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JP2017001111A - 研磨パッド及びcmp研磨方法 - Google Patents

研磨パッド及びcmp研磨方法 Download PDF

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JP2017001111A
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井上 雄貴
Yuki Inoue
雄貴 井上
秀輝 小清水
Hideki Koshimizu
秀輝 小清水
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

【課題】研磨中にウエーハによって研磨パッドの研磨面が切り欠かれることを抑制すること。
【解決手段】研磨パッド(46)は、熱可塑性樹脂を用いて形成し、研磨面に交差する溝(62)を備え、溝は、研磨面(61)から所定の深さで対面する溝側面(63)と、対面する溝側面に連接する溝底面(64)と、を有し、研磨面と溝側面との接続部分に熱塑性変形した面取り(65)を備えた。これにより、チップ(C)の角(29)によって研磨パッドの研磨面が切り欠かれることを抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、スラリーを供給しながらウエーハを研磨する研磨パッド及びCMP研磨方法に関する。
CMP(Chemical Mechanical Polishing)の研磨パッドとして、多孔質タイプ、不織糸タイプ、スエードタイプが知られている。スエードタイプの研磨パッドは、軟らかく研磨面にスラリーが進入する多数の孔を備えており、ウエーハを鏡面に研磨するのに適している。この種のスエードタイプの研磨パッドとして、研磨面にスラリーの供給を補助する溝を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の研磨パッドの研磨面には、切削加工により溝が形成されており、溝を通って研磨面全体にスラリーが行き渡ることで研磨パッドによってウエーハが良好に研磨される。
特開2010−115717号公報
しかしながら、特許文献1に記載の研磨パッドを用いて、分割されたウエーハのチップを研磨する場合には、チップの角や上辺が研磨パッドの溝側面や角に当たって、研磨面が切り欠かれることで研磨パッドを消耗させるという問題があった。この場合、研磨面がチップに切り欠かれて研磨屑が生じると、研磨屑がチップに付着することがあり、その後の洗浄等ではチップに付着した研磨屑を除去することが困難になっていた。さらに、研磨面がチップに切り欠かれて研磨面の平面度が乱されると、ウエーハのチップを適切に研磨することができなくなっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、研磨中にウエーハによって研磨パッドの研磨面が切り欠かれることを抑制する研磨パッド及びCMP研磨方法を提供することを目的とする。
本発明の研磨パッドは、ウエーハを研磨する研磨パッドであって、熱可塑性樹脂を用いて形成し研磨面に交差する溝を備え、該溝は、該研磨面から所定の深さで対面する溝側面と、該対面する該溝側面に連接する溝底面と、を有し、該研磨面と該溝側面との接続部分に面取りを備える。
この構成によれば、研磨面には交差する溝が形成されているため、スラリーが溝を通って研磨面全体に行き渡ってウエーハを良好に研磨できる。また、ウエーハの角で削られ易い研磨パッドの研磨面と溝側面との間に角が作られず、面取りによってウエーハの角に対する当たりが和らげられている。また、研磨パッドが熱可塑性樹脂を用いて形成されているため、研磨パッドの熱塑性変形によって溝及び面取りを形成することができる。熱塑性変形では研磨パッドの溝及び面取りの表面の孔が潰れてウエーハが引っかかり難くなっている。よって、研磨パッドの研磨面がウエーハによって切り欠かれるのを抑制でき、研磨面の平面度を維持すると共に、研磨パッドの研磨屑を減らしてウエーハへの付着を抑えることができる。
本発明のCMP研磨方法は、分割予定ラインを備えるウエーハの一方の面に保護テープを貼着し該分割予定ラインに沿って分割されたウエーハを保持テーブルが該保護テープを介して保持し、ウエーハと研磨パッドとにスラリーを供給して上記の研磨パッドを用いてウエーハを研磨するCMP研磨方法であって、該保護テープを吸引して該保護テープを介して分割されたウエーハを該保持テーブルで保持する保持工程と、該保持工程の後、スラリー供給して該研磨パッドを用いて分割されたウエーハを研磨するCMP研磨工程と、からなる。
