JP2017012544A

JP2017012544A - ハンガー

Info

Publication number: JP2017012544A
Application number: JP2015133428A
Authority: JP
Inventors: 博顕水上; Hiroaki Mizukami
Original assignee: Eco Platz Co Ltd
Current assignee: Eco Platz Co Ltd
Priority date: 2015-07-02
Filing date: 2015-07-02
Publication date: 2017-01-19
Anticipated expiration: 2035-07-02
Also published as: JP6126168B2

Abstract

【課題】肩部に局部的に大きい力がかかることを防止できるハンガーを提供する。【解決手段】左右中央位置に円筒首壁部２を有し、さらに、衣服Ｃの着用時の肩部の形状に対応して下方に左右・前後寸法が増加すると共に円筒首壁部２に連設される衣服支持壁部３を有する。衣服支持壁部３は、長楕円状の下方開口端縁４を有すると共に、多数の通気孔５が配設されている。円筒首壁部２は、円形状の天井壁部６を有すると共に、通気孔７が形成されている。【選択図】図１

Description

本発明は、ハンガーに関する。

２０１６年１２月から衣服に付与される絵表示が新ＪＩＳ規格に変更されるのに伴い、元来家庭では困難とされていた家庭での衣服の水洗いへのニーズと、消費者が産業クリーニングへ水洗い（ウエットクリーニング）を希望するニーズが高まると考えられている。そこで、家庭用・産業用共に水洗いを行った衣服の型崩れを最小限にし、迅速に乾燥することで、衣服へのダメージ及びストレスを最小限に防ぐ洗濯、乾燥、及び、保管の必要がある。

しかし、従来のハンガーは、前後幅の小さい平坦な構造のものが多く（例えば、特許文献１参照）、衣服にあたる接触面積が小さいので肩部に局部的に大きい力がかかっていた。また、水洗いにより重くなっている衣服が乾燥する際、又は、保管の際、型崩れする虞れがあった。さらに、洗濯後の乾燥に長時間を要し、衣服へのダメージ及びストレスが大きかった。

特開２０００−８３７９２号公報

解決しようとする課題は、肩部に局部的に大きい力がかかる点である。また、水洗いにより重くなっている衣服が乾燥する際、又は、保管の際、衣服が型崩れする点である。さらに、洗濯後の乾燥に長時間を要し、衣服へのダメージ及びストレスが大きい点である。

そこで、本発明に係るハンガーは、左右中央位置に円筒首壁部を有し、さらに、衣服の着用時の肩部の形状に対応して、左右寸法・前後寸法が下方にしだいに増加すると共に、上記円筒首壁部に連設される衣服支持壁部を有するものである。
また、上記衣服支持壁部は、長楕円状の下方開口端縁を有すると共に、多数の通気孔が配設されているものである。
また、上記円筒首壁部は、円形状の天井壁部を有すると共に、通気孔が形成されているものである。

また、吊下用のフック金具、又は、支柱支持用の取付部材を、上記天井壁部に取着可能としたものである。
また、上記円筒首壁部と上記衣服支持壁部とから成るハンガー本体は、側面視形状が倒立コップ状であり、しかも、下端の前後最大寸法が、衣服の着用時の胸板厚さの70％以上 110％以下に設定されているものである。

本発明のハンガーによれば、肩部を受ける面積が大きく、肩部に局部的に大きい力がかかることを防止できる。特に、水洗いにより重くなっている衣服が乾燥する際、又は、保管の際、型崩れすることを防止することができる。また、迅速に乾燥でき、衣服の水分含有によるダメージを最小限に抑えることができる。

本発明の第１の実施の形態の使用状態を示す斜視図である。正面図である。側面図である。平面図である。分解図である。第２の実施の形態を示す断面図である。

以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図１〜図５は、本発明の第１の実施の形態を示す。このハンガーは、衣服Ｃ（上着）を掛けるために用いられ、家庭用及び産業上の洗濯（ウェットクリーニング）に好適なものである。ハンガー本体１は、合成樹脂から成る。

ハンガー本体１は、円筒首壁部２と衣服支持壁部３とから成る。具体的には、左右中央位置に円筒首壁部２を有する。さらに、衣服Ｃの着用時の肩部の形状に対応して（近似して）、左右寸法・前後寸法が下方にしだいに増加すると共に、円筒首壁部２に連設される衣服支持壁部３を有する。ハンガー本体１は、側面視形状が倒立コップ状である。

衣服支持壁部３は、長楕円状（ラグビーのボールの断面形状を細長くしたような形状）の下方開口端縁４を有する。多数の通気孔５が配設されている。図例では、通気孔５は矩形状であって、複数列が左右方向に並設されている。円筒首壁部２は、円形状の天井壁部６を有すると共に、通気孔７が形成されている。この通気孔７は、円筒首壁部２の左右中央位置かつ上端位置に細長状に形成されている。そして、図１の矢印Ｙに示すように、ハンガー本体１の内外を挿通状に空気が流通可能である。

