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JP2017061281A - 操舵支援制御装置 - Google Patents

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JP2017061281A
JP2017061281A JP2015188775A JP2015188775A JP2017061281A JP 2017061281 A JP2017061281 A JP 2017061281A JP 2015188775 A JP2015188775 A JP 2015188775A JP 2015188775 A JP2015188775 A JP 2015188775A JP 2017061281 A JP2017061281 A JP 2017061281A
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貴嗣 久保
Takatsugu Kubo
貴嗣 久保
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を、位相遅れに起因した追従性能の低下抑制を図りつつ実現する。
【解決手段】本発明の操舵支援制御装置は、センサによる検出信号に基づき自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差を算出する位置偏差算出部と、入力信号の変化量に対する不感帯をもつ不感帯フィルタと、不感帯フィルタによりフィルタリングされた横方向位置偏差に基づき、操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部と、制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は車両に搭載される操舵支援制御装置についての技術分野に関する。
特開2010−241264号公報
操舵支援の機能として、例えば走行レーンの中央や先行車両等の所定の追従対象に自車両の横方向位置を追従させる追従操舵制御機能が知られている。
追従操舵制御においては、例えば自車両の前方を撮像するカメラ等のセンサ、或いは車車間通信等により先行車両等の操舵追従対象の位置を検出し、該対象の位置と自車両との横方向における位置偏差を算出し、該位置偏差に基づき操舵についての制御目標値を算出し、該制御目標値に基づき操舵機構を駆動する。
追従操舵制御においては、先行車両の蛇行等に起因した横方向位置偏差の揺らぎに伴い自車両がふらついてしまう虞がある。このような自車両のふらつきは、運転者に違和感を与えてしまう。
そこで、例えば上記特許文献1においては、車車間通信により先行車両の運転者の覚醒状態が低下していることが検出され、且つ先行車両の中央位置の変化幅が閾値以上である状態が所定回数連続した場合に操舵の制御量を制限することで、先行車両のふらつきに追従してしまうことの抑制を図っている。
しかしながら、横方向位置偏差が揺らぐ要因としては、先行車両の蛇行以外にも、例えばセンサノイズや雨・雪等の悪条件等に伴う追従対象の位置検出誤差等も挙げられる。これらセンサノイズ等に起因した横方向位置偏差の揺らぎの大きさは、先行車両の蛇行に伴う揺らぎの大きさよりも比較的小さいため、上記特許文献1の手法によっては該センサノイズ等に起因する自車両のふらつきを十分に抑制することは困難である。
また、特許文献1の手法では、操舵制限のトリガ条件として先行車両の中央位置変化幅が閾値以上であることの連続性を条件としていることから、制御の即効性に欠けるという問題もある。
ここで、一般に入力信号のノイズ抑制を図る手段としてローパスフィルタが知られているが、横方向位置偏差の揺らぎ抑制の手段としてローパスフィルタを用いた場合には、十分な揺らぎ抑制効果を得るためにカットオフ周波数を比較的低く設定するため、位相遅れが誘発されてしまう。この位相遅れに伴い制御遅延が発生し、追従性能の低下を招いてしまう。
本発明は上記の事情に鑑み為されたものであり、制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を、位相遅れに起因した追従性能の低下抑制を図りつつ実現することを目的とする。
本発明に係る操舵支援制御装置は、センサによる検出信号に基づき自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差を算出する位置偏差算出部と、入力信号の変化量に対する不感帯をもつ不感帯フィルタと、前記不感帯フィルタによりフィルタリングされた前記横方向位置偏差に基づき、操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部と、前記制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部と、を備えるものである。
上記のような不感帯を有するフィルタを用いることで、操舵追従対象との横方向位置偏差の揺らぎ抑制を、位相遅れの抑制を図りつつ実現することが可能とされる。
上記した本発明に係る操舵支援制御装置においては、前記操舵追従対象としての先行車両と前記自車両との車間距離を算出する車間距離算出部を備え、前記不感帯フィルタは、前記車間距離に応じて前記不感帯の幅を可変設定することが望ましい。
これにより、不感帯の幅、すなわち横方向位置偏差の入力値に対する追従感度を車間距離に応じて適切に設定することが可能となる。
上記した本発明に係る操舵支援制御装置においては、前記自車両の速度を自車速として検出する車速センサを備え、前記不感帯フィルタは、前記自車速に応じて前記不感帯の幅を可変設定することが望ましい。
これにより、不感帯の幅、すなわち横方向位置偏差の入力値に対する追従感度を自車速に応じて適切に設定することが可能となる。
上記した本発明に係る操舵支援制御装置においては、前記不感帯フィルタは、前記入力信号の値が増加又は減少から減少又は増加に転じたことを契機に、該転じた方向側に幅を有する前記不感帯を作用させる共に、前記入力信号の値が前記不感帯から逸脱し連続して増加又は減少する場合には、出力信号を前記入力信号に追従させることが望ましい。
このような不感帯フィルタにより、横方向位置偏差の揺らぎの抑制と位相遅れの抑制との両立を図ることが可能とされる。
上記した本発明に係る操舵支援制御装置においては、前記横方向位置偏差についての下限値と上限値とによりそれぞれ幅が定められた複数の仮想グリッドが、前記横方向位置偏差の値の軸上に所要間隔で配列されるように設定されており、前記不感帯フィルタは、複数の前記仮想グリッドのうちその幅内に前記横方向位置偏差の入力値が得られた前記仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定し、アクティブグリッドを設定した以降は、入力値の変化に伴い別の前記仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定するまでの間、前記横方向位置偏差の出力値を設定中のアクティブグリッドに対応して定められた値で維持することが望ましい。
