[go: up one dir, main page]

JP2017159426A - ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム - Google Patents

ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2017159426A
JP2017159426A JP2016047947A JP2016047947A JP2017159426A JP 2017159426 A JP2017159426 A JP 2017159426A JP 2016047947 A JP2016047947 A JP 2016047947A JP 2016047947 A JP2016047947 A JP 2016047947A JP 2017159426 A JP2017159426 A JP 2017159426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
control
force
predetermined
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2016047947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017159426A5 (ja
Inventor
馨 竹内
Kaoru Takeuchi
馨 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016047947A priority Critical patent/JP2017159426A/ja
Priority to CN201710141043.5A priority patent/CN107175672A/zh
Priority to US15/455,326 priority patent/US10434646B2/en
Publication of JP2017159426A publication Critical patent/JP2017159426A/ja
Publication of JP2017159426A5 publication Critical patent/JP2017159426A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J13/00Controls for manipulators
    • B25J13/08Controls for manipulators by means of sensing devices, e.g. viewing or touching devices
    • B25J13/085Force or torque sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1628Programme controls characterised by the control loop
    • B25J9/1633Programme controls characterised by the control loop compliant, force, torque control, e.g. combined with position control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/39Robotics, robotics to robotics hand
    • G05B2219/39241Force and vibration control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/39Robotics, robotics to robotics hand
    • G05B2219/39322Force and position control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】第1物体と第2物体とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができるロボット制御装置を提供すること。【解決手段】第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて前記第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき前記第2物体の第2面に接面させる動作をロボットに行わせ始める、ロボット制御装置。【選択図】図3

Description

この発明は、ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステムに関する。
ロボットが備える力センサーにより検出される力及びモーメントに基づいて、ロボットに物体同士を組み付けさせる技術の研究や開発が行われている。
これに関し、ハンドと力センサーとを備えるロボットにおいて、2つのワークを嵌合させる際、力センサーにより検出される力及びモーメントが所定の閾値以下になるまで、嵌合方向に対して垂直な方向に関するハンドの位置と、嵌合方向に対するハンドの姿勢とを修正するロボットが知られている(特許文献1参照)。
特開2008−307634号公報
しかしながら、このようなロボットでは、ハンドの位置及び姿勢を修正する際の移動量が、力センサーにより検出される力及びモーメントに応じて算出される。このため、当該ロボットでは、当該力及びモーメントが小さい場合、当該移動量も小さくなる。その結果、当該ロボットでは、2つのワークを嵌合させるために要する時間が長くなる場合があり、作業効率を低下させてしまう可能性があった。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて前記第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき前記第2物体の第2面に接面させる動作をロボットに行わせ始める、ロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置は、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面させる動作をロボットに行わせ始める。これにより、ロボット制御装置は、第1物体と第2物体とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて前記第1物体の第1嵌合部を位置制御と力制御とに基づき前記第2物体の第2嵌合部に嵌合させる動作をロボットに行わせ始める、ロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置は、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1嵌合部を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2嵌合部に嵌合させる動作をロボットに行わせ始める。これにより、ロボット制御装置は、第1物体と第2物体とを嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボット制御装置において、前記所定距離は、前記大きさが前記第1閾値を超えたタイミングにおける前記第1物体を前記所定速度に基づいて動かした場合に、前記大きさが所定の第2閾値未満となるまで前記第1物体が動く距離として決められる、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボット制御装置は、ロボット20により、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第1閾値を超えたタイミングにおける第1物体を所定速度に基づいて動かした場合に、当該大きさが所定の第2閾値未満となるまで第1物体が動く距離である所定距離及び所定速度に基づいて第1物体を位置制御によって動かす。これにより、ロボット制御装置は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第2閾値未満となるまで第1物体が動く距離である所定距離及び所定速度に基づいて、第1物体と第2物体とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボット制御装置において、前記大きさが前記第2閾値未満となった後において、前記位置制御を行わずに力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボット制御装置は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった後において、位置制御を行わずに力制御を行う。これにより、ロボット制御装置は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった後において、位置制御によるロボットの動作によって物体を変形させてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボット制御装置において、前記大きさが前記第1閾値を超える前において、前記位置制御を行わずに力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボット制御装置は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第1閾値を超える前において、位置制御を行わずに力制御を行う。これにより、ロボット制御装置は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった前において、位置制御によるロボットの動作によって物体を変形させてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のロボット制御装置に制御される、ロボットである。
