JP2016160786A - ターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】タービンハウジングの熱膨張による歪み変形を防止することができ、常に安定した高性能を維持することができるターボチャージャを提供する。【解決手段】タービンホイール19と、タービンホイール19を覆う板状のタービンハウジング5とを備えたターボチャージャ1であって、タービンホイール19と近接するタービンハウジング5の板部材23を、その他のタービンハウジング5の板部材21より板厚が薄くなるように形成した。【選択図】図1
Description
本発明は、車両等に搭載される板金製のタービンハウジングを備えたターボチャージャに関する。
従来より、ターボチャージャに用いられるタービンハウジングとしては、鋳造製のものが一般的である。これに対し、板金製のタービンハウジングを備えたターボチャージャが例えば特許文献1により開示されている。これを、図3に示す。
図3に示すように、ターボチャージャ100は、内燃機関からの排気によって回転するタービンホイール101と、タービンホイール101を軸受ケーシング102を介して支持する支持フランジ103と、タービンホイール101を覆う一対の内部プレートシェル104A,104Bと、この一対の内部プレートシェル104A,104Bと所定間隔を空けて該一対の内部プレートシェル104A,104Bを覆う一対の外部プレートシェル105A,105Bとを備えている。
また、ターボチャージャ100の効率を保つために、タービンホイール101とタービンホイール101に近い内部プレートシェル104Bとの間の隙間(間隔)106の大きさが大切となるため、タービンホイール101とタービンホイール101に近い内部プレートシェル104Bとの間に間隔106が正確に生じるように、支持フランジ103の形状を適正な外形形状に切削加工している。
しかしながら、前記従来のターボチャージャ100では、内燃機関から高温の排気が流入するため、一対の内部プレートシェル104A,104Bのうちのタービンホイール101に近い内部プレートシェル104Bが熱膨張によって変位し、この変位によって、タービンホイール101とタービンホイール101に近い内部プレートシェル104Bとの間の隙間106が大きくなって、ターボチャージャ100の性能が落ちる問題があった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、タービンハウジングの熱膨張による歪み変形を防止することができ、常に安定した高性能を維持することができるターボチャージャを提供することを目的とする。
本発明は、タービンホイールと、タービンホイールを覆う板状のタービンハウジングとを備えたターボチャージャであって、タービンホイールと近接するタービンハウジングの板部材は、その他のタービンハウジングの板部材よりも板厚が先端部に行くに連れて徐々に薄くなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、タービンホイールと近接するタービンハウジングの板部材の板厚を先端部に行くに連れて徐々に薄くなるように形成したことによって、タービンハウジングの熱膨張による歪み変形を防止することができる。これにより、タービンホイールとタービンハウジングの隙間を最初設定した隙間に可及的に保つことができ、ターボチャージャの性能を常に安定した高性能に維持することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態のターボチャージャの断面図、図2は同ターボチャージャの要部の説明図である。
図1に示すように、ターボチャージャ1は、図示しないセンタハウジングと、タービンハウジング本体2と、図示しないコンプレッサハウジングとを備えている。
センタハウジングの一端側には、図示しないコンプレッサハウジングが固定され、他端側には、タービンハウジング本体2が固定されている。
図1に示すように、タービンハウジング本体2は、複数の薄板部材によって排気流路27が形成される内筒(タービンハウジング)5と、内筒5と所定間隔を空けて内筒5を覆うように設けられる外筒(タービンハウジング)7と、内筒5が固定される内筒固定部11と、外筒7が固定される外筒固定部13と、排気流路27内に配置されるタービン3と、タービン3を支持するベアリング9を備えている。
タービン3は、タービンハウジング本体2に回転自在支持されるシャフト17と、シャフト17の一端側に固定される羽根部(タービンホイール)19とを備えている。
内筒5は、第1内筒分割体(薄板部材)21と第2内筒分割体(薄板部材)22とを板金のプレス加工により所定の湾曲形状に成形し、このプレス成形された2つの板金製の第1内筒分割体21と第2内筒分割体22とを溶接により接合することによって形成されている。
第1内筒分割体21は、タービンハウジング本体2の内筒固定部11に溶接により固定される一端側21aと、第2内筒分割体23に溶接により接合される他端側21bとを備えている。
第2内筒分割体23は、第1内筒分割体21の他端側21bに溶接により接合される一端側23aと、排気管15内へ挿入される他端側23bとを備え、一端側23aと他端側23bの間には、摺動部31と折曲部29が設けられている。
摺動部31は、第2内筒分割体23の他端側23bから直線形状に形成されている。また、摺動部31のタービンハウジング本体2側には折曲部29が設けられ、摺動部31から湾曲するように折曲部29が形成されている。
また、図1と図2に示すように、タービン3の羽根部19と近接する内筒5の第2内筒分割体23の折曲部29から先端の他端側23bにかけて、他端側(先端部)23bに行くに連れて板厚(厚さ)Lが徐々に薄くなるように形成されている。すなわち、図2に示すように、タービン3の羽根部19と近接する内筒5の第2内筒分割体23の熱膨張は、羽根部19に対して斜め上方へ向けて膨張する。この場合、斜め上の膨張は、横方向の熱膨張及び縦方向への熱膨張の組み合わせの結果であって、羽根部19との隙間に影響が大きいのは、縦方向の熱膨張量であるため、縦方向へのL(即ち厚み)を薄くすることによって、縦方向の熱膨張量を減らすことができるようになっている。
さらに、第1内筒分割体21の他端側21bと第2内筒分割体23の一端側23aを溶接により接合することにより、内筒5の内側にスクロール室25と排気流路27とが形成される。
図示しない内燃機関から排気が流入するスクロール室25は、上流側の断面積が広く、下流側へ向かうにつれて断面積が小さくなるように形成されており、排気流路27と連通している。