本発明によれば、熱可塑性樹脂を用いて形成した研磨パッドの研磨面と溝側面との接続部分に面取りを備えているので、研磨中にウエーハによって研磨パッドの研磨面が切り欠かれることを抑制できる。
本実施の形態に係るCMP研磨装置の斜視図である。 切削加工で溝が形成された研磨パッドによる研磨加工の説明図である。 本実施の形態に係る研磨パッドを示す説明図である。 本実施の形態に係る研磨パッドを用いた研磨加工の説明図である。 本実施の形態に係るCMP研磨方法の説明図である。 本実施の形態に係る研磨パッドの製造方法の説明図である。
以下、添付図面を参照して、CMP研磨装置について説明する。図1は、本実施の形態に係るCMP研磨装置の斜視図である。なお、本実施の形態に係るCMP研磨装置は、図1に示すような研磨専用の装置に限定されず、例えば、研削、研磨、洗浄等の一連の加工が全自動で実施されるフルオートタイプの加工装置に組み込まれてもよい。
図1に示すように、CMP研磨装置1は、保持テーブル21上のウエーハWと研磨パッド46の間にスラリーを進入させて、化学機械研磨(CMP: Chemical Mechanical Polishing)によってウエーハWを研磨するように構成されている。分割予定ラインを備えるウエーハWは、分割予定ラインに沿って複数のチップCに分割されており、ウエーハWの一方の面に保護テープTが貼着されている。なお、ウエーハWは、半導体基板にIC、LSI等の半導体デバイスが形成された半導体ウエーハでもよいし、無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウエーハでもよい。
CMP研磨装置1の基台11の上面には、X軸方向に延在する矩形状の開口が形成され、この開口は保持テーブル21と共に移動可能なテーブルカバー12及び蛇腹状の防水カバー13に覆われている。防水カバー13の下方には、保持テーブル21をX軸方向に移動させる移動手段24と、保持テーブル21を連続回転させる回転手段22とが設けられている。保持テーブル21の表面には、多孔質のポーラス材によって保護テープTを介して分割後のウエーハWを保持する保持面23が形成されている。保持面23は、保持テーブル21内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
移動手段24は、基台11上に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール51と、一対のガイドレール51にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル52とを有している。X軸テーブル52の背面側には、ナット部(不図示)が形成され、このナット部にボールネジ53が螺合されている。そして、ボールネジ53の一端部に連結された駆動モータ54が回転駆動されることで、保持テーブル21が一対のガイドレール51に沿ってX軸方向に動かされる。回転手段22は、X軸テーブル52上に設けられており、保持テーブル21をZ軸回りに回転可能に支持している。
基台11上のコラム14には、研磨手段41をZ軸方向に加工送りする加工送り手段31が設けられている。加工送り手段31は、コラム14に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール32と、一対のガイドレール32にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル33とを有している。Z軸テーブル33の背面側にはナット部(不図示)が形成され、このナット部にボールネジ34が螺合されている。ボールネジ34の一端部に連結された駆動モータ35によりボールネジ34が回転駆動されることで、研磨手段41がガイドレール32に沿って加工送りされる。
研磨手段41は、ハウジング42を介してZ軸テーブル33の前面に取り付けられており、スピンドルユニット43の下部に研磨パッド46を設けて構成されている。スピンドルユニット43にはフランジ45が設けられ、フランジ45を介してハウジング42に研磨手段41が支持される。スピンドルユニット43の下部には、スエードタイプの研磨パッド46が装着されるプラテン44が取り付けられている。スエードタイプの研磨パッド46は鏡面研磨に適した柔軟なパッドであり、研磨パッド46の研磨面にはスラリーを定着させる多数の孔が形成されている。
