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JP2017024905A - 振動式部品搬送装置 - Google Patents

振動式部品搬送装置 Download PDF

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JP2017024905A
JP2017024905A JP2015242100A JP2015242100A JP2017024905A JP 2017024905 A JP2017024905 A JP 2017024905A JP 2015242100 A JP2015242100 A JP 2015242100A JP 2015242100 A JP2015242100 A JP 2015242100A JP 2017024905 A JP2017024905 A JP 2017024905A
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JP2015242100A
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昌良 松島
Masayoshi Matsushima
昌良 松島
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】一方向に長く延びる形状の部品を整列供給の対象とする振動式部品搬送装置において、不良姿勢の部品を確実に排除し、安定した部品供給能力が得られるようにする。【解決手段】搬送路2の途中の選別部3に、搬送路2の一側から上方に張り出し、一方の端部を搬送路2の一側方へはみ出させた不良姿勢の部品Pを排除するワイパー4を設けるとともに、ワイパー4の下向き傾斜面4bに、搬送路2の下流側に向かって次第に搬送路2の他側へ近づく案内溝10を設けることにより、一方の端部を搬送路2の他側方へはみ出させた不良姿勢の部品Pが、ワイパー4内に進入したときに圧縮空気を受けて回転し、その他方の端部がワイパー4の案内溝10に嵌まり込んだ状態で搬送されて、ワイパー4の下流側部分で確実に搬送路2から排除されるようにした。これにより、選別部3よりも下流側での部品詰まり等を防止でき、安定して次工程に部品を供給することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、直線状の搬送路を有する部品搬送部材を振動させて、その搬送路上の部品を搬送する振動式部品搬送装置に関する。
電子チップ部品等の小型の部品を振動により搬送しながら整列させて(部品の姿勢を揃えて)次工程に供給する装置として、直線状の搬送路が形成されたシュート(部品搬送部材)を有し、部品供給スピードを調整しやすい振動式直進フィーダの上流側に、螺旋状の搬送路が形成されたボウルを有し、部品を多く貯蔵できる振動式ボウルフィーダを接続した振動式部品搬送装置がよく使用される。
上記のような振動式部品搬送装置では、ボウルフィーダのボウルを振動させて、ボウルの底部に投入された部品を螺旋状の搬送路で搬送し、その出口から直進フィーダのシュートの搬送路の入口に部品を受け渡し、直進フィーダのシュートを振動させることにより、シュートの搬送路上の部品を直線的に搬送して次工程に供給するようになっている。しかし、一般にボウルフィーダと直進フィーダとでは振動方向、振動周波数および振幅が異なるため、両フィーダ間の部品受け渡し部でボウルフィーダの搬送路出口と直進フィーダの搬送路入口の間に隙間を設ける必要があり、この隙間で部品の詰まりや引っ掛かりが発生しやすい。そこで、通常は、部品受け渡し部でボウルの搬送路をシュートの搬送路より高くした状態で両搬送路をオーバーラップさせ、ボウルフィーダから直進フィーダに部品が乗り移りやすくなるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このように部品受け渡し部の搬送路間に落差を設けた場合は、ボウルフィーダで部品を整列させていても、部品が直進フィーダに乗り移ったときの衝撃で姿勢を変えたり、部品どうしが重なりあったりすることがある。そして、直進フィーダでは、搬送路の断面がV溝やU溝等、部品の挙動を制限する形状に形成されていることが多いため、重なった部品はそのまま搬送されやすい。
