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JP2017024285A - 印刷装置,印刷システム,印刷方法,及びカードの製造方法 - Google Patents

印刷装置,印刷システム,印刷方法,及びカードの製造方法 Download PDF

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JP2017024285A
JP2017024285A JP2015145827A JP2015145827A JP2017024285A JP 2017024285 A JP2017024285 A JP 2017024285A JP 2015145827 A JP2015145827 A JP 2015145827A JP 2015145827 A JP2015145827 A JP 2015145827A JP 2017024285 A JP2017024285 A JP 2017024285A
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慶二 井原
Keiji Ihara
慶二 井原
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Abstract

【課題】カードに形成された光沢付きカラー画像を視認方向によらず良好に視認できる印刷装置を提供する。【解決手段】第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像の印刷を行う。第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データを入力する入力部37と、第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出する輝度値算出部CT1aと、輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換する輝度値変換部CT1bと、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置,印刷システム,印刷方法,及びカードの製造方法に係る。特に、メタルインクを用いて転写体に光沢付きカラー画像を印刷する印刷装置,印刷システム,及び印刷方法と、メタルインクを用いて印刷された光沢付きカラー画像を有するカードの製造方法と、に関する。
カードに画像を印刷する印刷装置として、インクリボンのインクを、サーマルヘッドによって昇華又は溶融させて、中間転写フィルムに画像を転写形成し、その転写形成した画像を、カードに再度転写印刷させる再転写装置が知られており、特許文献1に記載されている。
この再転写装置は、インクリボンとして、例えば、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),及びB(ブラック)の四色のインク層を有するものを用い、各インク層のインクを順次中間転写フィルムに重畳転写させて無光沢のカラー画像を形成する。そして、形成したカラー画像をカードに再度転写印刷することで、そのカードにカラー画像を形成できる。
また、インクリボンとして、B色のインク層の替わりに、又は五色目のインク層として、金属光沢が視認されるメタルインクのインク層を有するものを用い、特許文献1の記載と同様の転写及び再転写印刷を行って、カードの表面に光沢付きカラー画像を形成する技術も知られている。メタルインクは一般に銀インクなどとも称される。
この光沢付きカラー画像を形成する技術は、特許文献2に記載されている。
以下、カードに形成された無光沢カラー画像及び光沢付きカラー画像を、単に形成画像とも称する。
特許第4337582号公報 特許第3373714号公報
光沢付きカラー画像を形成したカードは、視認方向に応じて光沢部分の見え方が変化する。そのため、特殊効果が得られる、セキュリティ性が向上する、などの理由で注目度の高いカードである。
特許文献1及び2の技術によれば、比較的安価に光沢付きカラー画像を形成したカードを提供できるものの、光沢部分が視認方向によって見えにくくなる、など、改善が望まれる点もあり、光沢付きカラー画像をより良好に視認させるための技術については、ほとんど検討されていなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、カードに形成された光沢付きカラー画像を視認方向によらず良好に視認できる、印刷装置,印刷システム,印刷方法を提供することにある。また、形成された光沢付きカラー画像が視認方向によらず良好に視認できるカードを製造するためのカードの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成又は手順を有する。
1) 第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像の印刷を行う印刷装置であって、
前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データを入力する入力部と、
前記第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、
前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換する輝度値変換部と、
を有することを特徴とする印刷装置である。
2) 印刷装置と、前記印刷装置に画像データを送出するプリンタドライバを有するコンピュータと、を含んで構成される印刷システムであって、
前記印刷装置は、
第1のインクによる印刷と、光沢性を有する第2のインクによる印刷と、を重畳させて光沢付き画像の印刷を行い、
前記プリンタドライバは、
前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データを入力する入力部と、
前記第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、
前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換する輝度値変換部と、
を有することを特徴とする印刷システムである。
3) 制御部を有する印刷装置により、第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像の印刷を行う印刷方法であって、
前記制御部が、
前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換することを特徴とする印刷方法である。
4) 制御部を有する印刷装置により、カード素材に第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像が形成されたカードを製造するカードの製造方法であって、
前記制御部が、
前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換して前記第1のインクによる印刷を行うことを特徴とするカードの製造方法である。
5) カード素材に、第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像を形成するカードする印刷装置と、前記印刷装置に画像データを送出するプリンタドライバを有するコンピュータと、によって光沢付き画像が形成されたカードを製造するカードの製造方法であって、
前記プリンタドライバが、
前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換し、
前記印刷装置が、前記変換された輝度値で前記第1のインクによる印刷を行うことを特徴とするカードの製造方法である。
本発明によれば、カードに形成された光沢付きカラー画像を視認方向によらず良好に視認できる。また、形成された光沢付きカラー画像が視認方向によらず良好に視認できるカードが得られる。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の実施例1である印刷装置PRを説明するための図である。 図2は、印刷装置PRの構成を説明するためのブロック図である。 図3は、印刷装置PRに用いるインクリボン11を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図4は、印刷装置PRに用いる中間転写フィルム21を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図5は、印刷装置PRのサーマルヘッド16によるインクリボン11と中間転写フィルム21との圧接を説明するための図である。 図6は、サーマルヘッド16を説明するための図である。 図7は、カラー画像データSN1における各画素のデータ構造を示す図である。 図8は、カラー画像データ送出部CT1における輝度変換処理の選択手順を説明するためのフロー図である。 図9は、カラー画像データ送出部CT1における輝度変換処理Aの処理手順を説明するためのフロー図である。 図10は、輝度変換処理Aを説明するためのグラフである。 図11は、輝度変換処理Aを説明するための数値例である。 図12は、カラー画像データ送出部CT1における輝度変換処理Bの処理手順を説明するためのフロー図である。 図13は、輝度変換処理Bを説明するためのグラフである。 図14は、輝度変換処理Bを説明するための数値例である。 図15は、輝度変換処理を説明するためのRGB立方体である。 図16は、輝度変換処理を説明するためのチャートである。 図17は、中間転写フィルム21に中間画像Pを転写形成する動作を説明するための第1の図である。 図18は、中間転写フィルム21に中間画像Pを転写形成する動作を説明するための第2の図である。 図19は、中間転写フィルム21に中間画像Pを転写形成する動作を説明するための第3の図である。 図20は、中間転写フィルム21に中間画像Pを転写形成する動作を説明するための第4の図である。 図21は、中間転写フィルム21に中間画像Pを転写形成する動作を説明するための第5の図である。 図22は、中間転写フィルム21に形成された中間画像Pを説明するための模式的断面図である。 図23は、中間画像Pを再転写した後の中間転写フィルム21を説明するための平面図である。 図24は、中間画像Pの再転写で画像Pcが形成されたカード31を説明するための模式的断面図である。 図25は、カード31に形成された画像Pcにおけるメタルインクの反射光について説明する模式的断面図である。 図26は、メタルインク転写部Acの見え方の違いを説明するための第1の概念図である。 図27は、メタルインク転写部Acの見え方の違いを説明するための第2の概念図である。 図28は、メタルインク転写部Acの見え方を調べるための試験プレートTPを説明するための図である。 図29は、試験プレートTPを用いたメタルインク転写部Acの見え方を調べる試験の結果を示すグラフである。 図30は、変換対象領域Aeを説明するための図である。 図31は、転写画像情報J3を説明するための図である。 図32は、実施例2の印刷システムSYの構成を説明するためのブロック図である。
