JP2017173761A - 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 - Google Patents
反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017173761A JP2017173761A JP2016062746A JP2016062746A JP2017173761A JP 2017173761 A JP2017173761 A JP 2017173761A JP 2016062746 A JP2016062746 A JP 2016062746A JP 2016062746 A JP2016062746 A JP 2016062746A JP 2017173761 A JP2017173761 A JP 2017173761A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antireflection film
- compound
- metal oxide
- group
- oxide particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/10—Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
- G02B1/11—Anti-reflection coatings
- G02B1/118—Anti-reflection coatings having sub-optical wavelength surface structures designed to provide an enhanced transmittance, e.g. moth-eye structures
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/18—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
- B32B27/20—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives using fillers, pigments, thixotroping agents
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/10—Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
- G02B1/14—Protective coatings, e.g. hard coatings
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09F—DISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
- G09F9/00—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
Description
しかしながら、特に近年では反射防止フィルムの使用環境及び使用形態が多様化しており、本発明者らは新たな観点の課題として、フィルム表面に平行な方向の力に対する耐久性を更に向上させることを検討した。
すなわち、本発明は下記構成である。
平均一次粒径が150nm以上250nm以下、押し込み硬度が400MPa以上、かつ表面のヒドロキシル基量が1.00より大きい金属酸化物粒子を準備する工程と、
バインダー樹脂形成用重合性化合物と上記金属酸化物粒子とを含有する反射防止層形成用組成物を、基材上に塗布する工程と、
上記基材側の界面とは反対側の表面に上記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有する反射防止層を形成する工程と
を含む、
反射防止フィルムの製造方法。
<2>
上記金属酸化物粒子を準備する工程が、焼成シリカを、熱水処理、アルカリ処理、又はシラン化合物の加水分解物若しくは縮合物により表面修飾する工程である<1>に記載の反射防止フィルムの製造方法。
<3>
上記反射防止層の凹凸形状は、隣り合う凸部の頂点間の距離Aと、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bとの比であるB/Aが0.5以上である<1>又は<2>に記載の反射防止フィルムの製造方法。
<4>
上記バインダー樹脂形成用重合性化合物が、下記化合物(A)を含む<1>〜<3>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
(A)(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を有し、かつ分子量400未満の化合物
<5>
上記バインダー樹脂形成用重合性化合物が、下記化合物(B)及び下記化合物(C)の少なくとも1種を含む<1>〜<4>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
(B)1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ上記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物
(C)(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物
<6>
上記金属酸化物粒子の表面に、不飽和二重結合を有する基を付与する工程を含み、
上記反射防止層形成用組成物が、表面に上記不飽和二重結合を有する基が付与された上記金属酸化物粒子を用いて調製される<1>〜<5>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
<7>
上記基材上に、ハードコート層を形成する工程を含み、
上記反射防止層は、上記ハードコート層上に上記反射防止層形成用組成物を塗布して形成される<1>〜<6>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
<8>
基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が150nm以上250nm以下の金属酸化物粒子を含有する反射防止層とを有する反射防止フィルムであって、
上記反射防止層は上記基材側の界面とは反対側の表面に上記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有し、
上記金属酸化物粒子の押し込み硬度は400MPa以上であり、
上記反射防止層の上記基材側の界面とは反対側の表面を、スチールウールを用いて荷重300gで20回往復させる耐擦傷性試験の前後の反射率変化量が0.3%以下である、
反射防止フィルム。
<9>
上記反射防止層の凹凸形状は、隣り合う凸部の頂点間の距離Aと、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bとの比であるB/Aが0.5以上である<8>に記載の反射防止フィルム。
<10>
上記バインダー樹脂が、下記化合物(A)に由来する構造を含む<8>又は<9>に記載の反射防止フィルム。
(A)(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を有し、かつ分子量400未満の化合物
<11>
上記バインダー樹脂が、下記化合物(B)に由来する構造及び下記化合物(C)に由来する構造の少なくとも1種を含む<8>〜<10>のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
