JP2016166770A - 漏電検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高電圧電源の漏電検出に用いられるカップリングコンデンサに充放電が生じても迅速に漏電検出を行うことである。
【解決手段】漏電検出装置は、周期的な参照信号を発生する信号発生部と、信号発生部を高電圧電源に接続するカップリングコンデンサと、カップリングコンデンサと信号発生部との間に接続される第1抵抗素子と、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号が供給される漏電抵抗検出部とを備え、漏電抵抗検出部は、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号のうち、予め設定される判定閾値範囲以内の部分を有効とし、それ以外を無効と判定する判定信号を出力する判定回路と、判定信号が有効と判定する期間における被検出参照信号の振幅を検出し漏電抵抗値に換算して出力する漏電抵抗値出力回路とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】漏電検出装置は、周期的な参照信号を発生する信号発生部と、信号発生部を高電圧電源に接続するカップリングコンデンサと、カップリングコンデンサと信号発生部との間に接続される第1抵抗素子と、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号が供給される漏電抵抗検出部とを備え、漏電抵抗検出部は、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号のうち、予め設定される判定閾値範囲以内の部分を有効とし、それ以外を無効と判定する判定信号を出力する判定回路と、判定信号が有効と判定する期間における被検出参照信号の振幅を検出し漏電抵抗値に換算して出力する漏電抵抗値出力回路とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、漏電検出装置に関する。
高電圧電源は、接地との間が電気的に絶縁されている。何らかの原因で高電圧電源と接地との間が電気的に接続されると高電圧電源から接地に電流が流れ漏電が生じる。
この漏電を検知するために、高電圧電源の高電圧側端子または低電圧側端子にカップリングコンデンサを介して所定の入力パルス信号を供給してカップリングコンデンサの電圧を検出することが行われる。漏電が無ければ、入力パルス信号の電圧振幅と同じ電圧振幅を有する応答パルス信号が検出され、漏電があれば漏電抵抗の大きさに応じて入力パルス信号の電圧振幅よりも小さな電圧振幅の応答パルス信号が検出される。
特許文献1の漏電検知装置では、漏電検出がパルス信号の波高値の比較で行われることに着目し、パルス信号の立下がり時間を短縮して漏電検出時間を短くすることが述べられている。
特許文献2は、漏電抵抗の大きさに応じてカップリングコンデンサからの応答パルス信号の波形が変化することに着目し、2つの検出閾値電圧の間の移行時間で漏電抵抗を求めることを述べている。ここでは、緩速充電、急速放電のパルス信号を用いている。
本発明に関連する事項として、特許文献2は、漏電等価抵抗が短絡されるとカップリングコンデンサに充放電が生じ、漏電抵抗測定点の電圧が大幅に変動し、漏電検出可能な適正範囲である(0〜Vcc)の域外となり、バイパスダイオードによって適正範囲に引き戻されるまで待つ必要があることを述べている。この場合でも、特許文献2では急速放電を行うので、適正範囲に引き戻す時間を短縮できると述べている。
高電圧電源の漏電検出に用いられるカップリングコンデンサに充放電が生じても迅速に漏電検出を行うことが望まれる。
本発明に係る漏電検出装置は、周期的な参照信号を発生する信号発生部と、信号発生部を高電圧電源に接続するカップリングコンデンサと、カップリングコンデンサと信号発生部との間に接続される第1抵抗素子と、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号が供給される漏電抵抗検出部と、を備え、漏電抵抗検出部は、カップリングコンデンサと第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号のうち、予め設定される判定閾値範囲以内の部分を有効とし、それ以外を無効と判定する判定信号を出力する判定回路と、判定信号が有効と判定する期間における被検出参照信号の振幅を検出し漏電抵抗値に換算して出力する漏電抵抗値出力回路と、を含む。
