JP2016517581A - 通信バス用フォールトトレラントループ - Google Patents
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Abstract
通信バスシステムが提供される。通信バスシステムは、複数の遮断可能なセグメントを有する通信バスと、通信バスの第1の端部に接続されたバスマスタとを含む。バスマスタは、選択信号に基づいて、通信バスの第2の端部に接続され、通信バスの第2の端部から切断されるように構成される。さらに、通信バスを作動させる方法が開示される。【選択図】 図2
Description
通信バスは、例えば、コンピュータバックプレーン、基板バス、集積回路内部のバス、バス規格、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、並びにデバイスを接続するアドホック及びプロプライエタリバスであって多数及び多様である。一般的に使用される1つのバスは、当初車両用に開発されたCAN(コントローラエリアネットワーク)バスである。CANバスは、随意的にシールドケーブルであるツイストペア線の平衡ペア信号を使用して実装できるマルチマスタ型ブロードキャストシリアルバスである。他のバスは、差動ラインドライバ及び差動レシーバを使用することができる。多くのバスは、「1」及び「0」の2状態、「1」、「0」、及び「Z」つまりハイインピーダンスの3状態をサポートする。それにもかかわらず、これらの大部分のバスのためのコンポーネントは、所望されるよりも費用がかかり、複雑なプロトコルを有するか又は自動車の動作環境等の苛酷な環境で適切に機能しない場合がある。
本技術分野には、前述した問題点を解决する及び/又は特定の環境に適した特徴を有する解決手段に対するニーズが存在する。
フォールトトレラント双方向バス及び関連する方法が提供される。
一実施形態では、通信バスシステムが提供される。この通信バスシステムは、複数の遮断可能セグメントを有する通信バスと、通信バスの第1の端部に接続されたバスマスタとを含む。バスマスタは、選択信号に基づいて、通信バスの第2の端部に接続され、通信バスの第2の端部から切断されるように構成される。
別の実施形態では、通信バスシステムが提供される。この通信バスシステムは、リングトポロジーを有する通信バスと、この通信バスに接続されたバスマスタとを含む。バスマスタは、バスマスタが通信バスとの通信を継続している間にリングトポロジーを選択的に遮断するように構成された第1のスイッチを有する。通信バスシステムは、通信バスに接続された複数のバススレーブを含み、複数のバススレーブの各スレーブは、通信バスの隣接セグメントを接続及び切断するように構成されたスイッチを有する。
さらに別の実施形態では、通信バスシステムを作動させる方法が提供される。本方法は、通信バスの第1の端部から切断する段階を含む。本方法は、通信バスの第1の端部から切断する段階が維持された状態で、通信バスの第2の端部を経由して複数のバススレーブのうちの1つにメッセージを送信する段階を含む。本方法はさらに、通信バスの第1の端部に接続する段階を含む。
実施形態の他の態様及び利点は、記載の実施形態の原理を例示的に示す添付図面と併せて以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
説明する実施形態及びその利点は、添付図面と併せて以下の説明を読むことで十分に理解することができる。これらの図面は、記載の実施形態の思想及び範囲から逸脱することなく、記載の実施形態に対して当業者が行うことができる形態及び詳細での何らかの変更を制限するものではない。
本明細書で提示されるデュアル電圧通信バスの実施形態は、双方向性の2ワイヤバス、及びバス上の差動電圧を送受する様々なコンポーネントを有する。バスの配線には、ツイストペア、シールド付きペア、シールド付きツイストペアなどを使用することができる。このバスは、マスタ及び1つ又はそれ以上のスレーブを接続するために使用でき、陸上車、飛行機、又は船舶等の動力車の動作環境に適している。
本明細書では、詳細な例示的な実施形態が開示される。しかしながら、本明細書で開示される特定の機能詳細は、単に、実施形態を説明するための典型例である。しかしながら、実施形態は、多くの代替形態で具体化でき、本明細書で説明する実施形態のみに限定されるとみなすべきではない。
本明細書における第1の、第2のなどの用語は、様々なステップ又は計算を説明するために使用されることがあるが、これらのステップ又は計算は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に、1つのステップ又は計算を別のステップ又は計算と区別するために使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の計算は、第2の計算と呼ぶことができ、同様に、第2のステップは、第1のステップと呼ぶことができる。本明細書で使用される「及び/又は」という用語、及び「/」という記号は、関連し列挙される要素の1つ又はそれ以上のいずれか及び全ての組み合わせを含む。
本明細書で使用される「1つの(「a」及び「an」)」及び「その(「the」)」という単数形は、文脈で明らかにそうでないと示されない限り、同様に複数形を含むことが意図されている。さらに、本明細書で使用される場合の備える(comprises)、備えている(comprising)、含む(includes)、及び/又は含んでいる(including)という用語は、提示される特徴、数、ステップ、オペレーション、要素、及び/又は構成要素の存在を規定するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、数、ステップ、オペレーション、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外するものではないことが理解されよう。従って、本明細書で使用される用語は、単に、特定の実施形態を説明するためのものであり、限定されることを意図するものではない。
いくつかの別の実施形態では、記載される機能/動作は、図に示される順番以外で行うことができることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つの図は、実際に、実質的に同時に実行すること、又は場合によっては、含まれる機能/動作に応じて逆の順番で実行することができる。
図1は、いくつかの実施形態による通信バスシステムのための充電式バッテリ適用例を示す。ハイブリッド車又は電気自動車とすることができる自動車102は、バッテリモジュール104を有する。バッテリモジュール104の上端部には、温度及び電圧などのバッテリ状態を監視するセンサモジュール106が存在する。通信バス108は、センサモジュール106に接続する。センサモジュール106は、バッテリの充電、放電、寿命、障害、その他の誤動作、又は環境状態を追跡し、これらの情報をセンサモジュール自体の間で伝達することができる。温度、湿度、振動、加速度、減速度、経年劣化などの様々な状態のもとで、低コストで作動することが望ましい。バッテリモジュール104は、様々な並列及び直列配置で接続でき、異なる作動電圧、例えば、最大400ボルト又はそれ以上の電圧で連続的に積み重ねられた並列モジュールを有することができる。時間とともに、コンポーネント及びコネクタは経年劣化する、ワイヤが断線する、部品の数値(component value)及び駆動強度が変化する、バッテリセルが開回路又は短絡の状態になる、及び他の障害状況が生じる可能性がある。バッテリセルを接続する配線へのバスの電磁結合、及びこの配線内の最大数百アンペアの大きなサージ電流から、通信バス108上に信号ノイズが生じる場合がある。他の産業用途、商業用途、及び民生用途は、適切に設計された通信バスシステムが対処することができ関連の又は追加の懸案事項及び状態を有する場合がある。本実施例では、自動車102が示されているが、このことは、いずれの陸上車、船舶、又は航空機でも本明細書で説明されるバス設計を組み込むことができるので、限定的ではないことを理解されたい。
