JP2017159455A - 成形体及びスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの上昇を抑えると共に、ヒケの発生を低減させた成形体及びスイッチ装置を提供する。【解決手段】板状の基体と、基体の一方の面に、当該基体に対して垂直方向に設けられた交差状リブ10と、を備えた成形体であって、基体と交差状リブ10とが一体に形成されており、交差状リブ10は、当該交差状リブ10の略中央に構成された交差部11と、交差部11に接合され、交差部11の外側方向に延在して構成された複数の枝部12と、を有し、交差部11は、当該交差部の略中央に幹部11aを有しており、幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1が、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積C2以下となっている。【選択図】図4
Description
本発明は各種装置に用いられる成形体、及び当該成形体を用いたスイッチ装置に関し、特に、各種装置の外観面の裏側にリブが一体に形成された成形体に関する。
従来から、樹脂を射出成形することによって形成される成形体には、ヒケが発生することがある。例えば、操作面の裏面に突出したリブを有する合成樹脂で生成されたスイッチ装置等の操作ノブは、樹脂を射出成形することによって成形されるため、上記リブの部分と他の部分とで厚さが異なってしまうことがある。
そのため、射出成形後における樹脂の収縮状態が、リブの部分と他の部分とで相違し、操作ノブの操作面(外観面)にヒケと称される変形が発生しやくなる。特に、リブの形状が射出成形時における樹脂の流れ方向と直交する場合には、リブの形状が樹脂の流れ方向と平行な場合よりも、ヒケがより発生しやすくなる傾向にある。そのため、ヒケが操作ノブの外観面に発生した場合、操作ノブの美観が損なわれてしまうことになる。
このようなヒケの発生を抑制した成形体として、下記の特許文献1に記載のサイドモール900が知られている。図12及び図13を用いてサイドモール900について説明する。
自動車の車体の側部には、装飾性向上あるいは車体保護のためにサイドモールが取付けられることがある。サイドモールには、クリップによって車体に取り付けられるものと、両面接着テープで車体に取り付けられるものとがあり、特に両面接着テープで取り付けられるものについては、位置決め構造が設けられている。サイドモール900には、位置決めボス915及び916からなる位置決め構造が設けられている。
図12に示すように、サイドモール900は、車体への位置決めを行なうための位置決めボス915,916が外観面の裏面に形成されており、サイドモール900の長手方向L1の一端911は、サイドモール900の射出成形時のゲート位置とされる。複数の位置決めボス915,916のうち少なくとも一つは、平面視T字形状をしたT字形の位置決めボス916であり、他の少なくとも一つは、平面視十字形状をした十字形の位置決めボス915からなる。図13に示すように、位置決めボス915,916の、サイドモール900の長手方向L1と直交する面915c,916cの根本には肉盗み部915d,916dが形成されている。
このように、位置決めボス915,916の面915c,916cの根本に肉盗み部915d,916dを形成することによって、位置決めボス915,916が設けられている箇所のサイドモール900の外観面にヒケを生じにくく、しかも射出成形の際の脱型時に位置決めボス915,916からスライド駒が離れやすく、位置決めボスに破損を生じにくいという効果を奏する。
しかしながら、サイドモール900のような成形体では、射出成形時における樹脂の流れ方向を意識した設計が必要であると共に、肉盗み部の形状作成のため金型に対しアンダーカットを施すこととなる。そのため、アンダーカット用のスライドコアが必要となることによって金型が高価となり、その結果、コストが上昇するという問題があった。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、コストの上昇を抑えると共に、ヒケの発生を低減させた成形体及びスイッチ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の成形体は、板状の基体と、前記基体の一方の面に、当該基体に対して垂直方向に設けられた交差状リブと、を備えた成形体であって、前記基体と前記交差状リブとが一体に形成されており、前記交差状リブは、当該交差状リブの略中央に構成された交差部と、前記交差部に接合され、前記交差部の外側方向に延在して構成された複数の枝部と、を有し、前記交差部は、当該交差部の略中央に幹部を有しており、前記幹部に内接する第1内接円の面積が、前記枝部の最大幅に内接する第2内接円の面積以下となっている、という特徴を有する。
