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JP2017222868A - テルビウム含有アルミネート系黄緑色〜黄色発光蛍光体 - Google Patents

テルビウム含有アルミネート系黄緑色〜黄色発光蛍光体 Download PDF

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JP2017222868A
JP2017222868A JP2017133013A JP2017133013A JP2017222868A JP 2017222868 A JP2017222868 A JP 2017222868A JP 2017133013 A JP2017133013 A JP 2017133013A JP 2017133013 A JP2017133013 A JP 2017133013A JP 2017222868 A JP2017222868 A JP 2017222868A
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Jingtao Gu
チンタオ グー
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チェンジュン デュアン
イ−チュン リ
Yi-Qun Li
イ−チュン リ
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Abstract

【課題】白色LED、全般照明、及びLED並びにバックライトディスプレイを用途とする蛍光体の提供。【解決手段】黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネート系のテルビウム(Tb)含有し、ガドリニウム(Gd)を更に含有する場合がある、式(Lu1−xTbx)3Al5O12:Ceを有する、セリウム賦活された黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。式中、AはGd及びTbのうちの少なくとも一方であり、0.1≦x<1.0である。この蛍光体は約380〜約480nm、好ましくは約420〜約480nmの範囲の励起放射光を吸収し、約550〜約565nmの範囲のピーク発光波長を有する光を発する、少なくともいくらかのTbを含有するルテチウムアルミネート系蛍光体。【選択図】なし

Description

本開示の実施形態は、希土類テルビウム(Tb)を含有するアルミネート系の黄緑色〜
黄色発光蛍光体を目的とする。かかる蛍光体は、全般照明システム、白色LEDに基づく
白色光照明システム、信号灯、指示灯等、並びにディスプレイバックライト、プラズマデ
ィスプレイパネル、LEDベースのディスプレイパネル等が含まれるディスプレイ用途な
ど、多様な技術分野に応用することが可能である。
本発明の実施形態はアルミネート系蛍光体を目的としており、これらの蛍光体は、セリ
ウムで賦活し希土類テルビウム(Tb)でドープしたときに、電磁スペクトルの黄緑色〜
黄色部分の可視光を発する。この蛍光体は、希土類ルテチウム(Lu)及び/又はガドリ
ニウム(Gd)もまた含む場合がある。「電磁スペクトルの黄緑色〜黄色部分の可視光」
という用語は、約550nm〜約600nmのピーク発光波長を有する光を意味すると定
義する。かかる蛍光体は、所謂「白色光LED」を用いて白色光が生成される商業市場に
おいて使用することができるが、発光ダイオードは特定のモノクロ色の光を発するもので
あり、肉眼により白いと知覚される波長の組み合わせではないため、この「白色光LED
」という用語にはいくらか語弊がある。とはいえ、この用語は照明産業の用語として定着
している。
歴史的には、YAG:Ce(セリウム賦活されたイットリウムアルミネートガーネット
)は、上述の照明システムにおける光の黄色成分を供給するために使用されてきた。他の
蛍光体ホスト、とりわけシリケート系、サルフェート系、ニトリドシリケート系、及びオ
キソニトリドシリケート系のそれらと比較して、YAG:Ceは青色光により励起された
ときに比較的高い吸収効率を有し、高温かつ高湿の環境で安定であり、高い量子効率(Q
E>95%)を有する一方でなお、広範な発光スペクトルを表示する。
YAG:Ce系蛍光体の使用に伴う一つの短所としては、場合によっては演色が不十分
であるという短所のほかに、この蛍光体のピーク発光が長すぎること、すなわち、例えば
バックライト用途のような発光源としての用途においてオレンジ色又は赤色に深すぎると
いうことが挙げられる。YAG:Ceの代替としてはセリウムドープしたLuAl
12化合物(LAG:Ce)が挙げられ、これはYAG:Ceと同じ結晶構造を有し、こ
のイットリウム系化合物と類似した温度及び湿度安定性、並びに量子効率を有している。
このような類似性にもかかわらず、LAG:CeはYAG:Ceとは異なるピーク発光波
長を呈し、ルテチウムの場合、このピーク波長は約540nmである。しかしながら、こ
の発光波長は、例えば適切な、バックライトとしての用途及び全般照明用途などの特定の
用途のために十分に短いものではないので、それらの用途にとって理想的ではない。
したがって、温度及び湿度安定性に関してガーネットと同程度で、かつ約550nm〜
約600nmの範囲のピーク発光波長を有する構造の蛍光体は、当該技術分野において、
とりわけバックライト技術及び全般照明に関する分野において、必要とされている。本実
施形態にしたがい、希土類テルビウム(Tb)を含むルテチウム(Lu)アルミネート系
蛍光体を提供することにより、これらの課題に対処することができる。これらの蛍光体は
希土類ガドリニウム(Gd)もまた含む場合がある。
本開示の実施形態は、テルビウム(Tb)を含有する(一部の実施形態ではTbに加え
てガドリニウム(Gd)も含有する)黄緑色及び黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光
体を目的とする。これらの蛍光体は、白色LED、全般照明用途、及びLEDディスプレ
イ並びにバックライトディスプレイに使用することができる。
本発明の一実施形態において、蛍光体は、テルビウム(Tb)、アルミニウム(Al)
、及び酸素(O)を含む、セリウム賦活された黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系
蛍光体を含むことができ、この蛍光体は約380nm〜約480nmの範囲の波長を有す
る励起放射光を吸収し、約550nm〜約600nmの範囲のピーク発光波長を有する光
を発するように構成されている。黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光体は、約420n
m〜約480nmの範囲の波長を有する放射線により励起することができる。この蛍光体
は式(Lu1−xTbAl12:Ceを有する場合があり、式中xは約0.1
〜1.0未満の範囲であり、この蛍光体は、約380nm〜約480nmの範囲の波長を
有する励起放射光を吸収し、約550nm〜約565nmの範囲のピーク発光波長を有す
る光を発するように構成されている。この蛍光体は、希土類元素ガドリニウム(Gd)を
更に含む場合があり、式(Lu1−x−yTbGdAl12:Ceを有する
ことができ、式中、xは約0.1〜1.0未満の範囲であり、yはゼロより大きく、x+
y<1である。更に、このTb含有蛍光体は、CIE座標において20℃から220℃ま
での範囲の温度にかけてx及びy両方の座標に関して0.005未満シフトすることがで
き、そのような蛍光体の具体的な例としては、(Lu0.61Tb0.3Ce0.09
Al12、(Lu0.41Tb0.5Ce0.09Al12、及び(Lu
0.41Gd0.2Tb0.3Ce0.09Al12が挙げられる。
本発明の別の実施形態において、蛍光体は、式(Lu1−x−yCe
122zを有し、式中、AはTb、BはMg、Sr、Ca、及びBaのうちの少
なくとも1つであり、CはF、Cl、Br、及びIのうちの少なくとも1つであり、0.
