JP2017186653A - 三次元形状造形物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて作製することができる強度及び靭性に優れた三次元形状造形物及びその製造方法を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の三次元形状造形物の製造方法は、SUS630を主成分とする粉末材料9を用いて粉末層10を形成する工程と、粉末層10に電子ビームEを照射し、粉末材料9を焼結又は溶融固化させて固化層12を形成する工程とを繰り返すことにより行われる。また、本発明の三次元形状造形物は、アスペクト比が3以上9以下、粒径が50μm以上400μm以下の結晶粒と、結晶粒界に析出した析出物であって、Cr:20.0質量%以上25.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:1.00質量%以上4.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する析出物とを含むことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、三次元形状造形物及びその製造方法に関する。詳細には、本発明は、SUS630を主成分とする粉末材料を用いた三次元形状造形物及びその製造方法に関する。
SUS630は、強度、耐食性などの特性に優れたステンレス鋼材であり、SUS630を用いた三次元形状造形物は、シャフト類、タービン部品などの用途で用いられている。
このSUS630を用いた三次元形状造形物は、SUS630を主成分とする材料を鋳造した後、研削などの加工処理を行うことによって一般に製造されている。しかしながら、このような製造方法では、複雑な構造(例えば、中空構造など)を得ることが難しい。また、このような製造方法で得られた三次元形状造形物(鋳造品)は、靱性が十分でないため、その用途が制限されているのが現状である。
このSUS630を用いた三次元形状造形物は、SUS630を主成分とする材料を鋳造した後、研削などの加工処理を行うことによって一般に製造されている。しかしながら、このような製造方法では、複雑な構造(例えば、中空構造など)を得ることが難しい。また、このような製造方法で得られた三次元形状造形物(鋳造品)は、靱性が十分でないため、その用途が制限されているのが現状である。
一方、三次元形状造形物の新たな製造方法として、近年、粉末積層造形法又は光造形法と称される方法が注目されている。この方法によれば、樹脂粉末、金属粉末などの粉末材料を用いて粉末層を形成し、粉末層の所定の箇所に光レーザーなどを照射して粉末材料を焼結又は溶融固化させて固化層を形成することを繰り返すことにより、三次元形状造形物を得ることができる(例えば、特許文献1〜3)。また、この方法によれば、複雑な構造を有する三次元形状造形物を短時間で製造することができる。
しかしながら、SUS630を主成分とする粉末材料は、粉末積層造形法において光レーザーを照射源として用いると、エネルギー密度などが十分でないため、粉末層に対する光レーザーの進入度が低く、粉末材料を十分に焼結又は溶融させることができない。その結果、三次元形状造形物中に空孔、クラックなどの欠陥、未焼結部分などが生じ易く、強度が低下するという問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて作製することができる強度及び靭性に優れた三次元形状造形物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて作製することができる強度及び靭性に優れた三次元形状造形物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、SUS630を用いた三次元形状造形物を粉末積層造形法によって製造することにより、三次元形状造形物の靱性が向上すること、及び当該粉末積層造形法において、電子ビームを照射源として用いることにより、粉末層に対する電子ビームの進入度を高め、粉末材料を十分に焼結又は溶融させ、その結果として三次元形状造形物の強度を向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて粉末層を形成する工程と、前記粉末層に電子ビームを照射し、前記粉末材料を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程とを繰り返すことを特徴とする三次元形状造形物の製造方法である。
