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JP2016221992A - 操舵反力装置及び操舵反力付与方法 - Google Patents

操舵反力装置及び操舵反力付与方法 Download PDF

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JP2016221992A
JP2016221992A JP2015107076A JP2015107076A JP2016221992A JP 2016221992 A JP2016221992 A JP 2016221992A JP 2015107076 A JP2015107076 A JP 2015107076A JP 2015107076 A JP2015107076 A JP 2015107076A JP 2016221992 A JP2016221992 A JP 2016221992A
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large gear
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JP2015107076A
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清水 茂夫
Shigeo Shimizu
茂夫 清水
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】操舵反力を発生させる機構の高精度化や機械的調整を行うことなく、ガタに起因するステアリング操作の違和感を防止すること。【解決手段】ステアリングホイール2の軸周りの回転に伴って軸周りに回転する第一操舵軸3と一体に軸周りに回転する大歯車10と、大歯車10に噛み合い、大歯車10に回転駆動力を与える第一小歯車11と、第一小歯車11を駆動する第一反力モータ13と、大歯車10に噛み合い、大歯車10に回転駆動力を与える第二小歯車12と、第二小歯車12を駆動する第二反力モータ14と、を備えた操舵反力装置1を構成する。一つの大歯車10に第一小歯車11と第二小歯車12がともに噛み合う構成とすることによって、そのガタを防止することができ、各歯車10、11、12の部品設計及びアセンブリの高精度化や、機械的調整が不要となるとともに、自然なステアリング操作を行うことができる。【選択図】図4

Description

この発明は、ステアリングホイールと転舵輪との間のトルク伝達を、ステアバイワイヤ方式のように機械的に非連結の状態で行う構成において、このステアリングホイールに操舵反力を与えるための操舵反力装置及び操舵反力付与方法に関する。
ステアバイワイヤ方式のように、ステアリングホイールと転舵輪との間のトルク伝達を、機械的に非連結とした状態で行う伝達機構が採用されることがある。この構成においては、転舵機構(ステアリング装置)からの転舵反力がステアリングホイールに伝達されない。このため、ステアリングホイールの軸周りの回転に伴って軸周りに回転する操舵軸に操舵反力装置を設け、ステアリングホイールの操舵方向とは逆方向の反力をこのステアリングホイールに付与し、運転者に自然なステアリング操作感を与えるようにしている。
ステアリングホイールに操舵反力を付与する構成として、例えば、特許文献1に示す操舵反力制御装置がある。この制御装置は、転舵機構に作用する転舵反力を転舵反力センサで検出し、あるいは、転舵モータの制御量及び転舵変位量を用いて転舵反力を推定し、この転舵反力に応じて、ステアリングホイールに操舵反力を付与している。
特許文献2に示す電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールの操作をアシストするためのものであって、反力を付与するためのものではないが、操舵機構に複数のモータを、それぞれの位相を相互にずらした状態で設けた構成を採用している。このように、各モータの位相をずらすことで、各モータによるコギングの影響を相殺し、操舵感覚の向上を図っている。
特許文献3に示す電動式パワーステアリング装置は、特許文献2に係るものと同様に、反力を付与するためのものではないが、反力装置と同様に、操舵軸と一体に軸周りに回転する大歯車と、この大歯車と噛み合う小歯車とを備え、この小歯車の回転によって大歯車に回転駆動力を与えて、ステアリングホイールの操作をアシストしている。この小歯車の両端には、それぞれモータが設けられている。このように、小歯車の両端にモータを設け、各モータ及び前記小歯車を収納する第1ハウジングと、前記大歯車を収納する第2ハウジングと、前記第1ハウジング及び第2ハウジングを前記小歯車と大歯車とが噛合う位置で連結する連結手段とを備えることにより、モータの出力軸及び小歯車の芯ずれをなくすとともに、重量バランスを良好にでき、しかも、車両への搭載性を良好にすることができる。
