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JP2017169385A - 系統連系装置 - Google Patents

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JP2017169385A
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邦彦 齋木
Kunihiko Saiki
邦彦 齋木
敬一郎 土居
Keiichiro Doi
敬一郎 土居
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】系統連系装置における系統電圧復帰時の突入電流を抑制する。【解決手段】系統3の電圧低下時に系統電圧をサポートするDVS機能8と、DVS機能8に入力される系統電圧の変化率に制限を加える変化率制限手段9と、を備える系統連系装置1である。変化率制限手段9は、系統電圧復帰時に系統電圧VACに対して変化率制限処理を行い、変化率が制限された系統電圧VAC1をDVS機能8に出力する。変化率制限処理を行うことにより、系統電圧復帰後に数サイクル無効電流の出力を継続し、系統電圧復帰時にトランス10に流れる突入電流をDVS機能8により供給される無効電流で相殺する。【選択図】図1

Description

本発明は、事故時運転継続(FRT:Fault Ride Through)要件(以下、FRT要件という)に対応した系統連系装置に関する。特に、電圧低下からの復帰時に流れるトランスの突入電流を抑制するための制御技術を有する系統連系装置に関する。
太陽光発電システム及び風力発電設備などでは、系統送電線事故による瞬時電圧低下・瞬時周波数上昇や大規模電源脱落や系統分離による周波数変動により、一斉解列や出力低下継続などが発生して系統(電力系統)全体の電圧・周波数維持に大きな影響を与える可能性がある。そこで、系統事故による瞬時電圧低下時でも系統電圧低下レベルと電圧低下継続時間が規定の範囲内にある場合は運転が継続されるように、FRT要件を満たすシステムであることが求められている(例えば、非特許文献1)。非特許文献1には、系統連系装置における電圧低下中の運転継続性に関する規定が示されている。
また、非特許文献1では規定されていないが、電圧低下中に発生する(発電機などから出力される)無効電流を補償し、系統電圧をサポートするために、遅れの無効電流を出力する機能(DVS機能:Dynamic Voltage Support)がある(例えば、特許文献1,2)。DVS機能は、主に海外の連系規定に規定されている。
図14に、DVS機能8を有する系統連系装置14(PCS:Power Conditioning System)の制御構成図を示す。
系統連系装置14は、太陽電池、燃料電池などの直流電源2と系統3とを連系しており、インバータ4(INV)、リアクトルやコンデンサなどからなるフィルタ回路5(ZFIL)、PWM信号出力手段6、インバータ4の電流(IINV)を制御する制御手段7(ACR:Automatic Current Regulator)、DVS機能8、を備える。系統3とインバータ4との間に絶縁と変圧を目的としたトランス10(TF)が備えられている。
インバータ4は、スイッチングデバイスとこのスイッチングデバイスに逆並列接続される還流ダイオードとを備え、直流電流の流れる方向をスイッチングデバイスで切り替えることで直流電力を交流電力に変換する。PWM信号出力手段6は、インバータ4内にあるスイッチングデバイスのオンオフ信号を生成する。
DVS機能8は、系統電圧VACを参照し、系統電圧VACが所定の値(例えば、図15の特性図に示されたV1)よりも低下した場合に無効電力指令QREFを制御手段7へ出力し、インバータ4から系統3へ無効電力を供給させる。すなわち、インバータ4から系統3へ無効電流を流す。その際に、インバータ4の電流制限量以上の電流がインバータ4に流れようとした場合、インバータ4の保護のため有効電流を制御する必要がある。この場合は、有効電力指令PREFを低下させる。