一方、特許文献2では、直進フィーダの搬送路の断面をR溝形状とすることにより、部品の挙動の自由度を大きくして、重なりあったり二列に並んだりした状態で搬送されてきた部品を一列一層に整列しやすくすることが提案されている。しかし、このように搬送路をR溝形状のものとしても、部品搬送量が多くなると不良姿勢の部品や重なった状態の部品が搬送されるようになる。
このため、一般には、直進フィーダのシュートに、その搬送路の途中で部品を確実に整列させるための選別部を設けるようにしている。そして、その整列手段としては、不良姿勢の部品に圧縮空気を吹き付けて、不良姿勢の部品を搬送路から排除するもの(例えば、特許文献3参照。)や、選別部の搬送路上へ張り出すワイパーを設けて、重なった状態で搬送されてくる部品のうちの上側の部品のみを搬送路から排除するものを採用していることが多い。
特開2000−118682号公報 特開2007−308216号公報 特開2007−284156号公報(図9)
しかしながら、上記のような整列手段を有する選別部を設けた振動式部品搬送装置においても、以下に図10乃至図12に基づいて説明するように、搬送条件によっては選別部で部品の整列が十分にできないことがある。
図10(a)〜(c)は、略直方体形状の部品P(図2参照)の整列搬送を行う振動式部品搬送装置において、そのシュート51の直線状の搬送路52の途中で部品を整列させるために設けられる選別部53の一例を示す。この選別部53は、搬送路52が断面V字状に形成されており、搬送路52の一側(幅方向内側)に搬送路52上へ張り出すブロック状のワイパー54が設けられている。
前記ワイパー54は、その入口部(搬送方向上流側端部)54aが搬送路52の他側に向かって搬送方向下流側へ傾斜するように形成されている。また、ワイパー54は、下向きの傾斜面54bで搬送路52と対向しており、その下向き傾斜面54bと上面との間に形成された上向き傾斜面54cに通気板55がねじ56で固定されている。そして、ワイパー54および通気板55に互いに連通する通気路57、58が設けられ、通気板55の通気路58が搬送路52の上方で開口して、図示省略した圧縮空気源からワイパー54の通気路57に供給される圧縮空気が、搬送路52の他側縁のわずかに外側に向かって斜め下方向に噴出されるようになっている。
この振動式部品搬送装置では、図11(a)〜(c)に示すように、長手方向を搬送方向に向けた姿勢(以下、この姿勢を「良姿勢」と称する。)で選別部53に搬送されてきた部品Pは、ほぼ全体が搬送路52の幅内に収まる安定した状態で、ワイパー54に接触することなくワイパー54の内側へ進入していく。そして、図12(a)に示すように、ワイパー54の内側に入った良姿勢の部品Pは、通気板55の通気路58の開口すなわち空気噴出口59の下方を通過しても、その空気噴出口59から噴出する圧縮空気がほとんど当たらないので、姿勢を変えることなく下流側へ搬送されていく。
ここで、ワイパー54の下向き傾斜面54bと搬送路52の他側(幅方向外側)の側壁との隙間は、良姿勢の部品Pを1個だけ通す寸法に設定されている。このため、図示は省略するが、良姿勢の部品Pが搬送路52の一側の側壁に沿って重なった状態で搬送されてきた場合は、そのうちの上側の部品Pのみが、ワイパー54の入口部54aに衝突した後、その入口部54aに案内されて搬送路52の他側方へ落下する。
一方、不良姿勢(長手方向を搬送路幅方向に向けた姿勢)で選別部53に搬送されてきた部品Pは、図11(c)に示すように、断面V字状に形成された搬送路52のいずれか一方の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路52の側方へはみ出させるようになる。そして、そのうち、搬送路52の一側の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路52の一側方へはみ出させた部品Pは、そのはみ出し部がワイパー54の入口部54aに衝突することにより、上述した重なった良姿勢の部品Pの上側のものと同様、搬送路52の他側方へ落下する。