001≦x<1.0であり、0.001≦y<0.2であり、かつ0<z≦0.5である
、セリウム賦活された黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光体を含む。
本発明の別の実施形態において、蛍光体は、式(Lu0.91−xCe0.09
Al12により表されるセリウム賦活された黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光
体を含む。ここで、AはTbであり、Gdを更に含む場合があり、xは約0.001〜約
1.0の範囲である。
本発明の更なる実施形態によると、白色光照明システムは、200nm〜480nmの
範囲内の発光波長を有する励起源と、赤色発光蛍光体又は緑色発光蛍光体の少なくとも一
方と、テルビウムを含有するセリウム賦活された黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネー
ト系蛍光体と、を含む場合があり、この蛍光体は、約550nm〜約565nmの範囲の
ピーク発光波長を有する光を発するように構成されている。このセリウム賦活された黄緑
色〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体は、約380nm〜約480nmの範囲の
波長を有する励起放射光を吸収するように構成され得る。このセリウム賦活された黄緑色
〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体は、ガドリニウムを更に含む場合がある。
本発明の特定の実施形態の以下の説明を添付の図と併せて参照することにより、本発明
のこれら及び他の態様並びに特徴は当業者には明白となろう。
異なるMgF添加剤濃度を用いたLu2.91Ce0.09Al12のSEMモルホロジーを示し、MgF添加剤の増量につれて粒径がより大きくより均一になることを図示している。 異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のY2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連のX線回折(XRD)パターンである。 異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連のX線回折(XRD)パターンである。 5重量%のMgF添加剤及び5重量%のSrF添加剤を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連のX線回折(XRD)パターンである。 異なる濃度のMgF添加剤を用いた例示のY2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連の発光スペクトルであり、この発光スペクトルは青色LEDによる蛍光体の励起により得られる。 青色LEDでの励起下の、異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のLu .91Ce0.09Al12蛍光体の一連の正規化された発光スペクトルである。 青色LEDでの励起下の、異なるMgF添加剤濃度を用いたLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の発光スペクトルである。 青色LEDでの励起下の、異なる濃度のMgF添加剤を用いたLu2.9 Ce0.09Al12蛍光体の正規化された発光スペクトルであり、結果は、Lu2.91Ce0.09Al12の発光ピークが、特定量のMgF添加剤により、より短い波長にシフトすること、及びMgF添加剤の量が多いほど発光ピーク波長が短くなることを示している。 蛍光体を青色LEDで励起したときの、5重量%のMgF添加剤及び5重量%のSrF添加剤を用いたLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の正規化された発光スペクトルであり、ハロゲン化塩添加剤を含有していない対照試料と比較した結果を示しており、これらの結果は、MgF合成化合物を用いると、SrF合成化合物の場合より発光ピークがより短い波長にシフトすることを図示している。 SrF添加剤の濃度の増加につれて例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連の発光波長がどのように低下するかを示している。 異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連の正規化された励起スペクトルであり、MgF添加剤の濃度の増加につれて励起スペクトルが狭まるのを示している。 市販のCe:YAG蛍光体と比較した、5重量%のMgF添加剤を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の温度依存性を示す。 5重量%のSrF添加剤を用いた、式Lu2.91Ce0.09Al12を有する例示の緑色発光アルミネート系蛍光体を含む白色LEDのスペクトルを示し、この白色LEDは、式(Ca0.2Sr0.8)AlSiN:Eu2+を有する赤色蛍光体もまた含んでおり、緑色蛍光体及び赤色蛍光体の両方をInGaN LED発光青色光で励起したときに得られる白色光の色特性はCIE x=0.24、かつCIE y=0.20であった。 青色InGaNLEDと、式Lu2.91Ce0.09Al12を有する緑色ガーネット(3重量%のMgF添加剤又は5重量%のSrF添加剤のいずれかを有する)と、式(Ca0.2Sr0.8)AlSiN:Eu2+を有する赤色窒化物若しくは式(Sr0.5Ba0.5SiO:Eu2+を有するシリケートと、を成分とする白色LEDのスペクトルであり、この白色光の色座標はCIE(x=0.3、y=0.3)である。 2727℃(3,000K)で測定した図14の白色LEDシステムのスペクトルである。 Gdレベルの増加に伴うこれらのハロゲン化アルミネートのピーク発光波長が全体で約550nm〜約580nmの範囲内であったことを示しており、Baシリーズに関してBaのレベルは化学量論的に0.15で一定にし、Srのレベルは化学量論的に0.34で一定にした。 Gdレベルの増加に伴うこれらのハロゲン化アルミネートのピーク発光波長が全体で約550nm〜約580nmの範囲内であったことを示しており、Baシリーズに関してBaのレベルは化学量論的に0.15で一定にし、Srのレベルは化学量論的に0.34で一定にした。 Baシリーズの蛍光体及びSrシリーズの蛍光体の双方のX線回折パターンであり、それらの光度データは図16A〜Bに示す。 Baシリーズの蛍光体及びSrシリーズの蛍光体の双方のX線回折パターンであり、それらの光度データは図16A〜Bに示す。 本実施形態による青色光源で励起した代表的なTb及び/又はGd含有蛍光体の光電子放出スペクトルであり、このスペクトルは光電子放出波長に応じたフォトルミネッセンス強度のプロットである。 本実施形態による青色光源で励起した代表的なTb及び/又はGd含有蛍光体の光電子放出スペクトルであり、このスペクトルは光電子放出波長に応じたフォトルミネッセンス強度のプロットである。 本実施形態による青色光源で励起した代表的なTb及び/又はGd含有蛍光体の光電子放出スペクトルであり、このスペクトルは光電子放出波長に応じたフォトルミネッセンス強度のプロットである。 Gd又はTbのいずれかの濃度に対するピーク発光波長のプロットであり、したがって、含まれるGd及び/又はTbの量がピーク発光波長に与える影響を示している。 図21で研究した様々なGd濃度及びTb濃度を用いたものと同じシリーズの蛍光体についてのピーク発光波長に対するフォトルミネッセンス強度のプロットである。 温度を上昇させたときの例示の一連の蛍光体についてのCIE y座標対CIE x座標をプロットしたグラフであり、このデータは、温度の上昇がCIE y座標の値の低下及びCIE x座標の増加につながることを示している。
ここで、当業者が本発明を実施するのを可能にするために、本発明の例示的な例として
提供した図を参照し、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の図及び実施例は本発明
の範囲を一つの実施形態に限定することを意図したものではなく、説明又は図示された要
素のいくつか又は全てを相互に交換することにより他の実施形態も可能であることに注意
されたい。更に、周知の成分を用いて本発明の特定の要素を部分的に又は完全に実施する
ことが可能である場合、本発明を不明瞭にしないために、かかる周知の成分のうち本発明
の理解のために必要である部分のみを説明し、かかる周知の成分のその他の部分の詳細な
説明は割愛する。本明細書において、単一の成分を示す実施形態を限定的なものとみなす
べきではなく、むしろ、本発明は、本明細書において明示的に言及しない限り、同じ成分
を複数含む他の実施形態あるいはその逆の他の実施形態も包含することを意図している。
更に、出願者らは、別の明示的な記載がない限り、本明細書又は特許請求の範囲のいかな
る用語をも一般的でない意味若しくは特別の意味に帰することを意図していない。更に、
