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JP2016148620A - 電流センサ - Google Patents

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JP2016148620A JP2015026453A JP2015026453A JP2016148620A JP 2016148620 A JP2016148620 A JP 2016148620A JP 2015026453 A JP2015026453 A JP 2015026453A JP 2015026453 A JP2015026453 A JP 2015026453A JP 2016148620 A JP2016148620 A JP 2016148620A
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賢一 大森
Kenichi Omori
賢一 大森
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Fujikura Ltd
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Abstract

【課題】大電流の測定に対応した上で、外乱磁界の影響を低減することができる電流センサを提供する。【解決手段】電流が通電されるブスバー11と、ブスバー11の厚み方向の片側に配置され、ブスバーの幅方向に感磁方向を有する磁気センサ10と、ブスバー11との間に磁気センサ10が介在するように配置されたシールド部材12と、を備える電流センサ20であって、シールド部材12は、ブスバー11と平行に配置されたシールド本体部12aと、シールド本体部12aのうちブスバー11の長手方向側の端部からブスバー11に対して非平行に連続して突出したシールド突出部12bとを有し、シールド本体部12aとシールド突出部12bとが磁気センサ10を内包するように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ブスバーに流れる電流の作る磁界を磁気センサにより計測することで、電流を測定する電流センサに関する。
特許文献1(特に請求項9、段落0004、0030、0031、0041)には、リング状の磁気コアを用いない「コアレス電流センサ」として、コの字型(換言すれば、半四角筒状ないし半方形環状)のシールド部材をブスバーの上側及び下側に配置し、上下のシールド部材間にギャップを設ける構造が提案されている。
特開2010−14477号公報
従来のようにコアレスの電流センサを構成する場合、外乱磁界の影響を低減するためにシールドを配置する必要があるが、シールドの磁気飽和を避けるためにギャップを設ける必要がある。
また、ブスバーの厚み方向からの外乱磁界が入ったときに、磁気センサの実装時のずれや基板の反り等の要因により感磁方向がブスバー厚み方向から傾斜した場合、感磁方向から直交する方向に感度を持つようになるため、ブスバー垂直方向からの外乱磁界によって出力が変動することがある。この変動を避けるために、ブスバー垂直方向からの外乱磁界に耐性を持たせるようにシールド構造を設計すると、ブスバー厚み方向のシールドの長さを確保する必要があり、シールド構造及び電流センサのサイズが大きくなるという問題がある。言うまでもなく、電流センサの筐体を小型化するためには、シールドの大型化は望ましくない。
また、測定電流を大きくしようとした場合、ブスバーの断面積を確保する必要があるため、ブスバーの厚みを厚くする必要がある。また、ブスバーから発生する磁界は、ブスバー表面に近いほど強くなるため、シールドがブスバーに近づくほど、シールドに印加される磁界が大きくなり、シールドにおける磁束密度が飽和しやすくなる。このため、シールドがブスバーに近づくと、測定電流を大きくしようとした場合、磁気センサの出力が非線形になるという問題がある。非線形になると、電流センサの感度がずれやすくなり、電流測定誤差が大きくなる。
これらの事情により、測定電流を大きくするには、シールドとブスバーの距離を確保する必要があるが、シールド間隔も広がるため、外乱磁界の影響が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大電流の測定に対応した上で、シールドの大型化を抑制しつつ、外乱磁界の影響を低減することができる電流センサを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、電流が通電されるブスバーと、前記ブスバーの厚み方向の片側に配置され、前記ブスバーの幅方向に感磁方向を有する磁気センサと、前記ブスバーとの間に前記磁気センサが介在するように配置されたシールド部材と、を備える電流センサであって、前記シールド部材は、前記ブスバーと平行に配置されたシールド本体部と、前記シールド本体部のうち前記ブスバーの長手方向側の端部から前記ブスバーに対して非平行に連続して突出したシールド突出部とを有し、前記シールド本体部と前記シールド突出部とが前記磁気センサを内包するように配置されていることを特徴とする電流センサを提供する。