(B)1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ上記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物
(C)(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物
<12>
偏光子と、上記偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、上記保護フィルムの少なくとも1枚が<8>〜<11>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムである偏光板。
<13>
<8>〜<11>のいずれか1項に記載の反射防止フィルムを保護フィルムとして有するカバーガラス。
<14>
<8>〜<11>のいずれか1項に記載の反射防止フィルム、又は<12>に記載の偏光板を有する画像表示装置。
本発明の反射防止フィルムの製造方法は、
平均一次粒径が150nm以上250nm以下、押し込み硬度が400MPa以上、かつ表面のヒドロキシル基量が1.00より大きい金属酸化物粒子を準備する工程と、
バインダー樹脂形成用重合性化合物と上記金属酸化物粒子とを含有する反射防止層形成用組成物を、基材上に塗布する工程と、
上記基材側の界面とは反対側の表面に上記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有する反射防止層を形成する工程と
を含む、
反射防止フィルムの製造方法である。
反射防止層のモスアイ構造を形成する金属酸化物粒子について説明する。
反射防止層は、平均一次粒径が150nm以上250nm以下であり、表面のヒドロキシル基量が1.00より大きく、押し込み硬度が400MPa以上である金属酸化物粒子を用いて形成される。
CV値=([平均一次粒径の標準偏差]/[平均粒径])×100
によって計算して求めることができる値(単位:%)であり、小さいほど平均一次粒径がそろっていることを意味する。金属酸化物粒子の標準偏差は、上記の方法で測長した一次粒子200個のそれぞれの直径から算出する。平均一次粒径の異なる複数種の粒子の混合物の場合も、粒子全体としてのCV値を算出する。
平均一次粒径が150nm以上であることによりモスアイ構造の反射防止層として機能でき、250nm以下であることにより金属酸化物粒子が規則的に配列することによるBragg回折が可視光領域で起こりにくいため、これに由来する発色(着色)現象を示さない。よって、CV値が小さいほど粒子凝集が起こりにくく、着色がないまま低反射率で高透過率のモスアイ構造の反射防止層を形成できるため好ましい。平均一次粒径は、160nm以上230nm以下が好ましく、160nm以上200nm以下がより好ましい。CV値としては、0.1〜10%が好ましく、0.1〜5%がより好ましい。
CV値を小さく出来るという理由から、金属酸化物粒子として、一次粒径が150nm以上250nm以下の金属酸化物粒子のみを含有することが好ましく、一次粒径が160nm以上230nm以下の金属酸化物粒子のみを含有することがより好ましく、一次粒径が160nm以上200nm以下の金属酸化物粒子のみを含有することが更に好ましい。
金属酸化物粒子の押し込み硬度は、ナノインデンター等によって測定することが出来る。具体的な測定手法としては、金属酸化物粒子をそれ自身より硬い基板(ガラス板、石英板等)に、基板の表面に直交する方向に金属酸化物粒子が複数重ならないように並べて、ダイヤモンド圧子で押し込んで測定することができる。この際、粒子が動かないように、樹脂などで固定することが好ましい。ただし、樹脂で固定する場合には粒子の一部が露出するように調節して行う。また、トライボインデンターにより押し込み位置を特定することが好ましい。
本発明においても、基板上に粒子を並べ、測定値に影響を及ぼさない様に微量の硬化性樹脂を用いて粒子同士を結着又は固定させた試料を作成し、その試料に対し圧子による測定方法を適用して金属酸化物粒子の押し込み硬度を求めた。
焼成シリカ粒子は、加水分解が可能なシリコン化合物を水と触媒とを含む有機溶媒中で加水分解、縮合させることによってシリカ粒子を得た後、シリカ粒子を焼成するという公知の技術により製造することができ、たとえば特開2003−176121号公報、特開2008−137854号公報などを参照することができる。
焼成シリカ粒子を製造する原料のシリコン化合物としては特に限定されないが、テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、メチルジフェニルクロロシラン等のクロロシラン化合物;テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、トリメトキシビニルシラン、トリエトキシビニルシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン等のアルコキシシラン化合物;テトラアセトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジフェニルジアセトキシシラン、トリメチルアセトキシシラン等のアシロキシシラン化合物;ジメチルシランジオール、ジフェニルシランジオール、トリメチルシラノール等のシラノール化合物;等が挙げられる。上記例示のシラン化合物のうち、アルコキシシラン化合物が、より入手し易く、かつ、得られる焼成シリカ粒子に不純物としてハロゲン原子が含まれることが無いので特に好ましい。本発明にかかる焼成シリカ粒子の好ましい形態としては、ハロゲン原子の含有量が実質的に0%であり、ハロゲン原子が検出されないことが好ましい。
焼成温度は特に限定されないが、800〜1300℃が好ましく、1000℃〜1200℃がより好ましい。
焼成シリカ粒子を表面処理することにより、表面のヒドロキシル基量を増やすことができる。表面処理方法としては、焼成シリカ粒子表面を溶解し、シラノール基を生成させる方法、又は焼成シリカ粒子表面に粒子形成時と同様にシラン化合物の縮合を行なう方法が好ましく、具体的には熱水処理、アルカリ処理、又は、シラン化合物の加水分解物又は縮合物による表面修飾が好ましい。
本明細書において熱水とは室温(20℃)から水の沸点の間の任意の温度の水のことである。
熱水による処理を行う場合には、焼成後のシリカ粒子を水に浸漬し、室温(20℃)から水の沸点の間の任意の温度で静置あるいは攪拌しながら放置すればよいが、低温の場合には長時間を要するため、熱水の温度は50℃以上であることが好ましい。熱水による処理は好ましい方法であるが、更に、オートクレーブのような加圧状態で加熱できる装置を用いれば、温度100℃、圧力101325Paよりも高い高温高圧にすることにより更に処理時間を短くすることができるため、より好ましい。また、シリカ粒子に水蒸気を吹き付ける方法、又は高温(好ましくは150℃以上)の水蒸気雰囲気でシリカ粒子を流動させる方法など、工業的に可能な方法ならいずれでも好ましく用いることができる。
アルカリ処理とは焼成シリカ粒子にアルカリ水溶液を接触させることを指す。アルカリ処理を行う場合には、焼成シリカ粒子をアルカリ水溶液に浸漬し、15〜80℃の温度で静置あるいは攪拌しながら放置すればよい。使用する水溶液としては、アルカリ性を示すものであればよく、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物、及びアンモニア又はアミンなどの水溶液が挙げられる。アルカリが揮発、分解、又は飛散することに加え、不純物の混入を防止することができ、洗浄の必要がないことから、アンモニア又はアミンを使用することが特に好ましい。アルカリの濃度は焼成シリカ粒子を溶解する範囲であればよく、0.1%以上が好ましく、反応を速めるために加温してもよい。また、アンモニアガスなど、気体を焼成シリカ粒子に吹き付ける方法でもよい。
