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JP2017204674A - 撮像装置、ヘッドマウントディスプレイ、情報処理システム、および情報処理方法 - Google Patents

撮像装置、ヘッドマウントディスプレイ、情報処理システム、および情報処理方法 Download PDF

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JP2017204674A JP2016094079A JP2016094079A JP2017204674A JP 2017204674 A JP2017204674 A JP 2017204674A JP 2016094079 A JP2016094079 A JP 2016094079A JP 2016094079 A JP2016094079 A JP 2016094079A JP 2017204674 A JP2017204674 A JP 2017204674A
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Abstract

【課題】表示画像の画角、精細度、表示の即時性を共に良好にする。【解決手段】装着機構部104は、ユーザの頭部にヘッドマウントディスプレイ100を固定する。出力機構部102の前面には、左右の視点から画像を撮影する第1カメラ140と、それより広い視野で低解像度の画像を撮影する第2カメラ142を設ける。撮影された狭角画像と広角画像、またはそれに基づく2種類の画像をデータ上、あるいは光学的に合成することにより、画像領域によって精細度の異なる広角画像を、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザに見せる。【選択図】図1

Description

この発明は、表示画像の生成を伴う情報処理に利用される撮像装置、ヘッドマウントディスプレイ、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
ヘッドマウントディスプレイにパノラマ映像を表示し、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザが頭部を回転させると視線方向に応じたパノラマ画像が表示されるようにしたシステムが開発されている。ヘッドマウントディスプレイを利用することで、映像への没入感を高めたり、ゲームなどのアプリケーションの操作性を向上させたりすることもできる。また、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザが物理的に移動することで、映像として表示された空間内を仮想的に歩き回ることのできるウォークスルーシステムも開発されている。
ヘッドマウントディスプレイを用いた画像表現をより高品質で臨場感あるものにするための要請として、表示画像の広画角化、および高精細化が挙げられる。扱うデータ量を一定とした場合、それらのパラメータはトレードオフの関係にある。一方を保ったまま他方を改善したり、双方を改善したりする場合、処理すべきデータ量が増加する。そのため、画像処理やデータ伝送に時間を要し、ユーザの実際の動きと表示にずれが生じるなどの問題も起こり得る。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示画像の画角、精細度、表示の即時性を共に良好にすることのできる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は撮像装置に関する。この撮像装置は、表示画像の生成に用いる画像を所定のレートで撮影する撮像装置であって、被写空間を撮影する第1カメラと、当該被写空間を、第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラと、第1カメラおよび第2カメラが撮影した画像のデータを逐次出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の別の態様はヘッドマウントディスプレイに関する。このヘッドマウントディスプレイは、上記撮像装置と、第1カメラが撮影した画像と第2カメラが撮影した画像を合成してなる表示画像を表示するディスプレイと、を備えたことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様もヘッドマウントディスプレイに関する。このヘッドマウントディスプレイは、それぞれに画像を表示する第1ディスプレイおよび第2ディスプレイと、第1ディスプレイおよび第2ディスプレイによって表示された画像をそれぞれユーザの目の方向に反射させる第1反射鏡および第2反射鏡と、を備え、第1反射鏡は、第2反射鏡より小さく、ユーザの目と第2反射鏡の間に配置されることを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は情報処理システムに関する。この情報処理システムは、上記撮像装置と、当該撮像装置が出力した画像のデータを取得し、第1カメラが撮影した画像と第2カメラが撮影した画像を合成して表示画像を生成し、表示装置に出力する情報処理装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様も情報処理システムに関する。この情報処理システムは、上記ヘッドマウントディスプレイと、第1ディスプレイおよび第2ディスプレイに表示させる画像を生成し、ヘッドマウントディスプレイに出力する情報処理装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は情報処理方法に関する。この情報処理方法は、被写空間を撮影する第1カメラと、当該被写空間を、第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラが撮影した画像のデータを取得するステップと、第1カメラが撮影した画像と第2カメラが撮影した画像を合成して表示画像を生成するステップと、表示画像のデータを表示装置に出力するステップと、を含むことを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、表示画像の画角、精細度、表示の即時性を共に良好にすることができる。
