JP2017034702A - イヤホン装置 - Google Patents
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Abstract
Description
NCイヤホン装置は、ノイズキャンセリング処理をイヤホン装置自体が行うため、通常のオーディオプレーヤに接続して用いても使用者はノイズキャンセリング効果を享受することができる。
この図13に示すNCイヤホン装置100は、いわゆる耳孔挿入型のイヤホン装置とされる。
ここで、耳孔挿入型のイヤホン装置とは、放音部が使用者の耳孔内に挿入されて聴取が行われるイヤホン装置を総称したものである。例えば、カナル型やインナーイヤ型のイヤホン装置は、当該耳孔挿入型のイヤホン装置に該当する。
この図13に示すNCイヤホン装置100は、カナル型のNCイヤホン装置とされる。
プラグ部102とコード上ハウジング部103の間、及びコード上ハウジング部103とLch出力部101L、Rch出力部101Rのそれぞれとの間は、図のようにコードで結ばれている。
このノイズキャンセリング処理部は、プラグ部102から入力されるLch音声信号とLch出力部101L内のマイクロフォンからの収音信号とに基づきLch側ノイズキャンセリング信号を生成すると共に、同様にプラグ部102から入力されるRch音声信号とRch出力部101R内のマイクロフォンからの収音信号とに基づきRch側ノイズキャンセリング信号を生成する。そしてノイズキャンセリング処理部は、上記Lch側ノイズキャンセリング信号に基づきLch出力部101L内のドライバユニットを駆動すると共に、上記Rch側ノイズキャンセリング信号に基づきRch出力部101R内のドライバユニットを駆動する。これにより、当該NCイヤホン装置100の装着者にノイズがキャンセルされた音声を知覚させることができる。
従来のNCイヤホン装置100では、給電のための電池を収納する電池ボックス103Aを、図13に示したようにコード上ハウジング部103に対して形成するものとされている。
なお、この対策として従来では、胸ポケットの縁部等の適当な場所にコード上ハウジング部103を係止するためのクリップ等を設けて、コード上ハウジング部103の重量による出力部101の引っ張りを防止し装着感の安定性向上を図るようにしたものもある。しかしながらこの構成ではそもそもクリップの形成が必要であるし、また使用者にクリップ止めの手間を強いるという問題もある。
すなわち、本技術のイヤホン装置は、Lチャンネル音を放音するLチャンネル側ドライバユニットが収納されるLチャンネル側ハウジング部と、Rチャンネル音を放音するRチャンネル側ドライバユニットが収納されるRチャンネル側ハウジング部とを備え、双方の上記ハウジング部に、ノイズキャンセリング機能を実現するための処理を実行するNC処理部が実装された基板が収納され、複数のノイズキャンセリングモードを有し、上記ノイズキャンセリングモードはLチャンネル側とRチャンネル側とで同期がとられるように制御されるものである。
また、本技術のイヤホン装置によれば、Lch/Rchの出力部を左右対称構造とすることが可能となる。この結果、左右の重量バランスが良く装着感に優れるイヤホン装置を実現できる。
また、左右対称構造とすれば、Lch/Rchのハウジング部内の空き容積が同じになるため、音響特性が左右で同じとなり、結果、自然な聞き心地を実現できる。
また、電池の収納位置をコード上ハウジング部以外とする構成としては、電池をLch/Rchの何れか一方のハウジング部に移設する構成も考えられるが、そのような片チャンネル寄せの構成とすると、左右でハウジング部の設計を別々に行わなければならなくなる。これに対し、左右対称構造が可能な本技術によれば、Lch/Rchの出力部の設計は片チャンネル側のみを行うことで、他方のチャンネル側の設計はこれを反転させればよいものとなり、この点で設計の容易性を格段に増すことができる。
また本技術によれば、Lch/Rchの出力部を左右対称構造とできることで、左右の重量バランスが良く装着感に優れるイヤホン装置を実現できる。
また、左右対称構造とすることで、音響特性が左右で同じとなり自然な聞き心地を実現できると共に、設計の容易性を増すことができる。
なお、説明は以下の順序で行う。
<1.実施の形態としての装置構造>
<2.実施の形態としての装置内部構成>