図15は、系統電圧VACの変化に対するDVS機能8の入出力特性の一例を示す図である。図15に示すように、系統電圧復帰時の無効電力指令QREFの傾きは、系統電圧VACの実効値の傾きに依存している。通常のDVS機能8であれば、系統電圧VACの復帰に対して速やかに追従して無効電流=0となることが望ましい。
特開平11−262187号公報 特開2014−053975号公報
日本電気技術規格委員会、「系統連系規定 JEAC9701−2012」、系統連系専門部会、社団法人日本電気協会、2012年
しかしながら、FRT要件に対応した系統連系装置では、瞬時電圧低下などからの復電時にトランスの磁気飽和による突入電流が発生する。突入電流の発生は、電圧低下時と復帰時の系統電圧の位相差に要因がある受動的なものであり、その発生を制御により回避することは困難である。
突入電流は、一般にトランス定格電流や装置定格電流の数倍以上となり、上位系統における遮断容量の増加や、系統連系装置の遮断動作などによる装置停止などの可能性があるため、抑制することが望ましい。
突入電流を抑制する一般的な手法として、限流リアクトルの設置などがあるが、これらの対策はコストの増加要因になるため、別の対策を検討する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、系統連系装置における系統電圧復帰時の突入電流を抑制することを目的としている。
上記目的を達成する本発明の系統連系装置の一態様は、電力系統にトランスを介して接続されるインバータと、前記電力系統の系統電圧の低下に応じて前記インバータを制御する制御手段に無効電力指令を出力し、前記インバータに無効電流を出力させるDVS手段と、前記電力系統の系統電圧復帰後の所定の期間、前記DVS手段に前記無効電力指令を出力させる無効電流出力継続手段と、を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の系統連系装置の他の態様は、上記系統連系装置において、前記無効電流出力継続手段は、前記系統電圧復帰後の系統電圧の変化率に制限を加え、変化率が制限された系統電圧を前記DVS手段に出力することを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の系統連系装置の他の態様は、上記系統連系装置において、前記無効電流出力継続手段は、前記系統電圧復帰後の系統電圧に時間遅延を挿入して前記DVS手段に出力することを特徴としている。
以上の発明によれば、系統連系装置における系統電圧復帰時の突入電流が抑制される。
本発明の第1実施形態に係る系統連系装置の制御構成図である。 変化率制限手段の入出力特性を示す図である。 トランス内蔵型の系統連系装置の機器構成図である。 外部に連系トランスを有する系統連系装置の機器構成図である。 本発明の第2実施形態に係る系統連系装置の制御構成図である。 時間遅延手段の入出力特性を示す図である。 トランスを有する系統連系装置の概略図である。 系統電圧低下・復帰時の無効電流出力を示す図である(補償無効電流出力を行うが、トランスの突入電流がない場合)。 系統電圧低下・復帰時の無効電流出力を示す図である(トランスの突入電流のみで補償無効電流を出力しない場合)。 変化率制限を使用した場合の系統電圧低下・復帰時の無効電流出力を示す図である。 変化率制限を使用した場合における、補償無効電流による突入電流抑制効果を説明する説明図である。 時間遅延を使用した場合の系統電圧低下・復帰時の無効電流出力を示す図である。 時間遅延を使用した場合における、補償無効電流による突入電流抑制効果を説明する説明図である。 DVS機能を有する系統連系装置の制御構成図である。 系統電圧VACの変化に対するDVS機能の入出力特性を示す図である。
本発明の実施形態に係る系統連系装置について、図面を参照して詳細に説明する。
系統連系装置において、系統電圧復帰時にトランスに流れる突入電流は、トランスの励磁回路へ流れる無効電流であり、DVS機能によって系統連系装置が供給する無効電流の逆向きの成分である。そこで、本発明の実施形態に係る系統連系装置は、通常とは異なり、系統電圧復帰後に、DVS機能が数サイクル(所定の時間)無効電流の出力を継続することで、系統電圧復帰時にトランスに流れる突入電流をDVS機能により供給される無効電流で相殺し、突入電流のピーク値を抑制するものである。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る系統連系装置1の制御構成図である。なお、図14に示した従来技術に係る系統連系装置14と同じ構成については同じ符号を付し、異なる構成について詳細に説明する。