これに対して、不良姿勢の部品Pのうち、搬送路52の他側の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路52の他側方へはみ出させた部品Pは、そのはみ出し部がワイパー54に接触しないので、図11(a)、(b)に示すように、良姿勢の部品Pと一緒にワイパー54の内側へ進入してしまう。
ワイパー54の内側へ入った不良姿勢の部品Pは、通常、図12(b)に示すように、通気板55の空気噴出口59の下方に達したときに、搬送路52他側からはみ出す部分に圧縮空気を噴き付けられることにより、搬送路52の他側縁部との接触位置を支点として回転して、搬送路52から落下する。
ところが、不良姿勢の部品Pが前後(搬送方向の上流側と下流側)から良姿勢の部品Pに挟まれた状態で搬送されている場合には、図12(c)に示すように、ワイパー54の内側に入った不良姿勢の部品Pが、その一方の端部に通気板55の空気噴出口59から噴き出す圧縮空気を受けてある程度回転しても、他方の端部がワイパー54の下向き傾斜面54bに当接すると、ワイパー54および前後の部品Pとの摩擦によって回転を規制され、搬送路52から排除されないことがある。このようにして不良姿勢の部品Pが選別部53で排除されず、下流側へ搬送されていくと、部品詰まり等のトラブルを引き起こし、振動式部品搬送装置の部品供給能力を低下させる要因となる。
ここで、通気板55の空気噴出口59から噴き出す圧縮空気の量を増やせば、上記のように不良姿勢の部品Pが良姿勢の部品Pに挟まれている場合でも、その不良姿勢の部品Pを搬送路52から排除できるようになると考えられるが、そうすると、空気噴出口59から噴き出した圧縮空気が膨張する際に渦流を起こし、その渦流によって良姿勢であった部品Pが不安定な姿勢になって搬送路52から落下するようになり、部品供給能力が大きく低下してしまうおそれがある。したがって、不良姿勢の部品Pの排除のために圧縮空気の量をむやみに増すことはできない。
そこで、本発明は、一方向に長く延びる形状の部品を整列供給の対象とする振動式部品搬送装置において、不良姿勢の部品を確実に排除し、安定した部品供給能力が得られるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、一方向に長く延びる形状の部品を直線的に搬送する搬送路を有し、前記搬送路の途中に搬送路の幅寸法が部品の長手方向寸法よりも短く形成された選別部を設け、この選別部に搬送路の一側から上方へ張り出すワイパーを設けて、前記選別部では長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の一側方へはみ出させた姿勢の部品は、そのはみ出し部が前記ワイパーの入口部に衝突することにより搬送路の他側方へ落下し、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品は、そのはみ出し部が前記ワイパー内で空気噴出口から噴き出す圧縮空気を受けることにより搬送路の他側方へ落下するようにした振動式部品搬送装置において、前記ワイパーの搬送路との上下方向の対向面に、前記搬送路の下流側に向かって次第に搬送路の他側へ近づく案内溝を設けて、前記ワイパー内で長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品が、前記圧縮空気を受けて搬送路の他側縁部との接触位置を支点として回転し、その他方の端部が前記ワイパーの案内溝に嵌まり込んだ状態で搬送されていくことにより、前記ワイパーの下流側部分で搬送路の他側方へ落下するようにした。この構成によれば、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた不良姿勢でワイパーの内側に進入した部品を、ワイパーの下流側部分で確実に排除できるので、選別部よりも下流側で部品詰まり等が生じにくく、安定して次工程に部品を供給することができる。
上記の構成において、前記空気噴出口の搬送方向寸法を、部品の長手方向寸法の3倍以上とすれば、不良姿勢の部品がその他方の端部をワイパーの案内溝に嵌まり込ませた状態でワイパー内を搬送されていく距離が長くなるので、より確実に不良姿勢の部品を排除することができる。
