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JP2016186316A - 真空断熱筐体 - Google Patents

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JP2016186316A
JP2016186316A JP2015065880A JP2015065880A JP2016186316A JP 2016186316 A JP2016186316 A JP 2016186316A JP 2015065880 A JP2015065880 A JP 2015065880A JP 2015065880 A JP2015065880 A JP 2015065880A JP 2016186316 A JP2016186316 A JP 2016186316A
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智章 北野
Tomoaki Kitano
智章 北野
秀司 河原崎
Hideji Kawarasaki
秀司 河原崎
平野 俊明
Toshiaki Hirano
俊明 平野
平井 剛樹
Tsuyoki Hirai
剛樹 平井
西村 晃一
Koichi Nishimura
晃一 西村
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Abstract

【課題】使用環境温度や使用箇所によって、ガスバリア構造の最適化を図ることにより、安価な構成で長期間の真空度を保証し、断熱性能を保証できる真空断熱筐体を提供する。【解決手段】中空形成された樹脂製のガスバリア容器33に芯部材39を内包して真空密閉した真空断熱体32と、高温側に配置するガスバリア材料からなる外箱30と、低温側に配置する内箱44と、からなり、真空断熱体32は外箱30と密着して配置する真空断熱筐体としたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫などに用いた真空断熱筐体に関するものである。
近年、地球環境問題である温暖化の対策として省エネルギー化を推進する動きが活発し断熱技術の性能進化が期待されている。従来、この種の断熱技術は、図35に示されているように、真空断熱体103のガスバリア容器107と筐体パネル101とを一体化した構造にすることで断熱性能を向上させた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、真空断熱体とは、容器内を真空にすることで断熱性能を向上させた構造体のことをいう。
特開平7−195385号公報
しかしながら、前記従来の構成は、真空引き用のフランジ部105の密閉封止を主な課題とするもので、ガスバリア容器107と筐体パネル101とを一体化した構造としか記載されておらず、真空度を長期間保つことのできる具体的な一体化について手段は明記されていない。そして、ガスバリア容器107と、筐体パネル101の間に微小な空間が存在した場合には、ガスバリア容器107内へ空気や水蒸気などのガスが進入することを完全に防止することが困難であり、長期間真空度を保つことで、断熱性能を保つことが困難であるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用環境温度や使用箇所によって、ガスバリア構造の最適化を図ることで、安価な構成で長期間真空度を保証し、断熱性能も保証できる内装筐体部材や外観筐体部材として使用可能な真空断熱筐体を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の真空断熱筐体は、中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置するガスバリア材料からなる外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は前記外箱と密着して配置した構造としたものである。
これによって、真空断熱体は外箱との間に空間が存在しないため、外箱のガスバリア性により真空断熱体の内部に空気や、水蒸気などのガス物質が透過し浸入することがないので、真空度を長期間保つことができ、断熱性能の長期信頼性といった品質の向上を実現できる。
本発明の真空断熱筐体は、外箱をガスバリア材料で形成し、ガスバリア容器と密着させることにより、高温でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂の欠点を補い、外箱側のガスバリア容器のガスバリア性を向上でき、安価な構成で長期間真空度を保証し、断熱性能も保証できるので、内装筐体部材や外観筐体部材として使用可能な真空断熱筐体を提供することができる。
