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JP2017141790A - 車両用制御装置 - Google Patents

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JP2017141790A
JP2017141790A JP2016025011A JP2016025011A JP2017141790A JP 2017141790 A JP2017141790 A JP 2017141790A JP 2016025011 A JP2016025011 A JP 2016025011A JP 2016025011 A JP2016025011 A JP 2016025011A JP 2017141790 A JP2017141790 A JP 2017141790A
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Japan
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engine
generator
internal combustion
power generation
combustion engine
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JP2016025011A
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孝治 川本
Koji Kawamoto
孝治 川本
勇希 矢杉
Yuki Yasugi
勇希 矢杉
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】
内燃機関を搭載する車両が、標高が高く大気圧の低い場所を走行している場合、機関のポンピングロスが減少する。そのため、内燃機関の出力が小さいときにオルタネータが発電を停止すると、燃焼室内に吸入される空気量及び燃料噴射量が減少し、膨張行程時に火炎が充分に拡散しなくなる燃焼不良が発生し、その結果、機関回転速度が変動するハンチング現象が発生する虞がある。
【解決手段】
車両が大気圧の低い場所を走行している場合、内燃機関の要求トルクが小さければオルタネータによる発電の停止を禁止する発電停止制御を禁止してオルタネータによる発電を継続することによって、内燃機関の出力が過小となることを回避し、以て、吸入空気量及び燃料噴射量が過小となることを防ぐ。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の駆動源である内燃機関の運転状態に応じて発電機を制御する車両用制御装置に関する。
車両の駆動トルク(車両駆動力)を発生する内燃機関(以下、単に「機関」とも称呼する。)と、機関により駆動される発電機(所謂、オルタネータ)と、を搭載した車両に適用され、機関の運転状態が低回転速度であり且つ低負荷である場合、発電機の発電を停止させる制御システム(以下、「従来システム」とも称呼する。)が特許文献1に記載されている。従来システムによれば、機関の運転状態が低回転速度であり且つ低負荷であるために機関の冷却水を循環させる電動式ウォーターポンプの出力を低下させてもよい場合、即ち、電力消費量が少ない場合、機関の総出力のうち発電機によって消費される出力を低下させることができる。その結果、機関の運転効率を上昇させることができる。
特開2010−242651号公報
ところで、大気圧(即ち、機関に吸入される空気の圧力)が低い場合、機関の吸気行程において燃焼室内の気圧と大気圧との差分に応じて発生するポンピングロスが低下する。そのため、大気圧が低いほど「混合気の燃焼によって生じたエネルギーのうちポンピングロスによって消費されるエネルギー」が小さくなる。従って、車両を走行させるために運転者によって機関に要求されるトルク(以下、「ユーザ要求トルク」とも称呼する。)がある一定値である場合、大気圧が低いほど、機関の吸入空気量及び燃料噴射量は少なくなる。その結果、大気圧が低く且つユーザ要求トルクが小さいとき、吸入空気量及び燃料噴射量が過小となる場合がある。
