JP2017120191A - 故障判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧センサの故障判定の信頼性を安価な構成で向上させると共に、充電を行う作業者の感電リスクを回避する。【解決手段】制御部は、第1のメインコンタクタ、及び第2のメインコンタクタがONの状態において、第1の強制漏電回路及び第2の強制漏電回路のいずれかをONした後、電圧センサが電圧を検出した場合、電圧センサの電圧検出の妥当性を評価し、電圧を検出していないと判定した場合、漏電検出回路から漏電を検出した否かを判定し、漏電を検出した場合、電圧センサの電圧非検出の妥当性を評価する。【選択図】図2
Description
本発明は、電圧センサの故障を判定する故障判定装置に関する。
電動車両の駆動用バッテリを充電するために設けられている急速充電コネクタにおいて、急速充電時以外に電圧が外部へ発生しないようにメインコンタクタと急速充電コネクタとの間に急速充電コンタクタを備えたものが知られている。
一方、急速充電時以外に急速充電コネクタに電圧が印加されていないか否かを検出するために、例えば、図10に示すように、急速充電コンタクタCmp及び急速充電コンタクタCmnと、急速充電コネクタとの間に総電圧センサを設けたものが知られている。総電圧センサは、閾値電圧を超えた際に電圧検出信号(ON)を制御装置(BMU)に送信し、閾値電圧を下回った際に電圧検出信号(OFF)を送信する装置である。
このような急速充電コネクタを含む故障判定装置において、両急速充電コンタクタCmp,CmnがOFFの状態、且つ車両が移動していない際、つまり、非急速充電時に総電圧センサのONを検出した場合、制御装置は、総電圧センサが故障しているため急速充電コネクタを通じて作業者に感電の危険があると判定し、メインコンタクタをOFFし、作業者の安全を確保する制御を実行するものが知られている。
また、リレー溶着診断装置において、車両と急速充電設備との間のP極側とN極側とにそれぞれリレーを設け、充電を行うときに、リレーが共にONになる前に第1の電圧検出回路診断を行い、リレーが共にONにされているときに第2の電圧検出回路診断を行い、回路診断部が両診断で共に電圧検出回路が故障していないか否かを判定する技術が知られている(下記、特許文献1参照)。
ところで、図10に示す回路構成では、総電圧センサが1重系であるため、総電圧センサから送信されるON/OFF信号の妥当性を判定することができない。つまり、総電圧センサが故障してON/OFF信号を送信している可能性があるが、これを判定することができない。
ここで、総電圧センサを回路構成にもう1つ設け、総電圧センサを2重系にすることによって、総電圧センサのON/OFF信号の妥当性を判定することが考えられる。しかしながら、総電圧センサをもう1つ設けることにより、故障判定装置を製造するコストの上昇につながってしまう。
また、総電圧センサを2つ設けた回路構成の場合、制御装置が、メインコンタクタを再度ONしても良いか否かを判定するために急速充電コンタクタに電圧が発生していない(総電圧センサが電圧を検出していない)ことを確認する必要がある。このとき制御装置が総電圧センサのOFFを検出する判定を実行するには、メインコンタクタをONしなければならない。その際、急速充電コンタクタの状態によっては、急速充電を行う作業者が感電する危険性がある。
したがって、総電圧センサのみを2重系にしても、感電保護処置後において、作業者の感電リスクの再調査を行うことができず、故障判定装置を含む製品、例えば車両による再起動(両メインコンタクタのON)が実行できないという問題が生じる。
さらに、総電圧センサが急速充電コネクタに接続されているため、例えば車両単体で急速充電コンタクタの溶着判定を実行することが可能であるが、車両停止時に溶着判定を行うと作業者に感電の危険があり、制御装置が溶着判定を行える状況が限られる。
つまり、図10に示す回路構成では、総電圧センサのON/OFF信号の妥当性を判定することができず、再度、総電圧センサに電圧を検出させるために急速充電コンタクタをONさせると作業者に感電の危険があり(既述のように、一度感電防止機能が働くと例えば車両単体では再起動が不可になる)、同様に、総電圧センサを用いて急速充電コンタクタの溶着判定を行おうとすると作業者に感電の危険がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電圧センサの故障判定の信頼性を安価な構成で向上させることができると共に、急速充電を行う作業者の感電リスクを回避することができる故障判定装置を提供することを目的とする。
本発明の故障判定装置は、バッテリと、前記バッテリの充電に用いられる第1の充電コネクタと、前記バッテリの充電に前記第1の充電コネクタと対になって用いられる第2の充電コネクタと、前記バッテリの一端と前記第1の充電コネクタとの間に設けられる第1のメインコンタクタと、前記バッテリの他端と前記第2の充電コネクタとの間に設けられる第2のメインコンタクタと、前記第1のメインコンタクタと前記第1の充電コネクタとの間に設けられる第1の充電コンタクタと、前記第2のメインコンタクタと前記第2の充電コネクタとの間に設けられる第2の充電コンタクタと、前記第1の充電コンタクタと、前記1の充電コネクタとの間、及び前記第2の充電コンタクタと、前記第2の充電コネクタとの間の電圧を検出する電圧センサと、前記バッテリから電力を供給する電力供給回路の漏電を検出する漏電検出回路と、前記第1の充電コンタクタと前記第1の充電コネクタとの間に接続され、強制的に漏電を発生させる第1の強制漏電回路と、前記第2の充電コンタクタと前記第2の充電コネクタとの間に接続され、強制的に漏電を発生させる第2の強制漏電回路と、前記第1のメインコンタクタ、前記第2のメインコンタクタ、前記第1の充電コンタクタ、前記第2の充電コンタクタ、前記漏電検出回路、前記第1の強制漏電回路、及び前記第2の強制漏電回路を制御すると共に、前記漏電検出回路から漏電の検出を示す第1の信号、及び前記電圧センサから電圧の