JP2017026561A - 筐体、装置、照明装置、同軸照明装置及び筐体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な放熱性能を備えつつ、製造コストが低い筐体、特に、こうした筐体を備える照明装置、同軸照明装置を提供する。
【解決手段】発熱体を配置するための第1の壁面部、及び、第1の壁面と共に発熱体を囲うように配置されるための第2の壁面部を備え、第2の壁面部は樹脂からなり、第1の壁面部は、樹脂よりも熱伝導性が高い材料からなる筐体。
【選択図】図1
【解決手段】発熱体を配置するための第1の壁面部、及び、第1の壁面と共に発熱体を囲うように配置されるための第2の壁面部を備え、第2の壁面部は樹脂からなり、第1の壁面部は、樹脂よりも熱伝導性が高い材料からなる筐体。
【選択図】図1
Description
本発明は、筐体に関し、特に、同軸照明装置等の筐体に関する。
同軸照明は、対象物に照射する照明の光軸と、その対象物を観察するカメラの光軸とを一致させる照明の方式である。同軸照明によれば、照明の光軸とカメラの光軸が一致するため、カメラは対象物の表面での正反射光を捉えることができる。このため、同軸照明によれば、拡散反射光ではよく見えない対象物表面の欠陥や異物等を捉えることができる。
同軸照明装置は光源と同軸照明を行うための光学系を備える装置である。光源としては、例えばLED(Light Emitting Diode)、半導体レーザー等の発光素子、ハロゲンランプ等の電球を用いる。光学系は例えばハーフミラーを用いて照明の光軸とカメラの光軸を一致させる。
通常、同軸照明装置の筐体は金属板からなる。これは、光源から発する熱を放熱する上で好適なためである。一般に高輝度の光源は高熱を発するので、同軸照明装置のように高輝度の光源を備える照明装置では特に、筐体に放熱性、耐熱性が求められる。このため、この種の照明装置の筐体には金属が一般的に用いられている。
従来の同軸照明装置の一例が特許文献1に記載されている。尚、特許文献1には、同軸照明装置の筐体として筒体11が記載されているが、筒体11が何でできているかについては記載されていない。
金属製の筐体は、光源からの放熱の観点で有利なものの、例えば樹脂と比較して製造コストが高くなる。しかし、樹脂のみからなる一般的な筐体では、光源からの発熱を十分に放熱することができない。また、照明装置以外にも、様々な発熱体を内蔵し、その放熱のために金属製の筐体を採用する装置が存在する。こうした装置では筐体の製造コストを下げることが難しかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、十分な放熱性能を備えつつ、製造コストが低い筐体、特に、こうした筐体を備える照明装置、同軸照明装置を提供することである。
発明者は照明装置のコストダウンを図るため検討を重ねた。その結果、光源の背面を含む筐体の一部を金属板等の放熱性の高い部材で囲い、他の部分を樹脂で囲う筐体構造を採用することにより、筐体の大半を製造コストが安価な樹脂を用いて構成しつつも、光源が発する熱を十分に放熱することが可能であるとの知見を得た。
本発明はこの知見に基づいてなされたものである。上述の課題を解決するため、本発明は、その一態様として、発熱体を配置するための第1の壁面部、及び、第1の壁面と共に発熱体を囲うように配置されるための第2の壁面部を備え、第2の壁面部は樹脂からなり、第1の壁面部は、樹脂よりも熱伝導性が高い材料からなる筐体を提供する。第1の壁面部は例えば金属板からなる。発熱体が発する熱の影響を避けるため、樹脂からなる第2の壁面部は、発熱体から離間して配置されることが好ましい。
中空の略直方体の形状を有し、第1の壁面部は、略直方体の隣り合う二面を少なくとも構成し、第2の壁面部は、略直方体の他の面を構成することとしてもよい。
例えば、第1の壁面部は折り曲げた金属板からなり、第1の壁面部は、発熱体を配置するための第1の面、略直方体において第1の面に隣接する第2の面、略直方体において第1の面に第2の面の反対側で隣接する第3の面、第1及び第2の面の間に位置する第1の折り曲げ部、及び、第1及び第3の面の間に位置する第2の折り曲げ部を備えることが考えられる。
或いは、第1の壁面部は折り曲げた金属板からなり、第1の壁面部は、発熱体を配置するための第1の面、略直方体において第1の面に隣接する第2の面、及び、第1及び第2の面の間に位置する折り曲げ部を備えることとしてもよい。
