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JP2017116056A - 車両のクラッチ制御装置 - Google Patents

車両のクラッチ制御装置 Download PDF

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JP2017116056A
JP2017116056A JP2015254561A JP2015254561A JP2017116056A JP 2017116056 A JP2017116056 A JP 2017116056A JP 2015254561 A JP2015254561 A JP 2015254561A JP 2015254561 A JP2015254561 A JP 2015254561A JP 2017116056 A JP2017116056 A JP 2017116056A
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貴弘 清水
Takahiro Shimizu
貴弘 清水
訓卓 青山
Noritaka Aoyama
訓卓 青山
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Abstract

【課題】状況に合わせてロックアップクラッチによる直結状態の最適化を図る。【解決手段】車両のクラッチ制御装置は、車両の原動機から出力が入力される入力軸と自動変速機への出力軸との間に介装されているトルクコンバータ6と、トルクコンバータに設けられていて、入力軸と出力軸との直結と解除を行うロックアップクラッチ7と、ロックアップクラッチの直結と解除の動作を制御する制御部20を備え、制御部20は、ロックアップクラッチ7の直結状態を解除する解除条件を、車両の走行状況に応じて変更するように制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロックアップクラッチを備えた車両のクラッチ制御装置に関する。
車両の原動機からの出力が入力される入力軸と自動変速機への出力軸との間には、これら入力軸側と出力軸側との直結と解除を行うロックアップクラッチを備えたトルクコンバータが介装されている。このロックアップクラッチの直結と解除の動作は、油圧を制御することで行われている。ロックアップクラッチの制御としては、車両の制動中を検知し、且つアクセルペダルの踏み込みを検知する時に、ロックアップクラッチを強制的に解除してロック状態(直結状態)を開放させるものが知られている(例えば特許文献1)。
特許第3698113号公報
ロックアップクラッチを制御して入力軸側と出力軸側を直結することは、エンジンの駆動力を効率的に自動変速機から車輪へと伝達できるため、エネルギーのロスを防ぐため極力長く、つまり広い運転領域で直結状態とするのが好ましい。しかし、エンジン側と自動変速機(トランスミッション)側が回転同期できない運転条件、つまりエンジンのアイドル回転数をタービン回転数が下回る条件では直結状態を解除しないとエンジンストールの要因となる。特に制動によってタイヤの回転数が急激に減速する場合などは制御遅れも加味し直結状態を解除する必要があり、その最適化が要望されている。
本発明は、状況に合わせてロックアップクラッチによる直結状態の最適化を図ることを、その目的とする。
本発明に係るクラッチ制御装置は、車両の原動機からの出力が入力される入力軸と自動変速機への出力軸との間に介装されているトルクコンバータと、トルクコンバータに設けられていて、入力軸側と出力軸側との直結と解除を行うロックアップクラッチと、ロックアップクラッチの直結と解除の動作を制御する制御部を備え、制御部はロックアップクラッチの直結状態を解除する解除条件を、車両の走行状況に応じて変更することを特徴としている。
本発明によれば、入力軸側と出力軸側との直結と解除を行うロックアップクラッチの直結と解除の動作を制御する制御部により、ロックアップクラッチの直結状態を解除する解除条件を、車両の走行状況に応じて変更するので、ロックアップクラッチによる直結状態の最適化を図ることができる。
本発明の実施形態に係るクラッチ制御装置を備えた車両の概略構成を示す図。 本発明に係るクラッチ制御装置の一構成を示すブロック図。 ロックアップクラッチの直結領域と非直結領域とスリップ領域の一例を示す図であり、(a)は解除条件変更前の状態を示す図、(b)は解除条件変更後の状態を示す図。 本発明に係るクラッチ制御装置の第1の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第2の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第3の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第4の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第5の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第6の実施形態を説明するフローチャート。 本発明に係るクラッチ制御装置の第7の実施形態を説明するフローチャート。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において、同一部材や同一機能をする部材には、同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。なお、図面の見やすさを考慮して、構成要件を部分的に省略あるいは破断等して記載することもある。