本発明は、例示的に本明細書において参照した既知の成分の現在既知の同等物及び将来知
られることになる同等物を包含する。
歴史的に、希土類セリウムで賦活したイットリウムアルミニウムガーネット化合物(Y
AG:Ce)は、所望の用途が不特定の一般的性質の高電力LED照明又はクールホワイ
ト照明のいずれかである場合の蛍光体材料の最も一般的な選択肢の一つである。当然のこ
とながら、全般照明に関しては、得られる白色光の青色光成分を供給するLEDチップの
場合、及び得られる白色光製品の黄色/緑色成分を蛍光体が典型的に供給する蛍光体の励
起放射光の場合の両方において、高効率の構成成分に対する要求が存在する。
本開示の前項で述べたように、約95%を超える量子効率を有するYAG:Ceでは、
この望ましい高効率が実証されており、したがって、この数値を改善することは困難なよ
うに思えるであろう。しかしながら、当該技術分野で周知のように、LEDチップの効率
は発光波長の低下に伴って上昇するものであり、したがって、少なくとも理論上は、より
短い波長で発光するLEDチップと組み合わされた蛍光体をそれらの短い波長で励起する
ことができれば、全般照明システムの効率は改善されるように思える。残念ながら、この
戦略に伴う問題は、その青色励起放射光の波長が約460nm未満のレベルに低下したと
きにYAG:Ce蛍光体の発光効率が低下することである。
勿論、これは、約450〜460nm以上の発光波長を有するLEDチップとでなくて
は実際にYAG:Ceを組み合わせることができないことを意味する。しかしながら、当
該技術分野では、蛍光体の励起放射光の光子エネルギーが、賦活剤カチオン(セリウム)
を取り囲んでいるアニオン性の多面体(この場合、酸素原子を含む)の構造に大きく依存
することもまた周知である。それは、ガーネット系蛍光体の励起範囲をYAG:Ce蛍光
体に対してより短い波長に向かって拡大することができるならば、このシステムの効率を
改善することが可能であるということである。したがって、本発明の目的の一つとしては
、多くのガーネットが呈する改善された特性を維持する(又は更には改善する)一方で、
蛍光体が見たいと「欲する」励起範囲を従来のYAG:Ceのそれに比べて短い波長にシ
フトするようにこのアニオン性多面体の構造及び性質を変化させることが挙げられる。
本開示はセクションごとに分けられており、本発明のハロゲン化アルミネートの化学的
記述(化学量論式を用いる)を最初に説明し、次いで、それらを生成するために使用する
ことができる実行可能な合成法を簡単に説明する。次に、本発明のハロゲン化アルミネー
トの構造について説明するとともに、特定のハロゲンドーパントを包含することによる波
長及びフォトルミネッセンスの変化を含む実験データとの関係について説明する。最後に
、白色光照明、全般照明、及びバックライト用途においてこれらの黄緑色及び黄色発光蛍
光体が果たす役割を、例示的なデータを用いて説明する。
本発明のハロゲン化アルミネート系蛍光体の化学的記述
本発明の黄色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、アルカリ土類成分とハロゲン成分と
の両方を含有している。これらのドーパントは所望の光電放射強度及びスペクトル特性を
達成するために用いられるが、アルカリ土類とハロゲンの同時の置換が自己完結的に電荷
のバランスをもたらすという事実もまた、偶然である。加えて、単位格子のサイズに及ぶ
全体的な変化と関係するその他の有利な補正もまた可能であり得り、その一方で、Sc、
La、Gd、及び/又はTbをLuと置換すること(個別に、又は組み合わせとしてのい
ずれかで)は、格子のサイズを拡大又は縮小する傾向がある場合があり、酸素をハロゲン
と置換することにより反対の効果が生じる場合がある。
本発明の蛍光体の式を記述する方法はいくつか存在する。一実施形態では、緑色を発光
する、セリウムドープしたアルミネート系蛍光体は、式(Lu1−a−b−cTb
(Al1−d(O1−e12:Ce,Euにより記述され得るも
のであり、式中、AはMg、Sr、Ca及びBaからなる群から選択され、BはGa及び
Inからなる群から選択され、CはF、Cl及びBrからなる群から選択され、0≦a≦
1、0≦b≦1、0<c≦0.5、0≦d≦1、かつ0<e≦0.2である。アルカリ土
類元素Mg、Sr、Ca、Baのいずれかであり得る「A」元素を単独又は組み合わせて
用いることは、発光波長をより短い値にシフトするために非常に効果的である。これらの
化合物は、本開示において「ハロゲン化LAG系」アルミネート又は単に「ハロゲン化ア
ルミネート」と呼ばれる。
代替実施形態において、本発明の黄色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(Y,A
(Al,B)(O,C)12:Ce3+により記述することができ、式中、AはT
b、Gd、Sm、La、Lu、Sr、Ca、及びMg(これらの元素の組み合わせを含む
)のうちの少なくとも1つであり、それらの元素によるYの置換量は化学量論的に約0.
1〜約100パーセントの範囲である。BはSi、Ge、B、P、及びGa(組み合わせ
を含む)のうちの少なくとも1つであり、これらの元素は化学量論的に約0.1〜約10
0%の範囲の量でAlを置換する。CはF、Cl、N、及びSのうちの少なくとも1つで
あり、組み合わせを含み、化学量論的に約0.1〜約100%の範囲の量で酸素を置換す
る。
代替実施形態において、本発明の黄色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(Y1−
BaAl(O1−y12:Ce3+により記述され得るものであり、式
中x及びyはそれぞれ約0.001〜約0.2の範囲である。
代替実施形態では、黄緑色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(A1−x 3+
2+Al(O1−y 2− 1−:Ce3+により記述され得るものであり、
式中AはY、Sc、Gd、Tb、及びLuからなる群から選択され、BはMg、Sr、C
a、及びBaからなる群から選択され、CはF、Cl、及びBrからなる群から選択され
、0≦x≦0.5、0<y≦0.5、2≦m≦4、かつ10≦n≦14である。
代替実施形態では、黄緑色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(A1−x 3+
2+Al(O1−y 2− 1−:Ce3+により記述され得るものであり、
式中AはY、Sc、Gd、Tb、及びLuからなる群から選択され、BはMg、Sr、C
a、及びBaからなる群から選択され、CはF、Cl、及びBrからなる群から選択され
、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、2≦m≦4、かつ10≦n≦14であるが、mが3
と等しくないことを条件とする。
代替実施形態では、黄緑色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(A1−x 3+
2+Al(O1−y 2− 1−:Ce3+により記述され得るものであり、
式中AはY、Sc、Gd、Tb、及びLuからなる群から選択され、BはMg、Sr、C
a、及びBaからなる群から選択され、CはF、Cl、及びBrからなる群から選択され
、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、2≦m≦4、かつ10≦n≦14であるが、nが1
2と等しくないことを条件とする。
代替実施形態では、黄色〜緑色発光アルミネート系蛍光体は、式(Lu1−x−y
CeAl122zにより記述され得るものであり、式中、AはSc、L
a、Gd、及びTbのうちの少なくとも1つであり、Bはアルカリ土類Mg、Sr、Ca
、及びBaのうちの少なくとも1つであり、Cはハロゲン元素F、C、Br、及びIのう
ちの少なくとも1つであり、パラメータx、y、zの値は0≦x≦0.5、0.001≦
y≦0.2、かつ0.001≦z≦0.5である。本開示における式に関しての「少なく
とも1つ」は、その群の元素が個別に又は組み合わせとして蛍光体に存在する場合があり
、その群の合計量が化学量論的合計量に関してそれに与えられた規則を満たすことを条件
として、その群の元素のいずれかの任意の組み合わせが可能であることを意味する。
当業者は、アルカリ土類塩(例えば、B2+)の形状で出発混合材料にC及びB成
分が添加される場合に、焼結のような処理工程後に、Cすなわちハロゲン及びBすなわち
アルカリ土類の量の関係が(化学両論的な意味において)2:1の期待される比率で蛍光
体製品に常に存在するとは限らないことを理解するであろう。これは、ハロゲン成分が周
知のように揮発性であるからであり、場合によってはCの一部がBに対して失われるので
、最終的な蛍光体製品においてB:Cの比率は2:1に満たない。したがって、本発明の
代替実施形態において、Cの量は、文節[0045]の式において2z未満であり、数値
にして最高5%までの量である。様々な他の実施形態において、Cの量は2z未満であり
、化学量論的に最高10%、25%、及び50%までである。
