JP2017025929A - ディーゼルエンジンの燃焼室構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】中高負荷域でのススの悪化を抑制しつつ、アイドル時のパイロット噴射による未燃HCの悪化を抑制する。
【解決手段】ピストン4は、リエントラント型のキャビティ6を有し、その中心線上に多噴孔の燃料噴射ノズルが配置される。キャビティ6は、最も小径となるリップ部42が、ピストン冠面43よりも下方にあり、リップ部42よりも上方に、ポケット部44が形成されている。ポケット部44は、機関アイドル時に上死点前に噴射されるパイロット噴射が指向する高さ位置にあり、噴霧先端が強く衝突しないように、壁面45の位置が設定されている。パイロット噴射の燃料がポケット部44に一時的に滞留し、その後のスキッシュ流によってキャビティ6内に流動する。
【選択図】図2
【解決手段】ピストン4は、リエントラント型のキャビティ6を有し、その中心線上に多噴孔の燃料噴射ノズルが配置される。キャビティ6は、最も小径となるリップ部42が、ピストン冠面43よりも下方にあり、リップ部42よりも上方に、ポケット部44が形成されている。ポケット部44は、機関アイドル時に上死点前に噴射されるパイロット噴射が指向する高さ位置にあり、噴霧先端が強く衝突しないように、壁面45の位置が設定されている。パイロット噴射の燃料がポケット部44に一時的に滞留し、その後のスキッシュ流によってキャビティ6内に流動する。
【選択図】図2
Description
この発明は、ピストン冠面にリエントラント型キャビティを備えるとともに、このキャビティの中心線上に多噴孔の燃料噴射ノズルが配置されてなる直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室構造に関する。
直噴式ディーゼルエンジンにおいては、上死点後の所定の噴射時期に噴射されるメイン噴射に先行して、いわゆるパイロット噴射として上死点前に少量の燃料を噴射する技術が知られており、近年では、低負荷域における騒音(いわゆるディーゼルノック音)の低減や燃焼安定性改善のために、パイロット噴射をさらに多段化する試みもなされている。
このようにアイドル時などの低負荷域でパイロット噴射を多段に噴射しようとすると、最初の噴射は、上死点前の筒内圧力が比較的低い段階で行われる。そして個々の噴射量が微小量であることから、燃料噴射ノズルのニードルがフルリフトしない状態で噴射されるため、ペネトレーション(貫徹力ないし噴霧到達距離)が大きくなる。従って、一般的なリエントラント型キャビティでは、パイロット噴射の初期の噴霧がキャビティ内壁面に衝突し、キャビティ外へ飛散したりキャビティ内壁面に付着したりすることから、未燃HCの悪化が問題となる。
一方、上記のようなパイロット噴射のペネトレーションを考慮してキャビティの入口径を大きく設定した大口径型キャビティ燃焼室とすると、キャビティが必然的に偏平化することから、上死点以降のキャビティ内のスワール速度やスキッシュ速度が低下し、中高負荷域において、キャビティ内での混合不足によってススの悪化が生じやすい。
なお、特許文献1は、キャビティの開口縁に「抉り部」を設け、ピストン頂面から一段下がった位置に入口リップ部を形成した構成を開示しているが、この特許文献1は、リップ部よりも上方の「抉り部」に積極的に噴霧を衝突させて上方へ向かわせるようにした技術であり、上述した上死点前のパイロット噴射による未燃HCの悪化を改善できるものではない。
この発明に係るディーゼルエンジンの燃焼室構造は、
リエントラント型キャビティを冠面に有するピストンと、上記キャビティの中心線上に配置された多噴孔の燃料噴射ノズルと、を備えてなるディーゼルエンジンにおいて、
上記リエントラント型キャビティの入口部において最小径となるリップ部が開口縁よりも下方に位置し、
上記リップ部よりも上方かつ外周側に形成されるポケット部は、アイドル時に上死点前に噴射される最先の噴霧が指向する高さ位置にあり、
アイドル時に、上記の最先の噴霧の先端が上記ポケット部内に入りかつ該ポケット部の壁面には衝突しないように、ポケット部の壁面の位置が設定されており、
上記ポケット部内に一時的に滞留した燃料が、ピストン上昇に伴いキャビティ内へ向かうスキッシュ流によってキャビティ内に移動して燃焼するように構成されている。
リエントラント型キャビティを冠面に有するピストンと、上記キャビティの中心線上に配置された多噴孔の燃料噴射ノズルと、を備えてなるディーゼルエンジンにおいて、
