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JP2017192190A - 永久磁石モータ、及びそれを用いた圧縮機、空気調和機 - Google Patents

永久磁石モータ、及びそれを用いた圧縮機、空気調和機 Download PDF

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JP2017192190A
JP2017192190A JP2016079370A JP2016079370A JP2017192190A JP 2017192190 A JP2017192190 A JP 2017192190A JP 2016079370 A JP2016079370 A JP 2016079370A JP 2016079370 A JP2016079370 A JP 2016079370A JP 2017192190 A JP2017192190 A JP 2017192190A
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恵理 丸山
Eri Maruyama
恵理 丸山
大我 渕野
Taiga Fuchino
大我 渕野
哲也 田所
Tetsuya Tadokoro
哲也 田所
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Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
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Abstract

【課題】高効率かつ高出力なコンシクエントポール形の永久磁石モータ、およびそれを用いた圧縮機、空気調和機を提供する。【解決手段】固定子鉄心に形成された複数のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心の中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子とを備え、回転子は、永久磁石の磁束軸をd軸とし、d軸から電気角で90度ずれた軸をq軸として、回転子鉄心の外周面のq軸側の一部であるq軸側切断部分が切断されており、永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線から永久磁石が有る極側のq軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqeと、永久磁石が無い極側のq軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqpとの関係がSqe<Sqpである。【選択図】 図1

Description

本発明は、永久磁石モータ、及びそれを用いた圧縮機、空気調和機に関する。
空気調和機などに用いられる圧縮機駆動用モータは、冷媒を圧縮する運転条件に合わせ低速低トルク領域における高効率化と高速高トルクの出力とを両立するとともに、省スペース化のため小型化する必要がある。そのため、圧縮機駆動用モータには永久磁石モータが用いられ、永久磁石にはエネルギー密度の高い希土類永久磁石が用いられる。
希土類の永久磁石は、Nd(ネオジウム)のほか、Sm(サマリウム)、Dy(ディスプロシウム)、Tb(テルビウム)などの希少資源を含有している。これらの材料は貴重であることから、価格が高く変動も大きい。材料高騰のリスク低減やモータの低コスト化、また材料の採掘による環境保全のためにも、モータで使用される磁石量を削減することが望ましい。
永久磁石モータの磁石使用量を低減する構成のひとつとして、コンシクエントポール形の永久磁石モータが上げられる。コンシクエントポール形の永久磁石モータは、回転子に挿入される磁石枚数を極数の半分とし、永久磁石が極ピッチ毎に磁石が有る極と無い極とが交互に配置される回転子と、通常の固定子とで構成される。
コンシクエントポール形の永久磁石モータは、磁石が有る極と無い極とで回転子から出る磁束の分布が非対称となることから、誘導起電力波形も非対称となる。また、磁石が有る極と無い極とで回転子鉄心の磁気抵抗が異なることから、インダクタンスも非対称になる。
この非対称に対処する技術としては、例えば特許文献1がある。
特許文献1の要約書の解決手段には、「回転子20に挿入される磁石枚数は極数の半分で構成され、かつ、極ピッチで磁石のある極とない極とが交互に配置され、磁石の磁極の向きは外周方向に全て同一であり、回転子20の外形は極中心で最大、極間で最小となる略花丸形状であり、磁石挿入孔23の端部には空気層で構成されるフラックスバリア部232が構成され、前記磁石挿入孔23の開口角度θは極ピッチ(60度)よりも広い角度である。」と記載され、コンシクエントポール形の永久磁石モータの非対称に対処する技術が開示されている。
すなわち、特許文献1では、磁石(永久磁石)がある極の磁石挿入孔の開度を、極ピッチよりも広くすることで、極間にブリッジがある構成となっている。このブリッジが磁気飽和することにより、極間の磁束を防止するとともに誘導起電力波形を正弦波化している。
特開2012−244783号公報
しかしながら、前記の特許文献1に開示された技術には、次のような課題がある。
ロータリ圧縮機やスクロール圧縮機に組み込まれる永久磁石モータは、高圧・高温という使用条件下に置かれるため回転子位置を検出する位置センサを備えていない。そのため、圧縮機駆動用モータはセンサレス制御により運転している。センサレス制御はモータの対称性を利用し、電気角を基準としたモータ定数を基に位置を推定している。モータ定数は主に、発電定数(誘導起電力に比例)、q軸インダクタンスLq、d軸インダクタンスLdの3つである。そのためモータ定数を正しく入力しなければ、永久磁石モータは効率の悪い条件で運転され、最悪では脱調、停止する。
コンシクエントポール形の永久磁石モータは、永久磁石が有る極と無い極とでq軸インダクタンスLqの値が異なることに加え、永久磁石が有る極と磁石が無い極とで磁束の出方が異なることから、誘導起電力波形が非対称となる。すなわち、上述したモータの対称性が失われた状態となる。
さらに、回転子内の高磁気抵抗部である永久磁石枚数と磁石挿入孔とが1/2になるため、回転子内の磁気抵抗が低下する。この磁気抵抗の低下により、磁束が誘導されやすくなって、コンシクエントポール形の永久磁石モータのインダクタンスが増加し、回転子内で発生する短絡磁束が増加することで誘導起電力が低下するため、最大出力が低下する。これらの結果、効率および出力が低下するという課題がある。