合成
本発明の黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光体の合成には、固体反応機構及び液体混
合技法の両方が関与し得る方法など任意の数の方法が使用可能である。液体混合工程は、
共沈及びゾルゲル法のような方法を含む。
調製の一実施形態は、次の工程を含む固体反応機構を含む。
(a)所望の量の出発材料CeO、Y、ルテチウム塩(ルテチウムの硝酸塩、
炭酸塩、ハロゲン化物、及び/又は酸化物が含まれる)、Sc、La、Gd及びTbとい
った他の希土類の塩、及びM2+(式中、MはMg、Sr、Ca、及びBaからなる
群から選択される二価のアルカリ土類金属であり、XはF、Cl、Br、及びIからなる
群から選択されるハロゲンである)を混合して、出発材料粉末混合物を生成する。
(b)ボールミリングなど任意の従来法を用いて工程(a)からの出発材料粉末混合物
を乾燥状態で混合する。ボールミリングを用いての典型的な混合時間は約2時間以上であ
る(一実施形態では約8時間)。
(c)工程(b)からの混合された出発材料粉末を、(この雰囲気の目的は、アンモニ
ア系化合物の還元のためである)還元性の雰囲気下で約1400℃〜約1600℃で約6
時間〜約12時間混合する。
(d)工程(c)からの焼結生成物を破砕し、水で洗浄する。
(e)約150℃の温度で約12時間という乾燥条件下で、工程(d)からの洗浄した
生成物を乾燥する。
本発明のアルミネートは液体混合法により合成することが可能である。式Lu2.98
Ce0.015Al12を有するハロゲン化されていないLAG化合物を共沈を用
いて合成する例は、H.−L.Liらにより「Fabrication of Tran
sparent Cerium−Doped Lutetium Aluminum G
arnet Ceramics by Co−Precipitation Route
s」(J.Am.Ceram.Soc.89[7]2356〜2358(2006))に
記述されている。これらのハロゲン化されていないLAG化合物はアルカリ土類成分を含
有していない。類似の共沈法を用いてアルカリ土類成分を有する本開示のハロゲン化LA
Gを生成することが可能であると考えられるので、前記記事の全容は本明細書に組み込ま
れる。
ゾルゲル技法を用いたハロゲン化YAG化合物の合成の例は、米国特許第6,013,
199号によるE.McFarlandら、Symyx Technologies社、
主題「Phosphor materials」に記載されている。これらのハロゲン化
(である可能性のある)YAG化合物はアルカリ土類成分を含有していない。類似のゾル
ゲル法を用いてアルカリ土類成分を有する本開示のハロゲン化YAGを生成することは可
能であると考えられるので、前記特許の全容は本明細書に組み込まれる。
図1は、上述の固体機構により合成された異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のL
2.91Ce0.09Al12蛍光体のSEMモルホロジーを示す。走査電子顕微
鏡(SEM)により明らかにされたモルホロジーは、MgF添加剤の量が増すにつれて
粒径がより大きく、より均一になることを示している。蛍光体粒子の直径はおおよそ10
〜15ミクロンである。
本発明の黄緑色〜黄色発光アルミネートの結晶構造
本発明の黄緑色〜黄色アルミネートの結晶構造は、イットリウムアルミニウムガーネッ
ト(YAl12)の結晶構造と類似しており、このよく研究されたYAG化合物と
同様に、本発明のアルミネートもIa3d空間群(230番)に属する場合がある。この
空間群はYAGに関係しているため、Y.Kuruらが「Yttrium Alumin
um Garnet as a Scavenger for Ca及びSi」(J.A
m.Ceram.Soc.91[11]3663〜3667(2008))と題する記事
で説明している。Y.Kuruらが記述しているように、YAGは1つの格子当たり16
0個の原子(8つの式単位)で構成されている複雑な結晶を有しており、Y3+は多重度
24、Wyckoff文字「c」、及び対称度2.22の位置を占め、O2−原子は多重
度96、Wyckoff文字「h」、及び部位対称度1の位置を占めている。Al3+
オンのうち2つは8面体の16(a)の位置に置かれており、残りの3つのAl3+イオ
ンは4面体の24(d)部位に位置する。
YAG単位格子の格子パラメータはa=b=c=1.2008nmであり、α=β=γ
=90°である。ルテチウムによるイットリウムの置換は単位格子のサイズを拡大するこ
とが予測されるが、単位格子軸間の角度は変化しないと予測され、材料はその立方特性を
維持するであろう。
図2は、異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のY2.91Ce0.09Al
蛍光体の一連のX線回折(XRD)パターンを示しており、アルカリ土類及びハロゲン
(MgF)成分の添加が高角度回折ピークをより高い値の2θにどのようにシフトする
かを示している。これは、アルカリ土類/ハロゲンを有さないYAG成分と比べて格子定
数が小さくなることを意味し、更に、Mg2+が結晶格子に組み込まれてY3+位置を占
めることを示している。
図3は、図2と類似した方法で例示の蛍光体の一連のX線回折(XRD)パターンを示
しているが、一連の化合物は異なるMgF添加剤濃度を用いたLu2.91Ce0.0
Al12蛍光体であり、イットリウム系化合物ではなくルテチウム系化合物を調べ
たものである。
図4は、5重量%のMgF添加剤又は5重量%のSrF添加剤のいずれかを有する
例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体の一連のX線回折(XRD)パター
ンを示しており、この実験は、Mg成分とSr成分との比較を示す。このデータは、Lu
2.91Ce0.09Al12格子にMgF添加剤が用いられると、高角度回折ピ
ークがより大きい2θの値に移動することを示しており、これは、その格子定数が小さく
なったことを意味する。あるいは、SrF添加剤を用いると、高角度回折ピークはより
小さい2θの値に移動し、これは、その格子定数が増加したことを意味する。Mg2+
びSr2+の両方がLu2.91Ce0.09Al12の格子に組み込まれてLu
の位置を占めることは、当業者には明白であろう。これらのピークの位置のシフトは、
Mg2+(イオン半径0.72Å)がLu3+(0.86Å)より小さいが、Sr2+
1.18Å)がLu3+より大きいために、生じる。
アルカリ土類及びハロゲンの機構が光学特性に及ぼす影響
本発明の一実施形態では、Ce3+がアルミネート系蛍光体の発光賦活剤である。Ce
3+イオンの4fと5dのエネルギー準位の間の移行は、青色光を有する蛍光体の励起に
対応し、蛍光体からの緑色光の発光は同じ電子の移行の結果である。アルミネートの構造
では、Ce3+は6個の酸素イオンのポリアニオン性構造によって形成される8面体部位
の中心に位置する。結晶学分野の理論によれば周囲のアニオン(リガンドとしても説明さ
れ得る)が中心カチオンの5dの電子上に静電位を誘起することが、当業者には理解され
るであろう。この5dのエネルギー準位の分割は10Dqであり、Dqは特定のリガンド
の種に依存することが知られている。分光化学系列からは、ハロゲン化物のDqは、酸素
のそれより小さいことが認められ、したがってそれは、酸素イオンがハロゲン化物のイオ
ンで置換されたときにDqがそれに応じて低下することにしたがっている。
これは、バンドギャップエネルギーすなわち4fと5dとの電子準位のエネルギーの差
が、賦活剤イオンを取り囲んでいるポリアニオン性のケージ内のハロゲン化物での酸素イ
オンの置換により増加することを意味する。ハロゲン置換により発光ピークがより短い波
長にシフトするのはこのためである。8面体部位を形成する酸素のポリアニオン性構造内
のハロゲン化物イオンの導入と同時に、Lu(及び/又はSc、La、Gd、及びTb)
を含む部分を、対応するカチオンで置換することもまた可能である。Lu(及び/又は他
の希土類)を置換するカチオンがより小さいカチオンの場合、発光ピークはスペクトルの
青色の端に向かってシフトするであろう。このようにして発光されたルミネッセンスは、
そうでない場合に比べて短い波長を有するであろう。これに対し、Luを置換するカチオ
ンが例えばSr又はBaなどのようなより大きいカチオンの場合、発光ピークはスペクト
ルの赤色の端に向かってシフトするであろう。この場合、発光されたルミネッセンスの波
長はより長くなる。
ハロゲン化物の影響と組み合わせると、青色シフトが望ましい場合はアルカリ土類の置
換はSrよりもMgで行うのが好ましく、このことは、本開示の以下の部分で実験的に示
される。また、LAGの発光ピークがスピン軌道結合によるダブレットであることも知ら
れている。青色シフトが生じるにつれて、より短い波長を有する発光は偏り、それに応じ
てその強度は増加する。この傾向は発光の青色シフトのために有用なだけでなく、フォト
ルミネッセンスもまた改善する。
図5は、異なる濃度のMgF添加剤を用いた例示のY2.91Ce0.09Al
