JP2017000025A - トマト果汁含有飲料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トマト果汁率が100%以上であるトマト果汁含有飲料において、アラニンを含有し、アラニンの割合が前記トマト果汁含有飲料に対し1〜5質量%であるとともに、その酸度が0.40〜1.30%以下であるトマト果汁含有飲料。
【選択図】 なし
Description
ここで、飲料の好みは人それぞれであり、様々な種類の飲料が求められているが、その中で、飲んだときによりコクのある濃厚な感覚(濃厚感)を得ることができる果汁飲料に対する需要が存在する。
具体的には、飲んだときにより濃厚に感じられるようにするために、トマト果汁含有飲料において例えば砂糖類やアミノ酸を添加することが知られている。また、飲料中にγ−アミノ酪酸(GABA)を添加する方法や(例えば特許文献1)、酵母エキスを添加する方法(例えば特許文献2)も提案されている。
ここで、トマト果汁含有飲料に糖類やアミノ酸、酵母エキスを添加することによって濃厚感は増すこととなるが、トマト本来の味わいを維持することは難しい。
また、GABAを添加する場合、飲料の味(おいしさ)に悪影響を及ぼすと考えられる。
[1] トマト果汁率が100%以上であるトマト果汁含有飲料において、
アラニンを含有し、
前記アラニンの割合が前記トマト果汁含有飲料に対し1〜5質量%であるとともに、
その酸度が0.40〜1.30%以下であるトマト果汁含有飲料。
[2] 前記トマト果汁率が100〜170%である[1]に記載のトマト果汁含有飲料。
[3] クエン酸及び/又はレモン果汁をさらに含有する[1]又は[2]に記載のトマト果汁含有飲料。
[4] 糖類が非添加で製造される[1]から[3]のいずれか1つに記載のトマト果汁含有飲料。
本実施形態は、トマト果汁率が100%以上であるトマト果汁含有飲料に関する。本実施形態のトマト果汁含有飲料は、トマト果汁とともにアラニンを含有し、当該アラニンの割合は、トマト果汁含有飲料全体に対し1〜5質量%である。また、本実施形態のトマト果汁含有飲料は、その酸度が0.40〜1.30%である。
具体的なトマト果汁としては、JAS規格で指定されたトマトジュース、トマトピューレ、トマトペースト及び濃縮トマト等を挙げることができ、例えばこれらのうち1種または2種以上を本実施形態のトマト果汁含有飲料調製のために用いることができる。
また、本明細書においてBrix値とは、試料の温度(液温度)20℃における糖用屈折計の示度をいう。Brix値の測定方法は、公知の方法、装置を用いて行うことができる。
また、本実施形態のトマト果汁含有飲料においては、アラニンはトマトに由来するものと添加されたものとを両方含む態様とすることができる。ただし、本実施形態に係るアラニンの割合は、トマトに由来するアラニン量が微量のため、添加されて飲料中に含有することとなるトマト非由来のアラニン量のみから算出して良い。
なお、アラニンの含有量測定は、公知の方法を用いればよく、例えば高速液体クロマトグラム法(HPLCアミノ酸分析システム(島津製作所製))によりトマト果汁含有飲料中におけるアラニンの含有量を求めることができる。
本明細書において酸度とは、0.1mol/L水酸化ナトリウム標準液を用いた電位差滴定法により算出される、クエン酸換算での酸の濃度(%)を意味する。
酸度は、フェノールフタレイン指示薬を用いて水酸化ナトリウムで滴定し、クエン酸の相当量として以下のように算出することができる。
まず、試料5〜15gを200ml形三角フラスコに正確にはかり取り、水で適宜希釈して1%フェノールフタレイン指示薬数滴を加え、25mlビューレットに入れた0.1M水酸化ナトリウムで振り混ぜながら滴定する。30秒間赤色が持続する点を終点とする。水素イオン濃度計を用いる場合は、マグネティックスターラーでかき混ぜながら同様に滴定し、pHが8.1になったときを終点とする。
酸度は次の式(1)によって算出することができる。
DA=A×f×100/W×0.0064・・・(1)
本実施形態において、トマト果汁含有飲料の酸度は、例えば酸味料を添加することにより、又は、トマト果汁の配合割合を調節することなどにより調整することができる。
このうち、トマト果汁含有飲料の味の後切れの観点から、本実施形態のトマト果汁含有飲料は、クエン酸及び/又はレモン果汁をさらに含有することが好ましい。
例えば、トマトペーストを飲料製造後におけるトマト果汁率が100%以上となる範囲で水で希釈するとともに、当該希釈液に、飲料製造後の割合が1〜5質量%となる量のアラニン、飲料製造後の酸度が0.4〜1.30%となる量のクエン酸等を添加するなどして本実施形態のトマト果汁含有飲料を調製することができる。
容器への封入方法などは特に限定されず、例えば常法に従って行うことができる。
容器も公知のものを適宜選択して用いることができ、素材や形状など特に限定されない。容器の具体例としては、例えば、紙容器、透明又は半透明のビン、PETボトル等の透明又は半透明のプラスチック容器、スチール缶やアルミニウム缶等の金属缶等が挙げられる。
まず、トマトペーストを使用し、トマトの果汁率が119%の製造中間物であるトマト果汁希釈液を調製した。
具体的には、トマトペースト(カゴメ株式会社製、Brix値:29.3、アラニン:0.086質量%、酸度(クエン酸酸度):1.89)を、水で希釈し、トマト果汁率が119%であるトマト果汁希釈液を得た。
次に、得られたトマト果汁希釈液に、トマト果汁含有飲料あたりトマト非由来である当該クエン酸の割合が0.5質量%となる量のクエン酸(扶桑化学工業株式会社)と、トマト果汁含有飲料あたりトマト非由来である当該アラニンの割合が表1に示す値であるDL−アラニン(MCフーズスペシャリティーズ株式会社)とを加えた。得られた混合物を95℃瞬間殺菌に供し、実施例1〜3および比較例1〜3のトマト果汁含有飲料とした。
また、酸度は上述の方法に基づき、測定結果から式(1)を用いて算出した。
トマトペースト(カゴメ株式会社製、Brix値:29.3、アラニン:0.086質量%クエン酸酸度:1.89)を、水で希釈し、トマト果汁率が119%であるトマト果汁希釈液を得た。次に、DL−アラニン(MCフーズスペシャリティーズ株式会社)をトマト果汁希釈液あたり3質量%となる割合で加えるとともに、クエン酸(扶桑化学工業株式会社)を表2に示すトマト果汁含有飲料あたりの割合で添加した。得られた混合物について95℃瞬間殺菌を行い、実施例4〜5、比較例4〜5のトマト果汁含有飲料とした。
Claims (4)
- トマト果汁率が100%以上であるトマト果汁含有飲料において、
アラニンを含有し、
前記アラニンの割合が前記トマト果汁含有飲料に対し1〜5質量%であるとともに、
その酸度が0.40〜1.30%以下であるトマト果汁含有飲料。 - 前記トマト果汁率が100〜170%である請求項1に記載のトマト果汁含有飲料。
- クエン酸及び/又はレモン果汁をさらに含有する請求項1又は2に記載のトマト果汁含有飲料。
- 糖類が非添加で製造される請求項1から3のいずれか1つに記載のトマト果汁含有飲料。
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Cited By (1)
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