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JP2017508447A - 小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品 - Google Patents

小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品 Download PDF

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JP2017508447A JP2016549079A JP2016549079A JP2017508447A JP 2017508447 A JP2017508447 A JP 2017508447A JP 2016549079 A JP2016549079 A JP 2016549079A JP 2016549079 A JP2016549079 A JP 2016549079A JP 2017508447 A JP2017508447 A JP 2017508447A
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Abstract

小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品、及びこれを製造する方法を提供する。肉製ペットフード製品及びこれを製造する方法は、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又は(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせを使用して、製品構造、外観、及び美味性に悪影響を与えずに小麦グルテンを置き換える。肉製ペットフード製品は、好ましくは肉類似食品塊などの乳化製品である。卵白は好ましくは噴霧乾燥卵白である。キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせは、小麦グルテンと、重量比で1:1以下で置き換えることができる。肉製ペットフード製品は、小麦グルテンを含有せず、好ましくはグルテンを全く含まない。【選択図】 図3

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2014年1月29日出願の米国特許仮出願第61/933,000号に対する優先権を主張し、その開示は、この参照により本明細書に組み込まれる。
[0002]本開示は、概してペットフードに関する。より詳細には、本開示は、小麦グルテンを含まない肉ペットフード製品に関し、このような肉ペットフード製品の製造方法にも関する。
[0003]エマルジョンの安定性及び結着性を向上し、風味を付与し、並びに製造コストを削減するため、ペットフードには活性小麦グルテンなどの小麦グルテンが使用されている。例えば、肉エマルジョンに小麦グルテンを含有させることで、小麦グルテンを含有させない場合には肉エマルジョン製品の調製の際の脂質対タンパク質比及び総タンパク質対ミオシン比の受容性が最低限度のものである肉材料を使用可能になる。
[0004]小麦グルテンの粘弾性に由来する、ペットフード製品、特に高温、高せん断及び/又は高圧を伴う加工法により製造される製品の審外観の良さは重要である。例えば、小麦グルテンは、有利には加工の際に粘度に加え延展性をもたらし、並びに高温及び高圧下で伸張及び収縮し、これらの特性は、両方共、乳化食品製品に特に有益である。
[0005]一部のペットはグルテンに過敏であるおそれがある。過敏なペットがグルテンを摂取すると、慢性の胃腸障害、皮膚炎、及び慢性の耳腔炎(chronic ear infections)を発症し得る。更に、ペットがグルテンに過敏でない場合でさえ、この穀物を大量摂取すると、健康に悪影響が生じるおそれがある。例えば、ネコ及びイヌの自然な状態での食事にはタンパク質、脂質、及び水分が豊富に含まれており、炭水化物含料は少なく、イヌ又はネコに最適な食事は自然の状態の食事に非常に近い。この点、穀物が多量に含まれる食事によりインスリン産生が促進され、炎症性物質の産生及びインスリンの過剰産生により、体は適正な体重を維持するのが難しくなり、肥満及びその他の問題が生じてしまうおそれがある。
[0006]血漿、大豆肉、カゼイン酸ナトリウム、ホエータンパク質濃縮物、乾燥卵白、ガム類、セルロース、キャノーラ粉、エンドウタンパク質、及びtubermine(登録商標)を含む乳化ペットフードにおいて、いくつかのグルテン置換原材料がそれぞれ試験されている。得られるペットフードは十分な塊形状ではなかった。塊は軟質であり、細粒を多量に含み、食感は従来の乳化模造肉塊とは大きく異なっていた。
[0007]本開示は、小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品を提供し、このような肉製ペットフード製品の製造方法も提供する。本ペットフード製品及び本方法は、製品の構造、外観、及び美味性に悪影響を与えることなく、小麦グルテンを(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又は(iii)アマニミール及び卵白を組み合わせたもの、で代用する。
[0008]肉製ペットフード製品は、本物の肉様の印象を備えている肉製エマルジョン製品とすることができ、タンパク質及び脂質を含有する肉エマルジョンを形成すること、エマルジョンを粉末状にし少なくとも132°Fの温度に加熱すること、エマルジョンに少なくとも100psiの圧力をかけるプロセシングゾーンにエマルジョンを導入すること、並びにエマルジョンを排出すること、により製造される。キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせは、肉材料の乳化の前及び/又は後に添加することができる。
[0009]肉製ペットフード製品は、本物の魚の外見及び食感を備えた人工魚塊であってよく、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせを含む原材料の混合物を調製すること、約135〜約170℃の温度に上昇させながら混合物を混合すること、並びに約60〜約95℃の温度に混合物を冷却すること、により製造され得る。
[0010]したがって、ある概括的な実施形態では、本開示は、乳化肉材料と、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、及び(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料とを含むペットフード製品を提供し、製品は小麦グルテンを含まない。
[0011]一実施形態では、ペットフード製品は、製品の少なくとも29重量%のタンパク質を含む。
[0012]一実施形態では、ペットフード製品は、最大で15重量%の脂質を含む。
[0013]一実施形態では、乳化肉材料は、家禽肉、牛肉、豚肉、及び子羊肉からなる群から選択される少なくとも1種の供給源に由来し、原材料は、製品の約5重量%〜約55重量%の量で存在する。
[0014]一実施形態では、乳化肉材料はすり身(surimi)を含み、この原材料は製品の約2〜約10%の量で存在する。