12蛍光体の一連の発光スペクトルであり、この発光スペクトルは青色LEDによる蛍光
体の励起により得た。このデータは、MgF2の増量によりフォトルミネッセンスの強度
が増し、ピーク発光波長がより短い値にシフトすることを示している。図5には示してい
ないが、本発明の発明者らは出発材料粉末への5重量%のBaFの添加に関するデータ
を有しており、この蛍光体は3つのマグネシウム含有蛍光体と比較して有意なフォトルミ
ネッセンス強度の増加及び1重量%の試料とほぼ同じピーク発光波長を示した。
図5からのデータを正規化したものを図6に示す。図6は、青色LED励起下で、異な
るMgF添加剤濃度を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al12蛍光体と同
じシリーズの正規化された発光スペクトルであるが、フォトルミネッセンス強度を単一値
のハイライトに正規化しており、Y2.91Ce0.09Al12の発光ピークはM
gF添加剤の増量につれて短い波長にシフトする。MgF添加剤の量が多いほど発光
ピーク波長は短い。以下において実証するように、この傾向はLu2.91Ce0.09
Al12蛍光体が示した傾向と同じである。
図7は、異なる濃度のMgF添加剤を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al
12蛍光体の一連の発光スペクトルであり、この発光スペクトルは青色LEDを用いた
蛍光体の励起により得た。このデータは図5のデータと類似しているが、イットリウム系
化合物ではなくルテチウム系化合物を調べたものである。イットリウムのデータと同じく
、ルテチウムに関するこのデータも発光波長のシフトと同様の傾向を示しているが、フォ
トルミネッセンス強度の傾向はそれほど類似していないようである。
図7のLu2.91Ce0.09Al12の発光スペクトルは、ピーク発光波長に
ハロゲン塩の添加が与える影響を強調するために正規化されており、図8はその正規化デ
ータを示している。イットリウムの場合と同じく、ピーク発光はMgF添加剤の増量に
つれてより短い波長にシフトしており、すなわち、MgF添加剤の量が多いほど発光ピ
ーク波長は短い。ゼロ(添加剤無し)から約5重量%までのMgF2の増量により波長が
約550nmから約510nmまで約40nmシフトすることが観察された。
図5〜8の各グラフは、添加剤無しから5重量%の最高濃度までの添加剤濃度の増加に
伴う一連の蛍光体組成物のそれぞれ対応するスペクトルをプロットしている。SrF
加剤とMgF添加剤との比較すなわちSrアルカリ土類及びフッ素を含有する蛍光体と
Mgアルカリ土類及びフッ素を含有する蛍光体との比較を強調するために、図9ではそれ
らの蛍光体、すなわち、添加剤無しの蛍光体、5重量%のSrFを有する蛍光体、及び
5重量%のMgFを有する蛍光体を一緒にプロットした。これらの蛍光体はLu2.9
Ce0.09Al12試料系の蛍光体である。
図9の発光スペクトルデータはハロゲン及びアルカリ土類を含めることが光学特性に及
ぼす影響を強調するように正規化されている。青色LEDで励起したときの結果は、Mg
及びSrFの添加に伴い発光ピークがより短い波長にシフトすることを示している
。添加剤無しのLu2.91Ce0.09Al12試料は、約550nmにピーク発
光波長を示し、5重量%のSrF添加剤を用いるとピーク発光波長は約535nmにシ
フトし、5重量%のMgF添加剤を用いると発光波長は約510nmに更にシフトする
図10は、SrF添加剤の濃度の増加につれて例示のLu2.91Ce0.09Al
12蛍光体の一連の発光波長がどのように低下するかを示している。ピーク発光波長
はSrF添加剤の量に応じてプロットされている。SrF添加剤を1、2、3、及び
5重量%有する試料を、試験した。結果は、1重量%及び2重量%の試料ではピーク発光
波長はほぼ同じ約535nmであり、SrF添加剤が3重量%に増加されるにつれてピ
ーク発光波長は約533nmに低下する。SrF添加剤を5重量%まで更に増加すると
、ピーク波長は約524nmまで急激に低下する。
励起スペクトル及び温度依存性
図11は、異なるMgF添加剤濃度を用いた例示のLu2.91Ce0.09Al
12蛍光体の一連の正規化された励起スペクトルであり、MgF添加剤濃度の増加に
つれて励起スペクトルが狭まることを示している。データは、本発明の緑色発光アルミネ
ート系蛍光体が広い波長帯域を呈しており、その波長帯域にかけて蛍光体が約380nm
から約480nmまでの範囲で励起され得ることを示している。
本発明のガーネット蛍光体の熱安定性は、5重量%のMgFを有するルテチウム含有
化合物(Lu2.91Ce0.09Al12)により例示されており、その熱安定性
を市販の蛍光体Ce3+:YAl12と比較し、図12に示す。このLu2.91
Ce0.09Al12化合物の熱安定性がYAGよりも更に優れていることが観察で
きる。
バックライト及び白色光照明システムへの応用
本発明の更なる実施形態にしたがって、本発明の緑色発光アルミネート系蛍光体は、一
般に「白色LED」として既知の白色光照明システム及びディスプレイ用途のためのバッ
クライト構成設定に使用することができる。かかる白色光照明システムは約280nmを
超える波長を有する放射線を発するように構成された放射線源と、その放射線源から少な
くとも放射線の一部を吸収し、480nm〜約650nmの範囲のピーク波長を有する光
を発するように構成された、ハロゲン化アニオンドープ緑色アルミネート蛍光体と、を備
えている。
図13は、5重量%のSrF添加剤を用いた式Lu2.91Ce0.09Al
を有する例示の緑色発光アルミネート系蛍光体を含む白色LEDのスペクトルを示す。
この白色LEDは更に、式(Ca0.2Sr0.8)AlSiN:Eu2+を有する赤
色蛍光体を含む。緑色アルミネート及び赤色窒化物蛍光体の両方を、青色光を発するIn
GaN LEDで励起したとき、得られた白色光が示した色座標はCIE x=0.24
、CIE y=0.20であった。
図14は、青色InGaN LEDと、式Lu2.91Ce0.09Al12を有
する緑色ガーネット(3重量%又は5重量%のいずれかで添加剤を用いた)と、式(Ca
0.2Sr0.8)AlSiN:Eu2+を有する赤色窒化物若しくは式(Sr0.5
Ba0.5SiO:Eu2+を有するシリケートと、を成分とする白色LEDのス
ペクトルであり、この白色光の色座標はCIE(x=0.3、y=0.3)である。もっ
とも顕著な二重ピークを示す試料は「EG3261+R640」と表記された試料であり
、EG3261という表記は(Sr0.5Ba0.5SiO:Eu2+を表し、こ
れを約640nmで発光する赤色R640(Ca0.2Sr0.8)AlSiN:Eu
2+蛍光体との組み合わせである。LAG(3wt% MgF)+R640及びLAG
(5wt% SrF)+R640と表記された2つのピークは、波長範囲500〜65
0nmにかけて知覚される白色光のはるかに均一な発光を示しており、これは当該技術分
野において望ましい属性である。
図15は、2727℃(3,000K)で測定したときの図14の白色LEDシステム
のスペクトルである。
本発明の実施形態において、緑色アルミネートとともに使用することができる赤色窒化
物は、一般式(Ca,Sr)AlSiN:Eu2+を有することができ、赤色窒化物は
更に、任意のハロゲンを含む場合があり、赤色窒化物蛍光体の酸素不純物含有量は約2重
量%以下である場合がある。黄色〜緑色シリケートは一般式(Mg,Sr,Ca,Ba)
SiO:Eu2+を有することができ、アルカリ土類は化合物中に個別に又は任意の
組み合わせで存在することができ、蛍光体はF、Cl、Br、又はIによって(同じく個
別に又は任意の組み合わせで)ハロゲン化され得る。
光学及び物性データ表
例示のデータの要約を表1及び2に記載した。表1は3つの異なる濃度のMgF添加
剤を用いたLu2.91Ce0.09Al12系蛍光体の試験結果である。表2は、
4つの異なる濃度のSrF添加剤を用いたLu2.91Ce0.09Al12系蛍
光体の試験結果である。これらの結果は、Lu2.91Ce0.09Al12に含ま
れているMgF及びSrF添加剤が発光ピーク波長をより短い波長にシフトすること
を要約し、かつ裏付けており、MgF及びSrFの濃度の増加とともに発光強度は増
加している。粒径もまた、MgF及びSrF添加剤の濃度の増加とともに増加してい
る。
黄緑色〜黄色発光希土類ドープアルミネート系蛍光体
本発明者らが試験した一連の特定の黄緑色〜黄色発光ハロゲン化アルミネートの希土類
ドーピングにおいて、蛍光体は一般式(Lu1−x−yCeAl12
2zを有するものであった。上述したように、AはSc、La、Gd、及びTbのうち
の少なくとも1つであり、Bはアルカリ土類Mg、Sr、Ca、及びBaのうちの少なく
とも1つであり、Cはハロゲン元素F、C、Br、及びIのうちの少なくとも1つであり
、パラメータx、y、zの値は0≦x≦0.5、0.001≦y≦0.2、かつ0.00
1≦z≦0.5である。この一連の蛍光体において、希土類ドーパントはGdであり、ア