第1実施形態のヘッドマウントディスプレイの外観図である。 第1実施形態における第1カメラと第2カメラの視野を説明するための図である。 第1実施形態のヘッドマウントディスプレイの機能構成図である。 第1実施形態の情報処理システムの構成図である。 第1実施形態の情報処理装置の内部回路構成を示す図である。 第1実施形態における情報処理装置の機能ブロックを示す図である。 第1実施形態における画像生成部が、撮影画像を用いて表示画像を生成する手順を模式的に示す図である。 第1実施形態において立体視を実現するために画像生成部が最終的に生成する画像を例示する図である。 第2実施形態のヘッドマウントディスプレイの内部構造例を模式的に示す側面図である。 第2実施形態のヘッドマウントディスプレイの内部構造の別の例を模式的に示す側面図である。 第2実施形態における情報処理装置の機能ブロックを示す図である。 第2実施形態において瞳孔の向きによって2つの画像に生じるずれを説明するための図である。
第1実施形態
図1は、本実施の形態におけるヘッドマウントディスプレイの外観形状の例を示している。この例においてヘッドマウントディスプレイ100は、出力機構部102および装着機構部104で構成される。装着機構部104は、ユーザが被ることにより頭部を一周し装置の固定を実現する装着バンド106を含む。装着バンド106は各ユーザの頭囲に合わせて長さの調節が可能な素材または構造とする。例えばゴムなどの弾性体としてもよいし、バックルや歯車などを利用してもよい。
出力機構部102は、ヘッドマウントディスプレイ100をユーザが装着した状態において左右の目を覆うような形状の筐体108を含み、内部には装着時に目に正対するように表示パネルを備える。表示パネルは液晶パネルや有機ELパネルなどで実現する。筐体108内部にはさらに、ヘッドマウントディスプレイ100の装着時に表示パネルとユーザの目との間に位置し、ユーザの視野角を拡大する一対のレンズを備える。またヘッドマウントディスプレイ100はさらに、装着時にユーザの耳に対応する位置にスピーカーやイヤホンを備えてよい。
ヘッドマウントディスプレイ100は、出力機構部102の前面に、視野の異なる第1カメラ140、第2カメラ142を備える。第1カメラ140、第2カメラ142は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備え、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザの顔の向きに対応する視野で、実空間を所定のフレームレートで撮影する。
第1カメラ140は、既知の間隔を有する2つのカメラを左右に配置したステレオカメラで構成する。また第2カメラ142のレンズは、当該ステレオカメラの2つのレンズの中点を通る垂直線上に配置する。同図ではステレオカメラより上方に配置されているが、位置をそれに限定する主旨ではない。第2カメラ142は、第1カメラ140の各カメラより視野が広いカメラである。
したがって両者を同程度の画素数とした場合、第2カメラ142が撮影した画像は、第1カメラ140がそれぞれの視点から撮影した画像より解像度が低くなる。本実施の形態では、比較的解像度が低くても視野の広い画像と、視野が狭くても解像度の高い画像を同時に撮影し、両者を相補完的に用いることで、処理するデータ量を抑えつつ必要な処理や表示を可能にする。以後、前者を「広角画像」、後者を「狭角画像」と呼ぶ。
第1カメラ140、第2カメラ142が撮影した画像は、ヘッドマウントディスプレイ100における表示画像の少なくとも一部として使用できるほか、仮想世界の生成に必要な画像解析のための入力データとすることもできる。例えば撮影画像を表示画像とすれば、ユーザは目の前の実空間を直接見ているのと同じ状態となる。また、視野内にある机などの実物体上に滞留したり実物体とインタラクションしたりするオブジェクトを撮影画像上に描画して表示画像とすることにより、AR(Augmented Reality:拡張現実)を実現できる。
さらに、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザの頭部の位置や姿勢を撮影画像から特定し、それに対応するように視野を変化させて仮想世界を描画することによりVR(Virtual Reality:仮想現実)も実現できる。撮影画像からカメラの位置や姿勢を推定する技術には、v−SLAM(Visual Simultaneous Localization And Mapping)などの一般的な技術を適用できる。頭部の回転角や傾きは、ヘッドマウントディスプレイ100に内蔵または外付けされたモーションセンサによって計測してもよい。撮影画像の解析結果とモーションセンサの計測値を相補完的に利用してもよい。
図2は、第1カメラ140と第2カメラ142の視野を説明するための図である。具体的には、ヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザ350の視点と各カメラの視野との関係を、(a)の俯瞰図、(b)の前面図で表している。第1カメラ140は、ユーザ350の両眼に対応する左右の視点から、視野352a、352bに含まれる空間を撮影する。第2カメラ142は、それらより広い視野354に含まれる空間を撮影する。図示する例では、ユーザ350の眉間付近を視点としている。
