JP2017218115A - 車両回転角推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の回転角の推定精度を向上することができる。
【解決手段】第1時点で自車両の周囲に存在する複数の第1物標と第1時点より所定時間後の第2時点で自車両の周囲に存在する複数の第2物標とを認識する物標認識部と、平面上で一定距離内に含まれる少なくとも一つの第1物標を第2物標に対応付ける対応付け部と、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に変位角度を算出する変位角度算出部と、自車両と第1物標との距離である第1距離と、自車両と第2物標との距離である第2距離とを算出する距離算出部と、第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標の第1距離及び第2物標の第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける変位角度の重み付けを設定する重み付け設定部と、重み付けされた複数の変位角度に基づいて自車両の回転角を推定する回転角推定部と、を備える車両回転角推定装置。
【選択図】図5
【解決手段】第1時点で自車両の周囲に存在する複数の第1物標と第1時点より所定時間後の第2時点で自車両の周囲に存在する複数の第2物標とを認識する物標認識部と、平面上で一定距離内に含まれる少なくとも一つの第1物標を第2物標に対応付ける対応付け部と、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に変位角度を算出する変位角度算出部と、自車両と第1物標との距離である第1距離と、自車両と第2物標との距離である第2距離とを算出する距離算出部と、第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標の第1距離及び第2物標の第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける変位角度の重み付けを設定する重み付け設定部と、重み付けされた複数の変位角度に基づいて自車両の回転角を推定する回転角推定部と、を備える車両回転角推定装置。
【選択図】図5
Description
本発明は、自車両の回転角を推定する車両回転角推定装置に関する。
従来、自車両の状態を推定する装置に関する技術文献として、特開2006−160116号公報が知られている。この公報には、自車両の周辺の物体の距離データを微小時間の間隔で収得して、それらの距離データから自車両の運動を推定する車両運動推定装置が示されている。
ところで、自車両の運動のうち回転角の変化に注目した場合、自車両の回転角の変化と周囲の物体の距離データの関係性(影響の度合い)は自車両と物体との距離によって異なるが、上述した従来の発明では自車両と物体との距離による影響の度合いの変化を考慮できていない。このため、自車両の回転角の推定精度の向上について改善の余地が存在する。
そこで、自車両の回転角の推定精度を向上することができる車両回転角推定装置を提供することが望まれている。
本発明の一態様は、レーダセンサ又はカメラを含む外部センサの検出結果に基づいて、自車両の回転角を推定する車両回転角推定装置であって、外部センサの検出結果に基づいて、第1時点において自車両の周囲に存在する複数の第1物標と、第1時点より所定時間後の第2時点において自車両の周囲に存在する複数の第2物標と、を認識する物標認識部と、一つの第2物標から平面上で一定距離内に含まれる少なくとも一つの第1物標を、当該一つの第2物標に対応付ける対応付け部と、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標と自車両とを平面上で結ぶ第1の直線と第2物標と自車両とを平面上で結ぶ第2の直線とがなす角度である変位角度を算出する変位角度算出部と、自車両と第1物標との距離である第1距離と、自車両と第2物標との距離である第2距離とを算出する距離算出部と、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標の第1距離及び第2物標の第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける変位角度の重み付けを設定する重み付け設定部と、重み付けされた複数の変位角度に基づいて、第1時点から第2時点に至るまでの自車両の回転角を推定する回転角推定部と、を備え、重み付け設定部は、一つの第1物標の第1距離が他の第1物標の第1距離と比べて長いほど、当該一つの第1物標が組み合わせに含まれる変位角度の重み付けを大きく設定し、一つの第2物標の第2距離が他の第2物標の第2距離と比べて長いほど、当該一つの第2物標が組み合わせに含まれる変位角度の重み付けを大きく設定する。