この構成により、ロボットは、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面又は嵌合させる動作を行い始める。これにより、ロボットは、第1物体と第2物体とを接面又は嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のロボット制御装置と、前記ロボット制御装置に制御されるロボットと、を備えるロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面又は嵌合させる動作をロボットに行わせ始める。これにより、ロボットシステムは、第1物体と第2物体とを接面又は嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
以上により、ロボット制御装置、及びロボットシステムは、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面又は嵌合させる動作をロボットに行わせ始める。これにより、ロボット制御装置、及びロボットシステムは、第1物体と第2物体とを接面又は嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、ロボットは、第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面又は嵌合させる動作を行い始める。これにより、ロボットは、第1物体と第2物体とを接面又は嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
本実施形態に係るロボットシステム1の構成の一例を示す図である。 ロボット制御装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。 ロボット制御装置30の機能構成の一例を示す図である。 ロボット制御装置30がロボット20に所定の作業を行わせる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 待機教示点と制御点T1とが一致した状態の一例を示す図である。 ステップS130の処理によって第1物体O1が第2物体O2に近づいている状態の一例を示す図である。 ステップS130の処理によって第1物体O1が第2物体O2と接触したタイミングにおける第1物体O1と第2物体O2との状態の一例を示す図である。 所定距離と所定方向について説明するために図7に補助線等を追加した図である。 第1物体O1の第1面M1が第2物体O2の第2面M2に接面した状態の一例を示す図である。 所定の作業において制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントの変化一例を示す図である。 本実施形態の変形例においてロボット20が嵌合させる第1物体O3と第2物体O4を例示する図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<ロボットシステムの構成>
まず、ロボットシステム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るロボットシステム1の構成の一例を示す図である。ロボットシステム1は、ロボット20と、ロボット制御装置30を備える。
ロボット20は、アームAと、アームAを支持する支持台Bを備える単腕ロボットである。単腕ロボットは、この一例におけるアームAのような1本のアーム(腕)を備えるロボットである。なお、ロボット20は、単腕ロボットに代えて、複腕ロボットであってもよい。複腕ロボットは、2本以上のアーム(例えば、2本以上のアームA)を備えるロボットである。なお、複腕ロボットのうち、2本のアームを備えるロボットは、双腕ロボットとも称される。すなわち、ロボット20は、2本のアームを備える双腕ロボットであってもよく、3本以上のアーム(例えば、3本以上のアームA)を備える複腕ロボットであってもよい。また、ロボット20は、スカラロボットや、直角座標ロボット等の他のロボットであってもよい。直角座標ロボットは、例えば、ガントリロボットである。
アームAは、エンドエフェクターEと、マニピュレーターMと、力検出部21を備える。
エンドエフェクターEは、この一例において、物体を把持可能な指部を備えるエンドエフェクターである。なお、エンドエフェクターEは、当該指部を備えるエンドエフェクターに代えて、空気の吸引や磁力、治具等によって物体を持ち上げることが可能なエンドエフェクターや、他のエンドエフェクターであってもよい。
エンドエフェクターEは、ケーブルによってロボット制御装置30と通信可能に接続されている。これにより、エンドエフェクターEは、ロボット制御装置30から取得される制御信号に基づく動作を行う。なお、ケーブルを介した有線通信は、例えば、イーサネット(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)等の規格によって行われる。また、エンドエフェクターEは、Wi−Fi(登録商標)等の通信規格により行われる無線通信によってロボット制御装置30と接続される構成であってもよい。
マニピュレーターMは、7つの関節を備える。また、7つの関節はそれぞれ、図示しないアクチュエーターを備える。すなわち、マニピュレーターMを備えるアームAは、7軸垂直多関節型のアームである。アームAは、支持台Bと、エンドエフェクターEと、マニピュレーターMと、マニピュレーターMが備える7つの関節それぞれのアクチュエーターとによる連携した動作によって7軸の自由度の動作を行う。なお、アームAは、6軸以下の自由度で動作する構成であってもよく、8軸以上の自由度で動作する構成であってもよい。
アームAが7軸の自由度で動作する場合、アームAは、6軸以下の自由度で動作する場合と比較して取り得る姿勢が増える。これによりアームAは、例えば、動作が滑らかになり、更にアームAの周辺に存在する物体との干渉を容易に回避することができる。また、アームAが7軸の自由度で動作する場合、アームAの制御は、アームAが8軸以上の自由度で動作する場合と比較して計算量が少なく容易である。
マニピュレーターMが備える7つの(関節に備えられた)アクチュエーターはそれぞれ、ケーブルによってロボット制御装置30と通信可能に接続されている。これにより、当該アクチュエーターは、ロボット制御装置30から取得される制御信号に基づいて、マニピュレーターMを動作させる。また、各アクチュエーターは、エンコーダーを備えている。各エンコーダーは、各エンコーダーが備えられたアクチュエーターの回転角を示す情報をロボット制御装置30に出力する。なお、ケーブルを介した有線通信は、例えば、イーサネット(登録商標)やUSB等の規格によって行われる。また、マニピュレーターMが備える7つのアクチュエーターのうちの一部又は全部は、Wi−Fi(登録商標)等の通信規格により行われる無線通信によってロボット制御装置30と接続される構成であってもよい。
力検出部21は、エンドエフェクターEとマニピュレーターMの間に備えられる。力検出部21は、例えば、力センサーである。力検出部21は、エンドエフェクターE、又はエンドエフェクターEにより把持された物体に作用した力及びモーメントを検出する。具体的には、力検出部21は、エンドエフェクターE又は当該物体に作用した力であって、力検出座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれの方向に作用した力の大きさを検出する。また、力検出部21は、エンドエフェクターE又は当該物体に作用したモーメントであって、当該X軸、当該Y軸、当該Z軸それぞれの周りに作用したモーメントの大きさを検出する。力検出部21は、検出したこれらの大きさを示す力検出値を含む力検出情報を通信によりロボット制御装置30へ出力する。力検出座標系は、力検出部21とともに動くように力検出部21に対応付けられた三次元局所座標系である。
力検出情報は、ロボット制御装置30によるアームAの力検出情報に基づく制御である力制御に用いられる。力制御は、例えば、インピーダンス制御等のコンプライアントモーション制御のことである。なお、力検出部21は、トルクセンサー等のエンドエフェクターE、又はエンドエフェクターEにより把持された物体に加わる力及びモーメントを検出する他のセンサーであってもよい。
力検出部21は、ケーブルによってロボット制御装置30と通信可能に接続されている。ケーブルを介した有線通信は、例えば、イーサネット(登録商標)やUSB等の規格によって行われる。なお、力検出部21とロボット制御装置30とは、Wi−Fi(登録商標)等の通信規格により行われる無線通信によって接続される構成であってもよい。
ロボット制御装置30は、この一例において、ロボットコントローラーである。ロボット制御装置30は、マニピュレーターMの各関節に備えられたエンコーダーから、各アクチュエーターの回転角を示す情報を取得する。ロボット制御装置30は、取得した当該回転角を示す情報に基づいて制御信号を生成する。ロボット制御装置30は、生成した制御信号をロボット20に送信し、当該各アクチュエーターを動作させることによってロボット20を動作させる。ここで、当該制御信号には、エンドエフェクターEを制御する制御信号も含まれる。ロボット制御装置30は、このようにしてロボット20を動作させ、ロボット20に所定の作業を行わせる。なお、ロボット制御装置30は、ロボット20の外部に設置される構成に代えて、ロボット20に内蔵される構成であってもよい。
<ロボットに行う所定の作業>
以下、ロボット20が行う所定の作業について説明する。
ロボット20は、所定の作業として、エンドエフェクターEにより把持された第1物体O1の第1面M1を、第2物体の第2面M2に接面させる作業を行う。
第1物体O1は、例えば、産業用の部品や部材、製品等である。なお、第1物体O1は、これに代えて、産業用と異なる日用品の部品や部材、製品等や、生体等の他の物体であってもよい。図1に示した例では、第1物体O1が直方体形状の物体として表されている。なお、第1物体O1の形状は、直方体形状に代えて、他の形状であってもよい。
第1物体O1の第1面M1は、この一例において、エンドエフェクターEにより把持された第1物体O1の面のうちのエンドエフェクターEの重心から最も離れた面である。なお、第1面M1は、これに代えて、エンドエフェクターEにより把持された第1物体O1の面のうちの、エンドエフェクターEの重心から最も離れた面を除く他の面であってもよい。