粒子の表面でシラン化合物を加水分解又は縮合する場合には、用いるシラン化合物は、焼成シリカ粒子表面で更に酸素原子とケイ素原子が3次元のネットワークを形成できればよく、例えば、特許第3863085号公報に記載されているシラン化合物を用いることが出来る。
シラン化合物としては、より入手し易く、かつ、得られる焼成シリカ粒子に不純物としてハロゲン原子が含まれることがないことから、アルコキシシラン化合物を用いることが特に好ましい。本発明の焼成シリカ粒子としては、ハロゲン原子の含有量が実質的に0%であり、ハロゲン原子が検出されないことが好ましい。
すなわち、本発明の反射防止フィルムの製造方法は、金属酸化物粒子の表面に、不飽和二重結合を有する基を付与する工程を含み、反射防止層形成用組成物が、表面に不飽和二重結合を有する基が付与された金属酸化物粒子を用いて調製されることが好ましい。
金属酸化物粒子の表面に不飽和二重結合を有する基を付与するためには、不飽和二重結合を有する基及び粒子表面との反応性を有する官能基を有する化合物で、粒子の表面を修飾することが好ましい。
特に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物で表面修飾された焼成シリカ粒子を用いることで、反射防止層を形成するための組成物中での分散性向上、膜強度向上、凝集防止などの効果が期待できる。表面処理方法の具体例及びその好ましい例は、特開2007−298974号公報の[0119]〜[0147]の記載を参照できる。
なお、表面に不飽和二重結合を有する基が付与された金属酸化物粒子の表面のヒドロキシル基量は1.00以下であってもよい。
反射防止層形成用組成物は、バインダー樹脂形成用重合性化合物を含有する。
バインダー樹脂形成用重合性化合物を硬化させることで、反射防止層のバインダー樹脂を形成することができる。
バインダー樹脂形成用重合性化合物は、下記化合物(A)を含むことが好ましい。
(A)(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を有し、かつ分子量400未満の化合物
化合物(A)は、(メタ)アクリロイル基を有さないことが好ましい。
化合物(A)は、25℃では基材に浸透しにくく、加熱時に基材に浸透しやすい化合物であることが好ましい。
化合物(A)は、(メタ)アクリロイル基以外の反応性基として、基材(基材がハードコート層等の機能層を有する場合は機能層)を構成する化合物と反応する基を有することが好ましく、具体的には、エポキシ基、アミノ基、ボロン酸基、ボロン酸エステル基、オキシラニル基、オキセタニル基、水酸基、カルボキシル基、及びイソシアネート基等が挙げられる。
化合物(A)の分子量は100以上400未満が好ましく、200以上350以下がより好ましい。
化合物(A)は(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を1個以上有することが好ましい。
化合物(A)の具体例としては、セロキサイド2021P、セロキサイド2081、エポリードGT−301、エポリードGT−401、EHPE3150CE(以上、ダイセル化学工業(株)製)、OXT−121、OXT−221、OX−SQ、PNOX−1009(以上、東亞合成(株)製)、KBM−303、KBM−402、KBM−403、KBE−402、KBE−403、KBM−4803(以上、信越化学工業(株)製)が挙げられる。
(B)1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ上記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物
(C)(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物
化合物(B)について説明する。
化合物(B)は、1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ上記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物である。
水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基の具体例としては下記式(Q−1)〜(Q−14)のいずれかで表される基が挙げられるが、これらに限定されない。
化合物(B)の分子量は400〜100000が好ましく、1000〜50000がより好ましい。
化合物(B)は、(分子量/ラジカル反応性基量)で表される官能基当量が、1000以下であることが好ましく、500以下であることがより好ましく、200以下であることが更に好ましい。
化合物(B)の具体例としては、KAYARAD DPHA、同DPHA−2C、同PET−30、同TMPTA、同TPA−320、同TPA−330、同RP−1040、同T−1420、同D−310、同DPCA−20、同DPCA−30、同DPCA−60、同GPO−303(日本化薬(株)製)、NKエステルA−TMPT、A−TMMT、A−TMM3、A−TMM3L、A−9550(新中村化学工業(株)製)、V#3PA、V#400、V#36095D、V#1000、V#1080、ビスコート#802(大阪有機化学工業(株)製)等のポリオールと(メタ)アクリル酸のエステル化物、Sirius−501、SUBARU−501(大阪有機化学工業(株)製)等のデンドリマー型多官能アクリレートを挙げることができる。また紫光UV−1400B、同UV−1700B、同UV−6300B、同UV−7550B、同UV−7600B、同UV−7605B、同UV−7610B、同UV−7620EA、同UV−7630B、同UV−7640B、同UV−6630B、同UV−7000B、同UV−7510B、同UV−7461TE、同UV−3000B、同UV−3200B、同UV−3210EA、同UV−3310EA、同UV−3310B、同UV−3500BA、同UV−3520TL、同UV−3700B、同UV−6100B、同UV−6640B、同UV−2000B、同UV−2010B、同UV−2250EA、同UV−2750B(日本合成化学(株)製)、UL−503LN(共栄社化学(株)製)、ユニディック17−806、同17−813、同V−4030、同V−4000BA(大日本インキ化学工業(株)製)、EB−1290K、EB−220、EB−5129、EB−1830,EB−4858(ダイセルUCB(株)製)、ハイコープAU−2010、同AU−2020((株)トクシキ製)、アロニックスM−1960(東亜合成(株)製)、アートレジンUN−3320HA,UN−3320HC,UN−3320HS、UN−904(根上工業(株)製)、NKオリゴU−4HA、U−15HA(新中村化学工業(株)製)などの3官能以上のウレタンアクリレート化合物、アロニックスM−8100,M−8030,M−9050(東亞合成(株)製、KRM−8307(ダイセルサイテック(株)製)などの3官能以上のポリエステル化合物なども好適に使用することができる。
[装置名] TOSOH HLC−8220GPC
[カラム] TOSOH TSKgel Super HZM−H
(4.6mm×15cm)を3本接続して使用。
[カラム温度] 25℃
[試料濃度] 0.1質量%
[流速] 0.35ml/min
[校正曲線] TOSOH製TSK標準ポリスチレン Mw=2800000〜1050までの7サンプルによる校正曲線を使用。
化合物(C)について説明する。
化合物(C)は、(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物である。