このように構成された成形体は、交差状リブの幹部に内接する第1内接円の面積を枝部の最大幅に内接する第2内接円の面積以下としたので、交差部における収縮量を抑えることができる。そのため、交差部と枝部との間で収縮量に差が生じない。その結果、コストの上昇を抑えて、基体におけるヒケを低減させることができる。
また、上記の構成において、前記交差部で座繰り部が形成されることによって前記幹部が形成されている、という特徴を有する。
このように構成された成形体は、交差部11において座繰り部を形成することによって、第1内接円の面積が第2内接円の面積以下となるような幹部を容易に形成することができる。
また、上記の構成において、前記基体の他方の面が、成形体自身が取り付けられる装置の外観面となっている、という特徴を有する。
このように構成された成形体は、成形体自身が取り付けられる装置の外観面のヒケを低減させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明のスイッチ装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の成形体を有した操作ノブと、前記操作ノブが操作されることに対応して導通するスイッチ部と、を備えている、という特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、操作ノブとしてヒケを低減させた成形体を使用しているため、操作ノブにおけるヒケを低減させることができる。
本発明の成形体は、交差状リブの幹部に内接する第1内接円の面積を枝部の最大幅に内接する第2内接円の面積以下としたので、交差部における収縮量を抑えることができる。そのため、交差部と枝部との間で収縮量に差が生じない。その結果、コストの上昇を抑えて、基体におけるヒケを低減させることができる。また、本発明のスイッチ装置は、操作ノブとしてヒケを低減させた成形体を使用しているため、操作ノブにおけるヒケを低減させることができる。
以下、本発明の成形体100の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、成形体100を応用したスイッチ装置200、シーソースイッチ用成形体300、及びパネル用成形体400の実施形態について図面を参照しながら説明する。成形体100は、例えば、スイッチ装置等各装置の一部として用いられる。尚、本発明の成形体の用途については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。また、本明細書では、特に断りの無い限り、各図面のX1側を右側、X2側を左側、Y1側を後側、Y2側を前側、Z1側を上側、Z2側を下側として説明する。
[第1実施形態]
最初に、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態である成形体100の構成について説明する。図1は、成形体100を上方向から見た斜視図であり、図2は、成形体100を下方向から見た斜視図であり、図3は、成形体100を下方向から見た拡大斜視図である。また、図4は、交差状リブ10を下方向から見た拡大平面図である。
最初に、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態である成形体100の構成について説明する。図1は、成形体100を上方向から見た斜視図であり、図2は、成形体100を下方向から見た斜視図であり、図3は、成形体100を下方向から見た拡大斜視図である。また、図4は、交差状リブ10を下方向から見た拡大平面図である。
図1に示すように、成形体100は、スイッチ装置等の各種の装置90に内蔵された被操作体95を操作するための操作体として適用される。成形体100は、合成樹脂によってなり、図1及び図2に示すように、板状の基体17と、この基体17の一方の面(Z2側の面)である天井面17bに、交差状リブ10とガイド部19とを備えている。基体17と交差状リブ10とガイド部19とは、射出成形によって一体に形成されている。尚、本発明の成形体は各種装置の操作体に限らず、装置の一部として、射出成形によってリブ等の突出物が基体に一体に形成されているものであれば良い。
成形体100の基体17は、図1に示すように、平面視で矩形状をしている。基体17の他方の面(上側の面)は、成形体100が取り付けられる装置90の操作面であると共に、外観面17aとなる。従って、成形体100の基体17の上側の面(外観面17a)の美観を損なわないようにする必要がある。