最初に本発明に係るクラッチ制御装置30を備えた車両1の概略構成について説明する。車両1は、図1に示すように、原動機であるエンジン2、自動変速機(例えばCVT(Continuously・Variable・Transmission))4、エンジン2と自動変速機4の間に配置されたトルクコンバータ6を備えている。トルクコンバータ6は、エンジン2からの出力が入力される入力軸3と自動変速機4への出力軸5との間に介装されている。自動変速機4は、トルクコンバータ6を介してエンジン2の駆動力が入力され、自動変速機4が備えている複数の変速比に応じたギヤ比で入力回転を変速し、自動変速機4につながるドライブシャフト8を介して車輪9へと駆動力として伝達している。
トルクコンバータ6は、摩擦クラッチであるロックアップクラッチ7を備えている。ロックアップクラッチ7は、トルクコンバータ6が備えている、エンジン2の回転が伝達される入力軸3と一体回転可能なポンプインペラ6Aと、自動変速機4側への出力軸5と一体回転可能なタービンランナ6Bの間に配置されている。トルクコンバータ6では、車両1の速度である車速Vが所定値である所定速度V1になると、タービンランナ6B側に油圧を用いてロックアップクラッチ7を押し付けて摩擦力を高め、エンジン2の駆動力がロックアップクラッチ7を介して出力軸5に直接伝達されるように構成されている。このため、流体であるトルコンオイルを介さずに直接エンジン2側と自動変速機4側とが直結状態となり、トルコンオイルを介する伝達ロスなどがなく燃費の向上が期待できる。ロックアップクラッチ7の作動は、トルクコンバータ6に設けられているロックアップソレノイド10の作動を制御することで行われる。本実施形態において、ロックアップソレノイド10は、駆動デューティDが0%の時にトルクコンバータ6をロックアップクラッチ7の開放(ロック状態の解除)によりコンバータ状態にし、駆動デューティDが100%の時にトルクコンバータ6をロックアップクラッチ7の直結によりロックアップ状態にするものとする。
本実施形態において、ロックアップクラッチ7が、タービンランナ6B側と一体回転する状態を直結状態とし、ロックアップクラッチ7がタービンランナ6Bと離間した状態を解除状態とする。つまり、ロックアップクラッチ7は、入力軸3側と出力軸5側との直結と解除を行うものである。
本実施形態において、駆動デューティDが例えば50%程度であって、ロックアップクラッチ7が直結状態と解除状態の中間的な状態となるタービンランナ6Bとスリップしながらも一体回転する状態をスリップ状態とする。なお、ロックアップクラッチ7がスリップ状態となるロックアップソレノイド10の駆動デューティDは、自動変速機6内のオイルの粘性などによっても異なってくるため、上記駆動デューティDの比率に限定するものではない。
車両1は、車輪9に制動力を与える制動部としてのブレーキ装置13と、アンチロックブレーキングシステム40と、自動ブレーキ装置50を備えている。車両1の運転席の足元には、車両1の車速Vをコントロールするアクセルペダル11と、ブレーキ装置13を作動させるブレーキペダル12が配置されている。アクセルペダル11の操作は、アクセル操作検出部25で検出され、ブレーキペダル12の操作は、ブレーキ操作検出部26で検出される。アクセルペダル11が操作されると、アクセル操作検出部25で検出されてアクセル操作信号Sが出力され、ブレーキペダル12が操作されるとブレーキ操作検出部26で検出されてブレーキ操作信号Bが出力される。ブレーキ装置13は、ブレーキペダル12が踏込み操作されて液圧発生装置131の作動油を加圧して油圧を発生させることで、車輪9と一体回転するディスクをブレーキパッドで挟んで制動力を発生させる周知のものである。
アンチロックブレーキングシステム(以下「ABS」という)40は、アンチロックブレーキングシステム制御部(以下「ABS制御部」という)41を備えている。ABS制御部41は、ブレーキペダル12が踏み込まれてブレーキ装置13による制動中において、車輪9がロック状態となると、液圧発生装置131の油圧を低下させ、車輪9のロック状態が解消すると液圧発生装置131の油圧を高めることを制動中において繰り返し行うことで、車輪9の制動力(ロック状態)を制御する周知のものである。ABS制御部41は、ABS40が作動すると、その状態を検出してアンチロック作動信号(ABSP)を出力するアンチロック検出部24を備えている。
自動ブレーキ装置50は、車両1の前方状況に応じて自動で車輪9に制動力を与えるものである。自動ブレーキ装置50は、ブレーキ装置13、車両1の前方状況を検出する前方状況検出部51、ブレーキ装置13の作動を制御する制御部20を備えている。前方状況検出部51は、ミリ波レーダや赤外線等の検出波や検出光を照射する送信部と、これら検出波や検出光を受信する受信部を備えている。前方状況検出部51は、受信部で受信した情報に基づいて車両前方に位置する車両や障害物、歩行者等を検出し、検出すると自動ブレーキ装置50の作動信号(AP)を出力するように構成されている。制御部20は、前方状況検出部51から作動信号(AP)の出力があると、ブレーキ装置13を作動して車輪9に強い制動力を与えるように制御する。ここでいう強い制動力とは、例えばブレーキペダル12をフルストローク踏み込んだ急制動と同等の制動力とする。
このような構成を備えた車両1は、ロックアップクラッチ7の作動を制御するクラッチ制御装置30を備えている。図2は、クラッチ制御装置30の概略構成を示すブロック図である。クラッチ制御装置30は、トルクコンバータ6、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチ7、ロックアップクラッチ7の直結と解除の動作を、ロックアップソレノイド10を制御することで行う制御部20を備えている。