化合物(C)における、(メタ)アクリロイル基中のカルボニル基を構成する炭素原子と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子との間の炭素原子の数は4以上12以下がより好ましく、6以上10以下が更に好ましい。
このような化合物の具体例としては、以下が挙げられる。
このような化合物の具体例としては、以下が挙げられる。
このような化合物の具体例としては、以下が挙げられる。
溶媒としては、金属酸化物粒子と極性が近い物を選ぶのが分散性を向上させる観点で好ましい。具体的には、アルコール系の溶剤が好ましく、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、ブタノールなどが挙げられる。これらの溶剤は、分散性を著しく悪化させない範囲で複数種混ぜて用いてもかまわない。
金属酸化物粒子の分散剤は、金属酸化物粒子同士の凝集力を低下させることにより、金属酸化物粒子を均一に配置させ易くすることができる。分散剤としては、特に限定されないが、硫酸塩、リン酸塩などのアニオン性化合物、脂肪族アミン塩、四級アンモニウム塩などのカチオン性化合物、非イオン性化合物、高分子化合物が好ましく、吸着基と立体反発基それぞれの選択の自由度が高いため高分子化合物がより好ましい。分散剤としては市販品を用いることもできる。例えば、ビックケミー・ジャパン(株)製のDISPERBYK160、DISPERBYK161、DISPERBYK162、DISPERBYK163、DISPERBYK164、DISPERBYK166、DISPERBYK167、DISPERBYK171、DISPERBYK180、DISPERBYK182、DISPERBYK2000、DISPERBYK2001、DISPERBYK2164、Bykumen、BYK−2009、BYK−P104、BYK−P104S、BYK−220S、Anti−Terra203、Anti−Terra204、Anti−Terra205(以上商品名)などが挙げられる。
レベリング剤は、塗布液の表面張力を低下させることにより、塗布後の液を安定させ粒子及びバインダー樹脂を均一に配置させ易くすることができる。例えば、特開2004−331812号公報、特開2004−163610号公報に記載の化合物等を用いることができる。
防汚剤は、モスアイ構造に撥水撥油性を付与することにより、汚れ及び指紋の付着を抑制することができる。例えば、特開2012−88699号公報に記載の化合物等を用いることができる。
バインダー樹脂形成用重合性化合物が光重合性化合物である場合は、反射防止層形成用組成物は光重合開始剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過酸化物類、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、フルオロアミン化合物類、芳香族スルホニウム類、ロフィンダイマー類、オニウム塩類、ボレート塩類、活性エステル類、活性ハロゲン類、無機錯体、クマリン類などが挙げられる。光重合開始剤の具体例、及び好ましい態様、市販品などは、特開2009−098658号公報の段落[0133]〜[0151]に記載されており、本発明においても同様に好適に用いることができる。
「最新UV硬化技術」{(株)技術情報協会}(1991年)、p.159、及び、「紫外線硬化システム」加藤清視著(平成元年、総合技術センター発行)、p.65〜148にも種々の例が記載されており本発明に有用である。
反射防止層形成用組成物には、前述の金属酸化物粒子とは別の微粒子を含有してもよい。この場合は、モスアイ構造の形を阻害しないために、金属酸化物粒子よりも小さいことが必要である。上記別の微粒子としては、平均一次粒径が50nm以上120nm未満の粒子であれば、金属酸化物粒子同士の凝集を抑制し、反射率、ヘイズを低減させる場合もあるため好ましい。上記別の微粒子の具体的な例としては、例えば、オルガノシリカゾルIPA−ST、IPA−ST−L、IPA−ST−ZL、MEK−ST、MEK−ST−L、MEK−ST−ZL、MEK−AC−4130Y、MEK−AC−5140Z、スルーリア2320、4320、5320、(以上、日産化学(株)社製未焼成シリカ粒子分散液)、シーホスターKE−P10((株)日本触媒社製未焼成シリカ粒子)、XX−242S(積水化成品工業(株)社製架橋ポリメタクリル酸メチル粒子)などが挙げられる。
本発明の反射防止フィルムは、
基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が150nm以上250nm以下の金属酸化物粒子を含有する反射防止層とを有する反射防止フィルムであって、
上記反射防止層は上記基材側の界面とは反対側の表面に上記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有し、
上記金属酸化物粒子の押し込み硬度は400MPa以上であり、
上記反射防止層の上記基材側の界面とは反対側の表面を、スチールウールを用いて荷重300gで20回往復させる耐擦傷性試験の前後の反射率変化量が0.3%以下である、
反射防止フィルムである。
バインダー樹脂が、上記化合物(B)に由来する構造及び上記化合物(C)に由来する構造の少なくとも1種を含むことが好ましい。
(B)に由来する構造とは、化合物(B)を重合させて得られる構造であることが好ましく、(C)に由来する構造とは、化合物(C)を重合させて得られる構造であることが好ましい。
図1の反射防止フィルム10は、基材1と反射防止層2とを有する。反射防止層2は、基材1と反対側の表面に金属酸化物粒子3により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有する。
反射防止層2は、金属酸化物粒子3と、バインダー樹脂4とを含んでなる。
反射防止層の基材とは反対側の表面は、金属酸化物粒子によって形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有する。
ここで、モスアイ構造とは、光の反射を抑制するための物質(材料)の加工された表面であって、周期的な微細構造パターンをもった構造のことを指す。特に、可視光の反射を抑制する目的の場合には、780nm未満の周期の微細構造パターンをもった構造のことを指す。微細構造パターンの周期が380nm未満であると、反射光の色味がなくなり好ましい。また、周期が100nm以上であると波長380nmの光が微細構造パターンを認識でき、反射防止性に優れるため好ましい。モスアイ構造の有無は、走査型電子顕微鏡(SEM)、原子間力顕微鏡(AFM)等により表面形状を観察し、上記微細構造パターンが出来ているかどうか調べることによって確認することができる。
B/Aは、硬化後の反射防止層におけるバインダー樹脂と金属酸化物粒子の体積比により制御することができる。そのため、バインダー樹脂と金属酸化物粒子の配合比を適切に設計することが重要である。また、バインダー樹脂がモスアイ構造を作製する工程の中で基材に浸透したり、揮発したりすることにより反射防止層におけるバインダー樹脂と金属酸化物粒子の体積比が反射防止層形成用組成物中の配合比と異なる場合もあるため、基材とのマッチングを適切に設定することも重要である。
更に、B/Aを0.5以上にし、反射率を低減させるためには凸部を形成する金属酸化物粒子は均一に、高い充填率で敷き詰められていることが好ましい。また充填率が高すぎないことも重要であり、充填率が高すぎると隣り合う粒子同士が接触して凹凸構造のB/Aを小さくしてしまうためである。上記観点から、凸部を形成する金属酸化物粒子の含有量は、反射防止層全体で均一になるように調整されるのが好ましい。充填率は、SEMなどにより表面から凸部を形成する金属酸化物粒子を観察したときの最も表面側に位置した粒子の面積占有率として測定することができ、20%〜95%が好ましく、30〜80%がより好ましく、40〜70%が更に好ましい。
