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JP2017016072A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2017016072A JP2015135782A JP2015135782A JP2017016072A JP 2017016072 A JP2017016072 A JP 2017016072A JP 2015135782 A JP2015135782 A JP 2015135782A JP 2015135782 A JP2015135782 A JP 2015135782A JP 2017016072 A JP2017016072 A JP 2017016072A
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雄大 寺元
Takehiro Teramoto
雄大 寺元
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Abstract

【構成】 画像形成装置(10)は、転写ベルト(32)および複数の一次転写ローラ(38)等を備える中間転写方式の画像形成装置である。画像形成装置の制御部(30,80)は、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラの少なくとも1つを、電圧を印加しない状態で転写ベルトを挟んでカラー用感光体に当接させるように、離接機構(70)および転写電源(46)を制御する(S13,S15)。【効果】 転写ズレを防止するとともに、感光体の膜減りを低減できる。【選択図】 図4

Description

この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、並設される複数の感光体から転写ベルトにトナー像を一次転写し、転写ベルトから用紙にトナー像を二次転写する、画像形成装置に関する。
従来、並設される複数の感光体上に各色のトナー像を形成し、これらトナー像を転写ベルトに順次一次転写して多色画像を形成した後、その多色画像を転写ベルトから用紙に二次転写して定着させる、中間転写方式の画像形成装置が知られている。中間転写方式の画像形成装置では、ブラック用感光体のみが転写ベルトに当接するモノクロ印刷モード、全ての感光体が転写ベルトに当接するカラー印刷モード、および全ての感光体が転写ベルトから離間する待機モードの各モードポジションに変位可能とされる。感光体に対する転写ベルトの離接は、たとえば、転写ベルトを挟んで複数の感光体に対向して設けられる複数の一次転写ローラを変位させることで行われる。
このような画像形成装置では、普通紙よりも厚みが大きくコシの強い厚紙に画像形成する場合、用紙搬送によって生じる衝撃によって転写ズレが発生する場合がある。この転写ズレは、モノクロ印刷モードのときに発生し易い。これは、モノクロ印刷モードでは、転写ベルトを挟んで感光体と当接する一次転写ローラはブラック用のみとなるため、全ての一次転写ローラと感光体とが転写ベルトを挟んで当接するカラー印刷モードと比較して、転写ベルト等を含む一次転写ユニットが衝撃によって振動し易くなるからである。
そこで、厚紙に画像形成する場合には、転写ずれを軽減するため、モノクロ印刷を行うときでもカラー印刷モードに設定し、全ての一次転写ローラと感光体とを転写ベルトを挟んで当接させた状態とする制御を行う場合があった。
たとえば、特許文献1には、中間転写方式の画像形成装置ではないが、特殊転写材検知手段によって用紙が特殊紙あるいはA3サイズであると検知されたとき、モノクロ印刷時であっても全ての感光体が用紙と接触するように転写ローラを押圧位置(転写位置)に移動させる画像形成装置が開示されている。
特開2005−107407号公報
特許文献1に開示されるような従来の画像形成装置では、転写ローラの押圧位置への移動と転写ローラに対する電圧の印加とが連動するように制御されているため、転写ローラのポジションをカラー印刷モードに設定すると、全ての感光体に転写電流が流れることとなる。感光体に転写電流が流れると、感光体の表面が低分子化して気化し易くなるため、感光体の膜減りが促進される恐れがあるが、従来の画像形成装置においては考慮されていない。すなわち、従来の画像形成装置においては、転写電流による感光体の膜減りについては何ら考慮されておらず、感光体の寿命が短くなってしまう恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、転写ズレを防止すると共に、感光体の膜減りを低減することができる、画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、並設されるブラック用感光体と複数のカラー用感光体とを含む複数の感光体から転写ベルトにトナー像を一次転写し、転写ベルトから用紙にトナー像を二次転写する画像形成装置であって、複数のローラによって周回移動可能に張架され、複数の感光体と対向するように配置される転写ベルト、ブラック用一次転写ローラと複数のカラー用一次転写ローラとを含み、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと対向するように配置される複数の一次転写ローラ、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと一次転写ローラのそれぞれとを離接させる離接機構、一次転写ローラのそれぞれに対して電圧を印加する転写電源、および厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラの少なくとも1つを、電圧を印加しない状態で転写ベルトを挟んでカラー用感光体に当接させるように離接機構および転写電源を制御する制御部を備える、画像形成装置である。
第1の発明では、画像形成装置は、複数の感光体、転写ベルト、複数の一次転写ローラ、離接機構および転写電源などを備える中間転写方式の画像形成装置である。画像形成装置の制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、トナー像を転写するためのブラック用一次転写ローラに加えて、トナー像の転写には利用しないカラー用一次転写ローラの少なくとも1つを、電圧を印加しない状態で、転写ベルトを挟んでカラー用感光体に当接させるように離接機構および転写電源を制御する。
第1の発明によれば、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラの少なくとも一つを、転写ベルトを挟んで感光体に当接させるので、転写時における一次転写ユニットの振動を軽減することができ、転写ズレの発生を防止することができる。また、このとき、カラー用一次転写ローラと感光体とを転写ベルトを挟んで当接させても、カラー用一次転写ローラには電圧を印加しないので、カラー用感光体の膜減りを低減することができ、カラー用感光体の寿命を延ばすことができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するとき、当該厚紙が二次転写部に突入する突入時のみに、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラとカラー用感光体とを転写ベルトを挟んで当接させるように離接機構および転写電源を制御する。