[0015]一実施形態では、製品はグルテンフリーである。
[0016]別の実施形態では、本開示は、小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法を提供する。本方法は、肉材料の乳化を行い、小麦グルテンを含まない肉エマルジョンを形成すること、肉エマルジョンを粉砕し加熱すること、肉エマルジョンを高圧にさらすこと、並びに乳化の前、乳化の後、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される時点で、肉材料に(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、及び(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料を加えること、を含む。
[0017]一実施形態では、肉材料は、家禽肉、牛肉、豚肉、及び子羊肉からなる群から選択される少なくとも1種の供給源に由来し、原材料は、エマルジョンの約5重量%〜約55重量%の量で存在する。
[0018]一実施形態では、肉材料はすり身を含み、原材料はエマルジョンの約2〜約10%の量で存在する。
[0019]一実施形態では、加熱は、少なくとも132℃の温度で実施される。
[0020]一実施形態では、高圧は少なくとも100psiである。
[0021]一実施形態では、方法は、高圧の後に実施され、(i)肉エマルジョンを塊にダイシングし、この塊を別のペットフード製品と混合する工程、(ii)肉エマルジョンを小片に切り出し、含水量12%未満に乾燥させた後、香味料で被覆する工程、(iii)肉エマルジョンを小片に切り出し、含水量25%未満に乾燥させた後、小片を被覆することにより常温保存可能なソフトトリーツを形成する工程、並びに(iv)肉エマルジョンを塊にダイシングし、含水量12%未満に塊を乾燥させ、乾燥させた塊を別のペットフード製品と混合する工程、からなる群から選択される工程、を更に含む。
[0022]一実施形態では、肉エマルジョンはグルテンフリーである。
[0023]別の実施形態では、本開示は、小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法を提供する。方法は、肉エマルジョンにおける小麦グルテンを、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、並びに(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料に置き換えること、並びにこの肉エマルジョンを加工することにより、小麦グルテンを含まないペットフード製品を形成すること、を含む。
[0024]一実施形態では、原材料は1:1の重量比又はそれより少ない重量比で小麦グルテンと置き換えられる。
[0025]一実施形態では、肉エマルジョンはグルテンフリーである。
[0026]別の実施形態では、本開示は、小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法であって、すり身と、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、及び(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料とを含み、小麦グルテンを含まない混合物を形成すること、混合物の温度を上昇させながら混合物を混合すること、並びに混合した混合物を冷却して、小麦グルテンを含まない魚塊を製造すること、を含む、方法を提供する。
[0027]一実施形態では、混合中に、温度を約135〜約170℃に上昇させる。
[0028]一実施形態では、この混合した混合物を約60〜約95℃の温度に冷却する。
[0029]一実施形態では、混合物はグルテンフリーである。
[0030]一実施形態では、原材料は混合物の約2〜約10%の量で存在する。
[0031]本開示の利点は、小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品を提供することである。
[0032]本開示の別の利点は、グルテンフリーの肉製ペットフード製品を提供することである。
[0033]本開示の更に別の利点は、小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品を製造する方法を提供することである。
[0034]本開示の更に別の利点は、製品の構造及び外観に悪影響を与えずに肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0035]本開示の更なる利点は、小麦グルテンに由来する質感、例えば、肉様製品については筋のある外観、及び魚様製品については、層状及びフレーク状の外観、を維持しつつ、肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0036]本開示の別の利点は、高温、高せん断、及び/又は高圧の加工条件を可能にしつつ肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0037]本開示の更に別の利点は、ペットフード製品の美味性を維持しつつ肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0038]本開示の更に別の利点は、湿潤、セミモイスト、及び乾燥ペットフードなどの数多くの形態で、様々な寸法及び形状で、並びに単独で又は別のペットフード製品との混合物として使用され得る、肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0039]本開示の別の利点は、小麦グルテンが置き換えられている肉エマルジョン製品の製造方法を提供することである。
[0040]本開示の更に別の利点は、筋肉を模している肉エマルジョン製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0041]本開示の更に別の利点は、実物の肉に非常に類似する外観を備える肉エマルジョン製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0042]本開示の別の利点は、実物の肉に非常に類似した印象を備えており、高含水食品製品の缶詰を製造する際に必要とされるものなどの市販の缶詰の製造及び殺菌手順を施したときに、まとまり及び形状を保持する肉エマルジョン製品中の、小麦グルテンを置き換えることである。
[0043]本開示の更に別の利点は、家禽肉、豚肉、牛肉、魚肉、又はその他の肉を模すことのできる肉エマルジョン中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0044]本開示の別の利点は、粘らず、どろどろにならず、又は形が崩れない強い噛みごたえ/食感を維持しながらも肉エマルジョン製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0045]本開示の別の利点は、製造工程に悪影響を与えることなく肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換えることである。