インサートナットを挿入するためのナット穴を第2の壁面部に備え、ナット穴に挿入されたインサートナットを備え、インサートナットと締結するためのボルトを備え、ボルトが貫通するための貫通穴を第1の壁面部に備え、貫通穴を貫通したボルトをインサートナットに締結することにより、第1及び第2の壁面は互いに固定されることとしてもよい。
その場合、ナット穴を備えた状態で、3Dプリンタによって作成されてなることが好ましい。
また、本発明は、その一態様として、上述の筐体、及び、発熱体を備える装置を提供する。
この装置は、発熱体と第1の壁面部との間に配置された熱伝導シートを更に備えることが好ましい。
このような装置の典型的な例として、発熱体として光源を備える照明装置がある。光源は例えばLED、半導体レーザー等の発光素子、ランプ、特に、ハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプトンランプ等の高輝度ランプが考えられる。
こうした照明装置の一例として、カメラで対象物を撮像する際の光源として用いられる照明装置であって、カメラの光軸と、光源の光軸とを一致させるための光学系を更に備える同軸照明装置が考えられる。
より詳しく言えば、光学系はハーフミラーを備え、光源が発した光は、前記ハーフミラーで反射して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラーを透過して前記カメラに入射される同軸照明装置が考えられる。
或いは、別のタイプの同軸照明装置、即ち、光学系はハーフミラーを備え、光源が発した光は、ハーフミラーを透過して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラーで反射してカメラに入射される同軸照明装置であってもよい。
また、本発明は、その一態様として、3Dプリンタを用いて樹脂を積層することにより、インサートナットを埋め込むためのナット穴を有する筐体を作成する段階、ナット穴にインサートナットを埋め込む段階を含むことを特徴とする、筐体の製造方法を提供する。例えば照明装置の筐体を製造することとしてもよい。照明装置は例えば同軸照明装置である。
本発明によれば、発熱体を内包する装置であっても、筐体の大半を樹脂で構成することが可能となるので、筐体の製造コストを下げることができる。従って、こうした筐体に発熱体を内蔵する装置、具体的には例えば照明装置、同軸照明装置の製造コストを下げることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態である照明装置1について説明する。図1、図2に示すように、照明装置1は、第1の壁面部11、第2の壁面部12、拡散板13を備える。ボルト14、16は第1の壁面部11に第2の壁面部12を固定している。ボルト15は第2の壁面部12に拡散板13を固定している。後述するように、第1の壁面部11、第2の壁面部12及び拡散板13に囲まれた内部には、光源が内蔵されており、ケーブル17はその光源に電力を供給するためのものである。
本発明の第1の実施の形態である照明装置1について説明する。図1、図2に示すように、照明装置1は、第1の壁面部11、第2の壁面部12、拡散板13を備える。ボルト14、16は第1の壁面部11に第2の壁面部12を固定している。ボルト15は第2の壁面部12に拡散板13を固定している。後述するように、第1の壁面部11、第2の壁面部12及び拡散板13に囲まれた内部には、光源が内蔵されており、ケーブル17はその光源に電力を供給するためのものである。
第1の壁面部11は金属板からなるフレームである。図3に示すようにこのフレームは矩形の金属板を断面コの字型に折り曲げた形状を有する。ボルト穴21、22はそれぞれボルト14、16が貫通する穴である。尚、図3は、図2の正面図と同じ方向を正面としている。
第2の壁面部12は樹脂製の2つのブロックであり、それぞれに金属製のインサートナットが埋め込まれている。樹脂の例としてはABS(Acrylonitrile butadiene styrene)樹脂がある。これらのブロックは、図3の第1の壁面部11の正面図において、左右の端部それぞれに配置される。左端のブロックをブロック12Lと呼び、右端のブロックをブロック12Rと呼ぶものとする。
図4を参照して説明すると、ブロック12Lはインサートナット31、32、33を備える。図4は、図2における左側面を正面とする図である。インサートナット31、32、33は、それぞれ順に、ボルト11、14、15と締結される。ボルト11、14、15、インサートナット31、32、33は金属製であり、両者を締結することにより、第1の壁面部11、第2の壁面部12、拡散板13を十分な力で互いに固定することができる。溝34は後述するLED基板40の左端を嵌め込む溝である。ブロック12Rはブロック12Lが左右反転した形状を有するので、ここでは説明を省略する。