第2の発明では、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラとカラー用感光体とを転写ベルトを挟んで当接させる時間を、厚紙が二次転写部に突入する突入時のみ、つまり厚紙の先端が二次転写部に突入する瞬間を含むその前後の所定時間のみに限定する。そして、厚紙突入時の所定時間以外は、カラー用一次転写ローラを離間位置に配置するようにする。
第2の発明によれば、カラー用一次転写ローラとカラー用感光体とを転写ベルトを挟んで当接させることに起因する、カラー用一次転写ローラ、カラー用感光体および転写ベルト等の消耗を最小限に抑えることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、感光体のそれぞれに設けられて当該感光体上の残留トナーを除去する、ブラック用クリーニング部材と複数のカラー用クリーニング部材とを含む複数のクリーニング部材、およびカラー用クリーニング部材に設けられ、カラー用感光体のそれぞれに対して当該カラー用クリーニング部材を離接させる、または当接圧を変更する移動機構を備え、制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用感光体からカラー用クリーニング部材を離間させる、または当接圧を弱めるように移動機構を制御する。
第3の発明では、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング部材と、クリーニング部材を感光体に対して離接する方向に移動させる移動機構をさらに備える。そして、画像形成装置の制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、転写ベルトを挟んでカラー用一次転写ローラの少なくとも1つとカラー用感光体とを当接させる際には、カラー用感光体からカラー用クリーニング部材を離間させる、またはカラー用感光体とカラー用クリーニング部材との当接圧を弱めるように移動機構を制御する。
第3の発明によれば、カラー用感光体の膜減りをより低減することができ、カラー用感光体の寿命をより延ばすことができる。
第4の発明は、第1ないし第3の発明に従属し、離接機構は、一次転写ローラを移動させることによって、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと一次転写ローラのそれぞれとを離接させる。
第4の発明では、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと一次転写ローラのそれぞれとを離接させる離接機構は、一次転写ローラを移動させる機構である。
第5の発明は、第1ないし第3の発明に従属し、離接機構は、感光体を移動させることによって、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと一次転写ローラのそれぞれとを離接させる。
第5の発明では、転写ベルトを挟んで感光体のそれぞれと一次転写ローラのそれぞれとを離接させる離接機構は、感光体を移動させる機構である。
この発明によれば、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラの少なくとも一つを、転写ベルトを挟んで感光体に当接させるので、転写時における一次転写ユニットの振動を軽減することができ、転写ズレの発生を防止することができる。また、このとき、カラー用一次転写ローラと感光体とを転写ベルトを挟んで当接させても、カラー用一次転写ローラには電圧を印加しないので、カラー用感光体の膜減りを低減することができ、カラー用感光体の寿命を延ばすことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例である画像形成装置の全体的な構成を示す図解図である。 図1の画像形成装置が備える一次転写ローラの離接機構を説明するための図解図であり、(A)は待機モード時の状態を示し、(B)はモノクロ印刷モード時の状態を示し、(C)はカラー印刷モード時の状態を示す。 図1の画像形成装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図3のCPUが実行する一次転写処理の一例を示すフロー図である。 この発明の第2実施例の画像形成装置において実行される転写処理の一例を示すフロー図である。 この発明の第4実施例の画像形成装置が備える感光体の離接機構を説明するための図解図であり、(A)は待機モード時の状態を示し、(B)はモノクロ印刷モード時の状態を示し、(C)はカラー印刷モード時の状態を示す。
<第1実施例>
図1を参照して、この発明の第1実施例である画像形成装置10は、一次転写ユニット22および二次転写ローラ24等を含む転写装置50を備える中間転写方式のカラープリンタである。画像形成装置10は、詳細は後述するように、複数の感光体12上に各色のトナー像を形成し、これらトナー像を転写ベルト32に順次一次転写して多色画像を形成した後、その多色画像を転写ベルト32から用紙に二次転写して定着させることによって、用紙に画像を形成する。
ただし、画像形成装置10は、カラープリンタに限定される必要はなく、コピー機またはファクシミリ或いはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置10は、感光体12、現像装置14、帯電器16、クリーニングローラ18、露光装置20、転写装置50および定着ユニット40等のコンポーネントを備え、給紙トレイ26から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ28に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、外部コンピュータから入力される画像データが利用される。ただし、画像形成装置10がスキャナ機能を備える場合には、外部から入力される画像データのみならず、スキャナによって原稿から読み取った画像データを利用することもできる。
上述の各コンポーネントは、画像形成装置10の筐体10a内に収容される。また、筐体10a内には、CPU80、RAM82およびROM84(図3参照)等を含む制御部30が設けられる。制御部30は、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