このような不感帯フィルタによっても、横方向位置偏差の揺らぎの抑制と位相遅れの抑制との両立を図ることが可能とされる。
本発明によれば、制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を、位相遅れに起因した追従性能の低下抑制を図りつつ実現することができる。
第1の実施の形態としての操舵支援制御装置を含む車載システムの要部を示したブロック図である。 自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差についての説明図である。 第1の実施の形態としての操舵支援制御装置における追従操舵制御の制御目標値算出に係る機能を示した機能ブロック図である。 第1の実施の形態の不感帯フィルタのフィルタ特性について説明するための図である。 第1の実施の形態の不感帯フィルタを実現するために実行されるべき処理の手順を示したフローチャートである。 自車速及び車間距離に対する不感幅の変化特性の例を示した図である。 第1の実施の形態の不感帯フィルタの入出力特性についてのシミュレーション結果を示した図である。 第2の実施の形態としての操舵支援制御装置における追従操舵制御の制御目標値算出に係る機能を示した機能ブロック図である。 第2の実施の形態の不感帯フィルタのフィルタ特性について説明するための図である。 第1の実施の形態の不感帯フィルタを実現するために実行されるべき処理の手順を示したフローチャートである。
<1.第1の実施の形態>
[1-1.操舵支援制御装置の構成]
以下、実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態としての操舵支援制御装置を含む車載システム1の要部を示している。本実施の形態の操舵支援制御装置は、少なくとも撮像ユニット10と操舵ECU(Electronic Control Unit)21とを有して構成される。図1では、この操舵支援制御装置によって操舵支援制御が行われる対象としてのステアリング機構30を示し、また、操舵支援制御に用いるセンサ類として、車速センサ15、ヨーレートセンサ16、及び舵角センサ17を示している。さらに操舵支援制御の関連部位として表示部22、発音部23を示している。
撮像ユニット10は、自車両において進行方向(前方)を撮像可能に設置された撮像部11L、撮像部11Rと、画像処理部12と、運転支援制御部13とを備えている。
撮像ユニット10には、自車両の車速を自車速vとして検出する車速センサ15、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ16、及び、ステアリング舵角を検出する舵角センサ17が接続され、画像処理部12や運転支援制御部13はこれらセンサによる検出信号を入力可能とされている。
撮像部11L、11Rは、いわゆるステレオ法による測距が可能となるように、例えば自車両のフロントガラスの上部付近において車幅方向に所定間隔を空けて配置されている。撮像部11L、11Rの光軸は平行とされ、焦点距離はそれぞれ同値とされる。また、フレーム周期は同期し、フレームレートも一致している。撮像素子の画素数は例えば水平方向1280画素程度×垂直方向960画素程度である。
撮像部11L、11Rの各撮像素子で得られた電気信号(撮像画像信号)はそれぞれA/D変換され、画素単位で所定階調による輝度値を表すデジタル画像信号(撮像画像データ)とされる。撮像画像データは例えばカラー画像データとされ、従って1画素につきR(赤)、G(緑)、B(青)の3つのデータ(輝度値)が得られる。輝度値の階調は、例えば256階調とされる。
画像処理部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びワークエリアとしてのRAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータで構成され、ROMに格納されたプログラムに従った各種の処理を実行する。
画像処理部12は、撮像部11L、11Rが自車両の前方を撮像して得た撮像画像データとしての各フレーム画像データを内部メモリに格納していく。そして各フレームとしての2つの撮像画像データに基づき、外部環境として自車両前方に存在する物体を認識するための各種処理を実行する。例えば、道路上に形成された車線(走行レーンを仕切る線:例えば白線やオレンジ線等)、先行車両や障害物などの立体物等の認識を行う。また、検出された車線の情報に基づき、自車両の進行路(自車進行路)を推定する。
自車両前方の立体物の認識にあたり、画像処理部12は撮像部11L、11Rにより得られた一対の撮像画像データ(ステレオ画像)に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を求める処理を行い、この距離情報に基づいて三次元の距離分布を表すデータ(距離画像)を生成する。その後、このデータを基に、周知のグルーピング処理や、予め記憶されている三次元的な道路形状データ、立体物データ等と比較し、車線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両等の立体物データを抽出する。
立体物データでは、立体物までの距離と、距離の時間的変化(自車両に対する相対速度)が求められ、特に自車進行路上にある最も近い車両で、自車両と略同方向に所定の速度(例えば0km/h以上)で走行するものが先行車両として抽出される。なお、先行車両の中で速度が略0km/hである車両は停止した先行車両として認識される。
また、立体物情報、及び、先行車両情報は、立体物や先行車両の後面の左端点と右端点の位置情報が記憶され、さらに、この後面における左端点と右端点との略中央が立体物又は先行車両の中心位置として記憶される。
さらに、先行車両情報については、図2に示すようなZ軸を自車両前後方向、X軸を自車両左右方向(横方向)としたX−Z座標系上の座標位置として表した先行車位置、先行車距離(先行車両との車間距離:以下「車間距離z」と表記)、先行車速(「車間距離zの変化量」+「自車速v」)、先行車加速度(先行車速の微分値)の情報も算出され、記憶される。
なお、先行車両以外の立体物位置、車線位置、自車進行路位置についても、上記のX−Z座標系上の座標位置として算出され、記憶される。
画像処理部12による上記の先行車両や立体物、車線等の画像認識結果は、各種の運転支援制御に用いられる。
本実施の形態の操舵支援制御に関しては、検出された車線に係る情報(自車進行路等を含む)や先行車両情報等が運転支援制御部13に入力される。
運転支援制御部13は、画像処理部12による画像認識結果を表す入力情報を基に、各種運転支援のための制御を行う。