本発明に係る車両回転角推定装置によれば、自車両の回転角の推定精度を向上することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両回転角推定装置を示すブロック図である。図1に示す車両回転角推定装置100は、車両(以後、自車両と称する)に搭載され、自車両の回転角を推定する装置である。本実施形態に係る車両回転角推定装置100は、推定した自車両の回転角を利用して、自車両の周囲に位置する物標の地図上の位置を認識する機能も有する。物標については後述する。
[車両回転角推定装置の構成]
車両回転角推定装置100は、GPS受信部1、外部センサ2、内部センサ3、地図データベース4、及びECU[Electronic Control Unit]10を備えている。
車両回転角推定装置100は、GPS受信部1、外部センサ2、内部センサ3、地図データベース4、及びECU[Electronic Control Unit]10を備えている。
GPS受信部1は、3個以上のGPS衛星から信号を受信することにより、自車両の位置(例えば自車両の緯度及び経度)を測定する。GPS受信部1は、測定した自車両の位置情報をECU10へ送信する。
外部センサ2は、自車両の周辺の状況を検出する検出機器である。外部センサ2は、カメラ、レーダセンサのうち少なくとも一つを含む。
カメラは、自車両の外部状況を撮像する撮像機器である。カメラは、自車両のフロントガラスの裏側に設けられている。カメラは、奥行き方向の情報を得られるステレオカメラであり、両眼視差を再現するように配置された二つの撮像部を有している。カメラは、自車両の外部状況に関する撮像情報をECU10へ送信する。
レーダセンサは、電波(例えばミリ波)又は光を利用して自車両の周辺の物体を検出するためのセンサである。レーダセンサは、電波又は光を自車両の周辺に送信し、物体に反射された電波又は光を受信することで物体の物標を検出する。レーダセンサは、所定間隔毎に物標の検出を行う。レーダセンサは、物体の物標に関する物標情報をECU10へ送信する。ここで言う物体には、ガードレール、建物等の固定障害物の他、歩行者、自転車、他車両等の移動障害物が含まれる。
内部センサ3は、自車両の走行状態を検出する検出機器である。内部センサ3は、車速センサ、加速度センサ、及びヨーレートセンサを含む。車速センサは、自車両の速度を検出する検出器である。車速センサとしては、例えば、自車両の車輪又は車輪と一体に回転するドライブシャフト等に対して設けられ、車輪の回転速度を検出する車輪速センサが用いられる。車速センサは、検出した車速情報(車輪速情報)をECU10に送信する。
加速度センサは、自車両の加速度を検出する検出器である。加速度センサは、例えば、自車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、自車両の横加速度を検出する横加速度センサとを含んでいる。加速度センサは、例えば、自車両の加速度情報をECU10に送信する。ヨーレートセンサは、自車両の重心の鉛直軸周りのヨーレート(回転角速度)を検出する検出器である。ヨーレートセンサとしては、例えばジャイロセンサを用いることができる。ヨーレートセンサは、検出した自車両のヨーレート情報をECU10へ送信する。
地図データベース4は、地図情報を記憶するデータベースである。地図データベース4は、例えば、自車両に搭載されたHDD[Hard Disk Drive]内に形成されている。地図情報には、道路の位置情報、道路形状の情報(例えばカーブ、直線部の種別、カーブの曲率等)、道路の延在方向(レーンの延在方向)、交差点及び分岐点の位置情報、及び建物の位置情報等が含まれる。なお、地図データベース4は、自車両と通信可能な管理センター等の施設のコンピュータに記憶されていてもよい。
ECU10は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECU10では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU10は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。また、以下に説明するECU10の機能の一部は、自車両と通信可能な管理センターなどの施設のコンピュータにおいて実行される態様であってもよい。
ECU10は、車両位置認識部11、走行状態認識部12、推定開始判定部13、走行道路認識部14、物標認識部15、対応付け部16、変位角度算出部17、距離算出部18、重み付け設定部19、回転角推定部20、及び物標位置推定部21を有している。
