JP2017028373A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受動相互変調歪に起因した受信品質の劣化を抑制すること。
【解決手段】無線通信装置は、生成部と、検出部と、抑圧部とを備える。生成部は、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する。検出部は、受動相互変調歪のレプリカ信号と受信信号との相関値を検出する。抑圧部は、相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号のピークを抑圧する。
【選択図】図4
【解決手段】無線通信装置は、生成部と、検出部と、抑圧部とを備える。生成部は、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する。検出部は、受動相互変調歪のレプリカ信号と受信信号との相関値を検出する。抑圧部は、相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号のピークを抑圧する。
【選択図】図4
Description
本発明は、無線通信装置に関する。
無線通信システムにおける基地局では、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号を送信する場合、端末からの受信信号に受動相互変調歪(Passive Inter Modulation Distortion;以下適宜「PIM」と呼ぶ)が生じることがある。PIMは、相互変調歪(Inter Modulation Distortion;以下適宜「IM」と呼ぶ)の一種である。例えば、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むマルチキャリア信号を送信すると、端末からの受信信号は、3次のPIMを含むものになることがある。以下では、キャリア周波数f1の信号を「キャリア信号1」と呼び、キャリア周波数f2の信号を「キャリア信号2」と呼ぶことがある。キャリア信号1とキャリア信号2とを含むマルチキャリア信号を送信した場合、3次のPIMは、周波数軸上で、「2f1−f2」の周波数と、「2f2−f1」の周波数とに発生する。
PIMは受信信号に対して干渉となるため、受信信号にPIMが生じると、基地局の受信品質の一つであるSIR(Signal to Interference power Ratio)が劣化する。基地局は、このSIRを用いて、端末の送信電力を制御する。このため、基地局では、PIMのレベルを正確に把握することが重要となる。
なお、IMのレベルを把握するための手法として、マルチキャリア信号に含まれる複数のキャリア周波数の信号を用いて、IMのレプリカ信号を生成し、IMのレプリカ信号と受信信号との相関値をIMのレベルとして検出する手法が提案されている。
しかしながら、従来技術では、受動相互変調歪に起因した受信品質の劣化を抑制することまでは考慮されていない。
すなわち、従来技術では、単にIMのレプリカ信号と受信信号との相関値を検出するだけであるので、相関値が増大し、受信信号に大きなIMが生じる場合、基地局の受信品質の一つであるSIRが劣化してしまう。同様に、マルチキャリア信号の送信に伴って受信信号にIMの一種であるPIMが生じる場合にも、SIRは劣化する。SIRの劣化は、基地局による端末の送信電力の制御の精度を低下させ、結果として、端末の消費電力を増大させる要因となり、好ましくない。
したがって、受動相互変調歪に起因した受信品質の劣化を抑制することが期待されている。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、受動相互変調歪に起因した受信品質の劣化を抑制することができる無線通信装置を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置は、一つの態様において、生成部と、検出部と、抑圧部とを備える。前記生成部は、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、前記複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する。前記検出部は、前記受動相互変調歪のレプリカ信号と前記受信信号との相関値を検出する。前記抑圧部は、前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号のピークを抑圧する。
本願の開示する無線通信装置の一つの態様によれば、受動相互変調歪に起因した受信品質の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
以下に、本願の開示する無線通信装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。また、実施例において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
図1は、実施例1の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す無線通信システムは、基地局1と、端末2とを有する。
端末2は、基地局1と信号の送受信を行う。端末2の送信電力は、基地局1によって制御される。
基地局1は、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号を端末2へ送信する無線通信装置である。基地局1は、送信制御部11と、PIM確認部12と、通信制御部13と、送信機14と、デュプレクサ15と、受信機16と、受信制御部17とを有する。なお、基地局1は、制御装置と無線装置という2つの別体の装置によって構成され得る。この場合、例えば、送信制御部11と、受信制御部17とは、制御装置であるBBU(Base Band Unit)に収容され、通信制御部13と、送信機14と、デュプレクサ15と、受信機16とは、無線装置であるRRH(Remote Radio Head)に収容される。PIM確認部12は、BBUとRRHとの間に配設される。
