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JP2017032254A - バーナー - Google Patents

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JP2017032254A
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pipe
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combustion
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JP2015155513A
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岡田 裕二
Yuji Okada
裕二 岡田
公勇 谷山
Kimitake Taniyama
公勇 谷山
伊藤 貴之
Takayuki Ito
貴之 伊藤
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Chugai Ro Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】簡易な設備で安全に使用できる酸素燃焼方式のバーナーを提供することである。【解決手段】バーナー1は、燃料ガスを放出する燃料ガス放出口15aと、実質的な純酸素からなる支燃ガスを放出する支燃ガス放出口15bとを有するノズル15を備え、燃料ガス放出口15a及び支燃ガス放出口15bの外部に火炎による燃焼領域17が形成され、ノズル15内に、冷却ガスを流通させて燃焼領域17へ放出することのない流路131、132を設ける構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、支燃ガスに純酸素を用いるバーナーに関する。
アルミニウム鋳造において、アルミニウムインゴットを予熱する手段としてバーナーが用いられている。ここで、一般的な空気燃焼方式のバーナーを用いた場合、空気に含まれる窒素分が多いため、排熱ロスが大きく、短時間で予熱することができない。そこで、酸素燃焼方式のバーナーを用いることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−81780号公報
酸素燃焼方式のバーナーは、高火力が得られる反面、バーナー自身が高温になり、ノズルの溶損やガスケット類の損傷が生じるという問題がある。この問題への対処法として、特許文献1では、バーナーを水冷構造としている。
しかしながら、水冷構造のバーナーを使用する場合、その冷却水が漏れ、溶解したアルミニウムの保持炉へ冷却水が入ると水蒸気爆発を起こすため、バーナーを保持炉から離して設置する必要がある。この場合、予熱後のアルミニウムインゴットを通常の搬送装置で保持炉まで搬送すると、搬送中にアルミニウムインゴットの温度が低下してしまうので、保持炉まで高温のまま搬送可能な高温物搬送装置が必要となる。したがって、水冷構造のバーナーを安全に使用するには、大掛かりな設備を必要とする。
本発明の解決しようとする課題は、簡易な設備で安全に使用できる酸素燃焼方式のバーナーを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、燃料ガスを放出する燃料ガス放出口と、実質的な純酸素からなる支燃ガスを放出する支燃ガス放出口とを有するノズルを備え、前記燃料ガス放出口及び前記支燃ガス放出口の外部に火炎による燃焼領域が形成されるバーナーであって、前記ノズル内に、冷却ガスを流通させて前記燃焼領域へ放出することのない冷却ガス流路を設けることを特徴とする。
本発明によれば、ノズル内に冷却ガスの流路を設けることによって、水冷構造では実現できない、簡易な設備で安全に使用できる酸素燃焼方式のバーナーを提供することができる。
本発明の一実施形態におけるバーナーの側面図である。 本発明の一実施形態におけるバーナーの正面図である。 本発明の一実施形態におけるバーナーのノズル部分の拡大断面図である。 本発明の一実施形態におけるインゴット予熱・溶解装置の正面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。
