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JP2016203946A - 車両用シート - Google Patents

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達也 成川
尚貴 菅谷
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Abstract

【課題】エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できる車両用シートを提供する。
【解決手段】シート1は、ヘッドレスト4と、少なくともヘッドレスト4を支持するシートフレーム13と、ヘッドレスト4に内蔵され、ガスが供給されることで少なくとも乗員の頭部を覆うように展開するエアバッグ袋体33と、シートフレーム13に設けられ、エアバッグ袋体33による乗員拘束時にヘッドレスト4を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部50と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関するものである。
従来、車両に衝撃が入力された際に乗員の頭部を覆うようにエアバッグ袋体を膨張展開させて、乗員の頭部を拘束するエアバッグ装置が内蔵された車両用シートが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
一般にエアバッグ装置は、乗員拘束時に作用するエネルギーを吸収する構成を備えている。具体的に、エアバッグ装置は、エアバッグ袋体に形成されたベントホールの大きさや、エアバッグ袋体を膨張展開させるインフレータの出力、エアバッグ袋体の形状等を適宜設定することにより、乗員拘束時に作用するエネルギーを吸収可能に構成される。
特開2008−74248号公報 特開2013−18378号公報
しかしながら、乗員がエアバッグ袋体に接触するまでの時間や、エアバッグ袋体への接触位置は、乗員の着座位置や体格等により異なる。このため、乗員の着座位置や体格等に関わらず、乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収するという点で改善の余地がある。
そこで本発明は、エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できる車両用シートを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の車両用シート(例えば、実施形態の車両用シート1)は、ヘッドレスト(例えば、実施形態のヘッドレスト4)と、少なくとも前記ヘッドレストを支持するフレーム部(例えば、実施形態のシートフレーム13)と、前記ヘッドレストに内蔵され、ガスが供給されることで少なくとも乗員の頭部を覆うように展開するエアバッグ袋体(例えば、実施形態のエアバッグ袋体33)と、前記フレーム部に設けられ、前記エアバッグ袋体による前記乗員拘束時に前記ヘッドレストを前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部(例えば、実施形態の脆弱部50)と、を備えることを特徴とする。
車両に衝撃が入力されて乗員の頭部が慣性により前方へ移動すると、乗員の頭部は、エアバッグ袋体に接触する。
本発明によれば、ヘッドレストを前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部を備えるので、乗員の頭部がエアバッグ袋体に接触した際のエネルギーは、エアバッグ袋体およびヘッドレストを介してフレーム部に伝達される。このとき、ヘッドレストを前方に向かって変位させるようにフレーム部の脆弱部が変形することにより、フレーム部に伝達されたエネルギーを吸収できる。このように、乗員の着座位置や体格等に関わらず、エアバッグ袋体に作用するエネルギーをフレーム部に伝達させて吸収させることができる。したがって、エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できる車両用シートとすることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記脆弱部は、前記フレーム部の後部に設けられた切欠部(例えば、実施形態の切欠部18)であることが望ましい。