上記構成によれば、高電圧電源の漏電検出に用いられるカップリングコンデンサに充放電が生じても迅速に漏電検出を行うことができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下で述べる電圧値、周波数、抵抗値、容量値、時間等は説明のための例示であって、漏電検出装置の仕様等に応じ適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、漏電検出装置10の構成を示すブロック図である。図1には、漏電検出装置10の構成要素ではないが、検出対象である高電圧電源6と、高電圧電源6の高電圧VH側の第1漏電抵抗8と、高電圧電源6の低電圧VL側の第2漏電抵抗9を図示した。漏電検出装置10は、第1漏電抵抗8または第2漏電抵抗9の大きさを検出して出力する装置である。
高電圧電源6は、所望の高電圧大電力を得るために複数の二次電池を組み合せた高電圧大容量の蓄電装置である。高電圧の例としては、約300V〜約600Vである。以下では、250Vの高電圧電源6について述べる。250Vは、高電圧電源6の高電圧VHと低電圧VLとの間の差電圧である。換言すれば、高電圧VHは低電圧VLよりも250V高い電圧である。
高電圧電源6は、感電防止等のために、外部から絶縁される。高電圧電源6の筐体は、高電圧電源6の高電圧VH側と低電圧VL側のいずれからもフローティングである。第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1は、高電圧電源6の高電圧VH側が何らかの理由で筐体との間で漏電したときに漏電電流を漏電抵抗値に換算したものである。同様に、第2漏電抵抗9の漏電抵抗値RL2は、高電圧電源6の低電圧VH側が何らかの理由で筐体との間で漏電したときに漏電電流を抵抗値に換算したものである。
漏電検出装置10は、基本構成として、周期的な参照信号を発生する信号発生部12と、信号発生部12を高電圧電源6に接続するカップリングコンデンサ16と、カップリングコンデンサ16と信号発生部12との間に接続される第1抵抗素子18と、カップリングコンデンサ16と第1抵抗素子との接続点に発生する電圧信号を取得してその電圧信号の振幅から漏電抵抗値を求める漏電抵抗検出部14を含む。また、高電圧電源6からの高電圧漏電電流に対する保護として、信号発生部12の出力側に設けられる1組のバイパスダイオード31,32と、漏電抵抗検出部14の入力側に設けられる1組のバイパスダイオード33,34を含む。
本発明に係る漏電検出装置10では、特許文献2で指摘しているように、漏電抵抗が等価的に短絡される場合等のときに、カップリングコンデンサに充放電が生じ、漏電抵抗測定点の電圧が大幅に変動し、漏電検出可能な適正範囲である(0〜Vcc)の域外となり、バイパスダイオードによって適正範囲に引き戻されるまで待つ必要がある課題に対し、短い時間で漏電検出を行うことを可能とする。
そこで、漏電検出装置10の構成の詳細を述べる前に、カップリングコンデンサ16に生じる充放電について説明する。カップリングコンデンサ16に充放電電流が流れるのは、高電圧電源6の絶縁抵抗である漏電抵抗が外的要因によって変化した場合であり、高電圧電源6の漏電抵抗、例えば、第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1または第2漏電抵抗9の漏電抵抗値RL2が大きく低下し、高電圧電源6の第1漏電抵抗8または第2漏電抵抗9が等価的に短絡した場合等である。以下では、第1漏電抵抗8または第2漏電抵抗9が等価的に短絡した場合について述べる。
図2は、高電圧電源6の第1漏電抵抗8が等価的に短絡したときにカップリングコンデンサ16に流れる充電電流のパス80を示す図である。高電圧電源6の第1漏電抵抗8が等価的に短絡して高電圧電源6の高電圧VHが接地電圧(GND)となると、相対的に高電圧電源6の低電圧VLは、VHよりも250V低い(−250V)の電圧となる。カップリングコンデンサ16の一方端である高電圧電源6側の電圧も(−250V)となる。カップリングコンデンサ16の他方端は、第2抵抗素子20とバイパスダイオード34を介して接地されるので、(−250V)よりは高電圧側である。したがって、接地(GND)〜バイパスダイオード34〜第2抵抗素子20〜カップリングコンデンサ16〜高電圧電源6の低電圧VL側〜高電圧電源6〜高電圧電源6の高電圧VH側〜第1漏電抵抗8〜接地(GND)のパス80で電流が流れる。この電流によりカップリングコンデンサ16は、(−250V)側から0V側に充電される。
この充電は、カップリングコンデンサ16の容量値Cと第2抵抗素子20の抵抗値R2等で定まる時定数を有する充電特性の下で行われる。実際の回路定数を当てはめると、充電完了まで約20s〜約60sの時間を要する。その遷移期間の間は、漏電抵抗検出部14の入力点P2の電圧値、すなわちカップリングコンデンサ16と第1抵抗素子18との接続点P1に発生される電圧値は一定とならないので、漏電抵抗検出部14は参照信号の振幅を検出できず漏電検出を行うことができない。
