ、あるいは、アセトンなどの不活性溶媒中で式XIの化合物をトリイソプロピルシランチオールと反応させ、続いてフッ化テトラブチルアンモニウムを用いてチオールを遊離させて、式XIIの化合物を生成するステップ、
b3a)DMFなどの不活性溶媒中で、ジイソプロピルアミンなどの塩基を用いて、CuIを触媒として、Dがアジドから選択される式XIIの化合物を式VIIIの化合物又は式XVIIの化合物と反応させて、Cが式2及び6から選択される式XIIIの化合物を生成するステップ、
b3c)ステップb3a1と類似の条件を用いて、Dがアジドから選択される式XIIの化合物をプロピオール酸メチルと反応させて、メチルエステルを生成し、それをR6−NH2又はR17−NH2と反応させて、Cが式4又は8から選択される式XIIIの化合物を生成するステップ、
b3d)メタノール中で、Dがアジドから選択される式XIIの化合物をトリフェニルホスフィンと反応させて、対応するアミンを生成し、それを、ピリジン、DMAPなどの有機塩基を用いて、DCMなどの不活性溶媒中で、R7COCl又はR18COClと反応させて、Cが式5または9から選択される式XIIIの化合物を生成するステップ、
b4)フッ化アンモニウムなどの試薬を用いて、アセトニトリルなどの不活性溶媒中で、CがA及びBから選択される式XIIIの化合物をDがプロパルギルオキシ及びアジドから選択される式XIの化合物と反応させて、式XVの化合物を生成するステップ、
b5a)DMFなどの不活性溶媒中で、ジイソプロピルアミンなどの塩基を用いて、CuIを触媒として、Dがアジドから選択される式XVの化合物を式(VIII)又は(XVII)の化合物と反応させて、Aが式2から選択される、又はBが式6から選択される、式(1)の化合物を生成するステップ、
b5b)p−トルエンスルホニルアジド及びCuIの存在下で、THFなどの不活性溶媒中で、Dがプロパルギルオキシから選択される式XVの化合物を対応するサリチルアルデヒドと反応させて、スルホンイミド中間体を生成し、それを、水系での後処理によって単離し、メタノール中でナトリウムメトキシドなどの塩基を用いて処理し、続いてダウエックスを用いて処理してpH7に調節し、続いて溶媒を除去し、その中間体を、次いで、ピリジンなどの有機塩基を用いて無水酢酸で処理して、Aが式3として定義される、又はBが式7から選択される、式(1)の化合物を生成するステップ、
b5c)b5a1と類似の条件を用いて、Dがアジドから選択される式XVの化合物をプロピオール酸メチルと反応させて、メチルエステルを生成し、それをR6−NH2又はR17−NH2と反応させて、Aが式4として定義される、又はBが式8から選択される、式1の化合物を生成するステップ、
b5d)メタノール中で、Dがアジドから選択される式XVの化合物をトリフェニルホスフィンと反応させて、対応するアミンを生成し、そのアミンを、次いで、ピリジン、DMAPなどの有機塩基を用いて、DCMなどの不活性溶媒中で、R7COCl又はR18COClと反応させて、Aが式5として定義される、又はBが式9から選択される、式1の化合物を生成するステップ。
3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3’−{4−[(ブチルアミノ)カルボニル]−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル}−3’デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−{4−[(ブチルアミノ)カルボニル]−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル}−3,3’−ジデオキシ−3’−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3’−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−3−(4−メトキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ−ベンズアミド)−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−(9−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−(2−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−3’−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、及び
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド。
Kd値の評価
ガレクチンに対する化合物S8a〜c、S11、S16、S20a〜b及びS21の親和性を蛍光異方性アッセイによって測定した。Soerme,P.、Kahl−Knutsson,B.、Huflejt,M.、Nilsson,U.J.及びLeffler H.(2004)「ガレクチン−リガンド相互作用を評価する分析ツールとしての蛍光偏光(Fluorescence polarization as an analytical tool to evaluate galectin−ligand interactions)」Anal.Biochem.334:36〜47(Soermeら、2004)、並びにSalomonsson,Emma;Larumbe,Amaia;Tejler,Johan;Tullberg,Erik;Rydberg,Hanna;Sundin,Anders;Khabut,Areej;Frejd,Torbjorn;Lobsanov,Yuri D.;Rini,James M.らによる「ガレクチン−1の一価相互作用(Monovalent interactions of Galectin−1)」、Biochemistry(2010)、49(44)、9518〜9532(Salomonssonら、2010)に記述されたように、化合物をガレクチンとフルオレセインタグ付き糖プローブの相互作用の阻害剤として使用した。低濃度のガレクチン−3(50nM)の使用を可能にする、3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシドの構造に基づいてガレクチン−3に対する高親和性を有するように構築されたプローブ(SY)を使用することによって、ガレクチン−3に対する該化合物の高親和性を測定できるようにアッセイを改作した。100nMアルブミンを担体として入れて、こうした低ガレクチン濃度におけるタンパク質損失を防止した。
