本発明による化合物は、ヒトTNFα活性の強力なモジュレーターであり、したがって、ヒトの様々な病気の治療及び/又は予防に有益である。これらの病気は、自己免疫性及び炎症性障害、神経及び神経変性障害、疼痛及び侵害受容性障害、心血管障害、代謝障害、眼障害並びに腫瘍学的障害を含む。
さらに、本発明による化合物は、新規生物学的試験の開発及び新規薬学的薬剤の探索に用いる薬理学的基準として有用であり得る。したがって、一実施形態において、本発明の化合物は、薬理学的に活性な化合物を検出するためのアッセイにおける放射性配位子として有用であり得る。代替実施形態において、本発明の特定の化合物は、薬理学的に活性な化合物を検出するためのアッセイ(例えば、蛍光偏光アッセイ)に用いることができる蛍光コンジュゲートを得るために発蛍光団に結合させるのに有用であり得る。
同時係属国際特許出願国際公開第2013/186229号(2013年12月19日公開)、国際公開第2014/009295号(2014年1月16日公開)及び国際公開第2014/009296号(これも2014年1月16日公開)は、ヒトTNFα活性のモジュレーターである縮合イミダゾール誘導体を記載している。
しかし、現在までに利用可能な従来技術のいずれも、本発明により提供するような精密な構造クラスのプリン誘導体を開示又は提案していない。
本発明による化合物は、本明細書で述べる蛍光偏光アッセイで試験するとき、TNFαへの蛍光コンジュゲートの結合を強力に阻害する。実際、当アッセイで試験するとき、本発明の化合物は、50μM以下、一般的に20μM以下、通常5μM以下、一般的に1μM以下、適切には500nM以下、理想的には100nM以下、好ましくは20nM以下のIC50値を示す(当業者は、より低いIC50値がより活性の高い化合物を意味することを十分に理解するであろう)。
本発明による特定の化合物は、HEK−Blue(商標)CD40Lとして公知の市販のHEK−293由来のレポーター細胞系におけるTNFαの活性を強力に中和する。これは、5つのNF−κB結合部位に融合させたIFNβ最小プロモーターの制御下でSEAP(分泌胚アルカリホスファターゼ)を発現する安定なHEK−293トランスフェクト細胞系である。これらの細胞によるSEAPの分泌は、TNFαによって濃度依存的に刺激される。本明細書でレポーター遺伝子アッセイとも呼ぶ、HEK−293バイオアッセイで試験するとき、本発明の特定の化合物は、50μM以下、一般的に20μM以下、通常5μM以下、一般的に1μM以下、適切には500nM以下、理想的には100nM以下、好ましくは20nM以下のIC50値を示す(先のように、当業者は、より低いIC50値がより活性の高い化合物を意味することを十分に理解するであろう)。
本発明は、以下の式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供する。
(式中、
Eは、共有結合を表し、或いはEは、−S(O)
2−又は−N(R
3)−を表し、或いはEは、場合によって置換された直鎖状又は分枝状C
1〜4アルキレン鎖を表し、
Qは、共有結合を表し、或いはQは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)(NR
4)−、−N(R
4)−、−C(O)N(R
4)−、−N(R
4)C(O)−、−S(O)
2N(R
4)−又は−N(R
4)S(O)
2−を表し、或いはQは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)(NR
4)−、N(R
4)−、−C(O)N(R
4)−、−N(R
4)C(O)−、−S(O)
2N(R
4)−及び−N(R
4)S(O)
2−から独立に選択される1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含む連結を場合によって含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C
1〜6アルキレン鎖を表し、
Yは、C
3〜7シクロアルキル、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
Zは、水素、ハロゲン又はトリフルオロメチルを表し、或いはZは、C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、或いはZは、−Z
1−Z
2又は−Z
1−C(O)−Z
2を表し、それらの部分のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
Z
1は、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール基に由来する二価ラジカルを表し、
Z
2は、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、
R
1及びR
2は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−OR
a、−SR
a、−SOR
a、−SO
2R
a、−SF
5、−NR
bR
c、−NR
cCOR
d、−NR
cCO
2R
d、−NHCONR
bR
c、−NR
cSO
2R
e、−N(SO
2R
e)
2、−NHSO
2NR
bR
c、−COR
d、−CO
2R
d、−CONR
bR
c、−CON(OR
a)R
b、−SO
2NR
bR
c又は−SO(NR
b)R
d;又はC
1〜6アルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
3〜7シクロアルキル、C
4〜7シクロアルケニル、C
3〜7シクロアルキル(C
1〜6)アルキル、アリール、アリール(C
1〜6)−アルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルキル(C
1〜6)アルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルケニル、C
4〜9ヘテロビシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C
1〜6)アルキル、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル(C
1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C
3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)シクロアルキル−(C
1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C
4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C
4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル(C
1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C
4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C
4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を独立に表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
3及びR
4は、水素又はC
1〜6アルキルを独立に表し、
R
aは、C
1〜6アルキル、アリール、アリール(C
1〜6)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C
1〜6)アルキルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
b及びR
cは、水素若しくはトリフルオロメチル、又はC
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
3〜7シクロアルキル(C
1〜6)アルキル、アリール、アリール(C
1〜6)アルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルキル(C
1〜6)アルキル、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(C
1〜6)アルキルを独立に表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、或いは
R
b及びR
cは、それらの両方が結合している窒素原子と一緒になったとき、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、オキサゾリジン−3−イル、イソオキサゾリジン−2−イル、チアゾリジン−3−イル、イソチアゾリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ホモピペリジン−1−イル、ホモモルホリン−4−イル又はホモピペラジン−1−イルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
dは、水素、又はC
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル若しくはヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
eは、C
1〜6アルキル、アリール又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。)
本発明はまた、治療における使用のために、上文で定義した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供する。
本発明はまた、TNFα機能のモジュレーターの投与の適応となる障害の処置及び/又は予防における使用のための、上文で定義した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供する。
別の態様において、本発明は、炎症性若しくは自己免疫性障害、神経若しくは神経変性障害、疼痛若しくは侵害受容性障害、心血管障害、代謝障害、眼障害、又は腫瘍学的障害の処置及び/又は予防における使用のための、上文で定義した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供する。
本発明はまた、TNFα機能のモジュレーターの投与の適応となる障害の処置及び/又は予防の方法であって、そのような処置を必要とする患者に有効量の上文で定義した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を投与することを含む、方法を提供する。
別の態様において、本発明は、炎症性若しくは自己免疫性障害、神経若しくは神経変性障害、疼痛若しくは侵害受容性障害、心血管障害、代謝障害、眼障害、又は腫瘍学的障害の処置及び/又は予防の方法であって、そのような処置を必要とする患者に有効量の上文で定義した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を投与することを含む、方法を提供する。
上記の式(I)の化合物における基のいずれも場合によって置換されていると述べられている場合、この基は、非置換であるか、又は1つ若しくは複数の置換基により置換されていてもよい。一般的に、そのような基は、非置換であるか、又は1つ若しくは2つの置換基により置換される。
医薬に使用するために、式(I)の化合物の塩は、薬学的に許容される塩であるものとする。しかし、他の塩は、本発明で用いる化合物又はそれらの薬学的に許容される塩の調製に有用であり得る。薬学的に許容される塩の選択及び調製の基礎となる標準的原則は、例えば、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties, Selection and Use、P.H. Stahl & C.G. Wermuth編、Wiley−VCH、2002に記載されている。本発明で用いる化合物の適切な薬学的に許容される塩は、例えば、本発明で用いる化合物の溶液を、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸又はリン酸などの薬学的に許容される酸の溶液と混合することにより形成させることができる酸付加塩を含む。さらに、本発明で用いる化合物が酸性部分、例えば、カルボキシを有する場合、その適切な薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩、アンモニウム塩、並びに適切な有機配位子により形成された塩、例えば、第四級アンモニウム塩及びメグルミン塩を含み得る。
本発明は、その範囲内に上記の式(I)の化合物の溶媒和物を含む。そのような溶媒和物は、一般的な有機溶媒、例えば、ベンゼン若しくはトルエンなどの炭化水素溶媒、クロロホルム若しくはジクロロメタンなどの塩素化溶媒、メタノール、エタノール若しくはイソプロパノールなどのアルコール溶媒、ジエチルエーテル若しくはテトラヒドロフランなどのエーテル溶媒、又は酢酸エチルなどのエステル溶媒を用いて形成させることができる。或いは、式(I)の化合物の溶媒和物は、水を用いて形成させることができ、その場合、それらは、水和物である。
本発明はまた、その範囲内に共結晶を含む。「共結晶」という技術用語は、中性分子成分が結晶性化合物内に限定的な化学量論比で存在する状況を述べるために用いられる。医薬用共結晶の調製は、結晶形の活性医薬成分に修飾を行うことを可能にし、ひいては、その意図された生物学的活性を損なうことなく、その物理化学的特性を変化させ得る(Pharmaceutical Salts and Co−crystals、J. Wouters & L. Quere編、RSC Publishing、2012参照)。活性医薬成分と一緒に共結晶中に存在し得る、共結晶形成剤の一般的な例としては、L−アスコルビン酸、クエン酸、グルタル酸、尿素及びニコチンアミドなどがある。
本発明は、その範囲内に上記の式(I)の化合物のプロドラッグを含む。一般的に、そのようなプロドラッグは、必要とする式(I)の化合物にin vivoで容易に変換できる式(I)の化合物の機能性誘導体である。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び調製の通常の手順は、Design of Prodrugs、H. Bundgaard編、Elsevier、1985に記載されている。
本発明で用いる化合物に存在し得る適切なアルキル基は、直鎖及び分枝C1〜6アルキル基、例えば、C1〜4アルキル基を含む。一般的な例は、メチル及びエチル基、並びに直鎖又は分枝プロピル、ブチル及びペンチル基を含む。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2,2−ジメチルプロピル及び3−メチルブチルを含む。「C1〜6アルコキシ」、「C1〜6アルキルチオ」、「C1〜6アルキルスルホニル」及び「C1〜6アルキルアミノ」などの派生表現は、それに応じて解釈すべきである。
「C1〜4アルキレン鎖」という表現は、1〜4個の炭素原子を含む二価直鎖状又は分枝状アルキレン鎖を意味する。一般的な例は、メチレン、エチレン、メチルメチレン、エチルメチレン及びジメチルメチレンを含む。
適切なC2〜6アルケニル基は、ビニル及びアリルを含む。
適切なC2〜6アルキニル基は、エチニル、プロパルギル及びブチニルを含む。
「C3〜7シクロアルキル」という用語は、本明細書で用いているように飽和単環式炭化水素に由来する3〜7個の炭素原子の一価基を意味し、そのベンゾ縮合類似体を含み得る。適切なC3〜7シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、ベンゾシクロブテニル、シクロペンチル、インダニル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを含む。
「C4〜7シクロアルケニル」という用語は、本明細書で用いているように部分不飽和単環式炭化水素に由来する4〜7個の炭素原子の一価基を意味する。適切なC4〜7シクロアルケニル基は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びシクロヘプテニルを含む。
「C4〜9ビシクロアルキル」という用語は、本明細書で用いているように飽和二環式炭化水素に由来する4〜9個の炭素原子の一価基を意味する。一般的なビシクロアルキル基は、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル及びビシクロ[2.2.2]オクタニルを含む。
「アリール」という用語は、本明細書で用いているように単芳香環又は多縮合芳香環に由来する一価炭素環式芳香族基を意味する。適切なアリール基は、フェニル及びナフチル、好ましくはフェニルを含む。
適切なアリール(C1〜6)アルキル基は、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル及びナフチルメチルを含む。
「C3〜7ヘテロシクロアルキル」という用語は、本明細書で用いているように3〜7個の炭素原子並びに酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む飽和単環を意味し、そのベンゾ縮合類似体を含み得る。適切なヘテロシクロアルキル基は、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロベンゾ−フラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ピロリジニル、インドリニル、イソインドリニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロピラニル、クロマニル、テトラヒドロ−チオピラニル、ピペリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、ピペラジニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニル、ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル、ベンゾオキサジニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル、チアジアゼパニル及びアゾカニルを含む。
「C3〜7ヘテロシクロアルケニル」という用語は、本明細書で用いているように3〜7個の炭素原子並びに酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む一価不飽和又は多価不飽和単環を意味し、そのベンゾ縮合類似体を含み得る。適切なヘテロシクロアルケニル基は、チアゾリニル、イソチアゾリニル、イミダゾリニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチオピラニル及び1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルを含む。
「C4〜9ヘテロビシクロアルキル」という用語は、本明細書で用いているように1個又は複数個の炭素原子が酸素、硫黄及び窒素から選択される1個又は複数個のヘテロ原子により置き換えられたC4〜9ビシクロアルキルに対応する。一般的なヘテロビシクロアルキル基は、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、6−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、キヌクリジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニル及び3,9−ジアザビシクロ−[4.2.1]ノナニルを含む。
「C4〜9スピロヘテロシクロアルキル」という用語は、本明細書で用いているように4〜9個の炭素原子並びに酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、2つの環が共通の原子により連結されている飽和二環系を意味する。適切なスピロヘテロシクロアルキル基は、5−アザスピロ[2.3]ヘキサニル、5−アザスピロ[2.4]−ヘプタニル、2−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]−オクタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナニル、7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナニル、2−オキサ−7−アザスピロ−[3.5]ノナニル及び2,4,8−トリアザスピロ[4.5]デカニルを含む。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書で用いているように、1個又は複数個の炭素原子が酸素、硫黄及び窒素から選択される1個又は複数個のヘテロ原子により置き換えられた、単環又は多縮合環に由来する少なくとも5個の原子を含む一価芳香族基を意味する。適切なヘテロアリール基は、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チエノ[2,3−c]ピラゾリル、チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシニル、ジベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、インダゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ピリダジニル、シンノリニル、フタラジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、ピラジニル、キノキサリニル、プテリジニル、トリアジニル及びクロメニル基を含む。
「ハロゲン」という用語は、本明細書で用いているようにフッ素、塩素、臭素及びヨウ素原子、一般的にフッ素、塩素又は臭素を含めることを目的としている。
式(I)の化合物が1つ又は複数の不斉中心を有する場合、それらは、それに応じて鏡像異性体として存在し得る。本発明で用いる化合物が2つ以上の不斉中心を有する場合、それらは、ジアステレオマーとしてさらに存在し得る。本発明は、すべてのそのような鏡像異性体及びジアステレオマーの使用に、またラセミ体を含む、任意の割合のその混合物にまで及ぶと理解すべきである。式(I)及び下文で示す式は、特に述べ又は示さない限り、すべての個別の立体異性体及びそれらのすべての可能な混合物を表すことを目的としている。さらに、式(I)の化合物は、互変異性体、例えば、ケト(CH2C=O)⇔エノール(CH=CHOH)互変異性体又はアミド(NHC=O)⇔ヒドロキシイミン(N=COH)互変異性体として存在し得る。式(I)及び下文で示す式は、特に述べ又は示さない限り、すべての個別の互変異性体及びそれらのすべての可能な混合物を表すことを目的としている。
式(I)又は下文で示す式に存在する個々の原子は、実際にその天然に存在する同位体のどの形態でも存在する可能性があり、最も豊富な同位体(単数又は複数)が好ましいことを理解すべきである。したがって、例として、式(I)又は下文で示す式に存在する個々の水素原子は、1H、2H(重水素)又は3H(三重水素)原子、好ましくは1Hとして存在する可能性がある。同様に、例として、式(I)又は下文で示す式に存在する個々の炭素原子は、12C、13C又は14C原子、好ましくは12Cとして存在する可能性がある。
一態様において、本発明は、上に示した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供し、式中、
Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、−N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−又は−N(R4)S(O)2−を表し、或いはQは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−及び−N(R4)S(O)2−から独立に選択される1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含む連結を場合によって含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表し、
Zは、C3〜7シクロアルキル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、それら基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、或いはZは、−Z1−Z2又は−Z1−C(O)−Z2を表し、それらの部分のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
E、Y、R1、R2、R4、Z1及びZ2は、上で定義した通りである。
別の態様において、本発明は、上に示した式(I)の化合物若しくはそのN−オキシド、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物、又はそのグルクロニド誘導体、又はその共結晶を提供し、式中、
R1は、ハロゲン若しくはシアノ、又はC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C4〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、アリール(C1〜6)アルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、C4〜9ヘテロビシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1〜6)アルキル、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル−(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
E、Q、Y、Z及びR2は、上で定義した通りである。
本発明による化合物が場合によって置換された直鎖状又は分枝状アルキレン鎖を含む場合、その一般的な意味は、メチレン(−CH2−)、(メチル)メチレン、エチレン(−CH2CH2−)、(エチル)メチレン、(ジメチル)−メチレン、(メチル)エチレン、プロピレン(−CH2CH2CH2−)、(プロピル)メチレン及び(ジメチル)エチレンを含み、それらの鎖のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。適切には、そのような鎖は、非置換体、一置換体又は二置換体である。一般的に、そのような鎖は、非置換体又は一置換体である。一実施形態において、そのような鎖は、非置換体である。別の実施形態において、そのような鎖は、一置換体である。さらなる実施形態において、そのような鎖は、二置換体である。
本発明による化合物に存在し得るアルキレン鎖上の一般的な置換基の例としては、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、オキソ、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、カルボキシ(C1〜6)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、ベンジルオキシカルボニル、テトラゾリル、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル及びジ(C1〜6)アルキルアミノカルボニルなどがある。
本発明による化合物に存在し得るアルキレン鎖上の適切な置換基の特定の例としては、フルオロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、カルボキシメトキシ、アミノ、アセチルアミノ、カルボキシ、ベンジルオキシカルボニル及びテトラゾリルなどがある。
第1の実施形態において、Eは、共有結合を表し、それにより、完全体(integer)Yがイミダゾール環に直接結合している。
第2の実施形態において、Eは、−S(O)2−又は−N(R3)−を表す。当実施形態の第1の態様において、Eは、−S(O)2−を表す。当実施形態の第2の態様において、Eは、−N(R3)−を表す。
第3の実施形態において、Eは、場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜4アルキレン鎖を表す。当実施形態の第1の態様において、Eは、場合によって置換されたメチレン(−CH2−)連結を表す。当実施形態の第2の態様において、Eは、場合によって置換された(メチル)メチレン連結を表す。当実施形態の第3の態様において、Eは、場合によって置換された(エチル)メチレン連結を表す。
概して、Eは、共有結合を表す。或いはEは、−N(R3)−を表す。或いはEは、場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜4アルキレン鎖を表す。
一般的に、Eは、−N(R3)−を表す。或いはEは、場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜4アルキレン鎖を表す。
適切には、Eは、共有結合を表す。或いはEは、−N(R3)−を表す。或いはEは、メチレン(−CH2−)、(メチル)メチレン又は(エチル)メチレンを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
概して、Eは、−N(R3)−を表す。或いはEは、メチレン(−CH2−)又は(エチル)メチレンを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
きわめて適切には、Eは、−N(R3)−又は場合によって置換されたメチレンを表す。
Eにより表される連結上の一般的な置換基の選択される例としては、ハロゲン、トリフルオロメチル、オキソ、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、カルボキシ(C1〜6)アルコキシ、トリフルオロ−メトキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、ベンジルオキシカルボニル及びテトラゾリルなどがある。
