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JP2017048827A - 連結構造及びワイパ装置 - Google Patents

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JP2017048827A
JP2017048827A JP2015171195A JP2015171195A JP2017048827A JP 2017048827 A JP2017048827 A JP 2017048827A JP 2015171195 A JP2015171195 A JP 2015171195A JP 2015171195 A JP2015171195 A JP 2015171195A JP 2017048827 A JP2017048827 A JP 2017048827A
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shaped
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侑士 松本
Yuji Matsumoto
侑士 松本
彰久 元野
Akihisa Motono
彰久 元野
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Abstract

【課題】ボールピンの球面部と転動連結部の凹部との連結部位の被水を抑制することができる連結構造を提供する。【解決手段】ワイパ装置は、先端部に球面部24を備えたボールピン22を有する第1ピボットレバー15aと、第1ピボットレバー15aの鉛直方向下側に配置され、球面部24が嵌め込まれる凹部33が設けられたボールリテーナ32を有する第1リンクロッド16とを備え、第1ピボットレバー15aと第1リンクロッド16とが球面部24と凹部33との係合によって転動可能に連結される。そして、第1ピボットレバー15aに装着された防水部材40は、ボールリテーナ32と密接して球面部24と凹部33との連結部位Cを封止するシール部43と、該シール部43とボールリテーナ32との密接部分の上方を覆うとともに該密接部分の外周側まで延出された傘状部42とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばワイパ装置に用いられる連結構造に関するものである。
従来、ワイパ装置において、例えば特許文献1に開示されるように、リンク機構の構成部品同士をボールジョイントにて転動可能に連結したものがある。このような連結構造では、前記構成部品のうちの一方(第1部材)には他方(第2部材)に向かって延びるボールピンが設けられ、第2部材には該ボールピンの球面部が嵌め込まれる凹部を有する転動連結部(特許文献1中、ジョイントケース)が設けられる。そして、ボールピンの球面部と転動連結部の凹部との係合によって、第1部材と第2部材とが転動可能に連結されるようになっている。
また、特許文献1の連結構造では、第1部材側にシール部材(特許文献1中、ブーツ)が装着されている。このシール部材は、第2部材側の転動連結部と密接することでボールピンと転動連結部との間を封止している。
特許第4142494号公報
上記のような連結構造においてシール部材が被水した場合、第1及び第2部材がボールピンを軸に相対回動するときにシール部材と転動連結部とが摺接する関係上、シール部材と転動連結部との隙間からシール部材の内側に水が浸入するおそれがある。また、第2部材が第1部材の鉛直方向下側に配置される構成、即ち、第2部材の転動連結部の凹部が上方に開口する構成の場合には、シール部材内に浸入した水が転動連結部の凹部内(球面部と凹部との連結部位)に流入しやすいため、被水対策が特に必要となる。球面部と凹部との連結部位が被水すると、該連結部位に充填されている潤滑油脂が流出して該連結部位が摩耗しやすくなるといった問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ボールピンの球面部と転動連結部の凹部との連結部位の被水を抑制することができる連結構造及びワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決する連結構造は、先端部に球面部を備えたボールピンを有する第1部材と、前記第1部材の鉛直方向下側に配置され、前記球面部が嵌め込まれる凹部が設けられた転動連結部を有する第2部材とを備え、前記第1部材と前記第2部材とが前記球面部と前記凹部との係合によって転動可能に連結された連結構造であって、前記第1部材には、前記転動連結部と密接して前記球面部と前記凹部との連結部位を封止するシール部と、該シール部と前記転動連結部との密接部分の上方を覆うとともに該密接部分の外周側まで延出された傘状部とが設けられている。