図3は、高電圧電源6の第2漏電抵抗9が等価的に短絡したときにカップリングコンデンサ16に流れる充電電流のパス82を示す図である。高電圧電源6の第2漏電抵抗9が等価的に短絡して高電圧電源6の低電圧VLが接地電圧(GND)となると、カップリングコンデンサ16の一方端である高電圧電源6側の電圧は0Vとなる。カップリングコンデンサ16の他方端は、第2抵抗素子20とバイパスダイオード33を介して回路電源(Vcc)に接続されるので、0Vよりは高電圧側である。したがって、接地(GND)〜第2漏電抵抗9〜カップリングコンデンサ16〜第2抵抗素子20〜バイパスダイオード33〜回路電源(Vcc)〜(信号発生部12と漏電抵抗検出部14の回路負荷)〜接地(GND)のパス82で電流が流れる。この電流によりカップリングコンデンサ16は、回路電源(Vcc)側から0V側に放電される。
この放電は、図2で説明した充電と同様に、放電完了まで約20s〜約60sの時間を要する。その遷移期間の間は、漏電抵抗検出部14の入力点P2の電圧値、すなわちカップリングコンデンサ16と第1抵抗素子18との接続点P1に発生される電圧値は一定とならないので、漏電抵抗検出部14は参照信号の振幅を検出することができず漏電検出を行うことができない。
このように、カップリングコンデンサ16に充放電が生じると、従来技術では約20s〜約60sの遷移時間の間、漏電抵抗値の正確な検出を行うことができない。
再び図1に戻り、本発明の漏電検出装置10の詳細な構成を説明する。カップリングコンデンサ16は、一方端が高電圧電源6の低電圧VL側端子に接続され、他方端であるP1は、第1抵抗素子18を介して信号発生部12に接続されると共に、第2抵抗素子20を介して漏電抵抗検出部14に接続される。
第1抵抗素子18は、第1漏電抵抗8、または第2漏電抵抗9とで信号発生部12から発生される参照信号の電圧を分割する。第1抵抗素子18は、信号発生部12の出力側に設けられる1組のバイパスダイオード31,32と共に、高電圧電源6側からの高電圧漏電電流に対して信号発生部12の保護を行う保護抵抗となる。第1抵抗素子18を用いることで、カップリングコンデンサ16と第1抵抗素子18との接続点P1の電圧値は、第1抵抗素子18の抵抗値R1と、第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1または第2漏電抵抗9の漏電抵抗値RL2とで分割された値となる。例えば、カップリングコンデンサ16に充電電流が流れる場合、信号発生部12の参照信号の振幅電圧をV1とすると、漏電抵抗検出部14により検出される被検出参照信号の振幅電圧(P1の電圧値)=[{R1/(R1+RL1)}×V1]となる。このように、第1抵抗素子18は、漏電抵抗検出における分割抵抗として働く。
第2抵抗素子20は、漏電抵抗検出部14の入力側に設けられる1組のバイパスダイオード33,34と共に、高電圧電源6側からの高電圧漏電電流に対して漏電抵抗検出部14の保護を行う保護抵抗である。また、図2、図3で述べたように、カップリングコンデンサ16に充放電が生じる場合に、第2抵抗素子20の抵抗値R2は、カップリングコンデンサ16の容量値Cと共に、充放電時定数を決める充放電抵抗として働く。
2組のバイパスダイオード31,32,33,34はバイパス電圧の余裕をもって高電圧電源6からの高電圧漏電電流をGNDまたはVcc側に流す保護ダイオードである。一例を挙げると、Vcc=+12V、GND=0Vとし、バイパス電圧=0.6Vとすると、カップリングコンデンサ16に充放電が生じても、P2の電圧は、下限が(−0.6V)で制限され、上限が(+12.6V)で制限され、(±250V)の電圧がP2に懸ることはない。
信号発生部12は、マイクロプロセッサ40に内蔵される発振器42と、PWM(Pulse Wide Modulation)回路44とを含み、さらにマイクロプロセッサ40の外部に設けられ、LPFと示すローパスフィルタ46と、HPFと示すハイパスフィルタ48と、オフセット回路50とを含む。
PWM回路44は、所定周期のPWM信号を発生する。PWM回路44から出力されるPWM信号は、ローレベル(L)が0Vでハイレベル(H)が+5Vである。ローパスフィルタ46は、PWM回路44から出力されたPWM信号を、(+2.5V±2.5V)の正弦波信号とする。正弦波信号の周波数は、一例を挙げると、2.5Hzである。なお、図2、図3で説明した遷移時間の20s〜60sは、この正弦波信号の50〜150周期分に相当する。
ハイパスフィルタ48は、(+2.5V±2.5V)で周波数2.5Hzの正弦波信号から直流バイアス電圧(+2.5V)を取り除き、(0V±2.5V)で周波数2.5Hzの正弦波信号とする。