また、本発明は、アスペクト比が3以上9以下、粒径が50μm以上400μm以下の結晶粒と、結晶粒界に析出した析出物であって、Cr:20.0質量%以上25.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:1.00質量%以上4.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する析出物とを含むことを特徴とする三次元形状造形物である。
また、本発明は、アスペクト比が3以上9以下、粒径が50μm以上400μm以下の結晶粒と、結晶粒界に析出した析出物であって、Cr:20.0質量%以上25.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:1.00質量%以上4.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する析出物とを含むことを特徴とする三次元形状造形物である。
本発明によれば、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて作製することができる強度及び靭性に優れた三次元形状造形物及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の三次元形状造形物の製造方法及びその製造方法の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る三次元形状造形物は、粉末積層造形法によって製造される。
まず、粉末積層造形法の概要について説明する。粉末積層造形法は、粉末材料を用いて粉末層を形成する工程と、粉末層に電子ビームを照射して固化層を形成する工程と繰り返すことによって行われる。
本実施の形態に係る三次元形状造形物は、粉末積層造形法によって製造される。
まず、粉末積層造形法の概要について説明する。粉末積層造形法は、粉末材料を用いて粉末層を形成する工程と、粉末層に電子ビームを照射して固化層を形成する工程と繰り返すことによって行われる。
図1及び2は、本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法に用いられる粉末積層造形装置の断面図である。特に、図1は、粉末層を形成する工程を説明するための図であり、図2は、電子ビームを照射する工程を説明するための図である。
図1及び2において、粉末積層造形装置1は、壁2aによって仕切られた粉末材料貯蔵領域3及び造形領域4と、これらの領域の上方において水平方向に移動可能なように設けられた均し板(スキージ)8と、及び造形領域4の上方に設けられた電子ビーム照射手段(例えば、電子銃)11とを備えている。なお、図面を理解し易くする観点から、図1では電子ビーム照射手段11を省略している。
粉末材料貯蔵領域3は、外周が壁2a,2bで囲まれており、上下方向に移動可能な粉末材料テーブル5が底部に設けられている。そして、粉末材料貯蔵領域3の内部には粉末材料9が収容されている。なお、粉末材料貯蔵領域3に収容される粉末材料9の量は、三次元形状造形物の大きさに応じて調整すればよく、特に限定されないが、三次元形状造形物の体積に対して過剰に収容しておくことが好ましい。
造形領域4は、外周が壁2a,2cで囲まれており、底部には上下方向に移動可能な造形テーブル6が設けられている。造形テーブル6上には、造形物の土台となる造形プレート7が設けられている。なお、造形プレート7は、加熱手段(図示していない)によって加熱可能となっている。
図1及び2において、粉末積層造形装置1は、壁2aによって仕切られた粉末材料貯蔵領域3及び造形領域4と、これらの領域の上方において水平方向に移動可能なように設けられた均し板(スキージ)8と、及び造形領域4の上方に設けられた電子ビーム照射手段(例えば、電子銃)11とを備えている。なお、図面を理解し易くする観点から、図1では電子ビーム照射手段11を省略している。
粉末材料貯蔵領域3は、外周が壁2a,2bで囲まれており、上下方向に移動可能な粉末材料テーブル5が底部に設けられている。そして、粉末材料貯蔵領域3の内部には粉末材料9が収容されている。なお、粉末材料貯蔵領域3に収容される粉末材料9の量は、三次元形状造形物の大きさに応じて調整すればよく、特に限定されないが、三次元形状造形物の体積に対して過剰に収容しておくことが好ましい。
造形領域4は、外周が壁2a,2cで囲まれており、底部には上下方向に移動可能な造形テーブル6が設けられている。造形テーブル6上には、造形物の土台となる造形プレート7が設けられている。なお、造形プレート7は、加熱手段(図示していない)によって加熱可能となっている。