ルカリ土類はBa又はSrのいずれかであった。この一連の実験で試験した全ての化合物
でハロゲンはFであった。試験した特定のアルミネートの式を表3に示す。
本開示の目的上、緑色発光は、約500nm〜約550nmのピーク発光波長を有する
ものと定義する。約550nm〜約600nm伸長する発光は、黄緑色〜黄色に変化する
波長を含むものとして記述され得る。記載した実験において、Gdドーピングの追加は蛍
光体を実質的に緑色発光試料から実質的に黄色の試料に転換する。図示していないが、(
Baの試料では約0.33から、Srの試料では約0.13から)Gd濃度を更に増加す
ると、発光は電磁スペクトルの黄色の領域に向かって更にシフトし、黄色の領域に入る。
ピーク発光波長はルテチウムへの添加物として(例えばLuにGdが添加されて)存在す
る希土類ドーパントの選択及び濃度だけでなく、含まれているアルカリ土類及びハロゲン
の選択及び量にもまた依存するので、一般化することは困難である場合がある。本開示の
ハロゲン化アルミネートは、約550nm〜約600nmの波長で電磁スペクトルの黄緑
色〜黄色の領域で発光するものとして定義される。緑色発光ハロゲン化アルミネートは実
質的に約500nm〜約550nmの範囲のピーク波長で発光する。緑色発光アルミネー
トに関しては、本明細書にその全容が組み込まれる、本特許出願と同一の譲渡人に譲渡さ
れた、米国特許第13/181,226号(2011年7月12日出願)を参照されたい
表3及び図16A〜Bのデータは、これらのハロゲン化アルミネートのピーク発光波長
が、Gdレベルの増加につれて全体で約550nmから約580nmまでの範囲であった
ことを示しており、BaレベルはBaシリーズに関して化学量論的に0.15に固定し、
Srシリーズに関してSrレベルは化学量論的に0.34に固定した(この濃度は化学量
論的なものであって、濃度が重量によるものではなく数値によることを意味する)。Ce
賦活剤のレベルもまた、化学量論的に全ての試料に関して0.03に固定した。具体的に
は、Baの試料に関しては、Gdの量を化学量論的に0.07〜0.17〜0.33へと
増加するにつれて、ピーク発光波長は554nmから565nmへ、更に576nmへと
増加した。Srの試料に関しては、Gdの量を化学量論的に0.03から0.07へ、更
に0.13へと増加するにつれて、ピーク発光波長は551nmから555nmへ、更に
558nmへと増加した。
Baシリーズ中の実際の化合物は、それぞれ、(Lu0.90Gd0.07Ce0.0
Ba0.15Al120.30、(Lu0.80Gd0.17Ce0.03
Ba0.15Al120.30、及び(Lu0.64Gd0.33Ce0.0
Ba0.15Al120.30であった。Srシリーズで試験した実際の化
合物は、それぞれ、(Lu0.94Gd0.03Ce0.03Sr0.34Al
120.68、(Lu0.90Gd0.07Ce0.03Sr0.34Al
0.68、及び(Lu0.84Gd0.13Ce0.03Sr0.34Al
120.68であった。
SrシリーズがBaシリーズに比べて相対的に高いフォトルミネッセンス強度で発光し
たことがわかるが、同時にいくつかの他の変数(例えば、Gd含有量、アルカリ土類の量
、及びハロゲン濃度)も変更されたので、結論は慎重に導き出さなくてはならないことを
当業者は理解するであろう。
図17A〜Bは、Baシリーズの蛍光体及びSrシリーズの蛍光体の双方のX線回折パ
ターンであり、それらの光度データは図16A〜Bに図示した。
テルビウム(Tb)及び/又はガドリニウム(Gd)を特徴とする黄色発光アルミネー
ト系蛍光体
特定の組成物では、本発明の実施形態にしたがって、黄緑色〜黄色発光ハロゲン化アル
ミネートは希土類元素テルビウム(Tb)を特徴としている。本発明の発明者らは、組成
物(Lu0.91−xCe0.09Al12(式中、AはGd及びTbのう
ちの少なくとも1つを個別に又は組み合わせとしてのいずれかで表す)中のテルビウム及
びガドリニウムの相対的影響を比較する実験を行った。テルビウムは周期表でガドリニウ
ムの隣であり、前者(Tb)は原子番号65、電子構造式[Xe]4f6sを有する
が、後者(Gd)は原子番号64、電子構造式[Xe]4f5d6sを有する。式(
Lu0.91−xCe0.09Al12は、テルビウム及びガドリニウムの
両方が、原子番号71、電子構造式[Xe]4f145d6sを有する希土類ルテチウ
ム(Lu)を置換することを示している。
アルミネート系蛍光体の製造に関して上述した方法に関して、以下の方法を更に使用す
ることもまた可能である。本明細書に開示した新規なアルミネート系蛍光体の製造方法は
、いずれか1つの製造方法に限定されず、例えば、1)出発材料の混合、2)出発材料混
合物の焼結、3)焼結された材料に対して行われる粉砕及び乾燥を含む多様なプロセス、
を含む3工程のプロセスで合成することができる。いくつかの実施形態では、出発材料は
アルカリ土類金属化合物、アルミニウム化合物、ルテチウム化合物などのような様々な種
類の粉末を含み得る。アルカリ土類金属化合物の例には、アルカリ土類金属の炭酸塩、硝
酸塩、水酸化物、酸化物、シュウ酸塩、ハロゲン化物が含まれる。アルミニウム含有化合
物の例には、硝酸塩、フッ化物、酸化物が含まれる。ルテチウム化合物の例には、酸化ル
テチウム、フッ素化ルテチウム、塩化ルテチウムが含まれる。所望の最終組成物が得られ
るように出発材料を配合する。いくつかの実施形態では、アルカリ土類のアルミニウム含
有化合物とルテチウム化合物を適切な比率で配合し、次いで焼結して所望の組成物が得ら
れる。配合した出発材料を第2の工程で焼結し、(焼結工程の任意の段階又は様々な段階
で)フラックスを用いて配合材料の反応性を高めることができる。フラックスは、様々な
種類のハロゲン化物及びホウ素化合物を含むことができ、その例としては、フッ化ストロ
ンチウム、フッ化バリウム、塩化ストロンチウム、塩化バリウム、及びそれらの組み合わ
せが挙げられる。ホウ素含有フラックス化合物の例としては、ホウ酸、酸化ホウ素、ホウ
酸ストロンチウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウムが挙げられる。
いくつかの実施形態では、フラックス化合物は、モル百分率で約0.01〜0.2モル
%の範囲の量で使用され、値は典型的には約0.01モル%以上0.1モル%以下の範囲
である。
出発材料を(フラックスあり又は無しで)混合するための種々の技法には、すり鉢の使
用、ボールミルを用いた混合、V形状ミキサーを用いた混合、クロスロータリーミキサー
を用いた混合、ジェットミルを用いた混合、攪拌機を用いた混合が含まれるが、これらに
限定されない。出発材料は乾燥混合又は湿潤混合のいずれかで混合することができ、乾燥
混合とは溶剤を用いずに混合することを指す。湿潤混合プロセスに使用できる溶剤として
は水又は有機溶剤が挙げられ、有機溶剤はメタノール又はエタノールのいずれかであり得
る。出発材料の混合物は、当該技術分野で周知の多くの技法により焼成することができる
。電気炉又はガス炉のような加熱機を使用して焼成することができる。加熱機の型式は、
出発材料混合物が所望の時間にかけて所望の温度で焼成されるものであればよく、特定の
ものに限定されない。いくつかの実施形態では、焼成温度は約800〜1600℃の範囲
であってよい。他の実施形態では、焼成時間は約10分〜1000時間の範囲であってよ
い。焼成の雰囲気は空気、低圧雰囲気、真空、不活性ガス雰囲気、窒素雰囲気、酸素雰囲
気、及び酸化雰囲気の中から選ぶことができる。いくつかの実施形態では、組成物を約1
00℃〜約1600℃の還元性雰囲気において約2〜約10時間焼成してよい。本明細書
に開示した蛍光体は、ゾルゲル法又は固体反応法を用いて調製することができる。いくつ
かの実施形態では、金属硝酸塩を使用して、蛍光体の二価金属成分、並びにアルミネート
系蛍光体のアルミニウム成分を提供する。いくつかの実施形態では、二価金属成分を供給
する金属硝酸塩はBa(NO、Mg(NO又はSr(NOであってよ
く、アルミニウムを提供する金属硝酸塩はAl(NOであってよい。
この方法は、アルミネート系蛍光体の酸素成分を提供するために金属酸化物を使用する
工程を更に含む場合がある。この方法の実施例には、以下の工程が含まれる。a)Ba(
NO、Mg(NO、Ca(NO、Sr(N0、Al(NO
、及びLuからなる群から選択される原材料を提供する工程、b)Lu
硝酸溶液に溶解し、次いで、所望の量の金属硝酸塩を混合して、水性の硝酸塩溶液を生成
する工程、c)工程b)からの溶液を加熱してゲルを生成する工程、d)工程c)のゲル
を約500℃〜約1000℃に加熱して硝酸塩混合物を酸化物混合物に分解する工程、及
びe)工程d)の粉末を還元性雰囲気にて約1000℃〜約1500℃の温度で焼結する
工程。
表4を参照し、当業者は、表に記載した全ての組成物が約550nm〜約560nmの
範囲のピーク発光波長で発光したことを認識するであろう。T1及びT2と表記した最初
の2つのエントリーのそれぞれはGdを含有せず、それぞれx=0.3及び0.5のTb
濃度を有する。したがってそれらの組成物はそれぞれ(Lu0.61Tb0.3Ce0.