まず、本発明の実施の形態に係る印刷装置の実施例1を印刷装置PRとし、図1〜図31を参照して説明する。
(実施例1)
実施例1の印刷装置PRは、例えば再転写方式の印刷装置であって、いわゆるカードプリンタである。
印刷装置PRは、図1に示されるように、筐体PRaと、筐体PRaの内部に収められた転写装置51と、再転写装置52と、を有している。
印刷装置PRは、転写装置51において、インクリボン11のインクを転写体である中間転写フィルム21に転写し、画像を形成する。さらに、再転写装置52において、中間転写フィルム21に転写形成された画像を、別の転写体であるカード素材31aに再転写して、画像が印刷形成されたカード31を形成する。
転写装置51は、インクリボン11用の供給リール12及び巻き取りリール13を装脱自在に取り付け可能である。
取り付けられた供給リール12及び巻き取りリール13は、それぞれ駆動用のモータM12及びモータM13の駆動により回転する。モータM12,M13の回転速度及び回転方向は、印刷装置PRに備えられた制御部CTにより制御される。
インクリボン11は、供給リール12と巻き取りリール13との間で、複数のガイドシャフト14に案内され所定の走行経路に掛け渡される。
インクリボン11の走行経路の途中には、頭出し用のインクリボンセンサ15が配置されている。
インクリボンセンサ15は、インクリボン11の頭出しマーク11d(図3参照)を検出し、リボンマーク検出情報J1(図2参照)を制御部CTに向け送出する。
インクリボン11は、図3に示されるように、リボンベース11aと、リボンベース11aの一面側に形成されたイエローインクのインク層11Y,マゼンタインクのインク層11M,シアンインクのインク層11C,及び金属光沢の銀色を呈するメタルインクSのインク層11Sを有する。
また、以下の説明において、イエローインク,マゼンタインク,及びシアンインクは、それぞれカラーインクCIKとも称する。
各カラーインクCIKは、昇華型インクであって、昇華量が、サーマルヘッド16(後述)によって加えられる熱量に応じて調整可能なので、転写画像の濃淡を、濃度階調で表現可能である。
メタルインクSは、溶融型インクであって、転写装置51では、転写する、転写しない、の二値的処理がなされる。
インクリボン11の詳細は後述する。
図1において、インクリボン11の走行経路におけるインクリボンセンサ15と巻き取りリール13との間に、サーマルヘッド16が配置されている。
サーマルヘッド16は、掛け渡されたインクリボン11のリボンベース11a側の面(図3参照)に対し離接する(図5の矢印Da方向)。
このサーマルヘッド16の離接動作は、ヘッド離接駆動部D16により制御部CTの制御の下で実行される。
転写装置51は、装填されたインクリボン11に対する図1の左方側に、中間転写フィルム21用の供給リール22及び巻き取りリール23が装脱自在に取り付け可能である。
取り付けられた供給リール22及び巻き取りリール23は、それぞれ駆動用のモータM22及びモータM23の駆動により回転する。モータM22,M23の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
中間転写フィルム21は、供給リール22と巻き取りリール23との間で、複数のガイドシャフト24に案内されて所定の走行経路に掛け渡される。
中間転写フィルム21の走行経路の途中には、頭出し用のフレームマークセンサ25が配置されている。
フレームマークセンサ25は、中間転写フィルム21のフレームマーク21d(図4参照)を検出し、フレームマーク検出情報J2(図2参照)を制御部CTに向け送出する。
中間転写フィルム21は光透過性を有する。例えば、フレームマークセンサ25を光センサとし、フレームマーク21dを光遮断する部分として形成して、光の透過と遮断との違いによりフレームマーク21dを検出する。
中間転写フィルム21の走行経路におけるフレームマークセンサ25と供給リール22との間には、モータM26の駆動によって回転するプラテンローラ26が配置されている。
モータM26の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
図5にも示されるように、サーマルヘッド16は、ヘッド離接駆動部D16による離接動作で、インクリボン11に対して離接する。この離接動作をするのはプラテンローラ26でもよく、サーマルヘッド16とプラテンローラ26とは相対的に離接すればよい。
詳しくは、サーマルヘッド16は、インクリボン11をプラテンローラ26に向け押圧し、プラテンローラ26との間に中間転写フィルム21とインクリボン11とを挟んで圧接させる圧接位置(図5に示される位置)と、インクリボン11から離隔した離隔位置(図1に示される位置)と、の間を移動する。サーマルヘッド16が圧接位置にあるときに、後述する転写が行われる。
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が離隔位置にある状態で、それぞれ、モータM12,M13及びモータM22,M23の動作により、巻き取りリール13,23側への巻き取り及び供給リール12,22への巻き戻しが、それぞれ独立してできるようになっている。
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が圧接位置にある状態で、互いに密着して供給リール側又は巻き取りリール側に移動可能となっている。この移動は、モータM12,M13,M22,M23及びモータM26の駆動による供給リール12,22,巻き取りリール13,23、及びプラテンローラ26の回転により制御部CTの制御により実行される。
図1及び図2に示されるように、印刷装置PRは、制御部CT,記憶部MR,及び通信部37を備えている。通信部37は、外部から送られるデータ等を入力するための入力部として機能する。
制御部CTは、中央処理装置(CPU)CTaと、画像データ送出部CTbと、を有する。
図2に示されるように、画像データ送出部CTbは、カラー画像データ送出部CT1と光沢画像データ送出部CT2と、を有する。
カラー画像データ送出部CT1は、カラー画像輝度値算出部CT1a,カラー画像輝度値変換部CT1b,及び色変換部CT1cを有する。
外部のデータ機器38からは、通信部37を介して、制御部CTに、転写画像情報J3(図31も参照)が供給される。供給された転写画像情報J3は、記憶部MRに記憶され、制御部CTにより適宜参照される。
記憶部MRには、印刷装置全体の動作を制御するための動作プログラムと、後述する輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUと、輝度変換処理選択情報J3aと、が予め記憶されている。
また、印刷装置PRが、後述する輝度変換処理Bを実行する場合には、補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1も、予め設定して記憶部MRに記憶させておく。
転写画像情報J3は、図31に示されるように、カラーインクCIKで転写する無光沢のカラー画像(以下、無光沢カラー画像とも称する)の画像データであるカラー画像データSN1と、メタルインクSで転写する光沢画像の光沢画像データSN2と、を含んでいる。
また、輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUb、補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1、並びに、輝度変換処理選択情報J3aは、予め記憶部MRに記憶されているものに限らず、転写画像情報J3に含められて外部から供給され、記憶部MRに記憶されるものであってもよい(図31において一点鎖線で記載)。
カラー画像データSN1は、RGB値(例えば各8bit)で構成されている。また、光沢画像データSN2は、1bitの光沢値(以下、S値とも称する)で構成されている。
カラー画像データ送出部CT1は、カラー画像データSN1に基づき、転写する無光沢カラー画像の所定領域である変換対象領域Ae(図30参照)について、輝度変換を実行する。変換対象領域Aeは、無光沢カラー画像の全体又は一部として予め設定される。
そして、カラー画像データ送出部CT1は、輝度変換後、イエローインクで転写する画像の画像データSN1y,マゼンタインクで転写する画像の画像データSN1m,及びシアンインクで転写する画像の画像データSN1cを生成し、カラー画像データSN1Aとしてサーマルヘッド16に送出する(図6参照)。
カラー画像データ送出部CT1が実行する輝度変換方法については、後述する。
光沢画像データ送出部CT2は、光沢画像データSN2を記憶部MRから取得し、サーマルヘッド16に送出する(図2及び図6参照)。
画像データ送出部CTbは、サーマルヘッド16が圧接位置にあるとき、中間転写フィルム21の転写フレームF(図4参照:詳細は後述)それぞれに転写するカラーインクCIKのためのカラー画像データSN1A及びメタルインクSのための光沢画像データSN2を、サーマルヘッド16へ適宜タイミングで供給する。
カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2の供給タイミングは、フレームマーク検出情報J2などに基づいて制御部CT全体として決定される。
次に、インクリボン11について詳述する。
インクリボン11は、図3(a),(b)に示されるように、帯状のリボンベース11aと、リボンベース11a上に塗布形成されたインク層11bと、を有している。
インクリボン11は、インク層11bとして、四種のインク層を有する。この四種のインク層を所定順に並べたインク組11b1が、インクリボン11の延在方向(帯方向:矢印DRa参照)に繰り返し塗布されている。
具体的には、インク組11b1は、イエローインクのインク層11Y,マゼンタインクのインク層11M,シアンインクのインク層11C,及びメタルインクSのインク層11Sであり、この順で帯方向に塗布されている。
イエローインク,マゼンタインク,及びシアンインクは昇華型であり、光透過性を有する。
メタルインクSは、例えば灰色の溶融型インクであって、金属粒子又は金属フレークを含有し、光不透過性である。金属は、例えばアルミニウム、銀である。
メタルインクSの転写で転写体に形成されたメタルインクSは、入射光を狭指向性で概ね鏡面的に反射する。これにより、メタルインクSが転写された部分は、反射方向となる特定の視認方向から見たときに、金属光沢の銀色として視認される。
インク層11Yにおいて、隣接するメタルインクSのインク層11Sとの境界部位の一方縁部には、頭出しマーク11dが形成されている。
各インク層11Y,11M,11C,11Sの帯方向の長さLaは、互いに同じである。従って、インク層11bの組のピッチLapは、長さLaの4倍となっている。
インクリボンセンサ15の位置は、インクリボンセンサ15が頭出しマーク11dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がインク層11Yの走行方向先頭縁の位置と一致するようになっている。
