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JP2017202638A - 貼付シート貼り替え防止体 - Google Patents

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JP2017202638A
JP2017202638A JP2016096148A JP2016096148A JP2017202638A JP 2017202638 A JP2017202638 A JP 2017202638A JP 2016096148 A JP2016096148 A JP 2016096148A JP 2016096148 A JP2016096148 A JP 2016096148A JP 2017202638 A JP2017202638 A JP 2017202638A
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泰正 川口
Yasumasa Kawaguchi
泰正 川口
典子 西村
Noriko Nishimura
典子 西村
信 内東
Makoto Naito
信 内東
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Abstract

【課題】
本発明は、基材又は基材層上に、有機溶剤によるホログラムの接着剤層の溶解を防止する耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層を積層し、非破壊によるホログラムの貼り替えを防止する貼付シート貼り替え防止体を提供する。
【解決手段】
本発明は、少なくとも、有機溶剤が浸透する基材上に積層又は基材層に形成された耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層上に、接着剤層及び接着剤層上に積層されたホログラム層を少なくとも有する貼付シートを積層して成ることを特徴とする貼付シート貼り替え防止体である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偽造防止効果を有する貼付シートを貼り付けた銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書等の貴重印刷物の分野において、貴重印刷物から貼付シートを剥離して再度貼り付ける悪用を防止する貼付シート貼り替え防止体に関する。
近年、光の干渉を用いて立体画像や特殊な装飾画像を表現し得る、ホログラムや回折格子、光学特性の異なる薄膜を重ねることにより、見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる多層薄膜のようなOVD(Optical Variable Device)は、その偽造防止効果の高さと装飾性から、認証シールや封印シールとして貴重印刷物に利用されている。
前述したOVDを用いた認証シールや封印シールは、OVDの製造が難しいことから同じものを複製することは難しく、複製や模造を有効に防止可能である。しかしながら、貴重印刷物からシールを剥がし、偽物に貼り替える偽造を防止するため、無理に剥がそうとすると、その部分が破壊するOVDが開示されている。
その一例として、高分子材料を用いたOVDの接着剤層に、有機溶剤に溶解又は膨潤する高分子樹脂を主材料にした溶剤剥離層を形成し、有機溶剤と接触した場合に、OVDが全体的に又は部分的に破壊することによって、該貼り替え対策シールが剥がされた痕跡が形成されることを利用することを特徴とする貼り替えシールが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、有機溶剤に対する溶解性の異なる二種類の接着剤を使用し、OVDの接着剤層に各々部分的に設けて、有機溶剤に対する溶解性の異なる部分の接着剤は溶解せず、基材フィルムと剥離層間で剥がれ、OVDが破壊する貼り替え防止ラベルが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−150060号公報 特開2012−247626号公報
しかしながら、上記特許文献1又は2の技術は、真正品から認証ラベル又は密封シールを有機溶剤により剥がすことに成功しさえすれば、その認証ラベルを模倣品に再度貼り付けることにより、不正行為が容易になされるという問題があった。
また、上記特許文献1又は2の技術は、基本的に真正品から認証ラベル又は密封シールを有機溶剤により剥がすことが可能であり、部分的に損傷されていてもその認証ラベルを模倣品に再度貼り付けることに問題はなく、認証者が注意深く観察しなければ不正行為が発覚し難いという問題があった。
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、基材又は基材層上に、有機溶剤によるホログラムの接着剤層の溶解を防止する耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層を積層し、非破壊によるホログラムの貼り替えを防止する貼付シート貼り替え防止体を提供する。
本発明は、少なくとも、有機溶剤が浸透する基材上に積層又は基材層に形成された耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層上に、接着剤層及び接着剤層上に積層されたホログラム層を少なくとも有する貼付シートを積層して成ることを特徴とする貼付シート貼り替え防止体である。
