[go: up one dir, main page]

JP2017005939A - 定置用蓄電システム - Google Patents

定置用蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017005939A
JP2017005939A JP2015120136A JP2015120136A JP2017005939A JP 2017005939 A JP2017005939 A JP 2017005939A JP 2015120136 A JP2015120136 A JP 2015120136A JP 2015120136 A JP2015120136 A JP 2015120136A JP 2017005939 A JP2017005939 A JP 2017005939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
battery
connection
voltage
storage system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015120136A
Other languages
English (en)
Inventor
尊行 伴
Takayuki Ban
尊行 伴
信道 大畑
Nobumichi Ohata
信道 大畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015120136A priority Critical patent/JP2017005939A/ja
Publication of JP2017005939A publication Critical patent/JP2017005939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】複数の車両用電池パックが並列接続された定置用蓄電システムにおいて、各車両用電池パックに含まれる電池接続リレーの動作不良を適切に判断し、判断結果に応じて適切な処理を実行する定置用蓄電システムを提供する。【解決手段】コントローラ200は、複数の電池パック170,180のいずれかに含まれる電池接続リレーが接続済みである場合に、複数の電池パック170,180のうち電池接続リレーが接続済みである電池パックとは異なる電池パックのいずれかに含まれる非接続の電池接続リレーを接続する接続制御を実行する。そして、コントローラ200は、非接続の電池接続リレーと同一の電池パックに含まれる電圧センサにより検知された電圧と、電圧センサ135により検知された電圧との差の変化量が所定量以上となった場合に、非接続の電池接続リレーが接続できていないとして、接続制御を再度実行する。【選択図】図1

Description

この発明は、定置用蓄電システムに関し、特に、車両において使用済みの電池パックを用いた定置用蓄電システムに関する。
特許文献1は、定置用蓄電システムを開示する。この定置用蓄電システムは、店舗、工場、住宅などで定置型電源として用いられ、住宅等の電気機器と接続される。また、この定置用蓄電システムは、外部電源と接続され、外部電源から供給される電力を蓄えることができる。この定置用蓄電システムは、直列接続された複数の二次電池を備える。この複数の二次電池には、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載されていた使用済み(中古品)の二次電池が含まれる。このように、この定置用蓄電システムにおいては、使用済みの車載二次電池が再利用されている。
特開2014−166015号公報
特許文献1に開示されるような定置用蓄電システムにおいて、再利用される車両用電池パックに含まれる蓄電池は、新品の状態と比較すると劣化している。そのため、このような定置用蓄電システムにおいては、蓄電池に流れる電流が、新品の状態よりも小さくなることが望ましい。そこで、本願発明者らは、定置用蓄電システムにおいて、複数の車両用電池パックを並列接続することを提案している。複数の車両用電池パックを並列接続することで、各蓄電池に流れる電流の大きさは小さくなる。
また、車両用電池パックには、車両内の電気系統と蓄電池との接続状態を切り替える電池接続リレーが含まれている。再利用される車両用電池パックに含まれる電池接続リレーの中には、経年劣化により動作不良を起こすものも存在し得る。そのような電池接続リレーを含む車両用電池パックが定置用蓄電システムに用いられた場合に、電池接続リレーに接続指示を1度出しただけでは、接続が成功しない場合がある。このような場合には、再度接続指示を出すことで、接続が成功する場合がある。接続指示を再度出すか否かを決定するために、電池接続リレーの動作不良が生じているか否かを判断することが必要となる。
しかしながら、複数の車両用電池パックが並列接続されている場合には、一部の電池接続リレーに動作不良があったとしても、既に接続済みの電池接続リレーがあるため、車両用電池パックが接続された電力線の電圧は0(V)とはならない。したがって、電池接続リレーの動作不良を適切に判断することは容易ではない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の車両用電池パックが並列接続された定置用蓄電システムにおいて、各車両用電池パックに含まれる電池接続リレーの動作不良を適切に判断し、判断結果に応じた処理を実行する定置用蓄電システムを提供することである。
この発明のある局面に従う定置用蓄電システムは、車両において使用済みの電池パックを用いた定置用蓄電システムであって、複数の電池パックと、電力線と、第1の電圧センサとを備える。複数の電池パックは、電気的に並列接続されている。電力線は、並列接続された複数の電池パックに電気的に接続される。第1の電圧センサは、電力線の電圧を検知する。複数の電池パックの各々は、蓄電池と、電池接続リレーと、第2の電圧センサとを含む。電池接続リレーは、蓄電池の出力線に設けられる。第2の電圧センサは、蓄電池の電圧を検知する。定置用蓄電システムは、制御装置をさらに備える。制御装置は、複数の電池パックのいずれかに含まれる電池接続リレーが接続済みである場合に、複数の電池パックのうち電池接続リレーが接続済みである電池パックとは異なる電池パックのいずれかに含まれる非接続の電池接続リレーを接続する接続制御を実行する。そして、制御装置は、非接続の電池リレーと同一の電池パックに含まれる第2の電圧センサにより検知された電圧と、第1の電圧センサにより検知された電圧との差の変化量が所定量以上となった場合には、非接続の電池接続リレーが接続できていないとして、接続制御を再度実行する。