本発明の実施の形態1における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の斜視図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体に用いた樹脂材料の周囲温度とガス透過度の関係図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室蓋体の正面斜視図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室蓋体の後面斜視図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の部品展開図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の部品展開断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止例を示す図19のA部局部断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止例を示す図19のB部局部断面図 本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止例を示す図19のC部局部断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の正面斜視図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の図24のB部局部断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の封止例を示す図24のC部局部断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の封止例を示す図24のD部局部断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の封止例を示す図24のE部局部断面図 本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の断面図 本発明の実施の形態4における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室野菜室間仕切体の正面斜視図 本発明の実施の形態4における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室野菜室間仕切体の封止例を示す断面図 本発明の実施の形態4における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室野菜室間仕切体の別断面の封止例を示す断面図 本発明の実施の形態5における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の冷却室壁真空断熱筐体の正面斜視図 本発明の実施の形態5における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の野菜室壁真空断熱筐体の封止例を示す断面図 従来の真空断熱筐体の断面図
第1の発明は、中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置するガスバリア材料からなる外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は前記外箱と密着して配置したことによって、外箱をガスバリア部材で形成し、ガスバリア容器と密着させることにより、外箱側のガスバリア容器のガスバリア性を向上でき、外箱は高温側であり、高温でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂の欠点を補えることができる。
また、自由に形状を形成できる中空形成による樹脂製のガスバリア容器を用いることにより、真空断熱体を外箱内壁形状に成形し、真空断熱体と外箱間の隙間を無くし、空気の対流空間をなくすことにより、断熱性能が向上するとともに、真空断熱体と外箱を密着させることにより、真空断熱筐体の剛性強度を向上できる。
第2の発明は、前記真空断熱体と前記外箱との密着面にガスバリア性の接着部材を配置したことにより、外箱とガスバリア容器との間の隙間を完全に無くすことができ、ガスバリア容器内へのガスの進入を防止できる。
また、真空断熱体を外箱内壁形状に成形し、真空断熱体と外箱間の隙間空間を無くせるので、空気の対流も無くなり、断熱性能が向上できることや、前記ガスバリア性の接着部材の接着強度により、真空断熱体の剛性強度も向上できる。
第3の発明は、中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置する外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は外箱側の材質を内箱側の材質よりガスバリア性の高い材質で構成したことにより、高温環境下でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂の欠点を補え、真空断熱体の性能を維持できる。
第4の発明は、中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置する外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は外箱側の厚みを内箱側の厚みより厚くしたことにより、高温環境下でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂材料の欠点を補え、真空断熱体の性能を維持できる。
第5の発明は、前記ガスバリア容器の真空引き時の封止口は低温側となる前記内箱側に配置したことにより、ガスバリア性が悪い封止口のガスバリア性を向上できる。
第6の発明は、前記真空断熱体は、形状の難易度や、使用箇所や使用環境によって、前記ガスバリア容器の厚みや材質などの断熱構成を選択して構成されたことにより、求める断熱性能を容易に実現することができる。
