JP2017027714A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制可能なコネクタを提供する。
【解決手段】本発明のコネクタ1Aは、第1接点部12を有するオス端子10Aと、このオス端子10Aを収容し、オス端子10Aが挿入される際に第1接点部12と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部22を有するメス端子20Aとを備えたコネクタ1Aであって、第1接点部12の表面に第1元素からなる第1表面処理層15が形成され、第2接点部22の表面に第2元素からなる第2表面処理層25が形成され、前記第1元素と前記第2元素とは相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のコネクタ1Aは、第1接点部12を有するオス端子10Aと、このオス端子10Aを収容し、オス端子10Aが挿入される際に第1接点部12と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部22を有するメス端子20Aとを備えたコネクタ1Aであって、第1接点部12の表面に第1元素からなる第1表面処理層15が形成され、第2接点部22の表面に第2元素からなる第2表面処理層25が形成され、前記第1元素と前記第2元素とは相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせである。
【選択図】図1
Description
本発明は、オス端子とメス端子の凝着によりオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制可能なコネクタに関する。
従来、電線に接続されるオス端子と、電線に接続され、前記オス端子が挿入されるメス端子と、を備えたコネクタは、自動車のワイヤーハーネス用途に多く用いられている。例えば、特許文献1には、オス端子とメス端子とを備え、オス端子の接点部及びメス端子の弾性接触片の接点部にAg層が形成され、オス端子の滑り部にAgよりも硬くかつAgとの相互溶解度が0.1%以下の相互溶解性が低い金属層が形成されたコネクタが記載されている。しかし、このコネクタは、微摺動を抑制する形状になっていないため、オス端子とメス端子との間に微摺動が生じやすい。
また、特許文献2には、微摺動を抑制する構造として、基板のスルーホールにプレスフィット端子が圧入状態で挿入されてなるプレスフィット端子と基板の接続構造が記載されている。この接続構造は、プレスフィット端子の少なくとも一部に端子めっき層が設けられ、端子めっき層とスルーホールめっき層の金属に相互溶解度の高い組み合わせを選択したものである。特許文献2に記載された接続構造によれば、スルーホールとプレスフィット端子の界面で金属凝着が生じ、プレスフィット端子の保持力が高い。
しかしながら、特許文献2に記載されたプレスフィット端子の接続構造は、プレスフィット端子がスルーホール中で周方向に回転する、すなわちオス端子の周方向の微摺動が生じるおそれがある。また、特許文献2に記載された接続構造は、端子の一方が基板のスルーホールであるため、電線同士を接続する自動車用途のコネクタに適した構造でない。
このため、従来、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制可能なコネクタは知られていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るコネクタは、第1接点部を有するオス端子と、このオス端子を収容し、前記オス端子が挿入される際に前記第1接点部と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部を有するメス端子とを備えたコネクタであって、前記第1接点部の表面に第1元素からなる第1表面処理層が形成され、前記第2接点部の表面に第2元素からなる第2表面処理層が形成され、前記第1元素と前記第2元素とは相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせであることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るコネクタは、前記第1接点部は、前記オス端子のオス端子本体の幅広平坦部の少なくとも一部に形成され、前記第2接点部は、メス端子本体から突出した突出部の少なくとも一部に形成されることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係るコネクタは、前記第1接点部は、前記メス端子への挿入方向に沿って前記オス端子のオス端子本体の表面に形成された溝部の少なくとも一部に形成され、前記第2接点部は、前記溝部と嵌合するように前記メス端子のメス端子本体から突出した嵌合突出部の少なくとも一部に形成されることを特徴とする。
本発明に係るコネクタによれば、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