図1に示したように、第1物体O1は、エンドエフェクターEに予め把持されている。なお、第1物体O1は、エンドエフェクターEに予め把持されていない構成であってもよい。この場合、所定の作業には、図示しない給材領域に配置された第1物体O1を、ロボット20がエンドエフェクターEにより把持する作業が含まれる。
第2物体O2は、例えば、産業用の部品や部材、製品等である。なお、第2物体O2は、これに代えて、産業用と異なる日用品の部品や部材、製品等や、生体等の他の物体であってもよい。図1に示した例では、第2物体O2が平板状の物体として表されている。なお、第2物体O2の形状は、平板状に代えて、他の形状であってもよい。また、第2物体O2は、作業台TBの上面に予め載置されている。作業台TBは、この一例において、テーブル等の台である。なお、作業台TBは、これに代えて、床面や棚等の第2物体O2を載置可能な面を有する物体であれば、他の物体であってもよい。
第2物体O2の第2面M2は、例えば、第2物体O2の上面である。当該上面は、この一例において、第2物体O2の面のうちの作業台TBと接面している面である下面と反対側の面である。なお、第2面M2は、これに代えて、当該面ではない第2物体O2の他の面であってもよい。
<ロボット制御装置が行う処理の概要>
以下、ロボット制御装置30が行う処理の概要について説明する。
ロボット制御装置30は、エンドエフェクターEに予め対応付けられた位置に、エンドエフェクターEとともに動くTCP(Tool Center Point)である制御点T1を設定する。エンドエフェクターEに予め対応付けられた位置は、例えば、エンドエフェクターEにより予め把持された第1物体O1の重心の位置である。なお、エンドエフェクターEに対応付けられた位置は、これに代えて、エンドエフェクターEの重心の位置等の他の位置であってもよく、マニピュレーターMに対応付けられた何らかの位置であってもよい。
制御点T1には、制御点T1の位置を示す情報である制御点位置情報と、制御点T1の姿勢を示す情報である制御点姿勢情報とが対応付けられている。なお、制御点T1には、これらに加えて、他の情報が対応付けられる構成であってもよい。制御点位置情報及び制御点姿勢情報をロボット制御装置30が指定(決定)すると、制御点T1の位置及び姿勢が決まる。ロボット制御装置30は、制御点位置情報及び制御点姿勢情報を指定する。ロボット制御装置30は、アームAを動作させ、指定した制御点位置情報が示す位置に制御点T1の位置を一致させるとともに、指定した制御姿勢情報が示す姿勢に制御点T1の姿勢を一致させる。すなわち、ロボット制御装置30は、制御点位置情報及び制御点姿勢情報を指定することにより、ロボット20を動作させる。
この一例において、制御点T1の位置は、制御点座標系TC1の原点のロボット座標系RCにおける位置によって表される。また、制御点T1の姿勢は、制御点座標系TC1の各座標軸のロボット座標系RCにおける方向によって表される。制御点座標系TC1は、制御点T1とともに動くように制御点T1に対応付けられた三次元局所座標系である。なお、この一例において、前述の第1物体O1の位置及び姿勢は、制御点T1の位置及び姿勢によって表される。また、この一例において、制御点座標系TC1の各座標軸の方向は、前述の力検出座標系の各座標軸の方向と一致している。なお、制御点座標系TC1の各座標軸の方向は、力検出座標系の各座標軸の方向と一致しない構成であってもよい。
ロボット制御装置30は、ユーザーから予め入力された制御点設定情報に基づいて制御点T1を設定する。制御点設定情報は、例えば、エンドエフェクターEの重心の位置及び姿勢と制御点T1の位置及び姿勢との相対的な位置及び姿勢を示す情報である。なお、制御点設定情報は、これに代えて、エンドエフェクターEに対応付けられた何らかの位置及び姿勢と制御点T1の位置及び姿勢との相対的な位置及び姿勢を示す情報であってもよく、マニピュレーターMに対応付けられた何らかの位置及び姿勢と制御点T1の位置及び姿勢との相対的な位置及び姿勢を示す情報であってもよく、ロボット20の他の部位に対応付けられた何らかの位置及び姿勢と制御点T1の位置及び姿勢との相対的な位置及び姿勢を示す情報であってもよい。
ロボット制御装置30は、後述する位置制御によって制御点T1を移動させる場合、ユーザーにより予め記憶された教示点情報に基づいて制御点T1を移動させる。教示点情報は、教示点を示す情報である。教示点は、ロボット制御装置30がアームAを動作させる際に制御点T1を移動させる目標である。教示点には、教示点位置情報と、教示点姿勢情報と、教示点識別情報とが対応付けられている。教示点位置情報は、教示点の位置を示す情報である。また、教示点姿勢情報は、教示点の姿勢を示す情報である。教示点識別情報は、教示点を識別する情報である。
この一例において、教示点の位置は、教示点に対応付けられた三次元局所座標系である教示点座標系の原点のロボット座標系RCにおける位置によって表される。また、教示点の姿勢は、教示点座標系の各座標軸のロボット座標系RCにおける方向によって表される。
ロボット制御装置30は、この一例において、位置制御と力制御とに基づいてロボット20を動作させる。
位置制御は、ロボット制御装置30に予め記憶された教示点に基づく制御、又はロボット制御装置30に予め記憶された速さ、方向、距離のそれぞれに基づく制御である。
具体的には、ロボット制御装置30は、ユーザーにより予め入力された動作プログラムに基づいて、教示点情報が示す1以上の教示点を順に指定する。ロボット制御装置30は、指定した教示点である指定教示点に対応付けられた教示点位置情報を制御点位置情報として指定するとともに、指定教示点に対応付けられた教示点姿勢情報を制御点姿勢情報として指定する。すなわち、ロボット制御装置30は、指定教示点に基づいて制御点位置情報及び制御点姿勢情報を指定する位置制御を行う。これにより、ロボット制御装置30は、制御点T1を指定教示点に一致させることができる。なお、この一例において、ある教示点と制御点T1とが一致することは、当該教示点の位置及び姿勢と制御点T1の位置及び姿勢とが一致することを意味する。
また、ロボット制御装置30は、ユーザーにより予め入力された動作プログラムに基づいて、予め記憶された方向及び距離に基づいて、制御点T1を移動させる位置及び姿勢を算出する。当該方向は、並進方向であってもよく、回転方向であってもよい。また、当該距離は、並進距離であってもよく、回転角度であってもよい。ロボット制御装置30は、算出した位置を示す情報を制御点位置情報として指定するとともに、算出した姿勢を示す情報を制御点姿勢情報として指定する位置制御を行う。これにより、ロボット制御装置30は、予め記憶された速さによって制御点T1を移動させ、指定した制御点位置情報及び制御点姿勢情報が示す位置及び姿勢に制御点T1の位置及び姿勢を一致させることができる。
力制御は、前述したように、ロボット制御装置30が力検出部21から取得した力検出情報に基づく制御である。具体的には、ロボット制御装置30は、力検出部21から力検出情報を取得する。そして、ロボット制御装置30は、取得した力検出情報に含まれる力検出値のそれぞれが予め決められた条件を満たす状態を実現する位置及び姿勢まで制御点T1の位置及び姿勢を変化させる力制御を行う。これにより、ロボット制御装置30は、エンドエフェクターE又はエンドエフェクターEに把持された物体に作用した力及びモーメントに応じて制御点T1を移動させることができる。その結果、ロボット制御装置30は、エンドエフェクターE又はエンドエフェクターEにより把持された物体と他の物体との干渉により当該物体を変形させてしまうことを抑制することができる。
ロボット制御装置30は、制御点T1を移動させる際、逆運動学に基づいて、制御点位置情報及び制御点姿勢情報が示す位置及び姿勢に制御点T1の位置及び姿勢が一致する場合の回転角であってマニピュレーターMが備える各アクチュエーターの回転角を算出する。ロボット制御装置30は、算出した当該回転角を示す制御信号を生成する。ロボット制御装置30は、生成した制御信号をロボット20に送信し、当該各アクチュエーターを動作させることによって制御点T1を移動させる。これにより、ロボット制御装置30は、ロボット20に所定の作業を行わせる。
ここで、ロボット制御装置30が力制御のみによって所定の作業をロボット20に行わせた場合、誤差によって前述の第1面M1が第2面M2に対して傾いていると、第1面M1が第2面M2に接面するために要する時間が長くなる場合がある。これは、力制御では、エンドエフェクターE又はエンドエフェクターEに把持された物体に作用した力及びモーメントの大きさが小さいほど、制御点T1の移動量が小さくなるためである。
そこで、この一例におけるロボット制御装置30は、ロボット制御装置30がロボット20に所定の作業を行わせる際、第1物体O1を第2物体O2に近づけ、力検出部21により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体O1の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体O2の第2面に接面させる動作をロボット20に行わせ始める。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体O1と第2物体O2とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。ここで、所定距離は、以下で説明するように、予め決められた角度であって制御点T1を回転させる角度のことであってもよく、予め決められた距離であって制御点T1を並進させる距離のことであってもよい。
以下では、ロボット20に所定の作業を行わせる際にロボット制御装置30が行う処理について詳しく説明する。
<ロボット制御装置及び情報処理装置のハードウェア構成>
以下、図2を参照し、ロボット制御装置30のハードウェア構成について説明する。図2は、ロボット制御装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図2は、ロボット制御装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