運転支援制御部13は、例えば、自車両前方の車線に基づいて、操舵角をドライバ(運転者)とは独立して設定することにより、自車両を自車進行路の中央に維持する車線維持制御や、自車進行路からの逸脱(自車進行路の車線に対する自車両の逸脱)を防止する車線逸脱制御等の操舵支援制御(操舵制御)を行うことが可能である。
また、本実施の形態の運転支援制御部13は、操舵に係る運転支援制御として、先行車両に対して自車両の横方向位置を追従させる追従操舵制御を行う。
運転支援制御部13は、各種の操舵制御の作動条件を判断し、作動条件が満たされている場合に操舵制御を実行する。操舵制御が作動可か否かは、運転者の操作情報SD、画像処理部12からの情報、各センサからの情報などに基づいて行う。なお、運転者の操作情報SDとしては、ここではACC(Adaptive Cruise Control)スイッチや操舵制御実行スイッチのオン/オフ操作などの操作情報を包括的に示している。
操舵制御時において運転支援制御部13は、上記の入力情報に基づいて目標とするステアリング指示電流値を算出し、操舵ECU21に対して出力する。
特に、上述した追従操舵制御時において運転支援制御部13は、例えば目標操舵角θTGを下記[式1]に基づき算出し、該目標操舵角θTGに応じたステアリング指示電流値を得る。

θTG=G(v)×x/z …[式1]

ただし、xは自車両と先行車両との横方向位置偏差(図2参照:以下単に「横位置偏差」とも表記する)、zは前述した先行車距離(車間距離z)、G(v)は自車速vに応じた舵角補正ゲインである。「x/z」の項は、図2に示す角度θS(先行車両への追従に要するヨー角)を三角関数に基づき簡略的に表した項である。舵角補正ゲインG(v)は、自車速vによってヨーレートと舵角の関係が変化することを加味して自車速vに応じた関数としている。
なお、横位置偏差xは、図2に示すように自車両位置がX−Z座標系における原点位置とされる場合には、上述した先行車両情報(先行車位置の情報)として画像処理部12が算出し運転支援制御部13に入力される。
なお、上記の目標操舵角θTG等、追従操舵制御における制御目標値を得るための手法としては、上記の手法に限定されるものではなく、例えば「特開2006−298059号公報」に記載される手法等、他の手法を採用することもできる。追従操舵制御における制御目標値は、例えば上記の横位置偏差x等、自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差に基づき算出されたものであればよい。
ここで、本実施の形態における運転支援制御部13は、上記[式1]で用いる横位置偏差xについて、撮像部11L、11Rとしてのセンサのノイズ等に起因する揺らぎの抑制を図るための処理も行うが、これについては後に改めて説明する。
操舵ECU21は、マイクロコンピュータで構成され、運転支援制御部13からのステアリング指示電流値や舵角センサ17による検出信号に基づきステアリング機構30における電動モータ42を制御する。
操舵ECU21は、舵角センサ17の検出信号から取得されるステアリング舵角の情報に基づき、該ステアリング舵角に応じた操舵のアシストトルクが得られるようにするためのステアリング指示電流値を求め、該指示電流値に基づき電動モータ42を駆動する。これにより、運転者による操舵をアシストするパワーステアリング制御が実現される。
なお、運転者は、運転支援制御部13による操舵制御の実行時においても操舵操作を行うことが可能とされているが、このように操舵制御中に手動操舵が行われた際には、操舵ECU21において運転支援制御部13からのステアリング指示電流値と上記のように求められたパワーステアリング制御のためのステアリング指示電流値とが合算され、合算された電流値に基づいて電動モータ42が駆動される。
操舵制御の対象となるステアリング機構30は例えば次のように構成される。なお、この例では電動パワーステアリングを前提した構成を例示するが、例えば油圧式等の他の方式によるパワーステアリング機構が採用されてもよい。
ステアリング機構30は、ステアリング軸32が、図示しない車体フレームにステアリングコラム33を介して回動自在に支持されている。ステアリング軸32の一端は運転席側に延出され、このステアリング軸32の一端部には、ステアリングホイール34が取り付けられている。ステアリング軸32の他端はエンジンルーム側に延出され、このステアリング軸32の他端部にはピニオン軸35が連結されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス36が配設され、このステアリングギヤボックス36には、ラック軸37が往復移動自在に挿通支持されている。ラック軸37の途中にはラック(図示せず)が設けられ、このラックに対し、ピニオン軸35に設けられたピニオン(図示せず)が噛合することにより、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が構成されている。
また、ラック軸37の左右両端はステアリングギヤボックス36から各々突出されており、その端部に、タイロッド38を介してフロントナックル39が連設されている。このフロントナックル39は、操舵輪としての左右輪40L,40Rを回動自在に支持するとともに、キングピン(図示せず)を介して車体フレームに連打自在に支持されている。従って、ステアリングホイール34を操作し、ステアリング軸32、ピニオン軸35を回動させると、このピニオン軸35の回転によりラック軸37が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル39がキングピン(図示せず)を中心に回動して、左右輪40L、40Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸35にはアシスト伝達機構41を介して電動モータ42が連設されており、この電動モータ42にて、ステアリングホイール34に加える操舵トルクのアシストや、目標操舵角θTGとなるような操舵トルクの付加が行われる。
ここで、運転支援制御部13は、上記のような操舵トルクの付加による運転者の支援の他に、さらに運転支援に関する各種通知も行う。具体的に、運転支援制御部13は、表示部22や発音部23に対して表示情報や発音指示情報を供給する。
表示部22は、例えばマイクロコンピュータによる表示制御ユニットと表示デバイスを包括的に示している。表示デバイスとは、例えば運転者の前方に設置されたメータパネル内に設けられるスピードメータやタコメータ等の各種メータやMFD(Multi Function Display)、その他運転者に情報提示を行うためのデバイスである。表示部22では、操舵支援に関しては、警告表示や操舵制御の作動/停止を運転者に知覚させるための表示が行われる。
発音部23は、例えばマイクロコンピュータによる発音制御ユニットと、アンプ/スピーカ等の発音デバイスとを包括的に示している。発音部23では、操舵に関しては、警告音出力や操舵制御の作動/停止を運転者に知覚させるための通知音等の出力が行われる。
[1-2.第1の実施の形態の不感帯フィルタ]
