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JP2016152607A - 振動片、振動子、発振器、電子機器、および移動体 - Google Patents

振動片、振動子、発振器、電子機器、および移動体 Download PDF

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JP2016152607A
JP2016152607A JP2015030940A JP2015030940A JP2016152607A JP 2016152607 A JP2016152607 A JP 2016152607A JP 2015030940 A JP2015030940 A JP 2015030940A JP 2015030940 A JP2015030940 A JP 2015030940A JP 2016152607 A JP2016152607 A JP 2016152607A
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小峰 賢二
Kenji Komine
賢二 小峰
山下 剛
Takeshi Yamashita
剛 山下
匠海 鈴木
Takumi Suzuki
匠海 鈴木
敏章 佐藤
Toshiaki Sato
敏章 佐藤
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】振動片の温度と感温部で検出される温度との差を低減することができる振動片を提供する。【解決手段】本発明に係る振動片100は、基板10と、基板10の互いに表裏の関係にある夫々の面10a,10bに、平面視で重なるように設けられている一対の励振電極20a,20bと、基板10の前記夫々の面10a,10bの少なくともいずれか一方の面に設けられている感温部32と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、振動片、振動子、発振器、電子機器、および移動体に関する。
従来から、水晶を用いた振動片が知られている。このような振動片は、周波数温度特性が優れていることより、種々の電子機器の基準周波数源や発振源などとして広く用いられている。特に、ATカットと呼ばれるカット角で切り出された水晶基板を用いた振動片は、周波数温度特性が3次曲線を呈するため、携帯電話等の移動体通信機器などにも広く利用されている。
例えば特許文献1には、ATカット水晶振動片および感温部品(サーミスター)を備えた振動子が記載されている。このような感温部品は、外部の回路と電気的に接続されており、該回路は、感温部品で検出された温度に基づいて、振動片の温度変化による共振周波数の変動を補償する(補正する)ことができる。
特開2013−102315号公報
しかしながら、特許文献1に記載の振動子では、振動片はパッケージ内部に収納されているが、感温部品はパッケージ外部の感温部品収容部に搭載されている。そのため、例えば、振動子をマザーボードに実装した場合、感温部品収容部に滞留する温度上昇時に暖められた大気の断熱効果によって、温度下降時における、感温部品が検出する温度と、振動片の温度に温度の差が生じやすい。したがって、特許文献1に記載の振動子では、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を、十分に低減することができない場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を低減することができる振動片を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記の振動片を備えている、振動子、発振器、電子機器、および移動体を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る振動片は、
基板と、
前記基板の互いに表裏の関係にある夫々の面に、平面視で重なるように設けられている一対の励振電極と、
前記基板の前記夫々の面の少なくともいずれか一方の面に設けられている感温部と、
を含む。
このような振動片では、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を低減することが可能となる。
[適用例2]
本適用例に係る振動片において、
前記感温部は、温度依存性を有する抵抗膜であってもよい。
このような振動片では、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を低減することが可能となる。
[適用例3]
本適用例に係る振動片において、
前記励振電極と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも第1方向側に設けられ、
前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも前記第1方向とは反対の第2方向側に設けられていてもよい。
このような振動片では、安定してパッケージに搭載されることが可能となる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
[適用例4]
本適用例に係る振動片において、
前記励振電極と電気的に接続されているパッド、および前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも第1方向側に設けられていてもよい。
このような振動片では、パッドがパッケージに固定されることに起因して基板に生じる応力を低減することが可能となる。
[適用例5]
本適用例に係る振動片において、
前記励振電極と電気的に接続されているパッド、および前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、一体的に設けられていてもよい。
このような振動片では、導電性接合部材と接触するパッドの数を少なくすることができ、導電性接合部材に起因して基板に生じる応力を低減することが可能となる。
[適用例6]
本適用例に係る振動片において、
前記抵抗膜は、前記基板の前記夫々の面に設けられていてもよい。
このような振動片では、抵抗膜の設計の自由度を高めることが可能となる。
[適用例7]
本適用例に係る振動片において、
平面視で、前記基板の前記夫々の面の一方に設けられている前記抵抗膜の面積と、前記基板の前記夫々の面の他方に設けられている前記抵抗膜の面積とは、同じであってもよい
このような振動片では、基板と抵抗膜との熱膨張係数の差に起因して基板に生じる応力によって基板が反ることを、低減することが可能となる。
