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JP2016522267A - パーソナルケア組成物で用いる両性ターポリマー - Google Patents

パーソナルケア組成物で用いる両性ターポリマー Download PDF

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JP2016522267A
JP2016522267A JP2016521921A JP2016521921A JP2016522267A JP 2016522267 A JP2016522267 A JP 2016522267A JP 2016521921 A JP2016521921 A JP 2016521921A JP 2016521921 A JP2016521921 A JP 2016521921A JP 2016522267 A JP2016522267 A JP 2016522267A
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Abstract

本発明は、約5%〜約50%の界面活性剤と、約0.01%〜約10%のコンディショニング剤と、パーソナルケア組成物の約0.05〜約5重量パーセントの両性ターポリマーと、含むパーソナルケア組成物であって、前記両性ターポリマーが、i.)式(I)によって表されるカチオン性モノマーと【化1】(式中、R1及びR2が独立して、水素又はメチルであり、R3、R4、及びR5が独立して、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基であり、Xが、NH、NR6、又は酸素であり、R6が、C1〜C4アルキルであり、Lが、CnH2nであり、nが、1〜5の整数であり、A-が、メトサルフェートアニオンのような有機酸若しくは無機酸に由来するアニオン、又は塩化物若しくは臭化物のようなハロゲン化物である)、ii.)エチレン性不飽和カルボン酸及びスルホン酸を含むモノマーからなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性モノマーと、iii.)式(II)によって定義されるジアリルアミンモノマーと【化2】(式中、R7及びR8が独立して、水素又はC1〜C4アルキルであり、R9が水素、分岐鎖若しくは直鎖のC1〜C30アルキル、*−[AO]m−R10、C1〜C30アルコキシ、ヒドロキシ置換アルキル、アルキルフェニル、カルボキシアルキル、アルコキシアルキル、及びカルボキサミドアルキルであり、AOがC1〜C4アルキレンオキシド、又はこれらのうちの2種以上の混合物であり、これらの2種以上がブロック状又はランダム状に結合し合うことができ、mが2〜200の整数であり、R10が水素又はメチルである)、から形成され、アニオン性モノマーii)に対するカチオン性モノマーi)の比率が約5〜約1である、パーソナルケア組成物を目的とする。

Description

本発明は、両性ターポリマーと、アニオン性界面活性剤と、水性キャリアとを含むパーソナルケア組成物であって、湿潤及び乾燥コンディショニング効果をもたらし、あらゆる毛髪タイプにわたってコンディショニング剤を均一に付着させ、複数回の洗髪サイクル後でも性能が低下しないパーソナルケア組成物に関する。
コンディショニングシャンプー、即ち、界面活性剤とヘアコンディショニング剤とを含む「1本で2つの機能を持つ(2 in 1)」ヘア用製品は公知となっている。これらのパーソナルケア組成物は典型的に、シリコーン、炭化水素油、脂肪エステルなどのコンディショニング剤と共に、アニオン性洗浄界面活性剤を含む。これらの製品は、1つの製品からヘアコンディショニング及び洗浄性能を便宜的に得る手段として消費者の間によく普及するようになってきた。
しかしながら、多くのコンディショニング用パーソナルケア組成物では、塗布工程中に、コンディショニング剤が毛髪又は皮膚に十分には付着せず、付着可能であっても、アニオン性界面活性剤の濃度が比較的低い調合物に限り、付着が可能である。付着が不十分な場合、塗布工程中にコンディショニング剤の大部分が洗い落とされてしまうため、コンディショニングによる恩恵はほとんど又は全く得られない。毛髪又は皮膚上にコンディショニング剤が十分に付着しない場合、比較的高濃度のコンディショニング剤が必要になり得る。しかし、このような高濃度のコンディショニング剤は、原料コストを増大させ、泡立ちを低下させ、製品安定性の懸念を生じさせることがある。加えて、コアセルベートが形成されるように総アニオン性界面活性剤を制限したとすれば組成物の発泡能力も制限されてしまう可能性がある。さもなければ、低コスト効率の両性界面活性剤を用いたとしても、その濃度を高めることによって十分な泡立ちが得られるようにする必要が生じ得る。
ヘアコンディショニング剤の毛髪上への付着を向上させる既知の方法の1つとしては、特定のカチオン性付着ポリマーの使用が挙げられる。これらのポリマーは、カチオン性アクリルアミド構造をベースとするような合成ポリマーであってよいが、最も一般的には、天然のセルロース系ポリマー又はカチオン性置換基で変性されたグアーポリマーである。
セルロース化合物、グアー、及び合成アクリルアミドに由来するような従来のカチオン性ポリマーによって得られるコンディショニング効果の本質的なレベルは、特に湿潤状態においては比較的低い。これに加えて、使用時に効果をもたらすには、高濃度のカチオン性ポリマーが必要となる結果、消費者が認識できるほど、性能が低下することがある。更に、付着助剤として用いると、より疎水性の基材に(例えば、毛先よりも毛根に、脱色して傷んだ髪よりも未処理のブラウンヘアに)、毛髪用コンディショニング剤が過剰に付着することにより、複数回の洗髪サイクル後に、上記のような性能の低下が大きくなる場合がある。
したがって、有効な湿潤コンディショニング効果と有効な乾燥コンディショニング効果の両方を単独でもたらし、あらゆる毛髪タイプにおいて、ヘアケア効果剤の効率的な付着助剤として機能し、複数回のサイクル後に、蓄積、ボリューム低下、及び清潔感の欠如などの性能低下を引き起こさないポリマー系に対するニーズが存在する。
驚くべきことに、本発明のターポリマーは、単独で配合すると、強力な湿潤及び乾燥コンディショニング効果をもたらし、あらゆる毛髪タイプにおいて、コンディショニング剤を効率的且つ均一に付着させ、複数回の洗髪サイクル後に、蓄積したり、又は不快な感触を与えたりすることもない。本発明のターポリマーは、他のカチオン性ポリマーと組み合わせると、複数回のサイクル後に性能を低下させることなく、使用感を更に向上させることが分かった。
本発明の一実施形態によれば、約5%〜約50%の界面活性剤と、約0.01%〜約10%のコンディショニング剤と、パーソナルケア組成物の約0.05〜約5重量パーセントの両性ターポリマーと、を含むパーソナルケア組成物であって、この両性ターポリマーが、
i.)式(I)によって表されるカチオン性モノマーと
Figure 2016522267
(式中、
1及びR2が独立して、水素又はメチルであり、R3、R4、及びR5が独立して、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基であり、Xが、NH、NR6、又は酸素であり、R6が、C1〜C4アルキルであり、Lが、Cn2nであり、nが、1〜5の整数であり、A-が、メトサルフェートアニオンのような、有機酸若しくは無機酸に由来するアニオン、又は塩化物若しくは臭化物のようなハロゲン化物である)、
ii.)エチレン性不飽和カルボン酸及びスルホン酸を含むモノマーからなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性モノマーと、
iii.)下記の式(II)によって定義されるジアリルアミンモノマーと
Figure 2016522267
(式中、
7及びR8が独立して、水素、又はC1〜C4アルキルであり、R9が水素、分岐鎖又は直鎖のC1〜C30アルキル、*−[AO]m−R10、C1〜C30アルコキシ、ヒドロキシ置換アルキル、アルキルフェニル、カルボキシアルキル、アルコキシアルキル、及びカルボキサミドアルキルであり、AOがC1〜C4アルキレンオキシド、又はこれらのうちの2種以上の混合物であり、これらの2種以上がブロック状又はランダム状に結合し合うことができ、mが2〜200の整数であり、R10が水素又はメチルである)、から形成され、アニオン性モノマーii)に対するカチオン性モノマーi)の比率が約5〜約1である、パーソナルケア組成物を目的とする。
特に記述のない限り、全ての百分率は、組成物全体の重量によるものである。全ての比は、特に具体的な記述のない限り、重量比である。全ての範囲は、包含的であり且つ組み合わせ可能である。有効桁数は、指定された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。「分子量」又は「M.Wt.」という用語は、本明細書で使用する場合、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定してよく、「QS」は、100%となるのに十分な量を意味する。
特に具体的な定めのない限り、全ての数量は、「約」という単語によって修飾されているものとして理解する。特に定めのない限り、全ての測定は、25℃にて周囲条件で行うものと理解し、この「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%の条件を意味する。特に断りがない限り、重量は、列挙されている成分に関連する場合にはいずれも、活性レベルに基づいており、市販の材料に含まれることのあるキャリア又は副生成物を含まない。
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語には、「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という用語が含まれる。本発明の組成物、方法、用途、キット、及びプロセスは、本明細書に記載されている本発明の要素及び限定事項、並びに、本明細書に記載されている追加若しくは任意の成分、構成要素、工程、又は限定事項のいずれかを含んだり、これらからなったり、これらから本質的になったりすることができる。
本明細書において用いられている用語「実質的に含まない」は、組成物全体の約1重量%未満、又は約0.8重量%未満、又は約0.5重量%未満、又は約0.3重量%未満、又は約0重量%を意味する。
本明細書において用いられている用語「毛髪」は、頭皮の毛、顔面の毛、及び身体の毛を含めた、哺乳類の毛を意味し、特に、ヒトの頭部及び頭皮上の毛に関する。
「化粧料的に許容可能な」とは、本明細書で使用する場合、記載されている組成物、調合物、又は構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトのケラチン組織と接触させて使用するのに適することを意味する。本明細書で説明され、ケラチン組織に直接適用するという用途を有する全ての組成物は、美容的に許容可能である様制限される。
本明細書で使用する場合、「誘導体」としては、所定の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、酸誘導体、塩誘導体、及び/又はアルコール誘導体が挙げられるが、これらに限らない。
本明細書において用いられている「ポリマー」は、2つ以上のモノマーの重合によって形成される化学物質を意味する。本明細書で使用する場合、「ポリマー」という用語は、モノマーの重合によって作られる全ての物質と、天然ポリマーを含むものとする。1種類のモノマーのみから作られるポリマーをホモポリマーという。ポリマーは、少なくとも2つのモノマーを含む。2種以上の異なる種類のモノマーから作られるポリマーをコポリマーという。異種のモノマーの分布は、統計的に計算することも、ブロックごとに計算することもでき、いずれの実行可能な手段も本発明に適している。特に記述のない限り、本明細書で用いられている「ポリマー」という用語には、ホモポリマー及びコポリマーを含め、あらゆる種類のポリマーが含まれる。
「キット」とは、本明細書で使用する場合、複数の構成要素を含むパッケージユニットを意味する。キットの例は、例えば、第1の組成物と、別個にパッケージングされた第2の組成物である。別のキットは、第1の組成物と、エネルギー送達装置と、を含み得る。別のキットは、3つの異なる種類の別々にパッケージングされた組成物と、ヘアスタイリング用具と、を含み得る。更なるキットは、方法を含む使用説明書と、組成物/調合物とを含んでもよい。
本明細書において用いられている用語「コアセルベート」は、界面活性剤とポリマーとの間に形成される錯体を意味する。この錯体は、無希釈の組成物中で可溶である場合もあれば又は不溶である場合もあり、典型的には、無希釈の組成物中で不溶性錯体を形成し、希釈された時点で溶けにくくなる場合もあり、このようにして、溶液中においてその相分離又は付着のレベルの増加が生ずる。
本明細書で使用されている用語「電荷密度」は、(ポリマーが構成される)モノマー単位における正の電荷数と前記モノマー単位のM.Wt.の比率を指す。電荷密度とポリマーのM.Wt.を乗じると、所定のポリマー鎖における正に荷電した部位の数が求められる。カチオン性グアーでは、電荷密度は、当業者に公知である、窒素の割合(%)に関する標準的な元素分析を用いて測定する。この窒素百分率値は、総タンパク質量分析用に修正された後、ポリマーのグラム当たりの正電荷の数又は当量の計算に使用できる。カチオン性コポリマーでは、電荷密度は、合成に使用されるモノマーに応じて変化する。ポリマー中のカチオン性モノマーと非イオン性モノマーの比率を確認するには、当業者に公知の標準的なNMR法を用いる。この技術は、次いで、ポリマーのグラム当たりの正電荷の数又は当量の計算に使用される。これらの値が分かったら、電荷密度を、カチオン性ポリマー1グラム当たりのミリ当量数(meq)で記録する。
「(メタ)アクリルアミド」という用語は、本明細書で使用する場合、メチルアクリルアミド又はアクリルアミドを意味する。本明細書に用いられている用語「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
また、液晶は、異方性流体、物質の第4の状態、ポリマー会合構造体、又は中間層として知られている。これらの用語は、同義として用いる。リオトロピックとは、成分の溶液挙動の変化を通じて形成される物質を意味する(よって、定義上は、溶媒、例えば水を含む)。この変化は、熱エネルギーと溶媒和エネルギーを伴う。「リオトロピック液晶」という用語は、本明細書で使用する場合、偏光顕微鏡観察下における複屈折の存在(その非限定的な例は、マルテーゼクロスの形成である)を特徴とする液晶相を指す。一部の粒子も複屈折を示すので、上記の複屈折の存在は、粒子の非存在下で観察するのが最も容易である。加えて、特に断りがない限り、「ポリマー液晶」という用語は、本明細書で使用する場合、「リオトロピック液晶ポリマー」を意味する。
本ターポリマーは、シャンプーの典型的な使用レベルにおいて、アニオン性界面活性剤と複合体を形成し、良好に分散し且つ微視的に相分離した粒子又は凝集体を形成できる。これらのコアセルベートは、偏光顕微鏡観察下で複屈折を示すことができ、この複屈折は、秩序的な中間相又はリオトロピック液晶の典型的な挙動である。理論に拘束されるものではないが、アクリル酸及びジアリルアミンの構成要素は、ポリマー・界面活性剤複合体の相挙動とレオロジー特性を調節して、よりソフトで、より滑らかな感触を引き出すのを助けると想定されている。更に、理論上は、両性の性質により、後のシャンプー洗浄サイクルにおいて、電荷密度の高い典型的な系統よりも、これらの複合体が有効に除去されるように促す。
本発明の一実施形態では、液晶の粒径は、約0.1〜約50マイクロメートルの範囲であり、一実施形態では、約0.5〜約20マイクロメートルの範囲であり、別の実施形態では、約1〜約10マイクロメートルの範囲である。
本発明のポリマーは、驚くべきことに、シリコーン又はその他の有機材料及びその他の油などのコンディショニング材料用として非常に有効な付着助剤であることが分かっている。驚くべきことに、本発明のポリマーは、典型的な等方性且つリオトロピックなカチオン性付着助剤に比べて、未処理の毛髪又は傷んだ毛髪といったあらゆる毛髪タイプにおいて、毛根から毛先まで、より均一な付着を実現し、より優れた性能をもたらす。
理論に拘束されるものではないが、付着バランスの向上は、上記のようなポリマー・界面活性剤複合体と毛髪表面との分子間相互作用の多様性によって説明できる。換言すると、ポリマー鎖に存在する多様な官能基が、未処理の(疎水性の)表面と傷んだ(親水性の)表面の両方への有効な付着に寄与する。