また、前記ワイパーの案内溝を搬送方向に対して10〜20度の傾きで形成すれば、他方の端部をワイパーの案内溝に嵌まり込ませた不良姿勢の部品を、その搬送速度を大きく低下させることなく搬送して搬送路から排除できるので、部品供給能力の安定性を向上させることができる。
また、前記ワイパーの案内溝を互いに平行に複数列設けることにより、不良姿勢の部品の他方の端部がワイパーの案内溝に嵌まり込む確率を高めて、不良姿勢の部品の排除がより確実に行われるようにすることもできる。
ここで、前記ワイパーの案内溝のピッチを部品の幅寸法の1/4以下とすれば、良姿勢(長手方向を搬送方向に向けた姿勢)の部品がワイパーの搬送路との対向面に接触しても案内溝には入りにくくなるので、良姿勢の部品をスムーズに下流側へ搬送することができる。
また、前記ワイパーの案内溝の溝縁周辺部の断面形状は、案内溝の溝縁を頂点とする角状に形成すれば、案内溝に嵌まり込んだ不良姿勢の部品の他方の端部が引っ掛かって脱出しにくくなるので、ワイパー内で不良姿勢の部品をよりスムーズに搬送して排除することができる。
また、前記選別部で前記搬送路が断面V字状に形成されている場合は、前記断面V字状の搬送路の他側の側壁の傾斜方向寸法を、前記搬送路の他側の側壁に寄りかかる状態で長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品の重心から前記搬送路の一側の側壁までの距離よりも小さい寸法に設定することにより、その不良姿勢の部品が圧縮空気を受けたときに搬送路の他側縁部との接触位置を支点として回転しやすくなり、不良姿勢の部品の排除を一層スムーズに行えるようになる。
本発明の振動式部品搬送装置は、上述したように、選別部で搬送路の一側から上方に張り出すワイパーの搬送路との対向面に、搬送路の下流側に向かって次第に搬送路の他側へ近づく案内溝を設けることにより、一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた不良姿勢の部品が、ワイパー内に進入したときに圧縮空気を受けて回転し、その他方の端部がワイパーの案内溝に嵌まり込んだ状態で搬送されて、ワイパーの下流側部分で確実に搬送路から排除されるようにしたものであるから、選別部よりも下流側で部品詰まり等が生じにくく、安定して次工程に部品を供給することができる。
実施形態の振動式部品搬送装置の外観斜視図 図1の部品搬送装置が整列供給の対象とする部品の外観斜視図 aは図1のシュートの選別部の正面図、bはaのIII−III線に沿った断面図 aは図3の選別部における部品挙動を説明する正面図、bはaのIV−IV線に沿った断面図 aは図4に続く部品挙動を説明する正面図、bはaのV−V線に沿った断面図 aは図5に続く部品挙動を説明する正面図、bはaのVI−VI線に沿った断面図 aは図6に続く部品挙動を説明する正面図、bはaのVII−VII線に沿った断面図 整列供給対象の部品の寸法の一例を示す外観斜視図 部品搬送装置の搬送路と図8の部品の重心の位置関係を説明する断面図 a、bはそれぞれ従来の振動式部品搬送装置におけるシュートの選別部の平面図および正面図、cはbのX−X線に沿った断面図 a、bはそれぞれ図10の選別部における部品挙動を説明する平面図および正面図、cはbのXI−XI線に沿った断面図 a〜cはそれぞれ図10(c)に対応して選別部における部品挙動を説明する断面図
以下、図1乃至図9に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1に示す実施形態の振動式部品搬送装置は、図2に示すような一方向に長く延びる略直方体状の部品Pの整列供給を行うもので、振動式ボウルフィーダ11と、その下流側に接続される振動式直進フィーダ21とを備えている。そして、ボウルフィーダ11のボウル12を振動させることにより、ボウル12の底部に投入された部品Pを螺旋状の搬送路13で搬送し、その出口から直進フィーダ21のシュート(部品搬送部材)1の直線状搬送路2の入口に部品Pを受け渡し、直進フィーダ21のシュート1を振動させることにより、シュート1の搬送路2上の部品Pを直線的に搬送して次工程に供給するようになっている。