ロボット制御装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)31と、記憶部32と、入力受付部33と、通信部34と、表示部35を備える。また、ロボット制御装置30は、通信部34を介してロボット20と通信を行う。これらの構成要素は、バスBusを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU31は、記憶部32に格納された各種プログラムを実行する。
記憶部32は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部32は、ロボット制御装置30に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部32は、ロボット制御装置30が処理する各種情報や画像、動作プログラムを含む各種のプログラム、教示点情報を格納する。
入力受付部33は、例えば、表示部35と一体に構成されたタッチパネルである。なお、入力受付部33は、キーボードやマウス、タッチパッド、その他の入力装置であってもよい。
通信部34は、例えば、USB等のデジタル入出力ポートやイーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部35は、例えば、液晶ディスプレイパネル、あるいは、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネルである。
<ロボット制御装置及び情報処理装置の機能構成>
以下、図3を参照し、ロボット制御装置30の機能構成について説明する。図3は、ロボット制御装置30の機能構成の一例を示す図である。
ロボット制御装置30は、記憶部32と、制御部36を備える。
制御部36は、ロボット制御装置30の全体を制御する。制御部36は、力検出情報取得部361と、情報読出部363と、ロボット制御部367を備える。制御部36が備えるこれらの機能部は、例えば、CPU31が、記憶部32に記憶された各種プログラムを実行することにより実現される。また、当該機能部のうちの一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
力検出情報取得部361は、力検出部21から力検出情報を取得する。
情報読出部363は、記憶部32から教示点情報を読み出す。
ロボット制御部367は、情報読出部363が読み出した教示点情報に基づいて、位置制御によってロボット20を動作させる。また、ロボット制御部367は、力検出情報取得部361が取得した力検出情報に基づいて、力制御によってロボット20を動作させる。これらにより、ロボット制御部367は、ロボット20に所定の作業を行わせる。
<ロボット制御装置がロボットに所定の作業を行わせる処理>
以下、図4を参照し、ロボット制御装置30がロボット20に所定の作業を行わせる処理について説明する。図4は、ロボット制御装置30がロボット20に所定の作業を行わせる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図4に示したフローチャートでは、ユーザーにより予め教示点情報がロボット制御装置30に記憶されている場合について説明する。
情報読出部363は、記憶部32に予め記憶された教示点情報を読み出す(ステップS110)。ここで、ステップS110の処理について説明する。以下では、一例として、ステップS110において情報読出部363が読み出した教示点情報は、ユーザーにより予め記憶された教示点である待機教示点を示す場合について説明する。なお、当該教示点情報は、これに代えて、他の教示点を示す構成であってもよく、2以上の教示点を示す構成であってもよい。
待機教示点は、待機教示点と制御点T1が一致した場合に第1物体O1が第2物体O2と接触しない教示点であれば、如何なる教示点であってもよい。以下では、一例として、待機教示点の位置が、第2物体O2の重心の位置に予め設定された第2物体座標系O2CのZ軸上の位置であり、第2物体O2の上面から所定高さ離れた位置である場合について説明する。所定高さは、待機教示点に制御点T1が一致した場合に、第1物体O1が第2物体O2に接触しない高さであれば、如何なる高さであってもよい。
第2物体座標系O2Cは、第2物体O2のロボット座標系RCにおける位置及び姿勢を表す三次元局所座標系である。第2物体O2のロボット座標系RCにおける位置は、第2物体座標系の原点のロボット座標系RCにおける位置によって表される。また、第2物体O2のロボット座標系RCにおける姿勢は、第2物体座標系の各座標軸のロボット座標系RCにおける方向によって表される。
第2物体座標系O2CのZ軸は、この一例において、第2物体O2の上面と直交する座標軸である。また、第2物体座標系O2CのX軸は、平板状である第2物体O2の4辺のうちの1辺と平行な座標軸である。また、第2物体座標系O2CのY軸は、当該X軸及び当該Z軸と直交する座標軸である。なお、第2物体座標系O2Cの各座標軸の方向は、これらに限られず、それぞれ他の方向であってもよい。また、第2物体座標系O2Cの各座標軸の方向は、この一例において、ロボット座標系RCの各座標軸の方向と一致する。なお、第2物体座標系O2Cの各座標軸の方向は、これに代えて、ロボット座標系RCの各座標軸の方向と一致しない構成であってもよい。
また、以下では、一例として、待機教示点の姿勢が、第2物体O2の姿勢と同じ姿勢である場合について説明する。第2物体O2の姿勢は、第2物体座標系O2Cの各座標軸のロボット座標系RCにおける方向によって表される。なお、待機教示点の姿勢は、これに代えて、他の姿勢であってもよい。
ステップS110において情報読出部363が記憶部32から教示点情報を読み出した後、ロボット制御部367は、位置制御により制御点T1を移動させ、読み出した教示点情報が示す待機教示点に制御点T1を一致させる(ステップS120)。ここで、図5を参照し、ステップS120の処理について説明する。図5は、待機教示点と制御点T1とが一致した状態の一例を示す図である。また、図5は、当該状態における第1物体O1と第2物体O2とを、図5に示した第2物体座標系O2CのX軸の負方向から正方向に向かって見た場合の側面図である。
図5に示したように、ステップS120においてロボット制御部367は、制御点T1を待機教示点P1と一致させる。この場合、制御点T1の姿勢と、第2物体O2の姿勢とは一致するはずである。しかし、ロボット制御部367が位置制御により制御点T1を待機教示点と一致させた際、制御点T1の姿勢、すなわち第1物体O1の姿勢は、誤差によって第2物体O2の姿勢と一致しない場合がある。当該誤差には、例えば、マニピュレーターMを構成する部材の剛性による誤差や、マニピュレーターM及びマニピュレーターMの支持台Bへの組み付けによる誤差等が含まれる。図5に示した例では、第1物体O1の姿勢と第2物体O2の姿勢とは、このような誤差によって一致していない。
以下では、一例として、待機教示点と制御点T1とが一致した状態において第2物体座標系O2CのX軸の負方向から正方向に向かって第1物体O1及び第2物体O2を見た場合に、前述の誤差によって第1面M1が第2面M2に対して角度θだけ傾いている場合について説明する。すなわち、この一例において、当該場合、第1物体O1の姿勢は、制御点座標系TC1のX軸周りにおいて反時計回りに角度θだけ回転しており、第2物体O2の姿勢に対して傾いている。なお、第1面M1の姿勢は、制御点座標系TC1の他の座標軸周りにおいて反時計回り又は時計回りに回転していてもよく、制御点座標系TC1の2以上の座標軸周りにおいて反時計回り又は時計回りに回転していてもよい。また、前述の誤差によって第1面M1が第2面M2に対して角度θだけ傾く場合、第1面M1と第2面M2とが平行になるように、制御点T1は、待機教示点と一致させられる際、制御点座標系TC1のX軸周りにおいて常に反時計回り又は時計回りに角度θだけ予め回転させられる構成であってもよい。
ステップS120において制御点T1を待機教示点と一致させた後、ロボット制御部367は、力制御による制御点T1の移動を開始させ、第1物体O1と第2物体O2とを近づける(ステップS130)。ここで、図6を参照し、ステップS130の処理について説明する。図6は、ステップS130の処理によって第1物体O1が第2物体O2に近づいている状態の一例を示す図である。
図6に示したように、ステップS130の処理によって、ロボット制御部367は、制御点T1を第2物体O2に近づけることにより、第1物体O1と第2物体O2を近づける。この一例において、ロボット制御部367は、制御点T1を図6に示した矢印が示す方向A1に向かって移動させることにより、第1物体O1と第2物体O2を近づける。方向A1は、例えば、第2物体座標系O2CのZ軸に沿った方向であり、第1物体O1と第2物体O2が近づく方向である。なお、方向A1は、これに代えて、第1物体O1と第2物体O2が近づく方向であれば、他の方向であってもよい。
具体的には、ロボット制御部367は、力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が第1所定条件を満たす状態を実現する位置及び姿勢まで力制御によって制御点T1の位置及び姿勢を変化させる。第1所定条件は、この一例において、以下に示した1)〜3)の3つの条件のそれぞれを満たすことである。なお、第1所定条件は、当該3つの条件の一部又は全部に代えて、他の条件を満たす構成であってもよく、当該3つの条件に加えて、他の条件を満たす構成であってもよい。
1)制御点T1に加わる力のうちの制御点座標系TC1のZ軸方向の正方向に加わる力の大きさが所定値以上となること(すなわち、力検出部21が検出した力のうちの力検出座標系のZ軸方向の正方向に作用した力の大きさが所定値以上となること)
2)制御点T1に加わる力のうちの制御点座標系TC1のX軸方向及びY軸方向に加わる力の大きさが0[N]となること(すなわち、力検出部21が検出した力のうちの力検出座標系のX軸方向及びY軸方向に作用した力の大きさが0[N]となること)
3)制御点T1に加わるモーメントのうちの制御点座標系TC1の各座標軸それぞれの周りのモーメントの大きさがすべて0[N・m]となること(すなわち、力検出部21が検出したモーメントのうちの力検出座標系の各座標軸それぞれの周りのモーメントの大きさがすべて0[N・m]となること)