第7の発明は、前記ガスバリア容器は、単層部材或いは、多層部材或いは、異材質で形成された積層部材で形成されたことにより、外観形状や内装形状によって自由に形状を変えられ、求める断熱性能を容易に実現することができる。
第8の発明は、前記芯部材は、多孔性構造体で形成され、気泡ウレタンフォームを用いたことにより、前記真空断熱体の内容積を真空引き工程にて確実に所定の設定真空度に到達できるので、求める真空断熱性能を実現することができる。
第9の発明は、前記ガスバリア容器の中空成形時の空気挿入口をウレタン発泡充填時の空気抜き口としたことにより、空気抜き口を新たに設ける必要がなく、ガスバリア容器内へのガス進入の箇所を少なくでき、前記真空断熱体の内容積をウレタン発泡工程にて確実に所定の設定充填量に到達できるので、求める真空断熱性能を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の斜視図、図2は、同実施の形態1における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の断面図、図3は、同実施の形態1における真空断熱筐体に用いた樹脂材料の周囲温度とガス透過度の関係図、図4は、同実施の形態1における図2のA部拡大断面図、図5は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図6は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図7は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図8は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図9は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図10は、同実施の形態1における真空断熱筐体のガスバリア容器の局部断面図、図11は、同実施の形態1における図10の廃材混合層の拡大断面図である。
図1において冷蔵庫1は、外観を形成する冷蔵庫本体2と、冷蔵室蓋体3と、製氷室蓋体4と、野菜室蓋体5と、冷凍室蓋体6から配置した構成としている。図2・図4において冷蔵庫本体2は、ガスバリア材料からなる外箱30と、ガスバリア性の接着部材31と、中空形成された樹脂製のガスバリア容器33に多孔性構造体で形成された気泡ウレタンフォームからなる芯部材39を内包して真空密閉した真空断熱体32と、発泡断熱材43と、内箱44を配置した構成としている。そして、ガスバリア容器33を外箱内壁形状に成形し外箱30と密着させている。
次に、ガスバリア容器33の壁面の構成について説明する。図5においてガスバリア容器33は、単層板材34の単層で構成している。図6においてガスバリア容器33は、単層板材34の両面に高バリア層35を配置した構成としている。図7においてガスバリア容器33は、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成としている。図8においてガスバリア容器33は、両面に高バリア層35と、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成としている。図9においてガスバリア容器33は、庫外側に高バリア層35と、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成としている。図10においてガスバリア容器33は、冷蔵庫1の庫外側に廃材混合層45と、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成としている。また、図11において、廃材混合層45は、空気バリア層36と、水
バリア層37と、接着層38の廃材から形成した構成としている。
以上、様々な形態のガスバリア容器の壁構造を紹介したが、要求されるガスバリア性能に対応して最適な構造のものを選択すれば良い。
次に、図3を用いてガスバリア容器の材料であるガスバリア樹脂の使用環境温度とガス透過度の関係を説明する。ガスバリア樹脂材料のガス透過度は、周囲環境が高温側になるほど、材料の分子間に微細な隙間を生じ悪化させ、低温度側では逆に、分子間の隙間が減少するので、良化する傾向となる。つまり、高温になる程ガスバリア性能が劣化する特徴がある。
故に、使用箇所や使用環境の温度帯によって、最適なガスバリア性能を満たすガスバリア容器の厚みや材質を選択することで断熱性能の最適化と低コスト化を図ることができる。
具体的には、冷蔵庫1の真空断熱体を使用している箇所により、周囲温度が異なり、例えば冷蔵庫1の外気温度を20℃とすると、冷蔵庫本体2は、周囲温度の高温側で圧縮器8の影響で約40℃と最高温度となり、低温側で蒸発器9の影響で内部温度約−30℃と最低温度となるので、周囲温度とガス透過度の関係図から図3のE範囲となりE範囲を満たすものを選択すればよい。
同様に、冷蔵室蓋体3では、冷蔵室空間部11の室温により、高温側の外気温度が約20℃で、低温側が約2℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からB範囲となり、製氷室蓋体4では、製氷室空間部12の室温により、高温側の外気温度が約20℃で、低温側が約−18℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からA範囲となり、野菜室蓋体5では、野菜室空間部13の室温により高温側の外気温度が約20℃で、低温側が約5℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からB範囲となり、冷凍室蓋体6では、冷凍室空間部14により高温側の外気温度が約20℃となり、低温側が−18℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からA範囲となり、冷蔵室製氷室間仕切体15では、冷蔵室空間部11の室温により、高温側の周囲温度が約5℃で、製氷室空間部12の室温により、低温側が約−18℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からC範囲となる。