吸入空気量及び燃料噴射量が過小となれば、燃焼室内の燃料密度(単位体積あたりの燃料の量)が過小となる。この場合、点火プラグの火花によって発生した火炎が充分に拡散せず、その結果、燃焼室内の混合気の多くが燃焼しない現象(以下、「燃焼不良」とも称呼する。)が発生する可能性が高くなる。或いは、燃焼室内の燃料密度が過小となった結果、点火プラグの火花によって混合気を点火できない失火が発生する可能性が高くなる。
燃焼不良又は失火が発生すると、機関回転速度が変動する現象(以下、「ハンチング現象」とも称呼する。)が発生する可能性がある。ハンチング現象が生じると、機関の振動が大きくなり、或いは、異音が発生する。その結果、車両のユーザが不快感を覚える場合がある。
一方、発電機は機関により駆動されるから、発電機により発電が行われると、機関に要求されるトルクは大きくなる。従って、発電機による発電を行わせた場合、より多くの吸入空気量及び燃料噴射量が必要となる。しかしながら、従来システムは、機関の運転状態が低回転速度であり且つ低負荷である場合、大気圧に関わらず発電機の発電を停止させるから、大気圧が低い場合に吸入空気量及び燃料噴射量が過小となり、以て、燃焼不良及び/又は失火が発生する可能性が高いという問題があった。
本発明は上述の問題に対処する発明であり、その目的の一つは、大気圧が低い場合に燃焼不良及び/又は失火が発生する可能性を低減することができる車両用制御装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用制御装置(以下、「本発明装置」とも称呼する。)は、
車両の駆動源である内燃機関(10)と、
前記内燃機関によって駆動されることにより発電する発電機(50)と、
前記発電機によって発電された電力により充電される蓄電池(60)と、
を備える車両に適用される。
本発明装置は、
前記内燃機関を制御することにより同内燃機関の発生するトルクを調整する機関制御部(70)と、
前記発電機を制御することにより同発電機の発電する電力を調整する発電機制御部(70及び51)と、
を備え、
前記機関制御部は、
前記車両のユーザにより要求されるユーザ要求トルクに応じて前記内燃機関の発生するトルクを変更するとともに、前記ユーザ要求トルクがゼロであって前記内燃機関の運転状態がアイドル運転状態にある場合には機関回転速度が所定の目標アイドル回転速度に一致するように前記内燃機関の発生するトルクを変更するように構成され、
前記発電機制御部は、
前記ユーザ要求トルクが所定の要求トルク閾値よりも小さい場合に(ステップ320:Yes)前記発電機による発電を停止させる発電停止制御を実行するように構成されている(ステップ330)、
車両用制御装置において、
前記発電機制御部は、
前記内燃機関に吸入される空気の圧力である外気圧が所定の圧力閾値よりも低いか否かを判定し(ステップ325)、前記外気圧が前記圧力閾値よりも低いと判定した場合、前記発電停止制御を禁止して前記発電機による発電を継続するように構成されている(ステップ340及びステップ310)。
本発明装置によれば、外気圧が圧力閾値よりも低いときには発電機による発電が継続されるので、発電が停止される場合と比較して吸入空気量及び燃料噴射量が増加する。その結果、燃焼不良及び/又は失火が発生する可能性が小さくなる。
本発明装置の一態様において、前記発電機制御部は、
前記車両が存在する位置の標高を取得するとともに、前記標高が所定の標高閾値よりも高い場合に前記外気圧が前記圧力閾値よりも低いと判定するように構成されることが好適である。
一般に、車両の走行場所の標高が高くなるほど大気圧(即ち、外気圧)が低くなる。従って、本態様によれば、外気圧が低いことを簡易な手段によって検出することが可能となる。
本発明装置の他の態様において、前記発電機制御部は、
前記発電停止制御を禁止している間、前記発電機によって発電される電力の電圧を所定の下限充電電圧以上に維持するように前記発電機を制御するように構成されることが好適である。
発電停止制御が禁止されている間、発電機によって発電される電力が小さいと、機関の負荷を充分に増加させることができない。その結果、吸入空気量及び燃料噴射量が充分に増加しない。即ち、膨張行程における燃焼室内の混合気の密度を充分に高めることができない。