本発明の一実施形態では、電荷密度の高い物質では、本ターポリマーの分子量は、約100,000〜約1,500,000の範囲、更なる実施形態では、約100,000〜約1,000,000の範囲、更なる実施形態では、約200,000〜約800,000の範囲、更なる実施形態では、約250,000〜約600,000の範囲であってよい。
一実施形態では、開示されているターポリマー系は、低pHシャンプー組成物中で使用するものであり、一実施形態では、そのpHは3.5〜5.5の範囲であり、更なる実施形態では約3.5〜約4.5の範囲であり、更なる実施形態では、4.0〜4.5の範囲である。コンディショニング効果の増大は、5.5〜7.5のpH範囲で調合された典型的なシャンプー組成物と比較して観察し、主観的な湿潤時及び乾燥時の櫛通り及び柔らかさによって測定する。更に、pHの低下により、ボリュームと、毛髪の清潔感、櫛通り、つや、及び修復効果といった乾燥時のコンディショニング効果を犠牲にすることなく、シリコーン有益剤の完全な付着が促される。
本ターポリマーの両性の性質と整合して、低pHにおいて電荷密度が高いほど、ポリマーと界面活性剤との相互作用が強くなり、使用感が更に好ましいものになると考えられる。すすぎの際、媒体のpHは、最大3単位分上昇することができ、ターポリマー・界面活性剤複合体と毛髪表面との相互作用を弱めて、余分が取り除かれた付着量が保たれるようになる。
コンディショニング剤とともに、本コンディショニングターポリマーを含む、本発明の一実施形態におけるパーソナル洗浄組成物又はパーソナルケア組成物は、水で希釈した際、又は本発明のターポリマーを調合物に加えた際に、複合コアセルベートの形状で存在してよい。このコアセルベートとしては、下に定義されている脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、脂肪族4級物質、これも下に定義されているシリコーン、油、又は軟化剤などのコンディショニング剤との複合体を挙げてよい。
コンディショニングターポリマー
本発明の新規コンディショニングポリマーは、少なくとも3つのモノマー:
i.)下記の式(I)によって表されるカチオン性モノマーと
Figure 2016522267
(式中、
1及びR2は独立して、水素又はメチルであり、R3、R4、及びR5は独立して、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基であり、Xは、NH、NR6、又は酸素であり、一実施形態では、R6は、C1〜C4アルキルであり、Lは、Cn2nであり、nは、1〜5の整数であり、A-は、メトサルフェートアニオンのような、有機酸若しくは無機酸に由来するアニオン、又は塩化物若しくは臭化物のようなハロゲン化物である)、
ii.)エチレン性不飽和カルボン酸及びスルホン酸を含むモノマーからなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性モノマーと、
iii.)下記の式(II)によって定義されるジアリルアミンモノマーと
Figure 2016522267
(式中、
7及びR8は独立して、水素又はC1〜C4アルキルであり、R9は、水素、分岐鎖又は直鎖のC1〜C30アルキル、*−[AO]m−R10、C1〜C30アルコキシ、ヒドロキシ置換アルキル、アルキルフェニル、カルボキシアルキル、アルコキシアルキル、及びカルボキサミドアルキルであり、AOは、C1〜C4アルキレンオキシド又はこれらのうちの2種以上の混合物であり、この2種以上は、ブロック状又はランダム状に結合し合うことができ、mは、2〜200の整数であり、R10は、水素又はメチルである)、
iv.)所望により、架橋性モノマーと、から形成されており、
この形成されたターポリマーは所望により、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、若しくは脂肪族4級物質で少なくとも部分中和されているか、又は脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、若しくは脂肪族4級物質と複合体を形成している。
本発明のコンディショニングターポリマーで用いる式(I)のカチオン性モノマーは、例えば、
(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムモノエチルサルフェート、(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムモノエチルサルフェート、
(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムモノメチルサルフェート、(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロリド、
(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムモノメチルサルフェート、
及びこれらの混合物からなる群、
一実施形態では、(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムモノメチルサルフェート、(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロリド、
(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムモノメチルサルフェート、
及びこれらの混合物からなる群、並びに、
特には、アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリドから選択する。
一実施形態では、XはNHである。
式(I)のカチオン性モノマー、すなわち構成成分i)は例えば、形成されるコンディショニングターポリマーの少なくとも約10〜約98重量パーセントを占めることになる。あるいは、例えば、式(I)のカチオン性モノマーは、形成されるターポリマーの総重量の約40〜約96又は約40〜約90重量パーセントを占める。約40又は50重量%以上の構成成分i)が最も典型的である。
構成成分ii.)のアニオン性モノマーは典型的には、カルボン酸基又はスルホン酸基を含むことになる。例えば、アクリル酸(AA)、メタクリル酸(MAA)、クロトン酸、2−メチルクロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPSA)、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(MAMPSA)及びこれらの混合物が考えられる。
構成成分ii.)のアニオン性モノマーは特には、下記の式(III)の化合物又はその無水物である。
Figure 2016522267
式中、
11及びR12は独立して、水素又はメチルであり、R13は、水素、メチル、又はCOOM基であり、Mは水素、一価若しくは二価金属イオン、アンモニウム、又は有機アンモニウムイオンである。
上記のアニオン性モノマー、すなわち構成成分ii.)は、本発明の一実施形態では、形成されるコンディショニングポリマーの総重量の少なくとも2〜約25重量パーセント、約4〜約20重量パーセントを占めることになる。
構成要素i.)とii.)のモル比は、1.5〜12.0、一実施形態では1.5〜5.0、更なる実施形態では1.5〜3.0と様々であってよい。したがって、本ターポリマーが分散又は溶解されている媒体のpHにかかわらず、本ターポリマーは常に、カチオン電荷を帯びている。
構成成分iii.)のモノマーは例えば、ジアリルアミン(R7、R8、R9=水素)、ジアリルメチルアミン、又は下記の式IIaのモノマーであり、
Figure 2016522267
式中、AOは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブチレンオキシド、ブチレンオキシドの異性体、及びこれらの混合物などのC2〜C4アルキレンオキシドであり、アルキレンオキシドのうちの2種以上は、ブロック状又はランダム状に結合し合うことができ、R7及びR8は、上の定義と同様であり、mは、1〜200、一実施形態では1〜100、更なる実施形態では1〜50の整数であり、R10は、水素又はメチルである。一実施形態では、モノマー(IIa)のアルキレンオキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物である。
このような置換アルコキシル化ジアリルアミン(diallyamines)は、米国特許第7,579,421号、及び同第5,478,883号に開示されており、これらの特許は、参照により、その全体が、本明細書(VI)に組み込まれる。
ジアリルアミンは、架橋剤として機能はしないが、モノマーはジオレフィンモノマーである。その代わりに、このモノマーは重合して、以下のように、ポリマー骨格の一部としてピロリジン環を形成する。
Figure 2016522267
構成成分iii.)は、形成されるポリマーの総重量の約0.1〜約40重量パーセント、約0.5〜約30重量パーセント、又は約1〜約20重量パーセントを占めてよい。
形成されたターポリマーは例えば、正味の正電荷を帯びることになる。この正味の正電荷は、主に式(I)のモノマー単位によるものであり、ターポリマーマトリクス又は調合物環境とは無関係である。しかしながら、ジアリルアミンモノマー構成成分も、酸性環境下の場合には、形成されたターポリマーの総カチオン電荷に寄与し得る。シャンプー調合物は典型的には弱酸性である、すなわち約5.5〜約7.0であるので、式(II)のジアリルアミンモノマー単位は、プロトン化する可能性が高く、形成されるターポリマーに、追加のカチオン電荷を与える。上記よりも酸性の調合物、すなわち約3.5〜約5.5の調合物では、式(III)のアニオン性モノマーのプロトン化により、形成されるターポリマーの正味の正電荷が更に増大することになる。
したがって、本両性ターポリマーの総電荷密度は、媒体のpHに左右されることになる。典型的には、pH 7.0における本ターポリマーの電荷密度は、pH 7.0において約1.0〜約3.0、pH 4.0において約2.0〜約4.0と、様々となる。
形成されたポリマーにおける負電荷(アニオン性モノマー又は構成成分ii.)に由来する負電荷)は、所望により、重合プロセス中又は重合プロセス後に、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質を加えることによって、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質で中和されていても、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質と複合体又はコアセルベートを形成してもよい。例えば、酸性モノマーによって生成された負電荷は、重合前に中和してから、重合してよい。あるいは、両性ポリマーの形成後に、単に脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質を加えてもよい。一実施形態では、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質は、加える場合には、両性ポリマーが形成された後に加える。
本両性コンディショニングターポリマー又はこれらの混合物の平均分子量(Mw)は例えば、約100〜約1,500Kダルトンの範囲である。本ターポリマーの分子量は、一実施形態では200〜1000Kダルトン、更なる実施形態では250〜600Kダルトンの範囲内に収まる。
本両性ターポリマーは、本発明の一実施形態では、全パーソナルケア組成物の約0.05〜約5重量パーセント、一実施形態では、全パーソナルケア組成物の約0.01〜約3重量パーセント、別の実施形態では、全パーソナルケア組成物の約0.1〜約0.75重量パーセント、更なる実施形態では、全パーソナルケア組成物の約0.1〜約0.5重量パーセントで用いてよい。
本両性ポリマーは、水溶性であっても、水膨潤性であっても、水分散性であってもよい。本コンディショニング両性ポリマーは、所望により架橋されていてもよい。架橋剤の例は、メチレンビスアクリルアミド(MBA)及びメチレンビスメタクリルアミドである。一実施形態では、架橋剤は、約300ppmで加えてよい。
本ターポリマーの調製
本両性コンディショニングポリマーは、従来の方法、例えば塊重合法又は溶液重合法によって調整できる。重合は、水性環境、溶媒環境、又は水性環境と溶媒環境との混在下で行ってよいが、一実施形態では、この反応は、実質的に水性の環境で行うことになる。考え得る溶媒は、DMSO、THF、DMF、エチル、プロピル、ブチル、アセテート、ベンゼン、トルエン、キシレン、N−ブタノール、イソブタノール、イソプロパノール、MEK、MIBK、アセトンなどである。本発明の一実施形態では、重合は、酸素の非存在下で行うことになる。一実施形態では、所望により酸化還元系の存在下で、過酸化物を加えることによって、ラジカル反応を用いて、モノマーを重合する。過硫酸アンモニウムなどの開始剤が理想的である。この開始剤は、水溶性が高いからである。本コンディショニングポリマーの重合時間は、温度と所望の最終製品特性に左右されるが、一実施形態では、約50℃〜約190℃の範囲の温度において、0.5〜10時間の範囲内である。重合は、連続的に行うことも、不連続的に行うことも、半連続的に行うこともできる。本発明の一実施形態では、ポリマー鎖は、ランダムな分布のモノマーを有するように得ることができ、一実施形態では、反応混合物に、全てのモノマーを一緒に加えることになる。これは、一度に行っても、反応速度を制御するために、時間をかけて秤り入れてもよい。当業者は、所望の分布が得られるように、モノマーの反応性(公知である)に基づき、重合を制御できる。このような調製法の非限定的な例は、2010年9月9日に公開された米国特許出願公開第2010/0226868号に見られる。
本発明の一実施形態では、界面活性剤を含む組成物に本両性ポリマーを調合する方法は、各種存在し得る。一実施形態では、予め希釈した水溶液として用いてよく、界面活性剤系の前又は後のいずれかに加えてよい。別の実施形態では、本両性ポリマー(単一又は複数)と、アニオン性界面活性剤及び適切な「安定性向上剤」とを予め複合体化してよく、得られた分散液をバルク界面活性剤に直接加えてよい。
本発明の一実施形態では、本両性ターポリマーは、少なくとも下記の3つのモノマーから構成されている。
i.)下記の式のカチオン性モノマー
Figure 2016522267
式中、R2は、水素又はメチルであり、Aは、有機酸又は無機酸に由来するアニオンである。
ii.)下記の式のエチレン性不飽和カルボン酸の群からのアニオン性モノマー
Figure 2016522267
式中、R11は、水素又はメチルであり、Mは、水素、一価金属イオン、アンモニウム、又は有機アンモニウムイオンである。
iii.)下記の式によって定義されるジアリルアミン(DAA)又はジアリルアミン誘導体から選択される1つ又は2つ以上の非イオン性モノマー
Figure 2016522267
式中、R9は、−[AO]m−R11であり、AOは、エチレンオキシド、若しくはプロピレンオキシド、又はこれらの混合物であり、mは1〜100、一実施形態では1〜50、更なる実施形態では1〜20であり、R11は、水素又はメチルである。
この場合、カチオン性モノマーAのアニオン性モノマーBに対するモル比は、1.5〜12.0、一実施形態では1.5〜5.0、更なる実施形態では1.5〜3.0の範囲に収まる。
本ターポリマーは、所望により、脂肪族アミン、脂肪族アミンオキシド、又は脂肪族4級物質で少なくとも部分中和されている。本ターポリマーの分子量は、一実施形態では100〜1500Kダルトン、更なる実施形態では200〜1000Kダルトン、更なる実施形態では250〜600Kダルトンの範囲に収まる。
付着ポリマー
一実施形態では、本発明のシャンプー組成物は更に、更なるカチオン性付着ポリマーを1種以上含んでよい。これらのカチオン性付着ポリマーは、(a)カチオン性グアーポリマー、(b)グアー以外のカチオン性ガラクトマンナンポリマー、(c)カチオン性タピオカポリマー、(d)アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとのカチオン性コポリマー、及び/又は(e)合成の非架橋カチオン性ポリマー(洗浄性界面活性剤と組み合わせた場合に、リオトロピック液晶を形成してもしなくてもよい)、(f)カチオン性セルロースポリマーのうちの少なくとも1つを含むことができる。更に、カチオン性付着ポリマーは、付着ポリマーの混合物であってよい。
(1)カチオン性グアーポリマー