本発明によれば、切欠部によりフレーム部の強度を局所的に低下させることができるので、簡便な構成により脆弱部を設けることができる。しかも、切欠部は、フレーム部の後部に設けられているので、エアバッグ袋体が乗員の頭部を拘束してヘッドレストに対して前方へ向かうエネルギーが作用した際に、フレーム部の切欠部に対応した部分が変形して、ヘッドレストを前方に向かって容易に変位させることができる。したがって、ヘッドレストを前方に向かって容易に変位させることが可能な脆弱部とすることができ、エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できる。
上記の車両用シートにおいて、前記フレーム部は、前記ヘッドレストから延びるとともに、シートバック(例えば、実施形態のシートバック103)に挿入されるヘッドレストピラー(例えば、実施形態のヘッドレストピラー123)であり、前記切欠部は、前記ヘッドレストピラーの後部において、前記ヘッドレストピラーの延在方向に沿って複数形成され、前記シートバックは、前記切欠部に係合する係合機構(例えば、実施形態のピラーホルダ124)を備えることが望ましい。
本発明によれば、切欠部がヘッドレストピラーの後部においてヘッドレストピラーの延在方向に沿って複数形成され、シートバックが切欠部に係合する係合機構を備えるため、係合機構に係合する切欠部を適宜変更することで、ヘッドレストの高さを調整することができる。したがって、脆弱部をヘッドレストの高さ調整用の切欠部と兼ねることができ、エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーの吸収を簡便な構成で実現できる。
上記の車両用シートにおいて、前記エアバッグ袋体は、前記フレーム部の後部に取り付けられていることが望ましい。
本発明によれば、エアバッグ袋体がフレーム部の後部に取り付けられているため、エアバッグ袋体がフレーム部の前部に取り付けられている構成と比較して、前方に向かって展開したエアバッグ袋体に対して作用するエネルギーをフレーム部に確実に伝達させて吸収することができる。したがって、乗員の頭部をより安定して拘束できる。
本発明によれば、ヘッドレストを前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部を備えるので、乗員の頭部がエアバッグ袋体に接触した際のエネルギーは、エアバッグ袋体およびヘッドレストを介してフレーム部に伝達される。このとき、ヘッドレストを前方に向かって変位させるようにフレーム部の脆弱部が変形することにより、フレーム部に伝達されたエネルギーを吸収できる。このように、乗員の着座位置や体格等に関わらず、エアバッグ袋体に作用するエネルギーをフレーム部に伝達させて吸収させることができる。したがって、エアバッグ袋体の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できる車両用シートとすることができる。
第1実施形態の車両用シートの側面図である。 図1のA部を左前方から見た斜視図である。 図2のIII−III線における断面図である。 エアバッグ袋体が展開した状態にある第1実施形態の車両用シートの側面図である。 エアバッグ袋体が展開した状態にある第1実施形態の車両用シートの正面図である。 第1実施形態の車両用シートの左右方向中心において左右方向に直交する面における断面図である。 第1実施形態の車両用シートの左右方向中心において左右方向に直交する面における断面図である。 第2実施形態の車両用シートの側面図である。 第2実施形態の車両用シートの左右方向中心において左右方向に直交する面における断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の車両用シートの側面図である。
図1に示すように、車両用シート1(以下、単に「シート1」という。)は、乗員の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2の後端部に連結されて乗員の腰部および背部を支持するシートバック3と、乗員の首部および頭部を支持するヘッドレスト4と、を備えている。なお、以下の説明における前後上下左右の向きは、特に記載が無ければ車両における前後上下左右の向きと同一とし、図中矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。また、本実施形態では、シート1として運転席側シートを例に挙げて説明するが、シート1は助手席側シートや後部座席側シートであってもよい。また、図1では、ハンドル等の図示を省略している。
シートクッション2は、クッションフレーム7と、クッションパッド材(不図示)と、シート表皮26と、を備えている。クッションフレーム7は、矩形枠状に形成されている。クッションフレーム7は、左右両側部に配置され、前後方向に沿うように延びる一対のプレート材6と、前後に配置され、左右方向に沿うように延びる不図示の一対のパイプ材と、を有している。クッションフレーム7は、例えば不図示のシートレールを介して車体フロアに前後スライド可能に取り付けられている。クッションパッド材は、例えばウレタンフォーム等により形成され、クッションフレーム7の上面に装着されている。シート表皮26は、例えば合成繊維や皮革等により形成され、クッションフレーム7およびクッションパッド材を覆っている。
