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JP2017133231A - スロープ部材 - Google Patents

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JP2017133231A
JP2017133231A JP2016013895A JP2016013895A JP2017133231A JP 2017133231 A JP2017133231 A JP 2017133231A JP 2016013895 A JP2016013895 A JP 2016013895A JP 2016013895 A JP2016013895 A JP 2016013895A JP 2017133231 A JP2017133231 A JP 2017133231A
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康史 高取
Yasushi Takatori
康史 高取
澄人 関本
Sumuto Sekimoto
澄人 関本
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CARE-MEDICS CO Ltd
Topre Corp
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CARE-MEDICS CO Ltd
Topre Corp
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Abstract

【課題】段差のある場所などで走行車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等を移動させるのに用いて好適な室内外で使用可能なスロープ部材を提供する。【解決手段】段差のある高位置と低位置の間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ部材であって、当該スロープ部材本体1は、上辺側が先細り状となるテーパ部2を形成してあると共に、当該テーパ部2は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端3に近い方の傾斜面4の傾斜角αより後端5に近い方の傾斜面6の傾斜角θを大きく形成した。【選択図】図1

Description

本発明は段差のある場所などで走行車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等を移動させるのに用いて好適な室内外で使用可能なスロープ部材に関する。
段差のある場所や、隙間のある場所などにおいて車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等(以下これらを総称して単に車椅子という)を安全且つ迅速に移動させるために、高位置にある場所と低位置にある場所との間にスロープ部材をセットしたり、あるいは隙間のある2つの地点に、スロープ部材を下端部に具備したパネル板を架け渡すことが行われている。
ところで、車椅子用のスロープ部材には、車椅子自体の荷重の他、車椅子を利用する者及び場合によってはこれに介助者の体重が加わるため、これら全体の荷重に耐え得る強度が要求される。しかしながら、一方で、スロープ部材を対象箇所にセットしたり、スロープ板を構成するパネル板を架け渡したり、外したりする作業を円滑に行えるようにするためには、スロープ部材を含むスロープ板全体の重量を軽量化しなければならないという要請がある。
そのため、スロープ板本体をなすパネル材には、合成樹脂発泡材を芯材として、その表裏両面に繊維強化プラスチック材等を積層一体化させた複合板(FRP)等が用いられることが多い。しかしながら、当該複合板(FRP)の場合は耐荷重性能について優れた特性を示現できるとしても、合成樹脂発泡材を芯材としているため厚みが結構あり、これを直接接地させた場合は、接地面との間に比較的大きな段差を生ずることとなり、車椅子の乗り入れ性が悪くなるという問題点がある。
そのため、当該段差を解消すべく、パネル材の先端面をテーパ状に加工してスロープ板への乗り入れ性を改善することが、例えば、次に示す特許文献1に開示されている。
特開2013−162818号公報 特開2002−97768号公報
特許文献1に開示されたスロープ板は、発泡性樹脂からなる方形の芯材の表裏両面に、軽量かつ強度のある材質からなる板材を接着した少なくとも2枚以上の合板からなり、当該合板は、通行方向上下端それぞれにテーパー構造を有し、通行方向に対する外側面を枠部材によって嵌合させた構造を有しており、2枚以上の当該合板を通行方向に対して並列させ、当該合板の対向側面をシート材によって連結させた構造となっている。
すなわち、特許文献1に開示されたスロープ板の下端部には接地面との間に生ずる段差を少なくするためスロープ板を構成しているパネル材の下端部を切削加工などにより徐々に薄くしてテーパ構造を得るようにしており、当該テーパ部の外周部にはすべり止め加工を施すことが開示されている。
しかしながら、スロープ板の下端部を、車椅子の乗り入れ性を改善するためテーパ状に薄くした場合は、上部からの荷重に対する強度が低下し、不用意な負荷が加わることにより、スロープ板の下端部が折損するおそれがあると共に、スロープ板の下端部をテーパ状に加工するのに多くの手間と費用を要するという問題点がある。
また、特許文献2には、物体間に生じる段差に掛け渡して使用する板状体の携帯用スロープにおいて、当該板状体の端部に、物体と板状体端部との間の段差を解消するテーパ部を有するとともに、板状体と物体との滑りを防止する摩擦部を有するスロープ部材が開示されている。
上記特許文献2に開示されたスロープ板1の下端部にはテーパ部となる傾斜台42が設けられているが、当該傾斜台のテーパ面は図1ないし図6に示されているように全長に亘って均一な傾斜角となっている。