本発明は、有機溶剤の浸透を防止する耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層を基材上に積層又は基材層に形成することで、有機溶剤の浸透による貼付シートの接着剤層の溶解を防止し、貼付シートの剥離による模倣品に再度貼り付ける不正行為を防止することができる。
本発明の第一の実施形態の貼付シート貼り替え防止体(P1)の一例図である。 本発明の第二の実施形態の貼付シート貼り替え防止体(P2)の一例図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他様々な実施の形態が含まれる。
(第一の実施形態)
図1に、基材(1)上に溶解防止層(3)を積層した第一の実施形態における貼付シート貼り替え防止体(P1)を示す。図1(a)に示すように、貼付シート貼り替え防止体(P1)は、基材(1)上に貼付された貼付シート(2)、溶解防止層(3)と、料額、文字、番号等の印刷物に必要な情報(6)を有する。また、図1(b)のAA´断面図に示すように、貼付シート(2)は、接着剤層(4)上に積層されたホログラム層(5)を少なくとも有する。さらに、貼付シート(2)は、基材(1)上に積層された溶解防止層(3)上に積層して成る。図1(b)では、基材(1)の表面の一部に溶解防止層(3)が形成されているが、基材(1)全体、基材(1)の裏面又は表裏両面に形成されていてもよい。
基材(1)は、有機溶剤を浸透し、溶解防止層(3)を積層又は基材層に形成可能な基材(1)であれば特に限定されず、公知の紙やフィルムを使用することができる。基材(1)の例としては、上質紙、中質紙、微塗工紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙、クラフト紙又は合成紙等の紙基材のほか、紙基材とプラスチックを積層した基材、不織布等がある。
なお、基材(1)の溶解防止層(3)を付与する位置の厚みは、白すき入れ、エンボス加工又はレーザ加工等(以下「白すき入れ等」という。)により薄くしても良い。溶解防止層(3)の厚みを「白すき入れ等」により薄くした場合には、後述する溶解防止層(3)を基材層に形成する際に、溶解防止層(3)を形成する塗工液又はインキの基材(1)への浸透が、比較的短時間で済むとともに、塗工液又はインキが基材(1)に十分に浸透し、基材(10)中の繊維間の間隙を充填することで、有機溶剤の浸透防止効果を向上させることができる。
(溶解防止層)
溶解防止層(3)は、耐有機溶剤性樹脂を含有する塗工液又はインキ(以下「インキ等」という。)により形成される。耐有機溶剤性樹脂としては、アクリレート系樹脂又はウレタン系オリゴマー、エポキシ系オリゴマー及びエステル系オリゴマー等の光重合性オリゴマーと光重合性モノマー及び光重合開始剤を少なくとも含み、必要に応じて、顔料、ワックス、消泡剤及び界面活性剤等の公知の添加剤を適宜配合しても良い。
(アクリレート系樹脂)
アクリレート系樹脂は、メタクリル酸、メタクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸エチル(EMA)等)、メタクリロニトリル、メタクリルアミド、アクリル酸、アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸メチル(MA)、アクリル酸エチル(EA)等)、アクリロニトリル、アクリルアミド等の単量体から得られる単独重合体及び共重合体並びにこれらの単量体と共重合し得る他の単量体(例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル又はスチレン等)との共重合体が挙げられる。
(アクリレート系樹脂を含有するインキ等)
アクリレート系樹脂を含有する塗工液の形態は、ラテックス、エマルション又は溶液等の液体である。好ましくは、30℃における塗工液の粘度が、100Pa・s以下である。100Pa・sを超えた場合は、塗工液が支持体に定着しないため、塗工不良又は印刷不良が発生しやすくなる。溶液としては、少なくとも水を含み、アクリレート系樹脂の硬化性及び流動特性等に悪影響を与えない範囲で水と相溶性を有する有機溶媒を使用することができる。水は、水道水、蒸留水又はイオン交換水等を使用することができ、含有不純物がアクリレート系樹脂を含有する層を形成する液の硬化性及び流動特性等に悪影響を及ぼさなければ特に制限はない。また、水と相溶性を有する有機溶媒としては、エタノール又はプロパノール等を使用することができる。なお、必要に応じて、顔料、ワックス、消泡剤、光重合開始剤及び界面活性剤等の公知の添加剤を適宜配合しても良い。
(光重合性オリゴマー)
光重合性オリゴマーとしては、ウレタン系オリゴマー、エポキシ系オリゴマー又はエステル系オリゴマー等が挙げられる。
(光重合性モノマー)
光重合性モノマーは、公知の単官能光重合性モノマー又は多官能光重合性モノマーを使用することができる。単官能光重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピロリドン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、(メトキシ)ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多官能光重合性モノマーとしては、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールAのEO(エチレンオキシド)付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのPO(プロピレンオキシド)付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート等が挙げられる。