本発明は、低コスト、高効率かつ高出力なコンシクエントポール形の永久磁石モータ、およびそれを用いた圧縮機、空気調和機を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、以下のように構成した。
すなわち、本発明の永久磁石モータは、固定子鉄心に形成された複数のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心の中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子とを備え、前記回転子は、前記永久磁石の磁束軸をd軸とし、d軸から電気角で90度ずれた軸をq軸として、前記回転子鉄心の外周面のq軸側の一部であるq軸側切断部分が切断されており、前記永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線から永久磁石が有る極側の前記q軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqeと、永久磁石が無い極側の前記q軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqpとの関係がSqe<Sqpである、ことを特徴とする。
また、その他の手段は、発明を実施するための形態のなかで説明する。
なお、切断とは事後的に切り取るとの意味の他に、当初から存在しないという意味もある。
本発明によれば、低コスト、高効率かつ高出力なコンシクエントポール形の永久磁石モータ、およびそれを用いた圧縮機、空気調和機を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る永久磁石モータの回転子3の軸方向断面を示す図である。 永久磁石モータの同期運転時における各電圧(E、V)と各電流(Id、Iq)の関係を示すベクトル図である。 コンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子の永久磁石が有る極と永久磁石が無い極とにおける磁束の経路を示す図である。 本発明の第2〜第4実施形態に係る永久磁石モータの回転子のq軸カット部の軸方向断面の部分拡大図を併せて示す図であり、(a)は第2実施形態のカットの形状を示し、(b)は第3実施形態のカットの形状を示し、(c)は第4施形態のカットの形状を示している。 本発明の第5実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの軸方向断面を示す図である。 集中巻2:3系列の磁石磁束の形態に関して説明する図であり、(a)は集中巻固定子と回転子磁極を模式的に示し、(b)は永久磁石が発生する磁束の空隙の磁束密度分布を模式的に示している。 本発明の第6実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子の軸方向断面を示す図である。 本発明の第7実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子の軸方向断面を示す図である。 本発明の第8実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子の軸方向断面を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る圧縮機の断面の構成を示す図である。 比較例2の回転子の断面を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下においては「実施形態」と表記する)を、適宜、図面を参照して説明する。
≪第1実施形態:概要≫
図1〜図3(一部図5)を参照して第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る永久磁石モータの回転子3の軸方向断面を示す図である。
図1において、コンシクエントポール形の永久磁石モータは、回転軸4に固定された回転子3と、回転子3の外周側を囲むように配置された固定子2と、回転子3と固定子2との間の空隙10を有している。
なお、固定子2については、回転子3の外周側に位置する面の境界の一部を一点鎖線(2)で表示している。その理由は、第1実施形態は、回転子3の形状に特徴があって、図1は回転子3の断面形状を示すことを主としたものであるからである。固定子2の断面の全体の形状は、後記する図5に一例を示している。
固定子2と回転子3は、それぞれ、板厚0.7mm以下の電磁鋼板を積層して成る固定子鉄心(20:図5)と回転子鉄心30(図1)とにより構成される。
図1のコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3は6極機である。
回転子3は、1極おきに永久磁石挿入孔5と永久磁石挿入孔5に埋設された永久磁石6を保持し、残りの3極は永久磁石挿入孔5および永久磁石6を有していない。
永久磁石6は、それぞれ径方向に着磁された、Nd−Fe−Bを主成分とするネオジム磁石で構成されている。
固定子2は、少なくとも固定子鉄心(不図示)と巻線(不図示)とを備える。巻線は、集中巻の場合と、分布巻の場合とがある。巻線の結線は、Δ結線の場合とスター結線の場合とがある。
永久磁石モータは、駆動回路(不図示)のインバータによるPWM(Pulse Width Modulation)制御により、可変速駆動を行うことで、要求される負荷条件に合わせた高効率な運転を行っている。永久磁石モータは、センサレス制御により位置を推定し、運転されている。
図1に示した回転子3の特徴は、q軸カット部11を設けたことにある。q軸カット部11は、回転子3の表面に一条の溝として形成されている。また、この溝(q軸カット部11)は、回転子3の回転軸4に平行である。
このq軸カット部11の形成の仕方として、q軸カット部11における永久磁石6が有る極のq軸カット断面積Sqeと、永久磁石6が無い極のq軸カット断面積Sqpとの関係に着目する方法(第1実施形態)がある。
また、永久磁石6が有る極のq軸カット底部の周方向長さをCqeと、永久磁石6が無い極のq軸カット底部の周方向長さをCqpとの関係に着目する方法(第2実施形態)がある。
また、永久磁石6が有る極のq軸カットの径方向深さRqeと磁石が無い極のq軸カットの径方向深さRqpとの関係に着目する方法(第3実施形態)等がある。
図1においては、第1実施形態の(Sqe、Sqp)、第2実施形態の(Cqe、Cqp)、第3実施形態の(Rqe、Rqp)の3種類のカットの方法について併せて記載されている。