送信制御部11は、基地局1の送信電力を決定し、決定した送信電力に応じた振幅を有するベースバンド信号を生成する。そして、送信制御部11は、生成したベースバンド信号にキャリア周波数を乗算してキャリア信号を生成し、生成したキャリア信号をPIM確認部12及び通信制御部13へ出力する。ここで、送信制御部11は、キャリア信号として、キャリア周波数f1の信号(つまり、キャリア信号1)と、キャリア周波数f2の信号(つまり、キャリア信号2)とを生成する。キャリア信号1と、キャリア信号2とは、互いに異なる複数のキャリア周波数の信号の一例である。
また、送信制御部11は、キャリア周波数f1を示す情報と、キャリア周波数f2を示す情報とをPIM確認部12へ出力する。
PIM確認部12は、キャリア信号1とキャリア信号2とを用いて、キャリア信号1とキャリア信号2とを含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレプリカ信号(以下適宜「PIMレプリカ信号」と呼ぶ)を生成する。そして、PIM確認部12は、PIMレプリカ信号と受信信号との相関値を、PIMのレベルとして検出する。
例えば、PIM確認部12は、図2に示すように、PIM周波数算出部21と、比較部22と、PIMレプリカ信号生成部23と、相関値検出部24とを有する。図2は、実施例1のPIM確認部の構成例を示すブロック図である。
PIM周波数算出部21は、送信制御部11から受け取ったキャリア周波数f1と、キャリア周波数f2とを用いて、3次のPIMが発生する周波数(以下適宜「PIM周波数」と呼ぶ)を算出する。PIM周波数は、「2f1−f2」の周波数及び「2f2−f1」の周波数である。PIM周波数算出部21は、算出したPIM周波数を比較部22へ出力する。
比較部22は、PIM周波数算出部21から受け取ったPIM周波数と、受信制御部17から受け取った受信周波数f3とを比較して、PIM周波数と受信周波数f3とが重複するか否かを判定し、その判定の結果をPIMレプリカ信号生成部23へ出力する。ここで、PIM周波数と受信周波数f3とが重複する場合とは、PIM周波数と受信周波数f3とが完全に一致する場合だけでなく、周波数軸に沿ったPIM周波数と受信周波数f3との間隔が所定値未満である場合も含まれる。
PIMレプリカ信号生成部23は、送信制御部11から受け取ったキャリア信号1とキャリア信号2とを用いて、PIMレプリカ信号を生成する。具体的には、PIMレプリカ信号生成部23は、比較部22による判定の結果、PIM周波数(「2f1−f2」の周波数、又は「2f2−f1」の周波数)と受信周波数f3とが重複する場合、PIMレプリカ信号を生成する。すなわち、PIMレプリカ信号の周波数は、PIM周波数となる。PIMレプリカ信号生成部23は、「生成部」の一例である。
例えば、PIMレプリカ信号生成部23は、図3に示すように、2乗部31と、複素共役算出部32と、乗算部33と、スイッチ34と、スイッチ制御部35とを有する。図3は、実施例1のPIMレプリカ信号生成部の一例を示すブロック図である。
スイッチ34は、スイッチ制御部35の制御に従って、送信制御部11から受け取ったキャリア信号1及びキャリア信号2の出力経路を切り替える。すなわち、スイッチ34は、スイッチ制御部35から「第1の切替制御信号」を受け取ると、キャリア信号1を2乗部31へ出力し、かつ、キャリア信号2を複素共役算出部32へ出力する。一方、スイッチ34は、スイッチ制御部35から「第2の切替制御信号」を受け取ると、キャリア信号1を複素共役算出部32へ出力し、かつ、キャリア信号2を2乗部31へ出力する。
スイッチ制御部35は、比較部22による判定の結果に応じて、スイッチ34の切替を制御する。すなわち、スイッチ制御部35は、比較部22による判定の結果、PIM周波数である「2f1−f2」の周波数と受信周波数f3とが重複する場合、上記の「第1の切替制御信号」を用いて、キャリア信号1を2乗部31へ出力し、かつ、キャリア信号2を複素共役算出部32へ出力するように、スイッチ34を制御する。また、スイッチ制御部35は、PIM周波数である「2f2−f1」の周波数と受信周波数f3とが重複する場合、上記の「第2の切替制御信号」を用いて、キャリア信号1を複素共役算出部32へ出力し、かつ、キャリア信号2を2乗部31へ出力するように、スイッチ34を制御する。また、スイッチ制御部35は、「2f1−f2」の周波数及び「2f2−f1」の周波数の両方に受信周波数f3が重複する場合、例えば、以下の処理を行う。まず、スイッチ制御部35は、上記の「第1の切替制御信号」を用いて、キャリア信号1を2乗部31へ出力し、かつ、キャリア信号2を複素共役算出部32へ出力するように、スイッチ34を制御する。続いて、スイッチ制御部35は、上記の「第2の切替制御信号」を用いて、キャリア信号1を複素共役算出部32へ出力し、かつ、キャリア信号2を2乗部31へ出力するように、スイッチ34を制御する。
2乗部31は、スイッチ34から受け取ったキャリア信号1又はキャリア信号2を2乗し、得られた2乗信号を乗算部33へ出力する。
複素共役算出部32は、スイッチ34から受け取ったキャリア信号1又はキャリア信号2の複素共役を求め、得られた複素共役信号を乗算部33へ出力する。
乗算部33は、2乗部31から受け取った2乗信号と、複素共役算出部32から受け取った複素共役信号を乗算してPIMレプリカ信号を生成する。
図2の説明に戻り、相関値検出部24は、PIMレプリカ信号生成部23で生成されたPIMレプリカ信号と、通信制御部13から受け取った受信信号との相関値(以下適宜「PIM相関値」と呼ぶ)を検出し、検出したPIM相関値を送信機14へ出力する。相関値検出部24は、「検出部」の一例である。