材料及び方法
NMRスペクトルをBruker AvanceII400MHz分光計によって周囲温度で記録した。1H−NMRスペクトルを2D法(COSY)によって帰属させた。残留CHCl3又はCD2HODを基準としてMe4Siのシグナルから低磁場方向のppmで化学シフトを示した。エレクトロスプレーイオン化(ESI)を利用したWaters XEVO−G2QTOF質量分析計への直接注入によってHRMSを測定した。反応をアルミニウムで支持されたシリカゲルプレート(Merck 60F254)を用いたTLCによってモニターし、UV光を利用し、エタノール性H2SO4(7%)を用いて炭化して可視化した。カラムクロマトグラフィをシリカゲル(40〜60μm、60Å)カラムを用いて実施した。溶媒を活性M.S.と一緒に貯蔵して乾燥させた。試薬は、シグマアルドリッチによって供給され、そのまま使用した。
S8a)3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
S7(90mg、0.16mmol)及びCuI(3mg、0.016mmol)のDMF(8mL)溶液に1−エチニル−3−フルオロベンゼン(0.036mL、0.31mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.027mL、0.16mmol)を添加した。生成した懸濁液を室温で6時間、続いて50℃で90分間撹拌して、出発材料を十分転化させた。溶液をシリカゲルによって除去し、フラッシュクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH19:1−>14:1)によって精製して、S8a(48mg、44%)を得た。
S8b)
3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
S7(26mg、0.045mmol)及びCuI(1mg、0.0045mmol)のDMF(4mL)溶液に3,4,5−トリフルオロフェニルアセチレン(0.009mL、0.090mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.008mL、0.045mmol)を添加した。生成した懸濁液を50℃で3時間撹拌した。溶液をシリカゲルによって除去し、フラッシュクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH19:1−>14:1)によって精製して、S8b(15mg、45%)を得た。
S8c)3’−{4−[(ブチルアミノ)カルボニル]−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル}−3’デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
S2)4−メトキシフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−O−プロパルギル−β−D−ガラクトピラノシド
化合物S1(1.45g、4.48mmol)(L.Zhang、G.Wei、Y.Du、Carbohydr.Res.、2009、344、2083〜2087)を無水酢酸(10mL)及びピリジン(10mL)に溶解させ、室温(rt:room temperature)で終夜(o.n.:overnight)撹拌した。溶媒を蒸発させて、S2(2.01g、99%)を白色固体として得た。
THF(100mL)中のS2(1.23g、2.72mmol)、5,6−ジフルオロサリチルアルデヒド(860mg、5.44mmol)及びCuI(518mg、2.72mmol)の混合物に、THF(5mL)に溶解したp−トルエンスルホニルアジド(1.34g、6.80mmol)を添加した。生成した混合物を、トリエチルアミン(1.51mL、10.88mmol)を添加する前に30分間撹拌し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒の蒸発後に残留物をCH2Cl2で希釈し、NH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄した。有機相を脱水し、濃縮し、その後、得られた残留物をMeOH(75mL)及びNaOMe(1M、25mL)に溶解させた。生成した溶液を終夜撹拌し、続いてダウエックスを添加してpHを7に調節し、溶液を濃縮した。得られた残留物を無水酢酸(10mL)及びピリジン(10mL)に溶解させ、室温で5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc3:1−>1:1)によって精製して、S3(1.35g、82%)を得た。
臭化亜鉛(25mg、0.11mmol)及びS3(1.35g、2.23mmol)をCH2Cl2(50mL)に溶解させ、臭化アセチル(0.49mL、6.68mmol)を添加し、溶液を室温で14時間撹拌した。溶液をCH2Cl2で希釈し、NaHCO3飽和水溶液で3回、塩水で3回洗浄した。有機相を脱水し、濃縮した。得られた残留物及びK2CO3(769mg、5.57mmol)をアセトン(40mL)に溶解させ、トリイソプロピルシランチオール(0.60mL、2.78mmol)を添加した。溶液を室温で18時間撹拌し、続いて溶媒を蒸発させ、CH2Cl2を添加し、それを水で洗浄した。有機相を脱水し、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc4:1−>1:1)によって精製して、S4(566mg、38%)を得た。
