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JP2016147391A - 化粧シート、及び金属化粧板 - Google Patents

化粧シート、及び金属化粧板 Download PDF

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JP2016147391A JP2015024366A JP2015024366A JP2016147391A JP 2016147391 A JP2016147391 A JP 2016147391A JP 2015024366 A JP2015024366 A JP 2015024366A JP 2015024366 A JP2015024366 A JP 2015024366A JP 2016147391 A JP2016147391 A JP 2016147391A
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Takashi Tominaga
孝史 冨永
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Abstract

【課題】本発明は、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有するとともに、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることが可能な化粧板を提供することを目的とする。
【解決手段】 化粧シート(10)は、基材層(1)上に、耐候性樹脂層(4)及びフッ素樹脂層(5)をこの順に積層し、耐候性樹脂層(4)が、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合物からなり、その混合比率が、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下であり、フッ素樹脂層(5)と耐候性樹脂層(4)との比率が10:90から40:60の範囲であり、不燃性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築内装、間仕切、収納家具等の表面化粧材、建築準外装(玄関ドア、同枠材、窓枠)、及び出窓カウンター等に使用される化粧シート、及び金属化粧板に関する。
従来、化粧シートとしては、例えば、特許文献1(段落0003)に記載の技術がある。特許文献1に記載の技術では耐候性に優れたアクリル樹脂を最外層に使用している。
特開2000−326451号公報
しかしながら、アクリル樹脂は、耐候性に優れているものの、耐汚染性、耐油性、及び耐溶剤性が低いために、汚れが付着し易く、また付着した汚れを溶剤で拭き取ることができないという問題がある。また、加工性、及び不燃性が低いという問題もある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有するとともに、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることが可能な化粧板を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様である化粧シートは、基材層上に、耐候性樹脂層及びフッ素樹脂層をこの順に積層し、耐候性樹脂層は、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合物からなり、その混合比率は、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下であり、フッ素樹脂層の厚みと耐候性樹脂層の厚みとの比率が10:90から40:60の範囲であり、不燃性を有することを特徴とする。
ここで、不燃性は、ISO5660−1に準拠し、建築基準法第二条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験において(1)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m以下であり(2)加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200KW/mを超えず(3)加熱開始後20分間、防火上有害な亀裂及び穴がない条件を満たすだけの不燃性を有することが好ましい。
本発明の一態様によれば、基材層に耐候性樹脂層とフッ素樹脂層とを積層したため、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有する。また、耐候性樹脂層のアクリル樹脂を40質量%以上70質量%以下、アクリル樹脂系ゴムを30質量%以上60質量%以下とし、フッ素樹脂層の厚みと耐候性樹脂層の厚みとの比率を10:90から40:60の範囲としたため、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることができる。これにより、本発明の一態様によれば、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有するとともに、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることが可能な化粧シートを提供することができる。
本発明に基づく実施形態に係る金属化粧板を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(金属化粧板20)
本実施形態の金属化粧板20は、図1に示すように、基材層1の一方の面側に、耐候性樹脂層4及びフッ素樹脂層5がこの順に積層されて化粧シート10が形成され、基材層1の他方の面側に、接着剤層6を介して金属板7を貼り合わせて構成される。これにより、化粧シート10と金属化粧板20とは、耐候性、耐汚染性及び耐溶剤性を有している。