ここで、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、感光体12、現像装置14、帯電器16およびクリーニングローラ18のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーション(プロセス部)が構成される。4つの画像ステーションは、転写ベルト32の表面の走行方向(周回移動方向)に沿って一列に並んで配置され、転写ベルト32の走行方向における下流側から、ブラック用、シアン用、マゼンタ用およびイエロー用の順に配置される。
なお、符号に与える添え字K、C、MおよびYは、いずれかの色用に設けられた要素であることを示すためのものであり、添え字K、C、MおよびYのそれぞれは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれを示す。ただし、各部位の説明において、いずれの色用であるかの区別を特に要しない場合は、添え字K、C、MおよびYは省略して総括的に説明する。
感光体12は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層(感光膜)が形成されたドラム状の像担持体であって、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に支持される。感光体12の感光層は、光を照射されることで導電性を示す材料によって形成される。
帯電器16は、感光体12の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置20は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体12の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体12の表面に形成する。現像装置14は、感光体12の表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーニングローラ18は、現像および画像転写後における感光体12の表面に残留したトナーを除去する。
転写装置50は、感光体12に形成されたトナー像を用紙に転写するための装置であって、一次転写ユニット22および二次転写ローラ24を含む。
一次転写ユニット22は、転写ベルト(中間転写ベルト)32、駆動ローラ34、従動ローラ36、および4つの一次転写ローラ38等を備え、感光体12の上方に配置される。
転写ベルト32は、駆動ローラ34および従動ローラ36等の複数のローラによって張架される無端帯状のベルトであって、複数の感光体12と対向するように配置される。画像形成時(転写時)には、転写ベルト32の外周面が感光体12の表面に当接する状態とされ、駆動ローラ34の回転駆動に伴って、所定方向(図1では反時計回り)に転写ベルト32が周回移動される。
駆動ローラ34は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ36は、転写ベルト32の周回移動に伴って回転すると共に、転写ベルト32に一定の張力を与えて転写ベルト32の弛みを防止する。
一次転写ローラ38は、転写ベルト32を挟んで各色の感光体12と対向する位置のそれぞれに配置される。各一次転写ローラ38は、後述する離接機構70(図2参照)によって、感光体12に対して離接する方向に変位可能とされる。上述の転写ベルト32の感光体12に対する離接は、一次転写ローラ38が、転写ベルト32の内周面を押圧して感光体12と転写ベルト32とを当接させる押圧位置と、転写ベルト32と感光体12とが離れる離間位置とに変位することによって行われる。すなわち、一次転写ローラ38のそれぞれは、転写ベルト32を挟んで感光体12と一次転写ローラ38とが当接する押圧位置と、感光体12および転写ベルト32から一次転写ローラ38が離れる離間位置とに変位可能である。
この一次転写ローラ38には、電圧(1次転写電圧)を印加する転写電源46(図3参照)が接続される。画像形成時には、対応する一次転写ローラ38が押圧位置に変位されて、転写ベルト32を挟んで感光体12と一次転写ローラ38とが当接される。そして、感光体12の表面に形成されたトナー像を構成するトナーの帯電極性とは逆極性の電圧が、転写電源46から一次転写ローラ38に印加される。一次転写ローラ38に電圧が印加されると、転写電流が一次転写ローラ38から転写ベルト32を介して感光体12に流れ、感光体12と転写ベルト32との間に転写電界が形成される。この転写電界の作用によって、感光体12に形成されたトナー像が転写ベルト32の外周面に転写(一次転写)される。
たとえば、カラー画像を形成する場合には、各感光体12に形成された各色のトナー像が転写ベルト32に順次重ねて転写されて、転写ベルト32の外周面に多色のトナー像が形成される。一方、モノクロ画像を形成する場合には、ブラック用感光体12Kのみにトナー像が形成され、転写ベルト32の外周面には、ブラックのトナー像のみが転写される。
また、駆動ローラ34の近傍には、二次転写ローラ24が配置される。二次転写ローラ24には、転写電源46が接続され、この転写電源46によって電圧(二次転写電圧)が印加される。そして、電圧が印加された二次転写ローラ24によって形成される転写電界の作用により、転写ベルト32と二次転写ローラ24との間の二次転写部(ニップ部)48を用紙が通過する間に、転写ベルト32の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(二次転写)される。
定着ユニット40は、ヒートローラおよび加圧ローラ等を備え、二次転写ローラ24の上方に配置される。ヒートローラは、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラと加圧ローラとの間の定着ニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
また、画像形成装置10の筐体10a内には、給紙トレイ26に載置された用紙を二次転写ローラ24および定着ユニット40を経由させて排紙トレイ28に送るための用紙搬送路が形成される。この用紙搬送路には、複数の搬送ローラ42およびレジストローラ44等の用紙搬送手段が適宜配置される。
画像形成時には、給紙トレイ26に載置された用紙は、1枚ずつ用紙搬送路に導かれ、搬送ローラ42によってレジストローラ44まで搬送される。そして、レジストローラ44によって、用紙の先端と転写ベルト32上のトナー像の先端とが整合するタイミングで、転写ベルト32と二次転写ローラ24との間の二次転写部48に用紙が搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット40を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、排紙トレイ28上に用紙が排出される。
次に、図2を参照して、一次転写ローラ38に設けられる離接機構70について説明する。離接機構70は、一次転写ローラ38を変位させることによって、転写ベルト32を挟んで感光体12と一次転写ローラ38とを離接させる機構である。第1実施例では、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cは、連動して一体的に変位され、ブラック用一次転写ローラ38は、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cから独立して変位可能とされる。