[適用例8]
本適用例に係る振動片において、
前記抵抗膜の材質は、窒化物であってもよい。
このような振動片では、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を低減することが可能となる。
[適用例9]
本適用例に係る振動片において、
前記窒化物は、TiおよびAlを含んでもよい。
このような振動片では、振動片の温度と感温部で検出される温度との差を小さくすることが可能となる。
[適用例10]
本適用例に係る振動片において、
前記窒化物は、TiAl(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物であってもよい。
このような振動片では、抵抗膜を、焼成することなく基板に直接成膜することができ、かつ耐屈曲性に優れた抵抗膜を得ることが可能となる。
[適用例11]
本適用例に係る振動子は、
本適用例に係る振動片と、
前記振動片が収容されているパッケージと、
を備えている。
このような振動子は、本適用例に係る振動片を備えているので、振動片の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することが可能となる。
[適用例12]
本適用例に係る発振器は、
本適用例に係る振動片と、
前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
を備えている。
このような発振器は、本適用例に係る振動片を備えているので、振動片の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することが可能となる。
[適用例13]
本適用例に係る電子機器は、
本適用例に係る振動片を備えている。
このような電子機器は、本適用例に係る振動片を備えているので、良好な温度特性を有
することが可能となる。
[適用例14]
本適用例に係る移動体は、
本適用例に係る振動片を備えている。
このような移動体は、本適用例に係る振動片を備えているので、良好な温度特性を有することが可能となる。
本実施形態に係る振動片を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る振動片を模式的に示す断面図。 ATカット水晶基板を模式的に示す斜視図。 本実施形態の第1変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第2変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第3変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第3変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第4変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第4変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第5変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第6変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第6変形例に係る振動片を模式的に示す断面図。 本実施形態の第7変形例に係る振動片を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動子を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る振動子を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動子を模式的に示す平面図。 本実施形態の変形例に係る振動子を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発振器を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係る発振器を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る移動体を模式的に示す平面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 振動片
まず、本実施形態に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る振動片100を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る振動片100を模式的に示す平面図である。図3は、本実施形態に係る振動片100を模式的に示す図2のIII−III線断面図である。
振動片100は、図1〜図3に示すように、水晶基板10と、一対の励振電極20a,20bと、一対のパッド24a,24bと、感温素子30と、を含む。
水晶基板10は、ATカット水晶基板からなる。ここで、図4は、ATカット水晶基板101を模式的に示す斜視図である。
水晶等の圧電材料は、一般的に三方晶系であり、図4に示すような結晶軸(X,Y,Z)を有する。X軸は電気軸であり、Y軸は機械軸であり、Z軸は光学軸である。水晶基板101は、XZ平面(X軸およびZ軸を含む平面)を、X軸周りに角度θだけ回転させた平面に沿って、圧電材料(例えば、人工水晶)から切り出された、いわゆる回転Yカット水晶基板の平板である。なお、Y軸およびZ軸もX軸周りにθ回転させて、それぞれY´軸およびZ´軸とする。水晶基板101は、X軸とZ´軸とを含む平面を主面とし、Y´軸に沿った方向を厚さとする基板である。ここで、θ=35°15′としたとき、水晶基板101はATカット水晶基板となる。したがって、ATカット水晶基板101は、Y´軸に直交するXZ´面(X軸およびZ´軸を含む面)が主面(振動部の主面)となり、厚みすべり振動を主振動として振動することができる。このATカット水晶基板101を加工して、水晶基板10を得ることができる。
水晶基板10は、図4に示すように水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系のX軸を回転軸として、Z軸をY軸の−Y方向へ+Z側が回転するように傾けた軸をZ´軸とし、Y軸をZ軸の+Z方向へ+Y側が回転するように傾けた軸をY´軸とし、X軸およびZ´軸を含む面を主面とし、Y´軸に沿った方向を厚さとするATカット水晶基板からなる。なお、図1〜図3および以下に示す図5〜図14では、互いに直交する、X軸、Y´軸、およびZ´軸を図示している。