特開2012−131246号公報 特開平6−344927号公報 特開2004−224280号公報
特許文献1〜3等に示す操舵反力制御装置や電動式パワーステアリング装置においては、操舵軸に設けられた歯車と、モータによって駆動され、前記歯車と噛み合う歯車との間の遊びが大きいと、バックラッシによってガタが生じ、ステアリング操作の際に運転者に違和感が生じたり、各歯車の偏心に起因する押し付け量の変動に伴って、回転のトルク変動を生じたりする一方で、完全にこの遊びをなくしてしまうと、動力伝達のスムーズ性が損なわれる問題がある。
この問題を解決するためには、特許文献1、2に記載の操舵反力制御装置、電動式パワーステアリング装置においては、高精度な部品設計とアセンブリが必要となり、製造コストが高くなる虞がある。また、特許文献3に記載の電動式パワーステアリング装置は、小歯車及び大歯車の回転中心間距離を調整する調整手段を備えており、ガタの大きさを適切に調整し得るようになっているものの、その調整は、ステアリング操作と調整手段の調整を繰り返し行って操作感を確認する必要があり、その調整に大きな手間を要する。
そこで、この発明は、操舵反力を発生させる機構の高精度化や機械的調整を行うことなく、ガタに起因するステアリング操作の違和感を防止することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、ステアリングホイールの軸周りの回転に伴って軸周りに回転する操舵軸と一体に軸周りに回転する大歯車と、前記大歯車に噛み合い、前記大歯車に回転駆動力を与える第一小歯車と、前記第一小歯車を駆動する第一反力モータと、前記大歯車に噛み合い、前記大歯車に回転駆動力を与える第二小歯車と、前記第二小歯車を駆動する第二反力モータと、を備えた操舵反力装置を構成した。
このように、一つの大歯車に第一小歯車と第二小歯車がともに噛み合う構成とすることによって、例えば、大歯車と両小歯車との間に遊びがあっても、第二小歯車から大歯車に回転駆動力を与えることによってその遊びに起因するガタを防止することができる。このため、各歯車の部品設計及びアセンブリの高精度化や、機械的調整が不要となって、製造コストを大幅に低減することができるとともに、動力伝達がスムーズになり、自然なステアリング操作を行うことができる。
前記構成においては、前記第二小歯車が、前記大歯車に、前記第一小歯車によって前記大歯車に与えられた回転方向とは逆方向の回転駆動力、又は、前記回転方向と同一方向であって前記第一小歯車によって与えられる回転駆動力と異なる大きさの回転駆動力を与える構成とするのが好ましい。
このように、第一小歯車と第二小歯車が、大歯車に逆方向の回転駆動力を与えることによって、第一小歯車と大歯車、及び、第二小歯車と大歯車が常に隙間なく噛み合った状態となって、ガタの発生を確実に防止することができる。また、同一方向であっても両小歯車による回転駆動力が異なるようにすることによって、ガタの防止効果に加えて、モータを協働して大歯車に回転駆動力を与えることができ、個々のモータの小型化を図ることができる。
また、第一反力モータ及び第二反力モータを、それぞれ逆の回転方向に特化させて、モータ特性や制御を最適化することにより、運転者による操舵感をさらに向上させることができる。
さらに、この発明においては、ステアリングホイールの軸周りの回転に伴って回転する操舵軸と一体に軸周りに回転する大歯車と、第一反力モータの駆動によって前記大歯車に回転駆動力を与える第一小歯車と、第二反力モータの駆動によって前記大歯車に回転駆動力を与える第二小歯車とを備え、前記ステアリングホイールの回転角と、ステアリングホイールの回転に伴って転舵された転舵輪の転舵角度との差である操舵位相差θが、予め決めた位相差θ、θ(θ<θ、かつ、θ、θ>0)に対し、前記操舵位相差θの絶対値が位相差θ以下のときは、前記第一反力モータの駆動により、前記大歯車に一方向の第一駆動力を与える一方で、前記第二反力モータの駆動により、前記大歯車に、前記一方向とは逆方向の前記第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与え、前記操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きく位相差θ以下のときは、前記第一反力モータの駆動により、前記大歯車に、前記第一駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第二駆動力を与える一方で、前記第二反力