図3は、運転支援制御部13の処理により実現される機能のうち、目標操舵角θTGの算出に係る機能を抽出して示した機能ブロック図である。
図3に示されるように、運転支援制御部13は、機能ブロックとして不感帯フィルタ13aと目標操舵角算出部13bとを備えている。不感帯フィルタ13aには、画像処理部12で算出された横位置偏差xの値が入力される。不感帯フィルタ13aは、入力信号の変化量に対する不感帯をもつフィルタであり、具体的なフィルタ特性については後述する。
なお以下、不感帯フィルタ13aへの横位置偏差xの入力値を「入力値Sin」と表記し、不感帯フィルタ13aによる出力値、すなわちフィルタリングされた横位置偏差xの値を「出力値Sout」と表記する。
目標操舵角算出部13bは、画像処理部12からの車間距離zと、不感帯フィルタ13aによる出力値Soutとを入力し、これら車間距離zと出力値Sout(横位置偏差x)とに基づき前述した[式1]により目標操舵角θTGを算出する。
図4は、不感帯フィルタ13aのフィルタ特性(入出力特性)についての説明図である。なお、図中の時点t1〜時点t18は、運転支援制御部13による画像処理部12からの横位置偏差xの取得タイミングをそれぞれ表している。図中の白丸は入力値Sinを、黒丸は出力値Soutをそれぞれ表す。
先ず、不感帯フィルタ13aでは、不感帯の幅(以下「不感帯幅D」と表記する)を規定するための要素として、増加側閾値THiと減少側閾値THdとが用いられる。
増加側閾値THiは不感帯の上限値を規定する閾値、減少側閾値THdは不感帯の下限値を規定する閾値であり、これら増加側閾値THi、減少側閾値THdは横位置偏差xの各取得タイミングにおいて入力値Sinと比較され、出力値Soutとして入力値Sinを出力するか、又は前回の出力値Soutのまま維持するかの判定に用いられる。
各取得タイミングにおいて用いられる増加側閾値THi、減少側閾値THdは、直前の取得タイミングにおける入力値Sinに応じて更新され得る。具体的に、或る時点tnにおいて用いられる増加側閾値THiは、該時点tnの直前の時点tn−1における入力値Sin−(n−1)がその時点での増加側閾値THiを上回ったことに応じて、入力値Sin−(n−1)に更新される。一方、或る時点tnにおいて用いられる減少側閾値THdは、該時点tnの直前の時点tn−1における入力値Sin−(n−1)がその時点での減少側閾値THiを下回ったことに応じて、入力値Sin−(n−1)に更新される。
また、増加側閾値THiは、上記のように時点tn−1における入力値Sin−(n−1)がその時点での減少側閾値THdを下回って減少側閾値THdが入力値Sin−(n−1)に更新された場合においては、該入力値Sin−(n−1)に対して不感帯幅Dを加算した値に更新される。換言すれば、時点tn−1で更新された減少側閾値THdに不感帯幅Dを加算した値に更新される。
また、減少側閾値THdは、上記のように時点tn−1における入力値Sin−(n−1)がその時点での増加側閾値THiを上回って増加側閾値THiが入力値Sin−(n−1)に更新された場合に、該入力値Sin−(n−1)から不感帯幅Dを減じた値に更新される。換言すれば、時点tn−1で更新された増加側閾値THiから不感帯幅Dを減じた値に更新される。
上記のような各閾値THの更新が行われることに伴い、例えば図中の時点t1〜時点t6の期間のように入力値Sinが増加し続ける間は、増加側閾値THiが直前の取得タイミングにおける入力値Sinと同じ値に更新され続ける。
例えば、時点t1の取得タイミングでは、該時点t1における入力値Sin(Sin−1とする)と、直前の取得タイミング(時点t0とする)の入力値Sin(Sin−0とする)と同値とされた増加側閾値THi−0とが比較される。「Sin−1>Thi−0」であるため、時点t1では出力値Soutとして入力値Sin−1が出力される。
続く時点t2では、該時点t2の入力値Sin(Sin−2とする)と、入力値Sin−1と同値とされた増加側閾値THi−1とが比較され、「Sin−2>THi−1」であるため該時点t2の出力値Soutは入力値Sin−1が出力される。
以降、入力値Sinの増加が継続する時点t6までの各取得タイミングにおいても、同様に出力値Soutの入力値Sinへの追従、及び増加側閾値THiの更新が繰り返される。
なお、時点t1〜時点t6では増加側閾値THiの更新と共に減少側閾値THdの更新(その時点での入出値Sin−D)も行われるが、図中では図示の都合から、時点t1〜t5のそれぞれに対応した減少側閾値THdの図示は省略している。
ここで、時点t7のように入力値Sinが減少に転じた場合には、これを契機として不感帯が作用する。具体的に、図中の増加側閾値THi−6、減少側閾値THi−6は、時点t7の取得タイミングで用いられるべき閾値THであるが、時点t7では、入力値Sin(Sin−7とする)が増加側閾値THi−6を上回らず、また減少側閾値THd−6を下回りもしないので、出力値Soutは入力値Sin−7とされず、前回の出力値Soutとしての時点t6における出力値Sout−6のまま維持される。また、時点t7では、上記した各閾値THの更新条件も満たさないため、増加側閾値THi、減少側閾値THdはTHi−6、THd−6から更新されることもない。
以降の時点t8〜t10においても、同様に入力値Sinは増加側閾値THiを上回らず、減少側閾値THdを下回りもしないので、出力値Soutは前回の出力値Soutのまま維持され、また増加側閾値THi、減少側閾値THdが更新されることもない。
このようにして、入力値Sinが増加から減少に転じた場合には、該転じた方向側(つまり減少側)に幅Dを有する不感帯が作用し、入力値Sinが該不感帯を逸脱しない限り出力値Soutは入力値Sinに追従せず、前回の出力値Soutで維持される。
続く時点t11では、入力値Sin(Sin−11とする)が減少側閾値THdを下回ったことに応じて、出力値Soutとして入力値Sin−11が出力される。また、上記の閾値THの更新条件より、減少側閾値THdが入力値Sin−11に更新され(図中、THd−11と表記)、増加側閾値THiは該入力値Sin−11に不感帯幅Dを加算した値に更新される(不図示)。
次の時点t12でも、入力値Sin(Sin−12とする)が減少側閾値THdを下回ったことに応じて、出力値Soutとして入力値Sin−12が出力され、また減少側閾値THdが入力値Sin−12に更新され(図中THd−12と表記)、増加側閾値THiは該入力値Sin−12に不感帯幅Dを加算した値に更新される(図中THi−12と表記)。
時点t13では、入力値Sinが減少から増加に転じる。時点t13では、入力値Sin(Sin−13とする)は増加側閾値THi(THi−12)を上回らないため、出力値Soutは入力値Sin−13とされず、前回の出力値Soutとしての時点t12における出力値Sout−12のまま維持され、また上記した各閾値THの更新条件も満たさないため増加側閾値THi、減少側閾値THdもTHi−12、THd−12のまま維持される。以降、同様に時点t17までは入力値Sinが増加側閾値THi−12と減少側閾値THd−12とよる不感帯内に収まっているため、出力値Soutは前回の出力値Soutのまま維持され、増加側閾値THi、減少側閾値THdも更新されない。