前記シールド部材の前記シールド本体部のうち前記ブスバーの幅方向側の端部は、前記磁気センサに対向する側に突出部を有することなく平坦であることが好ましい。
前記電流センサは、前記ブスバーとの間に前記磁気センサが介在するように配置された前記シールド部材を第一シールド部材として備え、さらに、前記ブスバーの厚み方向において、前記ブスバーに対して前記磁気センサの反対側又は前記ブスバーに対して前記第一シールド部材の反対側に配置された第二シールド部材を備えることが好ましい。
前記第二シールド部材は、前記ブスバーと平行に配置された第二シールド本体部と、前記第二シールド本体部のうち前記ブスバーの幅方向側の端部から前記ブスバーに対して非平行に連続して突出した第二シールド突出部とを有し、前記第二シールド本体部と前記第二シールド突出部とが前記ブスバーを内包するように配置されていることが好ましい。
前記ブスバーの幅方向に沿った前記シールド部材の前記シールド突出部の幅は、前記ブスバーの幅方向に沿った前記シールド部材の前記シールド本体部の幅よりも小さいことが好ましい。
本発明によれば、シールド部材においてブスバー長手方向側の端部からブスバーに対して非平行に連続して突出したシールド突出部を設けることにより、シールドの大型化を抑制しつつ、大電流の測定に対応した上で、外乱磁界の影響を低減することができる。
実施形態に係る電流センサの(a)斜視図、及び(b)正面図である。 実施例1及び比較例1,2に係る電流センサの(a)感度、及び(b)出力変動を示すグラフである。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。図1に、本実施形態の電流センサ20を示す。図1(a)は筐体21を省略した斜視図であり、図1(b)はブスバー11の長手方向に沿った正面図である。
図1に示す電流センサ20は、磁気センサ10と、電流が通電されるブスバー11と、シールド部材12,13を備える。ブスバー11は、長手方向に沿って電流が通電される。磁気センサ10は、ブスバー11の厚み方向の片側に配置され、ブスバー11の幅方向に感磁方向を有する。本実施形態では、シールド部材12,13は、第一シールド部材12及び第二シールド部材13の2つである。第一シールド部材12は、ブスバー11との間に磁気センサ10が介在するように配置されている。さらに、ブスバー11の厚み方向において、第二シールド部材13は、ブスバー11に対して磁気センサ10の反対側又はブスバー11に対して第一シールド部材12の反対側に配置されている。
すなわち、各部材の配列は、磁気センサ10を通り、ブスバー11の厚み方向の線上において、図1の上から下の向きで、第一シールド部材12、磁気センサ10、ブスバー11、第二シールド部材13の順である。ブスバー11は、厚み方向の両側に、それぞれ磁気センサ10側の面11aと、第二シールド部材13側の面11bを有する。第二シールド部材13側の面11bは、磁気センサ10側の面11aとは反対側に存在する。
電流センサ20は、図1(b)の仮想線で示すように筐体21を備える。ブスバー11と磁気センサ10との間には、隙間16が設けられている。また、ブスバー11と第二シールド部材13との間には、隙間17が設けられている。第一シールド部材12、磁気センサ10、ブスバー11、第二シールド部材13が筐体21により相互に固定されることにより、電流センサ20として一体化される。隙間16,17に存在する材質は、非磁性体であれば特に限定されず、固体、液体、気体、流体のいずれでもよい。第一シールド部材12、磁気センサ10、ブスバー11、第二シールド部材13等の各部材の間を、樹脂等で充填してもよい。
第一シールド部材12は、ブスバー11と平行に配置された第一シールド本体部12aと、第一シールド本体部12aのうちブスバー11の長手方向側の端部からブスバー11に対して非平行に連続して突出した第一シールド突出部12bとを有する。第一シールド本体部12aと第一シールド突出部12bとが磁気センサ10を内包するように配置されている。これにより、第一シールド部材12の幅を大きくしたことと同等な効果が得られる。第一シールド突出部12bが第一シールド本体部12aに対して成す角度は、直角でもよく、鋭角でもよく、鈍角でもよい。第一シールド本体部12a及び第一シールド突出部12bは、一枚のシールド板の折り曲げにより形成することが可能である。
