JP2017180788A - メカニカルシール - Google Patents
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Abstract
Description
ハウジングと、前記ハウジングが備える軸孔内に挿通される回転軸との間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
前記ハウジングに対して固定された固定環と、前記回転軸に対して固定されて、前記固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、
前記固定環と前記回転環のうちの一方は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部を備え、
前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上に露出した面であって、当該摺動面上における、前記固定環と前記回転環が回転摺動する摺動領域と、前記固定環と前記回転環が回転摺動しない内径側、或いは外径側の非摺動領域の一方とに跨るように配置された露出面を備えることを特徴とする。
、摺動面間の潤滑が向上する。また、一方のみの非摺動領域と面しているため、一方の非摺動領域と他方の非摺動領域が連通することなく密封性は保持される。以上より、本発明によれば、シールとしての密封性を保持しつつ、摺動環の自己潤滑性が向上するため、シールとして良好な機能を有しつつ、摺動環の耐摩耗性を向上させることができる。
図1〜図2を参照して、本発明の実施例に係るメカニカルシール100について説明する。本実施例に係るメカニカルシール100は、ハウジング200と、ハウジング200が備える軸孔201内に挿通される回転軸300との間の環状隙間を密封する。
特に、図1を参照して、本発明の実施例1に係るメカニカルシール100の全体構成に
ついて説明する。図1は本発明の実施例1に係るメカニカルシール100の構成を示す模式的断面図である。なお、図1中のメカニカルシール100は、回転軸300の中心軸線を含む面で切断した断面を示している。ただし、図1においては、説明の便宜上、特徴的な部分を示すため、切断位置の位相(周方向の位置)を適宜変更している。また、図1においては、切断面のみを示し、奥行き線は省略している。
が望ましい。含浸部130は、円柱形状を有しており、摺動面121の径方向における概ね中央において、軸方向に埋め込まれている。なお、本実施例では、回転環120は、周方向に間隔を空けて12個の含浸部130を備えている。図2に示されるように、摺動面121上には、含浸部130の円形の軸方向端面である露出面131が露出している。このように、露出面131は、摺動面121上において周方向に部分的に配置されている。なお、図2中では、説明のために露出面131にハッチングを施している。また、露出面131は、摺動面121上における摺動領域Xと外径側の非摺動領域Y1とに跨るように配置されている。すなわち、露出面131の連続した径方向内側の部分と径方向外側の部分について、径方向内側の部分が摺動領域X内に配置されており、径方向外側の部分が非摺動領域Y1内に配置されている。また、含浸部130は、摺動面121の径方向における概ね中央において軸方向に埋め込まれている。つまり、含浸部130は、回転環120の内部に設けられており、露出面131のみが回転環120の外部に露出している。
回転軸300の回転時には、回転環120の摺動面121が固定環110の摺動面111に対して回転摺動する。これにより、機内側Aの空間と機外側Bの空間との間が密封(封止)される。このとき、露出面131における摺動面121の非摺動領域Y1内に配置された部分には、高圧側である機内側Aの空間内の圧力が作用する。したがって、当該圧力によって含浸部130内の液体が、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から押し出されるため、摺動面間へ液体が供給される。
ため、含浸部130内には当該空間内の液体が継続的に含浸される。したがって、摺動面111,121間には継続的に液体が供給される。
メカニカルシール100によれば、含浸部130の露出面131は、回転環120の摺動面121上における摺動領域Xと非摺動領域Y1とに跨るように配置されている。したがって、露出面131における非摺動領域Y1内に配置された部分は、機内側Aの空間に露出しているため、当該空間内に存在する流体の圧力が含浸部130に含浸された液体に作用し、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から押し出される。また、含浸部130に含浸された液体は、露出面131における摺動領域X内に配置された部分から、摺動面111,121間に供給される。これにより、摺動面111,121間が潤滑されるため、固定環110及び回転環120の摩耗が低減される。これにより、摺動面111,121間の潤滑が向上するため、摺動環の摩耗が抑制される。
本発明に係るメカニカルシールの構成は、上記実施例で説明した態様に限られず、その作用効果が発揮される限りにおいて、種々の態様を採用することができる。例えば、液体が含浸される含浸部は、上記実施例とは異なり、ハウジングに固定された固定環に設けてもよい。あるいは、固定環と回転環の双方に設けてもよい。含浸部の露出面は、その作用効果が発揮される限りにおいて、形状や個数を適宜変更することができる。また、上記実施例では、回転環120の摺動面121上において、露出面131が、摺動領域Xと径方
向外側の非摺動領域Y1と跨るように配置されているが、これらの位置関係は逆でもよい。つまり、一方の摺動環の摺動面上において、露出面131が、摺動領域Xと径方向内側の非摺動領域Y2と跨るように配置されていてもよい。このような構成においても、摺動面間への液体供給という機能は同様に発揮される。更に、含浸部の外表面については、露出面以外の部分が、含浸部が設けられた摺動環の外部に露出していてもよい。このような構成においても、摺動面間への液体の供給は実現される。
110 固定環
111 摺動面
112 突出部
113 ノックピン
114 Oリング
120 回転環
121 摺動面
122 スリーブ
123 バネ
124 バネ保持部
125 Oリング
126 ノックピン
130 含浸部
130 含浸部
131 露出面
200 ハウジング
201 軸孔
300 回転軸
A 機内側
B 機外側
X 摺動領域
Y1,Y2 非摺動領域
Claims (4)
- ハウジングと、前記ハウジングが備える軸孔内に挿通される回転軸との間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
前記ハウジングに対して固定された固定環と、前記回転軸に対して固定されて、前記固定環に対して回転摺動する回転環と、を備えるメカニカルシールにおいて、
前記固定環と前記回転環のうちの一方は、液体が含浸される多孔質材から構成される含浸部を備え、
前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上に露出した面であって、当該摺動面上における、前記固定環と前記回転環が回転摺動する摺動領域と、前記固定環と前記回転環が回転摺動しない内径側、或いは外径側の非摺動領域の一方とに跨るように配置された露出面を備えることを特徴とするメカニカルシール。 - 前記露出面が、前記固定環と前記回転環のうちの一方の摺動面上において周方向に部分的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記含浸部は、前記固定環と前記回転環のうちの一方の内部に設けられており、前記露出面のみが露出していることを特徴とする請求項1または2に記載のメカニカルシール。
- 前記環状隙間は、前記固定環と前記回転環の摺動領域によって内部の圧力に差のある2つの空間に隔てられていると共に、前記2つの空間のうちの内部の圧力がより高い一方の空間内には被密封液体が密封されており、
前記含浸部の露出面における前記非摺動領域に配置された部分は、前記一方の空間に露出していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
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ID=60005665
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020045902A (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation | ガスタービンエンジン用のシールアセンブリ |
WO2024043211A1 (ja) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
JP7577759B2 (ja) | 2020-05-14 | 2024-11-05 | イーグルブルクマン ジャーマニー ゲセルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 高温用途用メカニカルシール構造 |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016072806A patent/JP6625473B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024043211A1 (ja) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
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