そして、離接機構70は、制御部30(具体的にはCPU80)からの指示に基づき、基本的には次の3つのモードポジションに一次転写ローラ38を変位させる。すなわち、待機モード時(非画像形成時)には、図2(A)に示すように、全ての一次転写ローラ38が離間位置に配置され、全ての感光体12が転写ベルト32から離間される。また、モノクロ印刷モード時には、図2(B)に示すように、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cが離間位置に配置される一方で、ブラック用一次転写ローラ38Kが押圧位置に配置されて、ブラック用感光体12Kのみが転写ベルト32に当接される。さらに、カラー印刷モード時には、図2(C)に示すように、全ての一次転写ローラ38が押圧位置に配置され、全ての感光体12が転写ベルト32に当接される。
具体的には、図2に示すように、離接機構70は、4つのローラ作動アーム52、ブラック用リンク部材54、カラー用リンク部材56、ブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60等を備える。
ブラック用のローラ作動アーム52Kは、略L字状に形成され、その一方端部にブラック用一次転写ローラ38Kが回転可能に支持される。また、ローラ作動アーム52Kの屈曲部は、装置フレーム(図示せず)に回動可能に支持され、ローラ作動アーム52Kの他端部は、ブラック用リンク部材54に回動可能に連結される。
ブラック用リンク部材54は、水平方向(左右方向)に往復移動可能に設けられる。ブラック用リンク部材54の従動ローラ36側の一方端面には、カム軸66によって回転可能に保持される偏心カムであるブラック用カム部材58が当接される。また、ブラック用リンク部材54の一方端部には、ばね62が設けられる。ばね62の一方端は、装置フレームに固定され、ばね62の他方端は、ブラック用リンク部材54に固定される。ブラック用リンク部材54は、このばね62によって、ブラック用リンク部材54の一方端面にブラック用カム部材58のカム面が圧接するように付勢される。
一方、カラー用のローラ作動アーム52Y、52M、52Cは、略L字状に形成され、ローラ作動アーム52Kに対して左右対称に取り付けられる。ローラ作動アーム52Y、52M、52Cの一方端部には、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cが回転可能に支持される。また、ローラ作動アーム52Y、52M、52Cの屈曲部は、装置フレームに回動可能に支持され、ローラ作動アーム52Y、52M、52Cの他端部は、カラー用リンク部材56に回動可能に連結される。
カラー用リンク部材56は、水平方向に往復移動可能に設けられる。カラー用リンク部材56の駆動ローラ34側の一方端面には、カム軸66によって回転可能に保持される偏心カムであるカラー用カム部材60が当接される。また、カラー用リンク部材56の一方端部には、ばね64が設けられる。ばね64の一方端は、装置フレームに固定され、ばね64の他方端は、カラー用リンク部材56に固定される。カラー用リンク部材56は、このばね64によって、カラー用リンク部材56の一方端面にカラー用カム部材60のカム面が圧接するように付勢される。
また、カム軸66には、カムモータ88(図3参照)が連結されており、カムモータ88の駆動力でカム軸66が回転することによって、ブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60が回転される。そして、ブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60を回転制御することによって、ブラック用リンク部材54およびカラー用リンク部材56が左右方向に移動され、これに伴い、一次転写ローラ38が感光体12に対する離接方向(上下方向)に変位される。
たとえば、図2(A)に示すように、待機モード時には、ブラック用リンク部材54は左寄りである基準位置に配置され、カラー用リンク部材56は右寄りである基準位置に配置される。この状態では、全ての一次転写ローラ38が離間位置に配置され、全ての感光体12が転写ベルト32から離間した状態となる。
そして、モノクロ印刷モード時には、図2(A)の状態からカム軸66を反時計回りに90度回転させて、ブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60を回転させる。すると、図2(B)に示すように、ブラック用リンク部材54がブラック用カム部材58によって押されて基準位置から右方向Aに移動し、ブラック用のローラ作動アーム52Kが屈曲部を支点として時計回りに回動する。これによって、ブラック用一次転写ローラ38Kが下方向に移動して押圧位置に配置され、ブラック用感光体12Kが転写ベルト32に当接した状態となる。
また、カラー印刷モード時には、図2(B)の状態からカム軸66を反時計回りにさらに90度回転させて、ブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60を回転させる。すると、図2(C)に示すように、カラー用リンク部材56がカラー用カム部材60によって押されて基準位置から左方向Bに移動し、カラー用のローラ作動アーム52Y、52M、52Cが屈曲部を支点として時計回りに回動する。これによって、ブラック用一次転写ローラ38Kに加えて、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cが下方向に移動して押圧位置に配置され、全ての感光体12が転写ベルト32に当接した状態となる。
続いて、図3を参照して、画像形成装置10の電気的な構成について簡単に説明する。図3に示すように、画像形成装置10は、CPU80、RAM82およびROM84等によって構成される制御部30を含む。CPU80には、バス94を介して、モータドライバ86および転写電源46および通信部92等が接続される。また、モータドライバ86は、カムモータ88に接続され、このカムモータ88にエンコーダ90が接続される。
なお、図示は省略するが、CPU80には、バス94を介して、感光体12等を含むプロセス部、ユーザが入力操作を行うための操作部、およびジャムセンサ等の画像形成装置10の他の各部位も適宜接続される。
CPU80は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、画像形成装置10の各部位の動作を統括的に制御する。RAM82は、CPU80のワーク領域およびバッファ領域として使用される。ROM84は、画像形成装置10の主記憶装置であって、CPU80が画像形成装置10の各部位の動作を制御するための制御プログラムおよびデータ等を適宜記憶する。CPU80は、ROM84から読み出した制御プログラムおよびデータをRAM82に書き込み(記憶して)、RAM82に記憶された制御プログラムに従って画像形成装置10を構成する各部の制御を実行する。