<3.外部装置との通信について>
<4.各種機能>
<5.処理手順>
<6.まとめ>
<7.変形例>
図1は、本技術の一実施形態としてのNCイヤホン装置1(NC:ノイズキャンセリング)の外観図である。
ここで、NCイヤホン装置とは、NC機能を有するイヤホン装置を意味するものである。NCイヤホン装置は、ノイズキャンセリング処理をイヤホン装置自体が行うため、通常のオーディオプレーヤに接続して用いても使用者はNC効果を享受することができる。
「耳孔挿入型」のイヤホン装置とは、放音部が使用者の耳孔内に挿入されて聴取が行われるイヤホン装置を総称したものである。例えば、カナル型やインナーイヤ型のイヤホン装置は、耳孔挿入型のイヤホン装置に該当する。
図1に示すNCイヤホン装置1は、カナル型のイヤホン装置とされる。
Lch出力部3Lは、筐体としてのハウジング3Lhと、これに着脱可能に装着されたイヤーピース3Lpとを有して成る。同様にRch出力部3Rは、筐体としてのハウジング3Rhと、これに着脱可能に装着されたイヤーピース3Rpとを有して成る。
Lch出力部3Lについてはイヤーピース3Lpが、Rch出力部3Rについてはイヤーピース3Rpがそれぞれ使用者の対応する側の耳孔に挿入され、その状態にて出力音の聴取が行われる。
具体的に、コード上ハウジング部4には、図のように操作ボタン4Aが設けられ、使用者は当該操作ボタン4Aを通じてNCイヤホン装置1にオン/オフ指示を行うことができる。本例の場合、操作ボタン4Aの押圧によりオン/オフ指示が実現されるように構成されている。オフ状態での押圧はオン指示、オン状態での押圧はオフ指示となる。
具体的に、コード上ハウジング部4内においては、入力側コードCiに含まれるLch、Rch、GNDの配線が、Lch・GNDの組とRch・GNDの組とに分けられ、前者の組がLch側コードClを通じてLch出力部3Lまで到達し、後者の組がRch側コードCrを通じてRch出力部3Rに到達するようにされている。
なお、Lch側コードCl内、Rch側コードCr内に含まれる配線の詳細については後述する。
図2は、Lch出力部3Lの分解斜視図を示している。
ここで、Rch出力部3Rの構造に関しては、Lch出力部3Lの構造を左右反転させたものとなる(但しRch出力部3RにはLED15が設けられる点は異なる)ことから、図示による説明は省略する。
図2においては、Lch出力部3Lと共にLch側コードClも併せて示されている。
なお、Rch出力部3Rに設けられるLED15(図4を参照)は、NCイヤホン装置1のオン/オフ状態や電池残量を表すインジケータとして機能するものである。
このような設計としたことで、耳孔挿入型のイヤホン装置としての、音声出力部のハウジングサイズを比較的小型とすることが要請されるイヤホン装置において、ハウジング3Lh内に電池13l等を効率的に収納することができる。
図4は、NCイヤホン装置1の内部構成を示したブロック図である。
なお図4ではプラグ部2に形成される各端子(Lch、Rch、GND)の図示は省略している。
ハウジング3Lh内において、Lch信号は、Lch側マイクロコンピュータ10l、及び充電部14lに供給される。本例の場合、Lch側マイクロコンピュータ10lには、Lch信号としてコンデンサCclを介した信号と介さない信号との2系統が入力される。
同様に、ハウジング3Rh内においては、Rch信号がRch側マイクロコンピュータ10r、及び充電部14rに供給される。そしてRch側マイクロコンピュータ10rには、Rch信号としてコンデンサCcrを介した信号と介さない信号との2系統が入力される。
コンデンサCcl、Ccrは、直流成分カットのために設けられたものである。コンデンサCclを介したLch信号、コンデンサCcrを介したRch信号は、それぞれマイクロコンピュータ10によるノイズキャンセリング処理(或いはNC機能がオフ時はドライバユニット12の駆動のため)に用いられることになる。
この場合、充電時には、Lch、Rchの配線を介して直流電流が供給されることになるが、各マイクロコンピュータ10は、コンデンサCcを介さない側の配線の信号をモニタし、直流電流が供給されているか否かを判定する。そして、直流電流が供給された場合には、充電部14に指示を出し、電池13に対する充電が行われるようにする(後述する充電制御機能部Fn4)。