図2は、いくつかの実施形態による通信バスシステム200を示す。通信バスシステム200は、2ワイヤ双方向バス202、バスマスタ204、及びバススレーブノード206、208、210を含む。いくつかの形式のシステムの中で、通信バスシステム200は、図1に示す自動車バッテリアプリケーションに適している。2ワイヤ双方向バス202は、ペア線、シールド付きケーブル、シールド付きペア、ツイストペア、又はシールド付きケーブル内のツイストペア、及び容易に考え出すことができる他の変形例を用いて、図示のように実装することができる。2ワイヤ双方向バス202は、以下に詳細に説明する差動電圧をサポートする。2ワイヤ双方向バス202の遠位端は延長可能である。2ワイヤ双方向バス202に接続できるバスマスタ及びバススレーブの全数は、容量性負荷、コンポーネントの駆動強度、配線の終端、長さ、及びインピーダンス、並びに信号タイミング等の様々な要因に依存する。バスマスタ204は、マイクロプロセッサ又はプログラマブルロジックデバイスなどのコントローラとすることができるが、スレーブノードは、いくつかの実施形態ではセンサとすることができることを理解されたい。
図3は、いくつかの実施形態によるスレーブノードのガルバニック絶縁を提供するスイッチを有する通信バスシステム200を示す。2ワイヤ双方向バス202は、バスマスタ204、及びバススレーブノード206、208、210を接続する。各スレーブノードにおいて、スイッチS1、S2、S3は、閉じる又は開くように作動させて、2ワイヤ双方向バスのワイヤの一方に沿ってそれぞれのスレーブノードを接続又は切断することができる。スイッチS1を開くと、第1のバススレーブノード206は、2ワイヤ双方向バス202を経由してバスマスタ204に接続したままとなるが、下流スレーブノード、例えば第2のスレーブノード208及び第3のスレーブノード210等は切断されるので、下流スレーブノード208及び210は、もはやバスマスタ204と通信しない。同様に、スイッチS2を開くと、第1のスイッチが閉じている場合にはバスマスタ204は第2のバススレーブノード208に接続したままとなるが、下流スレーブ、例えば第3のスレーブノード210は切断されるので、下流スレーブノードが、もはやバスマスタ204と通信しない。これらの動作及び状態は、別の下流スレーブに対して繰り返すことができる。2ワイヤ双方向バス202は、差動電圧をサポートする。スイッチS1、S2、S3は、種々のタイプのトランジスタ、リレー、又は他の回路を使用して実装することがでる。
図4は、バスマスタ204及びバススレーブノード206、208の内部の電子回路の一実施形態を示す。抵抗ラダーは、バス上への何らかの送信器による駆動がない場合に、2ワイヤ双方向バスに対して特定の差動電圧となるようにバイアスをかける、すなわち、バス上での特定の差動電圧を規定する。図示の実施形態では、抵抗ラダーは、バスアイドル状態でバス上での約0.9Vを規定する。抵抗ラダーはさらに、2ワイヤ双方向バスに対する終端をもたらし、バスの終端インピーダンスを規定する。抵抗ラダーは、電源電圧と双方向バスの第1のワイヤ402との間に接続された第1の抵抗器R1、第1のワイヤ402と双方向バスの第2のワイヤ404との間に接続された第2の抵抗器R2、及び第2のワイヤ404と電気接地との間に接続された第3の抵抗器R3を有しており、この電気接地は、例えば、バスマスタ204にとって局所的なローカル接地端子、又はシステム接地とすることができる。図示の実施形態では、抵抗ラダーは、バスマスタ204に含まれるか、又はバスマスタ204に関連する。しかしながら、変形例では、抵抗ラダーは、2ワイヤ双方向バスに沿った他の場所に設けることができる。抵抗ラダー内の抵抗器R1からR3に関する抵抗は、低インピーダンスバスの場合には比較的小さな値に設定でき、或いはバスマスタ204、及びバススレーブノード206及び208に設定された駆動強度要件が低い場合にはより高くすることができる。低インピーダンスバス、すなわち抵抗ラダー上で小さな抵抗値を有するバスは、一般的に、より高い周波数通信及びより優れたノイズ排除性をサポートする。より優れたノイズ排除性の1つの理由は、クロスカップリングからの所定の電流スパイクが、より低い抵抗値によってより低い電圧スパイクが生成するからである。低インピーダンスバス、及びバスに追加された各バススレーブノードに関する低い容量性負荷は、一般的に、信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が悪化するまで、より多くのバススレーブノードをサポートする。一実施例では、抵抗ラダー内の各抵抗器は、約300から360オームであり、バスは、100kbps(キロビットパーセコンド)のデータ転送速度シリアル通信をサポートする。
さらに図4を参照すると、バスマスタ204の内部では、双方向バスの2つのワイヤ402、404からの差動電圧を受け取るための差動増幅器A1が使用される。「ワイヤ」という用語は、「リード線」という用語で置き換えることができることを理解されたい。差動増幅器A1は、第1の特定の差動電圧範囲を論理上の0として認識し、第2の特定の差動電圧範囲を論理上の1として認識し、これらの論理値を差動増幅器A1のRx端子に出力するように調整される。本明細書で説明する実施形態では様々な形式の公知の差動増幅器を使用することができる。バスマスタ204に関して、差動増幅器A1の出力端子Rxは、UART(汎用非同期送受信器)の受信器入力に接続することができる。図示の実施形態では、抵抗ラダーは、2ワイヤ双方向バス上で差動増幅器A1が受け取った特定の差動電圧を論理上の1として規定するように選択された抵抗値を有する。さらに、論理上の1は、UARTの受信器入力に伝えられ、論理上の0の状態への及びその状態からの時限遷移がない場合に(データ送信を示す)、UARTは、論理上の1をアイドル状態又はマークとして解釈する。従って、バスマスタ204の受信経路は、抵抗ラダーによって規定されたような又はバススレーブのうちの1つによって送信された差動電圧を受け取り、これらの差動電圧を差動増幅器A1によって論理上の0又は1に変換し、論理上の0及び1をRx端子に伝達する。
さらに図4を参照する、バスマスタ204の内部では、送信経路は、前述したUARTの送信器出力からもたらされる論理上の0及び1をTx端子から受け取り、これらの値を差動電圧として双方向バスの2つのワイヤ402、404に伝達する。Tx端子は、図示のようにインバータとすることができ、2つのスイッチSa、Sbを動作させるバッファ406によって論理上の0及び1をバッファリングするように構成される。第1のスイッチSaは、電源電圧と双方向バスの第1のワイヤ402との間に接続され、第2のスイッチSbは、双方向バスの第2のワイヤ404と、ローカル接地とすることができる接地端子との間に接続される。図示の形態では、バスマスタ204の送信経路のTx入力に到来する論理上の1は、スイッチSa、Sbを開き、抵抗ラダーR1、R2、R3のバイアス値が差動電圧値として双方向バスの2つのワイヤ402、404に伝達される。バスマスタ204の送信経路のTx入力に到来する論理上の0は、スイッチSa、Sbを閉じ、接地から電源電圧にわたる電圧全体が差動電圧値として双方向バスの2つのワイヤ402、404に伝達される。スイッチSa、Sbは、様々な形式のトランジスタ、リレー、又は他の回路を使用して実装することができる。いくつかの実施形態では、バッファ406の極性及びスイッチSa、Sbの仕様に適した制御回路を追加することができる。変形例では、論理上の0又は1に関して差動電圧の他の値を伝えること、他の形式のドライバを使用すること、又はスイッチを3状態のバッファに置き換えること、これらの変更に合わせて回路を考え出すこと又は調整することができる。