図1の説明に戻り、通信制御部13は、送信制御部11から受け取ったキャリア信号1とキャリア信号2とを送信機14へ出力する。また、通信制御部13は、受信機16から受け取った受信信号をPIM確認部12及び受信制御部17へ出力する。
送信機14は、通信制御部13から受け取ったキャリア信号1とキャリア信号2とを合成し、合成後の信号にピーク抑圧を施し、ピーク抑圧が施された信号をデュプレクサ15へ出力する。よって、送信機14から出力される信号は、キャリア信号1とキャリア信号2とを含むマルチキャリア信号となる。また、送信機14から出力される信号は、ピーク抑圧が施されたマルチキャリア信号となる。
例えば、送信機14は、図4に示すように、合成部41と、ピーク抑圧部42と、送信処理部43と、増幅器(Power Amplifier;以下「PA」と呼ぶ)44とを有する。図4は、実施例1の送信器の構成例を示すブロック図である。
合成部41は、キャリア信号1とキャリア信号2とを合成し、得られたマルチキャリア信号をピーク抑圧部42へ出力する。
ピーク抑圧部42は、PIM確認部12から受け取ったPIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。そして、ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号のピークを抑圧する。具体的には、ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合、PIM相関値が閾値を下回るまで、又は、ピーク抑圧後のマルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達するまで、マルチキャリア信号のピークを段階的に抑圧する。マルチキャリア信号のピークが抑圧されることによって、マルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが減少する。なお、ピーク抑圧部42は、PIM相関値に応じてマルチキャリア信号のピークの抑圧量を増減してもよい。
送信処理部43は、ピーク抑圧が施されたマルチキャリア信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施し、無線送信処理が施されたマルチキャリア信号をPA44へ出力する。
PA44は、送信処理部43から受け取ったマルチキャリア信号の電力を増幅し、電力増幅後のマルチキャリア信号をデュプレクサ15へ出力する。
図1の説明に戻り、デュプレクサ15は、アンテナを介した信号の送受信を切り替える。すなわち、デュプレクサ15は、送信機14から受け取ったマルチキャリア信号をアンテナを介して送信し、アンテナから受け取った受信信号を受信機16へ出力する。
受信機16は、デュプレクサ15から受け取った受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、アナログデジタル変換等)を施し、無線受信処理が施された受信信号を通信制御部13へ出力する。
受信制御部17は、端末2からの受信信号を受信するために予め定められた受信帯域の中心周波数を受信周波数f3として決定し、決定した受信周波数f3をPIM確認部12へ出力する。
また、受信制御部17は、通信制御部13から受け取った受信信号のレベルと、PIM確認部12で検出されたPIM相関値、つまり、PIMのレベルとを用いて、基地局1の受信品質の一つであるSIRを算出する。そして、受信制御部17は、SIRを用いて、端末2の送信電力を制御する。よって、PIM相関値が増大し、受信信号に大きなPIMが生じる場合、SIRが劣化する。SIRの劣化は、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度を低下させ、結果として、端末2の消費電力を増大させる要因となる。
これに対して、上述のように、本実施例では、ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号のピークを抑圧する。これにより、マルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが減少する。よって、PIMに起因したSIRの劣化が抑制される。その結果、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度が向上するので、端末2の消費電力の増大が回避される。
次に、実施例1の基地局1の処理動作を説明する。図5は、実施例1の基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
図5に示すように、PIM確認部12のPIM周波数算出部21は、PIM周波数を算出する(S101)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複するか否かを判定する(S102)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複しない場合(S102否定)、処理を終了する。
PIMレプリカ信号生成部23は、比較部22による判定の結果、PIM周波数と受信周波数f3とが重複する場合(S102肯定)、PIMレプリカ信号を生成する(S103)。
相関値検出部24は、PIMレプリカ信号と、受信信号との相関値、つまり、PIM相関値を検出する(S104)。
送信機14のピーク抑圧部42は、PIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S105)。ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値を下回る場合(S105否定)、処理を終了する。
ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合(S105肯定)、マルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達したか否かを判定する(S106)。ピーク抑圧部42は、マルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達した場合(S106肯定)、処理を終了する。