時点t18のように入力値Sinが増加側閾値THiを上回ったことに応じ、出力値Soutは入力値Sinに追従し、また増加側閾値THi、減少側閾値THdも入力値Sinに応じて更新される。
このように入力値Sinが減少から増加に転じた場合においても、これを契機に該転じた方向側(つまり増加側)に幅Dを有する不感帯が作用し、入力値Sinが該不感帯を逸脱しない限り出力値Soutは入力値Sinに追従せず、前回の出力値Soutで維持される。
上記のように第1の実施の形態の不感帯フィルタ13aにおいては、入力値Sinが増加又は減少から減少又は増加に転じたことを契機に、該転じた方向側に幅Dを有する不感帯を作用させている。また、入力値Sinが不感帯から逸脱し連続して増加又は減少する場合には出力値Soutを入力値Sinに追従させている。このような不感帯フィルタ13aの入出力特性は、バックラッシュを有する歯車等の入出力機構における入出力特性を模擬したものと換言できる。
上記のようなバックラッシュを模擬した不感帯フィルタ13aによれば、横位置偏差xの揺らぎの抑制と位相遅れの抑制との両立を図ることができる。
[1-3.処理手順]
図5は、上記により説明した第1の実施の形態の不感帯フィルタ13aを実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を示している。
なお、図5に示す処理は、運転支援制御部13が例えば内蔵するROM等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づき実行するものである。図5に示す処理は、例えば追従操舵制御の開始に応じて、画像処理部12からの横位置偏差xの取得周期で繰り返し実行される。
図5において、運転支援制御部13はステップS101で、自車速v、車間距離zを取得し、続くステップS102でこれら自車速v、車間距離zに応じた不感幅hDを求める。
ここで、不感幅hDは、不感帯幅Dを設定するためのパラメータであり、以降の説明でも明らかとなるように「不感帯幅D=不感幅hD×2」となるものである。
ここで、車間距離zが小さい場合は、センサノイズ等による横位置偏差xの揺らぎが追従制御に与える影響が大きいため(先の[式1]を参照)、入力値Sinに対する出力値Soutの追従感度は低く設定することが望ましい。すなわち、入力値Sinに対する出力値Soutの追従感度を左右する不感帯の幅は、比較的広く設定されるべきである。逆に、車間距離zが大きい場合は、先行車両への追従状態を適正に維持する上では、入力値Sinに対する出力値Soutの追従感度を高めて、先行車両の僅かな動きにも追従可能とされることが望ましい。車間距離zが大きい場合は、センサノイズ等による横方向位置偏差の揺らぎによる影響も少ないことから、追従性能の低下抑制を考慮して、不感帯幅Dは狭く設定すべきである。
また、自車速vについては、自車速vの値が小さい場合には単位時間当たりの横移動量が小さくなるため、横移動量とセンサノイズ等による横位置偏差xの変化量の揺らぎとの比率、すなわちS/N比が悪化傾向となる。このため、横位置偏差xの変化量に対する感度を下げることにより蛇行や運転者による修正舵の回数を減らすことができ、追従性能が良好となる。逆に自車速vの値が大きい場合(つまり操舵追従対象の車速値も大きい場合)は、単位時間当たりの横移動量が大きくなるため、横位置偏差xの変化量に対する感度を上げなければ追従性能の低下を招く傾向となる。
これらの点より、自車速vの値が小さい場合には不感帯の幅を広くし、自車速vの値が大きい場合には不感帯の幅を狭くすることが望ましい。
そこで、本例においては、不感幅hDを自車速vや車間距離zに応じて可変設定する。自車速vや車間距離zに応じた不感幅hDは、例えば予め運転支援制御部13に対して設定されたマップを用いて求める。
図6は、マップによる不感幅hDの特性(自車速v及び車間距離zに対する変化特性)の例を示している。
ここでは、0km/h〜60km/hまでの10km/h刻みによる基準速度ごとに、車間距離zに対する不感幅hDの特性カーブが設定された例を示している。
運転支援制御部13は、ステップS101で取得した自車速vに最も近い基準速度の特性カーブに基づき、対応する不感幅hDを求める。このとき、自車速vが何れの基準速度にも一致しない場合には、例えば、最も近い基準速度の特性カーブを該基準速度と自車速vとの差に応じて補正し、補正後の特性カーブに基づき対応する不感幅hDを求める。
図6に示す特性によると、不感幅hD(ひいては不感帯幅D)は、自車速v、車間距離zの値が大きいほど狭く設定される傾向となる。
ここで、停車直前から停車、また停車から発進直後のシーンでとり得る車間距離z、例えば0m≦車間距離z≦10mの状態において、先行車両に追従するための操舵をしてしまうと、運転者が違和感を抱き易くなる。このため本例では、例えば0m≦車間距離z≦10mの状態では不感幅hDを広くする傾向とすることで、不要な操舵を抑制して運転者の違和感緩和を図っている。
図5に戻り、運転支援制御部13は、ステップS102で自車速v及び車間距離zに応じた不感幅hDを求めると、ステップS103で「Sin<T−hD」か否かを判定する。ここで、「T−hD」は、上述した減少側閾値THdであり、従ってステップS103の処理は、入力値Sinが減少側閾値THdを下回ったか否かを判定する処理として機能する。なお、「T」は、減少側閾値THd、及び増加側閾値THiの設定演算に用いる中間変数であるが、詳しくは後述する。
運転支援制御部13は、ステップS103で「Sin<T−hD」ではないと判定した場合(入力値Sinが減少側閾値THdを下回っていない場合)には、ステップS104に進んで「Sin<T+hD」か否かを判定する。「T+hD」は、上述した増加側閾値THiであり、従って該ステップS104の処理は入力値Sinが増加側閾値THiを上回ったか否かを判定する処理として機能する。
ステップS104で「Sin<T+hD」ではないと判定した場合(入力値Sinが増加側閾値THiを上回っていない場合)、運転支援制御部13はステップS105に進み出力値Soutとして前回の出力値Soutを出力し、図5に示す処理を終える。すなわち、入力値Sinが減少側閾値THd〜増加側閾値THiの範囲(つまり不感帯)を逸脱していない場合は、出力値Soutが前回の出力値Soutで維持される。
一方、ステップS104で「Sin<T+hD」であると判定した場合、運転支援制御部13はステップS106に進み、出力値Soutとして入力値Sinを出力すると共に、中間変数Tを「Sin−hD」に更新して、図5に示す処理を終える。