しかし、本態様によれば、発電停止制御が禁止された際に発電機が発電する電圧を下限充電電圧以上に維持できるので、機関の負荷をある程度以上に維持できる。よって、吸入空気量及び燃料噴射量が過小とならない。従って、本態様によれば、大気圧が低く且つ駆動出力が小さいことに起因する燃焼不良及び/又は失火が発生する可能性をより確実に低下させることが可能となる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の実施形態に係る車両用制御装置(本制御装置)の構成を表した概略図である。 蓄電池の残容量とオルタネータの電圧目標値との関係を表した図である。 本制御装置のCPUが実行する発電制御処理を表したフローチャートである。 時間の経過に対する車両の標高、大気圧、ユーザ要求トルク、機関回転速度、蓄電池の残容量及びオルタネータの電圧目標値の変化の例を表したタイムチャートである。
(構成)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車両用制御装置(以下、「本制御装置」とも称呼する。)について説明する。本制御装置は、図1に示したように、内燃機関10、発電機であるオルタネータ50、及び、蓄電池60、を備える車両に適用される。なお、図1には機関10が備える気筒の内の1つのみが図示されている。
機関10は、多気筒(本例において、4気筒)・4サイクル・火花点火・ガソリン燃料ポート噴射式エンジンである。機関10は、車両の駆動力(車両駆動トルク)を発生する。機関10は、本体部20、吸気システム30及び排気システム40を備えている。
本体部20は、シリンダブロック21、シリンダヘッド22、ピストン23及び点火プラグ24を含んでいる。本体部20の内部には、シリンダブロック21、シリンダヘッド22及びピストン23によって燃焼室25が形成されている。
吸気システム30は、吸気管31、吸気ポート32、吸気弁33、燃料噴射弁34及びスロットル弁35を含んでいる。吸気弁33は、シリンダヘッド22に配設され、インテークカムシャフト(不図示)によって駆動されることにより、「吸気ポート32と燃焼室25との連通部」を開閉するようになっている。
燃料噴射弁34は、後述されるECU70からの指示に応答して吸気ポート32内に燃料を噴射する。スロットル弁35は、ECU70からの指示に応答するスロットル弁アクチュエータ36によって開閉される。即ち、スロットル弁アクチュエータ36によってスロットル弁35の開度(スロットル弁開度TA)が調整され、以て、燃焼室25に吸入される空気の量(吸入空気量)が調整される。
排気システム40は、排気管41、排気ポート42及び排気弁43を含んでいる。排気弁43は、シリンダヘッド22に配設され、エグゾーストカムシャフト(不図示)によって駆動されることにより、「排気ポート42と燃焼室25との連通部」を開閉するようになっている。
オルタネータ50は、その回転軸に連結されたプーリー50aが機関10のクランクシャフトに連結されたクランクプーリー26とベルトBを介して接続されていて、機関10のクランクシャフトから伝達されるトルクによって駆動(回転)され、それにより発電する。即ち、オルタネータ50は、機関10によって駆動されることにより電力を発生する。
車両は、周知の電圧制御回路(ボルテージレギュレータ)51を備えている。電圧制御回路51は、ECU70からの指示に応答してオルタネータ50の発生する電圧を調整し、それにより、オルタネータ50の発電する電力を調整することができる。
蓄電池60は、オルタネータ50によって発電された電力によって充電される。本例において、蓄電池60は鉛蓄電池である。オルタネータ50及び蓄電池60は、スロットル弁アクチュエータ36及び燃料噴射弁34等のアクチュエータ、並びに、ECU70及び図示しない車両の電気負荷等へ電力を供給する。
ECU(電子制御ユニット)70は、CPU71、ROM72、RAM73及びGPS受信部74を含んでいる。CPU71は、所定のプログラムを逐次実行することによってデータの読み込み、数値演算、及び、演算結果の出力等を行う。ROM72は、CPU71が実行するプログラム及びマップ(ルックアップテーブル)等を記憶している。RAM73は、データを一時的に記憶する。GPS受信部74は、GPS(Global Positioning System)衛星81からの信号(電波)に基づいて機関10が搭載される車両の現在位置(緯度及び経度、並びに、標高He)を取得する。ECU70は、スロットル弁アクチュエータ36及び燃料噴射弁34等のアクチュエータを制御し、機関10を所望の運転状態に維持する。