ピーク抑圧部42は、マルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達していない場合(S106否定)、マルチキャリア信号のピークを抑圧し(S107)、処理をステップS105に戻し、ステップS105〜S107を繰り返す。すなわち、ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合、PIM相関値が閾値を下回るまで、又は、ピーク抑圧後のマルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達するまで、マルチキャリア信号のピークを段階的に抑圧する。
以上のように本実施例によれば、基地局1は、PIMレプリカ信号生成部23と、相関値検出部24と、ピーク抑圧部42とを有する。PIMレプリカ信号生成部23は、キャリア周波数f1,f2の信号を用いて、キャリア周波数f1,f2の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレプリカ信号を生成する。相関値検出部24は、PIMのレプリカ信号と受信信号との相関値であるPIM相関値を検出する。ピーク抑圧部42は、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号のピークを抑圧する。
この基地局1の構成により、マルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが減少するので、PIMに起因したSIRの劣化が抑制される。その結果、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度が向上するので、端末2の消費電力の増大が回避される。
実施例2では、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号において互いに隣接する2つのキャリア周波数f1,f2の信号のうち、一方の信号のキャリア帯域幅を他方のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する。
図6は、実施例2の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。図6に示す無線通信システムにおいて、基地局100は、図1に示したPIM確認部12に代えて、PIM確認部112を有する。また、基地局100は、図1に示した送信制御部11に代えて、送信制御部111を有する。
PIM確認部112は、基本的には実施例1のPIM確認部12と同じ機能を有する。すなわち、PIM確認部112は、図2に示した、PIM周波数算出部21と、比較部22と、PIMレプリカ信号生成部23と、相関値検出部24とを有する。さらに、PIM周波数算出部21は、算出したPIM周波数を比較部22及び送信制御部111へ出力する。また、相関値検出部24は、検出したPIM相関値を送信機14及び送信制御部111へ出力する。
送信制御部111は、基本的には実施例1の送信制御部11と同じ機能を有する。さらに、送信制御部111は、PIM確認部112から受け取ったPIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。そして、送信制御部111は、PIM相関値が閾値以上である場合、キャリア信号1,2のうち、一方の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する。例えば、送信制御部111は、キャリア信号1,2のうち、PIM周波数に対してより近いキャリア周波数の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する。
図7は、実施例2の送信制御部によるキャリア帯域幅の変更の説明に供する図である。図7に示すように、キャリア信号1、つまり、キャリア周波数f1の信号と、キャリア信号2、つまり、キャリア周波数f2の信号とは、マルチキャリア信号において互いに隣接するものとする。また、キャリア信号1と、キャリア信号2とは、共にWのキャリア帯域幅を有するものとする。また、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上であるものとする。また、マルチキャリア信号の送信に用いられる帯域幅が、W+X(<2W)であるものとする。このとき、送信制御部111は、キャリア信号1,2のうち、「2f1−f2」に対してより近いキャリア周波数f1の信号のキャリア帯域幅、つまり、キャリア信号1のキャリア帯域幅を、キャリア信号2のキャリア帯域幅「W」よりも狭い帯域幅「X」に変更する。例えば、送信制御部111は、キャリア信号2のキャリア帯域幅「W」の最大周波数、つまり、「f2+W/2」から、キャリア信号1のキャリア帯域幅「W」の最小周波数、つまり、「f1−W/2」へ向かう順番で、使用すべき周波数を選択して帯域幅を変更する。
これにより、キャリア信号1のキャリア帯域幅が「W」から「X」に変更され、端末2からの受信信号に生じるPIMの帯域幅が「PW1」から「PW1」よりも狭い「PW2」に変更される。
次に、実施例2の基地局100の処理動作を説明する。図8は、実施例2の基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
図8に示すように、PIM確認部112のPIM周波数算出部21は、PIM周波数を算出する(S111)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複するか否かを判定する(S112)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複しない場合(S112否定)、処理を終了する。