ガイド部19は、図2に示すように、基体17の一方の面である天井面17bから、当該天井面17bに対して垂直方向に突出するように設けられており、図1に示す装置90内の被操作体95への操作を行なう際、操作体である基体17を上下方向に案内するように設けられている。
交差状リブ10も、図2及び図3に示すように、基体17の一方の面である天井面17bから、当該天井面17bに対して垂直方向に突出するように設けられており、その突出した先端に、基体17の天井面17bに対して平行な当接面10aを有している。当接面10aは、図1で示した装置90内の被操作体95を操作可能とするため、被操作体95の上側の被操作面に当接するように構成されている。当接面10aは、被操作体95の被操作面の左右方向及び前後方向における端部の近傍まで当接するだけの長さを、左右方向及び前後方向に有している。
交差状リブ10は、当接面10aにおいて、図3及び図4に示すように、左右方向に延在する面と前後方向に延在する面とが平面視で略十字状に交差するように構成されている。即ち、交差状リブ10は、当該交差状リブ10の略中央に構成された交差部11と、この交差部11に接合され、交差部11の外側方向(左右方向及び前後方向)に延在して構成された4本の枝部12と、を有して構成されている。
枝部12は、図4に示すように、それぞれの左右方向又は前後方向に所定の幅W2を有して、略矩形状に形成されている。本実施形態では、枝部12が略矩形状に形成されているが、矩形状でなく円形形状等他の形状に形成されていても良い。
交差部11は、当該交差部11の略中央に幹部11aを有している。当該幹部11aと枝部12とは、4本の接続部11cによって繋がっている。4本の接続部11cは、それぞれ所定の幅W1を有して略矩形状に形成されている。
幹部11aは、交差部11の中心点に対して互いに90°離れた交差部11の周囲四方向から座繰り部11bが形成されることによって形成される。座繰り部11bは、外側から内側に向けて、その幅が小さくなるようなくさび状に形成されている。交差部11に複数の座繰り部11bが形成されることによって、上述した4本の接続部11cそれぞれの幅W1が枝部12の幅W2より小さく設定されることになる。
その結果、幹部11aに内接する、図示した仮想線からなる第1内接円C1の面積S1は、枝部12の最大幅に内接する、図示した仮想線からなる第2内接円C2の面積S2以下とすることができる。尚、当該面積S1は面積S2以下とすると共に、強度を考慮して面積S2の1/2以上とすることが望ましい。
もしも、交差状リブ10を、左右方向に延在する面と前後方向に延在する面とが平面視で十字状に交差するように構成したとしても、接続部11cの幅W1と枝部12の幅W2とが同じであった場合、即ち第1内接円C1の面積S1が第2内接円C2の面積S2より大きくなった場合、交差部11と枝部12との間で収縮量に差が生じてしまい、その結果、基体17の上側の面、即ち外観面17aにヒケが発生してしまう。
成形体100では、接続部11cの幅W1を枝部12の幅W2に対して所定の比率で小さく設定して、幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1が枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下となるようにした。このような構造によって、交差部11における収縮量を抑えることができ、交差部11と枝部12との間で収縮量に差が生じないようにすることができる。
また、成形体100では、射出成形時における樹脂の流れ方向を意識した設計が必要なく、スライドコアを必要としないため金型が高価とならず、コストの上昇を抑えることができる。その結果、コストの上昇を抑えて、ヒケの発生を抑えることができる。
また、交差部11に座繰り部11bを形成するだけで、幹部11aを形成させることができるため、幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1が枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下となるようにすることが容易にできる。
また、基体17の外観面17a、即ち成形体100自身が取り受けられる装置90の外観面のヒケを低減させることができるので、装置90の美観が損なわれることがない。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の成形体100の第1変形例である成形体110及び第2変形例である成形体120の構造について説明する。図5(a)は、第1変形例の成形体110の斜視図であり、図5(b)は、成形体110の交差状リブ10の拡大平面図である。また、図6(a)は、第2変形例の成形体120の斜視図であり、図6(b)は、成形体120の交差状リブ10の拡大平面図である。尚、図5及び図6における各構成要件の符号として、成形体100の各構成要件の符号と同一の符号を使用する。また、成形体110及び成形体120の成形体100に対する相違点は、交差状リブ10の平面視における形状が異なるだけであるので、交差状リブ10の平面視における形状以外の構造については説明を省略する。