検出を示す第2の信号を受信する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、前記制御部は、前記第1のメインコンタクタ、及び前記第2のメインコンタクタがONの状態において、前記第1の強制漏電回路及び前記第2の強制漏電回路のいずれかをONした後、前記電圧センサから前記第2の信号を受信したか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で前記第2の信号を受信したと判定した場合、前記電圧センサの電圧検出の妥当性を評価する第1の妥当性評価手段と、前記第1の判定手段で前記第2の信号を受信していないと判定した場合、前記漏電検出回路から前記第1の信号を受信したか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段で前記第1の信号を受信したと判定した場合、前記電圧センサの電圧非検出の妥当性を評価する第2の妥当性評価手段と、を備えることを特徴とする。
前記第1の妥当性評価手段は、前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、前記第1の充電コンタクタ、及び前記第2の充電コンタクタが共に溶着している場合、前記電圧センサが正常であると判定し、前記第1の充電コンタクタ、及び前記第2の充電コンタクタが共に溶着していない場合、前記電圧センサが異常であると判定する、ことを特徴とする。
前記第2の妥当性評価手段は、前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、前記第1の充電コンタクタを溶着していると判定した場合、前記第2の充電コンタクタが溶着であると判定したときに前記電圧センサを異常であると判定し、前記第2の充電コンタクタが非溶着であるときに前記電圧センサを一定条件の下で正常であると判定しても良い。
また、前記第2の妥当性評価手段は、前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、前記第1の充電コンタクタを溶着していると判定した場合、前記電圧センサが電圧を検出したか、又は、前記第2の充電コンタクタが溶着していると判定するまで、前記電圧センサの電圧検出判定、及び前記第2の充電コンタクタの溶着判定を繰り替えし、前記電圧センサでONを検出し、且つ、前記第2の充電コンタクタが溶着であると判定した場合、前記電圧センサを正常であると判定しても良い。
本発明によれば、電圧センサの故障判定の信頼性を安価な構成で向上させることができるとともに、急速充電を行う作業者の感電リスクを回避することができる故障判定装置を提供できる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、故障判定装置1の構成の一例を示す図である。故障判定装置は、例えば、駆動用バッテリから供給される電力で動作するモータを駆動源とする車両が急速充電装置から充電を行うときに、作業者に対する安全性を確保するための電圧センサの故障を判定する装置である。なお、故障判定装置は、モータを駆動源とする車両に適用する場合に限られるものでななく、急速充電装置から急速充電を行うときに、作業者に対する安全性を確保する電圧センサを備える装置に適用することができる。
図1は、故障判定装置1の構成の一例を示す図である。故障判定装置は、例えば、駆動用バッテリから供給される電力で動作するモータを駆動源とする車両が急速充電装置から充電を行うときに、作業者に対する安全性を確保するための電圧センサの故障を判定する装置である。なお、故障判定装置は、モータを駆動源とする車両に適用する場合に限られるものでななく、急速充電装置から急速充電を行うときに、作業者に対する安全性を確保する電圧センサを備える装置に適用することができる。
図1に示すように、駆動用バッテリVは、メインコンタクタ11と接続されている。メインコンタクタ11は、駆動用バッテリVと、高電圧負荷13、及び急速充電コネクタ15とをON/OFFするコンタクタである。また、メインコンタクタ11は、急速充電コネクタ15と電力供給路12により接続されている。
より詳細には、メインコンタクタ11は、P側メインコンタクタ(第1のメインコンタクタ)11p、及びN側メインコンタクタ(第2のメインコンタクタ)11nを含んでいる。また、急速充電コネクタ15は、P側急速充電コネクタ(第1の急速充電コネクタ)15p、及びN側急速充電コネクタ15(第2の急速充電コネクタ)nを含んでいる。さらに、電力供給路12は、P側電力供給路12p、及びN側電力供給路12nを含んでいる。なお、P側急速充電コネクタ15pは、駆動用バッテリVの急速充電に用いられ、N側急速充電コネクタ15nは、駆動用バッテリVの急速充電にP側急速充電コネクタ15pと対になって用いられる。
また、メインコンタクタ11と、急速充電コネクタ15とを接続する電力供給路12には、急速充電コンタクタ14が設けられている。急速充電コンタクタ14は、メインコンタクタ11と、急速充電コネクタ15とをON/OFFするコンタクタである。
より詳細には、急速充電コンタクタ14は、P側急速充電コンタクタ(第1の急速充電コンタクタ)14p、N側急速充電コンタクタ(第2の急速充電コンタクタ)14nを含んでいる。P側急速充電コンタクタ14pは、P側メインコンタクタ11pとP側急速充電コネクタ15pとの間の電力供給路12pに設けられている。N側急速充電コンタクタ14nは、N側メインコンタクタ11nとN側急速充電コネクタ15nとの間の電力供給路12nに設けられている。
高電圧負荷13は、例えば、モータなどである。モータは、例えば、車両の駆動源になる。高電圧負荷13の一端がP側メインコンタクタ11pとP側急速充電コンタクタ15pとの間のP側電力供給路12pに接続され、他端がN側メインコンタクタ11nとN側急速充電コンタクタ15nとの間のN側電力供給路12nに接続される。