この構成によれば、傘状部によって、上方から流れてきた水がシール部と転動連結部との密接部分(シール密接部)に到達することを回避できる。また、傘状部はシール密接部の外周側まで延出しているため、シール密接部の外周側から水が飛散してきた場合であっても、傘状部によってシール密接部の被水が回避される。このように、傘状部によってシール密接部の被水が抑制されるため、シール部内への水の浸入が抑えられ、その結果、ボールピンの球面部と転動連結部の凹部との連結部位の被水を抑制することができる。
上記連結構造において、前記シール部と前記傘状部とが一体部品をなすことが好ましい。
この構成によれば、シール部と傘状部とが一体部品をなすため、傘状部を設けつつも部品点数や組付工数の増加を抑えることができる。
上記連結構造において、前記転動連結部は、前記シール部と前記転動連結部との前記密接部分よりも外周側において前記第1部材側に突出する周壁部を有し、前記傘状部は、前記周壁部の外周側に延出されて該周壁部の外周面と径方向に対向していることが好ましい。
この構成によれば、下側からの跳ね返りなどの水が傘状部の内側に浸入した場合であっても、前記シール密接部の外周を囲う転動連結部の周壁部によって該密接部への被水が抑制される。つまり、シール密接部の被水を傘状部及び転動連結部の周壁部にて二重で抑制できるため、シール部内への水の浸入をより一層抑制することができる。
上記連結構造において、前記転動連結部には、前記周壁部と前記凹部の開口との間において前記第1部材側に突出する内周壁部を有し、前記シール部は、前記転動連結部において前記内周壁部と前記周壁部とで構成される溝部と密接していることが好ましい。
この構成によれば、シール部が転動連結部の溝部に入り込んで密接するため、安定したシール性を確保することができる。
上記連結構造において、前記傘状部の外周縁部の少なくとも一部が、前記第2部材の上面と密接していることが好ましい。
この構成によれば、第2部材の上面に付着した水がボールピンと転動連結部との連結部分に向かって流れてきた場合に、該第2部材の上面と密接する傘状部の外周縁部によって水が堰き止められるため、傘状部の内側への水の浸入を抑制することができ、その結果、シール密接部の被水をより一層抑制することができる。
上記課題を解決するワイパ装置は、上記の連結構造を有するワイパ装置である。
この構成によれば、連結構造におけるボールピンの球面部と転動連結部の凹部との連結部位の被水が抑制されて、該連結部位が摩耗しにくいワイパ装置を提供できる。また、ワイパ装置は、水滴が掛かりやすい位置に配置されることが多いため、ワイパ装置に上記連結構造を適用することがより効果的である。
本発明の連結構造及びワイパ装置によれば、ボールピンの球面部と転動連結部の凹部との連結部位の被水を抑制することができる。
実施形態のワイパ装置の平面図である。 実施形態の第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造を示す端面図である。 実施形態の第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造における第1リンクロッドの長手方向に沿った端面図である。 別例における第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造を示す端面図である。 別例における第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造を示す端面図である。 別例における第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造を示す端面図である。 別例における第1リンクロッドと第1ピボットレバーとの連結構造を示す端面図である。
以下、ワイパ装置における連結構造の一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のワイパ装置10は、車両のフロントガラス下部のカウルトップパネル(図示略)内に配置されるものである。同図に示すように、ワイパ装置10は、車両ボディ(図示略)に支持される一対のピボットホルダ11と、該一対のピボットホルダ11を互いに連結するワイパフレーム12と、ワイパフレーム12に固定されたモータ13とを備えている。
一対のピボットホルダ11には、第1及び第2ピボット軸14a,14bがそれぞれ回動可能に支持されている。第1及び第2ピボット軸14a,14bの先端部には、フロントガラス表面を払拭するワイパ部材(図示略)がそれぞれ固定される。また、第1及び第2ピボット軸14a,14bの基端部には、第1及び第2ピボットレバー15a,15bがそれぞれ固定されている。