B/Aは、反射防止フィルムの断面SEM観察により測定することができる。反射防止フィルム試料をミクロトームで切削して断面を出し、適切な倍率(5000倍程度)でSEM観察する。観察し易いように、試料にはカーボン蒸着、エッチング等適切な処理を施してもよい。B/Aは、空気と試料が作る界面において、隣り合う凸部の頂点間の距離をA、隣り合う凸部の頂点を含み基材面と垂直な面内にて、隣り合う凸部の頂点を結ぶ直線とその垂直二等分線が粒子またはバインダー樹脂に到達する点である凹部との距離をBとして、100点測長したとき、B/Aの平均値として算出する。
SEM写真においては、写っているすべての凹凸について、隣り合う凸部の頂点間の距離Aと、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bとを正確に測長できない場合もあるが、その場合はSEM画像で手前側に写っている凸部と凹部に着目して測長すればよい。
なお、凹部は、SEM画像で測長する2つの隣り合う凸部を形成する粒子と同じ深度において測長することが必要である。より手前側に写っている粒子などまでの距離をBとして測長してしまうと、Bを小さく見積もってしまう場合があるからである。
本発明の反射防止フィルムにおける基材は、反射防止フィルムの基材として一般的に使用される透光性を有する基材であれは特に制限はないが、プラスチック基材又はガラス基材が好ましい。
プラスチック基材としては、種々用いることができ、例えば、セルロース系樹脂;セルロースアシレート(トリアセテートセルロース、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース)等、ポリエステル樹脂;ポリエチレンテレフタレート等、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、オレフィン系樹脂等を含有する基材が挙げられ、セルロースアシレート、ポリエチレンテレフタレート、又は(メタ)アクリル系樹脂を含有する基材が好ましく、セルロースアシレートを含有する基材がより好ましい。セルロースアシレートとしては、特開2012−093723号公報に記載の基材等を好ましく用いることが出来る。
プラスチック基材の厚さは、通常、10μm〜1000μm程度であるが、取り扱い性が良好で、透光性が高く、かつ十分な強度が得られるという観点から20μm〜200μmが好ましく、25μm〜100μmがより好ましい。プラスチック基材の透光性としては、可視光(特に波長380〜780nm)の全光線透過率が90%以上のものが好ましい。
本発明の反射防止フィルムは、反射防止層以外の機能層を有していてもよい。
たとえば、基材と反射防止層との間にハードコート層を有する態様が好ましく挙げられる。また、密着性を付与するための易接着層、帯電防止性を付与するための層等を備えていても良く、これらを複数備えていても良い。
ハードコート層は、硬化性化合物の架橋反応、又は、重合反応により形成されることが好ましい。例えば、ハードコート層は、多官能モノマー又は多官能オリゴマーを含むハードコート層形成用組成物を基材上に塗布し、多官能モノマー又は多官能オリゴマーを架橋反応、又は、重合反応させることにより形成することで作成することが好ましい。
多官能モノマー又は多官能オリゴマーの官能基(重合性基)としては、光、電子線、放射線重合性のものが好ましく、中でも光(好ましくは紫外線)重合性官能基が好ましい。
光重合性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、アリル基等の不飽和の重合性官能基等が挙げられ、中でも、(メタ)アクリロイル基が好ましい。
また、ハードコート層の強度は、鉛筆硬度試験で、H以上であることが好ましく、2H以上であることがさらに好ましい。さらに、日本工業規格(JIS) K 5600−5−4(1999)に従うテーバー試験で、試験前後の試験片の摩耗量が少ないほど好ましい。
ハードコート層を設けることにより、例えば鉛筆硬度試験を実施した際に、プラスチック基材(セルロースアシレート又はアクリル基材等)の傷つきをより防止することができる。
また、反射防止層形成用組成物の化合物(A)の一部を加熱によりハードコート層に浸透させるのが好ましい。
本発明の偏光板は、偏光子と、偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、保護フィルムの少なくとも1枚が本発明の反射防止フィルムである。
本発明のカバーガラスは、本発明の反射防止フィルムを保護フィルムとして有する。反射防止フィルムの基材がガラスのものであってもよいし、プラスチックフィルム基材を有する反射防止フィルムをガラス支持体上に貼り付けたものであってもよい。
本発明の画像表示装置は、本発明の反射防止フィルム又は偏光板を有する。
画像表示装置としては、陰極線管(CRT)を利用した表示装置、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、蛍光表示ディスプレイ(VFD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、及び液晶ディスプレイ(LCD)を挙げることができ、特に液晶表示装置が好ましい。
一般的に、液晶表示装置は、液晶セル及びその両側に配置された2枚の偏光板を有し、液晶セルは、2枚の電極基板の間に液晶を担持している。更に、光学異方性層が、液晶セルと一方の偏光板との間に一枚配置されるか、又は液晶セルと双方の偏光板との間に2枚配置されることもある。液晶セルは、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、OCB(Optically Compensatory Bend)モード、IPS(In−Plane Switching)モードなど様々な駆動方式の液晶セルが適用できる。
撹拌機、滴下装置および温度計を備えた容量200Lの反応器に、メチルアルコール67.00kgと、28質量%アンモニア水(水および触媒)25.00kgとを仕込み、撹拌しながら液温を34.7℃に調節した。一方、滴下装置に、テトラメトキシシラン13.45kgをメチルアルコール5.59kgに溶解させた溶液を仕込んだ。反応器中の液温を34.7℃に保持しながら、滴下装置から上記溶液を1時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに1時間、液温を上記温度に保持しながら撹拌することにより、テトラメトキシシランの加水分解および縮合を行い、シリカ粒子前駆体を含有する分散液を得た。この分散液を、瞬間真空蒸発装置((ホソカワミクロン(株)社製クラックス・システムCVX−8B型)を用いて加熱管温度175℃、減圧度200torr(27kPa)の条件で気流乾燥させることにより、シリカ粒子a−1を得た。平均一次粒径は195nm、粒子径の分散度(CV値)は3.4%であった。
5kgのシリカ粒子a−1をルツボに入れ、電気炉を用いて900℃で1時間焼成した後、冷却して、次いで粉砕機を用いて粉砕し、分級前焼成シリカ粒子を得た。さらにジェット粉砕分級機(日本ニューマ社製IDS−2型)を用いて解砕および分級を行うことにより焼成シリカ粒子b−1を得た。得られた焼成シリカ粒子b−1の平均一次粒径は186nm、粒子径の分散度(CV値)は3.4%であった。
5kgのシリカ粒子a−1をルツボに入れ、電気炉を用いて1050℃で1時間焼成した後、冷却して、次いで粉砕機を用いて粉砕し、分級前焼成シリカ粒子を得た。さらにジェット粉砕分級機(日本ニューマ社製IDS−2型)を用いて解砕および分級を行うことにより焼成シリカ粒子b−3を得た。得られた焼成シリカ粒子b−3の平均一次粒径は185nm粒子径の分散度(CV値)は3.4%であった。