総電圧センサ16は、急速充電を行う作業者に対する安全性を確保するために電圧供給路12の電圧Vdを検出するセンサである。総電圧センサ16の一端がP側急速充電コンタクタ14pとP側急速充電コネクタ15pとの間のP側電力供給路12pに接続され、他端がN側急速充電コンタクタ14nとN側急速充電コネクタ15nとの間のN側電力供給路12nに接続されている。
故障判定装置1には、電力供給路12に強制漏電を発生させる強制漏電装置(第1の強制漏電回路)Cp、及び強制漏電回路(第2の強制漏電回路)Cnが設けられている。本第1の実施形態においては、P側急速充電コンタクタ14pとP側急速充電コネクタ15pとの間のP側電力供給路12pに強制漏電回路Cpが接続され、N側急速充電コンタクタ14nとN側急速充電コネクタ15nとの間のN側電力供給路12nに強制漏電回路Cnが接続されている。
強制漏電回路Cpは、スイッチSWpと、グランドに接続された抵抗Rpとを含み、BMU(後述する)31から受信する強制漏電駆動信号Spに基づいてスイッチSWpが作動するように構成されている。この強制漏電駆動信号Spに応じて、電力供給路12pと抵抗Rpとの接続/非接続が実行され、強制漏電回路Cpが強制的に漏電可能となるように構成されている。
また、強制漏電回路Cnは、強制漏電回路Cpと同様に、スイッチSWnと、グランドに接続された抵抗Rnとを含み、BMU31から受信する強制漏電駆動信号Snに基づいてスイッチSWnが作動するように構成されている。この強制漏電駆動信号Snに応じて、電力供給路12nと抵抗Rnとの接続/非接続が実行され、強制漏電回路Cnが強制的に漏電可能となるように構成されている。
さらに、故障判定装置1には、漏電検出回路17が設けられている。漏電検出回路17は、電力供給路12に漏電が発生しているか否かを検出する回路である。漏電検出回路17から延出される線路は、接続点18で分岐され、一方の線路がN側メインコンタクタ11nに接続され、他方の線路は駆動用バッテリVに接続される。
以上のように、故障判定装置1には、P側メインコンタクタ11p、N側メインコンタクタ11n、P側電力供給路12p、N側電力供給路12n、高電圧負荷13、P側急速充電コンタクタ14p、N側急速充電コンタクタ14n、N側急速充電コネクタ15n、P側急速充電コネクタ15p、総電圧センサ16、漏電検出回路17、強制漏電回路Cp,Cn、接続点18、及び駆動用バッテリVが含まれる。
漏電検出回路17は、信号発生器19、コンデンサ20、フィルタ21、及び検出回路22を含む。また、信号発生器19から延出される線路は、コンデンサ20を介して接続点18に接続される。フィルタ21の一端は、信号発生器19とコンデンサ20との間に接続され、フィルタ21の他端は、検出回路22に接続される。
このように構成された漏電検出回路17においては、漏電検出時に信号発生器19から信号が出力されることにより、コンデンサ20の充放電が周期的に繰り返される。ここで、電力供給路12において漏電が発生していない場合のコンデンサ20の充放電の周期と、電力供給路12において漏電が発生している場合のコンデンサ20の充放電の周期とは異なる。これは、電力供給路12内において、漏電時は、抵抗値が変化することに起因する。検出回路22は、コンデンサ20の充放電の周期(又は時間)をフィルタ21介して検出する。
また、漏電検出回路17は、BMU(Battery Management Unit)31の制御に基づいて、漏電検出制御を実行する。
より詳細には、漏電検出回路17は、BMU31の指示に基づいて、信号をコンデンサ20に対して出力し、コンデンサ20の充放電の周期(又は時間)を検出する。また、漏電検出回路17は、この検出結果と、漏電が発生していないときの漏電が発生していないときのコンデンサ20の充放電の周期(又は時間)とを比較し、この比較結果に基づいて漏電を検出したか否かを判定し、BMU31に対して、漏電を検出したか否かを示す漏電検出信号を出力する。本実施形態においては、漏電検出信号は、漏電を検出しているときにBMU31に信号(ON:第1の信号)を出力し、漏電を検出していないときは信号(OFF)を出力する場合で説明する。
BMU31は、駆動用バッテリVの充電制御、温度制御、冷却制御等を、ECU(Electronic Control Unit:図示省略)の指示に従って、実行する。
また、BMU31は、漏電検出回路17に漏電検出の実行を指示する制御信号を送信し、漏電検出回路17から漏電検出の結果を示す漏電検出信号を受信する。本実施形態においては、BMU31は、漏電検出信号(ON)を受信するか否かに基づいて、電力供給路12に漏電が検出されたか否かを判定する。
また、BMU31は、総電圧センサ16が電圧を検出した場合、総電圧センサ16から電圧検出信号(ON:第2の信号)を受信する。よって、BMU31は、総電圧センサ16から電圧検出信号を受信しているか否かに基づいて、急速充電コンタクタ14と急速充電コネクタ15との間に電圧が発生しているか否かを検出することができる。
さらに、BMU31は、漏電検出回路17の制御、総電圧センサ16から電圧検出信号の受信制御に加え、各コンタクタ(P側メインコンタクタ11p、N側メインコンタクタ11n、P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14n)のON/OFF制御、強制漏電回路Cp,Cnの強制漏電制御、及び高電圧負荷13の作動制御を実行する。
次に、BMU31が実行する故障判定処理について説明する。図2は、BMU31が実行する故障判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、BMU31は、この故障判定処理を適宜(例えば、所定の時間間隔で)実行する。
以下の処理は、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nが共にONであり、P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nが共にOFFである状態になっていることが前提である。また、漏電プリチェック等により、BMU31が漏電検出回路17の動作が正常であることを確認した後、以下の処理を実行することが望ましい。