磁気センサ10は、第一シールド部材12(詳しくは第一シールド本体部12a)に重ねて配置された基板14に実装されている。基板14は、非磁性基板から構成されている。基板14は、磁気センサ10が実装された面がブスバー11を向くように配置されている。第一シールド部材12は、基板14と接するように設けられている。基板14は、少なくとも磁気センサ10が実装された部分を、第一シールド部材12と重ね合うように配置されている。
本実施形態の第一シールド部材12は、第一シールド本体部12aのうちブスバー11の長手方向側の両端部にそれぞれ第一シールド突出部12b,12bを有し、第一シールド突出部12b,12bの間隔は、基板14を収容できる程度の長さである。これにより、ブスバー11との干渉もしくは接触がなく、外乱磁界の影響を小さくする構成が可能になる。第一シールド突出部12bが第一シールド本体部12aから突出する長さ(突出長)は、基板14の厚みと同程度でもよく、基板14の厚みより長くてもよい。第一シールド突出部12bの突出長を短くすることにより、電流センサ20全体の厚みを小さくすることができる。
磁気センサ10の第一シールド部材12側に減磁体(図示せず)を積層することができる。例えば磁気センサ10と基板14との間に減磁体が設けられ、磁気センサ10は減磁体よりもブスバー11側に配置される。これにより、第一シールド部材12から発生する残留磁化に起因する磁界を減磁体が吸収するので、磁気センサ10と第一シールド部材12との距離が近くても、残留磁化によるヒステリシスの影響を低減することができる。
第一シールド突出部12bは、第一シールド本体部12aに対してブスバー11の長手方向の端部から突出して形成されている。このため、電流によって発生する磁束と直交する方向の寸法を大きくすることができる。形状に起因した反磁界が大きくなるため、磁束密度が飽和しにくく、大電流を精度よく測定しやすいシールド構造とすることができる。
この点について、次のように補足する。まず、定義として、シールド本体部に対して、シールド突出部をブスバーの長手方向の端部に設けた場合は、シールド部材の幅をa、シールド本体部の長さとシールド突出部の突出長とを合計した寸法をbとする。また、シールド本体部に対して、シールド突出部をブスバーの幅方向の端部に設けた場合、シールド本体部の幅とシールド突出部の突出長とを合計した寸法をc、シールド部材の長さをdとする。なお、「長さ」とは、ブスバー長手方向に沿った寸法であり、「幅」とは、ブスバー幅方向に沿った寸法であり、「突出長」とは、シールド突出部がシールド本体部から突出する寸法である。1のシールド部材が、複数(例えば一対)のシールド突出部を有する場合、寸法b及びdの定義における「シールド突出部の突出長」とは、各シールド突出部の突出長の合計である。
シールド部材の縦横比b/aもしくは、d/cの値が大きくなるほど、ブスバーの幅方向に沿った反磁界が大きくなる。反磁界が大きくなった場合、シールド部材に対して、ブスバーから発生する磁場が侵入しにくくなる。つまり、磁気飽和がしにくくなり、大電流を精度よく測定しやすくなる。このため、シールド部材の構造上、シールド本体部に対して、シールド突出部をブスバーの長手方向の端部に設けた場合の縦横比b/aが、シールド突出部をブスバーの幅方向の端部に設けた場合の縦横比d/cよりも大きいため、前者の方が、ブスバーの幅方向に沿った反磁界が大きくなる。従って、前者の方がブスバーから発生する磁場が侵入しにくくなり、より磁気飽和がしにくくなり、大電流を精度よく測定しやすくなる。
このため、本発明の効果が得られる条件として、シールド部材の縦横比の関係としては、以下の式(1)が成立する。
b/a > d/c・・(1)
そこで、シールド本体部の幅a及び長さdが両者で等しい条件では、b>d及びc>aが成立する。すると、b/a>d/a及びd/a>d/cが成り立つので、(1)が成立することが判る。
第一シールド部材12において、第一シールド本体部12aのうちブスバー11の幅方向側の端部12cは、磁気センサ10に対向する側に突出部を有することなく平坦であることが好ましい。これにより、第一シールド部材12に内包される基板14をブスバー11の幅方向に伸長させることができるため、コネクタピン15をブスバー11の幅方向外側に配置し、基板14のスルーホールに直接半田付けすることができる。この場合、ブスバー11とコネクタピン15との距離を離すことができるため、基板14の面に沿った距離(沿面距離)を確保して、ブスバー11とコネクタピン15との間の電気絶縁性を保ったまま、電流センサ20を小型化することができる。コネクタピン15は、一端15a側が基板14に固定され、他端15b側が筐体21の外部に突出している。筐体21は、コネクタピン15の他端15b側の接続部を覆うコネクタ構造21aを有してもよい。