オフセット回路50は、(0V±2.5V)で周波数2.5Hzの正弦波信号を、任意に設定された直流オフセット電圧を中心電圧として±2.5Vの電圧振幅と周波数2.5Hzを有する正弦波信号に変換する。直流オフセット電圧は、漏電抵抗検出部14における検出電圧範囲を考慮して定められる。Vcc=+12V、GND=0Vの場合、この範囲に余裕を有して収まる正弦波信号が好ましい。一例を挙げると、+3.3Vである。この場合、(+3.3V±2.5V)の波形となり、(+5.8V〜+0.8V)の電圧範囲となる。以下では、(+3.3V±2.5V)で周波数2.5Hzの正弦波信号がカップリングコンデンサ16に対して供給される。すなわち、信号発生部12は、周波数2.5Hzの一定周期の正弦波信号を参照信号として発生する。この参照信号は、第1抵抗素子18を介してカップリングコンデンサ16に供給される。
カップリングコンデンサ16に供給された参照信号は、第1漏電抵抗8または第2漏電抵抗9の大きさに応じてその電圧振幅が変化する。電圧振幅の変化は、第1抵抗素子18の分割抵抗機能による。第1抵抗素子18の分割抵抗機能の式である(P1の電圧値)=[{R1/(R1+RL1)}×V1]を書き直すと、(被検出参照信号の電圧振幅)=[{R1/(R1+RL1)}×(参照信号の電圧振幅)]となる。(参照信号の電圧振幅)は±2.5Vである。第1抵抗素子18の抵抗値R1は既知であるので、(被検出参照信号の電圧振幅)を検出することで、第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1を求めることができる。
漏電検出装置10では、カップリングコンデンサ16に充放電が生じる場合を対象とするので、充放電時定数で定まる充放電特性を有する直流電圧成分に(参照信号の電圧振幅)が重畳する。この重畳された電圧信号から(参照信号の電圧振幅)を抜き出す処理を行う必要がある。さらに、充放電の場合にバイパスダイオード33,34で(−0.6V〜+12.6V)の範囲で制限され、上限が(+12.6V)で抑えられ、あるいは下限が(−0.6V)でカットされて不完全な振幅の被検出参照信号となるものを除外する処理を行うことで、正確な被検出参照信号を早期に取得することができる。
漏電抵抗検出部14は、ノイズフィルタ60と、HPFと示されるハイパスフィルタ62とオフセット回路64とを含み、この処理ルートとは別に、ノイズフィルタ60を通った被検出参照信号についての判定回路66を含む。さらに、漏電抵抗検出部14は、オフセット回路64の出力信号と判定回路66の出力信号を取得し、内部にADCとして示すアナログデジタル変換器70とメモリ72とVPP検出回路74とRL換算部76とを含むマイクロプロセッサ40を含む。
ノイズフィルタ60は、カップリングコンデンサ16の電圧信号のうち、信号発生部12から供給される参照信号と同じ周波数の被検出参照信号を通すフィルタである。
ハイパスフィルタ62は、ノイズフィルタ60から出力される電圧信号から充放電時定数で定まる充放電特性を有する直流電圧成分を取り除き、交流成分の被検出参照信号を取り出すフィルタである。例えば、第1漏電抵抗8または第2漏電抵抗9によって小さくなった電圧振幅を±1.1Vとすると、バイパスダイオード33,34の影響を除いたとして、ハイパスフィルタ62の出力は、(0V±1.1V)で周波数が2.5Hzの正弦波の被検出参照信号である。
オフセット回路64は、ハイパスフィルタ62から出力される(0V±1.1V)で周波数が2.5Hzの被検出参照信号に対し、マイクロプロセッサ40の信号処理に適した直流オフセット電圧を加える処理を行う。直流オフセット電圧は、漏電抵抗検出部14における検出電圧範囲を考慮して定められる。Vcc=+12V、GND=0Vの場合、この範囲に余裕を有して収まる正弦波信号が好ましい。一例を挙げると、+2.5Vである。この場合、(+2.5V±1.1V)の波形となり、(+3.6V〜+1.4V)の電圧範囲となる。
判定回路66は、ノイズフィルタ60を通し、充放電特性を有する直流電圧成分の上に重畳する被検出参照信号の信号波形について、予め定めた判定閾値範囲内にあるか否かを判定し、判定閾値範囲以内の部分を有効とし、それ以外を無効とする判定信号を出力する回路である。例えば、判定閾値範囲以内にある信号波形の部分について有効であることを示すハイレベル(H)を出力し、それ以外の信号波形の部分について無効であることを示すローレベル(L)を出力する。
判定回路66は、ノイズフィルタ60を通った被検出参照信号の中で、マイクロプロセッサ40の測定可能範囲に入る信号波形のみを測定に対し有効な部分として選び出す。マイクロプロセッサ40は、選び出した有効な部分が信号波形の一周期分連続している被検出参照信号のみを用いて漏電検出に用いる。