接続対象の車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧と車両用電池パックに接続された電力線の電圧との差は、時間の経過により変化する。接続対象の車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧はほぼ変化しないのに対し、車両用電池パックに接続された電力線の電圧は接続済みの車両用電池パックに含まれる蓄電池の充放電に伴って変化するからである。そこで、この発明の定置用蓄電システムにおいては、接続対象の車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧と車両用電池パックに接続された電力線の電圧との差の変化量が監視されることで、電池接続リレーの動作不良が検出される。これにより、複数の車両用電池パックが並列接続された定置用蓄電システムにおいて、電池接続リレーの動作不良を適切に検出し、検出結果に応じた処理を実行することができる。
この発明によれば、複数の車両用電池パックが並列接続された定置用蓄電システムにおいて、各車両用電池パックに含まれる電池接続リレーの動作不良を適切に判断し、判断結果に応じた処理を実行する定置用蓄電システムを提供することができる。
実施の形態1の定置用蓄電システムの構成を示すブロック図である。 接続済みの電池接続リレーがない場合の電池接続制御における、第1リレーおよび第3リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。 接続済みの電池接続リレーがない場合の電池接続制御における、第2リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。 接続済みの電池接続リレーがある場合の電池接続制御における、第1リレーおよび第3リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。 接続済みの電池接続リレーがある場合の電池接続制御における、第2リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<定置用蓄電システムの構成>
図1は、実施の形態1の定置用蓄電システム100の構成を示すブロック図である。図1を参照して、定置用蓄電システム100は、たとえば、店舗、工場、住宅等で使用される定置型電源として用いられる。定置用蓄電システム100は、住宅等の電気負荷300と接続される。これにより、定置用蓄電システム100は、電気負荷300に対して電力を供給することができる。また、定置用蓄電システム100は、外部電源と接続される。これにより、定置用蓄電システム100は、外部電源から供給される電力を蓄えることができる。
電気負荷300としては、たとえば、エアコン等の家電製品や設備機器等がある。外部電源としては、たとえば、太陽光発電機、自家発電機、および送電線を介して電力の供給が行なわれる商用電力等がある。
定置用蓄電システム100は、車両用電池パック170,180、電力変換装置130、電圧センサ135、およびコントローラ200を備える。車両用電池パック170,180は、ハイブリッド車両や電気自動車等の車両に搭載されていた使用済みの電池パックである。車両用電池パック170,180は、並列に接続されている。
車両用電池パック170は、蓄電池110、電圧センサ115、電池接続リレー140、および電流センサ148を備える。蓄電池110は、たとえば、ニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、および電気二重層キャパシタ等の再充電可能な蓄電池である。電圧センサ115は、蓄電池110の電圧を検知する。
電池接続リレー140は、蓄電池110と電力変換装置130とが電気的に接続された状態と非接続である状態とを切り替える。電池接続リレー140は、第1リレー142、第2リレー144、および第3リレー146を備える。第2リレー144は、蓄電池110の正極に接続される。第3リレー146は、蓄電池110の負極に接続される。第1リレー142は、第2リレー144に並列に接続される。電池接続リレー140を接続する際に、まず、第1リレー142および第3リレー146が接続され、第2リレー144が非接続とされる。このような場合には、第1リレー142の電気抵抗により、蓄電池110から電力変換装置130内の不図示のキャパシタへの突入電流を制限することができる。電流センサ148は、電池接続リレー140が接続されることにより流れる電流を検知する。なお、車両用電池パック180は、車両用電池パック170と同等の構成である。
電力変換装置130は、電力線対137を介して、車両用電池パック170、180と接続されている。電力変換装置130は、蓄電池110,120と電気負荷300との間で電力変換を行う。電圧センサ135は、電力線対137の間に印加される電圧を検知する。すなわち、電圧センサ135は、電力変換装置130の入力電圧を検知する。
コントローラ200は、定置用蓄電システム100に含まれる各装置を制御する。コントローラ200は、たとえば、車両用電池パック170,180や、電力変換装置130の動作を制御する。コントローラ200は、電圧センサ115,125,135、および電流センサ148,158から取得した各種データに応じて、電池接続リレー140,150を制御する。具体的には、コントローラ200は、電池接続リレー140が接続済みである場合に、電池接続リレー150を接続するように電池接続リレー150を制御したときは、電圧センサ125から取得した蓄電池120の電圧と電圧センサ135から取得した電力線対137の間の電圧との差の変化量が所定量以上となるのに応じて、電池接続リレー150の接続が成功したか否かを判断する。電池接続リレー150の接続が成功していないと判断されると、コントローラ200は、電池接続リレー150の再接続を実行するように、電池接続リレー150を制御する。
車両用電池パックが再利用される定置用蓄電システムにおいて、各車両用電池パックに含まれる蓄電池は、一般的に新品の状態と比較すると劣化している。そのため、各蓄電池に流れる電流は、新品の状態よりも小さくなることが望ましい。そこで、定置用蓄電システム100において、車両用電池パック170と車両用電池パック180とは並列接続されている。これにより、蓄電池110,120に流れる電流の大きさは小さくなる。
車両用電池パック170,180のように再利用される車両用電池パックに含まれる電池接続リレーの中には、経年劣化により動作不良を起こすものも存在し得る。そのような電池接続リレーを含む車両用電池パックが定置用蓄電システムに用いられた場合に、電池接続リレーに接続指示を1度出しただけでは、接続が成功しない場合がある。このような場合には、再度接続指示を出すことで、接続が成功する場合がある。接続指示を再度出すか否かを決定するために、電池接続リレーの動作不良が生じているか否かを判断することが必要となる。