09Al12及び(Lu0.41Tb0.5Ce0.09Al12であ
る。それらは、YAG1及びYAG2を除いて、表4の化合物の最も高い相対フォトルミ
ネッセンス強度で発光する。
表4の上から3つ目の組成物はGd及びTbをそれぞれ0.2及び0.3の濃度で含有
しており、したがってその化学量論は(Lu0.41Gd0.2Tb0.3Ce0.09
Al12である。TG1と指定したこの化合物は、(Lu0.41Tb0.5
0.09Al12とほぼ同じ高さのピーク発光波長で発光した(それぞれ55
5.4nm対555.8nm)が、そのフォトルミネッセンス強度は、Tbのみを含有し
Gdを含有しない2つの化合物のいずれよりも低かった。後者の2つの化合物すなわち(
Lu0.61Tb0.3Ce0.09Al12及び(Lu0.41Tb0.5
0.09Al12は、(Lu0.41Gd0.2Tb0.3Ce0.09
Al12よりも低い色度座標CIE xを示したが、CIE y色度座標は、より高
かった。
表4の4行目のデータは、G1と指定された化合物(Lu0.71Gd0.2Ce0.
09Al12のデータである。この化合物は約550nmにピーク波長を有する
光を発し、これは、表4に記載されている化合物群の中で、YAG1を除いてもっとも短
い波長である。それはまた、その群で最も低い色度座標CIE xを示す。この化合物の
CIE y座標はこの群の中で最も高かった。G3と指定した、より高いレベルでGdを
含有しているがTbは含有していない類似の化合物は、この群で最も高いピーク波長で発
光した。この化合物は式(Lu0.41Gd0.5Ce0.09Al12を有す
るものである。(Lu0.41Gd0.5Ce0.09Al12を、先に説明し
た(Lu0.41Tb0.5Ce0.09Al12化合物と比較すると、Gd含
有化合物はTb含有化合物より長い波長で発光するが、Tb含有化合物はより高いフォト
ルミネッセンス強度で発光することがわかる。
表4で「YAG1」及び「YAG2」と表記されている2つの組成物は、ルテチウム(
Lu)系ではなくイットリウム(Y)系であり、これらY系組成物は比較のために含めら
れる。それらはそれぞれ近似計算式(Y0.91Ce0.09Al12を有する
。これらの化合物もまた、550nm〜560nmの範囲内で発光する。
表4のデータを図18〜20に示すようなグラフで表すことができ、それらの図は、本
発明の蛍光体組成物を励起するために用いられる(GaN LEDのような)青色光源も
また示しており、青色光源と黄色蛍光体が「白色」光源をもたらす。図18は「G1」及
び「T1」と表記した2つの化合物のフォトルミネッセンス強度のプロットである。前者
は、x=0.2のGd濃度の組成物を有するので、その式は(Lu0.71Gd0.2
0.09Al12である。ピーク発光波長は約550nmである。ここで、G
d含有化合物(x=0.2、上の曲線)は、「T1」(下の曲線)とほぼ同一のフォトル
ミネッセンス強度及びピーク発光波長を有している。
図19の2つの化合物は図18の化合物とほぼ同じフォトルミネッセンス強度を有して
いるが、図19のピーク発光波長は、より長い波長にわずかにシフトしている。図19の
上のグラフは「T2」であり、Tb濃度はx=0.5であるので、その組成物は(Lu
.41Tb0.5Ce0.09Al12である。図19の下の曲線は試料「G2
」であり、そのGd濃度はx=0.3であるので、その組成物は(Lu0.61Gd0.
Ce0.09Al12である。これらの2つの化合物を比較すると、Tb含有
化合物(x=0.5)は「G2」化合物よりわずかに高いフォトルミネッセンス強度及び
ごくわずかに短いピーク発光波長を有していることがわかる。
図19及び18と比較してわずかに長い発光波長を有する化合物を図20に示す。図2
0を参照すると、グラフの上の曲線は「TG1」と表記された試料のものであり、Gd濃
度は0.2、Tb濃度は0.3であるので、この蛍光体の式は(Lu0.41Gd0.2
Tb0.3Ce0.09Al12である。グラフの下の曲線は、「G3」と表記
された、Gd濃度0.5の試料のものである。この化合物はTbを含有していないので、
その式は(Lu0.41Gd0.5Ce0.09Al12である。ここで、Gd
及びTbの両方を含有する化合物は、Gdのみの方式で希土類(x=0.5)を同量含有
する化合物より高いフォトルミネッセンス強度を示し、Tb及びGdを含有する化合物は
Gdのみの化合物よりわずかに短い波長で発光する。
一般式(Lu0.91−xCe0.09Al12を有する化合物中のGd
濃度又はTb濃度のいずれかの変更による影響を図21に示す。(この実験で、AはGd
又はTbのいずれかであるが、本発明の実施形態によると、Gd及びTbが個別に存在し
てもよく、組み合わせとして存在してもよいことを強調しておく)。図21を参照すると
、Gd濃度をx=0からx=0.5に増加すると、Tb濃度をx=約0からx=約1.0
に増した一連の化合物のピーク発光波長よりもピーク発光波長がより急速に増すことを当
業者は認識することができる。換言すると、発光波長を約542nm(蛍光体はLuをx
=0のみ含有する)から約562nmまで上げるためには、全てのLuをTb(Tb x
=1)と完全に置換する必要があったが、この波長の増加は、その値の半分(x=0.5
、したがって半分のLuのみをGdシリーズで置換)のGd濃度で達成された。
Gd含有シリーズの化合物及びTb含有シリーズの化合物が有するフォトルミネッセン
ス強度とピーク発光波長を比較した関係を図22に示す。このグラフで、縦座標(y軸)
上の相対フォトルミネッセンス強度は、ピーク発光波長(単位nm、x軸上)に対してプ
ロットされている。どちらの化合物シリーズに関しても、相対フォトルミネッセンス強度
はGd又はTb濃度の増加につれて(及びピーク発光波長の増加につれてもまた)低下し
、フォトルミネッセンス強度は、Tb含有試料においてよりもGd含有シリーズの試料に
おいて、より速く低下している。
図21及び22のプロットの作成に用いた特定のデータは上記の表5及び6に記載した
例示のTb含有化合物及びTb及びGd含有化合物の熱安定性を図23に示す。また、
比較のために、Gdを含有するがTbを含有していないGd含有蛍光体の化合物も示す。
図23を参照すると、これはy軸上にCIE y色度座標が、x軸上にCIE x色度座
標がプロットされている。データポイントは20℃から220℃までの温度で20℃間隔
で収集されている。この温度範囲は、ほとんどの用途での蛍光体材料の取り扱い温度を含
んでいる。そのデータを表7(i)及び7(ii)に示す。この試験の温度範囲にかけて
CIE座標におけるシフトは0.005未満であることが好ましく、Tb含有材料のみが
、x及びy座標の両方でこの範囲内のCIE座標のシフトを示していることがわかる。具
体的には、T1、T2及びTG1のみが好ましい温度安定性を示している。テルビウム含
有蛍光体材料が、ガドリニウムを含有しテルビウムを含有していない蛍光体材料よりも優
れた温度安定性を有しているという結果は予想外であった。
本開示に記載した原則、実施形態及び概念がテルビウム(Tb)及びガドリニウム(G
d)を扱う本項にも該当し得ることに注意されたい。例えば、本発明の一実施形態では、
蛍光体は、式(Lu1−x−yCeAl122zを有するセリウム
賦活された黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光体を含むことができ、式中、AはSc、
La、Gd、及びTbのうちの少なくとも1つであり、BはMg、Sr、Ca、及びBa
のうちの少なくとも1つであり、CはF、Cl、Br、及びIのうちの少なくとも1つで
あり、0.001≦x≦1.0、0.001≦y≦0.2、かつ0≦z≦0.5であり、
本実施形態の蛍光体は少なくともいくらかのTbを含有する。
本発明の別の実施形態において、蛍光体は、セリウム賦活された黄緑色〜黄色発光アル
ミネート系蛍光体を含み、この蛍光体は式(Lu1−xAl12:Ceを有
し、AはGd及びTbからなる群から個別に又は組み合わせとして選択される少なくとも
1つの希土類であり、xは約0.001〜約1.0の範囲であり、この蛍光体は少なくと
もいくらかのTbを含有する。
本発明の別の実施形態において、蛍光体は、式(Lu0.91−xCe0.09
Al12により表されるセリウム賦活された黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光