この第1実施形態のq軸カット部11の(Sqe、Sqp)のカット方法の詳細については、≪第1実施形態:具体例≫として後記する。
また、第2実施形態のq軸カット部11の(Cqe、Cqp)のカット方法については、≪第2実施形態≫として後記する。
また、第3実施形態のq軸カット部11の(Rqe、Rqp)のカット方法については、≪第3実施形態≫として後記する。
何故に、q軸カット部11を設けるかについては、コンシクエントポール形の永久磁石モータの電気特性の理解が望ましい。そのため、前記のq軸カット部11の詳細について説明する前に、<永久磁石モータの特性>、<永久磁石モータの運転範囲とモータ定数の関係>、<コンシクエントポール形の永久磁石モータの課題>、<比較例1>、<比較例2>を順に説明する。
そして、その後で≪第1実施形態:具体例≫として、第1実施形態に係る回転子3のq軸カット部11の(Sqe、Sqp)の方法についての詳細について説明する。
<永久磁石モータの特性>
永久磁石モータの誘導起電力の大きさは、ギャップの磁束密度の大きさに比例する。
なお、ギャップとは、第一義的には固定子2と回転子3との間の空隙10に相当するが、前記したq軸カット部11においては、カットされた部分の径方向の距離が空隙10の距離に加算された合計の距離がギャップを意味する。
また、ギャップの磁束密度Bδは、(式1)で表される。
Figure 2017192190
(式1)において、Brは磁石(永久磁石6)の残留磁束密度、hpmは磁石の磁化方向厚み、δは空隙の径方向幅、μpmはリコイル透磁率、μは真空の透磁率である。
(式1)によって、誘導起電力は磁石の厚さhpmと空隙δの関数になる。
コンシクエントポール形の永久磁石モータは、磁石の厚みhpmとギャップの磁束密度Bδの大きさが比例しないことを利用し、磁石枚数が1/2(半分)であることにより低下したギャップの磁束密度を、磁石表面積を増加することで補い、モータ効率の維持と磁石使用量の削減とを両立している。
永久磁石モータでは、回転子磁極の中心位置をd軸、d軸に対し電気角で90度進んだ軸をq軸と定義する。本発明の第1実施形態の回転子3は3極対機であることから、回転子の磁極中央がd軸、d軸から機械角で30度ずれたところがq軸と定義されている。
なお、電気角θele、機械角θmech、磁極の極対数をPとして、θele=P・θmechの関係がある。
<永久磁石モータの運転範囲とモータ定数の関係>
図2は、永久磁石モータの同期運転時における各電圧(E、V)と各電流(Id、Iq)の関係を示すベクトル図である。なお、Eは誘導起電力であり、Vは電動機の端子電圧である。また、Idは相電流Iのd軸成分(d軸電流成分)であり、Iqは相電流Iのq軸成分(q軸電流成分)である。
図2を用いて、永久磁石モータの運転範囲とモータ定数の関係について説明する。
図2においては、交流量である電流、電圧や磁束を、dq軸座標系(回転座標系)に変換し直流量として示す。
dq軸座標系では、永久磁石による固定子巻線一相分の鎖交磁束Ψpの位相を基準として、この基準をd軸とし、d軸に対して反時計回りに電気角で90°進んだ軸をq軸とする。
鎖交磁束Ψpの時間微分である誘導起電力Eは、位相が90°進んだq軸に発生する。
回転子にトルクを発生させるときには永久磁石モータに相電流Iを通電する。
誘導起電力Eに対する相電流Iの位相差がβであるとき、相電流Iはd軸成分のd軸電流Id、およびq軸成分のq軸電流Iqに分解できる。
また、永久磁石モータのトルクTの式を次の(式2)に示す。
Figure 2017192190
ここでPnは極対数、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンスである。
右辺{}内の第一項は磁石トルク、第二項はリラクタンストルクである。
相電流IとしてIqのみを通電する場合は、位相差β=0となり、このとき磁石トルクは発生するが、リラクタンストルクは0となる。
図2に示すように、固定子巻線の電気抵抗による電圧降下分を無視すると、駆動時のモータ電圧Vは、交流の角周波数をωとして、d軸電流Idによって発生する反作用磁束に伴う電圧降下ωLdIdと、q軸電流Iqによって発生する反作用磁束に伴う電圧降下ωLqIqとE0とのベクトル和で表される。
また、モータに供給可能な最大電圧Vmaxは、インバータの直流入力電圧および変調方式によって定まる。
ここで、V<Vmaxでは、回転速度(単位時間の回転数)が増加した場合もトルクを発生させるためにはq軸電流Iqのみ通電すればよいことから、電圧Vは、誘導起電力EとωLqIqのベクトル和で表される。
また、V=Vmaxでは、回転速度が増加すると電動機の端子電圧をVmax一定とするためにd軸電流Idが流れ始める。この領域を弱め界磁領域と呼ぶ。
この弱め界磁領域のとき、電圧Vは、ωLdId、ωLqIq、Eのベクトル和によって求められる。
位相差βが90度に達するとq軸電流Iqを通電できないため、出力トルクは、ほぼ0になる。そのため、q軸インダクタンスLqを小さくすれば、位相差βを低減して、出力トルクを発生するq軸電流Iqを増加させ、最大出力の増加が可能となる。
空気調和機向けの圧縮機駆動用モータのインバータの電流容量は、自動車におけるインバータの電流容量に比較すると小さい。
リラクタンストルクは、電流Iの2乗と(Ld−Lq)とに比例し増加するが、電流値が低い空気調和機では、リラクタンストルクを使用せずq軸インダクタンスLqを低減するほうが最大出力を増加可能となる。
すなわち、誘導起電力Eを増加させ、q軸インダクタンスLqを低減するような形状とすることにより、圧縮機の運転条件である、低速領域での高効率化と高速高トルクとを満足することができる。
<コンシクエントポール形の永久磁石モータの課題>
次に、図3を参照して、コンシクエントポール形の永久磁石モータの課題について説明する。
図3は、コンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の永久磁石6が有る極と永久磁石6が無い極とにおける磁束の経路を示す図である。
図3において、回転子3の永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32とが、永久磁石挿入孔5の部分を除いて対称形状となっている。また、永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32との間に形成されたカット部(q軸カット部)110の形状は、極31と極32に対して対称である。
回転子内を鎖交する永久磁石6が有る極31側の磁束A1、永久磁石6が無い極32側の磁束A2は、q軸磁束の経路を表している。
また、磁束Bと磁束Cは、それぞれd軸磁束と極間の短絡磁束の経路を表している。