ECU70は、大気圧センサ91、吸入空気量センサ92、クランク角度センサ93、アクセル開度センサ94、電流センサ95及び車速センサ96と接続されている。
大気圧センサ91は、機関10が搭載された車両の周囲の大気圧(即ち、機関10の外部から吸気管31に吸入される外気の圧力)Paを表す信号を出力する。
吸入空気量センサ92は、燃焼室25に吸入される空気の質量流量(即ち、吸入空気量Ga)を表す信号を出力する。
クランク角度センサ93は、機関10のクランクシャフトが一定角度回転する毎にパルスを発生する。ECU70は、そのパルスに基づいて機関10の機関回転速度NEを算出する。
アクセル開度センサ94は、アクセルペダル82の操作量(アクセル操作量)Apを表す信号を出力する。
電流センサ95は、蓄電池60を流れる電流Ibを表す信号を出力する。ECU70は、電流Ibに基づいて蓄電池60の残容量SOCを算出する。
車速センサ96は、機関10が搭載された車両の速度(即ち、車速)SPDを表す信号を出力する。
ECU70は、アクセル操作量Apを図示しないルックアップテーブルに適用することにより、運転者(車両のユーザ)が車両を駆動するために要求している駆動トルク(以下、「ユーザ要求トルクTq」)と称呼する。)を実現するためのスロットル弁35の開度の目標値TAtgtを決定する。以下、目標値TAtgtは、目標スロットル弁開度TAtgtとも称呼する。目標スロットル弁開度TAtgtは、アクセル操作量Apが大きいほど大きくなるように決定される。なお、ECU70は、アクセル操作量Ap及び車速SPDに基いて、目標スロットル弁開度TAtgtを決定してもよい。ECU70は、実際のスロットル弁開度TAが目標スロットル弁開度TAtgtに一致するようにスロットル弁アクチュエータ36に指示を与える。
更に、ECU70は、機関10の運転状態がアイドル状態にあるとき(即ち、アクセル操作量Apがゼロであり且つ車速SPDがアイドル車速閾値SPDith以下であるとき)、機関回転速度NEが所定の目標アイドル回転速度NEtgtに一致するように、目標スロットル弁開度TAtgtを決定する。即ち、ECU70は、機関10の運転状態がアイドル状態にあるとき、機関回転速度NEを目標アイドル回転速度NEtgtに一致させるようにスロットル弁開度をフィードバック制御する「アイドル回転速度制御(所謂、ISC)」を実行する。ECU70は、実際のスロットル弁開度TAが目標スロットル弁開度TAtgtに一致するようにスロットル弁アクチュエータ36に指示を与える。
加えて、ECU70は、吸入空気量Gaと機関回転速度NEとに基いて、一つの気筒が一回の吸気行程にて吸入する空気の量(以下、「筒内吸入空気量Mc」とも称呼する。)を算出する。更に、ECU70は、燃焼室25に供給される混合気の空燃比が理論空燃比stoichに一致するように、筒内吸入空気量Mcに基いて燃料噴射量Fiを算出する(Mc/Fi=stoich)。そして、ECU70は、所定のタイミングにて燃料噴射量Fiの燃料を燃料噴射弁34から噴射させる。
(作動の概要)
ECU70は、通常運転時において、図2の実線R1により示した関係を用いて残容量SOCに基いて電圧目標値Vchを決定し、オルタネータ50に電圧目標値Vchに等しい電圧を発生させる。即ち、ECU70はオルタネータ50に発電を行わせる。
更に、ECU70は、ユーザ要求トルクTqが所定の要求トルク閾値Tthよりも小さいとき、具体的には、アクセル操作量Apがゼロであるとき、オルタネータ50による発電を停止させる「発電停止制御」を実行する。ユーザ要求トルクTqがゼロである場合、機関10はアイドル状態となって、その運転効率は低下する。よって、このような場合に発電停止制御を実行することにより、運転効率が悪い状況において機関10にオルタネータ50を駆動するためのトルクを発生させることを回避する。この結果、オルタネータ50による発電が運転効率が比較的良い状況にて行われ、以て、燃費を改善することができる。