上記リエントラント型キャビティの入口部において最小径となるリップ部が開口縁よりも下方に位置し、
上記リップ部よりも上方かつ外周側に形成されるポケット部は、アイドル時に上死点前に噴射される最先の噴霧が指向する高さ位置にあり、
アイドル時に、上記の最先の噴霧の先端が上記ポケット部内に入りかつ該ポケット部の壁面には衝突しないように、ポケット部の壁面の位置が設定されており、
上記ポケット部内に一時的に滞留した燃料が、ピストン上昇に伴いキャビティ内へ向かうスキッシュ流によってキャビティ内に移動して燃焼するように構成されている。
このような構成によれば、アイドル時にパイロット噴射として上死点前に噴射された燃料は、ポケット部の壁面に強く衝突することなく、ポケット部内に留まる。このポケット部内の燃料は、その後のピストンの上昇に伴い、ピストン冠面からキャビティ内へ向かうスキッシュ流によってキャビティ内に移送される。そして、所定の噴射時期にキャビティ内に噴射されるメイン噴射により開始されるメイン燃焼によって、再燃焼する。従って、パイロット噴射に起因した未燃HCが抑制される。
また、ポケット部の下方にリップ部が存在し、単純に大口径化した偏平なリエントラント型キャビティに比較してキャビティ内のスワールやスキッシュによるガス流動を高いレベルに維持できるので、中高負荷域でのススの悪化が抑制される。
好ましい一つの態様では、キャビティの開口縁における入口径がシリンダのボア径に対し58パーセント以上であり、ポケット部の容積は、ピストン上死点位置での全燃焼室容積に対し、3パーセント以上でかつ13パーセント以下である。
さらに望ましくは、ピストン冠面から上記リップ部までのピストン軸方向の距離が、ピストン冠面からキャビティ底部までの高さに対し、10パーセント以上でかつ37パーセント以下である、
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係る直噴式ディーゼルエンジン1をその吸排気系とともに示した構成説明図であって、シリンダブロック2に形成されたシリンダ3に、ピストン4が摺動可能に嵌合しており、かつシリンダブロック2の上面に固定されたシリンダヘッド5がシリンダ3の上端開口を覆っている。
上記ピストン4の頂面には、リエントラント型のキャビティ6が凹設されている。このキャビティ6は、ピストン4の中心軸線を中心とした回転体形状をなす。つまり、ピストン4の平面視において真円形をなし、かつピストン4の中心に形成されている。また上記シリンダヘッド5側には、上記キャビティ6の中心に対応するシリンダ3中心位置に、多噴孔の燃料噴射ノズル7が配置されている。この実施例では、上記燃料噴射ノズル7はシリンダ3の中心軸線に沿って、つまり垂直に配置されている。
上記シリンダヘッド5には、一対の吸気弁8および一対の排気弁9が配置されており、それぞれ吸気ポート10および排気ポート11の先端開口部を開閉している。これらの吸気弁8および排気弁9は、各々のバルブステムがシリンダ3の中心軸線と平行となった垂直姿勢に配置されている。またシリンダヘッド5には、燃料噴射ノズル7に隣接してグロープラグ12が配設されている。
各気筒の燃料噴射ノズル7は、模式的に示すコモンレール13にそれぞれ接続されており、図示せぬエンジンコントロールユニットからの駆動信号により燃料噴射ノズル7のニードル(図示せず)がリフトすると、高圧燃料ポンプ14によりコモンレール13内に供給された高圧の燃料が噴射される構成となっている。コモンレール13内の燃料圧力は、調圧弁15を介して、エンジンコントロールユニットにより運転条件に応じた所定の圧力に調圧される。
この実施例のディーゼルエンジン1は、ターボ過給機18を備えており、該ターボ過給機18のタービン19が排気通路21の通路中に配置され、コンプレッサ20が吸気通路22の通路中に配置されている。排気通路21のタービン19よりも下流側には、プリ触媒コンバータ23およびメイン触媒コンバータ24が直列に配置されている。吸気通路22のコンプレッサ20よりも上流側には、エアフロメータ25およびエアクリーナ26が設けられており、コンプレッサ20よりも下流側となるコレクタ部28との間にはインタークーラ27が配設されている。さらに、排気還流装置として、排気通路21のタービン19よりも上流側の位置と吸気コレクタ部28とを連通する排気還流通路29と、排気還流率を機関運転条件に応じた所定の排気還流率に制御するために設けられた排気還流制御弁30と、を備えている。