[0046]追加の特徴及び利点は、以降の発明の詳細な説明及び図面に記載され、これにより明らかとなろう。
実施例1〜6で製造する肉類似食品塊の配合を示す表である。
実施例7及び8で使用する魚類似食品塊の配合を示す表である。
実施例1で製造する肉類似食品塊の写真である。
実施例2で製造する肉類似食品塊の写真である。
実施例6で製造する肉類似食品塊の写真である。
実施例7で製造する魚類似食品塊の写真である。
実施例8で製造する魚類似食品塊の写真である。
[0054]本明細書に記載のすべての百分率は、別途記載のない限り組成物の合計重量に基づくものである。pHについての参照がなされるとき、値は標準的な装置により25℃にて測定されるpHに相当する。本明細書で使用するとき、「約」は、ある数の範囲の数字、例えば、参照された数字の−10%〜+10%、及び好ましくは−5%〜+5%の範囲の数字を指す。更に、本明細書におけるすべての数値範囲は、その範囲内のすべての整数又は分数を含むと理解されたい。
[0055]用語「ペット」は、本開示の組成物から利益を得ることのできる、又は本組成物を楽しむことのできる、任意の動物を意味する。ペットは、鳥類、ウシ、ウマ、ネコ、ヤギ、オオカミ、ネズミ、ヒツジ、ブタなどの動物であり得る。ペットは、任意の好適な動物であり得、本開示は、特定のペット動物に限定されない。用語「コンパニオンアニマル」とは、犬又はネコを意味する。
[0056]用語「ペットフード」は、ペットによる消費が意図される任意の組成物を意味する。用語「塊」は、複数の別個の食品体を意味し、好ましくは食品体は、肉エマルジョンを別個の片に薄く切り出すことにより製造される。「肉類似食品」は、外観、質感、及び物理的構造が天然の肉塊又は肉片に類似している肉エマルジョン製品を意味する。
[0057]「乾燥フード」は、水分活性が0.65未満のペットフードである。「キブル」は、乾燥ペットフードのペレットである。「セミモイストフード」及び「半湿潤フード」は、水分活性0.65〜0.8のペットフードである。「湿潤フード」は、水分活性0.8超のペットフードである。
[0058]用語「すり身」は、脱骨した魚肉を繰り返し洗浄後、上澄みを廃棄し、濃縮され安定化されたペースト状の筋原線維タンパク質源を生成することで得られる、魚を主体とした食品製品であり、冷凍前に抗凍結剤が添加される。様々な品質等級(A、AA、AAA、FA、KA、SA、RA、KBなど)のすり身を使用して、人工魚塊を製造することができる。品質等級は、(1)洗浄量に直接関係する色味/白色度(明度)、及び(2)ゲル強度、により決定される。品質等級が高くなるほど、筋原線維タンパク質が濃縮されることに起因して、白色度は高くなり(より洗浄される)、ゲル強度測定値が高くなる。
[0059]本明細書で使用するとき、及び添付の特許請求の範囲において、単語の単数形には、文脈において明確に記載のない限り複数形も包含し、あるいは複数形は単数形を包含する。したがって、「a」、「an」及び「the」の言及には、概してそれぞれの用語の複数形が包含される。例えば、「化合物(a compound)」又は「方法(a method)」は、複数のかかる「化合物(compounds)」又は「方法(methods)」を包含する。
[0060]同様に、用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」は、排他的にではなく、包括的に解釈される。同様にして、用語「含有する(include)」、「含有する(including)」及び「又は(or)」は、このような解釈が文脈から明確に妨げられない限りは包括的なものであると解釈される。しかし、本開示により提示される実施形態は、本明細書にて具体的に開示されない任意の要素を欠く場合がある。したがって、用語「を含む」を用い定義される実施形態の開示により、開示される構成成分「から本質的になる」及び「からなる」実施形態も開示される。本明細書で使用するとき、特に用語の列挙を伴う用語「実施例」は、単なる例示及び説明であり、排他的又は包括的なものとしてみなされるべきではない。本明細書で開示される任意の実施形態は、本明細書で開示される任意のその他の実施形態と組み合わせることができる。
[0061]本発明者らは、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又は(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせが、製品構造、外観、及び美味性に悪影響を与えることなく乳化肉製ペットフード製品中の小麦グルテンを置き換え可能であることを驚くべきことに見出した。したがって、本開示は、小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品を提供し、かつこのような肉製ペットフード製品の製造方法も提供する。肉製ペットフード製品は、好ましくは肉類似食品塊などの乳化製品である。アマニミール及び卵白の組み合わせにおける卵白は、好ましくは噴霧乾燥卵白である。
[0062]キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせは、小麦グルテンと重量比1:1以下で置き換えることができる。肉製ペットフード製品は小麦グルテンを含有しておらず、好ましくはグルテンを全く含有していない。好適なキャノーラタンパク質単離物、アマニミール、及び卵白の非限定例は、それぞれBioExx Specialty Proteins社のISOLEXX(登録商標)、Glanbia Nutritionals社のOPTISOL(登録商標)5300、Sonstegard Foods社の噴霧乾燥angel又は標準卵白である。
[0063]キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせの量は、製品の用途、エマルジョンに使用する肉材料の品質、及び原材料費の検討、などの因子をもとに、乳化肉製ペットフード製品の約5重量%〜約35重量%に変更することができる。好ましい実施形態では、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせの量は、約5重量%〜約35重量%、好ましくは25重量%〜約35重量%、例えば、約28重量%〜約31重量%である。概して、使用する肉材料の脂質含量及び含水量を増量させるに伴い、エマルジョン中のキャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせも増量させる。一実施形態では、肉製ペットフード製品は、グルテンを含有せず、約20%のアマニミール及び約8%の噴霧乾燥卵白を含む。
[0064]好適な肉材料の非限定例としては、哺乳類、魚類及び鳥類(例えば、家禽肉、牛肉、豚肉、子羊肉、及び魚肉、特にペットに適した種類の肉)由来の肉(すなわち、骨格組織及び非骨格組織)が挙げられ、肉副産物(すなわち、食肉処理された哺乳類、鳥類、又は魚類に由来する、溶解させていない、肉以外の清澄な部位)も挙げられる。好ましくは、肉材料は、冷凍させた材料などの乾燥していない肉及び/又は肉副産物である。より具体的な非限定例としては、牛及び羊の全枝肉、脂肪を取り除いた豚赤身、牛すね肉、子牛、牛及び豚頬肉;唇、胃袋、心臓、及び舌などの肉副産物、並びに機械的に脱骨した牛、鶏、又は魚、牛及び豚の肝臓、肺、及び腎臓など動物試料への使用が認可されている肉副産物が挙げられる。