しかしながら、車両が高地を走行していて大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも低い場合に「発電停止制御」を実行すると、特に、アイドル状態において吸入空気量Ga及び燃料噴射量Fiが過小になり、その結果、燃焼が不安定になる。そこで、ECU70は、大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも低い場合、「発電停止制御」を禁止する。
(具体的作動)
次に、ECU70の具体的作動について説明する。ECU70のCPU71(以下、単に「CPU」とも称呼する。)は、図3にフローチャートにより表された「発電制御処理ルーチン」を所定の時間が経過する毎に実行する。
従って、適当なタイミングとなると、CPUは、図3のステップ300から処理を開始してステップ305に進み、残容量SOCが第1閾値残容量E1thよりも大きいか否かを判定する。残容量SOCが第1閾値残容量E1th以下である場合(図2を参照。)、蓄電池60を充電する必要があるので、オルタネータ50による発電を停止することはできない。即ち、発電停止制御を行うことはできない。
そこで、CPUは、残容量SOCが第1閾値残容量E1th以下である場合、ステップ305にて「No」と判定してステップ310に進み、残容量SOCを図2に示したルックアップテーブルmap(SOC)に適用することによって電圧目標値Vchを決定する。図2の実線R1から理解されるように、残容量SOCが第1閾値残容量E1thよりも小さいとき、電圧目標値Vchは電圧最大値Vcmaxに設定される。
次いで、CPUはステップ315に進み、電圧制御回路51に電圧目標値Vchを送信することにより、オルタネータ50を制御して発電させ、オルタネータ50から電圧目標値Vchに等しい電圧を発生させる。その後、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ305の処理を実行する時点において、残容量SOCが第1閾値残容量E1thよりも大きい場合、CPUはそのステップ305にて「Yes」と判定してステップ320に進み、アクセル操作量Apが「0」であり且つ車速SPDがアイドル車速閾値SPDith以下であるか否かを判定することにより、機関10の運転状態がアイドル状態であるか否かを判定する。なお、前述したように、ECU70は、機関10の運転状態がアイドル状態にあるとき、アイドル回転速度制御を実行する。
機関10の運転状態がアイドル状態である場合、CPUはステップ320にて「Yes」と判定してステップ325に進み、大気圧Paが閾値大気圧Path以上であるか否かを判定する。前述したように、大気圧Paが閾値大気圧Path以上であれば、機関10の吸気行程におけるポンピングロスは比較的大きいので、機関回転速度NEが目標アイドル回転速度NEtgtを維持するためにはスロットル弁開度TAをある程度大きくする必要があり、従って、吸入空気量Ga及び燃料噴射量Fiもある程度大きくなる。従って、この場合、オルタネータ50による発電を停止しても、吸入空気量Ga及び燃料噴射量Fiが過小とならないので、燃焼が不安定にならない。
そこで、大気圧Paが閾値大気圧Path以上である場合、CPUはステップ325にて「Yes」と判定してステップ330に進み、発電停止制御を実行するために電圧目標値Vchを「0」に設定する。その後、CPUはステップ315を経由してステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。この結果、オルタネータ50は発電を停止する。
これに対し、CPUがステップ325の処理を実行する時点において、大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも小さい場合、CPUは発電停止制御を禁止する。より具体的に述べると、大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも小さい場合、CPUはステップ325にて「No」と判定してステップ335に進み、残容量SOCが第2閾値残容量E2thより大きいか否かを判定する。第2閾値残容量E2thは、第1閾値残容量E1thに比べて十分に大きく、蓄電池60の容量の最大値Emaxの90%程度の値である。
