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JP2017174964A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2017174964A
JP2017174964A JP2016059121A JP2016059121A JP2017174964A JP 2017174964 A JP2017174964 A JP 2017174964A JP 2016059121 A JP2016059121 A JP 2016059121A JP 2016059121 A JP2016059121 A JP 2016059121A JP 2017174964 A JP2017174964 A JP 2017174964A
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上杉 勉
Tsutomu Uesugi
勉 上杉
加地 徹
Toru Kaji
徹 加地
将一 兼近
Masakazu Kanechika
将一 兼近
大悟 菊田
Daigo Kikuta
大悟 菊田
哲生 成田
Tetsuo Narita
哲生 成田
紘子 井口
Hiroko Iguchi
紘子 井口
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Abstract

【課題】製造が容易な形態の3次元的なゲート構造を備える半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1では、ドレイン電極22とソース電極24の間の位置において、バリア層18を貫通して電子走行層17に達する複数のリセス42が形成されている。複数のリセス42は、ドレイン電極22とソース電極24を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに半導体積層体14の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。ゲート電極32は、隣り合うリセス42の間にあるメサ部52の表面及びリセス42の内壁を被覆する。ゲート幅方向におけるメサ部52の幅は、ドレイン・ソース間方向に沿って連続的に変化する。
【選択図】図1

Description

本明細書で開示する技術は、半導体装置及びその製造方法に関する。
ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する半導体積層体を備える半導体装置が開発されている。半導体装置は、電子走行層とバリア層のヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層をチャネルとして利用する。半導体装置では、ドレイン電極とソース電極の間にゲート電極が設けられており、そのゲート電極の電位に応じてドレイン電極とソース電極の間を流れる電流量が制御される。
特許文献1及び非特許文献1は、この種の半導体装置の一例として、3次元的なゲート構造を備える半導体装置を提案する。特許文献1及び非特許文献1に開示される半導体装置では、ドレイン電極とソース電極の間の位置において、バリア層を貫通して電子走行層に達する複数のリセスが形成されている。複数のリセスは、ドレイン電極とソース電極を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともにバリア層の表面に対して平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。隣り合うリセスの間にあるメサ部の表面及び複数のリセスの内壁にはゲート電極が被覆されている。
この半導体装置では、メサ部の電子走行層とバリア層のヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層のチャネルが、ゲート電極によって3次元的に囲まれる。これにより、メサ部に形成されるチャネルに対して3次元的な電界効果が作用することで、半導体装置の相互コンダクタンスGm(=dIDS/dVGS)が大きくなる。
特開2009−212291号公報
Kota Ohi, Joel Tacla Asubar, Kenya Nishiguchi, and Tamotsu Hashizume "Current Stability in Multi-Mesa-Channel AlGaN/GaN HEMTs" IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 60, NO. 10, p.2997-3004(2013)
特許文献1及び非特許文献1に開示される半導体装置において、相互コンダクタンスを高くさせるためには、ゲート幅方向におけるメサ部の幅を100nm以下程度にまで狭くすることが望まれる。しかしながら、そのような狭い幅のメサ部を形成しようとすると、メサ部に隣接するレジストを露光するときの干渉によってメサ部上に形成されたレジストを所望の形状で残存させることができず、所望の形状でメサ部を形成することが難しいという問題がある。