PIMレプリカ信号生成部23は、比較部22による判定の結果、PIM周波数と受信周波数f3とが重複する場合(S112肯定)、PIMレプリカ信号を生成する(S113)。
相関値検出部24は、PIMレプリカ信号と、受信信号との相関値、つまり、PIM相関値を検出する(S114)。
送信制御部111は、PIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S115)。送信制御部111は、PIM相関値が閾値を下回る場合(S115否定)、処理を終了する。
送信制御部111は、PIM相関値が閾値以上である場合(S115肯定)、キャリア信号1,2のうち、PIM周波数に対してより近いキャリア信号1のキャリア帯域幅をキャリア信号2のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する(S116)。
以上のように本実施例によれば、基地局100は、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号において互いに隣接するキャリア信号1,2のうち、一方の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する。
この基地局100の構成により、マルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMの帯域幅が狭くなるので、PIMに起因したSIRの劣化が抑制される。その結果、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度が向上するので、端末2の消費電力の増大が回避される。
実施例3では、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号に含まれる各信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減する。
図9は、実施例3の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。図9に示す無線通信システムにおいて、基地局200は、図1に示したPIM確認部12に代えて、PIM確認部212を有する。また、基地局200は、図1に示した送信制御部11に代えて、送信制御部211を有する。
PIM確認部212は、基本的には実施例1のPIM確認部12と同じ機能を有する。すなわち、PIM確認部212は、図2に示した、PIM周波数算出部21と、比較部22と、PIMレプリカ信号生成部23と、相関値検出部24とを有する。さらに、PIM周波数算出部21は、算出したPIM周波数を比較部22及び送信制御部211へ出力する。また、相関値検出部24は、検出したPIM相関値を送信機14及び送信制御部211へ出力する。
送信制御部211は、基本的には実施例1の送信制御部11と同じ機能を有する。さらに、送信制御部211は、PIM確認部212から受け取ったPIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。そして、送信制御部211は、PIM相関値が閾値以上である場合、各キャリア信号1,2に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減する。
図10は、実施例3の送信制御部による送信電力の低減の説明に供する図(その1)である。図10の例では、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上である場合を想定する。この場合、送信制御部211は、各キャリア信号1,2に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を一律に所定値だけ低減する。例えば、送信制御部211は、図10に示すように、各キャリア信号1,2に割り当てられたデータチャネル#1〜#3の送信電力を一律に所定値だけ低減する。なお、送信制御部211は、基地局200のセルの範囲に影響を与える制御チャネルの送信電力を現状の値に維持する。
これにより、各キャリア信号1,2に割り当てられたデータチャネル#1〜#3の送信電力が低減され、端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが減少する。
なお、図10の例では、送信制御部211が、各キャリア信号1,2に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を一律に低減する場合を例示したが、開示技術はこれに限定されない。例えば、送信制御部211は、キャリア信号1,2のうち、PIM周波数に対してより近いキャリア周波数の信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減することもできる。
図11は、実施例3の送信制御部による送信電力の低減の説明に供する図(その2)である。図11において、キャリア信号1、つまり、キャリア周波数f1の信号と、キャリア信号2、つまり、キャリア周波数f2の信号とは、マルチキャリア信号において互いに隣接するものとする。また、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上である場合を想定する。この場合、送信制御部211は、キャリア信号1,2のうち、PIM周波数に対してより近いキャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減する。
これにより、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が低減され、端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが、図11の矢印に示すように、減少する。