すなわち、圧接位置からインクリボンセンサ15の検出位置までの走行経路長が、ピッチLapの整数倍とされている。
次に、中間転写フィルム21について詳述する。
中間転写フィルム21は、図4(a),(b)に示されるように、帯状のフィルムベース21aと、フィルムベース21a上に積層形成された、剥離層21b及び転写用受像層21cを有している。
フィルムベース21aの幅は、インクリボン11のリボンベース11aの幅と同じである。
フィルムベース21a又は転写用受像層21cには、フレームマーク21dが、帯方向(矢印DRb参照)に所定のピッチLbで繰り返し形成されている。
フレームマーク21dは、全幅に亘り形成されている。
ピッチLbは、インクリボン11における長さLaと同じ(La=Lb)である。
中間転写フィルム21においてピッチLbにて一定間隔で区切られる領域が転写フレームFである。以下、転写フレームFを、単に、フレームFと称する。
すなわち、フレームマーク21dは、各フレームFの境界部位に付与され、各フレームFを中間転写フィルム21の延在方向(帯方向)に複数並設するように区画している。
フレームマークセンサ25(図1参照)の位置は、フレームマークセンサ25がフレームマーク21dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置がフレームマーク21dの走行方向先頭縁の位置と一致するようにされている。
すなわち、圧接位置からフレームマークセンサ25の検出位置までの走行経路長が、ピッチLbの整数倍とされている。ここでは、例えば4倍にされているものとする。
転写装置51において、中間転写フィルム21とインクリボン11とは、図5に示されるように、転写用受像層21cとインク層11bとが直接対向する向きで掛け渡される。
転写用受像層21cは、加熱により昇華したインク層11Y,11M,11Cのインク、及び加熱により溶融したインク層11SのメタルインクSを受容して固定する。
これにより、図5に示されるサーマルヘッド16の圧接状態において、転写用受像層21cに圧着したインク層11bからインクが転写され、転写用受像層21cに画像が印刷形成される。
この転写において、インク層11Y,11M,11Cの各カラーインクCIKは、サーマルヘッド16に供給されたカラー画像データSN1Aに応じた加熱パターンで転写される。
また、インク層11SのメタルインクSは、サーマルヘッド16に供給された光沢画像データSN2に応じた加熱パターンで転写される。
以上詳述した転写装置51は、使用者によりセットされたインクリボン11及び中間転写フィルム21を、サーマルヘッド16の押圧によって密着させながら帯方向に移動できるようになっている。
サーマルヘッド16は、図6に示されるように、インクリボン11の幅方向に整列配置された#1〜#n(nは2以上の整数)なるn個の発熱抵抗体16aを有する。また、サーマルヘッド16は、カラー画像データSN1及び光沢画像データSN2に応じ、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに独立して通電するヘッドドライバ16bを有している。
発熱抵抗体16aは、例えば、1インチあたり300個並設される。
ヘッドドライバ16bは、画像データ送出部CTbから送出された、カラーインクCIKの転写に用いるカラー画像データSN1Aと、メタルインクSの転写に用いる光沢画像データSN2と、に基づき、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに対し通電を行う。
通常は、形成する画像に対応する発熱抵抗体16aは、全数nではなく、並設方向の両端に余裕分をとって隣接するm個(mは、m<nなる1以上の整数)とされる。
すなわち、並設された複数の発熱抵抗体16aの内の、(n−m)個分は、余裕分として画像形成には用いない。また、m個の発熱抵抗体16aは、n個の内の少なくとも一方端の発熱抵抗体を除く連続するm個として選択される。
従って、転写する画像の帯方向(縦)におけるライン数(通電のONとOFFとを選択できる数に相当)をライン数LNaとすると、被画像形成体である中間転写フィルム21には、画像が、幅×縦=m×LNaのドットで形成される。
例えば、印刷装置PRとして、再転写する転写体の外形86mm×54mmなるカードに、300dpiの画像を形成する場合、mは約1000、LNaの値は約600である。
転写装置51は、インクリボン11と中間転写フィルム21とを密着移動させて、サーマルヘッド16の各発熱抵抗体16aを、カラーインクCIKの転写ではカラー画像データSN1Aに基づいて、また、メタルインクSの転写では光沢画像データSN2に基づいて適宜加熱する。そして、インクリボン11のインク層11bの各インクを中間転写フィルム21の転写用受像層21cにおける同一のフレームFに重畳転写させる。
これにより、転写用受像層21cのフレームFに所望の光沢付きカラー画像を転写形成することができる。この画像形成動作の詳細は、後述する。
図1に戻り、印刷装置PRは、転写装置51において転写体である中間転写フィルム21の転写用受像層21cに転写により印刷形成した画像(以下、中間画像Pとも称する)の一部を、さらに別の転写体であるカード素材31aに再転写により印刷する再転写装置52を備えている。図1では、搬送中のカード素材31a及びカード素材31aに再転写により画像が形成されてなるカード31を太線で示してある。
再転写装置52は、制御部CTを転写装置51と共有している。
再転写装置52は、中間転写フィルム21の走行経路における、プラテンローラ26と巻き取りリール23との間に設けられた再転写部ST1と、再転写部ST1にカード素材31aを供給する供給部ST2と、再転写部ST1を通過したカード31を搬出する搬出部ST3と、を有している。
再転写部ST1は、モータM41により回転するヒートローラ41と、ヒートローラ41に対向配置された対向ローラ42と、ヒートローラ41を対向ローラ42に対して離接させるヒートローラ駆動部D41と、を有している。
供給部ST2は、カード素材31aを挟持したままカード素材31aの姿勢を垂直から水平に転換するように90°回動する姿勢転換部ST2aを有する。
供給部ST2は、さらに、スタッカ32に立ち姿勢で装填された複数のカード素材31aの中から、図1の最右となる一枚を上方に持ち上げるように回転する持ち上げローラ33を有する。
供給部ST2は、またさらに、持ち上げローラ33で持ち上げられたカード素材31aを、上方に配置された姿勢転換部ST2aに挟持して送り込む一対の送り込みローラ34と、姿勢転換部ST2aで水平姿勢にされたカード素材31aを左方の再転写部ST1に送り込む複数対の搬送ローラ35と、を有する。
モータM41の動作は、制御部CTにより制御される。また、持ち上げローラ33,送り込みローラ34,及び搬送ローラ35は、それぞれ制御部CTの制御の下、図示しないモータの駆動によって回転する。
再転写装置52は、供給部ST2においてスタッカ32から垂直姿勢で上方に取り出した一枚のカード素材31aを、姿勢転換部ST2aにおいて水平姿勢に転換し、再転写部ST1に搬送供給する。
再転写部ST1において、カード素材31aは、ヒートローラ駆動部D41の動作によって、昇温したヒートローラ41と対向ローラ42との間に中間転写フィルム21と共に圧接挟持されながら、モータM41の駆動により搬出部ST3に向け移動する。カード素材31aには、中間転写フィルム21の転写用受像層21cが圧接する。
この圧接移動で、転写装置51によって転写用受像層21cに形成された中間画像Pの一部の範囲が、カード素材31aに転写され画像Pcが形成される。
すなわち、カード素材31aの表面上に、形成画像としての画像Pcが、再転写によって形成され、カード31とされる。
カード素材31aに画像Pcが再転写形成されてなるカード31は、搬出部ST3に搬送され、例えば外部のストッカ36に積層収容される。
再転写の実行タイミングは、限定されない。一つのフレームFに中間画像Pを形成したら、次のフレームFに中間画像Pを形成する前に、再転写を実行してもよい。また、複数のフレームFそれぞれに中間画像Pを形成した後に、再転写を実行してもよい。
次に、カラー画像データ送出部CT1によって行う、無光沢カラー画像のカラー画像データSN1に対する輝度変換処理について説明する。
外部から供給されたカラー画像データSN1において、画像を構成する各画素のデータ構造は、例えば、図7に示されるように、RGBそれぞれ8bit(256階調)とされている。
輝度変換処理の実行に際し、図8に示されるように、カラー画像輝度値変換部CT1bは、記憶部MRに記憶されている転写画像情報J3を取得する(Step1)。
そして、転写画像情報J3に含まれている輝度変換処理選択情報J3aにより、輝度変換処理として、三つの輝度変換処理(輝度変換処理A,輝度変換処理B,輝度変換処理C)の内のどれを実行するかを判定する(Step2)。
すなわち、カラー画像輝度値変換部CT1bは、輝度変換処理A,B,Cのいずれも実行可能とされ、転写画像情報J3に含まれている輝度変換処理選択情報J3aに基づいて、輝度変換処理A,B,Cの内のいずれかを選択的に実行する(図8:Step3,Step4,Step5)。
輝度変換処理Aは、輝度変換の対象となる画素の輝度値LUが、輝度設定下限値LUa未満、又は輝度設定上限値LUbを超える場合、その輝度値LUに、それぞれ下限又は上限のリミットをかける処理である。
輝度変換処理Bは、変換対象となる画素の輝度値LUが、補正下境界値LUa1未満、又は補正上境界値LUb1を超える場合、その輝度値LUに階調圧縮をかける処理である。
輝度変換処理Cは、変換対象となる画素が取り得る輝度値範囲を、それよりも狭い所定の輝度値範囲に線形圧縮する処理である。
以下、輝度変換処理A,B,Cについて説明する。
輝度変換処理A,B,Cの対象とする画素は、無光沢カラー画像の全体として、又は一部として設定された変換対象領域Aeに含まれる画素である。
変換対象領域Aeは、光沢領域とすべくメタルインクSを転写する領域として設定される。一部に設定された変換対象領域Aeは、図30に例示されている。
(輝度変換処理A)(図9,図10参照)
カラー画像データSN1において、輝度変換の実行対象となる変換対象領域Aeに対応した画素QaがN個あるとする。
まず、カラー画像輝度値算出部CT1aは、m=1とし(StepA1)、m番目(一番目)の画素Qaの輝度値LUを算出する(StepA2)。
具体的には、カラー画像輝度値算出部CT1aは、m番目画素のR値,G値,B値の内、最大値をmaxRGBとし最小値をminRGBとして、輝度値LUを、
LU=〔(maxRGB)+(minRGB)〕/2・・・(式1)
から求める。輝度値LUは、0≦LU≦255の数値となる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、輝度値LUが0(ゼロ)でないかゼロかを判定する(StepA3)。
ゼロでない場合、輝度値LUが、輝度設定下限値LUa未満(0<LU<LUa)か否かを判定する(StepA4)。
輝度設定下限値LUa未満と判定した場合、カラー画像輝度値変換部CT1bは、補正ゲイン値GHaを、