このように、入力値Sinが増加側閾値THiを上回った場合は、出力値Soutが入力値Sinに追従する。また、中間変数Tが入力値Sinから不感幅hDを減じた値に更新される。
上記のような中間変数Tの更新により、次回に実行される図5に示す処理においては、ステップS103の「T−hD」は「前回の入力値Sin−不感幅hD−不感幅hD」すなわち「前回の入力値Sin−2hD」として算出される。またステップS104における「T+hD」は「前回の入力値Sin−不感幅hD+不感幅hD」すなわち「前回の入力値Sin」として算出される。
このようにして、入力値Sinが増加側閾値THiを上回った場合は、次回の処理時において出力値Soutを入力値Sinに追従させるか否かの判定にあたりステップS104、S103で用いられる閾値として、それぞれ「前回の入力値Sin」、「前回の入力値Sin−2hD」による閾値が設定される。この点からも理解されるように、ステップS104における「T+hD」は増加側閾値THi、ステップS103における「T−hD」は減少側閾値THdとして機能するものである。また、不感幅hDと不感帯幅Dの関係は「D=2hD」である。
また、ステップS103において、「Sin<T−hD」であると判定した場合、運転支援制御部13はステップS107に進み、出力値Soutとして入力値Sinを出力すると共に、中間変数Tを「Sin+hD」に更新して、図5に示す処理を終える。
このように、入力値Sinが減少側閾値THdを下回った場合は、出力値Soutが入力値Sinに追従する。また、この場合は中間変数Tが入力値Sinに不感幅hDを加算した値に更新される。
ここで、上記のようなステップS107の中間変数Tの更新により、入力値Sinが減少側閾値THdを下回った回の処理の次回の処理においては、ステップS103の「T−hD」は「前回の入力値Sin+不感幅hD−不感幅hD」すなわち「前回の入力値Sin」として算出され、またステップS104における「T+hD」は「前回の入力値Sin+不感幅hD+不感幅hD」すなわち「前回の入力値Sin+2hD」として算出される。
このようにして、入力値Sinが減少側閾値THdを下回った場合は、次回の処理時において出力値Soutを入力値Sinに追従させるか否かの判定にあたりステップS103、S104で用いられる閾値として、それぞれ「前回の入力値Sin」、「前回の入力値Sin+2hD」による閾値が設定される。この点からも、ステップS104における「T+hD」は増加側閾値THi、ステップS103における「T−hD」は減少側閾値THdとして機能するものであることが分かる。
なお、ステップS103で入力値Sinが減少側閾値THdを下回らず、またステップS104で入力値Sinが増加側閾値THiを上回らない場合には、ステップS106、S107の処理(Tの更新処理)は実行されない。この点より、入力値Sinが増加側閾値THi〜減少側閾値THdの範囲による不感帯を逸脱しない限りは、増加側閾値THi、減少側閾値THdは最終更新時点の値で維持される。
上記図5に示した処理により、図3を参照して説明した第1の実施の形態の不感帯フィルタ13aとしての機能が実現される。
参考として、図7に不感帯フィルタ13aの入出力特性についてのシミュレーション結果を示す。
図7を参照して分かるように、不感帯フィルタ13aによれば、入力信号(図中細線)の揺らぎ成分に対する出力信号(図中太線)の追従が抑制されて、出力信号における不要なばたつきが抑えられていることが確認できる。また、このようなばたつきの抑制が図られつつ、入力信号に対する位相遅れが抑制されていることも確認できる。
<2.第2の実施の形態>
[2-1.第2の実施の形態の不感帯フィルタ]
続いて、第2の実施の形態の操舵支援制御装置について説明する。
第2の実施の形態において、車載システム1の構成は、運転支援制御部13に代えて運転支援制御部13’が設けられる点が異なるのみであり、重複部分については説明を省略する。
図8は、第2の実施の形態における運転支援制御部13’の処理により実現される機能のうち目標操舵角θTGの算出に係る機能を抽出して示した機能ブロック図である。
図8に示されるように、運転支援制御部13’は、機能ブロックとして不感帯フィルタ13a’と目標操舵角算出部13bとを備えている。図示するように不感帯フィルタ13a’に入力される横位置偏差xの値は入力値Sin、フィルタリングされた横位置偏差xの値は出力値Soutと表記する。
目標操舵角算出部13bは、画像処理部12からの車間距離zと不感帯フィルタ13a’による出力値Soutとを入力し、前述した[式1]により目標操舵角θTGを算出する。
図9は、不感帯フィルタ13a’のフィルタ特性(入出力特性)についての説明図であり、図9A〜図9Eは自車両中央を基準として先行車両の位置が右方向へ移動後、移動方向が左方向に転じられた際の各移動過程の様子を示している。
図9A〜図9Eに示されるように、第2の実施の形態の不感帯フィルタ13a’においては、複数の仮想グリッドGが横位置偏差xの値の軸上において所要間隔を空けて配列されるように設定されている。各仮想グリッドGは、横位置偏差xの下限値Idと上限値Iuとによりその幅が定められている。図中の「Ic」は、各仮想グリッドGに対して定められたその仮想グリッドGの代表値であり、本例では仮想グリッドGの中心値が代表値Icとして定められている。
不感帯フィルタ13a’は、これら複数の仮想グリッドGのうち、入力値Sinが下限値Id〜上限値Iuの範囲内に得られた仮想グリッドGをアクティブグリッドとして設定する。アクティブグリッドを設定した以降は、入力値Sinの変化に伴い別の仮想グリッドGを新たにアクティブグリッドに設定するまでの間、設定中のアクティブグリッドの代表値Icを出力値Soutとする。すなわち、例えば図9Aに示すアクティブグリッドの設定状態においては、図中の両矢印で示す範囲、すなわちアクティブグリッドの左方向(横位置偏差xの減少方向)に隣接する仮想グリッドGの上限値Iuから、アクティブグリッドの右方向に隣接する仮想グリッドGの下限値Idまでの範囲に入力値Sinが得られる限りは、出力値Soutがアクティブグリッドの代表値Icで維持される。
この点から理解されるように、図示の両矢印の範囲、すなわちアクティブグリッドに対し入力値Sinの減少方向に隣接する仮想グリッドGの上限値Iuから、アクティブグリッドに対し入力値Sinの増加方向に隣接する仮想グリッドGの下限値Idまでの範囲は、不感帯として機能する。このため、図中では該両矢印の幅を不感帯幅Dと表記している。
なお、図9Bと図9Dを比較して分かるように、上記の不感帯フィルタ13a’によると、仮想グリッドG間の緩衝帯に入力値Sinが得られた場合は、入力値Sinが増加傾向にあるか減少傾向にあるかの違いにより、異なる出力値Soutが得られることになる。
[2-2.処理手順]
図10のフローチャートを参照して、第2の実施の形態の不感帯フィルタ13a’を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を説明する。
