JP2017119633A - ビフィドバクテリウム属細菌および/または乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制剤 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本技術では、ビフィズス菌や乳酸菌が増殖したり菌数に変化がない環境下においては増殖を促進させ、生存または生育(増殖)しにくい環境下においては減少を抑制させ得る技術を提供することを主目的とする。
本技術に係る増殖促進および/または減少抑制剤には、さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有させることもできる。
この場合、上記タンパク質としては、乳タンパク質を選択することができる。
また、上記糖質としては、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種を選択することができる。
ビフィドバクテリウム属細菌および乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌と、を含む経口組成物を提供する。
本技術に係る経口組成物には、さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有させることができる。
この場合、上記タンパク質としては、乳タンパク質を選択することができる。
また、上記糖質としては、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種を選択することができる。
さらに、前記経口組成物は、腸内細菌叢の改善、免疫調節、下痢、便秘、肥満、又は炎症性腸疾患の予防及び/又は治療に用いることができる。
本技術に係る増殖促進および/または減少抑制方法では、さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を共存させることもできる。
この場合、上記タンパクとしては、乳タンパク質を選択することができる。
また、上記糖質としては、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種を選択することができる。
本技術に係る増殖促進および/または減少抑制剤(以下、単に「増殖促進・減少抑制剤」とも称する)は、ボタンボウフウを有効成分とする製剤であって、ビフィズス菌および乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌(以下、単に「ビフィズス菌および/または乳酸菌」または「ビフィズス菌/乳酸菌」と称する)の増殖を促進する作用効果および/または減少を抑制する効果を有することを特徴とする。また本技術の増殖促進および/または減少抑制剤は、ボタンボウフウに加えて、タンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有していてもよい。
以下、本技術について詳細に説明する。
本技術が対象とするビフィズス菌としては、例えばビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)などが挙げられる。これらのビフィズス菌は一種単独を対象にしてもよいし、また二種以上を任意に組み合わせて対象とすることもできる。制限はされないものの、好ましくは、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、およびビフィドバクテリウム・インファンティスを挙げることができる。より好ましくはビフィドバクテリウム・ロンガム、およびビフィドバクテリウム・ブレーベである。
本技術が対象とする乳酸菌としては、例えばラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lactis subsp. lactis)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)(以上、ラクトコッカス属細菌);ストレプトコッカス・サリバリウス・サブスピーシーズ・サーモフィラス(Streptococcus salivarius subsp. thermophilus)(以上、ストレプトコッカス属細菌、エンテロコッカス属細菌とも称する);リューコノストック・メセンテロイデス・サブスピーシーズ・クレモリス(Leuconostoc mesenteroides subsp. cremoris)(以上、リューコノストック属細菌);ラクトバシラス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバシラス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバシラス・デルブルギ・サブスピーシーズ・ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)、ラクトバシラス・デルブルギ・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactobacillus delbrueckii