また、スピンドルユニット43の上部には、ウエーハW(チップC)の上面28(図4B参照)と研磨パッド46の研磨面61(図4B参照)との間にスラリーを供給するスラリー供給手段48が接続されている。スラリー供給手段48からスラリーが供給されることで、スピンドルユニット43内の流路47(図5参照)を通じて研磨面61にスラリーが定着される。スラリーは、砥粒を含むアルカリ性水溶液又は酸性水溶液であり、例えば、グリーンカーボランダム、ダイヤモンド、アルミナ、酸化セリウム、CBN(立方晶窒化ホウ素)の砥粒が含有される。アルカリ性のスラリーはシリコンウエーハの研磨、酸性のスラリーは無機材料系のウエーハの研磨にそれぞれ使用されることが好ましい。
CMP研磨装置1には、装置各部を統括制御する制御部(不図示)が設けられている。制御部は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。このように構成されたCMP研磨装置1では、研磨パッド46がZ軸回りに回転されながら保持テーブル21に接近される。そして、スラリーが供給されながら、研磨パッド46がウエーハWの分割後のチップCに回転接触することでチップCが研磨される。
ところで、本実施の形態では、分割前のウエーハWの研磨とは異なり、ウエーハWがDBG(Dicing Before Grinding)等で個々のチップCに分割されているため、研磨中に研磨屑が生じ易い。例えば、図2に示すように、切削加工で溝92が形成された研磨パッド96を用いた研磨では、溝92内を通ってスラリーが研磨パッド96に定着し易いが、チップCの角29や上辺で研磨パッド96が削られ易いという問題がある。すなわち、研磨パッド96に切削加工で形成された溝92には溝側面93と研磨面91の間に角94が作られ、この研磨パッド96の角94がチップCの角29や上辺に繰返し当たることで切り欠かれ易くなっている。
本件発明者らは、研磨パッド46の溝62(図3参照)が角側からチップCに切り欠かれることに着目して、チップCに切り欠かれ易い研磨パッド46の溝62を面取りするようにしている。さらに、研磨パッド46を熱可塑性樹脂で形成し、熱塑性変形によって溝62及び面取り65を形成することで面取り65や溝側面63にチップCが引っかかり難くしている。これにより、チップCによる研磨パッド46の切欠きを抑えて、研磨面61の平面度を維持すると共にチップCに対する研磨屑の付着を抑えている。
以下、図3を参照して、研磨パッドについて詳細に説明する。図3Aは、本実施の形態に係る研磨パッドの斜視図である。図3Bは、本実施の形態に係る研磨パッドの断面図である。図4は、本実施の形態に係る研磨パッドを用いた研磨加工の説明図である。なお、図3B及び図4に示す太線は、研磨パッドの孔が潰れた状態を示している。また、図4A、Bは、本実施の形態に係る研磨パッドによる研磨加工、図4Cは、比較例に係る研磨パッドによる研磨加工をそれぞれ示している。
図3A及び図3Bに示すように、研磨パッド46は、プラテン44に貼着されるスエードパッドであり、柔軟性を有する熱可塑性樹脂で円形板状に形成されている。研磨パッド46の研磨面61には、スラリーの通り路となる交差する複数の溝62が備えられている。溝62は、研磨面61から所定の深さで対面する溝側面63と、対面する溝側面63に連接する溝底面64と、を有している。研磨面61と溝側面63との接続部分には面取り65が備えられており、面取り65によって溝62の角が丸められて研磨面61と溝側面63とが緩やかに接続されている。
溝62及び面取り65は、研磨面61を部分的に熱可塑変形させることで形成されており、面取り65及び溝62の表面の多数の孔が潰されている。これにより、面取り65及び溝側面63の表面が比較的滑らかになり、チップCの角に引っかかり難くしている。すなわち、研磨パッド46は、溝62及び面取り65を除いた表面部分が、多数の孔が残された研磨面61として機能している。また、研磨面61の中心には、スラリー供給手段48(図1参照)に接続するスラリー供給孔68が形成されている。
この研磨パッド46を用いた研磨加工では、スラリー供給孔68から供給されたスラリーが研磨パッド46の回転による遠心力を受けて研磨パッド46の外側に広げられる。スラリーは溝62を通って研磨パッド46の外側に向かっており、溝62内から面取り65の表面を伝って研磨面61の多数の孔に供給される。このように、研磨パッド46の溝62に面取り65が形成されているため、溝62内のスラリーが研磨面61全体に行き渡り易くなっている。研磨面61の多数の孔にスラリーが進入して定着され、研磨面61でチップC(図4B参照)の表面が研磨される。
図4Aに示すように、本実施の形態に係る研磨パッド46は、熱プレスによる熱塑性変形によって、研磨面61を押し潰すようにして溝62と面取り65が形成されている。溝62と面取り65は、多数の孔が潰れた状態になり、表面が硬化すると共に滑らかに形成されている。この場合、面取り65の表面は、溝側面63から研磨面61にかけて全体的に孔が潰れており、面取り65全体でチップCが引っかかり難くなっている。一方で、研磨面61は、熱塑性変形されていない箇所であり、表面が柔らかく多数の孔が存在している。なお、溝62及び面取り65の形成方法については後述する。
