[go: up one dir, main page]

JP2016194277A - 内燃機関およびオイルセパレータ - Google Patents

内燃機関およびオイルセパレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2016194277A
JP2016194277A JP2015074950A JP2015074950A JP2016194277A JP 2016194277 A JP2016194277 A JP 2016194277A JP 2015074950 A JP2015074950 A JP 2015074950A JP 2015074950 A JP2015074950 A JP 2015074950A JP 2016194277 A JP2016194277 A JP 2016194277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
blow
gas
metal porous
porous body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015074950A
Other languages
English (en)
Inventor
芳行 鈴木
Yoshiyuki Suzuki
芳行 鈴木
大吾 宇佐
Daigo Usa
大吾 宇佐
一矢 松島
Kazuya Matsushima
一矢 松島
山下 哲弘
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2015074950A priority Critical patent/JP2016194277A/ja
Publication of JP2016194277A publication Critical patent/JP2016194277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】ブローバイガスから捕集されたオイルを迅速に排出することにより、ブローバイガスの流量を適切に確保してブローバイガスの換気性能を維持することが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】このエンジン100(内燃機関)は、エンジン本体10と、エンジン本体10の外側面10aにエンジン本体10とは別体で取り付けられ、エンジン本体10のブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状処理部60と、液状処理部60の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するミスト処理部70とを一体的に含むオイルセパレータ50とを備える。そして、ミスト処理部70は、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部75aと、絞り部75a近傍に設けられ、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体76とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関およびオイルセパレータに関する。
従来、ブローバイガスを気液分離する内燃機関用のオイルセパレータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、内燃機関本体のブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータが開示されている。このオイルセパレータでは、ブローバイガスが流通するハウジング内にフィルタ式の気液分離ユニットが設置されている。また、気液分離ユニットは、樹脂製の枠状の支持体に、ろ紙製のフィルタが装着されている。これにより、ブローバイガスが気液分離ユニットを通過する際に、オイル成分が、ろ紙製のフィルタに捕集される。そして、捕集後に液状となったオイルは、ろ紙製のフィルタを流下して下方のドレン口に到達し、ドレン口からハウジングの外部に排出されるように構成されている。
特開2013−245597号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたオイルセパレータでは、ろ紙製のフィルタが用いられるため、捕集されたオイル(液状オイル)がフィルタに残留しやすいことに起因して、フィルタが早期に目詰まりしやすくなると考えられる。この場合、オイルのフィルタへの目詰まりに起因してハウジング内部の圧力損失が増加するため、ブローバイガスの流量を適切に確保することができなくなる。このため、ブローバイガスの換気性能が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、捕集後のオイルを迅速に排出することによりブローバイガスの流量を適切に確保して、ブローバイガスの換気性能を維持することが可能な内燃機関およびこの内燃機関に用いられるオイルセパレータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における内燃機関は、内燃機関本体と、内燃機関本体の外表面に内燃機関本体とは別体で取り付けられ、内燃機関本体からのブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とを一体的に含むオイルセパレータと、を備え、オイルミスト分離部は、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部と、絞り部近傍に設けられ、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体とを有する。
なお、本発明における「金属多孔質体」とは、骨格が海綿のように不規則かつ三次元の編目状となった金属材料(部材)のことを示す。このような金属多孔質体は、部材の表面と内部とで複数の気孔が連続的に繋がっており、通過する流体の通気抵抗が極めて小さく、通過する流体が目詰まりしにくい特性を有する。また、金属多孔質体は、製造の容易性、所望の形状への加工の容易性に加えて、高温のブローバイガスに晒される条件下での耐熱性にも優れており、オイルミストの捕集に適した捕集部材である。