粉末層10を形成する場合、まず、造形テーブル6を下方に距離t1移動させると共に、粉末材料テーブル5を上方に距離t1移動させる。次に、均し板8を粉末材料貯蔵領域3から造形領域4まで水平方向に移動させる。これにより、粉末材料貯蔵領域3の粉末材料9を造形領域4に移動させ、造形プレート7上に厚さt1の粉末層10を形成することができる。このとき、形成された粉末層10の表面に、スジ、穴、窪みなどの欠陥が無いことを十分に確認することが好ましい。これは、当該欠陥が原因となって固化層12の内部又は外部にクラック、空孔などの欠陥が発生し易くなるためである。
また、粉末層10を形成する前に、造形プレート7を予め加熱しておくことが好ましい。
造形プレート7の加熱温度は、使用する粉末材料9の種類に応じて適宜設定すればよいが、一般に800℃以上850℃以下である。
造形プレート7の加熱温度は、使用する粉末材料9の種類に応じて適宜設定すればよいが、一般に800℃以上850℃以下である。
次に、電子ビームEを照射する場合、造形領域4の上方に設けられた電子ビーム照射手段11から粉末層10の所定の位置に電子ビームEを照射する。これにより、粉末材料9が焼結又は溶融固化して固化層12が形成される。なお、電子ビームEの照射経路は、予め三次元CADデータから作成しておけばよい。具体的には、等高線加工を適用して加工経路を決定すればよい。例えば、三次元CADデータを等ピッチ(例えば、t1を50μmとした場合は50μmピッチ)でスライスした各断面の輪郭形状データを用いればよい。
そして、上記のような粉末層10を形成する工程と電子ビームEを照射する工程とを繰り返して固化層12を所定の厚さになるまで積層することにより、三次元形状造形物が形成される。なお、これらの工程の繰り返しによって新たに形成される固化層12は、新たな固化層12の形成時(焼結又は溶融固化時)に、既に形成された下層の固化層12と一体化される。また、造形領域4において焼結又は溶融固化せずに残った粉末材料9は、回収され、次の三次元形状造形物を製造する際に再利用することができる。
そして、上記のような粉末層10を形成する工程と電子ビームEを照射する工程とを繰り返して固化層12を所定の厚さになるまで積層することにより、三次元形状造形物が形成される。なお、これらの工程の繰り返しによって新たに形成される固化層12は、新たな固化層12の形成時(焼結又は溶融固化時)に、既に形成された下層の固化層12と一体化される。また、造形領域4において焼結又は溶融固化せずに残った粉末材料9は、回収され、次の三次元形状造形物を製造する際に再利用することができる。
上記の説明では、粉末積層造形装置1を用いた粉末積層造形法の一例を述べたが、粉末積層造形法に用いる装置は粉末積層造形装置1に限定されるわけではない。また、本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法は、公知の粉末積層造形法に準じて行うことができ、当該方法に用いられる各種装置を用いることができることは言うまでもない。
以下、本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法の特徴について詳細に説明する。
以下、本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法の特徴について詳細に説明する。
本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法では、原料粉末材料としてSUS630を主成分とする粉末材料9が用いられる。
ここで、本明細書において「SUS630を主成分とする粉末材料9」とは、粉末材料9中のSUS630粉末が50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上、最も好ましくは100質量%であることを意味する。粉末材料9がSUS630粉末以外の成分を含む場合、当該成分は特に限定されず、当該技術分野において公知の成分(例えば、SUS630粉末以外のステンレス鋼粉末)を用いることができる。この場合、SUS630粉末と、それ以外の粉末とをブレンダーなどの混合装置を用いて機械的に混合することにより、材料粉末9を得ることができる。
ここで、本明細書において「SUS630を主成分とする粉末材料9」とは、粉末材料9中のSUS630粉末が50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上、最も好ましくは100質量%であることを意味する。粉末材料9がSUS630粉末以外の成分を含む場合、当該成分は特に限定されず、当該技術分野において公知の成分(例えば、SUS630粉末以外のステンレス鋼粉末)を用いることができる。この場合、SUS630粉末と、それ以外の粉末とをブレンダーなどの混合装置を用いて機械的に混合することにより、材料粉末9を得ることができる。