また、製氷室野菜室間仕切体16では、野菜室空間部13により高温側の周囲温度が約5℃で、製氷室空間部12により低温側が約−18℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からC範囲となり、野菜室冷凍室間仕切体17では、野菜室空間部13により高温側の周囲温度が約5℃で、冷凍室空間部14により低温側が約−18℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からC範囲となり、冷却室壁体19では、野菜室空間部13により高温側の周囲温度が約5℃で、蒸発器9による熱の影響で冷却室空間部18の室温により、低温側が約−20℃となるので、周囲温度とガス透過度の関係図からD範囲とすることにより、各箇所に応じて、冷蔵庫1を構成している部材の周囲温度から、容易な構成でガス透過度の最適化が図れ安価な断熱構成ができる。
以上のように構成された真空断熱筐体について、以下その動作、作用を説明する。
冷蔵庫1は、外箱30をガスバリア部材で形成し、ガスバリア容器33と密着させることにより、外箱30側のガスバリア容器33のガスバリア性を向上できる。
外箱30は高温側であり、周囲環境が高温で、ガスバリア樹脂のガスバリア性が劣化するが、ガスバリア材料からなる外箱30によりガスバリア性を維持することができるので
、断熱性能が低下することなく真空断熱性能を長期保証できる。さらに、自由に形状を形成できる中空形成による樹脂製のガスバリア容器33を用いることにより、真空断熱体32を外箱30の内壁形状に成形し、真空断熱体32と外箱30間の隙間を無くし、空気の対流空間をなくすことにより、断熱性能が向上するとともに、真空断熱体32と外箱30を密着させることにより、真空断熱筐体の剛性強度を向上できる。
また、外箱30の材質は、例えばアルミ、ステンレス、鉄などのガスバリア性の高い金属板やガラス板で形成することで、ガス透過がなく、ガスバリア容器33と密着した構成にしているので、周囲環境が高温下でも、ガスバリア容器33の内部のガスバリア性の劣化を防止し、断熱性能が低下する恐れがないので真空断熱性能を長期保証することができる。
また、真空断熱体32と外箱30との密着面にガスバリア性の接着部材31を配置したことにより、外箱30とガスバリア容器33との間の隙間を完全に無くすことができ、ガスバリア容器内へのガスの進入を防止できる。さらに、真空断熱体32を外箱30内壁形状に成形し、真空断熱体32と外箱30間の隙間空間を無くせるので、空気の対流も無くなり、断熱性能が向上できることや、ガスバリア性の接着部材31の接着強度により、冷蔵庫本体2の真空断熱体32の剛性強度も向上できる。
また、接着部材31の材質は、例えば変性ポリエチレン・変性ポリプロピレン等の変性ポリオレフィンなどで、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのガスバリア性樹脂や、金属、ガラス、セラミックスなどの基材に強力に接着する特長を持っており、共押出成形によるシート、フィルム、チューブ、ボトルなどの多層成形体を作ることができるので、真空断熱体32の断熱構成を安易に実現することができる。
また、冷蔵庫1を構成している部材の周囲温度から、容易な構成でガス透過度の最適化を図るために、ガスバリア容器の壁構造を変化させても良い。
例えば、冷蔵庫1を構成している部材の周囲温度と樹脂材料のガス透過度の関係図3により、CやDのなどの低温域で使用される部材では、ガス透過度も低く設定できるので、図5のような単層板材34などで構成でき、Bなどの0℃以上の高温域のみで使用される部材なら、図6のような高温側のガスバリア性のみ向上させるために単層板材34の外側両面に金属箔などの高バリア層35の表面処理を施すなどで構成でき、Aなど低温域から高温域まで使用される部材なら、図7のようなガスバリア性の透過ガス物質別の構成が必要となり、中心より空気バリア層36、接着層38、両端に水バリア層37などの多層で構成でき、Eなどの高温域を更に高い領域の場合は、図8のような中心より空気バリア層36、接着層38、両端に水バリア層37、最外両端に金属などの高バリア層35などの多層で構成できる。
よって、単層部材或いは、多層部材或いは、金属箔など高バリア層35の異材質で形成された積層部材で形成されたことにより、外観形状や内装形状によって自由に形状を変えられ、求める断熱性能を容易に実現することができる。
また、図5の単層板材34の材質は、エチレン−ビニルアルコール共重合体や、液晶ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの空気、水などの高バリア材質とすることにより、安易な材料構成で、ガスバリア容器33内のガス透過を防止でき、真空度を保つことができるので、断熱性能の低下も防止できる。
また、図6と図8の高バリア層35の材質は、熱架橋の少ないアルミ箔、ステンレス箔、金属箔と、ポリプロピレンなどの樹脂材でラミネートされた極薄フィルム板などを熱溶