排気流路27は、スクロール室25の下流側に設けられており、タービン3の羽根部19が配置され、排気流路27の下流側には、排気管15が配置されている。
排気管15は、先端部33が第2内筒分割体23の他端側23bに形成される摺動部31に摺動可能に挿入されており、先端部33と第2内筒分割体23の折曲部29との間には所定の隙間Sが設けられるように挿入されている。
なお、第2内筒分割体23は、第1内筒分割体21より大きく曲がっているため、排気熱により常にタービン3の羽根部19と反対方向へ弾性復帰しようとする力が作用する。また、排気管15と第2内筒分割体23が摺動する際、第2内筒分割体23はタービン3の羽根部19と反対方向に摺動する傾向があるため、内筒5を形成する内筒分割体21,23と羽根部19との接触を防止することができる。
外筒7は、一端側をタービンハウジング本体2の外筒固定部13に溶接により固定され、他端側を図示しない下流側の排気管等に溶接により固定され、内筒5と所定の間隔を空けて内筒5を覆うように設けられている。
次に、ターボチャージャ1の動作について説明する。
図示しない内燃機関から排気がスクロール室25へ流入し、スクロール室25の上流側から下流側へ排気が流れる際に、タービン3の羽根部19を回転させる。
タービン3の羽根部19が回転することによって、羽根部19に固定されたシャフト17が回転し、図示しない他端側に配置されるコンプレッサハウジング内に配置されるタービン3を回転させている。
タービン3を回転させた排気は、排気流路27を通り、排気管15へと排気が流れる。
内燃機関からスクロール室25及び排気流路27へ排気が流入することによって、スクロール室25及び排気流路27を形成する内筒5が熱膨張によって変位するが、内筒5の他端側23bの摺動部31に摺動可能に下流側の排気管15が挿入されているため、摺動部31が排気管15の内周と摺動することによって内筒5の変位を許容している。
本実施形態によれば、タービン3の羽根部19と近接する内筒5の第2内筒分割体23の折曲部29から他端側23bにかけて、下流側の他端側23bに行くに連れて第2内筒分割体23の板厚Lを徐々に薄くなるように形成したことにより、タービン3の羽根部19と近接する内筒5の第2内筒分割体23の縦方向の熱膨張量を減らすことができる。これにより、内筒5が熱膨張してもタービン3の羽根部19と内筒5との間の隙間Tを最初設定した隙間(初期設定値)に可及的に保つことができ、ターボチャージャ1の性能を常に安定した高性能に維持することができる。
また、本実施形態によれば、第2内筒分割体23の摺動部31に排気管15が挿入されているため、排気の熱により内筒5が熱膨張した場合であっても、摺動部31が排気管15と摺動することによって、内筒5の熱膨張による変位を許容することができる。
さらに、本実施形態では、排気管15の先端部33と第2内筒分割体23の折曲部29との間には、所定の隙間Sが設けられているため、内筒5が熱膨張により変位した場合であっても、隙間Sが設けられているため、内筒5の熱膨張による変位を許容することができる。
加えて、内筒5を覆うようにして外筒7が形成されているため、内筒5と排気管15との隙間から排気が漏れた場合であっても、外筒7が設けられているため、内筒5と外筒7との間に排気が充填されるので、外筒7の外に排気が漏れることを防止することができる。
なお、本実施形態では、内筒5は、第1内筒分割体21と第2内筒分割体23とから構成されていることについて説明したが、単一の部材によって内筒5を形成してもよい。
また、前記実施形態では、内筒の外周に排気管が挿入されることについて説明したが、内筒の内周に排気管を挿入しても勿論よい。
1 ターボチャージャ
5 内筒(タービンハウジング)
19 羽根部(タービンホイール)
21 第1内筒分割体(薄板部材)
23 第2内筒分割体(薄板部材)
23b 他端側(先端部)
L 板厚
5 内筒(タービンハウジング)
19 羽根部(タービンホイール)
21 第1内筒分割体(薄板部材)
23 第2内筒分割体(薄板部材)
23b 他端側(先端部)
L 板厚
Claims (3)
- タービンホイール(19)と、前記タービンホイール(19)を覆う板状のタービンハウジング(5)とを備えたターボチャージャ(1)であって、
前記タービンホイール(19)と近接する前記タービンハウジング(5)の板部材(23)は、その他のタービンハウジング(5)の板部材(21)より板厚(L)が薄く形成されていることを特徴とするターボチャージャ。 - 請求項1記載のターボチャージャ(1)であって、
前記タービンホイール(19)と近接する前記タービンハウジング(5)の板部材(23)は、先端部(23b)に行くに連れて板厚(L)が徐々に薄くなるように形成されていることを特徴とするターボチャージャ。 - 請求項1又は2記載のターボチャージャ(1)であって、
前記タービンハウジング(5)は、複数の薄板部材(21,23)より成る内筒(5)によって構成され、
前記内筒(5)の前記タービンホイール(19)と近接する前記薄板部材(23)は、先端部(23b)に行くに連れて板厚(L)が徐々に薄くなるように形成されていることを特徴とするターボチャージャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015038061A JP2016160786A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | ターボチャージャ |
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Citations (3)
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JPS5332221A (en) * | 1976-09-04 | 1978-03-27 | Mtu Friedrichshafen Gmbh | Exhaust turbine supercharger |
JP2007002791A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Toyota Motor Corp | タービンハウジング |
WO2013065154A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-10 | トヨタ自動車 株式会社 | タービンハウジング及び排気タービン過給機 |
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