この発明の第1の局面による内燃機関では、上記のように、オイルミスト分離部が、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部と、絞り部近傍に設けられブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体とを有することによって、オイルミスト分離部においては、金属多孔質体を用いてオイルを捕集するとともに、この金属多孔質体に液化して溜まりかけたオイルを、絞り部を通過し流速が増加されたブローバイガスを利用して金属多孔質体から迅速に排出することができる。また、金属多孔質体をオイルミスト分離部に設けることによって、ろ紙製のフィルタなどをオイルミスト分離部に設ける場合と比較して、金属多孔質体自体がオイルの排出性能に優れているので、これによっても金属多孔質体の目詰まりが抑制されて通過抵抗(圧力損失)を低く維持することができる。これにより、オイルミスト分離部を通過するブローバイガスの流量を適切に確保することができる。この結果、ブローバイガスから捕集されたオイルを迅速に排出することにより、ブローバイガスの流量を適切に確保してブローバイガスの換気性能を維持することができる。
また、第1の局面による内燃機関では、オイルセパレータが液状オイル分離部と液状オイル分離部の下流に設けられたオイルミスト分離部とを一体的に含むことによって、液状オイル分離部で大粒径の液状オイルが主に捕集され液状オイルの含有量が減少した後のブローバイガスを、下流のオイルミスト分離部に流通させることができるので、オイルミスト分離部の金属多孔質体に液状オイルが目詰まりする確率(傾向)が効果的に低減された状態で、金属多孔質体により小粒径のオイルミストを効率よく捕集することができる。これにより、液状オイル分離部と液状オイル分離部とが一体化されて部品点数が削減されたオイルセパレータのオイル分離機能を高く維持することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、金属多孔質体は、液状オイル分離部とオイルミスト分離部との境界領域近傍に配置されている。
このように構成すれば、液状オイル分離部で大粒径の液状オイルが捕集された直後でかつ絞り部により流速が増加された直後のブローバイガスから、液状オイル分離部で捕集し切れなかった小粒径のオイルミストを液状オイル分離部とオイルミスト分離部との境界領域近傍に配置された金属多孔質体において捕集することができる。この結果、金属多孔質体においては、小粒径のオイルミストの迅速な捕集と、捕集されたオイルの金属多孔質体からの迅速な排出とを継続的(連続的)に行うことができるので、オイルセパレータのオイル分離機能を高く維持することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイルミスト分離部は、ブローバイガスの金属多孔質体の通過後の経路に配置された衝突板をさらに有する。
このように構成すれば、液化して金属多孔質体に溜まりかけた液状オイルが、流速の増加したブローバイガス流とともに持ち去られたとしても、金属多孔質体の通過後の経路に配置された衝突板に液状オイルを衝突させてブローバイガス流中から離脱させることができる。これにより、ブローバイガス流とともに液状オイルが直接的にオイルミスト分離部から外部(吸気系)に排出されるのを抑制することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイルセパレータは、オイルセパレータ本体とカバー部とをさらに含み、金属多孔質体は、オイルセパレータ本体またはカバー部のいずれかに一体的に形成されている。
このように構成すれば、金属多孔質体がオイルセパレータ本体またはカバー部のいずれかに一体化される分、オイルセパレータとしての部品点数が増加するのを抑制することができる。また、オイルセパレータ本体とカバー部とを組み付けるだけで、金属多孔質体が内部に配置されたオイルミスト分離部をオイルセパレータ内に容易に設けることができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、金属多孔質体は、中央部側に配置される第1の目の粗さを有する第1金属多孔質体と、第1金属多孔質体の周囲を取り囲むように配置され、第1の目の粗さよりも細かい第2の目の粗さを有する第2金属多孔質体と、を含む。
このように構成すれば、相対的に目が粗く圧力損失が小さい第1金属多孔質体によりブローバイガスからオイルミストが優先的に捕集された後、捕集されたオイルを毛細管現象を利用して第1金属多孔質体よりも相対的に目の細かい第2金属多孔質体へ移動させることができる。また、第1金属多孔質体から第2金属多孔質体へのオイルの移動とともに、オイルの残留が少なくされた状態が維持される第1金属多孔質体を利用して捕集効率を低下させることなくオイルミストを継続的に捕集することができる。これにより、第1金属多孔質体における目詰まりを抑制しつつ、捕集されたオイルを第2金属多孔質体へ確実に導いてブローバイガスから確実に分離することができる。
この発明の第2の局面におけるオイルセパレータは、内燃機関本体の外表面に内燃機関本体とは別体で取り付けられ、内燃機関本体からのブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とを一体的に含むオイルセパレータ本体を備え、オイルミスト分離部は、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部と、絞り部近傍に設けられ、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体とを有する。
この発明の第2の局面によるオイルセパレータでは、第1の局面と同様に、ブローバイガスから捕集されたオイルを迅速に排出することにより、ブローバイガスの流量を適切に確保してブローバイガスの換気性能を維持することができる。
なお、本出願では、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記オイルミスト分離部が衝突板を有する内燃機関において、オイルミスト分離部は、衝突板通過後の経路に設けられた通路断面積拡大部をさらに有する。
(付記項2)
また、上記第1の局面による内燃機関において、金属多孔質体は、平板形状を有する。
(付記項3)