化合物S4(537mg、0.80mmol)及びS5(370mg、0.94mmol)(T.L.Lowary、O.Hindsgaul、Carbohydr.Res.、1994、251、33〜67)をアセトニトリル(30mL)に溶解させ、窒素ガスを溶液を通して10分間バブリングさせ、その後、フッ化テトラブチルアンモニウム(0.84mL、THF中1M、0.84mmol)を添加した。2.5時間後に溶媒を除去し、残留物をCH2Cl2に溶解させ、水で洗浄した。有機相を脱水し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc3:1−>1:2)によって精製して、S6(652mg、98%)を得た。
NaOMe(1M、10mL)をMeOH(15mL)及びCH2Cl2(2mL)中のS6(525mg、0.63mmol)の撹拌溶液に添加した。終夜撹拌後、pHをダウエックスによって7に調節し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH19:1−>9:1)によって精製して、S7(195mg、53%)を得た。
S10(26mg、0.032mmol)及びCuI(0.6mg、0.003mmol)のDMF(3mL)溶液にプロピオール酸メチル(0.004mL、0.048mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.005mL、0.032mmol)を添加し、混合物を50℃で54時間撹拌した。反応物をNH4Cl飽和水溶液でクエンチし、続いて溶媒を蒸発させ、水を添加した。混合物をCH2Cl2で2回抽出し、有機相を塩水で洗浄し、脱水し、濃縮した。得られた残留物をブチルアミン20%のMeOH溶液と一緒に室温で3日間撹拌した。溶液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH9:1)によって精製して、S11(13.2mg、60%)を得た。
S10)2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3’−アジド−3−3’−ジデオキシ−3−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
S9(300mg、0.454mmol)及びCuI(8.6mg、0.045mmol)のDMF(10mL)溶液に3,4,5−トリフルオロフェニルアセチレン(0.042mL、0.409mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.454mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌し、その後、反応物をNH4Cl飽和水溶液でクエンチし、続いて溶媒を蒸発させ、水を添加した。混合物をCH2Cl2で2回抽出し、有機相を塩水で洗浄し、脱水し、濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc1:1)によって精製して、S10(90mg、24%)を得た。
S14(22.5mg、0.036mmol)及びS15(18.2mg、0.036mmol)をアセトニトリル(10ml)に溶解させ、続いてTBAF(11μl、1M)を添加した。反応物を窒素雰囲気下で1時間撹拌し、続いて溶媒を蒸発させた。粗製材料をMeOH(10ml)に溶解させ、続いてNaOMe(500μl、1M)を添加した。反応混合物を終夜撹拌し、続いてDuolit IR120を用いてpHを中性(pH7)に調節し、濾過し、濃縮した。粗製材料をフラッシュクロマトグラフィ(DCM/MeOH(8:1))によって精製して、粗製材料を得た。この材料(12mg、0.020mmol)をDMF(8ml)に溶解させ、続いて1−エチニル−3−フルオロベンゼン(fluorobensen)(7μl、0.061mmol)、CuI(0.4mg、0.002mmol)及びトリエチルアミン(2.8μl、0.020mmol)を添加した。反応物を窒素雰囲気下で48時間撹拌し、続いて溶媒を蒸発させた。粗製材料をフラッシュクロマトグラフィ(DCM/MeOH(7:1))によって精製して、標記化合物S16(6.2mg、24%)を得た。
S13)1,2,4,6−テトラ−O−アセチル−3−デオキシ−3−(4−メトキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ−ベンズアミド)−β−D−ガラクトピラノース
化合物1,2,4,6−テトラ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−D−ガラクトピラノースS12(1600mg、4.286mmol)をエタノール(90ml)及びシクロヘキセン(180ml)に溶解させた。水酸化パラジウム(200mg、1.424mmol)を添加し、反応物を90℃で20分間加熱還流させた。反応混合物を濾過し、濃縮し、DCM(200ml)及びピリジン(1040μl、12.858mmol)に溶解させ、4−メトキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ−ベンゾイルクロリド(1247mg、5.143mmol)を添加した。反応物を窒素雰囲気下で4時間撹拌し、次いでNaHCO3(2*150ml)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水した。残留物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン/EtOAc:1:1)によって精製して、S13(934mg)を収率40%で得た。