図4Bに示すように、この研磨パッド46を用いた研磨加工では、研磨パッド46がチップCに押し付けられて変形する。この研磨パッド46の変形によって面取り65の一部が研磨面61側に押し出され、研磨面61だけでなく面取り65の一部もチップCの表面28に接触する。これにより、太線で示すようなチップCが引っかかり難い部分が研磨面61の境界まで存在し、チップCの角29が研磨面61の境界付近に当たっても切り欠かれ難い。この場合、面取り65によって溝側面63と研磨面61が曲面で連なるため、面取り65に対するチップCの当たりが和らげられ、面取り65を切り欠くことなく研磨面61へガイドされる。
これに対し、図4Cに示すように、比較例に係る研磨パッド86の面取り85は、熱プレスによる熱塑性変形によって溝側面83付近の孔だけが潰れた状態で形成されている。このため、研磨パッド86がチップCに押し付けられると、研磨パッド86の変形によって面取り85の一部が研磨面81側に押し出されるが、押し出された面取り85の一部の表面の孔が潰れていない。すなわち、太線に示すようなチップCが引っかかり難い部分が研磨面81付近に存在していない。このため、チップCの角29が研磨面81の境界付近に当たると、チップCの角29によって研磨面81が切り欠かれて研磨屑Dが発生する。
このように、本実施の形態に係る研磨パッド46は、熱プレスによって溝62及び面取り65が形成されただけではなく、研磨パッド46がチップCに押し付けられたときに、面取り65の孔が潰れた箇所が研磨面61と同一平面に位置付けられるように溝62が形成されている。これにより、研磨面61においてチップCの角29に削られ易い箇所を効果的に保護して、研磨面61の平面度を維持すると共にチップCに対する研磨屑Dの付着を抑えている。
図5を参照して、CMP研磨方法について説明する。図5は、本実施の形態に係るCMP研磨方法の説明図である。なお、図5Aは保持工程を示し、図5BはCMP研磨工程を示している。
図5Aに示すように、先ず保持工程が実施される。保持工程では、DBG等で分割されたウエーハWが保護テープTに貼着された状態で保持テーブル21に搬入される。分割後のウエーハWは、保護テープTが保持テーブル21に吸引されることで、保護テープTを介して保持テーブル21で保持される。また、保持テーブル21が研磨手段41の下方に移動されて、研磨パッド46の研磨面61がウエーハWに対向される。また、ウエーハWが複数のチップCに分割されているため、それぞれのチップCに研磨面61に当たる角29が作られている。
図5Bに示すように、保持工程の後にCMP研磨工程が実施される。CMP研磨工程では、保持テーブル21がZ軸回りに回転されると共に、研磨パッド46もZ軸回りに回転される。そして、研磨パッド46がウエーハWに向けて加工送りされ、研磨パッド46の研磨面61が分割後のウエーハWに近づけられる。研磨パッド46の研磨面61がウエーハWに回転接触され、スラリーが供給されながら研磨パッド46を用いて分割されたウエーハWが研磨される。スラリーは研磨パッド46の交差する溝62を通って研磨面61全体に広がり、研磨面61の多数の孔に定着される。
また、上記したように、研磨パッド46の溝62及び面取り65の表面は多数の孔が潰されて、チップCの角29に引っ掛り難くなっている。よって、チップCの角29が研磨パッド46の溝62の表面に繰返し当たっても研磨面61が切り欠かれ難くなっている。よって、研磨面61にスラリーを定着させて、分割されたウエーハWを研磨できると共に、チップCの角29による研磨面61の切欠きを抑えて研磨屑D(図4C参照)を減らすことが可能になっている。よって、研磨パッド46の平面度を維持したままウエーハWを良好に研磨し続けることができ、研磨屑DのチップCへの付着が抑えられている。
図6を参照して、研磨パッドの製造方法について説明する。図6は、本実施の形態に係る研磨パッドの製造方法の説明図である。なお、図6の研磨パッドの製造方法は一例に過ぎず、この製造方法に限定されるものではない。
図6に示すように、研磨パッド46は熱プレス装置70によるスエード原布74の熱プレスによって製造される。熱プレス装置70は、プレス下定盤71に載置されたスエード原布74に対し、プレス金型73が取り付けられたプレス上定盤72を押し付けるように構成されている。プレス下定盤71の上面にはスエード原布74が載置される平坦な載置面71aが形成されている。プレス上定盤72の下面外周側には、プレス下定盤71に載置されたスエード原布74を位置決めする枠体75が設けられ、枠体75の内側にはスエード原布74に溝62及び面取り65を形成する格子状のプレス金型73が設けられている。