(a)に示す一点鎖線AA’の位置における視野を前方から見た場合、(b)に示すような視野となる。すなわち第1カメラ140の視野352a、352bは、ユーザ350の両眼を中心とする円形であり、第2カメラ142の視野354は、ユーザ350の両眼より下方を中心とする略円形である。
すなわち、第2カメラ142のレンズの位置をユーザの眉間付近とした場合、第2カメラ142の光軸が水平面より下方に傾斜していることになる。一般に、同じ目の位置でもユーザの目線はいくらか下方に向いていることが多いため、このような光軸とすることでそれに対応させることができる。ただし第2カメラ142の光軸の方向をこれに限定する主旨ではない。視野の広い第2カメラ142を別途、設けることにより、第1カメラ140の視野を狭めても、必要な情報を得ることができる。
これにより、第1カメラ140の画素数を増やさずとも、第1カメラ140の視野に対して解像度の高い画像が得られる。また視野を狭めることにより、第1カメラ140の視点とユーザ350の実際の視点との距離Dを小さくできる。これにより、第1カメラ140が撮影する画像は、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を介さずに見た状態に近くなる。したがって、例えば第1カメラ140が撮影した視差画像をそのまま立体視用の視差画像として表示すれば、よりリアリティを感じさせることができる。
図3は、ヘッドマウントディスプレイ100の機能構成図である。制御部10は、画像信号、センサ信号などの信号や、命令やデータを処理して出力するメインプロセッサである。第1カメラ140、第2カメラ142は、撮影画像のデータを制御部10に供給する。ディスプレイ30は液晶ディスプレイなどであり、制御部10から画像信号を受け取り表示する。
通信制御部40は、ネットワークアダプタ42またはアンテナ44を介して、有線または無線通信により、制御部10から入力されるデータを外部に送信する。通信制御部40は、また、ネットワークアダプタ42またはアンテナ44を介して、有線または無線通信により、外部からデータを受信し、制御部10に出力する。記憶部50は、制御部10が処理するデータやパラメータ、操作信号などを一時的に記憶する。
モーションセンサ64は、ヘッドマウントディスプレイ100の回転角や傾きなどの姿勢情報を検出する。モーションセンサ64は、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサなどを適宜組み合わせて実現される。外部入出力端子インタフェース70は、USB(Universal Serial Bus)コントローラなどの周辺機器を接続するためのインタフェースである。外部メモリ72は、フラッシュメモリなどの外部メモリである。制御部10は、画像や音声データをディスプレイ30や図示しないヘッドホンに供給して出力させたり、通信制御部40に供給して外部に送信させたりすることができる。
図4は、本実施の形態に係る情報処理システムの構成図である。ヘッドマウントディスプレイ100は、無線通信またはUSBなどの周辺機器を接続するインタフェース300で情報処理装置200に接続される。情報処理装置200は、さらにネットワークを介してサーバに接続されてもよい。その場合、サーバは、複数のユーザがネットワークを介して参加できるゲームなどのオンラインアプリケーションを情報処理装置200に提供してもよい。ヘッドマウントディスプレイ100は、情報処理装置200の代わりに、コンピュータや携帯端末に接続されてもよい。
情報処理装置200は基本的に、ヘッドマウントディスプレイ100の第1カメラ140、第2カメラ142が撮影した画像のデータを取得し、所定の処理を実施したうえ表示画像を生成してヘッドマウントディスプレイ100に送信する処理を所定のレートで繰り返す。これによりヘッドマウントディスプレイ100には、ユーザの顔の向きに応じた視野で、ARやVRなど様々な画像が表示される。なおこのような表示の最終的な目的は、ゲーム、仮想体験、動画鑑賞など様々に考えられる。情報処理装置200はそのような目的に応じた処理を適宜、行ってよいが、それら自体には一般的な技術を適用できる。
図5は情報処理装置200の内部回路構成を示している。情報処理装置200は、CPU(Central Processing Unit)222、GPU(Graphics Processing Unit)224、メインメモリ226を含む。これらの各部は、バス230を介して相互に接続されている。バス230にはさらに入出力インタフェース228が接続されている。
入出力インタフェース228には、USBやIEEE1394などの周辺機器インタフェースや有線又は無線LANなどのネットワークインタフェースからなる通信部232、ハードディスクドライブや不揮発性メモリなどの記憶部234、ヘッドマウントディスプレイ100などの表示装置へデータを出力する出力部236、ヘッドマウントディスプレイ100からデータを入力する入力部238、磁気ディスク、光ディスクまたは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体を駆動する記録媒体駆動部240が接続される。
CPU222は、記憶部234に記憶されているオペレーティングシステムを実行することにより情報処理装置200の全体を制御する。CPU222はまた、リムーバブル記録媒体から読み出されてメインメモリ226にロードされた、あるいは通信部232を介してダウンロードされた各種プログラムを実行する。GPU224は、ジオメトリエンジンの機能とレンダリングプロセッサの機能とを有し、CPU222からの描画命令に従って描画処理を行い、表示画像を図示しないフレームバッファに格納する。そしてフレームバッファに格納された表示画像をビデオ信号に変換して出力部236に出力する。メインメモリ226はRAM(Random Access Memory)により構成され、処理に必要なプログラムやデータを記憶する。