制御部20は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータであって、ロックアップクラッチ7の直結状態を解除する解除条件を、車両1の走行状況に応じて変更するように制御するものである。本実施形態において、制御部20は、ブレーキ装置13の作動を制御する機能も備えている。
本実施形態において、ロックアップクラッチ7の直結状態を解除する解除条件とは、予め設定された速度情報である解除速度V0である。制御部20のROMには、図3(a)に示すロックアップクラッチ7を直結状態とする直結領域と、解除状態とする非直結領域がマップのデータ(ロックアップ線図)として記憶されている。このマップのデータは、車速Vとエンジン回転数Neと自動変速機4の変速比とに基づいて、各領域が解除速度V0と関連付けて設定されている。なお、エンジン回転数Neに替えてタービンランナ6Bの回転数を検出し用いることや、車速Vに替えてタービン回転数を制御するようにしても良い。またロックアップ線図については、図3(a)に限らず、車速Vとアクセル開度Sの検出値に基づく各領域のマップによって直結/非直結状態を設定する手法など他の様々な手法を用いてもよい。タービンランナ6Bやタービン回転数は、図2に示すタービン回転数検出部29で検出すればよい。
本実施形態において、制御部20による解除条件の変更とは、エンジン側とトランスミッション側が回転同期できない運転条件に即座に陥る可能性のある状況、つまり車両(車輪9)が即座に止まるような可能性のある状況において解除速度V0を現在の解除速度V0から高める方向、またはタービン回転数を制御しタービン回転数を高める方向、すなわち、エンジン2の回転低下を防止するように変更することである。なお、エンジン回転数Neはエンジン回転数検出手段27で検出して出力され、自動変速機4の変速比は変速検出手段28で検出される。変速検出手段28は変速操作する際に操作するシフトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチであり、変速情報Cを出力する。
図2に示すように、クラッチ制御装置30は、ブレーキ装置13の作動油の油圧Pを検出して出力する油圧検出手段21、車両1の減速度Gを検出して出力する加速度センサなどの減速度検出手段22、車速Vを検出して出力する車速検出手段23、アンチロック検出部24、アクセル操作検出部25、ブレーキ操作検出部26、エンジン回転数検出手段27、変速検出手段28、タービン回転数検出部29、前方状況検出部51等を車両1の状況を検出する検出部として備えている。これら各検出部は、制御部20の入力側に信号線を介して接続されている。制御部20の出力側には、ブレーキ装置13とロックアップソレノイド10が制御対象として接続されている。なお、本実施形態では、制御部20でブレーキ装置13を制御しているが、制御部20とは個別にブレーキ制御部を設けてブレーキ装置13を制御するようにしてもよい。
図2に示すクラッチ制御装置30は、以下に説明する第1〜第7の実施形態で共通に用いるものとし、各実施形態に係る構成をまとめて記載しているが、クラッチ制御装置30の構成は、各実施形態で用いる走行状況情報に応じて変更されるものであり、図2に記載の形態に限定するのではない。
本実施形態において、制御部20のROMには、各実施形態で用いる所定値としての所定速度V1、所定減速度G1、所定油圧P1、所定変化率ΔP1が予め記憶設定されている。制御部20のROMには、ロックアップソレノイド10のデューティDが予め記憶設定されている。これら所定値やデューティDは、ROMに対する更新操作をすることで、適宜変更可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、乗員である運転手の意思であるブレーキ操作を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。
本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、油圧検出手段21で検出される油圧Pの前回値Paと今回値Pbの油圧変化率ΔPとし、この油圧変化率ΔPに応じて解除速度V0を変更してロックアップクラッチ7の直結解除時期を調整するものである。
図4は、第1の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第1の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。
制御部20は、図4のステップST1で各検出部からの検出値を読込む。ここでは、一例としてエンジン回転数Ne、車速V、変速比C、ブレーキ装置13の油圧P、アクセル操作信号Pを読込む。
制御部20は、ステップST2において、エンジン回転数Ne、変速比C、車速Vを基に、ロックアップクラッチ7の領域を図3(a)に示すマップから選択し、ステップST3において、選択された領域となるようにロックアップソレノイド10のデューティDを選択する。制御部20は、ステップST4において、ロックアップソレノイド10を作動してロックアップクラッチ7を直結状態、解除状態又はスリップ状態の何れかの状態とする。ここでの領域は直結領域であり、ロックアップクラッチ7は直結状態とする。
制御部20は、ステップST5において、ブレーキ装置13の前回値Paと今回値Pbを差分演算して油圧変化率ΔPを算出し、ステップST6において、油圧変化率ΔPと所定値ΔP1とを比較する。制御部20は、ここで油圧変化率ΔPが所定値ΔP1を超えていなければ(ΔP<ΔP1)、ロックアップクラッチ7の解除速度の変更処理は行わず、ステップST7において、ロックアップクラッチの解除条件であるか否かを判定する。例えばエンジン回転数Ne、車速V、変速比Cなどから車両1の状態が図3(a)に示す非直結領域になった場合には、解除条件であるものと見做してステップST8に進み、ロックアップクラッチ7の解除処理を行う。ここでは、ロックアップソレノイド10のデューティDを0としてロックアップクラッチ7による直結状態を解除する。
