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JP2017180788A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに対して固定された固定環と、回転軸に対して固定されて、固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、自己潤滑性に優れた摺動環を提供し、以て、摺動環の耐摩耗性を向上させる。【解決手段】メカニカルシール100は、固定環110と回転環120とを備え、固定環110と回転環120のうちの一方は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部130を備え、含浸部130は、摺動面上に露出した面であって、摺動面上における、固定環110の摺動面111に対して回転摺動する摺動領域Xと、摺動面111に対して回転摺動しない非摺動領域Y1とに跨るように配置された露出面131を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングに対して固定された固定環と、回転軸に対して固定されて、固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールに関する。
一般に、メカニカルシールの固定環や回転環(双方合わせて摺動環ともいう)には、耐摩耗性が求められる。従来、メカニカルシールの摺動面に減摩体を埋め込む技術や、摺動環の材質とは耐摩耗性が異なる材質を摺動面に配置する技術が提案されている(特許文献1,2参照)。これら各種の技術が提案されているが、摺動環の耐摩耗性の向上には未だ改善の余地がある。
ところで、液体が存在しない環境や、摺動面への液体の供給が乏しい環境で使用されるメカニカルシールの摺動環には、自己潤滑性を備える摺動材料や、潤滑剤が添加された摺動材料が用いられることがある。しかしながら、これらの摺動材料は、必ずしも耐摩耗性に優れていないことがある。
実開昭60−110770号公報 特開昭58−113661号公報
本発明の目的は、ハウジングに対して固定された固定環と、回転軸に対して固定されて、固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、自己潤滑性に優れた摺動環を提供し、以て、摺動環の耐摩耗性を向上させることにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明に係るメカニカルシールは、
ハウジングと、前記ハウジングが備える軸孔内に挿通される回転軸との間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
前記ハウジングに対して固定された固定環と、前記回転軸に対して固定されて、前記固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、
前記固定環と前記回転環のうちの一方は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部を備え、
前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上に露出した面であって、当該摺動面上における、前記固定環と前記回転環が回転摺動する摺動領域と、前記固定環と前記回転環が回転摺動しない内径側、或いは外径側の非摺動領域の一方とに跨るように配置された露出面を備えることを特徴とする。
本発明によれば、含浸部の露出面は、固定環と回転環のうちの一方の摺動面上における摺動領域と内径側、或いは外径側の非摺動領域の一方とに跨るように配置されている。したがって、露出面における非摺動領域内に配置された部分は、環状隙間内の空間に露出するため、露出面における非摺動領域内に配置された部分から液体が含浸部に含浸し、更に当該液体が露出面における摺動領域内に配置された部分から摺動面間に押し出されるため
、摺動面間の潤滑が向上する。また、一方のみの非摺動領域と面しているため、一方の非摺動領域と他方の非摺動領域が連通することなく密封性は保持される。以上より、本発明によれば、シールとしての密封性を保持しつつ、摺動環の自己潤滑性が向上するため、シールとして良好な機能を有しつつ、摺動環の耐摩耗性を向上させることができる。
また、前記露出面が、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上において周方向に部分的に配置されていてもよい。
これにより、固定環と回転環との摺動部分、即ち、摺動環同士の摺動部分により確実に液体が供給されるようになる。なお、含浸部を構成する多孔質材が、摺動環の材質よりも硬度が低い材質である場合には、多孔質材の摩耗が抑制される。
また、前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の内部に設けられており、前記露出面のみが露出しているようにしてもよい。
これにより、含浸部に含浸された液体が押し出される表面が露出面に限定されるため、摺動環の摺動面間により確実に液体が供給されるようになる。
また、前記環状隙間は、前記固定環と前記回転環の摺動領域によって内部の圧力に差のある2つの空間に隔てられていると共に、前記2つの空間のうちの内部の圧力がより高い一方の空間内には被密封液体が密封されており、前記含浸部の露出面における前記非摺動領域に配置された部分は、前記一方の空間に露出していてもよい。