図6は、本実施の形態における情報処理装置200の機能ブロックを示している。なおここで示した情報処理装置200の機能のうち少なくとも一部を、ヘッドマウントディスプレイ100の制御部10に実装してもよい。また図6および後述する図11に示す機能ブロックは、ハードウェア的には、図5に示したCPU、GPU、各種メモリなどの構成で実現でき、ソフトウェア的には、記録媒体などからメモリにロードした、データ入力機能、データ保持機能、画像処理機能、通信機能などの諸機能を発揮するプログラムで実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
情報処理装置200は、ヘッドマウントディスプレイ100の第1カメラ140、第2カメラ142から撮影画像のデータを取得する撮影画像取得部250、取得したデータを格納する画像記憶部252、撮影画像を解析し必要な情報を取得する画像解析部254、画像解析の結果に基づく情報処理を行う情報処理部256、情報処理の結果として表示すべき画像のデータを生成する画像生成部258、および生成されたデータを出力する出力部262を備える。
撮影画像取得部250は、第1カメラ140および第2カメラ142が撮影した画像のデータを所定のレートで取得し、復号処理など必要な処理を施して画像記憶部252に格納する。ここで第1カメラ140から取得するデータは、ステレオカメラによって左右の視点から撮影された視差画像のデータである。
画像解析部254は、撮影画像のデータを逐次、画像記憶部252から読み出し、所定の解析処理を実施することにより必要な情報を取得する。代表的な解析処理として、上述のv−SLAM等の技術によってヘッドマウントディスプレイ100を装着しているユーザの頭部の位置や姿勢を取得することや、デプス画像を生成することが挙げられる。デプス画像とは、被写体のカメラからの距離を、撮影画像上の対応する像の画素値として表した画像であり、被写体の実空間での位置や動きを特定するために用いられる。
デプス画像を生成する際、画像解析部254は第1カメラ140が左右の視点から撮影した視差画像を利用する。すなわち視差画像から対応点を抽出し、両者間の視差に基づき三角測量の原理で被写体の距離を算出する。第1カメラ140の視野を一般的なカメラより狭くしても、それによって生成されたデプス画像を用いて行う後段の処理への影響は小さい。これは、広い視野で撮影された視差画像を用いて被写体の距離を求めても、視野の端にある物ほど左右の視点と当該物を頂点とする三角形が細長くなり、算出される距離に十分な精度が得られにくくなるためである。
画像解析部254はそのほか、一般的な画像解析を適宜、実施してよい。例えば生成したデプス画像に基づき、被写空間にある実物体を計算上の3次元空間におけるオブジェクトとしてモデル化したり、実物体を追跡したり認識したりしてよい。ここでなすべき処理はゲームなどの情報処理や表示の内容などに依存して決定する。解析の内容によって、第1カメラ140が撮影した狭角画像、第2カメラ142が撮影した広角画像のうちのどちらかを解析対象に選択する。
例えばユーザが注目している対象物について詳細な情報を得たい場合、解像度の高い狭角画像を用いるのが有効である。ユーザの目の位置に対応する位置に第1カメラ140を設けることにより、第1カメラ140の視野はユーザの注目対象を含んでいる可能性が高い。したがってその視野で高い解像度が得られている狭角画像を用いれば、人物や物体を同定するための画像認識処理などを高精度に行える。
一方、注目対象から外れた視野の端については、詳細な情報を必要とする可能性が低いため、解像度の低い広角画像を用いて解析を行うことにより、効率的に必要な情報が得られる。例えば広角画像を利用することにより、視野空間に侵入してきた物を検出したり、撮影条件や処理条件の調整などの目的で画像全体の明るさを取得したりすることが、少ない処理の負荷で実現できる。
情報処理部256は、画像解析部254が行った解析の結果を利用して、所定の情報処理を実施する。例えばモデル化された実物体とコンピュータグラフィクスで描画すべき仮想オブジェクトとのインタラクションを物理的に求めたり、表示画像にゲームの要素を加えたり、ユーザのジェスチャを解釈して所定の機能を実現したりする。ここでなすべき処理も、ゲームなどの情報処理や表示の内容などに依存して決定する。
画像生成部258は、情報処理部256が行った処理の結果として表示すべき画像を生成する。例えばARを実現する場合、画像生成部258は、画像記憶部252から撮影画像のデータを読み出し、情報処理部256が求めた動きが表現されるよう、撮影画像上に仮想オブジェクトを描画する。画像生成部258は画像合成部260を含む。画像合成部260は、第1カメラ140が撮影した狭角画像と第2カメラ142が撮影した広角画像を合成する。
すなわち、第2カメラ142が撮影した広い視野の画像のうち、第1カメラ140の視野に対応する領域については第1カメラ140が撮影した画像に置き換える。なお両者の画像は同じ被写体の像が同じ大きさで表されるように適宜、拡縮する。典型的には、広角画像を拡大して狭角画像に像の大きさに合わせた後、両者をつなげる。このようにすることで、中心付近など所定の領域で解像度が高い広角な画像が得られる。ARを実現する場合は、合成前、あるいは合成後に仮想オブジェクトを描画する。
なお合成対象は撮影画像に限らない。すなわち広角画像と狭角画像に対応する視野で画像が得られれば、その一部あるいは全部が画像生成部258によって描画されたものであっても同様に合成できる。例えば被写体を全てオブジェクトとして描画したグラフィクス画像であってもよい。また、ヘッドマウントディスプレイ100に視差画像を表示し立体視を実現する場合は、左眼視用、右眼視用の2つの合成画像を生成し、さらに両者を左右に並べて最終的な表示画像とする。出力部262は、画像生成部258から表示画像のデータを取得し、ヘッドマウントディスプレイ100に逐次送信する。