SUS630粉末は、一般に、Cr:15.0質量%以上18.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:3.00質量%以上5.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下、C:0.020質量%以上0.080質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:1.0質量%以下、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する。
粉末材料9の平均粒径は、特に限定されないが、形成する粉末層10の厚さよりも小さくする必要がある。粉末積層造形法において形成される粉末層10の厚さは一般的に約50〜200μm程度であるため、粉末材料9の平均粒径は200μm以下とすることが好ましい。他方、粉末材料9の平均粒径が小さいと、粉末材料9の充填密度が高くなり、電子ビームEの照射時のエネルギー吸収率も向上するため、造形密度が高くなると共に表面粗さも低減することができる。しかしながら、粉末材料9の平均粒径が小さすぎると、粉末材料9が凝集し易くなり、粉末材料9の充填密度が低下することがある。また、粉末層10を形成する際に、粉末材料9の凝集物が均し板8に引き摺られ、スジ、割れなどの欠陥が生じ易くなり、均質な粉末層10が得られ難くなる。そのため、粉末材料9の平均粒径は50μm以上とすることが好ましい。
なお、本明細書において「平均粒径」とは、レーザー回折法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を意味する。
なお、本明細書において「平均粒径」とは、レーザー回折法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を意味する。
粉末材料9の形状は、特に限定されず、球状、楕円体状または多面体状(例えば立方体状)などであってよい。その中でも、粉末層10を形成する際に、粉末材料9の充填密度を増加させると共に均質な粉末層10を得る観点から、粉末材料9の形状は球状であることが好ましい。ここで、本明細書において「球状」とは、アスペクト比(最大長さと最少長さとの比)が1.0以上2.0以下である形状のことを実質的に意味する。なお、粉末材料9のアスペクト比は、顕微鏡写真から測定することができる。
したがって、平均粒径が50μm以上200μm以下である球状の粉末材料9を用いることにより、粉末材料9の充填密度が高い均質な粉末層10を得ることができ、造形時の精度を高めることが可能となる。
したがって、平均粒径が50μm以上200μm以下である球状の粉末材料9を用いることにより、粉末材料9の充填密度が高い均質な粉末層10を得ることができ、造形時の精度を高めることが可能となる。
上記のような特性を有する粉末材料9は、当該技術分野において公知の方法を用いて製造することができる。特に、アトマイズ法(例えば、ガスアトマイズ法)を用いれば、均一且つ球状の流動性に優れた粉末材料9を容易に得ることができる。
本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法では、照射手段として電子ビームEが用いられる。電子ビームEは、光レーザーなどの照射手段に比べてエネルギー密度が高いため、粉末層10に対する進入度が高く、粉末材料9を十分に焼結又は溶融させることができる。そのため、三次元形状構造物の特性(特に、強度)を向上さることが可能になる。
電子ビームEのエネルギー密度としては、特に限定されないが、一般に10kW/cm2以上10000kW/cm2以下である。
電子ビームEのエネルギー密度としては、特に限定されないが、一般に10kW/cm2以上10000kW/cm2以下である。
粉末層10の所定の箇所に電子ビームEを照射すると、粉末材料9が焼結又は溶融によって変形して鱗片状の結晶粒となり、それらが積層した構造を有する固化層12が形成される。これにより、三次元形状構造物の強度及び靭性が向上する。
電子ビームEの照射後の結晶粒のアスペクト比は、特に限定されないが、一般に3以上9以下である。なお、結晶粒のアスペクト比は、組織断面の顕微鏡写真から測定することができる。
電子ビームEの照射後の結晶粒のアスペクト比は、特に限定されないが、一般に3以上9以下である。なお、結晶粒のアスペクト比は、組織断面の顕微鏡写真から測定することができる。
本実施の形態に係る三次元形状造形物の製造方法では、粉末積層造形法で得られた三次元形状造形物を熱処理してもよい。熱処理を行うことにより、結晶粒界(すなわち、個々の結晶粒の表面)にCr濃度が高いCr濃化層が形成され、三次元形状造形物の強度及び靭性が向上する。結晶粒の表面のCr濃化層は、電子ビームEを照射する前の材料粉末9の表面のCr濃度に比べて3%〜5%高い。なお、この結晶粒の表面のCr濃度は、EDS(エネルギー分散X線分光法)又はWDS(波長分散X線分光法)によって測定することができる。