電池接続リレーの動作不良の検出方法に関して、仮に、定置用蓄電システムに含まれる車両用電池パックの数が1つであった場合には、車両用電池パックに接続された電力線対間の電圧を監視すれば足りる。電池接続リレーの動作不良があれば、車両用電池パックに接続された電力線対間の電圧は0(V)となるからである。一方、複数の車両用電池パックが並列接続されている場合に、各々に含まれる蓄電池の電圧値が略同一であるときは、電池接続リレーの動作不良があったとしても、接続済みの車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧が車両用電池パックに接続された電力線対間の電圧として表れてしまう。したがって、この場合には、電池接続リレーの動作不良を適切に検出することができない。しかしながら、この場合であっても、接続対象の車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧と車両用電池パックに接続された電力線対間の電圧との差は、時間の経過により変化する。接続対象の車両用電池パックに含まれる蓄電池の電圧はほぼ変化しないのに対し、車両用電池パックに接続された電力線対間の電圧は接続済みの車両用電池パックに含まれる蓄電池の充放電に伴って変化するからである。
そこで、この実施の形態に従う定置用蓄電システム100において、コントローラ200は、複数の車両用電池パック170,180のいずれかに含まれる電池接続リレーが接続済みである場合に、複数の車両用電池パック170,180のうち電池接続リレーが接続済みである電池パックとは異なる電池パックのいずれかに含まれる非接続の電池接続リレーを接続する接続制御を実行する。そして、コントローラ200は、非接続の電池接続リレーと同一の車両用電池パックに含まれる電圧センサにより検知された電圧と、電圧センサ135により検知された電圧との差の変化量が所定量以上となった場合には、非接続の電池接続リレーが接続できていないとして、接続制御を再度実行する。
これにより、複数の車両用電池パック170,180が並列接続された定置用蓄電システム100において、電池接続リレー140,150の動作不良を適切に検出し、検出結果に応じた処理を実行することができる。以下、この実施の形態における電池接続リレー140,150の接続制御について説明する。
<接続済の電池接続リレーがない場合の接続制御>
図2は、接続済みの電池接続リレーがない場合の電池接続制御における、第1リレーおよび第3リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。ここでは、電池接続リレー150が接続されていない場合において、電池接続リレー140を接続する場合について説明する。なお、電池接続リレー140が接続されていない場合において、電池接続リレー150を接続する場合についても同様の制御が行なわれる。
図2を参照して、コントローラ200は、リトライカウンタA1が所定値Re1に達しているか否かを判断する(ステップS100)。定置用蓄電システム100においては、電池接続リレー140の接続が成功しなかった場合に、所定の回数だけ電池接続リレー140の再接続が試みられる。リトライカウンタA1は、電池接続リレー140のうち第1リレー142および第3リレー146の再接続が試みられた回数をカウントするためのカウンタである。所定値Re1は、電池接続リレーの動作不良の発生率に基づいて、システムとして許容できる範囲内で予め設定される。
リトライカウンタA1が所定値Re1に達していると判断されると(ステップS100においてYES)、コントローラ200は、第1リレー142および第3リレー146の少なくとも一方に異常があると判断し、再接続を断念する(ステップS210)。一方、リトライカウンタA1が所定値Re1に達していないと判断されると(ステップS100においてNO)、コントローラ200は、第1リレー142および第3リレー146を接続するように、第1リレー142および第3リレー146を制御する(ステップS110)。
第1リレー142および第3リレー146を接続するように第1リレー142および第3リレー146が制御されると、コントローラ200は、リトライタイマRT1による時間の計測を開始する(ステップS120)。リトライタイマRT1は、第1リレー142および第3リレー146の接続制御が実行されてからの経過時間を計測するためのタイマである。
リトライタイマRT1による時間の計測が開始されると、コントローラ200は、リトライタイマRT1により計測された時間が所定時間T1を経過したか否かを判断する(ステップS130)。所定時間T1は、第1リレー142および第3リレー146に対して接続指示を示す制御信号を出力した後、第1リレー142および第3リレー146の接続が完了することで電力変換装置130の入力電圧(電圧センサ135の出力)が上昇するまでに要する時間である。たとえば、所定時間T1は、第1リレー142に含まれる電気抵抗の抵抗値、および蓄電池110の電圧によって定められる。
リトライタイマRT1により計測された時間が所定時間T1を経過していないと判断されると(ステップS130においてNO)、コントローラ200は、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1以上であるか否かを判断する(ステップS140)。所定電圧V1は、接続される蓄電池の電圧に基づいて定められる。たとえば、所定電圧V1は、蓄電池110の電圧の90%の電圧である。電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1以上である場合には、蓄電池110と電力変換装置130とが電気的に接続されたといえ、第1リレー142および第3リレー146の接続が成功したといえる。
電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1以上であると判断されると(ステップS140においてYES)、コントローラ200は、リトライカウンタA1をリセットし(ステップS150)、リトライタイマRT1をリセットする(ステップS160)。一方、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1未満であると判断されると(ステップS140においてNO)、処理はステップS130に戻り、コントローラ200は、リトライタイマRT1により計測された時間が所定時間T1を経過したか否かを判断する。