水晶基板10は、例えば、図2に示すように、Y´軸に沿った方向(Y´軸方向)を厚さ方向とし、Y´軸方向からの平面視で(以下、単に「平面視で」ともいう)、X軸に沿った方向(X軸方向)を長辺とし、Z´軸に沿った方向(Z´軸方向)を短辺とする矩形の形状を有している。水晶基板10は、周辺部12と、振動部14と、を有している。
水晶基板10の周辺部12は、図2に示すように平面視で、振動部14の周辺に設けられている。周辺部12は、振動部14の外縁に沿って設けられている。図示の例では、周辺部12は、水晶基板10の、励振電極20a,20bに挟まれていない部分である。
水晶基板10の振動部14は、平面視で、周辺部12に囲まれている。図示の例では、振動部14は、水晶基板10の、励振電極20a,20bに挟まれている部分である。振動部14は、厚みすべり振動を主振動として振動する。
第1励振電極20aおよび第2励振電極20bは、水晶基板10の互いに表裏の関係にある夫々の面10a,10b(表面10a,裏面10b)に設けられている。面10a,10bは、Y´軸と直交する面を含む面である。励振電極20a,20bは、振動部14に設けられ、平面視で、重なるように設けられている。励振電極20a,20bは、例えば、平面視で、矩形の形状を有している。励振電極20a,20bは、振動部14に電圧を印加するための電極である。
第1パッド24aおよび第2パッド24bは、水晶基板10の周辺部12に設けられている。第1パッド24aおよび第2パッド24bは、平面視で、励振電極20a,20bよりも+X軸方向側(第1方向側)に設けられている。図示の例では、パッド24a,24bは、水晶基板10の表裏の面10a,10bおよび+X軸方向を向く側面10cに設けられている。
第1パッド24aは、第1配線22aを介して第1励振電極20aと電気的に接続されている。第2パッド24bは、第2配線22bを介して第2励振電極20bと電気的に接続されている。パッド24a,24bは、平面視で、矩形の形状を有している。振動片100をパッケージ(図示せず)に搭載する際に、パッド24a,24bは、導電性接合部材(図示せず)を介してパッケージに固定される。励振電極20a,20b、配線22a,22b、およびパッド24a,24b(以下、「励振電極20a,20b等」ともいう)としては、例えば、水晶基板10側から、Cr(クロム)、Au(金)をこの順で積層したものを用いる。
感温素子30は、水晶基板10の周辺部12に設けられている。感温素子30は、励振電極20a,20b等と離間している。感温素子30としては、例えば、サーミスターを用いる。感温素子30は、感温部32と、パッド34a,34bと、を有している。
感温部32は、水晶基板10の表裏の面10a,10bの少なくともいずれか一方の面に設けられている。具体的には、感温部32は、表面10aに設けられている。図示の例では、感温部32は、平面視で、矩形の形状を有している。感温部32は、温度依存性を有する抵抗膜である。すなわち、感温部32は、温度変化に対して電気抵抗が変化する。感温部32を構成する抵抗膜は、薄膜状であり、その厚さは、例えば、5nm以上100nm以下である。図3に示す例では、感温部32を構成する抵抗膜の厚さは、励振電極20a,20bの厚さと同じであるが、異なっていてもよい。
第3パッド34aおよび第4パッド34bは、平面視で、励振電極20a,20bよりも−X軸方向側(第2方向側)に設けられている。図示の例では、パッド34a,34bは、水晶基板10の表裏の面10a,10bおよび−X軸方向を向く側面10dに設けられている。
第3パッド34aは、第3配線33aを介して感温部32と電気的に接続されている。第4パッド34bは、第4配線33bを介して感温部32と電気的に接続されている。パッド34a,34bは、平面視で、矩形の形状を有している。振動片100をパッケージに搭載する際に、パッド34a,34bは、導電性接合部材(図示せず)を介してパッケージに固定される。パッド34a,34bは、感温素子30の端子であり、パッド34a,34bを用いて感温部32の抵抗を測定することができる。
感温部32、配線33a,33b、およびパッド34a,34bは、一体的に設けられている。感温部32、配線33a,33b、およびパッド34a,34bの材質は、例えば、Ti(チタン)およびAl(アルミニウム)を含む窒化物であり、具体的には、TiAl(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物である。
振動片100の製造方法では、例えば、ATカット水晶基板をフォトリソグラフィーおよびエッチングによってパターニングして、水晶基板10を形成する。エッチングは、ドライエッチングでもよいし、ウェットエッチングでもよい。次に、水晶基板10に励振電極20a,20b等を形成する。励振電極20a,20b等は、例えば、導電層(図示せず)をスパッタ法や真空蒸着法により成膜し、該導電層をフォトリソグラフィーおよびエッチングによってパターニングすることにより形成される。次に、水晶基板10に感温素子30を形成する。感温素子30は、例えば、抵抗膜(図示せず)をスパッタ法や真空蒸着法により成膜し、該抵抗膜をフォトリソグラフィーおよびエッチングによってパターニングすることにより形成される。以上により、振動片100を製造することができる。なお、励振電極20a,20b等を形成する工程と、感温素子30を形成する工程と、の順序は、特に限定されない。
振動片100は、例えば、以下の特徴を有する。
振動片100では、水晶基板10の表面10aに設けられている感温部32を含む。そのため、振動片100では、感温部が振動片に設けられていない場合に比べて、振動片100の温度を直接的に検出することができ、振動片100の温度と感温部32で検出される温度との差を低減することができる。その結果、振動片100では、共振周波数を安定させることができる。
振動片100では、平面視で、パッド24a,24bは、励振電極20a,20bよりも+X軸方向側に設けられ、パッド34a,34bは、励振電極20a,20bよりも−X軸方向側に設けられている。そのため、振動片100では、4つのパッドが励振電極よりも+X軸方向側にのみ設けられている場合に比べて、安定してパッケージに搭載されることができる。
振動片100では、感温部32は温度依存性を有する抵抗膜であり、抵抗膜(感温部)32の材質は、TiおよびAlを含む窒化物であり、具体的には、TiAl(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物である。したがって、振動片100では、抵抗膜32を、焼成することなく水晶基板10に直接成膜することができ、かつ耐屈曲性に優れた抵抗膜32を得ることができる。