制御部20は、ステップST7において、ロックアップクラッチ7の解除条件を満たしていなければ、直結状態を維持したまま、次の制御サイクル時にステップST1へと戻る。
制御部20は、ステップST6において、油圧変化率ΔPが所定変化率ΔP1を超えている場合(ΔP>ΔP1)には、ブレーキペダル12の踏み込み量が増えて制動力が大きくなるため、ステップST9に進む。制御部20は、ステップST9では、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST1へと戻る。
このように、本実施形態では、ブレーキ装置13の油圧変化率ΔPが所定変化率ΔP1を超えている場合には、ブレーキ液圧変化率に伴う車輪9の急減速を想定し、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと移動するように制御するので、早い時期から直結状態を解除することができる。すなわち、車両1の走行状況に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。このため、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることで、エンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、乗員である運転手の意思であるブレーキ操作を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、油圧検出手段21で検出される油圧Pとし、この油圧Pに応じて解除速度V0を変更してロックアップクラッチ7の直結解除時期を調整するものである。
図5は、第2の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第2の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST11〜ステップST14と、ステップST17、ST18の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4と、ステップST8、ST9の処理内容と同一であるので、ここではその説明を適宜省略する。
図5において、制御部20は、ステップST14において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST15において、油圧Pと所定油圧P1とを比較する。制御部20は、油圧Pが所定油圧P1を超えている場合(P>ΔP)には、ブレーキペダル12の踏み込み量が増えて制動力が大きくなるため、ステップST18に進む。制御部20は、ステップST18において、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST11へと戻る。
このように、本実施形態では、ブレーキ装置13の油圧Pが所定油圧P1を超えている場合には、液圧の高さに伴う車輪9が急減速を想定し現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと移動するように制御するので、早い時期から直結状態を解除することができる。すなわち、車両1の走行状況に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。このため、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることでエンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、車両1に対する突発的な状況を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況を、車両1の前方状況など走行中の周囲の状況に応じて作動油を加圧して車輪9に制動力を与える自動ブレーキ装置50の自動ブレーキ作動信号APとし、この自動ブレーキ作動信号APに基づいて解除速度V0を変更してロックアップクラッチ7の直結解除時期を調整するものである。
図6は、第3の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第3の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST21〜ステップST24と、ステップST27、ST28の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4と、ステップST8、ST9の処理内容と基本的には同一であるので、その説明は適宜省略する。
図6において、制御部20は、ステップST24において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST25において、自動ブレーキ作動信号APが出ているか、すなわち、自動ブレーキ作動信号APが検出されているか否かを判定する。制御部20は、自動ブレーキ作動信号APが出ていない場合には、ステップST26に進んでロックアップクラッチ7の解除条件の有無を判定し、解除条件がある場合にはステップST27に進んでロックアップクラッチの解除処理を実行し、解除条件がない場合には、次の制御サイクル時にステップST21へと戻る。
一方、制御部20は、ステップST25において、自動ブレーキ作動信号APがある場合には、自動ブレーキ装置50が作動して予期しない突発的で強力な制動力が発生するため、ステップST28に進む。制御部20は、ステップST28において、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST21へと戻る。