また、例えば、送信制御部211は、チャネル割り当てを更新することによって、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減することもできる。
図12は、実施例3の送信制御部による送信電力の低減の説明に供する図(その3)である。図12において、キャリア信号1、つまり、キャリア周波数f1の信号と、キャリア信号2、つまり、キャリア周波数f2の信号とは、マルチキャリア信号において互いに隣接するものとする。また、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上である場合を想定する。さらに、図12の左側に示すように、キャリア信号1にチャネル(11),(12)が割り当てられ、かつ、キャリア信号2にチャネル(1)〜(10)が割り当てられたものとする。このような状況の下で、図12の中央に示すように、端末の移動に伴って、チャネル(1)〜(10)のうち、チャネル(10)が空き状態となると、送信制御部211は、以下の処理を行う。すなわち、送信制御部211は、図12の右側に示すように、チャネル(11),(12)のうち、PIM周波数に対してより近いチャネル(12)をチャネル(10)に更新することによって、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を低減する。
これにより、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が低減され、端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが、減少する。
次に、実施例3の基地局200の処理動作を説明する。図13は、実施例3の基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
図13に示すように、PIM確認部212のPIM周波数算出部21は、PIM周波数を算出する(S121)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複するか否かを判定する(S122)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複しない場合(S122否定)、処理を終了する。
PIMレプリカ信号生成部23は、比較部22による判定の結果、PIM周波数と受信周波数f3とが重複する場合(S122肯定)、PIMレプリカ信号を生成する(S123)。
相関値検出部24は、PIMレプリカ信号と、受信信号との相関値、つまり、PIM相関値を検出する(S124)。
送信制御部211は、PIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S125)。送信制御部211は、PIM相関値が閾値を下回る場合(S125否定)、処理を終了する。
送信制御部211は、PIM相関値が閾値以上である場合(S125肯定)、キャリア信号1,2のうち、PIM周波数に対してより近いキャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が予め定められた下限値に達したか否かを判定する(S126)。送信制御部211は、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が予め定められた下限値に達した場合(S126肯定)、処理を終了する。
送信制御部211は、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が予め定められた下限値に達していない場合(S126否定)、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減し(S127)、処理をステップS125に戻す。すなわち、送信制御部211は、PIM相関値が閾値以上である場合、PIM相関値が閾値を下回るまで、又は、キャリア信号1に割り当てられた複数のチャネルの送信電力が下限値に達するまで、複数のチャネルの送信電力を段階的に低減する。
以上のように本実施例によれば、基地局200は、PIM相関値が閾値以上である場合、マルチキャリア信号に含まれる各信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減する。
この基地局200の構成により、マルチキャリア信号の送信に起因して端末2からの受信信号に生じるPIMのレベルが減少するので、PIMに起因したSIRの劣化が抑制される。その結果、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度が向上するので、端末2の消費電力の増大が回避される。
実施例4では、PIM相関値が閾値以上である場合、予め定められた受信帯域において、PIM周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。
図14は、実施例4の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。図14に示す無線通信システムにおいて、基地局300は、図1に示したPIM確認部12に代えて、PIM確認部312を有する。また、基地局300は、図1に示した受信制御部17に代えて、受信制御部317を有する。
PIM確認部312は、基本的には実施例1のPIM確認部12と同じ機能を有する。すなわち、PIM確認部312は、図2に示した、PIM周波数算出部21と、比較部22と、PIMレプリカ信号生成部23と、相関値検出部24とを有する。さらに、PIM周波数算出部21は、算出したPIM周波数を比較部22及び受信制御部317へ出力する。また、相関値検出部24は、検出したPIM相関値を送信機14及び受信制御部317へ出力する。