図7は、画像生成部258が、撮影画像を用いて表示画像を生成する手順を模式的に示している。まず画像370a、370bは、第1カメラ140が左右の視点から撮影した狭角画像である。画像372は、第2カメラ142が撮影した広角画像である。図示する例では3つの画像370a、370b、372は同程度のサイズを有するが、場合によっては、画像372はさらに小さいサイズでもよい。
画像生成部258の画像合成部260は上述のように、同じ被写体の像が同じ大きさになるように、かつディスプレイのサイズに対応するように、画像のサイズを調整する。例えば広角画像372を拡大する(S10)。そして拡大した画像のうち、狭角画像370aまたは370bによって表される領域のデータを、狭角画像370aまたは370bに置き換える(S12、S14)。これにより、中心付近の領域が高精細な広角の画像374が生成される。
なお同図では画像374として1つの画像のみを表しているが、左視点の狭角画像370aと右視点の狭角画像370bをそれぞれ独立に、対応する位置で拡大画像と合成すれば、左眼視用と右眼視用の表示画像を生成でき、立体視が可能になる。図8は、そのようにして立体視を実現するために画像生成部258が最終的に生成する画像を例示している。
表示画像380は、左右に分割してなる領域のうち左側の左眼視用領域382aと右側の右眼視用領域382bにより構成される。それぞれの領域の画像を、眼前に設けたレンズで視野を拡大して見ることにより、ユーザの視野全体にわたり立体的に見える画像世界を体験できる。この場合、画像生成部258は、レンズによる画像の歪みを考慮して逆の歪み補正をかける。補正前の画像は、図7で説明したように生成された、左眼視用画像と右眼視用画像である。
すなわち左眼視用領域382aに表された画像のうち、中心付近の領域384aは第1カメラ140の左視点のカメラが撮影した画像であり、それ以外が第2カメラ142が撮影した画像である。また右眼視用領域382bに表された画像のうち、中心付近の領域384bは第1カメラ140の右視点のカメラが撮影した画像であり、それ以外は第2カメラ142が撮影した画像である。第2カメラ142が撮影した画像は、左眼視用、右眼視用としてクリッピングすることにより表示領域がずれているが、画像としては同じものを使用している。
視野の異なる画像のつなぎ合わせにはステッチングなどの既存技術を利用できる。また、広角画像を拡大した画像と狭角画像では解像度が異なるため、図において点線で表したつなぎ目の近傍は、両者の中間状態で表して解像度を徐々に変化させていくことによりつなぎ目を視認されにくくする。2つの画像の中間状態の生成にはモーフィングの技術を利用できる。なお厳密には広角画像と狭角画像ではカメラの視点が異なるため、特に近距離にある物は見かけ上の差が生じるが、つなぎ目を中間状態で表すことにより連続性を演出できる。
以上述べた本実施の形態によれば、視野の異なる第1カメラ、第2カメラを導入し、これらにより撮影された狭角画像と広角画像を、画像解析や画像表示に相補完的に利用することにより、個々の撮影画像の画素数を抑えることができる。結果として、扱うデータ量を増大させずに、より広い視野の情報を処理対象としたり表示対象としたりすることができる。人は元来、視野のうち特に注目している領域が限定的であり、そのような注目領域における詳細な情報と周辺の大雑把な情報とを統合して視覚情報を得ている。狭角高解像度画像と広角低解像度画像を利用した表示は、そのような特性に合致したものであるため、違和感が少なく、必要な部分の精細度を維持しつつ表示の広角化と即時性を両立させることができる。
なおユーザの視点に近い第1カメラで撮影した高解像度の画像をヘッドマウントディスプレイに対するユーザの視野中心に配置することは、ユーザが見る世界を疑似的に作り出すうえで最も有効と考えられる。一方、本実施の形態はそれに限らず、例えば第1カメラ140と第2カメラ142を備えた撮像装置をヘッドマウントディスプレイ100とは別に設けてもよい。また表示装置はヘッドマウントディスプレイに限らない。例えば、ユーザが撮像装置を頭部に装着し、当該撮像装置が撮影した画像を上述のように合成して、別途用意した据え置き型のディスプレイに表示させてもよい。
このようにしても、ユーザが顔を向けている重要な対象については詳細に示された広角画像を、処理の負荷を少なく即時表示できる。また立体視を必要としない場合、狭角高解像度の画像を撮影する第1カメラはステレオカメラでなくてもよい。いずれにしろ第1カメラが撮影する重要な対象については画像解析を詳細に行えるため、データ量を抑えながら広角画像を表示し、かつ必要な情報を得たり重要な部分を高精細に表したりすることができる。
第2実施形態
第1実施形態では、解像度の異なる画像を合成することにより表示画像を生成した。本実施の形態では、ヘッドマントディスプレイ側で光学的に画像を合成する機構を設ける。ヘッドマウントディスプレイの外観形状や情報処理システムの構成、情報処理装置の内部回路構成は第1実施形態と同様でよい。以後、第1実施形態と異なる点に着目して説明する。図9は本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ400の内部構造例を模式的に示す側面図である。
ヘッドマウントディスプレイ400は、ディスプレイに表示させた画像を反射鏡によって反射させることにより観察者の眼球に到達させる形式の表示装置である。このような光の反射を利用したヘッドマウントディスプレイは、特開2000−312319、特開平8−220470、特開平7−333551などに開示されるように周知である。本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ400は、ディスプレイおよび反射鏡のセットを2つ設けることにより、2つの画像を光学的に合成する。