モータの駆動により、前記大歯車に、前記一方向とは逆方向の前記第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与え、前記操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きいときは、前記第一反力モータの駆動により、前記大歯車に、前記第二駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第三駆動力を与える一方で、前記第二反力モータの駆動により、前記大歯車に、前記第一駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第四駆動力を与え、前記操舵軸に操舵反力を付与する操舵反力付与方法を構成した。
このように、操舵位相差θの大きさに対応して、第一小歯車及び第二小歯車から大歯車に与える回転駆動力の方向及び大きさを適宜変化させることによって、両小歯車と大歯車との間のガタを抑制しつつ、スムーズにステアリング操作を行うことができる。
すなわち、操舵位相差θの絶対値が位相差θ以下のときに、両小歯車から大歯車に逆向きの第一駆動力を与えることにより、第一小歯車と大歯車との間、及び、第二小歯車と大歯車との間のガタを防止することができる。この第一駆動力の大きさは、運転者によるステアリング操作に影響を及ぼさないように、ガタを防止し得る範囲で極力小さくする。
また、操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きく位相差θ以下のときに、第一小歯車から大歯車に一方向の第二駆動力を与えることにより、操舵軸に、操舵位相差θの大きさに対応した反力を与えることができる。また、第二小歯車から大歯車に前記第二駆動力とは逆方向の第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与えることにより、両小歯車と大歯車がしっかりと噛み合った状態となり、両歯車の間のガタが防止される。なお、上述したように、第一駆動力の大きさは、ガタを防止し得る範囲で極力小さく設定されているため、この第一駆動力によって、第二駆動力による反力の発生にはほとんど影響を及ぼさない。
さらに、操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きいときに、第一小歯車から大歯車に一方向の第三駆動力を与えるとともに、第二小歯車から大歯車に前記一方向の第四駆動力を与えることにより、両小歯車の回転駆動力が協働して大歯車に伝達され、操舵位相差θが相対的に大きくなったときに、大きな反力を効率的に発生させることができる。しかも、複数のモータを協働させることにより、駆動力の不足やモータの過熱等の問題を回避することができるとともに、モータの小型化を図ることもできる。
この発明においては、ステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの軸周りの回転に伴って軸周りに回転する操舵軸と、前記操舵軸と一体に軸周りに回転する大歯車と、前記大歯車に噛み合い、前記大歯車に回転駆動力を与える第一小歯車と、前記第一小歯車を駆動する第一反力モータと、前記大歯車に噛み合い、前記大歯車に回転駆動力を与える第二小歯車と、前記第二小歯車を駆動する第二反力モータと、を備えた操舵反力装置を構成した。
このように、一つの大歯車に第一小歯車と第二小歯車がともに噛み合う構成とすることによって、例えば、大歯車と両小歯車との間に若干の遊びがあったとしても、第二小歯車から大歯車に回転駆動力を与えることによってその遊びに起因するガタを防止することができる。このため、各歯車の部品設計及びアセンブリの高精度化や、機械的調整が不要となって、製造コストを大幅に低減することができるとともに、動力伝達がスムーズになり、自然なステアリング操作を行うことができる。
この発明に係る操舵反力装置の実施形態を示す縦断面図 図1に示す操舵反力装置の横断面図 車両の転舵機構における操舵反力装置の一般的な配置を示す概略図 図1に示す操舵反力装置の作用を示す横断面図であって、(a)は操舵位相差の絶対値θが位相差θ以下のとき、(b)は操舵位相差θが位相差θより大きく位相差θ以下のとき この発明に係る操舵反力付与方法における、操舵位相差θと、第一小歯車及び第二小歯車のそれぞれによって与えられる操舵反力との関係を示す図 操舵位相差θと、図5に示す第一小歯車及び第二小歯車のそれぞれによって与えられる操舵反力を合成した操舵反力との関係を示す図