また、上記金属多孔質体が平板形状を有する内燃機関において、金属多孔質体が保持部に保持された状態で、保持部は、上下方向に沿って延びるように配置されている。
(付記項4)
また、上記第1の局面による内燃機関において、液状オイル分離部は、ブローバイガスがオイルミスト分離部の金属多孔質体に向かうように整流する整流部を有する。
(付記項5)
上記オイルミスト分離部が衝突板をさらに有する内燃機関において、衝突板は、上下方向に沿って延びるように配置されている。
(付記項6)
上記オイルセパレータがオイルセパレータ本体とカバー部とをさらに含む内燃機関において、金属多孔質体は、カバー部に設けられた保持部に一体的に形成されており、オイルセパレータ本体にカバー部が設置された状態において、カバー部に設けられた保持部のオイルセパレータ本体側の先端部と、この先端部が対向するオイルセパレータ本体の部分との間には、隙間が設けられている。
本発明の一実施形態によるエンジンの概略的な構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるエンジンおよびオイルセパレータの断面図である。 本発明の一実施形態によるエンジン本体を側方から見た図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータの構造を示した分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるミスト捕集部(カバー部)の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるミスト捕集部(金属多孔質体)の構造を示した図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータの内部構造を示した図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータ内のブローバイガス流を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態によるエンジン100について説明する。
(エンジンの概略的な構造)
エンジン100(内燃機関の一例)は、図1に示すように、車両(図示せず)の前後方向(X軸方向)にクランクシャフト15が揃えられた状態でエンジンルーム(図示せず)内に設置されている。また、エンジン100は、エンジン本体10(内燃機関本体の一例)と、チェーンカバー20と、ヘッドカバー30と、吸気マニホールド40と、オイルセパレータ50と、マウントブラケット90とを備えている。エンジン本体10は、シリンダヘッド1、シリンダブロック2およびクランクケース3を含む。また、吸気マニホールド40およびオイルセパレータ50は、エンジン本体10のY2側の外側面10a(外表面の一例)の各々の高さ位置に取り付けられている。
また、図2に示すように、シリンダブロック2とその下方に締結されるクランクケース3とによってクランク室3aが形成されている。クランク室3aには、ピストン11およびコンロッド12を介してX軸(回転軸線A)まわりに回転するクランクシャフト15が配置されている。また、クランク室3aには、エンジンオイル(以下、オイルという)を溜めるオイル貯留部3bが設けられている。オイルは、オイルポンプ(図示せず)によりエンジン本体10内の上部に汲み上げられてピストン11の外周面などに供給された後、自重により滴下してオイル貯留部3bに戻される。なお、オイル貯留部3b内でのオイルの油面は、クランクケース3の上端となる合わせ面Bの高さ位置よりも下方に存在する。
また、図2および図3に示すように、クランクケース3のY2側の外側面3cには、厚み方向(矢印Y2方向)に貫通する開口部3dが設けられている。また、図3に示すように、開口部3dは、上下方向に延びた長円形断面を有し、開口部3dの周縁部3eは、外側面3cから突出している。また、開口部3dの周辺領域およびシリンダブロック2の外側面2cには、ねじ穴3fおよび2fが形成されている。
吸気マニホールド40は、図1に示すように、サージタンク41と、サージタンク41の下流側に配置された吸気ポート42とを含む。また、吸気マニホールド40は、各シリンダ2a(図2参照)の上方に形成される燃焼室(図示せず)に、シリンダヘッド1から吸入空気を分配供給する役割を有する。
オイルセパレータ50は、図2に示すように、ブローバイガス(PCVガス)を気液分離する機能を有する。ブローバイガスとは、エンジン100の駆動中にシリンダ2aの内壁面とピストン11との隙間からクランク室3aに吹き漏れた燃焼ガスを含む未燃焼混合気を示す。また、ブローバイガスにはクランク室3a内の大粒径の液状オイルやこれよりも粒径が小さい小粒径(粒径:φ1〜2μm程度)のオイルミストが含まれる。したがって、オイルセパレータ50においては、未燃焼混合気と、大粒径の液状オイルや小粒径のオイルミストとが互いに分離され、分離後のオイルはクランク室3aに戻されるように構成されている。また、オイルセパレータ50の下流には、ガス流量を制御するPCVバルブ80が設けられている。また、オイルセパレータ50は、PCVバルブ80の下流に接続された接続ホース81を介して吸気マニホールド40(図1参照)と連通されている。
エンジン100では、吸気系の負圧によってクランク室3a内のブローバイガスがオイルセパレータ50に吸引されて、オイルセパレータ50によってブローバイガスに含まれるオイル成分が分離される。そして、オイル成分が分離されたブローバイガスがPCVバルブ80および接続ホース81を介して吸気マニホールド40に還流されることにより、クランク室3aの換気が行われる。
(オイルセパレータの詳細な構造)
オイルセパレータ50は、図4に示すように、カバー部50aが本体部50b(オイルセパレータ本体の一例)に振動溶着されることにより一体化されるように構成されている。カバー部50aおよび本体部50bには、耐油性、耐熱性、耐薬品性および十分な強度を有する樹脂材料(ガラス繊維を含むナイロン系の樹脂材料)が用いられる。また、オイルセパレータ50は、最下部(Z2側)に設けられた吸込口51と、最上部(Z1側)に設けられた排出口52とを有する。なお、吸込口51は、カバー部50aに開口が形成されるとともに、排出口52は、本体部50bに形成されている。