着する方法や、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの有機樹脂層と、無機物質を層状に噴霧した表面処理により、空気や水などのバリア性を向上させることができるので、安価な材料構成で、ガスバリア容器33内のガス透過を防止でき、真空度を保つことができるので、断熱性能の低下も防止できる。
また、図7の空気バリア層36の材質は、エチレン−ビニルアルコール共重合体などとし、水バリア層37の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどとし、接着層38は、変性ポリエチレン・変性ポリプロピレン等の変性ポリオレフィンなどで形成できるので、使用周囲温度によって、ガスバリア容器33内のガス透過度の最適化を実現できるバリア構成を容易に確立することができる。
また、ガスバリア容器の壁構造を外箱側と芯部材側でガスバリア性を変化させ外箱側をガスバリア性が高くなるようにしても良い。
例えば、図9に示すように、冷蔵庫本体2のガスバリア容器33は、庫外側に高バリア層35と、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成とされ、ガスバリア容器33の材料構成は、高温側であるガス透過度の悪化する外箱側のみ高バリア層35を配置する構成となり、図10では、冷蔵庫本体2のガスバリア容器33は、冷蔵庫1の外箱側に廃材混合層45と、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38を配置した構成となり、図11に示すように、廃材混合層45は、空気バリア層36と、水バリア層37と、接着層38の廃材から形成した構成としたので、単層板材34よりもガスバリア性を有し、高温側であるガス透過度の悪化する庫外側のみ廃材混合層45を配置する構成となり、高温環境下でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂の欠点を補え、真空断熱体の性能を維持できるので、断熱性能が低下する恐れがないので真空断熱性能を長期保証できる。
また、図11の廃材混合層45の材質は、エチレン−ビニルアルコール共重合体や、ポリプロピレンなどで多層混合で形成されているので、熱の流れが、冷蔵庫1の庫外側から庫内側へ熱の移動が迷路のようになり、熱伝達が悪くなるので、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの単層で構成している材質よりも、空気や水などのガスバリア性が優位になるため、使用する周囲温度によっては、廃材混合層45のみで、ガスバリア容器33を形成することで、設定ガス透過度を確立できる。
また、芯部材39は、多孔性構造体で形成され、気泡ウレタンフォームなどを用いたことにより、真空断熱体の内容積を真空引き工程にて確実に所定の設定真空度に到達するので、求める真空断熱性能を実現することができる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室蓋体の正面斜視図、図13は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室蓋体の後面斜視図、図14は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の部品展開図、図15は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の断面図、図16は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の部品展開断面図、図17〜図19は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の封止工程を示す断面図、図20は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の図19のA部局部断面図、図21は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の図19のB部局部断面図、図22は、同実施の形態2における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷蓋体の図19のC部局部断面図である。
図12〜図14において、冷蔵庫1の製氷室蓋体4は、ガラスや金属材料等のガスバリア材料からなる外観を形成する外箱部材4aと、接着部材4bと、樹脂製の内箱部材4cと、真空断熱体20と、ガスケット21と、フレーム22と、フレーム止めネジ23からなる構成としている。
図15と図16において、冷蔵庫の製氷室蓋体4は、外箱部材4a、接着部材4b、真空断熱体20、内箱部材4cを重ねて配置した構成とし、真空断熱体20はガスバリア容器20aの内部に芯部材20bと吸着部材20cを配置した構成としている。ガスバリア容器20aは中空成形(ブロー成形)によりガスバリア樹脂を加工したものであり、形状を自由に形成でき、外箱部材4aや内箱部材4cの内壁形状に成形する。芯部材20bは多孔性構造体で形成され、気泡ウレタンフォームなどを用いている。気泡ウレタンフォームは連続気泡ウレタンフォームでも独立気泡ウレタンフォームでもよく、真空引きの効率を重視する場合は連続気泡ウレタンフォームなどを使用する方がよい。