ステップS130において、リトライタイマRT1により計測された時間が所定時間T1を経過したと判断されると(ステップS130においてYES)、コントローラ200は、第1リレー142および第3リレー146の接続状態を非接続とするように第1リレー142および第3リレー146に対して制御信号を出力する(ステップS170)。所定時間T1が経過したにも関わらず、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1に達していないということは、第1リレー142および第3リレー146の接続が失敗している可能性が高いからである。第1リレー142および第3リレー146に対して制御信号が出力されると、コントローラ200は、リトライカウンタA1に対して1加算し(ステップS180)、リトライタイマRT1をリセットする(ステップS190)。
リトライタイマRT1がリセットされると、コントローラ200は、第1リレー142および第3リレー146に対して非接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T2が経過するまで待機する(ステップS200)。所定時間T2は、第1リレー142および第3リレー146に対して非接続指示を示す制御信号を出力した後に第1リレー142および第3リレー146の非接続が完了するまでに要する時間である。第1リレー142および第3リレー146に対して非接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T2が経過すると、処理は再びステップS100に戻り、コントローラ200は、リトライカウンタA1が所定値Re1に達しているか否かを判断する。
このように、定置用蓄電システム100において、接続済みの電池接続リレーがない場合に、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V1以上となるか否かによって、第1リレー142および第3リレー146の接続が成功したか否かが判断される。また、第1リレー142および第3リレー146の接続を確認できないときは、再接続回数が所定の回数(所定値Re1)となるまで第1リレー142および第3リレー146の再接続が試みられる。
図3は、接続済みの電池接続リレーがない場合の電池接続制御における、第2リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図2のフローチャートに示される処理に続けて実行される。
図3を参照して、第1リレー142および第3リレー146の接続が成功したと判断されると、コントローラ200は、第2リレー144を接続するように、第2リレー144を制御する(ステップS220)。第2リレー144が接続されるように第2リレー144が制御されると、コントローラ200は、第2リレー144が接続されるように第2リレー144が制御されてから所定時間T3が経過したか否かを判断する(ステップS230)。所定時間T3は、第2リレー144に接続指示を示す制御信号を出力した後に第2リレー144の接続が完了するまでに要する時間である。
第2リレー144が接続されるように第2リレー144が制御されてから所定時間T3が経過していないと判断されると(ステップS230においてNO)、ステップS230の処理が繰り返し実行される。第2リレー144が接続されるように第2リレー144が制御されてから所定時間T3が経過したと判断されると(ステップS230においてYES)、コントローラ200は、電力変換装置130の入力電圧を示す情報を不図示の内部メモリに記憶する(ステップS240)。仮に第2リレー144の接続が失敗している場合には、電力変換装置130の入力電圧は時間の経過とともに低下する。したがって、第1リレー142が接続されている段階における電力変換装置130の入力電圧を示す情報を記憶しておき、記憶している電圧と、所定時間経過後の電力変換装置130の入力電圧とを比較することで、第2リレー144の接続が成功しているか否かを判断することができる。
第2リレー144が接続されるように第2リレー144が制御されてから所定時間T3が経過していると判断されると(ステップS230においてYES)、コントローラ200は、第1リレー142の接続状態を非接続とするように第1リレー142を制御する(ステップS250)。第1リレー142が非接続となるように第1リレー142が制御されると、コントローラ200は、リトライタイマRT2による時間の計測を開始する(ステップS260)。リトライタイマRT2は、第1リレー142を非接続とする制御を実行してからの経過時間を計測するためのタイマである。仮に第2リレー144の接続が失敗していた場合に電力変換装置130の入力電圧が所定電圧以上降下するのに要する時間が予め求められている。リトライタイマRT2により計測された時間が、この時間を経過したにも関わらず、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧以上降下していない場合には、第2リレー144の接続は成功していると判断される。
リトライタイマRT2による時間の計測が開始されると、コントローラ200は、内部メモリに記憶している電力変換装置130の入力電圧と、電力変換装置130の現在の電圧との差が所定電圧V2以下であるか否かを判断する(ステップS270)。内部メモリに記憶している電力変換装置130の入力電圧と、電力変換装置130の現在の電圧との差が所定電圧V2以下であると判断されると(ステップS270においてYES)、コントローラ200は、リトライタイマRT2により計測された時間が所定時間T4を経過したか否かを判断する(ステップS280)。所定時間T4は、仮に第2リレー144の接続が失敗していた場合に電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V2以上降下するのに要する時間である。
リトライタイマRT2により計測された時間が所定時間T4を経過したと判断されると(ステップS280においてYES)、コントローラ200は、第2リレー144の接続が成功したと判断し、内部メモリによる電力変換装置130の入力電圧の記憶をリセットし(ステップS290)、リトライカウンタB1をリセットする(ステップS300)。なお、リトライカウンタB1は、第2リレー144の再接続が試みられた回数をカウントするためのカウンタである。
ステップS280において、リトライタイマRT2により計測された時間が所定時間T4を経過していないと判断されると(ステップS280においてNO)、処理はステップS270に戻り、コントローラ200は、内部メモリに記憶されている電力変換装置130の入力電圧と、電力変換装置130の現在の電圧との差が所定電圧V2以下であるか否かを判断する。