Eにより表される連結上の一般的な置換基の特定の例としては、フルオロ、トリフルオロメチル、オキソ、ヒドロキシ、メトキシ、カルボキシメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、カルボキシ、ベンジルオキシカルボニル及びテトラゾリルなどがある。
Eの一般的意味は、−N(R3)−、−CH2−、−C(O)−、−CH(OCH3)−、−CH(OCH2CO2H)−、−CH(NHCOCH3)−、−CH(CO2ベンジル)−、−CH(CH3)及び−CH(CH2CH3)−を含み、或いはEは、共有結合を表し得る。
Eの実例となる意味は、−CH2−及び−C(O)−を含む。
Eの適切な意味は、−N(R3)−及び−CH2−を含む。一実施形態において、Eは、−N(R3)−を表す。別の実施形態において、Eは、−CH2−を表す。
別の実施形態において、Eは、−C(O)−を表す。
別の実施形態において、Eは、−CH(OCH3)−を表す。
さらなる実施形態において、Eは、−CH(CH3)−を表す。当実施形態の特定の態様において、Eにより表される−CH(CH3)−連結は、(S)立体化学的配置である。
さらなる実施形態において、Eは、−CH(CH2CH3)−を表す。
第1の実施形態において、Qは、共有結合を表し、それにより、完全体Zがイミダゾール環に直接結合している。
第2の実施形態において、Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、−N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−又は−N(R4)S(O)2−を表す。当実施形態の第1の態様において、Qは、−O−を表す。当実施形態の第2の態様において、Qは、−S−を表す。当実施形態の第3の態様において、Qは、−S(O)−を表す。当実施形態の第4の態様において、Qは、S(O)2−を表す。当実施形態の第5の態様において、Qは、−S(O)(NR4)−を表す。当実施形態の第6の態様において、Qは、−N(R4)−を表す。当実施形態の第7の態様において、Qは、−C(O)N(R4)−を表す。当実施形態の第8の態様において、Qは、−N(R4)C(O)−を表す。当実施形態の第9の態様において、Qは、−S(O)2(NR4)−を表す。当実施形態の第10の態様において、Qは、−N(R4)S(O)2−を表す。
第3の実施形態において、Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−及び−N(R4)S(O)2−から独立に選択される1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含む連結を場合によって含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。当実施形態の第1の態様において、Qは、場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。当実施形態の第2の態様において、Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−及び−N(R4)S(O)2−から独立に選択される1つのヘテロ原子を含む連結を含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。当実施形態の第3の態様において、Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−及び−N(R4)S(O)2−から独立に選択される2つのヘテロ原子を含む連結を含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。当実施形態の第4の態様において、Qは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)(NR4)−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−、−N(R4)C(O)−、−S(O)2N(R4)−及び−N(R4)S(O)2−から独立に選択される3つのヘテロ原子を含む連結を含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。当実施形態の第5の態様において、Qは、−O−、−S−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−及び−N(R4)C(O)−から独立に選択される1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含む連結を含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。
一般的に、Qは、共有結合を表す。或いはQは、−S(O)−又は−S(O)2−を表す。或いはQは、−O−、−S−、N(R4)−、−C(O)N(R4)−及び−N(R4)C(O)−から選択される1つ又は2つのヘテロ原子を含む連結を場合によって含む場合によって置換された直鎖状又は分枝状C1〜6アルキレン鎖を表す。
Qにより表される連結上の一般的な置換基の選択される例としては、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ及びアミノなどがある。
Qにより表される連結上の一般的な置換基の特定の例としては、フルオロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ及びアミノなどがある。
適切には、Qは、共有結合を表す。或いはQは、−S(O)−、−S(O)2−又は−N(R4)−表す。或いはQは、−CH2−、−CH(F)−、−CF2−、−CH(CN)−、−CH(CH3)−、−CH(OH)−、−CH(CH2OH)−、−CH(OCH3)−、−CH(NH2)−、−CH2CH2−、−CH(OH)CH2−、−CH(OH)CF2−、−CH(OCH3)CH2−、−CH2O−、−CH(CH3)O−、−C(CH3)2O−、−CH(CH2CH3)O−、−CH(CF3)O−、−CH2S−、−CH2S(O)−、−CH2S(O)2−、−CH2N(R4)−、−CH2CH2CH2−、−CH(OH)CH2CH2−、−CH(OCH3)CH2CH2−、−CH2CH2O−、−CH2OCH2−、−CH2OCH(F)−、−CH2OCF2−、−CH2OCH(CH3)−、−CH(CH3)OCH2−、−CH2OC(CH3)2−、−C(CH3)2OCH2−、−CH2SCH2−、−CH2S(O)CH2−、−CH2S(O)2CH2−、−CH2CH2N(R4)−、−CH2N(R4)CH2−、−CH2N(R4)C(O)−、−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2N(R4)C(O)−、−CH2OCH2CH2−、−CH2OCH2CF2−、−CH2OCH2CH(CH3)−、−CH2OCH(CH3)CH2−、−CH2OC(CH3)2CH2−、−CH2OCH2CH(CH3)CH2−、−CH2OCH2CH2O−、−CH2OCH2C(O)N(R4)−又は−CH2OCH2CH2OCH2−を表す。
きわめて適切には、Qは、共有結合を表す。或いはQは、−CH2−、−CH(CN)−、−CH(OH)−、−CH(OCH3)−、−CH2O−、−CH2N(R4)−又は−CH2OCH2−を表す。
特に、Qは、共有結合を表す。或いはQは、−CH2O−を表す。
Qの特定の意味は、−CH2−、−CH(OH)−、−CH2O−、−CH2S−及び−CH2OCH2−を含む。第1の実施形態において、Qは、−CH2−を表す。第2の実施形態において、Qは、−CH(OH)−を表す。第3の実施形態において、Qは、−CH2O−を表す。第4の実施形態において、Qは、−CH2S−を表す。第5の実施形態において、Qは、−CH2OCH2−を表す。
概して、Yは、C3〜7シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
一般的に、Yは、アリール又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
第1の実施形態において、Yは、場合によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表す。当実施形態の一態様において、Yは、非置換C3〜7シクロアルキルを表す。当実施形態の別の態様において、Yは、一置換C3〜7シクロアルキルを表す。当実施形態のさらなる態様において、Yは、二置換C3〜7シクロアルキルを表す。
第2の実施形態において、Yは、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、Yは、非置換アリールを表す。当実施形態の別の態様において、Yは、一置換アリールを表す。当実施形態のさらなる態様において、Yは、二置換アリールを表す。
第3の実施形態において、Yは、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。当実施形態の一態様において、Yは、非置換C3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。当実施形態の別の態様において、Yは、一置換C3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。当実施形態のさらなる態様において、Yは、二置換C3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。
第4の実施形態において、Yは、場合によって置換されたヘテロアリールを表す。当実施形態の一態様において、Yは、非置換ヘテロアリールを表す。当実施形態の別の態様において、Yは、一置換ヘテロアリールを表す。当実施形態のさらなる態様において、Yは、二置換ヘテロアリールを表す。
適切には、Yは、ベンゾシクロブテニル、フェニル、チエニル、チアゾリル又はピリジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
適切には、Yは、フェニル、チエニル又はチアゾリルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
きわめて適切には、Yは、フェニルを表し、1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Y部分に存在し得る場合による置換基の例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニルオキシ、アミノ、C1〜6アルキル−アミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、アリールアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、C3〜6シクロアルキルカルボニル、C3〜6ヘテロシクロアルキルカルボニル、カルボキシ、C2〜6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜6)アルキル−アミノカルボニル、アミノスルホニル、C1〜6アルキルアミノスルホニル及びジ(C1〜6)アルキルアミノスルホニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
Y部分における場合による置換基の一般的な例としては、C1〜6アルキルなどがある。
Y部分における特定の置換基の例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、アミノ、メチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、フェニルアミノ、アセチルアミノ、メチル−スルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、シクロプロピルカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニル−カルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、カルボキシ、メトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル及びジメチルアミノスルホニルなどがある。
Y部分における特定の置換基の一般的な例としては、メチルなどがある。
Yの一般的な意味は、ベンゾシクロブテニル、フェニル、フルオロフェニル(2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル及び4−フルオロフェニルを含む)、クロロフェニル(2−クロロ−フェニル、3−クロロフェニル及び4−クロロフェニルを含む)、ジフルオロフェニル(2,6−ジフルオロ−フェニルを含む)、(クロロ)(フルオロ)フェニル(5−クロロ−2−フルオロフェニル及び2−クロロ−5−フルオロフェニルを含む)、ジクロロフェニル(2,5−ジクロロフェニル及び2,6−ジクロロフェニルを含む)、メチルフェニル(4−メチルフェニルを含む)、ジメチルフェニル(2,5−ジメチルフェニル及び2,6−ジメチルフェニルを含む)、(トリフルオロメチル)フェニル[2−(トリフルオロメチル)フェニルを含む]、(クロロ)(トリフルオロメチル)フェニル[5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニルを含む]、(メチル)(トリフルオロメチル)フェニル[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニルを含む]、ビス(トリフルオロ−メチル)フェニル[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルを含む]、メトキシフェニル(2−メトキシフェニルを含む)、(ジフルオロメトキシ)フェニル[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル及び3−(ジフルオロメトキシ)フェニルを含む]、(ジフルオロメトキシ)(フルオロ)フェニル[2−(ジフルオロ−メトキシ)−5−フルオロフェニル及び2−(ジフルオロメトキシ)−6−フルオロフェニルを含む]、(クロロ)(ジフルオロ−メトキシ)フェニル[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル及び6−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニルを含む]、(シアノ)(ジフルオロメトキシ)フェニル[6−シアノ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニルを含む]、(トリフルオロメトキシ)フェニル[2−(トリフルオロメトキシ)フェニルを含む]、メチルスルホニルオキシフェニル、(アミノ)(クロロ)フェニル(5−アミノ−2−クロロ−フェニルを含む)、メチルチエニル(3−メチルチエン−2−イルを含む)、メチルチアゾリル(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イルを含む)、(クロロ)(メチル)チアゾリル(5−クロロ−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イルを含む)、ジメチルチアゾリル(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルを含む)及びピリジニル(ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イルを含む)を含む。
Yの選択される意味は、ジクロロフェニル、ジメチルフェニル、(ジフルオロメトキシ)−フェニル、(ジフルオロメトキシ)(フルオロ)フェニル、メチルスルホニルオキシフェニル、メチルチエニル及びジメチルチアゾリルを含む。
一実施形態において、Yは、2,5−ジクロロフェニルを表す。
別の実施形態において、Yは、2,5−ジメチルフェニルを表す。
特定の実施形態において、Yは、2−(ジフルオロメトキシ)フェニルを表す。
別の実施形態において、Yは、(ジフルオロメトキシ)(フルオロ)フェニルを表す。
別の実施形態において、Yは、3−メチルチエン−2−イルを表す。
別の実施形態において、Yは、2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルを表す。
一実施形態において、Zは、水素を表す。
別の実施形態において、Zは、水素以外である。
選択される実施形態において、Zは、水素を表す。或いはZは、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、それら基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。或いはZは、−Z1−Z2又は−Z1−C(O)−Z2を表し、それらの部分のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
さらなる実施形態において、Zは、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。或いはZは、−Z1−Z2又は−Z1−C(O)−Z2を表し、それらの部分のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
適切には、Zは、水素を表す。或いはZは、C1〜6アルキル、アリール又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。或いはZは、−Z1−Z2を表し、その部分は、1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
一般的に、Zは、水素、フルオロ又はトリフルオロメチルを表す。或いはZは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、モルホリニル、アゾカニル、チアゾリニル、フリル、チエニル、ピラゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジニル、テトラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、ピリミジニル又はピラジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。或いはZは、−Z1−Z2又は−Z1−C(O)−Z2を表し、それらの部分のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Z
1部分は、アリール、C
3〜7ヘテロシクロ−アルキル又はヘテロアリール基に由来する二価ラジカルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。一般的に、Z
1部分は、フェニル、ピロリジニル、ピペラジニル、ピラゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル又はピリジニル基を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。Z
1部分の一般的な意味は、以下の式(Za)、(Zb)、(Zc)、(Zd)、(Ze)、(Zf)、(Zg)、(Zh)、(Zj)及び(Zk)の基を含む。
式中、
記号#は、分子の残りの部分へのZ
1部分の結合点を表し、
アスタリスク(*)は、場合による置換基の結合部位を表す。
Z1部分の特定の意味は、上に示した式(Za)、(Zc)、(Ze)(Zf)、(Zg)、(Zh)及び(Zj)の基を含む。
Z2部分は、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル又はヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。一般的に、Z2は、フェニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、イミダゾリニル、チアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル又はピリジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Z、Z1又はZ2部分に存在し得る場合による置換基の例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、オキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロ−メトキシ、トリフルオロメトキシ、C1〜3アルキレンジオキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2〜6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノ−カルボニル、アミノスルホニル、C1〜6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ及びヒドラジノカルボニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
Z、Z1又はZ2部分における特定の置換基の例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、オキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチレンジオキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル−アミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ及びヒドラジノカルボニルなどがある。
Z2の一般的な意味は、フェニル、ヒドロキシフェニル、オキソピロリジニル、ジオキソ−ピロリジニル、(ヒドロキシ)(オキソ)ピロリジニル、(アミノ)(オキソ)ピロリジニル、(オキソ)オキサゾリジニル、オキソイミダゾリジニル、モルホリニル、イミダゾリニル、メチルチアゾリル、ホルミルチアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル及びピリジニルを含む。
Z2の選択される意味は、オキソピロリジニル及び(オキソ)オキサゾリジニルを含む。一実施形態において、Z2は、オキソピロリジニルを表す。別の実施形態において、Z2は、(オキソ)オキサゾリジニルを表す。
Zの一般的な意味は、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキソ−シクロヘキシル、フェニル、ブロモフェニル、シアノフェニル、ニトロフェニル、メトキシフェニル、ジフルオロ−メトキシフェニル、トリフルオロメトキシフェニル、メチレンジオキシフェニル、メチルスルホニルフェニル、ジメチルアミノフェニル、アセチルアミノフェニル、メチルスルホニルアミノフェニル、カルボキシフェニル、アミノカルボニルフェニル、メチルアミノカルボニルフェニル、ジメチルアミノカルボニルフェニル、アミノカルボニルアミノフェニル、テトラヒドロフラニル、オキソピロリジニル、ジメチルアミノ−ピロリジニル、tert−ブトキシカルボニルピロリジニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、エチルピペリジニル、tert−ブトキシカルボニルピペリジニル、アミノカルボニルピペリジニル、2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリニル、モルホリニル、アゾカニル、オキソチアゾリニル、フリル、ヒドロキシメチルフリル、チエニル、メチルピラゾリル、ジメチルピラゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾリル、ベンゾオキサゾリル、メチルイソオキサゾリル、ジメチルイソオキサゾリル、メチルチアゾリル、アミノチアゾリル、ベンゾチアゾリル、メチルベンゾチアゾリル、アミノベンゾチアゾリル、イミダゾリル、メチルイミダゾリル、メチル−ベンゾイミダゾリル、ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジニル、ジメチルアミノエチルテトラゾリル、ピリジニル、フルオロピリジニル、クロロピリジニル、シアノピリジニル、メチルピリジニル、(シアノ)−(メチル)ピリジニル、トリフルオロメチルピリジニル、オキソピリジニル、メトキシピリジニル、メチル−スルホニルピリジニル、ジメチルアミノメチルピリジニル、アセチルアミノピリジニル、カルボキシ−ピリジニル、メトキシカルボニルピリジニル、アミノカルボニルピリジニル、(アミノカルボニル)(フルオロ)−ピリジニル、メチルアミノカルボニルピリジニル、ジメチルアミノカルボニルピリジニル、ヒドラジノ−カルボニルピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、(メチル)(オキソ)フタラジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキソピロリジニルフェニル、ジオキソピロリジニルフェニル、(ヒドロキシ)(オキソ)ピロリジニル−フェニル、(アミノ)(オキソ)ピロリジニルフェニル、(オキソ)オキサゾリジニルフェニル、オキソイミダゾリジニル−フェニル、イミダゾリニルフェニル、メチルチアゾリルフェニル、ホルミルチアゾリルフェニル、イミダゾリル−フェニル、テトラゾリルフェニル、フェニルピロリジニル、ヒドロキシフェニルピペラジニル、(メチル)−(フェニル)ピラゾリル、オキソイミダゾリジニルチアゾリル、ヒドロキシフェニルトリアゾリル、モルホリニル−テトラゾリル、オキソピロリジニルピリジニル、(オキソ)オキサゾリジニルピリジニル、オキソイミダゾリジニル−ピリジニル、ピリジニルチアゾリル、ピリジニルテトラゾリル及びモルホリニルカルボニルフェニルを含む。
Zの特定の意味は、水素、メチル、メチルスルホニルフェニル、ピリジニル、メチルスルホニルピリジニル、オキソピロリジニルフェニル、(ヒドロキシ)(オキソ)ピロリジニルフェニル及び(オキソ)オキサゾリジニルフェニルを含む。第1の実施形態において、Zは、水素を表す。第2の実施形態において、Zは、メチルを表す。第3の実施形態において、Zは、メチルスルホニル−フェニルを表す。当実施形態の一態様において、Zは、3−(メチルスルホニル)フェニルを表す。当実施形態の別の態様において、Zは、4−(メチルスルホニル)フェニルを表す。第4の実施形態において、Zは、ピリジニルを表す。当実施形態の一態様において、Zは、ピリジン−4−イルを表す。第5の実施形態において、Zは、オキソピロリジニルフェニルを表す。当実施形態の一態様において、Zは、3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)フェニルを表す。第6の実施形態において、Zは、(ヒドロキシ)(オキソ)ピロリジニルフェニルを表す。当実施形態の一態様において、Zは、3−(3−ヒドロキシ−2−オキソピロリジン−1−イル)フェニルを表す。当実施形態の別の態様において、Zは、3−(4−ヒドロキシ−2−オキソ−ピロリジン−1−イル)フェニルを表す。第7の実施形態において、Zは、(オキソ)オキサゾリジニルフェニルを表す。当実施形態の一態様において、Zは、3−(2−オキソ−オキサゾリジニル−3−イル)フェニルを表す。第8の実施形態において、Zは、メチルスルホニルピリジニルを表す。
適切には、R1又はR2は、水素、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル又は−CO2Rd;又はC1〜6アルキル、C2〜6アルキニル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール−(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を独立に表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R1又はR2上に存在し得る場合による置換基の例としては、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、シアノ(C1〜6)アルキル、ニトロ、ニトロ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルオキシ、C1〜3アルキレンジオキシ、C1〜6アルコキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキル−スルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、オキソ、アミノ、アミノ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルコキシアミノ、(C1〜6)アルコキシ(C1〜6)アルキル−アミノ、[(C1〜6)アルコキシ](ヒドロキシ)(C1〜6)アルキルアミノ、[(C1〜6)アルキルチオ](ヒドロキシ)(C1〜6)アルキル−アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ(C1〜6)アルキルアミノ、N−[ジ(C1〜6)アルキルアミノ(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル−(C3〜7)シクロアルキルアミノ、(ヒドロキシ)[(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル]アミノ、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、オキソ(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルキルヘテロアリールアミノ、ヘテロアリール(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルキルヘテロアリール(C1〜6)アルキル−アミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C2〜6)アルキルカルボニル]アミノ、(C2〜6)アルキル−カルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C3〜6アルケニルカルボニルアミノ、ビス[(C3〜6)アルケニルカルボニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C3〜7)シクロアルキルカルボニル]アミノ、C2〜6アルコキシカルボニルアミノ、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキルアミノカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニル−アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、ビス[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルアミノ、カルボキシ−(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、(C3〜7)シクロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、(C2〜6)アルキルカルボニルオキシ(C1〜6)アルキル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、モルホリニル(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニルメチリデニル、カルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分Ω、−(C1〜6)アルキル−Ω、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルアミノ−カルボニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニル(C1〜6)アルキル、アミノスルホニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル及び[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]−スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
「カルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分」という表現は、生体系によりカルボン酸部分と類似していると認識され、したがってそれを模倣することができる、或いは生体系によりin vivoでカルボン酸部分に容易に変換され得る、カルボン酸部分と構造的に異なる任意の官能基を意味する。いくつかの一般的なカルボン酸等配電子体の概要がJ. Med. Chem.、2011、54巻、2529〜2591頁(特に図25及び26参照)にN.A. Meanwellによって示されている。代替カルボン酸等配電子体がACS Med. Chem. Lett.、2012、3巻、574〜578頁にN Pembertonらによって記載されている。Ωにより表される適切なカルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分の一般的な例としては、以下の式(i)〜(xliii)の官能基などがある。
(式中、
アスタリスク(*)は、分子の残りの部分への結合部位を表し、
nは、ゼロ、1又は2であり、
Xは、酸素又は硫黄を表し、
R
fは、水素、C
1〜6アルキル又は−CH
2CH(OH)CH
2OHであり、
R
gは、C
1〜6アルキル、トリフルオロメチル、−CH
2CH
2F、−CH
2CHF
2、−CH
2CF
3又は−CF
2CF
3を表し、
R
hは、水素、シアノ又は−CO
2R
dを表し、R
dは、上で定義した通りであり、
R
jは、水素又はハロゲンを表す。)
一実施形態において、nは、ゼロである。別の実施形態において、nは、1である。さらなる実施形態において、nは、2である。
一実施形態において、Xは、酸素を表す。別の実施形態において、Xは、硫黄を表す。
一実施形態において、Rfは、水素を表す。別の実施形態において、Rfは、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。さらなる実施形態において、Rfは、−CH2CH(OH)CH2OHを表す。
一実施形態において、Rgは、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。別の実施形態において、Rgは、トリフルオロメチル、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3又は−CF2CF3を表す。当実施形態の第1の態様において、Rgは、トリフルオロメチルを表す。当実施形態の第2の態様において、Rgは、−CH2CH2Fを表す。当実施形態の第3の態様において、Rgは、−CH2CHF2を表す。当実施形態の第4の態様において、Rgは、−CH2CF3を表す。当実施形態の第5の態様において、Rgは、−CF2CF3を表す。
一実施形態において、Rhは、水素である。別の実施形態において、Rhは、シアノを表す。さらなる実施形態において、Rhは、−CO2Rd、とりわけメトキシカルボニルを表す。
一実施形態において、Rjは、水素を表す。別の実施形態において、Rjは、ハロゲン、とりわけクロロを表す。
選択される実施形態において、Ωは、テトラゾリル、とりわけ上で示した式(xxiv)又は(xxv)のC連結テトラゾリル部分、特に上で示した式(xxiv)の基を表す。
別の実施形態において、Ωは、C1〜6アルキルスルホニルアミノカルボニル、すなわち、RgがC1〜6アルキルを表す、上で示した式(iii)の部分を表す。
別の実施形態において、Ωは、C1〜6アルキルアミノスルホニル、すなわち、RgがC1〜6アルキルを表す、上で示した式(x)の部分を表す。
さらなる実施形態において、Ωは、(C1〜6)アルキルカルボニルアミノスルホニル、すなわち、RgがC1〜6アルキルを表す、上で示した式(v)の部分を表す。
R1又はR2上の特定の置換基の例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、フルオロメチル、フルオロイソプロピル、シアノ、シアノエチル、ニトロ、ニトロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ−エチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシシクロブチルオキシ、メチレン−ジオキシ、エチレンジオキシ、メトキシメチル、メトキシエチル、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルエチル、オキソ、アミノ、アミノメチル、アミノイソプロピル、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、ヒドロキシプロピルアミノ、(ヒドロキシ)(メチル)プロピルアミノ、メトキシアミノ、メトキシエチルアミノ、(ヒドロキシ)−(メトキシ)(メチル)プロピルアミノ、(ヒドロキシ)(メチルチオ)ブチルアミノ、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、ジメチルアミノエチルアミノ、(ジメチルアミノ)(メチル)プロピルアミノ、N−(ジメチルアミノエチル)−N−(ヒドロキシエチル)アミノ、ヒドロキシメチルシクロペンチルアミノ、ヒドロキシシクロブチルメチルアミノ、(シクロプロピル)(ヒドロキシ)プロピルアミノ、モルホリニルエチル−アミノ、オキソピロリジニルメチルアミノ、エチルオキサジアゾリルアミノ、メチルチアジアゾリルアミノ、チアゾリルメチルアミノ、チアゾリルエチルアミノ、ピリミジニルメチルアミノ、メチルピラゾリル−メチルアミノ、アセチルアミノ、N−アセチル−N−メチルアミノ、N−イソプロピルカルボニル−N−メチル−アミノ、アセチルアミノメチル、エテニルカルボニルアミノ、ビス(エテニルカルボニル)アミノ、N−シクロプロピルカルボニル−N−メチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、メトキシカルボニルエチルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、ブチルアミノカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ、ビス(メチルスルホニル)アミノ、N−(カルボキシメチル)−N−メチルアミノ、N−(カルボキシエチル)−N−メチルアミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ、ホルミル、アセチル、イソプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、フェニルカルボニル、アセトキシイソプロピル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、モルホリニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチリデニル、メチルスルホニルアミノ−カルボニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノカルボニル、テトラゾリル、テトラゾリルメチル、ヒドロキシオキサジアゾリル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノカルボニルメチル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、メチルスルホキシミニル及び(メチル)(N−メチル)スルホキシミニルなどがある。
一般的に、R1は、水素、ハロゲン、シアノ又は−CO2Rd;又はC1〜6アルキル、C2〜6アルキニル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
適切には、R1は、ハロゲン、シアノ又は−CO2Rd;又はC1〜6アルキル、C2〜6アルキニル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
一般的に、R1は、ハロゲン又はシアノ;又はC1〜6アルキル、C2〜6アルキニル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル−(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
より一般的には、R1はC3〜7ヘテロシクロアルキルを表し、その基は1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
第1の実施形態において、R1は、水素を表す。
第2の実施形態において、R1は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R1は、ブロモを表す。当実施形態の別の態様において、R1は、クロロを表す。
第3の実施形態において、R1は、シアノを表す。
第4の実施形態において、R1は、−CO2Rdを表す。
第5の実施形態において、R1は、場合によって置換されたC1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R1は、場合によって置換されたエチルを表す。
第6の実施形態において、R1は、場合によって置換されたC2〜6アルキニルを表す。当実施形態の一態様において、R1は、場合によって置換されたブチニルを表す。
第7の実施形態において、R1は、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、R1は、場合によって置換されたフェニルを表す。
第8の実施形態において、R1は、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。
第9の実施形態において、R1は、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルケニルを表す。
第10の実施形態において、R1は、場合によって置換されたヘテロアリールを表す。当実施形態の選択される態様において、R1は、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、インダゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ピリダジニル、ピリミジニル又はピラジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
第11の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R1は、場合によって置換されたピロリジニルメチルフェニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R1は、場合によって置換されたピペラジニルメチルフェニル−を表す。
第12の実施形態において、R1は、場合によって置換されたヘテロアリール(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル−を表す。当実施形態の一態様において、R1は、場合によって置換されたピリジニルピペラジニル−を表す。
第13の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロヘキシルピラゾリル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロヘキシルピリジニル−を表す。当実施形態の第3の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロプロピルピリミジニル−を表す。当実施形態の第4の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロブチルピリミジニル−を表す。当実施形態の第5の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロペンチルピリミジニル−を表す。当実施形態の第6の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロヘキシルピリミジニル−を表す。当実施形態の第7の態様において、R1は、場合によって置換されたシクロヘキシル−ピラジニル−を表す。
第14の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C4〜7)−シクロアルケニル−ヘテロアリール−を表す。
第15の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R1は、場合によって置換されたピロリジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R1は、場合によって置換されたテトラヒドロピラニルピリジニル−を表す。当実施形態の第3の態様において、R1は、場合によって置換されたピペリジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第4の態様において、R1は、場合によって置換されたピペラジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第5の態様において、R1は、場合によって置換されたモルホリニルピリジニル−を表す。当実施形態の第6の態様において、R1は、場合によって置換されたチオモルホリニル−ピリジニル−を表す。当実施形態の第7の態様において、R1は、場合によって置換されたジアゼパニルピリジニル−を表す。当実施形態の第8の態様において、R1は、場合によって置換されたオキセタニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第9の態様において、R1は、場合によって置換されたアゼチジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第10の態様において、R1は、場合によって置換されたテトラヒドロフラニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第11の態様において、R1は、場合によって置換されたピロリジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第12の態様において、R1は、場合によって置換されたテトラヒドロピラニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第13の態様において、R1は、場合によって置換されたピペリジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第14の態様において、R1は、場合によって置換されたピペラジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第15の態様において、R1は、場合によって置換されたモルホリニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第16の態様において、R1は、場合によって置換されたチオモルホリニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第17の態様において、R1は、場合によって置換されたアゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第18の態様において、R1は、場合によって置換されたオキサゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第19の態様において、R1は、場合によって置換されたジアゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第20の態様において、R1は、場合によって置換されたチアジアゼパニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第21の態様において、R1は、場合によって置換されたオキセタニルピラジニル−を表す。当実施形態の第22の態様において、R1は、場合によって置換されたピペリジニルピラジニル−を表す。
第16の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R1は、場合によって置換されたモルホリニルメチルチエニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R1は、場合によって置換されたモルホリニルエチルピラゾリル−を表す。
第17の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−を表す。
第18の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C4〜9)−ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
第19の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C4〜9)−スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
第20の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C3〜7)シクロアルキル−(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の一態様において、R1は、場合によって置換されたシクロヘキシルメチルピリミジニル−を表す。
第21の実施形態において、R1は、場合によって置換された(C4〜9)−ビシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
きわめて適切には、R1は、水素、クロロ、ブロモ、シアノ又は−CO2Rd;又はエチル、ブチニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、インダゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニルメチルフェニル、ピペラジニルメチルフェニル、ピリジニルピペラジニル、シクロヘキシル−ピラゾリル、シクロヘキシルピリジニル、シクロプロピルピリミジニル、シクロブチルピリミジニル、シクロペンチルピリミジニル、シクロヘキシルピリミジニル、シクロヘキシルピラジニル、シクロヘキシルメチル−ピリミジニル、シクロヘキセニルピリジニル、シクロヘキセニルピリミジニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル−ピリジニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニルピリミジニル、ピロリジニルピリジニル、テトラヒドロピラニルピリジニル、ピペリジニルピリジニル、ピペラジニルピリジニル、モルホリニルピリジニル、チオモルホリニル−ピリジニル、ジアゼパニルピリジニル、オキセタニルピリミジニル、アゼチジニルピリミジニル、テトラヒドロフラニルピリミジニル、ピロリジニルピリミジニル、テトラヒドロピラニルピリミジニル、ピペリジニルピリミジニル、ピペラジニルピリミジニル、ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]−ピラジニルピリミジニル、モルホリニルピリミジニル、チオモルホリニルピリミジニル、アゼパニル−ピリミジニル、オキサゼパニルピリミジニル、ジアゼパニルピリミジニル、チアジアゼパニルピリミジニル、オキセタニルピラジニル、ピペリジニルピラジニル、モルホリニルメチルチエニル、モルホリニルエチル−ピラゾリル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリダジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニルピリミジニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリジニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニルピリミジニル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルピリミジニル、3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニルピリミジニル、5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、5−アザスピロ−[2.4]ヘプタニルピリミジニル、2−アザスピロ[3.3]ヘプタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]−ヘプタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]−ノナニルピリミジニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニルピリミジニル又は2,4,8−トリアザスピロ[4.5]−デカニルピリミジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
実例としては、R1は、モルホリニルを表し、その基は1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R1上の場合による置換基の一般的な例としては、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、シアノ(C1〜6)アルキル、ニトロ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルオキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、オキソ、アミノ、アミノ−(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルコキシ(C1〜6)アルキルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、ビス[(C1〜6)アルキル−スルホニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキル−アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、(C2〜6)アルキル−カルボニルオキシ(C1〜6)アルキル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、モルホリニル(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル−メチリデニル、本明細書で定義したカルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分Ω、−(C1〜6)アルキル−Ω、アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル及び[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
R1上の特定の置換基の一般的な例としては、フルオロ、クロロ、フルオロメチル、フルオロイソプロピル、シアノ、シアノエチル、ニトロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロ−エトキシ、カルボキシシクロブチルオキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルスルホニルエチル、オキソ、アミノ、アミノメチル、アミノイソプロピル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、アセチルアミノメチル、メチルスルホニルアミノ、N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ、ビス(メチルスルホニル)アミノ、N−(カルボキシエチル)−N−(メチル)アミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ、ホルミル、アセチル、アセトキシイソプロピル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシ−カルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、モルホリニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル−メチリデニル、メチルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノ−カルボニル、テトラゾリル、テトラゾリルメチル、ヒドロキシオキサジアゾリル、アミノカルボニル、アミノ−スルホニル、メチルスルホキシミニル及び(メチル)(N−メチル)スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
特定の実施形態において、R1は、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルにより置換されている。当実施形態の一態様において、R1は、ヒドロキシイソプロピル、とりわけ2−ヒドロキシプロパ−2−イルにより置換されている。