系統連系装置1は、太陽電池、燃料電池などの直流電源2と系統3とを連系しており、インバータ4(INV)、リアクトルやコンデンサなどからなるフィルタ回路5(ZFIL)、PWM信号出力手段6、インバータの電流(IINV)を制御する制御手段7(ACR)、DVS機能8、変化率制限手段9、を備える。系統3とインバータ4との間に絶縁と変圧を目的としたトランス10(TF)が備えられている。
変化率制限手段9は、系統電圧VACに対して変化率制限処理を行い、DVS機能8に変化率制限後の電圧VAC1を出力する。このような変化率制限処理を行うことで、系統電圧復帰後に数サイクル無効電流の出力が継続される。
図2に、系統電圧復帰時における変化率制限手段9の入出力特性例を示す。図2の上のグラフが入力特性図、下のグラフが出力特性図である。なお、図2におけるV1は、図15のV1と対応する。
DVS機能8の無効電力量演算の入力として用いる変化率制限後の電圧VAC1は、変化率制限処理を行うことにより系統電圧復帰時の電圧変化が系統電圧VACの電圧変化よりも緩やかになるため、それに伴い無効電力指令QREFの出力と無効電流の供給が時間T0(図2の下のグラフに示す)まで継続して行われることになる。そのため、前述した系統電圧復帰時にトランス10に流れる突入電流がDVS機能8により供給される無効電流で相殺され、突入電流のピーク値を抑制する制御が実現される。
なお、実施形態1に係る系統連系装置1の機器構成は、図3に示すようなトランス内蔵型の系統連系装置1Aであっても、図4に示すような外部に連系トランス11を有する系統連系装置1a,1bであっても制御構成に差異はなく、どちらの系統連系装置の構成としてもよい。
図3の系統連系装置1Aでは、インバータ4と内蔵されたトランス10とが表記されているが、実際には系統連系装置1Aは、フィルタ回路や遮断器、その他の補機など必要な機器を備えている。このような構成において、系統電圧低下時に出力する無効電力量は一般に1pu以下であり、この場合突入電流のピーク値を最大で1pu程度低減させることができる。
また、図4に示す系統連系装置1a,1bでは、上位に高圧系統3と連系するための連系トランス11を有する機器構成であるが、系統連系装置1a,1bはインバータ4だけでなく内蔵トランスやフィルタ回路、遮断器、その他補機など必要な機器を備えている。このような構成において、系統連系装置1a,1bの合計容量≦連系トランス11の容量であり、系統電圧低下時に出力する無効電力量も連系トランス11の容量よりも少なくなるが、突入電流のピークはトランス内蔵型の系統連系装置1Aと同様に低減が可能である。
[第2実施形態]
系統電圧復帰後に、DVS機能8に数サイクル(所定の時間)無効電流の出力を継続させることは、系統電圧VACの変化率制限処理を行うことだけでなく、系統電圧復帰時に時間遅延を挿入するなどの方法でも実現可能である。そこで、第2実施形態に係る系統連系装置では、時間遅延手段を設けることで、系統電圧復帰時の突入電流のピーク値を抑制する。つまり、第2実施形態に係る系統連系装置は、第1実施形態の系統連系装置1の変化率制限手段9の代わりに時間遅延手段を設けたものである。よって、系統連系装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る系統連系装置12は、直流電源2と系統3とを連系しており、インバータ4(INV)、フィルタ回路5(ZFIL)、PWM信号出力手段6、インバータの電流(IINV)を制御する制御手段7(ACR)、DVS機能8、時間遅延手段13、を備える。系統3とインバータ4との間に絶縁と変圧を目的としたトランス10(TF)が備えられている。
時間遅延手段13は、系統電圧復帰時の系統電圧VACに所定の時間の遅延時間を挿入し、遅延時間が挿入された電圧VAC2をDVS機能8に出力する。
図6に、系統電圧復帰時における時間遅延手段13の入出力特性例を示す。図6の上のグラフが入力特性図、下のグラフが出力特性図である。図6のV1は、図15のV1と対応する。この時間遅延機能によって、無効電力指令QREFの出力と無効電流の供給が時間T0(図6の下のグラフに示す)まで継続して行われることになる。