本発明の一実施形態によれば、本シャンプー組成物は、カチオン性に置換されたガラクトマンナン(グアー)ガム誘導体であるカチオン性グアーポリマーを含む。これらのグアーガム誘導体の調製に用いられるグアーガムは典型的に、グアープラントの種から天然に産出される材料として得られる。グアー分子自体は、直線鎖状マンナンであり、代替マンノース単位上の単員ガラクトース単位と共に定期的な間隔で分岐する。このマンノース単位は、ββ(1〜4)グリコシド結合によって結合し合っている。ガラクトース分岐は、αα(1〜6)結合によってできる。グアーゴムのカチオン性誘導体は、ポリガラクトマンナンと反応性4級アンモニウム化合物のヒドロキシル基との間の反応によって得られる。グアー構造上のカチオン性基の置換の程度は、上述の必要なカチオン電荷密度を提供するのに十分でなくてはならない。
一実施形態によれば、カチオン性グアーポリマーの重量平均M.Wt.は、約2,500,000g/モル未満であり、電荷密度は約0.05meq/g〜約2.5meq/gである。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーの重量平均M.Wt.は、1,500,000g/モル未満、約150,000〜約1,500,000g/モル、約200,000〜約1,500,000g/モル、約300,000〜約1,500,000g/モル、又は約700,000,000〜約1,500,000g/モルである。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーの電荷密度は、約0.2〜約2.2meq/g、約0.3〜約2.0meq/g、約0.4〜約1.8meq/g、又は約0.5meq/g〜約1.7meq/gである。
一実施形態によれば、カチオン性グアーポリマーの重量平均M.Wt.は、約1,000,000g/モル未満であり、電荷密度は約0.1meq/g〜約2.5meq/gである。1つの実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、900,000g/モル未満、又は約150,000〜約800,000g/モル、又は約200,000〜約700,000g/モル、又は約300,000〜約700,000g/モル、又は約400,000〜約600,000g/モル、又は約150,000〜約800,000g/モル、又は約200,000〜約700,000g/モル、又は約300,000〜約700,000g/モル、又は約400,000〜約600,000g/モルの重量平均分子量を有する。1つの実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、約0.2meq/g〜約2.2meq/g、又は約0.3meq/g〜約2.0meq/g、又は約0.4meq/g〜約1.8meq/g、又は約0.5meq/g〜約1.5meq/gの電荷密度を有する。
一実施形態では、本組成物は、カチオン性グアーポリマー(a)を、その組成物の総重量比で、約0.01%〜約0.7%未満、約0.04%〜約0.55%、約0.08%〜約0.5%、約0.16%〜約0.5%、約0.2%〜約0.5%、約0.3%〜約0.5%、又は約0.4%〜約0.5%含む。
カチオン性グアーポリマーは、4級アンモニウム化合物から形成され得る。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーを形成するための4級アンモニウム化合物は、下記の一般式1に適合するものである。
Figure 2016522267
式中、R3、R4、及びR5は、メチル基又はエチル基であり、R6は、下記の一般式2のエポキシアルキル基であるか、
Figure 2016522267
6は、下記の一般式3のハロヒドリン基であり、
Figure 2016522267
式中、R7は、C1〜C3アルキレンであり、Xは、塩素又は臭素であり、Zは、Cl−、Br−、I−、又はHSO4−などのアニオンである。
一実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、下記の一般式4に適合するものである。
Figure 2016522267
式中、R8は、グアーガムであり、R4、R5、R6、及びR7は、上の定義と同様であり、Zは、ハロゲンである。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、下記の式5に適合するものである。
Figure 2016522267
好適なカチオン性グアーポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。ある実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドの具体的な例としては、Rhone−Poulenc Incorporatedから市販されているJaguar(登録商標)シリーズ、例えば、Rhodiaから市販されているJaguar(登録商標)C−500が挙げられる。Jaguar(登録商標)C−500は、0.8meq/gの電荷密度及び500,000g/モルの分子量を有する。Jaguar(登録商標)C−17のカチオン電荷密度は約0.6meq/g、M.Wt.は約2,200,000g/モルであり、Rhodia Companyから入手可能である。Jaguar(登録商標)(登録商標)C13SのM.Wt.は2,200,000g/モル、カチオン電荷密度は約0.8meq/gである(Rhodia Companyから入手可能)。その他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、電荷密度が約1.1meq/g、M.Wt.が約500,000g/モルであり、ASIから入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドと、電荷密度が約1.5meq/g、M.Wt.が約500,000g/モルであり、ASIから入手可能であるグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。その他の好適なグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、電荷密度が約0.7meq/g、M.Wt.が約600,000g/モルであり、Rhodiaから入手可能なHi−Care 1000、電荷密度が約0.7meq/g、M.Wt.が約425,000g/モルであり、ASIから入手可能なN−Hance 3269及びN−Hance 3270、電荷密度が約0.8、M.Wt.が約1,100,000g/モルであり、ASIから入手可能なN−Hance 3196、電荷密度が約0.9meq/g、M.Wt.が約50,000g/モルであり、ASIから入手可能なAquaCat CG、並びに、電荷密度が約1.1meq/g、M.W.t.が約800,000のボレート(ホウ素)非含有グアーであるBF−13、及び電荷密度が約1.7meq/g、M.W.t.が約800,000のボレート(ホウ素)非含有グアーであるBF−17(いずれもASIから入手可能)である。
(2)グアー以外のカチオン性ガラクトマンナンポリマー
本発明のシャンプー組成物は、マンノース対ガラクトースの比率が、モノマー対モノマーベースで2:1超であるガラクトマンナンポリマー誘導体を含み、このガラクトマンナンポリマー誘導体は、カチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体、及び正味の正電荷を有する両性ガラクトマンナンポリマー誘導体からなる群から選択されている。本明細書で使用するとき、用語「カチオン性ガラクトマンナン」とは、カチオン性基が付加されたガラクトマンナンポリマーを指す。用語「両性ガラクトマンナン」は、ポリマーが正味の正電荷を有するようにカチオン性基及びアニオン性基が付加されたガラクトマンナンポリマーを指す。
ガラクトマンナンポリマーは、マメ科植物の種子の内胚乳に存在する。ガラクトマンナンポリマーは、マンノースモノマーとガラクトースモノマーとの組み合わせから構成される。ガラクトマンナン分子は、特定のマンノース単位上の単員ガラクトース単位と共に一定の間隔で分枝した直鎖マンナンである。マンノース単位は、β(1〜4)グリコシド結合によって結合し合っている。ガラクトース分岐は、α(1〜6)結合によってできる。マンノースモノマー対ガラクトースモノマーの比率は、植物種によって様々であり、気候の影響も受ける。本発明の、グアー以外のガラクトマンナンポリマー誘導体のマンノース対ガラクトースの比率は、モノマー対モノマーベースで2:1超である。好適なマンノース対ガラクトースの比率は、約3:1超であることができ、マンノース対ガラクトースの比率は、約4:1超であることができる。マンノース対ガラクトースの比率の分析は、当該技術分野において周知であり、典型的には、ガラクトース含量の測定に基づく。
グアー以外のガラクトマンナンポリマー誘導体の調製で用いるガムは、典型的には、植物の種子又はマメなどの天然物質として得られる。グアー以外の様々なガラクトマンナンポリマーの例としては、タラガム(マンノース3部/ガラクトース1部)、ローカストビーン、すなわちイナゴマメ(マンノース4部/ガラクトース1部)、及びカシアガム(マンノース5部/ガラクトース1部)が挙げられるが、これらに限らない。
本発明の一実施形態では、グアー以外のガラクトマンナンポリマー誘導体のM.Wt.は、約1,000〜約10,000,000、及び/又は約5,000〜約3,000,000である。
本発明のシャンプー組成物は、カチオン電荷密度が約0.5meq/g〜約7meq/gのガラクトマンナンポリマー誘導体を含む。本発明の一実施形態では、ガラクトマンナンポリマー誘導体のカチオン電荷密度は、約1meq/g〜約5meq/gである。ガラクトマンナン構造上のカチオン性基の置換度は、必要なカチオン電荷密度もたらすのに十分でなければならない。
本発明の一実施形態では、ガラクトマンナンポリマー誘導体は、グアー以外のガラクトマンナンポリマーのカチオン性誘導体であり、この誘導体は、ポリガラクトマンナンポリマーのヒドロキシル基と反応性4級アンモニウム化合物との反応によって得られる。カチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体を形成する際に用いるのに好適な4級アンモニウム化合物としては、上に定義されているような一般式1〜5に適合するものが挙げられる。
上記の試薬から形成されるグアー以外のカチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体は、下記の一般式6によって表される。
Figure 2016522267
式中、Rはガムである。カチオン性ガラクトマンナン誘導体は、ガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドであることができ、これは、より具体的には、下記の一般式7によって表すことができる。
Figure 2016522267
本発明の別の実施形態では、ガラクトマンナンポリマー誘導体は、正味の正電荷を有する両性ガラクトマンナンポリマー誘導体であり、この正味の正電荷は、カチオン性ガラクトマンナンポリマー誘導体が更にアニオン性基を有する場合に得られる。
本発明の一実施形態では、グアー以外のカチオン性ガラクトマンナンのマンノース対ガラクトースの比率は約4:1超であり、M.Wt.は約100,000〜約500,000、及び/又は約150,000〜約400,000であり、カチオン電荷密度は約1meq/g〜約5meq/g、及び/又は2meq/g〜約4meq/gであり、このカチオン性ガラクトマンナンは、カッシアという植物由来のものである。
本発明のシャンプー組成物は、ガラクトマンナンポリマー誘導体を、その組成物の重量比で少なくとも約0.05%含む。本発明の一実施形態では、シャンプー組成物は、その組成物の重量比で、ガラクトマンナンポリマー誘導体を約0.05%〜約2%含む。
(3)カチオン変性デンプンポリマー
本発明のシャンプー組成物は、水溶性カチオン変性デンプンポリマーを含む。本明細書で使用するとき、用語「カチオン変性デンプン」とは、デンプンがより小さい分子量に分解される前にカチオン性基が付加されたデンプン、又はデンプンの変性後にカチオン性基が付加されて所望の分子量に達したデンプンを指す。用語「カチオン変性デンプン」の定義には、両性変性デンプンも含まれる。用語「両性変性デンプン」とは、カチオン性基及びアニオン性基が付加されたデンプン加水分解物を指す。
本発明のシャンプー組成物は、カチオン変性デンプンポリマーを、その組成物の重量比で約0.01%〜約10%、及び/又は約0.05%〜約5%の範囲で含む。
本発明で開示されるカチオン変性デンプンポリマーは、結合窒素の百分率が約0.5%〜約4%である。
本発明のシャンプー組成物で用いるカチオン変性デンプンポリマーの分子量は約850,000〜約15,000,000、及び/又は約900,000〜約5,000,000である。本明細書で使用するとき、用語「分子量」とは、重量平均分子量を指す。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(「GPC」)によって、Waters600E HPLCポンプと、Polymer LaboratoriesのGPCカラムPL Gel MIXED−A(品番1110〜6200、600×7.5mm、20um)を備えたWaters717オートサンプラーを用いて、カラム温度55℃、流速1.0ml/分(移動相は、0.1%臭化リチウム含有ジメチルスルホキシドからなる)で、且つWyattのDAWN EOS MALLS(多角度光散乱検出器)とWyattのOptilab DSP(干渉型屈折計)検出器を直列に配列したもの(0.066のdn/dcを用いる)を用いて、いずれも検出器温度50℃で、Polymer Laboratoriesの標準狭分散多糖(Mw=47,300)を用いることによって作製した方法によって、注入量200μLで測定してよい。
本発明のシャンプー組成物は、電荷密度が約0.2meq/g〜約5meq/g、及び/又は約0.2meq/g〜約2meq/gであるカチオン変性デンプンポリマーを含む。このような電荷密度を得るための化学修飾としては、デンプン分子にアミノ基及び/又はアンモニウム基を付加することが挙げられるが、これらに限らない。これらのアンモニウム基の非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、ジメチルステアリルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、及びジメチルドデシルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリドなどの置換基を挙げてよい。Solarek,D.B.,Cationic Starches in Modified Starches:Properties and Uses,Wurzburg,O.B.,Ed.,CRC Press,Inc.,Boca Raton,Fla.1986,pp 113〜125を参照されたい。カチオン性基は、より小さい分子量に分解される前に、デンプンに付加してもよく、あるいは、カチオン性基は、上記のような修飾の後に付加してもよい。
概ね、本発明のカチオン変性デンプンポリマーのカチオン性基の置換度は約0.2〜約2.5である。本明細書で使用する場合、カチオン変性デンプンポリマーの「置換度」は、置換基によって誘導体化された各無水グルコース単位上のヒドロキシル基の数の平均値である。各無水グルコース単位は、置換に利用できる3つの可能なヒドロキシル基を有し、可能な最大置換度は3である。置換度は、モル平均ベースで、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数として表される。置換度は、当該技術分野において周知なプロトン核磁気共鳴分光法(「.sup.1H NMR」)を用いて割り出してもよい。好適な.sup.1H NMR法としては、「Observation on NMR Spectra of Starches in Dimethyl Sulfoxide,Iodine−Complexing,and Solvating in Water−Dimethyl Sulfoxide」,Qin−Ji Peng and Arthur S.Perlin,Carbohydrate Research,160(1987),57〜72、及び「An Approach to the Structural Analysis of Oligosaccharides by NMR Spectroscopy」,J.Howard Bradbury and J.Grant Collins,Carbohydrate Research,71,(1979),15〜25に記載されているものが挙げられる。
化学修飾前のデンプンの供給源は、塊茎、マメ、穀草、及び穀粒などの様々な供給源から選択できる。この供給源のデンプンの非限定的な例としては、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ワキシーコーンスターチ、オートムギデンプン、ワキシーオオムギ、ワキシーライススターチ、グルテン状ライススターチ、モチゴメデンプン、アミオカ、バレイショデンプン、タピオカデンプン、オートムギデンプン、サゴデンプン、モチゴメ、又はこれらの混合物を挙げることができる。