本明細書は、製造が容易な形態の3次元的なゲート構造を備える半導体装置を提供することを目的とする。本明細書はまた、そのような半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本明細書が開示する半導体装置の一実施形態は、半導体積層体、ドレイン電極、ソース電極及びゲート電極を備える。半導体積層体は、ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する。ドレイン電極は、半導体積層体上にある。ソース電極は、ドレイン電極から離れた位置で半導体積層体上にある。ゲート電極は、ドレイン電極とソース電極の間の位置にある。ドレイン電極とソース電極の間の位置において、バリア層を貫通して電子走行層に達する複数のリセスが形成されている。複数のリセスは、ドレイン電極とソース電極を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。ゲート電極は、隣り合うリセスの間にあるメサ部の表面及びリセスの内壁を被覆する。半導体積層体の表面に対して直交する方向から観測したときに、ゲート幅方向におけるメサ部の幅は、ドレイン・ソース間方向に沿って連続的に変化する。
上記実施形態の半導体装置は、ゲート幅方向におけるメサ部の幅がドレイン・ソース間方向に沿って連続的に変化する。即ち、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が一定ではなく、狭い部分と広い部分で構成されている。上記実施形態の半導体装置の相互コンダクタンスは、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が狭い部分に大きく依存する。このため、上記実施形態の半導体装置は、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が狭い部分を有するので、高い相互コンダクタンスを有することができる。一方、上記実施形態の半導体装置では、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が連続的に変化することから、幅が狭い部分に隣接する部分ではメサ部の幅が広く構成されている。このため、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が狭い部分では、露光時の干渉が抑えられる。このように、上記実施形態の半導体装置は、製造が容易な形態を有する。
本明細書が開示する半導体装置の製造方法は、複数のリセスを形成する工程及びゲート電極を形成する工程を備える。複数のリセスを形成する工程では、ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する半導体積層体に複数のリセスが形成される。さらに、複数のリセスは、ドレイン電極の形成位置とソース電極の形成位置を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。ゲート電極を形成する工程では、隣り合うリセスの間にあるメサ部の表面及び複数のリセスの内壁を被覆するゲート電極が形成される。複数のリセスを形成する工程は、半導体積層体上にマスク膜を形成する段階、マスク膜上にレジストを塗布する段階、複数のリセスの形成位置に対応するレジストの複数の露光部を露光してパターニングする段階、及び、レジストの開口部に露出するマスク膜の一部を除去してマスク膜をパターニングする段階を有する。レジストにおいて、隣り合う露光部の間の幅は、複数の露光部が並ぶ方向に直交する方向に沿って連続的に変化する。
上記の製造方法によると、相互コンダクタンスが高い3次元的なゲート構造を備える半導体装置が製造される。
半導体装置の要部斜視図を模式的に示す。 半導体装置の要部断面図であり、図1のII-II線に対応した断面図である。 半導体装置の要部断面図であり、図1のII-II線に対応した断面図である。 リセスの一例の形状を表す要部平面図を示す。 リセスの他の一例の形状を表す要部平面図を示す。 半導体装置の製造方法のフローを示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
本明細書が開示する半導体装置の一実施形態は、半導体積層体、ドレイン電極、ソース電極及びゲート電極を備えていてもよい。半導体積層体は、ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する。半導体積層体はさらに、他の層を有していてもよい。例えば、バリア層上に他の層を有していてもよい。ドレイン電極は、半導体積層体上にある。ソース電極は、ドレイン電極から離れた位置で半導体積層体上にある。ゲート電極は、ドレイン電極とソース電極の間の位置にある。ドレイン電極とソース電極の間の位置において、バリア層を貫通して電子走行層に達する複数のリセスが形成されている。複数のリセスは、ドレイン電極とソース電極を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。ゲート電極は、隣り合うリセス間にあるメサ部の表面及びリセスの内壁を被覆する。半導体積層体の表面に対して直交する方向から観測したときに、ゲート幅方向におけるメサ部の幅は、ドレイン・ソース間方向に沿って連続的に変化する。