R1の選択される意味は、水素、クロロ、ブロモ、シアノ、−CO2Rd、メトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルエチル、ヒドロキシブチニル、クロロフェニル、ヒドロキシフェニル、メチルスルホニルフェニル、アミノメチルフェニル、アミノイソプロピルフェニル、アセチルアミノメチルフェニル、アセチルフェニル、メトキシカルボニルフェニル、アミノカルボニルフェニル、アミノスルホニルフェニル、アセチルアミノスルホニルフェニル、(メトキシカルボニル)(メチル)−ピロリジニル、オキソピペリジニル、エトキシカルボニルピペリジニル、メチルスルホニルピペラジニル、モルホリニル、メチルスルホニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジニル、tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、メトキシカルボニルメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、メチルピラゾリル、ジメチルピラゾリル、(メチル)[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]ピラゾリル、メチルインダゾリル、ジメチルイソオキサゾリル、ヒドロキシイソプロピルチアゾリル、メチルイミダゾリル、ジメチルイミダゾリル、ピリジニル、フルオロピリジニル、シアノピリジニル、メチルピリジニル、(シアノ)(メチル)ピリジニル、ジメチルピリジニル、トリフルオロメチルピリジニル、エテニルピリジニル、ヒドロキシイソプロピルピリジニル、メトキシピリジニル、(メトキシ)(メチル)ピリジニル、イソプロポキシ−ピリジニル、トリフルオロエトキシピリジニル、(メチル)(トリフルオロエトキシ)ピリジニル、メチルスルホニル−ピリジニル、オキソピリジニル、(メチル)(オキソ)ピリジニル、(ジメチル)(オキソ)ピリジニル、アミノ−ピリジニル、メチルアミノピリジニル、ジメチルアミノピリジニル、メトキシエチルアミノピリジニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノピリジニル、メチルスルホニルアミノピリジニル、[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピリジニル、カルボキシピリジニル、キノリニル、ヒドロキシピリダジニル、ピリミジニル、フルオロイソプロピルピリミジニル、ヒドロキシイソプロピルピリミジニル、メトキシ−ピリミジニル、カルボキシシクロブチルオキシピリミジニル、メチルチオピリミジニル、メチルスルホニル−ピリミジニル、オキソピリミジニル、アミノピリミジニル、ジメチルアミノピリミジニル、メトキシエチルアミノピリミジニル、N−(カルボキシエチル)−N−(メチル)アミノピリミジニル、カルボキシシクロペンチルアミノピリミジニル、カルボキシシクロプロピルメチルアミノピリミジニル、アセトキシイソプロピルピリミジニル、エトキシカルボニルエチルピリミジニル、ヒドロキシピラジニル、ヒドロキシイソプロピルピラジニル、ピロリジニルメチルフェニル、ピペラジニルメチルフェニル、ピリジニルピペラジニル、カルボキシシクロヘキシルピラゾリル、カルボキシシクロヘキシルピリジニル、フルオロメチルシクロプロピルピリミジニル、アセチルアミノメチルシクロプロピルピリミジニル、ヒドロキシシクロブチルピリミジニル、カルボキシシクロペンチルピリミジニル、カルボキシシクロヘキシル−ピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)シクロヘキシルピリミジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシ)シクロヘキシル−ピリミジニル、カルボキシメチルシクロヘキシルピリミジニル、エトキシカルボニルシクロヘキシル−ピリミジニル、(メトキシカルボニル)(メチル)シクロヘキシルピリミジニル、(エトキシカルボニル)−(メチル)シクロヘキシルピリミジニル、カルボキシシクロヘキシルピラジニル、カルボキシシクロヘキシルメチル−ピリミジニル、カルボキシシクロヘキセニルピリジニル、カルボキシシクロヘキセニルピリミジニル、エトキシカルボニルシクロヘキセニルピリミジニル、カルボキシビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、カルボキシビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、エトキシカルボニルビシクロ[3.1.0]ヘキサニル−ピリミジニル、カルボキシビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタニル−ピリミジニル、ピロリジニルピリジニル、ヒドロキシピロリジニルピリジニル、ヒドロキシテトラヒドロピラニルピリジニル、ピペリジニルピリジニル、アセチルピペリジニルピリジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニルピリジニル、[(カルボキシ)(メチル)ピペリジニル](フルオロ)ピリジニル、[(カルボキシ)(メチル)ピペリジニル](クロロ)ピリジニル、ピペラジニルピリジニル、(メチル)−(ピペラジニル)ピリジニル、シアノエチルピペラジニルピリジニル、トリフルオロエチルピペラジニルピリジニル、メチルスルホニルピペラジニルピリジニル、メチルスルホニルエチルピペラジニルピリジニル、オキソピペラジニルピリジニル、アセチルピペラジニルピリジニル、(tert−ブトキシカルボニルピペラジニル)−(メチル)ピリジニル、カルボキシメチルピペラジニルピリジニル、カルボキシエチルピペラジニルピリジニル、エトキシカルボニルメチルピペラジニルピリジニル、エトキシカルボニルエチルピペラジニルピリジニル、モルホリニルピリジニル、チオモルホリニルピリジニル、オキソチオモルホリニルピリジニル、ジオキソチオモルホリニルピリジニル、オキソジアゼパニルピリジニル、フルオロオキセタニルピリミジニル、ヒドロキシオキセタニルピリミジニル、ヒドロキシアゼチジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(メチル)−アゼチジニルピリミジニル、カルボキシアゼチジニルピリミジニル、(tert−ブトキシカルボニル)(ヒドロキシ)−アゼチジニルピリミジニル、テトラゾリルアゼチジニルピリミジニル、ヒドロキシテトラヒドロフラニル−ピリミジニル、ヒドロキシピロリジニルピリミジニル、カルボキシピロリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)ピロリジニルピリミジニル、カルボキシメチルピロリジニルピリミジニル、エトキシカルボニルピロリジニルピリミジニル、フルオロテトラヒドロピラニルピリミジニル、ヒドロキシテトラヒドロピラニルピリミジニル、ジフルオロピペリジニルピリミジニル、(シアノ)(メチル)−ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(ニトロメチル)ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)−(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(トリフルオロメチル)ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシメチル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、メチルスルホニルピペリジニルピリミジニル、オキソピペリジニルピリミジニル、(ホルミル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、カルボキシピペリジニル−ピリミジニル、(カルボキシ)(フルオロ)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(カルボキシ)(エチル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(トリフルオロメチル)−ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシ)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)−(ヒドロキシメチル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(メトキシ)ピペリジニルピリミジニル、(アミノ)(カルボキシ)ピペリジニルピリミジニル、カルボキシメチルピペリジニルピリミジニル、メトキシカルボニルピペリジニルピリミジニル、エトキシカルボニルピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(フルオロ)ピペリジニルピリミジニル、(メトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(エチル)(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(イソプロピル)−(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(n−ブトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)−(トリフルオロメチル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(ヒドロキシメチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(メトキシ)(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)−(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(メチル)(モルホリニルエトキシカルボニル)−ピペリジニルピリミジニル、エトキシカルボニルメチルピペリジニルピリミジニル、メチルスルホニル−アミノカルボニルピペリジニルピリミジニル、アセチルアミノスルホニルピペリジニルピリミジニル、メトキシアミノカルボニルピペリジニルピリミジニル、テトラゾリルピペリジニルピリミジニル、ヒドロキシオキサジアゾリルピペリジニルピリミジニル、アミノスルホニルピペリジニルピリミジニル、ピペラジニルピリミジニル、メチルスルホニルピペラジニルピリミジニル、オキソピペラジニル−ピリミジニル、カルボキシピペラジニルピリミジニル、カルボキシエチルピペラジニルピリミジニル、tert−ブトキシカルボニルピペラジニルピリミジニル、テトラゾリルメチルピペラジニルピリミジニル、トリオキソヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニルピリミジニル、モルホリニルピリミジニル、ジメチルモルホリニルピリミジニル、ヒドロキシメチルモルホリニルピリミジニル、カルボキシ−モルホリニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)モルホリニルピリミジニル、カルボキシメチル−モルホリニルピリミジニル、チオモルホリニルピリミジニル、ジオキソチオモルホリニルピリミジニル、カルボキシアゼパニルピリミジニル、カルボキシオキサゼパニルピリミジニル、オキソジアゼパニルピリミジニル、(オキソジアゼパニル)(トリフルオロメチル)ピリミジニル、(オキソジアゼパニル)(メトキシ)ピリミジニル、(メチル)(オキソ)ジアゼパニルピリミジニル、ジオキソチアジアゼパニルピリミジニル、ヒドロキシオキセタニル−ピラジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニルピラジニル、(エトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニル−ピラジニル、モルホリニルメチルチエニル、モルホリニルエチルピラゾリル、カルボキシ−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリダジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル−ピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.1]−ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル−ピリミジニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(メチル)−(オキソ)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニルピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル−ピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、オキソ−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタニルピリミジニル、エトキシカルボニルメチリデニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル−ピリミジニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、オキソ−3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]−ノナニルピリミジニル、カルボキシ−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニルピリミジニル、カルボキシ−5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)−5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、カルボキシ−5−アザス
ピロ[2.4]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタニル−ピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニル−ピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナニルピリミジニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニル−ピリミジニル及び(ジオキソ)(メチル)−2,4,8−トリアザスピロ[4.5]デカニルピリミジニルを含む。
R1の実例となる意味は、モルホリニルを含む。
一般的に、R2は、水素、ハロゲン又はC1〜6アルキルを表す。
第1の実施形態において、R2は、水素を表す。第2の実施形態において、R2は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R2は、フルオロを表す。第3の実施形態において、R2は、C1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R2は、メチルを表す。当実施形態の別の態様において、R2は、エチルを表す。
適切には、R3は、水素又はメチルを表す。
第1の実施形態において、R3は、水素を表す。第2の実施形態において、R3は、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。
適切には、R4は、水素、メチル又はエチルを表す。
第1の実施形態において、R4は、水素を表す。第2の実施形態において、R4は、C1〜6アルキル、とりわけメチル又はエチルを表す。当実施形態の一態様において、R4は、メチルを表す。当実施形態の別の態様において、R4は、エチルを表す。
Ra、Rb、Rc、Rd若しくはRe上又はヘテロ環部分−NRbRc上の適切な置換基の一般的な例としては、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C1〜6アルコキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、アミノ(C1〜6)アルキル、シアノ、トリフルオロメチル、オキソ、C2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルキルカルボニルオキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、フェニルアミノ、ピリジニルアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル及びジ(C1〜6)アルキルアミノカルボニルなどがある。
Ra、Rb、Rc、Rd若しくはRe上又はヘテロ環部分−NRbRc上の特定の置換基の一般的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシメチル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、アミノメチル、シアノ、トリフルオロメチル、オキソ、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、アセトキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、フェニルアミノ、ピリジニルアミノ、アセチルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、アセチルアミノメチル、メチルスルホニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル及びジメチルアミノカルボニルなどがある。
適切には、Raは、C1〜6アルキル、アリール(C1〜6)アルキル又はヘテロアリール(C1〜6)アルキルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Raの選択される意味は、メチル、エチル、ベンジル及びイソインドリルプロピルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Ra上の適切な置換基の選択される例としては、C1〜6アルコキシ及びオキソなどがある。
Ra上の特定の置換基の選択される例としては、メトキシ及びオキソなどがある。
一実施形態において、Raは、場合によって置換されたC1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、Raは、理想的には非置換C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。当実施形態の別の態様において、Raは、理想的には置換C1〜6アルキル、例えば、メトキシエチルを表す。別の実施形態において、Raは、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、Raは、非置換アリール、とりわけフェニルを表す。当実施形態の別の態様において、Raは、一置換アリール、とりわけメチルフェニルを表す。別の実施形態において、Raは、場合によって置換されたアリール(C1〜6)アルキル、理想的には非置換アリール(C1〜6)アルキル、とりわけベンジルを表す。さらなる実施形態において、Raは、場合によって置換されたヘテロアリールを表す。さらなる実施形態において、Raは、場合によって置換されたヘテロアリール(C1〜6)アルキル、例えば、ジオキソイソインドリルプロピルを表す。
Raの特定の意味は、メチル、メトキシエチル、ベンジル及びジオキソイソインドリル−プロピルを含む。
特定の態様において、Rbは、水素若しくはトリフルオロメチル、又はC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、アリール(C1〜6)アルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(C1〜6)アルキルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rbの選択される意味は、水素、又はC1〜6アルキル、アリール(C1〜6)アルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル若しくはC3〜7ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rbの一般的な意味は、水素及びC1〜6アルキルを含む。
実例として、Rbは、水素又はトリフルオロメチル;又はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、アゼチジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、アゼチジニルメチル、テトラヒドロフリルメチル、ピロリジニルメチル、ピロリジニルエチル、ピロリジニルプロピル、チアゾリジニルメチル、イミダゾリジニルエチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルエチル、テトラヒドロキノリニルメチル、ピペラジニルプロピル、モルホリニルメチル、モルホリニルエチル、モルホリニルプロピル、ピリジニル、インドリルメチル、ピラゾリルメチル、ピラゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、ベンゾイミダゾリルメチル、トリアゾリルメチル、ピリジニルメチル又はピリジニルエチルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rbの代表的な意味は、水素、又はメチル、エチル、n−プロピル、ベンジル、ピロリジニル若しくはモルホリニルプロピルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rb上の適切な置換基の選択される例としては、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、シアノ、C2〜6アルコキシカルボニル、ジ−(C1〜6)アルキルアミノ及びC2〜6アルコキシカルボニルアミノなどがある。
Rb上の特定の置換基の選択される例としては、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、ヒドロキシ、シアノ、tert−ブトキシカルボニル、ジメチルアミノ及びtert−ブトキシカルボニルアミノなどがある。
Rbの特定の意味は、水素、メチル、メトキシエチル、メチルチオエチル、メチルスルフィニルエチル、メチルスルホニルエチル、ヒドロキシエチル、シアノエチル、ジメチルアミノ−エチル、tert−ブトキシカルボニルアミノエチル、ジヒドロキシプロピル、ベンジル、ピロリジニル、tert−ブトキシカルボニルピロリジニル及びモルホリニルプロピルを含む。
一実施形態において、Rbは、水素を表す。別の実施形態において、Rbは、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。
Rcの選択される意味は、水素、又はC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル若しくはC3〜7ヘテロシクロアルキルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
特定の態様において、Rcは、水素、C1〜6アルキル又はC3〜7シクロアルキルを表す。
Rcの代表的な意味は、水素、又はメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rc上の適切な置換基の選択される例としては、C2〜6アルキルカルボニル及びC2〜6アルコキシカルボニルなどがある。
Rc上の特定の置換基の選択される例としては、アセチル及びtert−ブトキシカルボニルなどがある。
Rcの特定の意味は、水素、メチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピラニル、アセチルピペリジニル及びtert−ブトキシカルボニルピペリジニルを含む。
適切には、Rcは、水素又はC1〜6アルキルを表す。一実施形態において、Rcは、水素である。別の実施形態において、Rcは、C1〜6アルキル、とりわけメチル又はエチル、特にメチルを表す。さらなる実施形態において、Rcは、C3〜7シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表す。
或いは、−NRbRc部分は、適切にはアゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、オキサゾリジン−3−イル、イソオキサゾリジン−2−イル、チアゾリジン−3−イル、イソチアゾリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ホモピペリジン−1−イル、ホモモルホリン−4−イル又はホモピペラジン−1−イルを表し得、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
ヘテロ環部分−NRbRc上の適切な置換基の選択される例としては、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、アミノ(C1〜6)アルキル、シアノ、オキソ、C2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2〜6アルコキシカルボニル、アミノ、C2〜6アルキルカルボニル−アミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニルアミノ、C1〜6アルキル−スルホニルアミノ及びアミノカルボニルなどがある。
ヘテロ環部分−NRbRc上の特定の置換基の選択される例としては、メチル、メチルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、シアノ、オキソ、アセチル、カルボキシ、エトキシカルボニル、アミノ、アセチルアミノ、アセチルアミノメチル、tert−ブトキシ−カルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ及びアミノカルボニルなどがある。
−NRbRc部分の特定の意味は、アゼチジン−1−イル、ヒドロキシアゼチジン−1−イル、ヒドロキシメチルアゼチジン−1−イル、(ヒドロキシ)(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−イル、アミノメチル−アゼチジン−1−イル、シアノアゼチジン−1−イル、カルボキシアゼチジン−1−イル、アミノアゼチジン−1−イル、アミノカルボニルアゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、アミノメチルピロリジン−1−イル、オキソピロリジン−1−イル、アセチルアミノメチルピロリジン−1−イル、tert−ブトキシカルボニルアミノピロリジン−1−イル、オキソ−オキサゾリジン−3−イル、ヒドロキシイソオキサゾリジン−2−イル、チアゾリジン−3−イル、オキソチアゾリジン−3−イル、ジオキソ−イソチアゾリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、ヒドロキシピペリジン−1−イル、ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル、アミノピペリジン−1−イル、アセチルアミノピペリジン−1−イル、tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル、メチルスルホニルアミノピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イル、メチルピペラジン−1−イル、メチルスルホニルピペラジン−1−イル、オキソピペラジン−1−イル、アセチルピペラジン−1−イル、エトキシカルボニルピペラジン−1−イル及びオキソホモピペラジン−1−イルを含む。
適切には、Rdは、水素、又はC1〜6アルキル、アリール若しくはヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rdの適切な意味の選択される例としては、水素、メチル、エチル、イソプロピル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、フェニル、チアゾリジニル、チエニル、イミダゾリル及びチアゾリルなどがあり、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Rd上の適切な置換基の選択される例としては、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、オキソ、C2〜6アルキルカルボニルオキシ及びジ(C1〜6)アルキルアミノなどがある。
Rd上の特定の置換基の選択される例としては、フルオロ、メチル、メトキシ、オキソ、アセトキシ及びジメチルアミノなどがある。
一実施形態において、Rdは、水素を表す。別の実施形態において、Rdは、場合によって置換されたC1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、Rdは、理想的には非置換C1〜6アルキル、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、2−メチルプロピル又はtert−ブチル、とりわけメチルを表す。当実施形態の別の態様において、Rdは、理想的には置換C1〜6アルキル、例えば、アセトキシメチル、ジメチルアミノメチル及びトリフルオロエチルを含む、置換メチル又は置換エチルを表す。別の実施形態において、Rdは、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、Rdは、非置換アリール、とりわけフェニルを表す。当実施形態の別の態様において、Rdは、一置換アリール、とりわけメチルフェニルを表す。当実施形態のさらなる態様において、Rdは、二置換アリール、例えば、ジメトキシフェニルを表す。さらなる実施形態において、Rdは、場合によって置換されたヘテロアリール、例えば、チエニル、クロロチエニル、メチルチエニル、メチルイミダゾリル又はチアゾリルを表す。別の実施形態において、Rdは、場合によって置換されたC3〜7シクロアルキル、例えば、シクロプロピル又はシクロブチルを表す。さらなる実施形態において、Rdは、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルキル、例えば、チアゾリジニル又はオキソ−チアゾリジニルを表す。
Rdの特定の意味の選択される例としては、水素、メチル、アセトキシ−メチル、ジメチルアミノメチル、エチル、トリフルオロエチル、イソプロピル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、フェニル、ジメトキシフェニル、チアゾリジニル、オキソチアゾリジニル、チエニル、クロロチエニル、メチルチエニル、メチルイミダゾリル及びチアゾリルなどがある。
適切には、Reは、C1〜6アルキル又はアリールを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
Re上の適切な置換基の選択される例としては、C1〜6アルキル、とりわけメチルなどがある。
一実施形態において、Reは、場合によって置換されたC1〜6アルキル、理想的には非置換C1〜6アルキル、例えば、メチル又はプロピル、とりわけメチルを表す。別の実施形態において、Reは、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、Reは、非置換アリール、とりわけフェニルを表す。当実施形態の別の態様において、Reは、一置換アリール、とりわけメチルフェニルを表す。さらなる実施形態において、Reは、場合によって置換されたヘテロアリールを表す。
Reの選択される意味は、メチル、プロピル及びメチルフェニルを含む。
本発明による化合物の1つのサブクラスは、以下の式(IIA)の化合物及びそのN−オキシド、並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物、並びにそのグルクロニド誘導体、並びにその共結晶により表される。
(式中、
R
11は、ハロゲン又はシアノを表し、或いはR
11は、C
1〜6アルキル、C
2〜6アルキニル、アリール、C
3〜7ヘテロシクロアルキル、C
3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル−(C
1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C
3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)シクロアルキル(C
1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C
4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C
4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル(C
1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C
3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C
4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C
4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