GHa=LUa/LU ・・・(式2)
として求める(StepA5)(図10参照)。
そして、(式2)で得られた補正ゲイン値GHaを、画素QaのRGB値それぞれに乗算して、変換後RGB値を生成し、画素Qaの変換後RGB値とする(StepA6)。
これにより、画素Qaの輝度値が上げられて輝度設定下限値LUaとされる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepA3)で輝度値LUが0(ゼロ)と判定した場合、(式2)を用いることなく、RGB値を輝度設定下限値LUaとする(StepA7)。これにより、輝度値LUは輝度設定下限値LUaとなる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepA4)で否と判定した場合、画素Qaの輝度値LUが、輝度設定上限値LUbを超える(LUb<LU)か否かを判定する(StepA8)。
すなわち、(StepA8)は、輝度値LUが、輝度設定下限値LUa以上、かつ輝度設定下限値LUb以下の設定維持範囲ARsに含まれている(LUa≦LU≦LUb)か否かの判定を行うステップである。
輝度値LUが輝度設定上限値LUbを超えると判定した場合、カラー画像輝度値変換部CT1bは、補正ゲイン値GHbを、
GHb=LUb/LU・・・(式3)
として求める(StepA9)(図10参照)。
そして、(式3)で得られた補正ゲイン値GHbを、画素QaのRGB値それぞれに乗算して変換後RGB値を生成し、画素Qaの変換後RGB値とする(StepA10)。
これにより、画素Qaの輝度値LUが下げられて輝度設定上限値LUbとされる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepA8)で、画素Qaの輝度値LUが輝度設定上限値LUbを超えないと判定した場合、RGB値をそのまま維持する。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepA6,A7,A10,及びA8の「No」判定)を経て、mがNに達したか否かを判定する(StepA11)。
すなわち、輝度変換対象となる画素Qaのすべてについて輝度変換処理を実行したか否かを判定する。
否の場合、mに1を足し(StepA12)、(StepA2)へ移行して次の画素の輝度変換処理を実行する。
是の場合、処理を終了する。
この輝度変換処理Aの処理方法を、具体例で説明する。
ここでは、輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUbを、LUa=50,LUb=150とする。
画素QaのRGB値が、図11(a)に示されるように、R=10,G=20,B=30の場合、画素Qaの輝度値LUは、(式1)により、
LU=(30+10)/2=20 ・・・(式4)
となる。この輝度値LUは、輝度設定下限値LUa未満であるから、
補正ゲイン値GHaを、
GHa=50/20=2.5 ・・・(式5)
とする。
従って、変換前の(R,G,B)=(10,20,30)なる画素Qaの変換後RGB値は、(StepA6)を実行して、
R=10×2.5=25
G=20×2.5=50
B=30×2.5=75
とされる〔図11(a)参照〕。変換後の輝度値LUは輝度設定下限値LUaの50となる。
一方、画素QaのRGB値が、図11(b)に示されるように、R=200,G=220,B=240の場合、画素Qaの輝度値LUは、(式1)により、
LU=(240+200)/2=220 ・・・(式6)
となる。この輝度値LUは、輝度設定上限値LUbを超えているので、
補正ゲイン値GHbを、
GHb=150/220≒0.68・・・(式7)
とする。
従って、変換前の(R,G,B)=(200,220,240)なる画素Qaの変換後RGB値は、(StepA10)を実行して、
R=200×0.68≒136
G=220×0.68≒150
B=240×0.68≒163
と変換される〔図11(b)参照〕。変換後の輝度値LUは輝度設定上限値の150となる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、これらの例示のように、変換対象領域Ae内のすべての画素について、RGB値を変換後RGB値に変換する。
輝度変換処理Aによれば、輝度値LUが輝度設定下限値LUa未満となる画素について、変換後の輝度値LUを輝度設定下限値LUaにする。
また、輝度値LUが輝度設定上限値LUbを超える画素について、変換後の輝度値LUを輝度設定上限値LUbにする。
すなわち、輝度値LUが設定維持範囲ARsに含まれない画素について、輝度が一定となるように変換する。
従って、輝度変換処理Aは、無光沢カラー画像の濃度変化が離散的な、例えばアニメーション画像などにおける処理において、輝度変換前後の差が目立ちにくく好適である。
(輝度変換処理B)(図12,図13)
輝度変換処理Bでは、輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUbの他に、設定維持範囲ARs内の値である補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1を用いる。
補正上境界値LUb1は、補正下境界値LUa1よりも大きい。
従って、LUa<LUa1<LUb1<LUb である。
輝度変換処理Bを実行する場合において、補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1は、予め設定されて転写画像情報J3に含められている。
まず、カラー画像データSN1において、輝度変換の実行対象となる変換対象領域Aeに対応した画素QbがN個あるとする。
まず、カラー画像輝度値算出部CT1aは、m=1とし(StepB1)、m番目(一番目)の画素Qbの輝度値LUを算出する(StepB2)。この輝度値LUの算出方法は、輝度変換処理Aと同様であり、(式1)を用いる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、画素Qbの輝度値LUが、0以上、かつ補正下境界値LUa1未満か否かを判定する(StepB3)。
是と判定した場合、図13の線分LN1で示される輝度値LUと補正値Hとの関数faから補正値Ha求める(StepB4)。
関数faは、この例において一次関数であって、
H=−(LUa/LUa1)×LU+LUa ・・・(式8)
で規定される。
この関数faで得られる補正値Haは、輝度値LUが補正下境界値LUa1未満の場合に、輝度値LUを輝度設定下限値ULa以上にするための加算値であって、輝度値LUに応じて決まる値である。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(式8)に画素Qbの輝度値LUを代入して補正値Haを得る。
そして、補正値Haを、画素QbのRGB値それぞれに加算して変換後RGB値を生成し、画素Qbの変換後RGB値とする(StepB5)。
これにより、画素Qbの輝度値は輝度設定下限値LUa以上に変換(輝度が高く)される。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepB3)で否と判定したら、画素Qbの輝度値LUが、LUb1を超えるか否かを判定する(StepB6)。
是と判定した場合、図13の線分LN2で示される輝度値LUと補正値Hとの関数fbから補正値Hbを求める(StepB7)。
関数fbは、例えば一次関数であって、
H=−〔(255−LUb)/(255−LUb1)〕×LU+〔(255−LUb)/(255−LUb1)〕×LUb1
・・・(式9)
で規定される。
この関数fbで得られる補正値Hbは、輝度値LUが補正上境界値LUb1を超える場合に、輝度値LUを輝度設定上限値ULb以下にするための加算値(負の値)であって、輝度値LUに応じて決まる値である。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(式9)に画素Qbの輝度値LUを代入して補正値Hbを得る。
そして、得られた補正値Hbを、画素QbのRGB値それぞれに加算して変換後RGB値を生成し、画素Qbの変換後RGB値とする(StepB8)。
これにより、画素Qbの輝度値は輝度設定上限値LUb以下に変換(輝度は低く)される。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepB6)で否と判定した場合、すなわち、画素Qbの輝度値LUが、補正下境界値LUa1以上、かつ補正上境界値LUb1以下の場合(LUa1≦LU≦LUb1)、RGB値をそのまま維持する。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、(StepB5,B8,及びB6の「No」判定)を経て、mがNに達したか否かを判定する(StepB9)。
すなわち、輝度変換対象の画素Qbのすべてについて輝度変換処理を実行したか否かを判定する。
否の場合、mに1を足し(StepB10)、(StepB2)へ移行して次の画素の輝度変換処理を実行する。
是の場合、処理を終了する。
この輝度変換処理Bの処理方法を、具体例で説明する。
ここでは、輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUbを、LUa=50,LUb=150とする。
また、補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1を、LUa1=105,LUb1=135とする。
画素QbのRGB値が、図14(a)に示されるように、R=50,G=130,B=80の場合、画素Qbの輝度値LUは、(式1)により、
LU=(130+50)/2=90 ・・・(式10)
となる。
この輝度値LUは、輝度設定下限値LUaを超えるが、補正下境界値LUa1未満であるから、関数faから補正値Haを求める。
すなわち、補正値Haは、
Ha=−(50/105)×90+50≒7 ・・・(式11)
となる。
従って、変換前の(R,G,B)=(50,130,80)なる画素Qbの変換後RGB値は、
R=50+7=57
G=130+7=137
B=80+7=87
と変換される〔図14(a)参照〕。変換後の輝度値LUは、(式1)から97となる。
画素QbのRGB値が、図14(b)に示されるように、R=200,G=220,B=240の場合、画素Qbの輝度値LUは、(式1)により、
LU=(240+200)/2=220 ・・・(式12)となる。
この輝度値LUは、輝度設定上限値LUbを超えるので、関数fbから補正値Hbを求める。
すなわち、補正値Hbを、
Ha=−〔(255−150)/(255−135)〕×220+〔(255−150)/(255−135)〕×135=−74.3 ・・・(式13)
で求める。
従って、変換前の(R,G,B)=(200,220,240)なる画素Qb変換後RGB値は、
R=200−74.3≒126
G=220−74.3≒146
B=240−74.3≒166