以下、本実施形態のコネクタについて具体的に説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るコネクタについて説明する。図1は、第1の実施形態に係るコネクタの断面図である。図2は、第1の実施形態に係るコネクタのオス端子の挿入前の状態を示す断面図である。図3は、図1のA−A線に沿った横断面図である。
第1の実施形態に係るコネクタについて説明する。図1は、第1の実施形態に係るコネクタの断面図である。図2は、第1の実施形態に係るコネクタのオス端子の挿入前の状態を示す断面図である。図3は、図1のA−A線に沿った横断面図である。
図1及び2に示すように、コネクタ1A(1)は、第1接点部12を有する平板状のオス端子10A(10)と、このオス端子10Aを収容し、前記オス端子10Aが挿入される際に前記第1接点部12と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部22を有するメス端子20A(20)とを備える。
(オス端子)
オス端子10Aでは、第1接点部12がオス端子本体11の幅広平坦部17の少なくとも一部に形成される。ここで第1接点部12とは、オス端子本体11のうち、メス端子20Aへの挿脱時にメス端子20Aの第2接点部22と摺動する部分を意味する。図1〜3に示すように、オス端子10Aでは、第1接点部12が、オス端子本体11の幅広平坦部17の全面に形成される。しかし、第1接点部12は、幅広平坦部17の一部のみに形成されていてもよい。
オス端子10Aでは、第1接点部12がオス端子本体11の幅広平坦部17の少なくとも一部に形成される。ここで第1接点部12とは、オス端子本体11のうち、メス端子20Aへの挿脱時にメス端子20Aの第2接点部22と摺動する部分を意味する。図1〜3に示すように、オス端子10Aでは、第1接点部12が、オス端子本体11の幅広平坦部17の全面に形成される。しかし、第1接点部12は、幅広平坦部17の一部のみに形成されていてもよい。
オス端子10Aでは、オス端子本体11の図1中の上下方向にある2つの幅広平坦部17のそれぞれに第1接点部12が形成される。オス端子10Aの第1接点部12の表面の少なくとも一部には、第1元素からなる第1表面処理層15が形成される。図1〜3に示すように、オス端子10Aでは、第1表面処理層15が、第1接点部12の全面に形成される。しかし、第1表面処理層15は、第1接点部12の一部のみに形成されていてもよい。
図3に示すように、図1のA−A線に沿ったオス端子10Aの横断面は、略矩形状になっている。オス端子10Aの上下両面には、第1元素からなる第1表面処理層15が形成される。
第1元素としては、In、Pb、C、Sn、Cd、Mg、Zn、Al、Ag、Au、Cu、Si、Ti、Zr、Pt、Nb、Fe、Ni、Co、Cr、Mo又はWが用いられる。なお、Cは金属元素ではないが、便宜上、第1元素に含める。
(メス端子)
メス端子20Aでは、第2接点部22が、メス端子本体21から、収容されるオス端子10A側に突出した突出部27の少なくとも一部に形成される。ここで、突出部27とは、オス端子10Aの第1接点部12と摺動するために、メス端子本体21から、挿入されたオス端子10A側に突出した部分を意味する。また、第2接点部22とは、メス端子本体21のうち、オス端子10Aの挿脱時にオス端子10Aの第1接点部12と摺動する部分を意味する。図1〜3に示すように、メス端子20Aでは、第2接点部22が、メス端子本体21(21A1、21A2)の突出部27の全面に形成される。しかし、第2接点部22は、突出部27の一部のみに形成されていてもよい。
メス端子20Aでは、第2接点部22が、メス端子本体21から、収容されるオス端子10A側に突出した突出部27の少なくとも一部に形成される。ここで、突出部27とは、オス端子10Aの第1接点部12と摺動するために、メス端子本体21から、挿入されたオス端子10A側に突出した部分を意味する。また、第2接点部22とは、メス端子本体21のうち、オス端子10Aの挿脱時にオス端子10Aの第1接点部12と摺動する部分を意味する。図1〜3に示すように、メス端子20Aでは、第2接点部22が、メス端子本体21(21A1、21A2)の突出部27の全面に形成される。しかし、第2接点部22は、突出部27の一部のみに形成されていてもよい。
メス端子20Aは、挿入されたオス端子10Aの第1接点部12と電気的に接続しつつオス端子10Aを収容可能になっている。このため、メス端子20Aの第2接点部22は、オス端子10Aの2つの第1接点部12と摺動可能なように2か所設けられている。
メス端子20Aの第2接点部22の表面の少なくとも一部には、第2元素からなる第2表面処理層25が形成される。図1〜3に示すように、メス端子20Aでは、第2表面処理層25が、第2接点部22の全面に形成される。しかし、第2表面処理層25は、第2接点部22の一部のみに形成されていてもよい。
図3に示すように、図1のA−A線に沿ったメス端子20Aの横断面は、略矩形状になっている。メス端子20Aの表面のうち、オス端子10Aの2つの第1表面処理層15に対向する面には、2つの第2元素からなる第2表面処理層25が形成される。