15及びR
16は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C
1〜6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C
1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C
1〜6アルキルチオ、C
1〜6アルキルスルフィニル、C
1〜6アルキルスルホニル、アミノ、C
1〜6アルキルアミノ、ジ(C
1〜6)アルキルアミノ、アリールアミノ、C
2〜6アルキルカルボニルアミノ、C
1〜6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C
2〜6アルキルカルボニル、C
3〜6シクロアルキルカルボニル、C
3〜6ヘテロシクロアルキルカルボニル、カルボキシ、C
2〜6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C
1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C
1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C
1〜6アルキルアミノスルホニル又はジ(C
1〜6)アルキルアミノスルホニルを独立に表し、
E、Q及びZは、上で定義した通りである。)
R11上に存在し得る場合による置換基の例としては、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、シアノ(C1〜6)アルキル、ニトロ、ニトロ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルオキシ、C1〜3アルキレンジオキシ、C1〜6アルコキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、C1〜6アルキル−スルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、オキソ、アミノ、アミノ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルコキシアミノ、(C1〜6)アルコキシ(C1〜6)アルキル−アミノ、[(C1〜6)アルコキシ](ヒドロキシ)(C1〜6)アルキルアミノ、[(C1〜6)アルキルチオ](ヒドロキシ)(C1〜6)アルキル−アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ(C1〜6)アルキルアミノ、N−[ジ(C1〜6)アルキルアミノ(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル−(C3〜7)シクロアルキルアミノ、(ヒドロキシ)[(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル]アミノ、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、オキソ(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルキルヘテロアリールアミノ、ヘテロアリール(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルキルヘテロアリール(C1〜6)アルキル−アミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C2〜6)アルキルカルボニル]アミノ、(C2〜6)アルキル−カルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C3〜6アルケニルカルボニルアミノ、ビス[(C3〜6)アルケニルカルボニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C3〜7)シクロアルキルカルボニル]アミノ、C2〜6アルコキシカルボニルアミノ、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキルアミノカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニル−アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、ビス[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルアミノ、カルボキシ−(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、(C3〜7)シクロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、(C2〜6)アルキルカルボニルオキシ(C1〜6)アルキル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、モルホリニル(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニルメチリデニル、本明細書で定義したカルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分Ω、−(C1〜6)アルキル−Ω、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルアミノ−カルボニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニル(C1〜6)アルキル、アミノスルホニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル及び[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]−スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
R11上の特定の置換基の例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、フルオロメチル、フルオロイソプロピル、シアノ、シアノエチル、ニトロ、ニトロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ−エチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシシクロブチルオキシ、メチレン−ジオキシ、エチレンジオキシ、メトキシメチル、メトキシエチル、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルエチル、オキソ、アミノ、アミノメチル、アミノイソプロピル、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、ヒドロキシプロピルアミノ、(ヒドロキシ)(メチル)プロピルアミノ、メトキシアミノ、メトキシエチルアミノ、(ヒドロキシ)−(メトキシ)(メチル)プロピルアミノ、(ヒドロキシ)(メチルチオ)ブチルアミノ、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、ジメチルアミノエチルアミノ、(ジメチルアミノ)(メチル)プロピルアミノ、N−(ジメチルアミノエチル)−N−(ヒドロキシエチル)アミノ、ヒドロキシメチルシクロペンチルアミノ、ヒドロキシシクロブチルメチルアミノ、(シクロプロピル)(ヒドロキシ)プロピルアミノ、モルホリニルエチル−アミノ、オキソピロリジニルメチルアミノ、エチルオキサジアゾリルアミノ、メチルチアジアゾリルアミノ、チアゾリルメチルアミノ、チアゾリルエチルアミノ、ピリミジニルメチルアミノ、メチルピラゾリル−メチルアミノ、アセチルアミノ、N−アセチル−N−メチルアミノ、N−イソプロピルカルボニル−N−メチル−アミノ、アセチルアミノメチル、エテニルカルボニルアミノ、ビス(エテニルカルボニル)アミノ、N−シクロプロピルカルボニル−N−メチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、メトキシカルボニルエチルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、ブチルアミノカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ、ビス(メチルスルホニル)アミノ、N−(カルボキシメチル)−N−メチルアミノ、N−(カルボキシエチル)−N−メチルアミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ、ホルミル、アセチル、イソプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、フェニルカルボニル、アセトキシイソプロピル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、モルホリニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチリデニル、メチルスルホニルアミノ−カルボニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノカルボニル、テトラゾリル、テトラゾリルメチル、ヒドロキシオキサジアゾリル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノカルボニルメチル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、メチルスルホキシミニル及び(メチル)(N−メチル)スルホキシミニルなどがある。
一般的に、R11は、C1〜6アルキル、C2〜6アルキニル、アリール、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−、ヘテロアリール−(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−、(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ビシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−、(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
より一般的には、R11は、C3〜7ヘテロシクロアルキルを表し、その基は、1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
第1の実施形態において、R11は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R11は、ブロモを表す。当実施形態の別の態様において、R11は、クロロを表す。
第2の実施形態において、R11は、シアノを表す。
第3の実施形態において、R11は、場合によって置換されたC1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R11は、場合によって置換されたエチルを表す。
第4の実施形態において、R11は、場合によって置換されたC2〜6アルキニルを表す。当実施形態の一態様において、R11は、場合によって置換されたブチニルを表す。
第5の実施形態において、R11は、場合によって置換されたアリールを表す。当実施形態の一態様において、R11は、場合によって置換されたフェニルを表す。
第6の実施形態において、R11は、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルキルを表す。
第7の実施形態において、R11は、場合によって置換されたC3〜7ヘテロシクロアルケニルを表す。
第8の実施形態において、R11は、場合によって置換されたヘテロアリールを表す。当実施形態の選択される態様において、R11は、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、インダゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ピリダジニル、ピリミジニル又はピラジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
第9の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−アリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R11は、場合によって置換されたピロリジニルメチルフェニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R11は、場合によって置換されたピペラジニルメチルフェニル−を表す。
第10の実施形態において、R11は、場合によって置換されたヘテロアリール(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル−を表す。当実施形態の一態様において、R11は、場合によって置換されたピリジニルピペラジニル−を表す。
第11の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)シクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロヘキシルピラゾリル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロヘキシルピリジニル−を表す。当実施形態の第3の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロプロピルピリミジニル−を表す。当実施形態の第4の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロブチルピリミジニル−を表す。当実施形態の第5の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロペンチルピリミジニル−を表す。当実施形態の第6の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロヘキシルピリミジニル−を表す。当実施形態の第7の態様において、R11は、場合によって置換されたシクロヘキシル−ピラジニル−を表す。
第12の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C4〜7)シクロアルケニル−ヘテロアリール−を表す。
第13の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R11は、場合によって置換されたピロリジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R11は、場合によって置換されたテトラヒドロピラニルピリジニル−を表す。当実施形態の第3の態様において、R11は、場合によって置換されたピペリジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第4の態様において、R11は、場合によって置換されたピペラジニルピリジニル−を表す。当実施形態の第5の態様において、R11は、場合によって置換されたモルホリニル−ピリジニル−を表す。当実施形態の第6の態様において、R11は、場合によって置換されたチオモルホリニルピリジニル−を表す。当実施形態の第7の態様において、R11は、場合によって置換されたジアゼパニルピリジニル−を表す。当実施形態の第8の態様において、R11は、場合によって置換されたオキセタニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第9の態様において、R11は、場合によって置換されたアゼチジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第10の態様において、R11は、場合によって置換されたテトラヒドロフラニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第11の態様において、R11は、場合によって置換されたピロリジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第12の態様において、R11は、場合によって置換されたテトラヒドロピラニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第13の態様において、R11は、場合によって置換されたピペリジニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第14の態様において、R11は、場合によって置換されたピペラジニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第15の態様において、R11は、場合によって置換されたモルホリニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第16の態様において、R11は、場合によって置換されたチオモルホリニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第17の態様において、R11は、場合によって置換されたアゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第18の態様において、R11は、場合によって置換されたオキサゼパニル−ピリミジニル−を表す。当実施形態の第19の態様において、R11は、場合によって置換されたジアゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第20の態様において、R11は、場合によって置換されたチアジアゼパニルピリミジニル−を表す。当実施形態の第21の態様において、R11は、場合によって置換されたオキセタニルピラジニル−を表す。当実施形態の第22の態様において、R11は、場合によって置換されたピペリジニル−ピラジニル−を表す。
第14の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の第1の態様において、R11は、場合によって置換されたモルホリニルメチルチエニル−を表す。当実施形態の第2の態様において、R11は、場合によって置換されたモルホリニルエチルピラゾリル−を表す。
第15の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)−ヘテロシクロアルケニル−ヘテロアリール−を表す。
第16の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C4〜9)−ヘテロビシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
第17の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C4〜9)−スピロヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
第18の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C3〜7)−シクロアルキル(C1〜6)アルキル−ヘテロアリール−を表す。当実施形態の一態様において、R11は、場合によって置換されたシクロヘキシルメチルピリミジニル−を表す。
第19の実施形態において、R11は、場合によって置換された(C4〜9)−ビシクロアルキル−ヘテロアリール−を表す。
きわめて適切には、R11は、クロロ、ブロモ又はシアノを表す。或いはR11は、エチル、ブチニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、インダゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニルメチル−フェニル、ピペラジニルメチルフェニル、ピリジニルピペラジニル、シクロヘキシルピラゾリル、シクロヘキシル−ピリジニル、シクロプロピルピリミジニル、シクロブチルピリミジニル、シクロペンチルピリミジニル、シクロヘキシルピリミジニル、シクロヘキシルピラジニル、シクロヘキシルメチルピリミジニル、シクロヘキセニルピリジニル、シクロヘキセニルピリミジニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、ビシクロ[2.2.2]−オクタニルピリミジニル、ピロリジニルピリジニル、テトラヒドロピラニルピリジニル、ピペリジニル−ピリジニル、ピペラジニルピリジニル、モルホリニルピリジニル、チオモルホリニルピリジニル、ジアゼパニルピリジニル、オキセタニルピリミジニル、アゼチジニルピリミジニル、テトラヒドロフラニル−ピリミジニル、ピロリジニルピリミジニル、テトラヒドロピラニルピリミジニル、ピペリジニル−ピリミジニル、ピペラジニルピリミジニル、ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニル−ピリミジニル、モルホリニルピリミジニル、チオモルホリニルピリミジニル、アゼパニルピリミジニル、オキサゼパニルピリミジニル、ジアゼパニルピリミジニル、チアジアゼパニルピリミジニル、オキセタニル−ピラジニル、ピペリジニルピラジニル、モルホリニルメチルチエニル、モルホリニルエチルピラゾリル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリダジニル、3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、3−アザビシクロ−[3.1.1]ヘプタニルピリミジニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリジニル、3−アザビシクロ[4.1.0]−ヘプタニルピリミジニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニルピリミジニル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル−ピリミジニル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル−ピリミジニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルピリミジニル、3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]−ノナニルピリミジニル、5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタニル−ピリミジニル、2−アザスピロ[3.3]ヘプタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル−ピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナニル−ピリミジニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニルピリミジニル又は2,4,8−トリアザスピロ[4.5]デカニル−ピリミジニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
実例として、R11は、モルホリニルを表し、その基は1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R11上の場合による置換基の一般的な例としては、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、シアノ(C1〜6)アルキル、ニトロ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルオキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、オキソ、アミノ、アミノ−(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルコキシ(C1〜6)アルキルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、ビス[(C1〜6)アルキル−スルホニル]アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキル−アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、(C2〜6)アルキル−カルボニルオキシ(C1〜6)アルキル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、モルホリニル(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル−メチリデニル、本明細書で定義したカルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分Ω、−(C1〜6)アルキル−Ω、アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル及び[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
R11上の特定の置換基の一般的な例としては、フルオロ、クロロ、フルオロメチル、フルオロイソプロピル、シアノ、シアノエチル、ニトロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロ−エトキシ、カルボキシシクロブチルオキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルスルホニルエチル、オキソ、アミノ、アミノメチル、アミノイソプロピル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、アセチルアミノメチル、メチルスルホニルアミノ、N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ、ビス(メチルスルホニル)アミノ、N−(カルボキシエチル)−N−(メチル)アミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ、ホルミル、アセチル、アセトキシイソプロピル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシ−カルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、モルホリニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル−メチリデニル、メチルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノ−カルボニル、テトラゾリル、テトラゾリルメチル、ヒドロキシオキサジアゾリル、アミノカルボニル、アミノ−スルホニル、メチルスルホキシミニル及び(メチル)(N−メチル)スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
特定の実施形態において、R11は、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルにより置換されている。当実施形態の一態様において、R11は、ヒドロキシイソプロピル、とりわけ2−ヒドロキシプロパ−2−イルにより置換されている。