焼成シリカ粒子b−1を水に浸漬してオートクレーブに入れ、121℃で24時間保持して熱水処理を行い、ついで乾燥することにより、熱水処理された焼成シリカ粒子d−1を得た。焼成シリカ粒子d−1の平均一次粒径は、焼成シリカ粒子b−1の平均一次粒径と同じであった。
焼成シリカ粒子b−1をアンモニアの濃度が0.5質量%のアンモニア水に24時間浸漬し、ついで乾燥することにより、アルカリ処理された焼成シリカ粒子d−2を得た。焼成シリカ粒子d−2の平均一次粒径は、焼成シリカ粒子b−1の平均一次粒径と同じであった。
焼成シリカ粒子b−1をシリカ粒子a−1の合成時と同様にして、粒子表面にてテトラメトキシシランの加水分解及び縮合を行い粒子成長させることにより、シラン化合物の加水分解物若しくは縮合物により表面修飾された焼成シリカ粒子d−3を得た。焼成シリカ粒子d−3の平均一次粒径は190nmであった。
焼成シリカ粒子b−3を水に浸漬してオートクレーブに入れ121℃で24時間保持して熱水処理を行い、ついで乾燥することにより、熱水処理された焼成シリカ粒子d−4を得た。焼成シリカ粒子d−4の平均一次粒径は、焼成シリカ粒子b−3の平均一次粒径と同じであった。
焼成シリカ粒子b−3をアンモニアの濃度が0.5質量%のアンモニア水に24時間浸漬し、ついで乾燥することにより、アルカリ処理された焼成シリカ粒子d−5を得た。焼成シリカ粒子d−5の平均一次粒径は、焼成シリカ粒子b−3の平均一次粒径と同じであった。
焼成シリカ粒子b−3をシリカ粒子a−1の合成時と同様にして、粒子表面にてテトラメトキシシランの加水分解及び縮合を行い粒子成長させることにより、シラン化合物の加水分解物若しくは縮合物により表面修飾された焼成シリカ粒子d−6を得た。焼成シリカ粒子d−6の平均一次粒径は190nmとなった。
5kgの焼成シリカ粒子b−1を、加熱ジャケットを備えた容量20Lのヘンシェルミキサ(三井鉱山株式会社製FM20J型)に仕込んだ。焼成シリカ粒子b−1を撹拌しているところに、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製KBM5103)45gを、メチルアルコール90gに溶解させた溶液を滴下して混合した。その後、混合撹拌しながら150℃まで約1時間かけて昇温し、150℃で12時間保持して加熱処理を行った。加熱処理では、掻き落とし装置を撹拌羽根とは逆方向に常時回転させながら、壁面付着物の掻き落としを行った。また、適宜、へらを用いて壁面付着物を掻き落とすことも行った。加熱後、冷却し、ジェット粉砕分級機を用いて解砕および分級を行い、シランカップリング剤処理シリカ粒子c−1を得た。平均一次粒径は186nmであった。シランカップリング剤処理シリカ粒子c−1の表面にはアクリロイル基が付与されている。
焼成シリカ粒子d−1〜d−3に対して、上記シランカップリング剤処理シリカ粒子c−1と同様の処理を行い、シランカップリング剤処理シリカ粒子c−2〜c−4を作製した。
固体29Si NMRを用いて、次の条件でシグナル強度Q2、Q1を測定し、ヒドロキシル基量(Q1×1+Q2×2)×R/T0を算出した。(外部標準としてTSPの測定を行いT0とした;Rはシリカ粒子の半径)
測定法: 29Si CP/MAS
観測周波数: 29Si : 59.63 MHz
スペクトル幅: 22675.74 Hz
積算回数: 24000回(TSPは4回)
コンタクトタイム: 5ms
90°パルス: 4.8μs
測定待ち時間: 2秒
MAS回転数: 3kHz
化学シフト: Q2は−91〜−94ppm、Q1は−100〜−102ppm、T0は0〜2ppm
上記各シリカ粒子8g、イルガキュア184(BASFジャパン(株)社製)0.3g、KAYARAD PET30(日本化薬(株)社製:ペンタエリストールトリアクリレート60%とペンタエリストールテトラアクリレート40%の混合物)7.7gをエタノール91gに投入し、10分間攪拌後、超音波分散機により10分間分散して15質量%の分散液を得た。この分散液をガラス板にウェット塗布量約3ml/m2で塗布し、酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら空冷メタルハライドランプで照射量600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化して試料を作成した。その後、ガラス板の表面に直交する方向にシリカ粒子が複数積み重なっていないことをSEMで観察した。この試料をトライボインデンター(ハイジトロン社製TI−950)を用いて直径1μmのダイヤモンド圧子、押し込み荷重0.05mNの測定条件で粒子の押し込み硬度を測定した。
表面のヒドロキシル基量及び粒子の押し込み硬度の測定結果を下記表1に示す。
各シリカ粒子を50g、MEK(メチルエチルケトン)200g、直径0.05mmジルコニアビーズ600gを直径12cmの1L瓶容器に入れ、ボールミルV−2M(入江商会)にセットし、250回転/分で10時間分散した。
シリカ粒子分散液(シリカ粒子濃度 20質量%) 31g
イルガキュア127 0.3g
M1245 0.2g
Sirius−501(重量平均分子量12000) 2.0g
KBM−4803(分子量306) 5.5g
化合物C1(分子量503.6) 1.0g
MEK 30g
エタノール 30g
をミキシングタンクに投入し、60分間攪拌し、15分間超音波分散機により分散し、孔径5μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して反射防止層形成用塗布液とした。
なお、上記シリカ粒子分散液は、表1に記載の各シリカ粒子を用いて上記の分散方法で作製したものである。
イルガキュア127:光重合開始剤(BASFジャパン(株)製)
Sirius−501(大阪有機化学工業(株)製)
KBM−4803(信越化学工業(株)製)
M1245:酸発生剤(東京化成工業;2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン)
還流冷却器、温度計を付けたフラスコに信越化学工業製KBE−9007 13.6gとペンタエリスリトールトリアクリレート16.4gとジラウリン酸ジブチル錫0.1g、トルエン70.0gを添加し、室温(20℃)で12時間撹拌した。撹拌後、メチルハイドロキノン500ppmを加え、減圧留去を行い上記化合物C1を得た。
ミキシングタンクに酢酸メチル10.5質量部、MEK10.5質量部、NKエステルA−TMMT(新中村化学(株)社製)28.82質量部、イルガキュア184(BASFジャパン(株)製)0.94質量部を投入し、攪拌して、孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハードコート層用塗布液(固形分濃度58質量%)とした。
セルローストリアセテートフィルム(TDH60UF、富士フイルム(株)製)上に、ハードコート層形成用塗布液を塗布し、窒素パージにより酸素濃度1.0体積%にしながら空冷メタルハライドランプで照射量15mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し、膜厚6μmのハードコート層を形成した。このようにしてハードコート層付き基材を作製した。
ハードコート層付き基材のハードコート層上に、下記表1に示すシリカ粒子を含む反射防止層形成用塗布液をグラビアコーターを用いてウェット塗布量約2.8ml/m2で塗布し、120℃で5分間乾燥した後、酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら空冷メタルハライドランプで照射量600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し、反射防止層を形成した。このようにして反射防止フィルムA−1〜A−13を作製した。