拡散板13は例えばアクリル樹脂、ガラス、ポリカーボネート等からなる。図5に示すように、拡散板13は、ボルト15が貫通するボルト穴36を備える。LED基板40上のLED42が発する光を拡散板13にて拡散することにより、照明ムラを解消する。
LED基板40は照明装置1の光源であり、図6に示すように、基板41と、LED(Light Emitting Diode)42からなる。基板41の上には合計14個のLED素子42が配置されている。
図7に示すように、LED基板40は、第2の壁面部12(ブロック12L、12R)によって、第1の壁面部11の底面に沿って支持されている。このため、LED基板40下方からの放熱は、空間43を介して第1の壁面部11の底面に伝わる。第1の壁面部11は一枚の金属板をコの字型に折り曲げたものなので、第1の壁面部11の底面に伝わった熱は、更に、その底面に隣接する2つの平面、即ち、その底面から直立する2つの平面に伝わる。その結果、LED基板40が発する熱は、第1の壁面部11の全体から大気中に放熱される。
このように、照明装置1の筐体は、金属からなる第1の壁面部11と、樹脂からなる第2の壁面部12を備えるので、筐体全体を金属板で作成する場合と比較して製造コストを低く抑えることができる。特に、熱溶解積層法等の3Dプリンティングの手法を用いてABS樹脂等によって第2の壁面部12を作成することが好ましい。その際には、第2の壁面部12のうち、インサートナット31、32、33を埋め込むための穴、溝34、穴35をそれぞれ形成した状態で作成することが可能なので、穴あけや溝掘りといった作業を省略することができる。その結果、射出成型により樹脂筐体を作成する場合と比較しても更にコストを抑えることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態である同軸照明装置100について説明する。図8、図9を参照すると、同軸照明装置100は、第1の壁面部101、第2の壁面部102、拡散板103、樹脂カバー104、LED基板140、熱伝導シート150を備える。第1の壁面部101は金属製のボルト105、106によって第2の壁面部102に固定されている。拡散板103は、第1の壁面部101と第2の壁面部102によって保持される。樹脂カバー104はボルト107によって第2の壁面部102に固定されている。カメラにて対象物を撮影する際には、樹脂カバー104を不図示のカメラのレンズに正対させて配置し、開口112をカメラにて撮像する対象物に正対させて配置して用いる。カメラのレンズとハーフミラー109の間の光軸と、ハーフミラー109と対象物の表面の間の光軸は、同一直線をなす。
本発明の第2の実施の形態である同軸照明装置100について説明する。図8、図9を参照すると、同軸照明装置100は、第1の壁面部101、第2の壁面部102、拡散板103、樹脂カバー104、LED基板140、熱伝導シート150を備える。第1の壁面部101は金属製のボルト105、106によって第2の壁面部102に固定されている。拡散板103は、第1の壁面部101と第2の壁面部102によって保持される。樹脂カバー104はボルト107によって第2の壁面部102に固定されている。カメラにて対象物を撮影する際には、樹脂カバー104を不図示のカメラのレンズに正対させて配置し、開口112をカメラにて撮像する対象物に正対させて配置して用いる。カメラのレンズとハーフミラー109の間の光軸と、ハーフミラー109と対象物の表面の間の光軸は、同一直線をなす。
図10を参照して第1の壁面部101について説明する。図10は、図9における右側面を正面とする図である。第1の壁面部101は、一枚の矩形の金属板を、略L字型の断面形状(或いは、コの字の下の辺を延ばした断面形状)となるように折り曲げたものである。即ち、第1の壁面部101は、互いに直交する3つの平面、面101A、101B、101Cを有する。第1の壁面部101と第2の壁面部102を互いに固定する際には、ボルト穴110にボルト105が貫通し、ボルト穴111にボルト106が貫通する。面101Aには開口112が設けられている。
第2の壁面部102は、金属製のインサートナット121、122、123を除き、樹脂からなる箱状の筐体であるが、直方体をなす面のうち、図11にいう右側面及び底面は備えていない。第1の壁面部101と第2の壁面部102を組み立てたとき、第1の壁面部101がこれらの二面を構成することにより略直方体となる。図11の正面図は図10と同じ向きを正面とする図である。