前記ボウルフィーダ11と直進フィーダ21とでは振動方向、振動周波数および振幅が異なるため、両フィーダ11、21間の部品受け渡し部ではボウル12の搬送路13をシュート1の搬送路2より高くした状態で両搬送路13、2をオーバーラップさせて、ボウルフィーダ11から直進フィーダ21に部品が容易に乗り移るようにしている。
前記直進フィーダ21は、シュート1の搬送路2の途中に選別部3が設けられており、この選別部3で不良姿勢の部品Pを排除し、選別部3よりも下流側部分では良姿勢の部品Pのみをそのままの姿勢で出口まで搬送している。なお、選別部3で排除された部品Pはボウルフィーダ11のボウル12の底部に戻されるようになっている。
前記直進フィーダ21のシュート1の選別部3は、前述の従来のものと基本的な構成は同じであり、図3(a)、(b)に示すように、搬送路2が断面V字状に形成されており、搬送路2の一側(幅方向内側)に搬送路2上へ張り出すブロック状のワイパー4が設けられている。この選別部3では、搬送路2の幅寸法が部品Pの長手方向寸法よりも短く形成されている。
前記ワイパー4は、その入口部(搬送方向上流側端部)4aが搬送路2の他側に向かって搬送方向下流側へ傾斜するように形成されている。また、ワイパー4は、下向きの傾斜面4bで搬送路2と対向しており、その下向き傾斜面4bと搬送路2の他側(幅方向外側)の側壁との隙間は、良姿勢(長手方向を搬送方向に向けた姿勢)の部品Pを1個だけ通す寸法に設定されている。
また、ワイパー4の下向き傾斜面4bと上面との間には上向き傾斜面4cが形成されており、この上向き傾斜面4cに通気板5がねじ6で固定されている。そして、ワイパー4および通気板5に互いに連通する通気路7、8が設けられ、通気板5の通気路8が搬送路2の上方で開口して、図示省略した圧縮空気源からワイパー4の通気路7に供給される圧縮空気が、搬送路2の他側縁のわずかに外側に向かって斜め下方向に噴出されるようになっている。
ここで、通気板5の通気路8の開口すなわち空気噴出口9は、搬送方向寸法が前述の従来のものよりもかなり長く、部品Pの長手方向寸法の3倍以上に形成されている。
また、ワイパー4の下向き傾斜面4b(搬送路2との上下方向の対向面)には、搬送路2の下流側に向かって次第に(搬送方向に対して10〜20度の傾きで)搬送路2の他側へ近づく複数列の案内溝10が互いに平行に設けられており、そのピッチは部品Pの幅寸法の1/4以下となっている。そして、これらの各案内溝10の溝縁周辺部の断面形状は案内溝10の溝縁を頂点とする角状に形成されており、これによりワイパー4の下向き傾斜面4bの断面形状は全体として鋸刃状となっている。
次に、図4乃至図7に基づいて、シュート1の選別部3における部品Pの挙動を説明する。シュート1の選別部3には、良姿勢の部品Pが単独で搬送されてくるだけでなく、不良姿勢(長手方向を搬送路幅方向に向けた姿勢)の部品Pや、良姿勢で重なった状態の部品Pも搬送されてくる。これは、前述のように、シュート1の搬送路2がボウルの搬送路よりも低く、ボウルフィーダ11で整列させた部品Pでも、直進フィーダ21に乗り移ったときに、その衝撃で姿勢を変えたり、他の部品Pと重なりあったりするからである。そして、選別部3に搬送されてきた部品Pは、その姿勢によってそれぞれ下記のように異なる挙動を示す。
まず、良姿勢で選別部3に単独で搬送されてきた部品Pは、図4(a)、(b)に示すように、ほぼ全体が搬送路2の幅内に収まる安定した状態で、ワイパー4に接触することなくワイパー4の内側へ進入していく。そして、ワイパー4の内側に入った良姿勢の部品Pは、通気板5の空気噴出口9の下方を通過しても、その空気噴出口9から噴出する圧縮空気がほとんど当たらないので、姿勢を変えることなく下流側へ搬送されていき、次工程に供給される。
一方、図示は省略するが、良姿勢の部品Pが搬送路2の一側の側壁に沿って重なった状態で搬送されてきた場合は、そのうちの上側の部品Pのみが、ワイパー4の入口部4aに衝突した後、その入口部4aに案内されて搬送路2の他側方へ落下する。
また、不良姿勢で選別部3に搬送されてきた部品Pは、搬送路2のいずれか一方の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の側方へはみ出させるようになる。そして、そのうち、搬送路2の一側の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の一側方へはみ出させた部品Pは、そのはみ出し部がワイパー4の入口部4aに衝突することにより、上述した重なった良姿勢の部品Pの上側のものと同様、搬送路2の他側方へ落下する。