まず、BMU31は、強制漏電回路Cp又はCnを制御し、一方の強制漏電回路をONにする(ST101)。本実施形態では、まず、強制漏電回路CpをONにする場合で説明するが、この順に限定されず、まず強制漏電回路CnをONにするようにしても良い。BMU31は、強制漏電駆動信号Spを強制漏電回路Cpに出力し、スイッチSWpを抵抗Rpに接続させることにより、強制漏電回路Cpを強制的に漏電させる。
次に、BMU31は、総電圧センサ16から電圧検出信号を受信したか否かに基づいて、総電圧センサ16がON(つまり、電圧の発生)を検出したか否かを判定する(ST102:第1の判定手段)。
総電圧センサ16がON検出をしたと判定した場合(ST102:YES)、BMU31は、総電圧センサ16のON検出の妥当性を確認する(ST103:第1の妥当性評価手段)。総電圧センサ16のON検出妥当性確認処理は図3,図4を参照しながら後述する。
また、総電圧センサ16がON検出をしていないと判定した場合(ST102:NO)、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて、電力供給路12で漏電を検出したか否かを判定する(ST104)。なお、BMU31は、電力供給路12、つまり、高電圧経路の漏電か、強制漏電回路Cpの漏電(P側急速充電コンタクタ14pの溶着)かを切り分ける処理を実行することが望ましい。例えば、BMU31は、検出した電圧の大きさに応じていずれの漏電か否かを判定し、高電圧経路の漏電か、強制漏電回路Cpの漏電かを切り分けるようにすれば良い。
BMU31が漏電を検出していないと判定した場合(ST104:NO)、処理は、ステップST102の判定に戻る。
また、BMU31が漏電を検出したと判定した場合(ST104:YES)、BMU31は、総電圧センサ16のOFF検出の妥当性を確認する(ST105:第2の妥当性評価手段)。総電圧センサ16のOFF検出妥当性確認処理は、2つの処理が考えられる。このため、本第1の実施形態では、第1のOFF検出妥当性確認処理について図5,図6を参照しながら後述することとし、第2の実施形態において、第2のOFF検出妥当性確認処理について図7,図8を参照しながら後述することとする。
次に、総電圧センサ16のON検出の妥当性を確認するON検出妥当性確認処理について説明する。図3は、BMU31が実行するON検出妥当性確認処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、既述のように、BMU31は、強制漏電回路Cpを制御し、強制漏電回路CpをONし(ST201)、この状態で総電圧センサ16がON検出したことを確認する(ST202)。
次に、BMU31は、N側メインコンタクタ11nを制御し、N側メインコンタクタ11nをOFFする(ST203)。
次に、BMU31は、総電圧センサ16がOFF検出したか否かを判定する(ST204)。
総電圧センサ16がOFF検出していないと判定した場合(ST204:NO)、BMU31は、総電圧センサ16のOFF検出が異常であることを確認する(ST205)。なお、急速充電コンタクタの溶着を判定する場合は、処理を終了せず、強制漏電回路Cp,Cnを用いた溶着判定処理をBMU31が実行するようにしても良い。この場合、ステップST205の処理が終了すると、ステップST207の処理へ進む。
また、総電圧センサ16がOFF検出していると判定した場合(ST204:YES)、BMU31は、総電圧センサ16のOFF検出が正常であることを確認する(ST206)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17からの漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否かを判定する(ST207)。
漏電検出であると判定した場合(ST207:YES)、BMU31は、強制漏電回路Cpを制御し、強制漏電回路CpをOFFする(ST208)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17からの漏電検出信号に基づいて、非漏電検出したか否か、つまり、強制漏電回路CpをOFFFした後漏電を検出していないか否かを判定する(ST209)。
非漏電検出でないと判定した場合(ST209:NO)、BMU31は、通常漏電であることを確認する(ST210)。
非漏電検出であると判定した場合(ST209:YES)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着であることを確認する(ST211)。
一方、ステップST207において、漏電検出でないと判定した場合(ST207:NO)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの非溶着を確認する(ST212)。
ステップST212、又はST212の処理を実行した後、BMU31は、P側メインコンタクタ11pを制御して、P側メインコンタクタ11pをOFFにする(ST213)。
既述のステップST207からST213までの処理により、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着判定を実行することができる。
P側急速充電コンタクタ14pの溶着判定を実行した後、BMU31は、N側メインコンタクタ11nを制御して、N側メインコンタクタ11nをONにし(ST214)、強制漏電回路Cnを制御し、強制漏電回路CnをONにして漏電を発生させる(ST215)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否かを判定する(ST216)。
漏電検出であると判定した場合(ST216:YES)、BMU31は、強制漏電回路Cnを制御し、強制漏電回路CnをOFFにして、強制漏電を停止させる(ST217)。