以下の実施形態では、アルミニウム鋳造において、アルミニウムインゴットを予熱するための予熱炉に設置できる形態に設計したバーナーを例に説明する。
図1はバーナーの側面図、図2はバーナーの正面図、図3はバーナーのノズル部分の拡大断面図である。以下では、火炎が発生するバーナーの先端側を前側、その反対側を後側、予熱炉に設置された状態のバーナーの上下方向を上下方向として説明する。
バーナー1は、支燃ガスに純酸素を用いて燃料ガスを燃焼させる酸素燃焼方式のバーナーである。バーナー1は、燃料ガス管11と、支燃ガス管12と、冷却ガス管13と、炉体取付フランジ14と、ノズル15とを備えている。
燃料ガス管11は、その内側に燃料ガス(例えば、都市ガス13A)の流路111を形成する円筒状の管である。燃料ガス管11の一部はノズル15に設けられている。燃料ガスはバーナー1で利用可能なガスであれば特に限定はなく、例えば、天然ガスや石油ガスなどであってもよい。
燃料ガス管11は、バーナー1の後端に位置する燃料ガスの入口11aと、バーナー1の前端近傍に位置する燃料ガスの出口11bとを有し、バーナー1の最内殻に配置される。入口11aはホース(不図示)を介して商用のガス栓(不図示)に接続されている。出口11bは環状に配置された8個の貫通孔で構成され、各出口11bが後述する各燃料ガス放出口15aに連通している。
この構成により、ガス栓からホースを介して入口11aに供給された燃料ガスは、バーナー1の後端から前端へ向けて燃料ガス管11内の流路111を流れ、各出口11bから燃料ガス放出口15aに供給され、燃料ガス放出口15aの前端からバーナー1の外部空間(本実施形態では予熱炉内)に放出(吐出)され、燃焼する。以下では、この燃焼により、バーナー1の外部空間に生じる火炎で形成される領域を燃焼領域17と呼ぶ(図1参照)。
支燃ガス管12は、支燃ガスである純酸素の流路121を形成する管である。支燃ガス管12の一部はノズル15に設けられている。ここでいう純酸素とは実質的な純酸素であり、98vol%以上の酸素を指す。例えば、JIS K−1101で規定された工業用酸素などを用いることができる。
支燃ガス管12は、燃料ガス管11の外周を覆い、その内側に支燃ガスの流路121を形成する円筒状の第1管12aを有する。つまり、流路121は第1管12aの内周面と燃料ガス管11の外周面との空隙によって形成される。第1管12aは、バーナー1の前端近傍に位置する支燃ガスの出口12bを有する。出口12bは環状に配置された10個の貫通孔で構成され、各出口12bが後述する各支燃ガス放出口15bに連通している。
支燃ガス管12は、第1管12aの後端付近から下方へ延出し、第1管12aに連通する円筒状の第2管12cを有する。第2管12cの内側は流路121を形成する。そして、第2管12cの下端が支燃ガスの入口12dとなっている。入口12dはホース(不図示)を介して酸素ボンベ(不図示)に接続されている。
この構成により、酸素ボンベからホースを介して入口12dに供給された支燃ガスは、第2管12c及び第1管12a内の流路121を流れ、各出口12bから支燃ガス放出口15bに供給され、支燃ガス放出口15bの前端から燃焼領域17に放出(吐出)され、燃料ガスの燃焼を助ける。
冷却ガス管13は、冷却ガス(例えば、空気)の流路131、132を形成する管である。冷却ガス管13の一部はノズル15に設けられており、冷却ガス管13のノズル15に設けられた部分は二重管になっている。冷却ガスはバーナー1を冷却可能な取り扱いが容易なガスであれば特に限定はなく、例えば、窒素や二酸化炭素などであってもよい。
冷却ガス管13は、支燃ガス管12の第1管12aの外周を覆い、その内側に冷却ガスの往路となる流路(内側流路)131を形成する円筒状の第1管13aを有する。つまり、内側流路131は第1管13aの内周面と支燃ガス管11の第1管12aの外周面との空隙によって形成される。