最初に、本発明の成形体100の第1変形例である成形体110について説明する。成形体110は、成形体100と同様に、スイッチ装置等の各種の装置に内蔵された被操作体を操作するための操作体として適用される。
成形体110の交差状リブ10は、図5(a)に示すように、基体17の一方の面である天井面17bから、当該天井面17bに対して垂直方向に突出するように設けられており、その突出した先端に、基体17の天井面17bに対して平行な当接面10aを有している。
交差状リブ10は、当接面10aにおいて、図5(b)に示すように、当該交差状リブ10の略中央に構成された交差部11と、この交差部11に接合され、交差部11の外側方向(左右方向及び前後方向)に延在して構成された4本の枝部12と、を有して構成されている。枝部12は、矩形状に形成されている。
交差部11は、当該交差部11の略中央に幹部11aを有している。当該幹部11aと枝部12とは、4本の接続部11cによって繋がっている。4本の接続部11cは、それぞれ所定の幅を有して矩形状に形成されている。
幹部11aは、交差部11の中心点に対して互いに90°離れた交差部11の周囲四方向から座繰り部11bが形成されることによって形成される。座繰り部11bは、成形体100とは異なり、矩形状に形成されている。
成形体110では、成形体100と同様に、幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1を、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下とした。
幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1を、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下とし、交差部11における収縮量を抑えることで、交差部11と枝部12との間で収縮量に差が生じないようにした。その結果、コストの上昇を抑えて、ヒケの発生を抑えることができる。
次に、本発明の成形体100の第2変形例である成形体120について説明する。成形体120は、成形体100と同様に、スイッチ装置等の各種の装置に内蔵された被操作体を操作するための操作体として適用される。
成形体120の交差状リブ10は、図6(a)に示すように、基体17の一方の面である天井面17bから、当該天井面17bに対して垂直方向に突出するように設けられており、その突出した先端に、基体17の天井面17bに対して平行な当接面10aを有している。
交差状リブ10は、当接面10aにおいて、図6(b)に示すように、当該交差状リブ10の略中央に構成された交差部11と、この交差部11に接合され、交差部11の外側方向(左右方向及び前後方向)に延在して構成された4本の枝部12と、を有して構成されている。枝部12は、矩形状に形成されている。
交差部11は、当該交差部11の略中央に幹部11aを有している。当該幹部11aと枝部12とは、4本の接続部11cによって繋がっている。4本の接続部11cは、それぞれ、枝部12から幹部11aに向かって徐々にその幅が小さくなるように形成されている。
幹部11aは、交差部11の中心点に対して互いに90°離れた交差部11の周囲四方向から座繰り部11bが形成されることによって形成される。座繰り部11bは、成形体100と同様に、くさび状に形成されている。
成形体120でも、成形体100と同様に、幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1を、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下とした。
幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1を、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下とし、交差部11における収縮量を抑えることで、交差部11と枝部12との間で収縮量に差が生じないようにした。その結果、コストの上昇を抑えて、ヒケの発生を抑えることができる。