上記実施形態の半導体装置では、半導体積層体の表面に直交する方向から観測したときに、ゲート幅方向におけるメサ部の幅は、極小値を有するように変化してもよい。上記実施形態の半導体装置の相互コンダクタンスは、ゲート幅方向におけるメサ部の幅が狭い部分に大きく依存する。極小値となるメサ部の幅を適宜設計することで、所望の相互コンダクタンスを有することができる。また、極小値となる位置が、ドレイン・ソース間方向におけるメサ部の中間位置であってもよい。極小値がこのような位置関係に設計されていると、露光干渉が良好に抑えられる。このようなメサ部を具現化するために、リセスの形状には様々な形状が採用され得る。例えば、上記実施形態の半導体装置では、半導体積層体の表面に直交する方向から観測したときに、リセスの形状が菱形又は六角形であってもよい。
本明細書が開示する半導体装置の製造方法は、複数のリセスを形成する工程及びゲート電極を形成する工程を備えていてもよい。複数のリセスを形成する工程では、ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する半導体積層体に複数のリセスが形成される。半導体積層体はさらに、他の層を有していてもよい。例えば、バリア層上に他の層を有していてもよい。さらに、複数のリセスは、ドレイン電極の形成位置とソース電極の形成位置を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている。ドレイン電極の形成位置は、ドレイン電極が形成されている位置又はドレイン電極が形成される予定の位置の双方を意味する。ソース電極の形成位置も同様である。したがって、複数のリセスは、ドレイン電極及び/又はソース電極が形成される前に形成されてもよく、ドレイン電極及び/又はソース電極が形成された後に形成されてもよい。ゲート電極を形成する工程では、隣り合うリセス間にあるメサ部の表面及び複数のリセスの内壁を被覆するゲート電極が形成される。複数のリセスを形成する工程は、半導体積層体上にマスク膜を形成する段階、マスク膜上にレジストを塗布する段階、複数のリセスの形成位置に対応するレジストの複数の露光部を露光してパターニングする段階、及び、レジストの開口部に露出するマスク膜の一部を除去してマスク膜をパターニングする段階を有していてもよい。マスク膜には、例えばCVD酸化膜が用いられる。レジストをパターニングする段階では、レジストの複数の露光部が電子ビームによって露光されてもよい。レジストにおいて、隣り合う露光部の間の幅は、複数の露光部が並ぶ方向に直交する方向に沿って連続的に変化する。
本明細書が開示する半導体装置及びその製造方法において、電子走行層及びバリア層の材料が、化合物半導体であってもよく、特に、窒化物半導体であってもよい。本明細書が開示する半導体装置及びその製造方法において、電子走行層の半導体材料は、InXaAlYaGa1−Xa−YaN(0≦Xa≦1、0≦Ya≦1、0≦Xa+Ya≦1)であり、バリア層の半導体材料は、InXbAlYbGa1−Xb−YbN(0≦Xb≦1、0≦Yb≦1、0≦Xb+Yb≦1)であり、InXbAlYbGa1−Xb−YbNのバンドギャップがInXaAlYaGa1−Xa−YaNのバンドギャップよりも大きいのが望ましい。
図1に示されるように、半導体装置1は、HFET(Heterostructure Field Effect Transistor)又はHEMT(High Electron Mobility Transistor)と称される種類であり、基板12、半導体積層体14、ドレイン電極22、ソース電極24及びゲート電極32を備える。また、半導体装置1では、ドレイン電極22とソース電極24の間において、複数のリセス42が形成されている。
基板12の材料には、窒化物半導体系の半導体材料が結晶成長可能なものが用いられている。基板12の材料には、一例では窒化ガリウム、サファイア、炭化珪素、又はシリコンが用いられる。