冷却ガス管13は、第1管13aの外周を覆い、その内側に冷却ガスの復路となる流路(外側流路)132を形成する円筒状の第2管13bを有する。つまり、外側流路132は第2管13bの内周面と第1管13aの外周面との空隙によって形成される。なお、第2管13bの外周面はノズル15の外周面でもある。第2管13bの後端は炉体取付フランジ14の前面に接続されている。図1に示すように、外側流路132の後端は冷却ガスの出口13eとなっており、後述する炉体取付フランジ14の冷却ガス放出口14bに連通している。
そして、冷却ガス管13の第2管13bの内周面の前端と、支燃ガス管12の第1管12aの外周面の前端とは、ノズル15の前端付近で繋がっている。つまり、冷却ガス管13の第1管13aと、支燃ガス管12の第1管12aとの間に形成される空隙の前端は、ノズル15の前端部の壁面15cで封止されている。この壁面15cは、冷却ガス管13の第1管13aの前端とは空隙を有している。この空隙によって、内側流路131と外側流路132とが連通される。
換言すれば、このような内側流路131と外側流路132とで構成される冷却ガスの流路は、ノズル15内で冷却ガスを流通させて燃焼領域17へ放出することのない流路であるともいえる。
冷却ガス管13は、第1管13aの後端付近から上方へ延出し、第1管13aに連通する円筒状の第3管13cを有する。第3管13cの内側は冷却ガスの往路となる流路131を形成する。そして、第3管13cの上端が冷却ガスの入口13dとなっている。入口13dはホース(不図示)を介してコンプレッサー(不図示)に接続されている。
この構成により、コンプレッサーからホースを介して入口13dに供給された冷却ガスは、第3管13c及び第1管13a内の流路131を流れ、冷却ガス管13の第1管13aの前端と壁面15cとの間の空隙を通って折り返す(図3の矢印参照)。折り返した冷却ガスは、流路132を前から後に向かって流れ、出口13eから冷却ガス放出口14bに供給され、冷却ガス放出口14bの後端からバーナー1の外部空間に放出される。このとき、冷却ガスは、支燃ガス管12の第1管12a、冷却ガス管13の第1管13a及び第2管13bから熱を奪う。これにより、ノズル15の温度が下がる。
なお、冷却ガスは閉回路によって循環させるようにしてもよい。例えば、冷却ガス放出口14bを外部空間に開放せずに冷却器等を介してコンプレッサーに戻す構成とすることができる。
炉体取付フランジ14は、バーナー1を予熱炉に固定するための部材である。炉体取付フランジ14は、ノズル15の後端に設けられ、ノズル15の径よりも大きな外形を有する。炉体取付フランジ14には4個の取付穴14aが形成されている。バーナー1は、予熱炉の炉壁に形成された穴にノズル15が挿入され、炉体取付フランジ14の前面が炉壁の外面に当接した状態で取付穴14aを用いてボルト等で炉壁に固定される。
炉体取付フランジ14は、炉体取付フランジ14の前面から後面に貫通する冷却ガス放出口14bを有する。冷却ガス放出口14bの前端が冷却ガスの入口、後端が冷却ガスの出口となっている。冷却ガス放出口14bの入口は流路132と連通し、冷却ガス放出口14b内に冷却ガスの流路141が形成される。
この構成により、冷却ガスは炉体取付フランジ14の後端面から放出(排気)されるので、バーナー1が予熱炉に取り付けられた状態においては冷却ガスが予熱炉の外部に放出される。よって、冷却ガスに空気を用いた場合、予熱炉内へ空気が放出されないので、燃焼によるNOx等の有害な排気ガスの発生を防止できる。
ノズル15は、炉体取付フランジ14から前方へ延び、先端が絞り込まれた形状を有する。ノズル15は内部に、燃料ガス管11と、支燃ガス管12と、冷却ガス管13と、燃料ガス放出口15aと、支燃ガス放出口15bとを有する。
燃料ガス放出口15aは、燃料ガスを外部(予熱炉内)に放出するための貫通孔であり、図2に示すように、環状に配置された8個の貫通孔で構成される。燃料ガス放出口15aの後端は燃料ガス管11の各出口11bに連通し、前端はノズル15の先端において外部空間に連通している。
支燃ガス放出口15bは、支燃ガスを外部(予熱炉内)に放出するための貫通孔であり、図2に示すように、燃料ガス放出口15aを囲むように環状に配置された10個の貫通孔で構成される。支燃ガス放出口15bの後端は支燃ガス管12の各出口12bに連通し、前端はノズル15の先端において外部空間に連通している。