[0065]一実施形態では、肉材料は、異なる3〜5種の肉及び/又は肉副産物の組み合わせとすることができ、最大で約25重量%の脂質、好ましくは約15%未満の脂質、より好ましくは約13%未満の脂質、更により好ましくは約9%未満の脂質、例えば、約4%〜約9%の脂質、並びに最も好ましくは6%以下の脂質、例えば、約4%〜約6%の脂質を含有するよう調合することができる。一実施形態では、肉製ペットフード製品は、少なくとも29重量%のタンパク質、例えば、29重量%〜31重量%のタンパク質を含み得る。
[0066]好ましい実施形態では、肉製ペットフード製品は、完全で栄養のバランスのとれているペットフードである肉製ペットフード製品は押出成形製品であってよく、一実施形態では、コンパニオンアニマルのためのものであってよい。一実施形態では、肉製ペットフード製品は、キブルなどの乾燥キャットフード又は乾燥ドッグフードである。別の実施形態では、肉製ペットフード製品は、セミモイストキャットフード又はセミモイストドッグフードである。更に別の実施形態では、肉製ペットフード製品は、湿潤キャットフード又は湿潤ドッグフードである。
[0067]一実施形態では、肉製ペットフード製品は、適した寸法のさいの目にダイシングし、肉汁、ソース、ゲル、又はパテと混合することができる。肉製ペットフード製品を含有する混合物を、缶、パウチ、又はガラス瓶などの容器に充填し、密封することができる。次に、この容器をレトルト殺菌することができる。
[0068]別の実施形態では、肉製ペットフード製品は、大片を乾燥後(例えば、含水量12%未満)、香味料で被覆してペットトリーツにすることにより製造することができる。
[0069]更に別の実施形態では、肉製ペットフード製品の大片を乾燥させて(例えば、含水量25%未満)適切な寸法にした後、香味料、保存料及びで保湿剤(Aw<0.7)で被覆することにより常温保存可能なソフトトリーツを製造できる。ソフトトリーツは、この形態で使用することができ、又は適した比率で、香味料で被覆した乾燥増量キブルと混合することができる。
[0070]更に別の実施形態では、肉製ペットフード製品は、さいの目の塊などのキブル寸法の片にダイシングし、乾燥(例えば、含水量12%未満に)した後、乾燥増量キブルと混合することができる。混合物は、香味料で被覆することができ、あるいはその代わりに乾燥さいの目塊及び増量キブルを別個に被覆した後で混合することができる。
[0071]好適な香味料の非限定例としては、酵母、牛脂、溶解させたアニマルミール(例えば、家禽肉、牛肉、子羊肉及び豚肉)、香料抽出物又はブレンド(例えば、焼いた牛肉)、及び香辛料などが挙げられる。好適な香辛料としては、パセリ、オレガノ、セージ、ローズマリー、バジル、タイム、及びチャイブが挙げられる。
[0072]キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせは、エマルジョンの安定性及び結着性を向上する乾燥タンパク質性材料である。1つ以上の追加の乾燥タンパク質性材料を、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせと共に肉エマルジョンに使用することができる。好適な追加の乾燥タンパク質性材料の非限定例としては、大豆粉、大豆タンパク質濃縮物、大豆タンパク質単離物、卵アルブミン、及び脱脂粉乳が挙げられる。任意の追加の乾燥タンパク質性材料、及びキャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせの総量は、エマルジョンの約5重量%〜約35重量%、好ましくは約25重量%〜約35重量%に変更することができる。
[0073]本開示は、小麦グルテンを含まない肉製ペットフード製品の製造方法も提供する。本方法は、いずれの工程にも小麦グルテンを使用せず、好ましくはいずれの工程にもグルテンを全く使用しない。肉製ペットフード製品は、当業者に知られる任意の加工法を用い製造することができる。例えば、肉製ペットフード製品は、2010年6月15日にDingmanらに発行された米国特許第7,736,686号、2003年11月18日にDingmanらに発行された米国特許第6,649,206号、2002年4月30日にDingmanらに発行された米国特許第6,379,738号、並びに2013年1月31日に公開されたCullyらの国際公開第2013/015944号(出願番号第PCT/US2012/044889号)に開示される手順のうちのいずれかを用い製造することができ、これらのすべての特許文献は本出願人らに譲渡されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0074]例えば、ペットフードの好ましい実施形態は、実物の肉様の外観をもたらす視認され得る小径繊維を含む肉エマルジョン製品であり、肉エマルジョン製品は、天然の肉材料混合物を処方し、粉砕し、乳化することにより製造できる。一実施形態では、実物の肉様の外観は、ペットフード製品中で線状に一塊に配置された複数の繊維束によりもたらされる。
[0075]一実施形態では、肉材料は、以下に詳述する混合力及びせん断力を利用することにより肉材料及び任意の追加の原材料の寸法を低減する、高速ブレンダを用い乳化される。
[0076]第一工程で肉材料を乳化した後、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせの少なくとも部分を肉材料に加えることができる。続いて、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせを含む乳化肉材料を更に混合し、高速混合力及びせん断力を伴う別の乳化工程にかけることができる。追加して又はあるいは、第一の乳化の前に、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせの少なくとも部分を肉材料に加えることができる。
[0077]第一の工程で肉材料を乳化後に、任意の追加の乾燥タンパク質性材料の少なくとも部分を肉材料に加えることができる。追加して又はあるいは、第一の乳化の前に、任意の追加の乾燥タンパク質材料の少なくとも部分を肉材料に加えることができる。
[0078]従来の肉エマルジョン製品に使用される添加剤を、肉エマルジョン製品の乳化の前及び/又は後に肉材料に混合してもよく、肉エマルジョン製品に含有させてもよい。好適な添加剤の非限定例としては、製品に望ましい味覚特性を提供するのに十分な量の塩、香味料、及び糖などが挙げられる。更に、例えば、ビタミン類、ミネラル類、香味料、着色料などの微量のその他の乾燥原材料も肉エマルジョンに添加できる。
[0079]好適なビタミンの非限定例としては、ビタミンA、任意のビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、及びビタミンKなどが挙げられ、これらの様々な塩、エステル、又はその他の誘導体を含む。好適なミネラル類の非限定例としては、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、塩化物、ホウ素、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、及びセレニウムなどが挙げられる。