半導体積層体14は、GaN層16、電子走行層17及びバリア層18を有する。GaN層16は、基板12の表面に接して設けられている。なお、GaN層16と基板12の間にバッファ層が設けられていてもよい。GaN層16の材料には、一例では炭素(C)ドープの窒化ガリウム(GaN)が用いられている。GaN層16は、炭素がドープされることによって電気抵抗が高い層として構成されており、基板12へのリーク電流を抑える役割を担う。電子走行層17は、GaN層16の表面に接して設けられている。電子走行層17の材料には、一例ではノンドープの窒化ガリウム(i-GaN)が用いられている。バリア層18は、電子走行層17の表面に接して設けられている。バリア層18の材料には、一例ではノンドープの窒化アルミニウムガリウム(i-AlGaN)が用いられている。バリア層18のバンドギャップは、電子走行層17のバンドギャップよりも大きい。このため、電子走行層17とバリア層18がヘテロ接合を構成しており、そのヘテロ接合面のうちの電子走行層17側に2次元電子ガス層(2DEG)が形成される。GaN層16、電子走行層17及びバリア層18は、有機金属気相成長法(MOCVD: Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を利用して、基板12上に順に積層されている。電子走行層17及びバリア層18は、基板12上に積層された後に、エッチング技術を利用して一部が除去されることで形成されている。
ドレイン電極22及びソース電極24の各々は、バリア層18の表面に接して設けられている。ドレイン電極22とソース電極24は、ゲート電極32を間に置いて対向する位置に配置されている。ドレイン電極22の材料には、窒化物半導体系の材料に対してオーミック接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ドレイン電極22の材料には、一例ではチタンとアルミニウムの積層電極が用いられている。ソース電極24の材料にも、窒化物半導体系の材料に対してオーミック接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ソース電極24の材料には、一例ではチタンとアルミニウムの積層電極が用いられている。これにより、ドレイン電極22及びソース電極24の各々は、電子走行層17とバリア層18のヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層(2DEG)に対してオーミック接触可能に構成されている。ドレイン電極22及びソース電極24の各々は、電子ビーム蒸着技術を利用して、バリア層18の表面に形成されている。
図2及び図3に示されるように、ドレイン電極22とソース電極24の間の位置において、バリア層18を貫通して電子走行層17に達する複数のリセス42が形成されている。複数のリセス42の各々は、相互に共通形態である。複数のリセス42は、ドレイン電極22とソース電極24を結ぶドレイン・ソース間方向(x軸方向)に直交するとともに半導体積層体14の表面に平行なゲート幅方向(y軸方向)に沿って分散配置されている。より具体的には、複数のリセス42は、ゲート幅方向に沿って周期的に配置されている。これにより、隣り合うリセス42の間には、電子走行層17とバリア層18で構成されるメサ部52が形成されている。
ゲート電極32は、ドレイン電極22とソース電極24の間であってドレイン電極22とソース電極24の双方から離れて配置されている。ゲート電極32は、隣り合うリセス42の間にあるメサ部52の表面を被覆する。ゲート電極32はさらに、複数のリセス42の内壁を被覆する。これにより、メサ部52の電子走行層17とバリア層18のヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層(2DEG)は、ゲート電極32によって3次元的に囲まれている。ゲート電極32の材料には、窒化物半導体系の材料に対してショットキー接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ゲート電極32の材料には、一例ではニッケル(Ni)が用いられている。これにより、ゲート電極32は、半導体積層体14に対してショットキー接触可能に構成されている。
図4を参照し、複数のリセス42の平面形状について説明する。リセス42は、半導体積層体14の表面に直交するz方向から観測したときに(以下、「平面視したときに」という)、六角形の形態を有する。リセス42は、対向する辺が平行な関係を有する六角形であり、一対の辺がゲート幅方向に平行である。このため、隣り合うリセス42の各々の1つの頂点が、ゲート幅方向において近接するように配置される。リセス42がこのような形状を有することにより、隣り合うリセス42の間にあるメサ部52のゲート幅方向の幅は、ドレイン・ソース間方向に沿って変化し、特に、極小値を有するように変化する。ゲート幅方向におけるメサ部52の幅が極小値となる位置は、ドレイン・ソース間方向におけるメサ部52の中間位置(換言すると、リセス42のドレイン・ソース間方向の中間位置)にある。この例では、ゲート幅方向におけるメサ部52の最小幅52Wは、100nm以下である。また、ゲート幅方向におけるリセス42の最大幅42Wは約200〜500nmであり、ドレイン・ソース間方向におけるリセス42の最大長さ42Lは約500nmである。この例では、リセス42の最大幅42Wが約300nmであり、リセス42の最大長さ42Lが約500nmである。なお、図5に示すように、リセス42の平面形状が菱形であってもよい。この場合でも、隣り合うリセス42の間にあるメサ部52のゲート幅方向の幅は、ドレイン・ソース間方向に沿って変化し、特に、極小値を有するように変化する。