次に、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着を確認する(ST218)。
また、漏電検出でないと判定した場合(ST216:NO)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの非溶着を確認する(ST219)。
既述のステップST214からST219までの処理により、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、総電圧センサ16の故障判定処理を実行する(ST220)。ON検出妥当性確認処理における故障判定処理の判定方法は、図4を参照して後述する。
ステップST205、ST210、及びST220のいずれかの処理が終了した後、BMU31は、両メインコンタクタ11、つまり、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nを共にOFFにして(ST221)、処理を終了する。
図4は、ON検出妥当性確認処理に基づく、BMU31の故障判定結果T1を説明するための図である。
図4に示すように、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着判定結果、N側急速充電コンタクタ14nの溶着判定結果の組み合わせから故障判定結果を得ることができる。
P側急速充電コンタクタ14p、N側急速充電コンタクタ14nが共に溶着である場合、総電圧センサ16、強制漏電回路Cp,Cnが共に正常であると判定される。
P側急速充電コンタクタ14pが溶着であり、N側急速充電コンタクタ14nが非溶着である場合、強制漏電回路Cnが異常であると判定される。
P側急速充電コンタクタ14pが非溶着であり、N側急速充電コンタクタ14nが溶着である場合、強制漏電回路Cpが異常であると判定される。
P側急速充電コンタクタ14p、N側急速充電コンタクタ14nが共に非溶着である場合、総電圧センサ16、強制漏電回路Cp,Cnが共に異常であると判定される。
以上のように、BMU31は、総電圧センサ16、強制漏電回路Cp,Cnの故障判定結果を得る。
次に、総電圧センサ16のOFF検出の妥当性を確認する第1のOFF検出妥当性確認処理について説明する。図5は、BMU31が実行する第1のOFF検出妥当性確認処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、既述のように(参照:図2)、BMU31は、強制漏電回路Cpを制御し、強制漏電回路CpをONし(ST301)、この状態で漏電検出回路17が漏電を検出したことを確認する(ST302)。
次に、BMU31は、強制漏電回路Cpを制御し、強制漏電回路CpをOFFにする(ST303)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17からの漏電検出信号に基づいて、非漏電検出か否か、つまり、強制漏電回路CpをOFFFした後漏電を検出していないか否かを判定する(ST304)。
非漏電検出でないと判定した場合(ST304:NO)、BMU31は、通常漏電であることを確認する(ST305)。
非漏電検出であると判定した場合(ST304:YES)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着であることを確認する(ST306)。
既述のステップST303、ST304、及びST306の処理により、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、強制漏電回路Cnを制御し、強制漏電回路CnをONにする(ST307)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17からの漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否かを判定する(ST308)。
漏電検出であると判定した場合(ST308:YES)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着を確認する(ST309)。
また、漏電検出でないと判定した場合(ST308:NO)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの非溶着を確認する(ST310)。
次に、BMU31は、強制漏電回路Cnを制御し、強制漏電回路CnをOFFにする(STST311)。
既述のステップST307からST310の処理により、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、総電圧センサ16の故障判定処理を実行する(ST312)。第1のOFF検出妥当確認処理における故障判定処理の判定方法は、図6を参照して後述する。
ステップST305、ST312の処理が終了すると、BMU31は、必要に応じてメインコンタクタ11、つまり、P側メインコンタクタ11p及びN側メインコンタクタ11n共に、OFFにする(ST313)。どのような条件で、メインコンタクタ11をOFFにするかは、所定のポリシーに基づいて決定される。なお、ステップST313の処理を設けなくても良い。
図6は、第1のOFF検出妥当性確認処理に基づく、BMU31の故障判定結果T2を説明するための図である。なお、P側急速充電コンタクタ14pが溶着であることが前提である(参照:ST306)。
図6に示すように、N側急速充電コンタクタ14nが溶着の場合、総電圧センサ16が異常であると判定される。また、N側急速充電コンタクタ14nが非溶着の場合、総電圧センサ16が一定条件下で正常と判定される。この一定条件とは、例えば、N側急速充電コンタクタ14nが非溶着の場合は、総電圧センサ16が反応しないため、強制漏電回路CnがOFF固着をしていない場合に限るというものである。強制漏電回路CnがOFF固着していないか否かは、例えば、強制漏電回路を二重化することによって、確認すれば良い。