残容量SOCが第2閾値残容量E2thより大きい場合、CPUはステップ335にて「Yes」と判定してステップ340に進み、電圧目標値Vchを発電停止制御の禁止時の下限充電電圧V0(即ち、図2の破線R2によって表される電圧)に設定する。その後、CPUはステップ315を経由してステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。この結果、オルタネータ50は発電を継続し、下限充電電圧V0と等しい電圧を発生させる。
CPUがステップ335の処理を実行する時点において、残容量SOCが第2閾値残容量E2th以下である場合、CPUはステップ335にて「No」と判定してステップ310に進み、残容量SOCを図2に示したルックアップテーブルmap(SOC)に適用することによって電圧目標値Vchを決定する。図2の実線R1から理解されるように、残容量SOCが、第1閾値残容量E1thと第2閾値残容量E2thとの間の値であるとき、電圧目標値Vchは電圧最大値Vcmaxと下限充電電圧V0との間において残容量SOCが大きくなるほど小さくなるように決定される。その後、CPUはステップ315を経由してステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。この結果、オルタネータ50は発電を継続し、電圧最大値Vcmaxと下限充電電圧V0との間の電圧目標値Vchと等しい電圧を発生させる。
(タイムチャート)
機関10を搭載する車両が、上り坂を走行しているときの(A)車両の標高He、(B)大気圧Pa、(C)ユーザ要求トルクTq、(D)機関回転速度NE、(E)残容量SOC及び(F)電圧目標値Vchのそれぞれの時刻tに対する変化の例が図4に示される。便宜上、時刻t0における残容量SOCは、第1閾値残容量E1thよりも小さい値となっている。
上述したように、CPUは、以下の条件(a1)及び条件(a2)が共に成立すると、発電停止制御を実行する。
条件(a1)残容量SOCが第1閾値残容量E1thより大きい。
条件(a2)ユーザ要求トルクTqが所定の要求トルク閾値Tthよりも小さい。
ただし、CPUは、以下の条件(b)が成立すると、発電停止制御の実行を禁止する。
条件(b)大気圧Paが所定の閾値大気圧Pathよりも低い。
時刻t0において、車両は停止し且つ機関10はアイドル状態となっている。このとき、ユーザ要求トルクTqは、要求トルク閾値Tthよりも小さい「0」となっている。即ち、条件(a2)が成立している。しかし、残容量SOCが第1閾値残容量E1thよりも小さいので、条件(a1)が成立していない。従って、ECU70は、発電停止制御を実行しない。即ち、オルタネータ50は発電している。具体的には、時刻t0において、残容量SOCが第1閾値残容量E1thよりも小さいので、電圧目標値Vchは電圧最大値Vcmaxとなっている。
その後、時刻t1において、ユーザ要求トルクTq及び機関回転速度NEが増加を開始し(即ち、車両が走行を開始し)、それに伴って標高Heが上昇すると共に大気圧Paが低下している。機関回転速度NEの上昇時、機関10のクランクシャフトに接続されたトルクコンバータ(不図示)の変速(即ち、ギヤ比の不連続な変化)によって機関回転速度NEが一旦減少し、その後、機関回転速度NEが再度上昇する現象が2回発生している。
時刻t2にて残容量SOCが第1閾値残容量E1thに達し、それに伴って電圧目標値Vchが低下し始めている。その後、時刻t3の近傍にてユーザ要求トルクTq及び機関回転速度NEが低下し、車両の速度が「0」となり且つ機関10がアイドル状態に移行する。ユーザ要求トルクTqは、時刻t3にて要求トルク閾値Tthまで下がっている。
即ち、時刻t3以降(後述される時刻t4まで)、条件(a1)及び条件(a2)が共に成立している。そのため、ECU70は、発電停止制御を実行し、電圧目標値Vchを「0」に設定する。その結果、オルタネータ50は発電を停止する。オルタネータ50の発電停止中、蓄電池60がECU70及び各種アクチュエータへ電力を供給するので、残容量SOCが低下する。
その後、ユーザ要求トルクTq及び機関回転速度NEが再び増加を開始し、時刻t4にてユーザ要求トルクTqが要求トルク閾値Tthに達している。その結果、条件(a2)が不成立となるので、ECU70は、発電停止制御を停止する。即ち、ECU70は、電圧目標値Vchを「残容量SOCを図2の実線R1の関係に適用して得られる値」に設定する。その結果、時刻t4以降、残容量SOCは上昇する一方、電圧目標値Vchは低下している。