本発明者らによる実験によれば、スロープ本体をなすパネル材の板厚が同一で、且つ傾斜台の下辺部寸法が同一の場合は、傾斜台のテーパ面を全長に亘って均一な傾斜角とした場合は傾斜が急となり、低位置と高位置の間にスロープ部材をセットした場合は低位置から高位置方向に車椅子を移動させるのに大きな力が必要となることが判明した。特に、介助者が女性や高齢者の場合には段差が僅か5mmでも大きな抵抗となり、車椅子の車輪を傾斜台に乗り上げるのに大きな負担となる。
なお、車椅子の場合だけでなく、自力歩行は可能であるが、足元がおぼつかない高齢者などが室内において主に用いる走行車輪の付いた歩行器においても低位置から高位置に移動するのに際し、従来のようなスロープ部材(傾斜台)を使用する場合は乗り入れ性に問題があるため、移動に多くの労力を要すると共に、時に危険を伴うこともある。
本発明は、段差のある高位置と低位置の間に一種の置台のようにセットして低位置から高位置に向けて車椅子を円滑かつ安全に移動できるようにしたスロープ部材を提供することを目的とするものである。
また、本発明の他の目的は、従来の車椅子用スロープにおける下端部材と称するスロープ部材の問題点を解消し、スロープ部材をパネル本体とは別部材として構成することによりパネル本体の下端部テーパ加工を不要にすると共に、スロープ部材のテーパ面に2段階の傾斜面を形成して車椅子の乗り上げ性を大幅に改善し、スムーズに移動できるようにした車椅子用スロープにおけるスロープ部材を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明に係るスロープ部材の構成を詳述すれば、請求項1に係る発明は、段差のある高位置と低位置の間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ部材であって、当該スロープ部材は、上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角より後端に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあることを特徴とするスロープ部材である。
請求項2に係る発明は、スロープ部材のテーパ部に形成した2段階の傾斜面のうち、先端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し13°〜19°であり、後端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し22°〜28°である請求項1に記載のスロープ部材である。
請求項3に係る発明は、先端に近い方の傾斜面の長さL1と、後端に近い方の傾斜面の長さL2が、L1>L2の関係を有する請求項1又は請求項2に記載のスロープ部材である。
請求項4に係る発明は、スロープ部材の先細り状となるテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のスロープ部材である。
請求項5に係る発明は、弾性材料が熱可塑性エラストマー又は天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムからなる群より選択された少なくとも一種のゴム状物質である請求項4に記載の室内外で用いるスロープ部材である。
また、請求項6に係る発明は、段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材であって、当該スロープ部材は、一方の側にスロープ板を構成するパネル材の端部を固定するためのパネル固定部を形成すると共に、他方の側に上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角よりパネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあることを特徴とするスロープ部材である。
請求項7に係る発明は、スロープ部材のテーパ部に形成した2段階の傾斜面のうち、先端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し13°〜19°であり、パネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し22°〜28°である請求項6に記載のスロープ部材である。
請求項8に係る発明は、先端に近い方の傾斜面の長さL1と、パネル固定部に近い方の傾斜面の長さL2が、L1>L2の関係を有する請求項6又は請求項7に記載のスロープ部材である。
請求項9に係る発明は、スロープ部材の先細り状となるテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた請求項6に記載のスロープ部材である。
請求項10に係る発明は、弾性材料が熱可塑性エラストマー又は天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムからなる群より選択された少なくとも一種のゴム状物質である請求項9に記載のスロープ部材である。
さらに、請求項11に係る発明は、段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材であって、当該スロープ部材は、上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角よりパネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあると共に、パネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角をさらに2段階の傾斜面となしたことを特徴とするスロープ部材である。