第二シールド部材13は、ブスバー11と平行に配置された第二シールド本体部13aと、第二シールド本体部13aのうちブスバー11の幅方向側の端部からブスバー11に対して非平行に連続して突出した第二シールド突出部13bとを有する。第二シールド本体部13aと第二シールド突出部13bとがブスバー11を内包するように配置されている。これにより、第二シールド部材13の全長を長くすることができる。また、第一シールド部材12と第二シールド部材13との隙間18を小さくすることができるので、磁気センサ10が配置された部分における外乱磁界の影響を低減することができる。第二シールド突出部13bが第二シールド本体部13aに対して成す角度は、直角でもよく、鋭角でもよく、鈍角でもよい。第二シールド本体部13a及び第二シールド突出部13bは、一枚のシールド板の折り曲げにより形成することが可能である。第二シールド部材13において、第二シールド本体部13aのうちブスバー11の長手方向側の端部13cは、ブスバー11に対向する側に突出部を有することなく平坦であることが好ましい。これにより、ブスバー11との干渉もしくは接触をなくすことができる。
磁気センサ10の感磁方向は、ブスバー11に平行な面内にあることから、磁気センサ10の感度の点で、感磁方向の延長線上は、両シールド部材12,13の隙間18を通って外部に開放されていることが好ましい。外乱磁界の影響を抑制する観点から、第二シールド突出部13b,13bは、ブスバー11の幅方向の両端11c,11cを覆うことが好ましい。
第一シールド部材12において、ブスバー11の幅方向に沿った第一シールド突出部12bの幅W2は、ブスバー11の幅方向に沿った第一シールド本体部12aの幅W1よりも小さいことが好ましい。これにより、第一シールド突出部12bと、第二シールド突出部13bとの干渉もしくは接触をなくすことができる。したがって、第一シールド部材12及び第二シールド部材13の間の距離を小さくすることができ、その結果、電流センサを小型化することができる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
磁気センサ10の構成は、特に限定されないが、例えば励磁コイルとピックアップコイルと軟磁性体コアを同一基板上に形成した薄層フラックスゲートセンサ素子を含むことができる。磁気センサは、薄層フラックスゲートセンサ素子等の磁気素子と共に、軟磁性体からなる減磁体をパッケージ内で積層した構造であってもよい。磁気センサが磁気素子と減磁体とを有する場合、磁気素子がブスバー11側、減磁体が第一シールド部材12側に配置される。これにより、上述したように、第一シールド部材12の残留磁化によるヒステリシスの影響を低減することができる。減磁体の材料としては、PCパーマロイ、PBパーマロイ、フェライト、珪素鋼板、アモルファス薄帯等、一般的な軟磁性体が挙げられる。軟磁性体の比透磁率は、10000以上が好ましい。
シールド部材12,13は、磁気センサ10に印加される外乱磁界を低減するための磁気シールドである。シールド突出部12b,13bは、シールド本体部12a,13aに連続して(つながって)いる。シールド部材12,13の材料としては、PCパーマロイ、PBパーマロイ、珪素鋼板、電磁軟鉄等、軟磁性体の金属が好ましい。折り曲げが可能な塑性(展延性)を有する金属を板金加工により加工してシールド本体部12a,13aとシールド突出部12b,13bを形成し、その後、磁性焼鈍をすることにより、シールド部材12,13を得ることができる。
基板14には、センサを駆動するためのIC(集積回路)やESD(静電気)保護回路等、センサ基板に一般的に搭載される回路部品(図示せず)を搭載することができる。
磁気センサ10は、例えば基板上に軟磁性体からなる減磁体と磁気素子が積層され、磁気素子がリードフレームとワイヤ等で接続された構成とすることができる。磁気素子としては、上述した薄層フラックスゲートセンサ素子に限らず、軟磁性体の磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子、軟磁性体からなるマグネチックコンセントレータ(磁気収束板)を用いたホール素子等も挙げられる。減磁体は必須の要素ではなく、減磁体がない場合においても、本発明によれば、センサの感磁方向と同一方向の外乱磁界による影響を低減することができる。
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明する。図2は、実施例1と、比較例1,2の電流センサについて、シールド部材の長さを変化させた場合の感度(図2(a))と、外部磁界に対する出力変動(図2(b))をプロットしたグラフである。感度(V/A)は、ブスバーを流れる電流(A)に対する磁気センサの出力電圧(V)の比率である。シールド部材の長さ(シールド長さ)は、第一シールド部材及び第二シールド部材のブスバー長手方向に沿った寸法とした。外部磁界に対する出力変動は、シールドの外側から1mTの一様磁界を印加したときの出力変動量(誤差)とした。シールド長さは、14mm、18mm、22mm、30mmの4点とした。