内部メモリに記憶している電力変換装置130の入力電圧と、電力変換装置130の現在の電圧との差が所定電圧V2以下ではないと判断されると(ステップS270においてNO)、コントローラ200は、第2リレー144の接続状態を非接続とするように第2リレー144に対して制御信号を出力する(ステップS310)。所定時間T4が経過する前に、電力変換装置130の入力電圧が所定電圧V2以上降下したということは、第2リレー144の接続が失敗している可能性が高いからである。第2リレー144に対して制御信号が出力されると、コントローラ200は、リトライカウンタB1に対して1加算し(ステップS320)、リトライタイマRT2をリセットする(ステップS325)。リトライタイマRT2がリセットされると、コントローラ200は、第2リレー144に対して制御信号が出力されてから所定時間T10が経過するまで待機する(ステップS327)。所定時間T10は、第2リレー144に対して非接続指示を示す制御信号を出力した後に第2リレー144の非接続が完了するまでに要する時間である。
第2リレー144に対して制御信号が出力されてから所定時間T10が経過すると、コントローラ200は、リトライカウンタB1が所定値Re2に達しているか否かを判断する(ステップS330)。所定値Re2は、電池接続リレーの動作不良の発生率に基づいて、システムとして許容できる範囲内で予め設定される。所定値Re2に達していないと判断されると(ステップS330においてNO)、コントローラ200は、第2リレー144を接続するように第2リレー144を再度制御する(ステップS340)。一方、所定値Re2に達していると判断されると(ステップS330においてYES)、コントローラ200は、第2リレー144に異常があると判断し、再接続を断念する(ステップS350)。
このように、定置用蓄電システム100において、接続済みの電池接続リレーがない場合に、電力変換装置130の入力電圧の変化量が第1リレー142の接続解除の前後で所定量(所定電圧V2)より大きくなったか否かにより第2リレー144の接続が成功したか否かが判断される。また、第2リレー144の接続を確認できないときは、再接続回数が所定の回数(所定値Re2)となるまで第2リレー144の再接続が試みられる。
<接続済の電池接続リレーがある場合の接続制御>
図4は、接続済みの電池接続リレーがある場合の電池接続制御における、第1リレーおよび第3リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。ここでは、電池接続リレー140が接続されている場合において、電池接続リレー150を接続する場合について説明する。なお、電池接続リレー150が接続されている場合において、電池接続リレー140を接続する場合についても同様の制御が行なわれる。
図4を参照して、コントローラ200は、第1リレー152および第3リレー156を接続するように、第1リレー152および第3リレー156を制御する(ステップS400)。第1リレー152および第3リレー156を接続するように第1リレー152および第3リレー156が制御されると、コントローラ200は、第1リレー152および第3リレー156に接続指示を示す制御信号を出力してから所定時間T5が経過したか否かを判断する(ステップS410)。所定時間T5は、第1リレー152および第3リレー156に接続指示を示す制御信号を出力した後に第1リレー152および第3リレー156の接続が完了するまでに要する時間である。
第1リレー152および第3リレー156に接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T5が経過していないと判断されると(ステップS410においてNO)、コントローラ200は、ステップS410の処理を繰り返す。一方、第1リレー152および第3リレー156に接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T5が経過していると判断されると(ステップS410においてYES)、コントローラ200は、第2リレー154を接続するように、第2リレー154を制御する(ステップS420)。第2リレー154を接続するように第2リレー154が制御されると、コントローラ200は、第2リレー154に接続指示を示す制御信号を出力してから所定時間T6が経過したか否かを判断する(ステップS430)。所定時間T6は、第2リレー154に接続指示を示す制御信号を出力した後に第2リレー154の接続が完了するまでに要する時間である。
第2リレー154に接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T6が経過していないと判断されると(ステップS430においてNO)、コントローラ200は、ステップS430の処理を繰り返す。一方、第2リレー154に接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T6が経過していると判断されると(ステップS430においてYES)、コントローラ200は、第1リレー152の接続状態を非接続とするように第1リレー152を制御する(ステップS440)。
このように、定置用蓄電システム100において、接続済みの電池接続リレー(電池接続リレー140)がある場合には、電力変換装置130の入力電圧や、電力変換装置130の入力電圧の変化量に基づいて第1リレー152、第2リレー154および第3リレー156の接続が成功したか否かを判断していない。これは、電力変換装置130の入力電圧に蓄電池110の電圧が表れてしまい、電力変換装置130の入力電圧の単純な比較によっては、第1リレー152、第2リレー154、および第3リレー156の接続が成功したか否かを判断できないからである。
図5は、接続済みの電池接続リレーがある場合の電池接続制御における、第2リレーの接続確認処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図4のフローチャートに示される処理に続けて実行される。
図5を参照して、第2リレー154および第3リレー156が接続された状態で、コントローラ200は、電力変換装置130を制御することによって、蓄電池110,120の充放電を開始する(ステップS500)。ここでは、蓄電池110,120が放電する場合について説明する。なお、蓄電池110,120が充電される場合も、同様な制御がなされる。
蓄電池110,120の放電が開始されると、コントローラ200は、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の出力電圧との差の絶対値を不図示の内部メモリに記憶する(ステップS510)。仮に第2リレー154および第3リレー156の少なくとも一方の接続が失敗している場合には、蓄電池120の出力電圧と電力変換装置130の入力電圧との差は、時間の経過とともに大きくなる。蓄電池120の出力電圧はほぼ変化しないのに対し、電力変換装置130の入力電圧は蓄電池110の放電に伴って低下するからである。定置用蓄電システム100においては、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の出力電圧との差の絶対値が記憶され、その絶対値の変化量が監視されることで、電池接続リレー140が接続されている状態において、第2リレー154および第3リレー156の接続が成功しているか否かが判断される。なお、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の電圧との差が比較されるのではなく、差の絶対値が比較されるのは、蓄電池110,120の充電および放電の両方を考慮してのことである。