本発明によった場合は、段差のある高位置と低位置の間に一種の置台のようにセットして用いるスロープ部材及び段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車椅子走行を容易にするスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材の何れもが上辺側ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面を形成してあって、先端に近い方の傾斜面の傾斜角より後端に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあるのでテーパ部への車椅子の乗り入れ性が大幅に改善されると共に、傾斜角の小さい先端部のテーパ部に乗り上げたときの余力ないし加速力によってパネル本体の上面部までスムーズに車椅子を移動させることができるようになる。
なお、請求項3及び請求項8のように、先端に近い方の傾斜面の長さL1と、後端側の傾斜面の長さL2を、L1>L2となるように設定することにより、さらに車椅子の走行性が向上する。
また、請求項6に係る発明によった場合は、別部材として作製したスロープ部材の一方の側に形成したパネル固定部によってスロープ板を構成するパネル材の下端部を組み付け固定することができ、従来のようなパネル材のテーパ加工が不要となるものである。従って、生産性の向上を図ることができる。
さらに、スロープ部材の先細り状となるテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた場合は、車椅子の走行時にスロープ部材がずれるのを防ぐことができると共に、車椅子に座っている者に対する衝撃を緩和することができる。
なお、弾性材料からなる緩衝体はスロープ部材におけるテーパ部の全面を覆うように被着させる必要はなく、スロープ部材の後端又はパネル固定部に近い方の傾斜面の半分程度を覆うように被着させてもよい。スロープ部材の後端又はパネル固定部に近い方の傾斜面の半分程度を覆うように緩衝体を被着させた場合は、相対的に傾斜面の傾斜角が小さい先端に近い方の傾斜面に緩衝体の厚みが加わるのでスロープ本体をなすパネル材の上面までスムーズに車椅子を移動させることが可能となる。
段差のある高位置と低位置の間にセットして用いるスロープ部材の一例を示す断面図である。 スロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材の一例を示す断面図である。 スロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材の他の実施形態を示す説明図である。 スロープ部材のテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた状態の一例を示す断面図である。 スロープ部材を装着したスロープ板の使用状態の一例を示す平面図である。 図5に示すスロープ板の斜視図である。 スロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材の一例を示す斜視図である。 図5のA−A線断面図である。
以下、本発明に係るスロープ部材の具体的構成を図示の実施形態に基づき詳細に説明する。
なお、以下に示す実施形態は、本発明に係るスロープ部材の一例を示すものであって、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
特に実施の形態に記載されている構成部品の材質、形状、相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎないものである。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明を明確にするために誇張していることがある。
図1は室内外にある段差、すなわち高位置と低位置の間に置台のようにセットして用いるスロープ部材の一実施形態を示すものであり、図中1はスロープ部材本体を示す。当該スロープ部材本体1は比較的軽量なアルミニウム合金又はマグネシウム合金あるいは耐衝撃性を有する硬質合成樹脂等によって作製され、上辺側に先細り状となるテーパ部2を形成してある。当該テーパ部2は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端3に近い方の傾斜面4の傾斜角αより後端5に近い方の傾斜面6の傾斜角θを大きく形成してある。
このように、スロープ部材本体1の先端3に近い方の傾斜面4の傾斜角αより後端5に近い方の傾斜面6の傾斜角θを大きく形成してあるのは、車椅子の走行車輪の乗り上げ性を改善するためであり、スロープ部材本体1の先端に近い方の傾斜面4の傾斜角αを小さくしてあるので、大きな力を加えなくても車椅子の走行車輪を傾斜面4に乗り上げることが可能となる。
本発明者らによる実験によれば、スロープ部材本体1の先細り状となるテーパ部2の傾斜面のうち、先端に近い方の傾斜面4の傾斜角αは接地基準線7に対し13°〜19°の範囲内に設定すれば、車椅子の乗り入れ性が良好となることが判明した。その範囲内でも、特に接地基準線7に対し16°傾斜させた場合、乗り入れ性が良好であると共に、スロープ部材本体1の高位置にある後端5の上面に至るまで最もスムーズに車椅子を移動させることができることを見い出した。
なお、傾斜角αを13°未満とした場合は、スロープ部材本体1の先端部への車椅子の乗り入れ性は良好となるが、スロープ部材本体1の後端5の上面に至るまでの長さが必要となり、当該長さを抑えるためには後端5に近い方の傾斜面6の傾斜角θを大きく設定しなければならず、そうした場合はスロープ部材本体1の後端上面まで車椅子をスムーズに移動させるのに大きな労力を要することとなる。また、傾斜角αを19°以上とした場合は、車椅子の車輪をスロープ部材本体1の先端に乗り上げるのに困難を伴うことになる。