次に、半導体装置1の動作を説明する。半導体装置1は、ドレイン電極22に正電位が印加され、ソース電極24に接地電位が印加されて用いられる。ゲート電極32に負電位が印加されているとき、ゲート電極32から伸びる空乏層が、メサ部52の電子走行層17とバリア層18のヘテロ接合面近傍の2次元電子ガス層(2DEG)の電子を枯渇させる。このため、ドレイン電極22とソース電極24の間の電流経路は、メサ部52のヘテロ接合面において遮断され、半導体装置1はオフになる。半導体装置1では、メサ部52に対して3次元的にゲート電極32が配置されているので、従来のプレーナー型のゲート電極に比して、閾値が正側にシフトする。このため、半導体装置1は、高い閾値電圧を有することができる。
ゲート電極32に閾値よりも高い正電位が印加されると、ゲート電極32から伸びていた空乏層が縮小し、メサ部52のヘテロ接合面近傍においても、2次元電子ガス層(2DEG)が発生する。ソース電極24から注入された電子は、2次元電子ガス層(2DEG)を介してドレイン電極22に流れ、半導体装置1はオンになる。半導体装置1では、メサ部52に対して3次元的にゲート電極32が配置されているので、メサ部52に形成されるチャネルに対して3次元的な電界効果が作用する。これにより、半導体装置1は、高い相互コンダクタンスGm(=dIDS/dVGS)を有することができる。特に、半導体装置1では、ゲート幅方向におけるメサ部52の最小幅52Wが100nm以下である。半導体装置1の相互コンダクタンスは、ゲート幅方向におけるメサ部52の最小幅52Wに大きく依存する。半導体装置1は、ゲート幅方向におけるメサ部52の最小幅52Wが100nm以下と極めて小さいので、高い相互コンダクタンスを有することができる。
次に、図6を参照し、半導体装置1の製造方法を説明する。なお、図6は、半導体装置1を製造する工程のうちのリセス42及びゲート電極32を形成する工程を示す。その他の構成要素については、既知の製造技術を利用して製造することができる。
まず、ステップS1に示されるように、半導体積層体14上にCVD酸化膜を形成し、その表面にレジストを塗布する。なお、CVD酸化膜は、特許請求の範囲に記載のマスク膜の一例である。次に、S2に示されるように、電子ビームによりレジストを直接露光する。電子ビームにより露光されるレジストの複数の露光部は、リセス42の形成位置に対応する。この例では、電子ビームにより露光されるレジストの複数の露光部は、リセス42の六角形の形状に対応して一方向に並んで配置されている。このような形状に露光することで、隣り合う露光部の間において露光干渉が抑えられる。その後、レジストを現像することで、リセス42の形成位置にあるレジストが良好に除去され、メサ部52の形成位置にあるレジストが良好に残存し、レジストは所望の形状にパターニングされる。
次に、S3に示されるように、S2で形成したレジストパターンをマスクとするRIE等のエッチング技術により、レジストの開口部に露出する下地CVD酸化膜の一部をエッチング除去し、CVD酸化膜をパターニングする。これにより、CVD酸化膜の開口部には、リセス42の形成位置に対応するバリア層18の一部が露出する。次に、S4に示されるように、S3で形成されたCVD酸化膜パターンをマスクとするICP等のエッチング技術により、CVD酸化膜の開口部に露出する下地バリア層18を貫通して電子走行層17の一部に達する複数のリセス42を形成する。次に、S5に示されるように、CVD酸化膜の加工マスクをフッ化水素水等でエッチング除去する。次に、メサ部52の表面及び複数のリセス42の内壁を被覆するように、ゲート電極32を形成する。これらの工程を経て、図1に示す半導体装置1が製造される。
上記では、電子ビーム露光を利用してリセス42の形成位置に対応したレジストをパターニングする例を提示した。この例に代えて、フォトマスクを利用した露光方法を用いることも可能である。この場合、まず、半導体積層体14上にCVD酸化膜を形成し、その表面にポジ型のレジストを塗布する。次に、フォトマスクを介してレジストを露光する。露光に用いられる光の波長は193nmである。フォトマスクは、リセス42の形成位置に対応して光を透過するように構成されたマスクである。この例では、フォトマスクは、リセス42の六角形の形状に対応した複数の光透過部が一方向に並んで構成されている。このようなフォトマスクを透過した光は、隣り合う光透過部の間において露光干渉が抑えられる。これにより、リセス42の形成位置にあるレジストが良好に除去され、メサ部52の形成位置にあるレジストが良好に残存し、レジストは所望の形状にパターニングされる。