本発明の一実施形態では、カチオン変性デンプンポリマーは、分解カチオン性トウモロコシデンプン、カチオン性タピオカ、カチオン性バレイショデンプン、及びこれらの混合物から選択する。別の実施形態では、カチオン変性デンプンポリマーは、カチオン性コーンスターチ及びカチオン性タピオカである。
デンプンには、より小さい分子量に分解される前、又はり小さい分子量に修飾後に、1つ又は2つ以上の追加の修飾を施してよい。例えば、これらの修飾としては、架橋、安定化反応、リン酸化、及び加水分解を挙げてよい。安定化反応としては、アルキル化とエステル化を挙げてよい。
本発明のカチオン変性デンプンポリマーは、加水分解デンプンの形態(例えば、酸、酵素、又はアルカリ分解)、酸化デンプンの形態(例えば、過酸化物、過酸、次亜塩素酸塩、アルカリ、又はその他いずれかの酸化剤)、物理的又は機械的に分解させたデンプンの形態(例えば、加工装置のサーモメカニカルエネルギー投入によるもの)、又はこれらの組み合わせによって組成物に添加することができる。
デンプンの最適な形状は、水に容易に溶解して、実質的に透明な水溶液(600nmにおいて透過率(%)が80以上)を形成する形状である。組成物の透明度は、紫外線/可視線(UV/VIS)分光法によって測定し、この方法では、Gretag MacbethのColorimeter Color i 5を関連の指示に従って用いて、サンプルによるUV/VIS光の吸収度又は透過度を求める。600nmの光波長が、化粧料組成物の透明度を定めるのに適することが示されている。
本発明の組成物で用いるのに好適なカチオン変性デンプンは、公知のデンプン供給業者から入手可能である。同様に、本発明での使用に適しているのは、当該技術分野において既知のカチオン変性デンプンに更に誘導体化することができる非イオン性変性デンプンである。他の好適な変性デンプンの出発物質は、本発明での使用に好適なカチオン変性デンプンポリマーを製造するために、当該技術分野において既知の方法で四級化してもよい。
デンプン分解手順:本発明の一実施形態では、粒状デンプンを水に混合することによって、デンプンスラリーを調製する。温度を約35℃まで向上させる。続いて、デンプンに対して約50ppmの濃度で、過マンガン酸カリウムの水溶液を加える。水酸化ナトリウムによってpHを約11.5まで上昇させ、スラリーを十分に攪拌して、デンプンが沈殿しないようにする。次に、デンプンベースで過酸化物濃度が約1%になるまで、水で希釈した過酸化水素の約30%溶液を加える。続いて、水酸化ナトリウムを加えることによって、pHを約11.5に戻す。この反応は、約1〜約20時間かけて完了する。その後、混合物を希塩酸で中和する。分解したデンプンを、ろ過によって回収してから、洗浄、乾燥する。
(4)アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとのカチオン性コポリマー
本発明のある実施形態によれば、シャンプー組成物は、アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとのカチオン性コポリマーであって、約1.0meq/g〜約3.0meq/gの電荷密度を有するコポリマーを含む。ある実施形態では、カチオン性コポリマーは、アクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとの合成カチオン性コポリマーである。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーは以下のものを含む。
(i)次式AMのアクリルアミドモノマー:
Figure 2016522267
式中、R9は、H、又はC1〜4アルキルであり、R10及びR11は独立して、H、C1〜4アルキル、CH2OCH3、CH2OCH2CH(CH32、及びフェニルからなる群から選択するか、一緒になって、C3〜6シクロアルキルとなる。
(ii)次式CMのカチオン性モノマー:
Figure 2016522267
式中、kは1であり、v、v'、及びv''はそれぞれ独立して、1〜6の整数であり、wは、ゼロ、又は1〜10の整数であり、X-はアニオンである。
一実施形態では、式CMに適合するとともに、式中のkが1であり、vが3であり、wが0であり、zが1であり、X-がCl-であるカチオン性モノマーは、下記の構造を形成する。
Figure 2016522267
上の構造は、ジクワット(diquat)と称されてもよい。別の実施形態では、カチオン性モノマーは、下記のように、式CMに適合するとともに、式中のv及びv''がぞれぞれ3であり、v'が1であり、wが1であり、yが1であり、X-がCl-である。
Figure 2016522267
上記の構造は、トリクワット(triquat)と称してもよい。
ある実施形態において、アクリルアミドモノマーは、アクリルアミド又はメタクリルアミドである。
一実施形態では、カチオン性コポリマー(b)は、アクリルアミドと1,3−プロパンジアミニウム,N−[2−[[[ジメチル[3−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]プロピル]アンモニオ]アセチル]アミノ]エチル]2−ヒドロキシ−N,N,N',N',N'−ペンタメチル−トリクロリドとのコポリマーであるAM:TRIQUATである。AM:TRIQUATは、ポリクオタニウム76(PQ76)としても知られている。AM:TRIQUATは、1.6meq/gの電荷密度及び1,100万g/モルの分子量を有し得る。
ある実施形態においてカチオン性コポリマーはアクリルアミドモノマーとカチオン性モノマーとの合成カチオン性コポリマーであり、そのカチオン性モノマーは、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジテルチオブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、エチレンイミン、ビニルアミン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、塩化トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチル硫酸塩、塩化ベンジルジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート、塩化4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレート、塩化トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミド、塩化トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミド、塩化ビニルベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ジアリルジメチルアンモニウム、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーは、カチオン性モノマー類であり、そのカチオン性モノマーは、塩化トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチル硫酸塩、塩化ベンジルジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート、塩化4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレート、塩化トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミド、塩化トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミド、塩化ビニルベンジルトリメチルアンモニウム、及びこれらの混合物から成る群から選択されるカチオン性モノマーを含む。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーは水溶性である。ある実施形態において、カチオン性コポリマーは、(メタ)アクリルアミド、及び(メタ)アクリルアミドを主成分とするカチオン性モノマー、及び/又は加水分解に安定なカチオン性モノマーの(1)コポリマーと、(2)(メタ)アクリルアミド、及びカチオン性(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするモノマー、及び(メタ)アクリルアミドを主成分とするモノマー、及び/又は加水分解に安定なカチオン性モノマーのターポリマーと、から形成される。カチオン性(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするモノマーは、四級化N原子を含む(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルであってもよい。ある実施形態において、四級化N原子を含む(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルは、アルキル基及びアルキレン基内のC1〜C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートである。ある実施形態において、四級化N原子を含む(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルは、塩化メチルで四級化されたジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートのアンモニウム塩から成る群から選択される。ある実施形態において、四級化N原子を含む(メタ)アクリル酸のカチオン化エステルは、アルキルハライド、又は塩化メチル、又は塩化ベンジル、又はジメチル硫酸塩(ADAME−Quat)で四級化されたジメチルアミノエチルアクリレートである。ある実施形態において、カチオン性モノマーは、(メタ)アクリルアミドを主成分とする場合、アルキル基及びアルキレン基内のC1〜C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドであるか、又はアルキルハライド、若しくは塩化メチル、若しくは塩化ベンジル、若しくはジメチル硫酸塩で四級化されたジメチルアミノプロピルアクリルアミドである。
ある実施形態において、(メタ)アクリルアミドを主成分とするカチオン性モノマーは、アルキル基及びアルキレン基内のC1〜C3で四級化されたジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドである。ある実施形態において、(メタ)アクリルアミドを主成分とするカチオン性モノマーは、アルキルハライド、特に塩化メチル、又は塩化ベンジル、又はジメチル硫酸塩で四級化されたジメチルアミノプロピルアクリルアミドである。
ある実施形態において、カチオン性モノマーは、加水分解に安定なカチオン性モノマーである。ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドに加えて、加水分解に安定なカチオン性モノマーは、OECD加水分解試験に安定であると見なしてよい全モノマーであり得る。ある実施形態において、カチオン性モノマーは加水分解に安定であり、加水分解に安定なカチオン性モノマーは、塩化ジアリルジメチルアンモニウム、及び水溶性カチオン性スチレン誘導体から成る群から選択される。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーは、アクリルアミドと、塩化メチル(ADAME−Q)で四級化された2−ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートと、塩化メチル(DIMAPA−Q)で四級化された3−ジメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドとのターポリマーである。ある実施形態において、カチオン性コポリマーは、アクリルアミドと、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩化物と、から形成される。このアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩化物は、約1.0meq/g〜約3.0meq/gの電荷密度を有する。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーの約1.1meq/g〜約2.5meq/g、又は約1.1meq/g〜約2.3meq/g、又は約1.2meq/g〜約2.2meq/g、又は約1.2meq/g〜約2.1meq/g、又は約1.3meq/g〜約2.0meq/g、又は約1.3meq/g〜約1.9meq/gの電荷密度を有する。
ある実施形態において、カチオン性コポリマーは約100,000g/mol〜約200万g/mol、又は約300,000g/mol〜約1,800万g/mol、又は約500,000g/mol〜約1,600万g/mol、又は約700,000g/mol〜約1,400万g/mol、又は約900,000g/mol〜約1,200万g/molのM.Wt.を有する。
一実施形態では、カチオン性コポリマーは、トリメチルアンモニオプロピルメタクリルアミドクロリド−N−アクリルアミドコポリマーであり、これは、AM:MAPTACとしても知られている。AM:MAPTACは、約1.3meq/gの電荷密度及び約1,100万g/モルの分子量を有し得る。ある実施形態では、カチオン性コポリマーは、AM:ATPACである。AM:ATPACは、約1.8meq/gの電荷密度及び約1,100万g/モルの分子量を有し得る。
(5)カチオン性合成ポリマー
本発明の一実施形態によれば、本シャンプー組成物は、
i)1つ又は2つ以上のカチオン性モノマー単位と、所望により、
ii)負電荷を有する1つ又は2つ以上のモノマー単位、及び/又は
iii)非イオン性モノマーとから形成されるカチオン性合成ポリマーを含む。
ここで、それに続くコポリマーの電荷は正である。これらの3種のモノマーの比率は「m」、「p」及び「q」で表し、「m」は、カチオン性モノマーの数であり、「p」は、負電荷を有するモノマーの数であり、「q」は、非イオン性モノマーの数である。
一実施形態では、カチオン性ポリマーは、下記の構造を有する水溶性又は水分散性で非架橋の合成カチオン性ポリマーである。
Figure 2016522267
式中、Aは、下記のカチオン性部分のうちの1つ以上であってよい。
Figure 2016522267
式中、@は、アミド、アルキルアミド、エステル、エーテル、アルキル、又はアルキルアリールであり、
Yは、C1〜C22アルキル、アルコキシ、アルキリデン、アルキル、又はアリールオキシであり、
Ψは、C1〜C22アルキル、アルキルオキシ、アルキルアリール、又はアルキルアリールオキシ(arylox)であり、
Zは、C1〜C22アルキル、アルキルオキシ、アリール、又はアリールオキシであり、
R1は、H、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルであり、
sは、0又は1であり、nは、0又は≧≧1であり、
T及びR7は、C1〜C22アルキルであり、
X−は、ハロゲン、ヒドロキシド、アルコキシド、サルフェート、又はアルキルサルフェートである。
上記の構造中、負電荷を有するモノマーは、R2'がH、C1〜C4の直鎖又は分枝状アルキルであり、R3が下記のとおりであることによって定義される。
Figure 2016522267
式中、Dは、O、N、又はSであり、
Qは、NH2、又はOであり、
uは、1〜6であり、
tは、0〜1であり、
Jは、P、S、Cという元素を含む含酸素官能基である。
上記の構造中、非イオン性モノマーは、R2''がH、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキルであることと、R6が直鎖又は分岐鎖のアルキル、アルキルアリール、アリールオキシ、アルキルオキシ、アルキルアリールオキシであることと、ββが下記の定義どおりであることによって定義される。
Figure 2016522267
式中、G'及びG''は互いに独立して、O、S、又はN−Hであり、Lは、0又は1である。
カチオン性モノマーの例としては、アミノアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アミノアルキル(メタ)アクリルアミド、2級アミン官能基、3級アミン官能基、4級アミン官能基、又は窒素原子、ビニルアミン、若しくはエチレンイミンを含む複素環基を少なくとも1つ含むモノマー、ジアリルジアルキルアンモニウム塩、これらの混合物、これらの塩、及びこれらに由来するマクロモノマーが挙げられる。