図2は、上記キャビティ6のより具体的な断面形状を示している。このキャビティ6は、リエントラント型として、底面中央に山型に膨出した中央突起部41を有するとともに、中間付近の高さ位置における最大径に比べて入口部分の径が相対的に小さなものとなっている。特に、この入口部において最も小径となるリップ部42は、円環状に残存するピストン冠面43からピストン軸方向に下がった位置にあり、リップ部42よりも上方に、ピストン4の外周側に拡大ないし後退した空間からなるポケット部44が形成されている。つまり、ピストン冠面43におけるポケット部44の開口縁44aの径は、リップ部42の径よりも大径であり、この開口縁44から下方のリップ部42へ至る外周側の壁面45によってポケット部44が形成されている。詳しくは、図4に示すように、リップ部42先端をピストン4中心軸線と平行に延長してなる仮想の円筒面46と上記壁面45との間に画成される空間がポケット部44となる。
このポケット部44は、機関アイドル時にパイロット噴射として上死点前に噴射される噴霧とりわけ最先の噴霧が指向する高さ位置にある。図中の仮想線Fは、この最先の噴霧の噴霧中心軸線を示している。そして、このように上死点前に噴射されるパイロット噴射の噴霧は、前述したようにペネトレーションが比較的大きくなるが、アイドル時の対応するクランク角における筒内圧や燃料噴射ノズル7のニードルリフト量などから定まるペネトレーションに対して、最先の噴霧の先端が上記ポケット部44内に入りかつ外周の壁面45には衝突しないように、ポケット部44の壁面45の位置が設定されている。
上記壁面45は、リップ部42の上面から外周側へ延びる傾斜面45aと、開口縁44aからピストン4の下方へ延びる傾斜面45bと、を、中間の遷移部45cでもって滑らかに連続させた形状をなしている。特に、図3に示すように、ポケット部44へ向かう噴霧中心軸線Fを中心として対称に拡がった円弧ないし楕円Cに沿った湾曲形状をなしている。
上記のポケット部44を備えたディーゼルエンジン1にあっては、機関アイドル時にパイロット噴射として上死点前に噴射された噴霧の燃料が、基本的に、ポケット部44の壁面45に強く衝突・拡散することなく、ポケット部44内に一時的に滞留する。その後、ピストン4が上死点へ向かって上昇すると、ピストン冠面43とシリンダヘッド5の下面との間の隙間に存在していた空気がスキッシュ流S(図5参照)となってキャビティ6内へと流動する。ポケット部44内に滞留していたパイロット噴射による燃料は、このスキッシュ流Sによってキャビティ6内へ移動する。その後、キャビティ6内で、パイロット噴射の後の所定の噴射時期に噴射されたメイン噴射による燃焼が開始し、パイロット噴射による燃料は、このメイン燃焼によって再燃焼する。
このように、上記実施例では、ペネトレーションの大きなパイロット噴射による燃料が過度に拡散したりキャビティ6の壁面に付着したりすることがなく、パイロット噴射に起因したアイドル時の未燃HCの増加を抑制できる。また、ポケット部44は、キャビティ6の開口縁部分のみを大口径化した形に形成され、その容積が必要最小限のものとなるので、キャビティ6自体の形状とりわけリップ部42よりも下方の部分を過度に偏平化する必要がなく、キャビティ6内部でのスワールやスキッシュ流によるガス流動を高いレベルに維持することができる。従って、中高負荷域でのススの悪化を伴うことがない。
特に上記実施例では、ポケット部44の壁面45が噴霧中心軸線Fを中心とした円弧ないし楕円に沿った湾曲形状に窪んで形成されているので、噴霧先端との衝突を効果的に回避しつつポケット部44の容積を小さくすることができる。しかも仮に噴霧が衝突しても、外周側へ拡散することがない。
図4に示すように、上記ポケット部44の開口縁44aの直径つまり入口径deのシリンダ3のボア径Bに対する比(de/B)は、58パーセント以上であることが好ましく、ポケット部44の容積vsがピストン上死点位置での全燃焼室容積VCの中で占める割合(vs/VC)は、3パーセント以上でかつ13パーセント以下であることが望ましい。なお、全燃焼室容積VCは、ピストン4とシリンダヘッド5下面との間の隙間容積にキャビティ6の容積を加えた空間全体の容積である。
図6は、前者の口径比(de/B)とアイドル時のHC排出量との関係を種々のエンジンについて実測した結果をまとめたものであり、口径比(de/B)が58パーセント以上であると、HC排出量が十分に低下する結果が得られた。これは、口径比(de/B)が58パーセント以上であれば、パイロット噴射の噴霧がポケット部44の壁面45に強く衝突しないことを意味する。