一方、スロープ部材本体1の先細り状となるテーパ部2の傾斜面のうち、後端5に近い方の傾斜面6の傾斜角θは接地基準線7に対し22°〜28°の範囲内に設定すれば、パネル材2の上面に至るまで車椅子をスムーズに移動させることができることを見い出した。その範囲内でも、特に傾斜角θを25°とした場合が最も操作性が改善されることが判明した。
なお、傾斜角θを22°未満とした場合は、スロープ部材本体1の上面までの長さが相対的に必要となり実際的でなく、傾斜角θを28°以上とした場合はスロープ部材本体1の上部への車椅子の乗り上げ性が悪くなる。
また、スロープ部材本体1の先細り状となるテーパ部2の傾斜面のうち、先端3に近い方の傾斜面4の長さL1を、スロープ部材本体1の後端5に近い方の傾斜面6の長さL2より長くなるよう、L1>L2のように設定することによって、一層乗り入れ性の良好なスロープ部材となすことができる。
図2は段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にするスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材の一例を示すものであり、、図中8はスロープ部材本体を示す。当該スロープ部材本体8は前記と同様に比較的軽量なアルミニウム合金又はマグネシウム合金あるいは耐衝撃性を有する硬質合成樹脂等によって作製され、一方の側にスロープ板を構成するパネル材の端部を固定するためのパネル固定部9を形成すると共に、他方の側に上辺側が先細り状となるテーパ部2を形成してあり、当該テーパ部2は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端3に近い方の傾斜面4の傾斜角よりパネル固定部9に近い方の傾斜面6の傾斜角を大きく形成してある。
この実施形態のスロープ部材本体8は、図5及び図8に示すように、一方の側にスロープ板10を構成するパネル材11の端部を固定するためのパネル固定部9を形成してある点を除いて図1に示す実施形態のスロープ部材本体1と同一であるから2段階の傾斜面等についての詳細な説明は省略する。
前記したパネル固定部9は、図示の実施形態の場合、図2及び図8に示すように断面ほぼコ字状に形成されていて、パネル材11の下端部を当該コ字状内に密嵌し、図示しない止め螺子等で固定又は接着剤によって接着するようになっている。しかしながら、パネル固定部9の固定構造はこれ以外にも他の公知の固定構造に変更することが可能であり、当該変更した固定構造も本発明の範囲に含まれるのは云うまでもない。
前記パネル材11は軽量化を実現するため合成樹脂発泡材を芯材として、その表裏両面に繊維強化プラスチック材等を積層一体化させたさせた複合板(FRP)等が好適に用いられ、図5及び図6に示すように所要の幅及び長さを有する矩形状の3枚のパネル材11を並列させ、エラストマー等からなる連結用帯状片12を介して相互に折畳むことができるようになっている。
このように、スロープ部材本体8の一方の側にスロープ板10をなすパネル材11の下端部を固定するためのパネル固定部9を設けてあることにより、従来のようにFRP等からなるパネル材11の下端部をテーパ加工する必要がなくなり、その分製造コストを抑制することが可能となる。
次に、図5に基づいてスロープ部材本体8の使用例につき説明する。図5は比較的高位置にある電車の乗降口30と、比較的低位置にあるプラットホーム31の間に車椅子走行を可能にするスロープ板10を架け渡した状態を示すもので、スロープ板10を構成するパネル材11の先端部、すなわちパネル材11の電車の乗降口30側となる部分には先端部材33が設けられており、当該先端部材33の裏面に突設してある図示しない係止片を電車の乗降口付近に設けられているドアレール32に係合させてスロープ板10が車椅子の走行中にずれるのを防ぐようにしている。
一方、スロープ板10のプラットホーム31側となる下端部にはパネル材11とは別構成の本発明に係るスロープ部材本体8が装着されている。
スロープ部材本体8は、前記したように一方の側にスロープ板10を構成するパネル材11の端部を固定するためのパネル固定部9を形成すると共に、他方の側に上辺側が先細り状となるテーパ部2を形成してあり、当該テーパ部2は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端3に近い方の傾斜面4の傾斜角αよりパネル固定部9に近い方の傾斜面6の傾斜角θを大きく形成してあるので、プラットホーム31側から電車の乗降口30方向に向けて車椅子を移動させる場合、傾斜角がα<θの関係を有することから、スロープ部材本体8の先端部への車椅子の乗り入れ性がきわめて良好となる。また、先端3に近い方の傾斜面4上に車輪が乗り上げた際の余力等によって第2の傾斜角θも容易に走行させることができ、迅速にプラットホーム31側から電車の乗降口30内へ車椅子を移動させることができる。
前記スロープ部材本体1,8の先細り状となるテーパ部2及び底面部13には弾性材料からなる緩衝体14を被着させることによって、緩衝体14が有する摩擦抵抗により、車椅子の走行時にスロープ板10が所定位置からずれるのを防ぐことができると共に、車椅子に座っている者に対する衝撃を緩和することが可能となる。スロープ部材本体1,8の外周部に弾性材料からなる緩衝体14を被着させるに当っては高分子系接着剤等が好適に用いられる。
緩衝体14の上面部には、図4及び図8に示すように所定間隔毎に突状部15を形成すると共に、底面部13には所定間隔毎に凹溝部16を形成することによって一層のずれ防止を図ることができるようになる。
緩衝体14が経時的に劣化してきたときは適宜治具を用いて劣化した緩衝体14を剥ぎ取って新しい緩衝体14と交換することにより長期に亘ってスロープ部材本体1,8を用いることができる。
前記緩衝体14を構成する弾性材料としては、熱可塑性エラストマー又は天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムからなる群より選択された少なくとも一種のゴム状物質が好適に用いられる。