シートバック3は、シートフレーム13(請求項の「フレーム部」に相当。)と、シートパッド材(不図示)と、シート表皮28と、を備えている。シートフレーム13は、矩形枠状に形成されている。シートフレーム13は、左右両側部に配置され、上下方向に沿うように延びる一対の側部フレーム部14と、上部に配置され、左右方向に延びる上部フレーム部15と、下部に配置され、左右方向に沿うように延びる不図示の下部フレーム部と、を有している。シートフレーム13の下端部は、シートクッション2のクッションフレーム7の後端部に連結している。シートパッド材は、シートクッション2のクッションパッド材と同様に、例えばウレタンフォーム等により形成され、シートフレーム13の前面に装着されている。シート表皮28は、シートクッション2のシート表皮26と同様に、例えば合成繊維や皮革等により形成され、シートフレーム13およびシートパッド材を覆っている。シートバック3の前面は、下端部から上方に向かうにしたがい、後方に傾斜している。
シートバック3の上端部は、ヘッドレスト4となっている。すなわち、本実施形態のシート1では、シートバック3およびヘッドレスト4が一体的に設けられているとともに、シートフレーム13の上部(側部フレーム部14の上部および上部フレーム部15)がヘッドレスト4を支持している。
図2は、図1のA部を左前方から見た斜視図である。図3は、図2のIII−III線における断面図である。なお、図2では、シート表皮28および後述する力布41を2点鎖線で示している。また、図2および図3では、乗員の図示を省略している。
図3に示すように、ヘッドレスト4には、乗員の頭部を拘束するエアバッグ装置30が内蔵されている。エアバッグ装置30は、衝撃入力時に高圧ガスを発生するインフレータ31と、ヘッドレスト4に内蔵され、インフレータ31からガスが供給されることで乗員の頭部を覆うように展開するエアバッグ袋体33と、を備えている。エアバッグ袋体33は、所定形状で折り畳まれた状態で、インフレータ31とともにリテーナ37に収容されている。
リテーナ37は、板状部材であり、左右方向から見て、上方に開口するU字状に湾曲形成されている。リテーナ37は、ヘッドレスト4におけるシートフレーム13(本実施形態では上部フレーム部15)の前部に、例えばボルト等の締結部材16により締結固定されている。
インフレータ31は、リテーナ37を挟んで、ヘッドレスト4におけるシートフレーム13(上部フレーム部15)の前部に、締結部材16により締結固定されている。インフレータ31には、ガス発生剤が充填され、車両に所定以上の大きさの衝撃が入力されたときに、高圧ガスを発生するように構成されている。インフレータ31は、不図示のガス噴出孔を備えている。インフレータ31で発生した高圧ガスは、ガス噴出孔を通してエアバッグ袋体33内に噴射される。
エアバッグ袋体33は、袋状に形成されている。エアバッグ袋体33の基端部33b(開口部)は、インフレータ31に接続されている。エアバッグ袋体33は、上部フレーム部15に取り付けられたインフレータ31よりも前方に設けられている。エアバッグ袋体33は、インフレータ31のガス噴出孔から噴射された高圧ガスにより膨張して展開する。
図2に示すように、ヘッドレスト4のシート表皮28における、リテーナ37の上部開口を臨む位置には、破断境界部29となる縫合糸による縫い目が左右方向に沿うように設けられている。破断境界部29は、エアバッグ装置30のエアバッグ袋体33の展開時に、エアバッグ袋体33の展開圧によって破断する。
図3に示すように、インフレータ31およびエアバッグ袋体33は、リテーナ37とともに力布41により覆われている。力布41は、エアバッグ袋体33の展開時に、シート表皮28の破断境界部29に向かうエアバッグ袋体33の展開経路を形成する。力布41は、シートフレーム13とリテーナ37との間からリテーナ37の下方を回り込む下側力布41Aと、シートフレーム13とリテーナ37との間から折り畳まれたエアバッグ袋体33の上方を回り込む上側力布41Bと、を含んでいる。下側力布41Aの前端縁は、シート表皮28の破断境界部29における下側の開口縁に縫合されている。上側力布41Bの前端縁は、シート表皮28の破断境界部29における上側の開口縁に縫合されている。下側力布41Aおよび上側力布41Bは、エアバッグ袋体33の展開時に、シート表皮28の破断境界部29における両縁に張力を付与して、破断境界部29からの破断を促すための布部材である。