図3に示すように、燃料ガス放出口15aと支燃ガス放出口15bとは、平行に配置されている。なお、支燃ガス放出口15bは平行に配置されることが望ましいが、燃料ガス放出口15aは支燃ガス放出口15bに対して45°の範囲内であれば、前方へ向かうに従って広がるように傾斜させて配置してもよいし、前方へ向かうに従って狭まるように傾斜させて配置してもよい。燃料ガス放出口15aの支燃ガス放出口15bに対する傾斜角度が45°を超えると、燃焼領域17において燃料ガスと支燃ガスとの混合バランスが悪化し、不安定な燃焼となる。
また、燃料ガス放出口15aを支燃ガス放出口15bの外周側に設けてもよいが、安定した火炎を得るには、上記のように燃料ガス放出口15aを支燃ガス放出口15bの内周側に設けることが望ましい。
また、燃料ガス放出口15a及び支燃ガス放出口15bの数には特に限定はないが、安定した火炎を得るためには、燃料ガス放出口15aが4個以上であって、燃料ガス放出口15aよりも支燃ガス放出口15bを多く設けることが望ましい。例えば、上記の組み合わせ以外にも、燃料ガス放出口15aを4個と支燃ガス放出口15bを6個との組み合わせ、燃料ガス放出口15aを6個と支燃ガス放出口15bを8個との組み合わせ、燃料ガス放出口15aを10個と支燃ガス放出口15bを12個との組み合わせ、などとすることもできる。
上記の燃料ガス管11、支燃ガス管12、冷却ガス管13及び炉体取付フランジ14の材料としては、ステンレス鋼(例えば、SUS304)等を用いることができる。また、ノズル15の材料としては、銅等を用いることができる。バーナー1のこれらの部材は、ろう付け等の溶接によって接合される。図3に示すように、溶接部16は、部材の接合部を埋めるように、全周に亘って環状に形成されている。
バーナーの形態は上記の実施形態に限定されることはなく、燃料ガスを放出する燃料ガス放出口と、実質的な純酸素からなる支燃ガスを放出する支燃ガス放出口とを有するノズルを備え、燃料ガス放出口及び支燃ガス放出口の外部に火炎による燃焼領域が形成されるバーナーであって、ノズル内に、冷却ガスを流通させて燃焼領域へ放出することのない冷却ガス流路を設けた構成であればよい。
したがって、バーナーの用途に限定はなく、用途に合わせて炉体取付フランジのような構成を適宜追加したり、各部の形状を適宜変更したりすることができる。また、バーナー内には適宜ガスケットを設けることができる。
このような構成によれば、ノズル内に冷却ガスの流路を設けることによって、水冷構造では実現できない、簡易な設備(高温物搬送装置等のない設備)で安全に使用できる酸素燃焼方式のバーナーを提供することができる。
上述した都市ガス13Aを燃料ガスに用いた場合、一般的な空気燃焼方式のバーナーでは、火炎温度が約2000℃であるのに対し、上記の酸素燃焼方式のバーナー1では、火炎温度が約2800℃となる。さらに、空気燃焼方式のバーナーでは、空気中の約80%を占める窒素が全て排気ガスとなるのに対し、上記の酸素燃焼方式のバーナー1では、純酸素を用いているため全て燃焼に使用され、排気ガスの体積は約1/5以下となる。よって、上記の酸素燃焼方式のバーナー1を用いた予熱炉によれば、熱回収装置や排気ガス流出装置や煙突等が不要であり、簡易な設備とすることができる。また、支燃ガスに窒素が含まれないため、燃焼によるNOx等の有害な排気ガスの発生を防止できる。
したがって、上記の酸素燃焼方式のバーナー1は、火炎温度が高く排気ガスが少ないので、経済性に優れ環境負荷が小さいバーナーであるといえる。
次に、上記のバーナー1を用いた予熱炉を含むアルミニウムインゴットの予熱・溶解装置の一例について説明する。図4はインゴット予熱・溶解装置の正面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−B線断面図である。図の簡略化のため、図4から図6においてバーナー1に接続される各ホースは省略している。図4及び図5における矢印はアルミニウムインゴット3の搬送方向を示している。
インゴット予熱・溶解装置2は、工程順に、第1搬送装置21と、予熱炉22と、第2搬送装置23と、保持炉24とを備えている。第1搬送装置21は、予熱前のアルミニウムインゴット3を予熱炉22へ搬送する。予熱炉22は、第1搬送装置21によって搬送されたアルミニウムインゴット3を予熱する。第2搬送装置23は、予熱されたアルミニウムインゴット3を予熱炉22から保持炉24へ搬送する。保持炉24は、第2搬送装置23によって搬送されたアルミニウムインゴット3を溶解して保持する。