また、吸込口51は、断面が山形形状(傘形状)を有した状態で矢印Y1方向に所定量突出する庇部51aが上側の縁部に形成されるとともに、庇部51a以外の部分は下方に延びて長円形状に開口している。これにより、図2に示すように、クランク室3a内で上方から落下したオイルがクランク室3a内に延びた庇部51aに遮られて吸込口51に直接吸引されないように構成されている。また、排出口52は、段付きの内周面を有して上端が上方に延びる円筒状に形成されており、内部にPCVバルブ80が保持されている。
ここで、本実施形態では、オイルセパレータ50は、カバー部50aが本体部50bに接合された状態(図8参照)で、図7に示すように、液状処理部60(液状オイル分離部の一例)とミスト処理部70(オイルミスト分離部の一例)とが内部に設けられている。すなわち、液状処理部60とミスト処理部70とがオイルセパレータ50内で一体化されている。液状処理部60はブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する一方、ミスト処理部70はブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集する機能を有する。また、吸込口51(図8参照)の直後(下流)に液状処理部60が配置され、液状処理部60の直後(下流)にミスト処理部70が配置され、ミスト処理部70の下流に設けられた後述する拡張室74を介して排出口52(図8参照)が配置されている。
液状処理部60は、図4および図7に示すように、ブローバイガスの流れ方向に沿って三次元的(X、YおよびZ軸方向)に入り組んだ内壁面61を有する。また、吸込口51の奥のすり鉢状に窪む内壁面61の部分から矢印Z1方向に延びる第1区間60aが最も矢印Y2方向に窪んでおり、矢印Z1方向に突き当たった内壁面61(壁部62)の部分で矢印X1方向に曲げられるとともに矢印X2方向に約180度Uターンする第2区間60bは、第1区間60aよりも深さがやや浅い。そして、液状処理部60には、第2区間60bの下流端で流路断面積が最も小さくなる整流部63aが形成されている。整流部63aにおける内壁面61の部分は、U字状の内面が下流(矢印X2方向)に向かうにつれて滑らかにすぼまされて通路断面積が徐々に縮小されている。これにより、整流部63aを通過するガス流の整流とガス流の流速増加とが図られるように構成されている。また、整流部63aは、後述するミスト捕集部75(金属多孔質体76)にブローバイガスが向かうようにガス流を通路断面の中心領域に集めるように整流する役割も有している。
ミスト処理部70は、三次元的(X、YおよびZ軸方向)に入り組んだ内側面71を有する。また、ミスト処理部70は、ミスト捕集部75(図5参照)を収容するための収容部72と、収容部72の直後に配置されたリブ状の衝突板73と、衝突板73を隔てて配置され、収容部72よりも内容積(流路断面積)が拡大された拡張室74とを有する。なお、収容部72は、液状処理部60とミスト処理部70との境界領域近傍に形成されているので、ミスト捕集部75は、この境界領域近傍に配置されている。また、拡張室74の天井部に排出口52が上方に向けて開口するように形成されている。
ミスト捕集部75は、図4および図5に示すように、カバー部50aの内面50eに一体的に設けられている。詳細には、図5に示すように、内面50eに対して矢印Y2方向に垂直に突出する平板状の保持部50cが形成されており、ミスト捕集部75は、保持部50cと、保持部50c内に一体成型された金属多孔質体76とによって構成されている。
ここで、金属多孔質体76は、骨格が海綿のように不規則かつ三次元の編目状となった金属部材からなり、部材の表面と内部とで複数の気孔が連続的に繋がる構造を有する。これにより、通気抵抗(圧力損失)が極めて小さく通過する流体が目詰まりしにくい特性を有する。金属多孔質体76の製造方法としては、発泡樹脂に導電処理を行った後、めっき処理を行い、その後、熱処理により発泡樹脂を除去することにより容易に得られる。したがって、球状の気孔の大きさ(単位体積あたりの気孔の数)も種々に形成可能である。また、金属多孔質体76は、Ni金属やNi合金(Ni−Cr合金)のほかAl金属などを用いて製造される。
そして、本実施形態では、矩形状かつ平板状に形成された金属多孔質体76がインサート成型法を用いてカバー部50aの製造時に保持部50cに一体成型される。なお、金属多孔質体76は、製造の容易性、所望の形状への加工の容易性に加えて高温のブローバイガスに晒される条件下での耐熱性に優れる点で、オイルミストの捕集に非常に適した捕集部材である。また、金属多孔質体76の一体成型時には、保持部50cの中央部に内側面が円周状に形成された絞り部75aが形成される。したがって、ミスト捕集部75は、絞り部75aから金属多孔質体76における円形状の通路断面を有するオイル捕集領域76cが、ガス流路R(図5参照)中に露出するように構成されている。
保持部50cのY1側の根元部分には、内面50eに対して滑らかに傾斜する斜面を有する整流部63bが一体的に形成されている。整流部63bは、図6に示すように、カバー部50aが本体部50bに取り付けられた際、本体部50b側におけるU字状の整流部63aの欠けた部分に対応して嵌め込まれる。これにより、液状処理部60(図4参照)は、整流部63aと整流部63bとによって、第2区間60b(図4参照)の終端が円周状にすぼめられている。また、整流部63bは、内面50eに対して突出するリブ状の保持部50cの部材強度を補強する機能も兼ねている。
なお、平板状の保持部50cの中央部に絞り部75aが設けられることにより、ミスト捕集部75においては通路断面が絞られてガス流速が増加した状態でブローバイガスがオイル捕集領域76c(金属多孔質体76)を通過することになる。なお、図6および図7では、カバー部50aが本体部50bに取り付けられた状態での収容部72(図7参照)におけるミスト捕集部75(金属多孔質体76)の配置状態を図示している。
また、本実施形態では、図6に示すように、金属多孔質体76は、中央部側に配置される第1の目の粗さ(気孔密度:疎)を有する第1金属多孔質体76aと、第1金属多孔質体76aの周囲を取り囲むように配置され、第1の目の粗さよりも細かい第2の目の粗さ(気孔密度:密)を有する第2金属多孔質体76bとによって、オイル捕集領域76cが構成されている。このような金属多孔質体76の製造方法としては、たとえば、平板状の第2金属多孔質体76bに打ち抜き加工などにより円形状の貫通孔を予め形成しておき、この貫通孔に円柱状(円板状)に形成した第1金属多孔質体76aを嵌め込んで金属溶着接合してもよい。また、中央部と周囲とで互いに異なる目の粗さを有する発泡樹脂を準備しておき、導電処理、めっき処理、熱処理による発泡樹脂の除去を行って製造してもよい。