さらに図4を参照すると、バススレーブ206の送信経路は、双方向バスの2つのワイヤ402、404を横切って接続されたスイッチ408を使用する。本実施形態では、スイッチ408が開いている場合、バス上の差動電圧は、抵抗ラダーによって規定されたバイアス値のままである。スイッチ408が閉じている場合、バスの2つのワイヤ402、404は、実質的にスイッチ408によって短絡されて、バス上の差動電圧値は、ほぼ0V(ゼロボルト)である。図示の形態では、スイッチ408は、オプトアイソレータU1の一部分であり、フォトトランジスタを使用して実装される。光アイソレータとしても公知のオプトアイソレータは、一般的に、フォトトランジスタに光学的に結合されたLED(発光ダイオード)を含む。バススレーブ206のTx端子に生じる論理上の0は、インバータ412によって反転され、このインバータ412は、抵抗器R5の両端の電圧、及び抵抗器R5を通りLED410を通る電流を供給する。LED410からの光子は、フォトトランジスタをオンにしてスイッチ408を閉じるように作動する。従って、バススレーブ206の送信経路での論理上の0は、約0Vの差動電圧として双方向バスに伝達される。例えば、ある種類のフォトトランジスタは、オンに切り替わった場合に、公称5mAのシンク能力を有し、抵抗ラダーは、フォトトランジスタが2ワイヤ双方向バスの2つのワイヤ402及び404を十分に統合させることができるように調整された抵抗値を有することができる。バススレーブノード206の送信経路での論理上の1は、スイッチ408からオープン又は高インピーダンスとして伝達され、抵抗ラダーからのバイアス差動電圧が主体となる(別の送信器が送信していない限り)。変形例では、論理上の0又は1に関して差動電圧の他の値を伝えることができ、バスマスタに関して説明したもの等の他の形式のドライバ又はスイッチを使用することができる。
さらに図4を参照すると、バススレーブ206の受信経路は、双方向バスの第1のワイヤ402及び第2のワイヤ404を横切って接続された差動増幅器U2を有する。図示の形態では、差動増幅器U2は、LED414及びフォトトランジスタ416を有するオプトアイソレータを使用して実装される。LED414は、赤外線領域、可視領域、又は紫外線領域などでの光子を生成することができ、フォトトランジスタは、それぞれの領域での光子に応答するように選択されるか又は適合する必要がある。オプトアイソレータは、その出力が、双方向バスで認められる様々な差動電圧に応答するという意味で、差動増幅器として作用する。ダイオードD1は、双方向バスの第1のワイヤ402とLED414のアノード(正)端子との間に接続され、2つのダイオードドロップに対する回路のターンオン閾値を効果的に大きくする。LED414のカソード(負)端子と双方向バスの第2のワイヤ404との間に接続された抵抗器R4は、直列の2つのダイオードD1、414のための電流制限抵抗器として作用する。双方向バス上の2つのダイオードドロップよりも小さい差動電圧によって、LED414がオフになり、LED414が光子を生成せず、しかもフォトトランジスタ416がオフ状態になる。ローカル電源電圧に接続されフォトトランジスタ416と直列である抵抗器R6は、該抵抗器R6とフォトトランジスタ416との間の接合部において受信器出力端子Rxを有する。フォトトランジスタ416がオフである場合、バススレーブ206の受信器端子Rxは、論理上の1を示す、すなわち、ほぼローカル電源電圧である。双方向バス上の2つのダイオードドロップよりも大きい差動電圧によって、LED414がオンになり、LED414から光子が発生して、フォトトランジスタ416がオン状態に変わる。十分な電流がフォトトランジスタ416を通過する状態で、抵抗器R6に関して選択された値に応じて、バススレーブ206の受信器端子Rxは、論理上の0を示す。バススレーブ206の変形例では、他の形式の差動増幅器又は他の形式の入力回路を使用することができ、様々な差動電圧及び論理値のための様々な調整ができる。例えば、MOSFET、バイポーラトランジスタ、リレー、共通電源、接地接続、及び他の形式又はレベルのバイアス又は極性とすることができる、ヒステリシスを備えた差動増幅器を使用することができる。オプトアイソレータU1、U2を使用することにより、バススレーブ206は、バスマスタ204内の接地及び電源と無関係なローカル接地及びローカル電源を有することが可能になる。これは、スレーブノード206が直列に接続されたバッテリセルに関する回路を監視するために適用される場合に有用であり、マスタ204又は他のスレーブノードの電源電圧をわずかに又は大きく上回ることができるDC(直流)電圧を生じることができる。第2のスレーブノード208及び他のスレーブノードは、同じ回路を使用すること、又は回路での変形例を使用することができる。スレーブノード206の変形例では、変圧器又はレベルシフト回路などの他の形式のアイソレーションデバイスを使用することができる。
図5は、図1から4の2ワイヤ双方向バスで認められる差動電圧レベルを示す図である。一般的に理解されるように、差動電圧は、第1のワイヤ402での電圧(D+又はV+と呼ぶこともできる)が、第2のワイヤ404での電圧(D−又はV−と呼ぶこともできる)にほぼ等しい場合に、ゼロであると言える。差動電圧は、第1のワイヤ402での電圧が、第2のワイヤ404での電圧よりも高い場合に、ゼロよりも大きいと言える。第1のワイヤ402又は第2のワイヤ404での絶対電圧は、ローカル又はグローバルとすることができる接地電圧等の基準電圧と比較することができる。示される差動電圧値は、特定の実施形態に関して選択されており、別の実施形態に関しては、相対又は絶対電圧値として調整又は使用することができる。
第1の電圧範囲512の電圧は、バスマスタから1つ又はそれ以上のバススレーブに送られる。第1の電圧範囲512は、第1の電圧部分範囲502及び第2の電圧部分範囲506を含む。第2の電圧範囲514の電圧は、バススレーブからバスマスタに送られる。第2の電圧範囲514は、第2の電圧部分範囲506及び第3の電圧部分範囲510を含む。すなわち、第1の電圧範囲512と第2の電圧範囲514とは重なり合う。第1の電圧範囲512と第2の電圧範囲514とが重なり合う範囲は、第2の電圧部分範囲506を含む。この重なり合う範囲の外側に、第1の電圧部分範囲502及び第3の電圧部分範囲510の両方が配置される。
第1の電圧部分範囲502は、両端値を含む3.3Vと2.0Vとの間の差動電圧値である。バスマスタが論理上の0を送る場合、第1の電圧部分範囲502が差動電圧として双方向バスに伝えられる。第1の電圧部分範囲502は、論理上の1としてバスマスタの受信器で受け取られ、論理上の0としてバススレーブの受信器で受け取られる。第2の電圧部分範囲506は、両端値を含む1.4Vと0.7Vとの間の差動電圧値である。マスタが論理上の1を送り、スレーブが論理上の1を送り、又はマスタとスレーブのどちらもが送信していない、すなわちバスがアイドルである場合、第2の電圧部分範囲506が、差動電圧としてバスに伝えられる。第2の電圧部分範囲506は、論理上の1としてバスマスタの受信器で受け取られ、論理上の1としてバススレーブの受信器で受け取られる。第3の電圧部分範囲510は、両端値を含む0.5Vと0Vとの間の差動電圧値である。スレーブが論理上の0を送る場合、第3の電圧部分範囲510が差動電圧としてバスに伝えられる。第3の電圧部分範囲510は、論理上の0としてバスマスタの受信器で受け取られ、論理上の1としてバススレーブの受信器で受け取られる。別の実施形態では、図5に示されている電圧レベルは、ワイヤのうちの一方が接地又は他の基準電圧でありワイヤのうちの他方がシグナリングワイヤである2ワイヤ双方向バスに適用される絶対電圧又は相対電圧とすることができる。電圧範囲の一方に関して電圧極性を反転すること、又は等価的に電圧範囲の一方に関して差動電圧を負電圧とすることができる。
2ワイヤ双方向バスに対して他の差動電圧値の割り当て及び論理値の割り当てを行って上手く動作させることができるが、本明細書で示される差動電圧値及び論理値の割り当ては、本明細書で説明するバスシステム通信において効果的な特性を有する。例えば、バスマスタがUARTを有し、各スレーブノードがそれぞれのUARTを有するバスシステムでは、シリアル通信を容易に使用することができる。UARTのいずれもがデータを送信していない場合、UARTの全ては、論理上の1であるアイドル又はマーク状態を送信している。この状態は、マスタの受信器で論理上の1として受け取られスレーブの受信器で論理上の1として受け取られる第2の電圧部分範囲506の電圧として伝えられる。UARTの全ては、このアイドル状態の間、論理上の0の開始ビットを探している。バスマスタが送信を開始する場合、バスマスタは、第1の電圧部分範囲502の電圧としてバスに伝えられる論理上の0としての開始ビットを送り、この開始ビットが、バスマスタの受信器で論理上の1として受け取られ、それぞれのスレーブノードの受信器で論理上の0として受け取られる。従って、いくつかの実施形態では、バスマスタが送信している間、バスマスタが、バスマスタ自体の送信を確認せず、バスマスタが、バススレーブのトラフィックに関してバスを監視しないという点において、バスマスタの受信器は、バスマスタの送信によって妨害されない。いくつかの実施形態では、バスマスタからの送信は、バススレーブからのどの送信よりも優先することを理解されたい。バススレーブノードの全ては(バスから切断されない限り)、第1の電圧部分範囲502を論理上の0又は開始ビットとして受信又は認識し、バスマスタからのシリアルデータ受信を開始する。バスマスタは、スレーブの全てに送信することが可能になっているが、バスマスタ自体の送信情報を受信することを妨害しない。バスマスタの受信器は、バスマスタによって送られる論理上の0及び1を全て論理上の1として受け、バスマスタの受信器をアイドル状態のままとする。