これにより、高圧側の空間に密封されている被密封液体が露出面における非摺動領域に配置された部分から含浸部に含浸される。そして、高圧側の空間内の圧力によって、摺動面間への当該液体の供給が促進される。したがって、摺動環の潤滑性がより向上する。
以上説明したように、本発明によれば、ハウジングに対して固定された固定環と、回転軸に対して固定されて、固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、自己潤滑性に優れた摺動環が提供されるため、摺動環の耐摩耗性を向上させることができる。
実施例に係るメカニカルシールの構成を示す模式的断面図である。 実施例に係る回転環の摺動面の正面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図2を参照して、本発明の実施例に係るメカニカルシール100について説明する。本実施例に係るメカニカルシール100は、ハウジング200と、ハウジング200が備える軸孔201内に挿通される回転軸300との間の環状隙間を密封する。
<メカニカルシールの全体構成>
特に、図1を参照して、本発明の実施例1に係るメカニカルシール100の全体構成に
ついて説明する。図1は本発明の実施例1に係るメカニカルシール100の構成を示す模式的断面図である。なお、図1中のメカニカルシール100は、回転軸300の中心軸線を含む面で切断した断面を示している。ただし、図1においては、説明の便宜上、特徴的な部分を示すため、切断位置の位相(周方向の位置)を適宜変更している。また、図1においては、切断面のみを示し、奥行き線は省略している。
本実施例に係るメカニカルシール100は、回転機械のハウジング200と、ハウジング200の軸孔201に挿通される回転軸300との間の環状隙間において、機内側A(図1中右側)の空間と機外側B(図1中左側)の空間との間を密封している。なお、機内側Aの空間内には、被密封流体としての液体が密封(収容)されている。
メカニカルシール100は、軸方向に対向する2つの摺動環、すなわち、ハウジング200に対して固定された固定環110と、回転軸300に対してスリーブ122を介して固定されて、固定環110に対して回転摺動する回転環120とを備えている。
固定環110は、シリコンカーバイドやカーボン等の摺動材から構成される。固定環110は、機内側Aに向かって突出した環状の突出部112を備えており、この突出部112における機内側Aの端面が、回転環120に対して摺動する摺動面111として機能する。なお、固定環110のハウジング200に対する回り止めは、固定環110の切り欠きに係合するノックピン113によってなされている。また、固定環110とハウジング200との間の環状隙間は、Oリング114によって封止されている。
回転環120も、固定環110と同様に、シリコンカーバイドやカーボン等の摺動材から構成される。回転環120における機外側Bの端面が、固定環110に対して摺動する摺動面111よりも面幅が大きい摺動面121として機能する。なお、回転環120は、スリーブ122に対してOリング125を介して固定されており、回転環120のスリーブ122に対する回り止めは、回転環120の切り欠きに係合するノックピン126によってなされている。また、スリーブ122は、回転軸300に固定されたバネ保持部124によって保持されたバネ123によって軸方向に付勢されている。これにより、回転環120は、スリーブ122及びOリング125を介して、バネ123によって機内側Aから機外側Bに向かって付勢されている。その結果、回転環120の摺動面121が、固定環110の摺動面111に対して、軸方向に適度な強さで押圧される。
以上の構成により、回転環120は、回転軸300と共に回転しながら、摺動面121を固定環110の摺動面111に対して回転摺動させる。これにより、互いに回転摺動する摺動面111,121が、機内側Aの空間と機外側Bの空間との間を密封する。
ここで、図2を参照して、回転環120の摺動面121の構成について詳細に説明する。図2は、摺動面121を軸方向の一方側(図1における機外側Bから)見たときの正面図である。なお、2つの破線の間に挟まれた円環状の領域が、摺動面121上における、固定環110の摺動面111に対して回転摺動する摺動領域Xである。また、径方向外側の破線と摺動面121の外周縁との間に挟まれた円環状の領域と、径方向内側の破線と摺動面121の内周縁との間に挟まれた円環状の領域が、それぞれ、摺動面121上における、固定環110の摺動面111に対して回転摺動しない外径側の非摺動領域Y1と、内径側の非摺動領域Y2である。
図1,2に示されるように、回転環120は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部130を備えている。含浸部130の材料としては、多孔質状に成形されたカーボン、シリコンカーバイド、セラミック、PTFE等が用いられる。なお、固定環110に対する攻撃性を低くするという観点からは、固定環110の素材よりも硬度が低い材質
が望ましい。含浸部130は、円柱形状を有しており、摺動面121の径方向における概ね中央において、軸方向に埋め込まれている。なお、本実施例では、回転環120は、周方向に間隔を空けて12個の含浸部130を備えている。図2に示されるように、摺動面121上には、含浸部130の円形の軸方向端面である露出面131が露出している。このように、露出面131は、摺動面121上において周方向に部分的に配置されている。なお、図2中では、説明のために露出面131にハッチングを施している。また、露出面131は、摺動面121上における摺動領域Xと外径側の非摺動領域Y1とに跨るように配置されている。すなわち、露出面131の連続した径方向内側の部分と径方向外側の部分について、径方向内側の部分が摺動領域X内に配置されており、径方向外側の部分が非摺動領域Y1内に配置されている。また、含浸部130は、摺動面121の径方向における概ね中央において軸方向に埋め込まれている。つまり、含浸部130は、回転環120の内部に設けられており、露出面131のみが回転環120の外部に露出している。
