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JP2017112531A - イヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造と操作により外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させることで、鼓膜の可動性の低下の抑制と、使用者の操作負担を軽減することを目的とする。【解決手段】ドライバユニット2と、ドライバユニットを収納するハウジング1と、ハウジングの内部の空間のうち、ドライバユニットの前方の空間S1と、ドライバユニットの後方の空間S2と、を連通させる第1連通孔1hと、を有し、第1連通孔は、ドライバユニットが備える振動板23を保持する振動板保持体24により開閉される、ことを特徴とするイヤホン。【選択図】図1

Description

本発明は、イヤホンに関する。
イヤホンの型式には、耳掛け式・ヘッドホン式・分離式など様々な型式がある。イヤホンの型式の1つとして、耳栓式がある。
耳栓式のイヤホン(以下「カナル型イヤホン」という。)は、電気信号に応じた音波を発生させるドライバユニットと、ドライバユニットが収納されるハウジングと、ドライバユニットの前方の空間と音波が導かれる外耳道内の空間とを連通させる音導管と、音導管に取り付けられたイヤピースと、を有してなる。カナル型イヤホンの使用者(以下「使用者」という。)は、イヤピースを外耳道内に挿入して使用する。ここで、ドライバユニットの前方とは、ドライバユニットからの音波の進行方向である。
外耳道内に挿入されたイヤピースは、使用者の外耳道の内壁と密着する。その結果、外耳道内の空間は、イヤピースにより密閉される。ここで、外耳道内の空間とは、イヤピースと使用者の外耳道の内壁とが密着したとき、使用者の外耳道の内壁と鼓膜とイヤピースとで形成される空間をいう。ドライバユニットからの音波は、密閉された外耳道内の空間を介して使用者の鼓膜に達する。そのため、カナル型イヤホンは、音質の高い再生を実現する。また、カナル型イヤホンの遮音特性は、他の型式のイヤホンに比べて優れる。
カナル型イヤホンが使用者の耳に装着されるとき(装着時)、カナル型イヤホンは、外耳道内の空気を鼓膜に向かって押し込みながら外耳道内の空間を密閉する。そのため、外耳道内の空間の圧力は、ハウジングの外部の空間の圧力(大気圧)より高くなる。その結果、使用者の鼓膜の内外の空間、すなわち、耳管内の空間と外耳道内の空間とで圧力差が生じて、使用者の鼓膜の可動性は低下する。使用者の鼓膜の内外の空間の圧力差は、耳管により調整されて、時間の経過とともに小さくなる。ただし、耳管内の空間の圧力と外耳道内の空間の圧力とは、ハウジングの外部の空間の圧力より、依然として高い。
前述のとおり、カナル型イヤホンの装着時では、耳管内の空間の圧力と、外耳道の空間の圧力とは、ハウジングの外部の空間の圧力よりも高い。このとき、カナル型イヤホンが使用者の耳から装脱されると(装脱時)、外耳道内の空間はハウジングの外部の空間と連通する。そのため、外耳道内の空間の圧力は、低くなって大気圧と等しくなる。その結果、使用者の鼓膜の内外の空間で圧力差が生じて、使用者の鼓膜の可動性は低下する。
カナル型イヤホンの装脱着が頻繁に発生したとき、耳管による圧力差の調整は装脱着に追いつかない。すなわち、使用者の鼓膜の可動性が低下している状態、つまり、音が聞こえにくい状態が続く。
これまでにも、使用者の鼓膜の可動性の低下を抑制するために、外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させる通気管と、通気管を開閉する開閉弁と、を備えたイヤホンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたイヤホンの開閉弁は、使用者の指で押し下げられる(以下「開閉弁の操作」という。)ことにより通気管を開く。通気管は、使用者の開閉弁の操作により外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させる。使用者は、開閉弁の操作をしながら、使用者の耳にカナル型イヤホンを装着する。すなわち、カナル型イヤホンは、通気管が開いた状態で、使用者の耳に装着される。その結果、使用者の鼓膜の内外の空間で圧力差が生じない。つまり、使用者の鼓膜の可動性は、カナル型イヤホンの装着時に低下しない。
特開2008−147710号