すなわち第1ディスプレイ402が表示する画像を第1反射鏡406で反射させ、第2ディスプレイ404が表示する画像を第2反射鏡408で反射させる。そして双方を、レンズ410を介してユーザの目412に到達させる。第1反射鏡406は、第2反射鏡408より小さく、ユーザの眼球と第2反射鏡408の間に、第2反射鏡408と重なるように配置する。このような構成とすることで、第2反射鏡408から反射した画像のうち、第1反射鏡406で隠れる部分についてはユーザには見えず、第1反射鏡406から反射した画像によって置換されることになる。
このような構成のヘッドマウントディスプレイ400において、第1ディスプレイ402および第2ディスプレイ404に、狭角画像および広角画像をそれぞれ表示させれば、両画像が合成された状態で視認される。例えば第1実施形態の第1カメラ140が撮影した狭角画像414を第1ディスプレイ402に、第2カメラ142が撮影した広角画像416を第2ディスプレイ404に、それぞれ表示させれば、第1実施形態で実現したような、一部の領域で解像度の高い広角の画像を見せることができる。
この場合、反射鏡で画像が拡大され、第1ディスプレイ402が表示する画像の拡大率と、第2ディスプレイ404が表示する画像の拡大率は、光学的な設計によって独立に制御できる。そのため、より拡大して見せたい広角画像416であっても、それを表示するディスプレイ自体は小さくできる。したがって製造コストを抑えつつ、特に広角画像416において、拡大処理やデータ伝送などに要する負荷の軽減効果が高くなる。
図10は、ヘッドマウントディスプレイ420の内部構造の別の例を模式的に示す側面図である。この例でも、第1ディスプレイ422が表示する画像を第1反射鏡426で反射させ、第2ディスプレイ424が表示する画像を第2反射鏡428で反射させる。そして双方を、レンズ430を介してユーザの目432に到達させる。ただしこの例では、第1ディスプレイ422が図9のヘッドマウントディスプレイ400の構成と同様、上方から画像を入射させるのに対し、第2ディスプレイ424は下方から画像を入射させる。
このようにすると、限られた空間であってもディスプレイと反射鏡の角度の自由度が増し拡大率を上げられるため、図9で説明した処理の負荷軽減に加え、ディスプレイの小型化による低コスト化も図れる。この場合も、第2反射鏡428が反射した画像のうち、第1反射鏡426によって見えない部分が、第1反射鏡426が反射した画像に置換される。例えば第1実施形態の第1カメラ140が撮影した狭角画像414を第1ディスプレイ422に、第2カメラ142が撮影した広角画像416を第2ディスプレイ404に表示させれば、第1実施形態で実現したような、一部の領域で解像度の高い広角の画像を見せることができる。
図9や図10で側面図により示したディスプレイと反射鏡のセットを、左眼視用、右眼視用としてそれぞれ設け、広角画像を適宜クリッピングした画像に、左視点、右視点の撮影画像をそれぞれ合成すれば、図8で示したのと同様の画像を見せることができる。また、図示する例では光学系として凹面鏡とレンズのみを示しているが、自由曲面鏡を用いたりプリズムやさらなる反射鏡を組み合わせたりすることにより、装置の小型化や高精度な歪み補正を実現できる。このような光学系は、屈曲光学系のカメラやプロジェクタなどで実用化されている。
ヘッドマウントディスプレイ400、420の機能的な構成は、図3で示したヘッドマウントディスプレイ100と同様でよい。ただしディスプレイ30として、上述のとおり、第1ディスプレイ、第2ディスプレイの2つを設ける。図11は、本実施の形態における情報処理装置200aの機能ブロックを示している。情報処理装置200aのうち第1実施形態の図6で示した情報処理装置200と同じ機能を有するブロックには同じ符号を付して説明を省略する。
情報処理装置200aの画像生成部270は、情報処理部256が行った処理の結果として表示すべき画像を生成する。この機能は基本的に、第1実施形態と同様であるが、画像生成部270は画像合成部260の代わりに、第1画像生成部272および第2画像生成部274を備える。第1画像生成部272および第2画像生成部274は、ヘッドマウントディスプレイ400の第1ディスプレイ402、第2ディスプレイ404、あるいはヘッドマウントディスプレイ420の第1ディスプレイ422、第2ディスプレイ424に表示すべき画像を独立に生成する。
ヘッドマウントディスプレイ400、420にて視差画像により立体視を実現する場合、第1画像生成部272は、左眼視用狭角画像および右眼視用狭角画像を生成し、第2画像生成部274は、左眼視用広角画像および右眼視用広角画像を生成する。撮影画像を表示させる態様では、左眼視用狭角画像および右眼視用狭角画像として、第1カメラ140が撮影した左右の視点からの狭角画像を利用する。一方、第2画像生成部274は、第2カメラ142が撮影した広角画像を左眼視用、右眼視用に適宜クリッピングする。
また、図9、図10で示した光学系に合わせて、反射およびレンズ透過を経たときに正常な画像が見えるように、拡縮処理、クリッピング、歪み補正などを適宜実施する。ディスプレイ、反射鏡、およびレンズからなる個々の系での補正計算には、実用化されている技術を適用できる。また画像の拡縮率やクリッピングすべき領域など必要なパラメータは、ヘッドマウントディスプレイ400、420における反射鏡の重なり具合、反射鏡の大きさ、ディスプレイの大きさ、ディスプレイと反射鏡の距離などに応じてあらかじめ決定できる。
さらに第1実施形態と同様、2つの反射鏡による画像の境界が自然に見えるように、第1画像生成部272は、生成した表示画像の周辺を、モーフィングなどによって低解像度の画像との中間状態としてもよい。あるいは第2画像生成部274が、生成した表示画像のうち第1反射鏡によって隠蔽される領域周辺を高解像度画像との中間状態としてもよいし、両者を組み合わせてもよい