磁束A1と磁束A2はq軸のインダクタンスに影響し、磁束Bはd軸のインダクタンスに影響する。
また、磁束Cが多い場合はトルクの発生に必要な主磁束が減少し、誘導起電力の低下を招いている。
磁束Dは、永久磁石6の内部の磁束の経路を表している。
コンシクエントポール形の永久磁石モータでは、永久磁石6が有る極のd軸インダクタンスLdeと、永久磁石6が無い極のd軸インダクタンスLdpとは、ほぼ等しくなる。
すなわち、Lde=Ldpとなる。
この等しくなる理由は、永久磁石6が有る極と永久磁石6が無い極とを共に通る磁束Bの経路において、永久磁石6が有る極と無い極とを共に通るが故に、磁気抵抗成分は、空隙10(図1)と、永久磁石挿入孔5(幅W5)と永久磁石6とが等しく存在するためである。
一方、永久磁石6が有る極のq軸インダクタンスLqeと、永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpとを比較すると、Lqe<Lqpとなる。
永久磁石6が有る極の磁束A1の経路は、永久磁石挿入孔5が高い磁気抵抗となり、永久磁石挿入孔5より外径側の鉄心部分を通る。
一方、永久磁石6が無い極の磁束A2の経路は、永久磁石挿入孔5がないため永久磁石6がある極に比べて広い面積を通る。
すなわち、鉄心部分は飽和しにくいため、Lqe<Lqpとなる。
また、コンシクエントポール形の永久磁石モータは、永久磁石6が対称的に配置されている通常の永久磁石モータに比べ回転子の磁気抵抗が低下することから、全体のインダクタンスは増加する。
《磁束Cについて》
次に、図3の磁束Cについて説明する。
例えばN極の永久磁石6から出た磁束Dは、ギャップ(空隙10)を介して固定子側に入り、逆側のS極の永久磁石へと戻ってくることでトルクを発生させる。この磁束を主磁束と呼ぶ。
磁束Cは主磁束にならない磁束、すなわち回転子内で閉じる短絡磁束である。通常の永久磁石モータでは、磁束Cの経路に磁気抵抗の高い永久磁石6と永久磁石挿入孔5とが配置されているため、q軸カット部を超えて発生する極間の短絡磁束である磁束Cは少ない。
しかし、コンシクエントポール形の永久磁石モータでは、固定子(2)側に向かう経路の磁気抵抗より、回転子(3)内で磁束が回る経路の磁気抵抗のほうが低くなり、回転子内で短絡磁束の磁束Cが増加し、誘導起電力を低下させている。
また、この短絡磁束の磁束Cは、永久磁石6がある極と無い極とで異なることから誘導起電力波形の対称性が失われている。
<比較例1>
前記の誘導起電力波形の対称性が失われる場合に格別の対策を取っていない従来の一般的なコンシクエントポール形の永久磁石モータ(比較例1)では、q軸インダクタンスLqと誘導起電力波形の非対称性により制御性が悪化することと、回転子鉄心の磁気抵抗低下によりインダクタンスが増加することに加え、短絡磁束により誘導起電力Eが低下し、最大出力が低下するという課題がある。
<比較例2>
図11は、比較例2の回転子3の断面を示す図である。
コンシクエントポール形の永久磁石モータのq軸インダクタンスLqの非対称を解消するためには、永久磁石6が無い極の磁気抵抗を上げる必要がある。
このq軸インダクタンスLqの非対称を解消するために、永久磁石6が無い極にスリット13を設ける手法を用いたのが図11である。
しかし、図11のように、永久磁石6が無い極にスリット13を設ける手法では、q軸磁束はスリットを避けて、磁気抵抗が0に近い回転子鉄心部分を通過するために、永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpの低減は出来ない。
仮にスリット面積を拡大し、Lqpを低減したとしても、弱め界磁領域に入ると回転子内の飽和が緩和され、Lqpは運転条件によって変化しやすくなり、制御性が悪化する。さらに回転子強度が落ち、高速回転時の信頼性が損なわれるという課題がある。
≪第1実施形態:具体例≫
そこで本発明の第1実施形態では、運転条件によりインダクタンスが変化するスリットではなく、q軸カット(q軸カット部11)を用いた永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpの低減手法を用いる。
図1に示すように、q軸インダクタンスLqの非対称を解消するためq軸カット部11の断面積に着目し、永久磁石6がある極のq軸カット断面積Sqeと、永久磁石6が無い極のq軸カット断面積Sqpとの関係がSqe<Sqpとなるようにする。
なお、前記したように、回転子3の永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32とが、永久磁石挿入孔5の部分を除いて対称形状となっているが、これら極31と極32との放射状の境界線35から、永久磁石6がある極31の側の切り落とされた部分がq軸カット断面積Sqeであり、前記の境界線35から、永久磁石6が無い極32の側の切り落とされた部分がq軸カット断面積Sqpである。
Sqe<Sqpの構成を確立する手法はいくつかある。例えば図1に示すように、磁束が回転子鉄心に鎖交する前のq軸カット部11を磁石が無い極部分で広げることで永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpを自在にコントロール可能となる。
図1において、q軸カット部11を設けた場合、固定子2と回転子3の対向する間隔(ギャップ)は、空隙10の間隔の長さにq軸カット部11の放射状の境界線35方向の長さを加えたものとなる。
図1においてd軸と表記した箇所のギャップは、空隙10のみである。それに対して、q軸と表記した箇所のギャップは、空隙10に加えてq軸カット部11の合計の間隔となる。すなわち、回転子3はd軸の対向ギャップよりもq軸の対向ギャップのほうが広い。また、ギャップの広さのみならず、形状によって特性は変化する。
<第1実施形態の効果>
以上、q軸カット部11におけるq軸カット断面積において、Sqe<Sqpとすることにより、低コスト、高効率かつ高出力なコンシクエントポール形の永久磁石モータが提供できる。
≪第2実施形態≫
次に、図1および図4(a)を参照して、第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2〜第4実施形態に係る永久磁石モータの回転子3のq軸カット部11の軸方向断面の部分拡大図を併せて示す図であり、(a)は第2実施形態のカットの形状を示し、(b)は第3実施形態のカットの形状を示し、(c)は第4施形態のカットの形状を示している。