以下の方法により反射防止フィルムの諸特性の評価を行った。結果を表1に併せて示す。
反射防止フィルム試料をミクロトームで切削して断面を出し、断面にカーボン蒸着後10分間エッチング処理した。走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて5000倍で20視野観察、撮影した。得られた画像で、空気と試料が作る界面において、隣り合う凸部の頂点間の距離A、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bを100点測長し、B/Aの平均値として算出した。
反射防止フィルム試料を温度25℃、相対湿度60%で3時間調湿した後、JIS K 5600−5−4(1999)に記載の鉛筆硬度試験を行い、直後に評価を行った。試験後に鉛筆の引っ掻いた跡が見えない鉛筆の硬さを表1に示した。
反射防止フィルムの裏面(セルローストリアセテートフィルム側)をサンドペーパーで粗面化した後に黒色インクで処理し、裏面反射をなくした状態で、分光光度計V−550(日本分光(株)製)にアダプターARV−474を装着して、380〜780nmの波長領域において、入射角5°における積分反射率を測定し、平均反射率を算出した。
反射防止フィルムの反射防止層表面に、ラビングテスターを用いて以下の条件でこすりテストを行った後、上記反射率の測定方法と同様にして、こすりテスト後の反射防止フィルムの平均反射率を算出し、こすりテスト前の反射防止フィルムの平均反射率との差を求めて、耐擦傷性(フィルム表面に平行な方向の力に対する耐久性)の指標とした。
評価環境条件:25℃、相対湿度60%
こすり材:スチールウール(日本スチールウール(株)製、ゲレードNo.0000)
試料と接触するテスターのこすり先端部(1cm×1cm)に巻いて、バンド固定
移動距離(片道):13cm、
こすり速度:13cm/秒、
荷重:300g/cm2、
先端部接触面積:1cm×1cm、
こすり回数:20往復
2 反射防止層
3 金属酸化物粒子
4 バインダー樹脂
10 反射防止フィルム
A 隣り合う凸部の頂点間の距離
B 隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離
Claims (14)
- 平均一次粒径が150nm以上250nm以下、押し込み硬度が400MPa以上、かつ表面のヒドロキシル基量が1.00より大きい金属酸化物粒子を準備する工程と、
バインダー樹脂形成用重合性化合物と前記金属酸化物粒子とを含有する反射防止層形成用組成物を、基材上に塗布する工程と、
前記基材側の界面とは反対側の表面に前記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有する反射防止層を形成する工程と
を含む、
反射防止フィルムの製造方法。 - 前記金属酸化物粒子を準備する工程が、焼成シリカを、熱水処理、アルカリ処理、又はシラン化合物の加水分解物若しくは縮合物により表面修飾する工程である請求項1に記載の反射防止フィルムの製造方法。
- 前記反射防止層の凹凸形状は、隣り合う凸部の頂点間の距離Aと、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bとの比であるB/Aが0.5以上である請求項1又は2に記載の反射防止フィルムの製造方法。
- 前記バインダー樹脂形成用重合性化合物が、下記化合物(A)を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
(A)(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を有し、かつ分子量400未満の化合物 - 前記バインダー樹脂形成用重合性化合物が、下記化合物(B)及び下記化合物(C)の少なくとも1種を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。
(B)1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ前記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物
(C)(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物 - 前記金属酸化物粒子の表面に、不飽和二重結合を有する基を付与する工程を含み、
前記反射防止層形成用組成物が、表面に前記不飽和二重結合を有する基が付与された前記金属酸化物粒子を用いて調製される請求項1〜5のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。 - 前記基材上に、ハードコート層を形成する工程を含み、
前記反射防止層は、前記ハードコート層上に前記反射防止層形成用組成物を塗布して形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の反射防止フィルムの製造方法。 - 基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が150nm以上250nm以下の金属酸化物粒子を含有する反射防止層とを有する反射防止フィルムであって、
前記反射防止層は前記基材側の界面とは反対側の表面に前記金属酸化物粒子により形成された凹凸形状からなるモスアイ構造を有し、
前記金属酸化物粒子の押し込み硬度は400MPa以上であり、
前記反射防止層の前記基材側の界面とは反対側の表面を、スチールウールを用いて荷重300gで20回往復させる耐擦傷性試験の前後の反射率変化量が0.3%以下である、
反射防止フィルム。 - 前記反射防止層の凹凸形状は、隣り合う凸部の頂点間の距離Aと、隣り合う凸部の頂点間の中心と凹部との距離Bとの比であるB/Aが0.5以上である請求項8に記載の反射防止フィルム。
- 前記バインダー樹脂が、下記化合物(A)に由来する構造を含む請求項8又は9に記載の反射防止フィルム。
(A)(メタ)アクリロイル基以外の反応性基を有し、かつ分子量400未満の化合物 - 前記バインダー樹脂が、下記化合物(B)に由来する構造及び下記化合物(C)に由来する構造の少なくとも1種を含む請求項8〜10のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
(B)1分子中に3個以上の重合性基を有し、かつ前記重合性基は(メタ)アクリロイル基、並びに、水素原子、炭素原子、窒素原子及び酸素原子から選ばれる原子のみから構成される(メタ)アクリロイル基以外の重合性基から選択される、重量平均分子量400以上の化合物
(C)(メタ)アクリロイル基と、ヒドロキシル基及び加水分解可能な基の少なくとも1種が直接結合したケイ素原子とを有する、重量平均分子量300以上1000以下の化合物 - 偏光子と、前記偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、前記保護フィルムの少なくとも1枚が請求項8〜11のいずれか1項に記載の反射防止フィルムである偏光板。
- 請求項8〜11のいずれか1項に記載の反射防止フィルムを保護フィルムとして有するカバーガラス。
- 請求項8〜11のいずれか1項に記載の反射防止フィルム、又は請求項12に記載の偏光板を有する画像表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016062746A JP2017173761A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 |