制御点座標系TC1のZ軸方向の正方向は、この一例において、制御点T1の位置である第1物体O1の重心の位置からエンドエフェクターEに向かう方向であって、マニピュレーターMが備える関節のうちのエンドエフェクターEを回動させる関節の回動軸に沿った方向である。図5に示した例では、前述したように第1物体O1の姿勢と第2物体O2の姿勢とが誤差によって一致していない。しかし、ロボット制御部367は、ステップS120において制御点T1の姿勢を待機教示点の姿勢と一致させたと判断している、すなわち第1物体O1の姿勢を第2物体O2の姿勢に一致させたと判断している。このため、ロボット制御部367は、力制御によって上記の第1所定条件を満たすまで制御点T1を移動させる場合、前述の第1所定条件を満たす状態を実現するため、制御点T1を前述の方向A1に向かって移動させる。
ステップS130においてロボット制御部367が力制御による制御点T1の移動を開始した後、ロボット制御部367は、力検出情報取得部361から力検出情報を取得する。そして、ロボット制御部367は、取得した力検出情報に含まれる力検出値が示すモーメントの大きさが第2所定条件を満たすまでステップS130において開始した力制御による制御点T1の移動を継続する(ステップS140)。第2所定条件は、この一例において、以下に示す1A)の条件である。なお、第2所定条件は、当該1A)の条件を満たす構成に代えて、他の条件を満たす構成であってもよく、当該1A)の条件を満たす構成に加えて、他の条件を満たす構成であってよい。
1A)制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントが所定の第1閾値を超えること(すなわち、力検出部21が検出したモーメントのうちの力検出座標系のX軸周りのモーメントの大きさが第1閾値を超えること)
第1閾値は、第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントの最大値よりも少し小さな値である。当該少し小さな値は、例えば、当該最大値よりも10%程度小さな値である。なお、当該少し小さな値は、これに代えて、当該最大値よりも他の割合だけ小さな値であってもよい。第1閾値は、制御点T1が移動する速さと、エンドエフェクターEが第1物体O1を第2面M2に押し付ける力とによって算出することができる。また、第1閾値は、予め行われる実験により決めることもできる。当該実験は、ステップS130の処理による動作をロボット20に繰り返し行わせ、第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントを繰り返し検出する実験である。
なお、ステップS140においてロボット制御部367は、取得した力検出情報に含まれる力検出値が示す力が何らかの条件を満たすまでステップS130において開始した制御点T1の移動を継続する構成であってもよい。当該条件は、例えば、当該力のうちのZ軸の正方向の力が所定力を超えること等である。
力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が示すモーメントが第2所定条件を満たしたと判定した場合(ステップS140−YES)、ロボット制御部367は、力制御及び位置制御による制御点T1の移動を開始する(ステップS150)。具体的には、ロボット制御部367は、位置制御によって第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントの大きさが、現在の当該モーメントの大きさよりも0[N・m]に近い大きさとなる状態を実現する姿勢に、制御点T1の姿勢を位置制御によって変化させる。この際、ロボット制御部367は、ステップS130において開始した力制御による制御点T1の移動を継続させたまま、制御点T1の姿勢を変化させる。これにより、ロボット制御部367は、力制御よりも早く制御点T1の位置及び姿勢を変化させることができる位置制御によって、制御点T1の姿勢を変化させることができる。その結果、ロボット制御部367は、第1物体O1と第2物体O2とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
ここで、図7及び図8を参照し、ステップS140〜ステップS150の処理について説明する。図7は、ステップS130の処理によって第1物体O1が第2物体O2と接触したタイミングにおける第1物体O1と第2物体O2との状態の一例を示す図である。ステップS130の処理によって図6に示した方向A1に向かって制御点T1を移動させた場合、第1物体O1は、図7に示したように、第2面M2と接触する。この一例において、前述したように第1面M1が第2面M2に対して角度θだけ傾いている。このため、第2面M2には、第1面M1が有する4辺のうちの制御点座標系TC1におけるY軸の負方向側の辺が接触する。この場合、制御点T1が図6に示した方向A1に移動し続けると、第1物体O1には、制御点座標系TC1のX軸周りのモーメントが第2面M2から加えられる。ステップS140の処理は、当該モーメントの大きさが第1閾値を超えたか否かの判定である。
また、ステップS150の処理において、ロボット制御部367は、ステップS130において開始した力制御による制御点T1の移動を継続させたまま、位置制御によって制御点T1の姿勢を変化させる。具体的には、ロボット制御部367は、当該力制御による制御点T1の移動を継続させたまま、所定速度に基づいて制御点T1を所定距離移動させ始める。所定速度には、所定速さと、所定方向とが含まれる。すなわち、ロボット制御部367は、当該力制御による制御点T1の移動を継続させたまま、所定速さによって所定方向に制御点T1を所定距離移動させる位置制御を行う。前述したように、ステップS150の処理において、ロボット制御部367は、制御点T1の姿勢を変化させる。すなわち、この一例において、所定方向は、制御点T1の姿勢を変化させる回転方向である。また、所定距離は、制御点T1の姿勢を変化させる回転角度である。また、所定速さは、制御点T1の姿勢を回転させる角速度である。
ここで、図8を参照し、所定距離と所定方向について説明する。図8は、所定距離と所定方向について説明するために図7に補助線等を追加した図である。図8に示した補助線CL1は、制御点座標系TC1の原点を通る直線であって第2面M2に直交する線である。また、補助線CL2は、制御点座標系TC1の原点を通る直線であって第1面M1に直交する線である。前述したように、第1物体O1の姿勢は、誤差によって第2物体O2の姿勢に対して傾いているため、補助線CL1と補助線CL2とは一致していない。補助線CL1と補助線CL2との間の角度は、図5に示したように第1面M1と第2面M2との間の角度が角度θであるため、角度θである。
第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントの大きさが、ステップS150の処理が開始されるタイミングにおける当該モーメントの大きさよりも0[N・m]に近い大きさ(略0[N・m])となる状態を実現するためには、第1物体O1の姿勢を回転させ、補助線CL1と補助線CL2との間の角度を0°に近い角度にする必要がある。誤差によって第1面M1が第2面M2に対してどのように傾いていたとしても、誤差が最大の場合における第1面M1と第2面M2との間の角度だけ第1物体O1の姿勢を回転させることにより、ロボット制御部367は、確実に当該状態を実現することができる。また、当該状態において、第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントの大きさは、前述したように略0[N・m]となる。そこで、この一例では、第1物体O1に第2面M2から加わるモーメントの大きさが第1閾値を超えたタイミングから第2閾値未満となるまでに所定速さによって所定方向に制御点T1が回転する角度を、所定距離として決定する。第2閾値は、例えば、第1閾値の5%程度の大きさの値である。なお、第2閾値は、これに代えて、0[N・m]等の他の値であってもよい。また、所定方向は、予め行われる実験によって決定される。当該実験は、ステップS120の処理を繰り返し、誤差による第1面M1の第2面M2に対する傾きを正す方向を特定する実験である。また、所定速さは、ユーザーにより予め入力される角速度であり、如何なる角速度であってもよい。
図8に示した補助線CL3は、角度θ1だけ第1面M1が第2面M2に対して傾いている場合における第1面M1に直交する直線であって、制御点座標系TC1の原点を通る直線である。角度θ1は、前述した誤差が最大の場合における第1面M1と第2面M2との間の角度である。以下では、一例として、前述の所定距離が、図8に示した角度θ1として決定された場合について説明する。この場合、所定方向は、図8に示した矢印が示す方向A2である。
以上のようにして、所定距離と所定方向が決定される。なお、所定速さを大きくするほど、ロボット20が第1面M1を第2面M2に接面させるために要する時間が短くなる。所定距離、所定方向、所定速さのそれぞれが決定された後、ユーザーは、ロボット制御部367に所定距離を示す情報と、所定方向を示す情報と、所定速さを示す情報とを予め入力する。ロボット制御部367は、ユーザーにより予め入力されたこれらの3つの情報に基づいて、ステップS150において開始する位置制御によって、所定速さにより所定方向に制御点T1を所定距離移動させることにより、制御点T1の姿勢を変化させる。
しかし、ロボット制御部367がステップS150の処理を実行するだけでは、第1物体O1により第2物体O2を変形させてしまう可能性がある。例えば、前述の誤差が最大ではない場合、ロボット制御部367は、第1物体O1の姿勢を回転させ過ぎてしまい、図8において当該第2面M2に接触している当該第1面M1が有する辺と反対側の辺を、位置制御によって当該第2面M2に接触させてしまう。これにより、ロボット制御部367は、第1物体O1により第2物体O2を変形させてしまう可能性がある。当該可能性を抑制するため、ロボット制御部367は、ステップS150の処理を実行した後、ステップS160〜ステップS170の処理を実行する。
ステップS150において位置制御による制御点T1の移動が開始された後、ロボット制御部367は、力検出情報取得部361から取得した力検出情報に含まれる力検出値が示すモーメントが第3所定条件を満たすまでステップS150において開始した制御点T1の移動を継続する(ステップS160)。第3所定条件は、この一例において、以下に示す1B)の条件である。なお、第3所定条件は、当該1B)の条件に代えて、他の条件を満たす構成であってもよく、当該1B)の条件に加えて、他の条件を満たす構成であってよい。