ここで、メカニカルシール100においては、機内側Aの空間内に被密封流体としての液体が密封されているため、機内側Aの空間内の圧力が、機外側Bの空間内の圧力よりも高くなる。つまり、固定環110と回転環120の摺動領域によって隔てられた2つの空間は内部の圧力に差があるため、その機内側Aと機外側Bとの間で流体をシールする摺動領域Xに存在する流体の圧力は、機外側Bよりも高く、機内側Aよりも低い。そして、図1に示されるように、露出面131における非摺動領域Y1内に配置された部分は、高圧側である機内側Aの空間に露出している。したがって、本実施例においては、露出面131が圧力の高い非摺動領域Y1と圧力の低い摺動領域Xに面しているため、露出面131の非摺動領域Y1に面している箇所から機内側Aの空間内に密封された液体が含浸部130に含浸され、それにより、含浸部130内に存在していた流体は摺動領域Xに面している箇所から押し出される。
<メカニカルシールの使用時のメカニズム>
回転軸300の回転時には、回転環120の摺動面121が固定環110の摺動面111に対して回転摺動する。これにより、機内側Aの空間と機外側Bの空間との間が密封(封止)される。このとき、露出面131における摺動面121の非摺動領域Y1内に配置された部分には、高圧側である機内側Aの空間内の圧力が作用する。したがって、当該圧力によって含浸部130内の液体が、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から押し出されるため、摺動面間へ液体が供給される。
また、含浸部130の露出面131は、摺動面121上において周方向に間隔を空けて配置されている。つまり、露出面131は、摺動面121上において周方向に部分的に配置されている。摺動面内の大部分の流体は回転摺動中において回転方向に沿って動くが、露出面131は摺動領域X内に周方向に部分的に配置されているため、含浸部130から供給される液体が、固定環110と回転環120との摺動部分、すなわち、摺動環同士の摺動領域Xに直接的に供給される。また、周方向に隣り合う露出面131の間の摺動領域X(摺動領域Xの外径側)にはより直接的に液体が供給され、より潤滑性が向上し、摩耗を低減することができる。また、露出面131は、摺動領域Xと非摺動領域Y1,Y2の一方側のみにしか跨らない、つまり、摺動領域Xと、外径側の非摺動領域Y1、或いは、内径側の非摺動領域Y2のうちの一方だけと跨るように露出面131が配置されるため、摺動領域Xにより分けられた外径側の非摺動領域Y1と内径側の非摺動領域Y2を多孔質の露出面131で繋ぐことなく、シールとしての密封性を保ちつつ、摺動面の潤滑性を向上させることができる。
なお、摺動面111,121間に供給された液体は、両摺動面の摩擦によって発生する熱によって蒸発し得る。ただし、仮に液体の蒸発によって含浸部130内に含浸された液体量が減少したとしても、含浸部130の露出面131は機内側Aの空間に露出している
ため、含浸部130内には当該空間内の液体が継続的に含浸される。したがって、摺動面111,121間には継続的に液体が供給される。
<本実施例に係るメカニカルシールの優れた点>
メカニカルシール100によれば、含浸部130の露出面131は、回転環120の摺動面121上における摺動領域Xと非摺動領域Y1とに跨るように配置されている。したがって、露出面131における非摺動領域Y1内に配置された部分は、機内側Aの空間に露出しているため、当該空間内に存在する流体の圧力が含浸部130に含浸された液体に作用し、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から押し出される。また、含浸部130に含浸された液体は、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から、摺動面111,121間に供給される。これにより、摺動面111,121間が潤滑されるため、固定環110及び回転環120の摩耗が低減される。これにより、摺動面111,121間の潤滑が向上するため、摺動環の摩耗が抑制される。
また、メカニカルシール100によれば、露出面131が、摺動面121上において周方向に部分的に配置されている。これにより、固定環110と回転環120との摺動部分、即ち、摺動環同士の摺動部分により確実に液体が供給されるようになる。なお、回転環120の摺動面121と含浸部130の露出面131とは面一となる(または、露出面131が摺動面121より僅かに没入する)ため、含浸部130の摩耗が抑制される。つまり、露出面を摺動面121の全周に亘って設けた場合、多孔質材である含浸部は回転環と接触することにより摩耗し、回転環と接触しなくなり、露出面が摺動領域ではなくなってしまうが、それに比べ、露出面が摺動面と面一、または、摺動面よりもわずかに没入させると、摺動環の摺動面があるため、摺動領域が無くなることが無く、長期に亘って、摺動領域に含浸部を配置し続けることが出来る。その結果、含浸部130を備えることによる回転環120の潤滑性向上の効果を、より長期に亘って継続させることができる。