第2元素としては、第1元素と同様の、In、Pb、C、Sn、Cd、Mg、Zn、Al、Ag、Au、Cu、Si、Ti、Zr、Pt、Nb、Fe、Ni、Co、Cr、Mo又はWが用いられる。
(第1元素と第2元素との組み合わせ)
オス端子10Aの第1表面処理層15を構成する第1元素と、メス端子20Aの第2表面処理層25を構成する第2元素とは、相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせとする。ここで、相互溶解度とは、2つの液体物質が互いに飽和して2液相が平衡を保っているとき、各液相におけるもう一つの成分の液体の溶解度を意味する。第1元素と第2元素との相互溶解度が1質量%以上であると、第1表面処理層15と第2表面処理層25とが凝着する。これにより、オス端子10Aとメス端子20Aとのオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
オス端子10Aの第1表面処理層15を構成する第1元素と、メス端子20Aの第2表面処理層25を構成する第2元素とは、相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせとする。ここで、相互溶解度とは、2つの液体物質が互いに飽和して2液相が平衡を保っているとき、各液相におけるもう一つの成分の液体の溶解度を意味する。第1元素と第2元素との相互溶解度が1質量%以上であると、第1表面処理層15と第2表面処理層25とが凝着する。これにより、オス端子10Aとメス端子20Aとのオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
図4に、第1元素と第2元素との組み合わせと、相互溶解度との関係を示す。図4中、○は相互溶解度が100質量%、△は相互溶解度が1質量%以上100質量%未満、■は相互溶解度が0.1質量%以上1質量%未満、▲は相互溶解度が0質量%を超え0.1質量%未満、●は相互溶解度が0質量%となる組み合わせである。
第1元素と第2元素との組み合わせは、図4中の○及び△の組み合わせであることが好ましい。図4は、元素A−元素B間の相互溶解度の度合いを示す表である。図4に示す元素Aと元素Bとの組み合わせ(元素A−元素B)を第1の実施形態に係るコネクタ1Aに適用する場合、オス端子10Aの第1表面処理層15の第1元素を元素Aとしメス端子20Aの第2表面処理層25の第2元素を元素Bとする組み合わせ、又は上記第1元素を元素Bとし上記第2元素を元素Aとする組み合わせ、として適用する。
図4に示されるように相互溶解度が100質量%の組み合わせ(○)は、元素Aと元素Bとが同一元素の組み合わせである。また、相互溶解度が1質量%以上100質量%未満の組み合わせ(△)は、In、Pb、C、Sn、Cd、Mg、Zn、Al、Ag、Au、Cu、Si、Ti、Zr、Pt、Nb、Fe、Ni、Co、Cr、Mo又はWと、図4に△で示される特定の金属元素との組み合わせである。
図4に示されるように、相互溶解度が1質量%以上100質量%未満の元素Aと元素Bとの組み合わせ(元素A−元素B)としては、たとえば、(Ag−Sn)、(Ag−In)が挙げられる。組み合わせ(元素A−元素B)が(Ag−Sn)の場合、コネクタ1Aでは、オス端子10Aの第1表面処理層15の第1元素をAgかつメス端子20Aの第2表面処理層25の第2元素をSnとする組み合わせ、又は上記第1元素をSnかつ上記第2元素をAgとする組み合わせとする。
(作用)
コネクタ1Aの作用について説明する。はじめに、図2に示すように、コネクタ1Aのオス端子10Aとメス端子20Aとが接続されていない状態から、オス端子10Aを図2中の符号Xの方向に移動させてメス端子20A内に挿入する。オス端子10Aがメス端子20A内に挿入されると、オス端子10Aの第1接点部12の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部22の第2表面処理層25に対して摺動する。第1表面処理層15を構成する第1元素と第2表面処理層25を構成する第2元素とは相互溶解度が1質量%以上の組み合わせであるため、上記摺動により、第1表面処理層15と第2表面処理層25とが凝着する。このようにオス端子10Aとメス端子20Aとが凝着するため、コネクタ1Aによればオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
コネクタ1Aの作用について説明する。はじめに、図2に示すように、コネクタ1Aのオス端子10Aとメス端子20Aとが接続されていない状態から、オス端子10Aを図2中の符号Xの方向に移動させてメス端子20A内に挿入する。オス端子10Aがメス端子20A内に挿入されると、オス端子10Aの第1接点部12の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部22の第2表面処理層25に対して摺動する。第1表面処理層15を構成する第1元素と第2表面処理層25を構成する第2元素とは相互溶解度が1質量%以上の組み合わせであるため、上記摺動により、第1表面処理層15と第2表面処理層25とが凝着する。このようにオス端子10Aとメス端子20Aとが凝着するため、コネクタ1Aによればオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