なお、上記では、周辺部12の厚さと振動部14の厚さとが同じ例について説明したが、振動部14の厚さは、周辺部12の厚さよりも大きくてもよい。すなわち、本発明に係る振動片は、メサ構造を有していてもよい。これにより、振動部14に生じる振動変位エネルギーを、効率よく振動部14に閉じ込めることができる。
また、上記では、水晶基板10がATカット水晶基板である例について説明したが、本発明に係る振動片では、水晶基板はATカット水晶基板に限定されず、例えば、SCカット水晶基板やBTカット水晶基板等の厚みすべり振動で振動する圧電基板であってもよい。
また、上記では、振動片100がATカット水晶振動片である場合について説明したが、本発明に係る振動片は、ATカット水晶振動片に限定されず、例えば、基部と、基部から延出している一対の振動腕と、を含む音叉型振動片であってもよい。
2. 振動片の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の第1変形例に係る振動片200を模式的に示す平面図である。
以下、本実施形態の第1変形例に係る振動片200において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、以下に示す第2〜第7変形例についても同様である。
上述した振動片100では、図2に示すように、パッド24a,24bは、励振電極20a,20bよりも+X軸方向側に設けられ、パッド34a,34bは、励振電極20a,20bよりも−X軸方向側に設けられていた。これに対し、振動片200では、図5に示すように、パッド24a,24bおよびパッド34a,34bは、平面視で、励振電極20a,20bよりも+X軸方向側に設けられている。
振動片200では、パッド24a,24b,34a,34bが平面視で励振電極20a,20bよりも+X軸方向側に設けられているため、水晶基板10の−X方向側を(例えば側面10dを)自由端とすることができる。そのため、振動片200では、例えば振動片100に比べて、パッド24a,24b,34a,34bがパッケージに固定されることに起因して水晶基板10に生じる応力を低減することができる。例えば励振電極よりも+X軸方向側と−X軸方向側とにパッドが設けられていると、振動片をパッケージに搭載した際に、水晶基板とパッケージとの熱膨張係数の差によって水晶基板に応力が生じ、パッドがパッケージに固定されることに起因して水晶基板に生じる応力が、大きくなる場合がある。
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第2変形例に係る振動片300を模式的に示す平面図である。
上述した振動片100では、図2に示すように、感温素子30は、励振電極20a,20b等と離間していた。これに対し、振動片300では、図6に示すように、感温素子30は、第1励振電極20aと接続されている。感温素子30の第3配線33aは、例えば、第1励振電極20aと接続される接続部333を有している。図示の例では、第3配線33aの接続部333は、第1励振電極20aの上に設けられているが、第1励振電極20aの下に設けられていてもよい。なお、図示はしないが、感温素子30の第4配線33bが第1励振電極20aと接続されていてもよい。
振動片300では、第1パッド24aおよび第3パッド34aは、一体的に設けられて共通パッド4を構成している。すなわち、振動片300では、第2パッド24bおよび共通パッド4を用いて振動部14に電圧を印加することができ、第4パッド34bおよび共通パッド4を用い感温部32の抵抗を測定することができる。第2パッド24b、第4パッド34b、および共通パッドは、平面視で、励振電極20a,20bよりも+X軸方向側に設けられている。
振動片300では、パッド24a,34aは、一体的に設けられているため、例えば振動片100に比べて、第3配線33aの形状を簡便に(図示の例では第3配線33aのX軸方向の長さを短く)することができる。さらに、振動片300では、導電性接合部材と接触するパッドの数を少なくすることができ、導電性接合部材に起因して水晶基板10に生じる応力を低減することができる。
2.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第3変形例に係る振動片400を模式的に示す平面図であって、水晶基板10の表面10a側の構成を説明するための図である。図8は、本実施形態の第3変形例に係る振動片400を模式的に示す平面図であって、水晶基板10の裏面10b側の構成を説明するための図である。
上述した振動片100では、図2に示すように、感温素子30の感温部32は、水晶基板10の表面10aにのみ設けられていた。これに対し、振動片400では、図7および図8に示すように、感温部32は、水晶基板10の表面10aおよび裏面10bに設けられている。さらに、感温部32は、例えば、側面10c,10dに接続されている側面(図示の例では−Z´軸方向を向く面)10eにも設けられている。表面10aに設けられている感温部32と、裏面10bに設けられている感温部32とは、側面10eに設けられている感温部32によって接続されている。
振動片400では、水晶基板10の表面10aおよび裏面10bに感温部32を設けることができるため、例えば振動片100に比べて、感温部32の設計の自由度を高めることができる。
2.4. 第4変形例
次に、本実施形態の第4変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態の第4変形例に係る振動片500を模式的に示す平面図であって、水晶基板10の表面10a側の構成を説明するための図である。図10は、本実施形態の第4変形例に係る振動片500を模式的に示す平面図であって、水晶基板10の裏面10b側の構成を説明するための図である。
上述した振動片100では、図2に示すように、感温素子30の感温部32は、水晶基板10の表面10aにのみ設けられていた。これに対し、振動片500では、図9および図10に示すように、感温部32は、水晶基板10の表面10a、裏面10b、およびに側面10c,10dに接続されている側面10eに設けられている。さらに、振動片500では、平面視で、表面10aに設けられている感温部32の面積と、裏面10bに設けられている感温部32の面積とは、同じである。図示の例では、表面10aに設けられている感温素子30の面積と、裏面10bに設けられている感温素子30の面積とは、同じである。