逆方向では、バススレーブノードが送信を開始する場合、バススレーブノードは、第3の電圧部分範囲510内の電圧としてバスに伝えられる論理上の0としての開始ビットを送り、この開始ビットが、それぞれのバススレーブノードの受信器で論理上の1として受け取られ、バスマスタの受信器で論理上の0として受け取られる。従って、バススレーブノードの受信器は、バススレーブノードの送信によって妨害されず、バスマスタによって送られるデータを探し続けることができる。バスマスタは(送信しているバススレーブから切断されない限り)、第3の電圧部分範囲510を論理上の0又は開始ビットとして受信又は認識し、バススレーブノードからのシリアルデータ受信を開始する。従って、バススレーブノードは、バスマスタに送信できるが、バススレーブ自体の送信情報を受信することを妨害しない。さらに、他のバススレーブノードは、バススレーブノードからの送信情報を受信することを妨害しない。バススレーブの受信器は、バススレーブノードによって送られる論理上の0及び1を、全てが論理上の1として受け、バススレーブの受信器がアイドル状態のままとする。バス値のこの構成によって、バスマスタは、バススレーブノードの全てにブロードキャストすること、すなわち、ブロードキャストモードで作動することができ、単一のスレーブノードが、それに応答してバスマスタに返信することができる。バスマスタの受信器は、バスマスタの送信器による送信を調べる必要がなく、バススレーブの受信器が、他のバススレーブによる送信を調べる必要がないので、通信処理は最小限になる。これにより、処理オーバヘッドが全体的に小さくなることを理解されたい。
第1、第2、及び第3の電圧部分範囲502、506、及び510の選択は、前述した通信に方向性を与えることができる。2ワイヤ双方向バスで第1の電圧部分範囲502が観測される場合には、通信は、バスマスタからバススレーブノードに向けたものである。2ワイヤ双方向バスで第3の電圧部分範囲510が観測される場合には、通信は、バススレーブノードからにバスマスタに向けたものである。一実施形態では、異常なスレーブノードが通信すべきでないときに通信している場合に、マスタがバスを「獲得する」ことができるように、様々な部品の数値が調整される(すなわち、コンポーネントが選択される)。例えば、図4を参照すると、バススレーブ206が、第3の電圧部分範囲510の差動電圧をバスに伝達することを試みている場合でも、バスマスタ204が、第1の電圧部分範囲502の差動電圧をバスに伝達することができるように、バスマスタ204のスイッチSa、Sbの閉スイッチインピーダンスは、バススレーブ206のスイッチ408の閉スイッチインピーダンスよりも小さい値に選択することができる。
本明細書で説明する通信バスシステムは、2ワイヤインタフェースを介した低コストで、双方向かつ半二重動作をもたらし、様々な実施形態によって利点が提供される。バスマスタ及び各バススレーブノードは、一般に利用可能なUARTのためのトランシーバとして機能し、多数のマイクロコントローラを備える。バススレーブ内のオプトアイソレータは、ガルバニック絶縁をもたらす。例えば、各バススレーブは、バッテリセルが直列に積み重ねられる場合でも、例えばローカルバッテリセルに接続することによって、異なるローカル電源で作動することができる。さらに、バススレーブのうちの1つが、例えばバッテリセルが故障するといったローカル電源故障に遭遇する場合、これは、バスマスタと残りのバススレーブとの間の通信を妨害しない。差動信号は、コモンモードノイズに対する優れた排除性をもたらす。さらに、保護帯域1 508及び2 504は、システム内の何らかのノイズに対するバッファを提供するために設けられる。保護帯域504及び508の範囲、並びに図5の他の電圧範囲は、本明細書で説明する機能を実現するための任意の好適な範囲を選択できるという点において例示的であり、限定されることを意味するものではないことを理解されたい。さらに、オプトアイソレータは、コモンモードノイズに対する優れた排除性をもたらす。正の状態の信号電圧すなわち非負差動電圧は、バススレーブノードのオプトアイソレータU1のフォトトランジスタのエミッタベース接点に逆バイアスをかけない。これはフォトトランジスタの利得を低下させることが知られているホットキャリア注入を防止する。本明細書で示される回路は、一般に利用可能なUARTのためのトランシーバとして作動する。この回路は、バス負荷に対して比較的感度が低く、追加のバススレーブをバスに追加される場合に安定した性能をもたらす。
図6は、通信バスシステムの一実施形態での、図2のバスマスタ204及び図3のバススレーブノード306、308の内部の電子回路を示している。スイッチS1が、バススレーブ306に追加される。いくつかの実施形態では、各スレーブは同様のスイッチを有する。スイッチにより、スレーブは、2ワイヤ双方向バスの下流セグメント620と2ワイヤ双方向バスの上流セグメント618とを制御可能に接続及び切断することができる。本形態では、スイッチS1は、2ワイヤ双方向バスのワイヤ602の上流セグメント618をワイヤ602の下流セグメント620に接続するPMOSFETによって実装される。具体的には、スイッチS1のソース端子が上流部に接続され、スイッチS1のドレイン端子がワイヤ602の下流部に接続される。従って、上流及び下流は、バススレーブ306に対するものであり、詳細には、バススレーブ306内のスイッチS1に対するものである。第2のバススレーブ308は、同様のスイッチS2を有しており、このスイッチS2は、2ワイヤ双方向バスの上流セグメント620及び下流セグメント622を接続することができる。双方向バスのセグメント620は、上流バススレーブ306に対しては下流であり、下流バススレーブ308に対しては上流であることを理解されたい。他のバススレーブに対する双方向バスの他のセグメントについても同様の説明を行うことができる。一般的に、上流は、バスマスタ204により近いことを意味し、下流は、バスマスタ204からさらに離れていることを意味する。図6に示されているバスのセグメント622は、追加のバススレーブに接続でき、その結果、バスのセグメント622は、これら追加のバススレーブに対する上流セグメントになる。
スイッチ制御部はバススレーブ306に含まれる。本実施形態では、スイッチ制御部は、オプトアイソレータU3及び抵抗器614を含む。スイッチ制御用電力は、2ワイヤ双方向バスに接続されたチャージポンプ612によって供給される。変形例では、様々なタイプのバイポーラトランジスタ、様々なタイプのMOSFET、及びリレーなどのスイッチの他のタイプを使用することができる。他のタイプのスイッチ制御部は容易に考案される。チャージポンプは、2ワイヤ双方向バスの1つのワイヤ604に接続されたキャパシタC1を含む。このキャパシタは、2つのダイオードに直列に接続され、これらのダイオードのうちの第2のダイオードが、2ワイヤ双方向バスのワイヤ604に接続する。キャパシタC1と第1のダイオードとの接点において、チャージポンプは、スイッチS1のゲート端子に接続する抵抗器614の1つの端部に接続する。チャージポンプの2つのダイオード間の接点において、キャパシタの1つの端子が接続される。キャパシタの他の端子は、2ワイヤ双方向バスのワイヤ602に接続する。2ワイヤ双方向バスの2つのワイヤ602、604がアクティブになる場合、バスマスタ204の送信器又はバススレーブ306、308の送信器の1つのいずれかからのシリアルデータによって伝えられ様々な大きさの差動電圧でもって、チャージポンプは、抵抗器614の端部及びスイッチS1のゲート端子を、スイッチS1のソース端子に対して負電圧にポンプダウンするように動作する。このようにして、チャージポンプは、スイッチ制御部に電力を供給する。この動作は、スイッチS1がPMOSFETである実施形態において、オプトアイソレータU3内のスイッチ、すなわちスイッチ制御部の別のスイッチが、スイッチS1のゲート端子及びスイッチS1のソース端子を電気的に互いに短絡しない限り、スイッチS1をオンにする。スイッチS1は、閉じた状態では双方向バスの上流及び下流セグメントを接続する。スイッチ制御部がスイッチS1のゲート端子及びソース端子を短絡する場合、ゲートからソースへの電圧は約0Vになり、スイッチS1がオフとなり、それにより、スイッチS1が開き、双方向バスの上流及び下流セグメントが切断される。スイッチS1の動作は、例示的にPMOSFETとしてのスイッチS1の実装に関して説明されており、限定されることを意味するものではないことを理解されたい。