1B)制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントが所定の第2閾値未満となること(すなわち、力検出部21が検出したモーメントのうちの力検出座標系のX軸周りのモーメントの大きさが第2閾値未満となること)
力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が示すモーメントが第3所定条件を満たしたと判定した場合(ステップS160−YES)、ロボット制御部367は、ステップS150において開始した位置制御によって制御点T1を移動させることを停止し、ステップS130において開始した力制御のみによって制御点T1を移動させる(ステップS170)。ここで、ステップS160〜ステップS170の処理について説明する。
図8に示した第1物体O1と第2物体O2との状態において、方向A2に向かって第1物体O1の姿勢を回転させた場合、制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントは、小さくなる。そして、当該モーメントの大きさが第2閾値未満となった場合、ロボット制御部367は、ステップS150において開始した位置制御によって制御点T1を移動させることを停止し、ステップS130において開始した力制御のみによって制御点T1を移動させる。すなわち、ステップS170の処理において、ロボット制御部367は、力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が示す力が前述の第1所定条件を満たすまで力制御によって制御点T1を移動させる。
ステップS170において力制御のみによる制御点T1の移動が開始された後、ロボット制御部367は、第1面M1が第2面M2に接面したか否かを判定する(ステップS180)。ロボット制御部367は、ステップS180において、力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が示す力及びモーメントが前述の第1所定条件を満たしていないと判定した場合、第1面M1が第2面M2に接面していないと判定する。一方、ロボット制御部367は、ステップS180において、力検出情報取得部361が取得した力検出情報に含まれる力検出値が示す力及びモーメントが第1所定条件を満たしたと判定した場合、図9に示したように第1面M1が第2面M2に接面したと判定する。図9は、第1物体O1の第1面M1が第2物体O2の第2面M2に接面した状態の一例を示す図である。
ステップS180において第1面M1が第2面M2に接面していないと判定した場合(ステップS180−NO)、ロボット制御部367は、ステップS180に遷移し、再び第1面M1が第2面M2に接面したか否かを判定する。一方、第1面M1が第2面M2に接面したと判定した場合(ステップS180−YES)、ロボット制御部367は、制御点T1を所定の終了位置へ移動させ、処理を終了する。
ここで、図10を参照し、図4に示したフローチャートの処理によって所定の作業をロボット20に行わせた場合と、当該フローチャートにおいてステップS140〜ステップS170の処理を省略した処理によって当該作業をロボット20に行わせた場合との当該作業に要する時間を比較する。図10は、所定の作業において制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントの変化一例を示す図である。
図10に示したグラフは、ロボット20が所定の作業を行った場合における制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントの時間的な変化を示すグラフである。当該グラフの縦軸は、当該モーメントの大きさを示す。当該グラフの横軸は、経過時間を示す。また、当該グラフの原点は、ロボット制御部367がステップS130の処理を開始したタイミングと一致している。
また、図10に示したグラフの縦軸におけるモーメントの大きさTH1は、前述の第1閾値を示す。また、当該モーメントの大きさTH2は、前述の第2閾値を示す。当該グラフにおける曲線LN1は、ロボット制御部367が図4に示したフローチャートの処理によってロボット20に所定の作業を行わせた場合における変化であって、制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントの時間的な変化を表す曲線である。また、当該グラフにおける曲線LN2は、ロボット制御部367が当該フローチャートにおいてステップS140〜ステップS170の処理を省略した処理によってロボット20に所定の作業を行わせた場合における変化であって、制御点T1に加わるモーメントのうちのX軸周りのモーメントの時間的な変化を表す曲線である。また、当該グラフの横軸における時刻t1は、当該モーメントが第1閾値を超えたタイミングを示す。また、当該グラフの横軸における時刻t2は、当該モーメントが第2閾値未満となったタイミングを示す。また、当該グラフの横軸における時刻t3は、前述の第1所定条件が満たされたタイミングを示す。
また、図10に示したグラフにおける区間W1は、ロボット制御部367が制御点T1を力制御のみによって移動させている区間を示す。また、図10に示したグラフにおける区間W2は、ロボット制御部367が制御点T1を力制御及び位置制御によって移動させている区間を示す。また、図10に示したグラフにおける区間W3は、ロボット制御部367が制御点T1を力制御のみによって移動させている区間を示す。
図10に示したグラフから、ロボット制御部367が図4に示したフローチャートの処理によってロボット20に所定の作業を行わせた場合、ロボット制御部367が当該フローチャートにおいてステップS140〜ステップS170の処理を省略した処理によってロボット20に所定の作業を行わせた場合よりも早く第1物体O1の第1面M1と第2物体O2の第2面M2とを接面させることができることが分かる。
以上のように、ロボット制御装置30は、第1物体O1を第2物体O2に近づけ、力検出部21により検出されるモーメントの大きさが第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体O1の第1面M1を位置制御によって第2物体O2の第2面M2に接面させる動作をロボット20に行わせ始める。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体O1と第2物体O2とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
<実施形態の変形例>
以下、図11を参照し、実施形態の変形例について説明する。上記において説明した所定の作業は、第1物体O3の第1嵌合部M3を第2物体O4の第2嵌合部M4に嵌合させる作業等の他の作業であってもよい。そこで、以下では、本実施形態の変形例に係るロボット制御装置30が、所定の作業として、ロボット20に第1物体O3の第1嵌合部M3を、第2物体O4の第2嵌合部M4に嵌合させる作業を行わせる場合について説明する。
図11は、本実施形態の変形例においてロボット20が嵌合させる第1物体O3と第2物体O4を例示する図である。
第1物体O3は、例えば、産業用の部品や部材、製品等である。なお、第1物体O3は、これに代えて、産業用と異なる日用品の部品や部材、製品等や、生体等の他の物体であってもよい。図11に示した例では、第1物体O3が直方体形状の物体として表されている。なお、第1物体O3の形状は、直方体形状に代えて、他の形状であってもよい。第1物体O3は、この一例において、エンドエフェクターEにより予め把持されている。
第1物体O3の重心の位置には、第1物体O1と同様に、制御点T1が設定されている。図11に示したX軸TC1Xは、制御点座標系TC1のX軸を示す。また、図11に示したY軸TC1Yは、制御点座標系TC1のY軸を示す。また、図11に示したZ軸TC1Zは、制御点座標系TC1のZ軸を示す。上記において説明した実施形態と同様に、制御点座標系TC1の各座標軸のロボット座標系RCにおける方向は、第1物体O3の姿勢を表す。
第1物体O3は、第2物体O4の第2嵌合部M4と嵌合する第1嵌合部M3を有する。この一例において、第1嵌合部M3は、第1物体O3が有する面のうちの図11に示したZ軸TC1Zの負の方向側の面である底面を含む部位のことである。なお、第1嵌合部M3は、これに代えて、第1物体O3の全体であってもよく、第1物体O3の他の部位であってもよい。
第2物体O4は、例えば、産業用の部品や部材、製品等である。なお、第2物体O4は、これに代えて、産業用と異なる日用品の部品や部材、製品等や、生体等の他の物体であってもよい。図11に示した例では、第2物体O4が直方体形状の物体として表されている。なお、第1物体O3の形状は、直方体形状に代えて、他の形状であってもよい。また、第2物体O4の上面には、第2嵌合部M4が設けられている。第2嵌合部M4は、第2物体O4に設けられた凹部であって、第1嵌合部M3と嵌合する凹部である。
ロボット制御装置30は、前述したように、第1物体O3の第1嵌合部M3を第2物体O4の第2嵌合部M4に嵌合させる作業を所定の作業として行う。ロボット制御装置30が前述の待機教示点に制御点T1を一致させた場合、前述したように、誤差によって第1物体O3の姿勢が第2物体O4の姿勢に対して傾く場合がある。図11に示した例では、第1物体O3の姿勢は、第2物体O4の姿勢と一致する姿勢から、X軸TC1X周り及びY軸TC1Y周りに回転されており、第2物体O4の姿勢に対して傾いている。
ここで、ロボット制御装置30は、上記において説明した実施形態では、制御点T1が待機教示点と一致している場合において、誤差によって第1物体O1の姿勢が第2物体O2の姿勢に対して傾いていた。具体的には、第1物体O1の姿勢は、第2物体O2の姿勢と一致する姿勢から、制御点座標系TC1のX軸周りに回転されており、第2物体O2の姿勢に対して傾いていた。ロボット制御装置30は、当該実施形態において、図4に示したフローチャートの処理を実行することにより、制御点T1の姿勢を当該X軸周りに回転させることによって、第1面M1と第2面M2とを接面させた。