[0080]好適な着色料の非限定例としては、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色3号、赤色40号、黄色5号、及び黄色6号などのFD&C着色料、キャラメルによる着色、アナトー、クロロフィリン、コチニール、ベタニン、ターメリック、サフラン、パプリカ、リコピン、エルダーベリージュース、パンダン、及びチョウマメなどの天然着色料、二酸化チタン、並びに当業者に既知の任意の好適な食品着色料が挙げられる。
[0081]肉エマルジョンの配合は多岐にわたる一方、エマルジョンは、タンパク質の凝集により、このエマルジョンが不安定であるという徴候を生じさせることなく安定な肉エマルジョン製品を形成するのに十分な、脂質対タンパク質比を有する必要がある。エマルジョンのタンパク質含有量は、エマルジョンを水の沸点を超える温度に加熱することにより凝集させ、このような温度への短時間、例えば、約5分以内、及び好ましくは3分以内での加熱後に安定なエマルジョン製品を形成させ得るものにする必要がある。したがって、一実施形態では、このような肉材料が肉エマルジョンの約50重量%〜75重量%、及び好ましくは約60重量%〜約70重量%の割合で存在するよう、肉材料と、乾燥タンパク質材料を含む添加物とを共に混合する。好ましい実施形態では、肉エマルジョンの出発原材料は、約29重量%〜約31重量%のタンパク質、及び最大で約15重量%の脂質、好ましくは約4重量%〜約9重量%の脂質、より好ましくは約4重量%〜約6重量%の脂質を含む。得られる肉エマルジョン製品は、好ましくは出発原材料のものと実質的に類似するプロファイルを有する;しかしながら、肉汁又はブロスを製品に添加する場合、このプロファイルは、肉汁/ブロスの含水量、タンパク質、及び/又は脂質含有量により変更することができる。
[0082]好ましくは、肉エマルジョンは、肉エマルジョンの約45重量%〜約80重量%の水分、より好ましくは約49重量%〜約56重量%の水分、最も好ましくは約52重量%〜約56重量%の水分を含有するよう調合することができる。エマルジョン中の正確な水濃度は、エマルジョン中のタンパク質及び脂質の量に応じて異なる。
[0083]肉混合物を肉挽き機に通して、肉材料を実質的に均質な寸法の片に小型化することができる。好ましくは、肉挽き機は、1cm以下の肉挽きプレートを備えているものの、肉を1cm超の粒径に挽くことにより十分な結果を得ることができる。冷凍した状態の肉材料を使用する場合、冷凍肉材料は、肉挽き機に導入する片寸法を減少させるべく予め壊しておくか又は片に切り出すべきである。片の寸法は、肉挽き機の導入寸法に依存するものの、方法の実施形態は、冷凍肉材料を約10cm四方の片に切り出すことを含む。
[0084]肉挽き後、肉を均一(例えば、均質)になるまで混合する混合槽に肉小片の混合物を輸送し、好ましくは熱水ジャケット又は蒸気注入などにより約−1℃〜約7℃の温度に加温して肉混合物の送り込みを促進する。
[0085]次に、肉材料の乳化を行い肉エマルジョンを形成する条件下で、ひき肉小片の均一な混合物を細かく粉砕する。肉エマルジョン中では、肉混合物のタンパク質及び水が脂肪球を封入するマトリックスを形成する。肉材料は、タンパク質スラリー中で、脂肪を球として分解及び分散してエマルジョンを形成することのできるミキサー、ブレンダ、肉挽き機、サイレントカッター・チョッパー、又はエマルジョンミルなどを用いるなどして、当業者に既知の任意の手順及び装置により乳化してよい。
[0086]通常、肉エマルジョンの温度は乳化加工中に上昇する。この肉エマルジョンの加熱は、温度が、本方法のこの段階には望ましくない速度でタンパク質の変性が開始する温度点に上昇しなければ問題とならない。乳化中の肉混合物の温度は、本方法のこの段階でのタンパク質変性を最小限に抑えるため、好ましくは約49℃未満に維持する。好ましい実施形態では、肉材料をエマルジョンミルに通過させて、エマルジョンを約10℃〜約49℃、好ましくは約21℃〜約38℃の温度に加熱しながら肉材料を乳化する。
[0087]肉エマルジョンに組み込む添加物の少なくとも部分を、乳化の前に肉混合物に添加してもよい。あるいは又は更に、肉の乳化の後に添加物の少なくとも部分を肉混合物に添加してもよい。乾燥タンパク質材料の添加、すなわちキャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせ、及び任意の追加の乾燥タンパク質材料の添加により、エマルジョンの粘度が上昇する。したがって、粘性な肉エマルジョンが形成される乾燥タンパク質材料の添加前に肉混合物を乳化すると、良好な乳化が得られる。
[0088]肉エマルジョンを再度粉砕してエマルジョンの微細さを上昇させることができ(例えば、第2の乳化工程で)、並びに水の沸点を超える温度に急速に加熱することができる。このような温度では、エマルジョン中のタンパク質の凝固が急速に進み、非常に短時間に、例えば、20秒以内にエマルジョンは固化し、安定なエマルジョン製品が形成される。
[0089]粘性な肉エマルジョンを、水の沸点を超える温度に、一般に約120℃〜約165℃、好ましくは約120℃〜約150℃、より好ましくは約132℃〜約154℃、及び最も好ましくは約132℃〜約141℃に急速に加熱することで、結果として、エマルジョン中のタンパク質が凝固してエマルジョンは固化し、安定なエマルジョン製品を形成する。凝固は加熱後約5分以内に、通常、加熱後数秒〜約3分間で生じ得る。加工のこの段階において、エマルジョンは、約40〜約500psi、好ましくは約40〜約500psi、より好ましくは60〜350psi、及び最も好ましくは60〜100psiの圧力下に置くことができる。高温かつ高圧で製品の繊維は微細なものになる。驚くべきことに、製品が温度及び圧力を上げるほど、繊維の線状の配置など、繊維発達が良好になる。
[0090]好ましくは、エマルジョンは、エマルジョンがこのような高温に加熱されつつ、機械的加熱及び/又は蒸気注入などにより粉砕される装置において、加工される。好ましい実施形態によると、約30℃〜約40℃の温度の粘性な肉エマルジョンがエマルジョンミル中に送り込まれ、このミルでは、肉エマルジョンはエマルジョンの微細さを増大させるためせん断され、エマルジョンはそれとほとんど同時に急速機械加熱及び/又は蒸気注入により約120℃〜約165℃、好ましくは約120℃〜約150℃、より好ましくは132℃〜約154℃、及び最も好ましくは約132℃〜約141℃に加熱される。したがって、エマルジョンは、好ましくは約60秒未満の期間でこのような高温に加熱される。
[0091]エマルジョンをこの方法でこのような高温に加熱するとき、好ましくは以降のエマルジョンのせん断及びカッティングがかなり回避される。所望の範囲内でのエマルジョン温度の調節は、エマルジョンミルへの供給速度、及びエマルジョンミルの回転速度などの因子を調節することにより影響を受け得るものであり、当業者により容易に決定され得る。