モータドライバ86は、CPU80から出力される制御信号に基づいて、カムモータ88に電圧を印加する。カムモータ88は、たとえばステッピングモータであり、モータドライバ86から印加されるパルス状の電圧のパルス数を調整することによって、カム軸66に保持されるブラック用カム部材58およびカラー用カム部材60を所望の角度に回転させる。エンコーダ90は、カムモータ88の回転軸の回転方向および回転数に応じたパルス信号をCPU80に出力する。CPU80は、エンコーダ90から与えられるパルス信号に基づいて、カムモータ88の回転軸の回転方向および回転数を検出(算出)し、算出結果に応じた駆動制御信号をモータドライバ86に出力する。
転写電源46は、一次転写電源および二次転写電源を含み、CPU80から出力される制御信号に基づいて、一次転写ローラ38および二次転写ローラ24に印加するための転写電圧を出力する。
通信部92は、外部コンピュータと通信するためのインターフェースである。CPU80は、この通信部92を介して、用紙上に画像を形成するための画像データ、モノクロ印刷またはカラー印刷のいずれであるかの情報、印刷する用紙(印刷媒体)が普通紙または厚紙のいずれであるかの情報などを含む印刷指示を外部コンピュータから受信する。
ただし、用紙が普通紙または厚紙のいずれであるか(つまり用紙の種類)の判別は、画像形成装置10に厚み検出部を設けることによって実行することもできる。厚み検出部としては、たとえば光センサを用いることができ、用紙に対する光の反射率または透過率を測定することによって用紙の厚みを検出し、この厚み情報に基づいて用紙の種類を判別することもできる。また、たとえば、画像形成装置10に設けられる操作部に用紙の種類を選択するボタンを設けておき、その選択操作に基づいて用紙の種類を判別することもできる。
このような画像形成装置10では、普通紙よりも厚みが大きくコシの強い厚紙に印刷する場合、厚紙が転写ベルト32と二次転写ローラ24との間の二次転写部48に突入するときの衝撃によって、一次転写ユニット22が振動して、転写ベルト32および用紙に対して転写されるトナー像に転写ズレが生じてしまう場合がある。そして、この転写ズレは、図2(B)に示すようなモノクロ印刷モードのときに発生し易い。
そこで、この第1実施例では、厚紙に印刷する場合には、モノクロ印刷する場合においてもカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを利用することによって、厚紙に対しても適切にトナー像を転写できるようにしている。
なお、この発明における厚紙とは、普通紙よりも厚みが大きくコシの強い用紙を言い、厚紙には、はがき、封筒、名刺およびOHPフィルム等も含む。
具体的には、この第1実施例では、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを、電圧を印加しない状態で押圧位置に配置する。つまり、トナー像を転写するためのブラック用一次転写ローラ38Kに加えて、トナー像の転写には利用しないカラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yのそれぞれを、転写ベルト32を挟んでカラー用感光体12C、12M、12Yのそれぞれに当接させる。
これにより、一次転写ユニット22は、ブラック用およびカラー用を含む4つの感光体12によって支持される状態となるので、衝撃を受けても振動し難くなる。したがって、用紙上に形成されるトナー像の転写ズレが適切に防止される。
また、感光体12に転写電流が流れると、感光体12の膜減りが促進される恐れがあるが、この第1実施例では、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを押圧位置に配置しても、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cには電圧を印加しないように制御する。つまり、カラー用感光体12C、12M、12Yに転写電流が流れることはないので、カラー用感光体12C、12M、12Yの膜減りが防止され、カラー用感光体12C、12M、12Yの寿命を延ばすことができる。
上述のような画像形成装置10の動作は、CPU80がRAM82に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。以下、図4に示すフロー図を用いて、CPU80が実行する画像形成処理のうち、一次転写処理に着目して説明する。
図4に示すように、外部コンピュータ等を通じてユーザから印刷指示が入力されると、CPU80は、ステップS1で、モノクロ印刷か否かを判断する。すなわち、ステップS1では、ユーザによって入力された印刷指示の中に、モノクロ印刷およびカラー印刷のいずれの指示が含まれているかを判断する。
ステップS1で“NO”の場合、つまりユーザによって入力された印刷指示にカラー印刷を指定する指示が含まれる場合には、ステップS3に進む。ステップS3では、全ての一次転写ローラ38を押圧位置に配置する。すなわち、CPU80は、モータドライバ86に制御信号を送ってカムモータ88を駆動させ、図2(C)で示す状態のように、ブラック用一次転写ローラ38Kおよび3つのカラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yを含む全ての一次転写ローラ38を、転写ベルト32を介して感光体12に当接させる。
そして、ステップS5において、全ての一次転写ローラ38に電圧を印加する。すなわち、CPU80は、転写電源46に制御信号を送り、ブラック用一次転写ローラ38Kおよび3つのカラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yを含む全ての一次転写ローラ38に対して一次転写電圧を印加する。
このように、カラー印刷を行う場合は、普通紙であるか厚紙であるかに関わらず、ステップS3およびS5において、従来のカラー印刷モードと同様の転写処理を行う。ステップS3およびS5の処理が終了すると、処理はステップS17に進む。
一方、ステップS1で“YES”の場合、つまりユーザによって入力された印刷指示にモノクロ印刷を指定する指示が含まれる場合には、ステップS7に進む。
ステップS7では、印刷する用紙が厚紙か否かを判断する。すなわち、CPU80は、ユーザによって入力された印刷指示の中に、普通紙および厚紙のいずれを指定する指示が含まれているかを判断する。
ステップS7で“NO”の場合、つまりユーザによって入力された印刷指示に普通紙を指定する指示が含まれる場合には、ステップS9に進む。ブラック用一次転写ローラ38Kを押圧位置に配置する。すなわち、CPU80は、モータドライバ86に制御信号を送ってカムモータ88を駆動させ、図2(B)で示す状態のように、ブラック用一次転写ローラ38Kのみを、転写ベルト32を介して感光体12に当接させる。