この発明に係る操舵反力装置1の実施形態を図1及び図2に示す。この操舵反力装置1は、図3に示すように、ステアリングホイール2、ステアリングホイール2とともに軸周りに回転する第一操舵軸3、ステアリングホイール2に入力されたトルクを検出するトルクセンサ4、一対の転舵輪5、5(例えば、左右の前輪)を転舵する転舵装置6、転舵装置6を駆動する第二操舵軸7、及び第一操舵軸3と第二操舵軸7が挿し込まれるクラッチ8を備えた、ステアバイワイヤ方式の転舵機構の第一操舵軸3に設けられる。
転舵装置6は、ステアリングホイール2の操舵角に基づいて、モータ(図示せず)で回転直動変換機構(図示せず)を介して転舵軸を左右に移動させて、一対の転舵輪5、5を転舵する機能を備えている。クラッチ8は、通常時には第一操舵軸3と第二操舵軸7との間の連結を機械的に切断して、転舵装置6により図示しないモータにより一対の転舵輪5、5を転舵するステアバイワイヤ方式にする一方で、異常時には両操舵軸3、7を機械的に連結して、ステアリングホイール2の操作に伴う第一操舵軸3の軸周りの回転を第二操舵軸7に直接伝達して、この異常時においても必要最小限の転舵を行う機能を備えている。
操舵反力装置1は、クラッチ8の切断状態において、転舵装置6の転舵量、一対の転舵輪5、5からの荷重、車速、トルクセンサ4からの信号、操舵角等に基づいて、ステアリングホイール2に操舵反力を与える。また、転舵装置6は、操舵角やトルクセンサ4からの信号等に基づいて一対の転舵輪5、5を転舵する。
この実施形態に係る操舵反力装置1は、図1及び図2に示すように、大歯車10、第一小歯車11、第二小歯車12、第一反力モータ13、及び第二反力モータ14を主要な構成要素としている。
大歯車10は、ステアリングホイール2の軸周りの回転に伴って軸周りに回転する第一操舵軸3と一体に軸周りに回転する。大歯車10として、ウォームホイールが、第一小歯車11及び第二小歯車12として、ウォームがそれぞれ採用されている。両小歯車11、12は大歯車10を中心とした対称の位置に設けられており、それぞれが大歯車10と噛み合っている。第一小歯車11は第一反力モータ13に、第二小歯車12は第二反力モータ14によって駆動される。
大歯車10及び両小歯車11、12は、ハウジング15a、15b内に収納されている。ハウジング15a、15bと第一操舵軸3との間には、軸受16a、16bが介在して設けられている。この軸受16a、16bによって、第一操舵軸3がハウジング15a、15bに対して相対回転可能となっている。この軸受16a、16bとして玉軸受(転がり軸受)が用いられており、滑らかな操舵感が確保されている。なお、ハウジング15a、15bは、図示しないボルト等で結合されている。
この実施形態で採用したウォームホイールとウォームの組み合わせは、あくまでも例示であって、ステアリングホイール2に操舵反力を与えることができる限りにおいて、他の伝達機構を採用することもできる。また、この実施形態においては、両小歯車11、12は互いに平行に配置されているが、大歯車10に対し、互いに逆向きの回転駆動力を伝達し得る限りにおいて、両小歯車11、12を互いに非平行に配置することもできる。両小歯車11、12の先端側とモータ側の両端は、転がり軸受17a、17b、18a、18bにより、ハウジング15b内で回転自在に支持されている。
この操舵反力装置1に用いられる第一反力モータ13、第二反力モータ14は、その回転方向及び回転速度を自在に調節し得るようになっている。例えば、第一小歯車11と噛み合う大歯車10が、この第一小歯車11から回転駆動力を受けるときには、第二小歯車12から大歯車10に対し、第一小歯車11から与えられる回転駆動力とは逆方向の回転駆動力が与えられるようにすることができる。このように、大歯車10に対する第一小歯車11による回転駆動力と、第二小歯車12による回転駆動力の向きを逆方向とすることにより、一方の小歯車(第一小歯車11又は第二小歯車12)の回転駆動力によって大歯車10を介してステアリングホイール2に操舵反力を与えることができるとともに、他方の小歯車(第一小歯車11又は第二小歯車12)で、大歯車10と両小歯車11、12との間のガタを防止することができる。第一反力モータ13及び第二反力モータ14として、同期モータ、誘導モータ、直流モータ等を採用することができる。
また、第二小歯車12から大歯車10に対し、第一小歯車11から与えられる回転駆動力と同一方向であって、異なる大きさの回転駆動力が与えられるようにすることもできる。このように、第一小歯車11から大歯車10に対する回転駆動力と、第二小歯車12から大歯車10に対する回転駆動力の向きを同一方向とすることにより、ガタの防止効果に加えて、第一反力モータ13及び第二反力モータ14を協働して大歯車10に回転駆動力を与えることができ、個々のモータ13、14の小型化や、駆動時におけるモータ13、14の過熱防止を図ることができる。