車両位置認識部11は、GPS受信部1の位置情報及び地図データベース4の地図情報に基づいて、自車両の地図上の位置を認識する。車両位置認識部11は、地図データベース4の地図情報に含まれた電柱等の固定障害物の位置情報及び外部センサ2の検出結果を利用して、SLAM[Simultaneous Localization and Mapping]技術により自車両の位置を認識してもよい。
走行状態認識部12は、内部センサ3の検出結果に基づいて、自車両の走行状態を認識する。走行状態には、自車両の車速、自車両の加速度(前後加速度、横加速度)、自車両のヨーレートが含まれる。具体的に、走行状態認識部12は、車速センサの車速情報に基づいて、自車両の車速を認識する。走行状態認識部12は、加速度センサの加速度情報に基づいて、自車両の加速度を認識する。走行状態認識部12、ヨーレートセンサのヨーレート情報に基づいて、自車両のヨーレートを認識する。
推定開始判定部13は、自車両の回転角の推定開始条件が満たされたか否かを判定する。推定開始条件は、自車両の回転角の推定を開始するために予め設定された条件である。推定開始判定部13は、一例として、走行状態認識部12に基づき自車両の横加速度が所定の横加速度閾値以上となった場合に、推定開始条件が満たされたと判定する。横加速度に代えて、横加速度のジャークを用いてもよい。
推定開始判定部13は、自車両のヨーレートが所定のヨーレート閾値以上となった場合に、推定開始条件が満たされたと判定してもよい。推定開始判定部13は、自車両のウインカーが点灯状態になった場合に、推定開始条件が満たされたと判定してもよい。推定開始判定部13は、自車両が白線を跨いでいる場合に、推定開始条件が満たされたと判定してもよい。自車両が白線を跨いでいることは、例えば、カメラの撮像画像(自車両の前方の路面の撮像画像)に基づいて周知の画像処理により検出することができる。また、推定開始判定部13は、後述する物標認識部15で複数の第1物標及び複数の第2物標が認識された場合に、推定開始条件が満たされたと判定してもよい。
走行道路認識部14は、自車両の走行する走行道路(走行レーン)を認識する。走行道路認識部14は、車両位置認識部11の認識した自車両の地図上の位置、地図データベース4の地図情報に基づいて走行道路の情報を認識する。走行道路認識部14は、走行道路の位置(地図上の位置)、走行道路の延在方向、走行道路の形状を認識する。
物標認識部15は、外部センサ2の検出結果(レーダセンサの物体情報又はカメラの撮像情報)に基づいて、第1時点において自車両の周囲に存在する第1物標と、第1時点より所定時間後(例えば1秒後)の第2時点において自車両の周囲に存在する第2物標と、を認識する。自車両の周囲とは、例えば、平面上で自車両を中心とした一定距離の範囲である。自車両の周囲は、外部センサ2の検出範囲に応じて決められてもよい。
物標は、例えば、レーダセンサにおける物体の反射点である。物標は、複数の反射点を周知のクラスタリング処理により一体化して形成してもよい。物標は、周知の画像処理手法によって、カメラの撮像画像から特定された物体の一部であってもよい。物標には、ガードレールの一部(例えば、ポール先端)、他車両の一部(例えば、他車両のうち自車両に最も近い端部)等が含まれる。なお、物標は、物体そのものであってもよい。物標認識部15は、物標の時間経過による追跡処理を行っておらず、第1物標と第2物標の同一性の判定を行っていない。
物標認識部15は、推定開始判定部13により推定開始条件が満たされたと判定された場合、第1時点における第1物標と、第2時点における第2物標とを認識する。第1時点は推定開始条件が満たされたと判定された直前の時点、第2時点は推定開始条件が満たされたと判定された直後の時点とすることができる。また、物標認識部15は、自車両を基準とした平面座標上で第1物標及び第2物標を認識する。すなわち、物標認識部15は、自車両に対する第1物標の位置、及び、自車両に対する第2物標の位置を認識する。
図2(a)は、第1時点(時刻t−1)における自車両の周囲の状況を示す平面図である。図2(a)に、自車両の走行する走行レーンR1、走行レーンR1に隣接する隣接レーンR2、ガードレールGd、第1時点における自車両の位置Mt−1、第1時点における走行レーンR1の後続車の位置NAt−1、第1時点における隣接レーンR2の他車両の位置NBt−1を示す。また、図2(a)に、第1物標At−1、Bt−1、Ct−1、Dt−1を示す。図2(a)に、自車両の前後方向をx軸方向、自車両の幅方向をy軸方向とするxy直交座標系を示す。xy直交座標は、自車両を基準とする座標である。物標認識部15は、外部センサ2の検出結果に基づいて、自車両を基準としたxy座標上で、第1時点における第1物標At−1〜Dt−1を認識する。