そして、ステップS11において、ブラック用一次転写ローラ38Kに電圧を印加する。すなわち、CPU80は、転写電源46に制御信号を送り、ブラック用一次転写ローラ38Kに対して一次転写電圧を印加する。
このように、普通紙に対してモノクロ印刷を行う場合には、ステップS9およびS11において、従来のモノクロ印刷モードと同様の転写処理を行う。ステップS9およびS11の処理が終了すると、処理はステップS17に進む。
一方、ステップS7で“YES”の場合、つまりユーザによって入力された印刷指示に厚紙を指定する指示が含まれる場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、全ての一次転写ローラ38を押圧位置に配置する。すなわち、CPU80は、モータドライバ86に制御信号を送ってカムモータ88を駆動させ、図2(C)で示す状態のように、ブラック用一次転写ローラ38Kおよび3つのカラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yを含む全ての一次転写ローラ38を、転写ベルト32を介して感光体12に当接させる。
そして、ステップS15において、ブラック用一次転写ローラ38Kに電圧を印加する。すなわち、CPU80は、転写電源46に制御信号を送り、ブラック用一次転写ローラ38Kに対して一次転写電圧を印加する。この際、カラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yに対しては、一次転写電圧を印加しない。
このように、厚紙に対してモノクロ印刷を行う場合には、ステップS13およびS15において、従来のモノクロ印刷モードと同様の転写処理に加えて、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを、電圧を印加しない状態で押圧位置に配置するように制御する処理を行う。ステップS13およびS15の処理が終了すると、処理はステップS17に進む。
ステップS17では、終了するか否かを判断する。たとえば、CPU80は、ユーザによって指定された全ての枚数の用紙に対して印刷が終了したか否かを判断する。ステップS17で“NO”であれば、ステップS1に戻り、ステップS17で“YES”であれば、この転写処理を終了する。
以上のように、この第1実施例によれば、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを、転写ベルト32を挟んでカラー用感光体12Y,12M,12Cに当接させるので、転写時における一次転写ユニット22の振動を軽減することができ、転写ズレの発生を防止することができる。
また、このとき、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cとカラー用感光体12Y,12M,12Cとを転写ベルト32を挟んで当接させても、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cには転写電圧を印加しないので、カラー用感光体12Y,12M,12Cの膜減りを低減することができ、カラー用感光体12Y,12M,12Cの寿命を延ばすことができる。
なお、上述の第1実施例では、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cは、離接機構70によって、連動して一体的に変位されるようにしたが、これに限定されない。一次転写ローラ38を変位させる離接機構の具体的構成は、適宜変更可能である。たとえば、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを個別に変位可能とする離接機構を採用することもできる。
また、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを個別に変位可能とする場合、厚紙に対してモノクロ印刷するときには、必ずしも全てのカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを押圧位置に配置する必要はなく、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのいずれか1つまたは2つを、転写ベルト32を挟んでカラー用感光体12Y,12M,12Cに当接させるだけでもよい。
<第2実施例>
次に、図5を参照して、この発明の第2実施例である画像形成装置10について説明する。この第2実施例では、厚紙に対してモノクロ印刷するとき、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cとカラー用感光体12Y,12M,12Cとを転写ベルト32を挟んで当接させる時間を、厚紙が二次転写部48に突入する突入時のみに限定する点が、上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
この第2実施例では、厚紙に対してモノクロ印刷するときには、厚紙が二次転写部48に突入する突入時のみ、つまり厚紙の先端が二次転写部48に突入する瞬間を含むその前後の所定時間のみに、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを押圧位置に配置し、突入時の所定時間以外は、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを離間位置に配置するようにする。
一例として、厚紙の先端が二次転写部48の用紙搬送方向における上流側近傍位置に到達したとき、たとえば厚紙の先端がレジストローラ44に到達したことを検出したときに、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを押圧位置に変位させる。そしてその後、厚紙の先端が二次転写部48を通過したことを検出したときに、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを離間位置に変位させる。
厚紙の先端が二次転写部48を通過したことは、たとえば、二次転写部48の用紙搬送方向における下流側近傍位置に、厚紙(用紙)の有無を検出する光センサ(図示せず)を設けておくことによって検出するとよい。また、たとえば、レジストローラ44によって厚紙の先端を送り出したときから所定時間が経過したか否かによって、厚紙の先端が二次転写部48を通過したことを検出することもできる。
上述のような画像形成装置10の動作をフロー図を用いて説明する。図5に示す転写処理では、図4に示した転写処理のステップS13およびステップS15の前後に、ステップS21の処理とステップS23およびS25の処理とが追加される。なお、ステップS1〜ステップS11の処理は、第1実施例で説明した内容と同じであるため、重複した説明は省略する。
図5に示すように、ステップS7で“YES”の場合、つまり厚紙に対してモノクロ印刷を行う場合には、CPU80は、ステップS21において、厚紙の先端が二次転写部48の近傍に到達したか否かを判断する。たとえば、CPU80は、厚紙の先端がレジストローラ44に到達したことを検出したときに、厚紙の先端が二次転写部48の用紙搬送方向における上流側近傍に到達したと判断する。