なお図から明らかなように、充電部14lは、当該充電部14lに接続されるLchの配線を介して供給される直流電流を電池13lに供給して充電を行う。同様に、充電部14rは、当該充電部14rに接続されるRchの配線を介して供給される直流電流を電池13rに供給して充電を行う。
例えば、ノイズキャンセリング機能を実現するための処理を実行する(後述するノイズキャンセリング処理機能部Fn1)。
具体的に、Lch側マイクロコンピュータ10lは、コンデンサCclを介して入力されるLch信号とマイクロフォン11lによる収音信号とに基づき、外部音(ノイズ音)がキャンセルされたものと知覚させるためのノイズキャンセリング信号を生成し、当該ノイズキャンセリング信号に基づきドライバユニット12lを駆動する。
これにより、NCイヤホン装置1の装着者には、外部音がキャンセルされたLch音声を聴取させることができる。すなわち、ノイズキャンセリング効果が得られる。
なお、Rch側マイクロコンピュータ10rによるノイズキャンセリング処理は、上記によるLch側の処理とL/Rの符号を反転させたものとなるので、重複説明は避ける。
この場合、データ通信方式としては、I2C(Inter-Integrated Circuit)によるシリアル通信方式が採用され、Lch側マイクロコンピュータ10lとRch側マイクロコンピュータ10rとはデータ(DATA)、クロック(CLK)、及びグランド(GND)の各配線で接続されている。
なお本例の場合、グランド線は音声信号についてのグランド線と共用とされる。
なお、上記オン/オフ制御線としても、Lch側コードCl、Rch側コードCrを通じてLch側マイクロコンピュータ10l、Rch側マイクロコンピュータ10rに接続されている。
ここで、通常、NCイヤホン装置については、工場出荷時などの所定のタイミングで、個体ごとのばらつきを吸収するため、音響検査を行い、その結果に応じてノイズキャンセリング処理の設定値を調整するということが行われる。
図5Aに示されるように、通信用端子Tは、コード上ハウジング部4における操作ボタン4Aが形成される面(表面とする)とは逆側となる裏面に露出可能に形成されている。
具体的には、コード上ハウジング部4の裏面に対して開口部4Bが設けられ、当該開口部4B内に通信用端子Tが露出されるように構成されている。
本例の場合、前述のようにマイクロコンピュータ10のデータ通信方式としてはI2C方式が採用されるので、これに対応し通信用端子Tとしては、データ端子Td、クロック端子Tc、グランド端子Tgを形成する。先の図4に示しているように、データ端子Tdはデータ線(DATA)、クロック端子Tcはクロック線(CLK)、グランド端子Tgはグランド線(GND)にそれぞれ接続された端子となる。
このような構成とすることで、音響検査時に通信用端子Tを露出させるにあたって音声出力部のハウジングの一部を分解するという必要がなくなり、実際の使用時と同様の状態で音響検査を行うことができる。この結果、ノイズキャンセリング処理の設定値の調整が適正に行われるようにできる。
ユーザ側で各種設定を行うとしたときには、例えば図6に示されるように、パーソナルコンピュータ31などの所定の情報処理装置に接続可能な専用(又は汎用でも良い)のクレードル30を用いる。
具体的に、この場合のクレードル30は、図のようにコード上ハウジング部4を嵌合可能な嵌合部を有し、当該嵌合部に、コード上ハウジング部4が嵌合された際にデータ端子Td、クロック端子Tc、グランド端子Tgとそれぞれ接続される端子が形成されている。
ここで、本実施の形態のNCイヤホン装置1において、Lch側マイクロコンピュータ10l、Rch側マイクロコンピュータ10rが有する各種機能について図7を参照して説明しておく。
なお図7では、Lch側マイクロコンピュータ10l、Rch側マイクロコンピュータ10rのソフトウエア処理により実現されるそれぞれの機能を、機能ごとにブロック化して示している。以下では便宜上、ソフトウエア処理で実現される各種機能について、その機能を実現するハードウエア(機能部Fn)が構成されているものと犠牲して説明を行う。
なお、NCモード同期制御機能部Fn7〜残量確認後同時オン制御機能部Fn10については後に改めて説明する。
具体的に、本例においては、NCモード(NCフィルタの特性)としてAモード:飛行機、Bモード:バス・電車、Cモード:オフィスの各モードが予め定められており、NCモード判定処理機能部Fn2は、マイクロフォン11lによる収音信号に基づき、これらのモードのうち現在の外部騒音状況に応じて設定されるべき適切なモードを判定する。