しかしながら、特許文献1に記載されたイヤホンには、ハウジングの外周面に突起部が設けられる。その突起部の内部には、溝が形成される。この溝は、外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させる通気管を構成する。この通気管は、通気管が開いた状態において、外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させる。通気管が開いた状態は、使用者が開閉弁の操作をしている間だけ維持される。換言すれば、通気管が開いた状態の維持には、使用者の開閉弁の操作が必要となる。使用者の開閉弁の操作は、カナル型イヤホンが使用者の耳に装着される毎に必要となる。
このように、特許文献1に記載されたイヤホンはハウジングの外周面に溝を形成するための突起部を設ける必要があるため、イヤホンのハウジングの構造が複雑になる。また、特許文献1に記載されたイヤホンでは、通気管が開いた状態を維持するための使用者の操作負担が大きい。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、簡易な構造と操作により外耳道内の空間とハウジングの外部の空間とを連通させることで、鼓膜の可動性の低下の抑制と、使用者の操作負担を軽減することを目的とする。
本発明にかかるイヤホンは、ドライバユニットと、ドライバユニットを収納するハウジングと、ハウジングの内部の空間のうち、ドライバユニットの前方の空間と、ドライバユニットの後方の空間と、を連通させる第1連通孔と、を有し、第1連通孔は、ドライバユニットが備える振動板を保持する振動板保持体により開閉される、ことを特徴とする。
本発明によれば、鼓膜の可動性の低下の抑制と、使用者の操作負担を軽減することができる。
本発明にかかるイヤホンの実施の形態を示す右側面視断面図である。 図1のイヤホンが備えるドライバユニットの右側面視断面図である。 図2のドライバユニットの正面図である。 図1のイヤホンが備える第1連通孔が閉じた状態を示す右側面視断面図である。 使用者の耳に装着された図1のイヤホンを簡易的に示す右側方視断面図である。 図1のイヤホンの動作を示すフローチャートである。 本発明にかかるイヤホンの別の実施の形態におけるイヤホンの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるイヤホンの実施の形態について説明をする。
●イヤホン(1)●
先ず、本発明にかかるイヤホンの構成について説明する。
●イヤホン(1)の構成
図1は、本発明にかかるイヤホンの実施の形態を示す右側面視断面図である。
イヤホン100の型式は、耳栓式(カナル型)である。イヤホン100は、ハウジング1とドライバユニット2と音導管3とイヤピース4とを有してなる。
以下の説明において、イヤホン100が使用者の耳に装着された状態において、使用者の鼓膜に向く側(紙面左側)を前方という。また、その反対側(紙面右側)を後方という。
ハウジング1は、ドライバユニット2を収納する。ハウジング1は、合成樹脂などを材料とする。ハウジング1は、中空体である。ハウジング1の外壁には、第2連通孔2hと、音導管3が挿通される挿通孔11hと、が形成される。
第2連通孔2hは、ハウジング1の外部の空間と、ハウジング1の内部の空間であってドライバユニット2の後方の空間と、を連通させる。
図2は、ドライバユニット2の右側面視断面図である。
図3は、図2のドライバユニット2の正面図である。
ドライバユニット2は、例えば、イヤホン100が接続された音声再生機からの電気信号に応じた音波を発生させる。ドライバユニット2は、ユニットフレーム21と磁気回路22と振動板23と振動板保持体(振動板リング)24とエッジ25とボイスコイル26と付勢部27とを有してなる。ドライバユニット2は、平面視において円形の盤状である。
ユニットフレーム21は、磁気回路22と振動板23と振動板リング24とエッジ25とボイスコイル26と付勢部27とを収納する。ユニットフレーム21は、合成樹脂などを材料とする。ユニットフレーム21は、円筒状である。ユニットフレーム21の内径のうち、ユニットフレーム21の前端側の内径は、ユニットフレーム21の他の部位の内径よりも大きい。ユニットフレーム21のうち、内径の小さい部位は、磁気回路22を支持する回路支持部21aである。ユニットフレーム21のうち、内径の大きい部位は、振動板リング24を保持するリング保持部21bである。
なお、ユニットフレーム21は、例えば、ハウジング1の一部として、ハウジング1に一体に形成されてもよい。
回路支持部21aは、ユニットフレーム21内において、磁気回路22を支持する。回路支持部21aの内周面の一部には、ユニットフレーム21の前後方向に溝21a1が形成される。
リング保持部21bは、ユニットフレーム21内において、振動板リング24を保持する。リング保持部21bの内周面の一部には、ユニットフレーム21の前後方向に溝21b1が形成される。溝21b1は、リング保持部21bの周方向に沿って均等の間隔で3箇所に形成される。