第2の壁面部102は金属製のインサートナット121、122、123を備える。インサートナット121、122、123はそれぞれ順にボルト105、106、107に対応する。ボルト105、106とインサートナット121、122を締結することにより、第1の壁面部101と第2の壁面部102とを互いに固定する。ボルト107とインサートナット123を締結することにより、樹脂カバー104と第2の壁面部102とを互いに固定する。
第2の壁面部102のうち、図11の正面図に図示した壁面の紙面裏側と、その面と対向する壁面の紙面表側には、それぞれ、溝124、125が設けられている。第2の壁面部102において溝124に拡散板103を嵌め込んだ状態で、第1の壁面部101を被せることによって拡散板103は固定される。同様に、溝125にハーフミラー109を嵌め込んだ状態で、第1の壁面部101を被せることによってハーフミラー109は固定される。第2の壁面部102の上側の面(平面図に対応する面)には、カメラのレンズからの光軸がハーフミラー109に至るための開口126が設けられ、樹脂カバー104にて覆われる。
第2の壁面部102を作成する際には、熱溶解積層法等の3Dプリンティングの手法を用いることが好ましい。また、その際には、インサートナット121、122、123を埋め込むための穴、溝124、125をそれぞれ形成した状態で作成することが好ましい。このようにすることで、第2の壁面部102の作成工程から、穴あけや溝掘りといった作業を省略することができる。その結果、射出成型により樹脂筐体を作成する場合と比較しても更にコストを抑えることができる。
図12に示すように拡散板103は矩形の板状であり、例えばアクリル樹脂、ガラス、ポリカーボネート等からなる。前述のように、拡散板103の固定は、第2の壁面部102に設けた溝124によって行い、拡散板103自体にはボルト穴等を設けていない。後述するLED基板140のLED142から発する光を拡散板103にて拡散することにより、対象物表面における照明ムラを解消する。
樹脂カバー104は略矩形板状の透明樹脂からなる。樹脂カバー104は、対象物からの反射光を透過させつつ、同軸照明装置100内部へのほこり等の侵入を防ぐためのものである。図13に示すように、樹脂カバー104は、矩形の板の向かい合う二辺それぞれに凸部が設けてあり、それぞれにボルト穴131が設けられている。ボルト107がボルト穴131を貫通してインサートナット123に締結されることにより、樹脂カバー104が開口126を覆うようにして第2の壁面部102に固定される。
図14に示したのは、図9において点線で示した109はハーフミラーである。ハーフミラー109は、矩形のハーフミラーであり、第1の壁面部101、第2の壁面部102、拡散板103、樹脂カバー104によって囲まれた内部に配置され、カメラの光軸と、後述するLED基板140のLED142の光軸とを一致させるための光学系として作用する。同軸照明装置100では、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラー109を透過してカメラに入射される。
図15に示すように、LED基板140は、基板141の上にLED(Light Emitting Diode)142を配置したものである。本実施形態では、LED142は6行7列の格子状に並べた合計42個のLED素子からなる。
熱伝導シート150は、基板141のLED142とは反対側の面に配置される。以下、基板141の二面のうち、LED142が配置された側を表面とし、その反対を裏面と呼ぶものとする。熱伝導シート150は熱伝導性、柔軟性を有する材料からなるシートであり、例えばゴム、シリコーン、アクリルからなる。熱伝導シート150は基板141の裏面に隙間なく密着するように配置され、LED142が発する熱を第1の壁面部101の面101Bに効率よく伝える。
同軸照明装置100の内部における、第1の壁面部101、LED基板140、熱伝導シート150の位置関係について図17を参照して説明する。図17の向きは図10の左側面図と同じである。同図に示すように、LED基板140は熱伝導シート150を挟んで第1の壁面部101の面101Bに沿って配置される。このような配置とすることにより、光源であり、且つ、発熱体でもあるLED142が発した熱は、熱伝導シート150を介して面101Bに伝わる。更に、面101A、101B、101Cは、一枚の金属板を折り曲げて構成されたため、面101Bに伝わった熱は、隣接する面101A、101Cにも伝わる。このため、LED142が発した熱は、3つの面101A、101B、101Cから大気に放熱される。