また、図7に示すように、オイルセパレータ50がエンジン本体10(図2参照)に搭載された状態で、ミスト捕集部75(金属多孔質体76)は、重力方向における下部側が上部側よりもブローバイガスの流通方向に沿って下流側に傾斜している。なお、ミスト捕集部75の傾斜角度は、水平(X軸)方向に対して約40度以上約60度以下の傾斜角度で傾斜されるのが好ましい。そして、衝突板73は、ミスト捕集部75に平行となった状態で延びるとともに、ミスト捕集部75の下流に所定の隙間を隔てて配置されている。また、衝突板73の下部領域から流路断面積が拡張されるように拡張室74が形成されている。拡張室74は、排出口52直前でのブローバイガス流の流速減少と、流速減少後のブローバイガスからオイルミストを重力落下させることとを目的として設けられている。
また、カバー部50aが本体部50bに取り付けられた状態で、カバー部50aに設けられたミスト捕集部75(保持部50c)の本体部50b側の先端部75b(図5における保持部50cの根元部分以外の3辺に亘る先端部75b)と、先端部75bが対向する本体部50bの部分(図7における収容部72の内壁面72a)との間には、僅かに隙間が存在している。つまり、ミスト捕集部75は、本体部50bに対して非接触の状態で収容部72内に配置されている。また、隙間がごく僅かであることにより、ブローバイガスを隙間を介して下流にバイパスさせず、ミスト捕集部75で適切に捕集されたオイルが隙間を伝って拡張室74の底部74aに流動(移動)しやすくなるように構成されている。
また、図5に示すように、オイルセパレータ50の内部にオイルを排出するためのドレン通路53(オイル排出通路の一例)が設けられている。詳細には、拡張室74の底部74aにドレン通路53のオイル流入口55が開口しており、オイル流入口55から垂直下方向に延びる第1通路53aと、第1通路53aの下端に接続され斜め下方に延びる第2通路53bとを経て、オイル排出口54が吸込口51の最下部近傍に開口している。なお、ドレン通路53の断面積(内径dの部分)は、吸込口51の断面積(開口面積)よりも小さい。また、拡張室74の底部74aのオイル流入口55と拡張室74の天井部の排出口52との間を仕切るように仕切壁77が設けられている。仕切壁77は、エンジン本体10の突発的な吸気負圧の変動に起因してドレン通路53内のオイルが吸引されるのを抑制する役割を有している。
(オイルセパレータ作動時の機能)
以上の構成により、オイルセパレータ50は、作動時に以下のように機能する。まず、エンジン100が始動された直後から、吸気系の負圧を利用してブローバイガスが吸込口51から吸引され始める。この際、図7に示すように、オイル排出口54が吸込口51に直接接続されることによって、吸込口51に位置するオイルがオイル排出口54から第2通路53bへと充填されて油面は第1通路53aに達する。これにより、ドレン通路53にオイルがある程度満たされて油頭(オイルの液柱)が形成される。
その後、図8に示すように、この油頭に対応する水頭損失よりも小さい圧力損失となるように液状処理部60およびミスト処理部70が設計されたガス流路Rにブローバイガスが流通される。ブローバイガスは、三次元的に入り組んだ形状の内壁面61(壁部62など)に慣性衝突を繰り返す。これにより、液状処理部60においては大粒径の液状オイルが捕集される。大粒径の液状オイルは、内壁面61を流れ下って吸込口51に戻される。また、大粒径の液状オイルが分離されたブローバイガスは、整流部63aおよび63bにおいて通路断面の中心領域にブローバイガス流が集められるとともにガス流の流速増加が図られて液状処理部60の直後のミスト捕集部75(ミスト処理部70)へと導かれる。
ミスト捕集部75においては小粒径のオイルミストが捕集される。この際、本実施形態では、図6に示すように、オイル捕集領域76c(金属多孔質体76)においては、まず、紙面手前側から奥に向けて流れるガス流の中心領域に対応して配置された相対的に目の粗い第1金属多孔質体76aでオイルミストが捕集される。その後、毛細管現象を利用して第1金属多孔質体76aよりも目の細かい第2金属多孔質体76bの領域へとオイルが放射状ににじみ出すように移動する。また、オイルの半径方向外側への移動とともに、オイル捕集領域76cの中心領域はオイルの少ない状態に更新されるので、ここにさらなるブローバイガスが押し当てられて、ブローバイガスからさらなるオイル成分がこし取られる。
また、図8に示すように、第2金属多孔質体76bを介して絞り部75aまで移動したオイルの一部は、絞り部75aを通過し流速が増加されたブローバイガス流の勢いを利用して下流の衝突板73に飛ばされる。衝突板73に衝突した液状オイルは、斜め下方にはらい落とされ、かつ、衝突板73の傾斜表面を伝って流下する。また、図6に示すように、絞り部75aまで半径方向外側に移動した残りのオイルは、液状オイルとなって保持部50cの傾斜表面を矢印Z2方向に流下する。このようにして、オイルはミスト捕集部75(金属多孔質体76)から迅速に排出される。その後、衝突板73の下流の拡張室74では、流速が低下されたブローバイガスからもオイルミストが重力落下する。これらにより、ミスト処理部70において分離されたオイルは、拡張室74の底部74aへと集められる。そして、底部74aに集められたオイルは、オイル流入口55から引き込まれてドレン通路53内の油頭(オイルの液柱)に吸収される。また、吸込口51に排出されたオイルは、傾斜した内側面61の部分を流れ落ちて、オイル貯留部3bに確実に戻される。
なお、液状処理部60では、吸込口51の開口面積は、ガス流路Rの断面積よりも大きい。これにより、車両走行中にエンジン100が傾いてオイル貯留部3bから多量の液状オイルが吸込口51から吸引されても、縦長形状の吸込口51が液状オイルによって完全に塞がれないので液状オイルがそのままミスト処理部70へ導かれない。また、液状処理部60において分離された大粒径の液状オイルに加えてミスト処理部70からドレン通路53を介して排出されるオイルも共通の吸込口51を介してオイル貯留部3bに戻される。
(オイルセパレータまわりの構成)