このように、本実施形態では、自動ブレーキ装置50が作動した場合には、自動ブレーキに伴う車輪9の急減速を想定し、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと移動するように制御するので、突破的な減速に対して早い時期から直結状態を解除することができる。すなわち、車両1の走行状況に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。このため、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることでエンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、車両1の状況を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、車両1の減速度Gとし、この減速度Gに応じて解除速度V0を変更してロックアップクラッチ7の直結解除時期を調整するものである。
図7は、第4の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第4の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST31〜ステップST34と、ステップST37、ST38の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4と、ステップST8、ST9の処理内容と基本的には同一であるので、その説明は適宜省略する。
図7において、制御部20は、ステップST34において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST35において、減速度検出手段22で検出された減速度Gと所定減速度G1とを比較する。制御部20は、減速度Gが所定減速度G1(G>G1)を超えている場合には、ブレーキペダル12の踏み込み量が増えて制動力が大きくなり減速度Gが上昇した、アクセルペダル11がオフされた、あるいはシフト操作によって急減速となって減速度Gが上昇したものと判定して、ステップST38に進む。制御部20は、ステップST38において、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST31へと戻る。
このように、本実施形態では、車両1の減速度Gが所定減速度G1を超えている場合(G>G1)には、車輪速変化率に伴う車輪9の急減速を想定し、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと移動するように制御するので、早い時期から直結状態を解除することができる。すなわち、車両1の走行状況に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。このため、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることでエンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、車両1の走行状況を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、ABS制御部41のアンチロック検出部24からのABS40の作動状態を示すアンチロック作動信号(ABSP)とし、このアンチロック作動信号(ABSP)に応じてロックアップクラッチ7による直結状態を解除するものである。
図8は、第5の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第6の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST41〜ステップST44の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4の処理内容と基本的には同一であるので、その説明は適宜省略する。
図8において、制御部20は、ステップST44において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST45において、アンチロック作動信号(ABSP)がありか、すなわち、アンチロック作動信号(ABSP)が検出されているか否かを判定する。制御部20は、アンチロック作動信号(ABSP)がない場合には、ステップST46に進んでロックアップクラッチ7の解除条件の有無を判定する。制御部20は、解除条件がある場合にはステップST47に進んで図4のステップST8と同様、ロックアップクラッチの解除処理を実行し、解除条件がない場合には、次の制御サイクル時にステップST41へと戻る。
制御部20は、ステップST45において、アンチロック作動信号(ABSP)がある場合には、車輪9にロック状態が発生し、ABS作動に伴い直ちにロックアップクラッチ7の直結状態を解除すべくステップST47に進む。そして、制御部20は、ロックアップクラッチ7を解除すべくロックアップソレノイド10のデューティDを0としてロックアップクラッチ7の直結を解除して次の制御サイクル時にステップST41へと戻る。
このように、本実施形態では、ABS40が作動した場合には、直ちに直結状態を解除するので、エンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。つまり、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、車両1の走行状況を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、アクセル操作検出部25からのアクセル操作信号Sとし、このアクセル操作信号Sに基づいてロックアップクラッチ7による直結状態を解除するものである。