振動片500では、表面10aに設けられている感温部32の面積と、裏面10bに設けられている感温部32の面積とは、同じであるので、水晶基板10と感温部32との熱膨張係数の差に起因して水晶基板10に生じる応力を、表面10a側と裏面10b側とで例えば同じに(表面10a側に生じる応力と、裏面10b側に生じる応力と、の差を低減)することができる。したがって、振動片500では、振動片100に比べて、水晶基板10と感温部32との熱膨張係数の差に起因して水晶基板10に生じる応力によって水晶基板10が反ることを、低減することができる。その結果、水晶基板10の共振周波数を安定させることができる。
2.5. 第5変形例
次に、本実施形態の第5変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の第5変形例に係る振動片600を模式的に示す平面図である。
上述した振動片100では、図2に示すように、感温素子30の感温部32は、平面視で矩形の形状を有していた。これに対し、振動片600では、図11に示すように、感温部32は、X軸方向に往復しながらZ´軸方向に延出する形状を有している。
振動片600では、例えば振動片100に比べて、感温素子30の感温部32の抵抗を高くすることができる。
2.6. 第6変形例
次に、本実施形態の第6変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態の第6変形例に係る振動片610を模式的に示す平面図である。図13は、本実施形態の第6変形例に係る振動片610を模式的に示す図12のXIII−XIII線断面図である。
上述した振動片100では、図2および図3に示すように、感温素子30は、薄膜状の抵抗膜であった。これに対し、振動片610では、図12および図13に示すように、感温素子30は、例えばサーミスターを含むIC(Integrated Circuit
)チップによって構成されている。図13に示す例では、感温素子30の厚さは、励振電極20a,20bの厚さよりも大きい。
ここで、図12では、振動片610を模式的に示す平面図に、振動片610において励振された際に生じる振動変位エネルギー(振動変位の二乗とその位置の質量との積)の境界線(振動変位エネルギーが生じる部分と生じない部分との境界線)を一点鎖線で重ねて図示している。
感温素子30は、図12に示すように、振動片610に生じる振動変位エネルギーの境界線の外側に設けられている。すなわち、感温素子30は、水晶基板10の、振動変位エネルギーが生じない部分に設けられている。
振動片610では、感温素子30は振動変位エネルギーが生じない部分に設けられているため、感温素子30を設けることによって振動片610の振動に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
2.7. 第7変形例
次に、本実施形態の第7変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態の第7変形例に係る振動片620を模式的に示す断面図である。
上述した振動片100では、図3に示すように、感温素子30は、薄膜状の抵抗膜であった。これに対し、振動片620では、図14に示すように、感温素子30は、例えばサーミスターを含むICチップによって構成されている。図14に示す例では、感温素子30の厚さは、励振電極20a,20bの厚さよりも大きい。
振動片620では、感温素子30は、水晶基板10の裏面10bに設けられている。感温素子30は、水晶基板10の−X軸方向側の端部に設けられている。振動片620では、パッド24a,24bは、水晶基板10の+X軸方向側の端部に設けられているため、水晶基板10の+X軸方向側の端部は固定端となり、水晶基板10の−X軸方向側の端部は自由端となる。
振動片620は、感温素子30は水晶基板10の自由端側の端部に設けられ、感温素子30の厚さは、励振電極20a,20bの厚さよりも大きい。そのため、振動片620をパッケージに搭載した状態で外部から衝撃が加わった場合に、感温素子30がパッケージの内底面と接触することができ、水晶基板10がパッケージに衝突して破損することを抑制することができる。
3. 振動子
次に、本実施形態に係る振動子について、図面を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る振動子700を模式的に示す平面図である。図16は、本実施形態に係る振動子700を模式的に示す図15のXVI−XVI線断面図である。図17は、本実施形態に係る振動子700を模式的に示す平面図であって、パッケージの外底面712b側からみた図である。なお、便宜上、図15では、シールリング713およびリッド714を省略して図示している。
振動子700は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている振動子700について説明する。振動子700は、図13および図14に示すように、振動片100と、パッケージ710と、を備えている。
パッケージ710は、上面に開放する凹部711を有する箱状のベース712と、凹部
711の開口を塞ぐようにベース712に接合されている板状のリッド714と、を有している。このようなパッケージ710は、凹部711がリッド714にて塞がれることにより形成された収納空間を有しており、該収納空間に、振動片100が気密的に収納、設置されている。すなわち、パッケージ710には、振動片100が収容されている。
なお、振動片100が収容される収納空間(凹部711)内は、例えば、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。これにより、振動片100の振動特性が向上する。
ベース712の材質は、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスである。リッド714の材質は、例えば、ベース712の材質と線膨張係数が近似する材質である。具体的には、ベース712の材質がセラミックスである場合には、リッド714の材質は、コバール等の合金である。
ベース712とリッド714の接合は、ベース712上にシールリング713を設け、シールリング713上にリッド714を載置して、例えば抵抗溶接機を用いて、ベース712にシールリング713を溶接することによって行われる。なお、ベース712とリッド714の接合は、特に限定されず、接着剤を用いて行われてもよいし、シーム溶接によって行われてもよい。