LED142が発した光は、拡散板103を透過した後、ハーフミラー109によって図9正面図の下方に向かって反射し、開口112を介して不図示の対象物の表面にて反射する。この反射光は、開口112から再び同軸照明装置100の中に入り、ハーフミラー109を素通りし、樹脂カバー104を介して、不図示のカメラのレンズに入射する。このようにして、同軸照明装置100は、カメラと同じ光軸にて対象物に光を照射する。
(第2の実施の形態の変形)
上述の同軸照明装置100では、LED142が発した光は、ハーフミラー109で反射して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラー109を透過してカメラに入射される。これに対して、同軸照明装置200では、LEDが発した光はハーフミラーを透過して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラーで反射してカメラに入射される。
上述の同軸照明装置100では、LED142が発した光は、ハーフミラー109で反射して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラー109を透過してカメラに入射される。これに対して、同軸照明装置200では、LEDが発した光はハーフミラーを透過して対象物の表面に照射され、対象物の表面で反射した光は、ハーフミラーで反射してカメラに入射される。
同軸照明装置100では、開口112は第1の壁面部101の面101Aに設けられている(図9、図10)。これに対して、同軸照明装置200では、開口212は、第2の壁面部202の左側面(図21)に設けられる。尚、同軸照明装置100の各要素の参照符号は、百の位が1となっているが、同軸照明装置200の各要素には、同軸照明装置100の対応する要素の参照符号の百の位を2としたものを付与した。
拡散板203、樹脂カバー207、ハーフミラー209、LED基板240、熱伝導シート250については、それぞれ、同軸照明装置100の拡散板103、樹脂カバー107、ハーフミラー109、LED基板140、熱伝導シート150と同じなので、上述の同軸照明装置100についての説明、及び、図12乃至図16の参照符号を適宜読み替えされたい。
同様に、同軸照明装置200の内部における、第1の壁面部201、LED基板240、熱伝導シート250の位置関係についても、上述の同軸照明装置100についての説明、及び、図17の参照符号を適宜読み替えされたい。参照符号を読み替えると分かるように、LED基板240は熱伝導シート250を挟んで第1の壁面部201の面201Bに沿って配置される。このような配置とすることにより、光源であり、且つ、発熱体でもあるLED242が発した熱は、熱伝導シート250を介して面201Bに伝わる。更に、面201A、201B、201Cは、一枚の金属板を折り曲げて構成されたため、面201Bに伝わった熱は、隣接する面201A、201Cにも伝わる。このため、LED242が発した熱は、3つの面201A、201B、201Cから大気に放熱される。
カメラにて対象物を撮影する際には、樹脂カバー104を不図示のカメラのレンズに正対させて配置し、開口212を対象物に正対させて配置する。開口212が図19の左側面に設けられているため、カメラのレンズからハーフミラー209に向かう光軸と、ハーフミラー209から対象物の表面に向かう光軸とは互いに直交する。
同軸照明装置200でも、第2の壁面部202を作成する際に、熱溶解積層法等の3Dプリンティングの手法を用いることが好ましいことは同様である。また、その際には、インサートナット221、222、223を埋め込むための穴、溝224、225をそれぞれ形成した状態で作成することも同様に好ましい。このようにすることで、第2の壁面部202の作成工程から、穴あけや溝掘りといった作業を省略することができる。その結果、射出成型により樹脂筐体を作成する場合と比較しても更にコストを抑えることができる。
(その他)
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではないことはいうまでもなく、目的や用途に応じて設計変更可能である。
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではないことはいうまでもなく、目的や用途に応じて設計変更可能である。