また、ワイパ装置10は、一端がモータ13の出力部(図示略)に連結され他端が第1ピボットレバー15aに連結された第1リンクロッド16と、一端が第1ピボットレバー15aに連結され他端が第2ピボットレバー15bに連結された第2リンクロッド17とを備えている。
第1リンクロッド16は、第1ピボットレバー15aの裏面側(鉛直方向下側)で該第1ピボットレバー15aに対して回動可能に連結されている。また、第2リンクロッド17の一端は、第1ピボットレバー15aの表面側で該第1ピボットレバー15aに対して回動可能に連結され、第2リンクロッド17の他端は、第2ピボットレバー15bに対して回動可能に連結されている。
これら第1及び第2リンクロッド16,17は、モータ13の回転を第1及び第2ピボットレバー15a,15bの揺動運動に変換する。そして、第1及び第2ピボットレバー15a,15bの揺動に伴い、第1及び第2ピボット軸14a,14b、並びに前記ワイパ部材が揺動し、該ワイパ部材によってフロントガラス表面の払拭がなされるようになっている。
次に、第1ピボットレバー15aと第1リンクロッド16との連結構造について説明する。
図2に示すように、第1ピボットレバー15aは、基端部が前記第1ピボット軸14aに固定されるレバー本体21と、該レバー本体21の先端部に固定されるボールピン22とを備えている。レバー本体21は平板状をなしており、レバー本体21の先端部の裏面21a側(鉛直方向下側)に第1リンクロッド16の端部が配置され、レバー本体21の基端部の表面側から前記第1ピボット軸14aが突出するように構成されている。
ボールピン22は、レバー本体21の裏面21aから下方に突出する軸部23と、該軸部23の突出先端部(下端部)に形成された球面部24とを備えている。なお、軸部23の基端部は、レバー本体21にかしめ固定されている。
一方、第1リンクロッド16は、長尺のロッド本体31と、ロッド本体31の長手方向一端部(モータ13と連結される側とは反対側の端部)に固定されたボールリテーナ32とを有している。なお、ロッド本体31において、ボールリテーナ32が固定される長手方向一端部は平板状をなしている。
ボールリテーナ32は、例えば樹脂材料から構成され、ロッド本体31の一端部に貫通形成された貫通孔31aに対し固定されている。ボールリテーナ32には、第1ピボットレバー15a側(上方)に開口する凹部33と、該凹部33の開口33aの周囲を囲う内周壁部34と、該内周壁部34の外周を囲う外周壁部35とが形成されている。内周壁部34及び外周壁部35は、ボールリテーナ32における第1ピボットレバー15a側の部位に形成されるとともに、第1ピボットレバー15a側に向かって突出するように形成されている。また、内周壁部34と外周壁部35とは、ボールリテーナ32の径方向に対向している。また、ボールリテーナ32において、該内周壁部34と外周壁部35とから構成された溝部36が形成されており、内周壁部34と外周壁部35とを繋ぐ溝部36の底部36aは、ロッド本体31の上面31bに密着している。
上記構成のボールリテーナ32は、ボールピン22に対して転動可能に連結されている。詳述すると、ボールピン22の球面部24がボールリテーナ32の凹部33に嵌め込まれ、該球面部24が凹部33内に形成された球面33bに対して摺接可能に構成されている。これにより、ボールリテーナ32を有する第1リンクロッド16が、ボールピン22を有する第1ピボットレバー15aに対して転動可能、つまり、ボールピン22の軸線を中心に回動可能、かつ第1ピボットレバー15aに対して傾動可能に連結されている。
上記した第1ピボットレバー15aと第1リンクロッド16との連結構造において、ボールピン22の軸部23には、前記球面部24と凹部33との連結部位Cへの被水を防止すべく、エラストマ等の弾性材料からなる防水部材40が装着されている。
防水部材40は、ボールピン22の軸部23に外挿されて固定された環状の取付部41と、取付部41から延出する傘状部42と、傘状部42の内側面から下側(第1リンクロッド16側)に延出するシール部43とを備えている。
傘状部42は、取付部41からボールピン22(軸部23)の径方向外側に延びるとともに、下方(第1リンクロッド16側)に湾曲してボールリテーナ32の外周壁部35の外周側の位置まで延びている。これにより、傘状部42の外周縁部42aは、ボールリテーナ32の外周壁部35に対しボールピン22の径方向に対向している。また、傘状部42(外周縁部42a)の下端部(先端部)には、径方向内側に膨らむように突出する肉厚部42cが形成されている。