スイッチ制御部は、構成信号とも呼ぶことができるブロッキング信号616に応答する。ブロッキング信号616がアクティブである場合には、オプトアイソレータU3内のLEDがオンになる。次に、オプトアイソレータU3内のLEDからの光子がオプトアイソレータU3内のフォトトランジスタをオンにして、それによって、スイッチS1内のゲート端子及びソース端子が電気的に短絡することによって、PMOSFETとして実装された場合のスイッチS1がオフとなる。オンになったフォトトランジスタによるこの動作により、チャージポンプは無効になり放電する。反対に、ブロッキング信号616が、非アクティブである、すなわち、オフ、ロー、又は論理上の0である場合には、オプトアイソレータU3内のLED及びフォトトランジスタがオフになり、スイッチS1のゲート端子及びソース端子が電気的に短絡しない。これにより、チャージポンプ612によって供給される電荷がスイッチS1のゲート端子上で増加することが可能になる。この形態では、電荷は負でありスイッチS1のゲート端子に負電圧を伝えるので、PMOSFETとして実装された場合のスイッチS1がオンになる。
変形例では、他のタイプのチャージポンプ、及びスイッチ制御部へのチャージポンプの接続を使用することができる。例えば、スイッチの様々なタイプに必要な電圧ダブラ、電圧トリプラ、正電圧ポンプ、負電圧ポンプなどを考え出して使用することができる。これらは、より高い作動温度での漏電を解消するのに有用とすることができる。アクティブなチャージポンプは、スイッチを開くこと又はスイッチを閉じることができる。スイッチ制御部によって無効にされたチャージポンプは、スイッチを閉じること又はスイッチを開くことができる。ソフトウェアは、ブロッキング信号616をアクティブにする前に、バスマスタからの一連の1及び0をバスに送信して、バススレーブのチャージポンプのそれぞれに負電圧を発生させるようにバススレーブのチャージポンプを駆動することができる。これを行うための1つの方法は、バスマスタに接続されたUARTから「55」又は「AA」(16進)数字を送ることである。
ブロッキング信号616がアクティブになると、双方向バスの各セグメントは互いに切断される。次に、バスマスタは、識別子をバススレーブに送る反復処理に加わることができ、この処理は、識別子を受け入れて、双方向バスの次の下流セグメントを、以前に接続されたセグメントに接続する。送信処理、受信処理、及び接続処理は、全てのスイッチが閉じるまで、各反復処理用の一意的な識別子を用いて、反復的に繰り返される。このようにして双方向バスを動作させることは、一意的な識別子を双方向バスのそれぞれのセグメントに割り当てる働きをする。一実施形態では、各識別子は、双方向バスのそれぞれのセグメントに接続されたバススレーブに関連付けされてそれに割り当てられる。バススレーブが識別子を受け入れる場合、このバススレーブは、双方向バスの次のセグメントを、双方向バスの現在のセグメント、すなわちバススレーブが現在接続されている双方向バスのそれぞれのセグメントに接続する。このようにして、反復的な識別子割り当て及びバスセグメント接続を通じて、バススレーブは、一つずつ切り替えられ、各々は、全てのバススレーブが識別子を有してバスマスタと通信するまで、一意的な識別子を受け取って次のバススレーブに切り替わる。
図3及び6(後述する図7も参照)に示されている双方向バスシステムは、ブロードキャストバスを通じて通信するマスタが、ブロードキャストトラフィックを単一のスレーブに送り、このスレーブに識別子を割り当てることを可能にする機構を備える。これは、製造時、事前に割り当てられた識別子を有するスレーブを事前にプログラムする、事前に割り当てられた識別子を有し事前にプログラムされたスレーブの一覧を維持する、又は識別子をバススレーブに割り当てるように回路基板上のスイッチを機械的に設定する必要性をなくす。バススイッチは開になることができ、直前に切り替えられたバススレーブが、反復処理において次の識別子を取り込み、次のバススレーブに接続することを可能にしながら、下流バススレーブとの通信をブロックするようになっている。一実施形態では、第1のバススレーブは、マスタと第1のバススレーブとの間に介在する何らかのスイッチなしに、バスマスタに接続される。このようにして、スイッチが開いている場合、1のバススレーブは、第1の識別子を受け取ることができ、次に第1のスイッチを閉じて第2のバススレーブに接続する。バスマスタが第2の識別子をブロードキャストする場合、第1のバススレーブは、新しい識別子を拒絶するが、第2のバススレーブは、この識別子を受け入れ、次に、第2のスイッチを閉じて第3のバススレーブに接続し、以下同様である。本明細書で説明する実施形態には、診断ソフトウェアを組み込むことができる。例えば、バスマスタ又はコントローラは、識別子のソフトウェアマップ、及びバススレーブの物理的順番及び/又は位置を不揮発性メモリで保持することができる。次に、診断ソフトウェアは、識別子がスレーブ内に存在しないか又はスレーブ内で変更されているか否かを判定することができる。
図7では、いくつかの実施形態による、図6のバスマスタ及びバススレーブに対する変更を伴った2ワイヤ双方向バスの変形例が示されている。図7の2ワイヤ双方向バス708は、バスマスタ702の第1又は主ポート722に接続された第1の端部714、及びバスマスタ702の冗長ポート724に接続された第2の端部720を有する。バスマスタ702は、主ポート722及び冗長ポート724に接続されたスイッチS0a及びS0bを介して2ワイヤ双方向バス708の第2の端部720に選択的に接続することができる。スイッチS0a及びS0bは、バスマスタ702の内部又はバスマスタの外部とすることができる。いくつかの実施形態では、RDラインに接続された単一のスイッチを使用することができる。図示のように、2ワイヤ双方向バス708の第1の端部714は、バスマスタ702の受信器及び送信器(すなわち、トランシーバ)に接続する。スイッチS0a及びS0bは、バスマスタ702の受信器及び送信器に接続し、双方向バス708の冗長ポート724に接続する。従って、スイッチS0a及びS0bを開くことにより、双方向バス708の第2の端部720がバスマスタ702から切断され、スイッチS0a及びS0bを閉じることにより、双方向バス708の第2の端部720がバスマスタ702に接続する。代替的に、2ワイヤ双方向バス708は、スイッチS0a及びS0bがリングを遮断する又はリングを作成するように接続されたリングトポロジーを有するとみなすことができる。すなわち、スイッチS0a及びS0bが開いている場合には、リングは遮断されており、スイッチS0a及びS0bが閉じている場合には、リングは完成している。
スイッチS0a及びS0bは、いくつかの実施形態では、スイッチが閉じている場合に、電流を通過させてスイッチの両端での電圧が互いに追従することを可能にするアナログスイッチとして実装することができる。例えば、スイッチS0a及びS0bは、バイポーラ若しくMOSFETタイプのトランジスタ、又はリレーを使用して実装することができる。図示の実施形態では、スイッチS0a及びS0bは、2ワイヤ双方向バス708の両方のワイヤを接続する二極スイッチを含む。スイッチS0a及びS0bが開いている場合には、バスマスタ702は、2ワイヤ双方向バス708の第1の端部714を経由してバススレーブ704、706と通信することができる。第1のバススレーブ704が開スイッチS1を有する場合には、第2の及び次のバススレーブがバスから切断されるので、バスマスタは、第1のバススレーブ704のみと通信する。スイッチS0a及びS0bは、スイッチのトランジスタのゲートに供給される信号に基づいてアクティブにできること、及びこの信号は、選択信号と呼ぶことができることを理解されたい。