出力部276は、画像生成部270から表示画像のデータを取得し、ヘッドマウントディスプレイ400またはヘッドマウントディスプレイ420に逐次送信する。第1実施形態が、1フレームに対し1つの表示画像のデータを送信するのに対し、第2実施形態では、立体視させる場合であれば合計4つの表示画像のデータを送信することになる。ただし光学的に拡大されることを踏まえると、送信すべき個々の画像のデータは比較的小さいサイズとなる。
これまで述べたように2つの表示画像を物理的に重ねた場合、厳密には瞳孔の向きによって両者の重なりに見かけ上のずれが生じる。図12は、瞳孔の向きによって2つの画像に生じるずれを説明するための図であり、ヘッドマウントディスプレイ400の内部における第1反射鏡406、第2反射鏡408とユーザの目412を俯瞰した様子を模式的に示している。ユーザの瞳孔がaの向きにあるとき、第1反射鏡406の際において、第2反射鏡408の画像のうちAの部分が見える。
一方、ユーザの瞳孔がbの向きにあるとき、同じ第1反射鏡406の際において、第2反射鏡408の画像のうちBの部分が見える。したがって、例えば瞳孔がaの位置にあるときに2つの反射鏡による画像がつながって見えるように画像の表示領域を調整した場合、瞳孔がbの位置にあるときには両者が不連続に見えることになる。ただし瞳孔がbの位置にあるとき、当該際は視野の端になるため、大きな違和感とはなりにくい。例えば瞳孔が正面を向いているときに第1反射鏡406の全ての際で2つの画像がつながって見えるように表示領域を調整すれば、瞳孔の向きに関わらず、ずれを最小限に抑えることができる。
一方、そのようなずれが生じないように、瞳孔の向きに合わせて表示すべき画像の領域を調整するようにしてもよい。例えばヘッドマウントディスプレイ400、420に、注視点検出器を設ける。注視点検出器は、赤外線照射機構により照射され瞳孔において反射した赤外線を検出し、それにより特定される瞳孔の向きなどから注視点を検出する装置である。この検出結果を利用して瞳孔の向きを特定し、2つの画像が常につながって見えるように瞳孔の向きの変化に応じて表示領域をずらす。
この場合、情報処理装置200aが注視点検出器の検出結果を取得する。そして第1画像生成部272または第2画像生成部274が、表示画像としてクリッピングする画像上の領域を、瞳孔の向きに応じて変化させる。例えば瞳孔が、位置aからbの方向へ動くとき、第2画像生成部274は、矢印Cの方向に画像が動くように表示画像のクリッピング領域を変化させる。このようにすることで、第1反射鏡406の際に見える第2反射鏡408の画像の位置が常に同じとなり、2つの反射鏡の間隙によって生じる違和感を低減させられる。
第2実施形態においても、表示対象は撮影画像に限らない。すなわち、全面をコンピュータグラフィクスで描画するVRなどの技術においても本実施の形態を適用できる。この場合、画像において重要な部分、例えばユーザが注視している領域について第1画像生成部272が高解像度で描画し、第2画像生成部274が広角の全体画像を低解像度で描画する。そして前者を第1ディスプレイに、後者を第2ディスプレイに表示させることにより、両者を光学的に合成して見せることができる。
このようにしても、全領域を高解像度で描画するより、描画処理やデータ伝送の負荷が少ない。すなわち必要な部分の精細度を維持したまま、表示の広角化と即時性を両立できる。このような態様においては、ヘッドマウントディスプレイに第1カメラ140と第2カメラ142の一方、あるいは双方を設けなくてもよい。またカメラをヘッドマウントディスプレイとは別の装置としてもよい。
以上述べた本実施の形態によれば、ディスプレイに表示させた画像を反射鏡によってユーザの目に到達させるヘッドマウントディスプレイにおいて、サイズの異なる反射鏡をユーザから見て重なるように配置し、それぞれに別の画像を投影する。ここで、より大きな反射鏡に広角画像を拡大するように反射させ、それより手前に配置した小さい反射鏡に狭角画像を反射させることにより、両者が合成されて見えるようにする。
これにより、ディスプレイに表示させる画像自体のサイズは小さくても広い視野に広角な画像を見せることができるとともに、重要な領域については高精細に表すことができる。そのため処理や伝送の負荷が軽く、必要な精細度を保ちながら、より広角な画像を即時に表示させることができる。また画角の異なるカメラをヘッドマウントディスプレイに設ける態様と組み合わせることで、内部での画像処理を最小限として表示画像を出力できるため、よりレイテンシの少ない画像表示を実現できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 ヘッドマウントディスプレイ、 140 第1カメラ、 142 第2カメラ、 200 情報処理装置、 222 CPU、 224 GPU、 226 メインメモリ、 250 撮影画像取得部、 252 画像記憶部、 254 画像解析部、 256 情報処理部、 258 画像生成部、 260 画像合成部、 262 出力部、 270 画像生成部、 272 第1画像生成部、 274 第2画像生成部、 400 ヘッドマウントディスプレイ、 402 第1ディスプレイ、 404 第2ディスプレイ、 406 第1反射鏡、 408 第2反射鏡、 420 ヘッドマウントディスプレイ、 422 第1ディスプレイ、 424 第2ディスプレイ、 426 第1反射鏡、 428 第2反射鏡。

Claims (17)

  1. 表示画像の生成に用いる画像を所定のレートで撮影する撮像装置であって、
    被写空間を撮影する第1カメラと、
    前記被写空間を、前記第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラと、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラが撮影した画像のデータを逐次出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1カメラは、既知の間隔を有する左右の視点から視差のある2つの動画を撮影し、