上述したように、成形体100、成形体110、及び成形体120それぞれの交差状リブ10は、当接面10aにおいて、左右方向に延在する面と前後方向に延在する面とが平面視で十字状に交差するようにした。即ち、交差部11と枝部12とを十字状に構成したが、交差部11と枝部12とを、平面視で三俣状に交差するように構成しても良いし、平面視で五俣状や六俣状等に交差するように構成しても良い。
更に、成形体100、成形体110、及び成形体120それぞれの交差状リブ10は、当接面10aにおいて、枝部12の形状を矩形状又は略矩形状に形成したが、接続部11cを枝部12に含め、その幅を幹部11aに向かうに従って徐々に小さくなるようにし、枝部12を幹部11aに直接接合するように構成しても良い。尚、その場合、枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2は、枝部12上で幹部11aに対して最も離れて位置することになる。
[第2実施形態]
次に、図1、図7及び図8を参照して、本発明の第2実施形態であるスイッチ装置200の構造について説明する。図7は、スイッチ装置200の平面図であり、図8は、図7におけるA−A線から見たスイッチ装置200の断面図である。尚、スイッチ装置200の上方から見た斜視図は、図1で示したものと同様であるため、図1を、スイッチ装置200を上方から見た斜視図として代用する。
次に、図1、図7及び図8を参照して、本発明の第2実施形態であるスイッチ装置200の構造について説明する。図7は、スイッチ装置200の平面図であり、図8は、図7におけるA−A線から見たスイッチ装置200の断面図である。尚、スイッチ装置200の上方から見た斜視図は、図1で示したものと同様であるため、図1を、スイッチ装置200を上方から見た斜視図として代用する。
スイッチ装置200は、押しボタンスイッチ装置であり、前述した成形体100と同一のものをスイッチ装置200の操作ノブ26として用いたものである。そのため、操作ノブ26を構成する交差状リブ20及びその他の詳細な構造については、その説明を省略する。
スイッチ装置200は、図1、図7及び図8に示すように、筐体23と、操作ノブ26と、操作ノブ26が操作されることに対応して導通するスイッチ部25と、絶縁基板28と、を備えている。操作ノブ26は、図7及び図8に示すように、操作部27と交差状リブ20とガイド部29とを有して構成されている。尚、図1における装置90がスイッチ装置200の筐体23に相当し、被操作体95がスイッチ部25に相当する。
操作部27は、図7に示すように、平面視で矩形状をしている。操作部27の上側の面はスイッチ装置200の操作面27aとなる。スイッチ装置200の筐体23は、操作ノブ26を内側に収納可能に構成されており、操作ノブ26の外形より大きな外形を有する矩形状をしている。
ガイド部29は、図8に示すように、操作部27の一方の面である天井面27bから、当該天井面27bに対して垂直方向(Z2方向)に突出するように設けられていると共に、スイッチ部25への操作を行なう際、操作ノブ26を上下方向に案内するように設けられている。
交差状リブ20も、操作面27aの一方の面である天井面27bから、当該天井面27bに対して垂直方向に突出するように設けられており、その突出した先端に、天井面27bに対して平行な当接面20aを有している。尚、交差状リブ20は、前述した成形体100の交差状リブ10と同一の構造を有している。
絶縁基板28は、スイッチ装置200の筐体23内の下側部に備えられている。絶縁基板28には、電子回路(図示せず)が設けられており、スイッチ装置200が取り付けられる機器内の電子回路に接続される。
スイッチ部25は絶縁基板28上に取り付けられている。スイッチ部25は、ラバードーム25a、可動接点25c及び絶縁基板28上に設けられている複数の固定接点25dを有して構成されている。
ラバードーム25aはその下側端が上側端より広いドーム形状となっており、エラストマー(高分子弾性体)等の弾性を有する材料で形成されている。ラバードーム25aの下側端及び上側端は、図7に示すように、平面視でそれぞれ円形状に形成されている。ラバードーム25aの内部には、図8に示すように、肉厚部25bが形成されている。
また、肉厚部25bの下面には、カーボン又は銀等の導電性を有する導電部材からなる可動接点25cが設けられている。絶縁基板28上の複数の固定接点25dも同様に導電部材からなり、絶縁基板28上で可動接点25cと対向する位置に設けられている。
スイッチ部25は、ラバードーム25aの上側の面に操作ノブ26の交差状リブ20の当接面20aが当接し、操作ノブ26を上方から下方へ押圧操作することによって可動接点25cが下方向に押下される。この可動接点25cが複数の固定接点25dに同時に接触することによって複数の固定接点25d間が導通するように構成されている。