R11の選択される意味は、クロロ、ブロモ、シアノ、メトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルエチル、ヒドロキシブチニル、クロロフェニル、ヒドロキシフェニル、メチルスルホニル−フェニル、アミノメチルフェニル、アミノイソプロピルフェニル、アセチルアミノメチルフェニル、アセチルフェニル、メトキシカルボニルフェニル、アミノカルボニルフェニル、アミノスルホニルフェニル、アセチルアミノスルホニルフェニル、(メトキシカルボニル)(メチル)ピロリジニル、オキソピペリジニル、エトキシカルボニルピペリジニル、メチルスルホニルピペラジニル、モルホリニル、メチルスルホニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、アセチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、メトキシカルボニルメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、インドリル、ピラゾリル、メチルピラゾリル、ジメチルピラゾリル、(メチル)[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]ピラゾリル、メチルインダゾリル、ジメチルイソオキサゾリル、ヒドロキシイソプロピルチアゾリル、メチルイミダゾリル、ジメチルイミダゾリル、ピリジニル、フルオロ−ピリジニル、シアノピリジニル、メチルピリジニル、(シアノ)(メチル)ピリジニル、ジメチルピリジニル、トリフルオロメチルピリジニル、エテニルピリジニル、ヒドロキシイソプロピルピリジニル、メトキシピリジニル、(メトキシ)(メチル)ピリジニル、イソプロポキシピリジニル、トリフルオロエトキシピリジニル、(メチル)−(トリフルオロエトキシ)ピリジニル、メチルスルホニルピリジニル、オキソピリジニル、(メチル)(オキソ)−ピリジニル、(ジメチル)(オキソ)ピリジニル、アミノピリジニル、メチルアミノピリジニル、ジメチル−アミノピリジニル、メトキシエチルアミノピリジニル、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ−ピリジニル、メチルスルホニルアミノピリジニル、[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピリジニル、カルボキシピリジニル、キノリニル、ヒドロキシピリダジニル、ピリミジニル、フルオロイソプロピル−ピリミジニル、ヒドロキシイソプロピルピリミジニル、メトキシピリミジニル、カルボキシシクロブチルオキシ−ピリミジニル、メチルチオピリミジニル、メチルスルホニルピリミジニル、オキソピリミジニル、アミノピリミジニル、ジメチルアミノピリミジニル、メトキシエチルアミノピリミジニル、N−(カルボキシエチル)−N−(メチル)アミノピリミジニル、カルボキシシクロペンチルアミノピリミジニル、カルボキシシクロプロピルメチルアミノピリミジニル、アセトキシイソプロピルピリミジニル、エトキシカルボニルエチルピリミジニル、ヒドロキシピラジニル、ヒドロキシイソプロピルピラジニル、ピロリジニルメチルフェニル、ピペラジニルメチルフェニル、ピリジニルピペラジニル、カルボキシ−シクロヘキシルピラゾリル、カルボキシシクロヘキシルピリジニル、フルオロメチルシクロプロピルピリミジニル、アセチルアミノメチルシクロプロピルピリミジニル、ヒドロキシシクロブチルピリミジニル、カルボキシ−シクロペンチルピリミジニル、カルボキシシクロヘキシルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)シクロヘキシル−ピリミジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシ)シクロヘキシルピリミジニル、カルボキシメチルシクロヘキシル−ピリミジニル、エトキシカルボニルシクロヘキシルピリミジニル、(メトキシカルボニル)(メチル)−シクロヘキシルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(メチル)シクロヘキシルピリミジニル、カルボキシ−シクロヘキシルピラジニル、カルボキシシクロヘキシルメチルピリミジニル、カルボキシシクロヘキセニル−ピリジニル、カルボキシシクロヘキセニルピリミジニル、エトキシカルボニルシクロヘキセニルピリミジニル、カルボキシビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、カルボキシビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、エトキシカルボニルビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、カルボキシビシクロ[4.1.0]ヘプタニル−ピリミジニル、カルボキシビシクロ[2.2.2]オクタニルピリミジニル、ピロリジニルピリジニル、ヒドロキシピロリジニルピリジニル、ヒドロキシテトラヒドロピラニルピリジニル、ピペリジニルピリジニル、アセチルピペリジニルピリジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニルピリジニル、[(カルボキシ)(メチル)−ピペリジニル](フルオロ)ピリジニル、[(カルボキシ)(メチル)ピペリジニル](クロロ)ピリジニル、ピペラジニルピリジニル、(メチル)(ピペラジニル)ピリジニル、シアノエチルピペラジニルピリジニル、トリフルオロエチルピペラジニルピリジニル、メチルスルホニルピペラジニルピリジニル、メチル−スルホニルエチルピペラジニルピリジニル、オキソピペラジニルピリジニル、アセチルピペラジニルピリジニル、(tert−ブトキシカルボニルピペラジニル)(メチル)ピリジニル、カルボキシメチルピペラジニルピリジニル、カルボキシエチルピペラジニルピリジニル、エトキシカルボニルメチルピペラジニルピリジニル、エトキシカルボニルエチルピペラジニルピリジニル、モルホリニルピリジニル、チオモルホリニル−ピリジニル、オキソチオモルホリニルピリジニル、ジオキソチオモルホリニルピリジニル、オキソジアゼパニル−ピリジニル、フルオロオキセタニルピリミジニル、ヒドロキシオキセタニルピリミジニル、ヒドロキシアゼチジニル−ピリミジニル、(ヒドロキシ)(メチル)アゼチジニルピリミジニル、カルボキシアゼチジニルピリミジニル、(tert−ブトキシカルボニル)(ヒドロキシ)アゼチジニルピリミジニル、テトラゾリルアゼチジニルピリミジニル、ヒドロキシテトラヒドロフラニルピリミジニル、ヒドロキシピロリジニルピリミジニル、カルボキシ−ピロリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)ピロリジニルピリミジニル、カルボキシメチル−ピロリジニルピリミジニル、エトキシカルボニルピロリジニルピリミジニル、フルオロ−テトラヒドロピラニルピリミジニル、ヒドロキシテトラヒドロピラニルピリミジニル、ジフルオロピペリジニル−ピリミジニル、(シアノ)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(ニトロメチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(ヒドロキシ)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(トリフルオロメチル)−ピペリジニルピリミジニル、(ヒドロキシメチル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、メチル−スルホニルピペリジニルピリミジニル、オキソピペリジニルピリミジニル、(ホルミル)(メチル)−ピペリジニルピリミジニル、カルボキシピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(フルオロ)ピペリジニル−ピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(エチル)ピペリジニル−ピリミジニル、(カルボキシ)(トリフルオロメチル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシ)−ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシメチル)ピペリジニルピリミジニル、(カルボキシ)−(メトキシ)ピペリジニルピリミジニル、(アミノ)(カルボキシ)ピペリジニルピリミジニル、カルボキシ−メチルピペリジニルピリミジニル、メトキシカルボニルピペリジニルピリミジニル、エトキシカルボニル−ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(フルオロ)ピペリジニルピリミジニル、(メトキシ−カルボニル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(エチル)(メトキシカルボニル)ピペリジニル−ピリミジニル、(イソプロピル)(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)−(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(n−ブトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)(トリフルオロメチル)ピペリジニルピリミジニル、(エトキシカルボニル)−(ヒドロキシメチル)ピペリジニルピリミジニル、(メトキシ)(メトキシカルボニル)ピペリジニル−ピリミジニル、(カルボキシ)(メトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、(メチル)−(モルホリニルエトキシカルボニル)ピペリジニルピリミジニル、エトキシカルボニルメチルピペリジニル−ピリミジニル、メチルスルホニルアミノカルボニルピペリジニルピリミジニル、アセチルアミノ−スルホニルピペリジニルピリミジニル、メトキシアミノカルボニルピペリジニルピリミジニル、テトラゾリルピペリジニルピリミジニル、ヒドロキシオキサジアゾリルピペリジニルピリミジニル、アミノ−スルホニルピペリジニルピリミジニル、ピペラジニルピリミジニル、メチルスルホニルピペラジニル−ピリミジニル、オキソピペラジニルピリミジニル、カルボキシピペラジニルピリミジニル、カルボキシエチル−ピペラジニルピリミジニル、tert−ブトキシカルボニルピペラジニルピリミジニル、テトラゾリルメチル−ピペラジニルピリミジニル、トリオキソヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニルピリミジニル、モルホリニルピリミジニル、ジメチルモルホリニルピリミジニル、ヒドロキシメチルモルホリニル−ピリミジニル、カルボキシモルホリニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)モルホリニルピリミジニル、カルボキシメチルモルホリニルピリミジニル、チオモルホリニルピリミジニル、ジオキソ−チオモルホリニルピリミジニル、カルボキシアゼパニルピリミジニル、カルボキシオキサゼパニル−ピリミジニル、オキソジアゼパニルピリミジニル、(オキソジアゼパニル)(トリフルオロメチル)ピリミジニル、(オキソジアゼパニル)(メトキシ)ピリミジニル、(メチル)(オキソ)ジアゼパニルピリミジニル、ジオキソ−チアジアゼパニルピリミジニル、ヒドロキシオキセタニルピラジニル、(カルボキシ)(メチル)ピペリジニル−ピラジニル、(エトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニルピラジニル、モルホリニルメチルチエニル、モルホリニルエチルピラゾリル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリダジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルピリミジニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル−ピリミジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−2−オキサ−5−アザビシクロ−[2.2.1]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニルピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ−[4.1.0]ヘプタニルピリミジニル、(ヒドロキシ)(メチル)(オキソ)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル−ピリミジニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、エトキシカルボニルメチリデニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルピリミジニル、3−オキサ−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタニルピリミジニル、オキソ−3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルピリミジニル、カルボキシ−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニルピリミジニル、カルボキシ−5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、(カルボキシ)(メチル)−5−アザスピロ[2.3]ヘキサニルピリミジニル、カルボキシ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ニル−ピリミジニル、カルボキシ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル−ピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニルピリミジニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナニル−ピリミジニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニルピリミジニル及び(ジオキソ)(メチル)−2,4,8−トリアザスピロ[4.5]デカニルピリミジニルを含む。
R11の実例となる意味は、モルホリニルを含む。
一般的に、R15及びR16は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、ジフルオロ−メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチル−アミノ、tert−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、フェニルアミノ、アセチルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、シクロプロピルカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニル−カルボニル、ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、カルボキシ、メトキシカルボニル、アミノ−カルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノ−スルホニル及びジメチルアミノスルホニルを独立に表し得る。
R15の一般的な意味は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシを含む。
R15の実例となる意味は、C1〜6アルキルを含む。
第1の実施形態において、R15は、水素を表す。第2の実施形態において、R15は、ハロゲンを表す。当実施形態の第1の態様において、R15は、フルオロを表す。当実施形態の第2の態様において、R15は、クロロを表す。第3の実施形態において、R15は、C1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R15は、メチルを表す。第4の実施形態において、R15は、トリフルオロメチルを表す。第5の実施形態において、R15は、C1〜6アルコキシを表す。当実施形態の一態様において、R15は、メトキシを表す。第6の実施形態において、R15は、ジフルオロメトキシを表す。第7の実施形態において、R15は、トリフルオロメトキシを表す。
R15の選択される意味は、水素、フルオロ、クロロ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシを含む。
R15の特定の意味は、メチルを含む。
R16の一般的な意味は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、トリフルオロ−メチル、ジフルオロメトキシ及びアミノを含む。
R16の実例となる意味は、C1〜6アルキルを含む。
第1の実施形態において、R16は、水素を表す。第2の実施形態において、R16は、ハロゲンを表す。当実施形態の第1の態様において、R16は、フルオロを表す。当実施形態の第2の態様において、R16は、クロロを表す。第3の実施形態において、R16は、シアノを表す。第4の実施形態において、R16は、C1〜6アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R16は、メチルを表す。第5の実施形態において、R16は、トリフルオロ−メチルを表す。第6の実施形態において、R16は、ジフルオロメトキシを表す。第7の実施形態において、R16は、アミノを表す。
R16の選択される意味は、水素、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、トリフルオロ−メチル、ジフルオロメトキシ及びアミノを含む。
R16の特定の意味は、メチルを含む。
特定の実施形態において、R16は、完全体R15に対してフェニル環のパラ位に結合している。
上記の式(IIA)の化合物の特定のサブグループは、以下の式(IIB)の化合物及びそのN−オキシド、並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物、並びにそのグルクロニド誘導体、並びにその共結晶により表される。
(式中、
Vは、C−R
22又はNを表し、
R
21は、水素、ハロゲン、ハロ(C
1〜6)アルキル、シアノ、C
1〜6アルキル、トリフルオロ−メチル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C
1〜6)アルキル、C
1〜6アルコキシ、(C
1〜6)アルコキシ−(C
1〜6)アルキル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C
3〜7)シクロアルキル−オキシ、C
1〜6アルキルチオ、C
1〜6アルキルスルホニル、(C
1〜6)アルキルスルホニル(C
1〜6)アルキル、アミノ、アミノ−(C
1〜6)アルキル、C
1〜6アルキルアミノ、ジ(C
1〜6)アルキルアミノ、(C
1〜6)アルコキシ(C
1〜6)アルキルアミノ、N−[(C
1〜6)−アルキル]−N−[ヒドロキシ(C
1〜6)アルキル]アミノ、C
2〜6アルキルカルボニルアミノ、(C
2〜6)アルキルカルボニルアミノ−(C
1〜6)アルキル、C
2〜6アルコキシカルボニルアミノ、N−[(C
1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C
1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C
3〜7)シクロアルキルアミノ、カルボキシ(C
3〜7)シクロアルキル(C
1〜6)アルキルアミノ、C
1〜6アルキル−スルホニルアミノ、C
1〜6アルキルスルホニルアミノ(C
1〜6)アルキル、ホルミル、C
2〜6アルキルカルボニル、(C
2〜6)アルキルカルボニルオキシ(C
1〜6)アルキル、カルボキシ、カルボキシ(C
1〜6)アルキル、C
2〜6アルコキシカルボニル、モルホリニル(C
1〜6)アルコキシカルボニル、C
2〜6アルコキシカルボニル(C
1〜6)アルキル、C
2〜6アルコキシカルボニル−メチリデニル、アミノカルボニル、C
1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C
1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C
1〜6アルキルアミノスルホニル、ジ(C
1〜6)アルキルアミノスルホニル、(C
1〜6)アルキル−スルホキシミニル又は[(C
1〜6)アルキル][N−(C
1〜6)アルキル]スルホキシミニルを表し、或いはR
21は、(C
3〜7)シクロアルキル、(C
3〜7)シクロアルキル(C
1〜6)アルキル、(C
4〜7)シクロアルケニル、(C
4〜9)ビシクロアルキル、(C
3〜7)ヘテロシクロアルキル、(C
3〜7)ヘテロシクロアルケニル、(C
4〜9)ヘテロビシクロアルキル又は(C
4〜9)スピロヘテロシクロアルキルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよく、
R
22は、水素、ハロゲン又はC
1〜6アルキルを表し、
R
23は、水素、C
1〜6アルキル、トリフルオロメチル又はC
1〜6アルコキシを表し、
E、Q、Z、R
15及びR
16は、上で定義した通りである。)
一実施形態において、Vは、C−R22を表す。別の実施形態において、Vは、Nを表す。
一般的に、R21は、水素、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、トリフルオロエトキシ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルオキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルホニル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、(C1〜6)アルコキシ(C1〜6)アルキルアミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[ヒドロキシ(C1〜6)アルキル]−アミノ、N−[(C1〜6)アルキル]−N−[カルボキシ(C1〜6)アルキル]アミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキルアミノ、カルボキシ(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、(C2〜6)アルキルカルボニル−オキシ(C1〜6)アルキル、カルボキシ、モルホリニル(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル又はC2〜6アルコキシカルボニルメチリデニルを表し、或いはR21は、(C3〜7)シクロアルキル、(C3〜7)シクロアルキル−(C1〜6)アルキル、(C4〜7)シクロアルケニル、(C4〜9)ビシクロアルキル、(C3〜7)ヘテロシクロアルキル、(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル又は(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C3〜7)シクロアルキル基を表す場合、一般的な意味は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C3〜7)シクロアルキル(C1〜6)アルキル基を表す場合、一般的な意味は、シクロヘキシルメチルであり、その基は1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C4〜7)シクロアルケニル基を表す場合、一般的な意味は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びシクロヘプテニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C4〜9)ビシクロアルキル基を表す場合、一般的な意味は、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル及びビシクロ[2.2.2]オクタニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C3〜7)ヘテロシクロアルキル基を表す場合、一般的な意味は、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロ−ピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル及びチアジアゼパニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C3〜7)ヘテロシクロアルケニル基を表す場合、一般的な意味は、場合によって置換された1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルである。
R21が場合によって置換された(C4〜9)ヘテロビシクロアルキル基を表す場合、一般的な意味は、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、キヌクリジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニル及び3,9−ジアザビシクロ−[4.2.1]ノナニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21が場合によって置換された(C4〜9)スピロヘテロシクロアルキル基を表す場合、一般的な意味は、5−アザスピロ[2.3]ヘキサニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタニル、2−アザスピロ[3.3]−ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニル、2−オキサ−6−アザスピロ−[3.5]ノナニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニル及び2,4,8−トリアザスピロ[4.5]−デカニルを含み、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
実例として、R21は、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、メトキシ、カルボキシ−シクロブチルオキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルアミノ、N−[カルボキシエチル]−N−メチル−アミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ又はエトキシカルボニル−エチルを表し、或いはR21は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル、シクロヘキセニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]−オクタニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル、チアジアゼパニル、3−アザビシクロ[3.1.0]−ヘキサニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ−[4.1.0]ヘプタニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、5−アザスピロ[2.3]ヘキサニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタニル又は2−アザスピロ−[3.3]ヘプタニルを表し、それらの基のいずれも1つ又は複数の置換基により場合によって置換されていてもよい。
R21に存在し得る場合による置換基の例としては、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、シアノ、シアノ−(C1〜6)アルキル、ニトロ、ニトロ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C2〜6アルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロ−エトキシ、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、オキソ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C2〜6アルキルカルボニルアミノ、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ−(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニルアミノ、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、モルホリニル−(C1〜6)アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニルメチリデニル、本明細書で定義したカルボン酸等配電子体又はプロドラッグ部分Ω、−(C1〜6)アルキル−Ω、アミノ−カルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、ジ(C1〜6)アルキルアミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル及び[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]−スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
R21上の場合による置換基の適切な例としては、フルオロ、フルオロメチル、クロロ、ブロモ、シアノ、シアノメチル、シアノエチル、ニトロ、ニトロメチル、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルスルホニルメチル、メチルスルホニルエチル、オキソ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、アセチル−アミノメチル、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、モルホリニル−エトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチリデニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノカルボニル、テトラゾリル、テトラゾリルメチル、ヒドロキシオキサジアゾリル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチル−アミノカルボニル、メチルスルホニルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、メチルスルホキシミニル及び(メチル)(N−メチル)スルホキシミニルから独立に選択される1つ、2つ又は3つの置換基などがある。