以上のように構成された故障判定装置1によると、総電圧センサ16の故障判定の信頼性を向上させることができるとともに、急速充電を行う作業者の感電リスクを回避することができる。
さらに、総電圧センサ16の故障判定の信頼性の向上を、総電圧センサ16を1つ設けるのみで、言い換えると、電圧センサを2つ以上設けずに実現することができるため、故障判定装置1を安価にすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第2のOFF検出妥当性確認処理について、図7,図8を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとする。
第2の実施形態は、第2のOFF検出妥当性確認処理について、図7,図8を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとする。
図7は、BMU31が実行する第2のOFF検出妥当性確認処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップST401からST407の処理は、ステップST301からST307の処理とそれぞれ同一であるため、詳細な説明は省略し、ステップST408以降の処理について詳細に説明する。
図7に示すように、ステップST407の処理を終了すると、BMU31は、総電圧センサ16から受信する電圧検出信号に基づいて、総電圧センサ16がON検出であるか否かを判定する(ST408)。
総電圧センサ16がON検出であると判定した場合(ST408:YES)、BMU31は、総電圧センサ16がONであることを確認する(ST409)。
総電圧センサ16がON検出でないと判定した場合(ST408:NO)、BMU31は、総電圧センサ16がOFFであることを確認する(ST410)。
既述のステップST408からST410の処理により、BMU31は、総電圧センサ16が電圧検出をしているか否かを判定すること(総電圧センサ検出判定)が可能になる。
ステップST409、又はST410の処理が終了すると、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否かを判定する(ST411)。
漏電検出であると判定した場合(ST411:YES)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着を確認する(ST412)。
漏電検出でないと判定した場合(ST411:NO)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ11nの非溶着を確認する(ST413)。
既述のステップST407からST413までの処理により、BMU31は、N側急速充電コンタクタ11nの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、総電圧センサ16の故障判定処理を実行する(ST414)。第2のOFF検出妥当確認処理における故障判定処理の判定方法は、図8を参照して後述する。
次に、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて漏電検出であるか、又は総電圧センサ16から受信する電圧検出信号に基づいて、総電圧センサ16がON検出であるか否かを判定する(ST415)。
BMU31が漏電検出でなく、又は総電圧センサ16がON検出でないと判定した場合(ST415:NO)、処理は、ステップST408へ戻る。これにより、総電圧センサ16がON検出であるか、又はP側及びN側急速充電コンタクタ14p,14nが両溶着であるかを判定するまで、処理が繰り返される。
BMU31が漏電検出である、又は総電圧センサ16がON検出であると判定した場合(ST415:YES)、BMU31は、強制漏電回路Cnを制御し、強制漏電回路CnをOFFにする(ST416)。
次に、BMU31は、必要に応じて、メインコンタクタ11をOFFにする(ST417)。このステップST417の処理は、既述のステップST313と同様な処理であるため、詳細な説明は省略する。
図8は、第2のOFF検出妥当性確認処理に基づく、BMU31の故障判定結果T3を説明するための図である。なお、P側急速充電コンタクタ14pが溶着であることが前提である(参照:ST406)。
図8に示すように、総電圧センサ16がON検出であり、N側急速充電コンタクタ14nが溶着である場合、総電圧センサ16が正常であると判定される。
総電圧センサ16がON検出であり、N側急速充電コンタクタ14nが非溶着である場合、強制漏電回路Cnが異常であると判定される。
総電圧センサ16がOFF検出であり、N側急速充電コンタクタ14nが溶着である場合、総電圧センサ16が異常であると判定される(OFF固着)。
総電圧センサ16がOFF検出であり、N側急速充電コンタクタ14nが非溶着である場合、総電圧センサ16がON検出するか、側急速充電コンタクタ14nが溶着であることが検出されるまで、処理が繰り返される。
この第2の実施の形態の故障判定装置1によると、第1の実施形態の故障判定装置1と同様な効果を奏することができる。
さらに、故障判定装置1は、P側急速充電コンタクタ14pが溶着である場合に、総電圧センサ16がON検出であるか、N側急速充電コンタクタ14nが両溶着であるかを確実に検出することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態の処理に加え、BMU31が再起動判定処理を実行するようになっている点が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとする。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態の処理に加え、BMU31が再起動判定処理を実行するようになっている点が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとする。