第2実施形態においては、図1におけるCqe、Cqpで示した部分、さらに前記の箇所を拡大した図4(a)におけるCqe、Cqpで示すように、q軸カット部11の径方向底部33を永久磁石の径方向底部34よりも低く(回転軸4の方に近く)する。また、このq軸カット部11を永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32とで非対称としている。
回転子3の永久磁石6がある極31と永久磁石6が無い極32との放射状の境界線35から、永久磁石6が有る極のq軸カット底部の周方向長さ(内径側周方向幅)をCqe、永久磁石6が無い極のq軸カット底部の周方向長さ(内径側周方向幅)をCqpとした場合、Cqe≦Cqpとする。
この関係を有するq軸カット部11によって、永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpが低減し、非対称性を解消する。
すなわち、本発明の第2実施形態によれば、永久磁石挿入孔5および永久磁石6が無い極のq軸カット周方向幅Cqpを永久磁石6が有る極のq軸カット周方向幅Cpeよりも大きくすることで、永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpを低減するとともに非対称性を解消し、極間に発生する短絡磁束を抑制することができ、制御性が良い高出力のモータを提供できる。
また、一般的にコンシクエントポール形の永久磁石モータでは、磁石が無い極の磁気抵抗を上げるために回転子内に大きな空隙を設ける必要が出てくることから、回転子の剛性が落ちることにつながる。
これに対し、本発明の第2実施形態のように、q軸カット部11の幅を広げることはLqpの調整も容易であり運転条件によって左右されない利点がある。さらに短絡磁束経路の磁気抵抗も上げることにつながるため、誘導起電力も向上するという効果がある。
≪第3実施形態≫
次に、図1および図4(b)を参照して、第3実施形態を説明する。
図4(b)において、回転子3の永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32との放射状の境界線35に対して、永久磁石6が有る極側のq軸カットと永久磁石6が無い極側のq軸カットが対向している。
永久磁石6が有る極側のq軸カットと永久磁石6が無い極側のq軸カットの共通の底部、および永久磁石6が有る極側のq軸カットの周辺部と永久磁石6が無い極側のq軸カットの周辺部を併せて底周辺部36と呼称する。
また、前記の放射状の境界線35に対して、永久磁石6が有る極側の底周辺部36の中心の点を点P、永久磁石6が無い極側の底周辺部36の中心の点を点Pとする。
なお、図4(b)において、点P、および点Pは、たまたま底周辺部36の角の点に対応しているとも見えるが、角に限定されるわけではない。中心の点であれば、周辺部の直線上の底周辺部36となることはある。
そして、点Pと回転軸4の中心との距離を、永久磁石6が有る極のq軸カットの径方向深さRqeと表記する。
また、点Pと回転軸4の中心との距離を、永久磁石6が無い極のq軸カットの径方向深さRqpと表記する。
図4(b)において、Rqe≧Rqpの関係となっている。永久磁石6がある極と永久磁石6が無い極のq軸カットの径方向深さは同じでもいいし、永久磁石6が無い極のほうを深く、すなわちカットの形状を大きくしてもいい。
q軸カットの径方向深さが小さいほど、すなわちカットの形状が大きいほどq軸インダクタンスLqを低減できる。
≪第4実施形態≫
図4(c)を参照して、第4実施形態を説明する。
図4(c)において、回転子3の永久磁石6が有る極31と永久磁石6が無い極32との放射状の境界線35を基準として、永久磁石6が有る極のq軸カットの開口角度θqeと、永久磁石6が無い極のq軸カットの開口角度θqpとの関係がθqe≦θqpの関係がある。
q軸カットの開口角度が大きいほど、すなわちカットの形状が大きいほどq軸インダクタンスLqを低減できる。
ただし、q軸カットの開口幅を広げると、誘導起電力波形も変化することから、波形の対称性を維持するにはθqeとθqpの差は電機角で20度以下とすることが望ましい。
なお、永久磁石6が有る極側のq軸カットと永久磁石6が無い極側のq軸カットの共通の底部37については、永久磁石6が有る極側と永久磁石6が無い極側との両方の跨る場合もあるし、片側のみの場合もあるし、両方ともない場合がある。ただし、底部37がどのような形状と寸法をとるかによって、q軸インダクタンスLqの値は変化する。
≪第5実施形態≫
次に、図5から図8を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
《コンシクエントポール形の永久磁石モータ1の軸方向断面:概要》
図5は、本発明の第5実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの軸方向断面を示す図である。
図5において、永久磁石モータ1は、6極9スロットの2:3系列集中巻のコンシクエントポール形の永久磁石モータ1を構成している。
また、固定子2において、固定子鉄心20に放射条に複数形成される鉄心のティース21と、ティース21の間に巻線の収容部に巻線22が収容されている。
また、回転子3、永久磁石6、永久磁石挿入孔5、回転子鉄心30、q軸カット部11の構成で重複する説明は省略する。
また、図5において、集中巻は分布巻に比べ巻線の使用率が悪いことから誘導起電力は低下するが、コイルエンドの高さは集中巻のほうが低い。
また、集中巻を採用した軸長の短いモータは分布巻機に比べ、電流増による銅損の増加効果よりもコイルエンド高さの短縮による銅損の低下効果のほうが大きく、銅損を抑制できる。そのため、軸長の100mm以下の空気調和機向け圧縮機駆動用の永久磁石モータでは2:3系列集中巻が適用されている。
図5に示した第5実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの特徴は、永久磁石6がある極の極弧度θme、永久磁石6が無い極の極弧度θmpを基にq軸カット部11を設けたことにある。
この関係の詳細については、《コンシクエントポール形の永久磁石モータ1の軸方向断面:具体例》として、後記する。
何故に、永久磁石6が有る極の極弧度θme、永久磁石6が無い極の極弧度θmpを基にq軸カット部11を設けるかについては、集中巻2:3系列のコンシクエントポール形の永久磁石モータの電気特性の理解が望ましいので、前記の関係の詳細について説明する前に、<集中巻2:3系列の磁石磁束の形態>、<集中巻2:3系列のモータでの極弧度θmと誘導起電力>、を説明する。そして、《コンシクエントポール形の永久磁石モータ1の軸方向断面:具体例》として、第5実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータのq軸カット部11の詳細について説明する。