シール部43は、傘状部42においてレバー本体21と略平行をなす上部42bから第1リンクロッド16側に延出し、ボールリテーナ32における内周壁部34と外周壁部35との間の溝部36に介在されている。このシール部43は、先端部に径方向外側に延出した摺接部43aを備えている。摺接部43aは、溝部36と弾性的に密接しており、該溝部36よりも内周側の連結部位C周りの空間を封止している。また、摺接部43aは、ボールピン22の球面部24がボールリテーナ32の凹部33に嵌め込まれる際、内周壁部34と接触するが、このときに摺接部43aが内周壁部34の内周側に巻き込まれないように径方向外側に延出した形状をなしている。なお、摺接部43aと溝部36との密接状態において、前述の傘状部42(外周縁部42a)の下端部(肉厚部42c)は、シール部43(摺接部43a)よりも下方に位置している。
上記のような構成では、ボールリテーナ32においてそれぞれ上方に延びる内周壁部34及び外周壁部35と、防水部材40においてそれぞれ下方に延びる傘状部42の外周縁部42a及びシール部43とによって、所謂迷路構造が構成されている。
詳述すると、ボールピン22の径方向内側から順に、内周壁部34、シール部43、外周壁部35及び傘状部42の外周縁部42aが並ぶ配置となっている。つまり、ボールリテーナ32側の上方に延びる内周壁部34及び外周壁部35と、防水部材40側の下方に延びるシール部43及び外周縁部42aとが、ボールピン22の径方向に交互に並んでいる。これにより、外部から連結部位Cまでの浸入経路が上下に蛇行し、外部からの水や塵埃が連結部位Cまで到達することが困難な迷路構造が構成されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、傘状部42の外周縁部42a(肉厚部42c)の一部は、ロッド本体31の上面31bと弾性的に密接し、外周縁部42aにおけるそれ以外の部位は、ロッド本体31端部の外周側位置まで延びている。
なお、ワイパ装置10の駆動状態では、第1ピボットレバー15aと第1リンクロッド16とがボールピン22を軸に相対回動するため、第1ピボットレバー15a側に固定された防水部材40が第1リンクロッド16と摺接する。具体的には、傘状部42の外周縁部42a(肉厚部42c)の一部がロッド本体31の上面31bに対して摺接し、また、防水部材40のシール部43(摺接部43a)がボールリテーナ32の溝部36に対して摺接する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば、降雨時や車両洗車時において、車両内部(前記カウルトップパネル内)に浸入した水が、ボールピン22とボールリテーナ32との連結部分に向かって直接的に流下する、又は、該連結部分に第1ピボットレバー15aを伝って流れてくる場合がある。このとき、該連結部分に上方から流れてきた水は、防水部材40の傘状部42の外側面に付着するとともに、該外側面を伝って流下して傘状部42(外周縁部42a)の下端部(肉厚部42c)から下方に流れ落ちる(図2における破線矢印を参照)。このように、傘状部42に付着した水は、該傘状部42によって第1リンクロッド16(ロッド本体31)の側方に導かれるため、傘状部42の内側(連結部位C側)への水の浸入が抑制されている。
また、傘状部42は、摺接部43aとボールリテーナ32の溝部36との密接部分(シール密接部)の外周側まで延出し、その傘状部42の外周縁部42a(肉厚部42c)が該シール密接部よりも下方に位置している。このため、シール密接部の外周側から水が飛散してきた場合であっても、傘状部42によってシール密接部の被水が回避されるようになっている。
更に、下方からの跳ね返りなどの水が傘状部42とロッド本体31の端部の隙間から該傘状部42の内側に浸入した場合であっても、ロッド本体31上に立設された外周壁部35によって、該外周壁部35の内周側の摺接部43aと溝部36との密接部分への水の浸入が抑制されている。
なお、ワイパ装置10の駆動状態では、第1リンクロッド16が第1ピボットレバー15aに対して相対的に傾動するが、本実施形態では、第1リンクロッド16のいかなる傾動状態においても、ボールリテーナ32の外周壁部35と傘状部42の外周縁部42aとの径方向の対向状態が保たれるように構成されている。
また、第1リンクロッド16のロッド本体31の上面31bに付着した水が、該上面31bを伝ってボールピン22とボールリテーナ32との連結部分に向かって流れてきた場合には、ロッド本体31の上面31bと密接する傘状部42の外周縁部42a(肉厚部42c)が水を堰き止め、傘状部42の内側への水の浸入を抑制するようになっている(図3参照)。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)第1ピボットレバー15aに装着された防水部材40は、ボールリテーナ32と密接して球面部24と凹部33との連結部位Cを封止するシール部43(摺接部43a)と、該シール部43とボールリテーナ32との密接部分の上方を覆うとともに該密接部分の外周側まで延出された傘状部42とを備える。