図9は、第6の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第6の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST51〜ステップST54と、ステップST57、ST58の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4と、ステップST8、ST9の処理内容と基本的には同一であるので、その説明は適宜省略する。
図9において、制御部20は、ステップST54において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST55において、アクセル操作信号Sがありか、すなわち、アクセル操作信号Sが検出されているか否かを判定する。制御部20は、アクセル操作信号Sがある場合には、ステップST56に進んでロックアップクラッチ7の解除条件の有無を判定する。制御部20は、解除条件がある場合にはステップST57に進んでロックアップクラッチの解除処理を実行し、解除条件がない場合には、次の制御サイクル時にステップST51へと戻る。
一方、制御部20は、ステップST55において、アクセル操作信号Sがない場合には、アクセルペダル11の操作が無く(アクセルオフ)でコースト走行状態と見做し、ステップST58に進む。制御部20は、ステップST58において、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST51へと戻る。
このように、本実施形態では、アクセル操作信号Sが検出されない場合には、その後のブレーキ操作の可能性に備えて現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと移動するように制御するので、早い時期から直結状態を解除することができる。すなわち、車両1の走行情報に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。このため、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることでエンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、車両1の走行状況を反映させてロックアップクラッチ7の解除を制御するものである。本実施形態に係るクラッチ制御装置30では、走行状況の情報を、アクセル操作検出部25からのアクセル操作信号Sとブレーキ操作検出部26からのブレーキ操作信号Bとし、アクセル操作信号Sとブレーキ操作信号Bに応じてロックアップクラッチ7による直結状態を解除するものである。この実施形態では、アクセルペダル11とブレーキペダル12の双方の踏込み操作がある場合を想定している。
図10は、第7の実施形態で実行される制御の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って第7の実施形態での制御内容について説明する。なお、本実施形態において、エンジン2は始動しているものとする。また、ステップST61〜ステップST64の処理内容は、図4に示したステップST1〜ST4の処理内容と基本的には同一であるので、その説明は適宜省略する。
図10において、制御部20は、ステップST64において、ロックアップクラッチ7が直結状態となるようにロックアップソレノイド10を作動後、ステップST65に進む。制御部20は、ステップST65において、アクセル操作信号Sがありか、すなわち、アクセル操作信号Sの有無を判定する。制御部20は、アクセル操作信号Sが無い場合には、アクセルペダル11の操作が無く、減速状態となるものとしてステップST69に進む。制御部20は、ステップST69において、図3(b)に示すように、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST61へと戻る。
制御部20は、ステップST65において、アクセル操作信号Sありの場合には、ロックアップクラッチ7の直結状態は維持可能として、ステップST66に進みブレーキ操作信号Bの有無を判定する。ここでブレーキ操作信号Bがあり場合、制御部20は、本来、ロックアップクラッチ7を直結状態とするアクセル開状態にも関わらずブレーキペダル12が踏込み操作されて、アクセルペダル操作とブレーキペダル操作の両方が行われていることに伴いステップST69に進み。そして、制御部20は、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01へと解除速度を変更し、次の制御サイクル時にステップST61へと戻る。
一方、制御部20は、ステップST66においてブレーキ操作信号Bが無い場合には、ステップST67に進み、ロックアップクラッチ7の解除条件を判定する。制御部20は、解除条件が無い場合には次の制御サイクル時にステップST61へと戻り、解除条件がある(発生している場合)には、ロックアップクラッチ7の直結状態を解除すべくステップST68に進む。そして、制御部20は、ロックアップクラッチ7を解除すべくロックアップソレノイド10のデューティDを0としてロックアップクラッチ7の直結を解除して次の制御サイクル時にステップST61へと戻る。