一般的に、R21は、水素、フルオロ、フルオロイソプロピル、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、エテニル、ヒドロキシ、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロ−エトキシ、カルボキシシクロブチルオキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、N−(ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、N−[カルボキシ−エチル]−N−メチルアミノ、カルボキシシクロペンチルアミノ、カルボキシシクロプロピルメチルアミノ、メチルスルホニルアミノ、アセトキシイソプロピル、カルボキシ、エトキシカルボニルエチル、フルオロメチル−シクロプロピル、アセチルアミノメチルシクロプロピル、ヒドロキシシクロブチル、カルボキシシクロペンチル、カルボキシシクロヘキシル、(カルボキシ)(メチル)シクロヘキシル、(カルボキシ)(ヒドロキシ)シクロヘキシル、カルボキシメチルシクロヘキシル、エトキシカルボニルシクロヘキシル、(メトキシカルボニル)(メチル)−シクロヘキシル、(エトキシカルボニル)(メチル)シクロヘキシル、カルボキシシクロヘキシルメチル、カルボキシ−シクロヘキセニル、エトキシカルボニルシクロヘキセニル、カルボキシビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、エトキシカルボニルビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、カルボキシビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、カルボキシビシクロ−[2.2.2]オクタニル、フルオロオキセタニル、ヒドロキシオキセタニル、ヒドロキシアゼチジニル、(ヒドロキシ)(メチル)−アゼチジニル、カルボキシアゼチジニル、(tert−ブトキシカルボニル)(ヒドロキシ)アゼチジニル、テトラゾリル−アゼチジニル、ヒドロキシテトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ヒドロキシピロリジニル、カルボキシ−ピロリジニル、(カルボキシ)(メチル)ピロリジニル、カルボキシメチルピロリジニル、エトキシカルボニル−ピロリジニル、フルオロテトラヒドロピラニル、ヒドロキシテトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ジフルオロ−ピペリジニル、(シアノ)(メチル)ピペリジニル、(ヒドロキシ)(ニトロメチル)ピペリジニル、(ヒドロキシ)−(メチル)ピペリジニル、(ヒドロキシ)(トリフルオロメチル)ピペリジニル、(ヒドロキシメチル)(メチル)−ピペリジニル、メチルスルホニルピペリジニル、オキソピペリジニル、(ホルミル)(メチル)ピペリジニル、アセチルピペリジニル、カルボキシピペリジニル、(カルボキシ)(フルオロ)ピペリジニル、(カルボキシ)(メチル)−ピペリジニル、(カルボキシ)(エチル)ピペリジニル、(カルボキシ)(トリフルオロメチル)ピペリジニル、(カルボキシ)−(ヒドロキシ)ピペリジニル、(カルボキシ)(ヒドロキシメチル)ピペリジニル、(カルボキシ)(メトキシ)−ピペリジニル、(アミノ)(カルボキシ)ピペリジニル、カルボキシメチルピペリジニル、メトキシカルボニル−ピペリジニル、(メトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニル、(エチル)(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(イソプロピル)(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシ)(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(カルボキシ)(メトキシカルボニル)ピペリジニル、エトキシカルボニルピペリジニル、(エトキシカルボニル)−(フルオロ)ピペリジニル、(エトキシカルボニル)(メチル)ピペリジニル、(エトキシカルボニル)(トリフルオロ−メチル)ピペリジニル、(エトキシカルボニル)(ヒドロキシメチル)ピペリジニル、(n−ブトキシカルボニル)−(メチル)ピペリジニル、(メチル)(モルホリニルエトキシカルボニル)ピペリジニル、エトキシカルボニル−メチルピペリジニル、メチルスルホニルアミノカルボニルピペリジニル、アセチルアミノスルホニル−ピペリジニル、メトキシアミノカルボニルピペリジニル、テトラゾリルピペリジニル、ヒドロキシオキサジアゾリル−ピペリジニル、アミノスルホニルピペリジニル、ピペラジニル、シアノエチルピペラジニル、トリフルオロエチル−ピペラジニル、メチルスルホニルピペラジニル、メチルスルホニルエチルピペラジニル、オキソピペラジニル、アセチルピペラジニル、カルボキシピペラジニル、tert−ブトキシカルボニルピペラジニル、カルボキシメチルピペラジニル、カルボキシエチルピペラジニル、エトキシカルボニルメチルピペラジニル、エトキシカルボニルエチルピペラジニル、テトラゾリルメチルピペラジニル、トリオキソヘキサヒドロ−[1,2,5]チアジアゾロ[2,3−a]ピラジニル、モルホリニル、ジメチルモルホリニル、ヒドロキシメチル−モルホリニル、カルボキシモルホリニル、(カルボキシ)(メチル)モルホリニル、カルボキシメチル−モルホリニル、チオモルホリニル、オキソチオモルホリニル、ジオキソチオモルホリニル、カルボキシ−アゼパニル、カルボキシオキサゼパニル、オキソジアゼパニル、(メチル)(オキソ)ジアゼパニル、ジオキソ−チアジアゼパニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、(カルボキシ)(メチル)−3−アザビシクロ−[3.1.0]ヘキサニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、カルボキシ−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、カルボキシ−3−アザビシクロ−[4.1.0]ヘプタニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、エトキシカルボニル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、(ヒドロキシ)(メチル)(オキソ)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、カルボキシ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、メトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、エトキシカルボニルメチリデニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、オキソ−3,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、カルボキシ−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、カルボキシ−5−アザスピロ[2.3]ヘキサニル、(カルボキシ)(メチル)−5−アザスピロ−[2.3]ヘキサニル、カルボキシ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタニル、カルボキシ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.5]ノナニル、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナニル又は(ジオキソ)(メチル)−2,4,8−トリアザスピロ[4.5]デカニルを表す。
特定の実施形態において、R21は、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R21は、ヒドロキシイソプロピル、とりわけ2−ヒドロキシプロパ−2−イルを表す。
概して、R22は、水素又はC1〜6アルキルを表す。
適切には、R22は、水素、クロロ又はメチルを表す。
一般的に、R22は、水素又はメチルを表す。
一実施形態において、R22は、水素を表す。別の実施形態において、R22は、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。さらなる実施形態において、R22は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R22は、フルオロを表す。当実施形態の別の態様において、R22は、クロロを表す。
概して、R23は、水素又はC1〜6アルキルを表す。
適切には、R23は、水素、メチル、トリフルオロメチル又はメトキシを表す。
一般的に、R23は、水素又はメチルを表す。
一実施形態において、R23は、水素を表す。別の実施形態において、R23は、C1〜6アルキル、とりわけメチルを表す。さらなる実施形態において、R23は、トリフルオロメチルを表す。追加の実施形態において、R23は、C1〜6アルコキシ、とりわけメトキシを表す。
上記の式(IIB)の化合物の特定のサブグループは、以下の式(IIC)、(IID)、(IIE)、(IIF)、(IIG)、(IIH)、(IIJ)、(IIK)、(IIL)の化合物及びそのN−オキシド、並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物、並びにそのグルクロニド誘導体、並びにその共結晶により表される。
(式中、
Tは、−CH
2−又は−CH
2CH
2−を表し、
Uは、C(O)又はS(O)
2を表し、
Wは、O、S、S(O)、S(O)
2、S(O)(NR
4)、N(R
31)又はC(R
32)(R
33)を表し、
−M−は、−CH
2−又は−CH
2CH
2−を表し、
R
31は、水素、シアノ(C
1〜6)アルキル、C
1〜6アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロ−エチル、C
1〜6アルキルスルホニル、(C
1〜6)アルキルスルホニル(C
1〜6)アルキル、ホルミル、C
2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、カルボキシ(C
1〜6)アルキル、C
2〜6アルコキシカルボニル、C
2〜6アルコキシカルボニル(C
1〜6)アルキル、カルボン酸等配電子体若しくはプロドラッグ部分Ω、−(C
1〜6)アルキル−Ω、アミノカルボニル、C
1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C
1〜6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル又はジ(C
1〜6)アルキルアミノ−スルホニルを表し、
R
32は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C
1〜6)アルキル、C
1〜6アルキルスルホニル、ホルミル、C
2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、カルボキシ(C
1〜6)アルキル、C
2〜6アルコキシカルボニル、C
2〜6アルコキシカルボニル(C
1〜6)アルキル、アミノスルホニル、(C
1〜6)アルキル−スルホキシミニル、[(C
1〜6)アルキル][N−(C
1〜6)アルキル]スルホキシミニル、カルボン酸等配電子体若しくはプロドラッグ部分Ω、又は−(C
1〜6)アルキル−Ωを表し、
R
33は、水素、ハロゲン、C
1〜6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−(C
1〜6)アルキル、C
1〜6アルコキシ、アミノ又はカルボキシを表し、
R
34は、水素、ハロゲン、ハロ(C
1〜6)アルキル、ヒドロキシ、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6アルキルチオ、C
1〜6アルキルスルフィニル、C
1〜6アルキルスルホニル、アミノ、C
1〜6アルキルアミノ、ジ(C
1〜6)アルキル−アミノ、(C
2〜6)アルキルカルボニルアミノ、(C
2〜6)アルキルカルボニルアミノ(C
1〜6)アルキル、(C
1〜6)アルキル−スルホニルアミノ又は(C
1〜6)アルキルスルホニルアミノ(C
1〜6)アルキルを表し、
V、E、Q、Z、R
4、R
15、R
16、R
23及びΩは、上で定義した通りである。)
第1の実施形態において、Tは、−CH2−を表す。第2の実施形態において、Tは、−CH2CH2−を表す。
第1の実施形態において、Uは、C(O)を表す。第2の実施形態において、Uは、S(O)2を表す。
概して、Wは、O、S(O)2、N(R31)又はC(R32)(R33)を表す。
一般的に、Wは、O、N(R31)又はC(R32)(R33)を表す。
第1の実施形態において、Wは、Oを表す。第2の実施形態において、Wは、Sを表す。第3の実施形態において、Wは、S(O)を表す。第4の実施形態において、Wは、S(O)2を表す。第5の実施形態において、Wは、S(O)(NR4)を表す。第6の実施形態において、Wは、N(R31)を表す。第7の実施形態において、Wは、C(R32)(R33)を表す。
一実施形態において、−M−は、−CH2−を表す。別の実施形態において、−M−は、−CH2CH2−を表す。
一般的に、R31は、水素、シアノ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C1〜6アルキルスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホニル(C1〜6)アルキル、ホルミル、C2〜6アルキルカルボニル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル−(C1〜6)アルキル、テトラゾリル(C1〜6)アルキル、アミノカルボニル、C1〜6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜6)アルキル−アミノカルボニル、アミノスルホニル、C1〜6アルキルアミノスルホニル又はジ(C1〜6)アルキルアミノ−スルホニルを表す。
R31の一般的な意味は、水素、シアノエチル、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルエチル、ホルミル、アセチル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシ−カルボニル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、テトラゾリルメチル、アミノカルボニル、メチルアミノ−カルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル及びジメチルアミノスルホニルを含む。
概して、R32は、ハロゲン、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、カルボン酸等配電子体若しくはプロドラッグ部分Ω、又は−(C1〜6)アルキル−Ωを表す。
一般的に、R32は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1〜6)アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ホルミル、カルボキシ、カルボキシ(C1〜6)アルキル、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル(C1〜6)アルキル、アミノスルホニル、(C1〜6)アルキルスルホキシミニル、[(C1〜6)アルキル][N−(C1〜6)アルキル]スルホキシミニル(C1〜6)アルキルスルホニルアミノカルボニル、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ−スルホニル、(C1〜6)アルコキシアミノカルボニル、テトラゾリル又はヒドロキシオキサジアゾリルを表す。
R32の一般的な意味は、水素、フルオロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メチルスルホニル、ホルミル、カルボキシ、カルボキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、アミノスルホニル、メチルスルホキシミニル、(メチル)(N−メチル)スルホキシミニル、メチルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、メトキシアミノカルボニル、テトラゾリル及びヒドロキシオキサジアゾリルを含む。
選択される実施形態において、R32は、カルボキシを表す。
概して、R33は、水素、ハロゲン又はC1〜6アルキルを表す。
適切には、R33は、水素又はC1〜6アルキルを表す。
R33の選択される意味は、水素、フルオロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシ、アミノ及びカルボキシを含む。
R33の選択される意味は、水素及びメチルを含む。
第1の実施形態において、R33は、水素を表す。第2の実施形態において、R33は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R33は、フルオロを表す。第3の実施形態において、R33は、C1〜6アルキルを表す。当実施形態の第1の態様において、R33は、メチルを表す。当実施形態の第2の態様において、R33は、エチルを表す。当実施形態の第3の態様において、R33は、イソプロピルを表す。第4の実施形態において、R33は、トリフルオロメチルを表す。第5の実施形態において、R33は、ヒドロキシを表す。第6の実施形態において、R33は、ヒドロキシ(C1〜6)アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R33は、ヒドロキシメチルを表す。第7の実施形態において、R33は、C1〜6アルコキシを表す。当実施形態の一態様において、R33は、メトキシを表す。第8の実施形態において、R33は、アミノを表す。第9の実施形態において、R33は、カルボキシを表す。
第1の実施形態において、R34は、水素を表す。第2の実施形態において、R34は、ハロゲンを表す。当実施形態の一態様において、R34は、フルオロを表す。第3の実施形態において、R34は、ハロ(C1〜6)アルキルを表す。当実施形態の一態様において、R34は、フルオロメチルを表す。第4の実施形態において、R34は、ヒドロキシを表す。第5の実施形態において、R34は、C1〜6アルコキシ、とりわけメトキシを表す。第6の実施形態において、R34は、C1〜6アルキルチオ、とりわけメチルチオを表す。第7の実施形態において、R34は、C1〜6アルキルスルフィニル、とりわけメチルスルフィニルを表す。第8の実施形態において、R34は、C1〜6アルキルスルホニル、とりわけメチルスルホニルを表す。第9の実施形態において、R34は、アミノを表す。第10の実施形態において、R34は、C1〜6アルキルアミノ、とりわけメチルアミノを表す。第11の実施形態において、R34は、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、とりわけジメチルアミノを表す。第12の実施形態において、R34は、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ、とりわけアセチルアミノを表す。第13の実施形態において、R34は、(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキル、とりわけアセチルアミノメチルを表す。第14の実施形態において、R34は、(C1〜6)アルキルスルホニル−アミノ、とりわけメチルスルホニルアミノを表す。第15の実施形態において、R34は、(C1〜6)アルキルスルホニルアミノ(C1〜6)アルキル、とりわけメチルスルホニルアミノメチルを表す。
一般的に、R34は、水素、ハロゲン、ハロ(C1〜6)アルキル、ヒドロキシ又は(C2〜6)アルキルカルボニルアミノ(C1〜6)アルキルを表す。
R34の選択される意味は、水素、フルオロ、フルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ及びアセチルアミノメチルを含む。
R34の特定の意味は、水素、フルオロ、フルオロメチル、ヒドロキシ及びアセチルアミノメチルを含む。
適切には、R34は、水素又はヒドロキシを表す。
本発明による化合物の代替サブクラスは、以下の式(IIM)の化合物及びそのN−オキシド、並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物、並びにそのグルクロニド誘導体、並びにその共結晶により表される。
(式中、
E、Q、Z、W、R
15、R
16及びR
21は、上で定義した通りである。)
式(IIM)に特に関連して、完全体Wは、適切にはO、S又はN−R31、とりわけS又はN−R31である。
本発明による特定の新規化合物は、その調製が添付の実施例で述べられているそれぞれの化合物、並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物、並びにその共結晶を含む。
本発明による化合物は、ヒトの様々な病気の処置及び/又は予防に有益である。これらの病気としては、自己免疫性及び炎症性障害、神経及び神経変性障害、疼痛及び侵害受容性障害、心血管障害、代謝障害、眼障害並びに腫瘍学的障害などがある。
炎症性及び自己免疫性障害としては、全身性自己免疫性障害、自己免疫性内分泌障害及び臓器特異性自己免疫性障害などがある。全身性自己免疫性障害としては、全身性紅斑性狼瘡(SLE)、乾癬、乾癬性関節障害、血管炎、多発性筋炎、強皮症、多発性硬化症、全身性硬化症、強直性脊椎炎、関節リウマチ、非特異性炎症性関節炎、若年性炎症性関節炎、若年性特発性関節炎(その少関節及び多関節型を含む)、慢性疾患性貧血(ACD)、スティル病(若年及び/又は成人発症)、ベーチェット病及びシェーグレン症候群などがある。自己免疫性内分泌障害としては、甲状腺炎などがある。臓器特異性自己免疫性障害としては、アジソン病、溶血性又は悪性貧血、急性腎障害(AKI;シスプラチン誘発性AKIを含む)、糖尿病性腎症(DN)、閉塞性尿路障害(シスプラチン誘発性閉塞性尿路障害を含む)、糸球体腎炎(グッドパスチャー症候群、免疫複合体媒介性糸球体腎炎及び抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連糸球体腎炎を含む)、ループス腎炎(LN)、微小変化型疾患、グレーヴス病、特発性血小板減少性紫斑病、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、不確定大腸炎及び回腸嚢炎を含む)、天疱瘡、アトピー性皮膚炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肺炎、自己免疫性心臓炎、重症筋無力症、自発性不妊、骨粗鬆症、骨減少症、びらん性骨疾患、軟骨炎、軟骨変性及び/又は破壊、線維化障害(様々な種類の肝及び肺線維症)、喘息、鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸促迫症候群、敗血症、発熱、筋ジストロフィー(デュシェーヌ型筋ジストロフィーを含む)並びに臓器移植拒絶反応(腎同種移植片拒絶反応を含む)などがある。
神経及び神経変性障害としては、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、虚血、卒中、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、頭部外傷、発作及びてんかんなどがある。
心血管障害としては、血栓症、心臓肥大、高血圧、心臓の不規則収縮(例えば、心不全時)及び性的障害(勃起機能不全及び女性性機能不全を含む)などがある。TNFα機能のモジュレーターは、心筋梗塞の処置及び/又は予防にも有用であり得る(J.J. Wuら、JAMA、2013、309巻、2043〜2044頁参照)。
代謝障害としては、糖尿病(インスリン依存性糖尿病及び若年性糖尿病を含む)、脂質異常症及び代謝症候群などがある。
眼障害としては、網膜症(糖尿病性網膜症、増殖性網膜症、非増殖性網膜症及び未熟児網膜症を含む)、黄斑浮腫(糖尿病性黄斑浮腫を含む)、加齢性黄斑変性症(ARMD)、血管新生(角膜血管新生及び新血管形成を含む)、網膜静脈閉塞並びに様々な種類のブドウ膜炎及び角膜炎などがある。
急性又は慢性であり得る、腫瘍学的障害としては、増殖性障害、とりわけがん、及びがん関連合併症(骨格合併症、悪液質及び貧血を含む)などがある。がんの特定のカテゴリーは、血液系悪性腫瘍(白血病及びリンパ腫を含む)並びに非血液系悪性腫瘍(固形腫瘍がん、肉腫、髄膜腫、多形性膠芽腫、神経芽腫、黒色腫、胃癌及び腎細胞癌を含む)を含む。慢性白血病は、骨髄性又はリンパ性であり得る。白血病の変種としては、T細胞性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ球性/リンパ性白血病(CLL)、有毛状細胞性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群、慢性好中球性白血病、急性T細胞性リンパ芽球性白血病、形質細胞腫、免疫芽球性大細胞白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、急性巨核芽球性白血病、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病及び赤白血病などがある。リンパ腫の変種としては、悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、MALT1リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫などがある。非血液系悪性腫瘍の変種としては、前立腺、肺、乳腺、直腸、結腸、リンパ節、膀胱、腎臓、膵臓、肝臓、卵巣、子宮、頸部、脳、皮膚、骨、胃及び筋肉のがんなどがある。TNFα機能のモジュレーターは、TNFの強力な抗がん作用の安全性を増大させるためにも用いることができる(F.V. Hauwermeirenら、J. Clin. Invest.、2013、123巻、2590〜2603頁参照)。
本発明はまた、上述の本発明による化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を1つ又は複数の薬学的に許容される担体とともに含む医薬組成物を提供する。
本発明による医薬組成物は、経口、口腔内、非経口、鼻腔内、局所、点眼若しくは直腸投与に適する形態、又は吸入若しくは吹送による投与に適する形態をとり得る。
経口投与のために、医薬組成物は、結合剤(例えば、アルファー化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えば、ラクトース、微結晶セルロース若しくはリン酸水素カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク若しくはシリカ)、崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプン若しくはグリコール酸ナトリウム)又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容される賦形剤を用いて通常の手段により調製される、例えば、錠剤、トローチ剤又はカプセル剤の形態をとり得る。錠剤は、当技術分野で周知の方法により被覆することができる。経口投与用の液体調製物は、例えば、液剤、シロップ剤又は懸濁剤の形態をとり得る。或いは、それらは、使用前に水又は他の適切な媒体を用いて構成するための乾燥製剤として提供することができる。そのような液体調製物は、懸濁化剤、乳化剤、非水性媒体又は保存剤などの薬学的に許容される添加剤を用いて通常の手段により調製することができる。調製物は、適宜、緩衝塩、香味剤、着色剤又は甘味剤も含み得る。
経口投与用の調製物は、活性化合物の制御放出を示すように適切に製剤化することができる。
口腔内投与のために、組成物は、通常の方法で製剤化された錠剤又はトローチ剤の形態をとり得る。
式(I)の化合物は、注射、例えば、ボーラス注射又は注入による非経口投与用に製剤化することができる。注射用製剤は、例えば、ガラスアンプル又は多回投与容器、例えば、ガラスバイアル入りの単位剤形で提供することができる。注射用組成物は、油性又は水性媒体中懸濁液、溶液又は乳濁液のような形態をとり得、懸濁化、安定化、保存及び/又は分散剤のような製剤化剤を含み得る。或いは、有効成分は、使用前に適切な媒体、例えば、滅菌済みの発熱物質不含有水を用いて構成するための粉末の形態であり得る。
上述の製剤に加えて、式(I)の化合物は、デポ調製物としても製剤化することができる。そのような長時間作用性製剤は、埋植又は筋肉内注射により投与することができる。
鼻腔内投与又は吸入による投与のために、本発明による化合物は、適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、フルオロトリクロロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又は他の適切なガス若しくはガスの混合物を用いることにより、加圧パック又はネブライザー用のエアゾールスプレー製剤の形態で好都合なことに送達することができる。
組成物は、所望の場合、有効成分を含む1つ又は複数の単位剤形を含み得るパック又は小出し装置で提供することができる。パック又は小出し装置に投与指示書を添付することができる。
局所投与のために、本発明で用いる化合物は、1つ又は複数の薬学的に許容される担体中に懸濁又は溶解した有効成分を含む適切な軟膏剤として好都合に製剤化することができる。個別の担体は、例えば、鉱油、流動パラフィン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、乳化ワックス及び水などである。或いは、本発明で用いる化合物は、1つ又は複数の薬学的に許容される担体中に懸濁又は溶解した有効成分を含む適切なローション剤として製剤化することができる。個別の担体としては、例えば、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、ベンジルアルコール、2−オクチルドデカノール及び水などがある。
点眼のために、本発明に用いる化合物は、殺菌若しくは殺真菌剤、例えば、硝酸フェニル第二水銀、塩化ベンジルアルコニウム若しくは酢酸クロルヘキシジンなどの保存剤を含む又は含まない滅菌済み等張性pH調整生理食塩水中微細化懸濁液として好都合に製剤化することができる。或いは、点眼のために、化合物は、ワセリンなどの軟膏剤として製剤化することができる。
直腸投与のために、本発明で用いる化合物は、坐剤として好都合に製剤化することができる。これらは、有効成分を、室温で固体であるが、直腸温度で液体であり、したがって、直腸内で融解して有効成分を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することにより調製することができる。そのような物質としては、例えば、ココアバター、蜜ろう及びポリエチレングリコールなどがある。
個別の状態の予防又は処置に必要な本発明で用いる化合物の量は、選択される化合物及び処置を受ける患者の状態によって異なる。しかし、一般的に、1日投与量は、経口又は口腔内投与については約10ng/kg〜1000mg/kg、一般的に100ng/kg〜100mg/kg、例えば、約0.01mg/kg〜40mg/kg体重、非経口投与については約10ng/kg〜50mg/kg体重、鼻腔内投与又は吸入若しくは吹送による投与については約0.05mg〜約1000mg、例えば、約0.5mg〜約1000mgの範囲にあり得る。
所望の場合、本発明による化合物は、別の薬学的に活性な薬剤、例えば、メトトレキサート又はプレドニゾロンなどの抗炎症分子と併用投与することができる。
上記の式(I)の化合物は、式Z−Q−CO
2Hの化合物又はそのカルボン酸塩(例えば、リチウム、ナトリウム又はカリウムなどのアルカリ金属とのカルボン酸塩)を以下の式(III)
(式中、E、Q、Y、Z、R
1及びR
2は、上で定義した通りである。)の化合物と反応させることを含む方法により調製することができる。