尚、交差状リブ20の当接面20aの左右方向及び前後方向の長さは、操作ノブ26が押圧操作される際の押圧力がラバードーム25aに対して効率よく伝わるように、ラバードーム25aの上側の面の円形状の直径とほぼ同一に設定されている。
本発明のスイッチ装置200においては、ヒケを低減させた成形体100と同一の構造を有する成形体を操作ノブ26として使用しているため、交差状リブ20における交差部21と枝部22(図7参照)との間で収縮量に差が生じない。その結果、操作ノブ26におけるヒケの発生を抑えることができる。
[第3実施形態]
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第3実施形態であるシーソースイッチ用成形体300の構造について説明する。図9は、シーソースイッチ用成形体300を上方向から見た斜視図であり、図10は、シーソースイッチ用成形体300を下方向から見た斜視図である。
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第3実施形態であるシーソースイッチ用成形体300の構造について説明する。図9は、シーソースイッチ用成形体300を上方向から見た斜視図であり、図10は、シーソースイッチ用成形体300を下方向から見た斜視図である。
シーソースイッチ用成形体300は、押しボタン型のシーソースイッチ装置に用いられる成形体であり、前述したスイッチ装置200と同様に操作ノブとして用いられるものである。尚、操作ノブを構成する交差状リブ30は、成形体100の交差状リブ10に対して、その上下方向の長さが短くなっているだけであり、その他の構造は交差状リブ10と同様であるため、その詳細な構造については説明を省略する。
シーソースイッチ用成形体300は、図9に示すように、シーソースイッチ装置の筐体33に内蔵された2個のスイッチ部25を操作するための操作ノブとして適用される。尚、スイッチ部25は、前述したスイッチ装置200に使用されたスイッチ部25と同一であるため、その説明を省略する。
シーソースイッチ用成形体300は、合成樹脂によってなり、図9及び図10に示すように、板状の基体37と、この基体37の一方の面(Z2側の面)である天井面37bに、2つの交差状リブ30と2つの支持部39とを備えている。基体37と交差状リブ30と支持部39とは、射出成形によって一体に形成されている。
シーソースイッチ用成形体300の基体37は、シーソースイッチ用成形体300自身が取り付けられるシーソースイッチ装置の操作体であり、平面視で2つの交差状リブ30間の方向(Y1−Y2方向)に長い長方形形状をしている。基体37の他方の面(上側の面)は、シーソースイッチ用成形体300が取り付けられるシーソースイッチ装置の操作面であり、シーソースイッチ装置の外観面37aとなる。従って、シーソースイッチ用成形体300の基体37の上側の面(外観面37a)の美観を損なわないようにする必要がある。
シーソースイッチ用成形体300は、2つの支持部39によって支持された状態で筐体33に取り付けられている。支持部39は、図10に示すように、基体37の一方の面である天井面37bから、当該天井面37bに対して垂直方向に設けられていると共に、中央に円形の穴を有している。シーソースイッチ用成形体300は、筐体33内で、2つの支持部39を介して揺動自在となるよう構成されている。
2つの交差状リブ30も、基体37の一方の面である天井面37bから、当該天井面37bに対して垂直方向に突出するように設けられており、その突出した先端に、基体37の天井面37bに対して平行な当接面30aを有している。当接面30aは、シーソースイッチ装置内のスイッチ部25を操作可能とするため、スイッチ部25の上側の面、即ちラバードーム25aに当接するように構成されている。
交差状リブ30は、成形体100における交差状リブ10と同様に、当接面30aにおいて、当該交差状リブ30の略中央に構成された交差部31と、この交差部31に接合され、交差部31の外側方向(左右方向及び前後方向)に延在して構成された4本の枝部32と、を有して構成されている。
当接面30aは、スイッチ部25の有する上側の面の左右方向及び前後方向における端部まで当接するだけの長さを、左右方向及び前後方向に有している。尚、シーソースイッチ用成形体300が取り付けられるシーソースイッチ装置におけるスイッチ部25の動作については、スイッチ装置200内におけるスイッチ部25の動作と同様である。
シーソースイッチ用成形体300においても、交差状リブ30が成形体100の交差状リブ10と同様の構造を有しているため、交差部31と枝部32との間で収縮量に差が生じない。その結果、シーソースイッチ用成形体300のコストのヒケの発生を抑えることができる。
[第4実施形態]