カチオン性モノマーの更なる例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ−tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、エチレンイミン、ビニルアミン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
好適なカチオン性モノマーとしては、−NR3 +という式(式中、Rは、同じであるか、又は異なるものであり、水素原子、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基、又はベンジル基を表す)の4級アンモニウム基を含み、所望によりヒドロキシル基を有するとともに、アニオン(対イオン)を含むものが挙げられる。アニオンの例は、塩化物、臭化物などのハロゲン化物、サルフェート、ヒドロサルフェート、アルキルサルフェート(例えば1〜6個の炭素原子を含む)、ホスフェート、シトレート、フォーメート、及びアセテートである。
好適なカチオン性モノマーとしては、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートメチルサルフェート、ジメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレートベンジルクロリド、4−ベンゾイルベンジルジメチルアンモニウムエチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリルアミドクロリド、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
更なる好適なカチオン性モノマーとしては、トリメチルアンモニウムプロピル(メタ)アクリルアミドクロリドが挙げられる。
負電荷を有するモノマーの例としては、ホスフェート又はホスホネート基を含むα−エチレン系不飽和モノマー、αエチレン部が、不飽和のモノカルボン酸、α−エチレン系不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、α−エチレン系不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド、スルホン酸基を含むα−エチレン系不飽和化合物、及びスルホン酸基を含むα−エチレン系不飽和化合物塩が挙げられる。
負電荷を有する好適なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルスルホン酸の塩、ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸の塩、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸の塩、2−スルホエチルメタクリレート、2−スルホエチルメタクリレートの塩、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の塩、及びスチレンスルホネート(SS)が挙げられる。
非イオン性モノマーの例としては、ビニルアセテート、αエチレン性不飽和カルボン酸のアミド、αエチレン性不飽和モノカルボン酸と水素添加又は含フッ素アルコールとのエステル、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート(すなわちポリエトキシル化(メタ)アクリル酸)、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、αエチレン性不飽和ジカルボン酸のモノアルキルアミド、ビニルニトリル、ビニルアミンアミド、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、及びビニル芳香族化合物が挙げられる。
好適な非イオン性モノマーとしては、スチレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレート、2−エチル−ヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレートが挙げられる。
合成カチオン性ポリマーと結合するアニオン性対イオン(X−)は、そのポリマーが、水、シャンプー組成物、又はシャンプー組成物のコアセルベート相に溶解可能又は分散可能なままであるとともに、その対イオンが、シャンプー組成物の必須成分と物理的にも化学的にも相溶性であるか、又は製品の性能、安定性、若しくは審美性を著しく損なわない限り、いずれの既知の対イオンであってもよい。このような対イオンの非限定例としては、ハロゲン化物(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、サルフェート及びメチルサルフェートが挙げられる。
一実施形態では、本明細書に記載されているカチオン性ポリマーは、傷んだ毛髪、特に化学処理をした毛髪に、F層の代わりとなる疎水性層を形成するのを助ける。微視的には、薄いF層は天然の耐候性を提供しつつ、水分の封じ込めを助け、更なるダメージを防ぐ。化学的な処理により、毛髪のキューティクルはダメージを受け、防御作用を持つF層は毛髪から剥がれ落ちてしまう。F層が剥がれ落ちるにつれ、毛髪は親水性が増すようになる。化学処理をした毛髪に、リオトロピック液晶を塗布すると、その毛髪の疎水性が向上し、外観も触感も、未処理の毛髪のようになることが分かっている。理論に拘束されるものではないが、リオトロピック液晶複合体が疎水性の層又は膜を作り、天然のF層が毛髪を保護するのと同様に、この層又は膜が毛髪繊維をコーティングして、毛髪を保護すると考えられる。疎水層は、毛髪をより健康的な状態、一般的には生髪のような状態に戻す。リオトロピック液晶は、本明細書に記載されている合成カチオン性ポリマーを、シャンプー組成物の上記のアニオン性洗浄性界面活性剤成分と合わせることによって形成される。合成カチオン性ポリマーの電荷密度は比較的高い。カチオン電荷密度が比較的高い一部の合成ポリマーは、主に異常な線形の電荷密度に起因して、リオトロピック液晶を形成しないことに留意すべきである。このような合成カチオン性ポリマーは、国際公開第94/06403号(Reichら)に記載されている。本明細書に記載されている合成ポリマーは、傷んだ毛髪においてコンディショニング性能を向上させる安定したシャンプー組成物に配合できる。
リオトロピック液晶を形成できるカチオン性合成ポリマーのカチオン電荷密度は、約2meq/gm〜約7meq/gm、約3meq/gm〜約7meq/gm、及び/又は約4meq/gm〜約7meq/gmである。一部の実施形態では、このカチオン電荷密度は約6.2meq/gmである。また、上記のポリマーのM.Wt.は、約1,000〜約5,000,000、約10,000〜約2,000,000、及び/又は約100,000〜約2,000,000である。
本発明の別の実施形態では、有益剤のコンディショニング効果と付着性を向上させるが、必ずしもリオトロピック(lytropic)液晶を形成させるわけではないカチオン性合成ポリマーのカチオン電荷密度は、約0.7meq/gm〜約7meq/gm、約0.8meq/gm〜約5meq/gm、及び/又は約1.0meq/gm〜約3meq/gmである。また、このポリマーのM.Wt.は、約1,000〜約5,000,000、約10,000〜約2,000,000、及び約100,000〜約2,000,000である。
カチオン性ポリマーの濃度は、シャンプー組成物の重量比で、約0.025%〜約5%、約0.1%〜約3%、及び/又は約0.2%〜約1%の範囲である。
(6)カチオン性セルロースポリマー
好適なカチオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、これは、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム10と呼ばれており、Dow/Amerchol Corp.(米国ニュージャージー州、エジソン)から、Polymer LR、JR、及びKGシリーズのポリマーで入手可能である。カチオン性セルロースのその他の好適な種類としては、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム24と呼ばれている、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー4級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、Dow/Amerchol Corp.から、Polymer LM−200という商品名で入手可能である。その他の好適なタイプのカチオン性セルロースとしては、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー4級アンモニウム塩、及びトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー4級アンモニウム塩(当業会(CTFA)ではポリクオタニウム67という)が挙げられる。これらの物質は、Dow/Amerchol Corp.から、SoftCAT Polymer SL−5、SoftCAT Polymer SL−30、Polymer SL−60、Polymer SL−100、Polymer SK−L、Polymer SK−M、Polymer SK−MH、及びPolymer SK−Hという商品名で入手可能である。
一実施形態では、本シャンプー組成物は、複数のカチオン性コンディショニングポリマーを含む。一実施形態によれば、2つのカチオン性コンディショニングポリマーが存在する場合、第1のカチオン性コンディショニングポリマー対第2のカチオン性コンディショニングポリマーの重量比は、約1000:1〜約2:1である。一実施形態では、第1のカチオン性コンディショニングポリマー対第2のカチオン性コンディショニングポリマーの重量比は、約1000:1〜約4:1である。一実施形態では、第1のカチオン性コンディショニングポリマー対第2のカチオン性コンディショニングポリマーの重量比は、約800:1〜約4:1、約500:1〜約4:1、約100:1〜約5:1、約100:1〜約6:1、約50:1〜約6.5:1、約50:1〜約7:1、約50:1〜約8.3:1、又は約50:1〜約16.7:1である。
本組成物のpHは、約pH 3〜約pH 9、又は約pH 4〜約pH 7であってもよい。
本組成物は抗ふけ活性物質を含み、その抗ふけ活性物質は抗ふけ活性物質の微粒子であり得る。一実施形態では、抗ふけ活性物質は、ピリジンチオン塩、アゾール(ケトコナゾール、エコナゾール、クリンバゾール、及びエルビオールなど)、硫化セレン、コールタール、粒状硫黄、角質溶解剤(サリチル酸など)、及びこれらの混合物からなる群から選択する。一実施形態では、抗ふけ粒子は、ピリジンチオン塩である。このような抗ふけ粒子は、組成物の構成成分と物理的にも化学的にも相溶性でなければならず、製品の安定性、審美性、又は性能を著しく損なわないものでなければならない。
ピリジンチオン微粒子は、本発明の組成物において用いられる好適な微粒子の抗ふけ活性物質である。一実施形態では、抗ふけ活性物質は、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩であり、粒子状である。ある実施形態において、ピリジンチオン抗ふけ微粒子の濃度は、本組成物の約0.01重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約3重量%、又は約0.1重量%〜約2重量%の範囲である。一実施形態では、ピリジンチオン塩は、亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム、及びジルコニウムなどの重金属、一般的には亜鉛から形成されたもの、典型的には1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの亜鉛塩(「亜鉛ピリジンチオン」又は「ZPT」、亜鉛ピリチオンとして知られている)、通常、小板状粒子状の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩である。一実施形態では、小板状粒子状の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩の平均粒径は、約20マイクロメートル以下、約5マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下である。他のカチオン(例えば、ナトリウム)から形成される塩類もまた好適であり得る。ピリジンチオン抗ふけ活性物質は、例えば、米国特許第2,809,971号、米国特許第3,236,733号、米国特許第3,753,196号、米国特許第3,761,418号、米国特許第4,345,080号、米国特許第4,323,683号、米国特許第4,379,753号、及び米国特許第4,470,982号で説明されている。
抗ふけ活性物質は、ピリチオンの多価金属塩、1つ又は2つ以上の抗ふけ活性剤、及び/又は抗菌活性剤から選択することもできる。本発明の実施形態はまた、抗細菌活性物質の組み合わせを含んでいてもよい。
一実施形態では、本組成物は、亜鉛含有層状材料を有効な量含む。ある実施形態において、本組成物は、本組成物全体の約0.001重量%〜約10重量%、又は約0.01重量%〜約7重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の亜鉛含有層状材料を含む。
多くのZLMは、自然界では鉱物として存在している。一実施形態では、ZLMは、水亜鉛土(炭酸水酸化亜鉛)、塩基性炭酸亜鉛、水亜鉛銅鉱(炭酸水酸化銅亜鉛)、亜鉛孔雀石(炭酸水酸化銅亜鉛)、及びこれらの混合物からなる群から選択する。亜鉛を含む関連鉱物が本組成物に含まれていてもよい。粘土性鉱物(例えばフィロシリケート)のようなアニオン性層の化学種が、イオン交換亜鉛ギャラリーイオンを含む天然のZLMも存在することができる。これら天然物質は全て、合成によって得ることもでき、又は組成物中においてその場で、若しくは製造プロセスの間に形成することもできる。
必ずしもそうではないが、多くの場合、合成であるZLMの別の一般的なクラスは、層状複水酸化物である。一実施形態では、本組成物は、塩基性炭酸亜鉛を含む。
塩基性炭酸亜鉛は、商業的には、「炭酸亜鉛」、「炭酸亜鉛塩基」、又は「ヒドロキシ炭酸亜鉛」と呼ばれる場合もあるが、天然の水亜鉛土に似た物質からなる合成物である。
亜鉛含有層状物質、及びピリチオン又はピリチオンの多価金属塩を有する実施形態では、亜鉛含有層状物質対ピリチオン又はピリチオンの多価金属塩の比率は、約5:100〜約10:1、約2:10〜約5:1、又は約1:2〜約3:1である。
本組成物は、化粧料的に許容可能なキャリアを含む。ある実施形態において、キャリアは水性キャリアである。このキャリアの量及び化学的性質は、他の構成成分との適合性、及び当該製品の他の所望の特性に応じて選択される。ある実施形態において、キャリアは水、及び低級アルキルアルコールの水溶液から成る群から選択される。ある実施形態においてキャリアは、一価アルコールが1〜6個の炭素を有する低級アルキルアルコールである。一実施形態では、キャリアは、エタノール及び/又はイソプロパノールである。一実施形態では、化粧料的に許容可能なキャリアは、化粧料的に許容可能な水性キャリアであり、約20%〜約95%、又は約60%〜約85%の濃度で存在する。
本組成物は界面活性剤を含む。本界面活性剤は、組成物に洗浄性能を提供する目的で含まれている。ある実施形態において、界面活性剤はアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される。ある実施形態において、界面活性剤はアニオン性界面活性剤である。ある実施形態において、本組成物は、本組成物全体の約5重量%〜約50重量%、又は約8重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約25重量%の界面活性剤を含む。
本組成物は、洗浄性界面活性剤系を含んでいてもよい。洗浄性界面活性剤系は、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含んでいてもよく、任意選択的に、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの混合物から成る群から選択される共活性剤を含んでいてもよい。本組成物における洗浄性界面活性剤系は、所望の洗浄性能及び発泡性能が提供されるよう十分な濃度でなければならない。ある実施形態において、本組成物は、本組成物全体の約5重量%〜約50重量%、又は約8重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約25重量%の洗浄性界面活性剤系を含む。