また、不良姿勢の部品Pのうち、搬送路2の他側の側壁に寄りかかり、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の他側方へはみ出させた部品Pは、図4(a)、(b)に示すように、ワイパー4に接触しないので、良姿勢の部品Pと一緒にワイパー4の内側へ進入する。そして、通気板5の空気噴出口9の下方に達したときに、搬送路2他側からはみ出す部分に圧縮空気を噴き付けられることにより、図5(a)、(b)に示すように、搬送路2の他側縁部との接触位置を支点として他方の端部がワイパー4の下向き傾斜面4bに当接するまで回転する。このときあるいはその直後に、部品Pの他方の端部がワイパー4の下向き傾斜面4bに形成された案内溝10の一つに嵌まり込む。
ここで、ワイパー4の案内溝10は、前述のように搬送路2の下流側に向かって次第に搬送路2の他側へ近づくように形成されているので、他方の端部が案内溝10の一つに嵌まり込んだ部品Pは、図6(a)、(b)に示すように、前後から良姿勢の部品Pに挟まれていても、搬送路2の下流側へ搬送されていくにつれて他方の端部が搬送路2の他側へ近づいていき、搬送路2の他側縁部との接触位置を支点とする回転の角度が大きくなって、図7(a)、(b)に示すように、ワイパー4の下流側部分で搬送路2の他側方へ落下する。
この振動式部品搬送装置は、上述したように、直進フィーダ21のシュート1の搬送路2の途中に設けた選別部3において、重なった状態で搬送されてきた良姿勢の部品Pのうちの上側の部品Pや、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の一側方へはみ出させた部品Pはワイパー4の入口部4aで排除され、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の他側方へはみ出させた部品Pは、ワイパー4内で通気板5の空気噴出口9から噴き出す圧縮空気を受けて回転し、その他方の端部がワイパー4の案内溝10に嵌まり込んだ状態で搬送されていくことにより、ワイパー4の下流側部分で搬送路2の他側方へ落下するようにしたので、搬送路2の選別部3よりも下流側で部品詰まり等が生じにくく、安定して次工程に部品Pを供給することができる。
そして、以下の点も、不良姿勢の部品Pをより確実に排除し、部品供給能力の安定性を向上させることに寄与している。まず、通気板5の空気噴出口9は搬送方向寸法が部品Pの長手方向寸法の3倍以上に形成され、不良姿勢の部品Pがその他方の端部をワイパー4の案内溝10に嵌まり込ませた状態でワイパー4内を搬送されていく距離が長くとれるようになっている。
また、ワイパー4の案内溝10は、搬送方向に対して10〜20度の傾きで形成され、他方の端部が案内溝10に嵌まり込んだ不良姿勢の部品Pを、その搬送速度を大きく低下させることなく搬送して搬送路2から排除できるようになっている。
そして、案内溝10を互いに平行に複数列設けるとともに、そのピッチは部品Pの幅寸法の1/4以下とすることにより、不良姿勢の部品Pは確実に他方の端部が案内溝10に嵌まり込んで排除され、良姿勢の部品Pはワイパー4の下向き傾斜面4bに接触しても案内溝10に入りにくく、スムーズに下流側へ搬送できるようにしている。
さらに、案内溝10の溝縁周辺部の断面形状は、案内溝10の溝縁を頂点とする角状に形成され、案内溝10に嵌まり込んだ不良姿勢の部品Pの他方の端部が引っ掛かって脱出しにくくなっているので、ワイパー4内で不良姿勢の部品Pをスムーズに搬送して排除することができる。
このほか、下記のようにシュート1の搬送路2の寸法を整列供給対象の部品Pに応じて適切に設定することによっても、不良姿勢の部品Pがよりスムーズに排除されるようにすることができる。