なお、溝21b1の数や配置は、本実施の形態の数に限定されない。すなわち、例えば、複数の溝21b1が、リング保持部21bの周方向において偏在してもよい。
磁気回路22は、磁気回路22内に磁束を発生させる。磁気回路22は、ヨーク22aとマグネット22bとポールピース22cとを備える。ヨーク22aは、磁性材を材料とする。ヨーク22aは、有底円筒状である。ヨーク22aは、開口端をリング保持部21b側に向けて、ユニットフレーム21の回路支持部21aに嵌合される。マグネット22bは、永久磁石である。マグネット22bは、円柱状である。マグネット22bは、ヨーク22aの底部の中央に配置される。ポールピース22cは、磁性材を材料とする。ポールピース22cは、平面視において円形の盤状である。ポールピース22cは、マグネット22bと前後方向に重ねて配置される。すなわち、マグネット22bは、ヨーク22aとポールピース22cとの間に配置される。ヨーク22aの内周面とポールピース22cの外周面との間には、空隙が形成される。
マグネット22bの磁極は、ポールピース22c側がN極、ヨーク22a側がS極である。すなわち、磁気回路22に生じる磁束は、ヨーク22aとポールピース22cとの間の空隙をポールピース22cからヨーク22aに横切る方向を向く。つまり、磁気回路22には、磁束が横切る空隙である磁気空隙が形成される。
回路支持部21aの溝21a1は、ヨーク22aの外周面に対向する。回路支持部21aの溝21a1と、ヨーク22aの外周面と、により第1連通孔1hが形成される。すなわち、第1連通孔1hは、ドライバユニット2に形成される。回路支持部21aの前端面とヨーク22aの前端面とは、同一平面上に配置される。
振動板23は、電気信号に応じて振動する。その結果、電気信号に応じた音波が発生する。振動板23は、合成樹脂などを材料とする。振動板23は、平面視において円形の板である。振動板23は、振動板リング24による第1連通孔1hの開閉にかかわらず、振動する。すなわち、第1連通孔1hの開閉にかかわらず、電気信号に応じた音波が発生する。振動板リング24については、後述する。
振動板リング24は、振動板23を保持する。振動板リング24は、合成樹脂などを材料とする。振動板リング24は、リング状である。振動板リング24は、リング保持部21bの内側に保持される。振動板リング24は、前後方向に移動可能である。振動板リング24の後面は、回路支持部21aの前端面とヨーク22aの前端面とに対向する。振動板リング24の外周面は、リング保持部21bの内周面と当接する。リング保持部21bの溝21b1は、振動板リング24の外周面と対向する。リング保持部21bの溝21b1と、振動板リング24の外周面と、の間には隙間G1が形成される。
振動板リング24は、ボイスコイル26に供給される直流バイアス電流(以下「直流電流」という。)に基づいて、第1連通孔1hを開閉する。つまり、振動板リング24は、第1連通孔1hを開閉させる開閉弁として機能する。振動板リング24の動作については、後述する。
エッジ25は、振動板23と振動板リング24とを連結する。エッジ25は、弾性体などを材料とする。エッジ25は、リング状の膜である。
ボイスコイル26は、ボイスコイル26に供給される電流と、磁気回路22により発生した磁束と、から生じる電磁力に応じて、前後方向に移動する。ボイスコイル26は、1本の導線を螺旋状に巻いたコイルである。ボイスコイル26は、リング状である。ボイスコイル26は、磁気回路22に形成される磁気空隙に挿通される。ボイスコイル26の一端(前端)は、振動板23の後面に接合される。そのため、ボイスコイル26が移動すると、振動板23も移動する。すなわち、振動板23とボイスコイル26とは、一体に移動する。ボイスコイル26の他端(後端)は、後述する付勢部27に接合される。
付勢部27は、振動板23を前方、すなわち、第1連通孔1hが開く方向に付勢する。付勢部27は、例えば、板バネである。付勢部27は、ヨーク22aに収納される。すなわち、付勢部27は、磁気回路22に収納される。付勢部27の前端は、ボイスコイル26の後端に接合される。付勢部27の後端は、ヨーク22aの内面に接合される。
振動板23は、ボイスコイル26を介して、付勢部27の付勢力により前方に付勢される。振動板23が付勢されると、振動板リング24も前方に付勢される。このとき、振動板リング24の後面と、回路支持部21aの前端面と、ヨーク22aの前端面と、の間には隙間G2が形成される。
図1に戻る。