また充電制御機能部Fn4は、先の図4にて説明した通り、Lch配線を介して充電のための直流電流が供給されているか否かを判定した結果に基づき、充電部14lの電池13lに対する充電動作を制御する機能部となる。
なお、ここでは各機能部FnについてLch側とRch側とで同一符号を付しているが、Rch側の場合、上記によるLch側についての説明においてL/Rの符号を反転させたものとなることは言うまでもない。
このインジケータ表示制御機能部Fn6は、Rch側マイクロコンピュータ10rがLED15の発光駆動制御機能を有することを確認的に示したものである。
ここで、これらNCモード同期制御機能部Fn7〜残量確認後同時オン制御機能部Fn10としての処理については、Lch側マイクロコンピュータ10lとRch側マイクロコンピュータ10rのうち、Lch側マイクロコンピュータ10lがマスターコンピュータとして動作することになる。
具体的に本例では、Rch側マイクロコンピュータ10rが何らかの異常により動作を停止している(つまりNC処理がオフ状態)ことを検知し、動作を停止している場合は、自らをシャットダウン(オフ状態へ移行)する。本例の場合、Rch側が動作停止状態にあるか否かの判別は、Rch側との定期通信時に逐次行うものとしている。
なお確認のため述べておくと、マイクロコンピュータ10がオフ状態においては、ノイズキャンセリング機能のみがオフとなり、音声信号に基づく放音自体は継続されるものとなる。
これによっても、左右で動作が揃わないことによりユーザが違和感を感じてしまうことを効果的に回避できる。つまりこの場合としても、片ch側のみがオン状態とされて左右の聴取音に差が生じユーザに違和感を与えてしまうことを効果的に回避できる。
そこで、双方のchの残量が十分な場合にのみ両chの起動を試みるようにすることで、そのような違和感の発生を効果的に防止することができる。
本例の場合、この残量表示制御機能部Fn11としての処理については、Rch側マイクロコンピュータ10rがマスターとして動作することになる。
ここで、本例においては、LED15としての発光部は1つのみが設けられており、従ってLED15によっては、オン/オフ状態の表示と共に、当該電池残量についての表示も行うことが要請される。
そこで本例では、LED15によるこれらの表示を時間軸上で区切って行うという手法を採るものとしている。具体的には、電源オン時においてLED15を電池残量表示のためのインジケータとして機能させ、それ以降はオン/オフ状態の表示のためのインジケータとして機能させるというものである。
ここで、電池残量の表示態様としては、点滅速度や発光輝度等によるものを挙げることができる。
なお言うまでも無いが、上記のような電池残量表示を実行させた後は、LED15の発光状態がオン状態を表すものとなるように制御を行うことになる。
続いて、図8〜図12のフローチャートにより、NCモード同期制御機能部Fn7〜残量表示制御機能部Fn11として説明した各種機能を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順について説明する。
なおこれら図8〜図12において、「Lch」と表記する処理はLch側マイクロコンピュータ10lが実行し、「Rch」と表記する処理はRch側マイクロコンピュータ10rが実行するものである。
先ず、Lch側において、ステップS101では、NCモードが変化するまで待機する。すなわち、先のNCモード判定処理機能部Fn2としての処理により新たなNCモードが判定されるまで待機する。
ステップS103において、Rch側からの返信があった場合は、ステップS104においてRch側にモード切替え指示を行う。
そしてその後、ステップS105にてNCモード切替えを行う。つまりNCモード(例えばNCフィルタのフィルタ特性)を新たに判定されたNCモードに切替えるものである。
図9において、Lch側は、ステップS301において定期通信タイミングとなるまで待機する。すなわち、Rch側との定期通信を行うべきタイミングとなるまで待機するものである。
この定期通知に応じ、Rch側はステップS401にてLch側に返信を行う。