ステップS21で“NO”の場合、つまり厚紙の先端が二次転写部48の近傍に未だ到達していない場合には、ステップS21の処理を繰り返す。
一方、ステップS21で“YES”の場合、つまり厚紙の先端が二次転写部48の近傍に到達したことが検出されたときには、ステップS13に進む。
ステップS13では、全ての一次転写ローラ38を押圧位置に配置する。そして、ステップS15において、ブラック用一次転写ローラ38Kに電圧を印加する。すなわち、厚紙の先端が二次転写部48に突入する直前に、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを、電圧を印加しない状態で押圧位置に配置するように制御する処理を行う。
続くステップS23では、厚紙の先端が二次転写部48を通過したか否かを判断する。たとえば、CPU80は、二次転写部48の用紙搬送方向における下流側近傍位置に設けた光センサの検出結果に応じて、厚紙の先端が二次転写部48を通過したか否かを判断する。
ステップS23で“NO”の場合、つまり厚紙の先端が二次転写部48を未だ通過していない場合には、ステップS23の処理を繰り返す。
一方、ステップS23で“YES”の場合、つまり厚紙の先端が二次転写部48を通過したことが検出されたときには、ステップS25に進む。
ステップS25では、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを離間位置に配置する。すなわち、CPU80は、モータドライバ86に制御信号を送ってカムモータ88を駆動させ、図2(B)で示す状態のように、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを離間位置に移動させ、ブラック用一次転写ローラ38Kのみが、転写ベルト32を介して感光体12に当接する状態とする。ステップS25の処理が終了すると、処理はステップS17に進む。
以上のように、この第2実施例によれば、厚紙に対してモノクロ印刷するとき、電圧を印加しない状態のカラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cとカラー用感光体12Y,12M,12Cとを転写ベルト32を挟んで当接させる時間を、厚紙が二次転写部48に突入する突入時のみに限定する。
したがって、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cとカラー用感光体12Y,12M,12Cとを転写ベルト32を挟んで当接させることに起因する、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38C、カラー用感光体12Y,12M,12Cおよび転写ベルト32等の消耗を最小限に抑えることができる。
<第3実施例>
続いて、この発明の第3実施例である画像形成装置10について説明する。この第3実施例では、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cに移動機構を設け、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用感光体12Y,12M,12Cからカラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cを離間させるようにした点が、上述の実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
簡単に説明すると、この第3実施例では、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cに移動機構が設けられ、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cのそれぞれは、カラー用感光体12Y,12M,12Cに対して離接する方向に変位可能とされる。移動機構としては、偏心カムおよびばね等を備える公知の機構を適宜採用するとよい。
そして、第3実施例では、制御部30(CPU80)は、上述の第1または第2実施例と同様に、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cのそれぞれを、電圧を印加しない状態で押圧位置に配置する。また、これに合わせて、移動機構を制御して、カラー用感光体12Y,12M,12Cからカラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cを離間させる。
カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cを押圧位置に配置し、カラー用感光体12Y,12M,12Cが転写ベルト32に当接させると、転写ベルト32の周回移動に合わせて、カラー用感光体12Y,12M,12Cも回転される。この際、カラー用感光体12Y,12M,12Cは、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cとの摩擦によって膜減りが促進されてしまう可能性があるが、カラー用感光体12Y,12M,12Cからカラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cが離間されることによって、この膜減りが防止される。
第3実施例によれば、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cが感光体12から離間されるので、カラー用感光体12Y,12M,12Cの膜減りをより低減することができる。
なお、上述の第3実施例では、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、カラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cが感光体12から離間させるようにしたが、必ずしも離間させる必要はなく、カラー用感光体12Y,12M,12Cとカラー用クリーニングローラ18Y,18M,18Cとの当接圧を弱めるだけでもよい。
さらに、上述の各実施例では、感光体12上の残留トナーを除去するクリーニング部材としてクリーニングローラ18を用いているが、クリーニング部材は、ブレード状またはブラシ状などに形成されてもよい。
<第4実施例>
続いて、図6を参照して、この発明の第4実施例である画像形成装置10について説明する。この第4実施例では、転写ベルト32を挟んで感光体12と一次転写ローラ38とを離接させる離接機構を一次転写ローラ38に設ける代わりに、感光体12等を含むプロセス部に設ける点が、上述の実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