スイッチS0a及びS0bが閉じている場合には、バスマスタ702は、2ワイヤ双方向バス708の第2の端部720を経由してバススレーブ704、706と通信することができる。さらに、以下に詳細に説明するように、2ワイヤ双方向バス708に障害が存在する場合には、この構成は、随意的な通信ルートを追加する。障害は、断線したワイヤ、切断されたコネクタ、又は2ワイヤ双方向バス708に沿った他の断線を含むことができる。このような障害が、2ワイヤ双方向バス708の第1の端部714を経由したバスマスタ702と1つ又はそれ以上のバススレーブとの間の通信を遮断する場合には、バスマスタ702は、2ワイヤ双方向バス708の第2の端部720を経由して反対方向に通信することができる。
図7のバススレーブ704では、2ワイヤ双方向バス708のセグメントを接続しそれらを切断するスイッチS1は、オプトアイソレータU3及びチャージポンプ726によって制御される2つのバックトゥバックPMOSFETを用いて実装することができる。チャージポンプ726の一方の端子は、2ワイヤ双方向バス708のより低い電圧ワイヤ712に接続され、チャージポンプ726の他方の端子は、バックトゥバックPMOSFETのボディに接続される。2つのバックトゥバックPMOSFETは、スイッチS1が双方向であることを可能にし、いずれかのPMOSFETのボディダイオードを通る電流の逆流を防止することを理解されたい。チャージポンプは、バスマスタからの、及びPMOSFETのボディダイオード経由でのいずれかのスレーブポートからのデータ信号を「認識」できるように、2つのPMOSFETの中間点に接続される。
ダイオードD2の追加により、バススレーブ704の受信機能が、バススレーブの通信ポートに関して対称になる。従って、オプトアイソレータU2は、ダイオードD1及びD2経由で、スイッチS1のいずれかの側からのバスマスタからのデータを認識することができる。従って、ダイオードD2は、スイッチS1の反対側に到来するデータ通信用のバイパスデバイスとして作用する。図7に示されるように、ダイオードD2は、通信バスの1つのセグメントのより大きい正の電圧ワイヤから、受信器の端子の一方、具体的には、バススレーブ704内のオプトアイソレータU2内のフォトダイオードの正極に接続される。別のダイオードD1は、通信バスの別のセグメントのより大きい正の電圧ワイヤから受信器の同じ端子に接続される。通信バスのこれら2つのセグメントは、スレーブ704内のスイッチS1によって接続及び切断される。変形例では、トランジスタ、スイッチ、及び他の回路などの他のタイプのバイパスデバイスを使用することができる。
さらに図7を参照すると、第1のバススレーブ704は、2ワイヤ双方向バス708の第1の端部714に接続され、スイッチS1を閉じること及びそれを開くことによって、バスの第1の端部714及びセグメント716を接続すること及びそれらを切断することができる。第2のバススレーブは、バスのセグメント716に接続され、スイッチS2を閉じること及びそれを開くことによって、バスの2つのセグメント716、718を接続すること及びそれらを切断することができる。さらに、バススレーブは、第2のバススレーブ706のバス下流セグメントに接続することができる。バスマスタ702は、バスの第2の端部720から切断され、バスの第1の端部714に接続されたままである。いくつかの実施形態では、電源投入時、全てのバススレーブ704、706は、バススレーブのそれぞれの構成スイッチを閉じ、全てのバススレーブノードが、バスマスタ702からのトラフィックを認識することが可能になる。全てのバススレーブは、ID(識別子)番号が割り当てられていない未構成状態である。次に、バスマスタは、スイッチS0を開き、それによって、次の構成トラフィックが、2ワイヤ双方向バス708の第1の端部714を経由してバスマスタ702の主ポート722からバススレーブへの経路に従うようにする。
次に、バスマスタ702は、全てのバススレーブに構成モードに入るように指示するためのコマンドを送出する。このコマンドを受け取ると、全てのバススレーブ704、706は、バススレーブのそれぞれの構成スイッチS1、S2を開き、バスマスタ702から下流バススレーブへの通信をブロックする。次に、バスマスタ702は、いずれかの未構成バススレーブに、バススレーブのそれぞれの構成スイッチを閉じることによって、含まれたID番号を受け入れて構成モードを終了するように指示するメッセージを送る。最初、このステップが実行されると、第1のバススレーブ704だけがバスマスタ702からのこのメッセージを認識する。結果的に、第1のバススレーブ704は、この一意的なノードIDに対して構成された唯一のバススレーブである。各ID割り当てコマンドは、対象のバススレーブによって認識される。
バスマスタは、期待される数のバススレーブが構成されるまでこれらの動作を繰り返し、毎回次の下流バススレーブに一意的なID番号を送り、次に、このバススレーブが、このID番号を受け入れ、次の下流バススレーブに接続する。期待されるバススレーブが確認応答で応答しない場合、このことは、最後に構成されたバススレーブと、未応答のバススレーブとの間の異常な接続を指示する。次に、バスマスタ702は、スイッチS0a及びS0bを閉じ、バスマスタ702の冗長ポート724に最も近いバススレーブから開始して、反復的に、逆の順番でノードIDを割り当てる。全てのバススレーブにIDを割り当てた後、バスマスタは、スイッチS0a及びS0bを閉じる。さらにこの時点で、全てのバススレーブの構成スイッチは、閉じられ、バスは、通常のトラフィックの準備ができている。
正常動作時、スイッチS0a及びS0bを通りバスマスタ702のトランシーバまでの冗長通信経路は、機械的故障又は電気接点腐食に起因するものなどの開回路からのフォールトトレランスを可能にする。正常動作時、通信バスにおける障害が存在しない場合には、主ポート722及び冗長ポート724の両方でのデータ信号は同じである。これは、正常動作時、バススレーブ704、706のスイッチS1、S2等が全て閉じるので、通信バスは、各バススレーブが接続した連続的な2導体ケーブルとみなうことができる。従って、スイッチS0a及びS0bは、各バススレーブとの冗長接続を可能にする。
図8は、図3及び図7で示されている実施形態又はその変形例を用いて実施できる、通信バスを動作させる方法を示している。本方法は、バスマスタ、又は通信バス上で動作するプロセッサ又はコントローラなどの他の手段の観点から提示されている。開始ポイント802に入った後に、処理804において、バスの第2の端部が切断される。これは、図7を参照すると、バスマスタ702のスイッチS0a及びS0bを開き、バスマスタ702からバスの第2の端部720を切断し、バスマスタ702をバスの第1の端部702に接続されたままにすることによって実現することができる。ループが始まり、処理806において、メッセージが、バスの第1の端部を経由してバススレーブに送信される。1つの形態では、このメッセージは、構成メッセージを含み、一つずつ次のバススレーブに送信され、各メッセージは、次の割り当てられていないバススレーブが受け入れる一意的なIDを含む。下流バススレーブが切断された状態で、第1のバススレーブが、第1のIDを有する第1のメッセージを受け取る。第1のバススレーブは、IDを受け入れ、バスマスタによって受け取られる確認応答メッセージを送る。これを実行する前又は後で、バススレーブは、バススレーブのスイッチを閉じ、次のバススレーブに接続する。これらの処理は、ループ内で繰り返し、処理808に従って分岐する。