S13(21.9mg、0.0395mmol)をDCM(4ml)に溶解させ、Ac2O(10.1μl、0.11mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で撹拌し、0℃に冷却した。HBr/AcOH(88μl、0.043mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌し、NaHCO3(1*50ml)、塩水(1*50ml)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濾過し、濃縮して、S14(20.1mg)を収率89%で得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ6.59(d、J=3.8Hz、1H)、6.12(d、J=7.9Hz、1H)、5.66(dd、J=3.1、1.1Hz、1H)、5.13(dd、J=11.3、3.8Hz、1H)、4.93(ddd、J=11.2、8.0、3.1Hz、1H)、4.55(t、J=6.4Hz、1H)、4.19(dd、J=11.6、6.0Hz、1H)、4.13(t、J=1.7Hz、3H)、4.06(dd、J=11.6、6.9Hz、1H)、2.16(s、3H)、2.14(s、3H)、2.07(s、3H)。
S20a)3−(9−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
アミン化合物S19(37mg、0.07mmol)を無水THFに懸濁させ、続いて9−アントラセンカルボニルクロリド(35mg、0.14mmol)を添加した。反応混合物を室温でN2雰囲気下で撹拌した。Et3N(0.1mL)を添加した。2時間後に9−アントラセンカルボニルクロリド(35mg、0.14mmol)を添加した。反応を6:1CH2Cl2:MeOH中のTLCによって追跡した。反応終了後、溶媒を蒸発させ、残留物をDCM:MeOHを溶離剤として用いたフラッシュクロマトグラフィによって精製して、純粋な化合物5を収率46%で得た。
S20b)3−(2−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
アミン化合物4(20mg、0.039mmol)を無水THFに懸濁させ、続いて2−アントラセンカルボニルクロリド(19.1mg、0.0796mmol)を添加した。反応混合物を室温でN2雰囲気下で撹拌した。Et3N(0.1mL)を添加した。2時間後に9−アントラセンカルボニルクロリド(19.1mg、0.0796mmol)を添加した。反応を6:1CH2Cl2:MeOH中のTLCによって追跡した。反応終了後、溶媒を蒸発させ、残留物をDCM:MeOHを溶離剤として用いたフラッシュクロマトグラフィによって精製して、純粋な化合物6を収率44%で得た。
S17)2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3’−アジド−3−3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
100mL丸底フラスコ中の2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3,3’−ジアジド−3,3’−ジデオキシ−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトシド(S9)(1.06g、1.60mmol)、3−フルオロフェニルアセチレン(0.16mL、1.44mmol)、CuI(15.2mg、0.08mmol)の無水CH3CN(20mL)溶液を窒素下で15分間撹拌した。Et3N(0.11mL、0.8mmol)をシリンジによって徐々に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、モノ付加環化(monocycloaddition)生成物を得た。生成物の形成をTLC1:2、n−ヘプタン−EtOAcによってモニターした。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をCH2Cl2(40mL)に溶解させ、NH4Cl水溶液(20mL)及び塩水(20mL)で連続して洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4を用いて脱水し、溶媒を減圧蒸発させた。残留物をn−ヘプタン−EtOAcを溶離剤として用いたフラッシュクロマトグラフィによって精製して、モノトリアゾールS17を収率42%で得た。
上記モノトリアゾールS17(525mg、0.67mmol)を、TLCによってモニターして完全に転化するまで、MeOH中で0.5M NaOMeで処理した。反応混合物をダウエックスH+樹脂を用いて中和した。樹脂を濾過除去し、溶媒を蒸発させた。粗製材料をCH2Cl2:MeOHを溶離剤として用いたフラッシュクロマトグラフィによって精製した。これによって、化合物S18を収率96%で得た。1H NMR(CD3OD、400MHz)δ:8.51(s、1H)、7.67(dd、1H)、7.61(m、1H)、7.46(m、1H)、7.07(m、1H)、4.93(2H H2O下で不明瞭)、4.78(d、1H、10.0Hz)、4.48(t、1H、10.0Hz)、4.13(d、1H、3.2Hz)、4.04(d、1H、9.6Hz及び10.0Hz)、3.97(d、1H、2.4Hz)3.85(m、6H)、3.40(dd、1H、9.6Hz及び2.8Hz 1H)。
S18(300mg、0.567mmol)のMeOH(0.7mL)溶液及びPd/C(10%、10mg)を水素雰囲気下で室温で3時間水素化した。反応を質量分析法によってモニターした。完了後、反応混合物をセライトに通して濾過し、溶媒を蒸発させて、S19を収率86%で得た。材料を更に精製せずに次の段階に使用した。