コアセルベート形成、湿潤コンディショニング性能、乾燥コンディショニング性能、及びコンディショニング剤の毛髪上への付着のような性能特性を考察する際に、ポリマー系の潜在性能を最大化するために、界面活性剤の濃度及び種類を最適化することが望ましい。一実施形態において、本組成物に使用される洗浄性界面活性剤系は、エトキシル化レベル及びアニオンレベルを有するアニオン性界面活性剤を含み、そのエトキシル化レベルは約1〜約10、アニオンレベルは約1〜約10である。このようなアニオン性界面活性剤をカチオン性コポリマーと組み合わせると、洗浄又は泡立ち性能が低下することなく、コンディショニング剤の毛髪及び/又は皮膚への付着性が高まる。最適なエトキシル化レベルは、界面活性剤の構造に関し化学量論に基づいて計算されるものであり、エトキシル化モル数が既知である界面活性剤の具体的なM.Wt.に基づく。同様に、界面活性剤の具体的なM.Wt.、及びアニオン化反応の完了の測定により、アニオンレベルを算出することができる。
ある実施形態において、洗浄性界面活性剤系は、硫酸塩、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、イセチオン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、及びホスホン酸塩から成る群から選択されるアニオンを含有している少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む。ある実施形態において、アニオンは硫酸塩である。
ある実施形態において、アニオン性界面活性剤はアルキル硫酸塩又はアルキルエーテル硫酸塩である。これらの物質はそれぞれ、R9OSO3M、R9O(C24O)xSO3Mという式を有し、式中、R9は、炭素原子数が約8〜約18個のアルキル又はアルケニルであり、xは、約1〜約10の値の整数であり、Mは、アンモニウムなどのカチオン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムなどの一価金属カチオン、又はマグネシウム及びカルシウムなどの多価金属カチオンである。界面活性剤の溶解度は、選択された具体的なアニオン性界面活性剤及びカチオンによって異なる。一実施形態では、R9は、アルキル硫酸塩及びアルキルエーテル硫酸塩の両方において、約8〜約18個の炭素原子、約10〜約16個の炭素原子、又は約12〜約14個の炭素原子を有する。アルキルエーテル硫酸塩は典型的には、エチレンオキシドと、約8〜約24個の炭素原子を有する一価アルコールとの縮合生成物として作られる。このアルコールは、合成物であることも、脂肪、例えばココナッツ油、パーム核油、牛脂から誘導することもできる。ある実施形態において、アルコールはココヤシ油又はパーム核油から誘導されるラウリルアルコール及び直鎖アルコールである。そのようなアルコールを、約0〜約10モル、又は約2〜約5モル、又は約3のモル比のエチレンオキシドと反応させ、例えばアルコール1モルにつき平均3モルのエチレンオキシドを有する得られた分子種の混合物を硫酸化し中和する。ある実施形態において、アルキルエーテル硫酸塩は、ココナツアルキルトリエチレングリコールエーテル硫酸塩、獣脂アルキルトリエチレングリコールエーテル硫酸塩、獣脂アルキルヘキサオキシエチレン硫酸塩及びこれらの混合物のナトリウム塩並びにアンモニウム塩から成る群から選択される。ある実施形態において、アルキルエーテル硫酸塩は、個々の化合物の混合物を含み、この混合物中の化合物は炭素原子数約10〜約16個の平均アルキル鎖長を有し、平均エトキシル化度が約1〜約4モルのエチレンオキシドを有する。また、このような混合物は、C12〜13化合物を約0%〜約20%、C14〜15〜16化合物を約60%〜約100%、C17〜18〜19化合物を約0重量%〜約20重量%、エトキシル化度が0である化合物を約3重量%〜約30重量%、エトキシル化度が約1〜約4である化合物を約45重量%〜約90重量%、エトキシル化度が約4〜約8である化合物を約10重量%〜約25重量%、及びエトキシル化度が約8超である化合物を約0.1重量%〜約15重量%含む。
ある実施形態において、アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、及びこれらの混合物から成る群から選択され得る。他のアニオン性界面活性剤用のポテンシャルアニオンとしては、上記の硫酸塩、イセチオン酸塩、スルホン酸塩、スルホコハク酸塩以外にも、ホスホン酸塩、リン酸塩、及びカルボン酸塩が挙げられる。
本組成物及び/又は洗浄性界面活性剤系は、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される共活性剤を含み得る。そのような共活性剤の濃度は、本組成物全体の約0.5重量%〜約20重量%、又は約1重量%〜約10重量%とすることができる。ある実施形態において、本組成物は、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される共活性剤を含む。好適な両性イオン性又は両性界面活性剤の非限定的な例は、米国特許第5,104,646号(Bolich Jr.ら)、同第5,106,609号(Bolich Jr.ら)に記載されている。
本組成物で用いるのに好適な両性界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、脂肪族2級及び3級アミンの誘導体として広く説明されている界面活性剤が挙げられ、その脂肪族基は、直鎖又は分岐鎖であることができ、脂肪族置換基のうちの1つは、約8〜約18個の炭素原子を含み、1つは、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性基を含む。ある実施形態において、両性界面活性剤は、コカミノプロピオン酸ナトリウム、コカミノジプロピオン酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ココアンホプロピオン酸ナトリウム、コーンアンホプロピオン酸ナトリウム、ラウラミノプロピオン酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸ナトリウム、コーンアンホプロピオン酸ナトリウム、ラウリミノジプロピオン酸ナトリウム、コカミノプロピオン酸アンモニウム、コカミノジプロピオン酸アンモニウム、ココアンホ酢酸アンモニウム、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸アンモニウム、ココアンホプロピオン酸アンモニウム、コーンアンホプロピオン酸アンモニウム、ラウラミノプロピオン酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸アンモニウム、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸アンモニウム、ラウロアンホプロピオン酸アンモニウム、コーンアンホプロピオン酸アンモニウム、ラウリミノジプロピオン酸アンモニウム、コカミノプロピオン酸トリエタノールアミン、コカミノジプロピオン酸トリエタノールアミン、ココアンホ酢酸トリエタノールアミン、ココアンホヒドロキシプロピルスルホン酸トリエタノールアミン、ココアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、コーンアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウラミノプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウロアンホ酢酸トリエタノールアミン、ラウロアンホヒドロキシプロピルスルホン酸トリエタノールアミン、ラウロアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、コーンアンホプロピオン酸トリエタノールアミン、ラウリミノジプロピオン酸トリエタノールアミン、ココアンホジプロピオン酸、カプロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム(disodium capryloamphodipriopionate)、ココアンホカルボキシエチルヒドロキシプロピルスルホン酸二ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ジカルボキシエチルココプロピレンジアミン二ナトリウム、ラウレス−5カルボキシアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウリミノジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、オレオアンホジプロピオン酸二ナトリウム、PPG−2−イソデセチ−7カルボキシアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウラミノプロピオン酸、ラウロアンホジプロピオン酸、ラウリルアミノプロピルグリシン、ラウリルジエチレンジアミノグリシン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
一実施形態では、両性界面活性剤は、下記の構造に従う界面活性剤である。
Figure 2016522267
式中、R10は、9〜15個の炭素原子を含む置換アルキル系、9〜15個の炭素原子を含む非置換アルキル系、9〜15個の炭素原子を含む直鎖アルキル系、9〜15個の炭素原子を含む分岐鎖アルキル系、9〜15個の炭素原子を含む不飽和アルキル系からなる群から選択される炭素結合型の一価置換基であり、R11、R12、及びR13はそれぞれ独立して、1〜3個の炭素原子を含む炭素結合型の二価の直鎖アルキル系、及び1〜3個の炭素原子を含む炭素結合型の二価の分岐鎖アルキル系からなる群から選択し、M+は、ナトリウム、アンモニウム、及びプロトン化トリエタノールアミンからなる群から選択される一価の対イオンである。ある実施形態において、両性界面活性剤は、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸アンモニウム、ココアンホ酢酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸トリエタノールアミン、ココアンホ酢酸トリエタノールアミン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
ある実施形態において、本組成物は双極性界面活性剤を含む。この双極性界面活性剤は脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体であり、脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であり、脂肪族置換基の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩又はホスホン酸塩のようなアニオン性基を含有する。ある実施形態において、双極性界面活性剤は、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルアミンオキシド、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルジメチルアミノヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、コカミドプロピルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココベタインアミドアンホプロピオン酸、ココ−ベタイン、ココ−ヒドロキシスルタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、ココ−スルタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルスルタイン及びこれらの混合物から成る群から選択される。ある実施形態において、双極性界面活性剤は、ラウリルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココ−ベタイン、ココ−ヒドロキシスルタイン、ココ−スルタイン、ラウリルベタイン、ラウリルスルタイン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
ある実施形態において、共活性剤は、双極性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される。ある実施形態において、界面活性剤はアニオン性界面活性剤であり、本組成物は共活性剤を更に含み、この共活性剤は双極性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される。一実施形態では、共活性剤は、コカミド、コカミドメチルMEA、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドMIPA、ラウラミドDEA、ラウラミドMEA、ラウラミドMIPA、ミリスタミドDEA、ミリスタミドMEA、PEG−20コカミドMEA、PEG−2コカミド、PEG−3コカミド、PEG−4コカミド、PEG−5コカミド、PEG−6コカミド、PEG−7コカミド、PEG−3ラウラミド、PEG−5ラウラミド、PEG−3オレアミド、PPG−2コカミド、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される非イオン性界面活性剤である。ある実施形態において、共活性剤は双極性界面活性剤であり、この双極性界面活性剤は、ラウリルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココ−ベタイン、ココ−ヒドロキシスルタイン、ココ−スルタイン、ラウリルベタイン、ラウリルスルタイン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
会合性増粘剤
従来の増粘剤と併用される別の部類の増粘剤は、会合性増粘剤である。この部類の増粘剤は、ポリマー鎖、分散相、及び媒体の間の会合性相互作用を通じて流体のレオロジーを改質するポリマーを含む。従来の増粘剤とは異なり、会合性増粘剤は、親水性領域と疎水性領域の両方を含むポリマーの分子量を低下させることが多い。続いて、疎水性領域は、疎水性部分と会合でき、親水性領域は、親水性部分と会合できる。これにより、混合物内にネットワークが形成されるようにでき、高い粘度と無比のレオロジー特性が得られる。
会合性増粘ポリマーには、疎水性変性ヒドロキシエチルセルロース、疎水性変性ポリアクリレート(polypolyacrylates)、疎水性変性ポリアクリル酸、疎水性変性ポリアクリルアミド、及び疎水性変性ポリエーテルなど、様々なものがある。
疎水性変性ポリエーテルの部類としては、PEG−120−メチルグルコースジオレエート、PEG−N(40又は60)ソルビタンテトラオレエート、PEG−150ペンタエリトリチルテトラステアレート、PEG−55プロピレングリコールオレエート、及びPEG−150ジステアレートなど、多くのものが挙げられる。典型的には、これらの物質はハイドロフォーブを有し、その非限定的な例としては、セチル、ステアリル、オレオイル(oleayl)、及びこれらの組み合わせ、並びに、繰り返し単位が10〜300、一実施形態では30〜200、更なる実施形態では40〜150個である繰り返しエチレンオキシド基の親水性部分が挙げられる。
PEG−150ジステアレートなどの会合性増粘剤の濃度は、本シャンプー組成物の重量比で、約0.5%〜約3.0%、約0.8%〜約2.5%、及び約1%〜約2%である。
ポリオール
ポリオールは、本発明の構成成分である。本発明の一実施形態では、ポリオールの非限定的な例は、グリセリンである。グリセリンは、パーソナルケア用途及び医薬製剤で非常に広く使われている無色無臭の粘性液体である。グリセリンは、その水溶性と保湿性に関与する3つのヒドロキシル基を含む。グリセリンは、パーソナルケア用途において、毛髪及び皮膚用有益剤として周知である。この物質は、非常に清潔な表面触感を保持しながら、ヒトの毛髪に浸透して、毛髪繊維の柔軟化によって、コンディショニング性と柔らかさをもたらすことができる。グリセリンは、水よりも、疎水度の高い汚れ成分(すなわち皮脂)を除去することが観察されている。
PEG−150ジステアレートと併用するグリセリンの濃度は、本シャンプー組成物の重量比で、約1.0%〜約10%、約2%〜約8%、及び約3.0%〜約6.0%の範囲である。