と変換される〔図14(b)参照〕。変換後の輝度値LUは146となる。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、これらの例示のように、関数fa,fbを用い、カラー画像データSN1における変換対象領域Ae内のすべての画素について、輝度値LUを求め、変換対象となる画素についてRGB値を変換後RGB値に変換する。
この輝度変換処理Bによれば、輝度値LUが補正下境界値LUa1未満となる画素について、変換後の輝度値LUを、輝度値LUに応じた輝度設定下限値LUa以上の値に変換する。
また、輝度値LUが補正上境界値LUb1を超える画素について、変換後の輝度値LUを、輝度値LUに応じた輝度設定上限値LUb以下の値に変換する。
すなわち、輝度値LUが設定維持範囲ARsに含まれない画素について、輝度値LUを、輝度設定下限値LUaと輝度設定上限値LUbとの間で、輝度値LUに応じて滑らかに変化するように変換する。
従って、輝度変換処理Bは、無光沢カラー画像の濃度が細かく変化する、例えば写真画像などにおける処理において、輝度変換前後の差が目立ちにくく好適である。
(輝度変換処理C)
輝度変換処理Cでは、まず、カラー画像輝度値算出部CT1aは、輝度変換の実行対象となる変換対象領域Aeに対応した画素Qcの輝度値LUを、(式1)により求める。
次に、カラー画像輝度値変換部CT1bは、得られた輝度値LUを(式14)によって変換する。変換後の輝度値を変換後輝度値LUαとする。
LUα=(LUb−LUa)×LU/255+LUa ・・・(式14)
(式1)に用いたmaxRGB,minRGBを用い、(式15)及び(式16)から、変換後輝度値LUαを与える変換後のmaxRGBα,minRGBαをそれぞれ(式17),(式18)として得る。
すなわち、
LUα=〔(maxRGBα)+(minRGBα)〕/2 ・・・(式15)
(maxRGBα)/(minRGBα)=(maxRGB)/(minRGB)
・・・(式16)
であるから、
(maxRGBα)=2×LUα×(maxRGB)/〔(maxRGB)+(minRGB)〕 ・・・(式17)
(minRGBα)=2×LUα×(minRGB)/〔(maxRGB)+(minRGB)〕 ・・・(式18)
また、RGB値の内、輝度算出に用いなかった残りの一つ値であるmidRGBを、(式19)によりmidRGBαに変換する。
(midRGBα)=2×LUα×(midRGB)/〔(maxRGB)+(minRGB)〕 ・・・(式19)
カラー画像輝度値変換部CT1bは、画素QcのRGB値におけるmaxRGB,minRGB,及びmidRGBを、それぞれmaxRGBα,minRGBα,midRGBαに置き換えて、画素Qcの変換後RGB値とする。
この輝度変換処理Cの処理方法を、具体例で説明する。
ここでも、輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUbを、LUa=50,LUb=150とする。輝度値LUは、0≦LU≦255の数値をとり得る。
また、画素QcのRGB値を、図11(a)に示される、R=10,G=20,B=30とする。
この場合、画素Qcの輝度値LUは、(式4)により、20となる。
ここで、maxRGB=30,minRGB=10、midRGB=20である。
(式14)によって、輝度値LUを輝度値LUαに変換する。
すなわち、
LUα=(150−50)×20/255+50≒57.8 ・・・(式20)
となる。
変換後の(maxRGBα),(minRGBα),(midRGBα)を、それぞれ(式17),(式18),(式19)から求める。
(maxRGBα)=2×57.8×30/(30+10)≒86.7
(minRGBα)=2×57.8×10/(30+10)≒28.9
(midRGBα)=2×57.8×20/(30+10)≒57.8
この結果から、カラー画像輝度値変換部CT1bは、RGB値を、
R=28.9,G=57.8.B=86.7と変換する。
すなわち、輝度変換処理Cは、変換対象となる画素がとり得る輝度値範囲(例えば0〜255)を、その範囲内に狭く設定された所定の輝度値範囲である、輝度設定下限値LUa以上、かつ輝度設定上限値LUb以下、の範囲に変換する。変換方法は限定されないが、例えば線形圧縮とする。
変換対象となる画素がとり得る輝度値範囲は、カラー画像データSN1に含まれる画素の輝度値の最小値以上、かつ最大値以下の範囲としてもよい。
例えば、カラー画像データSN1に含まれる画素の輝度値の最小値が10で、最大値が250の場合、変換対象となる画素がとり得る輝度値範囲は10〜250となるので、10〜250の輝度値を、輝度設定下限値LUa(例えば50)以上、かつ輝度設定上限値LUb(例えば150)以下、の範囲に線形圧縮して変換する。
より具体的に説明する。
簡単なモデルとして、変換対象画素が五つであって、それぞれの輝度値が20,70,120,170,220の50ピッチになっているとする。
また、予め、輝度設定下限値LUaが70、輝度設定上限値LUbが170と設定されていたとする。
カラー画像輝度値変換部CT1bは、輝度値のうちの最小値と輝度設定下限値LUaとを比較し、最小値の方が小さい場合、その最小値を輝度設定下限値LUaとなるように変換する。
ここでは、最小値の20が輝度設定下限値LUaの70よりも小さいので、最小値を輝度設定下限値LUaの70となるように変換する。
また、輝度値のうちの最大値と輝度設定上限値LUbとを比較し、最大値の方が大きい場合、その最大値を輝度設定上限値LUbとなるように変換する。
ここでは、最大値の220が輝度設定上限値LUbの170よりも大きいので、最大値を輝度設定下限値LUaの170となるように変換する。
そして、残りの三つの輝度値70,120,170を含む変換前の最小値と最大値との間の20〜220の輝度値範囲を、70〜170の輝度値範囲に例えば線形圧縮する。
これにより、三つの輝度値70,120,170は、線形圧縮によってそれぞれ95,120,145に変換される。
また、カラー画像輝度値変換部CT1bは、カラー画像データSN1に含まれる画素の輝度値の最小値及び最大値のいずれか一方のみが、輝度設定下限値LUa以上、かつ輝度設定上限値LUb以下、の範囲外にある場合、その一方を、範囲内の値となるように変換するものであってよい。
例えば、最小値が20であって輝度設定下限値LUaの70よりも小さく、最大値が130であって輝度設定上限値LUbの150以下の場合、最小値を輝度設定下限値LUa以上となるように変換する。
この場合、最大値はそのまま維持してもよいし、輝度設定上限値LUb以下の範囲内で変換してもよい。
また、例えば、最小値が80であって輝度設定下限値LUaの70以上であり、最大値が190であって輝度設定上限値LUbの150より大きい場合、最大値を輝度設定上限値LUb以下となるように変換する。
この場合、最小値はそのまま維持してもよいし、輝度設定下限値LUa以上の範囲内で変換してもよい。
このように、カラー画像輝度値変換部CT1bは、輝度変換処理Cにおいて、変換対象となる画素がとり得る輝度値範囲を、その最小値又は最大値に基づいて、輝度設定蚊現地LUa以上、かつ輝度設定上限値LUb以下、の範囲に変換する。
輝度変換処理Cは、無光沢カラー画像の濃度が0〜255(或いは例えば10〜250)などに散らばっており、各画素間の相対的な濃度差が重要である場合の処理に好適である。例えば、無光沢カラー画像が、濃度が0〜255(或いは例えば10〜250)などに散らばってる、グレースケールの画像の場合などである。
色変換部CT1cは、各画素のRGB値をYMC値に色変換する。
具体的には、カラー画像輝度値変換部CT1bで輝度変換された各画素の変換後RGB値を、YMC値に色変換する。
すなわち、色変換部CT1cは、カラー画像輝度値変換部CT1bで輝度変換した後のRGB値に基づいて、画像データSN1y,SN1m,SN1cを生成し、カラー画像データSN1Aとしてサーマルヘッド16に送出する。
次に、カラー画像輝度値変換部CT1bによる輝度変換を、カラーテーブルを参照して説明する。
図15は、RGB立方体を示し、図16(a),(b)は、図15のRGB立法体の六面を、二つの三面組カラーテーブルに分けて展開した図である。また、図16(c)は、グレースケールチャートである。
RGBは、それぞれ0〜255の256階調であって、図15では、RGB、YMC、BK(黒),W(白)の各RGB成分値も併せて示してある。
上述の輝度変換処理A,Bにより、変換後RGBとして取り得る色領域は、図16(a)におけるハッチングを付した領域ARaと、図16(b)におけるハッチングを付した領域ARbと、を合わせた領域となる。
また、グレースケールチャート上で変換後RGBとして取り得る領域は、ハッチングを付与した中央の領域ARcとなる。
(式1)から求まる画素の輝度値LUを用いるならば、領域ARaは、LUa≦LUで規定される領域であり、領域ARbは、LU≦LUbで規定される領域である。
領域ARcは、LUa≦R=G=B≦LUbで規定される領域である。
換言するならば、輝度変換処理A,Bは、展開した二つの三面組カラーテーブルの全領域及びグレースケールチャートの全領域を、それぞれ領域ARa,ARb及び領域ARc内に圧縮変換する処理である。
次に、画像データ送出部CTbから送出されたカラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2を用いて、転写装置51が実行する中間転写フィルム21への具体的画像形成動作及び方法について、図17〜図23を参照して説明する。
転写装置51は、三種のカラーインクCIK及びメタルインクSの転写動作それぞれにおいて、巻き戻し動作及び頭出し動作を行う。
以下に説明する動作手順は、中間転写フィルム21のフレームF1に、中間画像Pを転写する手順である。
図17及び図18には、インクリボン11の搬送方向(帯方向)に不動のサーマルヘッド16と、サーマルヘッド16の位置に対するインクリボン11及び中間転写フィルム21の位置と転写内容とが示されている。
また、転写動作で密着対向させているインクリボン11のインク層11bの面と中間転写フィルム21の転写用受像層21cの面とを、左右に並べて記載している。
また、図17及び図18において、転写に供するインク組11b1のインク層11bに、説明上の便宜から、1から連番を付してある。例えば、インク層11Y1〜11S1は、一番目のインク組11b1のインク層11Y〜11Sを示す。
また、フレームFについては、中間画像Pを転写形成するフレーム順に1から連番を付してある。例えば、F1は、一番目に中間画像Pを転写形成するフレームを示す。
また、インク毎に転写する画像を( )付の連番で示す。例えば、画像M(1)は、マゼンタインクによる一番目の転写画像(フレームF1に形成するマゼンタの画像)を意味する。同様に、画像C(1)は、シアンインクで転写する一番目の転写画像(フレームF1に形成するシアンの画像)を意味する。
まず、図17に示されるように、イエローのインク層11Y1とフレームF1との位置合わせを頭出し動作で行う。
次いで、サーマルヘッド16を圧接状態としてインクリボン11と中間転写フィルム21とを図17の下方に密着移動させながら、イエローのインク層11Y1のインクを、画像データSN1yによってフレームF1に転写し、画像Y(1)を形成する。