下端の前後最大寸法Ｗが、衣服Ｃの着用時の胸板厚さの70％以上 110％以下に設定されている。前後最大寸法Ｗが、衣服Ｃの着用時の胸板厚さの70％未満の場合、衣服Ｃとハンガーとの接触面積が小さいので肩部に局部的に大きな力がかかるとともに、型崩れする。また、乾燥に長時間を要し、衣服Ｃへのダメージ及びストレスが大きくかかる。前後最大寸法Ｗが、衣服Ｃの着用時の胸板厚さの 110％を超える場合、無駄に大型となり材料費がアップし、衣服Ｃが型崩れする。

吊下用のフック金具８が、天井壁部６に取着可能とされる。具体的には、フック金具８の下端がネジ部11を有し、天井壁部６の中央に形成された孔部12にフック金具８の下端を挿通させた後、ナット13をハンガー本体１の内面側（天井壁部６の下面側）からネジ部11に螺合させる。

図６は、第２の実施の形態を示す。支柱支持用の取付部材９が、天井壁部６に取着可能とされる。具体的には、支柱10の上端が、ネジ部14を有し、天井壁部６の中央に形成された孔部12にネジ部14を挿通させた後、ナット15を天井壁部６の上面側からネジ部14に螺合させる。支柱10の上端近傍に支持板16が固着一体化されており、支持板16が天井壁部６の下面に当接して、これを支持する。その他の構成は、第１の実施の形態と同様である。

なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、衣服支持壁部３の左右肩壁部に上方から重ねるように（上方凸状円弧横断面の）アタッチメントを取着して、肩幅を調節自在に構成するも良い。

以上のように、本発明は、左右中央位置に円筒首壁部２を有し、さらに、衣服Ｃの着用時の肩部の形状に対応して下方に左右・前後寸法が増加すると共に上記円筒首壁部２に連設される衣服支持壁部３を有するので、肩部を受ける面積が大きく、肩部に局部的に大きい力がかかることを防止できる。特に、水洗いにより重くなっている衣服Ｃが乾燥する際、又は、保管の際、型崩れすることを防止することができる。すなわち、人体に近い立体的な形状をとることで、衣服Ｃとハンガーとの接触面積が大きくなり、水洗いにより重くなっている衣服Ｃであってもあるべき形状のまま乾燥、整形、及び、保管が可能になる。

また、上記衣服支持壁部３は、長楕円状の下方開口端縁４を有すると共に、多数の通気孔５が配設されているので、内外に空気が流通して洗濯物の乾燥に要する時間を短縮することができ（迅速に乾燥が行われ）、衣服Ｃへのダメージ及びストレスを最小限に抑えることができる。保管時にも衣服Ｃの形状を適切に保ち通気性も良く、ストレスを軽減することができる。しかも、下方開口状であるので、射出成型等にて容易に大量生産できる。
また、上記円筒首壁部２は、円形状の天井壁部６を有すると共に、通気孔７が形成されているので、吊下用のフック金具８、又は、支柱支持用の取付部材９を、容易に取着することができるとともに、洗濯物の乾燥に要する時間を短縮することができ、衣服Ｃへのダメージ及びストレスを最小限に抑えることができる。

また、吊下用のフック金具８、又は、支柱支持用の取付部材９を、上記天井壁部６に取着可能としたので、物干竿等に吊下げて使用したり、支柱10にて支持して使用することができる。
また、上記円筒首壁部２と上記衣服支持壁部３とから成るハンガー本体１は、側面視形状が倒立コップ状であり、しかも、下端の前後最大寸法Ｗが、衣服Ｃの着用時の胸板厚さの70％以上 110％以下に設定されているので、型崩れを防止し、適切な形状にて衣服Ｃを乾燥させ又は保持することができる。

１ハンガー本体
２円筒首壁部
３衣服支持壁部
４下方開口端縁
５通気孔
６天井壁部
７通気孔
８フック金具
９取付部材
Ｃ衣服
Ｗ前後最大寸法

Claims

左右中央位置に円筒首壁部（２）を有し、さらに、衣服（Ｃ）の着用時の肩部の形状に対応して、左右寸法・前後寸法が下方にしだいに増加すると共に、上記円筒首壁部（２）に連設される衣服支持壁部（３）を有することを特徴とするハンガー。
上記衣服支持壁部（３）は、長楕円状の下方開口端縁（４）を有すると共に、多数の通気孔（５）が配設されている請求項１記載のハンガー。
上記円筒首壁部（２）は、円形状の天井壁部（６）を有すると共に、通気孔（７）が形成されている請求項１又は２記載のハンガー。
吊下用のフック金具（８）、又は、支柱支持用の取付部材（９）を、上記天井壁部（６）に取着可能とした請求項３記載のハンガー。
上記円筒首壁部（２）と上記衣服支持壁部（３）とから成るハンガー本体（１）は、側面視形状が倒立コップ状であり、しかも、下端の前後最大寸法（Ｗ）が、衣服（Ｃ）の着用時の胸板厚さの70％以上 110％以下に設定されている請求項１，２，３又は４記載のハンガー。