パッケージ710の凹部711の底面(内底面712a)には、接続端子730,732,734,736が設けられている。第1接続端子730は、第1導電性接合部材750を介して第1パッド24aと接続されている。第2接続端子732は、第2導電性接合部材752を介して第2パッド24bと接続されている。第3接続端子734は、第3導電性接合部材754を介して第3パッド34aと接続されている。第4接続端子736は、第4導電性接合部材756を介して第4パッド34bと接続されている。このように、導電性接合部材750,752,754,756を介して、振動片100は、パッケージ710に搭載されている。
パッケージ710の外底面(ベース712の内底面712aとは反対側の面)712bには、図15に示すように、外部端子740,742,744,746が設けられている。第1外部端子740は、図示せぬ内部配線(ベース712を貫通する配線)を介して、第1接続端子730に接続されている。第2外部端子742は、内部配線を介して第2接続端子732に接続されている。第3外部端子744は、内部配線を介して第3接続端子734に接続されている。第4外部端子746は、内部配線を介して第4接続端子736に接続されている。図17に示す例では、外底面712bは、平面視で矩形の形状を有しており、外部端子740,742,744,746は、外底面712bの角部に設けられている。具体的には、外部端子740,742は、互いに対角線状に設けられ、外部端子744,746は、互いにが対角線状に設けられている。外部端子740,742を用いて水晶基板10に電圧を印加することができ、外部端子744,746を用いて感温部32の抵抗を測定することができる。
接続端子730,732,734,736および外部端子740,742,744,746としては、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜を用いる。導電性接合部材750,752,754,756としては、例えば、半田、銀ペースト、導電性接着剤(樹脂材料中に金属粒子などの導電性フィラーを分散させた接着剤)などを用いる。
なお、図示はしないが、導電性接合部材754,756として、ワイヤーを用いてもよ
い。すなわち、ワイヤーボンディングによって、パッド34a,34bと接続端子734,736とは、接続されていてもよい。これにより、例えば半田によってパッド34a,34bと接続端子734,736とを接続する場合に比べて、導電性接合部材754,756に起因して水晶基板10に生じる応力を低減することができる。この場合、パッド34a,34bは、水晶基板10の裏面10bに設けられていなくても、続端子734,736と電気的に接続されることができる。
振動子700では、振動片100を備えているので、振動片100の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することができる。
4. 振動子の変形例
次に、本実施形態に係る振動子について、図面を参照しながら説明する。図18は、本実施形態の変形例に係る振動子760を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態の変形例に係る振動子760において、本実施形態に係る振動子700の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した振動子700では、図16に示すように、振動片100を備えていた。これに対し、振動子760では、図18に示すように、振動片620を備えている。
振動片620の感温素子30は、例えば、パッケージ710の内底面712aに接している。図示の例では、感温素子30の厚さは、第1パッド24aの厚さと、第1導電性接合部材750の厚さと、第1接続端子730の厚さと、の合計である。これにより、内底面712aに対して水晶基板10の面10a,10bが平行になるように、振動片620をパッケージ710に搭載することができる。感温素子30は、図示せぬ配線を介して接続端子734,736と接続されている。
振動子760では、振動片620を備えているので、振動子760に外部から衝撃が加わった場合に、水晶基板10がパッケージ710に衝突して破損することを抑制することができる。
5. 発振器
次に、本実施形態に係る発振器について、図面を参照しながら説明する。図19は、本実施形態に係る発振器1100を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態に係る発振器1100において、本実施形態に係る振動子700の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発振器1100は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている発振器1100について説明する。発振器1100は、図19に示すように、振動片100と、パッケージ710と、ICチップ(チップ部品)1110と、を含む。
発振器1100では、凹部711は、内底面712aに設けられた第1凹部711aと、第1凹部711aの底面の中央部に設けられた第2凹部711bと、第2凹部711bの底面中央部に設けられた第3凹部711cと、を有している。
第3凹部711cの底面には、ICチップ1110が設けられている。ICチップ11
10は、例えば、振動片100の駆動を制御するための駆動回路(発振回路)と、感温素子30で検出された温度に基づいて振動片100の温度変化による共振周波数の変動を補償するための温度補正回路と、を有している。ICチップ1110によって振動片100を駆動すると、所定の周波数の振動を取り出すことができる。ICチップ1110は、平面視で、振動片100と重なっている。
第2凹部711bの底面には、ワイヤー1112を介してICチップ1110と電気的に接続された複数の内部端子1120が設けられている。例えば、内部端子1120は4つ設けられ、4つの内部端子1120は、それぞれワイヤー1112を介して接続端子730,732,734,736と接続されている。したがって、ICチップ1110は、振動片100と電気的に接続されている。なお、内部端子1120は、ベース712に形成された図示しない内部配線を介して外部端子740,742,744,746と接続されていてもよい。
発振器1100では、振動片100を備えているので、振動片100の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することができる。
6. 発振器の変形例
次に、本実施形態の変形例に係る発振器について、図面を参照しながら説明する。図20は、本実施形態の変形例に係る発振器1200を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態の変形例に係る発振器1200において、本実施形態に係る発振器1100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した発振器1100では、図19に示すように、ICチップ1110は、平面視において、振動片100と重なっていた。