(光重合開始剤)
光重合開始剤としては、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エステル、アルコキシアセトフェノン、ベンゾフェノン及びベンゾフェノン誘導体、ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアルキルアミノフェニル)ケトン、ベンジル及びベンジル誘導体、ベンゾイン及びベンゾイン誘導体等の公知の光重合開始剤を単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物)
紫外線硬化型スクリーン印刷用光輝性インキ組成物は、前述した光重合性化合物と、光重合開始剤を少なくとも含んで成り、30℃における粘度が、0.05以上1.1Pa・s未満である。30℃における粘度が、0.05以上1.1Pa・s未満としたのは、0.05Pa・s未満では、十分な膜厚が得られにくくなり、にじみ等の印刷不良が発生するおそれがあるからである。1.1Pa・sを超えた場合は、基材への浸透性が不十分となり、十分な光輝性を発現させることができないからである。
(溶解防止層の形成)
溶解防止層(3)は、必要に応じて基材(1)の片面、基材(1)の両面又は基材(1)の一部に形成することができる。基材(1)への溶解防止層(3)の形成は、インキ等を基材(1)に対してサイズプレス、ブレード塗工、ロール塗工等の公知の塗工方法、スクリーン印刷、フレキソ印刷又はグラビア印刷等の公知の印刷方法を用いることができる。基材(1)に付与したインキ等は、乾燥することにより固着させるか、又は紫外線を照射して硬化される。前述した、アクリレート系樹脂を含有するインキ等の乾燥は、公知の水及び溶剤蒸発方式により行われる。一方、光重合性オリゴマー、光重合性モノマー及び光重合開始剤を含むインキ等の硬化は、公知の紫外線照射方式により行われる。
溶解防止層(3)は、前述のインキ等の固化後における塗布厚さが、5μm以上25μm未満であることが好ましい。溶解防止層(3)の塗布厚さが5μm未満では、有機溶剤の浸透を十分に防止することができない。また、溶解防止層(3)の塗布厚さが25μmを超えた場合は、インキ等の印刷ムラ又は塗工不良を生じるおそれがある。
(貼り付けシート)
第一の実施形態における貼付シート(2)は、接着剤層(4)上に積層されたホログラム層(5)を少なくとも有するOVDの一例であり、OVDには、剥離層又は保護層を有してもよい。また、接着剤層(4)は、感熱性接着剤、感圧性接着剤等の公知の接着剤により形成されていればよい。なお、本発明におけるホログラム層(5)とは、ホログラムのみならず、回折格子、光学特性の異なる薄膜を積層した、見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる多層薄膜をも含む意味である。
例えば、感圧性接着剤は、指圧程度の軽い圧力で、瞬間的に相手に付着するもので、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム等のゴム系接着剤、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル系粘着剤等が挙げられる。一方、感熱性接着剤としては、熱により軟化・溶融し被着体表面と一体化するもので、通常熱可塑性樹脂であるアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂等が挙げられる。
貼付シート(2)の溶解防止層(3)に対する接着は、公知の加圧方式又は加熱加圧方式のOVD貼付機を使用して貼付する。
(有機溶剤)
本明細書中における有機溶剤とは、ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素類、ガソリン、軽油、灯油、ベンジン、パラフィン及びミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素類、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、アセトニトリル、ジイソブチルケトン、ジエチルケトン及びジプロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル及び酢酸ブチル等の酢酸エステル類、アロマオイル、灯油、合成イソパラフィン等といった公知の有機溶剤を含むものである。
第一の実施形態の貼付シート貼り替え防止体(P1)は、前述した「インキ等」を使用して基材(1)上に積層した溶解防止層(3)上に、貼付シート(2)を積層して成る。作製した貼付シート貼り替え防止体(P1)は、有機溶剤と接触した場合に、溶解防止層(3)のインキ等に配合されている耐有機溶剤性樹脂が有機溶剤の基材(1)に対する浸透を防止し、貼付シート(2)の接着剤層(4)の溶解を防止する。接着剤層(4)の溶解を防止することによって、貼付シート(2)の剥離を防止することができる。
(第二の実施形態)
図2は、第二の実施形態である貼付シート貼り替え防止体(P2)の概略図である。第二の実施形態は、前述した第一の実施形態と異なり、基材(1´)の基材層(1´a)に溶解防止層(3´)を形成した構成である。以下、第一の実施形態と異なる項目についてのみ説明する。