図17〜図22において、冷蔵庫の製氷室蓋体4の真空断熱体20は、ガスバリア容器20aの内部に芯部材20bと吸着部材20cを配置し、ガスバリア容器20aにはウレタン充填用兼真空引き用の真空穴20d、真空引き後、真空穴20dを封止する真空穴封止部材20e、ウレタン充填時の空気逃穴20f、空気逃穴封止部材20gを配置した構成としている。真空穴20dと真空穴封止部材20eは、低温側となる内箱部材側に配置している。なお、空気逃穴20fは中空成形時の空気注入口を利用している。
以上のように構成された真空断熱筐体について、以下その動作、作用を説明する。
冷蔵庫の製氷室蓋体4は、外観を形成する外箱部材4aと、接着部材4bと、内箱部材4cと、真空断熱体20と、ガスケット21と、フレーム22と、フレーム止めネジ23を配置した構成により、内箱部材4cにフレーム22をフレーム止めネジ23で固定することで、引き出し扉を構成することができる。フレーム止めネジ23は内箱部材4cを貫通することなく、真空断熱体20を破損することはない。
冷蔵庫の製氷室蓋体4は、外箱部材4aをガスバリア部材で形成し、ガスバリア容器20aと密着させることにより、外箱部材4a側のガスバリア容器20aのガスバリア性を向上できる。
外箱部材4aは高温側であり、周囲環境が高温で、ガスバリア樹脂のガスバリア性が劣化するが、ガスバリア材料からなる外箱部材4aによりガスバリア性を維持することができるので、断熱性能が低下することなく真空断熱性能を長期保証できる。さらに、自由に形状を形成できる中空形成による樹脂製のガスバリア容器20aを用いることにより、真空断熱体20を外箱部材4aの内壁形状に成形し、真空断熱体20と外箱部材4a間の隙間を無くし、空気の対流空間をなくすことにより、断熱性能が向上するとともに、真空断熱体20と外箱部材4aを密着させることにより、真空断熱筐体の剛性強度を向上できる。
また、外箱部材4aの材質は、ガラスやアルミ、ステンレス、鉄などのガスバリア性の高い金属板で形成することで、ガス透過がなく、ガスバリア容器20aと密着した構成にしているので、周囲環境が高温下でも、ガスバリア容器20aの内部のガスバリア性の劣化を防止し、断熱性能が低下する恐れがないので真空断熱性能を長期保証することができる。
また、真空断熱体20と外箱部材4aとの密着面にガスバリア性の接着部材4bを配置したことにより、外箱30とガスバリア容器33との間の隙間を完全に無くすことができ
、ガスバリア容器内へのガスの進入を防止できる。さらに、真空断熱体20を外箱部材4a内壁形状に成形し、真空断熱体20と外箱部材4a間の隙間空間を無くせるので、空気の対流も無くなり、断熱性能が向上できることや、ガスバリア性の接着部材4bの接着強度により、製氷室蓋体4の剛性強度も向上できる。
また、図16において、真空断熱体20は外箱部材側の厚みT1と内箱部材側の厚みT2を同じにして、外箱部材側の厚みT1の材質を内箱部材側の厚みT2の材質よりガスバリア製の高い材質にしても良い。高温側である外箱部材側の厚みT1のガスバリア性を高くすることでガスバリア性が向上し、高温環境下でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂材料の欠点を補え、真空断熱体20の性能を維持できる。
また、図16において、真空断熱体20は外箱部材側の厚みT1を内箱部材側の厚みT2より厚くしても良い。高温側である外箱部材側の厚みT1を厚くすることでガスバリア性が向上し、高温環境下でガスバリア性が劣化する温度依存性のあるガスバリア樹脂材料の欠点を補え、真空断熱体20の性能を維持できる。なお、上記厚みと材質は断熱性能とコストを考慮して最適になるように適宜決めれば良いものである。
また、真空断熱体20は、ガスバリア容器20aの真空引き時の封止口の真空穴20dと真空穴封止部材20eは、低温側となる内箱側に配置したことで、封止部分のガスバリア樹脂のガスバリア性が向上し、構造的にガスバリア性が悪い封止口のガスバリア性を向上でき設定真空度に保たれ、断熱性能が低下する恐れがないので真空断熱性能を長期保証できる。
また、真空断熱体20は、形状の難易度や、使用箇所や使用環境によって、ガスバリア容器20aの厚みや材質などの断熱構成を選択して構成することにより、外観形状や内装形状によって自由に形状を変えられ、求める断熱性能を安易に実現することができる。
また、芯部材20bは、多孔性構造体で形成され、気泡ウレタンフォームなどを用いたことにより、真空断熱体20の内容積を真空引き工程にて確実に所定の設定真空度に到達できるので、求める真空断熱性能を実現することができる。
また、芯部材20bの材質は、グラスウールなどと混合させることで、真空断熱体20の内容積の空隙率は向上し、真空引き工程にて、所定の設定真空度に到達する時間を短縮することができる。
また、ガスバリア容器20aの中空成形加工時の空気挿入口をウレタン発泡充填時の空気抜き口の空気逃穴20fとしたことにより、真空断熱体20の内容積をウレタン発泡工程にて確実に所定の設定充填量に到達するので、求める真空断熱性能を実現することができる。
また、ガスバリア容器20a内に吸着部材20cを内設することにより、ガスバリア容器20aの内部の空気、水などの発生ガスを吸着できるので、設定真空度は長期に保たれるので、長期信頼性を保証した断熱性能を実現することができる。
また、真空穴封止部材20eと、空気逃穴封止部材20gの材質を、ガスバリア容器20aの外層材料と同材質をラミネートしたアルミ箔樹脂ラミネートフィルムにて、真空穴20dと、空気逃穴20fを加熱溶着して密閉しているので、ガスバリア容器20a内の設定真空度は保たれるので、長期信頼性を保証した断熱性能を実現することができる。