判定処理808において、メッセージが全てのバススレーブに送られたか否かを判定する。返答が、「いいえ」である場合には、メッセージは、まだ全てのバススレーブに送られておらず、フローは、処理806に戻り、メッセージが全てのバススレーブに送られるまでループを繰り返す。返答が、「はい」である場合には、メッセージは、バススレーブの全てに送られており、フローは、ループを終了し、判定処理810に進む。判定処理810において、異常な接続が存在するか否かを判定する。例えば、異常な接続が存在するか又は存在しないかに関する判定は、構成用のIDがバススレーブに送られた後に、バススレーブから応答を受け取ったか否かに基づくことができる。バスマスタが確認応答を受け取っていない場合には、バスマスタは、異常な接続が存在すると仮定することができる。この判定を行うことができる別の方法は、各IDを使用して各スレーブに対して順番にポーリングして、各スレーブが応答したか否かを判定することである。特定のIDに関して応答がないことは、異常な接続を示す。返答が、「いいえ」である場合には、異常な接続が存在せず、フローは、処理812に進み、ここで、バスの第2の端部が接続される。この処理は、図7を参照すると、バスマスタ702のスイッチS0a及びS0bを閉じることによって実現することができる。
返答が、「はい」である場合には、異常な接続が存在し、フローは、処理814に進み、ここで、バスの第2の端部が接続される。処理814の後に処理816が続き、ここで、メッセージが、バスの第2の端部720を経由してバススレーブに送信される。1つの形態では、このメッセージは、構成メッセージを含み、一意的なIDが、最も下流のバススレーブ、すなわちバスの第2の端部に最も近いバススレーブから開始して、一つずつ逆の順番でバススレーブに送信される。逆の順番で一意的なIDを送信することは、ループ、デクリメントインデックス(バスの第1の端部経由で順方向の順番に一意的なIDを送信する場合に以前に使用されたインクリメントインデックスの代わり)、又はポインタ及び分岐質問を使用して実現することができる。バススレーブが、まだ識別子を受け入れておらず、まだスイッチS2を閉じていない結果として、バススレーブのスイッチS2が、依然として開いているにもかかわらず、通信は、バイパスデバイスとして作用して、開スイッチを通り越して通信を経路指定する図7の追加されたダイオードD2を介してバススレーブの受信器に到達することができる。
一般的に、本方法の変形例では、本方法における処理は、異なる順番で実行すること又は統合することができることが理解される。例えば、判定処理808、810における判定は、逆の順番で組み合わせる又は要求することができる。確認応答メッセージがないことを見出すことは、同時に、組み合わせた処理において、このメッセージの全てが送られていないこと、及びバスに不具合が存在することを指示することができる。もしくは、異常な接続が存在するか否かの判定は、メッセージの全てが送られたか否かの判定に先行することができる。いくつかの実施形態では、バスマスタのメッセージに基づいて、バススレーブは、識別子を自ら決定し、この識別子をバスマスタのもとにレポートすることができる。バスマスタは、自ら決定してレポートした識別子を、期待される識別子のリストと比較して、異常な接続が存在するか否かを判定することができる。バススレーブから戻されるレポートは、メッセージ及び/又は識別子を継続して送信するか否かに関して、バスマスタに指示することができる。本方法の前記の及び別の変形例を考え出すのは容易である。
処理812又は処理816のいずれかが完了した後、バスの第2の端部は、バスマスタに接続されたままとなっており、全てのバススレーブの構成は完成する(このゼロ又は単一障害シナリオにおいて)。フローは、処理818に進み、ここで、別のメッセージは、バスの第1及び第2の端部を経由してバススレーブにおいて送受信される。この処理は、2つのスレーブの間のワイヤ断線などのバス上の障害が存在する場合に、バスマスタが、バスの第1の端部から障害の一方側バススレーブと通信でき、バスの第2の端部から障害の他方側のバススレーブと通信できるので可能である。バスが遮断されていないリングとして機能する場合には、バスマスタは、両方向からバススレーブと通信することができる。他の障害シナリオにおいて、バススレーブの通信及び動作は正常に劣化し、バスマスタは、バスの第1の端部を経由して何らかの障害の上流のバススレーブと通信でき、バスの第2の端部720を経由して何らかの障害の下流のバススレーブと通信できる。一例として、処理818は、ループ及び分岐質問を利用して完成することができる。処理818の後に、フローは、終点820に進む。バスマスタへの又はバスマスタからの、或いはバススレーブへの又はバススレーブからの通信などの他の処理は、終点820の前又は後に実行することができる。
図7及び8のバスシステムは、前述した開回路からのフォールトトレランスを可能にする。バスの第2の端部をバスマスタに接続する能力がないデイジーチェーンバスは、故障の単一のポイントに対して脆弱である。前述した回路は、通信バス内のいずれかの場所に開回路が存在しない場合であっても作動することができる。回路は、診断によって障害の位置が検出されることを可能にする手法をもたらす。バスマスタ内の単一の受信器は、通信バスに障害が存在するか否かにかかわらず同じDC負荷を提供する。システムは、バスマスタ内のUARTなどの受信器論理回路の1つのセットを使用する。一方、デュアルトランシーバセットアップを用いたバスマスタ、すなわちバスの第1の端部に取り付けられた一方のトランシーバ、及びバスの第2の端部に取り付けられた他方のトランシーバは、障害が存在しない場合にバスに2倍の負荷を伝え、断線が存在する場合に単一の負荷を伝える。この2倍の負荷では、障害のない事例での並列負荷に起因して、キャパシタンスが2倍になり、抵抗が半分になることができる。比較すると、本回路の単一の負荷は、バスに断線障害が存在するか否かにかかわらず、バスに同じインピーダンスを伝える。
前述の実施形態を考慮すると、各実施形態は、コンピュータシステムに格納されたデータを含む様々なコンピュータ実行オペレーションを使用できることを理解されたい。これらの処理は、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常、必ずしも必然的ではないが、これらの物理量は、記憶、伝達、組み合わせ、比較、又は処理することができる電気信号又は磁気信号の形態である。さらに、実行される処理は、生成、識別、判定、又は比較などの用語で呼ばれる場合もある。本明細書で説明され実施形態の一部を形成する処理は、いずれも有用なマシン処理である。各実施形態は、これらの処理を実行するためのデバイス又は装置にも関連する。この装置は、所要の目的のために特別に構成すること、或いはコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブにされる又は構成される汎用コンピュータとすることができる。具体的には、本明細書での教示に従って記述されたコンピュータプログラムを有する様々な汎用マシンを使用することができ、或いは必要な動作を実行するようにさらに特別の装置を構成することがよって好都合なものとすることができる。
各実施形態は、コンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして具体化することもできる。コンピュータ可読媒体は、データを記憶でき、その後、コンピュータシステムがこのデータを読み取ることができる何らかのデータ記憶デバイスである。コンピュータ可読媒体の例は、ハードディスクドライブ、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、及びその他の光学的及び非光学的データ記憶デバイスを含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読コードを分散型で格納及び実行するように、ネットワーク接続コンピュータシステム上に分散することもできる。本明細書で説明した実施形態は、ハンドヘルドデバイス、タブレット、マイクロプロセッサシステム、マイクロプロセッサベース又はプログラム可能家庭用電化製品、マイクロコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む様々なコンピュータシステム構成で実施することができる。実施形態は、有線式又は無線式ネットワークを通じてリンクされたリモート処理デバイスがタスクを実行されるように構成された分散コンピューティング環境で実施することもできる。
特定の順番で本方法の処理を説明したが、説明される処理の間で他の処理を実行できること、説明される処理がわずかに異なる時間に行われるように、説明される処理を調整できること、又は説明される処理をプロセスに関連する様々な期間にプロセス処理が生じ得るようにシステム内に分散できることを理解されたい。