各側部フレーム部14の後部には、切欠部18が複数形成されている。切欠部18は、左右方向から見てエアバッグ装置30の取付箇所よりも下方、すなわち本実施形態では側部フレーム部14と上部フレーム部15との連結部よりも下方に形成されている。切欠部18は、左右方向から見て後方に開口するV字状に形成されている。本実施形態では、切欠部18は、各側部フレーム部14において、側部フレーム部14の延在方向に沿って2箇所に並んで形成されている。切欠部18は、側部フレーム部14の強度を局所的に低下させる脆弱部50となっている。
図4は、第1実施形態のシートの説明図であり、エアバッグ袋体が展開した状態にあるシートの側面図である。図5は、第1実施形態のシートの説明図であり、エアバッグ袋体が展開した状態にあるシートの正面図である。
図4および図5に示すように、エアバッグ袋体33は、破断された破断境界部29から前方に向かって膨出し、乗員の頭部を覆うように展開する。展開したエアバッグ袋体33は、乗員の頭部全体を覆っている。展開したエアバッグ袋体33の前部33aにおける下端部33cは、乗員の胸部前方に位置している。
以下、本実施形態のシート1の作用について説明する。なお、以下の説明におけるシート1の各構成部品の符号については、図1から図5を参照されたい。
図6および図7は、第1実施形態のシートの説明図であり、シートの左右方向中心において左右方向に直交する面における断面図である。
車両に所定以上の大きさの衝撃が入力されると、エアバッグ装置30のインフレータ31が高圧ガスを発生する。すると、ヘッドレスト4に内蔵されたエアバッグ装置30のエアバッグ袋体33は、ヘッドレスト4の内部で膨張する。図6に示すように、膨張したエアバッグ袋体33は、シート表皮28の破断境界部29を破断して、乗員の頭部を覆うように展開し、乗員の頭部を拘束する。
乗員の頭部が車両に入力された衝撃の慣性により前方へ移動すると、乗員の頭部は、展開されたエアバッグ袋体33の前部33aに接触する。この際、ヘッドレスト4内のシートフレーム13には、エアバッグ袋体33およびヘッドレスト4を介して前方に向かうエネルギーが伝達される。
ここで、シート1は、シートフレーム13に設けられ、エアバッグ袋体33による乗員拘束時にヘッドレスト4を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部50(本実施形態では切欠部18)を備えている。このため、図7に示すように、シートフレーム13に対して前方に向かうエネルギーが伝達されると、ヘッドレスト4が前方に変位するとともに脆弱部50が変形する。これにより、シートフレーム13に作用するエネルギーが緩衝され、エアバッグ袋体33の乗員拘束時に作用するエネルギーが吸収される。
このように、本実施形態のシート1は、ヘッドレスト4と、少なくともヘッドレスト4を支持するシートフレーム13と、ヘッドレスト4に内蔵され、ガスが供給されることで少なくとも乗員の頭部を覆うように展開するエアバッグ袋体33と、シートフレーム13に設けられ、エアバッグ袋体33による乗員拘束時にヘッドレスト4を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部50と、を備える。
この構成によれば、ヘッドレスト4を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部50を備えるので、乗員の頭部がエアバッグ袋体33に接触した際のエネルギーは、エアバッグ袋体33およびヘッドレスト4を介してシートフレーム13に伝達される。このとき、ヘッドレスト4を前方に向かって変化させるようにシートフレーム13の脆弱部50が変形することにより、シートフレーム13に伝達されたエネルギーを吸収できる。このように、乗員の着座位置や体格等に関わらず、エアバッグ袋体33に作用するエネルギーをシートフレーム13に伝達させて吸収させることができる。したがって、エアバッグ袋体33の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できるシート1とすることができる。
また、脆弱部50は、シートフレーム13(側部フレーム部14)の後部に設けられた切欠部18である。この構成によれば、切欠部18によりシートフレーム13の強度を局所的に低下させることができるので、簡便な構成により脆弱部50を設けることができる。しかも、切欠部18は、シートフレーム13の後部に設けられているので、エアバッグ袋体33が乗員の頭部を拘束してヘッドレスト4に対して前方へ向かうエネルギーが作用した際に、シートフレーム13の切欠部18に対応した部分が変形して、ヘッドレスト4を前方に向かって容易に変位させることができる。したがって、ヘッドレスト4を前方に向かって容易に変位させることが可能な脆弱部50とすることができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態のシートの側面図である。