また、図1および図3に示すように、オイルセパレータ50は、シリンダブロック2の外側面2cとクランクケース3の外側面3cとに跨るように外側面10aに取り付けられる。具体的には、締結部材5を本体部50bの4つのねじ挿入孔50f(図4参照)を介してねじ穴2fおよび3fに締め込むことによりオイルセパレータ50が外側面10aに取り付けられる。また、カバー部50aは、シール部材6(図2参照)が嵌め込まれた溝部50d(図4参照)を有する。そして、カバー部50aがシール部材6を介して周縁部3eに押し当てられることにより、クランク室3aと吸込口51とが外部に対して気密性を維持した状態で連通される。
また、図2に示すように、吸込口51は、クランクシャフト15の回転軸線Aよりも下方で、かつ、オイル貯留部3bにおけるオイルの油面よりも上方に位置する。また、接続ホース81は、マウントブラケット90に形成された貫通孔81を貫通してサージタンク41に接続されている。接続ホース81は、外部(外気)への露出領域が短くなるので、低外気温下であっても接続ホース81内部の水分が凍結するのが抑制されている。また、マウントブラケット90は、外側面2cに取り付けられており、衝撃を吸収可能なインシュレータ(図示せず)を介してエンジン本体10を車両(エンジンルーム)側に固定する役割を有している。本実施形態におけるエンジン100は、上記のように構成されている。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、絞り部75aの内側に金属多孔質体76のオイル捕集領域76cを露出させてオイルミストを捕集するようにミスト捕集部75を構成することによって、ミスト処理部70においては、金属多孔質体76を用いてオイルを捕集しかつ液化してオイル捕集領域76cに溜まりかけたオイルを、絞り部75aを通過する流速が増加されたブローバイガスを利用してオイル捕集領域76cから迅速に排出することができる。また、金属多孔質体76をミスト処理部70に設けることによって、ろ紙製のフィルタなどをミスト捕集部75に設ける場合と比較して、金属多孔質体76自体がオイルの排出性能に優れているので、これによっても金属多孔質体76の目詰まりが抑制されて通過抵抗(圧力損失)を低く維持することができる。これにより、ミスト処理部70を通過するブローバイガスの流量を適切に確保することができる。この結果、ブローバイガスから捕集されたオイルを迅速に排出することにより、ブローバイガスの流量を適切に確保してブローバイガスの換気性能を維持することができる。
また、本実施形態では、オイルセパレータ50が液状処理部60とその下流に設けられたミスト処理部70とを一体的に含むことによって、液状処理部60で大粒径の液状オイルが主に捕集され液状オイルの含有量が減少した後のブローバイガスを、下流のミスト処理部70に流通させることができるので、ミスト処理部70のオイル捕集領域76c(金属多孔質体76)に液状オイルが目詰まりする確率(傾向)が効果的に低減された状態で、金属多孔質体76により小粒径のオイルミストを効率よく捕集することができる。これにより、液状処理部60とミスト処理部70とが一体化されて部品点数が削減された(簡素な構造となった)オイルセパレータ50のオイル分離機能を高く維持することができる。
また、本実施形態では、液状処理部60とミスト処理部70との境界領域近傍にミスト捕集部75(金属多孔質体76)を配置することによって、液状処理部60で大粒径の液状オイルが捕集された直後でかつ絞り部75aにより流速が増加された直後のブローバイガスから、液状処理部60で捕集し切れなかった小粒径のオイルミストを液状処理部60とミスト処理部70との境界領域近傍に配置されたオイル捕集領域76c(金属多孔質体76)において捕集することができる。この結果、オイル捕集領域76c(金属多孔質体76)においては、小粒径のオイルミストの迅速な捕集と、捕集されたオイルのオイル捕集領域76cからの迅速な排出とを継続的(連続的)に行うことができるので、オイルセパレータ50のオイル分離機能を高く維持することができる。
また、本実施形態では、ブローバイガスの金属多孔質体76の通過後の経路に配置された衝突板73をミスト処理部70に設けることによって、液化して金属多孔質体76に溜まりかけた液状オイルが、流速の増加したブローバイガス流とともに持ち去られたとしても、金属多孔質体76の通過後の経路に配置された衝突板73に液状オイルを衝突させてブローバイガス流中から離脱させることができる。これにより、ブローバイガス流とともに液状オイルが直接的にミスト処理部70から外部(吸気系)に排出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、金属多孔質体76をカバー部50aに一体的に形成することによって、金属多孔質体76がカバー部50aに一体化される分、オイルセパレータ50としての部品点数が増加するのを抑制することができる。また、本体部50bとカバー部50aとを組み付けるだけで、金属多孔質体76が内部に配置されたミスト処理部70をオイルセパレータ50内に容易に設けることができる。
また、本実施形態では、第1の目の粗さの第1金属多孔質体76aと第2の目の粗さの第2金属多孔質体76bとによって金属多孔質体76を構成することによって、相対的に目が粗く圧力損失が小さい第1金属多孔質体76aによりブローバイガスからオイルミストが優先的に捕集された後、捕集されたオイルを毛細管現象を利用して第1金属多孔質体76aよりも目の細かい第2金属多孔質体76bへ移動させることができる。また、第1金属多孔質体76aから第2金属多孔質体76bへのオイルの移動とともに、オイルの残留が少なくされた状態が維持される第1金属多孔質体76aを利用して捕集効率を低下させずにオイルミストを継続的に捕集することができる。これにより、第1金属多孔質体76aにおける目詰まりを抑制しつつ、捕集されたオイルを第2金属多孔質体76bへ確実に導いてブローバイガスから確実に分離することができる。
また、本実施形態では、衝突板73の通過後の経路に設けられた拡張室74を設けることによって、ミスト捕集部75を通過した後でかつ排出口52の直前におけるブローバイガス流の流速を効果的に減少させることができる。また、拡張室74では、流速が減少された後のブローバイガスからオイルミストを重力落下させることができる。したがって、ミスト処理部70全体としてのオイル分離性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、平板形状(矩形形状)の金属多孔質体76を容易に保持部50cに一体化させることができる。また、金属多孔質体76の厚みを種々に変更するだけでミスト捕集部75のオイル捕集能力を容易に調整することができる。