<集中巻2:3系列の磁石磁束の形態>
図6は、集中巻2:3系列の磁石磁束の形態に関して説明する図であり、(a)は集中巻固定子と回転子磁極を模式的に示し、(b)は永久磁石6が発生する磁束の空隙の磁束密度分布を模式的に示している。
以下に、図6(a)、(b)を参照して2:3系列の回転子短絡磁束について説明する。
図6(a)は、3スロット分の集中巻固定子と2極分の回転子磁極を模式的に示したものである。
図6(a)において、固定子2と回転子3が対向している。固定子2においては、放射状に複数形成される鉄心であるティース21の間に巻線の収容部に巻線22が収容されている。
2:3系列においては、U+とU−、V+とV−、W+とW−が、それぞれ1組の巻線22を構成しており、U、V、Wの各相を順に周方向に配置されている。
なお、隣り合う巻線22の間隔は、電気角で120度(2π/3)である。
また、2:3系列の集中巻では固有のティース配置の影響により、隣り合う磁極間において、磁石磁束の一部がティース21の先端で短絡ループを形成し漏れ磁束Eとなる。この角度は電気角で60度(2×π/6)である。
図6(b)は、U、V、Wの各相の巻線に電流が通電されておらず、永久磁石6のみが磁束を発生する場合の空隙10の磁束密度分布を示している。また、磁束密度の最大値を「Bp、max」と定義して、表記している。
図6(b)において、空隙10をギャップと表記するとして、細線で表記した波形101は、回転子3と固定子2の間のギャップが一定の場合の磁束変化を示している。
それに対して、回転子3と固定子2の細部の形状や材質の相違によって、回転子3が回転することにより、ギャップが変動すると、太線で示した波形102のように、磁束がギャップ変調を受ける。
そして、波形101と波形102の差の領域103に相当する磁束が漏れ磁束となり、消失する。
<集中巻2:3系列のモータでの極弧度θmと誘導起電力>
磁石磁束が一定であると仮定した場合、集中巻2:3系列のモータでは、回転子の極弧度(回転子最大外径部の開度)θmを電気角120度とした場合と、θmを電気角180度とした場合とで誘導起電力の大きさは変化しない。
しかし、実際には単純に極弧度θm=120度とすると、θm=180度の永久磁石幅に対し√3/2の永久磁石幅となることから、誘導起電力も約√3/2倍となるため、最大出力は低下する。
そのため、d軸に磁束を集めるように極中心から極間まで弧状に曲線を描いたような形状にする構成や、q軸カットよりも径方向カット幅の小さい段を設ける構成がとられている。
この構成により、磁石挿入孔幅を確保したまま短絡磁束を低減することが可能となる。
なお、√3とはルート3、(3)1/2を意味するものであり、表記上の都合により、簡易的に表したものである。
コンシクエントポール形の永久磁石モータでは、永久磁石が有る極31(図1)は、前記したような回転子鉄心形状とすることが望ましい。
しかし、永久磁石が無い極32(図1)は、永久磁石挿入孔5のスペースを確保する必要がないため、更なるq軸インダクタンスLqの低減と短絡磁束の低減が可能となる。
《コンシクエントポール形の永久磁石モータ1の軸方向断面:具体例》
図5に示したコンシクエントポール形の永久磁石モータ1の軸方向断面の構成について、再度、詳しく説明する。
図5において、コンシクエントポール形の永久磁石モータ1は、固定子2と、固定子2の内周側に空隙10を介して対向するように配置される回転子3とを備えている。
固定子2は、固定子鉄心20と、固定子鉄心20におけるティース21に巻回された固定子巻線22とで構成される。
固定子巻線22は、三相の巻線U、V、Wを順に周方向に配置する。各巻線は複数のティースに跨って巻回される。
コンシクエントポール形の永久磁石モータ1は、固定子のティース数9個に対し回転子の極数6個であり、2:3集中巻方式の巻線構成を有する。
回転子3の回転子外径が最も大きい磁極中央部の開度を極弧度θmと定義する。図5に示すように、磁石が有る極の極弧度はθme、磁石が無い極の極弧度はθmpとする。なお、θmpは、電気角で120度(2π/3)である。
また、図5において、θmpと表記した箇所と、θmeと表記した箇所との間の領域の回転子3の周辺部にq軸カット部11が存在している。
このq軸カット部11は、永久磁石が無い極のq軸カット部と、永久磁石が有る極のq軸カット部とを含んでいる。
本発明の第5実施形態によれば、永久磁石が無い極のq軸カット(q軸カット部)を拡大することでLqpを低減できる。
また、q軸カット(q軸カット部)の拡大により、磁石表面積を確保したまま永久磁石が無い極の短絡磁束を防止することができ、誘導起電力が増加する。
この方法により、永久磁石モータの最大出力を第1、第2実施形態より増加可能なコンシクエントポール形の永久磁石モータが提供される。
回転子外径形状は誘導起電力波形に大きく影響することから、極弧度θmは、誘導起電力波形に大きく影響する。
また、磁石が有る極の極弧度θmeと磁石が無い極の極弧度θmpとの差が大きすぎると、誘導起電力波形の対称性が失われてしまい、制御性が悪化する。
また、前記したように、磁石がある極の極弧度を単純に小さくした場合、磁石表面積が減少し、ひいては誘導起電力も小さくなる。
≪第6実施形態≫
図7は、本発明の第6実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の軸方向断面を示す図である。
図7において、第6実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の特徴は、永久磁石6がある極31は永久磁石6の幅を確保するため、極弧度θme=120度となるように、q軸カット部11より外径側に段となっている段部12を設けた構成としていることである。
永久磁石6が有る極31において、二つの段部12の間に極弧度θmeの角が形成されている。
また、永久磁石6が無い極32において、二つのq軸カット部11の間に極弧度θmpの角が形成されている。
極弧度θmeと極弧度θmpとを所定の関係(例えば漏れ磁束低減)を保ちつつ、永久磁石6が無い極のq軸インダクタンスLqpを低減するため、段部12を設けることが有効である。
すなわち、永久磁石6が有る極31において、段部12を設けることにより、永久磁石6の幅を確保しつつ所定の極弧度θmeが設定できる。
また、永久磁石6が無い極32においては、永久磁石6がないので、q軸カット部11の形状に左右されずに、所定の極弧度θmpが設定できる。
つまり、永久磁石6が有る極31において、段部12を設けることによって、所定の極弧度θmeと極弧度θmpを維持しつつ、永久磁石6が無い極32におけるq軸カット部11の形状を広げる選択が可能となる。