(効果)
コネクタ1Aによれば、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
コネクタ1Aによれば、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係るコネクタについて説明する。図5は、第2の実施形態に係るコネクタの断面図である。図6は、第2の実施形態に係るコネクタのオス端子の挿入前の状態を示す断面図である。図7は、図4のB−B線に沿った横断面図である。
第2の実施形態に係るコネクタについて説明する。図5は、第2の実施形態に係るコネクタの断面図である。図6は、第2の実施形態に係るコネクタのオス端子の挿入前の状態を示す断面図である。図7は、図4のB−B線に沿った横断面図である。
図5及び6に示すように、コネクタ1B(1)は、第1接点部12を有するオス端子10B(10)と、このオス端子10Bを収容し、前記オス端子10Bが挿入される際に前記第1接点部12と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部22を有するメス端子20B(20)とを備える。
第2の実施形態に係るコネクタ1Bは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのオス端子10A及びメス端子20Aに代えて、オス端子10B及びメス端子20Bを用いたものである。具体的には、コネクタ1Bは、オス端子として、溝部14を有するオス端子10Bを用いる。また、コネクタ1Bは、メス端子として、オス端子10Bの溝部14と嵌合する嵌合突出部28を有するメス端子20Bを用いる。第2の実施形態に係るコネクタ1Bにおいて、第1の実施形態に係るコネクタ1Aと同一の部材には同一の符号を付し、部材及び作用の説明を省略又は簡略化する。
(オス端子)
オス端子10Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのオス端子10Aと同様に、第1接点部12がオス端子本体11の幅広平坦部17の少なくとも一部に形成される。オス端子10Bでは、オス端子本体11の図5中の上側方向にある1つの幅広平坦部17に第1接点部12が形成される。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第1接点部12が、オス端子本体11の図5中の上側方向にある1つの幅広平坦部17の全面に形成される。しかし、第1接点部12は、幅広平坦部17の一部のみに形成されていてもよい。
オス端子10Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのオス端子10Aと同様に、第1接点部12がオス端子本体11の幅広平坦部17の少なくとも一部に形成される。オス端子10Bでは、オス端子本体11の図5中の上側方向にある1つの幅広平坦部17に第1接点部12が形成される。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第1接点部12が、オス端子本体11の図5中の上側方向にある1つの幅広平坦部17の全面に形成される。しかし、第1接点部12は、幅広平坦部17の一部のみに形成されていてもよい。
また、オス端子10Bのうち図5中の下側方向にある他の幅広平坦部17には、メス端子20Bへの挿入方向に沿ってオス端子10Bのオス端子本体11の表面に形成された溝部14の少なくとも一部に、第1接点部16が形成される。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第1接点部16が、溝部14と幅広平坦部17とを含む領域の全面に形成される。しかし、第1接点部16は、溝部14の少なくとも一部に形成されていればよく、溝部14の全体や幅広平坦部17に形成されることは必須ではない。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、溝部14の横断面形状が、半円状になっている。しかし、溝部14の横断面形状は特に限定されるものでなく、矩形状、三角状等の他の形状であってもよい。
このように、オス端子10Bは、一方の幅広平坦部17に第1接点部12を有し、他方の幅広平坦部17に第1接点部16を有するため、2種類の第1接点部を有する。第1接点部16は、オス端子本体11のうち、メス端子20Bへの挿脱時にメス端子20Bの第2接点部26と摺動する部分である。第1接点部16は第1接点部12と同様の作用を有する。
また、オス端子10Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのオス端子10Aと同様に、オス端子10Bの第1接点部12の表面の少なくとも一部に、第1元素からなる第1表面処理層15が形成される。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第1接点部12の表面に形成される第1表面処理層15が、第1接点部12の全面に形成される。しかし、第1表面処理層15は、第1接点部12の一部のみに形成されていてもよい。