また、本実施形態では、保持部50cが金属多孔質体76を保持した状態で斜め方向に延びるので、金属多孔質体76に溜まりかけたオイルを保持部50cとともに傾斜配置された金属多孔質体76の傾斜を利用して、重力下方向に容易に落下させることができる。
また、本実施形態では、ブローバイガスがオイル捕集領域76cに向かうように整流する整流部63aおよび63bを設けることによって、液状処理部60を通過したブローバイガスを金属多孔質体76のオイル捕集領域76cに効果的に流通させることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第1金属多孔質体76aを中央部に配置し周囲に第2金属多孔質体76bを配置したが、本発明はこれに限られない。たとえば、オイル捕集領域76cのうち上半分の領域に第1金属多孔質体76aを配置し下半分の領域に第2金属多孔質体76bを配置してもよい。これにより、第1金属多孔質体76aで主に捕集されたオイルを毛細管現象と重力とを利用して第2金属多孔質体76bへ迅速に移動させてミスト捕集部75から排出することができる。また、目の粗い金属多孔質体および目の細かい金属多孔質体を上流側および下流側の順に配置してもよい。これにより、上流側で捕集されたオイルを、毛細管現象を利用して下流側に移動させて迅速な排出を図ることができる。
また、上記実施形態では、2種類の目の粗さを有する金属多孔質体を用いてミスト捕集部75を構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、単一の目の粗さの金属多孔質体によりミスト捕集部75を構成してもよい。また、3種類以上の目の粗さを有する金属多孔質体を適宜組み合わせてミスト捕集部75を構成してもよい。
また、上記実施形態では、液状処理部60とミスト処理部70との境界領域近傍にミスト捕集部75(金属多孔質体76)を配置したが、本発明はこれに限られない。たとえば、拡張室74の中ほどや排出口52の直前の領域に金属多孔質体76を配置してもよい。
また、上記実施形態では、金属多孔質体76をカバー部50aの保持部50cに一体的に形成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、本体部50bの収容部72の側にミスト捕集部75(金属多孔質体76)を、インサート成型法を用いて形成してもよい。
また、上記実施形態では、内側面が円周状を有する絞り部75aを設けて円形状の通路断面を有するオイル捕集領域76cが露出するように構成したが、本発明はこれに限られない。矩形状や多角形状の通路断面が露出するように、絞り部75aを形成してもよい。
また、上記実施形態では、オイルセパレータ50をエンジン本体10の外側面10aに取り付けたが、本発明はこれに限られない。すなわち、エンジン100の搭載方向などに応じて、エンジン本体10のY2側の外側面10a以外の外表面に取り付けてもよい。また、自動車用のエンジン100への適用のみならず、たとえば、設備機器用の内燃機関に搭載されるオイルセパレータ50に対しても本発明を適用することが可能である。
10 エンジン本体(内燃機関本体)
50 オイルセパレータ
50a カバー部
50b 本体部(オイルセパレータ本体)
60 液状処理部(液状オイル分離部)
70 ミスト処理部(オイルミスト分離部)
73 衝突板
63a、63b、75a 絞り部
76 金属多孔質体
76a 第1金属多孔質体
76b 第2金属多孔質体
100 エンジン(内燃機関)

Claims (6)

  1. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体の外表面に前記内燃機関本体とは別体で取り付けられ、前記内燃機関本体からのブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、前記液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とを一体的に含むオイルセパレータと、を備え、
    前記オイルミスト分離部は、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部と、前記絞り部近傍に設けられ、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体とを有する、内燃機関。
  2. 前記金属多孔質体は、前記液状オイル分離部と前記オイルミスト分離部との境界領域近傍に配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記オイルミスト分離部は、ブローバイガスの前記金属多孔質体の通過後の経路に配置された衝突板をさらに有する、請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記オイルセパレータは、オイルセパレータ本体とカバー部とをさらに含み、
    前記金属多孔質体は、前記オイルセパレータ本体または前記カバー部のいずれかに一体的に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記金属多孔質体は、中央部側に配置される第1の目の粗さを有する第1金属多孔質体と、前記第1金属多孔質体の周囲を取り囲むように配置され、前記第1の目の粗さよりも細かい第2の目の粗さを有する第2金属多孔質体と、を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 内燃機関本体の外表面に前記内燃機関本体とは別体で取り付けられ、前記内燃機関本体からのブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、前記液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とを一体的に含むオイルセパレータ本体を備え、