熱処理温度としては、特に限定されないが、好ましくは450℃以上550℃以下である。この温度範囲であれば、結晶粒の表面にCr濃化層を安定して形成することができる。
熱処理時間としては、作製した三次元形状造形物の大きさに応じて適宜調整すればよいが、一般に1時間以上2時間以下である。
熱処理時の雰囲気としては、Cr濃化層を形成し得る雰囲気であれば特に限定されないが、一般に不活性雰囲気又は真空雰囲気、好ましくは真空雰囲気とすればよい。
熱処理時間としては、作製した三次元形状造形物の大きさに応じて適宜調整すればよいが、一般に1時間以上2時間以下である。
熱処理時の雰囲気としては、Cr濃化層を形成し得る雰囲気であれば特に限定されないが、一般に不活性雰囲気又は真空雰囲気、好ましくは真空雰囲気とすればよい。
上記のようにして製造される三次元形状造形物は、アスペクト比が3以上9以下、粒径が50μm以上400μm以下の結晶粒と、その結晶粒の間(すなわち、結晶粒界)に析出した析出物であって、Cr:20.0質量%以上25.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:1.00質量%以上4.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する析出物とを含む。
ここで、本明細書において「結晶粒の粒径」とは、顕微鏡を用いた三次元形状造形物の組織断面観察から測定される粒径のことを意味する。
ここで、本明細書において「結晶粒の粒径」とは、顕微鏡を用いた三次元形状造形物の組織断面観察から測定される粒径のことを意味する。
以下、実施例及び比較例により本発明の詳細を説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
粉末材料9として、平均粒径が50μmである球状のSUS630粉末を使用した。使用したSUS630粉末は、16質量%のCr、5質量%のNi、3.5質量%のCu、0.2質量%のNb、0.02質量%のC、0.5質量%のSi、0.5質量%のMn、0.01質量%以下のP、0.01質量%のSを含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する。
図1及び2に記載の粉末積層造形装置1の粉末材料貯蔵領域3の内部にSUS630粉末を収容し、造形プレート7を800℃〜850℃に加熱した。次に、造形テーブル6を下方に50μm移動させると共に、粉末材料テーブル5を上方に50μm移動させた後、均し板8を粉末材料貯蔵領域3から造形領域4まで水平方向に移動させることにより、造形プレート7上に厚さ50μmの粉末層10を形成した。
次に、造形領域4の上方に設けられた電子銃から粉末層10の所定の位置に電子ビームEを照射することにより、粉末材料9を焼結又は溶融固化させて固化層12を形成した。このとき、電子ビームEのエネルギー密度は150〜10000kW/cm2に調整した。
次に、上記と同様の条件にて、固化層12上に粉末層10を形成した後、所定の位置に電子ビームEを照射することを繰り返して行った。その後、造形領域4内に不活性ガスを注入して冷却を行い、三次元形状造形物を取り出した。
(実施例1)
粉末材料9として、平均粒径が50μmである球状のSUS630粉末を使用した。使用したSUS630粉末は、16質量%のCr、5質量%のNi、3.5質量%のCu、0.2質量%のNb、0.02質量%のC、0.5質量%のSi、0.5質量%のMn、0.01質量%以下のP、0.01質量%のSを含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する。
図1及び2に記載の粉末積層造形装置1の粉末材料貯蔵領域3の内部にSUS630粉末を収容し、造形プレート7を800℃〜850℃に加熱した。次に、造形テーブル6を下方に50μm移動させると共に、粉末材料テーブル5を上方に50μm移動させた後、均し板8を粉末材料貯蔵領域3から造形領域4まで水平方向に移動させることにより、造形プレート7上に厚さ50μmの粉末層10を形成した。
次に、造形領域4の上方に設けられた電子銃から粉末層10の所定の位置に電子ビームEを照射することにより、粉末材料9を焼結又は溶融固化させて固化層12を形成した。このとき、電子ビームEのエネルギー密度は150〜10000kW/cm2に調整した。
次に、上記と同様の条件にて、固化層12上に粉末層10を形成した後、所定の位置に電子ビームEを照射することを繰り返して行った。その後、造形領域4内に不活性ガスを注入して冷却を行い、三次元形状造形物を取り出した。