ステップS303において、上記返信があったとして肯定結果が得られた場合は、先のステップS301に戻る。すなわち、このように返信がない場合にステップS301に戻ることで、Rch側の動作停止状態(異常状態)が検知されるまで待機するループ処理が形成されているものである。
図10において、Lch側は、ステップS501において残量確認タイミングとなるまで待機する。ここで言う残量確認タイミングとは、電池残量を確認すべきとして予め定められた所定のタイミングを指すものである。例えば、所定時間ごとのタイミングとすればよい。
当該残量通知要求に応じ、Rch側は、ステップS601にてLch側に電池13rについての残量通知を行う。
そしてその後、ステップS506にてオフ状態に移行する。
なお先の説明からも理解されるように、本例では、残量表示制御機能部Fn11に係る処理は電源オン時に対応して実行するものとしていることから、図12の処理は図11の処理と連続した処理となる。
ステップS701にてオン操作が行われたとした場合は、ステップS702の残量検知処理として、電池13lの残量検知を行った後、ステップS703においてRch側に残量通知要求を行う。
すなわち、ステップS704においては、Rch側からの残量通知の有無を判別し、Rch側からの残量通知が為されていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS706に進んでタイムアウトであるか否か、つまりステップS704で開始したタイムカウント値が所定値に達したか否かを判別する。そして、当該ステップS706にてタイムアウトではないとして否定結果が得られた場合は、上記ステップS705に戻るようにされる。
そこで、ステップS706にて肯定結果が得られた場合は、ステップS707に進んでタイムカウントをリセットし、図のように処理動作を終了する。これにより、Rch側が起動不能とされる場合にLch側のみが起動してしまうといった事態の発生を防止でき、左右の動作状態を揃えることができる。
ステップS708において、双方とも残量が十分であるとの条件が満たされずに否定結果が得られた場合は、ステップS709に進み、Rch側に対して終了通知を行った後、処理動作を終了する。
図12において、Rch側は、先のステップS803により起動した後は、ステップS804においてLch側に残量通知要求を行う。
そして、Lch側からの残量通知があった場合は、ステップS806にて残量比較を行った後、ステップS807において、少ない方の残量を表示するための処理を実行する。すなわち、電池13lと電池13rのうち少ない方の残量を表す発光状態が得られるように、LED15の発光動作を制御するものである。
上記により説明してきたように、本実施の形態では、ノイズキャンセリング機能の実現のために必要とされる電池13をLch/Rchの双方のハウジング部内に収納するものとしたことで、従来のNCイヤホン装置100のようにコード上ハウジング部103に対して電池ボックス103Aを設ける必要がなくなる。これにより、コード上ハウジング部4を大幅に小型・軽量化でき、当該コード上ハウジング部4の重量によりLch/Rchの出力部3の装着感が損なわれるといった問題を解消することができる。
このことによると、ノイズキャンセリング処理を実行する回路基板21が、マイクロフォン11と同じハウジング内に収納されることになる。そしてこれによれば、マイクロフォン11−回路基板21間の配線距離は、従来のようにコード上ハウジング部103に回路基板を設ける場合と比較して格段に短くすることができる。
この結果、マイクロフォン11の収音信号に生じるノイズの低減効果が得られる。
また、マイクロフォン11と回路基板21との間の配線から生じる不要輻射の低減効果も得られる。
これに対し、回路基板21を出力部3内に収納するものとした本例のNCイヤホン装置1によれば、そのような問題を効果的に回避できる。
このような構成とすることで、音響検査時に通信用端子Tを露出させるにあたって音声出力部のハウジングの一部を分解するという必要がなくなり、実際の使用時と同様の状態で音響検査を行うことができる。この結果、ノイズキャンセリング処理の設定値の調整が適正に行われるようにできる。
これにより、Lch側とRch側とが互いの動作状況を把握できずに左右で動作がちぐはぐになるといった不具合の発生を効果的に防止でき、両チャンネルで動作を揃えることができる。