図2(a)に示すように、貼付シート貼り替え防止体(P2)は、基材(1´)上に貼付された貼付シート(2´)と、料額、文字、番号等の印刷物に必要な情報(6´)を有する。第一の実施形態と異なり、図2(b)のAA´断面図に示すように、溶解防止層(3´)は、基材層(1´a)に形成されて成る。また、溶解防止層(3´)は、基材(1´)でも基材層(1´a)の薄い箇所に形成してもよい。第二の実施形態では、基材層(1´a)の一部の薄い例として、基材(1´)の一部に白すき入れ(1´b)を形成した例である。第二の実施形態では、溶解防止層(3´)を付与した位置が、基材層(1´a)より薄くなっていることから、前述した第一の実施形態と比較して、基材(1´)の高低差が少なく、貼付シート貼り替え防止体(P2)を積載した時に傾きがなく、平坦な形状で積載することができる。
貼付シート(2´)は、前述した第一の実施形態と同様に接着剤層(4´)上に積層されたホログラム層(5´)を少なくとも有する。また、貼付シート(2´)は、基材層(1´a)に形成された溶解防止層(3´)上に積層して成る。基材層(1´a)に溶解防止層(3´)を形成する場合は、付与する「インキ等」の粘度等の付与条件を調整し、「インキ等」が基材(1´)の貼付シート貼付面に達する位置まで浸透させて、貼付シートの接着剤層(4´)と溶解防止層が密着し得る構造とする。すなわち基材(1´)の裏面から表面まで「インキ等」を浸透させて、溶解防止層(3´)を形成する。
第二の実施形態の貼付シート貼り替え防止体(P2)は、前述した「インキ等」を使用して基材(1´)の基材層(1´a)に形成した。溶解防止層(3´)上に、貼付シート(2´)を積層して成る。第一の実施形態と同様に、作製した貼付シート貼り替え防止体(P2)は、有機溶剤と接触した場合に、溶解防止層(3´)の「インキ等」に配合されている耐有機溶剤性樹脂が有機溶剤の基材(1´)に対する浸透を防止し、貼付シート(2´)の接着剤層(4´)の溶解を防止する。接着剤層(4´)の溶解を防止することによって、貼付シート(2´)の剥離を防止することができる。
(実施例1)
本発明の実施例1について、第一の実施形態と同様に図1を用いて、貼り替え防止体(P1)として説明をする。本実施例1では、基材(1)として、厚さ110μmの卵黄色の紀州色上質紙(北越紀州製紙株式会社製)を用いた。紙基材(1)上にスクリーン印刷(10メッシュ〜20メッシュ)により、ウレタンオリゴマー35%、アクリレートモノマー50%、光彩色顔料10%、BASF社製の光重合開始剤5%から成る組成の紫外線硬化型インキ(30℃における粘度、0.05Pa・s)を用いて紙基材(1)上に印刷し、紫外線ランプ(240W/cm、アイグラフィックス株式会社製)により硬化させて、表面が比較的平滑な被膜として被膜厚さ10〜20μmの溶解防止層(3)を積層して形成した。
紙基材(1)上に積層して形成された溶解防止層(3)上に、ホットスタンピングにより、接着剤層(4)を有する銀色の回折格子型ホログラムから成る貼付シート(2)を、熱圧着により接着して積層し、貼り替え防止体(P1)を作製した。
得られた貼り替え防止体(P1)を、アセトンに3分間浸漬、乾燥後にテープ剥離を行ったが、貼付シート(2)の剥離、劣化等の異常は認められなかった。
(実施例2)
本発明の実施例2について、第二の実施形態と同様に図2を用いて、貼り替え防止体(P2)として説明をする。実施例2では、基材(1´)として、卵黄色の紀州色上質紙(北越紀州製紙株式会社製)を用いた。用紙厚さ110μmの上質紙の裏面にスクリーン印刷(10メッシュ〜20メッシュ)により、ウレタンオリゴマー30%、アクリレートモノマー55%、光彩色顔料10%、BASF社製の光重合開始剤5%から成る組成の低粘度(30℃における粘度、1.0Pa・s)に調整した紫外線硬化型インキを用いて紙基材(1´)の白すき入れ(1´b)に浸透させた後、紫外線ランプ(240W/cm、アイグラフィックス株式会社製)により硬化させて、溶解防止層(3´)を紙基材(1´)の紙層(1´a)に形成した。
紙基材(1´)の紙層(1´a)に形成された溶解防止層(3´)上に、ホットスタンピングにより、接着剤層(4´)を有する銀色の回折格子型ホログラムから成る貼付シート(2´)を、熱圧着により接着して積層し、貼り替え防止体(P2)を得た。
得られた貼り替え防止体(P2)を、アセトンに3分間浸漬、乾燥後にテープ剥離を行ったが、貼付シートの剥離、劣化等の異常は認められなかった。
(貼付シートの剥離耐性の評価)
比較例として、実施例1により作製した貼り替え防止体(P1)と溶剤防止層(3)を付与しない以外は、実施例1と同じ条件で貼付シート(2)を熱圧着して作製した比較印刷物(図示せず)を、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフランに30秒間浸漬し、浸漬後の貼付シート(2)が摩擦等により剥離するか確認することで耐溶剤性を評価した。結果を表1に示す。
Figure 2017202638
○:剥離なし、×:剥離発生
P1 貼付シート貼り替え防止体
P2 貼付シート貼り替え防止体
1、1´ 基材
1´a 基材層
1´b 白すき入れ
2、2´ 貼付シート
3、3´ 溶解防止層
4、4´ 接着剤層
5、5´ ホログラム層
6、6´ 情報

Claims (1)

  1. 少なくとも、有機溶剤が浸透する基材上に積層又は前記基材層内に形成された耐有機溶剤性樹脂から成る溶解防止層上に、接着剤層及び前記接着剤層上に積層されたホログラム層を少なくとも有する貼付シートを積層して成ることを特徴とする貼付シート貼り替え防止体。
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