なお、第1実施形態に係る系統連系装置1と同様に、第2実施形態に係る系統連系装置12の機器構成は、図3に示すようなトランス内蔵型の系統連系装置1Aの構成であっても、図4に示すような外部に連系トランス11を有する系統連系装置1a,1bであっても制御構成に差異はなく、どちらの系統連系装置の構成としてもよい。
[突入電流抑制の原理について]
実施形態1に係る系統連系装置1及び実施形態2に係る系統連系装置12の突入電流抑制の原理について説明する。
図7は、トランス10を有する系統連系装置1において、系統電圧復帰時の無効電流の潮流を示したものである。図7の矢印は、系統電圧VACが低下した際に、系統電圧をサポートするためにインバータ4から出力される無効電流(以降、補償無効電流とする)と突入電流を示している。
図8は、系統電圧が低下・復帰した時の有効電流と無効電流出力の時系列図であり、DVS機能8により補償無効電流出力を行い、トランス10の突入電流がない場合を示している。図8ではトランス10の突入電流がないため、無効電流=補償無効電流となる。
補償無効電流は、系統3の電圧が低下した際に系統電圧を維持し、系統3に別途接続されている発電機が出力する無効電流を打ち消すための成分である。図8に示すように、系統電圧が低下した際にそれまで出力していた有効電流を補償無効電流に切り替える制御が行われ、系統電圧が復帰した際は速やかに有効電流へと復帰させられる。
図9は、系統電圧が低下・復帰した時の有効電流と無効電流出力の時系列図であり、DVS機能8が動作しない場合を示す。つまり、無効電流はトランス10の突入電流のみで補償無効電流が出力されない場合を示している。
トランス10の突入電流は、系統電圧が低下した際の位相と復帰した際の位相が異なる場合に流れる。図9では突入電流が流れうる包絡線を点線で示しているが、このように復帰直後にピーク値が定格電流の数倍になる電流が流れるため、その他機器への影響が大きい。この電流は系統3から見た場合には遅れの無効電流となるが、系統連系装置1から見た場合には進みの無効電流となる。
つまり、突入電流は系統連系装置1から見て進みの無効電流であるため、遅れの無効電流を同じタイミングで流すことで打ち消すことが可能である。この遅れの無効電流にDVS機能8による補償無効電流を用いることで、機能の齟齬なく突入電流を抑制することができる。
図10は、変化率制限手段9を有する系統連系装置1における、系統電圧が低下・復帰した時の有効電流と無効電流出力の時系列図であり、トランス10の突入電流がない場合を示している。なお、図10中の点線部は、変化率制限を使用しない場合の有効電流と無効電流を示している。図10ではトランス10の突入電流がないため、無効電流=補償無効電流となる。
図10に示すように、系統電圧復帰時に変化率制限を使用することで、系統電圧復帰後に所定の期間補償無効電流の出力が継続される。なお、変化率制限手段9が、系統電圧VACの変化率を制限することにより補償無効電流の出力を継続させる時間は、無制限に遅延できるわけではない。例えば、非特許文献1では、電圧復帰後の出力復帰特性が規定されているため、その範囲内の変化率制限をかけることになる。しかし、突入電流が特に問題となるのは電圧復帰後の数サイクルのみなので、十分な効果を期待できる。図10において、有効電流及び無効電流が変化している期間Tが、変化率制限をかける範囲となる。なお、DVS機能8が出力する無効電力指令QREFは、図10の無効電流の時間変化に同期する。
図11に、系統連系装置1の補償無効電流の復帰遅延によるトランスの突入電流の抑制効果を示す。点線は電圧復帰後の無効電流であり、図9の点線と図10の期間Tの無効電流(補償無効電流)が重畳された波形となっている。補償無効電流を有効電流へと切り替える際に変化率制限を挿入することで、系統電圧復帰後に数サイクル補償無効電流の出力が継続することで、変化率制限手段9がない場合(例えば、図9の点線に示す場合)よりも突入電流(図中点線で示す)が抑制される。
図12は、時間遅延手段13を有する系統連系装置12における、系統電圧が低下・復帰した時の有効電流と無効電流出力の時系列図であり、トランス10の突入電流がない場合を示している。図12ではトランス10の突入電流がないため、無効電流=補償無効電流となる。