判定閾値範囲は、漏電抵抗検出部14であるマイクロプロセッサ40の動作電圧範囲の上限と下限の範囲内で任意に設定できる。例えば、マイクロプロセッサ40の動作電圧範囲の上限と下限のそれぞれについて予め定めた余裕電圧分狭くした電圧範囲を判定閾値範囲とできる。マイクロプロセッサ40の動作電圧範囲を、Vcc=+12.0VからGND=0Vとすると、(0V+下限余裕電圧)から(+12.0V−上限余裕電圧)の範囲を判定閾値範囲とできる。下限余裕電圧=上限余裕電圧=0.2Vとするときは、(0V+0.2V)=+0.2Vから、(+12.0V−0.2V)=+11.8Vの電圧範囲が判定閾値範囲となる。
判定閾値範囲の設定の際に、バイパスダイオード33,34によってそのバイパス電圧に固定された部分は含まないようにする。導通電圧であるバイパス電圧に固定された部分を有効としてマイクロプロセッサ40に入力すると、被検出参照信号の電圧振幅値=0と誤判断する為である。図1の構成では、バイパスダイオード33,34の電源電圧とGNDはマイクロプロセッサ40の電源電圧とGNDと同じである。したがって、充放電の場合に被検出参照信号は、バイパスダイオード33,34で(−0.6V〜+12.6V)の範囲で制限され、上限が(+12.6V)で抑えられ、あるいは下限が(−0.6V)でカットされる。この上限値である(+12.6V)と下限値である(−0.6V)はいずれもマイクロプロセッサ40の動作範囲外である。したがって、図1の構成の場合は、判定閾値範囲をマイクロプロセッサ40の動作電圧範囲より狭く設定することで、バイパスダイオード33,34によってそのバイパス電圧に固定された部分は含まないようにできる。
図4は、判定回路66の回路図の例である。判定回路66において、VccとGNDとの間に分割抵抗を設け、Vcc側判定閾値であるVthHとGND側判定閾値VthLを生成する。(Vcc−VthH)は上限余裕電圧に相当し、(VthL−GND)は下限余裕電圧に相当する。一例を挙げると、Vcc=+12.0V、GND=0Vとして、上限余裕電圧と下限余裕電圧をそれぞれ0.2Vとすると、VthH=(Vcc−余裕電圧分)=+11.8V、VthL=+0.2Vとする。
判定回路66は、2つのコンパレータ84,86を有し、ノイズフィルタ60から出力される被検出参照信号とVthHの比較、ノイズフィルタ60から出力される被検出参照信号とVthLの比較を行い、それぞれの出力をOR回路88に入力する。OR回路88の出力が判定信号である。被検出参照信号の信号波形のうち、判定信号がハイレベル(H)である部分が有効と判定された部分で、ローレベル(L)である部分が無効と判定された部分である。一周期分の信号波形に渡って有効と判定されると、その被検出参照信号は、(+11.8V〜+0.2V)の電圧範囲において信号波形に欠け等がなく、その一周期の信号波形でその被検出参照信号の電圧振幅を測定することができる。
一周期に渡って有効と判定された被検出参照信号は、一周期分の信号波形だけであっても、その電圧振幅を検出することで、漏電抵抗値を求めることが可能である。一周期に渡って有効とされる被検出参照信号が複数であれば、その電圧振幅に基づいて求められる漏電抵抗値はさらに信頼性が高くなる。好ましくは一周期に渡って有効とされる被検出参照信号の10周期以内で漏電抵抗値を求めることがよい。10周期の被検出参照信号は、400ms×10=4,000ms=4sである。従来技術では約20s〜60s待機する必要があることと比較すると、飛躍的に迅速に漏電抵抗値を正確に求めることができる。可能であれば、一周期に渡って有効とされる被検出参照信号の5個以内で漏電抵抗値を求めることがよい。その場合には漏電抵抗値を求めるのに要する時間は約2sで済む。
マイクロプロセッサ40では、オフセット回路64から連続して出力される被検出参照信号に対し、判定回路66の出力をAND演算する。AND演算によってオフセット回路64から入力される被検出参照信号の信号波形で無効とされる部分はローレベル(L)となるが、ローレベル(L)が出ると以前の演算をリセットする等の処理を行う。これにより、有効とされるハイレベル(H)が連続している間のみ、以後の漏電検出値出力のための演算を続行できる。有効とされるハイレベル(H)が連続しているときは、AND演算の出力は、一周期に渡って欠け等のない完全な信号波形の連続である。これらを用いて漏電抵抗値を求める。
アナログデジタル変換器70は、AND演算の結果得られた被検出参照信号の個々のアナログ信号波形をサンプリングによって離散的なデジタル値の信号波形に変換する。メモリ72はアナログデジタル変換器70から出力される離散的なデジタル値の信号波形を記憶する。VPP検出回路74は、メモリ72に記憶された個々の信号波形についてそれぞれの波高値を検出する。検出された波高値は、被検出参照信号の電圧振幅に相当する値である。