subsp. lactis)、ラクトバシラス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバシラス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバシラス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシラス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシラス・カゼイ・サブスピーシーズラムノーサス(Lactobacillus casei subsp. rhamnosus)、ラクトバシラス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)(以上、ラクトバシラス属細菌);テトラジェノコッカス・ハロフィルス(Tetragenococcus halophilus)(以上、テトラジェノコッカス属細菌)、およびペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaseus)(以上、ペディオコッカス属細菌)などが挙げられる。これらの乳酸菌は一種単独を対象としてもよいし、また二種以上を任意に組み合わせて対象とすることもできる。制限はされないものの、好ましくはラクトバシラス・ガセリ、ラクトバシラス・アシドフィラス、およびラクトバシラス・パラカゼイを挙げることができる。より好ましくはラクトバシラス・パラカゼイである。
本技術が対象とするボタンボウフウ(学名:Peucedanum japonicum Thunb. var. japonicum)は、セリ科カワラボウフウ属の多年草である。別名として長命草とも呼ばれ、主に本州中部以西、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、フィリピンに分布する植物である。
前述するように、本技術の増殖促進・減少抑制剤には、ボタンボウフウに加えて、タンパク質を配合することができる。タンパク質を配合することにより、後述する実施例に示す通り、ビフィドバクテリウム属細菌および/または乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制の効果がより優れたものとなる。
カゼインとしては、例えば、市販の各種カゼイン、カゼイネート等を利用することができる。より具体的には、乳酸カゼイン、硫酸カゼイン、塩酸カゼイン、ナトリウムカゼイネート、カリウムカゼイネート、カルシウムカゼイネート、マグネシウムカゼイネート又はこれらの任意の混合物等が挙げられる。また、牛乳、脱脂乳、全脂粉乳、脱脂粉乳から常法により精製したカゼイン等を利用することもできる。
ホエイタンパク質としては、市販品又は牛乳、脱脂乳等から公知の方法により分離されたホエイ(例えば、ホエイ粉末、脱塩ホエイ粉末等)又は、分離精製した乳清蛋白質濃縮物、乳清蛋白質単離物、若しくはこれらの任意の割合の混合物を用いることができる。
これらのタンパク質は、タンパク質として精製された形態で用いることもできるが、これらのタンパク質を含む原料の形態で用いることもできる。
豆乳は、大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮つめた汁を漉したものである。
アーモンドミルクは、水に浸したアーモンドをミキサーなどで砕き、水を加えてガーゼなどで滓を漉したものである。
ココナッツミルクは、成熟したココナッツの種子の内側に、層状に形成される固形胚乳から得られる甘い乳状の食材である。
乳製品とは、前述する乳(好ましくは生乳および豆乳)を人為的に加工した可食性製品を意味する。例えば生乳から調製される乳製品としては、クリーム、バター、バターオイル、チーズ、濃縮ホエイ、アイスクリーム類(アイスクリーム、ラクトアイス、アイスミルク)、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調整粉乳、発酵乳、乳酸菌飲料(無脂乳固形分3%以上を含むものに限る)および乳飲料を挙げることができる。これら各成分の定義は乳等省令によるものとする。なかでも好ましくは脱脂乳(ホエイ、濃縮ホエイ、カッテージチーズ、脱脂濃縮乳、無糖脱脂れん乳、加糖脱脂れん乳、脱脂濃縮乳、無糖脱脂れん乳、加糖脱脂れん乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー)、粉乳(全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調整粉乳)であり、より好ましくは脱脂粉乳、ホエイパウダーである。
前述するように、本技術の増殖促進・減少抑制剤には、ボタンボウフウに加えて、糖質を配合することができる。糖質を配合することにより、後述する実施例に示す通り、ビフィドバクテリウム属細菌および/または乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制の効果がより優れたものとなる。
本技術の増殖促進・減少抑制剤には、本技術の効果を損なわない限り、医療、食品等の分野において使用可能なその他の成分を、1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
本技術の増殖促進・減少抑制剤は、もっぱらビフィズス菌/乳酸菌の増殖を促進し、又は、減少を抑制し、当該細菌の生菌数を増加させるか、又は当該細菌の生残性を向上させる目的で使用される。