なお、本実施例・比較例では、電流センサのセンサ出力特性を確認する都合上、電流センサのセンサ出力が飽和するブスバーの電流値(±1000A)まで電流を流して確認した。このため、実施例・比較例で通電した電流値として、実際に通電した電流値は−1000A以上+1000A以下であるが、電流センサの電流測定値の限界値がスケール上±500Aであるため、電流測定値としては−500A以上+500A以下を示していた。したがって、本実施例・比較例において、感度については−500A以上+500A以下の電流値を印加した場合のセンサ出力値を用いて算出した。したがって、実際に通電した電流値および実際に測定された電流測定値については、電流センサのセンサ出力の感度がずれたことにより変動したわけではない。
実施例1の電流センサでは、図1に示すように、第一シールド部材が、ブスバーの長手方向側の両端部に突出した第一シールド突出部を有する「コの字」状であり、第二シールド部材が、ブスバーの幅方向側の両端部に突出した第二シールド突出部を有する「コの字」状である。
比較例1の電流センサでは、第一シールド部材が、ブスバーの長手方向側の両端部に突出した第一シールド突出部を有する「コの字」状であるが、第二シールド部材が、ブスバーの幅方向側の両端部に突出した第二シールド突出部を有しない平板状である。
比較例2の電流センサでは、第一シールド部材及び第二シールド部材がいずれも平板状である。
電流センサの外形寸法及びブスバーに組み付けたときの投影面積を小さくするためには、ブスバー長手方向に沿った電流センサの寸法を小さくすることが望ましいが、その場合はシールド効果が低減し、外乱磁界の影響が大きくなる。
実施例1の電流センサによれば、比較例2の電流センサでシールド長さを30mmとした場合の出力変動(外部磁界による誤差)を、14mm以下のシールド長さで実現できることが判る。また、実施例1と比較例2でシールド長さが同一の場合を比較すると、実施例1では、出力変動を比較例2の半分程度に低減することができる。感度については、実施例1と比較例2とで同程度になっており、同等の測定電流範囲を得ることができる。
実施例1と比較例1を比べると、シールド長さが14〜22mmの間の場合に、実施例1の出力変動が比較例1よりも低減され、シールド効果が大きくなっていることが判る。
W1…第一シールド本体部の幅、W2…第一シールド突出部の幅、10…磁気センサ、11…ブスバー、12…第一シールド部材、12a…第一シールド本体部、12b…第一シールド突出部、13…第二シールド部材、13a…第二シールド本体部、13b…第二シールド突出部、20…電流センサ。

Claims (5)

  1. 電流が通電されるブスバーと、
    前記ブスバーの厚み方向の片側に配置され、前記ブスバーの幅方向に感磁方向を有する磁気センサと、
    前記ブスバーとの間に前記磁気センサが介在するように配置されたシールド部材と、
    を備える電流センサであって、
    前記シールド部材は、前記ブスバーと平行に配置されたシールド本体部と、前記シールド本体部のうち前記ブスバーの長手方向側の端部から前記ブスバーに対して非平行に連続して突出したシールド突出部とを有し、前記シールド本体部と前記シールド突出部とが前記磁気センサを内包するように配置されていることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記シールド部材の前記シールド本体部のうち前記ブスバーの幅方向側の端部は、前記磁気センサに対向する側に突出部を有することなく平坦であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記電流センサは、前記ブスバーとの間に前記磁気センサが介在するように配置された前記シールド部材を第一シールド部材として備え、さらに、前記ブスバーの厚み方向において、前記ブスバーに対して前記磁気センサの反対側又は前記ブスバーに対して前記第一シールド部材の反対側に配置された第二シールド部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流センサ。
  4. 前記第二シールド部材は、前記ブスバーと平行に配置された第二シールド本体部と、前記第二シールド本体部のうち前記ブスバーの幅方向側の端部から前記ブスバーに対して非平行に連続して突出した第二シールド突出部とを有し、前記第二シールド本体部と前記第二シールド突出部とが前記ブスバーを内包するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電流センサ。
  5. 前記ブスバーの幅方向に沿った前記シールド部材の前記シールド突出部の幅は、前記ブスバーの幅方向に沿った前記シールド部材の前記シールド本体部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電流センサ。
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