このように、本実施形態では、アクセル操作中(アクセル開状態)において、さらにブレーキペダル12が踏み込まれてブレーキ装置13が作動した場合、ロックアップクラッチ7の解除速度V0を高くするので、本来、ロックアップクラッチ7の直結領域での走行状態において、ロックアップクラッチ7の解除のタイミングを車輪9が急減速しやすい状況で予め早めることで、エンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、低燃費化を図ることができる。すなわち、車両1の走行状況に応じて解除速度V0を変更するので、実際の車速Vと制御部20で検出する車速Vとの制御遅れが発生しても、事前にロックアップクラッチ7の解除速度V0を高めることができ、状況に合わせてロックアップクラッチ7による直結状態の最適化を図ることができる。なお、本実施例ではアクセル操作後のブレーキ操作を検出するフローチャートとしたが、ブレーキ操作後にアクセル操作を検出するようにしても構わない。
上記各実施形態において、アクセルペダル11の開度0%(アクセルペダル11の操作なし)の場合は、アクセルペダル11の操作がある場合よりも直結領域を狭くしている。この直結領域を狭くしている領域は、アクセル開度の所定値以下、例えばアクセル開度3%未満である。これは、制御部20の応答性の遅れにより、実際の車速Vと制御部20で認識している車速Vの間にずれがあるためである。つまり、ブレーキペダル12を踏む場合、運転者は通常、アクセルペダル11から足を離してブレーキペダル12を踏み込むため、アクセルペダル11の開度0%でブレーキングが行われると、現実の車速Vが低下しているので、ロックアップクラッチ7の直結を解除したい。しかし、制御部20上の車速Vは応答遅れのために、実際の車速Vよりも高い車速で判定しているので、直結を解除するタイミングか遅れてしまう。このため、アクセルペダル11の開度0%の場合には、直結領域となる車速Vやエンジン回転数Neを、アクセル開度が所定値以下の場合に比べて高く設定して、早くロックアップクラッチ7の直結を解除するようにしている。
上述した実施形態において、ブレーキペダル12の操作や自動ブレーキ装置50が作動しても、車速Vが所定速度V1を超えて(V>V1)いれば、エンジン停止を防止できる場合がある。このため、現在の解除速度V0よりも高い解除速度V01に変更する条件として、車速Vが所定速度V1以下(V≦V1) であるか否かの速度判定処理を、解除速度V0を解除速度V01へと変更する処理の前に加えても良い。例えば、図4のフローチャートでは、ステップST6とステップST9の間、図5〜図7のフローチャートでは、ステップST15とステップST18、ステップST25とステップST28、ステップST35とステップST38の間、図9のフローチャートではステップST55とステップST58の間、図10のフローチャートではステップST65とステップST69の間に、速度判定処理を加えればよい。
この場合、車速Vが所定速度V1以下(V≦V1)でなければ、解除速度V0を高める制御は実行せず、すなわち、軽減する方向に変更することを実行しないでリターンするようにすることで、ロックアップクラッチ7の直結領域を狭めなくてよいので、エンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、より低燃費化を図ることができる。
上記の各実施形態において、図3(a)、図3(b)に、さらにスリップ領域が含まれることで解除速度V0を高める場合、直結領域からスリップ領域へ移行するように解除速度V0を変更するようにしても良い。このようにしても、エンストを回避しつつ直結領域を拡大してエネルギーロスを低減でき、より低燃費化を図ることができる。なお、スリップ領域の運転領域としては、エンジン回転数Neや車速Vが比較的低い低回転/低速度域としているとともに、直結領域に含まれるようにする。このため、各本実施形態において、解除速度V0を高めることは、スリップ領域での解除速度V0の変更や、スリップ領域から直結領域への解除速度V0の変更を含むものである。また、ロックアップクラッチ7を非直結状態から直結状態にすると、連結時の音やエンジン2からの振動がトルクコンバータ6に伝達されることがあるが、スリップ領域が設定されていると、それらを緩衝することができるので、より好ましい。
上記実施形態をまとめると、車両1の走行状況である、ブレーキ作動油の油圧変化率ΔP、ブレーキ作動油の液圧である油圧P(絶対値)、自動ブレーキ装置50の自動ブレーキ作動信号AP、ABS40のABS作動信号ABSP、車両1の減速率G1等に伴い、通常の直結解除速度V0であるとエンジン2が停止するおそれが高まるため、直結解除速度を高くする方向に変更するように制御する。また、車輪9の抵抗としてはアクセルペダル11の操作状態からも判定することができる。つまり、走行時にアクセルペダル11の踏み込み操作がないということは、自動変速機4を搭載された車両1の場合、ブレーキ操作が行われるものとして、解除速度V0を高くする方向に変更する。ただし、右足でアクセルペダル11を操作し、左足でブレーキペダル12を操作する、両足ペダル操作の場合、アクセルペダル11を踏みつつ、ブレーキペダル12を踏み込み操作する場合もあるので、双方のペダル操作を検出した場合には、直結状態の解除速度V0を高くする方向に変更するようにした。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本実施例では自動変速機(トランスミッション)4として無段変速機であるCVTを用いたが、遊星歯車と複数の歯車を用いたオートマチック・トランスミッション(AT)でも適用可能である。なお実施形態では、CVTであるため、変速比としたが、ATの場合は当然のことながら変速段を用いることとなる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・車両、2・・・原動機、3・・・入力軸、4・・・自動変速機、5・・・出力軸、6・・・トルクコンバータ、7・・・ロックアップクラッチ、9・・・車輪、11・・・アクセルペダル、12・・・ブレーキペダル、13・・・ブレーキ装置、20・・・制御部、21・・・油圧検出手段、22・・・減速度検出手段、23・・・車速検出手段、24・・・アンチロック検出部、25・・・アクセル操作検出部、26・・・ブレーキ操作検出部、30・・・クラッチ制御装置、40・・・アンチロックブレーキングシステム、50・・・自動ブレーキ装置、AP・・・自動ブレーキ作動信号(走行状況情報)、B・・・ブレーキ操作信号、G・・・減速度(走行状況情報)、G1・・・所定減速度、P・・・油圧値、検出値(走行状況情報)、ΔP・・・油圧変化率(走行状況情報)、ΔP1・・・所定変化率、P1・・・所定油圧値、V・・・車速、V1・・・所定速度、V0・・・解除条件(解除速度)、V01・・・高い解除速度