緩衝体14はスロープ部材本体1,8の先細り状となるテーパ部2及び底面部13の全面に亘って均一に被着させる必要はなく、図4及び図8に示すようにパネル固定部9に近い方の傾斜面6の半分程度を覆うように被着させて用いることによりスロープ板10をなすパネル材11の上面までスムーズに車椅子を移動させることができるようになる。
すなわち、パネル固定部9に近い方の傾斜面6の半分程度を覆うように緩衝体14を被着させた場合は、相対的に傾斜面の傾斜角が小さい先端に近い方の傾斜面4に緩衝体14自体の厚みが加わるのでパネル材11の上面までスムーズに車椅子を移動させることが可能となるのである。
その他、図3に示す実施形態のスロープ部材本体17は、段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ板10の下端部に取付けられるスロープ部材であって、当該スロープ部材本体17は、上辺側が先細り状となるテーパ部2を形成してあり、当該テーパ部2は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面4の傾斜角αよりパネル固定部9に近い方の傾斜面6の傾斜角を大きくしてあると共に、パネル固定部9に近い方の傾斜面6の傾斜角をさらに2段階の傾斜面θ1,θ2となしたもの、すなわち、第2段目の傾斜面をさらに2段階となし、α、θ1及びθ2の関係をα<θ1>θ2>αとしたものであり、この場合も車椅子の乗り入れ性が改善される。
1:スロープ部材本体
2:テーパ部
3:先端
4:傾斜面
5:後端
6:傾斜面
7:接地基準線
8:スロープ部材本体
9:パネル固定部
10:スロープ板
11:パネル材
12:連結用帯状片
13:底面部
14:緩衝体
15:突状部
16:凹溝部
17:スロープ部材本体
30:乗降口
31:プラットホーム
32:ドアレール
33:先端部材

Claims (11)

  1. 段差のある高位置と低位置の間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ部材であって、当該スロープ部材は、上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角より後端に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあることを特徴とするスロープ部材。
  2. スロープ部材のテーパ部に形成した2段階の傾斜面のうち、先端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し13°〜19°であり、後端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し22°〜28°である請求項1に記載のスロープ部材。
  3. 先端に近い方の傾斜面の長さL1と、後端に近い方の傾斜面の長さL2が、L1>L2の関係を有する請求項1又は請求項2に記載のスロープ部材。
  4. スロープ部材の先細り状となるテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のスロープ部材。
  5. 弾性材料が熱可塑性エラストマー又は天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムからなる群より選択された少なくとも一種のゴム状物質である請求項4に記載の室内外で用いるスロープ部材。
  6. 段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材であって、当該スロープ部材は、一方の側にスロープ板を構成するパネル材の端部を固定するためのパネル固定部を形成すると共に、他方の側に上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角よりパネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあることを特徴とするスロープ部材
  7. スロープ部材のテーパ部に形成した2段階の傾斜面のうち、先端に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し13°〜19°であり、パネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角が接地基準線に対し22°〜28°である請求項6に記載のスロープ部材。
  8. 先端に近い方の傾斜面の長さL1と、パネル固定部に近い方の傾斜面の長さL2が、L1>L2の関係を有する請求項6又は請求項7に記載のスロープ部材。
  9. スロープ部材の先細り状となるテーパ部に弾性材料からなる緩衝体を被着させた請求項6に記載のスロープ部材。
  10. 弾性材料が熱可塑性エラストマー又は天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムからなる群より選択された少なくとも一種のゴム状物質である請求項9に記載のスロープ部材。
  11. 段差のある高位置と低位置の間又は隙間のある2つの同位置間にセットして車輪を有する車椅子や歩行器、シルバーカー、カート等の車輪走行を容易にする室内外で使用可能なスロープ板の下端部に取付けられるスロープ部材であって、当該スロープ部材は、上辺側が先細り状となるテーパ部を形成してあり、当該テーパ部は上辺部ほぼ中央を境にして2段階の傾斜面としてあり、先端に近い方の傾斜面の傾斜角よりパネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角を大きくしてあると共に、パネル固定部に近い方の傾斜面の傾斜角をさらに2段階の傾斜面となしたことを特徴とするスロープ部材。
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