時刻t5にて大気圧Paが閾値大気圧Pathまで低下する標高Heである標高H1に達している。従って、時刻t5以降、条件(b)が成立する。
その後、時刻t6の近傍にてユーザ要求トルクTq及び機関回転速度NEが再び低下し、車両の速度が「0」となり且つ機関10がアイドル状態に移行する。ユーザ要求トルクTqは、時刻t6にて要求トルク閾値Tthまで下がっている。即ち、時刻t6以降(後述される時刻t7まで)、条件(a1)及び条件(a2)並びに条件(b)がいずれも成立している。そのため、ECU70は発電停止制御を禁止してオルタネータ50による発電を継続する。このとき、残容量SOCは第2閾値残容量E2thよりも大きいので、ECU70は、電圧目標値Vchを下限充電電圧V0に設定する。
仮に、ECU70が、発電停止制御を禁止しなければ、時刻t6から時刻t7までの間、電圧目標値Vchが「0」に設定され、オルタネータ50が発電を停止する。その場合、機関10の出力が過小となり、図3の破線R3によって示されるように、機関回転速度NEが変動するハンチング現象が発生する。
その後、ユーザ要求トルクTq及び機関回転速度NEが再び増加を開始し、時刻t7にてユーザ要求トルクTqが要求トルク閾値Tthに達している。その結果、条件(a2)が不成立となるので、ECU70は、電圧目標値Vchをルックアップテーブルmap(SOC)に基づいて決定する。その結果、時刻t7以降、残容量SOCは上昇する一方、電圧目標値Vchは低下している。
更に、時刻t8にて残容量SOCが第3閾値残容量E3thに達し、オルタネータ50は発電を停止する。ただし、時刻t8以降、蓄電池60がECU70及び各種アクチュエータへ電力を供給した結果、残容量SOCが低下すれば、オルタネータ50が充電を再開する。
以上、説明したように、本制御装置によれば、ユーザ要求トルクTqが所定の要求トルク閾値よりも小さい場合(即ち、機関10がアイドル状態にある場合)、大気圧Paが閾値大気圧Path以上であれば発電停止制御を許容し、大気圧Paが閾値大気圧Path未満であれば発電停止制御を禁止する。その結果、大気圧Paが閾値大気圧Path未満であるとき、オルタネータ50を駆動した上で機関回転速度NEを目標アイドル回転速度NEtgtに一致させるためには機関10に要求される総トルクが大きくなり、その結果、スロットル弁が開弁側に駆動される。従って、吸入空気量及び燃料噴射量が過小とならないので、燃焼不良が発生せず、ハンチング現象が発生する可能性を低減することができる。
(実施形態の変形例)
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態に係るECU70は、大気圧センサ91によって取得された大気圧Paに基づいて発電停止制御を禁止するか否かを判定していた。これに対し、本変形例に係るECU70は、GPS受信部74によって取得された標高Heに基づいて発電停止制御を禁止するか否かを判定する点のみにおいて上述した実施形態と異なる。従って、以下、この相違点を中心に説明する。
即ち、本変形例のCPUは、図3のステップ325に到った場合、GPS受信部74によって取得された標高Heが所定の標高閾値Hth(例えば、3000m)以下であるか否かを判定する。そして、CPUは、標高Heが標高閾値Hth以下である場合には、大気圧Paが閾値大気圧Path以上であると判定してステップ330に進む。これに対し、CPUは、標高Heが標高閾値Hthより高い場合には、大気圧Paが閾値大気圧Path未満であると判定してステップ335に進む。
本変形例によれば、仮に、機関10が大気圧センサ91を備えていなくても、GPS受信部74が取得した標高Heに基づく簡易な手段によって大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも低いか否かを判定することが可能となる。
以上、本発明に係る内燃機関の制御装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の変形例に係るECU70は、標高閾値Hthを機関10が搭載された車両の周囲の気温に応じて変化させても良い。即ち、ECU70は、気温が高くなるほど標高閾値Hthを小さい値に設定しても良い。