蓄電池110,120の放電が開始されると、コントローラ200は、リトライタイマRT3による時間の計測を開始する(ステップS520)。リトライタイマRT3は、蓄電池110,120の放電が開始されてからの経過時間を計測するためのタイマである。
リトライタイマRT3による時間の計測が開始されると、コントローラ200は、リトライタイマRT3により計測された時間が所定時間T7を経過したか否かが判断される(ステップS530)。所定時間T7は、電流センサ158による電流値の測定間隔を示す時間である。この定置用蓄電システム100においては、第2リレー154および第3リレー156の接続が成功しているか否かが判断されるために、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の出力電圧との差の絶対値の変化量が監視される。しかしながら、電流センサ158により電流が検出されている場合には、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の出力電圧との差の絶対値の変化量が監視されるまでもなく、第2リレー154および第3リレー156の接続が成功しているといえる。したがって、この定置用蓄電システム100においては、電流センサ158により検出される電流についても監視される。
リトライタイマRT3により計測された時間が所定時間T7を経過していないと判断されると(ステップS530においてNO)、コントローラ200は、電流センサ158により検出された電流値の絶対値が電流I1以上であるか否かを判断する(ステップS540)。電流センサ158により検出された電流値の絶対値が電流I1以上であると判断されると(ステップS540においてYES)、コントローラ200は、電流が流れているので第2リレー154および第3リレー156の接続が成功したと判断し、リトライカウンタC1をリセットし(ステップS550)、リトライタイマRT3をリセットする(ステップS560)。これにより、電池接続リレー150の接続が確立され(ステップS570)、未だ非接続状態の電池接続リレーがある場合には非接続状態の電池接続リレーの接続処理が開始される。なお、リトライカウンタC1は、第2リレー154および第3リレー156の再接続が試みられた回数をカウントするためのカウンタである。
一方、ステップS540において、電流センサ158により検出された電流値の絶対値が電流I1未満であると判断されると(ステップS540においてNO)、処理はステップS530に戻り、コントローラ200は、リトライタイマRT3により計測された時間が所定時間T7を経過したか否かが判断される。
リトライタイマRT3により計測された時間が所定時間T7を経過していると判断されると(ステップS530においてYES)、コントローラ200は、リトライタイマRT3をリセットする(ステップS580)。リトライタイマRT3がリセットされると、コントローラ200は、次の2つの条件の両方が満たされるか否かを判断する(ステップS590)。1つ目の条件は、現在の電力変換装置130の入力電圧と蓄電池120の出力電圧との差の絶対値と、ステップS510において記憶されている値との差の絶対値が所定電圧V3以上であることである。2つ目の条件は、1つ目の条件が満たされた状態が所定時間T8以上継続していることである。これら2つの条件が満たされた場合に、動作不良に起因する第2リレー154および第3リレー156の再接続が実行される。このように制御する理由について次に説明する。
第2リレー144および第3リレー146が接続されている場合には、仮に第2リレー154および第3リレー156の接続が成功していたとしても、蓄電池110と蓄電池120との電圧値の差次第で、蓄電池120から電流が流れない場合がある。したがって、電流センサ158が電流を検知しなかったからといって、直ちに第2リレー154および第3リレー156の接続が失敗しているとはいえない。このような場合に、都度、第2リレー154および第3リレー156の再接続を実行することは消費エネルギーの観点からも無駄である。そこで、電流センサ158が電流を検知しなかった場合に、さらに、上記2つの条件が満たされた場合には、第2リレー154および第3リレー156の接続が失敗したとして、第2リレー154および第3リレー156の再接続を実行することとした。
ステップS590において、上記2つの条件の少なくとも一方が満たされないと判断されると(ステップS590においてNO)、処理は再びステップS520に戻る。一方、ステップS590において、上記2つの条件の両方が満たされると判断されると(ステップS590においてYES)、コントローラ200は、第2リレー154および第3リレー156の接続状態を非接続とするように第2リレー154および第3リレー156に対して制御信号を出力する(ステップS600)。第2リレー154および第3リレー156に対して制御信号が出力されると、コントローラ200は、リトライカウンタC1に対して1加算し(ステップS610)、リトライタイマRT3をリセットする(ステップS620)。リトライタイマRT3がリセットされると、コントローラ200は、第2リレー154および第3リレー156に対して非接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T9が経過するまで待機する(ステップS630)。所定時間T9は、第2リレー154および第3リレー156に対して非接続指示を示す制御信号を出力した後に第2リレー154および第3リレー156の非接続が完了するまでに要する時間である。
第2リレー154および第3リレー156に対して非接続指示を示す制御信号が出力されてから所定時間T9が経過すると、コントローラ200は、リトライカウンタC1が所定値Re3に達しているか否かを判断する(ステップS640)。所定値Re3は、電池接続リレーの動作不良の発生率に基づいて、システムとして許容できる範囲内で予め設定される。リトライカウンタC1が所定値Re3に達していないと判断されると(ステップS640においてNO)、コントローラ200は、第2リレー154および第3リレー156を接続するように第2リレー154および第3リレー156を再度制御する(ステップS650)。第2リレー154および第3リレー156を接続するように第2リレー154および第3リレー156が再度制御されると、コントローラ200は、第2リレー154および第3リレー156に対して接続指示を示す制御信号を出力してから所定時間T11を経過するまで待機する(ステップS660)。所定時間T11は、第2リレー154および第3リレー156に対して接続指示を示す制御信号を出力した後に第2リレー154および第3リレー156の接続が完了するまでに要する時間である。