例えば、上述の実施の形態では、樹脂筐体を作製するための3Dプリンティングの手法として熱溶解積層法を用いるものとして説明したが、筐体を樹脂で作製するタイプの3Dプリンタであれば、インサートナット121〜123、221〜223を埋め込むための穴、溝124、125、224、225をそれぞれ形成した状態で第2の壁面部102、202を作成することができるので、同様のコストダウン効果を得ることができる。該当する他の3Dプリンティングの手法としては、例えば、液状の光硬化性樹脂に紫外線レーザーを照射することにより、各層の断面形状を形成し、積層するインクジェット方式、粉末の樹脂に接着剤を吹き付けることにより、各層の断面形状を形成し、積層する粉末固着方式等であってもよい。
また、上述の実施の形態では、筐体内に配置する光源としてLEDを用いたが、他の発光素子、具体的には有機エレクトロルミネセンス素子、半導体レーザー素子であってもよい。或いは、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の電球であってもよい。
また、上述の実施の形態では、発熱体として光源を挙げたが、発熱するものであれば光源に限定されるものではない。他の発熱体としては、例えば、コイル、抵抗素子等がある。こうした他の発熱体を、例えば、LED基板140と置き換えて第1の壁面部101の面101Bに配置することとすれば、同様の放熱効果が得られることは当業者には明らかであろう。また、その第1の壁面部101と組み合わせる第2の壁面部102を、インサートナットを埋め込むための穴や、溝124、125のように他のパーツを筐体内部に配置するための溝等と共に3Dプリンタにて形成することとすれば、筐体全体を金属で作成する場合と比較して材料費を抑えることができることも当業者には明らかであろう。
1 照明装置
11 第1の壁面部
12 第2の壁面部
13 拡散板
14、15、16 ボルト
17 ケーブル
21、22 ボルト穴
12L、12R ブロック
31、32、33 インサートナット
34 溝
35 穴
40、140、240 LED基板
41、141 基板
42、142 LED
43 空間
100、200 同軸照明装置
101、201 第1の壁面部
102、202 第2の壁面部
103、203 拡散板
104、204 樹脂カバー
105、106、107、205、206、207 ボルト
109、209 ハーフミラー
101A、101B、101C、201A、201B、201C 面
110、111、131、210、211 ボルト穴
112、126、212、226 開口
121、122、123、221、222、223 インサートナット
124、125、224、225 溝
11 第1の壁面部
12 第2の壁面部
13 拡散板
14、15、16 ボルト
17 ケーブル
21、22 ボルト穴
12L、12R ブロック
31、32、33 インサートナット
34 溝
35 穴
40、140、240 LED基板
41、141 基板
42、142 LED
43 空間
100、200 同軸照明装置
101、201 第1の壁面部
102、202 第2の壁面部
103、203 拡散板
104、204 樹脂カバー
105、106、107、205、206、207 ボルト
109、209 ハーフミラー
101A、101B、101C、201A、201B、201C 面
110、111、131、210、211 ボルト穴
112、126、212、226 開口
121、122、123、221、222、223 インサートナット
124、125、224、225 溝
Claims (15)
- 発熱体を配置するための第1の壁面部、及び、
前記第1の壁面と共に前記発熱体を囲うように配置されるための第2の壁面部
を備え、
前記第2の壁面部は樹脂からなり、
前記第1の壁面部は、前記樹脂よりも熱伝導性が高い材料からなる
筐体。 - 中空の略直方体の形状を有し、
前記第1の壁面部は、前記略直方体の隣り合う二面を少なくとも構成し、
前記第2の壁面部は、前記略直方体の他の面を構成する
請求項1に記載の筐体。 - 前記第1の壁面部は折り曲げた金属板からなり、
前記第1の壁面部は、前記発熱体を配置するための第1の面、前記略直方体において前記第1の面に隣接する第2の面、前記略直方体において前記第1の面に前記第2の面の反対側で隣接する第3の面、前記第1及び第2の面の間に位置する第1の折り曲げ部、及び、前記第1及び第3の面の間に位置する第2の折り曲げ部を備える
請求項2に記載の筐体。 - 前記第1の壁面部は折り曲げた金属板からなり、
前記第1の壁面部は、前記発熱体を配置するための第1の面、前記略直方体において前記第1の面に隣接する第2の面、及び、前記第1及び第2の面の間に位置する折り曲げ部を備える