[0092]熱した肉エマルジョンは、容積式ポンプ、例えば、ギヤポンプ又はローブポンプにより移送することができる。熱した肉エマルジョンは、熱交換工程用の密閉式プロセシングゾーンを画定する密閉保持管に移送できる。一実施形態では、製品は、少なくとも約80psi以上の高圧で送り込まれる。例えば、製品は、約80psi〜約600psi、好ましくは約100psi〜約500psi、より好ましくは140psi〜約350psi、及び最も好ましくは140psi〜約200psiの圧力でプロセシングゾーンに送り込むことができる。適した装置を使用して、600psi超の圧力で製品を送り込むこともできる。
[0093]このような高圧にて、方法は、乳化装置に設定された圧力上限(最大235psi)付近で操作できる。そのため、好ましくは乳化装置の後にギヤポンプ(圧力上限500〜2500psi)を直結させる。ギヤポンプにより、乳化装置は高圧がなくとも高温を発生でき、並びに送り込み後に圧力を発生させることにより、乳化装置の収容部における圧力を60〜100psiに低減できる。
[0094]密閉式プロセシングゾーンは、好ましくは、製品の水分蒸発が調節され得る細長管、熱交換器、又は同様の装置の形態である。エマルジョンは、肉エマルジョン中のタンパク質が、密閉式プロセシングゾーンにおいてエマルジョンを固化し、及び安定なエマルジョン製品を形成するのに十分凝固するまでの間、エマルジョンの蒸気圧を上回る圧力で保持でき、これにより、エマルジョン製品は、密閉式プロセシングゾーンから排出される際に形状及び構造を保持する。このような高温下では、タンパク質の凝固は非常に急速に進行し得る。
[0095]熱したエマルジョンを、安定な製品を形成するのに十分に固化させるのに必要とされる時間は、エマルジョンを加熱する温度、エマルジョン中のタンパク質の量及び種類などの数多くの因子に依存して異なるものの、細長管における数秒〜約3分の滞留時間、及び通常約1.0〜約1.5分の滞留時間により、タンパク質は十分に凝固することができ、形状、まとまり及び物理特性を保持する安定なエマルジョン製品を形成し得る。細長管における滞留時間は、細長管へのエマルジョンの流速を調整することにより、及び/又は細長管の長さを調整することにより調節できる。
[0096]細長管の構造により、製品の繊維構造の創出が助けられる。一実施形態では、細長管は、製品が管内を進むにつれて管の外周が小さくなるよう、長さに沿って横断面の直径がすぼまる。実際には、約2.5m〜約8.0m、好ましくは約3.5m〜約8.0m、より好ましくは3.0m〜6.0m、及び最も好ましくは4.0m〜6.0mの長さを有し、かつ約12mm〜約75mmの内径を有する管は、安定なエマルジョン製品を形成するのに満足行くよう機能し得る。管は、長さ、又はその部分に沿って減少する断面径を有することから、管に送り込まれる製品は、製品が管を通って流動するにつれて絞り込まれる。流速及び製品に対する圧力変化が繊維構造の形成を助ける。例えば、管材料は、導入口と比較して小さな直径を有する排出口に向かって円錐状にすぼまらせて狭めることができる。提供される直径が縮小されるものであれば、円形、四角形、長方形などの様々な断面形状の管を使用できる。
[0097]好ましくは、管を介して製品に力を加えるにつれ、管を冷却して製品温度を低下させる。外部ジャケット又はその他の手段により管を冷却することができる。長方形又は同様の形状の管は、管中心部に含有される製品を外部から冷却することができ、かつ十分冷却できる構造を得るのに、好ましい設計を提供し得る。
[0098]一実施形態では、内部に肉エマルジョンを通過させる熱交換器が、第1の温度調節経路と、第2の温度調節経路とを定義する。熱交換器の第1の温度調節経路及び/又は第2の温度調節経路内の温度は、経路の部分を通って移動する流体により調節され得る。
[0099]密閉式プロセシングゾーンから排出される固化した肉エマルジョン片は、片の寸法の変化に伴い約65℃〜100℃、好ましくは約98℃〜約100℃の温度を有し、かつ約47%〜65%、好ましくは約50%〜65%の含水量を有する、ロングストリップ形態の製品を有し得る。プロセシングゾーンからの排出時に、片は気化冷却により60℃〜93℃、好ましくは83℃〜93℃の範囲の温度に急速に冷却され得る。
[0100]所望される場合、細長管の排出端に回転式カットオフナイフ、ウォータージェットナイフ、又はナイフグリッドなどの好適なカッティング手段を取り付け、製品を所望の寸法の片に切り出してもよい。一実施形態では、より急速な冷却を可能にするため製品は中央で切り落とされる。したがって、形成された肉エマルジョン塊は、含水量の高い缶詰食品の製造に必要とされる商業的な缶詰手順及びレトルト手順にかけるときに、優れたまとまり及び強度を有し、形状及び繊維特性を保持する。
[0101]製品の繊維質の印象を増強するため、同じ速度で回転する、わずかに歯のついた2本の長いシリンダ(ロール)から構成される、一組の圧縮ロールを使用することができる。密閉式プロセシングゾーンから排出される製品は、回転シリンダ間の調節して狭めることのできる開口部に落下させることができ、この開口部が繊維を開き広げる/部分的に分離させる/引き裂く。この完全ではない寸断により、線状繊維を目立たせることができる。
[0102]排出された肉エマルジョン片には数多くの排出後工程を施すことができる。例えば、密閉式プロセシングゾーンから排出された肉エマルジョン片を乾燥機に輸送して、水分の殆どを除去し、このようにして乾燥させた製品を回収し、保管することができる。水分の低減は、得られる生成片が繊維を示すものの概してキブル様の外観を有するよう片を乾燥熱にさらすことにより実施することもできる。乾燥熱は、食品体を焙煎、焙焼、焼付又は揚げることにより提供することもできる。好ましくは、食品体は短時間揚げたものである。油の温度範囲が150℃〜200℃であるとき、揚時間は1分未満にすることができ、好ましくは15〜35秒の範囲にすることができる。
[0103]あるいは、肉エマルジョン片は、細長管から塊をソース及び肉汁などの他の原材料と共に直接缶に充填する缶詰加工工程に送り込んでもよく、この缶詰を保管することができる。いずれの状況でも、製品は必要があれば寸法を変更することができる。
[0104]例えば、缶詰ペットフード製品の製造中、適した肉汁は、水、デンプン、及び調味料の混合物を加熱することにより製造され得る。肉エマルジョン塊及び肉汁は、所望の割合で缶に充填することができ、この缶は、真空密閉した後、商業殺菌を実施するのに十分な時間−温度条件下で保管する。従来の保管手順を使用することができる。典型的には、商業殺菌製品の製造には、約118℃〜121℃の保管温度で約40〜90分で十分である。
[0105]一実施形態では、肉製ペットフード製品は、本物の魚の外観及び質感を有する人工魚塊である。人工魚塊は、約75〜約95%、好ましくは約80〜約95%、及びより好ましくは約85〜約95%の1種以上の機能タンパク質から構成され得る。機能性タンパク質は、約40〜約95%のすり身と、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせを含む最大で約55%のすり身以外の機能性タンパク質とから構成され得る。好ましい人工魚塊は、約2%〜約10%のキャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせ、並びにより好ましくは約3%〜約7%のキャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせから構成される。魚塊は、本物の魚の塊と同様のなめらかな薄板状の外観と、フレーク状の質感とを有する。