体を含む。ここで、AはGd及びTbからなる群から選択される少なくとも1つの希土類
であり、xは約0.001〜約1.0の範囲である。前節に開示した実施形態と同じく、
この蛍光体もまた少なくともいくらかのTbを含有する。
本発明について、黄緑色〜黄色発光アルミネート系蛍光体を参照して具体的に説明して
きたが、本発明の教示及び原則は、Alの一部又は全部がGa、Si、又はGeで置換さ
れた蛍光体すなわち例えばシリケート系、ガリエート系、及びゲルマネート系の蛍光体に
もまた当てはまる。
ハロゲンを含有する蛍光体材料の実施形態は、(1)置換的に結晶中に含まれるハロゲ
ン、(2)結晶格子間に含まれるハロゲン、及び/又は(3)結晶のグレイン、領域及び
/又は相を分離するグレインの境界内に含まれるハロゲンを有することができる。
本発明の更なる実施形態にしたがって、表8のLuアルミネート材料を上記のように作
製及び試験した。式(Lu1−yCeAl12を有する化合物を作製するため
の代表的な手順の一例を与える。Lu(272.664g)とCeO(7.29
5g)とAl(120.041g)とフラックス(20.000g)とをミキサー
で4〜20時間混合し、次いで坩堝に加えた。その坩堝を連続炉に入れ、還元性雰囲気下
で2〜10時間、1500℃〜1700℃で焼結した。その焼結した材料を破砕機で粉末
にした。その粉末を酸及び脱イオン水で洗浄し、次いで、120℃〜180℃の炉内で1
2〜24時間乾燥した。最後にその粉末を20μmのメッシュに通して篩い分け、Lu
.945Ce0.055Al12を得、特徴(すなわち、発光波長、強度、及びCI
E値、粒径分布等)を調べた。
本発明の更なる態様によると、白色光照明システムは、200nm〜480nmの範囲
内の発光波長を有する励起源と、赤色発光蛍光体又は緑色発光蛍光体の少なくとも一方と
、テルビウムを含有するセリウム賦活された黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネート系
蛍光体と、を含む場合があり、この蛍光体は、約550nm〜約565nmの範囲のピー
ク発光波長を有する光を発するように構成されている。(この要件を満たす特定の化合物
の例及び以下の要件もまた満たす例については上記を参照)。更に、このセリウム賦活さ
れた黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体は、約380nm〜約480nm
の範囲の波長を有する励起放射光を吸収するように構成され得る。また更に、赤色発光蛍
光体は600nm〜660nmの範囲の発光波長を有し得る。更に、緑色発光蛍光体は5
00nm〜545nmの範囲の発光波長を有し得る。また更に、赤色発光蛍光体は窒化物
であり得る。更に、窒化物は(Ca,Sr)AlSiN:Eu2+、(Ca,Sr)
:Eu2+、及び(Ca,Sr)AlSi:Eu2+のうちの少なくとも
1つであり得る。また更に、緑色発光蛍光体はシリケートであり得る。更に、このシリケ
ートは式(Sr,Ba,Mg)SiO:Eu2+を有し得る。
本発明について、特定の実施形態を参照して具体的に説明してきたが、本発明の意図及
び範囲を逸脱せずにその形式及び詳細を変更及び修正することが可能であることは当業者
に容易に理解されよう。

Claims (22)

  1. 式(Lu1−xTbAl12:Ceを有する、セリウム賦活された黄緑〜黄
    色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体であって、式中、xは約0.1から1.0未満で
    あり、前記蛍光体は、約380nmから約480nmの範囲の波長を有する励起放射光を
    吸収し、かつ約550nmから約565nmの範囲のピーク発光波長を有する光を発する
    ように構成されている、黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。
  2. xが約0.3から1.0の範囲である、請求項1に記載の黄緑〜黄色発光ルテチウムア
    ルミネート系蛍光体。
  3. 前記励起放射光が約420nmから約480nmの範囲の波長を有する、請求項1に記
    載の黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。
  4. 前記式が(Lu0.91−xTbCe0.09Al12である、請求項1に
    記載の黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。
  5. xが0.3から0.5の範囲である、請求項3に記載の黄緑〜黄色発光ルテチウムアル
    ミネート系蛍光体。
  6. 希土類元素ガドリニウム(Gd)を更に含む、請求項1に記載の黄緑〜黄色発光ルテチ
    ウムアルミネート系蛍光体。
  7. 前記式が(Lu1−x−yTbGdAl12:Ceであり、式中xは約0
    .1から1.0の範囲であり、yはゼロより大きく、x+y<1である、請求項6に記載
    の黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。
  8. 前記式が(Lu0.91−x−yTbGdCe0.09Al12であり、
    yはゼロより大きく、x+y<1である、請求項6に記載の黄緑〜黄色発光アルミネート
    系蛍光体。
  9. x=0.3、y=0.2である、請求項8に記載の黄緑〜黄色発光アルミネート系蛍光
    体。
  10. ハロゲンを更に含む、請求項1に記載の黄緑〜黄色発光アルミネート系蛍光体。
  11. 前記ハロゲンが置換的に結晶内に含まれている、請求項10に記載の黄緑〜黄色発光ア
    ルミネート系蛍光体。
  12. 前記ハロゲンが結晶格子間に含まれている、請求項10に記載の黄緑〜黄色発光アルミ
    ネート系蛍光体。
  13. 式(Lu1−xTbAl122z:Ceを有し、式中、
    AはMg、Sr、Ca、及びBaのうちの少なくとも1つであり、
    BはF、Cl、Br、及びIのうちの少なくとも1つであり、
    0.001≦x<1.0であり、かつ
    0<z≦0.5である、
    セリウム賦活された黄緑〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体。
  14. 希土類元素ガドリニウム(Gd)を更に含む、請求項13に記載の黄緑〜黄色発光アル
    ミネート系蛍光体。
  15. 白色光照明システムであって、
    200nmから480nmの範囲内の発光波長を有する励起源と、
    赤色発光蛍光体又は緑色発光蛍光体の少なくとも一方と、
    約550nmから約565nmまでの範囲のピーク発光波長を有する光を発するように
    構成される、テルビウムを含むセリウム賦活された黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネ
    ート系蛍光体と、を備える、白色光照明システム。
  16. 前記セリウム賦活された黄緑色〜黄色発光ルテチウムアルミネート系蛍光体が、約38
    0nm〜約480nmの範囲の波長を有する励起放射光を吸収するように構成されている
    、請求項15に記載の白色光照明システム。
  17. 前記赤色発光蛍光体が600nmから660nmの範囲内の発光波長を有する、請求項
    15に記載の白色光照明システム。
  18. 前記緑色発光蛍光体が500nmから545nmの範囲内の発光波長を有する、請求項
    15に記載の白色光照明システム。
  19. 前記赤色発光蛍光体が窒化物である、請求項15に記載の白色光照明システム。
  20. 前記窒化物が、(Ca,Sr)AlSiN:Eu2+、(Ca,Sr)
    Eu2+、及び(Ca,Sr)AlSi:Eu2+のうちの少なくとも1つである
    、請求項19に記載の白色光照明システム。
  21. 前記緑色発光蛍光体がシリケートである、請求項15に記載の白色光照明システム。
  22. 前記シリケートが式(Sr,Ba,Mg)SiO:Eu2+を有する、請求項21
    に記載の白色光照明システム。
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