また、上記では、半導体積層体14上にCVD酸化膜の形成後、その表面にレジストを塗布する例を提示した。この例に代えて、CVD酸化膜の形成を行わず、半導体積層体14上にレジストを直接塗布し、そのレジストをパターニングし、そのレジストパターンを利用して開口部のバリア層及び電子走行層の一部をエッチングしてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:半導体装置
12:基板
14:半導体積層体
16:GaN層
17:電子走行層
18:バリア層
22:ドレイン電極
24:ソース電極
32:ゲート電極
42:リセス

Claims (8)

  1. ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する半導体積層体と、
    前記半導体積層体上にあるドレイン電極と、
    前記ドレイン電極から離れた位置で前記半導体積層体上にあるソース電極と、
    前記ドレイン電極と前記ソース電極の間の位置にあるゲート電極と、を備えており、
    前記ドレイン電極と前記ソース電極の間の位置において、前記バリア層を貫通して前記電子走行層に達する複数のリセスが形成されており、
    前記複数のリセスは、前記ドレイン電極と前記ソース電極を結ぶドレイン・ソース間方向に直交するとともに前記半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されており、
    前記ゲート電極は、隣り合う前記リセスの間にあるメサ部の表面及び前記リセスの内壁を被覆しており、
    前記ゲート幅方向における前記メサ部の幅は、前記ドレイン・ソース間方向に沿って連続的に変化する、半導体装置。
  2. 前記ゲート幅方向における前記メサ部の幅は、極小値を有するように変化する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記極小値となる位置は、前記ドレイン・ソース間方向における前記メサ部の中間位置である、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体積層体の表面に直交する方向から観測したときに、前記リセスの形状が菱形又は六角形である、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記電子走行層及び前記バリア層の材料が、窒化物半導体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. ヘテロ接合する電子走行層とバリア層を有する半導体積層体に複数のリセスを形成する工程であって、前記複数のリセスは、ドレイン電極の形成位置とソース電極の形成位置の間の位置において、前記バリア層を貫通して前記電子走行層に達しており、前記ドレイン電極の形成位置と前記ソース電極の形成位置を結ぶドレイン・ソース間方向に対して直交するとともに前記半導体積層体の表面に平行なゲート幅方向に沿って分散配置されている、複数のリセスを形成する工程と、
    隣り合う前記リセスの間にあるメサ部の表面及び前記複数のリセスの内壁を被覆するゲート電極を形成する工程と、を備えており、
    前記複数のリセスを形成する工程は、
    前記半導体積層体上にマスク膜を形成する段階と、
    前記マスク膜上にレジストを塗布する段階と、
    前記複数のリセスの形成位置に対応する前記レジストの複数の露光部を露光してパターニングする段階と、
    前記レジストの開口部に露出する前記マスク膜の一部を除去して前記マスク膜をパターニングする段階と、を有しており、
    前記レジストにおいて、隣り合う前記露光部の間の幅は、前記複数の露光部が並ぶ方向に直交する方向に沿って連続的に変化する、半導体装置の製造方法。
  7. 前記レジストをパターニングする段階では、前記レジストの複数の露光部が電子ビームによって露光される、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記電子走行層及び前記バリア層の材料が、窒化物半導体である、請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
JP2016059121A 2016-03-23 2016-03-23 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2017174964A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006253559A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Nichia Chem Ind Ltd 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2013527987A (ja) * 2010-04-28 2013-07-04 クリー インコーポレイテッド 改良された接着力を有する半導体デバイス及びその製造方法

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