    前記オイルミスト分離部は、ブローバイガスの流速を増加させる絞り部と、前記絞り部近傍に設けられ、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する金属多孔質体とを有する、オイルセパレータ。
JP2015074950A 2015-04-01 2015-04-01 内燃機関およびオイルセパレータ Pending JP2016194277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074950A JP2016194277A (ja) 2015-04-01 2015-04-01 内燃機関およびオイルセパレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074950A JP2016194277A (ja) 2015-04-01 2015-04-01 内燃機関およびオイルセパレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016194277A true JP2016194277A (ja) 2016-11-17

Family

ID=57323617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015074950A Pending JP2016194277A (ja) 2015-04-01 2015-04-01 内燃機関およびオイルセパレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016194277A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127893A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 アイシン精機株式会社 オイルセパレータおよびオイルセパレータの製造方法
JP2019002285A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 アイシン精機株式会社 オイルセパレータ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190916U (ja) * 1983-06-06 1984-12-18 株式会社クボタ エンジンのクランク室のブレザ装置
JPS61135919A (ja) * 1984-11-30 1986-06-23 ベー・ベー・ツエー・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 内燃機関用の排ガス粒子フイルタ
JPH10121938A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Tokai Rubber Ind Ltd オイル成分分離回収装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190916U (ja) * 1983-06-06 1984-12-18 株式会社クボタ エンジンのクランク室のブレザ装置
JPS61135919A (ja) * 1984-11-30 1986-06-23 ベー・ベー・ツエー・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 内燃機関用の排ガス粒子フイルタ
JPH10121938A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Tokai Rubber Ind Ltd オイル成分分離回収装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127893A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 アイシン精機株式会社 オイルセパレータおよびオイルセパレータの製造方法
JP2019002285A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 アイシン精機株式会社 オイルセパレータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10151226B2 (en) Oil separator
JP6094398B2 (ja) オイルミストセパレータの製造方法
US9598992B2 (en) Separation device for an aerosol stream
WO2014033970A1 (ja) オイルセパレータ
US8256404B2 (en) Oil separator for blow-by gas
WO2013179829A1 (ja) 内燃機関のオイルセパレータ
JP2013217285A (ja) サイクロン式オイル分離装置
JP2014051958A (ja) オイルミストセパレータ
US9630128B2 (en) Oil separator
JP6702037B2 (ja) オイルセパレータ
JP2016194277A (ja) 内燃機関およびオイルセパレータ
CN108883424A (zh) 油分离器
JP6519285B2 (ja) 内燃機関およびオイルセパレータ
US9273647B2 (en) Air filter assembly
CN209638003U (zh) 油气分离装置和包含该油气分离装置的空调系统
JP6211870B2 (ja) オイルセパレータ
WO2017010226A1 (ja) 油分離回収器
CN110939528B (zh) 具有多级油气分离结构的发动机铝罩盖装置
JP2006070766A (ja) ブローバイガス還元装置
JP2018084143A (ja) オイルセパレータ
US20160108782A1 (en) Vibration-type oil separator and blow-by gas recirculation system employing the same
JP6988439B2 (ja) オイルセパレータ
JP2016223340A (ja) オイル分離装置
JP2018076831A (ja) オイルセパレータ
CN107002523B (zh) 油分离装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190702