図1では、化粧シート10が基材層1と耐候性樹脂層4との間に絵柄模様層2を有し、絵柄模様層2と耐候性樹脂層4とを透明接着剤層3で接着した場合を例示している。なお、絵柄模様層2と透明接着剤層3とは省略してもよい。
(基材層1)
基材層1は、熱可塑性樹脂からなるシート状の層である。熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、既知の熱可塑性樹脂を用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等のポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、セルロースアセテート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等、又はこれらから選ばれる2種又は3種以上の共重合体や混合物、複合体、積層体等を使用することができる。特に、溶融押し出し装置での生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すれば、ポリオレフィン系樹脂がより好ましい。また、熱可塑性樹脂は、顔料を混合して着色されており、化粧シート10の意匠に合わせた基材色が設定されている。
(絵柄模様層2)
絵柄模様層2は、意匠性を付与するための絵柄が印刷された層である。絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、タイル、焼き物、抽象柄等、化粧シート10を用いる箇所に適した絵柄を選ぶことができる。また、印刷インキについても、印刷適性や耐候性等を考慮すれば、特に限定されず、既知の印刷インキを用いることができる。例えば、イソインドリノン、ジスアゾ、ポリアゾ、ジケトピロロピロール、キイナクリドン、フタロシアニン、酸化チタン、カーボンブラックを顔料とする印刷インキを使用することができる。また、顔料を組み合わせて配合することで、絵柄の表現を豊かにすることができる。また、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加することで、耐候性を良好にすることもできる。
また、絵柄の印刷方法としては、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等、既知の印刷方法を用いることができ、全面に同一色を着色する場合には、印刷方法のほかコーティングの手法や装置を用いてもよい。
(透明接着剤層3)
透明接着剤層3は、透明な接着剤からなるシート状の層である。透明な接着剤としては、特に限定されず、既知の接着剤を用いることができる。例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂等の硬化性樹脂を使用することができる。また、例えば、イソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂やポリエステル樹脂等であってもよい。本実施形態では、透明な接着剤として、ヒートシール剤であるアクリル樹脂−ポリエステル樹脂−塩化酢酸ビニル系樹脂を使用する。
(耐候性樹脂層4)
耐候性樹脂層4は、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合物からなるシート状の層である。アクリル樹脂としては、特に限定されず、既知のアクリル樹脂を用いることができる。例えば、メチルメタクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂(Tgは−20℃程度)を使用することができる。また、アクリル樹脂に公知の紫外線吸収剤、光安定剤を添加してもよい。これらの混合比率は、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下に設定されている。これにより、加工性を向上することができる。「混合比率は、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下」とは、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合比率が、質量比で、4:6〜7:3を指す。
(フッ素樹脂層5)
フッ素樹脂層5は、フッ素樹脂からなるシート状の層である。フッ素樹脂としては、特に限定されず、既知のフッ素樹脂を用いることができる。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレンペルフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、四フッ化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニルフロライド(PVF)を使用することができる。特に、折り曲げ白化性、耐候性樹脂層4との密着性を考慮すれば、ポリフッ化ビニリデン(PVDFのTgは−39℃)がより好ましい。また、耐白化性の点で、耐候性樹脂層4の厚みに対して、フッ素樹脂層5の厚みの比率を20%以上40%以下に設定することがより好ましい。本実施形態の化粧シート10を金属板7に貼り合わせた後折り曲げた場合、最外層(フッ素樹脂層5)はその内側の層(耐候性樹脂層4)よりも延びが大きいが、最外層(フッ素樹脂層5)のTgが低いため、白化の原因となる微細なクラックが発生し難くなる。
また、フッ素樹脂層5の厚みとフッ素樹脂層5の厚みとの比率を10:90から40:60の範囲に設定することが好ましい。これにより、不燃性を向上することができる。さらに、折り曲げ白化性、耐候性を考慮すれば、耐候性樹脂層4の厚みとフッ素樹脂層5の厚みとの総厚みが20μm以上80μm以下の範囲に設定することが好ましい。特に、折り曲げ白化性、耐候性の点で、30μm以上60μm以下がより好ましい。
(接着剤層6)