ドライバユニット2のユニットフレーム21は、ハウジング1に収納される。ハウジング1の内部の空間は、ハウジング1に収納されたドライバユニット2によって、ドライバユニット2の前方の空間(以下「空間S1」という。)と、ドライバユニット2の後方の空間(以下「空間S2」という。)とに区画される。
ここで、ハウジング1の外部の空間と空間S2とは、第2連通孔2hを介して連通する。空間S1と空間S2とは、隙間G1と隙間G2と第1連通孔1hとを介して、で連通する。すなわち、空間S1は、隙間G1と隙間G2と第1連通孔1hと空間S2とを介して、ハウジング1の外部の空間と連通する。
振動板リング24が第1連通孔1hの前側の開口端と接して、第1連通孔1hが閉じた状態においては、空間S1とハウジング1の外部の空間とは連通しない。一方、振動板リング24が第1連通孔1hの前側の開口端から離れて、第1連通孔1hが開いた状態においては、空間S1とハウジング1の外部の空間とは連通する。
ボイスコイル26には、イヤホン100の外部から直流電流が供給される。このとき、振動板リング24は、ボイスコイル26に生じる電磁力に基づいて後方に移動する。その結果、振動板リング24は、第1連通孔1hの前側の開口端と接して、第1連通孔1hは閉じる。すなわち、ボイスコイル26に外部から直流電流が供給される間、空間S1とハウジング1の外部の空間とは連通しない。
図4は、第1連通孔1hが閉じた状態を示す右側面視断面図である。
同図は、振動板リング24が第1連通孔1hを閉じていて、空間S1とハウジング1の外部の空間とが連通していないことを示す。
図1に戻る。
ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されると、前述の電磁力が消失して、振動板リング24は、付勢部27の付勢力により前方に移動する。その結果、振動板リング24は、第1連通孔1hの前側の開口端から離れて、第1連通孔1hは開く。すなわち、ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されると、空間S1とハウジング1の外部の空間とは連通する。
音導管3は、ドライバユニット2からの音波を、イヤホン100の使用者(以下「使用者」という。)の外耳道に導く。音導管3は、合成樹脂などを材料とする。音導管3は、円筒状である。音導管3は、ハウジング1に突設される。突設された音導管3の後端側は、ハウジング1の挿通孔11hに挿通される。音導管3の内部の空間は、空間S1と連通する。
イヤピース4は、弾性体を材料とした傘状である。イヤピース4は、音導管3の前端に取り付けられる。イヤピース4は、音導管3とともに使用者の外耳道に挿入される。使用者の外耳道に挿入されたイヤピース4は、使用者の外耳道の内壁に密着する。
●イヤホン(1)の動作
次に、イヤホン100の動作について説明する。
図5は、使用者の耳に装着されたイヤホン100を簡易的に示す右側方視断面図である。
図6は、イヤホン100の動作を示すフローチャートである。
イヤホン100は、使用されていないとき、つまり、使用者の耳に装着されていないとき、第1連通孔1hは開いた状態、すなわち、ボイスコイル26に直流電流が供給されていない状態である。以下、第1連通孔1hが開いた状態のイヤホン100が使用者の耳に装着される場合を例に説明する。
イヤホン100が使用者の耳に装着されると、イヤピース4は、使用者の外耳道の内壁ECに密着する。
このとき、ハウジング1の外部の空間のうち、外耳道内の空間(以下「空間S3」という。)と、空間S3を除くその他の空間(以下「空間S4」という。)とは、連通する。すなわち、空間S3は、音導管3の内部の空間と空間S1と隙間G1と隙間G2と第2連通孔2hと空間S2と第2連通孔2hとを介して、空間S4と連通する。ここで、外耳道内の空間S3は、外耳道の内壁ECと使用者の鼓膜Eとイヤピース4とにより区画された空間であって、音導管3を介して空間S1と連通する空間をいう。
前述のとおり、イヤホン100は、第1連通孔1hが開いた状態で、使用者の耳に装着されるため、空間S3は密閉されない。すなわち、空間S3の圧力は、空間S4の圧力(大気圧)と同じである。
直流電流は、例えば、音声再生機の電源が入れられたとき、ボイスコイル26に供給される(S11のYes)。ボイスコイル26に供給される直流電流の方向は、第1連通孔1h側(紙面上側)のボイスコイル26において、紙面の手前側から向こう側である。
このとき、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル26には、後方に向く電磁力が生じる。そのため、ボイスコイル26は、付勢部27の付勢力に抗して後方に移動する。振動板23と振動板リング24とは、ボイスコイル26の移動に伴い、振動板リング24が第1連通孔1hの前側の開口端と接するまで移動する。つまり、ボイスコイル26に直流電流が供給されると、振動板リング24は、第1連通孔1hを閉じる(S12)。その結果、空間S1は、空間S4とは連通しない。このとき、空間S3は密閉される。第1連通孔1hが閉じた状態は、ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されるまで維持される。