図1に示す第1実施形態では、ヘッドレスト4は、シートバック3と一体的に設けられていた。これに対して、図8に示す第2実施形態では、ヘッドレスト104は、シートバック103とは別体で設けられている点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1から図5に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示すように、車両用シート101(以下、単に「シート101」という。)は、シートバック103と、ヘッドレスト104を備えている。
ヘッドレスト104は、ヘッドレストパッド材と、ヘッドレストパッド材を覆うヘッドレスト表皮121と、を備えている。ヘッドレストパッド材は、例えばウレタンフォーム等により形成されている。ヘッドレスト表皮121は、例えば合成繊維や皮革等により形成されている。
ヘッドレスト104には、ヘッドレスト104を支持するヘッドレストピラー123(請求項の「フレーム部」に相当。)が埋設されている。ヘッドレストピラー123は、例えば金属材料等により形成された断面視円形状の棒状の部材である。ヘッドレストピラー123は、左右方向に間隔を空けて配置された左右両側部123aと、左右両側部123aの上端部を接続する連結部とにより、前方から見て逆U字状に形成されている。ヘッドレストピラー123の左右両側部123aは、ヘッドレスト104から下方に向かって真直ぐに延びて突出するとともに、シートバック103の上部に挿入される。
ヘッドレストピラー123の左右両側部123aの後部には、切欠部118が複数形成されている。切欠部118は、左右方向から見て後方に開口するV字状に形成されている。複数の切欠部118は、ヘッドレストピラー123の左右両側部123aの延在方向に沿って略等間隔に並んで形成されている。切欠部118は、エアバッグ袋体33による乗員拘束時にヘッドレスト104を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部150となっている。
また、ヘッドレスト104には、エアバッグ装置30が内蔵されている。エアバッグ装置30は、一対のヘッドレストピラー123の左右両側部123aの後部に締結固定されたリテーナ37に収容されている。リテーナ37は、ヘッドレストピラー123における切欠部118の形成箇所よりも上方に固定されている。インフレータ31は、リテーナ37を挟んで、ヘッドレストピラー123の後部に、締結部材16により締結固定されている。エアバッグ袋体33の基端部(開口部)は、インフレータ31に接続されている。エアバッグ袋体33は、インフレータ31を介してヘッドレストピラー123の後部に取り付けられている。
ヘッドレスト表皮121における、リテーナ37の上部開口を臨む位置には、破断境界部122となる縫合糸による縫い目が左右方向に沿うように設けられている。破断境界部122は、第1実施形態における破断境界部29と同様に、エアバッグ装置30のエアバッグ袋体33の展開時に、エアバッグ袋体33の展開圧によって破断する。
シートバック103は、シートフレーム113と、シートパッド材(不図示)と、シート表皮28と、を備えている。シートフレーム113は、矩形枠状に形成されている。シートフレーム113は、左右両側部に配置され、上下方向に沿うように延びる一対の側部フレーム部114と、上部に配置され、左右方向に延びる上部フレーム部115と、下部に配置され、左右方向に沿うように延びる不図示の下部フレーム部と、によって矩形枠状に形成されている。シートパッド材は、ヘッドレスト104のヘッドレストパッド材と同様に、例えばウレタンフォーム等により形成され、シートフレーム113の前面に装着されている。
シートバック103の上端部には、一対のヘッドレストピラー123の左右両側部123aが挿通される一対のピラーホルダ124(請求項の「係合機構」に相当。)が左右方向に並んで配設されている。ピラーホルダ124は、例えば樹脂材料により筒状に形成されている。ピラーホルダ124は、ヘッドレストピラー123を上下方向に沿うように移動自在に支持するとともに、各ヘッドレストピラー123に形成された複数の切欠部118のうち1つに係脱自在に係合する。各ピラーホルダ124は、シートフレーム113の上部フレーム部115に固定されている。これにより、ヘッドレストピラー123は、シートフレーム113に保持される。
以下、本実施形態のシート101の作用について説明する。なお、以下の説明におけるシート101の各構成部品の符号については、図8を参照されたい。
図9は、第2実施形態のシートの説明図であり、シートの左右方向中心において左右方向に直交する面における断面図である。