一方、リトライカウンタC1が所定値Re3に達していると判断されると(ステップS640においてYES)、コントローラ200は、第2リレー154および第3リレー156の少なくとも一方に異常があると判断し、再接続を断念する(ステップS670)。
このように、この実施の形態に従う定置用蓄電システム100において、コントローラ200は、複数の車両用電池パック170,180のいずれかに含まれる電池接続リレー(たとえば、電池接続リレー140)が接続済みである場合に、複数の車両用電池パック170,180のうち電池接続リレーが接続済みである電池パックとは異なる電池パックのいずれかに含まれる非接続の電池接続リレー(たとえば、電池接続リレー150)を接続する接続制御を実行する。そして、コントローラ200は、非接続の電池接続リレーと同一の電池パック(たとえば、車両用電池パック180)に含まれる電圧センサ(たとえば、電圧センサ125)により検知された電圧と、電圧センサ135により検知された電圧との差の変化量が所定量以上となった場合には、非接続の電池接続リレーが接続できていないとして、接続制御を再度実行する。これにより、複数の車両用電池パック170,180が並列接続された定置用蓄電システム100において、電池接続リレー140,150の動作不良を適切に検出し、検出結果に応じた処理を実行することができる。
また、電圧センサ115,125の個体差により電圧の検出値に誤差が生じる場合がある。このような場合に、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池に対応づけられた電圧センサの出力値との差を監視しただけでは、その差が有意な差であるか否かの判断を正確にできない。そこで、この実施の形態においては、電力変換装置130の入力電圧と蓄電池に対応づけられた電圧センサの出力の差の変化量を監視する。これにより、電圧センサ間の個体差による影響を受けることなく、電池接続リレーの接続が成功しているか否かを判断することができる。
また、この実施の形態においては、車両用電池パック170,180という2つの車両用電池パックが並列に接続された例を説明したがさらに多くの車両用電池パックが並列に接続されるような構成であってもよい。この実施の形態で説明した定置用蓄電システム100に用いられている制御方法によれば、接続済みの電池接続リレーがあるか否かさえ分かれば接続対象である電池接続リレーの接続が成功したか否かを判断することができる。したがって、たとえ、接続する車両用電池パックの数が増えたとしても処理が煩雑にならない。
また、この実施の形態の定置用蓄電システム100によれば、定置用蓄電システム100外部の電気負荷の運転状況に関する情報を取得しなくても、定置用蓄電システム100内部の状態のみによって接続対象である電池接続リレーの接続が成功したか否かを判断することができる。したがって、上記判断にあたって、外部機器の運転特性により影響を受けるようなことがない。
また、図5のフローチャートの処理は、図4のフローチャートの処理に続けて実行されるだけではなく、図3のフローチャートに示される処理に続けても実行される。図3のフローチャートに示される処理に続けて図5のフローチャートに示される処理が実行される場合も、図4のフローチャートの処理に続けて実行される場合と同様に処理が実行される。なお、必ずしもこのような構成である必要はなく、図3のフローチャートの処理が完了した時点で、第2リレー144および第3リレー146の接続が成功したか否かを判断し、続けて図5のフローチャートの処理を実行しない構成としてもよい。
また、この実施の形態の定置用蓄電システム100においては、電池接続リレー140,150の接続確認のために電圧センサ135の出力を用いたが、必ずしもこのような構成には限定されない。たとえば、コントローラ200が電気負荷300とネットワークを介して通信できるような場合には、コントローラ200は、電気負荷300の電圧を示す情報をネットワークを介して取得し、取得した情報を用いて、電池接続リレー140,150の接続確認を実行してもよい。
なお、上記において、定置用蓄電システム100は、この発明における「定置用蓄電システム」の一実施例に対応し、車両用電池パック170,180は、この発明における「複数の電池パック」の一実施例に対応し、電力線対137は、この発明における「電力線」の一実施例に対応し、電圧センサ135は、この発明における「第1の電圧センサ」の一実施例に対応する。蓄電池110,120は、この発明における「蓄電池」の一実施例に対応し、電池接続リレー140,150は、この発明における「電池接続リレー」の一実施例に対応し、電圧センサ115,125は、この発明における「第2の電圧センサ」の一実施例に対応する。コントローラ200は、この発明における「制御装置」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 定置用蓄電システム、110 蓄電池、115 電圧センサ、120 蓄電池、125 電圧センサ、130 電力変換装置、135 電圧センサ、137 電力線対、140 電池接続リレー、142 第1リレー、144 第2リレー、146 第3リレー、148 電流センサ、150 電池接続リレー、152 第1リレー、154 第2リレー、156 第3リレー、158 電流センサ、170 車両用電池パック、180 車両用電池パック、200 コントローラ、300 電気負荷。

Claims (1)

  1. 車両において使用済みの電池パックを用いた定置用蓄電システムであって、
    電気的に並列接続された複数の電池パックと、
    前記並列接続された複数の電池パックに電気的に接続される電力線と、
    前記電力線の電圧を検知する第1の電圧センサとを備え、
    前記複数の電池パックの各々は、
    蓄電池と、
    前記蓄電池の出力線に設けられる電池接続リレーと、
    前記蓄電池の電圧を検知する第2の電圧センサとを含み、