Claims (10)

  1. 車両の原動機に連結された入力軸と自動変速機に連結された出力軸との間に配設されているトルクコンバータと、
    前記トルクコンバータに設けられ、前記入力軸と前記出力軸との直結及び解除を行うロックアップクラッチと、
    前記ロックアップクラッチの直結及び解除の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ロックアップクラッチの直結状態を解除する解除条件を、前記車両の走行状況に応じて変更することを特徴とする車両のクラッチ制御装置。
  2. ブレーキペダルの操作によって作動油を加圧して車輪に制動力を与えるブレーキ装置における、前記作動油の油圧を検出する油圧検出手段を備え、
    前記走行状況は、前記油圧検出手段で検出される油圧の変化率であり、
    前記制御部は、前記油圧の変化率が所定変化率を超えると、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ制御装置。
  3. ブレーキペダルの操作によって作動油を加圧して車輪に制動力を与えるブレーキ装置における、前記作動油の油圧を検出する油圧検出手段を備え、
    前記走行状況は、前記油圧検出手段で検出された油圧であり、
    前記制御部は、前記油圧が所定油圧値を超えると、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ制御装置。
  4. 前記走行状況は、前記車両の周囲の状況に応じて作動油を加圧して車輪に制動力を与える自動ブレーキ装置の作動信号であり、
    前記制御部は、前記作動信号を検出すると、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ制御装置。
  5. 前記車両の減速度を検出する減速度検出部を有し、
    前記走行状況は、前記減速度検出部で検出された減速度であり、
    前記制御部は、前記減速度が所定減速値を超える場合には、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ制御装置。
  6. 前記車両の速度を調整するアクセルペダルの操作状態を検出するアクセル操作検出部を有し、
    前記走行状況は、前記アクセル操作検出部でアクセルペダルの操作が検出されたときに出力されるアクセル操作信号であり、
    前記制御部は、前記アクセル操作検出部から前記アクセル操作信号の出力がない場合、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
  7. ブレーキペダルの操作によって作動油を加圧して車輪に制動力を与えるブレーキ装置の作動状態を検出するブレーキ操作検出部と、
    前記車両の速度を調整するアクセルペダルの操作状態を検出するアクセル操作検出部を有し、
    前記走行状況は、前記ブレーキ操作検出部でブレーキペダルの操作を検出した際に出力されるブレーキ操作信号と、前記アクセル操作検出部でアクセルペダルの操作が検出されたときに出力されるアクセル操作信号であり、
    前記制御部は、前記アクセル操作検出部で前記アクセル操作信号が検出され、かつ、前記ブレーキ操作検出部で前記ブレーキ操作信号が検出された場合、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを特徴とする請求項1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
  8. 前記車両の速度を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御部は、前記車速検出手段により検出された速度が所定速度以上の場合には、前記解除条件を前記原動機の回転低下を防止するように変更することを実行しないことを特徴とする請求項1〜7の内の何れか1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
  9. 前記車輪がロック状態に保持されるのを防止するアンチロックブレーキングシステムの作動状態を検出するアンチロック検出手段を備え、
    前記制御部は、前記アンチロック検出部で前記アンチロックブレーキングシステムの作動状態が検出されると、前記ロックアップクラッチによる直結を解除するように前記ロックアップクラッチを制御することを特徴とする請求項1〜8の内の何れか1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
  10. 前記ロックアップクラッチの直結状態を解除する解除条件は、予め設定された速度情報である解除速度であり、
    前記解除条件の変更は、前記解除速度を、現在の解除速度から高める方向に変更することであることを特徴とする請求項1〜9の内の何れか1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
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