図2(b)は、第2時点(時刻t)における自車両の周囲の状況を示す平面図である。図2(b)では、レーンチェンジを行うため自車両が走行レーンR1に対して旋回している。図2(b)に、第2時点における実際の自車両の位置Mctを示す。また、実際の第2物標Ect、Fct、Gct、Hctを示す。また、図2(b)に、自車両の旋回が反映されずに位置のズレが生じている第2物標Et、Ft、Gt、Htを示す。すなわち、一般的にレーダセンサによる物標の検出タイミングとヨーレートセンサ等による自車両の旋回の検出タイミングは同期しておらずズレがあることから、自車両が旋回開始したにも関わらず、直進姿勢の自車両を基準としたxy座標上に第2物標が認識される場合がある。図2(b)に、直進姿勢の自車両の位置Mtを示す。その結果、第2物標Et〜Htは、自車両の旋回が反映されていないため実際の第2物標Ect〜Hctと異なった位置となっている。この段階においては、自車両の旋回前のxy座標(走行レーンR1の延在方向とx軸方向が一致しているxy座標)上で第2物標Et〜Htが認識されてしまっている。
対応付け部16は、第1物標と第2物標とを対応付ける。図3(a)は、第1物標と第2物標の対応付けを説明するための平面図である。図3(a)において、第1時点(時刻t−1)における自車両の位置Mt−1、後続車の位置NAt−1、他車両の位置NBt−1を破線で示す。対応付け部16は、自車両を基準としたxy座標上で、第1物標と第2物標とを対応付ける。
対応付け部16は、一つの第2物標から一定距離内に含まれる少なくとも一つの第1物標を、当該一つの第2物標に対応付ける。車両回転角推定装置100では、異なる時間の物標の同一性の判定(物標の追跡)を行っていないため、同一であると考えられる第1物標及び第2物標の対応付けを行う。一定距離は、同一の物標を対応付けられるように適切に設定される。一定距離は、第1時点と第2時点の時間差、自車両の車速に応じて変更される値であってもよい。
ここで、図3(b)は、第1物標と第2物標の対応付けを説明するための拡大図である。図3(b)に、第2物標Gtを中心とした直径Dの円形の範囲Raを示す。図3(b)では、第2物標Gtから一定距離内(第2物標Gtを中心とした円形の範囲Ra内)に位置する第1物標Ct−1及び第1物標Dt−1を、第2物標Gtとそれぞれ対応付ける。対応付け部16は、第1物標Ct−1及び第2物標Gtの組み合わせ、第1物標Dt−1及び第2物標Gtの組み合わせについてそれぞれ対応付けを行う。また、図3(a)に示すように、対応付け部16は、一定距離内に含まれる第1物標At−1及び第2物標Et、第1物標Bt−1及び第2物標Ft、第1物標Dt−1及び第2物標Htをそれぞれ対応付ける。
なお、対応付け部16は、第2物標から一定距離内に含まれる全ての第1物標を当該第2物標と対応付けてもよく、第2物標から一定距離内で当該第2物標に最も近い第1物標のみを当該第2物標と対応付けてもよい。対応付け部16は、カルマンフィルタ等を利用した周知の手法により、第1物標及び第2物標の速度を推定し、第2物標から一定距離内で当該第2物標の速度に最も近い速度の第1物標のみを当該第2物標と対応付けてもよい。このとき、速度に代えて加速度を用いてもよい。
変位角度算出部17は、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標と自車両とを平面上で結ぶ第1の直線と第2物標と自車両とを平面上で結ぶ第2の直線とがなす角度である変位角度を算出する。図4は、変位角度を説明するための平面図である。図4に、自車両と第1物標At−1を平面上で結ぶ第1の直線LAt−1、自車両と第2物標Etを平面上で結ぶ第2の直線LEt、第1物標At−1及び第2物標Etの組み合わせにおける変位角度dθを示す。
図4に示されるように、変位角度算出部17は、第1の直線LAt−1及び第2の直線LEtのなす角度として、第1物標At−1及び第2物標Etの組み合わせにおける変位角度dθを算出する。変位角度dθは、第1物標At−1及び第2物標Etが同一の物標である場合、第1時点から第2時点に至るまでに同一の物標が自車両回りに回転した角度に相当する。変位角度dθは、第1物標At−1及び第2物標Etが同一の物標である場合、自車両の旋回に応じた角度となる。変位角度算出部17は、対応付けられた全ての組み合わせにおいて変位角度を算出する。
具体的に、変位角度算出部17は、下記の式(1)を用いて変位角度を算出することができる。式(1)において、xy座標上における第1時点(時刻t−1)における第1物標iの位置を(xt−1,i、yt−1,i)、xy座標上における第2時点(時刻t)における第2物標jの位置を(xt,j、yt,j)とする。対応付けられた第1物標i及び第2物標jにおける変位角度をdθt,i、jとする。なお、xt,j・xt−1,iは、xt,jとxt−1,iの内積(|xt−1,i||xt,j|cosθ)を表わしている。xt,j×xt−1,iは、xt,jとxt−1,iの外積(|xt−1,i||xt,j|sinθ)を表わしている。