すなわち、例えば、図8に示すように、整列供給対象の部品Pの長手方向両端部の正方形断面の一辺の寸法がW、長手方向寸法がその2倍の2Wであり、重心が形状の中心位置にあるとする。この場合に、図9に示すように、搬送路2の他側の側壁の傾斜方向寸法Xを、不良姿勢(搬送路2の他側の側壁に寄りかかる状態で長手方向のいずれか一方の端部を搬送路2の他側方へはみ出させた姿勢)の部品Pの重心Gから搬送路2の一側の側壁までの距離Y(=W)よりも小さい寸法に設定することにより、その不良姿勢の部品Pが圧縮空気を受けたときに搬送路2の他側縁部との接触位置を支点として回転しやすくなり、不良姿勢の部品Pの排除を一層スムーズに行えるようになる。そして、同時に良姿勢の部品Pの搬送も安定して行えるようにするには、搬送路2の他側の側壁の傾斜方向寸法Xは2/3W程度に設定するとよい。
なお、本発明は、上述した実施形態のように振動式ボウルフィーダの下流側に振動式直進フィーダを接続した振動式部品搬送装置に限らず、一方向に長く延びる形状の部品を直線状の搬送路に沿って搬送する部品搬送部材を備えた振動式部品搬送装置に広く適用することができる。
1 シュート
2 搬送路
3 選別部
4 ワイパー
4a 入口部
4b 下向き傾斜面
4c 上向き傾斜面
5 通気板
6 ねじ
7、8 通気路
9 空気噴出口
10 案内溝
11 振動式ボウルフィーダ
12 ボウル
13 搬送路
21 振動式直進フィーダ
P 部品
G 部品の重心

Claims (7)

  1. 一方向に長く延びる形状の部品を直線的に搬送する搬送路を有し、前記搬送路の途中に搬送路の幅寸法が部品の長手方向寸法よりも短く形成された選別部を設け、この選別部に搬送路の一側から上方へ張り出すワイパーを設けて、前記選別部では長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の一側方へはみ出させた姿勢の部品は、そのはみ出し部が前記ワイパーの入口部に衝突することにより搬送路の他側方へ落下し、長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品は、そのはみ出し部が前記ワイパー内で空気噴出口から噴き出す圧縮空気を受けることにより搬送路の他側方へ落下するようにした振動式部品搬送装置において、
    前記ワイパーの搬送路との上下方向の対向面に、前記搬送路の下流側に向かって次第に搬送路の他側へ近づく案内溝を設けて、前記ワイパー内で長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品が、前記圧縮空気を受けて搬送路の他側縁部との接触位置を支点として回転し、その他方の端部が前記ワイパーの案内溝に嵌まり込んだ状態で搬送されていくことにより、前記ワイパーの下流側部分で搬送路の他側方へ落下するようにしたことを特徴とする振動式部品搬送装置。
  2. 前記空気噴出口の搬送方向寸法を、部品の長手方向寸法の3倍以上としたことを特徴とする請求項1に記載の振動式部品搬送装置。
  3. 前記ワイパーの案内溝を搬送方向に対して10〜20度の傾きで形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の振動式部品搬送装置。
  4. 前記ワイパーの案内溝を互いに平行に複数列設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
  5. 前記ワイパーの案内溝のピッチを部品の幅寸法の1/4以下としたことを特徴とする請求項4に記載の振動式部品搬送装置。
  6. 前記ワイパーの案内溝の溝縁周辺部の断面形状を、案内溝の溝縁を頂点とする角状に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
  7. 前記選別部では前記搬送路が断面V字状に形成されており、前記断面V字状の搬送路の他側の側壁の傾斜方向寸法を、前記搬送路の他側の側壁に寄りかかる状態で長手方向のいずれか一方の端部を搬送路の他側方へはみ出させた姿勢の部品の重心から前記搬送路の一側の側壁までの距離よりも小さい寸法に設定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110077822A (zh) * 2019-05-31 2019-08-02 浙江乔士智能工业股份有限公司 油壶盖内衬自动鉴别上料盘

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