RL換算部76は、(被検出参照信号の電圧振幅)=[{R1/(R1+RL1)}×(参照信号の電圧振幅)]の関係式に基づいて、第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1または第2漏電抵抗値RL2を算出して出力する。RL換算部76は、算出演算処理を実行してもよく、予め関係式をマップ化し、またはルックアップテーブル化して、VPP検出回路74の出力値を入力することで対応する漏電抵抗値を出力してもよい。複数のVPP値を用いるときは、平均値をRL換算部76に入力する。
このように、漏電検出装置10によれば、判定回路66を用いるので、カップリングコンデンサ16に充放電が生じても、従来技術に比べ、迅速に漏電抵抗値を出力することができる。
上記構成の漏電検出装置10の作用を、図5から図9を用いてさらに詳細に説明する。図5から図9は、図1のP1,P2,P3,P4,P5における信号波形の時間推移をシミュレーションで計算した結果を示す図である。各図の横軸は時間t、縦軸は電圧値Vである。これらの図では、カップリングコンデンサ16に充電電流が流れるものとした。カップリングコンデンサ16に放電電流が流れる場合は、信号波形の時間推移の傾向は同じであるが電圧値等が相違するので、適宜その相違についても述べる。
図5は、図1のP1における信号波形の電圧値の時間推移を示す図である。図2で述べたように、カップリングコンデンサ16に充電が生じるときは、高電圧電源6の低電圧VL側の電圧値がGNDに対し約(−250V)となる。一方カップリングコンデンサ16には信号発生部12から(3.3V±2.5V)の参照信号が供給される。
したがって、カップリングコンデンサ16の容量値Cと第2抵抗素子20の抵抗値R2で定まる充電時定数による充電特性は、(−250V)から(+3.3V)に向かう直流成分となる。これに、信号発生部12からの交流信号(±2.5V)が第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1と第1抵抗素子18の抵抗値R1の分割比で定まる分だけ小さい振幅の交流信号が重畳する。
図5(a)は、縦軸の1目盛が50Vで、(−250V)から(+3.3V)に向かう充電特性が示されている。図5(a)の例では、P1において電圧値が安定するまで約30sを要する。なお、カップリングコンデンサ16に放電が生じる場合は、(+250V)から(+3.3V)に向かう放電特性となる。
図5(b)は、(a)の一部について、縦軸の1目盛を2Vに拡大した図である。(−250V)から(+3.3V)に向かう充電特性に、約(±1.1V)の交流信号が重畳している。この約(±1.1V)の交流信号がカップリングコンデンサ16における被検出参照信号である。信号発生部12から供給される参照信号の電圧振幅(±2.5V)と、P1における被検出参照信号の電圧振幅(±1.1V)とから、漏電抵抗値を求めることができるが、そのためには、充電が完了するまでの約30sを待機しなければならない。
図5(c)は、(b)の一部について横軸を拡大した図である。縦軸の1目盛は(b)と同じ2Vである。時間軸の目盛を省略したが、被検出参照信号の周波数は、参照信号の周波数と同じ2.5Hzである。
図6は、図1のP2における信号波形の電圧値の時間推移を示す図である。P2はバイパスダイオード34のカソード側である。バイパスダイオード34のバイパス電圧である約(−0.6V)よりもマイナス側のP1における信号波形の電圧成分は、バイパスダイオード34を通ってGNDに接地される。したがって、P2の信号波形の電圧値は、P1の信号波形の電圧値を約(−0.6V)でクランプしたものとなり、約(−0.6V)よりマイナス側の値が出ない。
図6(a),(b),(c)の縦軸と横軸は、それぞれ図5(a),(b),(c)の縦軸と横軸と同じである。これらを比較すると、P2における信号波形のマイナス側は、約(−0.6V)で固定される。なお、カップリングコンデンサ16に放電が生じる場合は、P2における信号波形のプラス側が約(+12.6V)で固定される。
図7は、図1のP3における信号波形の電圧値の時間推移を示す図である。P3は、P2の信号波形をノイズフィルタ60とハイパスフィルタ62を通した後の位置である。ノイズフィルタ60は、被検出参照信号の中で、参照信号と同じ周波数のものだけを通すものであるが、このシミュレーションではノイズ成分を加えていない。そこで、P3の信号波形の電圧値は、P2の信号波形から充電特性の直流電圧成分をカットしたものとなる。