第1連通孔1hが閉じた状態において、例えば、音声再生機からの音声信号がボイスコイル26に入力されると、ボイスコイル26には、交流電流である音声信号に対応する電流が直流電流に重畳して供給される。ボイスコイル26に供給される交流電流の方向は、ボイスコイル26に供給される直流電流の方向と同じ方向、もしくは、その反対の方向である。
このとき、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル26には、前方や後方に電磁力が生じる。ボイスコイル26は、振動板23を前後に移動、すなわち、振動させる。振動板23が振動することで、音声信号に応じた音波が発生する。この音波は、空間S3が密閉状態で、使用者の鼓膜Eに達する。ここで、ボイスコイル26(振動板23)が振動しても、振動板リング24は、第1連通孔1hの前端の開口端から離れない。
第1連通孔1hが閉じた状態において、ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されると(S11のNo)、ボイスコイル26を後方へと移動させる電磁力は消失する。そのため、ボイスコイル26は、付勢部27の付勢力により、前方に移動する。振動板リング24は、ボイスコイル26の移動に伴い、第1連通孔1hの前方の開口端から離れる。その結果、第1連通孔1hは開く。つまり、ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されると、振動板リング24は、第1連通孔1hを開く(S13)。その結果、空間S1は、空間S4と連通する。第1連通孔1hが開いた状態は、ボイスコイル26に直流電流が供給されるまで維持される。
第1連通孔1hが開いた状態では、空間S4からの音波は、空間S2と空間S1と空間S3とを介して、使用者の鼓膜Eに到達する。その結果、使用者は、使用者の耳にイヤホン100が装着された状態で、ハウジング1の外部の音(例えば、会話音)を聞くことができる。すなわち、使用者は、ハウジング1の外部の音を聞くためにイヤホン100を耳から装脱しなくてもよい。
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、ボイスコイル26に対して直流電流を供給することにより生じる電磁力と、付勢部27の付勢力と、を付与することで、第1連通孔1hを開閉することができる。第1連通孔1hが開くと、空間S3は、空間S4と連通する。一方、第1連通孔1hが閉じると、空間S3は空間S4と連通しない。第1連通孔1hが開いた状態は、付勢部27の付勢力で維持される。一方、第1連通孔1hが閉じた状態は、ボイスコイル26に供給される直流電流によって生じる電磁力で維持される。このように、イヤホン100によれば、鼓膜の可動性の低下の抑制と、使用者の操作負担を軽減することができる。
●イヤホン(2)●
次に本発明にかかるイヤホンの別の実施の形態について、先に説明した実施の形態と異なる部分を中心に説明する。本実施の形態におけるイヤホンは、ボイスコイル26に供給される交流電流の検出に応じて第1連通孔1hの開閉が行われる点において、先に説明した実施の形態におけるイヤホンとは異なる。
●イヤホン(2)の構成
図7は、本発明にかかるイヤホンの別の実施の形態におけるイヤホンの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態におけるイヤホンは、検出手段と切替器とを備える。検出手段は、ボイスコイル26に供給される交流電流を検出する。切替器は、検出手段による交流電流の検出状態に応じて、ボイスコイル26への直流電流の供給を制御する。すなわち、切替器は、交流電流が検出されると、イヤホンをボイスコイル26に直流電流が供給される状態に制御する。また、切替器は、交流電流が検出されないと、イヤホンをボイスコイル26に直流電流が供給されない状態に制御する。直流電流は、例えば、音声再生機から供給される。
●イヤホン(2)の動作
本実施の形態におけるイヤホンは、先に説明した実施の形態におけるイヤホンと同様に、使用されていないとき、第1連通孔1hが開いた状態である。以下、第1連通孔1hが開いた状態のイヤホンが使用者の耳に装着される場合を例に説明する。