さらに、オス端子10Bでは、オス端子10Bの第1接点部16の表面の少なくとも一部に、第1元素からなる第1表面処理層15が形成される。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第1接点部16の表面に形成される第1表面処理層15が、第1接点部16の全面に形成される。しかし、第1接点部16の表面に形成される第1表面処理層15は、第1接点部16の一部のみに形成されていてもよい。
オス端子10Bの第1表面処理層15を構成する第1元素は、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのオス端子10Aと同じであるため、説明を省略する。
(メス端子)
メス端子20Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのメス端子20Aと同様に、第2接点部22が、メス端子本体21から、収容されるオス端子10B側に突出した突出部27の少なくとも一部に形成される。メス端子20Bでは、メス端子本体21(21B1、21B2)のうち、図5中の上側方向にある1つのメス端子本体21B1に第2接点部22が形成される。図5〜7に示すように、メス端子20Bでは、第2接点部22が、メス端子本体21B1の突出部27の全面に形成される。しかし、第2接点部22は、突出部27の一部のみに形成されていてもよい。
メス端子20Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのメス端子20Aと同様に、第2接点部22が、メス端子本体21から、収容されるオス端子10B側に突出した突出部27の少なくとも一部に形成される。メス端子20Bでは、メス端子本体21(21B1、21B2)のうち、図5中の上側方向にある1つのメス端子本体21B1に第2接点部22が形成される。図5〜7に示すように、メス端子20Bでは、第2接点部22が、メス端子本体21B1の突出部27の全面に形成される。しかし、第2接点部22は、突出部27の一部のみに形成されていてもよい。
また、メス端子20Bのうち図5中の下側方向にある他のメス端子本体21(21B2)には、オス端子10Bの溝部14と嵌合するようにメス端子20Bのメス端子本体21B2から突出した嵌合突出部28の少なくとも一部に、第2接点部26が形成される。ここで、嵌合突出部28とは、オス端子10Bの溝部14と嵌合するとともにオス端子10Bの第1接点部16と摺動するために、メス端子本体21から、挿入されたオス端子10B側に突出した部分を意味する。図5〜7に示すように、オス端子10Bでは、第2接点部26が、嵌合突出部28の全面に形成される。しかし、第2接点部26は、少なくとも嵌合突出部28のうちオス端子10Bの溝部14と嵌合する部分に形成されていればよい。第2接点部26の横断面形状は、オス端子10Bの溝部14と嵌合する形状である限り特に限定されない。
このように、メス端子20Bは、一方のメス端子本体21(21B1)に第2接点部22を有し、他方のメス端子本体21(21B2)に第2接点部26を有するため、2種類の第2接点部を有する。第2接点部26は、メス端子本体21のうち、オス端子10Bの挿脱時にオス端子10Bの第1接点部16と摺動する部分である。第2接点部26は第2接点部22と同様の作用を有する。
また、メス端子20Bでは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのメス端子20Aと同様に、メス端子20Bの第2接点部22の表面の少なくとも一部に、第2元素からなる第2表面処理層25が形成される。図5〜7に示すように、メス端子20Bでは、第2接点部22の表面に形成される第2表面処理層25が、第2接点部22の全面に形成される。しかし、第2接点部22の表面に形成される第2表面処理層25は、第2接点部22の一部のみに形成されていてもよい。
さらに、メス端子20Bでは、メス端子20Bの第2接点部26の表面の少なくとも一部に、第2元素からなる第2表面処理層25が形成される。図5〜7に示すように、メス端子20Bでは、第2接点部26の表面に形成される第2表面処理層25が、第2接点部26の全面に形成される。しかし、第2表面処理層25は、第2接点部26の一部のみに形成されていてもよい。
メス端子20Bの第2表面処理層25を構成する第2元素は、第1の実施形態に係るコネクタ1Aのメス端子20Aと同じであるため、説明を省略する。
(第1元素と第2元素との組み合わせ)
オス端子10Bの第1表面処理層15を構成する第1元素と、メス端子20Bの第2表面処理層25を構成する第2元素とは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aと同様に、相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせになっている。第1元素と第2元素との組み合わせは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aにおける第1元素と第2元素との組み合わせと同様であるため、説明を省略する。