本実施形態の変形例では、第1物体O3の姿勢は、第2物体O4の姿勢と一致する姿勢から、X軸TC1X周り及びY軸TC1Y周りに回転されており、第2物体O4の姿勢に対して傾いている。このため、ロボット制御装置30は、図4に示したフローチャートの処理によって、制御点T1の姿勢をX軸TC1X周りに回転させる。また、ロボット制御装置30は、図4に示したフローチャートの処理によって、制御点T1の姿勢をY軸TC1Y周りに回転させる。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体O3の底面を、第2嵌合部M4の底面M5と平行にし、力制御によって第1嵌合部M3と第2嵌合部M4とを嵌合させる。
このように、本実施形態の変形例に係るロボット制御装置30は、所定の作業として、ロボット20に第1物体O3の第1嵌合部M3を、第2物体O4の第2嵌合部M4に嵌合させる作業を行わせる。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体O3と第2物体O4とを嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
以上のように、ロボット制御装置30は、第1物体(この一例において、第1物体O1)を第2物体(この一例において、第2物体O2)に近づけ、力検出器(この一例において、力検出部21)により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2面に接面させる動作をロボット20に行わせ始める。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体と第2物体とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、ロボット制御装置30は、第1物体(この一例において、第1物体O3)を第2物体(この一例において、第2物体O4)に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて第1物体の第1嵌合部(この一例において、第1嵌合部M3)を位置制御と力制御とに基づき第2物体の第2嵌合部(この一例において、第2嵌合部M4)に嵌合させる動作をロボットに行わせ始める。これにより、ロボット制御装置30は、第1物体と第2物体とを嵌合させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、ロボット制御装置30は、ロボット20により、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第1閾値を超えたタイミングにおける第1物体を所定速度に基づいて動かした場合に、当該大きさが所定の第2閾値未満となるまで第1物体が動く距離である所定距離及び所定速度に基づいて第1物体を位置制御によって動かす。これにより、ロボット制御装置30は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第2閾値未満となるまで第1物体が動く距離である所定距離及び所定速度に基づいて、第1物体と第2物体とを接面させる作業に要する時間が長くなることを抑制することができる。
また、ロボット制御装置30は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった後において、位置制御を行わずに力制御を行う。これにより、ロボット制御装置30は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった後において、位置制御によるロボット20の動作によって物体を変形させてしまうことを抑制することができる。
また、ロボット制御装置30は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第1閾値を超える前において、位置制御を行わずに力制御を行う。これにより、ロボット制御装置30は、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが第2閾値未満となった前において、位置制御によるロボット20の動作によって物体を変形させてしまうことを抑制することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
また、以上に説明した装置(例えば、ロボット制御装置30)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…ロボットシステム、20…ロボット、21…力検出部、30…ロボット制御装置、31…CPU、32…記憶部、33…入力受付部、34…通信部、35…表示部、36…制御部、361…力検出情報取得部、363…情報読出部、367…ロボット制御部

Claims (7)

  1. 第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて前記第1物体の第1面を位置制御と力制御とに基づき前記第2物体の第2面に接面させる動作をロボットに行わせ始める、
    ロボット制御装置。
  2. 第1物体を第2物体に近づけ、力検出器により検出される力とモーメントのうち少なくとも一方の大きさが所定の第1閾値を超えた場合、所定距離及び所定速度に基づいて前記第1物体の第1嵌合部を位置制御と力制御とに基づき前記第2物体の第2嵌合部に嵌合させる動作をロボットに行わせ始める、
    ロボット制御装置。
  3. 前記所定距離は、前記大きさが前記第1閾値を超えたタイミングにおける前記第1物体を前記所定速度に基づいて動かした場合に、前記大きさが所定の第2閾値未満となるまで前記第1物体が動く距離として決められる、
    請求項1又は2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記大きさが前記第2閾値未満となった後において、前記位置制御を行わずに力制御を行う、
    請求項3に記載のロボット制御装置。
  5. 前記大きさが前記第1閾値を超える前において、前記位置制御を行わずに力制御を行う、
    請求項1から4のうちいずれか一項に記載のロボット制御装置。
  6. 請求項1から5のうちいずれか一項に記載のロボット制御装置に制御される、
    ロボット。
  7. 請求項1から5のうちいずれか一項に記載のロボット制御装置と、
    前記ロボット制御装置に制御されるロボットと、
    を備えるロボットシステム。
JP2016047947A 2016-03-11 2016-03-11 ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム Withdrawn JP2017159426A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047947A JP2017159426A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム
CN201710141043.5A CN107175672A (zh) 2016-03-11 2017-03-10 机器人控制装置、机器人以及机器人系统
US15/455,326 US10434646B2 (en) 2016-03-11 2017-03-10 Robot control apparatus, robot, and robot system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047947A JP2017159426A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017159426A true JP2017159426A (ja) 2017-09-14
JP2017159426A5 JP2017159426A5 (ja) 2019-04-04

Family

ID=59786269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047947A Withdrawn JP2017159426A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10434646B2 (ja)
JP (1) JP2017159426A (ja)
CN (1) CN107175672A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019188534A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 セイコーエプソン株式会社 ロボット制御装置、ロボットおよびロボットシステム
EP4245478A1 (en) 2022-03-14 2023-09-20 OMRON Corporation Control apparatus for an assembly robot comprising a virtual force sensor for improved surface alignment

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6542629B2 (ja) * 2015-09-18 2019-07-10 川崎重工業株式会社 加工ツールの位置決め装置及び位置決め方法
US20180021949A1 (en) * 2016-07-20 2018-01-25 Canon Kabushiki Kaisha Robot apparatus, robot controlling method, program, and recording medium
JP2018069361A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 セイコーエプソン株式会社 力制御座標軸設定装置、ロボットおよび力制御座標軸設定方法
JP7131087B2 (ja) * 2018-05-31 2022-09-06 セイコーエプソン株式会社 ロボットシステムの制御方法およびロボットシステム
JP7204354B2 (ja) * 2018-06-19 2023-01-16 キヤノン株式会社 ロボットシステム、ロボットシステムの制御方法、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、プログラム及び記録媒体