また図7は、後者の容積割合(vs/VC)と中高負荷域でのスス排出量との関係を同様に種々のエンジンについて実測した結果をまとめたものである。図示するように、ポケット部44の容積が13パーセントよりも大きいと、一定の圧縮比の制約の下では、必然的にキャビティ6が浅くなるため、結果として、ススの悪化を招来する。3パーセントよりも小さい場合には、実質的にポケット部44を具備しない浅いキャビティの形状に近付くため、やはりススの悪化が生じる。
従って、口径比(de/B)が58パーセント以上で、かつ容積割合(vs/VC)が3パーセントから13パーセントの範囲内にあることが望ましい。
さらに、ポケット部44を規定するリップ部42の高さ位置(ピストン軸方向の位置)としては、図4に示すように、ピストン冠面43からリップ部42までのピストン軸方向の距離h2が、ピストン冠面43からキャビティ6底部までの高さh1に対し、10パーセント以上でかつ37パーセント以下であることが望ましい。
図8は、上記の高さの比(h2/h1)と中高負荷域でのスス排出量との関係を同様に種々のエンジンについて実測した結果をまとめたものである。図示するように、高さの比(h2/h1)が10パーセントから37パーセントの範囲内にないと、ススの悪化が見られた。
図9〜図11は、それぞれ本発明の変形例を示している。すなわち、上記実施例では、燃料噴射ノズル7の複数の噴孔からの噴霧が同一の高さ位置(シリンダ軸方向の位置)を指向しているが、図9〜図11の各実施例は、燃料噴射ノズル7が、噴霧中心軸線F1が相対的に上側の位置を指向した第1の噴孔群と、噴霧中心軸線F2が相対的に下側の位置を指向した第2の噴孔群と、を有している。換言すれば、第1の噴孔群と第2の噴孔群とは、シリンダ中心軸線に対する傾斜角(いわゆる傘角)が異なるものとなっている。
図9の実施例は、第1の噴孔群の噴孔径と第2の噴孔群の噴孔径とが互いに等しい場合の例であり、この場合、両者が同一のペネトレーションとなるので、双方がポケット部44を指向するように構成されている。
図10の実施例は、第1の噴孔群の噴孔径に比較して第2の噴孔群の噴孔径が大きい場合の例であり、噴射量が少ない条件下では第2の噴孔群のペネトレーションに比較して第1の噴孔群のペネトレーションが大となる。そのため、第1の噴孔群がポケット部44を指向し、かつ第2の噴孔群はリップ部42付近を指向するように構成されている。
図11の実施例は、第1の噴孔群の噴孔径に比較して第2の噴孔群の噴孔径が小さい場合の例であり、噴射量が少ない条件下では第1の噴孔群のペネトレーションに比較して第2の噴孔群のペネトレーションが大となる。そのため、図9と同様に、双方がポケット部44を指向するように構成されている。
Claims (4)
- リエントラント型キャビティを冠面に有するピストンと、上記キャビティの中心線上に配置された多噴孔の燃料噴射ノズルと、を備えてなるディーゼルエンジンにおいて、
上記リエントラント型キャビティの入口部において最小径となるリップ部が開口縁よりも下方に位置し、
上記リップ部よりも上方かつ外周側に形成されるポケット部は、アイドル時に上死点前に噴射される最先の噴霧が指向する高さ位置にあり、
アイドル時に、上記の最先の噴霧の先端が上記ポケット部内に入りかつ該ポケット部の壁面には衝突しないように、ポケット部の壁面の位置が設定されており、
上記ポケット部内に一時的に滞留した燃料が、ピストン上昇に伴いキャビティ内へ向かうスキッシュ流によってキャビティ内に移動して燃焼するように構成されている、ディーゼルエンジンの燃焼室構造。 - 上記リップ部の直上におけるポケット部の外周壁面が、断面で円弧形をなす、請求項1に記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。
- 上記キャビティの開口縁における入口径がシリンダのボア径に対し58パーセント以上であり、
上記ポケット部の容積は、ピストン上死点位置での全燃焼室容積に対し、3パーセント以上でかつ13パーセント以下である、請求項1または2に記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。 - ピストン冠面から上記リップ部までのピストン軸方向の距離が、ピストン冠面からキャビティ底部までの高さに対し、10パーセント以上でかつ37パーセント以下である、請求項3に記載のディーゼルエンジンの燃焼室構造。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20171003 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180327 |