なお、図10に示す処理は、運転支援制御部13’が例えば内蔵するROM等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づき実行するものであり、例えば追従操舵制御の開始に応じて、画像処理部12からの横位置偏差xの取得周期で繰り返し実行される。
図10において、運転支援制御部13’はステップS201で、アクティブグリッドが設定されているか否かを判定する。追従操舵制御の開始時点ではアクティブグリッドは未設定である。
アクティブグリッドを設定中でなければ、運転支援制御部13’はステップS202に進み、入力値Sinに応じた仮想グリッドGをアクティブグリッドに設定する。該ステップS202では、入力値Sinが何れかの仮想グリッドGの幅内に得られていれば該仮想グリッドGをアクティブグリッドに設定する。入力値Sinが仮想グリッドG間の緩衝帯に得られた場合は、例えば直近の仮想グリッドGをアクティブグリッドに設定する等、予め定められた規則に従って入力値Sinに応じたアクティブグリッドを設定する。
さらに、続くステップS203で運転支援制御部13’は、出力値Soutとして設定したアクティブグリッドの代表値Icを出力し、図10に示す処理を終える。
なお、アクティブグリッドが未設定中においては、入力値Sinが何れかの仮想グリッドGの幅内に得られるまで入力値Sin=出力値Soutとしてもよい。
先のステップS201において、アクティブグリッドが設定中であると判定した場合、運転支援制御部13’はステップS204に進み、入力値Sinは前回から増加したか否かを判定し、前回から増加していなければステップS205で入力値Sinは前回から減少したか否かを判定する。
ステップS205で入力値Sinが前回から減少していないと判定した場合(つまり前回と同値である場合)、運転支援制御部13’はステップS206で出力値Soutとして前回の出力値Soutを出力し、図10に示す処理を終える。
先のステップS204において、入力値Sinは前回から増加したと判定した場合、運転支援制御部13’はステップS207に進み、入力値Sinがアクティブグリッドの上限値Iu側に隣接する(つまり入力値Sinの増加側に隣接する)仮想グリッドGの下限値Idを上回ったか否かを判定する。
入力値Sinが該下限値Idを上回っていないと判定した場合、運転支援制御部13’は先のステップS206に進んで出力値Soutとして前回の出力値Soutを出力する。すなわち、設定中のアクティブグリッドの代表値Icが出力される。
一方ステップS207において、入力値Sinが上記下限値Idを上回ったと判定した場合、運転支援制御部13’はステップS208に進んでアクティブグリッドの更新、すなわち設定中のアクティブグリッドの上限値Iu側に隣接する仮想グリッドGを新たにアクティブグリッドに設定する処理を実行し、続くステップS209で出力値Soutとしてアクティブグリッド(更新後のアクティブグリッド)の代表値Icを出力し、図10に示す処理を終える。
また、先のステップS205において、入力値Sinが前回から減少したと判定した場合、運転支援制御部13’はステップS210に進み、入力値Sinがアクティブグリッドの下限値Id側に隣接する(入力値Sinの減少側に隣接する)仮想グリッドGの上限値Iuを下回ったか否かを判定する。入力値Sinが該上限値Iuを下回っていないと判定した場合、運転支援制御部13’は先のステップS206に進んで出力値Soutとして前回の出力値Soutを出力し、これにより出力値Soutを設定中のアクティブグリッドの代表値Icで維持する。
一方ステップS210において、入力値Sinが上記上限値Iuを下回ったと判定した場合、運転支援制御部13’はステップS211に進んでアクティブグリッドの更新、すなわち設定中のアクティブグリッドの下限値Id側に隣接する仮想グリッドGを新たにアクティブグリッドに設定する処理を実行し、続くステップS212で出力値Soutとしてアクティブグリッド(更新後のアクティブグリッド)の代表値Icを出力し、図10に示す処理を終える。
なお、第2の実施の形態においても、不感帯幅Dについては自車速vや車間距離zに応じて可変設定することができる。具体的に、第2の実施の形態の場合は、自車速vや車間距離zに応じて各仮想グリッドGの配置間隔(例えば中央値の間隔)、上限値Iu及び下限値Idを可変設定する。この場合も第1の実施の形態の場合と同様の趣旨により、自車速vや車間距離zの値が大きいほど不感帯幅Dが狭くされるように上記の各パラメータを設定する。
この場合、自車速vや車間距離zの変化に応じて仮想グリッドGの配置間隔や上限値Iu、下限値Idを更新した際には、設定中であったアクティブグリッドを無効化し、更新後の各仮想グリッドGを基準として、先のステップS202と同様の処理によりアクティブグリッドを新たに設定し直せばよい。
<3.実施の形態のまとめ>
以上で説明してきたように、実施の形態の操舵支援制御装置は、センサ(撮像部11L、11R)による検出信号に基づき自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差を算出する位置偏差算出部(画像処理部12)と、入力信号の変化量に対する不感帯をもつ不感帯フィルタ(同13a、13a’)と、不感帯フィルタによりフィルタリングされた横方向位置偏差に基づき、操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部(目標操舵角算出部13b)と、制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部(操舵ECU21)とを備えている。
上記のような不感帯を有するフィルタを用いることで、操舵追従対象との横方向位置偏差の揺らぎ抑制を、位相遅れの抑制を図りつつ実現することが可能とされる。
従って、制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を、位相遅れに起因した追従性能の低下抑制を図りつつ実現することができる。
また、実施の形態の操舵支援制御装置においては、操舵追従対象としての先行車両と自車両との車間距離を算出する車間距離算出部(画像処理部12)を備え、不感帯フィルタは、車間距離に応じて不感帯の幅を可変設定している。例えば、車間距離の値が小さいときは不感帯の幅を広くし、車間距離の値が大きいときは不感帯の幅を狭くする。
これにより、不感帯の幅、すなわち横方向位置偏差の入力値に対する追従感度を車間距離に応じて適切に設定することが可能となる。
従って、追従性能の低下抑制と、横方向位置偏差の揺らぎ抑制による運転者の違和感緩和との両立がバランス良く図られるようにすることができる。
さらに、実施の形態の操舵支援制御装置においては、自車両の速度を自車速として検出する車速センサ(同15)を備え、不感帯フィルタは、自車速に応じて不感帯の幅を可変設定している。例えば、自車速の値が小さいときは不感帯の幅を広くし、自車速の値が大きいときは不感帯の幅を狭くする。