第1連通孔1hが開いた状態において、例えば、音声再生機からの音声信号がボイスコイル26に入力されると、ボイスコイル26に交流電流が供給される。このとき、検出手段は、交流電流を検出する(S21のYes)。切替器は、検出手段が交流電流を検出すると、イヤホンをボイスコイル26に直流電流が供給される状態に制御する。すなわち、ボイスコイル26に交流電流が供給されると、ボイスコイル26に直流電流が供給される(S22)。ボイスコイル26に直流電流が供給されると、振動板リング24は、第1連通孔1hを閉じる(S23)。第1連通孔1hが閉じた状態は、検出手段が交流電流を検出している間、維持される。
第1連通孔1hが閉じた状態において、例えば、音声再生機が音声信号の出力を停止すると、ボイスコイル26への交流電流の供給が停止される。切替器は、検出手段が交流電流を検出しないと(S21のNo)、イヤホンをボイスコイル26に直流電流が供給されない状態に制御する(S24)。ボイスコイル26への直流電流の供給が停止されると、振動板リング24は、第1連通孔1hを開く(S25)。第1連通孔1hが開いた状態は、検出手段が交流電流を検出しない間、維持される。
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、ボイスコイル26に供給される交流電流に応じてボイスコイル26への直流電流の供給を制御することで、第1連通孔1hを開閉することができる。そのため、ボイスコイル26に直流電流を供給するための操作が無くても、振動板リング24は、第1連通孔1hを開閉する。また、第1連通孔1hの開閉状態は、交流電流の供給状態に応じて維持される。
1 ハウジング
1h 第1連通孔
11h 挿通孔
2 ドライバユニット
2h 第2連通孔
21 ユニットフレーム
21a 回路支持部
21b リング保持部
21a1 溝
21b1 溝
22 磁気回路
22a ヨーク
22b マグネット
22c ポールピース
23 振動板
24 振動板リング(振動板保持体)
25 エッジ
26 ボイスコイル
27 付勢部
3 音導管
4 イヤピース
100 イヤホン
E 鼓膜
EC 外耳道の内壁
G1 隙間
G2 隙間
S1 ドライバユニットの前方の空間
S2 ドライバユニットの後方の空間
S3 外耳道内の空間
S4 ハウジングの外部の空間

Claims (10)

  1. ドライバユニットと、
    前記ドライバユニットを収納するハウジングと、
    前記ハウジングの内部の空間のうち、前記ドライバユニットの前方の空間と、前記ドライバユニットの後方の空間と、を連通させる第1連通孔と、
    を有し、
    前記第1連通孔は、前記ドライバユニットが備える振動板を保持する振動板保持体により開閉される、
    ことを特徴とするイヤホン。
  2. 前記ドライバユニットは、
    前記振動板の後面に接合されるボイスコイルと、
    前記ボイスコイルが配置される磁気空隙を有する磁気回路と、
    を備え、
    前記振動板保持体は、前記ボイスコイルに供給される直流電流に基づいて移動する、
    請求項1記載のイヤホン。
  3. 前記振動板保持体を付勢する付勢部、
    を備える、
    請求項1または2記載のイヤホン。
  4. 前記付勢部は、前記磁気回路の内部に収納され、
    前記付勢部の一端は、前記ボイスコイルに接合される、
    請求項3記載のイヤホン。
  5. 前記第1連通孔は、前記ドライバユニットに形成される、
    請求項1乃至4のいずれかに記載のイヤホン。
  6. 前記ハウジングの外部の空間と、前記ドライバユニットの後方の空間と、を連通させる第2連通孔、
    を備え、
    前記ドライバユニットの前方の空間は、前記第1連通孔と、前記第2連通孔と、を介して、前記ハウジングの外部の空間と連通する、
    請求項1乃至5のいずれかに記載のイヤホン。
  7. 前記付勢部は、前記第1連通孔を開く方向に前記振動板保持体を付勢し、
    前記振動板保持体は、前記ボイスコイルに直流電流が供給されたときに、前記第1連通孔を閉じる、
    請求項3乃至6のいずれかに記載のイヤホン。
  8. 音声再生機と接続され、
    前記ボイスコイルには、前記直流電流と、前記音声再生機からの音声信号に対応する電流と、が重畳して供給される、
    請求項2乃至7のいずれかに記載のイヤホン。
  9. 前記ボイスコイルに供給される直流電流の供給を制御する切替器を備える、
    請求項8記載のイヤホン。
  10. 前記切替器は、前記音声信号に対応する電流が前記ボイスコイルに供給されるときに、前記直流電流を前記ボイスコイルに供給する、
    請求項9記載のイヤホン。


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