S10(50mg)、フェニルアセチレン(20μl)及びCuI(3mg)を混合し、アセトニトリル(10ml)に取った。反応混合物を脱気(アルゴン)し、続いてヒューニッヒ塩基(50μl)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧除去し、続いてフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/ヘプタン:酢酸エチル95:5=>5:95)によって精製した。適切な画分を組み合わせ、溶媒を減圧除去し、残留物をメタノール(10ml)に溶解させた。1Mナトリウムメトキシドのメタノール(1.5ml)溶液を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。TFA(0.2ml)を添加し、溶媒を減圧除去した。残留物をHPLC(C18/MeCN:H2O:0.1%TFA)によって精製した。凍結乾燥させると標記化合物が白色固体として生成した(8mg)。
S10)3’−アジド−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
3,3’−ジアジド−3,3’−ジデオキシ−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシドS9(131mg)及びトリメチル−[2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチニル]シラン(45μl)をアセトニトリル(5ml)に溶解させ、反応混合物を脱気(アルゴン)した。フッ化セシウム(30mg)を添加し、反応混合物を5分間撹拌した。CuI(4mg)、続いてヒューニッヒ塩基(100μl)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、続いて溶媒を減圧除去した。残留物をシリカ上で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(SiO2/ヘプタン:酢酸エチル95:5=>5:95)によって精製した。適切な画分を減圧濃縮し、残留物をメタノール(10ml)に溶解させた。1Mナトリウムメトキシドのメタノール(1.5ml)溶液を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。TFA(0.2ml)を添加し、混合物を減圧濃縮した。残留物をHPLC(C18/MeCN:H2O:0.1%TFA)によって精製した。凍結乾燥させると、白色固体が生成し、それをピリジン(5ml)に溶解させた。無水酢酸(1ml)を添加し、反応混合物を室温で5時間撹拌し、続いて溶媒を減圧除去し、残留物を少量のジクロロメタンに溶解させ、シリカ充填物に通して濾過した。溶媒を減圧除去して、S10の白色固体(84mg)を得た。
Kd値の評価
ガレクチンに対する化合物3a〜cの親和性を蛍光異方性アッセイによって測定した。Soerme,P.、Kahl−Knutsson,B.、Huflejt,M.、Nilsson,U.J.及びLeffler H.(2004)「ガレクチン−リガンド相互作用を評価する分析ツールとしての蛍光偏光(Fluorescence polarization as an analytical tool to evaluate galectin−ligand interactions)」Anal.Biochem.334:36〜47(Soermeら、2004)、並びにSalomonsson,Emma;Larumbe,Amaia;Tejler,Johan;Tullberg,Erik;Rydberg,Hanna;Sundin,Anders;Khabut,Areej;Frejd,Torbjorn;Lobsanov,Yuri D.;Rini,James M.らによる「ガレクチン−1の一価相互作用(Monovalent interactions of GAlectin−1)」、Biochemistry(2010)、49(44)、9518〜9532(Salomonssonら、2010)に記述されたように、化合物をガレクチンとフルオレセインタグ付き糖プローブの相互作用の阻害剤として使用した。低濃度のガレクチン−3(50nM)の使用を可能にする、3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシドの構造に基づいてガレクチン−3に対する高親和性を有するように構築されたプローブ(SY)を使用することによって、ガレクチン−3に対する該化合物の高親和性を測定できるようにアッセイを改作した。100nMアルブミンを担体として入れて、こうした低ガレクチン濃度におけるタンパク質損失を防止した。
NMRスペクトルをBruker AvanceII400MHz分光計によって周囲温度で記録した。1H−NMRスペクトルを2D法(COSY)によって帰属させた。残留CHCl3又はCD2HODを基準としてMe4Siのシグナルから低磁場方向のppmで化学シフトを示した。HRMSをMicromass Q−TOFマイクロ分光計(ESI)によって記録した。反応をアルミニウムで支持されたシリカゲルプレート(Merck 60F254)を用いたTLCによってモニターし、UV光を利用し、エタノール性H2SO4(7%)を用いて炭化して可視化した。カラムクロマトグラフィをシリカゲル(40〜60μm、60Å)を用いて実施した。溶媒を活性M.S.と一緒に貯蔵して乾燥させた。試薬は、シグマアルドリッチによって供給され、そのまま使用した。
実施例1.1
2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド2a
アセトニトリル(30mL)中のA1(300mg、0.45mmol)(van Scherpenzeel,M.;Moret,E.E.;Ballell,L.;Liskamp,R.M.J.;Nilsson,U.J.;Leffler,H.;Pieters,R.J.「ガレクチン−3を標識する新しいチオジガラクトシド系化学プローブの合成及び評価(Synthesis and Evaluation of New Thiodigalactoside−Based Chemical Probes to Label Galectin−3)」ChemBioChem2009、10、1724〜1733)とCuI(17mg、0.091mmol)の混合物に、3,4−ジフルオロフェニルアセチレン(0.14mL、1.14mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.45mmol)を添加した。生成した混合物を50℃で8時間撹拌した。反応物をNH4Cl飽和水溶液でクエンチし、溶媒を蒸発させた。水を残留物に添加し、CH2Cl2で2回抽出し、有機相を塩水で洗浄し、脱水し、濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc1:1−>1:4)によって精製して、2a(115mg、23%)を得た。