車両に所定以上の大きさの衝撃が入力されると、第1実施形態におけるシート1と同様に、膨張展開したエアバッグ袋体33が乗員の頭部を拘束する。エアバッグ袋体33により拘束された乗員の頭部が車両に入力された衝撃の慣性により前方へ移動すると、ヘッドレスト104を支持するヘッドレストピラー123には、エアバッグ袋体33およびヘッドレスト104を介して前方に向かうエネルギーが伝達される。
ヘッドレストピラー123には、エアバッグ袋体33による乗員拘束時にヘッドレスト4を前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部150(切欠部118)が設けられている。このため、図9に示すように、ヘッドレストピラー123に対して前方に向かうエネルギーが伝達されると、ヘッドレスト104が前方に変位するとともに脆弱部150が変形する。これにより、ヘッドレストピラー123に作用するエネルギーが緩衝され、エアバッグ袋体33の乗員拘束時に作用するエネルギーが吸収される。
このように、ヘッドレスト104がシートバック103と別体で設けられた場合であっても、ヘッドレストピラー123に脆弱部150(切欠部118)を設けることにより、エアバッグ袋体33に作用するエネルギーをヘッドレストピラー123に伝達させて吸収させることができる。したがって、エアバッグ袋体33の乗員拘束時に作用するエネルギーを効果的に吸収できるシート101とすることができる。
また、切欠部118がヘッドレストピラー123の後部においてヘッドレストピラー123の延在方向に沿って複数形成され、シートバック103が切欠部118に係合するピラーホルダ124を備えるため、ピラーホルダ124に係合する切欠部118を適宜変更することで、ヘッドレスト104の高さを調整することができる。したがって、脆弱部150をヘッドレスト104の高さ調整用の切欠部118と兼ねることができ、エアバッグ袋体33の乗員拘束時に作用するエネルギーの吸収を簡便な構成で実現できる。
また、エアバッグ袋体33がヘッドレストピラー123の後部に取り付けられているため、エアバッグ袋体33がヘッドレストピラー123の前部に取り付けられている構成と比較して、前方に向かって展開したエアバッグ袋体33に対して作用するエネルギーをヘッドレストピラー123に確実に伝達させて吸収することができる。したがって、乗員の頭部をより安定して拘束できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記各実施形態においては、切欠部18,118はV字状に形成されているが、これに限定されず、例えばU字状等に形成されていてもよい。
また、上記各実施形態においては、脆弱部50,150は切欠部18,118であったが、これに限定されず、脆弱部は局所的に強度が低下していればよい。例えば、フレーム部(シートフレームまたはヘッドレストピラー)を局所的に薄肉形成することで強度を低下させて、脆弱部としてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,101 車両用シート
4,104 ヘッドレスト
13 シートフレーム(フレーム部)
18,118 切欠部
33 エアバッグ袋体
50,150 脆弱部
103 シートバック
123 ヘッドレストピラー
124 ピラーホルダ(係合機構)

Claims (4)

  1. ヘッドレストと、
    少なくとも前記ヘッドレストを支持するフレーム部と、
    前記ヘッドレストに内蔵され、ガスが供給されることで少なくとも乗員の頭部を覆うように展開するエアバッグ袋体と、
    前記フレーム部に設けられ、前記エアバッグ袋体による前記乗員拘束時に前記ヘッドレストを前方に向かって変位させるように変形可能な脆弱部と、
    を備えることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記脆弱部は、前記フレーム部の後部に設けられた切欠部であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記フレーム部は、前記ヘッドレストから延びるとともに、シートバックに挿入されるヘッドレストピラーであり、
    前記切欠部は、前記ヘッドレストピラーの後部において、前記ヘッドレストピラーの延在方向に沿って複数形成され、
    前記シートバックは、前記切欠部に係合する係合機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記エアバッグ袋体は、前記フレーム部の後部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用シート。
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