この密着移動は一つのフレーム分行う。送り方向は、インクリボン11は巻きとり方向(順送り)となり、中間転写フィルム21は巻き戻し方向(逆送り)となる。
図18は、中間転写フィルム21に画像Y(1)を転写し終わった状態が示されている。
すなわち、中間転写フィルム21のフレームF1には、イエローインクの画像Y(1)が転写形成されている。また、インクリボン11のインク層11Y1は、画像Y(1)に対応した範囲(斜線で示される)のインクが、他の範囲より少ない、或いは完全に無くなった状態となっている。
図18に示されるように、イエローのインク層11Y1のインクで画像Y(1)を転写したフレームF1には、次に、マゼンタのインク層11M1のインクを、画像データSN1mによって画像M(1)として重畳転写する。
次に、図19に示されるように、マゼンタのインク層11M1とフレームF1との位置合わせを頭出し動作で行う。
この頭出し動作では、サーマルヘッド16を、インクリボン11から離隔した離隔位置とし、インクリボン11を図18の状態から下方に送り出し(順送り)し、中間転写フィルム21を、図18の状態から上方に巻き取る(順送り)する。
次いで、サーマルヘッド16を圧接状態としてインクリボン11と中間転写フィルムとを、図19の下方に密着移動させながら、マゼンタのインク層11M1のインクを、フレームF1に画像データSN1mによる画像M(1)で重畳転写する。
これにより、フレームF1には、図20に示される、画像Y(1)と画像M(1)とが重畳した画像が形成される。
同様にして、シアンのインク層11C1のインクを、フレームF1に、画像データSN1cによる画像C(1)で重畳転写する。
これにより、フレームF1には、画像Y(1)と画像M(1)と画像C(1)との重畳画像が形成される。
さらに、同様にして、インク層11S1のメタルインクSを、フレームF1に、光沢画像データSN2による転写画像Psの画像S(1)で重畳転写する。
図21には、四色目のメタルインクSによる画像S(1)を転写し終えた状態が示されている。
すなわち、フレームF1には、画像Y(1),画像M(1),画像C(1),及び画像S(1)が重畳転写されて、画像P(1)が中間画像Pとして形成されている。
この状態での中間転写フィルム21の模式的断面図が図22に示される。
転写用受像層21cには、昇華して転写されたイエローインクの染料YI(白ヌキ)、マゼンタインクの染料MI(片ハッチ付与)、シアンインクの染料CI(クロスハッチ付与)、メタルインクSの顔料SI(長方形)が受像されている。
メタルインクSの顔料SIは、転写順が最後であるため、転写用受像層21cにおけるフィルムベース21aから遠い側に受像されている。
フレームF2以降のフレームも、フレームF1に画像P(1)を形成したのと同様に、画像P(2)以降を形成することができる。
そして、各フレームFに形成した中間画像Pの一部が、再転写装置52によって、カード素材31aに画像Pcとして再転写される。
図23は、中間転写フィルム21において、図21に示された、フレームF1に形成された画像P(1)をカード素材31aに再転写した後の状態が示されている。
詳しくは、画像P(1)の一部が、カード素材31aに転写されて再転写範囲P(1)c(点描部分)となっている。
次に、カラー画像データ送出部CT1による輝度変換で変わる光沢画像の見え方の変化について説明する。
まず、カード31に光沢カラー画像として形成された画像Pcにおける光沢画像の見え方について、図24及び図25を参照して説明する。
図24は、カード素材31aに再転写によって画像Pcが形成されてなるカード31の部分断面図である。
未転写のカード素材31aの一面に、転写用受像層21cが転写されている。
中間転写フィルム21からの転写によって、転写用受像層21cは、リボンベース11aとは反対側の面が、カード素材31a側の面になっているので、カード素材31a側にメタルインクSが位置する。
すなわち、中間転写フィルム21への転写において、カラーインクCIKの転写部にメタルインクSが重畳転写された部分は、カード素材31aでは、カード素材31a上のメタルインクSの上にカラーインクCIKが載った状態となる。
図25は、図24に断面図示されたカード31に対し、光LGが照射された状態を示す模式図である。
メタルインクSが転写されたメタルインク転写部Ac(図25においてAcで示される部分)が光沢画像となる部分であって、光LGがメタルインクSで狭指向性をもって概ね正反射し、反射光LGaとして出光する。
この反射光LGaは、カラーインクCIKが光透過性を有することから、メタルインクSの上に位置して反射光LGaが通過するカラーインクCIKの色を反映した金属光沢感のある色で視認される。
メタルインクSが転写されていないメタルインク非転写部Ad(図25においてAdで示される部分)は、無光沢画像の部分であって、光LGがカード素材31aの表面に入光すると、カード素材31aの表面が、樹脂板としての一般的な表面粗さを有することから乱反射する(乱反射光LGb参照)。
従って、観察者の目Eが、反射光LGaの出光方向にあるとき、メタルインク転写部Acは、メタルインク非転写部Adに対し際立って明るく、金属光沢を有するカラー領域として視認される。
一方、観察者の目Eが、反射光LGaの出光方向にないときは、目Eには、メタルインク転写部Acからの反射光LGaよりもメタルインク非転写部Adからの乱反射光LGbの方がはるかに多く届く。そのため、相対的に、メタルインク転写部Acは暗い領域として視認される。
図26(a),(b)及び図27(a),(b)は、メタルインク転写部Acの見え方の違いを説明するための概念図である。
画像Pcは、カード素材31aに形成されたメタルインクSによる光沢画像「AB」と、光沢画像「AB」を含めたカード素材31a全面にカラーインクCIKで形成された全面の無光沢カラー画像と、により形成されている。
この無光沢カラー画像は、0〜255の256階調で形成されている。
メタルインク転写部Acが光沢画像として視認できる視認方向から見たときの、そのメタルインク転写部Acの見え方が、メタルインク非転写部Adの濃度によって異なる。
詳しくは、画像Pcにおいて、メタルインク非転写部Adが、図26(a)に示されるような濃度が高く暗い部分であった場合、図26(b)に示されるような濃度が低く明るい部分であった場合より、メタルインク転写部Acは、相対的にメタルインク非転写部Adよりも明るい領域として視認される。
ただし、メタルインク非転写部Adの乱反射光LGbの反射レベルも高く、顕著な差を有する領域として視認されにくい。
以下、このような、メタルインク転写部Acが周囲に対して明るく見える状態を、便宜的に正光沢状態と称する。
また、メタルインク転写部Acが光沢画像として視認しにくい視認方向から見たときの見え方も、メタルインク非転写部Adの濃度によって異なる。
詳しくは、画像Pcにおいて、メタルインク非転写部Adが、図27(a)に示されるような濃度が高く暗い部分であった場合よりも、図27(b)に示されるような濃度が低く明るい部分であった場合の方が、メタルインク転写部Acは、周囲に対してよりはっきりと暗い領域として明瞭に視認される。
以下、メタルインク転写部Acが周囲に対して暗く見える状態を、便宜的に負光沢状態と称する
この正光沢状態と負光沢状態の程度を数値で把握するために、次に説明する試験を実施した。
まず、試験方法について図28を参照して説明する。
上述のカード素材31aの替わりに、試験プレートTPに、試験画像Peを、印刷装置PRの転写装置51及び再転写装置52を用いて形成した。
試験画像Peは、次のように形成される。
まず、試験プレートTP上に、カラーインク転写パターンCPのA段とC段に対応する二つの位置にメタルインク転写パターンMPを転写する。
次に、転写した二つのメタルインク転写パターンMPに対し、それぞれA段及びC段が重畳するように、イエロー,マゼンタ,及びシアンのカラーインクCIKをA〜Dの四段同一のカラーインク転写パターンCPで重畳転写させる。
カラーインク転写パターンCPは、A〜Dの四段それぞれ、試験画像Peとしてのカラーインク画像の濃度値Nが、左から段階的に増加するように1〜9のパートに分かれたチャート状とした。すなわち、9×4の36パートに分割されている。
九段階の濃度値Nは、0〜255の256階調としたときの、0,31,63,95,127,159,191,223,255とした。
すなわち、試験画像Peは、九段階の濃度値Nを有するA〜Dの四段のチャートであって、A段及びC段が光沢有、B段及びD段が光沢無し、としてAB段とCD段とが同じ内容の画像としてある。
試験画像Peが形成された試験プレートTPを、上下中央で二つ折し、A及びB段には、メタルインク転写パターンMPの反射が十分弱い視認方向とし、C及びD段を、メタルインク転写パターンMPの反射が最も強い視認方向として写真撮影した。
得られた写真画像から、各パートの実際に視認される濃度としての反射濃度値Nhを、0〜255の256階調で求め、カラーインク画像の濃度値Nと、実際に視認された、反射の有無の影響を受けた反射濃度値Nhと、の関係を得た。
図29は、この関係を、横軸を濃度値Nとし、縦軸を反射濃度値Nhとして示したグラフである。
このグラフは、四段のチャートそれぞれの九つのパートの計測値(合計36点)をプロットし、各プロットを直線で繋いだものである。
縦軸の数値が小さいほど画像として薄く(明るく)、大きいほど濃く(暗く)視認される。図29に示される結果から次の事項が明らかになった。
(A段とB段との比較:反射無環境でのメタルインク転写有無の比較)
反射が無い場合、濃度値Nが小さい(明るい)ほど、A段とB段との反射濃度値Nhの差が大きくなり、A段の方が、反射濃度値Nhが大きい(暗い)。
これは、反射が無い場合、カラーインクCIKの転写画像が明るいほど、メタルインク転写部分が、負光沢状態でより暗く視認されることが示され、図27(b)を参照して説明した状態が確認された。
また、濃度値Nが大きい(暗い)ほど、A段とB段との反射濃度値Nhの差が小さくなり、最大濃度値近傍では差がほとんどなくなる。
これは、反射が無い場合、カラーインクCIKの転写画像が暗くなるほどメタルインク転写部分の視認がより難しくなることが示され、図27(a)を参照して説明した状態が確認された。
A段とB段との間の反射濃度値Nhの差分値は、濃度値Nの最大側から最小側に向かうに従って大きくなっている。
特に、濃度値Nが191よりも小さい範囲で、比較的大きな差分値が得られている。
(C段とD段との比較:反射有環境でのメタルインク転写有無の比較)
反射が有る場合、濃度値Nが小さい(明るい)ほど、C段とD段との反射濃度値Nhの差が小さくなっている。
これは、反射が有る場合、カラーインクCIKの転写画像が明るいほど、メタルインク転写部分の視認がより難しくなることが示され、図26(b)を参照して説明した状態が確認された。
また、濃度値Nが大きい(暗い)ほど、C段とD段との反射濃度値Nhの差が小さくなる。