この実施形態においては、大歯車10に二個の小歯車11、12が噛み合う構成を例示したが、大歯車10に一方向への回転駆動力を与える少なくとも一個の小歯車と、この大歯車10に前記一方向とは逆方向への回転駆動力を与える少なくとも一個の他の小歯車を備える限りにおいて、三個以上の小歯車が噛み合う構成とすることもできる。この構成においても、ステアリングホイール2に操舵反力を与えつつ、大歯車10と各小歯車との間のガタを防止するという効果が発揮されるためである。
この発明に係る操舵反力付与方法を図4(a)(b)、図5及び図6を用いて説明する。この操舵反力付与方法においては、ステアリングホイール2(図3参照)の軸周りの回転に伴って回転する第一操舵軸3と一体に軸周りに回転する大歯車10と、第一反力モータ13の駆動によって大歯車10に回転駆動力を与える第一小歯車11と、第二反力モータ14の駆動によって大歯車10に回転駆動力を与える第二小歯車12と、を備えた構成において、ステアリングホイール2の回転角と、ステアリングホイール2の回転に伴って転舵された一対の転舵輪5、5(図3参照)の転舵角度との差である操舵位相差θと、予め決めた位相差θ、θ、θ(θ<θ<θ、かつ、θ、θ、θ>0)との大小関係に従って、第一小歯車11及び第二小歯車12による大歯車10への転舵反力(回転駆動力)の方向及び大きさを適宜変更する。
操舵位相差θの絶対値が、位相差θ以下のとき(位相差が、−θ〜θの範囲内のとき。図5中にAで示す領域参照)には、操舵反力T、Tとして、両小歯車11、12から大歯車10に逆向きの第一駆動力(図4(a)参照)を与える。この位相差範囲は、ステアリングホイール2の中立位置(θ=0)を中心として、ステアリング操作を行っても実際には転舵されない、所謂ステアリングホイール2の「遊び」の範囲に相当する。
両小歯車11、12から大歯車10に、互いに逆向きの第一駆動力を与えることにより、第一小歯車11と大歯車10との間、及び、第二小歯車12と大歯車10との間のガタを防止することができる。この第一駆動力の大きさは、運転者によるステアリング操作に影響を及ぼさないようにしつつ、ガタを防止し得る範囲で極力小さくする。
操舵位相差θが、位相差θより大きく位相差θ以下のとき(図5中にBで示す領域参照)には、操舵反力Tとして、一方の小歯車(例えば、第一小歯車11)から大歯車10に、前記第一駆動力より大きく、操舵位相差θの増大とともに増大する一方向(ステアリングホイール2の操作方向(図4(b)中の矢印r参照)とは反対方向)の第二駆動力を与えることにより、第一操舵軸3に操舵位相差θの大きさに対応した反力を与えることができるとともに、ステアリングホイール2を中立状態に戻すセルフアライニング機能が発揮される。
また、操舵反力Tとして、他方の小歯車(例えば、第二小歯車12)から大歯車10に、前記第二駆動力とは逆方向の第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与えることにより、両小歯車11、12と大歯車10がしっかりと噛み合った状態となり、各歯車10、11、12の間のガタが防止される(図4(b)参照)。なお、上述したように、第一駆動力の大きさは、ガタを防止し得る範囲で極力小さく設定されているため、この第一駆動力によって、第二駆動力による反力の発生にはほとんど影響を及ぼさない。
操舵位相差θが、位相差θより大きく位相差θ以下のとき(図5中にCで示す領域参照)には、操舵反力T、Tとして、一方の小歯車(例えば、第一小歯車11)から大歯車10に、前記第二駆動力より大きく、操舵位相差θの増大とともに増大する一方向の第三駆動力を与えるとともに、他方の小歯車(例えば、第二小歯車12)から大歯車10に、前記第一駆動力より大きく、操舵位相差θの増大とともに増大し、かつ前記第三駆動力よりも小さい、前記一方向の第四駆動力を与える。
これにより、両小歯車11、12の回転駆動力が協働して大歯車10に伝達され、操舵位相差θが相対的に大きくなったときに、大きな反力を効率的に発生させることができる。しかも、複数の反力モータ13、14を協働させることにより、駆動力の不足や反力モータ13、14の過熱等の問題を回避することができるとともに、反力モータ13、14の小型化を図ることもできる。
操舵位相差θが、位相差θより大きいとき(図5中にDで示す領域参照)には、操舵反力T、Tとして、一方の小歯車(例えば、第一小歯車11)から大歯車10に、前記第三駆動力より大きく、操舵位相差θの増大とともに増大する一方向の第五駆動力を与えるとともに、他方の小歯車(例えば、第二小歯車12)から大歯車10に、第四駆動力の最大値と同じ一定の大きさであって前記一方向の第六駆動力を与える。これにより、他方の反力モータ13、14の過負荷状態を防止しつつ、大きな反力を効率的に発生することができる。