結果、Lch側とRch側とで動作が異なることにより使用者が違和感を感じるといった事態の発生を効果的に防止できる。
以上、本技術に係る実施の形態について説明したが、本技術としてはこれまでで説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、Lch/Rchの出力部3に回路基板21(マイクロコンピュータ10)も収納する場合を例示したが、本技術において、Lch/Rchの出力部内には、少なくともマイクロフォン、ドライバユニット、電池が収納されるものとすればよい。この場合において、回路基板21については、例えば従来と同様にコード上ハウジング部内に設けるものとすればよい。
(1)
ノイズキャンセリング機能を有するイヤホン装置であって、
Lチャンネル音を放音するLチャンネル側ドライバユニットが収納されるLチャンネル側ハウジング部と、
Rチャンネル音を放音するRチャンネル側ドライバユニットが収納されるRチャンネル側ハウジング部とを備え、
双方の上記ハウジング部に、ノイズキャンセリング機能を実現するための処理を実行するNC処理部が実装された基板が収納され、
複数のノイズキャンセリングモードを有し、
上記ノイズキャンセリングモードはLチャンネル側とRチャンネル側とで同期がとられるように制御される
イヤホン装置。
(2)
マイクロフォンによる収音信号とプラグ部を介して入力されるLch信号とに基づきノイズキャンセリング信号を生成し、当該ノイズキャンセリング信号に基づきドライバユニットを駆動することでノイズキャンセリング効果を実現するノイズキャンセリング処理機能部を有する
上記(1)に記載のイヤホン装置。
(3)
マイクロフォンによる収音信号に基づき、現在の外部騒音状況に応じて設定されるべき適切なノイズキャンセリングモードを判定するノイズキャンセリングモード判定処理機能部を有する
上記(1)又は(2)に記載のイヤホン装置。
(4)
電池の残量を検知する電池残量検知機能部を有する
上記(1)〜(3)の何れかに記載のイヤホン装置。
(5)
Lch配線を介して充電のための直流電流が供給されているか否かを判定した結果に基づき、充電部の電池に対する充電動作を制御する充電制御機能部を有する
上記(1)〜(4)の何れかに記載のイヤホン装置。
(6)
通信用端子を介した外部装置からの設定入力の受付や入力値に応じた設定を行う外部入力設定対応処理機能部を有する
上記(1)〜(5)の何れかに記載のイヤホン装置。
Claims (6)
- ノイズキャンセリング機能を有するイヤホン装置であって、
Lチャンネル音を放音するLチャンネル側ドライバユニットが収納されるLチャンネル側ハウジング部と、
Rチャンネル音を放音するRチャンネル側ドライバユニットが収納されるRチャンネル側ハウジング部とを備え、
双方の上記ハウジング部に、ノイズキャンセリング機能を実現するための処理を実行するNC処理部が実装された基板が収納され、
複数のノイズキャンセリングモードを有し、
上記ノイズキャンセリングモードはLチャンネル側とRチャンネル側とで同期がとられるように制御される
イヤホン装置。 - マイクロフォンによる収音信号とプラグ部を介して入力されるLch信号とに基づきノイズキャンセリング信号を生成し、当該ノイズキャンセリング信号に基づきドライバユニットを駆動することでノイズキャンセリング効果を実現するノイズキャンセリング処理機能部を有する
請求項1に記載のイヤホン装置。 - マイクロフォンによる収音信号に基づき、現在の外部騒音状況に応じて設定されるべき適切なノイズキャンセリングモードを判定するノイズキャンセリングモード判定処理機能部を有する
請求項1又は請求項2に記載のイヤホン装置。 - 電池の残量を検知する電池残量検知機能部を有する
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のイヤホン装置。 - Lch配線を介して充電のための直流電流が供給されているか否かを判定した結果に基づき、充電部の電池に対する充電動作を制御する充電制御機能部を有する
請求項1乃至請求項4の何れかに記載のイヤホン装置。 - 通信用端子を介した外部装置からの設定入力の受付や入力値に応じた設定を行う外部入力設定対応処理機能部を有する
請求項1乃至請求項5の何れかに記載のイヤホン装置。
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