また、空気逃穴封止部材20gは、ガスバリア容器20aが中空成形加工時に発生した
金型パーティングラインの位置も含む密閉としているので、ガスバリア容器20a内への空気や水などのガス透過を防止することや、ガスバリア容器20a内に吸着部材20cを配置することで、内外部から発生した空気や水などのガス吸着できるので、設定真空度は保たれ、長期信頼性を保証した断熱性能を実現することができる。
(実施の形態3)
図23は、本発明の実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の正面斜視図、図24は、同実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の断面図、図25は、同実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の図24のB部局部断面図、図26は、同実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の図24のC部局部断面図、図27は、同実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の図24のD部局部断面図、図28は、同実施の形態3における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の図24のE部局部断面図、図29は、同実施の形態3における別形態の真空断熱筐体を備えた冷蔵庫本体の真空断熱筐体の断面図である。
以下、実施の形態1と説明が重複する部分は省略して説明する。
図23、図24、図28において、冷蔵庫本体2の真空断熱体32は内箱側に真空引き用の真空穴40が設けられ、真空穴封止部材41で開口部を覆い封止している。図26、図27は、真空穴40から最も離間した真空断熱体32の開口部先端に空気逃穴42を設け、空気逃穴封止部47で覆い封止していることを示す。なお、製造工程上は、真空穴40から気泡ウレタンフォームが充填され、ガスバリア容器33内の空気は入れ替わるように空気逃穴42から排出され、真空穴40と空気逃穴42が封止される。
以上のように構成された真空断熱筐体について、以下その動作、作用を説明する。
真空穴40は真空穴封止部材41に、空気逃穴42は空気逃穴封止部材47により確実に熱加熱手段により、溶着封止されるので、空気や、水などのガス透過度を防止することができる。また、ガスバリア容器33の真空引き時の封止口の真空穴40と、真空穴封止部材41は、低温側となる内箱側に配置したことで、構造上、ガスバリア性が悪い封止口のガスバリア樹脂のガスバリア性を向上できることや、ガスバリア容器33内部に吸着部材46を配置しているので、芯部材39の内外部から発生した空気や水などのガス吸着できるので、設定真空度は保たれ断熱性能が低下する恐れがなく、真空断熱性能を長期保証できる。
また、図25に示すように、真空断熱体32の一部を、中空成形時に熱溶着し合わせ目部を形成し、穴加工することによって貫通穴48を形成することができ、冷蔵庫1の内部に配置された蒸発器9で発生した水を、冷蔵庫1の外部に配置された蒸発皿10へ排出するための貫通穴として使用することができる。
また、図29に示すように、冷蔵庫本体2の冷凍室空間部14に該当するガスバリア容器33のF部の厚みを厚くすることにより、特に断熱性能を要求される部分はガスバリア容器の該当部分を厚くすることで、部分的に断熱性能を向上することができる。
つまり、真空断熱体は、形状の難易度や、使用箇所や使用環境によって、ガスバリア容器の厚みや材質などの断熱構成を選択して構成することにより、求める断熱性能を安易に実現することができる。
(実施の形態4)
図30は、本発明の実施の形態4における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の製氷室野菜室間仕切体の正面斜視図、図31は、同実施の形態4における製氷室野菜室間仕切体の封止例を示す断面図、図32は、同実施の形態4における製氷室野菜室間仕切体の別断面の封止例を示す断面図である。
以下、実施の形態1と説明が重複する部分は省略して説明する。なお、図示はしないが、製氷室野菜室間仕切体16の低温側である製氷室側は内箱に該当する樹脂製の化粧部材が、高温側である野菜室側は外箱に該当する結露防止用のヒーターを固定する高ガスバリア性のアルミ箔樹脂ラミネートフィルムや、或いは、ガスバリア性樹脂の化粧部材が密着して配置されている。
図30〜32において、冷蔵庫本体2の製氷室野菜室間仕切体16は真空断熱体で構成され、ガスバリア容器16aと、芯部材16bと吸着部材16cと、上下方向にダクトを配置するダクト逃部16dと、真空穴16eと、真空穴封止部材16fと、空気逃穴16gと、空気逃穴封止部材16hを配置した構成としている。
以上のように構成された真空断熱筐体について、以下その動作、作用を説明する。
真空穴16eは真空穴封止部材16fに、空気逃穴16gは空気逃穴封止部材16hにより確実に熱加熱手段により、溶着封止されるので、空気や、水などのガス透過度を防止することができる。また、ガスバリア容器16aの真空引き時の封止口の真空穴16eと真空穴封止部材16fは、低温側である製氷室側の内箱側に配置したことで、ガスバリア性が悪い封止口のガスバリア樹脂のガスバリア性を向上できることや、ガスバリア容器16a内部に吸着部材16cを配置しているので、芯部材16bの内外部から発生した空気や水などのガス吸着できるので、設定真空度は保たれ。断熱性能が低下する恐れがなく、真空断熱性能を長期保証できる。