本技術において「減少抑制」(減少抑制作用)とは、生存または生育(増殖)しにくい環境下において、当該ビフィズス菌/乳酸菌に対して増殖促進を図ることで、死滅(不活性化)による生菌数の減少を抑え、生きた状態で残存する菌体数(生菌数)を維持または増やすことができること(生残率の向上)をいう。
ビフィズス菌/乳酸菌の具体的な培養方法や条件は後述する実験例に記載する方法を参考にすることができる。
生残率(%)=[培養後の生菌数/培養前の生菌数]×100
本技術に係る増殖促進・減少抑制剤は、その優れたビフィズス菌/乳酸菌の増殖促進・減少抑制効果を利用して、ヒト若しくは動物用の医薬品、医薬部外品等の有効成分として、これらに配合して使用可能である。
なお、製剤化は剤形に応じて、適宜、公知の方法により実施できる。
本技術に係る増殖促進・減少抑制剤は、その優れたビフィズス菌/乳酸菌の増殖促進・減少抑制効果を利用して、ヒト若しくは動物用の健康食品、機能性食品、病者用食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品等の有効成分として、これらに配合して使用可能である。
前記即席食品類としては、例えば、即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等が挙げられる。
前記農産加工品としては、例えば、農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等が挙げられる。
前記水産加工品としては、例えば、水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等が挙げられる。
前記畜産加工品としては、例えば、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等が挙げられる。
前記乳・乳製品としては、例えば、加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等が挙げられる。
前記油脂類としては、例えば、バター、マーガリン類、植物油等が挙げられる。
前記基礎調味料としては、例えば、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等が挙げられ、前記複合調味料・食品類として、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等が挙げられる。
前記冷凍食品としては、例えば、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等が挙げられる。
前記菓子類としては、例えば、キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、その他の菓子等が挙げられる。
前記飲料としては、例えば、炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等が挙げられる。
上記以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶潰けのり等が挙げられる。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本開示の「表示」行為に該当する。
本技術に係る増殖促進・減少抑制剤は、その優れたビフィズス菌/乳酸菌の増殖促進・減少抑制効果を利用して、動物用の飼料の有効成分として、使用可能である。本技術に係る増殖促進・減少抑制剤は、公知の飼料に添加して調製することもできるし、飼料の原料中混合して新たな飼料を製造することもできる。
本技術に係る経口組成物は、ボタンボウフウと、ビフィドバクテリウム属細菌および乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌と、を少なくとも含む組成物である。また、必要に応じて、タンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有させることができる。前記経口組成物は、腸内細菌叢の改善、免疫調節、下痢、便秘、肥満、又は炎症性腸疾患等の予防及び/又は治療に用いることができる。
本技術のビフィズス菌/乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制方法(以下、単に「増殖促進・減少抑制方法」ともいう)は、ビフィドバクテリウム属細菌及び乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌と、ボタンボウフウと、を共存させる工程を有する方法である。また、必要に応じて、さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を共存させることもできる。
実験例1では、ビフィズス菌の増殖性に対するボタンボウフウの影響を調べた。
なお、ビフィズス菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)を用いた。より具体的には、ビフィドバクテリウム・ロンガムとしては、「BAA−999」(Bifidobacterium longum ATCC BAA-999)という寄託番号でアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託されており、商業的に入手することが可能な(http://www.atcc.org/products/all/BAA-999.aspx)菌を用いた(以下同じ)。