上記においては、主に操舵位相差θが正の場合について説明したが、操舵位相差θが負の場合(図5中にB’、C’、D’で示す領域参照)には、第一小歯車11及び第二小歯車12の回転駆動の方向を逆向きにすることによって、上記と同様の作用を得ることができる。図5に示した第一小歯車11及び第二小歯車12によって与えられる操舵反力T、Tを合成した操舵反力T(=T−T)を図6に示す。このように、操舵位相差θの大きさに対応して、第一小歯車11及び第二小歯車12の操舵反力を制御することにより、大歯車10と両小歯車11、12との間のガタの発生を防止しつつ、ステアリングホイール2に操舵反力を与えることができる。
なお、上記の実施形態はあくまでも一例であって、操舵反力を発生させる機構の高精度化や機械的調整を行うことなく、ガタに起因するステアリング操作の違和感を防止する、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、大歯車10及び小歯車11、12の構成、配置、数や、各小歯車11、12から大歯車10に与えられる回転駆動力の向きや大きさを適宜変更することが許容される。
1 操舵反力装置
2 ステアリングホイール
3 第一操舵軸(操舵軸)
4 トルクセンサ
5 転舵輪
6 転舵装置
7 第二操舵軸
8 クラッチ
10 大歯車
11 第一小歯車
12 第二小歯車
13 第一反力モータ
14 第二反力モータ
15a、15b ハウジング
16a、16b 軸受
17a、17b、18a、18b 転がり軸受

Claims (3)

  1. ステアリングホイール(2)の軸周りの回転に伴って軸周りに回転する操舵軸(3)と一体に軸周りに回転する大歯車(10)と、
    前記大歯車(10)に噛み合い、前記大歯車(10)に回転駆動力を与える第一小歯車(11)と、
    前記第一小歯車(11)を駆動する第一反力モータ(13)と、
    前記大歯車(10)に噛み合い、前記大歯車(10)に回転駆動力を与える第二小歯車(12)と、
    前記第二小歯車(12)を駆動する第二反力モータ(14)と、
    を備えた操舵反力装置。
  2. 前記第二小歯車(12)が、前記大歯車(10)に、前記第一小歯車(11)によって前記大歯車(10)に与えられた回転方向とは逆方向の回転駆動力、又は、前記回転方向と同一方向であって前記第一小歯車(11)によって与えられる回転駆動力と異なる大きさの回転駆動力を与える請求項1に記載の操舵反力装置。
  3. ステアリングホイール(2)の軸周りの回転に伴って回転する操舵軸(3)と一体に軸周りに回転する大歯車(10)と、第一反力モータ(13)の駆動によって前記大歯車(10)に回転駆動力を与える第一小歯車(11)と、第二反力モータ(14)の駆動によって前記大歯車(10)に回転駆動力を与える第二小歯車(12)とを備え、
    前記ステアリングホイール(2)の回転角と、ステアリングホイール(2)の回転に伴って転舵された転舵輪(5)の転舵角度との差である操舵位相差θが、予め決めた位相差θ、θ(θ<θ、かつ、θ、θ>0)に対し、
    前記操舵位相差θの絶対値が位相差θ以下のときは、前記第一反力モータ(13)の駆動により、前記大歯車(10)に一方向の第一駆動力を与える一方で、前記第二反力モータ(14)の駆動により、前記大歯車(10)に、前記一方向とは逆方向の前記第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与え、
    前記操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きく位相差θ以下のときは、前記第一反力モータ(13)の駆動により、前記大歯車(10)に、前記第一駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第二駆動力を与える一方で、前記第二反力モータ(14)の駆動により、前記大歯車(10)に、前記一方向とは逆方向の前記第一駆動力と同じ大きさの回転駆動力を与え、
    前記操舵位相差θの絶対値が位相差θより大きいときは、前記第一反力モータ(13)の駆動により、前記大歯車(10)に、前記第二駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第三駆動力を与える一方で、前記第二反力モータ(14)の駆動により、前記大歯車(10)に、前記第一駆動力より大きく、かつ、前記操舵位相差θの増大とともに増大する前記一方向の第四駆動力を与え、
    前記操舵軸(3)に操舵反力を付与する操舵反力付与方法。
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