接着剤層6は、接着剤からなるシート状の層である。接着剤としては、特に限定されず、既知の接着剤を用いることができる。例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂等の硬化性樹脂を使用することができる。また、例えば、イソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン樹脂やポリエステル樹脂等であってもよい。
(金属板7)
金属板7は、金属からなる板状の部材である。金属としては、特に限定されず、既知の金属を用いることができる。例えば、アルミ、鋼、ステンレスを使用することができる。
(その他の構成)
化粧シート10の表面に凹凸模様を付加してもよい。凹凸模様の形成方法としては、例えば、熱エンボス加工等がある。これにより、金属化粧板20の意匠性を向上できる。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る化粧シート10は、基材層1上に、耐候性樹脂層4及びフッ素樹脂層5をこの順に積層し、耐候性樹脂層4が、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合物からなり、その混合比率が、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下であり、フッ素樹脂層5と耐候性樹脂層4との比率が10:90から40:60の範囲であり、不燃性を有する。
このような構成によれば、基材層1に耐候性樹脂層4とフッ素樹脂層5とを積層したため、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有する。また、耐候性樹脂層4のアクリル樹脂を40質量%以上70質量%以下、アクリル樹脂系ゴムを30質量%以上60質量%以下とし、フッ素樹脂層5の厚みと耐候性樹脂層4の厚みとの比率を10:90から40:60の範囲としたため、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることができる。これにより、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有するとともに、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることが可能な化粧シート10を提供することができる。
(2)本実施形態に係る金属化粧板20は、本実施形態に係る化粧シート10を金属板7に貼りあわせてなる。
このような構成によれば、耐候性、耐汚染性、及び耐溶剤性を有するとともに、不燃性、加工性、及び耐候性をともに良好にすることが可能な金属化粧板20を提供できる。
(3)本実施形態に係る金属化粧板20は、化粧シート表面に凹凸模様を有する。
このような構成によれば、金属化粧板20の意匠性を向上できる。
次に、本発明に基づく実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1では、着色ポリプロピレン樹脂を使用して基材層1を設けた。基材層1の厚みは70μmとした。基材層1の表面及び裏面のそれぞれにコロナ放電処理を施した後、基材層1の表面に、ウレタン系印刷インキでグラビア印刷により木目柄を印刷して絵柄模様層2を設けた。その後、基材層1の裏面に、裏面プライマー層用塗工液でグラビア印刷により裏面プライマー層を設けた。裏面プライマー層用塗工液の組成は、2液硬化型ポリエステルウレタン(ポリエステルポリオールとポリイソシアネートを100:5(質量比)の割合で混合):100質量部、希釈溶剤(酢酸エチルとメチルイソブチルケトンの1:1(質量比)の割合で混合した混合溶剤):20質量部となっている。裏面プライマー層の厚みは1μmとした。
続いて、ポリフッ化ビニリデン樹脂と耐候性樹脂層形成用混合物とをTダイにより溶融して押し出し、フッ素樹脂層5と耐候性樹脂層4とからなる積層体を設けた。耐候性樹脂層形成用混合物の組成は、アクリル樹脂(構成単位:メタクリル酸メチル、PMMA系樹脂):20質量部、アクリルゴム(「SA−FW001(商品名)」、株式会社クラレ製、メタクリル樹脂、構成単位:メタクリル酸メチル、粒子状、平均粒子径:100nm、PMMA系樹脂ゴム):80質量部となっている。耐候性樹脂層4は、アクリル樹脂(PMMA系樹脂)とアクリル樹脂系ゴム(PMMA系樹脂ゴム)との質量比を40:60とした。上記積層体はフッ素樹脂層5の厚みを5μm、耐候性樹脂層4の厚みを45μm、総厚を50μm、フッ素樹脂層5の厚み:耐候性樹脂層4の厚み=10:90とした。
続いて、絵柄模様層2の上にポリエステル系樹脂を主鎖とする2液硬化性ウレタン系接着剤からなる塗液を塗工して透明接着剤層3(乾燥状態での厚さ:6μm)を形成した上に、上記形成した積層体をドライラミネート法により積層させて化粧シート10を設けた。その後、化粧シート10に2液硬化性ウレタン系接着剤(乾燥状態での塗布量25g/m2)で接着剤層6を形成した上に接着剤層6を介して金属板7を貼り合わせて、金属化粧板20を得た。金属板7としてはアルミ板を用いた。金属板7の厚みは1mmとした。
(実施例2)
フッ素樹脂層5の厚さを20μm、耐候性樹脂層4の厚さを30μm、つまり、フッ素樹脂層5の厚さ:耐候性樹脂層4の厚さ=40:60に調整した。それ以外は、実施例1と同様の手順により、実施例2の化粧シート10を作製した。
(実施例3)
耐候性樹脂層4のアクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの質量比を70:30に調整した。それ以外は、実施例1と同様の手順により、実施例3の化粧シート10を作製した。
(実施例4)
フッ素樹脂層5の厚さを20μm、耐候性樹脂層4の厚さを30μm、つまり、フッ素樹脂層5の厚さ:耐候性樹脂層4の厚さ=40:60に調整した。それ以外は、実施例3と同様の手順により、実施例4の化粧シート10を作製した。
(比較例1)