これは、反射が有る場合、カラーインクCIKの転写画像が暗くても乱反射LGbのレベルが高くなるため、メタルインク転写部分の視認が必ずしも容易ではないことが示され、図26(a)を参照して説明した状態が確認された。
さらに、C段とD段との間の反射濃度値Nhの差分値は、濃度値Nの最小側及び最大側よりも中央部分で大きく、濃度値Nが95で最大の差分値Nhaとなる。
また、濃度値Nが95から+側及び−側に離れるほど、差分値は小さくなっている。比較的大きな差分値は、反射濃度値Nhが63〜159の範囲で得られる。
上述の反射濃度値Nhの差分値が大きいほど、同じ反射状態でのメタルインク転写部分の、メタルインク非転写部分に対する見え方が顕著となり、視認性が向上する。
すなわち、メタルインク転写部Acは、正光沢状態又は負光沢状態で顕著に視認され得る。
従って、反射無しでは、濃度値Nが小さいほど、負光沢状態で良好に視認され、反射有では、濃度値Nが中央の所定領域においてメタルインク転写部Acは正光沢状態で良好に視認される。
これに基づき、カラーインクCIKにより形成された無光沢カラー画像の濃度値Nを、中央の所定範囲ARe(上述の例では、例えば濃度値N=63〜159の範囲)内に収めることで、光の反射状態によらず、メタルインクSを含めて形成された光沢画像を、正光沢状態又は負光沢状態で良好に視認できる。
光沢画像の見え方は、視認方向に応じて正光沢状態と負光沢状態との間で状態遷移して変化する。
また、メタルインク非転写部Adを含めた画像Pcの見え方も、視認方向に応じて変化する。詳しくは、メタルインク非転写部Adにおける乱反射光LGbの反射具合が変わって反射濃度値Nhが一定にならずに変化する。
従って、カード31に形成された画像Pcは、視認方向によらず形状の可視状態を維持し、かつ視認方向が変わることで、視認方向に応じた、光沢の正光沢状態と負光沢状態との間の状態遷移と、反射濃度値Nhの濃度変化と、が生じ、見え方が変化する。
図29で説明した濃度値Nを、次の(式10)によって輝度値LUに換算すると、輝度値LUは、
LU=255−N ・・・(式10)
で示される。
濃度値Nの所定範囲AReを63〜159とした場合、(式10)より、濃度値Nの所定範囲AReに対応する輝度値LUの輝度値所定範囲ARfは、96〜192となる。
すなわち、輝度設定下限値LUa又は輝度設定上限値LUbは、第1のインク(カラーインクCIK)で印刷した第1の印刷画像(試験画像PeのB段,D段)を第1の方向から見たときの第1の反射濃度値及び第2のインク(メタルインクS)で印刷した第2の印刷画像に第1の印刷画像が重畳されてなる重畳画像(試験画像PeのA段,C段)を第1の方向から見たときの第2の反射濃度値、又は、第1の印刷画像(B段,D段)を第1の方向よりも強い反射光で視認される第2の方向から見たときの第3の反射濃度値及び重畳画像(A段,C段)を第2の方向から見たときの第4の反射濃度値に基づいて設定される。
カラー画像データ送出部CT1は、このように、輝度値所定範囲ARfの最小値を輝度設定下限値LUaとし、最大値を輝度設定上限値LUbとして、上述の輝度変換処理を実行する。すなわち、輝度値所定範囲ARfを設定維持範囲ARsとする。
これにより、カラーインクCIKで転写する無光沢カラー画像は、カード素材31aに、濃度値Nが所定範囲AReに含まれる画像として形成される。
そのため、カード31におけるメタルインクSによる光沢画像は、視認方向によらず視認可能に維持され、かつ、画像Pcは視認方向に応じて光沢の状態及び濃度が変化する。
例えば、上述の輝度設定下限値LUa=50、輝度設定上限値LUb=150は、この方法で導いた数値の一例である。
上述のように、印刷装置PRによれば、光沢付きカラー画像としての画像Pcは、視認方向によらず良好に視認できる。
また、印刷装置PRによれば、画像Pcを、カラー画像データ送出部CT1の処理で生成された画像を基に、通常の転写動作で形成できるので、カード31を製造するためのハードウエアの変更や追加はなく、コストアップは実質的に発生しない。これによりカード31は低コストで製造できる。
光沢画像に相当するメタルインク転写部Acは、濃度値Nが所定範囲AReに必ず含まれる画像領域の一部として形成される。
これにより、光沢画像は、視認方向によらず可視状態で維持される。
所定範囲AReは、カード31に形成される画像Pcの全体としなくてもよい。
図30に示されるように、画像Pcにおけるメタルインク非転写部Adの中の、メタルインク転写部Acを含む任意領域を変換対象領域Aeとし、その変換対象領域Aeの濃度値Nを所定範囲AReに含まれるように輝度変換処理してもよい。
この場合、メタルインク非転写部Adにおける変換対象領域Ae外の領域には、所定範囲AReよりも濃度値Nが小さい(画像データとして輝度値LUが大きい)領域Ad1や濃度値Nが大きい(画像データとして輝度値LUが小さい)領域Ad2が残っていてもよい。
(実施例2)
実施例1は、印刷装置PRとして、制御部CTに輝度変換処理を行う画像データ送出部CTbを有する例を説明したが、これに限定されるものではない。
輝度変換処理を行う画像データ送出部CTbを外部のコンピュータ61に備え、そのコンピュータ61と印刷装置とで印刷システムを構成してもよい。
実施例2として、その印刷システムの一例である印刷システムSYを説明する。印刷システムSYの概略構成は図32に示される。
印刷システムSYは、印刷装置PRAとコンピュータ61とを含んで構成される。
印刷装置PRAは、実施例1の印刷装置PRに対し、制御部CTの替わりに、画像データ送出部CTbを有していない制御部CTAを備える点のみが異なる。
すなわち、印刷装置PRAは、中央処理装置CTaを有する制御部CTA,記憶部MR,転写装置51,及び再転写装置52を備えている。
一方、コンピュータ61は、中央処理装置63及び記憶部MRと、印刷装置PRAを駆動するためのプリンタドライバ62と、を有する。
プリンタドライバ62は、印刷装置PRにおける画像データ送出部CTbに相当するブロックを有する。
すなわち、プリンタドライバ62は、カラー画像データ送出部CT1と、光沢画像データ送出部CT2とを有する。
カラー画像データ送出部CT1は、カラー画像輝度値算出部CT1a,カラー画像輝度値変換部CT1b,及び色変換部CT1cを有する。
カラー画像データSN1及び光沢画像データSN2は、外部から供給され記憶部64に記憶される。
カラー画像データ送出部CT1は、記憶部64に記憶されたカラー画像データSN1に基づいて実施例1で説明した輝度変換処理A又は輝度変換処理Bを行い、カラー画像データSN1Aを生成して印刷装置PRAに送出する。
光沢画像データ送出部CT2は、記憶部64に記憶された光沢画像データSN2を印刷装置PRAに送出する。
カラー画像データSN1A及び光沢画像データSN2は、印刷装置PRAに、有線又は無線で送出される。
印刷装置PRAとコンピュータ61とは、例えばインターネット回線を介して接続される。
コンピュータ61におけるカラー画像データSN1Aの生成と、印刷装置PRAにおける転写動作及び再転写動作の実行とは、連続的に実行されるものでなくてよい。
輝度変換処理A,Bの処理方法は実施例1と同じであり、印刷装置PRAにおける転写及び再転写動作も実施例1の印刷装置PRと同じであり、実施例1と同様の効果が得られる。
上述のように、実施例1,2の印刷装置PR,PRAは、カラーインクCIKを第1のインクとし、光沢性を有するメタルインクSを第2のインクとして、カラーインクCIKとメタルインクSとの転写による印刷を重畳させて、光沢付きの画像Pcを転写体としてのカード31などに形成することができる。
実施例1では制御部CTが、また、実施例2ではコンピュータ61のプリンタドライバ62が、次の処理を実行する。
すなわち、カラーインクCIKでの印刷対象となる無光沢カラー画像の画像データSN1の変換対象領域Aeに含まれる画素の輝度値LUを算出する。
算出した輝度値LUと、予め設定された輝度設定下限値LUa及び輝度設定上限値LUbとを比較する。
比較の結果、輝度値LUが、輝度設定下限値LUa以上、かつ輝度設定上限値LUb以下となる設定維持範囲ARsに含まれない場合に、輝度変換処理A又は輝度変換処理Bによって、輝度値LUが設定維持範囲ARsに含まれるように変換する。
そして、変換後の輝度値LUに基づいて、あらたに画像データSN1Aを生成する。
印刷装置PR,PRAは、画像データSN2に対応した光沢画像をメタルインクSによって転写体に転写印刷した後、その光沢画像に対し、画像データSN1Aに対応したモノクロ画像を含む無光沢のカラー画像を、カラーインクCIKによって重畳転写してその転写体に光沢付きカラー画像を印刷形成する。
或いは、印刷装置PR,PRAは、画像データSN1Aに対応したモノクロ画像を含む無光沢のカラー画像を、カラーインクCIKによって転写体に転写印刷する。その後、転写形成した無光沢のカラー画像に対し、画像データSN2に対応した光沢画像を、メタルインクSによって重畳転写し、その重畳転写で形成された画像を、さらに別の転写体に再転写して、その別の転写体に光沢付きカラー画像を形成する。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
関数fa及び関数fbは、上述の一次関数に限定されるものではなく、二次以上の高次関数であってもよい。
画像Pcにおけるメタルインク転写部Acの反射特性は、メタルインクの種類によって異なる。使用するメタルインクSの反射特性を予め測定し、その反射特性に応じて最適な輝度設定下限値ULa,ULbや補正下境界値LUa1及び補正上境界値LUb1を設定するとよい。
インクリボンは、三色(イエロー,マゼンタ,及びシアン)のカラーインクCIKとメタルインクSとの合計四色のインク層を有するものとして説明したが、四色(イエロー,マゼンタ,シアン,及びブラック)のカラーインクCIKとメタルインクSとの合計五色のインク層を有するものであってもよい。この五色のインク層を有するインクリボンを用いた場合の動作は、ブラックインクの重畳転写動作が1回増えるのみであって、他については四色のインクリボン11の場合と同様に実行できる。
光沢画像としてのメタルインク転写部Ac及びそれを含む変換対象領域Aeは、一つの無光沢カラー画像の中において複数個所設定してよい。
また、変換対象領域Aeを複数個所設定した場合、各変換対象領域の輝度変換処理を異なる処理としてもよい。
具体的には、輝度変換処理Aと輝度変換処理Bとを使い分ける、異なる関数を用いる、などである。
各変換対象領域Aeにどの輝度変換処理を用いるかの情報は、予め設定して転写画像情報J3に含めておくとよい。
印刷装置PR,PRAは、再転写方式の印刷装置であるが、再転写部ST1を利用せず、インクリボン11からの転写による形成画像を有する製品(カードなど)を製造する転写装置であってもよい。
詳しくは、例えば、中間転写フィルム21の転写済みのフレームFを所定の形状に切り出して、フィルム状カードとする転写装置であってもよい。また、中間転写フィルム21の替わりにカードなどの転写体に直接転写する転写装置であってもよい。
これらの再転写をせずに製品を得る転写装置において、インクリボン11から各インクを重畳転写する転写体が光透過性の場合、印刷装置PR,PRAにおける転写動作と同様に、カラーインクCIKを転写した後にメタルインクSを転写させる。