プレス金型73は、プレス上定盤72に設けられたヒータ(不図示)によって加熱される。また、プレス金型73は、熱プレス時にプレス上定盤72をスエード原布74に接触させない厚みを有している。熱プレス時には、プレス金型73によってスエード原布74が部分的に押し込まれても、プレス上定盤72がスエード原布74の表面から離れているため、プレス金型73で押し込まれていない箇所については熱の影響を受けることがない。よって、プレス金型73で押し込まれたスエード原布74の所定箇所だけが熱塑性変形して表面状態が変化する。
このような熱プレス装置70では、スエード原布74がプレス下定盤71に載置され、スエード原布74が枠体75に収まるようにスエード原布74の上方からプレス上定盤72が被せられる。そして、加熱されたプレス金型73によってスエード原布74が押し込まれ、スエード原布74が格子状のプレス金型73に沿って熱塑性変形される。これにより、スエード原布74の表面に溝62及び面取り65が形成されて研磨パッド46が製造される。
以上により、本実施の形態に係る研磨パッド46は、研磨面61に交差する溝62が形成されているため、スラリーが溝62を通って研磨面61全体に行き渡り、分割されたウエーハWを良好に研磨できる。また、チップCの角29で削られ易い研磨パッド46の研磨面61と溝側面63との間に角94が作られず、面取り65によってチップCの角29に対する当たりが和らげられている。また、研磨パッド46に熱塑性変形によって面取り65と溝62が形成されているため、溝62及び面取り65の表面全体の孔が潰れてウエーハWが引っかかり難くなっている。よって、研磨パッド46の研磨面61がウエーハWによって切り欠かれるのを抑制でき、研磨面61の平面度を維持すると共に、研磨パッド46の研磨屑Dを減らしてウエーハWへの付着を抑えることが可能になっている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、分割されたウエーハWを研磨する研磨パッド46について説明したが、この構成に限定されない。本実施の形態に係る研磨パッド46は、分割されていないウエーハWを研磨することもできる。
また、上記した実施の形態においては、スエードタイプの研磨パッド46を用いたが、研磨パッド46はスエードタイプに限定されない。研磨パッド46は、材料に熱可塑性樹脂を用い、熱塑性変形により研磨パッド46の研磨面61に溝62及び面取り65が形成できればよく、例えば、多孔質タイプ、不織糸タイプの研磨パッドでもよい。
また、上記した実施の形態においては、分割されたウエーハWが保護テープTに貼着されてCMP研磨装置1に搬入されたが、この構成に限定されない。分割されたウエーハWは、リングフレームに張られた保護テープに貼着されてCMP研磨装置1に搬入されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、研磨パッド46の研磨面61に格子状の溝62が形成される構成としたが、この構成に限定されない。研磨パッド46の研磨面61には、交差する溝62が形成されていればよく、溝62が斜めに交差していてもよい。
以上説明したように、本発明は、研磨中にウエーハによって研磨パッドの研磨面が切り欠かれることを抑制できるという効果を有し、特に、スラリーを供給しながらウエーハを研磨する研磨パッド及びCMP研磨方法に有用である。
21 保持テーブル
46 研磨パッド
61 研磨面
62 研磨パッドの溝
63 研磨パッドの溝側面
64 研磨パッドの溝底面
65 研磨パッドの面取り
C チップ
T 保護テープ
W ウエーハ

Claims (2)

  1. ウエーハを研磨する研磨パッドであって、
    熱可塑性樹脂を用いて形成し研磨面に交差する溝を備え、
    該溝は、該研磨面から所定の深さで対面する溝側面と、該対面する該溝側面に連接する溝底面と、を有し、該研磨面と該溝側面との接続部分に面取りを備えた研磨パッド。
  2. 分割予定ラインを備えるウエーハの一方の面に保護テープを貼着し該分割予定ラインに沿って分割されたウエーハを保持テーブルが該保護テープを介して保持し、ウエーハと研磨パッドとにスラリーを供給して請求項1記載の研磨パッドを用いてウエーハを研磨するCMP研磨方法であって、
    該保護テープを吸引して該保護テープを介して分割されたウエーハを該保持テーブルで保持する保持工程と、
    該保持工程の後、スラリー供給して該研磨パッドを用いて分割されたウエーハを研磨するCMP研磨工程と、からなるCMP研磨方法。
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