[0106]すり身の製造に使用することのできる魚の非限定例は、スケトウダラ、ムツ、タイワンシログチ、タラ、イトヨリダイ、サバヒー、シロガネダラ、アブラガレイ、メカジキ、ティラピア、様々なサメ種、及びこれらの組み合わせである。好ましい実施形態では、すり身の製造に使用することのできる魚の種類は、スケトウダラ、シロガネダラ、及びアブラガレイである。
[0107]ゲルを製造することができ、すり身と合わせるのに適した任意の機能性タンパク質を、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせと併用できる。追加のすり身以外の好適な機能性タンパク質の非限定例としては、乳タンパク質濃縮物、カゼイン酸ナトリウム、大豆単離タンパク質、血漿タンパク質、すり身以外の魚タンパク質、その他の種類の白身又は淡色肉タンパク質、及びこれらの組み合わせが挙げられる。すり身以外の好適な魚タンパク質の非限定例は、サケ、ツナ、白身魚、サバ、フエダイ、ハタ、ニシン、又はナマズのうち1種以上である。好ましい実施形態では、すり身以外の魚タンパク質は、サケ又はツナのうち1種以上である。
[0108]人工魚塊は、その他の調理済み食品原材料を含む。様々な実施形態では、人工魚塊は、約5%〜約25%、好ましくは約5%〜約20%、及びより好ましくは約5%〜約15%のその他の調理済み食品原材料を含む。その他の調理済み食品材料は、機能性タンパク質と合わせるのに適しており、フレーク様の質感を備える人工魚塊を形成可能な任意の材料であってよい。好ましいその他の調理済み食品原材料は、動物性材料、植物性材料、又は野菜性材料である。いくつかの実施形態では、その他の調理済み食品原材料は、食物繊維、脂質、糖質、ミール、又はこれらの組み合わせである。
[0109]様々な実施形態では、人工魚塊は、約1%〜約10%の脂質、好ましくは約2%〜約8%の脂質、及びより好ましくは約3〜約7%の脂質を含む。
[0110]人工魚塊は、キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせを含む原材料のエマルジョンを、約135〜約170℃、好ましくは約140〜約160℃、より好ましくは約145〜約155℃の温度に加熱し、この混合物を熱交換器において約60〜約95℃、好ましくは約65〜約80℃、より好ましくは約70〜約75℃の温度に冷却することにより製造することができる。好ましくは、加熱は、高圧下、例えば、約60〜約90psi、好ましくは約65〜約80psi、より好ましくは約70〜約75psiの圧力下で実施する。キャノーラタンパク質単離物、アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、又はアマニミール及び卵白の組み合わせは、乳化の前及び/又は後に添加することができる。
[0111]いくつかの実施形態では、魚エマルジョンは、押出成形機において、約140〜約165℃、好ましくは約145〜約160℃、及びより好ましくは約148〜約155℃の温度、かつ約225〜約375psi、好ましくは約235〜約350psi、及びより好ましくは約250〜約320psiの圧力で加熱される。いくつかの実施形態では、加熱した魚エマルジョンは複数の冷却ゾーンで冷却する。例えば、第1の冷却ゾーンにおける水は、約135〜約165℃、好ましくは約140〜約150℃、及びより好ましくは約145〜約155℃の温度を有し得る。一連のそれぞれの冷却ゾーンにおける水は、最終的な冷却ゾーンの水温が約25〜約55℃、好ましくは約40〜約50℃、及びより好ましくは約35〜約45℃になるよう約10〜約20℃ずつ下げることができる。
[0112]一実施形態では、人工魚塊は、約90〜約275℃、好ましくは約150〜約235℃、及びより好ましくは約160〜約190℃の温度、かつ約10〜約50分、より好ましくは約20〜約40分及びより好ましくは約25〜約35分の時間で乾燥する。
[0113]実施例
[0114]例示を目的として、かつ制限しないことを目的として、以下の非限定例により、本開示により提供される多様な実施形態を例示する。
[0115]実施例1
[0116]図1、表1中に示す割合で原材料を用い、100lbsの肉類似食品塊を製造した。乳化混合物の温度を100°Fに上昇させて、冷凍肉混合物及び冷凍肉副産物混合物(67.1lbs)及び追加の水を乳化ミルで乳化した。次にこの肉エマルジョンに残りの原材料、着色料、香味料、ビタミン類、ミネラル類、小麦グルテン、及び大豆タンパク質濃縮物(表1)を配合し、混合してドウを作製した。次にこのドウをSiefer Mill(Siefer Machinenfabrik GmbH & Co.)に送り込み、排出温度320°Fを達成し、圧力は100psi未満に維持した。次に、この熱したドウ混合物を管状熱交換器を通して送り込み、320°Fからちょうど水の沸点を超える程度の温度にまで製品を冷却した。熱交換器から排出される材料に質感を与えて、含水量55.1%の繊維性の肉類似食品の平板にした。この平板をさいの目に切り出した。得られた塊を図3に示す。
[0117]実施例2
[0118]実施例1同様、表1中に示す割合で原材料を用い、但し小麦グルテン(27lbs)はキャノーラタンパク質単離物に置き換え、100lbsの肉類似食品塊を製造した。熱交換器から排出する、質感を与えた平板の含水量は54.8%であった。印象及び質感は、実施例1の製品と類似していた。この平板をさいの目に切り出した。得られた塊を図4に示す。
[0119]実施例3
[0120]実施例1同様、表1中に示す割合で材料を用い、但し小麦グルテン(27lbs)及び大豆タンパク質濃縮物(1lb)をキャノーラタンパク質単離物(14lbs)及びアマニミール(14lbs)に置き換え、100lbsの肉類似食品塊を製造した。熱交換器から排出する、質感を与えた平板の含水量は54.4%であった。印象及び質感は、実施例1の製品と類似していた。
[0121]実施例4
[0122]実施例3同様、表1中に示す割合で原材料を用い、但しキャノーラタンパク質単離物の量を20lbsとし、かつアマニミールの量を8lbsとして、100lbsの肉類似食品塊を製造した。熱交換器から排出する、質感を与えた平板の含水量は55.4%であった。印象及び質感は、実施例1の製品と類似していた。
[0123]実施例5
[0124]実施例3同様、表1中に示す割合で原材料を用い、但しキャノーラタンパク質単離物の量を24lbsとし、かつアマニミールの量を4lbsとして、100lbsの肉類似食品塊を製造した。熱交換器から排出する、質感を与えた平板の含水量は53.9%であった。印象及び質感は、実施例1の製品と類似していた。
[0125]実施例6
[0126]実施例4同様、表1中に示す割合で原材料を用い、但しキャノーラタンパク質単離物(20lbs)は8lbsの噴霧乾燥卵白似置き換え、アマニミールは20lbsに増量して、100lbsの肉類似食品塊を製造した。熱交換器から排出する、質感を与えた平板の含水量は53.2%であった。印象及び質感は、実施例1の製品と類似していた。この平板をさいの目に切り出した。得られた塊を図5に示す。