JP7211007B2 (ja) * 2018-10-30 2023-01-24 セイコーエプソン株式会社 制御装置、ロボットシステムおよび制御方法
JP7225725B2 (ja) * 2018-11-16 2023-02-21 セイコーエプソン株式会社 ロボットシステムおよび挿入方法
JP7167681B2 (ja) * 2018-12-07 2022-11-09 セイコーエプソン株式会社 ロボットシステムおよび接続方法
JP7015276B2 (ja) * 2018-12-27 2022-02-02 ファナック株式会社 産業用ロボットシステム
US11618163B2 (en) * 2018-12-27 2023-04-04 Fanuc Corporation Industrial robot system
US11426874B2 (en) * 2019-04-30 2022-08-30 Flexiv Ltd. Robot-based insertion mounting of workpieces
US11701776B2 (en) 2019-10-25 2023-07-18 Dexterity, Inc. Robotic kitting machine
JP7608292B2 (ja) * 2021-08-13 2025-01-06 株式会社東芝 ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体
TWI766807B (zh) * 2021-09-17 2022-06-01 財團法人精密機械研究發展中心 機械手臂的安全復位方法
WO2024250221A1 (en) * 2023-06-08 2024-12-12 Shanghai Flexiv Robotics Technology Co., Ltd. Method, robot and storage medium for aligning robot end with target object

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647687A (ja) * 1991-08-20 1994-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 力制御ロボットにおける位置制御装置
JPH11123683A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Fanuc Ltd 引き抜き分解機能を有する力制御ロボット
JP2003305678A (ja) * 2002-04-11 2003-10-28 Ricoh Co Ltd ロボット及びロボットの制御方法
JP2009125904A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Fanuc Ltd 嵌合用ロボットシステム
JP2015085499A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2819323B2 (ja) 1989-11-15 1998-10-30 本田技研工業株式会社 脚式歩行ロボットの関節制御装置
JPH06126665A (ja) 1992-10-14 1994-05-10 Fujitsu Ltd ロボットの位置ずれ補正方法および装置
US7181314B2 (en) * 2003-11-24 2007-02-20 Abb Research Ltd. Industrial robot with controlled flexibility and simulated force for automated assembly
JP4271249B2 (ja) 2007-06-14 2009-06-03 ファナック株式会社 嵌合装置
JP4598849B2 (ja) * 2008-09-03 2010-12-15 ファナック株式会社 嵌合の詰まり状態を修正する嵌合装置
JP5791387B2 (ja) * 2011-06-23 2015-10-07 キヤノン株式会社 自動組立装置および自動組立装置による部品組立方法
CN104602873B (zh) * 2012-09-04 2016-07-06 株式会社安川电机 机器人的控制参数调整方法、机器人系统及机器人控制装置
JP6361213B2 (ja) * 2014-03-26 2018-07-25 セイコーエプソン株式会社 ロボット制御装置、ロボット、ロボットシステム、教示方法、及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647687A (ja) * 1991-08-20 1994-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 力制御ロボットにおける位置制御装置
JPH11123683A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Fanuc Ltd 引き抜き分解機能を有する力制御ロボット
JP2003305678A (ja) * 2002-04-11 2003-10-28 Ricoh Co Ltd ロボット及びロボットの制御方法
JP2009125904A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Fanuc Ltd 嵌合用ロボットシステム
JP2015085499A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019188534A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 セイコーエプソン株式会社 ロボット制御装置、ロボットおよびロボットシステム
CN110394790A (zh) * 2018-04-25 2019-11-01 精工爱普生株式会社 机器人控制装置、机器人及机器人系统
JP7024579B2 (ja) 2018-04-25 2022-02-24 セイコーエプソン株式会社 ロボット制御装置、ロボットシステムおよびロボット制御方法
EP4245478A1 (en) 2022-03-14 2023-09-20 OMRON Corporation Control apparatus for an assembly robot comprising a virtual force sensor for improved surface alignment

Also Published As

Publication number Publication date
US20170259431A1 (en) 2017-09-14
US10434646B2 (en) 2019-10-08
CN107175672A (zh) 2017-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017159426A (ja) ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム
JP6733239B2 (ja) 制御装置及びロボットシステム
US10377043B2 (en) Robot control apparatus, robot, and robot system
US10532461B2 (en) Robot and robot system
US10589424B2 (en) Robot control device, robot, and robot system
JP6380828B2 (ja) ロボット、ロボットシステム、制御装置、及び制御方法
US10220513B2 (en) Robot control apparatus, robot and robot system
US20170277167A1 (en) Robot system, robot control device, and robot
JP6996113B2 (ja) ロボット制御方法、ロボットシステムおよび制御装置
US20180093379A1 (en) Robot control apparatus, robot, and robot system
JP2017124470A (ja) ロボット、及びロボットシステム
US20160306340A1 (en) Robot and control device
JP2017205819A (ja) ロボット、制御装置、及びロボットシステム
JP2015074058A (ja) ロボット制御装置、ロボットシステム、ロボット、ロボット制御方法、及びプログラム
JP2017100197A (ja) ロボット、及び制御方法
JP2018015856A (ja) ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム
JP2017185598A (ja) ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム
JP2020157475A (ja) 制御装置、ロボットシステム及びロボット制御方法
JP2016043456A (ja) ロボットおよびロボットシステム
JP2017119321A (ja) 制御装置、及びロボットシステム
JP2017052073A (ja) ロボットシステム、ロボット、及びロボット制御装置
JP2018034246A (ja) ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム
JP2019144147A (ja) ロボット、ロボット制御装置、ロボットシステム、及び力検出器
JP2019202360A (ja) ロボット制御装置、ロボット、及びロボットシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180907

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200212

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20200413