(実施例2)
実施例1で得られた三次元形状造形物を真空雰囲気中、550℃で1時間熱処理した。
(比較例1)
16質量%のCr、5質量%のNi、3.5質量%のCu、0.2質量%のNb、0.02質量%のC、0.5質量%のSi、0.5質量%のMn、0.01質量%以下のP、0.01質量%のSを含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有するSUS630の鋳造品を公知の方法に従って作製した。
実施例1で得られた三次元形状造形物を真空雰囲気中、550℃で1時間熱処理した。
(比較例1)
16質量%のCr、5質量%のNi、3.5質量%のCu、0.2質量%のNb、0.02質量%のC、0.5質量%のSi、0.5質量%のMn、0.01質量%以下のP、0.01質量%のSを含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有するSUS630の鋳造品を公知の方法に従って作製した。
(比較例2)
電子ビームEの代わりに光レーザーを照射したこと以外は実施例1と同様にして三次元形状造形物を作製した後、実施例2と同様にして熱処理を行った。なお、光レーザーのエネルギー密度は最大で1500kW/cm2に調整した。
電子ビームEの代わりに光レーザーを照射したこと以外は実施例1と同様にして三次元形状造形物を作製した後、実施例2と同様にして熱処理を行った。なお、光レーザーのエネルギー密度は最大で1500kW/cm2に調整した。
実施例1〜2及び比較例2の三次元形状造形物及び比較例1の鋳造品について、引張強度、耐力、ビッカース硬度Hv及び伸びを評価した。
引張強度、耐力及び伸びは、JIS Z2241に従って測定した。
ビッカース硬度Hvは、JIS Z2244に準じて荷重100〜1000gfでもって10秒間押し込んだ後、それによって形成されたくぼみの対角線長さから求めることができる。
これらの評価において、引張強度が1100MPa以上、耐力が400MPa以上、及びビッカース硬度Hvが300以上であれば強度が良好であるとみなすことができ、また、伸びが20%以上であれば靭性が良好であるとみなすことができる。
引張強度、耐力及び伸びは、JIS Z2241に従って測定した。
ビッカース硬度Hvは、JIS Z2244に準じて荷重100〜1000gfでもって10秒間押し込んだ後、それによって形成されたくぼみの対角線長さから求めることができる。
これらの評価において、引張強度が1100MPa以上、耐力が400MPa以上、及びビッカース硬度Hvが300以上であれば強度が良好であるとみなすことができ、また、伸びが20%以上であれば靭性が良好であるとみなすことができる。
また、実施例1及び2の三次元形状造形物、並びに比較例1の鋳造品については、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて結晶組織を評価すると共に、結晶粒界に析出した析出物の組成をWDS(波長分散型X線分光器)を用いて分析した。
引張強度、耐力、ビッカース硬度Hv及び伸びの結果を表1、析出物の組成の分析結果を表2、組織断面のSEM(走査型電子顕微鏡)画像を図3に示す。図3において、(a)は実施例1の三次元形状造形物の組織断面、(b)は実施例2の三次元形状造形物の組織断面、(c)は比較例1の鋳造品の組織断面である。
引張強度、耐力、ビッカース硬度Hv及び伸びの結果を表1、析出物の組成の分析結果を表2、組織断面のSEM(走査型電子顕微鏡)画像を図3に示す。図3において、(a)は実施例1の三次元形状造形物の組織断面、(b)は実施例2の三次元形状造形物の組織断面、(c)は比較例1の鋳造品の組織断面である。
表1に示すように、実施例1の三次元形状造形物は、引張強度が1100MPa以上、耐力が400MPa以上、ビッカース硬度Hvが300以上、伸びが20%以上であり、強度及び靱性の両方が良好であった。特に、実施例1の三次元形状造形物は、比較例1の鋳造品に比べて伸びが約2倍大きかった。また、実施例1の三次元形状造形物の組織断面観察により、粒径が50〜400μm、平均粒径が約100μm、アスペクト比が約3〜8の鱗片状の結晶粒が積層した構造を有していることを確認した。
また、実施例2の三次元形状造形物も同様に、引張強度が1100MPa以上、耐力が400MPa以上、ビッカース硬度Hvが300以上、伸びが20%以上であり、強度及び靱性の両方が良好であった。特に、実施例2の三次元形状造形物は、実施例1の三次元形状造形物よりも強度及び靱性が良好であり、熱処理を行うことによって強度及び靱性が向上することがわかった。また、実施例2の三次元形状造形物の組織断面観察により、粒径が50〜400μm、平均粒径が200μm、アスペクト比が3〜8の鱗片状の結晶粒が積層した構造を有しており、結晶粒の表面(結晶粒界)に白色のCr濃化層が形成されていることを確認した。