受信制御部317は、基本的には実施例1の受信制御部17と同じ機能を有する。さらに、受信制御部317は、PIM確認部312から受け取ったPIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。そして、受信制御部317は、PIM相関値が閾値以上である場合、予め定められた受信帯域において、PIM周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。
図15は、実施例4の受信制御部による周波数の選択の説明に供する図(その1)である。図15では、キャリア信号1、つまり、キャリア周波数f1の信号と、キャリア信号2、つまり、キャリア周波数f2の信号とは、マルチキャリア信号において互いに隣接するものとする。また、図15では、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上であるものとする。また、図15では、端末2からの受信信号を受信するために、中心周波数を受信周波数f3とし、Wの帯域幅を有する受信帯域が予め定められているものとする。また、図15では、周波数軸に沿ったPIM周波数「2f1−f2」と受信周波数f3との間隔が所定値未満であるものとする。このような状況の下で、受信制御部317は、予め定められた受信帯域において、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。図15の例では、予め定められた受信帯域において、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も遠い周波数は、「f3−W/2」であり、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も近い周波数は、「f3+W/2」である。このため、受信制御部317は、「f3−W/2」から「f3+W/2」へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。
これにより、PIMのレベルが大きい周波数を可能な限り避けながら、受信信号の受信に用いられる周波数を選択することができる。
図16は、実施例4の受信制御部による周波数の選択の説明に供する図(その2)である。図16では、キャリア信号1、つまり、キャリア周波数f1の信号と、キャリア信号2、つまり、キャリア周波数f2の信号とは、マルチキャリア信号において互いに隣接するものとする。また、図16では、PIM周波数である「2f1−f2」と、受信周波数f3とが重複し、PIM相関値が閾値以上であるものとする。また、図16では、端末2からの受信信号を受信するために、中心周波数を受信周波数f3とし、Wの帯域幅を有する受信帯域が予め定められているものとする。また、図16では、PIM周波数「2f1−f2」と受信周波数f3とが完全に一致しているものとする。このような状況の下で、受信制御部317は、予め定められた受信帯域において、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。図16の例では、予め定められた受信帯域において、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も遠い周波数は、「f3−W/2」又は「f3+W/2」であり、PIM周波数「2f1−f2」に対して最も近い周波数は、「f3」である。このため、受信制御部317は、「f3−W/2」又は「f3+W/2」から「f3」へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。
これにより、PIMのレベルが大きい周波数を可能な限り避けながら、受信信号の受信に用いられる周波数を選択することができる。
次に、実施例4の基地局300の処理動作を説明する。図17は、実施例4の基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
図17に示すように、PIM確認部312のPIM周波数算出部21は、PIM周波数を算出する(S131)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複するか否かを判定する(S132)。比較部22は、PIM周波数と受信周波数f3とが重複しない場合(S132否定)、処理を終了する。
PIMレプリカ信号生成部23は、比較部22による判定の結果、PIM周波数と受信周波数f3とが重複する場合(S132肯定)、PIMレプリカ信号を生成する(S133)。
相関値検出部24は、PIMレプリカ信号と、受信信号との相関値、つまり、PIM相関値を検出する(S134)。
受信制御部317は、PIM相関値が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S135)。受信制御部317は、PIM相関値が閾値を下回る場合(S135否定)、処理を終了する。
受信制御部317は、PIM相関値が閾値以上である場合(S135肯定)、予め定められた受信帯域において、PIM周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する(S136)。
以上のように本実施例によれば、基地局300は、PIM相関値が閾値以上である場合、予め定められた受信帯域において、PIM周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、受信信号の受信に用いられる周波数を選択する。
この基地局300の構成により、PIMのレベルが大きい周波数を可能な限り避けながら、受信信号の受信に用いられる周波数を選択することができるので、PIMに起因したSIRの劣化を抑制することができる。その結果、受信制御部17による端末2の送信電力の制御の精度が向上するので、端末2の消費電力の増大が回避される。
[他の実施例]
上記実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
上記実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