既述の第1及び第2の実施形態のように、故障判定装置1が総電圧センサ16を用いて電圧を検出する構成の場合、車両停止時において、P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nが共にBMU31によりOFFされた場合、総電圧センサ16により電圧が検出されると、BMU31は、フェールセーフとして、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nを共にOFFする制御を行うことが考えられる。
一方、作業者に対する感電リスクの判定に総電圧センサ16を用いているため、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nをOFFにすると、その後、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nをONにすることができず、車両を再起動することができない。このような問題を解決すべく、どのように再起動の判定を行うかについて、以下に説明する。
図9は、BMU31が実行する再起動判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の前提として、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nは共にOFFの状態にあり、同様に、P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nは共にOFFの状態にある。
図9に示すように、BMU31は、漏電検出処理を開始する(ST501)。なお、前提として、強制路電回路Cp,Cnは、共にOFFの状態にあり、漏電検出回路17は正常に動作することとする。
まず、BMU31は、P側メインコンタクタ11pを制御し、P側メインコンタクタ11pをONにする(ST502)。
次に、BMU31は、強制漏電回路Cpへ強制漏電駆動信号Spを出力し、強制漏電回路Cpを強制漏電させる(ST503)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否か、つまり、漏電検出信号としてOFFを受信しているか否かを判定する(ST504)。
漏電検出と判定した場合(ST504:YES)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着を確認する(ST505)。
また、漏電検出でないと判定した場合(ST504:NO)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの非溶着を確認する(ST506)。
ステップST505、又はST506の処理を終えると、BMU31は、強制漏電回路Cpへの強制漏電駆動信号Sp出力を停止し、強制漏電回路Cpの強制漏電を停止させる(ST507)。
次に、BMU31は、P側メインコンタクタ11pを制御し、P側メインコンタクタ11pをOFFにする(ST508)。
既述のステップST502からST508の処理により、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14pの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、N側メインコンタクタ11nを制御し、N側メインコンタクタ11nをONにする(ST509)。
次に、BMU31は、強制漏電回路Cnへ強制漏電駆動信号Snを出力し、強制漏電回路Cnを強制漏電させる(ST510)。
次に、BMU31は、漏電検出回路17から受信する漏電検出信号に基づいて、漏電検出か否かを判定する(ST511)。
漏電検出と判定した場合(ST511:YES)、BMU31は、N側急速充電コンタクタ14nの溶着を確認する(ST512)。
また、漏電検出でないと判定した場合(ST511:NO)、BMU31は、P側急速充電コンタクタ14nの非溶着を確認する(ST513)。
ステップST513、又はST514の処理を終えると、BMU31は、強制漏電回路Cnへの強制漏電駆動信号Snの出力を停止し、強制漏電回路Cnの強制漏電を停止させる(ST515)。
次に、BMU31は、N側メインコンタクタ11nを制御し、N側メインコンタクタ11nをOFFにする(ST516)。
既述のステップST510からST516の処理により、BMU31は、N側急速充電コンタクタ11nの溶着判定を実行することができる。
次に、BMU31は、再起動判定処理を実行する(ST517)。本第3の実施形態においては、BMU31は、以下の(a)から(c)のように再起動の判定を行う。なお、本実施形態においては、(a)から(c)のように再起動の判定を行うこととするが、再起動をどのような条件で可能にするかは、任意に設定可能である。
(a)P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nが共に非溶着である、つまり、共に溶着していないことが確認できた場合、BMU31は、再起動可能であると判定する。
(b)P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nが共に溶着しているとことが確認できた場合、BMU31は、再起動不可であると判定する。
(c)P側急速充電コンタクタ14p、及びN側急速充電コンタクタ14nのいずれか一方(片側)が溶着であることが確認できた場合、一定条件の下で、BMU31は、再起動可能であると判定する。ここで、一定条件とは、例えば、強制漏電回路Cp,Cnが正常であることが確認されている場合である。
この第3の実施形態の故障判定装置1によると、再起動の条件(a)又は(c)を満たす場合、一度、感電リスクが生じてP側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nをOFFにしたときでも、車両の再起動、つまり、P側メインコンタクタ11p、及びN側メインコンタクタ11nをONにすることができ、車両を駆動させることが可能になる。なお、どのようなタイミングで再起動処理を実行するかは、所定のポリシーに基づくが、例えば、車両のドライバが所定の操作を行った場合に行えばよい。