請求項2に記載の筐体。 - インサートナットを挿入するためのナット穴を前記第2の壁面部に備え、
前記ナット穴に挿入されたインサートナットを備え、
前記インサートナットと締結するためのボルトを備え、
前記ボルトが貫通するための貫通穴を前記第1の壁面部に備え、
前記貫通穴を貫通した前記ボルトを前記インサートナットに締結することにより、前記第1及び前記第2の壁面は互いに固定される
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筐体。 - 前記ナット穴を備えた状態で、3Dプリンタによって作成されてなる、請求項5に記載の筐体。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の筐体、及び、前記発熱体を備える装置。
- 前記発熱体と前記第1の壁面部との間に配置された熱伝導シートを更に備える請求項7に記載の装置。
- 前記発熱体として光源を備える請求項7及び請求項8のいずれかに記載の照明装置。
- カメラで対象物を撮像する際の光源として用いられる照明装置であって、前記カメラの光軸と、前記光源の光軸とを一致させるための光学系を更に備える同軸照明装置である、請求項9に記載の照明装置。
- 前記光学系はハーフミラーを備え、
前記光源が発した光は、前記ハーフミラーで反射して前記対象物の表面に照射され、
前記対象物の表面で反射した光は、前記ハーフミラーを透過して前記カメラに入射される、
請求項10に記載の同軸照明装置。 - 前記光学系はハーフミラーを備え、
前記光源が発した光は、前記ハーフミラーを透過して前記対象物の表面に照射され、
前記対象物の表面で反射した光は、前記ハーフミラーで反射して前記カメラに入射される、
請求項10に記載の同軸照明装置。 - 3Dプリンタを用いて樹脂を積層することにより、インサートナットを埋め込むためのナット穴を有する筐体を作成する段階、
前記ナット穴にインサートナットを埋め込む段階
を含むことを特徴とする、筐体の製造方法。 - 前記筐体として、照明装置の筐体を製造する請求項13に記載の筐体の製造方法。
- 前記照明装置は同軸照明装置である請求項14に記載の筐体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015148315A JP2017026561A (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | 筐体、装置、照明装置、同軸照明装置及び筐体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017026561A true JP2017026561A (ja) | 2017-02-02 |
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ID=57946308
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JP2015148315A Pending JP2017026561A (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | 筐体、装置、照明装置、同軸照明装置及び筐体の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021025963A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | シーシーエス株式会社 | 同軸照明装置 |
JP2021521060A (ja) * | 2018-04-05 | 2021-08-26 | ゼンダー グループ インターナショナル アーゲー | 車両用の交換器エレメント及びそのような交換器エレメントを装備した車両 |
-
2015
- 2015-07-28 JP JP2015148315A patent/JP2017026561A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021025963A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | シーシーエス株式会社 | 同軸照明装置 |
JP7349287B2 (ja) | 2019-08-08 | 2023-09-22 | シーシーエス株式会社 | 同軸照明装置 |
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