バーナー1は水冷構造を有さないので、漏れた冷却水が保持炉24へ入って水蒸気爆発を起こす心配がない。そのため、バーナー1を保持炉24に近づけて配置することができ、第2搬送装置23を短くすることができる。よって、予熱後のアルミニウムインゴット3は第2搬送装置23での搬送中にその温度が低下することなく、保持炉24まで高温のまま搬送される。したがって、高温物搬送装置等の大掛かりな設備を必要としない。
本実施形態の予熱炉22は、アルミニウムインゴット3として、長手方向の長さが700mmで5kgの四角錐台のADC10を用いることを前提に設計した。また、バーナー1の燃料ガスには都市ガス13Aを用い、その流量は0.3〜5.0m/hとする。バーナー1の支燃ガスには純酸素を用い、その流量は0.6〜17.5m/hとする。バーナー1の冷却ガスには空気を用い、その流量は2.0〜8.0m/hとする。なお、流量は全てノーマル流量(0℃、1気圧換算値)である。
予熱炉22は、四方が炉壁221で囲まれた、アルミニウムインゴットを予熱するための空間である予熱部22aを有する。予熱部22aには、第1搬送装置21に繋がる入口から第2搬送装置23に繋がる出口まで、アルミニウムインゴットを搬送する搬送路222が設けられている。
予熱炉22の正面及び背面の炉壁221におけるアルミニウムインゴット側面と対向する位置には、それぞれ予熱部22aと外部空間とを連通する穴22bが6個ずつ形成されている。そして、各穴22bにバーナー1のノズル15部分が挿入され、炉体取付フランジ14の前面が炉壁221の外面に当接した状態で取付穴14aを用いてボルト等で炉壁221に固定されている。
バーナー1の設置ピッチは100mmであり、図5に示すように、正面側と背面側とに配置され互いに対向するバーナー1どうしは千鳥状に配置されている。予熱炉22内に複数のバーナー1をまんべんなく配置するのは、ADC10の熱伝導率が約96w/m・kと低いため、局部的に加熱するとその部位のみ溶けてしまうためである。
なお、予熱炉22に設けられるバーナー1は、複数であればその数には特に限定はないが、本実施形態のアルミニウムインゴット3であれば5個以上設置することが望ましい。また、バーナー1の設置ピッチは100mm以下であることが望ましい。また、バーナー1による入熱は0.05〜0.3kW/mmであることが望ましい。
このような予熱炉22において、各バーナー1から得られる熱量が15kW(12870kcal/h)となるように、燃料ガスの流量を1.3m/h、支燃ガスの流量を3.0m/h、冷却ガスの流量を5.0m/h、バーナー1からアルミニウムインゴット3までの距離を30mmとして試験した。
その結果、アルミニウムインゴット3は約30秒で約450〜500℃に達した。このときのノズル15の表面温度は250℃以下であった。また、バーナー1内に設けられたガスケットの損傷も見られなかった。よって、バーナー1は冷却ガスによる冷却効果により、自身の輻射熱や燃焼ガスによる高温度化が抑制されているといえる。
また、予熱炉22において、上記の試験と同様の条件にてアルミニウムインゴット3を約50秒加熱する試験を行った。その結果、アルミニウムインゴット3は約580℃に達し、溶融状態となった。よって、バーナー1はアルミニウムインゴット3を溶解可能なバーナー1としても使用できるといえる。
また、予熱炉22を1日に8時間以上稼働させても耐久性及び燃焼安定性に問題は生じなかった。
1 バーナー
15 ノズル
15a 燃料ガス放出口
15b 支燃ガス放出口
131 内側流路(冷却ガス流路)
132 外側流路(冷却ガス流路)

Claims (1)

  1. 燃料ガスを放出する燃料ガス放出口と、実質的な純酸素からなる支燃ガスを放出する支燃ガス放出口とを有するノズルを備え、前記燃料ガス放出口及び前記支燃ガス放出口の外部に火炎による燃焼領域が形成されるバーナーであって、
    前記ノズル内に、冷却ガスを流通させて前記燃焼領域へ放出することのない冷却ガス流路を設けることを特徴とするバーナー。
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