また、上記の実施例1から実施例4では、マルチキャリア信号のピーク抑圧、キャリア帯域幅の変更、送信電力の低減、及び、受信信号の受信に用いられる周波数の選択を個別に実施する場合を例示したが、これらの実施例は組み合わせて実施することもできる。
また、上記の実施例1から実施例4では、PIM確認部12,112,212,312が、BBUとRRHとの間に配設される場合を例示したが、開示技術はこれには限られない。例えば、PIM確認部は、BBU又はRRHに収容されてもよい。
1、100、200、300 基地局
12、112、212、312 PIM確認部
23 PIMレプリカ信号生成部
24 相関値検出部
42 ピーク抑圧部
11、111、211 送信制御部
17、317 受信制御部
12、112、212、312 PIM確認部
23 PIMレプリカ信号生成部
24 相関値検出部
42 ピーク抑圧部
11、111、211 送信制御部
17、317 受信制御部
Claims (10)
- 互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、前記複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する生成部と、
前記受動相互変調歪のレプリカ信号と前記受信信号との相関値を検出する検出部と、
前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号のピークを抑圧する抑圧部と
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 前記抑圧部は、前記相関値が閾値以上である場合、前記相関値が前記閾値を下回るまで、又は、ピーク抑圧後の前記マルチキャリア信号のピークの値が予め定められた下限値に達するまで、前記マルチキャリア信号のピークを段階的に抑圧することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号において互いに隣接する2つのキャリア周波数の信号のうち、一方の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する第1制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
- 前記第1制御部は、前記2つのキャリア周波数の信号のうち、前記受動相互変調歪の周波数に対してより近いキャリア周波数の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
- 前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号に含まれる各キャリア周波数の信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を低減する第2制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信装置。
- 前記第2制御部は、前記マルチキャリア信号において互いに隣接する2つのキャリア周波数の信号のうち、前記受動相互変調歪の周波数に対してより近いキャリア周波数の信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減することを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
- 前記相関値が閾値以上である場合、予め定められた受信帯域において、前記受動相互変調歪の周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、前記受信信号の受信に用いられる周波数を選択する第3制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信装置。
- 互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、前記複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する生成部と、
前記受動相互変調歪のレプリカ信号と前記受信信号との相関値を検出する検出部と、
前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号において互いに隣接する2つのキャリア周波数の信号のうち、一方の信号のキャリア帯域幅を他方の信号のキャリア帯域幅よりも狭い帯域幅に変更する制御部と
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、前記複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する生成部と、
前記受動相互変調歪のレプリカ信号と前記受信信号との相関値を検出する検出部と、
前記相関値が閾値以上である場合、前記マルチキャリア信号に含まれる各キャリア周波数の信号に割り当てられた複数のチャネルの送信電力を個別に低減する制御部と
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 互いに異なる複数のキャリア周波数の信号を用いて、前記複数のキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号の送信に起因して端末からの受信信号に生じる受動相互変調歪のレプリカ信号を生成する生成部と、
前記受動相互変調歪のレプリカ信号と前記受信信号との相関値を検出する検出部と、
前記相関値が閾値以上である場合、予め定められた受信帯域において、前記受動相互変調歪の周波数に対して最も遠い周波数から最も近い周波数へ向かう順番に、前記受信信号の受信に用いられる周波数を選択する制御部と
を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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