(実施の形態5)
図33は、本発明の実施の形態5における真空断熱筐体を備えた冷蔵庫の冷却室壁体の正面斜視図、図34は、同冷却室壁体の封止例を示す断面図である。
以下、実施の形態1と説明が重複する部分は省略して説明する。なお、図示はしないが、冷却室壁体19の低温側である冷却室側は内箱に該当する樹脂製の化粧部材が、高温側である野菜室側は外箱に該当する結露防止用のヒーターを固定する高ガスバリア性のアルミ箔樹脂ラミネートフィルムや、或いは、ガスバリア性樹脂の風路部材が密着して配置されている。
図33、図34において、冷蔵庫本体2の冷却室壁体19は、真空断熱体からなり、ガスバリア容器19aと、芯部材19bと吸着部材19cと、真空穴19dと、真空穴封止部材19eと、空気逃穴19gと、空気逃穴封止部材19hを配置した構成としている。
真空穴19dは真空穴封止部材19eに、空気逃穴19gは空気逃穴封止部材19hにより確実に熱加熱手段により、溶着封止されるので、空気や、水などのガス透過度を防止することができる。また、ガスバリア容器19aの真空引き時の封止口の真空穴19dと真空穴封止部材19eは、低温側となる冷却室側に配置したことで、ガスバリア性が悪い封止口のガスバリア樹脂のガスバリア性を向上できることや、ガスバリア容器19a内部に吸着部材19cを配置しているので、芯部材19cの内外部から発生した空気や水などのガス吸着できるので、設定真空度は保たれ断熱性能が低下する恐れがなく、真空断熱性能を長期保証できる。
以上のように、本発明に真空断熱筐体は、冷蔵庫、自動車、ヒートポンプ式給湯機、電気式湯沸かし器、炊飯器、浴槽、住宅の外壁や屋根などの断熱構造体にも適用できる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵庫本体
3 冷蔵室蓋体
4 製氷室蓋体
4a 外箱部材
4b 接着部材
4c 内箱部材
5 野菜室蓋体
6 冷凍室蓋体
7 ダクト
8 圧縮器
9 蒸発器
10 蒸発皿
11 冷蔵室空間部
12 製氷室空間部
13 野菜室空間部
14 冷凍室空間部
15 冷蔵室製氷室間仕切体
16 製氷室野菜室間仕切体
16a ガスバリア容器
16b 芯部材
16c 吸着部材
16d ダクト逃部
16e 真空穴
16f 真空穴封止部材
16g 空気逃穴
16h 空気逃穴封止部材
17 野菜室冷凍室間仕切体
18 冷却室空間部
19 冷却室壁体
19a ガスバリア容器
19b 芯部材
19c 吸着部材
19d 真空穴
19e 真空穴封止部材
19g 空気逃穴
19h 空気逃穴封止部材
20 真空断熱体
20a ガスバリア容器
20b 芯部材
20c 吸着部材
20d 真空穴
20e 真空穴封止部材
20f 空気逃穴
20g 空気逃穴封止部材
30 外箱
31 接着部材
32 真空断熱体
33 ガスバリア容器
34 単層板材
35 高バリア層
36 空気バリア層
37 水バリア層
38 接着層
39 芯部材
40 真空穴
41 真空穴封止部材
42 空気逃穴
43 発泡断熱材
44 内箱

Claims (9)

  1. 中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置するガスバリア材料からなる外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は前記外箱と密着して配置したことを特徴とする真空断熱筐体。
  2. 前記真空断熱体と前記外箱との密着面にガスバリア性の接着部剤を配置したこと特徴とする請求項1に記載の真空断熱筐体。
  3. 中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置する外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は外箱側の材質を内箱側の材質よりガスバリア性の高い材質で構成したことを特徴とする真空断熱筐体。
  4. 中空形成された樹脂製のガスバリア容器に芯部材を内包して真空密閉した真空断熱体と、高温側に配置する外箱と、低温側に配置する内箱と、からなり、前記真空断熱体は外箱側の厚みを内箱側の厚みより厚くしたことを特徴とする真空断熱筐体。
  5. 前記ガスバリア容器の真空引き時の封止口は低温側となる前記内箱側に配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の真空断熱筐体。
  6. 前記真空断熱体は、形状の難易度や、使用箇所や使用環境によって、前記ガスバリア容器の厚みや材質などの断熱構成を選択して構成されたこと特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の真空断熱筐体。
  7. 前記ガスバリア容器は、単層部材或いは、多層部材或いは、異材質で形成された積層部材で形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の真空断熱筐体。
  8. 前記芯部材は、多孔性構造体で形成され、気泡ウレタンフォームを用いたことを特徴とする真空断熱体請求項1〜7のいずれか1項に記載の真空断熱筐体。
  9. 前記ガスバリア容器の中空成形時の空気挿入口をウレタン発泡充填時の空気抜き口としたことを特徴とする請求項8に記載の真空断熱筐体。
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