これに対し、発振器1200では、図20に示すように、ICチップ1110は、平面視において、振動片100と重なっていない。ICチップ1110は、振動片100の側方に設けられている。ICチップ1110は、内部端子1120上に、金属バンプ等を介して設けられている。
発振器1200では、板状のベース712と凸状のリッド714とによってパッケージ710が構成されている。リッド714は、ベース712の周辺部に設けられたメタライズ1210を溶融させることにより気密封止される。このとき、封止工程を真空中で行うことにより内部を真空にすることができる。なお、封止の手段として、リッド714を、レーザー光等を用いて溶融して溶着する手段を用いてもよい。
発振器1200では、振動片100を備えているので、振動片100の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することができる。
7. 電子機器
次に、本実施形態に係る電子機器について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る電子機器は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている電子機器について、説明する。
図21は、本実施形態に係る電子機器として、スマートフォン1300を模式的に示す平面図である。スマートフォン1300は、図21に示すように、振動片100を有する発振器1100を備えている。
スマートフォン1300は、発振器1100を、例えば、基準クロック発振源などのタイミングデバイスとして用いる。スマートフォン1300は、さらに、表示部(液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等)1310、操作部1320、および音出力部1330(マイクロフォン等)を有することができる。スマートフォン1300は、表示部1310に対する接触検出機構を設けることで表示部1310を操作部として兼用してもよい。
なお、スマートフォン1300に代表される電子機器は、振動片100を駆動する発振回路と、振動片100の温度変化に伴う周波数変動を補償する温度補償回路と、を備えていることが好ましい。
これによれば、スマートフォン1300に代表される電子機器は、振動片100を駆動する発振回路と共に、振動片100の温度変化に伴う周波数変動を補償する温度補償回路を備えていることから、発振回路が発振する共振周波数を温度補償することができ、温度特性に優れた電子機器を提供することができる。
図22は、本実施形態に係る電子機器として、モバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1400を模式的に示す斜視図である。パーソナルコンピューター1400は、図22に示すように、キーボード1402を備えた本体部1404と、表示部1405を備えた表示ユニット1406と、により構成され、表示ユニット1406は、本体部1404に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1400には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動片100が内蔵されている。
図23は、本実施形態に係る電子機器として、携帯電話機(PHSも含む)1500を模式的に示す斜視図である。携帯電話機1500は、複数の操作ボタン1502、受話口1504および送話口1506を備え、操作ボタン1502と受話口1504との間には、表示部1508が配置されている。このような携帯電話機1500には、フィルター、共振器等として機能する振動片100が内蔵されている。
図24は、本実施形態に係る電子機器として、デジタルスチルカメラ1600を模式的に示す斜視図である。なお、図24には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1600は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1600におけるケース(ボディー)1602の背面には、表示部1603が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1603は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1602の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1604が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1606を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1608に転送・格納される。また、デジタルスチルカメラ1600においては、ケース1602の側面に、ビデオ信号出力端子1612と、データ通信用の入出力端子1614とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1612にはテレビモニター1630が、データ通信用の入出力端子1614にはパーソナルコンピューター1640が、それぞれ必要に応じ
て接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1608に格納された撮像信号が、テレビモニター1630や、パーソナルコンピューター1640に出力される構成になっている。このようなデジタルスチルカメラ1600には、フィルター、共振器等として機能する振動片100が内蔵されている。
電子機器1300,1400,1500,1600は、振動片100を備えているので、振動片100の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することができる。したがって、電子機器1300,1400,1500,1600は、良好な温度特性を有することができる。
なお、本発明の振動片を備える電子機器は、上記の例に限定されず、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
8. 移動体