オス端子10Bの第1表面処理層15を構成する第1元素と、メス端子20Bの第2表面処理層25を構成する第2元素とは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aと同様に、相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせになっている。第1元素と第2元素との組み合わせは、第1の実施形態に係るコネクタ1Aにおける第1元素と第2元素との組み合わせと同様であるため、説明を省略する。
(作用)
コネクタ1Bの作用について説明する。はじめに、図6に示すように、コネクタ1Bのオス端子10Bとメス端子20Bとが接続されていない状態から、オス端子10Bを図6中の符号Xの方向に移動させてメス端子20B内に挿入する。オス端子10Bがメス端子20B内に挿入されると、オス端子10Bの第1接点部12の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部22の第2表面処理層25に対して摺動し、オス端子10Bの第1接点部16の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部26の第2表面処理層25に対して摺動する。第1表面処理層15を構成する第1元素と第2表面処理層25を構成する第2元素とは相互溶解度が1質量%以上の組み合わせであるため、上記摺動により、第1接点部12の第1表面処理層15と第2接点部22の第2表面処理層25とが凝着するとともに、第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25とが凝着する。このようにオス端子10Bとメス端子20Bとが凝着するため、コネクタ1Bによればオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
コネクタ1Bの作用について説明する。はじめに、図6に示すように、コネクタ1Bのオス端子10Bとメス端子20Bとが接続されていない状態から、オス端子10Bを図6中の符号Xの方向に移動させてメス端子20B内に挿入する。オス端子10Bがメス端子20B内に挿入されると、オス端子10Bの第1接点部12の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部22の第2表面処理層25に対して摺動し、オス端子10Bの第1接点部16の第1表面処理層15が、メス端子20Aの第2接点部26の第2表面処理層25に対して摺動する。第1表面処理層15を構成する第1元素と第2表面処理層25を構成する第2元素とは相互溶解度が1質量%以上の組み合わせであるため、上記摺動により、第1接点部12の第1表面処理層15と第2接点部22の第2表面処理層25とが凝着するとともに、第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25とが凝着する。このようにオス端子10Bとメス端子20Bとが凝着するため、コネクタ1Bによればオス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。
(効果)
コネクタ1Bによれば、第1の実施形態に係るコネクタ1Aと同様に、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。また、コネクタ1Bは、オス端子10Bの溝部14に形成された第1接点部16と、メス端子20Bの嵌合突出部28に形成された第2接点部26とが嵌合しつつ、第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25とが凝着するため、第1の実施形態に係るコネクタ1Aに比較して、端子の周方向の微摺動をより抑制することができる。
コネクタ1Bによれば、第1の実施形態に係るコネクタ1Aと同様に、オス端子挿入方向及びオス端子の周方向の微摺動を抑制することができる。また、コネクタ1Bは、オス端子10Bの溝部14に形成された第1接点部16と、メス端子20Bの嵌合突出部28に形成された第2接点部26とが嵌合しつつ、第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25とが凝着するため、第1の実施形態に係るコネクタ1Aに比較して、端子の周方向の微摺動をより抑制することができる。
なお、本発明では、上記第1及び第2の実施形態に係るコネクタ1A、1Bの変形例を用いることができる。
具体的には、第1の変形例として、図5〜7に示す第2の実施形態に係るコネクタ1Bにおいて、第1接点部12及び第2接点部22を形成しつつ、第1接点部12の第1表面処理層15及び第2接点部22の第2表面処理層25を形成しない構成が挙げられる。