反応は、一般的に適切な塩基、例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)などのペプチドカップリング試薬の存在下で有利に行わせることができる。反応は、適切な溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドなどの双極性非プロトン性溶媒又はジクロロメタンなどの塩素化溶媒中で室温又は高温で好都合に行わせる。それにより得られた生成物は、一般的に高温で、酸、理想的には酢酸などの有機酸、又は塩酸などの鉱酸により適切に処理する。
上記の式(III)の中間体は、以下の式(IV)
(式中、E、Y、R
1及びR
2は、上で定義した通りである。)の化合物を還元することにより調製することができる。
変換は、炭素上パラジウムなどの水素化触媒の存在下で気体水素により化合物(IV)を処理することを一般的に含む、化合物(IV)の接触水素化により好都合に達成される。
或いは、化合物(IV)の還元は、ギ酸アンモニウムの存在下で、元素状鉄若しくは亜鉛、又は木炭上パラジウムにより処理することにより達成することができる。
或いは、化合物(IV)の還元は、塩酸などの鉱酸の存在下で一般的に高温で、塩化スズ(II)により処理することにより達成することができる。
Eが共有結合又は場合によって置換された直鎖状若しくは分枝状C
1〜4アルキレン鎖を表す式(IV)の中間体は、式Y−E
1−NH
2の化合物を以下の式(V)
(式中、Y、R
1及びR
2は、上で定義した通りであり、E
1は、共有結合又は場合によって置換された直鎖状若しくは分枝状C
1〜4アルキレン鎖を表し、L
1は、適切な脱離基である。)の化合物と反応させることにより調製することができる。
脱離基L1は、適切にはハロゲン原子、例えば、クロロである。
反応は、塩基、例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で有利に行わせることができる。反応は、適切な溶媒、例えば、エタノールなどのC1〜4アルカノール中で室温で好都合に行わせる。
式(V)の出発物質は、市販されていない場合、添付の実施例で述べる方法と同様の方法又は当技術分野で周知の標準的方法により調製することができる。
上記の方法のいずれかにより最初に得られた式(I)のいずれの化合物も適切な場合、その後、当技術分野で公知の技術により式(I)のさらなる化合物に合成することができることは、理解されよう。例として、Eが−CH2−を表す式(I)の化合物は、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、ハロゲン化メチル、例えば、ヨウ化メチルにより処理することにより、Eが−CH(CH3)−を表す対応する化合物に変換することができる。
ヒドロキシ基を含む式(I)の化合物は、塩基、例えば、水素化ナトリウム又は酸化銀の存在下で適切なハロゲン化アルキルにより処理することにより、アルキル化することができる。−Q−Zが−CH2OHを表す式(I)の化合物は、(i)塩化チオニルによる処理、及び(ii)それにより得られたクロロ誘導体の、適切なアリール又はヘテロアリールヒドロキシドによる処理を含む2ステップ法でアリール化することができる。−Q−Zが−CH2OHを表す式(I)の化合物は、(i)塩化チオニルによる処理、及び(ii)それにより得られたクロロ誘導体の、一般的に塩基、例えば、炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下での式Z−SHの化合物による処理を含む2ステップ法により、−Q−Zが−CH2S−Zを表す式(I)の対応する化合物に変換することができる。−Q−Zが−CH2OHを表す式(I)の化合物は、(i)塩化チオニルによる処理、及び(ii)それにより得られたクロロ誘導体の、シアン化ナトリウムなどのシアニド塩による処理を含む2ステップ法により、−Q−Zが−CH2CNを表す式(I)の対応する化合物に変換することができる。ヒドロキシを含む式(I)の化合物は、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)又は三フッ化ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄(BAST)により処理することにより、対応するフルオロ置換化合物に変換することができる。ヒドロキシを含む式(I)の化合物は、(i)酸化剤、例えば、二酸化マンガンによる処理、及び(ii)それにより得られたカルボニル含有化合物のDASTによる処理を含む2ステップ法により対応するジフルオロ置換化合物に変換することができる。
−Q−Zが−CH2OHを表す式(I)の化合物は、(i)適切な酸化剤、例えば、デス−マーチンペルヨージナン又は酸化マンガン(IV)による酸化、及び(ii)それにより得られたアルデヒド誘導体のグリニャール試薬、例えば、式Z−MgBr又はZ−MgClの化合物による処理を含む2ステップ法で−Q−Zが−CH(OH)Zを表す対応する化合物に変換することができる。
−Q−Zが−CH2OHを表す式(I)の化合物は、(i)適切な酸化剤、例えば、デス−マーチンペルヨージナン又は酸化マンガン(IV)による酸化、及び(ii)それにより得られたアルデヒド誘導体の(トリフルオロメチル)トリメチルシラン及びフッ化セシウムによる処理を含む2ステップ法で−Q−Zが−CH(OH)CF3を表す対応する化合物に変換することができる。
N−H部分を含む式(I)の化合物は、一般的にアセトニトリルなどの有機溶媒中で高温で、又は適切な溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドなどの双極性非プロトン溶媒中で塩基、例えば、炭酸カリウム若しくは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩の存在下で室温で、適切なハロゲン化アルキルにより処理することにより、アルキル化することができる。或いは、N−H部分を含む式(I)の化合物は、塩基、例えば、水素化ナトリウムなどの無機塩基、又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)などの有機塩基の存在下で適切なトシル酸アルキルにより処理することにより、アルキル化することができる。
N−H部分を含む式(I)の化合物は、還元剤、例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの存在下でホルムアルデヒドにより処理することにより、メチル化することができる。
N−H部分を含む式(I)の化合物は、塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で一般的に室温で、適切な酸塩化物、例えば、塩化アセチルにより、又は適切なカルボン酸無水物、例えば、無水酢酸により処理することにより、アシル化することができる。
N−H部分を含む式(I)の化合物は、塩基、例えば、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピルエチル−アミンなどの有機塩基の存在下で一般的に室温で、適切な塩化C1〜6アルキルスルホニル、例えば、塩化メタンスルホニルにより、又は適切なC1〜6アルキルスルホン酸無水物、例えば、無水メタンスルホン酸により処理することにより、窒素原子がC1〜6アルキル−スルホニル、例えば、メチルスルホニルにより置換されている対応する化合物に変換することができる。
アミノ(−NH2)により置換された式(I)の化合物は、適切なハロゲン化C1〜6アルキルスルホニル、例えば、塩化メタンスルホニルなどの塩化C1〜6アルキルスルホニルにより処理することにより、C1〜6アルキルスルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニル−アミノ、又はビス[(C1〜6)アルキルスルホニル]アミノ、例えば、ビス(メチルスルホニル)アミノにより置換された対応する化合物に変換することができる。同様に、ヒドロキシ(−OH)により置換された式(I)の化合物は、適切なハロゲン化C1〜6アルキル−スルホニル、例えば、塩化メタンスルホニルなどの塩化C1〜6アルキルスルホニルにより処理することにより、C1〜6アルキル−スルホニルオキシ、例えば、メチルスルホニルオキシにより置換された対応する化合物に変換することができる。
−S−部分を含む式(I)の化合物は、3−クロロペルオキシ−安息香酸により処理することにより、−S(O)−部分を含む対応する化合物に変換することができる。同様に、−S(O)−部分を含む式(I)の化合物は、3−クロロペルオキシ安息香酸により処理することにより、−S(O)2−部分を含む対応する化合物に変換することができる。或いは、−S−部分を含む式(I)の化合物は、Oxone(登録商標)(ペルオキシ一硫酸カリウム)により処理することにより、−S(O)2−部分を含む対応する化合物に変換することができる。
芳香族性窒素原子を含む式(I)の化合物は、3−クロロペルオキシ−安息香酸により処理することにより、対応するN−オキシド誘導体に変換することができる。
式(I)のブロモフェニル誘導体は、ピロリジン−2−オン若しくはオキサゾリジン−2−オン、又はその適切に置換された類似体により処理することにより、対応する、場合によって置換された2−オキソピロリジン−1−イルフェニル又は2−オキソオキサゾリジン−3−イルフェニル誘導体に変換することができる。反応は、ヨウ化銅(I)、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン及び炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で高温で好都合に行わせる。
R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物は、適切に置換されたアリール若しくはヘテロアリールボロン酸又は有機ジオール、例えば、ピナコール、1,3−プロパンジオール若しくはネオペンチルグリコールを用いて生成したその環状エステルにより処理することにより、R1が場合によって置換されたアリール又はヘテロアリール部分を表す対応する化合物に変換することができる。反応は、一般的に遷移金属触媒、例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)又はビス[3−(ジフェニルホスファニル)シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル]鉄−ジクロロパラジウム−ジクロロメタン錯体、及び塩基、例えば、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム又はリン酸カリウムなどの無機塩基の存在下で行わせる。
R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物は、(i)ビス(ピナコラト)二ホウ素又はビス(ネオペンチルグリコラト)二ホウ素との反応、及び(ii)それにより得られた化合物と適切に官能基化されたハロ若しくはトシルオキシ置換アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルケニル誘導体との反応を含む2ステップ法により、R1が場合によって置換されたアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルケニル部分を表す対応する化合物に変換することができる。ステップ(i)は、[1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)又はビス[3−(ジフェニルホスファニル)−シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル]鉄−ジクロロパラジウム−ジクロロメタン錯体などの遷移金属触媒の存在下で好都合に実施される。ステップ(ii)は、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)又はビス[3−(ジフェニルホスファニル)シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル]鉄−ジクロロパラジウム−ジクロロメタン錯体、及び塩基、例えば、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で好都合に実施される。
R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物は、適切に置換されたアルキン誘導体、例えば、2−ヒドロキシブタ−3−インとの処理により、R1が場合によって置換されたC2〜6アルキニル部分を表す対応する化合物に変換することができる。反応は、一般的にヨウ化銅(I)及び塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で遷移金属触媒、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の補助により好都合に行わせる。
R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物は、一般的に酢酸銅(II)及びN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)などの有機塩基の存在下で適切に置換されたイミダゾール誘導体により処理することにより、R1が場合によって置換されたイミダゾール−1−イル部分を表す対応する化合物に変換することができる。
R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物は、(i)アクリル酸メチルとの反応、及び(ii)それにより得られたアルケニル誘導体の、一般的に水素ガスの雰囲気下での水素化触媒、例えば、木炭上パラジウムによる処理による、接触水素化を含む2ステップ法により、R1が2−(メトキシカルボニル)−エチルを表す対応する化合物に変換することができる。ステップ(i)は、一般的に遷移金属触媒、例えば、酢酸パラジウム(II)又はビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)及びトリ(オルト−トリル)ホスフィンなどの試薬の存在下で実施される。
一般的に、−C=C−官能基を含む式(I)の化合物は、一般的に水素ガスの雰囲気下で、場合によって、塩基、例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物の存在下で、水素化触媒、例えば、木炭上パラジウムにより処理することによる接触水素化により−CH−CH−官能基を含む対応する化合物に変換することができる。
R1が6−メトキシピリジン−3−イルを表す式(I)の化合物は、ピリジン塩酸塩により処理することにより、又は塩酸などの鉱酸とともに加熱することにより、R1が2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−5−イルを表す対応する化合物に変換することができる。同様な方法を用いることにより、R1が6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イルを表す式(I)の化合物をR1が4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イルを表す対応する化合物に変換することができ、R1が6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イルを表す式(I)の化合物をR1が3−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イルを表す対応する化合物に変換することができる。
R1が2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イルを表す式(I)の化合物は、一般的に酸化白金(IV)などの水素化触媒の存在下での気体水素による処理による接触水素化により、R1が2−オキソピペリジン−5−イルを表す対応する化合物に変換することができる。
エステル部分、例えば、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルなどのC2〜6アルコキシカルボニル基を含む式(I)の化合物は、酸、例えば、塩酸などの鉱酸により処理することにより、カルボキシ(−CO2H)部分を含む対応する化合物に変換することができる。
N−(tert−ブトキシカルボニル)部分を含む式(I)の化合物は、酸、例えば、塩酸などの鉱酸又はトリフルオロ酢酸などの有機酸により処理することにより、N−H部分を含む対応する化合物に変換することができる。
エステル部分、例えば、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルなどのC2〜6アルコキシカルボニル基を含む式(I)の化合物は、別法として、塩基、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選択されるアルカリ金属水酸化物、又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシドなどの有機塩基により処理することにより、カルボキシ(−CO2H)部分を含む対応する化合物に変換することができる。
カルボキシ(−CO2H)部分を含む式(I)の化合物は、1−エチル−3−(3−ジメチル−アミノプロピル)カルボジイミドなどの縮合剤の存在下で適切なアミンにより処理することにより、アミド部分を含む対応する化合物に変換することができる。
カルボニル(C=O)部分を含む式(I)の化合物は、臭化メチルマグネシウムにより処理することにより、−C(CH3)(OH)−部分を含む対応する化合物に変換することができる。同様に、カルボニル(C=O)部分を含む式(I)の化合物は、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン及びフッ化セシウムにより処理することにより、−C(CF3)(OH)−部分を含む対応する化合物に変換することができる。カルボニル(C=O)部分を含む式(I)の化合物は、ニトロメタンにより処理することにより、−C(CH2NO2)(OH)−部分を含む対応する化合物に変換することができる。
ヒドロキシメチル部分を含む式(I)の化合物は、デス−マーチンペルヨージナンなどの酸化剤により処理することにより、ホルミル(−CHO)部分を含む対応する化合物に変換することができる。ヒドロキシメチル部分を含む式(I)の化合物は、テトラプロピルアンモニウムペルルテナートなどの酸化剤により処理することにより、カルボキシ部分を含む対応する化合物に変換することができる。
R1が少なくとも1個の窒素原子を含む置換基を表し、その置換基が窒素原子を介して分子の残りの部分に連結している、式(I)の化合物は、R1がハロゲン、例えば、ブロモを表す式(I)の化合物を式R1−Hの適切な化合物[例えば、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン又はモルホリン]と反応させることにより調製することができる。反応は、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−ビフェニル(XPhos)又は2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(BINAP)などのアミノ化リガンド及び塩基、例えば、ナトリウムtert−ブトキシドなどの無機塩基の存在下で、遷移金属触媒、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)の補助により好都合に行わせる。或いは、反応は、[2’,6’−ビス(プロパン−2−イルオキシ)ビフェニル−2−イル](ジシクロヘキシル)ホスファンなどの試薬及び塩基、例えば、炭酸セシウムなどの無機塩基の存在下で、二酢酸パラジウムを用いて行わせることができる。
オキソ部分を含む式(I)の化合物は、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下でホスホノ酢酸トリエチルにより処理することにより、エトキシカルボニルメチリデン部分を含む対応する化合物に変換することができる。
R21がエテニルを表す式(IIB)の化合物は、R21がハロゲン、例えば、クロロを表す式(IIB)の化合物をビニルトリフルオロホウ酸カリウムと反応させることにより調製することができる。反応は、一般的に遷移金属触媒、例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)及び塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で行わせる。
R21がハロゲン、例えば、クロロを表す式(IIB)の化合物は、適切に置換されたシクロアルケニルボロン酸又は有機ジオール、例えば、ピナコール、1,3−プロパンジオール若しくはネオペンチルグリコールを用いて生成したその環状エステルにより処理することにより、R21が場合によって置換されたC4〜7シクロアルケニル部分を表す対応する化合物に変換することができる。反応は、一般的に遷移金属触媒、例えば、ビス[3−(ジフェニルホスファニル)シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル]鉄−ジクロロパラジウム−ジクロロメタン錯体、及び塩基、例えば、炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で行わせる。
R21が少なくとも1個の窒素原子を含む置換基を表し、その置換基が窒素原子を介して分子の残りの部分に連結している、式(IIB)の化合物は、R21がハロゲン、例えば、クロロを表す式(IIB)の化合物を式R21−Hの適切な化合物[例えば、2−メトキシエチルアミン、N−メチル−L−アラニン、2−アミノシクロペンタンカルボン酸、3−アミノシクロペンタンカルボン酸、1−(アミノメチル)シクロプロパンカルボン酸、メチルアゼチジン−3−カルボキシラート、ピロリジン−3−オール、ピロリジン−3−カルボン酸、ピペリジン−2−カルボン酸、ピペリジン−3−カルボン酸、4−(1H−テトラゾール−5−イル)ピペリジン、ピペラジン、1−(メチルスルホニル)ピペラジン、ピペラジン−2−オン、2−(ピペラジン−1−イル)プロパン酸、モルホリン、モルホリン−2−カルボン酸、チオモルホリン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、1,4−ジアゼパン−5−オン、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン又は適切に置換されたアザスピロアルカン]と場合によって、塩基、例えば、トリエチルアミン若しくはN,N−ジイソプロピルエチルアミン及び/又は1−メチル−2−ピロリジノン、又はピリジンなどの有機塩基、或いは炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で反応させることにより調製することができる。
生成物の混合物が本発明による化合物の調製について上述した方法のいずれかにより得られる場合、所望の生成物は、例えば、シリカ及び/又はアルミナを適切な溶媒系とともに用いる分取HPLC又はカラムクロマトグラフィーなどの通常の方法により適切な段階にそれから分離することができる。
本発明による化合物の上述の調製方法が立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、通常の技術により分離することができる。特に、式(I)の化合物の特定の鏡像異性体を得ることが望まれる場合、これは、鏡像異性体を分割するための適切な通常の方法を用いて鏡像異性体の対応する混合物から得ることができる。したがって、例えば、ジアステレオマー誘導体、例えば、塩は、式(I)の鏡像異性体の混合物、例えば、ラセミ体と、適切なキラル化合物、例えば、キラル塩基との反応により製造することができる。ジアステレオマーは、次に通常の手段により、例えば、結晶化により分離し、例えば、ジアステレオマーが塩である場合には酸により処理することにより、所望の鏡像異性体を回収することができる。別の分割法において、式(I)のラセミ体は、キラルHPLCを用いて分離することができる。さらに、所望の場合、特定の鏡像異性体は、上述の方法の1つにおいて、適切なキラル中間体を用いることによって得ることができる。或いは、特定の鏡像異性体は、鏡像異性体特異的酵素生変換反応、例えば、エステラーゼを用いるエステル加水分解を実施し、次に鏡像異性的に純粋な加水分解酸のみを未反応エステル対掌体から精製することにより、得ることができる。本発明の特定の幾何異性体を得ることが望まれる場合、クロマトグラフィー、再結晶化及び他の通常の分離法も中間体又は最終生成物について用いることができる。
上記の合成連鎖のいずれかの実施中、関係するいずれかの分子上の感受性又は反応性基を保護することが必要且つ/又は望ましいことがあり得る。これは、Protective Groups in Organic Chemistry、J.F.W. McOmie編、Plenum Press、1973年及びT.W. Greene & P.G.M. Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons、第3版、1999年に記載されているものなどの、通常の保護基により達成することができる。保護基は、後の都合のよい段階において当技術分野で公知の方法を用いて除去することができる。
以下の実施例は、本発明による化合物の調製を例示するものである。
本発明による化合物は、下記の蛍光偏光アッセイにおいて試験した場合、TNFαに対する蛍光コンジュゲートの結合を強力に阻害する。さらに、本発明による特定の化合物は、下記のレポーター遺伝子アッセイにおいてTNFα誘導NF−κB活性化を強力に阻害する。
蛍光偏光アッセイ
化合物(A)の調製
下文で「化合物(A)」と呼ぶ1−(2,5−ジメチルベンジル)−6−[4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−2−(ピリジン−4−イル−メチル)−1H−ベンゾイミダゾールは、国際公開第2013/186229号(2013年12月19日公開)の例499に記載されている手順又はそれと同様の手順により調製することができる。
蛍光コンジュゲートの調製
化合物(A)(27.02mg、0.0538mmol)をDMSO(2mL)に溶解した。5(−6)カルボキシ−フルオレセインスクシンイミルエステル(24.16mg、0.0510mmol)(Invitrogenカタログ番号:C1311)をDMSO(1mL)に溶解して、鮮黄色の溶液を得た。2つの溶液を室温で混合したところ、混合物が赤色になった。混合物を室温で撹拌した。混合直後に20μLのアリコートを除去し、1200RR−6140 LC−MSシステムによるLC−MS分析のためにAcOH:H2Oの80:20混合物で希釈した。クロマトグラムは、両方が5−及び6−置換カルボキシフルオレセイン基を有する、形成された2つの生成物に対応する、質量(M+H)+=860.8amuを有する、1.42及び1.50分の保持時間の2つの近接して溶出したピークを示した。2.21分の保持時間のさらなるピークは、化合物(A)に対応する、(M+H)+=502.8amuの質量を有していた。未反応の5(−6)カルボキシフルオレセインスクシンイミルエステルについてはピークは観察されなかった。ピーク面積は、3つのシグナルについて22.0%、39.6%及び31.4%であり、その時点における所望の蛍光コンジュゲートの2つの異性体への変換が61.6%であったことがわかる。さらなる20μLのアリコートを数時間後に、次いで一夜撹拌した後に抜き出し、前のように希釈し、LC−MS分析にかけた。変換百分率は、これらの時点にそれぞれ79.8%及び88.6%と測定された。混合物は、UV指向性分取HPLCシステムにより精製した。プールした精製画分を凍結乾燥して、過剰の溶媒を除去した。凍結乾燥後、0.027mmolの蛍光コンジュゲートに相当し、反応及び分取HPLC精製の53%の総収率に対応する、橙色固体(23.3mg)が回収された。
TNFαへの蛍光コンジュゲートの結合の阻害
化合物は、蛍光コンジュゲートの添加及び室温での20時間のさらなるインキュベーションの前に、20mM トリス、150mM NaCl、0.05% Tween 20中で室温で60分間TNFαとともにプレインキュベートすることにより、25μMから始まる5%DMSOの最終アッセイ濃度での10種の濃度で試験した。TNFα及び蛍光コンジュゲートの最終濃度は、25μLの総アッセイ容積でそれぞれ10nM及び10nMであった。プレートは、蛍光偏光を検出することができるプレートリーダー(例えば、Analyst HTプレートリーダー又はEnvisionプレートリーダー)で読み取った。IC50値は、ActivityBaseでXLfit(商標)(4パラメーターロジスティックモデル)を用いて計算した。
蛍光偏光アッセイで試験した場合、添付の実施例の化合物はすべて、50μM又はより良好なIC50値を示すことが見いだされた。
レポーター遺伝子アッセイ
TNFα誘導性NF−κB活性化の阻害
TNFαによるHEK−293細胞の刺激は、NF−κB経路の活性化をもたらす。TNFα活性を測定するために用いたレポーター細胞系は、InvivoGenから購入した。HEK−Blue(商標)CD40Lは、5つのNF−κB結合部位に融合させたIFNβ最小プロモーターの制御下でSEAP(分泌胚アルカリホスファターゼ)を発現する安定なHEK−293トランスフェクト細胞系である。これらの細胞によるSEAPの分泌は、TNFαにより用量依存的に刺激され、ヒトTNFαのEC50は、0.5ng/mLである。化合物を10mM DMSO保存液から希釈して(最終アッセイ濃度0.3%DMSO)、10ポイント3倍連続希釈曲線(例えば、30000nM〜2nM最終濃度)を得た。希釈化合物は、384ウエルマイクロタイタープレートに加え、18時間インキュベートする前に、TNFαとともに60分間プレインキュベートした。アッセイプレートにおける最終TNFα濃度は、0.5ng/mLであった。SEAP活性は、比色基質、例えば、QUANTI−Blue(商標)又はHEK−Blue(商標)検出媒体(InvivoGen)を用いて上清において測定した。化合物希釈物の阻害百分率は、DMSO対照と最大阻害(過剰の対照化合物による)とから計算し、IC50値は、ActivityBaseでXLfit(商標)(4パラメーターロジスティックモデル)を用いて計算した。
レポーター遺伝子アッセイで試験した場合、添付の実施例の特定の化合物が50μM又はより良好なIC50値を示すことが見いだされた。