簡単に説明すると、この第4実施例では、離接機構70を設ける代わりに、感光体12等を含むプロセス部に離接機構100が設けられる。離接機構100は、感光体12を変位させることによって、転写ベルト32を挟んで感光体12と一次転写ローラ38とを離接させる機構である。
離接機構100は、制御部30(CPU80)からの指示に基づき、基本的には次の3つのモードポジションに感光体12を変位させる。すなわち、待機モード時には、図6(A)に示すように、全ての感光体12が転写ベルト32から離間する離間位置に配置される。また、モノクロ印刷モード時には、図6(B)に示すように、カラー用感光体12Y,12M,12Cが離間位置に配置されると共に、ブラック用感光体12Kが押圧位置に配置され、転写ベルト32を挟んでブラック用感光体12Kのみがブラック用一次転写ローラ38Kと当接される。さらに、カラー印刷モード時には、図6(C)に示すように、全ての感光体12が押圧位置に配置され、転写ベルト32を挟んで全ての感光体12と一次転写ローラ38とが当接される。
図6に示すように、離接機構100は、支持板102、第1偏心カム104および第2偏心カム106等を備える。
支持板102は、感光体12等を含むプロセス部のフレームを支持する。第1偏心カム104は、第1カム軸108によって回転可能に保持され、支持板102の下面と当接するように、転写ベルト32の走行方向における下流側(ブラック用感光体12K側)の端部に配置される。また、第2偏心カム106は、第2カム軸110によって回転可能に保持され、支持板102の下面と当接するように、転写ベルト32の走行方向における上流側(イエロー用感光体12Y側)の端部に配置される。そして、第1偏心カム104および第2偏心カム106を回転制御することによって、感光体12が一次転写ローラ38に対する離接方向(上下方向)に変位される。
たとえば、図6(A)に示すように、待機モード時には、第1偏心カム104および第2偏心カム106は、短径部において支持板102を支持する。この状態では、全ての感光体12が転写ベルト32から離間する離間位置に配置される。
また、モノクロ印刷モード時には、図6(A)の状態から第1偏心カム104を90度回転させて、その長径部において支持板102を支持させる。すると、図6(B)に示すように、プロセス部のブラック用感光体12K側の端部が持ち上げられる。これによって、ブラック用感光体12Kが上方向に移動して押圧位置に配置され、転写ベルト32を挟んでブラック用感光体12Kとブラック用一次転写ローラ38Kとが当接した状態となる。
さらに、カラー印刷モード時には、図6(B)の状態から第2偏心カム106を90度回転させて、その長径部において支持板102を支持させる。すると、図6(C)に示すように、プロセス部のイエロー用感光体12Y側の端部も持ち上げられる。これによって、ブラック用感光体12Kに加えて、カラー用感光体12Y,12M,12Cが上方向に移動して押圧位置に配置され、転写ベルト32を挟んで全ての感光体12と一次転写ローラ38とが当接した状態となる。
そして、この第4実施例においても、厚紙に対してモノクロ印刷するときには、トナー像を転写するためのブラック用一次転写ローラ38Kに加えて、トナー像の転写には利用しないカラー用一次転写ローラ38C、38M、38Yのそれぞれを、転写ベルト32を挟んでカラー用感光体12C、12M、12Yのそれぞれに当接させる。つまり、カラー用感光体12Y,12M,12Cを押圧位置に配置して、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cとカラー用感光体12Y,12M,12Cとを転写ベルト32を挟んで当接させながらも、カラー用一次転写ローラ38Y,38M,38Cには電圧を印加しないように制御する。
第4実施例によれば、第1実施例と同様に、転写ズレを防止しながらも、カラー用感光体12Y,12M,12Cの膜減りを低減でき、カラー用感光体12Y,12M,12Cの寿命を延ばすことができる。
10 …画像形成装置
12 …感光体
14 …現像装置
16 …帯電器
18 …クリーニングローラ
22 …一次転写ユニット
24 …二次転写ローラ
30 …制御部
32 …転写ベルト
38 …一次転写ローラ
48 …二次転写部
50 …転写装置
70,100 …離接機構
80 …CPU

Claims (5)

  1. 並設されるブラック用感光体と複数のカラー用感光体とを含む複数の感光体から転写ベルトにトナー像を一次転写し、前記転写ベルトから用紙にトナー像を二次転写する画像形成装置であって、
    複数のローラによって周回移動可能に張架され、前記複数の感光体と対向するように配置される前記転写ベルト、
    ブラック用一次転写ローラと複数のカラー用一次転写ローラとを含み、前記転写ベルトを挟んで前記感光体のそれぞれと対向するように配置される複数の一次転写ローラ、
    前記転写ベルトを挟んで前記感光体のそれぞれと前記一次転写ローラのそれぞれとを離接させる離接機構、
    前記一次転写ローラのそれぞれに対して電圧を印加する転写電源、および
    厚紙に対してモノクロ印刷するときに、前記カラー用一次転写ローラの少なくとも1つを、電圧を印加しない状態で前記転写ベルトを挟んで前記カラー用感光体に当接させるように前記離接機構および前記転写電源を制御する制御部を備える、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するとき、当該厚紙が二次転写部に突入する突入時のみに、電圧を印加しない状態の前記カラー用一次転写ローラと前記カラー用感光体とを前記転写ベルトを挟んで当接させるように前記離接機構および前記転写電源を制御する、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体のそれぞれに設けられて当該感光体上の残留トナーを除去する、ブラック用クリーニング部材と複数のカラー用クリーニング部材とを含む複数のクリーニング部材、および
    前記カラー用クリーニング部材に設けられ、前記カラー用感光体のそれぞれに対して当該カラー用クリーニング部材を離接させる、または当接圧を変更する移動機構を備え、
    前記制御部は、厚紙に対してモノクロ印刷するときに、前記カラー用感光体から前記カラー用クリーニング部材を離間させる、または当接圧を弱めるように前記移動機構を制御する、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記離接機構は、前記一次転写ローラを移動させることによって、前記転写ベルトを挟んで前記感光体のそれぞれと前記一次転写ローラのそれぞれとを離接させる、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記離接機構は、前記感光体を移動させることによって、前記転写ベルトを挟んで前記感光体のそれぞれと前記一次転写ローラのそれぞれとを離接させる、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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