補償無効電流について電圧復帰時の有効電流へと切替え時に時間遅延を挿入することで、系統電圧復帰後に所定の期間補償無効電流の出力が継続される。この遅延時間量は、無制限に入られるわけではなく、例えば、非特許文献1では、電圧復帰後の出力復帰特性が規定されているため、その範囲内の遅延を挿入することになる。しかし、突入電流が大きく問題となるのははじめの数サイクルのみで、収束が早いため十分な効果を期待できると考えられる。図12のTが遅延時間をかける範囲となる。なお、DVS機能8が出力する無効電力指令QREFは、図12の無効電流の時間変化にほぼ同期する。
図13に、系統連系装置12の補償無効電流の復帰遅延によるトランス10の突入電流の抑制効果を示す。点線は電圧復帰後の無効電流であり、図9の点線と図12の期間Tの無効電流(補償無効電流)が重畳された波形となっている。補償無効電流を有効電流と切り替える際に時間遅延を挿入することで、時間遅延手段13がない場合(例えば、図9の点線に示す場合)よりも突入電流が抑制される。
系統連系装置1,12は、一般的に電流源とみなすため、トランス10の突入電流は電圧源である系統3から供給される。したがって、系統連系装置1,12から見たトランス10の突入電流は殆どの場合進みの無効電流となり、図3に示した内蔵されたトランス10の場合でも、図4に示した外部に連系トランス11を有する場合でも、系統電圧復帰後に所定の期間補償無効電流の出力を継続する制御を適用することで突入電流の抑制が可能になる。
以上のような本発明の実施形態に係る系統連系装置1,12は、FRT要件に対応した系統連系装置1,12において、系統電圧低下時に無効電流を出力する機能の系統電圧復帰時に、変化率制限もしくは時間遅延を挿入することで、電圧低下からの復帰時に発生するトランス10(または連系トランス11)の突入電流を抑制することができる。これにより、突入電流が原因で発生する系統連系装置1,12の遮断器動作などによる装置停止がなくなり、系統連系装置1,12の信頼性が向上する。
突入電流は、トランスの磁気飽和により励磁インピーダンスが急減したことにより系統3から流れ込む遅れの無効電流である。また、突入電流は、一般に数サイクルで問題にならない程度に減衰するので、この数サイクルの期間の突入電流を抑制することが重要となる。そこで、本発明の実施形態に係る系統連系装置1,12では、系統電圧復帰時に所定の期間補償無効電流の出力を継続することで、この無効電流が打ち消され、突入電流が抑制される。
また、突入電流の抑制より、系統連系装置1,12の上位系統における遮断容量を低減させることができるため、システムの小型化の効果がある。
なお、本発明の系統連系装置は、実施形態に限定されるものではなく、その特徴を損なわない範囲で適宜設計変形が可能である。
1,12…系統連系装置
1A…系統連系装置
1a,1b…系統連系装置
2…直流電源
3…系統(電力系統)
4…インバータ
5…フィルタ回路
6…PWM信号出力手段
7…制御手段
8…DVS機能(DVS手段)
9…変化率制限手段(無効電流出力継続手段)
10…トランス
11…連系トランス
13…時間遅延手段(無効電流出力継続手段)

Claims (3)

  1. 電力系統にトランスを介して接続されるインバータと、
    前記電力系統の系統電圧の低下に応じて前記インバータを制御する制御手段に無効電力指令を出力し、前記インバータに無効電流を出力させるDVS手段と、
    前記電力系統の系統電圧復帰後の所定の期間、前記DVS手段に前記無効電力指令を出力させる無効電流出力継続手段と、を備える
    ことを特徴とする系統連系装置。
  2. 前記無効電流出力継続手段は、前記系統電圧復帰後の系統電圧の変化率に制限を加え、変化率が制限された系統電圧を前記DVS手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 前記無効電流出力継続手段は、前記系統電圧復帰後の系統電圧に時間遅延を挿入して前記DVS手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
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