2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド2b
アセトニトリル(20mL)中のA1(300mg、0.45mmol)とCuI(17mg、0.091mmol)の混合物に3,4,5−トリフルオロフェニルアセチレン(0.086mL、0.72mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.45mmol)を添加した。生成した混合物を50℃で6時間撹拌した。反応物をNH4Cl飽和水溶液でクエンチし、溶媒を蒸発させた。水を残留物に添加し、CH2Cl2で2回抽出し、有機相を塩水で洗浄し、脱水し、濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:EtOAc1:1−>1:4)によって精製して、2b(28mg、6%)を得た。
2,2’,4,4’,6,6’−ヘキサ−O−アセチル−3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド2c
アセトニトリル(30mL)中のA1(505mg、0.76mmol)とCuI(77mg、0.40mmol)の混合物に3,5−ジフルオロフェニルアセチレン(0.224mL、1.89mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.132mL、0.76mmol)を添加した。生成した混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を塩水でクエンチし、混合物をEt2Oで抽出した。有機相を塩水で1回洗浄し、混合水相をEt2Oで1回抽出した。混合有機相を脱水し(Na2SO4)、濃縮した。得られた残留物2cを更に精製せずに次のステップに使用した。
3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド3a
NaOMe(1M、3mL)をMeOH(12mL)及びCH2Cl2(3mL)中の2a(115mg、0.12mmol)の撹拌溶液に添加した。18時間後、溶液をダウエックスによってpH7に調節し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH19:1−>4:1)によって精製して、3a(36mg、43%)を得た。
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド3b
NaOMe(1M、2mL)をMeOH(4mL)及びCH2Cl2(1mL)中の2b(28mg、0.029mmol)の撹拌溶液に添加した。3日後、溶液をダウエックスによってpH7に調節し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2:MeOH19:1−>9:1)によって精製して、3b(14mg、68%)を得た。
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド3c
NaOMe(183mg、3.39mmol)をMeOH(40mL)及びCH2Cl2(10mL)中の2c(0.76mmol、前のステップから未精製)の撹拌溶液に添加した。18時間後、溶液をAcOHによってpH7に調節し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(EtOAc:MeOH10:1)によって精製し、MeCNから再結晶させて、3cを2ステップで収率27%で得た。
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Claims (22)
- 式(1)の化合物であって、
式中、R1〜R3は、水素(H)、フッ素、フッ素(F)で場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R4及びR5は、H、F、Cl及びメチルから独立に選択され、
R6は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R7は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換されたアリールから選択され、
Bは、
式中、R8〜R12は、H、F、フッ素(F)で場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R13〜R16は、H、F、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3から独立に選択され、
R17は、C1〜6アルキル、分岐C3〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
R18は、F、Cl、Fで場合によっては置換されたメチル、及びFで場合によっては置換されたOCH3で場合によっては置換されたアリールから選択される、
化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。 - AとBを同一にすることができない、請求項1に記載の化合物。
- Aが式2から選択され、Bが式6から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