したがって、段部12を設ける構成によって、永久磁石6の表面積を維持したまま、永久磁石6が無い極では更なる極間の漏れ磁束低減とインダクタンスの低減とを達成できて、最大出力と制御性を両立したコンシクエントポール形の永久磁石モータを提供可能となる。
≪第7実施形態≫
図8は、本発明の第7実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の軸方向断面を示す図である。
図8において、第7実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の特徴は、回転子3において永久磁石6が有る極31の永久磁石挿入孔5より外径側にスリット13を設ける構成となっていることである。
この構成により、スリット13と永久磁石挿入孔5との間、スリット13と回転子外径との間の鉄心が飽和することで、永久磁石が有る極31のインダクタンスを低減することができる。
すなわち、q軸カット部11と段部12を備えた構成に、さらにスリット13を備える方法も有効である。
≪第8実施形態≫
図9は、本発明の第8実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の軸方向断面を示す図である。
図9において、第8実施形態に係るコンシクエントポール形の永久磁石モータの回転子3の特徴は、回転子の回転方向を反時計回りとした場合、永久磁石6が無い極32の進み側のq軸カット部14bが遅れ側のq軸カット部14aに比べ大きい点である。すなわち、永久磁石6が無い極32のq軸カット部(14a、14b)を非対称としていることである。
モータを搭載して圧縮を行う圧縮機(不図示)では、常に一方向により回転するため、圧縮機に組み込まれたモータも一方向にのみ回転する。
モータはトルクを発生する負荷運転時は、回転子から発生する磁束に対し、固定子側から回転磁界を発生させる。そのため、遅れ側と進み側とで、磁束密度分布が異なる。
具体的には負荷運転時において、回転子の磁束は固定子巻線によって作られる磁界により、常に進み側に引っ張られており、遅れ側のq軸カット部14aに比べ進み側のq軸カット部14bを鎖交する磁束が常に増加した状態となる。
圧縮機駆動用モータのように回転方向が一意に決まる機器に組み込まれるモータでは、遅れ側と進み側とを非対称にすることで、実運転時のq軸インダクタンスLqを磁石がある極と同等とすることができる。この方法により、第1実施形態〜第7実施形態と同等の効果を得ることができる。
≪第9実施形態:圧縮機≫
第1〜第8実施形態に記載のコンシクエントポール形の永久磁石モータを、圧縮機に搭載することが出来る。
図10は、本発明の第9実施形態に係る圧縮機の断面の構成を示す図である。
図10において、圧縮機(スクロール圧縮機)45は、密閉容器46と密閉容器46内に配置された圧縮機構部43およびコンシクエントポール形の永久磁石モータ1を備えている。
前記密閉容器46には、吸入管41と吐出管42が接続されている。吸入管41から供給される冷媒は、前記の圧縮機構部43で圧縮され、吐出管42より吐出される。
ここで用いられる冷媒は、R32(HFC、代替フロン、フレオン)、二酸化炭素、R410A、R22を用いることができる。
また、前記の密閉容器46の下部には潤滑用の油をためておく潤滑油スペース44がある。
コンシクエントポール形の永久磁石モータ1は、圧縮機構部43の下側に配置され、この圧縮機構部43を、回転軸4を介して駆動する。
また、コンシクエントポール形の永久磁石モータ1は、回転軸4に固定された円筒形状の回転子3とこの回転子3の外周側をとり囲むように配置された固定子2と、固定子2と回転子3との間の空隙10を有するインナーロータ型のモータである。
第1〜第8実施形態のコンシクエントポール形の永久磁石モータ1を搭載することにより、磁石使用量を10〜30%低減して低コストとなり、かつ高出力・高効率な圧縮機を提供することが出来る。
≪第10実施形態:空気調和機≫
第1〜第8実施形態に記載のコンシクエントポール形の永久磁石モータを、空気調和機(不図示)に搭載することが出来る。
第1〜第8実施形態のコンシクエントポール形の永久磁石モータ1を搭載することにより、磁石使用量を10〜30%低減して低コストとなり、かつ高出力・高効率な空気調和機を提供することが出来る。
≪その他の実施形態≫
以上、本発明は、前記した実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以下に、その他の実施形態や変形例について、さらに説明する。
《永久磁石の材質》
第1実施形態のコンシクエントポール形の永久磁石モータでは、永久磁石6として、ネオジム磁石を用いた例を示したが、SmCo磁石でも良いし、SmFeNやネオジムのボンド磁石でも良い。
なお、第1実施形態では、磁石の厚み方向を減らし、磁石表面積をふやすことで磁石の使用量削減と同等性能を両立していることから、保持力の高いネオジム磁石やSmCo磁石のように高保持力の永久磁石を用いるほうが、磁石使用量を削減できる。
《コンシクエントポール形の永久磁石モータの極数》
第1実施形態では、6極機のコンシクエントポール形の永久磁石モータを対象としたが、4極でも良いし、6極でも同様の効果が得られる。
極数が少ない場合は減磁耐力を向上するために磁石厚を増加させる必要があるため、磁石の使用量の削減を考慮すると極あたりの磁束密度を減らせるので、極数を増加させるほうがよく6極以上とするほうが望ましい。
《固定子鉄心および回転子鉄心の材質、q軸カット部の材質》
固定子鉄心20および回転子鉄心30は、電磁鋼板からなるとしたが、圧粉磁心やアモルファス、ナノクリスタルのような磁性材料で構成しても良い。
また、q軸カット部11は空隙としたが、非磁性体であればPPS(Polyphenylenesulfide)のようなプラスチックでも良い。単に、空隙としておくよりは、非磁性体の固形物とした方が、回転子3の強度を保てる場合がある。
《永久磁石モータの構造》
第1実施形態の永久磁石モータは、IPM(Interior permanent Magnet)構造としたが、SPM(Surface Permanent Magnet)構造でも同様の効果が得られる。
また、第1実施形態の永久磁石モータは、インナーロータ形の永久磁石モータとしたが、アウターロータ形の永久磁石モータでも同様の効果が得られる。
《極弧度θm、θmp、θmeの角度》
図5、図7では極弧度θm=120度としたが、必ずしも極弧度θm=120度に限定されない。