本実施形態に係るECU70は、図3のステップ325にて「No」と判定したとき、ステップ335に進み、残容量SOCが第2閾値残容量E2thより大きいか否かを判定していた。しかし、ECU70は、図3のステップ325にて「No」と判定したとき、ステップ310に直接進んでも良い。即ち、この場合、ECU70は、ルックアップテーブルmap(SOC)に基づいて電圧目標値Vchを決定しても良い。
本実施形態に係るECU70は、電圧目標値Vchを決定することによってオルタネータ50の発電を制御していた。しかし、ECU70は、オルタネータの発電電力を測定し、その測定した発電電力が所望の目標電力に一致するようにオルタネータ50を制御してもよい。
加えて、本実施形態のCPUは、ステップ325にて「No」と判定した場合であっても(即ち、大気圧Paが閾値大気圧Pathよりも低い場合であっても)、例えば、車両の空調装置(エアコン)のコンプレッサーを機関10が駆動している状態であれば、ステップ330に戻って発電停止制御を実行してもよい。
更に、上記変形例は、GPS信号に基づいて標高Heを算出する替わりに、GPS信号により車両の走行位置(緯度及び経度)を求め、その走行位置と図示しない記憶装置(例えば、ハードディスクトライブ)に格納されている地図情報とに基づいて標高Heを取得しても良い。
加えて、本実施形態に係るGPS受信部74は、衛星測位信号としてGPS信号を受信していた。しかし、GPS受信部74は、GPS信号に替えて、或いは、GPS信号に加えて、他の衛星測位信号を受信しても良い。例えば、他の衛星測位信号は、GLONASS(Global Navigation Satellite System)及びQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)であっても良い。
本制御装置が搭載される車両は、駆動源として機関10を搭載していた。しかし、車両は、機関10に加え、駆動源として電動機を搭載していても良い。即ち、車両はハイブリッド車両であっても良い。
10…内燃機関、31…吸気管、34…燃料噴射弁、35…スロットル弁、41…排気管、51…オルタネータ、52…蓄電池、71…大気圧センサ。

Claims (3)

  1. 車両の駆動源である内燃機関と、
    前記内燃機関によって駆動されることにより発電する発電機と、
    前記発電機によって発電された電力により充電される蓄電池と、
    を備える車両に適用され、
    前記内燃機関を制御することにより同内燃機関の発生するトルクを調整する機関制御部と、
    前記発電機を制御することにより同発電機の発電する電力を調整する発電機制御部と、
    を備え、
    前記機関制御部は、
    前記車両のユーザにより要求されるユーザ要求トルクに応じて前記内燃機関の発生するトルクを変更するとともに、前記ユーザ要求トルクがゼロであって前記内燃機関の運転状態がアイドル運転状態にある場合には機関回転速度が所定の目標アイドル回転速度に一致するように前記内燃機関の発生するトルクを変更するように構成され、
    前記発電機制御部は、
    前記ユーザ要求トルクが所定の要求トルク閾値よりも小さい場合に前記発電機による発電を停止させる発電停止制御を実行するように構成されている、
    車両用制御装置において、
    前記発電機制御部は、
    前記内燃機関に吸入される空気の圧力である外気圧が所定の圧力閾値よりも低いか否かを判定し、前記外気圧が前記圧力閾値よりも低いと判定した場合、前記発電停止制御を禁止して前記発電機による発電を継続するように構成された制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記発電機制御部は、
    前記車両が存在する位置の標高を取得するとともに、前記標高が所定の標高閾値よりも高い場合に前記外気圧が前記圧力閾値よりも低いと判定するように構成された、
    制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用制御装置において、
    前記発電機制御部は、
    前記発電停止制御を禁止している間、前記発電機によって発電される電力の電圧を所定の下限充電電圧以上に維持するように前記発電機を制御する、
    制御装置。

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