これにより、転写体を、転写した側の面とは反対側から見た場合に、光沢画像を視認できる。
一方、インクリボン11から各インクを重畳転写する転写体が光不透過性の場合、最初にメタルインクSで光沢画像を転写し、その後、各カラーインクCIKの画像を転写する。
これにより、形成した画像は、転写体に最も近い側にメタルインクSがあり、そのメタルインクS上にカラーインクCIKが載った構造となる。
そのため、転写した側から見た場合に光沢画像を視認することができる。
カード31に形成される画像Pcは、モノクロ画像となるものも含まれる。すなわち、印刷装置PR,PRAで扱うカラー画像データSN1のRGB値が互いに等しい場合も、もちろん含まれる。
実施例1及び実施例2は、カラー画像データ送出部CT1が、カラー画像輝度値算出部CT1a,カラー画像輝度値変換部CT1b,及び色変換部CT1cを有するものとして説明した。詳しくは、カラー画像輝度値算出部CT1aが各画素の輝度値を算出し、算出した輝度値をカラー画像輝度値変換部CT1bで変換後RGB値に輝度変換し、その変換後RGB値を色変換部CT1cでYMC値に色変換して出力する。
カラー画像データ送出部CT1は、これに限るものではなく、変形例としてのカラー画像データ送出部CT1Aであってもよい。
具体的には、変形例のカラー画像データ送出部CT1Aは、カラー画像輝度値変換部CT1bの替わりにカラー画像濃度値変換部CT1Abを有し、色変換部CT1cの替わりに濃度値算出部CT1Acを有する。
この構成により、カラー画像データ送出部CT1Aは、カラー画像輝度値算出部CT1aが各画素の輝度値を算出したら、算出した輝度値に基づいて濃度値算出部CT1Acが(255−輝度値)の補数演算で濃度値を求める。
カラー画像濃度値変換部CT1Abは、得られた濃度値を輝度変換処理A〜Cに対応する濃度変換処理AN〜CNのいずれかによって変換後濃度値に濃度変換する。カラー画像データ送出部CT1Aは、この変換後濃度値をYMC値として外部に出力する。
濃度変換処理ANは、画素の濃度値が予め設定された濃度設定下限値未満となる画素について、変換後の濃度値を濃度値設定下限値にする。
また、濃度値が予め設定された濃度設置上限値を超える画素について、変換後の濃度値を濃度値設定上限値にする。
濃度変換処理BNは、濃度値が予め設定された補正下境界値未満となる画素について、変換後の濃度値を、その濃度値に応じた濃度設定下限値以上の値に変換する。
また、濃度値が補正上境界値を超える画素について、変換後の濃度値を、その濃度値に応じた濃度設定上限値以下の値に変換する。
濃度変換処理Cは、対象となる画素がとり得る濃度値範囲を、その範囲内に狭く設定された所定の濃度値範囲である、濃度設定下限値以上、かつ濃度値設定上限値以下、の範囲に線形圧縮して変換する。
11 インクリボン
11Y (イエローインクの)インク層
11M (マゼンタインクの)インク層
11C (シアンインクの)インク層
11S (メタルインクの)インク層
11a リボンベース、 11b インク層、 11b1 インク組
11d 頭出しマーク
12 供給リール、 13 巻き取りリール、 14 ガイドシャフト
15 インクリボンセンサ
16 サーマルヘッド、 16a 発熱抵抗体、 16b ヘッドドライバ
21 中間転写フィルム
21a フィルムベース、 21b 剥離層、 21c 転写用受像層
21d フレームマーク
22 供給リール、 23 巻き取りリール、 24 ガイドシャフト
25 フレームマークセンサ、 26 プラテンローラ
31 カード、 31a カード素材
32 スタッカ、 33 持ち上げローラ、 34 送り込みローラ
35 搬送ローラ、 36 ストッカ、 37 通信部
38 データ機器、 41 ヒートローラ、 42 対向ローラ
51 転写装置、 52 再転写装置、 SY 印刷システム、
61 コンピュータ、 62 プリンタドライバ
Ac メタルインク転写部、 Ad メタルインク非転写部
Ad1,Ad2,ARa,ARb,ARc 領域、 Ae 変換対象領域
ARf 輝度値所定範囲、 ARs 設定維持範囲
CT,CTA 制御部
CTa,63 中央処理装置(CPU)、 CTb 画像データ送出部
CT1 カラー画像データ送出部、 CT1a カラー画像輝度値算出部
CT1b カラー画像輝度値変換部、 CT1c 色変換部
CT2 光沢画像データ送出部
D16 ヘッド離接駆動部、 D41 ヒートローラ駆動部
F,F1 (転写)フレーム、 fa,fb 関数
GH,GHa,GHb,GHc 補正ゲイン値
H,Ha,Hb 補正値
J1 リボンマーク検出情報、 J2 フレームマーク検出情報
J3 転写画像情報、 J3a 輝度変換処理選択情報、 La 長さ
LG 光、 LGa 反射光、 LGb 乱反射光
LNa ライン数、 Lap,Lb ピッチ、 LN1,LN2 線分
LU 輝度値
LUa 輝度設定下限値、 LUa1 補正下境界値
LUb 輝度設定上限値、 LUb1 補正上境界値
LUα 変換後輝度値
M12,M13,M22,M23,M26,M41 モータ
MP メタルインク転写パターン、 CP カラーインク転写パターン
MR,64 記憶部
N 濃度値、 Nh 反射濃度値
P 中間画像、 Pc 画像(形成画像)、 Pe 試験画像
P(1)c 再転写範囲
P(1),Y(1),M(1),C(1),S(1) 画像
Ps (メタルインクの)転写画像、 Qa,Qb 画素
PR,PRA 印刷装置、 PRa 筐体
SN1,SN1A カラー画像データ、 SN2 光沢画像データ
SN1y,SN1m,SN1c 画像データ
ST1 再転写部、 ST2 供給部、 ST2a 姿勢転換部
ST3 搬出部
TP 試験プレート
YI (イエローインクの)染料、 MI (マゼンタインクの)染料
CI (シアンインクの)染料、 SI (メタルインクの)顔料
CIK カラーインク、 S メタルインク

Claims (9)

  1. 第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像の印刷を行う印刷装置であって、
    前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データを入力する入力部と、
    前記第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、
    前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換する輝度値変換部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記輝度設定下限値又は前記輝度設定上限値は、
    前記第1のインクで印刷した第1の印刷画像を第1の方向から見たときの第1の反射濃度値及び前記第2のインクで印刷した第2の印刷画像に前記第1の印刷画像が重畳されてなる重畳画像を前記第1の方向から見たときの第2の反射濃度値、又は、
    前記第1の印刷画像を前記第1の方向よりも強い反射光で視認される第2の方向から見たときの第3の反射濃度値及び前記重畳画像を前記第2の方向から見たときの第4の反射濃度値、
    に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記輝度値変換部は、前記輝度値を、前記輝度値が前記輝度設定下限値未満の場合に前記輝度設定下限値に変換し、前記輝度設定上限値を超える場合に前記輝度設定上限値に変換することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記輝度値変換部は、
    前記輝度値が、前記輝度設定下限値より大きくかつ前記輝度設定上限値未満に予め設定された補正下境界値より小さい場合は、前記輝度値を前記輝度値に応じた前記輝度設定下限値以上の値に変換し、
    前記輝度値が、前記補正下境界値より大きくかつ前記輝度設定上限値未満に予め設定された補正上境界値より大きい場合は、前記輝度値を前記輝度値に応じた前記輝度設定上限値以下の値に変換することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. 前記輝度値変換部は、
    前記輝度値を、前記輝度値の最大値又は最小値に基づいて、前記輝度設定下限値以上、かつ前記輝度設定上限値以下になるように変換することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  6. 印刷装置と、前記印刷装置に画像データを送出するプリンタドライバを有するコンピュータと、を含んで構成される印刷システムであって、
    前記印刷装置は、
    第1のインクによる印刷と、光沢性を有する第2のインクによる印刷と、を重畳させて光沢付き画像の印刷を行い、
    前記プリンタドライバは、
    前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データを入力する入力部と、
    前記第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出する輝度値算出部と、
    前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換する輝度値変換部と、
    を有することを特徴とする印刷システム。
  7. 制御部を有する印刷装置により、第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像の印刷を行う印刷方法であって、
    前記制御部が、
    前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換することを特徴とする印刷方法。
  8. 制御部を有する印刷装置により、カード素材に第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像が形成されたカードを製造するカードの製造方法であって、
    前記制御部が、
    前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換して前記第1のインクによる印刷を行うことを特徴とするカードの製造方法。
  9. カード素材に、第1のインクによる印刷と光沢性を有する第2のインクによる印刷とを重畳させて光沢付き画像を形成するカードする印刷装置と、前記印刷装置に画像データを送出するプリンタドライバを有するコンピュータと、によって光沢付き画像が形成されたカードを製造するカードの製造方法であって、
    前記プリンタドライバが、
    前記第1のインクによる印刷の対象となる第1の画像データに含まれる各画素の輝度値を算出すると共に、前記輝度値を、予め設定された輝度設定下限値以上、かつ予め設定された輝度設定上限値以下になるように変換し、
    前記印刷装置が、前記変換された輝度値で前記第1のインクによる印刷を行うことを特徴とするカードの製造方法。
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