距離算出部18は、外部センサ2の検出結果に基づいて、自車両と第1物標との距離である第1距離と、自車両と第2物標との距離である第2距離とを算出する。具体的に、図4に示す第1の直線LAt−1の長さが、自車両と第1物標At−1との第1距離に相当する。同様に、図4に示す第2の直線LEtの長さが、自車両と第2物標Etとの第2距離に相当する。自車両を基準(原点)とするxy座標系において、第1物標iの第1の距離は(xt−1,i 2+yt−1,i 2)の平方根に相当する。第2物標jの第2の距離は(xt,j 2+yt,j 2)の平方根に相当する。
重み付け設定部19は、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標の第1距離及び第2物標の第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける変位角度の重み付けを設定する。重み付け設定部19は、第1物標及び第2物標がそれぞれ複数存在する場合に重み付けを設定する。第1物標及び第2物標がそれぞれ複数存在しない場合については、本発明から外れるため説明を省略する。
重み付け設定部19は、一つの第1物標の第1距離が他の第1物標の第1距離と比べて長いほど、当該一つの第1物標が組み合わせに含まれる変位角度の重み付けを大きく設定し、一つの第2物標の第2距離が他の第2物標の第2距離と比べて長いほど、当該一つの第2物標が組み合わせに含まれる変位角度の重み付けを大きく設定する。
具体的に、重み付け設定部19は、下記の式(2)を用いて第1物標i及び第2物標jの組み合わせにおける変位角度dθt,i、jの重み付けwi,jを設定する。wiは、第1物標iの第1の距離に応じた重み付けである。wjは、第2物標jの第2の距離に応じた重み付けである。wi,jは、1.0以下の値となる。
回転角推定部20は、対応付けられた第1物標及び第2物標のそれぞれの組み合わせ毎に重み付けされた複数の変位角度に基づいて、第1時点から第2時点に至るまでの自車両の回転角を推定する。回転角推定部20は、例えば、重み付けされた変位角度の合計を自車両の回転角とする。具体的に、回転角推定部20は、下記の式(5)を用いて自車両の回転角を推定することができる。式(5)において自車両の回転角をθtとして示す。
回転角推定部20は、走行状態認識部12の認識した自車両のヨーレートに基づいて、自車両の回転角θtを補正してもよい。回転角推定部20は、車両位置認識部11の認識した自車両の地図上の位置の時間変化(第1時点から第2時点までの変化)と走行道路認識部14の認識した走行レーンR1の延在方向とに基づいて、自車両の回転角θtを補正してもよい。
物標位置推定部21は、地図データベース4の地図情報、車両位置認識部11の認識した自車両の地図上の位置、走行道路認識部14の認識した走行道路(走行レーン)の情報、物標認識部15の認識した第2物標、及び回転角推定部20の推定した自車両の回転角に基づいて、自車両の周囲の第2物標の地図上の位置を認識する。
ここで、図5は、自車両の回転角の推定を用いた第2物体の位置認識を説明するための平面図である。図5に、自車両の回転角θtを示す。図5に示すように、第1時点において自車両の進行方向が走行レーンR1の延在方向と一致している場合、第1時点から第2時点までの自車両の回転角θtは、走行レーンR1の延在方向と第2時点における自車両の進行方向とのなす角度に相当する。
物標位置推定部21は、物標認識部15の認識した第2物標について、自車両を中心として回転角θtだけ回転移動させることで第2物標の位置の補正を行う。第2物標Htは、正しい位置(第2物標Hct)に近づくように補正される。同様に、第2物標Et〜Gtも、正しい位置(第2物標Ect〜Gct)に近づくように補正される。なお、第2物標の回転移動の方向については例えば自車両のヨーレートに基づいて決定することができる。回転移動の方向はその他の周知の手法により決定してもよい。
物標位置推定部21は、自車両に対して補正された第2物標の位置を用いて、第2物標の地図上の位置を認識する。物標位置推定部21は、自車両を基準とした第2物標の位置、地図情報、自車両の地図上の位置、及び走行レーンR1の延在方向に基づいて、第2物標の地図上の位置を認識する。物標位置推定部21は、地図におけるどのレーン上に第2物標が位置するかを判定するレーン配置判定を行ってもよい。
[車両回転角推定装置による車両回転角推定処理]
以下、本実施形態に係る車両回転角推定装置100による車両回転角推定処理について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る車両回転角推定処理を示すフローチャートである。図6は、自車両が走行中の場合に実行される。