本発明の別の実施形態では、他のポリオールを用いてもよい。非限定的な例としては、プロピレングリコール、糖ポリオール(ソルビトールなど)、アロエベラゲル、及びハチミツが挙げられる。
シリコーン
本発明の組成物のコンディショニング剤は、シリコーンコンディショニング剤であることができる。シリコーンコンディショニング剤は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含んでよい。シリコーンコンディショニング剤の濃度は典型的には、その組成物の重量比で、約0.01%〜約10%、約0.1%〜約8%、約0.1%〜約5%、及び/又は約0.2%〜約3%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤と、任意のシリコーン用懸濁剤の非限定的な例は、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号、及び米国特許第5,106,609号に記載されており、それらの記載は、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の組成物で用いるシリコーンコンディショニング剤の粘度は、25℃で測定した場合、毎秒約20〜約2,000,000平方ミリメートル(「mm2/秒」)、約1,000〜約1,800,000mm2/秒、約50,000〜約1,500,000mm2/秒、及び/又は約100,000〜約1,500,000mm2/秒(20〜約2,000,000センチストーク(「csk」)、約1,000〜約1,800,000csk、約50,000〜約1,500,000csk、及び/又は約100,000〜約1,500,000csk)であることができる。
分散シリコーンコンディショニング剤粒子の体積平均粒径は、典型的には約0.01マイクロメートル〜約50マイクロメートルの範囲である。小型の粒子を毛髪に適用するため、体積平均粒子直径は、典型的には、約0.01μm〜約4μm、約0.01μm〜約2μm、約0.01μm〜約0.5μmの範囲である。大きな粒子を毛髪に塗布する場合には、その体積平均粒径は典型的には、約5マイクロメートル〜約125マイクロメートル、約10マイクロメートル〜約90マイクロメートル、約15マイクロメートル〜約70マイクロメートル、及び/又は約20マイクロメートル〜約50マイクロメートルの範囲である。
シリコーンに関する追加の資料は、シリコーン流体、シリコーンガム、及びシリコーン樹脂、並びにシリコーンの製造について論じる項を含め、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,vol.15,2d ed.,pp 204〜308,John Wiley & Sons,Inc.(1989)に見られ、この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の実施形態で用いるのに適するシリコーンエマルションとしては、米国特許第4,476,282号、及び米国特許出願公開第2007/0276087号に示されている説明に従って調製した不溶性ポリシロキサンのエマルションが挙げられるが、これらに限らない。したがって、好適な不溶性ポリシロキサンとしては、分子量が約50,000〜約500,000g/モルの範囲内であるα,ωヒドロキシ末端ポリシロキサン、又はα,ωアルコキシ末端ポリシロキサンなどのポリシロキサンが挙げられる。不溶性ポリシロキサンの平均分子量は、約50,000〜約500,000g/モルの範囲内であることができる。例えば、不溶性ポリシロキサンは、約60,000〜約400,000、約75,000〜約300,000、約100,000〜約200,000の範囲内の平均分子量、又は約150,000g/molの平均分子量を有し得る。不溶性ポリシロキサンの平均粒径は、約30nm〜約10マイクロメートルの範囲内であることができる。この平均粒径は例えば、約40nm〜約5マイクロメートル、約50nm〜約1マイクロメートル、約75nm〜約500nm、又は約100nmの範囲内であってよい。
不溶性ポリシロキサンの平均分子量、シリコーンエマルションの粘度、及び不溶性ポリシロキサンを含む粒子の大きさは、Smith,A.L.The Analytical Chemistry of Silicones,John Wiley & Sons,Inc.:New York,1991に開示されている方法のように、当業者に広く用いられている方法によって求める。例えば、シリコーンエマルションの粘度は、30℃にて、ブルックフィールド型粘度計で、スピンドルNo.6を用いて、2.5rpmで測定できる。シリコーンエマルションは、アニオン性界面活性剤とともに、追加の乳化剤を更に含んでもよい。
本発明の組成物で用いるのに適するその他の部類のシリコーンとしては、i)25℃で測定した場合の粘度が約1,000,000mm2/秒(1,000,000csk)未満の流動性物質であるシリコーン流体(シリコーン油が挙げられるが、これに限らない)、ii)1級アミン、2級アミン、又は3級アミンを少なくとも1つ含むアミノシリコーン、iii)4級アンモニウム官能基を少なくとも1つ含むカチオン性シリコーン、iv)25℃で測定した場合の粘度が1,000,000mm2/秒(1,000,000csk)以上の物質を含むシリコーンガム、v)高度に架橋されたポリマーシロキサン系を含むシリコーン樹脂、vi)屈折率が少なくとも1.46である高屈折率シリコーン、及びvii)これらの混合物が挙げられるが、これらに限らない。
一実施形態では、本発明の組成物で用いるのに適するシリコーンの具体的な部類としては、以下のものが挙げられるが、これらに限らない。
i)ジメチコン
ii)ジメチコノール
iii)下記の官能基
a)1級、2級、又は3級アミン
b)4級アンモニウム
c)アルキル又はフルオロアルキル
d)エーテル
e)エステル
f)アルコール
g)糖
又はこれらの官能基の組み合わせを少なくとも1つ含むオルガノ変性シリコーン(これらのオルガノ変性シリコーンも、ランダムコポリマーであることも、ブロックコポリマーであることもできる)
iv)粘度が、1,000,000mm2/秒(1,000,000csk)未満の流動性物質であるシリコーン流体(シリコーン油が挙げられるが、これらに限らない)
v)25℃で測定した場合の粘度が1,000,000mm2/秒(1,000,000csk)以上の物質を含むシリコーンガム
vi)高度に架橋されたポリマーシロキサン系を含むシリコーン樹脂
vii)屈折率が少なくとも1.46である高屈折率シリコーン
viii)これらの混合物
シリコーンコンディショニング材は、下記のブロックから作られたブロックコポリマーであることができる。
a.少なくとも200個のシロキサン単位からなる1つのポリジメチルシロキサン
b.アミン及び4級アンモニウム官能基と結合したポリアルキレンオキシド
所望により、これらのブロックのうちの1つ以上は、エステル基を少なくとも1つ含むことができる。このようなシリコーンコンディショニング材の粘度は、100,000mPa.s以下であることができる。
有機コンディショニング材
本発明のシャンプー組成物のコンディショニング剤は、単独か、上記のシリコーンのような他のコンディショニング剤と組み合わせるかにかかわらず、油又はロウなどの有機コンディショニング材も少なくとも1つ含んでよい。この有機材は、ポリマーでないことも、オリゴマーであることも、ポリマーであることもできる。この有機材は、油又はロウの形状であってよく、調合物に、そのまま加えても、予備乳化した状態で加えてもよい。有機コンディショニング材の非限定的な例の一部としては、i)炭化水素油、ii)ポリオレフィン、iii)脂肪酸エステル、iv)フッ素化コンディショニング化合物、v)脂肪酸アルコール、vi)アルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体、vii)4級アンモニウム化合物、viii)ポリエチレングリコール、及び分子量が約2,000,000以下のポリプロピレングリコール(CTFA名がPEG−200、PEG−400、PEG−600、PEG−1000、PEG−2M、PEG−7M、PEG−14M、PEG−45Mのものなどを含む)、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限らない。
乳化剤
種々のアニオン性及び非イオン性乳化剤を本発明のシャンプー組成物に用いることができる。アニオン性及び非イオン性乳化剤は、本質的にモノマーであってもポリマーであってもよい。モノマーの例としては、アルキルエトキシレート、アルキルサルフェート、石鹸、及び脂肪酸エステル、並びにそれらの誘導体が例示として挙げられるが、これらに限らない。ポリマーの例としては、ポリアクリレート、ポリエチレングリコール、及びブロックコポリマー、並びにそれらの誘導体が例示として挙げられるが、これらに限らない。ラノリン、レシチン、及びリグニンなどの天然の乳化剤、並びにそれらの誘導体も、有用な乳化剤の非限定的な例である。
キレート剤
本シャンプー組成物は、キレート剤も含むことができる。好適なキレート剤としては、A E Martell & R M Smith,Critical Stability Constants,Vol.1,Plenum Press,New York & London(1974)、及びA E Martell & R D Hancock,Metal Complexes in Aqueous Solution,Plenum Press,New York & London(1996)に列挙されているものが挙げられ、いずれも、参照により本明細書に組み込まれる。キレート剤に関し、用語「塩及びそれらの誘導体」は、キレート剤と同様の官能性構造(例えば、同様の化学骨格)を含む塩及び誘導体を意味し、これらの塩及び誘導体はキレート剤として参照され、同様の又は更に良好なキレート特性を有する。塩及びそれらの誘導体という用語には、アルカリ金属、アルカリ土類、アンモニウム、置換アンモニウム(すなわちモノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム)塩、酸性部分を有するキレート剤のエステル、及びこれらの混合物、特には、あらゆるナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩が含まれる。「誘導体」という用語には、米国特許第5,284,972号に例示されているような「キレート界面活性剤」化合物、及び米国特許第5,747,440に開示されているポリマーEDDS(エチレンジアミン二コハク酸)のように、親キレート剤と同じ官能構造を有するキレート基を1つ以上含む大分子が含まれる。
本シャンプー組成物中のEDDSキレート剤の濃度は、約0.01重量%ほどの低さ、又は約10重量%ほどの高さであることができるが、この高い方の濃度(すなわち10重量%)を超えると、配合及び/又はヒトの安全性の問題が生じることがある。一実施形態では、EDDSキレート剤の濃度は、本シャンプー組成物の重量比で、少なくとも約0.05重量%、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.25重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約1重量%、又は少なくとも約2重量%であってよい。約4重量%超の濃度を使用することができるものの、追加効果は得られない。
ゲルネットワーク
本シャンプー組成物は、脂肪酸アルコールゲルネットワークも含んでよい。これらのゲルネットワークは、肪酸アルコールと界面活性剤を約1:1〜約40:1、約2:1〜約20:1、及び/又は約3:1〜約10:1の比率で組み合わせることによって形成する。ゲルネットワークの形成には、脂肪酸アルコールの融点を超える温度まで、脂肪酸アルコールを界面活性剤とともに水に分散させたものを加熱することを伴う。混合プロセスの間に、脂肪族アルコールは融解し、界面活性剤を脂肪族アルコール液滴に分配できるようになる。界面活性剤により、水も一緒に脂肪族アルコール中に入る。これは、等方性脂肪族アルコール液滴を液晶相液滴へと変化させる。混合物を鎖融解温度を下回る温度まで冷却すると、液晶相は、固体結晶性ゲル網状構造に変換される。ゲル網状構造は、化粧用クリーム及びヘアコンディショナーの安定化効果の一因となる。更に、これは、ヘアコンディショナーにコンディショニングされた感触の効果を与える。
脂肪酸アルコールは、脂肪酸アルコールゲルネットワークに、約0.05重量%〜約14重量%の濃度で含めることができる。例えば、脂肪酸アルコールは、約1重量%〜約10重量%、及び/又は約6重量%〜約8重量%の範囲の量で存在してよい。
本発明で有用な脂肪酸アルコールとしては、約10〜約40個の炭素原子、約12〜約22個の炭素原子、約16〜約22個の炭素原子、及び/又は約16〜約18個の炭素原子有するものが挙げられる。これらの脂肪酸アルコールは、直鎖アルコールであることも、分岐鎖アルコールであることもでき、飽和アルコールであることも、不飽和アルコールであることもできる。脂肪族アルコールの非限定例として、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。セチルアルコールとステアリルアルコールを約20:80〜約80:20の比で混合したものが好適である。
ゲル網状構造の調製:容器に水を入れ、その水を約74℃まで加熱する。この加熱した水に、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びSLES界面活性剤を加える。結果として得られた混合物が取り込まれた後、熱交換器に通し、混合物を約35℃まで冷却する。冷却すると即座に、脂肪アルコール及び界面活性剤が結晶化され、結晶性ゲルネットワークが形成される。表1には、ゲルネットワーク組成物の例の構成要素とそれぞれの量が示されている。
Figure 2016522267
本発明の実施形態によれば、パーソナルケア組成物は、1種以上の有益剤を更に含み得る。例示的な有益剤は、粒子、着色剤、芳香マイクロカプセル、ゲルネットワーク、及びスキンシリコーンなどの他の不溶性スキンコンディショニング剤又はヘアコンディショニング剤、ひまわり油又はヒマシ油などの天然油を含むが、これらに限定されるものではない。ある実施形態において、有益剤は、粒子;着色剤;芳香マイクロカプセル;ゲルネットワーク;他の不溶性スキンコンディショニング剤又はヘアコンディショニング剤(例えばスキンシリコーン)、天然油(例えばひまわり油又はヒマシ油);及びこれらの混合物から成る群から選択される。
本組成物は水で希釈された時点でコアセルベート粒子を形成する。フロックサイズが約20マイクロメートル超のコアセルベート微粒子の百分率は、約1%〜約60%である。ある実施形態において、フロックサイズが約20マイクロメートル超のコアセルベート微粒子の百分率は、約1%〜約50%、又は約1%〜約40%、又は約1%〜約30%、又は約5%〜約20%、約5%〜約15%である。1:50の希釈率になるように組成物を水で希釈した後、フロックサイズを測定する。
フロックサイズは、下記のLasentec FBRM法を用いて測定してよい。好適な混合容器内で、周囲温度で、組成物の1:9蒸留水希釈液を作り、5分間、250rpmで混合する。臑動ポンプを使用して環境蒸留水を混合容器に100g/minの速度で移し入れて、組成物対蒸留水の最終的な希釈率を1:50部にする。10分間平衡化した後、Lasentec収束ビーム反射法(Focused Beam Reflectance Method)(FBRM)[モデルS400A、Mettler Toledo Corpから入手可能]を使用して、弦長及び微粒子(数/秒)で測定されたフロックサイズ及び量を定量する。
この方法の一実施形態では、平均消費者受容度を20〜100の尺度で行い、20を不可、40を可、60を良、80を優、100は最良とする。平均消費者受容評点値を得る目的から、10〜400人、例えば16〜310人規模の消費者パネルによって本組成物を評価する。3日〜4週間に及ぶ期間にわたって、パネリストらに本組成物のみをシャンプーとして使うように依頼する。使用後は、属性の異なる組成物、及びその使用経験をパネリストに5点の尺度で評価してもらう。数値解析のため、解答を100点の尺度に変換し、平均消費者受容評点を計算する。
下記の実施例は、本発明を例示するものである。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。ヘアケア製剤分野の当業者の技術範囲内での本発明の他の修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書における部、百分率、及び比率は全て、特に指定しない限り、重量基準である。一部の成分は、供給元から希釈溶液として入手される場合がある。記載した濃度は、別段の指定がない限り、活性物質の重量百分率を表す。