これに対して比較例1の鋳造品は、組織断面観察により、結晶粒の表面にCr濃化層が形成されておらず、その組織も実施例1及び2の三次元形状造形物とは異なることが確認された。特に、比較例1の鋳造品は、析出物が粒状となっており、実施例1及び2の三次元形状造形物において結晶粒界に析出した筋状のCr濃化層とは全く異なっていた。この粒状の析出物は、表2に示すように、Cuが8〜12質量%含まれており、Cuが偏析していることが確認された。
また、比較例2の三次元形状造形物は、強度が良好であったものの、靱性が十分でなかった。特に、比較例2の三次元形状造形物は、熱処理を行ったにも関わらず、実施例1の三次元形状造形物と強度が同程度であり、しかも靱性が低かった。
また、実施例2の三次元形状造形物も同様に、引張強度が1100MPa以上、耐力が400MPa以上、ビッカース硬度Hvが300以上、伸びが20%以上であり、強度及び靱性の両方が良好であった。特に、実施例2の三次元形状造形物は、実施例1の三次元形状造形物よりも強度及び靱性が良好であり、熱処理を行うことによって強度及び靱性が向上することがわかった。また、実施例2の三次元形状造形物の組織断面観察により、粒径が50〜400μm、平均粒径が200μm、アスペクト比が3〜8の鱗片状の結晶粒が積層した構造を有しており、結晶粒の表面(結晶粒界)に白色のCr濃化層が形成されていることを確認した。
これに対して比較例1の鋳造品は、組織断面観察により、結晶粒の表面にCr濃化層が形成されておらず、その組織も実施例1及び2の三次元形状造形物とは異なることが確認された。特に、比較例1の鋳造品は、析出物が粒状となっており、実施例1及び2の三次元形状造形物において結晶粒界に析出した筋状のCr濃化層とは全く異なっていた。この粒状の析出物は、表2に示すように、Cuが8〜12質量%含まれており、Cuが偏析していることが確認された。
また、比較例2の三次元形状造形物は、強度が良好であったものの、靱性が十分でなかった。特に、比較例2の三次元形状造形物は、熱処理を行ったにも関わらず、実施例1の三次元形状造形物と強度が同程度であり、しかも靱性が低かった。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、SUS630を主成分とする粉末材料を用いて作製することができる強度及び靭性に優れた三次元形状造形物及びその製造方法を提供することができる。
1 粉末積層造形装置、2a,2b,2c 壁、3 粉末材料貯蔵領域、4 造形領域、5 粉末材料テーブル、6 造形テーブル、7 造形プレート、8 均し板、9 粉末材料、10 粉末層、11 電子ビーム照射手段、12 固化層。
Claims (4)
- SUS630を主成分とする粉末材料を用いて粉末層を形成する工程と、
前記粉末層に電子ビームを照射し、前記粉末材料を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程と
を繰り返すことを特徴とする三次元形状造形物の製造方法。 - 前記三次元形状造形物を450℃以上550℃以下の温度で熱処理することを特徴とする請求項1に記載の三次元形状造形物の製造方法。
- 前記粉末材料が、Cr:15.0質量%以上18.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:3.00質量%以上5.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下、C:0.020質量%以上0.080質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:1.0質量%以下、P:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有するSUS630粉末であることを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元形状造形物の製造方法。
- アスペクト比が3以上9以下、粒径が50μm以上400μm以下の結晶粒と、
結晶粒界に析出した析出物であって、Cr:20.0質量%以上25.0質量%以下、Ni:3.00質量%以上5.00質量%以下、Cu:1.00質量%以上4.00質量%以下、Nb:0.10質量%以上1.00質量%以下を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる組成を有する析出物と
を含むことを特徴とする三次元形状造形物。
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