また、ボタンボウフウ粉末として、金秀バイオ株式会社製「与那国長命草青汁」を用いた(以下同じ)。
(1−1)ビフィズス菌の調製
各種ビフィズス菌を、蛋白質、アミノ酸、糖源を含有する培地に接種し、32〜41℃で5〜24時間培養を行った後、培養液から遠心分離により菌体(湿菌体)を集菌した。凍結乾燥機(共和真空社製)を用いて、18〜96時間の凍結乾燥を行い、凍結乾燥終了後の菌体塊を物理的に粉砕して各種ビフィズス菌を得た。
ボタンボウフウ粉末3gを水道水又は牛乳100mLに溶解してボタンボウフウ溶液を調製し、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
試験管に入れた10mL量の各ボタンボウフウ溶液(滅菌済)に、10mLあたりの菌数が1.0×109cfu(1.0×108cfu/mL)となるように生理食塩水で希釈調整した各種ビフィズス菌を接種し、37℃で8時間および16時間培養した。培養後、培養物中の生菌数(cfu/mL)とpHを測定し、培養前の生菌数とpHと比較し、ビフィズス菌の増殖性及び生残性(生残率)に対するボタンボウフウの影響を評価した。なお、比較のため、上記ボタンボウフウ溶液に代えて、水道水又は牛乳を用いて、同様に実験を行った。
実施例1〜2および比較例1〜2の結果を表1に示す。
また、比較例2に示すように、牛乳にはビフィズス菌の生残率を上昇させる効果があるものの、実施例2に示すように、牛乳にボタンボウフウを組み合わせることで、ビフィズス菌の菌増殖がさらに一層促進されて、生菌数が増加することが判明した。
実験例2では、乳酸菌の増殖性に対するボタンボウフウの影響を調べた。
なお、乳酸菌として、ラクトバシラス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)と、ラクトバシラス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)を用いた。より具体的には、ラクトバシラス・ガセリとしては、「NITE BP-01669」という寄託番号で独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに寄託されており、商業的に入手することができる菌を、ラクトバシラス・パラカゼイとしては、「NITE BP-01633」という寄託番号で独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに寄託されており、商業的に入手することができる菌を、それぞれ用いた。
(1−1)乳酸菌の調製
乳酸菌を、蛋白質、アミノ酸、糖源を含有する培地に接種し、32〜41℃で5〜24時間培養を行った後、培養液から遠心分離により菌体(湿菌体)を集菌した。凍結乾燥機(共和真空社製)を用いて18〜96時間の凍結乾燥を行い、凍結乾燥終了後の菌体塊を物理的に粉砕して乳酸菌を得た。
ボタンボウフウ粉末3gを水道水又は牛乳100mLに溶解してボタンボウフウ溶液を調製し、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
試験管に入れた10mL量の各ボタンボウフウ溶液(滅菌済)に、10mLあたりの菌数が1.0×109cfu(1.0×108cfu/mL)となるように生理食塩水で希釈調整した乳酸菌を接種し、37℃で8時間培養した。培養後、培養物中の生菌数(cfu/mL)とpHを測定し、培養前の生菌数とpHと比較し、乳酸菌の増殖性及び生残性(生残率)に対するボタンボウフウの影響を評価した。なお、比較のため、上記ボタンボウフウ溶液に代えて、水道水又は牛乳を用いて、同様に実験を行った。
実施例3〜6および比較例3〜6の結果を表2に示す。
また、比較例4及び6に示すように、牛乳には乳酸菌の生残性を上昇させる効果があるものの、実施例4及び6に示すように、牛乳にボタンボウフウを組み合わせることで、ビフィズス菌の菌増殖がさらに一層促進されて、生菌数が顕著に増加することが判明した。
実験例3では、ビフィズス菌の増殖性に対するボタンボウフウとタンパク質および/または糖質との併用の影響を調べた。
なお、ビフィズス菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)を用いた。
(1−1)ビフィズス菌の調製
実験例1と同様の方法により、ビフィズス菌を調整した。
[実施例7および8]
ボタンボウフウ粉末3gおよびタンパク質(カゼイン又はホエイタンパク質)を水道水100mLに溶解し、タンパク質濃度3質量%のボタンボウフウ溶液を調製した。このボタンボウフウ溶液を、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
ボタンボウフウ粉末3gおよび糖(ラクトース)を水道水100mLに溶解し、糖濃度5質量%のボタンボウフウ溶液を調製した。このボタンボウフウ溶液を、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
試験管に入れた10mL量の各ボタンボウフウ溶液(滅菌済)に、10mLあたりの菌数が1.0×109cfu(1.0×108cfu/mL)となるように生理食塩水で希釈調整したビフィズス菌を接種し、37℃で8時間および16時間培養した。培養後、培養物中の生菌数(cfu/mL)とpHを測定し、培養前の生菌数とpHと比較し、ビフィズス菌の増殖性及び生残性(生残率)に対するボタンボウフウ、タンパク質及び糖質の影響を評価した。なお、比較のため、上記ボタンボウフウ溶液に代えて、タンパク質(カゼイン又はホエイタンパク質)をそれぞれ水道水に溶解したタンパク質濃度3質量%の水溶液(比較例7及び8)、糖(ラクトース)をそれぞれ水道水に溶解した糖濃度5質量%の水溶液(比較例9)を用いて、同様に実験を行った。