また、メカニカルシール100によれば、含浸部130は回転環120の内部に設けられており、露出面131のみが回転環120の外部に露出している。つまり、含浸部130の外表面は、露出面131を除いて、回転環120に覆われている。したがって、含浸部130に含浸された液体が流出する(滲み出る)箇所が露出面131に限定されるため、摺動面111,121間に液体が供給されやすくなる。その結果、回転環120の自己潤滑性が向上する。
また、メカニカルシール100によれば、含浸部130の露出面131における非摺動領域Y1内に配置された部分が、高圧側であって液体が密封された側である機内側Aの空間内に露出している。これにより、機内側Aの空間内に密封されている液体が含浸部130に含浸されるため、圧力の作用によって摺動面111,121間に当該液体が供給されるようになる。したがって、両摺動面111,121間の潤滑が向上する。また、露出面131が機内側Aの空間に露出していることから、当該空間内に密封されている液体が含浸部130に継続的に含浸される。したがって、摺動面111,121間に供給された液体が蒸発等によって減少したとしても、両摺動面間には継続的に液体が供給されるため、両摺動面間の潤滑性が長期に亘って維持される。
(変形例)
本発明に係るメカニカルシールの構成は、上記実施例で説明した態様に限られず、その作用効果が発揮される限りにおいて、種々の態様を採用することができる。例えば、液体が含浸される含浸部は、上記実施例とは異なり、ハウジングに固定された固定環に設けてもよい。あるいは、固定環と回転環の双方に設けてもよい。含浸部の露出面は、その作用効果が発揮される限りにおいて、形状や個数を適宜変更することができる。また、上記実施例では、回転環120の摺動面121上において、露出面131が、摺動領域Xと径方
向外側の非摺動領域Y1と跨るように配置されているが、これらの位置関係は逆でもよい。つまり、一方の摺動環の摺動面上において、露出面131が、摺動領域Xと径方向内側の非摺動領域Y2と跨るように配置されていてもよい。このような構成においても、摺動面間への液体供給という機能は同様に発揮される。更に、含浸部の外表面については、露出面以外の部分が、含浸部が設けられた摺動環の外部に露出していてもよい。このような構成においても、摺動面間への液体の供給は実現される。
また、含浸部に含浸される液体としては、高圧側の空間内に密封された液体に限らず、冷却液等の何れかの空間内に存在する液体であってもよい。そのため、低圧側(非密封側)の空間内にも液体が存在する場合には、含浸部の露出面が当該空間に露出していてもよい。更に、含浸部には、潤滑性を備える液体(潤滑油等)を予め含浸させてもよい。このような構成は、液体が存在しない環境や、摺動面への液体の供給が乏しい環境で使用されるメカニカルシールでは特に有効である。このようなメカニカルシールにおいても、含浸部の露出面が露出した空間内の流体(気体)の圧力の作用によって、摺動環の摺動面間への液体の供給が促進されるため、摺動面間の潤滑性が向上する。
100 メカニカルシール
110 固定環
111 摺動面
112 突出部
113 ノックピン
114 Oリング
120 回転環
121 摺動面
122 スリーブ
123 バネ
124 バネ保持部
125 Oリング
126 ノックピン
130 含浸部
130 含浸部
131 露出面
200 ハウジング
201 軸孔
300 回転軸
A 機内側
B 機外側
X 摺動領域
Y1,Y2 非摺動領域

Claims (4)

  1. ハウジングと、前記ハウジングが備える軸孔内に挿通される回転軸との間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
    前記ハウジングに対して固定された固定環と、前記回転軸に対して固定されて、前記固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、
    前記固定環と前記回転環のうちの一方は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部を備え、
    前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上に露出した面であって、当該摺動面上における、前記固定環と前記回転環が回転摺動する摺動領域と、前記固定環と前記回転環が回転摺動しない内径側、或いは外径側の非摺動領域の一方とに跨るように配置された露出面を備えることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記露出面が、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上において周方向に部分的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の内部に設けられており、前記露出面のみが露出していることを特徴とする請求項1または2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記環状隙間は、前記固定環と前記回転環の摺動領域によって内部の圧力に差のある2つの空間に隔てられていると共に、前記2つの空間のうちの内部の圧力がより高い一方の空間内には被密封液体が密封されており、
    前記含浸部の露出面における前記非摺動領域に配置された部分は、前記一方の空間に露出していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のメカニカルシール。
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