- R1〜R3がH又はFから独立に選択され、R8〜R12がH又はFから独立に選択される、請求項3に記載の化合物。
- Aが式2から選択され、Bが式7から選択される、請求項1に記載の化合物。
- R1〜R3がH又はFから独立に選択され、R13〜R14がどちらもFであり、R15〜R16がどちらもHである、請求項5に記載の化合物。
- R1がHであり、R2がHであり、R3がFである、請求項6に記載の化合物。
- R1〜R3がFである、請求項6に記載の化合物。
- Aが式2から選択され、Bが式8から選択される、請求項1に記載の化合物。
- R1〜R3がH又はFから独立に選択され、R17がC1〜5アルキルである、請求項9に記載の化合物。
- R1〜R3がすべてFであり、R17がtert−ブチル又はn−ブチルである、請求項9又は10に記載の化合物。
- Aが式2から選択され、Bが式9から選択される、請求項1に記載の化合物。
- R1〜R3がH又はFから独立に選択され、R18が、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシ−フェニルなどの4個のF及び1個のOCH3で置換されたフェニル、2−アントラセニル、9−アントラセニル、1−ナフチル並びに2−ナフチルから選択される、請求項12に記載の化合物。
- R1〜R3がすべてFであり、R18が2,3,5,6−テトラフルオロ−4メトキシ−フェニルから選択される、請求項12に記載の化合物。
- 3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3’−デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−3’−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3’−{4−[(ブチルアミノ)カルボニル]−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル}−3’デオキシ−3−O−[(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−3−クロメニル)メチル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−{4−[(ブチルアミノ)カルボニル]−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル}−3,3’−ジデオキシ−3’−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3’−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−3−(4−メトキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ−ベンズアミド)−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−(9−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3−(2−アントラセンカルボキサミド)−3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−3’−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ジデオキシ−3,3’−ジ−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド、及び
3,3’−ビスデオキシ−3,3’−ビス−[4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−1,1’−スルファンジイル−ジ−β−D−ガラクトピラノシド
から選択される、請求項1に記載の化合物。 - 医薬品として使用するための請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
- 請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物と、場合によっては担体または賦形剤などの薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬組成物。
- ヒトなどの哺乳動物におけるガレクチン−3などのガレクチンとリガンドの結合に関係する障害を処置する方法における使用のための、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
- 前記障害が、炎症;線維症、例えば、肺線維症、又は任意の実質臓器線維症、例えば、肝線維症、腎線維症、眼線維症及び心臓の線維症;敗血症ショック;癌;自己免疫疾患;代謝障害;心疾患;心不全;眼球血管新生などの病的血管新生、又は眼球血管新生に付随する疾患若しくは症状、例えば、癌に関連した血管新生;並びに加齢黄斑変性症および角膜血管新生などの眼疾患からなる群から選択される、請求項19に記載の使用のための化合物。
- ヒトなどの哺乳動物におけるガレクチン−3などのガレクチンとリガンドの結合に関係する障害の処置方法であって、治療有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を前記処置を必要とする哺乳動物に投与する方法。
- 前記障害が、炎症;線維症、例えば、肺線維症、又は任意の実質臓器線維症、例えば、肝線維症、腎線維症、眼線維症及び心臓の線維症;敗血症ショック;癌;自己免疫疾患;代謝障害;心疾患;心不全;眼球血管新生などの病的血管新生、又は眼球血管新生に付随する疾患若しくは症状、例えば、癌に関連した血管新生;並びに加齢黄斑変性症および角膜血管新生などの眼疾患からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
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