この構成によれば、傘状部42によって、上方から流れてきた水がシール部43(摺接部43a)とボールリテーナ32との密接部分(シール密接部)に到達することを回避できる。また、傘状部42はシール密接部の外周側まで延出しているため、シール密接部の外周側から水が飛散してきた場合であっても、傘状部42によってシール密接部の被水が回避される。このように、傘状部42によってシール密接部の被水が抑制されるため、シール部43内への水の浸入が抑えられ、その結果、ボールピン22の球面部24とボールリテーナ32の凹部33との連結部位Cの被水を抑制することができる。これにより、例えば、連結部位Cに充填されている潤滑油脂が流出して該連結部位Cが摩耗しやすくなるといったことを抑制することができる。
(2)シール部43と傘状部42とが一体部品(防水部材40)をなすため、傘状部42を設けつつも部品点数や組付工数の増加を抑えることができる。
なお、傘状部をシール部43(防水部材40)以外の金属部品(例えば、ボールピン22の軸部23)に一体形成することも可能ではあるが、この場合、本実施形態にシール密接部の外周側まで延びるサイズの傘状部を金属部品に形成することは困難である。従って、本実施形態のように樹脂材料(エラストマ)等からなる防水部材40に傘状部42を形成することが成形を容易にする点でより好適である。
(3)ボールリテーナ32は、シール密接部よりも外周側において第1ピボットレバー15a側に突出する外周壁部35を有し、傘状部42は、外周壁部35の外周側に延出されて該外周壁部35の外周面と径方向に対向している。
この構成によれば、下側からの跳ね返りなどの水が傘状部42の内側に浸入した場合であっても、シール密接部の外周を囲うボールリテーナ32の外周壁部35によって該密接部への被水が抑制される。つまり、シール密接部の被水を傘状部42及びボールリテーナ32の外周壁部35にて二重で抑制できるため、シール部43内への水の浸入をより一層抑制することができる。
(4)ボールリテーナ32には、外周壁部35と凹部33の開口33aとの間において第1ピボットレバー15a側に突出する内周壁部34を有し、シール部43(摺接部43a)は、ボールリテーナ32における内周壁部34と外周壁部35とで構成される溝部36と密接している。この構成によれば、シール部43がボールリテーナ32の溝部36に入り込んで密接するため、溝部36と密接するシール部43の姿勢が安定し、その結果、安定したシール性を確保することができる。
(5)傘状部42の外周縁部42aの少なくとも一部が、ロッド本体31の上面31bと密接している。このため、ロッド本体31の上面31bに付着した水が、該上面31bを伝ってボールピン22とボールリテーナ32との連結部分に向かって流れてきた場合、該上面31bと密接する傘状部42の外周縁部42aによって水が堰き止められる。これにより、傘状部42の内側への水の浸入が抑制され、その結果、シール密接部の被水をより一層抑制することができる。
(6)傘状部42(外周縁部42a)の下端部(先端部)には、肉厚部42cが形成されている。この構成によれば、ロッド本体31の上面31bと密接する傘状部42の下端部(肉厚部42c)の剛性を上げることができ、傘状部の42の下端部が捲り上がることを抑制することができる。
(7)本実施形態の連結構造がワイパ装置10に適用されるため、ボールピン22の球面部24とボールリテーナ32の凹部33との連結部位Cの被水が抑制されて、該連結部位Cが摩耗しにくいワイパ装置10を提供できる。また、車両用のワイパ装置10は、エアコンの外気取入口付近の水滴が掛かりやすい位置に配置されることが多いため、車両用のワイパ装置10に上記連結構造を適用することがより効果的である。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・図4に示すように、傘状部42の外周縁部42aが全周に亘ってロッド本体31の上面31bと密接するように構成してもよい。この構成によれば、傘状部42の外周縁部42aとロッド本体31との間の隙間を無くすことができ、それにより、傘状部42内への水の浸入を極力抑えることができる。
・傘状部42の外周縁部42aを内周側に湾曲させることで、ロッド本体31の端部との間の隙間を小さく構成することが好ましい。なお、図5に示すように、傘状部42の外周縁部42aにおける例えば肉厚部42cの内周面をロッド本体31の端部と密接させれば、傘状部42とロッド本体31の端部との間から傘状部42内への水の浸入をより好適に抑えることができる。
・ボールピン22の軸方向における傘状部42の下端位置(外周縁部42aの位置)は構成に応じて適宜変更可能であり、該下端位置が下方に設定されるほど、前記シール密接部の被水をより抑えることができる。なお、図6に示すように、第1リンクロッド16が第1ピボットレバー15aに対して相対的に傾斜した状態であっても、傘状部42の外周縁部42aがボールピン22の径方向においてロッド本体31の端部と対向する(つまり、ロッド本体31の端部が肉厚部42cよりも上方に位置する)ように、傘状部42の下端位置を設定することが好ましい。これによれば、傘状部42の外周縁部42aとロッド本体31の端部との隙間からの水の浸入をより抑えることができる。