[0127]実施例7
[0128]図2、表2中に示す配合に基づき、100lbsの魚類似食品塊を製造した。0.25インチプレートを取り付けたWeiler grinderに冷凍したすり身ブロックを通した。すりつぶしたすり身を次にブレンダ内で混合した。ブレンダでは、すり身の温度が約15℃に達するまで、混合しながら蒸気を注入した。すり身がこの温度に達したら他の原材料を加え、5分混合してドウを形成した。最終的なドウの含水量は65.1%であった。スタッファーを用い、このドウを乳化装置に送り込んだ。高圧ポンプで、乳化装置の排出末端の圧力を74〜80psiの範囲に調節した。この圧力は、乳化装置の機械的せん断力に類似しており、乳化したドウの温度を147〜153℃の範囲に上昇させた。次に、乳化したドウをプレート熱交換器で100℃未満に冷却し、なめらかな薄板状の外観を備える約8〜10インチ長の大型の平板として熱交換器から排出した。この平板をさいの目に切り出した。得られた塊を図6に示す。
[0129]実施例8
[0130]小麦グルテン(7.5lbs)を4.5lbsのキャノーラタンパク質単離物に置き換え、セルロース粉末を3.5lbsに増量し、すり身を82.0lbsに増量したことを除き、実施例7、表中に示す配合に基づき、100lbsの魚類似食品塊を製造した。この平板をさいの目切りし、得られた塊を図7に示す。図7では、実施例7におけるものと印象及び質感が同じであることが見て取れる。
[0131]本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対する様々な変更及び修正が当業者には明白のものであることを認識されたい。このような変更及び修正は、本発明の主題の主旨及び範囲から逸脱させずに、及び意図される利点を損なわずになすことができる。したがって、このような変更及び改変は、添付の特許請求の範囲により包含されるものと意図される。

Claims (21)

  1. 乳化肉材料と、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、並びに(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料とを含み、
    小麦グルテンを含まない、ペットフード製品。
  2. 前記製品の少なくとも29重量%のタンパク質を含む、請求項1に記載のペットフード製品。
  3. 最大で15重量%の脂質を含む、請求項1に記載のペットフード製品。
  4. 前記乳化肉材料が家禽肉、牛肉、豚肉、及び子羊肉からなる群から選択される少なくとも1種の供給源に由来し、前記原材料が前記製品の約5重量%〜約35重量%の量で存在する、請求項1に記載のペットフード製品。
  5. 前記乳化肉材料がすり身を含み、前記原材料が前記製品の約2%〜約10%の量で存在する、請求項1に記載のペットフード製品。
  6. グルテンフリーである、請求項1に記載のペットフード製品。
  7. 小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法であって、
    肉材料の乳化を行い、小麦グルテンを含まない肉エマルジョンを形成することと、
    前記肉エマルジョンを粉砕し加熱することと、
    前記肉エマルジョンを高圧にさらすことと、
    前記乳化の前、前記乳化の後、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される時点で、前記肉材料に(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、並びに(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料を加えることと、を含む、方法。
  8. 前記肉材料が家禽肉、牛肉、豚肉、及び子羊肉からなる群から選択される少なくとも1種の供給源に由来し、前記原材料が前記エマルジョンの約5重量%〜約35重量%の量で存在する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記肉材料がすり身を含み、前記原材料が前記エマルジョンの約2%〜約10%の量で存在する、請求項7に記載の方法。
  10. 前記加熱が少なくとも132℃の温度で実施される、請求項7に記載の方法。
  11. 前記高圧が少なくとも100psiである、請求項7に記載の方法。
  12. 前記高圧の後に実施され、(i)前記肉エマルジョンを塊にダイシングし、該塊を別のペットフード製品と混合する工程、(ii)前記肉エマルジョンを小片に切り出し、含水量12%未満に乾燥させた後、香味料で被覆する工程、(iii)前記肉エマルジョンを小片に切り出し、含水量25%未満に乾燥させた後、前記小片を被覆することにより常温保存可能なソフトトリーツを形成する工程、並びに(iv)前記肉エマルジョンを塊にダイシングし、含水量12%未満に前記塊を乾燥させ、前記乾燥させた塊を別のペットフード製品と混合する工程、からなる群から選択される工程、を更に含む、請求項7に記載の方法。
  13. 前記肉エマルジョンがグルテンフリーである、請求項7に記載の方法。
  14. 小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法であって、
    肉エマルジョンにおける小麦グルテンを、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、並びに(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料に置き換えることと、
    前記肉エマルジョンを加工することにより、小麦グルテンを含まない前記ペットフード製品を形成することと、を含む、方法。
  15. 前記原材料が前記小麦グルテンを1:1の重量比又はそれより少ない重量比で置き換える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記肉エマルジョンがグルテンフリーである、請求項14に記載の方法。
  17. 小麦グルテンを含まないペットフード製品の製造方法であって、
    すり身と、(i)キャノーラタンパク質単離物、(ii)アマニミール及びキャノーラタンパク質単離物の組み合わせ、並びに(iii)アマニミール及び卵白の組み合わせからなる群から選択される原材料とを含み、小麦グルテンを含まない混合物を形成することと、
    前記混合物の温度を上昇させながら前記混合物を混合することと、
    前記混合した混合物を冷却して、小麦グルテンを含まない魚塊を製造することと、を含む、方法。
  18. 前記混合中に前記温度を約135〜約170℃に上昇させる、請求項17に記載の方法。
  19. 前記混合した混合物を約60〜約95℃の温度に冷却する、請求項17に記載の方法。
  20. 前記混合物がグルテンフリーである、請求項17に記載の方法。
  21. 前記原材料が前記混合物の約2%〜約10%の量で存在する、請求項17に記載の方法。
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