ただし、極弧度θmは波形を正弦波化する目的で、θm≦135度で誘導起電力が正弦波と成るような角度に設定することが望ましい。
また、極弧度θmpと極弧度θmeとを、図5に示すように必ずしも同じ角度とする必要はない。ただし、波形の対称性を考慮すると、θmp=θme±20度(電気角)以内とすることが望ましい。
θmp≠θmeと設定する場合、磁石が有る極は前述したように磁石表面積を確保するため、図7に示すように段部12を設けることでθmp=θme±20°(電気角)とする。
前記した極弧度θmpと極弧度θmeとの関係が守られていれば、極弧度θmpは段部12を設ける以外の方法で構成しても良い。
例えば、極弧度θmeと表記した端からq軸カット部11に向けて直線でつなげた構造にしてもいいし、また、極弧度θmeと表記した端からq軸カット部11に向けて異なる円弧の組み合わせとしても良い。
《スリット》
図8では、永久磁石が無い極にスリットを設けてはいないが、誘導起電力波形を正弦波化する目的で回転子外径側にスリットを設けてもよい。
このスリットを設ける場合、回転子外径側の飽和により誘導起電力は低下するため、最大出力はスリットがない場合に比べて低下する。
《集中巻モータの極とスロットの構成》
第5実施形態では、6極9スロットのコンシクエントポール形の永久磁石モータを対象としたが、4極6スロットでも良いし、8極12スロットでも良い。
すなわち、2:3の集中巻モータであれば同様の効果が得られる。
1 永久磁石モータ
2 固定子
3 回転子
4 回転軸
5 永久磁石挿入孔
6 永久磁石(磁石)
10 空隙(ギャップ)
11 q軸カット部
12 段部
13 スリット
14a 磁石が無い極の遅れ側q軸カット部
14b 磁石が無い極の進み側q軸カット部
20 固定子鉄心
21 ティース、固定子ティース
22 巻線、固定子巻線
30 回転子鉄心
31 回転子の永久磁石がある極
32 回転子の永久磁石がない極
33 q軸カット部の径方向底部
34 永久磁石の径方向底部
35 放射状の境界線
36 底周辺部
37 底部
41 吸入管
42 吐出管
43 圧縮機構部
44 潤滑油スペース
45 圧縮機(スクロール圧縮機)
46 密閉容器
110 カット部

Claims (11)

  1. 固定子鉄心に形成された複数のスロット内に電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心の中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子とを備え、
    前記回転子は、前記永久磁石の磁束軸をd軸とし、d軸から電気角で90度ずれた軸をq軸として、前記回転子鉄心の外周面のq軸側の一部であるq軸側切断部分が切断されており、
    前記永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線から永久磁石が有る極側の前記q軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqeと、永久磁石が無い極側の前記q軸側切断部分の断面積であるカット断面積Sqpとの関係がSqe<Sqpである、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  2. 請求項1において、
    前記回転子の周方向に、永久磁石が有る極と無い極とが交互に配置されて、前記回転子に挿入される永久磁石の枚数は、前記永久磁石モータの極数の半分である、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記q軸側切断部分において、前記永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線から永久磁石が有る極側のq軸側切断部分の内径側の周方向の幅である内径側周方向幅Cqeと、永久磁石が無い極側のq軸側切断部分の内径側の周方向の幅である内径側周方向幅Cqpとの関係が0≦Cqe≦Cqpである、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記q軸側切断部分において、前記永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線から永久磁石が有る極側のq軸側切断部分の底周辺部の中心からの回転軸中心までの長さである径方向長Rqeと、永久磁石が無い極側のq軸側切断部分の底周辺部の中心から回転軸中心までの長さである径方向長Rqpとの関係がRqe≧Rqpである、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記q軸側切断部分において、前記永久磁石が有る極と無い極との間の放射状の境界線を基準として、永久磁石が有る極側のq軸側切断部分の開口部の角度である開口角度θqeと、永久磁石が無い極側のq軸側切断部分の開口部の角度である開口角度θqpとの関係がθqe≦θqpである、
    こと特徴とする永久磁石モータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
    前記永久磁石モータの極数を2X、スロット数を3X(Xは自然数)である2:3系列集中巻として、回転子鉄心の永久磁石が無い極のd軸を中心とした回転子外径部の極弧度θmpが電気角で135度以下である、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項において、
    前記q軸側切断部分を非磁性体の固形物とする
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項において、
    前記回転子鉄心は外径表面内側にスリットを有する、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項において、
    前記回転子鉄心の永久磁石が無い極におけるq軸側切断部分は、回転子の回転方向を反時計回りとしたときの遅れ側と進み側とで大きさが異なる、
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  10. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の永久磁石モータを搭載したことを特徴とする圧縮機。
  11. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の永久磁石モータを搭載したことを特徴とする空気調和機。
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