次に、本実施形態に係る移動体について、図面を参照しながら説明する。図25は、本実施形態に係る移動体1700として、自動車を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係る移動体は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている移動体について、説明する。
本実施形態に係る移動体1700は、さらに、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー1720、コントローラー1730、コントローラー1740、バッテリー1750、およびバックアップ用バッテリー1760を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体1700は、図25に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
このような移動体1700としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
移動体1700は、振動片100を備えているので、振動片100の温度変化による共振周波数の変動を、高い精度で補償することができる。したがって、移動体1700は、良好な温度特性を有することができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
4…共通パッド、10…水晶基板、10a…表面、10b…裏面、10c,10d,10e…側面、12…周辺部、14…振動部、20a…第1励振電極、20b…第2励振電極、22a…第1配線、22b…第2配線、24a…第1パッド、24b…第2パッド、30…感温素子、32…感温部、33a…第3配線、33b…第4配線、34a…第3パッド、34b…第4パッド、100…振動片、101…ATカット水晶基板、200,300…振動片、333…接続部、400,500,600,610,620…振動片、700…振動子、710…パッケージ、711…凹部、711a…第1凹部、711b…第2凹部、711c…第3凹部、712…ベース、712a…内底面、712b…外底面、713…シールリング、714…リッド、730…第1接続端子、732…第2接続端子、734…第3接続端子、736…第4接続端子、740…第1外部端子、742…第2外部端子、744…第3外部端子、746…第4外部端子、750…第1導電性接合部材、752…第2導電性接合部材、754…第3導電性接合部材、756…第4導電性接合部材、760…振動子、1100…発振器、1110…ICチップ、1112…ワイヤー、1120…内部端子、1200…発振器、1210…メタライズ、1300…スマートフォン、1310…表示部、1320…操作部、1330…音出力部、1400…パーソナルコンピューター、1402…キーボード、1404…本体部、1405…表示部、1406…表示ユニット、1500…携帯電話機、1502…操作ボタン、1504…受話口、1506…送話口、1508…表示部、1600…デジタルスチルカメラ、1602…ケース、1603…表示部、1604…受光ユニット、1606…シャッターボタン、1608…メモリー、1612…ビデオ信号出力端子、1614…入出力端子、1630…テレビモニター、1640…パーソナルコンピューター、1700…移動体、1720…コントローラー、1730…コントローラー、1740…コントローラー、1750…バッテリー、1760…バックアップ用バッテリー

Claims (14)

  1. 基板と、
    前記基板の互いに表裏の関係にある夫々の面に、平面視で重なるように設けられている一対の励振電極と、
    前記基板の前記夫々の面の少なくともいずれか一方の面に設けられている感温部と、
    を含む、振動片。
  2. 請求項1において、
    前記感温部は、温度依存性を有する抵抗膜である、振動片。
  3. 請求項2において、
    前記励振電極と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも第1方向側に設けられ、
    前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも前記第1方向とは反対の第2方向側に設けられている、振動片。
  4. 請求項2において、
    前記励振電極と電気的に接続されているパッド、および前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、平面視で、前記励振電極よりも第1方向側に設けられている、振動片。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項において、
    前記励振電極と電気的に接続されているパッド、および前記抵抗膜と電気的に接続されているパッドは、一体的に設けられている、振動片。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項において、
    前記抵抗膜は、前記基板の前記夫々の面に設けられている、振動片。
  7. 請求項6において、
    平面視で、前記基板の前記夫々の面の一方に設けられている前記抵抗膜の面積と、前記基板の前記夫々の面の他方に設けられている前記抵抗膜の面積とは、同じである、振動片。
  8. 請求項2ないし7のいずれか1項において、
    前記抵抗膜の材質は、窒化物である、振動片。
  9. 請求項8において、
    前記窒化物は、TiおよびAlを含む、振動片。
  10. 請求項9において、
    前記窒化物は、TiAl(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物である、振動片。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片と、
    前記振動片が収容されているパッケージと、
    を備えている、振動子。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片と、
    前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
    を備えている、発振器。
  13. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片を備えている、電子機器。
  14. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の振動片を備えている、移動体。
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