第1の変形例の作用は、第1接点部12の第1表面処理層15と第2接点部22の第2表面処理層25とが凝着しない以外は、第2の実施形態に係るコネクタ1Bと同様である。第1の変形例によれば、第1接点部12の第1表面処理層15と第2接点部22の第2表面処理層25とを形成するコストを削減することができる。
また、第2の変形例として、第2の実施形態に係るコネクタ1Bにおいて、第1接点部12及び第2接点部22に代えて、第2の実施形態に係るコネクタ1Bの第1接点部16及び第2接点部26を形成する構成が挙げられる。第2の変形例では、オス端子の図5における上下方向の2か所の幅広平坦部17にそれぞれ溝部14が形成され、これらの溝部14に第1接点部16及びその第1表面処理層15が設けられる。そして、第2の変形例のメス端子にはオス端子の2か所の第1接点部16及びその第1表面処理層15と嵌合しつつ摺動する第1接点部16及びその第2接点部26がメス端子の図5における上下方向の2か所に設けられる。
第2の変形例の作用は、第1接点部12の第1表面処理層15と第2接点部22の第2表面処理層25との凝着作用に代えて、図5における上下方向の2か所において、第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25との凝着作用が発現する以外は、第2の実施形態に係るコネクタ1Bと同様である。第2の変形例によれば、溝部14に形成された第1接点部16の第1表面処理層15と第2接点部26の第2表面処理層25との凝着作用が図5における上下方向の2か所において発現するため、第2の実施形態に係るコネクタ1Bに比較して、端子の周方向の微摺動をより抑制することができる。
1A、1B コネクタ
10A、10B オス端子
11 オス端子本体
12、16 第1接点部
14 溝部
15 第1表面処理層
17 幅広平坦部
20A、20B メス端子
21 メス端子本体
22、26 第2接点部
25 第2表面処理層
27 突出部
28 嵌合突出部
10A、10B オス端子
11 オス端子本体
12、16 第1接点部
14 溝部
15 第1表面処理層
17 幅広平坦部
20A、20B メス端子
21 メス端子本体
22、26 第2接点部
25 第2表面処理層
27 突出部
28 嵌合突出部
Claims (3)
- 第1接点部を有するオス端子と、このオス端子を収容し、前記オス端子が挿入される際に前記第1接点部と摺動しかつ電気的に接続される第2接点部を有するメス端子とを備えたコネクタであって、
前記第1接点部の表面に第1元素からなる第1表面処理層が形成され、
前記第2接点部の表面に第2元素からなる第2表面処理層が形成され、
前記第1元素と前記第2元素とは相互溶解度が1質量%以上になる組み合わせであることを特徴とするコネクタ。 - 前記第1接点部は、前記オス端子のオス端子本体の幅広平坦部の少なくとも一部に形成され、
前記第2接点部は、メス端子本体から突出した突出部の少なくとも一部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記第1接点部は、前記メス端子への挿入方向に沿って前記オス端子のオス端子本体の表面に形成された溝部の少なくとも一部に形成され、
前記第2接点部は、前記溝部と嵌合するように前記メス端子のメス端子本体から突出した嵌合突出部の少なくとも一部に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143596A JP2017027714A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015143596A JP2017027714A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017027714A true JP2017027714A (ja) | 2017-02-02 |
Family
ID=57950590
Family Applications (1)
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JP2015143596A Pending JP2017027714A (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017027714A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020047500A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 矢崎総業株式会社 | 端子嵌合構造 |
-
2015
- 2015-07-21 JP JP2015143596A patent/JP2017027714A/ja active Pending
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JP2020047500A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 矢崎総業株式会社 | 端子嵌合構造 |
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