    前記定置用蓄電システムは、前記複数の電池パックのいずれかに含まれる前記電池接続リレーが接続済みである場合に、前記複数の電池パックのうち前記電池接続リレーが接続済みである電池パックとは異なる電池パックのいずれかに含まれる非接続の前記電池接続リレーを接続する接続制御を実行する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記非接続の電池接続リレーと同一の電池パックに含まれる前記第2の電圧センサにより検知された電圧と、前記第1の電圧センサにより検知された電圧との差の変化量が所定量以上となった場合に、前記非接続の電池接続リレーが接続できていないとして、前記接続制御を再度実行する、定置用蓄電システム。
JP2015120136A 2015-06-15 2015-06-15 定置用蓄電システム Pending JP2017005939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120136A JP2017005939A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 定置用蓄電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015120136A JP2017005939A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 定置用蓄電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017005939A true JP2017005939A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57754816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015120136A Pending JP2017005939A (ja) 2015-06-15 2015-06-15 定置用蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017005939A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021512574A (ja) * 2018-09-12 2021-05-13 エルジー・ケム・リミテッド スイッチ診断装置及び方法
EP3734310A4 (en) * 2017-12-27 2021-10-13 ZTE Corporation POWER, SYSTEM AND ELECTRICAL SUPPLY MONITORING PROCESS
JPWO2022050069A1 (ja) * 2020-09-03 2022-03-10
WO2023176104A1 (ja) 2022-03-16 2023-09-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源システム、電動移動体、充電器、及び通電確認方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3734310A4 (en) * 2017-12-27 2021-10-13 ZTE Corporation POWER, SYSTEM AND ELECTRICAL SUPPLY MONITORING PROCESS
JP2021512574A (ja) * 2018-09-12 2021-05-13 エルジー・ケム・リミテッド スイッチ診断装置及び方法
US11293985B2 (en) * 2018-09-12 2022-04-05 Lg Energy Solution, Ltd. Switch diagnosing apparatus and method
JP7222488B2 (ja) 2018-09-12 2023-02-15 エルジー エナジー ソリューション リミテッド スイッチ診断装置及び方法
JPWO2022050069A1 (ja) * 2020-09-03 2022-03-10
JP7604506B2 (ja) 2020-09-03 2024-12-23 ヤマハ発動機株式会社 バッテリ管理システム
WO2023176104A1 (ja) 2022-03-16 2023-09-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源システム、電動移動体、充電器、及び通電確認方法
EP4496170A4 (en) * 2022-03-16 2025-07-09 Panasonic Ip Man Co Ltd POWER SUPPLY SYSTEM, ELECTRIC MOVING BODY, CHARGER AND EXCITATION CONFIRMATION METHOD

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2874270B1 (en) Battery pack and electric vehicle
JP6228666B2 (ja) 電池システム
CN103703646B (zh) 故障诊断方法、系统互连装置和控制装置
JP5616254B2 (ja) 組電池の状態検出方法および制御装置
CN105765687B (zh) 用于确定继电器固定的系统
JP2022535123A (ja) 電池管理システムおよび管理方法
CN106816905B (zh) 电动汽车以及电池管理系统及其故障检测方法
JP2012172992A (ja) 蓄電装置、断線検知装置、車両及び断線検知方法
JP2013206643A (ja) 電池システムのリレー溶着検知装置、及びこれを用いた電池システム
JP7485493B2 (ja) 通信エラーの原因を診断するためのスレーブbms、マスターbmsおよびバッテリパック
JP2017005939A (ja) 定置用蓄電システム
JP4905419B2 (ja) 組電池監視装置
JP2009290978A (ja) 車両用電源回路の故障検出方法及びその装置
JP6174146B2 (ja) 電池システム監視装置
JP2017210182A (ja) 接続装置およびネットワークシステム
WO2019188889A1 (ja) 蓄電システムおよび充電制御方法
JP6402597B2 (ja) 組電池の監視装置、蓄電装置、断線診断方法
JP5704085B2 (ja) 電源制御装置
JP2015177234A (ja) 電池モジュール及びcan通信識別子設定方法
JP6005445B2 (ja) 電池システム監視装置
JP6129346B2 (ja) 電池システム監視装置
JP2014124039A (ja) 電源システム及び電源システムの識別情報設定方法
JP2014223003A (ja) 蓄電システム
KR20210044028A (ko) 개별 팩간 에너지 차이를 이용한 병렬 전지팩 충전방법 및 시스템
JP5843518B2 (ja) 断線検出装置