なお、第3の実施形態において、急速充電コンタクタ14の溶着判定をP側急速充電コンタクタ14p、N側急速充電コンタクタ14nの順で行うこととしたが、N側急速充電コンタクタ14n、P側急速充電コンタクタ14pの順で溶着判定を行っても良いのは、上記第1及び第2の実施形態と同様である。
また、上記各実施形態においては、本発明を急速充電時における故障を判定する場合に適用して説明をしたが、これに限るものではなく、本発明は、急速充電でない場合(通常の充電の場合)についても適用可能である。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態の構成を組み合わせてもよい。
1…故障判定装置、11…メインコンタクタ、11p…P側メインコンタクタ、11n…N側メインコンタクタ、12…電力供給路、12p…P側電力供給路、12n…N側電力供給路、13…高電圧負荷、14…急速充電コンタクタ、14p…P側急速充電コンタクタ、14n…N側急速充電コンタクタ、15…急速充電コネクタ、15p…P側急速充電コネクタ、15n…N側急速充電コネクタ、16…総電圧センサ、17…漏電検出回路、18…接続点、19…信号発生器、20…コンデンサ、21…フィルタ、22…検出回路、31…BMU、Cp,Cn…強制漏電回路、V…駆動用バッテリ
Claims (5)
- バッテリと、
前記バッテリの充電に用いられる第1の充電コネクタと、
前記バッテリの充電に前記第1の充電コネクタと対になって用いられる第2の充電コネクタと、
前記バッテリの一端と前記第1の充電コネクタとの間に設けられる第1のメインコンタクタと、
前記バッテリの他端と前記第2の充電コネクタとの間に設けられる第2のメインコンタクタと、
前記第1のメインコンタクタと前記第1の充電コネクタとの間に設けられる第1の充電コンタクタと、
前記第2のメインコンタクタと前記第2の充電コネクタとの間に設けられる第2の充電コンタクタと、
前記第1の充電コンタクタと、前記1の充電コネクタとの間、及び前記第2の充電コンタクタと、前記第2の充電コネクタとの間の電圧を検出する電圧センサと、
前記バッテリから電力を供給する電力供給回路の漏電を検出する漏電検出回路と、
前記第1の充電コンタクタと前記第1の充電コネクタとの間に接続され、強制的に漏電を発生させる第1の強制漏電回路と、
前記第2の充電コンタクタと前記第2の充電コネクタとの間に接続され、強制的に漏電を発生させる第2の強制漏電回路と、
前記第1のメインコンタクタ、前記第2のメインコンタクタ、前記第1の充電コンタクタ、前記第2の充電コンタクタ、前記漏電検出回路、前記第1の強制漏電回路、及び前記第2の強制漏電回路を制御すると共に、前記漏電検出回路から漏電の検出を示す第1の信号、及び前記電圧センサから電圧の検出を示す第2の信号を受信する制御部と、
を備えることを特徴とする故障判定装置。 - 前記制御部は、
前記第1のメインコンタクタ、及び前記第2のメインコンタクタがONの状態において、前記第1の強制漏電回路及び前記第2の強制漏電回路のいずれかをONした後、前記電圧センサから前記第2の信号を受信したか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で前記第2の信号を受信したと判定した場合、前記電圧センサの電圧検出の妥当性を評価する第1の妥当性評価手段と、
前記第1の判定手段で前記第2の信号を受信していないと判定した場合、前記漏電検出回路から前記第1の信号を受信したか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で前記第1の信号を受信したと判定した場合、前記電圧センサの電圧非検出の妥当性を評価する第2の妥当性評価手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の故障判定装置。 - 前記第1の妥当性評価手段は、
前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、
前記第1の充電コンタクタ、及び前記第2の充電コンタクタが共に溶着している場合、前記電圧センサが正常であると判定し、
前記第1の充電コンタクタ、及び前記第2の充電コンタクタが共に溶着していない場合、前記電圧センサが異常であると判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の故障判定装置。 - 前記第2の妥当性評価手段は、
前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、
前記第1の充電コンタクタを溶着していると判定した場合、前記第2の充電コンタクタが溶着であると判定したときに前記電圧センサを異常であると判定し、前記第2の充電コンタクタが非溶着であるときに前記電圧センサを一定条件の下で正常であると判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の故障判定装置。 - 前記第2の妥当性評価手段は、
前記第1の強制漏電回路を用いて前記第1の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定すると共に、前記第2の強制漏電回路を用いて前記第2の充電コンタクタが溶着しているか否かを判定し、
前記第1の充電コンタクタを溶着していると判定した場合、前記電圧センサが電圧を検出したか、又は、前記第2の充電コンタクタが溶着していると判定するまで、前記電圧センサの電圧検出判定、及び前記第2の充電コンタクタの溶着判定を繰り替えし、前記電圧センサでONを検出し、且つ、前記第2の充電コンタクタが溶着であると判定した場合、前記電圧センサを正常であると判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の故障判定装置。
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