図7(a),(b),(c)の縦軸と横軸は、それぞれ図6(a),(b),(c)の縦軸と横軸と同じである。図6では、充電特性の直流電圧成分に被検出参照信号が重畳したものがバイパス電圧である約(−0.6V)を最小電圧として、それよりマイナス側がカットされている。図7では、図6においてバイパス電圧でカットされた部分はGND=0Vにシフトし、バイパス電圧でカットされなかった被検出参照信号はGND=0に重畳した形になっている。したがって、GND=0Vから立ち上がる初めの方の被検出参照信号は、一周期が完全な正弦波でなく、マイナス側が一部欠けた信号波形となっている。参考として、図7(c)で、被検出参照信号が現れる順に、番号を1から9と付した。少なくとも番号6までは信号波形の一部が欠けている。それ以降は信号波形が欠けているかは図7(c)のみでははっきりしない。
なお、カップリングコンデンサ16に放電が生じている場合は、GND=0Vから立ち下がる被検出参照信号は、一周期が完全な正弦波でなく、プラス側が一部欠けた信号波形となる。
図8は、図1のP4における信号波形の電圧値の時間推移を示す図である。P4は、ハイパスフィルタ62を通ってきた信号に対してオフセット回路64でオフセット電圧を加えた後の位置である。オフセット電圧は、+2.5Vである。
図8(a),(b),(c)の縦軸と横軸は、それぞれ図7(a),(b),(c)の縦軸と横軸と同じである。図8の各図における信号の電圧値は、図7の各図における信号波形に+2.5V加えたものであるので、これ以上の詳細な説明を省略する。
図9は、図1のP5における信号波形の電圧値の時間推移を示す図である。P5における信号は、ノイズフィルタ60を通ってきた信号波形に対し判定回路66を通し、判定回路66が出力した判定信号である。シミュレーションではノイズ信号を加えていないので、判定回路66への入力信号波形は、P2における信号波形である。
図9(a)は、図6(c)と同じ図で、P2における信号波形の時間推移図である。判定回路66は、図4で述べたように、VthL=+0.2VがGND側判定閾値であるので、図9(a)の信号波形でVthL=+0.2V以上の部分に対し有効であることを示すハイレベル(H)を出力し、それ以外の部分に対し無効であることを示すローレベル(L)を出力する。
図9(b)は、判定信号を示す図である。図9(b)の縦軸、横軸は、図9(a)の縦軸、横軸と同じである。ここではハイレベル(H)=+5V、ローレベル(L)=0Vとした。図9(c)は、図9(a)と図9(b)を重ね合わせた図である。参考として、図7、図8に付した被検出参照信号の順を示す番号を付した。図9(c)に示されるように、番号10までの被検出参照信号は、一部に無効を示すローレベル(L)の判定信号が出力されるが、番号11以降の被検出参照信号は、全て連続して有効を示すハイレベル(H)の判定信号が出力される。このことから、番号11以降の被検出参照信号は、マイクロプロセッサ40で信号処理ができ、かつ一周期に渡って信号波形に欠け等がない信号波形であることが分かる。
なお、カップリングコンデンサ16に放電が生じている場合は、VthH=+11.8VがVcc側判定閾値であるので、ノイズフィルタ60を取ってきた信号波形でVthH=+11.8V以下の部分に対し有効であることを示すハイレベル(H)を出力し、それ以外の部分に対し無効であることを示すローレベル(L)を出力する。
図10は、マイクロプロセッサ40において、P4における信号波形とP5における判定信号波形のAND演算処理を示す図である。ここでは、図8(a),(b),(c)の信号波形の時間推移に、判定信号の時間推移を重ねた。特に図10(c)は、図8(c)に図9(b)を重ねた図である。参考として、図7、図8、図9に付した被検出参照信号の順を示す番号を付した。
図9(c)では、ノイズフィルタ60を通ってきた信号と判定信号の電圧範囲が共通でないので、この2つの信号に対してAND演算処理を行っても、番号11以降の被検出参照信号を選び出せない。これに対し、図10(c)では、判定信号の電圧範囲と、ノイズフィルタ60を通ってきた信号に対し充電直流成分を取り除き、さらにオフセット処理を行った信号の電圧範囲が共通となるので、この2つの信号に対してAND演算処理を行うことで番号11以降の被検出参照信号を選び出すことができる。
このようにして、マイクロプロセッサ40は、その動作範囲に、一周期に渡って信号波形の欠けのない被検出参照信号を取得できる。この被検出参照信号の電圧振幅を参照信号の電圧振幅と比較して、第1漏電抵抗8の漏電抵抗値RL1を検出する。
図10(c)の例で、漏電抵抗値の検出に番号11以降の10周期の被検出参照信号の電圧振幅を用いるとすると、10周期の被検出参照信号を取得する時間は、(0.4s×10)=4sである。従来技術では、充電開始から20s〜60s程度待機していたことに比べ、迅速に漏電抵抗値の検出が可能になる。
上記の電圧値、周波数等は、シミュレーションを用いての説明のための例示であって、これ以外の値であってもよい。