以下、本実施形態に係る車両回転角推定装置100による車両回転角推定処理について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る車両回転角推定処理を示すフローチャートである。図6は、自車両が走行中の場合に実行される。
図6に示すように、車両回転角推定装置100のECU10は、S1において推定開始判定部13による推定開始条件の判定を行う。推定開始判定部13は、一例として、走行状態認識部12に基づき自車両の横加速度が所定の横加速度閾値以上となった場合に、推定開始条件が満たされたと判定する。ECU10は、推定開始条件が満たされたと判定されない場合、今回の処理を終了する。その後、ECU10は所定時間の経過後に再びS1の判定を行う。ECU10は、推定開始条件が満たされたと判定された場合、S2に移行する。
S2において、ECU10は、走行道路認識部14により走行道路(走行レーン)の延在方向を含む走行道路の情報を認識する。走行道路認識部14は、車両位置認識部11の認識した自車両の地図上の位置、地図データベース4の地図情報に基づいて走行道路の情報を認識する。
S3において、ECU10は、物標認識部15により第1物標及び第2物標を認識する。物標認識部15は、外部センサ2の検出結果に基づいて、第1時点において自車両の周囲に存在する第1物標と、第1時点より所定時間後の第2時点において自車両の周囲に存在する第2物標とを認識する。なお、物標認識部15は、過去の外部センサ2の検出結果を記憶しており、推定開始判定部13により推定開始条件が満たされた直前の外部センサ2の検出タイミングを第1時点としてもよい。
S4において、ECU10は、対応付け部16により第1物標と第2物標とを対応付ける。対応付け部16は、一つの第2物標から一定距離内に含まれる少なくとも一つの第1物標を、当該一つの第2物標に対応付ける。
S5において、ECU10は、変位角度算出部17により変位角度を算出する。変位角度算出部17は、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標と自車両とを平面上で結ぶ第1の直線と第2物標と自車両とを平面上で結ぶ第2の直線とがなす角度である変位角度を算出する。
S6において、ECU10は、距離算出部18により第1物標の第1距離と第2物標の第2距離とを算出する。距離算出部18は、外部センサ2の検出結果に基づいて、自車両と第1物標との距離である第1距離と、自車両と第2物標との距離である第2距離とを算出する。
S7において、ECU10は、重み付け設定部19により変位角度の重み付けを設定する。重み付け設定部19は、対応付けられた第1物標及び第2物標の組み合わせ毎に、第1物標の第1距離及び第2物標の第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける変位角度の重み付けを設定する。
S8において、ECU10は、回転角推定部20により自車両の回転角を推定する。回転角推定部20は、対応付けられた第1物標及び第2物標のそれぞれの組み合わせ毎に重み付けされた複数の変位角度に基づいて、第1時点から第2時点に至るまでの自車両の回転角を推定する。
S9において、ECU10は、物標位置推定部21により第2物標の地図上の位置を認識する。物標位置推定部21は、物標認識部15の認識した第2物標について、自車両を中心として回転角θtだけ回転移動させることで第2物標の位置の補正を行う。物標位置推定部21は、自車両を基準とした第2物標の位置、地図情報、自車両の地図上の位置、及び走行レーンR1の延在方向に基づいて、第2物標の地図上の位置を認識する。その後、ECU10は今回の処理を終了する。
[車両回転角推定装置の作用効果]
以上説明した本実施形態に係る車両回転角推定装置100によれば、第1時点から第2時点に至るまでの自車両周囲の物標の自車両回りの角度変化(変位角度の変化)を利用して、第1時点から第2時点に至るまでの自車両の回転角を推定することができる。しかも、車両回転角推定装置100では、自車両からの距離が遠いほど自車両の回転角が第1物標及び第2物標の変位角度に強く影響することから、自車両からの距離が遠い物標の組み合わせであるほど変位角度の重み付けが大きくなるように設定し、重み付けされた複数の変位角度に基づいて自車両の回転角を推定する。従って、車両回転角推定装置100によれば、自車両から物標までの距離(第1距離、第2距離)を考慮せずに自車両の回転角を推定する場合と比べて、自車両の回転角の推定精度を向上することができる。