・図7に示すように、防水部材40の取付部41において内周側に延出する延出部41aを形成し、該延出部41aをレバー本体21の裏面21aと軸部23に形成した段差部23aとで軸方向に挟持する構成としてもよい。このような構成によれば、防水部材40がボールピン22の軸方向に位置ずれすることを抑制することができる。なお、同図に示す構成では、取付部41の一部(延出部41a)を軸方向に挟持させる構成としたが、取付部41全体を挟持させる構成としてもよい。
・上記実施形態のボールリテーナ32において、外周壁部35から径方向外側に延出する鍔部を設けてもよい。これによれば、外周壁部35の内周側への水の浸入を更に抑えることができる。
・ボールリテーナ32に対するシール部43のシール態様(シール部43の位置や姿勢など)は上記実施形態に限定されるものではなく、シール部43によって球面部24と凹部33との連結部位Cを封止可能な構成であれば、上記実施形態以外のシール態様としてもよい。
・傘状部42(外周縁部42a)の下端部に肉厚部42cを備えない構成としてもよい。このような構成によっても、ロッド本体31の上面31bと密接する傘状部42(外周縁部42a)の下端部が水を堰き止め、傘状部42の内側への水の浸入を抑制することができる。
・上記実施形態では、ワイパ装置10における第1ピボットレバー15aと第1リンクロッド16との連結構造に適用したが、これに特に限定されるものではない。例えば、第2リンクロッド17と第1ピボットレバー15aとの連結構造、第2リンクロッド17と第2ピボットレバー15bとの連結構造、又は、モータ13の出力軸に固定されたクランクアームと第1リンクロッド16との連結構造などにも適用可能である。また、ワイパ装置10以外の装置における連結構造にも適用可能である。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…ワイパ装置、15a…第1ピボットレバー(第1部材)、16…第1リンクロッド(第2部材)、22…ボールピン、23…軸部、24…球面部、32…ボールリテーナ(転動連結部)、33…凹部、33a…開口、34…内周壁部、35…外周壁部(周壁部)、36…溝部、40…防水部材、42…傘状部、42a…外周縁部、43…シール部、C…連結部位。

Claims (6)

  1. 先端部に球面部を備えたボールピンを有する第1部材と、
    前記第1部材の鉛直方向下側に配置され、前記球面部が嵌め込まれる凹部が設けられた転動連結部を有する第2部材と
    を備え、前記第1部材と前記第2部材とが前記球面部と前記凹部との係合によって転動可能に連結された連結構造であって、
    前記第1部材には、前記転動連結部と密接して前記球面部と前記凹部との連結部位を封止するシール部と、該シール部と前記転動連結部との密接部分の上方を覆うとともに該密接部分の外周側まで延出された傘状部とが設けられていることを特徴とする連結構造。
  2. 請求項1に記載の連結構造において、
    前記シール部と前記傘状部とが一体部品をなすことを特徴とする連結構造。
  3. 請求項1又は2に記載の連結構造において、
    前記転動連結部は、前記シール部と前記転動連結部との前記密接部分よりも外周側において前記第1部材側に突出する周壁部を有し、
    前記傘状部は、前記周壁部の外周側に延出されて該周壁部の外周面と径方向に対向していることを特徴とする連結構造。
  4. 請求項3に記載の連結構造において、
    前記転動連結部には、前記周壁部と前記凹部の開口との間において前記第1部材側に突出する内周壁部を有し、
    前記シール部は、前記転動連結部において前記内周壁部と前記周壁部とで構成される溝部と密接していることを特徴とする連結構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結構造において、
    前記傘状部の外周縁部の少なくとも一部が、前記第2部材の上面と密接していることを特徴とする連結構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の連結構造を有することを特徴とするワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4407200A1 (en) * 2023-01-30 2024-07-31 Valeo Systèmes d'Essuyage Sealing member for a motor vehicle

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