次に、図11を参照して、本発明の第4実施形態であるパネル用成形体400の構造について説明する。図11は、図11(a)がパネル用成形体400の下側方向から見た斜視図であり、図11(b)が交差状リブ40の下側方向から見た拡大平面図である。
次に、図11を参照して、本発明の第4実施形態であるパネル用成形体400の構造について説明する。図11は、図11(a)がパネル用成形体400の下側方向から見た斜視図であり、図11(b)が交差状リブ40の下側方向から見た拡大平面図である。
パネル用成形体400は、合成樹脂によってなり、一般的な装置に取り付けられて、主として上側部用パネルとして用いられる。パネル用成形体400は、図11(a)に示すように、板状の基体47と複数の交差状リブ40と複数の格子状桟45とを備えている。基体47と交差状リブ40と格子状桟45とは、射出成形によって一体に形成されている。
パネル用成形体400の基体47は平面視で矩形状をしており、その表面(Z1側の面)が、パネル用成形体400自身が取り付けられる装置の外観面47aとなる。従って、パネル用成形体400基体47の上側の面(外観面47a)の美観を損なわないようにする必要がある。
複数の交差状リブ40と、この複数の交差状リブ40同士を繋ぐ複数の格子状桟45とは、パネル用成形体400の基体47の一方の面(Z2側の面)である天井面47bに設けられている。
複数の交差状リブ40は、天井面47bから、当該天井面47bに対して垂直方向に設けられており、図11(b)に示すように、成形体100における交差状リブ10と同様、当該交差状リブ40の略中央に構成された交差部41と、この交差部41に接合され、交差部41の外側方向(左右方向及び前後方向)に延在して構成された4本の枝部42と、を有して構成されている。交差部41の略中央には幹部41aが設けられている。
パネル用成形体400においては、交差状リブ40の交差部41から複数の枝部42が、左右方向又は前後方向に延伸することによって格子状に形成された格子状桟45となっている。交差状リブ40及び格子状桟45は、パネル用成形体400の強度を考慮して、その数量及び配置が決定される。
パネル用成形体400においても、交差状リブ40が成形体100の交差状リブ10と同様の構造を有しているため、交差部41と枝部42との間で収縮量に差が生じない。その結果、パネル用成形体400のヒケの発生を抑えることができる。また、このことによりパネルの強度を上げることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本発明の成形体100は、交差状リブ10の幹部11aに内接する第1内接円C1の面積S1を枝部12の最大幅に内接する第2内接円C2の面積S2以下としたので、交差部11における収縮量を抑えることができる。そのため、交差部11と枝部12との間で収縮量に差が生じない。その結果、コストの上昇を抑えて、基体17におけるヒケを低減させることができる。
また、交差部11において座繰り部11bを形成することによって、第1内接円C1の面積S1が第2内接円C2の面積S2以下となるような幹部11aを容易に形成することができる。
また、成形体100自身が取り付けられる装置90の外観面17aのヒケを低減させることができる。
また、本発明のスイッチ装置200は、操作ノブ26としてヒケを低減させた成形体100と同一の成形体を使用しているため、操作ノブ26におけるヒケを低減させることができる。
以上説明したように、本発明の成形体は、交差状リブの幹部に内接する第1内接円の面積を枝部の最大幅に内接する第2内接円の面積以下としたので、交差部における収縮量を抑えることができる。そのため、交差部と枝部との間で収縮量に差が生じない。その結果、コストの上昇を抑えて、基体におけるヒケを低減させることができる。また、本発明のスイッチ装置は、操作ノブとしてヒケを低減させた成形体を使用しているため、操作ノブにおけるヒケを低減させることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。本発明の成形体を活用した装置として、押しボタンスイッチやシーソースイッチ等の操作を伴う装置、及び一般的な装置に用いられるパネルについて説明したが、例えば、2つの部品を嵌め込んで合わせ込むような装置や、2つの部品を圧入によって合わせ込むような装置に本発明の成形体を採用することができる。
10 交差状リブ
10a 当接面
11 交差部
11a 幹部
11b 座繰り部
11c 接続部
12 枝部
17 基体
17a 外観面
17b 天井面
19 ガイド部
20 交差状リブ
20a 当接面
21 交差部
21a 幹部
22 枝部
23 筐体
25 スイッチ部
25a ラバードーム
25b 肉厚部