以上説明した本実施形態に係る車両回転角推定装置100によれば、第1時点から第2時点に至るまでの自車両周囲の物標の自車両回りの角度変化(変位角度の変化)を利用して、第1時点から第2時点に至るまでの自車両の回転角を推定することができる。しかも、車両回転角推定装置100では、自車両からの距離が遠いほど自車両の回転角が第1物標及び第2物標の変位角度に強く影響することから、自車両からの距離が遠い物標の組み合わせであるほど変位角度の重み付けが大きくなるように設定し、重み付けされた複数の変位角度に基づいて自車両の回転角を推定する。従って、車両回転角推定装置100によれば、自車両から物標までの距離(第1距離、第2距離)を考慮せずに自車両の回転角を推定する場合と比べて、自車両の回転角の推定精度を向上することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
例えば、車両回転角推定装置100は、必ずしも物標の位置認識の機能を有する必要はない。この場合、地図データベース4、車両位置認識部11、走行道路認識部14、及び物標位置推定部21は必須ではない。また、図6のフローチャートにおけるS2、S9は必須ではない。
また、車両回転角推定装置100は、必ずしも推定開始判定部13で推定開始条件が満たされたか否かの判定を行う必要はない。この場合、図6のフローチャートにおけるS1は必須ではない。
重み付け設定部19は、一つの第2物標に対応付けられている第1物標の数が多いほど、当該第2物標を含む組み合わせの変位角度に対する重み付けを小さく設定してもよい。一つの第2物標に対応付けられている第1物標の数が多いほど、同一ではない物標同士が対応付けられている割合が高くなる。このため、一つの第2物標に対応付けられている第1物標の数が多いほど重み付けを小さく設定することで、外れ値が自車両の回転角の推定結果に影響することを低減できる。
1…GPS受信部、2…外部センサ、3…内部センサ、4…地図データベース、10…ECU、11…車両位置認識部、12…走行状態認識部、13…推定開始判定部、14…走行道路認識部、15…物標認識部、16…対応付け部、17…変位角度算出部、18…距離算出部、19…重み付け設定部、20…回転角推定部、21…物標位置推定部、100…車両回転角推定装置。
Claims (1)
- レーダセンサ又はカメラを含む外部センサの検出結果に基づいて、自車両の回転角を推定する車両回転角推定装置であって、
前記外部センサの検出結果に基づいて、第1時点において前記自車両の周囲に存在する複数の第1物標と、前記第1時点より所定時間後の第2時点において前記自車両の周囲に存在する複数の第2物標と、を認識する物標認識部と、
一つの前記第2物標から平面上で一定距離内に含まれる少なくとも一つの前記第1物標を、当該一つの第2物標に対応付ける対応付け部と、
対応付けられた前記第1物標及び前記第2物標の組み合わせ毎に、前記第1物標と前記自車両とを平面上で結ぶ第1の直線と前記第2物標と前記自車両とを平面上で結ぶ第2の直線とがなす角度である変位角度を算出する変位角度算出部と、
前記自車両と前記第1物標との距離である第1距離と、前記自車両と前記第2物標との距離である第2距離とを算出する距離算出部と、
対応付けられた前記第1物標及び前記第2物標の組み合わせ毎に、前記第1物標の前記第1距離及び前記第2物標の前記第2距離に基づいて、当該組み合わせにおける前記変位角度の重み付けを設定する重み付け設定部と、
前記重み付けされた複数の前記変位角度に基づいて、前記第1時点から前記第2時点に至るまでの前記自車両の回転角を推定する回転角推定部と、
を備え、
前記重み付け設定部は、一つの前記第1物標の前記第1距離が他の前記第1物標の前記第1距離と比べて長いほど、当該一つの第1物標が組み合わせに含まれる前記変位角度の重み付けを大きく設定し、一つの前記第2物標の前記第2距離が他の前記第2物標の前記第2距離と比べて長いほど、当該一つの第2物標が組み合わせに含まれる前記変位角度の重み付けを大きく設定する、車両回転角推定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016116216A JP2017218115A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 車両回転角推定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2021160658A (ja) * | 2020-04-02 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 車両制御装置 |
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- 2016-06-10 JP JP2016116216A patent/JP2017218115A/ja active Pending
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