上記では、AND演算をマイクロプロセッサ40の内部で行うものとしたが、AND演算回路をマイクロプロセッサ40の外部に設けてもよい。図11は、オフセット回路64の出力と、判定回路66の出力とをAND処理するAND演算回路90をマイクロプロセッサ40とは別のハードウェアで構成した例である。図11でP6における信号波形の時間推移は、図10で説明した内容に相当する。図11の構成を用いることで、図1と比較して、マイクロプロセッサ40の入力ポートの数を少なくすることが可能になる。
6 高電圧電源、8 第1漏電抵抗、9 第2漏電抵抗、10 漏電検出装置、12 信号発生部、14 漏電抵抗検出部、16 カップリングコンデンサ、18 第1抵抗素子、20 第2抵抗素子、31,32,33,34 バイパスダイオード、40 マイクロプロセッサ、42 発振器、44 PWM回路、46 ローパスフィルタ(LPF)、48,62 ハイパスフィルタ(HPF)、50,64 オフセット回路、60 ノイズフィルタ、66 判定回路、70 アナログデジタル変換器(ADC)、72 メモリ、74 VPP検出回路、76 RL換算部、80 (充電電流の)パス、82 (放電電流の)パス、84,86 コンパレータ、88 OR回路、90 AND演算回路。
Claims (7)
- 周期的な参照信号を発生する信号発生部と、
前記信号発生部を高電圧電源に接続するカップリングコンデンサと、
前記カップリングコンデンサと前記信号発生部との間に接続される第1抵抗素子と、
前記カップリングコンデンサと前記第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号が供給される漏電抵抗検出部と、
を備え、
前記漏電抵抗検出部は、
前記カップリングコンデンサと前記第1抵抗素子との接続点に発生される電圧信号のうち、予め設定される判定閾値範囲以内の部分を有効とし、それ以外を無効と判定する判定信号を出力する判定回路と、
前記判定信号が有効と判定する期間における被検出参照信号の振幅を検出し漏電抵抗値に換算して出力する漏電抵抗値出力回路と、
を含む、漏電検出装置。 - 前記信号発生部の出力側と、前記漏電抵抗検出部の入力側にそれぞれ設けられ、回路電源電圧に対する正側保護ダイオードと接地電圧に対する負側保護ダイオードからなる2組のバイパスダイオードを備え、
前記判定閾値範囲は、その範囲内に前記バイパスダイオードの導通電圧を含まない、請求項1に記載の漏電検出装置。 - 前記判定閾値範囲は、前記漏電検出抵抗検出部の動作電圧範囲の上限と下限のそれぞれについて予め定めた余裕電圧分狭くした電圧範囲である、請求項1または2に記載の漏電検出装置。
- 前記カップリングコンデンサおよび前記第1抵抗素子の接続点と前記漏電抵抗検出部との間に接続される第2抵抗素子を有し、
前記漏電抵抗検出部は、
前記カップリングコンデンサの容量値と前記第1抵抗素子の抵抗値で定まる放電時定数による直流電圧成分、または前記カップリングコンデンサの前記容量値と前記第2抵抗素子の抵抗値で定まる充電時定数による直流電圧成分を除くハイパスフィルタを備え、
前記漏電抵抗値出力回路は、
前記ハイパスフィルタを通した被検出参照信号を取得し、取得した被検出参照信号のうちでその被検出参照信号波形の一周期に渡って前記判定信号が有効と判定する被検出参照信号を用いて前記漏電抵抗値を出力する、請求項1から3のいずれか1に記載の漏電検出装置。 - 前記漏電抵抗検出部は、
前記カップリングコンデンサの容量値と前記第1抵抗素子の抵抗値で定まる放電時定数による直流電圧成分、または前記カップリングコンデンサの前記容量値と前記第2抵抗素子の抵抗値で定まる充電時定数による直流電圧成分を除くハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通した被検出参照信号と前記判定信号を入力信号とするAND演算回路と、
を含み、
前記漏電抵抗値出力回路は、前記AND演算回路が出力する被検出参照信号のうちでその被検出参照信号波形の一周期に渡って前記判定信号が有効と判定する被検出参照信号を用いて前記漏電抵抗値を出力する、請求項1から3のいずれか1に記載の漏電検出装置。 - 前記漏電抵抗値出力回路は、
前記判定信号が有効と判定する範囲内で、時系列の最初から数えて10周期以内の被検出参照信号に基づいて前記漏電抵抗値を出力する、請求項2または3に記載の漏電検出装置。 - 前記判定回路は、
前記被検出参照信号を前記上限について定めた余裕電圧値および前記下限について定めた余裕電圧値と比較するコンパレータで構成される、請求項3に記載の漏電検出装置。
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