実施例7〜9および比較例7〜9の結果を表3に示す。
実験例4では、ビフィズス菌の増殖性・生残性に対するボタンボウフウ濃度の影響を調べた。
なお、ビフィズス菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)を用いた。
(1−1)ビフィズス菌の調製
実験例1と同様の方法により、ビフィズス菌を調整した。
ボタンボウフウ粉末を牛乳100mLに下記表4に示す濃度になるようにそれぞれ溶解し、各ボタンボウフウ溶液を調製した。このボタンボウフウ溶液を、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
試験管に入れた10mL量の各ボタンボウフウ溶液(滅菌済)に、10mLあたりの菌数が1.0×109cfu(1.0×108cfu/mL)となるように生理食塩水で希釈調整したビフィズス菌を接種し、37℃で8時間および16時間培養した。培養後、培養物中の生菌数(cfu/mL)とpHを測定し、培養前の生菌数とpHと比較し、ビフィズス菌の増殖性及び生残性(生残率)に対するボタンボウフウの濃度の影響を評価した。
実施例10〜14の結果を表4に示す。
実験例5では、ビフィズス菌の増殖性及び生残性(生残率)に対する各種青汁製品の影響を調べた。
なお、ビフィズス菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)を用いた。
また、各種青汁製品として、以下の製品を用いた。
製品A/内容成分:大麦若葉、糖類、食物繊維など
製品B/内容成分:大麦若葉、海藻、デキストリン、クロレラなど
製品C/内容成分:糖類、デキストリン、大麦若葉、抹茶末など
製品D/内容成分:大麦若葉、糖類など
製品E/内容成分:大麦若葉
製品F/内容成分:大麦若葉、ケール、コラーゲン、デキストリン、糖類など
製品G/内容成分:クロレラ
(1−1)ビフィズス菌末の調製
実験例1と同様の方法により、ビフィズス菌末を調整した。
各種青汁製品3gを水道水100mLに溶解して各種青汁を調製し、90℃で10分間オートクレーブ殺菌を行い、滅菌した。
試験管に入れた10mL量の各種青汁(滅菌済)に、10mLあたりの菌数が1.0×109cfu(1.0×108cfu/mL)となるように生理食塩水で希釈調整したビフィズス菌を接種し、37℃で8時間培養した。培養後、培養物中の生菌数(cfu/mL)とpHを測定し、培養前の生菌数とpHと比較し、ビフィズス菌の増殖性に対する各種青汁製品の影響を評価した。なお、比較対照のため、上記各種青汁に代えて、水道水を用いて、同様に実験を行った。
比較例A〜Gの結果を表5に示す。なお、参考のために実施例1の結果を併記した。
Claims (13)
- ボタンボウフウを有効成分とする、ビフィドバクテリウム属細菌および/または乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制剤。
- さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の増殖促進および/または減少抑制剤。
- 上記タンパク質が、乳タンパク質である、請求項2に記載の増殖促進および/または減少抑制剤。
- 上記糖質が、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種である請求項2または3に記載の増殖促進および/または減少抑制剤。
- ボタンボウフウと、
ビフィドバクテリウム属細菌および乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌と、を含む経口組成物。 - さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項5に記載の経口組成物。
- 上記タンパク質が、乳タンパク質である、請求項6に記載の経口組成物。
- 上記糖質が、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種である請求項6または7に記載の経口組成物。
- 腸内細菌叢の改善、免疫調節、下痢、便秘、肥満、又は炎症性腸疾患の予防及び/又は治療に用いられる、請求項5〜8のいずれか一項に記載の経口組成物。
- ビフィドバクテリウム属細菌及び乳酸菌からなる群から選択される少なくとも1種の細菌と、ボタンボウフウと、を共存させる工程を有する、ビフィドバクテリウム属細菌および/または乳酸菌の増殖促進および/または減少抑制方法。
- さらにタンパク質および糖質からなる群から選択される少なくとも1種を共存させる、請求項10記載の増殖促進および/または減少抑制方法。
- 上記タンパク質が、乳タンパク質である、請求項11に記載の増殖促進および/または減少抑制方法。
- 上記糖質が、単糖、二糖およびオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種である請求項11または12に記載の増殖促進および/または減少抑制方法。
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