PCT/JP2017/009084 WO2017163861A1 (ja) | 2016-03-25 | 2017-03-07 | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016062746A JP2017173761A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017173761A true JP2017173761A (ja) | 2017-09-28 |
Family
ID=59901247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016062746A Pending JP2017173761A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017173761A (ja) |
WO (1) | WO2017163861A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10829645B2 (en) * | 2016-04-04 | 2020-11-10 | Fujifilm Corporation | Method of manufacturing antireflection film, antireflection film, polarizing plate, cover glass, and image display device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6726809B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2020-07-22 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止フィルム、反射防止物品、偏光板、及び画像表示装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003192939A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 樹脂被覆微粒子、その製造方法および液晶表示装置用スペーサ |
WO2015152308A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 |
-
2016
- 2016-03-25 JP JP2016062746A patent/JP2017173761A/ja active Pending
-
2017
- 2017-03-07 WO PCT/JP2017/009084 patent/WO2017163861A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003192939A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 樹脂被覆微粒子、その製造方法および液晶表示装置用スペーサ |
WO2015152308A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10829645B2 (en) * | 2016-04-04 | 2020-11-10 | Fujifilm Corporation | Method of manufacturing antireflection film, antireflection film, polarizing plate, cover glass, and image display device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2017163861A1 (ja) | 2017-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102713528B1 (ko) | 반사 방지 필름, 편광판, 커버 유리, 화상 표시 장치, 및 반사 방지 필름의 제조 방법 | |
US10399309B2 (en) | Antireflection film, polarizing plate, cover glass, and image display device, and method for producing antireflection film | |
US20100196687A1 (en) | Antireflection laminate | |
JP6275072B2 (ja) | 反射防止積層体、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、及び反射防止積層体の製造方法 | |
KR102245476B1 (ko) | 반사 방지 필름, 편광판, 및 화상 표시 장치 | |
JP6131284B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 | |
TWI718535B (zh) | 抗反射膜、偏光板、及顯示設備 | |
WO2015152308A1 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 | |
US8617693B2 (en) | Antireflection laminate | |
JP6778646B2 (ja) | 反射防止フィルム、反射防止物品、偏光板、画像表示装置、モジュール、タッチパネル付き液晶表示装置、及び反射防止フィルムの製造方法 | |
JP6596572B2 (ja) | 積層体、積層体の製造方法、及び反射防止フィルムの製造方法 | |
JP2016061794A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、及び反射防止フィルムの製造方法 | |
WO2017163861A1 (ja) | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置 | |
JP6095238B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 | |
WO2018025818A1 (ja) | 積層体、反射防止物品、及びそれらの製造方法 | |
WO2018186241A1 (ja) | 積層体、三次元曲面を有する反射防止物品、反射防止物品の製造方法 | |
JP6343540B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 | |
JP6726809B2 (ja) | 反射防止フィルム、反射防止物品、偏光板、及び画像表示装置 | |
WO2019221573A1 (ko) | 반사 방지 필름, 편광판 및 디스플레이 장치 | |
WO2018034126A1 (ja) | 反射防止フィルム、反射防止物品、偏光板、画像表示装置、モジュール、タッチパネル付き液晶表示装置、及び反射防止フィルムの製造方法 | |
WO2018180003A1 (ja) | 積層体、積層体の製造方法、及び反射防止フィルムの製造方法 | |
JP2004291573A (ja) | 反射防止ハードコートフィルム | |
JP2017032781A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20170123 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190730 |