    前記第2カメラは、前記左右の視点の中点を通る垂直線上の視点から1つの動画を撮影することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. ユーザの頭部への固定を実現する装着機構部をさらに備え、
    前記第1カメラおよび第2カメラの視野は、ユーザの顔の向きに応じて変化することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2カメラの光軸は、水平面より下方に傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記第1カメラが撮影した画像と前記第2カメラが撮影した画像を合成してなる表示画像を表示するディスプレイと、
    を備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  6. それぞれに画像を表示する第1ディスプレイおよび第2ディスプレイと、
    前記第1ディスプレイおよび第2ディスプレイによって表示された画像をそれぞれユーザの目の方向に反射させる第1反射鏡および第2反射鏡と、
    を備え、
    前記第1反射鏡は、前記第2反射鏡より小さく、ユーザの目と前記第2反射鏡の間に配置されることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記第1ディスプレイは、前記第2ディスプレイが表示する画像の一部を、前記第2ディスプレイが表示する画像より高い解像度で表示することを特徴とする請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記第1ディスプレイが表示する画像と前記第2ディスプレイが表示する画像は、前記第1反射鏡および前記第2反射鏡によって、異なる拡大率で拡大されることを特徴とする請求項6または7に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. ユーザの左右の目に対し、左眼視用の画像および右眼視用の画像をそれぞれ視認させる、前記第1ディスプレイ、第2ディスプレイ、第1反射鏡、第2反射鏡により構成される2組の表示機構を備えたことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. ユーザの顔の向きに応じた視野で被写空間を撮影する第1カメラと、
    前記被写空間を、前記第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラと、
    をさらに備え、
    前記第1ディスプレイは前記第1カメラが撮影した画像に基づく画像を表示し、前記第2ディスプレイは前記第2カメラが撮影した画像に基づく画像を表示することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. ユーザの瞳孔の向きを取得する検出器をさらに備え、
    前記第1ディスプレイおよび前記第2ディスプレイのいずれかは、ユーザの瞳孔の向きに応じて表示領域が変化する画像を表示することを特徴とする請求項6から10のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  12. 請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記撮像装置が出力した画像のデータを取得し、前記第1カメラが撮影した画像と前記第2カメラが撮影した画像を合成して表示画像を生成し、表示装置に出力する情報処理装置と、
    を備えたことを特徴とする情報処理システム。
  13. 前記情報処理装置は、前記第1カメラが既知の間隔を有する左右の視点から撮影した視差のある2つの画像を、前記第2カメラが前記左右の視点の中点を通る垂直線上の視点から撮影した1つの画像にそれぞれ合成することにより、立体視用の視差画像を生成し出力することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
  14. 前記情報処理装置は、前記第1カメラが撮影した画像と前記第2カメラが撮影した画像のいずれかを選択的に用いて画像解析を行い、当該解析結果を前記表示画像に反映させることを特徴とする請求項12または13に記載の情報処理システム。
  15. 請求項6から11のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイと、
    前記第1ディスプレイおよび前記第2ディスプレイに表示させる画像を生成し、前記ヘッドマウントディスプレイに出力する情報処理装置と、
    を備えたことを特徴とする情報処理システム。
  16. 被写空間を撮影する第1カメラと、前記被写空間を、前記第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラが撮影した画像のデータを取得するステップと、
    前記第1カメラが撮影した画像と前記第2カメラが撮影した画像を合成して表示画像を生成するステップと、
    前記表示画像のデータを表示装置に出力するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理装置による情報処理方法。
  17. 被写空間を撮影する第1カメラと、前記被写空間を、前記第1カメラより広い視野かつ低い解像度で撮影する第2カメラが撮影した画像のデータを取得する機能と、
    前記第1カメラが撮影した画像と前記第2カメラが撮影した画像を合成して表示画像を生成する機能と、
    前記表示画像のデータを表示装置に出力する機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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