フッ素樹脂層5の厚さを10μm、耐候性樹脂層4の厚さを40μm、つまり、フッ素樹脂層5の厚さ:耐候性樹脂層4の厚さ=20:80に調整した。また、耐候性樹脂層4のアクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの質量比を20:80に調整した。それ以外は、実施例1と同様の手順により、比較例1の化粧シート10を作製した。
(比較例2)
耐候性樹脂層4のアクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの質量比を80:20に調整した。それ以外は、比較例1と同様の手順により、比較例2の化粧シート10を作製した。
(比較例3)
フッ素樹脂層5の厚さを2μm、耐候性樹脂層4の厚さを48μm、つまり、フッ素樹脂層5の厚さ:耐候性樹脂層4の厚さ=4:96に調整した。また、耐候性樹脂層4のアクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの質量比を50:50に調整した。それ以外は、実施例1と同様の手順により、比較例3の化粧シート10を作製した。
(比較例4)
フッ素樹脂層5の厚さを25μm、耐候性樹脂層4の厚さを25μm、つまり、フッ素樹脂層5の厚さ:耐候性樹脂層4の厚さ=50:50に調整した。それ以外は、比較例3と同様の手順により、比較例4の化粧シート10を作製した。
(評価判定)
以上の各実施例及び各比較例の化粧シート10について、次の評価を実施した。
(不燃性)
不燃性を次のようにして評価した。
ISO5660−1に準拠し、建築基準法第2条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験を実施した。そして、加熱開始後20分間の総発熱量(MJ/m)が8MJ/m以下であり、加熱開始後20分間の最大発熱速度として、10秒以上継続して200kW/mを超えなければ、合格「○」とした。ただし、基材の亀裂も評価し、基材に亀裂や穴のないことも条件とした。
(ラッピング適正(加工性))
ラッピング適正、つまり、加工性を次のようにして評価した。
ラッピング加工(プロファイル加工)を実施した。そして、ラッピング加工の直後、化粧シート10の応力によるシート剥がれのないものを、合格「○」とした。
(耐候性)
耐候性を次のようにして評価した。
メタルウェザーを用いて、耐候性を次のようにして評価した。
下記条件の照射モードを20時間実施した後、下記条件の結露モードで結露状態を4時間実施することを、1サイクル(24時間)として、312時間実施した。
・照射モード:照度65mW/cm2(ウシオ製ユニメーター UIT−101にて測定),BP温度 53℃,湿度50%,20時間照射
・結露モード:30℃,98%,4時間(結露モードの前後30秒シャワー噴霧)
上記条件で312時間の試験を実施した後、目視確認にて外観の退色具合及び剥離を確認した。そして、著しい変退色又は剥離の無い場合は、合格「○」とした。
評価結果を表1、表2に示す。
Figure 2016147391
Figure 2016147391
表1、表2から、実施例1〜実施例4に代表されるように、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下であり、フッ素樹脂層5の厚みと耐候性樹脂層4の厚みとの比率が10:90から40:60の範囲であり、本発明の範囲を満足する場合には、不燃性、加工性、及び耐候性がともに良好であることが分かった。ここで、実施例1において、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下とし、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下とし、フッ素樹脂層5の厚みと耐候性樹脂層4の厚みとの比率が10:90から40:60の範囲として、本発明の範囲で調整して実施してみたところ、実施例1〜4と同様な効果を得た。
なお、比較例1に代表されるように、アクリル樹脂が40質量%(下限値)より小さく、アクリル樹脂系ゴムが60質量%(上限値)より大きい場合には、耐候性が不合格「×」となった。また、比較例2に代表されるように、アクリル樹脂が70質量%(上限値)より大きく、アクリル樹脂系ゴムが30質量%(下限値)より大きい場合には、加工性が不合格「×」となった。これに対し、実施例1〜4に代表されるに、耐候性樹脂層4のアクリル樹脂を40質量%以上70質量%以下、アクリル樹脂系ゴムを30質量%以上60質量%以下とした場合、耐候性、及び加工性をともに良好にすることができた。
また、比較例3に代表されるように、フッ素樹脂層5と耐候性樹脂層4との比率が10:90から40:60の範囲から外れている場合には(4:96)、不燃性が不合格「×」となった。また、比較例4に代表されるように、フッ素樹脂層5と耐候性樹脂層4との比率が10:90から40:60の範囲から外れている場合に(50:50)、加工性が不合格「×」となった。これに対し、実施例1〜4に代表されるように、フッ素樹脂層5と耐候性樹脂層4との比率が10:90から40:60の範囲とした場合、不燃性、及び加工性をともに良好にすることができた。
1 基材層
2 絵柄模様層
3 透明接着剤層
4 耐候性樹脂層
5 フッ素樹脂層
6 接着剤層
7 金属板
10 化粧シート
20 金属化粧板

Claims (3)

  1. 基材層上に、耐候性樹脂層及びフッ素樹脂層をこの順に積層し、
    前記耐候性樹脂層は、アクリル樹脂とアクリル樹脂系ゴムとの混合物からなり、その混合比率は、アクリル樹脂が40質量%以上70質量%以下であり、アクリル樹脂系ゴムが30質量%以上60質量%以下であり、
    前記フッ素樹脂層の厚みと前記耐候性樹脂層の厚みとの比率が10:90から40:60の範囲であり、不燃性を有することを特徴とする化粧シート。
  2. 請求項1に記載の化粧シートを金属板に貼りあわせてなることを特徴とする金属化粧板。
  3. 前記化粧シート表面に凹凸模様を有することを特徴とする請求項2に記載の金属化粧板。
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