これにより、不感帯の幅、すなわち横方向位置偏差の入力値に対する追従感度を自車速に応じて適切に設定することが可能となる。
従って、追従性能の低下抑制と、横方向位置偏差の揺らぎ抑制による運転者の違和感緩和との両立がバランス良く図られるようにすることができる。
さらにまた、実施の形態の操舵支援制御装置においては、不感帯フィルタ(同13a)は、入力信号の値が増加又は減少から減少又は増加に転じた場合に、該転じた方向側に幅を有する不感帯を作用させる共に、入力信号の値が不感帯から逸脱し連続して増加又は減少する場合には、出力信号を入力信号に追従させている。
このような不感帯フィルタにより、横方向位置偏差の揺らぎの抑制と位相遅れの抑制との両立を図ることが可能とされる。
従って、追従性能の低下抑制を図りつつ、制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を図ることができる。
また、実施の形態の操舵支援制御装置においては、横方向位置偏差についての下限値と上限値とによりそれぞれ幅が定められた複数の仮想グリッドが、横方向位置偏差の値の軸上に所要間隔で配列されるように設定されており、不感帯フィルタ(同13a’)は、複数の仮想グリッドのうちその幅内に横方向位置偏差の入力値が得られた仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定し、アクティブグリッドを設定した以降は、入力値の変化に伴い別の仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定するまでの間、横方向位置偏差の出力値を設定中のアクティブグリッドに対応して定められた値で維持している。
このような不感帯フィルタによっても、横方向位置偏差の揺らぎの抑制と位相遅れの抑制との両立を図ることが可能とされ、従って、追従性能の低下抑制を図りつつ、制御に伴い自車両がふらつくことによる運転者の違和感の緩和を図ることができる。
<4.変形例>
なお、本発明は上記により説明した具体例に限定されず、各種の変形例が考えられる。
例えば、上記では、操舵追従対象が先行車両とされた例を挙げたが、本発明は、例えば自車進行路の車線、或いは自車進行路の中央位置等、先行車両以外を操舵追従対象とする場合にも好適に適用できる。
また、上記では、自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差を撮像部11L、11Rにより得られたステレオ画像に基づき求める例を挙げたが、該横方向位置偏差は、単眼カメラによる撮像画像とレーダーによる操舵追従対象の検出結果、或いはGPSセンサによる位置検出結果等、他の手段により求めることもできる。なお、ここでの「GPS」の表記は、米国において運用中の「Global Positioning System」に限定されるものではなく、一般的な「衛星測位システム」である「GNSS(Global Navigation Satellite System)」を意味するものとして用いている。
ここで、GPSセンサによる位置検出結果に基づき横方向位置偏差を求める手法としては、例えば操舵追従対象が先行車両である場合には、自車両位置を自車両に設けられたGPSセンサで検出し、先行車両位置については該先行車両に設けられたGPSセンサによる位置検出情報を車車間通信により取得し、それらの位置情報に基づき算出する手法を挙げることができる。或いは、操舵追従対象が自車進行路の車線や車線間の中央位置(走行レーンの中央位置)とされる場合には、自車両位置を自車両に設けられたGPSセンサで検出し、車線位置や上記中央位置を自車両位置に基づき地図情報から取得し、これら取得した位置情報に基づき横方向位置偏差を算出する手法を挙げることができる。
1…車載システム、10…撮像ユニット、11L、11R…撮像部、12…画像処理部、13、13’…運転支援制御部、13a、13a’…不感帯フィルタ、13b…目標操舵角算出部、15…車速センサ、16…ヨーレートセンサ、17…舵角センサ、21…操舵ECU、22…表示部、23…発音部、SD…操作情報、30…ステアリング機構、32…ステアリング軸、33…ステアリングコラム、34…ステアリングホイール、35…ピニオン軸、36…ステアリングギアボックス、37…ラック軸、38…タイロッド、39…フロントナックル、40L、40R…左右輪、41…アシスト伝達機構、42…電動モータ、G…仮想グリッド

Claims (5)

  1. センサによる検出信号に基づき自車両と操舵追従対象との横方向位置偏差を算出する位置偏差算出部と、
    入力信号の変化量に対する不感帯をもつ不感帯フィルタと、
    前記不感帯フィルタによりフィルタリングされた前記横方向位置偏差に基づき、操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部と、
    前記制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部と、を備える
    操舵支援制御装置。
  2. 前記操舵追従対象としての先行車両と前記自車両との車間距離を算出する車間距離算出部を備え、
    前記不感帯フィルタは、前記車間距離に応じて前記不感帯の幅を可変設定する
    請求項1に記載の操舵支援制御装置。
  3. 前記自車両の速度を自車速として検出する車速センサを備え、
    前記不感帯フィルタは、前記自車速に応じて前記不感帯の幅を可変設定する
    請求項1又は請求項2に記載の操舵支援制御装置。
  4. 前記不感帯フィルタは、
    前記入力信号の値が増加又は減少から減少又は増加に転じたことを契機に、該転じた方向側に幅を有する前記不感帯を作用させる共に、前記入力信号の値が前記不感帯から逸脱し連続して増加又は減少する場合には、出力信号を前記入力信号に追従させる
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の操舵支援制御装置。
  5. 前記横方向位置偏差についての下限値と上限値とによりそれぞれ幅が定められた複数の仮想グリッドが、前記横方向位置偏差の値の軸上に所要間隔で配列されるように設定されており、
    前記不感帯フィルタは、
    複数の前記仮想グリッドのうちその幅内に前記横方向位置偏差の入力値が得られた前記仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定し、アクティブグリッドを設定した以降は、入力値の変化に伴い別の前記仮想グリッドをアクティブグリッドとして設定するまでの間、前記横方向位置偏差の出力値を設定中のアクティブグリッドに対応して定められた値で維持する
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の操舵支援制御装置。
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