前述の説明は、説明目的で特定の実施形態に関して説明した。しかしながら、上記の例示的な説明は、網羅的であること又は開示される詳細な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮すると、多くの変更例及び変形例が可能である。本実施形態は、その原理及び実際の用途を最適に説明して、結果的に他の当業者が意図された特定の使用方法に適するように実施形態及び様々な変更例を最適に利用できるように、選択及び説明されている。従って、本実施形態は、例示的であり限定的ではないとみなすべきであり、本発明は、本明細書で示される詳細内容に限定されるものではないが、特許請求の範囲及びその均等物の範疇で変更することができる。
200 通信バスシステム
202 2ワイヤ双方向バス
204 マスタ
206 スレーブノード1
208 スレーブノード2
210 スレーブノード3
202 2ワイヤ双方向バス
204 マスタ
206 スレーブノード1
208 スレーブノード2
210 スレーブノード3
Claims (20)
- 複数の遮断可能なセグメントを有する通信バスと、
前記通信バスの第1の端部に接続されたバスマスタと、
を備える通信バスシステムであって、
前記バスマスタは、選択信号に基づいて、前記通信バスの第2の端部に接続され、前記通信バスの第2の端部から切断されるように構成される、通信バスシステム。 - 前記通信バスに沿って接続された複数のバススレーブをさらに備え、前記複数のバススレーブの各バススレーブは、スイッチを有し、前記スイッチの第1の端子は、前記通信バスの第1の遮断可能なセグメントに接続され、前記スイッチの第2の端子は、前記通信バスの第2の遮断可能なセグメントに接続される、請求項1に記載の通信バスシステム。
- 前記バスマスタは、専用スイッチを介して前記通信バスの各ワイヤに接続される、請求項1に記載の通信バスシステム。
- 前記通信バスに沿って接続された複数のバススレーブをさらに備え、前記複数のバススレーブの各バススレーブは、前記セグメントのうちの2つが前記スレーブによって互いに切断されているか否かにかかわらず、前記スレーブが接続された前記セグメントのうちの2つのいずれかからの通信を受け取るように構成される、請求項1に記載の通信バスシステム。
- 前記バスマスタは、前記通信バスの第2の端部から切断されている間に、前記通信バスの第1の端部を経由して複数のバススレーブのうちの第1のバススレーブと通信するように構成され、
前記通信バスが、前記複数のバススレーブのうちの第1のバススレーブと前記複数のバススレーブのうちの第2のバススレーブとの間で断ち切られているか否かにかかわらず、前記バスマスタが、前記通信バスの第2の端部に接続されている間に、前記バスマスタが、前記通信バスの第2の端部を経由して前記複数のバススレーブのうちの第2のバススレーブと通信するように構成される、
ようになっている、請求項1に記載の通信バスシステム。 - 前記通信バスシステムは、前記通信バスに接続された複数のバススレーブを備え、
前記複数のバススレーブの各バススレーブは、前記通信バスの切断可能なセグメントに接続された逆並列接続のPMOSFET(Pタイプ金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を有し、
前記複数のバススレーブの各バススレーブは、前記通信バスに接続され前記逆並列接続のPMOSFETの中間点に接続されたチャージポンプを有する、
請求項1に記載の通信バスシステム。 - 前記バスマスタは、前記通信バスの第2の端部に接続された二極スイッチを含み、前記二極スイッチが開いている場合、前記バスマスタは、前記通信バスの第2の端部から切断されており、
前記複数のバススレーブの各々は、前記通信バスのセグメントに接続された単極スイッチを含み、前記単極スイッチが開いている場合、前記通信バスのセグメントは切断されている、
請求項1に記載の通信バスシステム。 - 前記バスマスタは、
前記通信バスの第1の端部に接続するように構成された第1のポートと、
前記通信バスの第2の端部に接続するように構成された第2のポートと、
前記第1及び第2のポートに接続されたスイッチと、
を含む、請求項1に記載の通信バスシステム。 - リングトポロジーを有する通信バスと、
前記通信バスに接続され、前記バスマスタが前記通信バスとの通信を継続する間に前記リングトポロジーを選択的に遮断するように構成された第1のスイッチを有するバスマスタと、
前記通信バスに接続された複数のバススレーブと、
を備える通信バスシステムであって、
前記複数のバススレーブの各スレーブは、前記通信バスの隣接セグメントを接続及び切断するように構成されたスイッチを有する、
ことを特徴とする通信バスシステム。 - 前記第1のスイッチは、前記通信バスの第1のセグメント及び前記通信バスの第2のセグメントに接続された端子を有し、
前記バスマスタは、前記通信バスの第1のセグメントに接続される、
請求項9に記載の通信バスシステム。 - 前記第1のスイッチは、複数のスイッチを含み、前記複数のスイッチのうちの1つは、前記通信バスのワイヤ専用である、請求項9に記載の通信バスシステム。
- 前記複数のバススレーブの各バススレーブは、
前記通信バスの第1のセグメントのワイヤから前記バススレーブの受信器端子に接続された第1のダイオードと、
前記通信バスの第2のセグメントのワイヤから前記バススレーブの受信器端子に接続された第2のダイオードと、
を備える、請求項9に記載の通信バスシステム。 - 前記隣接セグメントを接続及び切断するように構成された前記スイッチは、前記通信バスの隣接セグメントに接続された逆並列接続のPMOSFET(Pタイプ金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を含む、請求項9に記載の通信バスシステム。
- 前記隣接セグメントを接続及び切断するように構成された前記スイッチを作動させるスイッチ制御部と、
前記通信バスと、前記隣接セグメントを接続及び切断するように構成された前記スイッチと、前記スイッチ制御部とに接続されたチャージポンプと、
をさらに備え、
前記チャージポンプは、前記スイッチ制御部に電力を供給する、請求項9に記載の通信バスシステム。 - 前記通信バスに接続されたオプトアイソレータと、前記隣接セグメントを接続及び切断するように構成されたスイッチと、
をさらに備え、
前記オプトアイソレータは、前記通信バスの隣接セグメントを接続及び切断するように構成された前記スイッチを作動させるように構成される、請求項9に記載の通信バスシステム。 - 通信バスシステムを作動させる方法であって、該方法は、
通信バスの第1の端部から切断する段階と、
前記通信バスの第1の端部から切断する段階が維持された状態で、前記通信バスの第2の端部を経由して複数のバススレーブのうちの1つにメッセージを送信する段階と、
前記通信バスの第1の端部に接続する段階と、
を含む、方法。 - メッセージの全てが正常に前記バススレーブに送られるか又は異常な接続に遭遇するまで、反復的に、前記通信バスの第2の端部を経由して前記複数のバススレーブのうちの次の1つに前記メッセージを送信する段階と、
前記異常な接続に遭遇したか否かを判定する段階と、
前記異常な接続に遭遇したことの判定に応答して、反復的に、前記メッセージの少なくともサブセットを前記通信バスの第1の端部を経由して前記複数のバススレーブの少なくともサブセットに逆の順番で送信する段階と、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。 - 前記構成する段階及び接続する段階の後に、前記通信バスの第2の端部及び前記通信バスの第1の端部を経由して前記複数のバススレーブと通信する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 前記通信バスの第1の端部から切断する段階、及び前記通信バスの第1の端部に接続する段階は、前記通信バスの第1の端部からバスマスタを切断すると共に前記通信バスの第1の端部に前記バスマスタを接続するスイッチを作動させる段階を含む、請求項16に記載の方法。
- 前記通信バスの第1の端部に伝えられる送信情報を、バイパスデバイスを介して前記複数のバススレーブのうちの1つの受信器に経路指定する段階をさらに含む、請求項16に記載の方法。
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