下記の非限定的な実施例は、本発明の実施形態である。
実施例1〜21:両性ポリマー
本ターポリマーの非限定的な例は、2010年9月9日に公開された米国特許公開第2010/0226868号に見られる方法に従って調製する。
略語の説明:
APTAC−アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
MAPTAC−メチルアクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
AA−アクリル酸
DAA−ジアリルアミン
ADAA EO1−エチレンオキシドを1つ有するアルコキシル化ジアリルアミン
ADAA PO1−エチレンオキシドを1つ有するアルコキシル化ジアリルアミン
ADAA EO5−エチレンオキシド単位を平均で5個有するアルコキシル化ジアリルアミン
ADAA EO10−エチレンオキシド単位を平均で10個有するアルコキシル化ジアリルアミン
Figure 2016522267
実施例:両性ポリマーの電荷密度
本発明のターポリマーの電荷密度は、Progress in Colloid&Polymer Science,Volume 65,pp.251〜264(1978)に見られる自動滴定法に従って、pH4及びpH7で求める。この方法は、カチオン性ポリマーとアニオン性ポリマーとの複合体の形成と、変色染料の協同吸着によるエンドポイントの決定に基づいている。
Figure 2016522267
実施例1〜15:シャンプー組成物(pH 5.5〜6.5)
シャンプー組成物1〜15を含む両性ターポリマーの非限定的な例は、2010年9月9日に公開された米国特許公開第2010/0226868号に見られる方法に従って調製する。
Figure 2016522267
1ラウレス−1硫酸ナトリウム(Stepan製)
2ラウレル硫酸ナトリウム(P&G製)
3Amphosol HCA−B(Stepan製)
4NHance−3196(ASI製)
5小粒子ジメチコノール(Wacker製)
6Superol V Glycerine USP(P&G製)
7EGDS pure(Evonik製)
8Thixcin(登録商標)(Elementis製)
実施例16〜25:シャンプー組成物(pH 4.0〜4.5)
低pH両性ターポリマーを含むシャンプーの非限定的な例は、実施例1〜15と同様にして、pH 5.5〜6.5で調製し、更に、濃度を高めたクエン酸とクエン酸ナトリウムを加えて、完成製品においてpHを4.0〜4.5に調節する。
Figure 2016522267
1ラウレス−1硫酸ナトリウム(Stepan製)
2ラウレル硫酸ナトリウム(P&G製)
3Amphosol HCA−B(Stepan製)
4NHance−3196(ASI製)
5小粒子ジメチコノール(Wacker製)
6Superol V Glycerine USP(P&G製)
7EGDS pure(Evonik製)
8Thixcin(登録商標)(Elementis製)
A.ウエット及びドライコンディショニング試験方法
この試験方法は、コンディショニングシャンプーの基本性能を、湿潤時の櫛通りと乾燥時の櫛通りの両方について、主観的に評価できるように設計されている。表2に例示されている対照処理は、(1)界面活性剤のみを使用しており、コンディショニング材が存在しない洗浄用シャンプーと、(2)洗浄プロセスで同じ洗浄用シャンプーを用いた後に、中程度のヘアコンディショナーを塗布する処理である。これらの処理により、所定のプロトタイプコンディショニングシャンプーの性能を識別するのが容易になる。典型的な試験では、3〜8個の別々の製剤を性能に関して評価することができる。基材は、スクリーニングを行って、均一且つ表面に大きなダメージがないことが確認された様々な供給源から得られる未処理のブラウンヘア、又は低リフトの脱色を行って傷んだ毛髪のいずれかである。
Figure 2016522267
B.処理手順
4グラム、長さ20センチメートル(8インチ)のヘアピース5つをヘアピースホルダー内で束ね、40°℃の中硬度水(2〜3グレーン/L(9〜10gpg))で処理して10秒間濡らし、完全且つ均一に濡らすようにする。ヘアピースを軽く脱水し、束ねたヘアピースの長さ全体に、ホルダーの2.5センチメートル(1インチ)下から毛先に向かって、乾いた毛髪1グラム当たりに0.1グラムの製品という量(0.1g/毛髪1g又は20g毛髪に対して2g)で、製品を均一に塗布する。濃縮度の高い試作品では、使用濃度を0.05g/毛髪1gまで低下させる。消費者が用いる典型的な動作である擦る動作によって、束ねたヘアピースを30秒間泡立て、更に30秒間、5.7L/分(1.5ガロン/分)で流れる40°℃の水で(毛髪を動かしながら)すすぎ、確実に完全にすすぐ。この工程を繰り返す。コンディショナーによる対照処理については、上述のシャンプーと同様の方法で塗布して、束ねたヘアピース全体を操作し、再び30秒間動かしながら完全にすすぐ。ヘアピースを軽く脱水し、互いに分離させ、それらが接触しないようにラックに吊して、目の粗い櫛でほぐす。
C.採点手順
熟練の採点者を用いて、湿潤時の櫛通りを評価するために、ヘアピースをラック上で5つに分け、評点用のセットに、それぞれの処理から1つのヘアピースが含まれるようにする。各ヘアピースについて、2人だけが梳毛評価を実施する。採点者には、消費者が使用する代表的なものである目の細かいナイロン製の櫛を用いる梳毛によって処理の比較し、0〜10の基準で容易性/困難性を採点するように依頼する。10個の別個の評価を収集し、統計的有意性を確立するために結果を統計分析パッケージにより分析する。対照記録を一定間隔で使用して、低対照及び高対照を正規領域に確実に分類する。Statgraphics Plus 5.1を使用して処理間の差の統計的有意性を決定する。全てのコンディショニングプロトタイプは、許容可能と見られるためには、クラリファイング対照よりも2超LSDが上でなければならない。
乾いた状態の梳毛評価については、上記ヘアピースを温度及び湿度が制御された室内(22°℃/50% RH)に移し、一晩乾燥させる。これらは、上記の通り分けられたままであり、評価者には、乾いた状態でのヘアピース中央の梳毛の容易性、乾いた状態での先端の梳毛の容易性、及び先端の感触の触覚評価という3つの評価を行うことによって、ドライコンディショニング性能を評価するように要求する。これらの比較のために、同じ10点基準を使用する。やはり、各ヘアピースセットの評価は2人の評価者のみが行う。分離の差異に対する統計分析は、上記と同一の方法を用いて行う。
実施例pH 4.0〜4.5の場合とpH 5.5〜6.5の比較
本明細書に記載されている湿潤コンディショニング法を用いて、脱色して傷んだヘアピースをターポリマー組成物で処理し、1サイクル(2回の洗浄/すすぎ(cycle)処理)後に、湿潤時の櫛通りの良さを評価する。
Figure 2016522267
見て分かるように、本発明のターポリマー組成物は、約5.5〜6.5という従来のpHのシャンプー組成物よりも、低いpH(4.0〜4.5)において、湿潤時のコンディショニング性能を高める。
実施例シリコーン1の均整付着
本明細書に記載されている湿潤コンディショニング法を用いて、未処理のブラウン(VB)ヘアピースと、脱色して傷んだ(LL)ヘアピースを各種のターポリマー組成物で処理し、1サイクル(2回の洗浄/すすぎ処理)後のシリコーン分析用に抜き出す。
Figure 2016522267
上に示されているように、本発明のターポリマー組成物は、毛髪基材にわたって、シリコーン効果剤を、より均整に付着させる。
実施例シリコーンの均整付着
本明細書に記載されている湿潤コンディショニング法を用いて、未処理のブラウン(VB)ヘアピースと、脱色して傷んだ(LL)ヘアピースをpH 4.0〜4.5においてターポリマー組成物で処理し、合わせて5サイクル(合わせて10回のシャンプー洗浄/すすぎ処理)後に、湿潤時及び乾燥時の櫛通りの良さを評価し、シリコーン分析用に抜き出す。
Figure 2016522267
上に示されているように、本発明の低pHターポリマー組成物は、脱色して傷んだ毛髪に対して、湿潤時及び乾燥時において強力なコンディショニング効果を発揮し、毛髪基材にわたって、シリコーン効果剤を、より均整に付着させる。
実施例:APTACとMAPTACとの比較
本明細書に記載されている湿潤コンディショニング法を用いて、脱色して傷んだヘアピースをターポリマー組成物で処理し、1サイクル後に湿潤時の櫛通りの良さを評価する。
Figure 2016522267
上に示されているように、固有の湿潤及び乾燥コンディショニング、並びに2)絶対的なシリコーン付着によって測定した場合、APTAC系ターポリマー10/11は、同等のMAPTAC系ターポリマー12/13よりも強力な効果を発揮する。
本明細書に開示されている寸法と値は、示されている正確な数値に厳密に限定されるものとして理解すべきではない。むしろ、特に断りがない限り、本明細書に開示されている各寸法は、示されている値と、その値周辺の機能的に同様の範囲の両方を意味するように意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味するものである。
本明細書で引用されているあらゆる文献は、あらゆる相互参照特許又は関連特許を含め、明示的に除外されたり、別段に限定されたりしている場合を除き、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、それが、本明細書に開示又は引用されているいずれかの発明に関する先行技術であることを認めるものではなく、あるいは、それが、単独で、又は他のいずれかの参照文献(単一若しくは複数)と組み合わせたいずれかの形で、本明細書に開示又は引用されているいずれかの発明を教示、提案、又は開示すると認めるものでもない。更に、本文献内の用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれる文献における同じ用語のいずれかの意味又は定義と対立する限りにおいては、本文献の単語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態について例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しなければ、様々な他の変更及び修正を行えることは当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内であるこのような変更と修正をすべて網羅することが意図されている。

Claims (15)

  1. a)5%〜50%の界面活性剤と、
    b)0.01%〜10%のコンディショニング剤と、
    c)パーソナルケア組成物の0.05〜5重量パーセントの両性ターポリマーと、
    を含むパーソナルケア組成物であって、
    前記両性ターポリマーが、
    i.)式(I)によって表されるカチオン性モノマーと、
    Figure 2016522267
    (式中、
    1及びR2が独立して、水素又はメチルであり、R3、R4、及びR5が独立して、直鎖又は分岐鎖のC1〜C4アルキル基であり、Xが、NH、NR6、又は酸素であり、R6が、C1〜C4アルキルであり、Lが、Cn2nであり、nが、1〜5の整数であり、A-が、メトサルフェートアニオンのような有機酸若しくは無機酸に由来するアニオン、又は塩化物若しくは臭化物などのハロゲン化物である)、
    ii.)エチレン性不飽和カルボン酸及びスルホン酸を含むモノマーからなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性モノマーと、
    iii.)式(II)によって定義されるジアリルアミンモノマーと、
    Figure 2016522267
    (式中、
    7及びR8が独立して、水素又はC1〜C4アルキルであり、R9が水素、分岐鎖又は直鎖のC1〜C30アルキル、*−[AO]m−R10、C1〜C30アルコキシ、ヒドロキシ置換アルキル、アルキルフェニル、カルボキシアルキル、アルコキシアルキル、及びカルボキサミドアルキルであり、AOがC1〜C4アルキレンオキシド、又はこれらのうちの2種以上の混合物であり、この2種以上がブロック状又はランダム状に結合し合うことができ、mが2〜200の整数であり、R10が水素又はメチルである)、
    から形成され、
    アニオン性モノマーii)に対するカチオン性モノマーi)の比率が5〜1である、パーソナルケア組成物。
  2. アニオン性モノマーii)に対するカチオン性モノマーi)の比率が3〜1である、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
  3. 前記両性ターポリマーの分子量が100,000〜1,500,000である、請求項1又は2に記載のパーソナルケア組成物。
  4. 前記両性ターポリマーの分子量が、200,000〜1,000,000である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  5. 前記両性ターポリマーが、少なくとも3つのモノマー:
    i.)下記の式のカチオン性モノマー、
    Figure 2016522267
    (式中、R2が、水素又はメチルであり、Aが、有機酸又は無機酸に由来するアニオンである)、
    ii.)下記の式のエチレン性不飽和カルボン酸の群からのアニオン性モノマー、
    Figure 2016522267
    式中、R11が、水素又はメチルであり、Mが、水素、一価金属イオン、アンモニウム、又は有機アンモニウムイオンである)、
    iii.)下記の式のジアリルアミン(DAA)又はジアリルアミン誘導体から選択される1つ又は2つ以上の非イオン性モノマー、
    Figure 2016522267
    (式中、R9が、−[AO]m−R10であり、AOが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、又はこれらの混合物であり、mが、1〜100であり、R10が、水素又はメチルである)、
    から構成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  6. 前記カチオン性モノマーが、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  7. 前記アニオン性モノマーが、アクリル酸(AA)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPSA)、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  8. 前記組成物のpHが3.5〜4.5の範囲である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  9. 前記パーソナルケア組成物が、少なくとも1つの付着ポリマーを更に含む、請求項1〜8のいずれか尾一項に記載のパーソナルケア組成物。
  10. 前記付着ポリマーがカチオン性ポリマーである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  11. 前記パーソナルケア組成物が、1つ又は2つ以上の追加のコンディショニング剤を更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  12. 前記1つ又は2つ以上の追加のコンディショニング剤がシリコーンである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  13. 前記ヘアケア組成物が、1つ又は2つ以上の追加の有益剤を更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  14. 前記1つ又は2つ以上の追加の有益剤が、抗ふけ剤、ビタミン、キレート剤、香料、光沢剤、酵素、感覚剤、誘引剤、抗菌剤、染料、顔料、ブリーチ剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
  15. i.前記ヘアケア組成物の少なくとも0.05重量%の1つ又は複数の脂肪酸アルコールと、
    ii.前記ヘアケア組成物の少なくとも0.01重量%の1つ又は2つ以上のゲルネットワーク界面活性剤と、
    iii.水と、を含む、
    分散ゲルネットワーク相を更に含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
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