25c 可動接点
25d 固定接点
26 操作ノブ
27 操作部
27a 操作面
27b 天井面
28 絶縁基板
29 ガイド部
30 交差状リブ
30a 当接面
31 交差部
32 枝部
33 筐体
37 基体
37a 外観面
37b 天井面
39 支持部
40 交差状リブ
41 交差部
41a 幹部
42 枝部
45 格子状桟
47 基体
47a 外観面
47b 天井面
90 装置
95 被操作体
100 成形体
110 成形体
120 成形体
200 スイッチ装置
300 シーソースイッチ用成形体
400 パネル用成形体
C1 第1内接円
C2 第2内接円
S1 面積
S2 面積
W1 幅
W2 幅
10a 当接面
11 交差部
11a 幹部
11b 座繰り部
11c 接続部
12 枝部
17 基体
17a 外観面
17b 天井面
19 ガイド部
20 交差状リブ
20a 当接面
21 交差部
21a 幹部
22 枝部
23 筐体
25 スイッチ部
25a ラバードーム
25b 肉厚部
25c 可動接点
25d 固定接点
26 操作ノブ
27 操作部
27a 操作面
27b 天井面
28 絶縁基板
29 ガイド部
30 交差状リブ
30a 当接面
31 交差部
32 枝部
33 筐体
37 基体
37a 外観面
37b 天井面
39 支持部
40 交差状リブ
41 交差部
41a 幹部
42 枝部
45 格子状桟
47 基体
47a 外観面
47b 天井面
90 装置
95 被操作体
100 成形体
110 成形体
120 成形体
200 スイッチ装置
300 シーソースイッチ用成形体
400 パネル用成形体
C1 第1内接円
C2 第2内接円
S1 面積
S2 面積
W1 幅
W2 幅
Claims (4)
- 板状の基体と、前記基体の一方の面に、当該基体に対して垂直方向に設けられた交差状リブと、を備えた成形体であって、
前記基体と前記交差状リブとが一体に形成されており、
前記交差状リブは、当該交差状リブの略中央に構成された交差部と、前記交差部に接合され、前記交差部の外側方向に延在して構成された複数の枝部と、を有し、
前記交差部は、当該交差部の略中央に幹部を有しており、
前記幹部に内接する第1内接円の面積が、前記枝部の最大幅に内接する第2内接円の面積以下となっている、
ことを特徴とする成形体。 - 前記交差部で座繰り部が形成されることによって前記幹部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の成形体。 - 前記基体の他方の面が、成形体自身が取付けられる装置の外観面となっている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の成形体。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の成形体を有した操作ノブと、前記操作ノブが操作されることに対応して導通するスイッチ部と、を備えている、
ことを特徴とするスイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043077A JP2017159455A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 成形体及びスイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043077A JP2017159455A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 成形体及びスイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017159455A true JP2017159455A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59852778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016043077A Pending JP2017159455A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 成形体及びスイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017159455A (ja) |
-
2016
- 2016-03-07 JP JP2016043077A patent/JP2017159455A/ja active Pending
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